JP2003296085A - 画像印刷装置及び該装置における課金算出方法、プログラム並びに記憶媒体 - Google Patents

画像印刷装置及び該装置における課金算出方法、プログラム並びに記憶媒体

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JP2003296085A
JP2003296085A JP2002103637A JP2002103637A JP2003296085A JP 2003296085 A JP2003296085 A JP 2003296085A JP 2002103637 A JP2002103637 A JP 2002103637A JP 2002103637 A JP2002103637 A JP 2002103637A JP 2003296085 A JP2003296085 A JP 2003296085A
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Reiji Misawa
玲司 三沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、印刷剤の使用量に応じて課金
することができるようにする。 【解決手段】 ユーザ毎に認証方法を設定し、印刷処理
に使用されたトナー量の推定値に応じて課金を行うドッ
トカウント課金と、印刷された用紙枚数に応じて課金を
行うページカウント課金のいずれかを設定する。する
と、ユーザと認証方法と課金方法とが対応付けされて登
録される。そして、印刷処理時は、ユーザ認証が成功
し、そのユーザに対応して設定されている課金方法がド
ットカウント課金である場合は、各画素におけるドット
の信号状態に基づいてドットカウント値SUMを算出す
る。例えば、3値出力(0と128と255)を(0と
1と2)という対応値に置き代えて合算した値をSUM
値とし、SUM値に基づいて課金額を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、トナー等の印刷
剤を用いて画像を印刷処理すると共に、印刷処理に対し
て課金行う画像印刷装置及び該装置における課金算出方
法、プログラム並びに記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トナー等の印刷剤を用いて画像を
処理、形成して印刷処理する画像印刷装置として、例え
ば、レーザービームプリンタ(LBP)、複写機(MF
P)、及びファクシミリ装置等が知られている。
【0003】これらの画像印刷装置では、印刷処理に対
して課金する上で、印刷された画像枚数(コピー枚
数)、または画像処理乃至形成部の感光ドラムや転写ド
ラムの回転数をカウントし、これを課金情報として課金
額を算出するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像印刷装置における課金算出方法では、印刷枚数
に応じて課金するため、例えば、カラー複写機等を用い
て写真画像を印刷する場合のようにトナー消費量が多い
印刷処理であっても、あるいは文書画像の印刷する場合
のようにトナー消費量が少ない印刷処理であっても、1
枚あたりの課金額は同じとなる。すなわち、印刷に使用
されたトナー等の印刷剤の使用量とは無関係に課金額が
算出される。
【0005】このような印刷枚数に応じて課金額を算出
する方法は、写真画像等の印刷頻度が高いユーザにとっ
ては好ましい。しかしながら、特に文書画像等の印刷頻
度が高いユーザにとっては、トナーの消費量が少ない割
りには高い額が課金されるという不利がある。この場
合、トナー等の消費量を考慮した課金算出方法を適用す
ることが考えられる。しかし、ユーザの印刷処理で実際
に使用されたトナー量を実測することは構成を複雑化さ
せ、現実的ではない。
【0006】なお、文書画像等の印刷頻度が高いユーザ
にとっては、大量の部数を処理することが多いため、ト
ナー使用量を考慮して課金される方が好ましく、さらに
は、大量の部数を処理する場合には、1枚当たりの単価
が低い方が望ましい。
【0007】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、簡単な構成で、
印刷剤の使用量に応じて課金することができる画像印刷
装置及び該装置における課金算出方法、プログラム並び
に記憶媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1の画像印刷装置は、印刷剤を用いて
画像を印刷処理すると共に、前記印刷処理に対して課金
を行う画像印刷装置において、前記印刷処理に要した印
刷剤の使用量を推定する使用量推定手段と、前記使用量
推定手段により推定された印刷剤の使用量に応じて前記
印刷処理に対する課金を算出する課金算出手段とを有す
ることを特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項7の画像印刷装置に
おける課金算出方法は、印刷剤を用いて画像を印刷処理
