JP2003295776A - 画像表示装置及び画像表示装置における温度管理方法 - Google Patents

画像表示装置及び画像表示装置における温度管理方法

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JP2003295776A
JP2003295776A JP2002101112A JP2002101112A JP2003295776A JP 2003295776 A JP2003295776 A JP 2003295776A JP 2002101112 A JP2002101112 A JP 2002101112A JP 2002101112 A JP2002101112 A JP 2002101112A JP 2003295776 A JP2003295776 A JP 2003295776A
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Mitsuyasu Tamura
光康 田村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像表示装置、特に、画像表示装置等の自発
光型で動作時に発熱を伴う画像表示装置において、過度
な温度上昇による発光体の劣化を防止し、表示画質が悪
化しないようにする。 【解決手段】 駆動回路3によって駆動され、基板4上
に多数の画素が配列されることによって構成された画像
表示部9を有する画像表示器2を備えた画像表示装置1
において、所定の状態で配列された多数の熱電素子2
0、20、…と、外部からの吸熱を行う吸熱面15a
と、該吸熱面から吸熱された熱を放熱する放熱面15b
とを有し、画像表示器の温度を調節するために画像表示
部の表示面9aと反対側の面の全体または一部分に接す
るように配置された温度調節器15と、温度調節器の動
作を制御する制御回路16とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、画像表示装置及び
画像表示装置における温度管理方法に関する。詳しく
は、画像表示部の温度分布を均一化して、部分的な発光
体の劣化による表示画質への悪影響を防止する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像表示装置は、従来からのブラ
ウン管(CRT)を使用したCRT表示装置や、厚みが
薄く平板状をしたフラットパネル型表示装置である液晶
基板を使用した液晶表示装置(LCD)に加え、プラズ
マディスプレイパネル(PDP)を使用したプラズマ表
示装置やEL(Electroluminescence)ディスプレイパ
ネルを使用したEL表示装置(以下、「ELディスプレ
イ」という。)等の新たなフラットパネル型表示装置が
登場してきている。特に、ELディスプレイはプラズマ
表示装置と共に、現在のフラットパネル型表示装置の主
流である液晶表示装置に代わるものとして有望視されて
いる。
【0003】ELディスプレイは、2つの電極の間に電
圧をかけると発光する物質を発光体として使用した自発
光型の画像表示装置である。ELディスプレイは、2つ
の電極と発光体とから成るEL素子(画素)をマトリク
ス状にガラス基板等の透明な基板上に配列して形成され
るものであり、上記電極を介して発光体に電圧を印加す
ると共に、発光体に印加する電圧を制御することによっ
て発光状態を制御して、画像情報の表示を行うようにし
ている。なお、ELディスプレイには、硫化亜鉛等の無
機物を発光体として用いた無機ELディスプレイと、ジ
アミン類等の有機物を発光体として用い、カラー表示も
可能な有機ELディスプレイとがある。
【0004】ELディスプレイは、他の表示装置に比べ
て、低電圧で高い輝度を得ることができ、視認性、応答
速度、寿命及び消費電力の点で優れ、液晶表示装置のよ
うに薄型に形成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ELディス
プレイ等の自発光型の画像表示装置においては、バック
ライトによる画像表示部の照明は不要であるが、画像情
報の表示動作時に発光体が発熱する。
【0006】特に、ELディスプレイにおいては、発光
中の発光体の発熱によって、信頼性及び画像表示特性に
多大な影響を与えるという問題があった。
【0007】即ち、ELディスプレイにおいて、発光体
の発熱による画素の温度上昇は、適度であれば画素内で
の電子の移動度を高め発光効率の向上に寄与するが、過
度の場合には、発光体の劣化が加速されるため、発光輝
度を低下させたり、発光状態が不安定になって経時的な
安定性を低下させたり、寿命が短くなってしまうという
問題が発生していた。
【0008】特に、大画面化、高精細化されたELディ
スプレイにおいては、発光体の発熱に伴う温度上昇によ