すると共に、前記印刷処理に対して課金を行う画像印刷
装置における課金算出方法において、前記印刷処理に要
した印刷剤の使用量を推定する使用量推定ステップと、
前記使用量推定ステップにより推定された印刷剤の使用
量に応じて前記印刷処理に対する課金を算出する課金算
出ステップとを有することを特徴とする。
【0010】また、本発明の請求項13の課金算出プロ
グラムは、印刷剤を用いて画像を印刷処理すると共に、
前記印刷処理に対して課金を行う画像印刷装置における
課金算出プログラムであって、前記印刷処理に要した印
刷剤の使用量を推定する使用量推定ステップと、前記使
用量推定ステップにより推定された印刷剤の使用量に応
じて前記印刷処理に対する課金を算出する課金算出ステ
ップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0011】また、本発明の請求項14の記憶媒体は、
請求項13記載の課金算出プログラムを記憶したことを
特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0013】本実施の形態では、画像印刷装置としてデ
ジタル複写装置を示すが、これに限るものではなく、ト
ナー等の印刷剤を用いて画像を印刷処理する他の各種装
置(プリンタ、ファクシミリ装置)に本発明を適用可能
である。
【0014】図1は、本発明の一実施の形態に係る画像
印刷装置の構成を示す側断面図である。
【0015】図1において、画像印刷装置200は、原
稿画像を読み取るイメージリーダ部201と、イメージ
リーダ部201で読み取った画像データを再現するプリ
ンタ部202とで構成される。イメージリーダ部201
は、原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う部分であ
る。プリンタ部202は、イメージリーダ部201によ
って読み取られた原稿画像に対応した画像を指定用紙に
フルカラープリント出力する部分である。
【0016】イメージリーダ部201において、原稿台
ガラス(以下、プラテン)203上の原稿204は、ハ
ロゲンランプ等の照射光源205で照射され、その反射
光がミラー206、207、208に導かれ、レンズ2
09によって、集光された光を電気信号に変換する3ラ
インセンサ(以下、CCD)210上に像を結び、フル
カラー情報であるレツド(R)、グリーン(G)、ブル
ー(B)成分として信号処理部211に送られる。な
お、照射光源205及びミラー206を固定しているキ
ヤリッジは、速度Vで、ミラー207、208は速度1
/2Vで、それぞれラインセンサの電気的走査(主走
査)方向に対して垂直方向に機械的に動くことによっ
て、原稿全面を走査(副走査)する。
【0017】また、レンズ209には赤外線カットフィ
ルタが設けられている。信号処理部211においては、
読み取られた画像信号を電気的に処理し、マゼンタ
(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(B
k)の各成分に分解し、プリンタ部202に送る。ま
た、イメージリーダ部201における一回の原稿走査に
つき、M、C、Y、Bkのうちひとつの成分がプリンタ
部202に送られ、計4回の原稿走査によって、一回の
プリントアウトが完成する。イメージリーダ部201よ
り送られてくるM、C、Y、Bkの各画像信号は、レー
ザドライバ212に送られる。レーザドライバ212
は、送られてきた画像信号に応じ、半導体レーザ213
を変調駆動する。レーザ光は、ポリゴンミラー214、
f−θレンズ215、ミラー216を介し、感光ドラム
217上を走査する。218は回転現像器であり、マゼ
ンタ現像部219、シアン現像部220、イエロー現像
部221、ブラック現像部222より構成され、4つの
現像部が交互に感光ドラム217に接し、感光ドラム上
に形成された潜像現像をトナーで現像する。
【0018】223は転写ドラムであり、用紙カセツト
224または225より供給される用紙をこの転写ドラ
ム223に巻き付け、感光ドラム上に現像された像を用
紙に転写する。このようにして、M、C、Y、Bkの4
色が順次転写された後に、用紙は定着ユニツト226を
通過して、トナーが用紙に定着された後に排紙される。
【0019】図2は、イメージリーダ部201によるデ
ジタル信号処理の例を示す図である。
【0020】まず、通常のコピー処理での信号の流れか
ら説明する。スキャナ部(イメージリーダ部201から
信号処理部211を除いた部分)で読み取った原稿画像
のRed、Green、Blue信号であるR0、G
0、B0は、入力マスキング部301でスキャナ部の特
性に合わせたマスキング処理が施され信号R1、G1、
B1に変換される。また、ヒストグラム作成部308は
スキャナ部により読み取った画像のRGBデータを入力
マスキング部301を介して受け取る。そして、ヒスト
グラム作成部308は、指定された矩形領域内の画素を
任意の間隔で離散的にサンプリングし、サンプリングし
た画素の有する輝度レベルを発現度数として計数するこ
とにより、ヒストグラムを生成する。
【0021】CPU309はこのヒストグラムより下地
飛ばし量を計算し、下地とばし部302に下地飛ばし係
数を設定する。信号R1、G1、B1は下地とばし部3
02で設定された下地とばし係数に従って下地が飛ぶよ
うに処理され、信号R2、G2、B2が出力される。そ
の後、対数変換部303によってシアン、マゼンタ、イ
エローの濃度信号(記録色成分)であるC0、M0、Y
0データが生成される。
【0022】そして、黒抽出部304では、信号C0、
M0、Y0についてUCR処理(下色除去処理)を行っ
て、黒成分K1を生成すると共に、K1成分の何割かを
除去したC1、M1、Y1を生成し、信号C1、M1、
Y1、K1は、出力マスキング部305で、プリンタ部
202に合わせたマスキング処理が施され、信号C2、
M2、Y2、K2がγ変換部306へ出力されて、γ変
換部306にて、プリンタ部202の特性に合わせたγ
変換が行われる。
【0023】そして、信号C3、M3、Y3、K3とし
て画像形成部307に出力され、画像形成部307にお
いてディザや誤差拡散等の画像形成処理が行われて、プ
リンタ部202に出力される。プリンタ部202では、
1記録色成分を1プレーンとする面順次で印刷するの
で、画像形成部で得られた1色成分を活用して記録す
る。そして、上記の処理を4回繰り返してフルカラー画
像を形成する。
【0024】図3は、画像印刷装置200の課金処理に
関する機能ブロックを示すブロック図である。なお、こ
れらの機能は、CPU309の他、不図示の記憶装置及
びユーザインターフェイス等が果たす。
【0025】認証設定部3は、印刷処理の受け付けが許
容されるユーザを認証するための認証方法を設定し、課
金方法設定部4は、印刷処理に対する課金額の算出方法
(以下、「課金方法」と称する)を設定する。認証方法
の設定及び課金方法の設定については、図4を用いて後
述する。課金方法選択部5(課金算出方法選択手段)
は、課金方法設定部4による設定に基づき課金方法を選
択すると共に、選択された課金方法の情報を課金処理部
6(課金算出手段)の料金算出部6aに送出する。
【0026】また、画像処理形成部2が、上記入力マス
キング部301〜画像形成部307の機能を果たす。カ
ウント処理部1(使用量推定手段、ページ数計数手段)
は、課金方法選択部5で選択された課金方法で、画像処
理形成部2による処理結果に基づいて、後述するドット
カウント値SUMまたはページカウント値PAGEを求
め、これらのカウント値を課金処理部6の料金算出部6
aに送出する。なお、これらのカウント値の他に、印刷
処理に用いられた用紙のサイズ等の情報も含めるように
してもよい。
【0027】後述するように、課金処理部6の料金算出
部6aは、課金方法選択部5からの選択された課金方法
の情報、及びカウント処理部1からの各カウント値に基
づいて、課金テーブル6bを用いて料金(課金額)を算
出する。料金決定部6cは、料金算出部6aにより算出
された課金額に従って、課金する料金を決定する。
【0028】図4は、認証設定及び課金方法設定の処理
のフローチャートを示す図である。本処理は、印刷処理
を開始させるにあたって、予めユーザーが行っておくべ
き処理である。
【0029】まず、認証設定では、ユーザ毎に認証方法
を設定する(ステップS401)。例えば、ユーザは、
本装置に接続された不図示の操作部上から図示しない認
証設定画面を開き、所望の認証方法を選択する。
【0030】認証方法としては、本実施の形態では、第
1認証方法としてユーザID/パスワードの入力による
認証、第2認証方法として指紋認証が選択可能になって
いる。例えば、ユーザは、第1認証方法を設定する場合
は、上記操作部上からユーザID/パスワードを入力、
登録する。なお、選択可能な認証方法として、これら例
示したもの以外の方法を設けるようにしてもよい。
【0031】次に、課金方法設定では、課金方法を設定
する。例えば、ユーザは、本装置に接続された不図示の
操作部上から図示しない課金方法設定画面を開き、所望
の課金方法を選択する。
【0032】課金方法としては、本実施の形態では、印
刷処理に使用されたトナー量の推定値に応じて課金を行
うドットカウント課金と、印刷された用紙枚数に応じて
課金を行うページカウント課金とが選択可能になってい
る。ユーザは、上記操作部上からいずれかの課金方法を
設定する。その後、本処理を終了する。
【0033】以上のようにして、認証設定及び課金方法
設定が終了すると、ユーザと認証方法と課金方法とが対
応付けされて登録されることになり、その後、ユーザの
認証が成功した場合のみ印刷処理が可能となると共に、
そのユーザに対応して設定された課金方法が自動的に選
択されて印刷処理に対する課金が行われることになる。
なお、上記認証設定及び課金方法設定は、再度やり直す
ことで、異なる設定を選択することを随時可能に構成し
てもよい。
【0034】図5は、入力画像処理のフローチャートを
示す図である。本処理では、スキャナ部により読み取ら
れた原稿を電子データに変換した入力画像について、印
刷処理及びその印刷処理に対する課金処理がなされる。
【0035】まず、認証設定部3により予め設定された
認証方法によるユーザの認証が成功したか否かを判別し
(ステップS501)、ユーザの認証が成功しない場合
は、該ステップS501を繰り返す一方、ユーザの認証
が成功した場合は、そのユーザに対応して課金方法選択
部5により予め選択された課金方法がドットカウント課
金であるか、あるいはページカウント課金であるかを判
別する(ステップS502)。
【0036】その判別の結果、予め選択された課金方法
がドットカウント課金である場合は、ステップS503
に進み、画像処理形成部2により、図2で説明したよう
な画像処理、画像形成処理を行う。次に、後述する図6
のドットカウント処理を実行して(ステップS50
4)、ステップS505に進む。
【0037】図6は、図5のステップS504で実行さ
れるドットカウント処理のフローチャートを示す図であ
る。図7は、ドットカウント処理を視覚的に示す説明図
である。
【0038】画素値は、使用されるトナー量に100%
依存するわけではないが、使用されたトナー量の目安と
なることは確かである。そこで、本実施の形態では、画
素値からトナー使用量を推定して課金を行うことを可能
とする。
【0039】また、画像形成方法にはディザや誤差拡散
等があり、それぞれ2値、あるいは多値で出力すること
が知られている。出力が2値データの場合はビットがO
NかOFFしかないため、単純にビットがONの状態の
画素をカウントすればよいが、多値出力の場合、例えば
3値出力(例えば、0と128と255を出力)の場合
はビットがONの状態の画素、即ち128と255とい
う信号が出力されるものを数えるより、128と255
の合計値(あるいは合計値に特別な演算を施したもの)
を用いる方が適切である。合計値という意味では2値出
力の場合も(ビットがONの画素数)=(ビットの合計
値)であるため、2値出力にも適用可能である。また、
3値出力(0と128と255)を(0と1と2)とい
うような所定の対応値に置き代えて処理してもよい。
【0040】本処理では、印刷処理の対象となった画像
の各画素の濃度レベルの総計(総画素値)に応じてトナ
ー使用量を推定するべく、各画素におけるドットの信号
状態(3値出力であれば0なのか、128なのか、25
5なのか)に基づいてドットカウント値SUMを算出す
る。例えば、3値出力(0と128と255)を(0と
1と2)という対応値に置き代えて合算した値を、ドッ
トカウント値SUMとし、このドットカウント値SUM
を、印刷処理に要したトナー量と推定する。
【0041】図6において、まず、ドットカウント値S
UMを初期化して「0」に設定し(ステップS60
1)、画像の主走査方向及び副走査方向の各位置をそれ
ぞれ示す値i、jを「0」に設定する(ステップS60
2)。
【0042】次に、注目画素(i、j)の画素値VAL
UEを読み出す(ステップS603)。例えば、2値画
像であれば0か1が読み出されるが、3値画像であれば
上記対応値である0か1か2が読み出される。従って、
N値画像については対応値0、1、2、…N−1、Nに
換算されて読み出される。
【0043】次に、上記読み出された画素値VALUE
をドットカウント値SUMに加算し(ステップS60
4)、主走査方向の終端に達した(i=WIDTH)か
否かを判別する(ステップS605)。その判別の結
果、主走査方向の終端に達していない場合は、i=i+
1として前記ステップS603に戻る一方、主走査方向
の終端に達した場合は、副走査方向の終端に達した(j
=HIGHT)か否かを判別する(ステップS60
6)。その判別の結果、副走査方向の終端に達していな
い場合は、j=j+1とすると共にi=0として(ステ
ップS608)、前記ステップS603に戻る一方、副
走査方向の終端に達した場合は、本処理を終了する。な
お、前記ステップS607、S608においては離散的
な間隔で進めてもよい。
【0044】図7に示すイメージデータ701は、誤差
拡散法またはディザ等の画像形成手法により3値化され
たイメージデータであり、その信号幅は8bitであ
る。全画素数は4×4=16画素である。ドットカウン
ト処理702において、3値出力(0、128、25
5)が対応値(0、1、2)に置き代えられ、合算され
て、ドットカウント値SUMが算出される。同図に示す
ように、「255」が3個、「128」が10個、
「0」が3個である場合は、SUM=2×3+1×10
+0×3=16となる。
【0045】求められたドットカウント値SUM=16
は、課金処理部6へ渡される。なお、ここでは白黒の場
合を例にあげたが、カラーの場合はC、M、Y、Kプレ
ーンそれぞれのドットカウント値SUMを算出して課金
処理部6に渡すようにすればよい。
【0046】図5に戻り、ステップS505では、課金
処理を実行する。すなわち、上記のようにして算出され
たドットカウント値SUM、または後述するページカウ
ント処理(ステップS508)によって算出されたペー
ジカウント値PAGEに基づいて、且つ課金テーブル6
bを用いて、課金額を算出する。
【0047】図8は、課金テーブル6bのうちドットカ
ウント処理で課金処理を行う場合に用いられる料金テー
ブルの一例を示す図である。この料金テーブルでは、画
素(濃度)密度が高いほど料金が高く設定されている。
【0048】例えば、図7の例の場合、全画素数は4×
4=16画素で、3値出力であるので、とりうる濃度範
囲(面積濃度)は16×2=32である。ここで、ドッ
トカウント値SUM=16であるので、料金算出部6a
は、画素(濃度)密度=16/32×100=50%と
算出することにする。この画素(濃度)密度=50%の
料金は、図8で示される料金テーブルによれば、B円で
あることがわかる。
【0049】このように画素(濃度)密度に依存した料
金を設定することにより、トナーの消費量が少ない場合
は、それが考慮された課金となり、特に、文書画像の複
写をする頻度の高いユーザにとっては有利になる場合が
多いと考えられる。なお、料金テーブルは、画像印刷装
置200の機種の濃度特性を考慮して作成されることが
好ましい。
【0050】図5に戻り、ステップS506では、プリ
ンタ部202により画像の印刷出力を行って、本処理を
終了する。
【0051】一方、前記ステップS502の判別の結
果、予め選択された課金方法がページカウント課金であ
る場合は、ステップS507で前記ステップS503と
同様の処理を実行する。次に、後述する図9のページカ
ウント処理を実行して(ステップS508)、前記ステ
ップS505を実行する。
【0052】図9は、図5のステップS508で実行さ
れるページカウント処理のフローチャートを示す図であ
る。ページカウントは従来から公知の一般的技術であ
り、印刷処理に要した印刷ページ数を実際に計数するも
のである。計数された印刷ページ数は、ページカウント
値PAGEとされる。
【0053】まず、ページカウント値PAGEに「1」
を設定し(ステップS901)、印刷ページがが最終ペ
ージであるか否かを判別する(ステップS902)。そ
の判別の結果、印刷ページが最終ページでない場合は、
最終ページとなるまで、ページカウント値PAGEのイ
ンクリメントを繰り返す(ステップS903)。そし
て、最終ページとなった場合は本処理を終了する。
【0054】図10は、課金テーブル6bのうちページ
カウント処理で課金処理を行う場合に用いられる料金テ
ーブルの一例を示す図である。この料金テーブルでは、
ページ数、すなわちページカウント値PAGEが大きい
ほど1枚あたりの料金が低くなるように設定されてい
る。
【0055】図5のステップS505における課金処理
で、ページカウント値PAGEに基づいて図10に示す
料金テーブルを用いて課金額を算出する場合は、1枚当
たりの料金は、N枚の印刷処理を行った場合の方(D
円)が、N枚より少ない100枚の印刷処理を行った場
合(E円)より低いことがわかる。従って、印刷頻度が
高いユーザにとっては有利な場合が多いと考えられる。
【0056】本実施の形態によれば、印刷処理に要した
トナー使用量を、実測することなく推定して、ドットカ
ウント処理で課金処理を行えるようにしたので、簡単な
構成で、印刷剤の使用量に応じて課金することができ
る。
【0057】本実施の形態によればまた、ドットカウン
ト課金とページカウント課金とをユーザが任意に選択可
能にしたので、写真画像が多いのか、文書画像が多いの
かといったユーザの印刷状況に応じて課金方法を選択で
きるので、ユーザとって有利な課金を適用することがで
きる。
【0058】また、認証機能を用いてユーザと課金方法
とを対応付けて登録するようにしたので、印刷状況がい
つも同様であるユーザにとっては、煩雑な選択操作を毎
回行うことなく適切な課金方法で印刷処理を行わせるこ
とができる。
【0059】また、ページカウント課金では、ページカ
ウント値PAGEが多いほど1枚あたりの課金額が低く
なるようにテーブル設定したので、印刷部数が多いユー
ザにとって特に有利である。
【0060】なお、本実施の形態におけるドットカウン
ト課金は、印刷剤としてトナーを用いた印刷装置に適用
が限定されず、インク等を用いた印刷装置にも同様に適
用可能である。
【0061】なお、本実施の形態では、認証機能は画像
印刷装置200自身に備えられていたが、画像印刷装置
がネットワーク及びサーバに接続されている場合は、認
証をサーバ側で行うようにしてもよい。
【0062】図11は、画像印刷装置がネットワーク接
続されているシステム例を示す図である。複数の画像印
刷装置1102A、1102B(MFP)が認証サーバ
1101とネットワークで接続されている。
【0063】このシステムでは、認証方法の設定処理
を、認証設定部3が行う代わりに認証サーバ1101が
行う。認証サーバ1101は、予めユーザ及び課金方法
設定部4によって設定された課金方法をカウント処理部
1に送信する。その他の処理については同様である。
【0064】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリン
タ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
等)に適用してもよい。
【0065】なお、上述した実施の形態の機能を実現す
るソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体
を画像印刷装置に供給し、その装置のコンピュータ(ま
たはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラ
ムコードを読み出し実行することによっても、本発明の
目的が達成されることはいうまでもない。
【0066】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。また、プログラムコードが
電送媒体等を介して供給される場合は、プログラムコー
ド自体が本発明を構成することになる。
【0067】プログラムコードを供給するための記憶媒
体として、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、
ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−
ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカー
ド、ROM等を用いることができる。
【0068】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより上述した実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づいて、コンピュータ上で稼動しているOS等が
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる
ことはいうまでもない。
【0069】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づいて、その機能拡張ボードや機能拡張ユニット
に備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現
される場合も含まれることはいうまでもない。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な構成で、印刷剤の使用量に応じて課金することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像印刷装置の構
成を示す側断面図である。
【図2】イメージリーダ部によるデジタル信号処理の例
を示す図である。
【図3】複写装置の課金処理に関する機能ブロックを示
すブロック図である。
【図4】認証設定及び課金方法設定の処理のフローチャ
ートを示す図である。
【図5】入力画像処理のフローチャートを示す図であ
る。
【図6】図5のステップS504で実行されるドットカ
ウント処理のフローチャートを示す図である。
【図7】ドットカウント処理を視覚的に示す説明図であ
る。
【図8】課金テーブルのうちドットカウント処理で課金
処理を行う場合に用いられる料金テーブルの一例を示す
図である。
【図9】図5のステップS508で実行されるページカ
ウント処理のフローチャートを示す図である。
【図10】課金テーブルのうちページカウント処理で課
金処理を行う場合に用いられる料金テーブルの一例を示
す図である。
【図11】画像印刷装置がネットワーク接続されている
システム例を示す図である。
【符号の説明】
1 カウント処理部(使用量推定手段、ページ数計数手
段) 2 画像処理形成部 5 課金方法選択部(課金算出方法選択手段) 6 課金処理部(課金算出手段) 200 画像印刷装置 309 CPU

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷剤を用いて画像を印刷処理すると共
    に、前記印刷処理に対して課金を行う画像印刷装置にお
    いて、 前記印刷処理に要した印刷剤の使用量を推定する使用量
    推定手段と、 前記使用量推定手段により推定された印刷剤の使用量に
    応じて前記印刷処理に対する課金を算出する課金算出手
    段とを有することを特徴とする画像印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記印刷処理に要した印刷ページ数を計
    数するページ数計数手段と、前記使用量推定手段により
    推定された印刷剤の使用量に応じた課金算出と前記ペー
    ジ数計数手段により計数された印刷ページ数に応じた課
    金算出のいずれかの課金算出方法を選択する課金算出方
    法選択手段とを有し、前記課金算出手段は、前記課金算
    出方法選択手段により選択された課金算出方法によって
    前記印刷処理に対する課金を算出することを特徴とする
    請求項1記載の画像印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記課金算出手段は、前記計数された印
    刷ページ数に応じて前記印刷処理に対する課金を算出す
    る場合は、1枚当たりの課金額を前記計数された印刷ペ
    ージ数に応じて設定することを特徴とする請求項2記載
    の画像印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記印刷処理の受け付けが許容されるユ
    ーザと課金算出方法とを対応付けて登録する登録手段
    と、各ユーザを認証する認証手段とを有し、前記課金算
    出方法選択手段は、前記認証手段によりユーザの認証が
    成功した場合に、そのユーザに対応して前記登録手段に
    より登録されている課金算出方法を選択することを特徴
    とする請求項2または3記載の画像印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記使用量推定手段は、前記印刷処理の
    対象となった画像の総画素値に基づいて前記印刷剤の使
    用量を推定することを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の画像印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記使用量推定手段は、前記印刷処理の
    対象となった画像の各画素におけるドットの信号状態に
    基づいて前記印刷剤の使用量を推定することを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像印刷装置。
  7. 【請求項7】 印刷剤を用いて画像を印刷処理すると共
    に、前記印刷処理に対して課金を行う画像印刷装置にお
    ける課金算出方法において、 前記印刷処理に要した印刷剤の使用量を推定する使用量
    推定ステップと、 前記使用量推定ステップにより推定された印刷剤の使用
    量に応じて前記印刷処理に対する課金を算出する課金算
    出ステップとを有することを特徴とする課金算出方法。
  8. 【請求項8】 前記印刷処理に要した印刷ページ数を計
    数するページ数計数ステップと、前記使用量推定ステッ
    プにより推定された印刷剤の使用量に応じた課金算出と
    前記ページ数計数ステップにより計数された印刷ページ
    数に応じた課金算出のいずれかの課金算出方法を選択す
    る課金算出方法選択ステップとを有し、前記課金算出ス
    テップは、前記課金算出方法選択ステップにより選択さ
    れた課金算出方法によって前記印刷処理に対する課金を
    算出することを特徴とする請求項7記載の課金算出方
    法。
  9. 【請求項9】 前記課金算出ステップは、前記計数され
    た印刷ページ数に応じて前記印刷処理に対する課金を算
    出する場合は、1枚当たりの課金額を前記計数された印
    刷ページ数に応じて設定することを特徴とする請求項8
    記載の課金算出方法。
  10. 【請求項10】 前記印刷処理の受け付けが許容される
    ユーザと課金算出方法とを対応付けて登録する登録ステ
    ップと、各ユーザを認証する認証ステップとを有し、前
    記課金算出方法選択ステップは、前記認証ステップによ
    りユーザの認証が成功した場合に、そのユーザに対応し
    て前記登録ステップにより登録されている課金算出方法
    を選択することを特徴とする請求項8または9記載の課
    金算出方法。
  11. 【請求項11】 前記使用量推定ステップは、前記印刷
    処理の対象となった画像の総画素値に基づいて前記印刷
    剤の使用量を推定することを特徴とする請求項7〜10
    のいずれか1項に記載の課金算出方法。
  12. 【請求項12】 前記使用量推定ステップは、前記印刷
    処理の対象となった画像の各画素におけるドットの信号
    状態に基づいて前記印刷剤の使用量を推定することを特
    徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の課金算
    出方法。
  13. 【請求項13】 印刷剤を用いて画像を印刷処理すると
    共に、前記印刷処理に対して課金を行う画像印刷装置に
    おける課金算出プログラムであって、 前記印刷処理に要した印刷剤の使用量を推定する使用量
    推定ステップと、 前記使用量推定ステップにより推定された印刷剤の使用
    量に応じて前記印刷処理に対する課金を算出する課金算
    出ステップとをコンピュータに実行させることを特徴と
    する課金算出プログラム。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の課金算出プログラム
    を記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能
    な記憶媒体。
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