って、表示画面の中心部分と周辺に近い部分とで温度差
が発生し易く、該温度差によって発光体の劣化特性が部
分的に異なってしまうため、表示画面の中心部分と周辺
に近い部分とで輝度ムラや電子の移動度の違いによる表
示画質への悪影響という問題が発生していた。
【0009】従来、ELディスプレイ等の自発光型の画
像表示装置においては、発光体の発熱による温度上昇に
対しては、自然放熱による冷却の方法を用いていた。し
かしながら、上記問題の発生を避けるためには、発光体
の発熱による温度上昇に対する放熱を自然放熱のみによ
って行うだけでは不十分であり、効果的な放熱対策が求
められていた。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑み、画像表示装
置、特に、ELディスプレイ等の自発光型で動作時に発
熱を伴う画像表示装置において、過度の温度上昇による
発光体の劣化を防止し、表示画質の低下を防止すること
を課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明画像表示装置の第1のものは、所定の状態で配
列された多数の熱電素子と、外部からの吸熱を行う吸熱
面と、該吸熱面から吸熱された熱を放熱する放熱面とを
有し、画像表示器の温度を調節するために画像表示部の
表示面と反対側の面の全体または一部分に接するように
配置された温度調節器と、温度調節器の動作を制御する
制御回路とを設けたものである。
【0012】上記課題を解決するために本発明画像表示
装置の別のものは、所定の状態で配列された多数の熱電
素子と、外部からの吸熱を行う吸熱面と、該吸熱面から
吸熱された熱を放熱する放熱面とを有し、画像表示器の
温度を調節するために画像表示部の表示面と反対側の面
の全体または一部分に接するように配置されると共に、
画像を表示するために画素に流れる電流を用いて駆動さ
れる温度調節器を備えたものである。
【0013】また、上記課題を解決するために本発明画
像表示装置における温度管理方法の第1のものは、画像
表示部での画像の表示時において、それぞれ独立して動
作する複数の領域に分かれた温度調節器の各分割領域に
対応した画像表示部の領域毎に温度変化を想定した情報
を予め記憶しておくか、または、温度調節器の各分割領
域に対応した画像表示部の領域毎に温度変化に関する情
報を検出し、記憶しておいた情報または検出した情報に
基づいて、画像表示部の温度分布が略均一になるよう
に、温度調節器の動作を分割領域毎に独立して制御する
ようにしたものである。
【0014】また、上記課題を解決するために本発明画
像表示装置における温度管理方法の第2のものは、画像
表示部での画像の表示時において、画像表示部の特定の
領域の温度変化を想定した情報を予め記憶しておくか、
または、上記画像表示部の特定の領域の温度変化に関す
る情報を検出し、記憶しておいた情報または検出した情
報に基づいて、画像表示部の特定の領域の温度を調節し
て画像表示部の温度分布が略均一になるように、温度調
節器の動作を制御するようにしたものである。
【0015】上記課題を解決するために本発明画像表示
装置における温度管理方法の第3のものは、画像表示部
での画像の表示時において、それぞれ独立して動作する
複数の領域に分かれた温度調節器の各分割領域に対応し
た画像表示部の領域の画素に流れる電流を温度調節器の
各分割領域に供給するようにし、供給された電流によっ
て、温度調節器を分割領域毎に電流の値に応じて動作さ
せて画像表示器の温度分布が略均一になるように調節す
るようにしたものである。
【0016】したがって、本発明画像表示装置及び画像
表示装置における温度管理方法においては、画像表示部
で温度が他の部分よりも高くなった部分がある場合に
は、画像表示部の温度分布が略均一になるように当該部
分の温度が下げられ、逆に、画像表示部で温度が他の部
分よりも低くなった部分がある場合には、画像表示部の
温度分布が略均一になるように当該部分の温度が上げら
れる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明画像表示装置及び画
像表示装置における温度管理方法の実施の形態につい
て、添付図面を参照して説明する。
【0018】なお、以下の実施の形態は、本発明画像表
示装置及び画像表示装置における温度管理方法を、自発
光型で、発光体に有機物を利用した有機EL(Electrol
uminescence)表示装置及びその温度管理方法に適用し
たものである。
【0019】有機EL表示装置である画像表示装置1
は、図1に示すように、画像表示器2として有機ELパ
ネルを用いたものであり、上記画像表示器2に画像を表
示させるための駆動回路3等を有する。上記駆動回路3
は、電源回路4と、画像信号処理/タイミング生成回路
5と、データドライバ6と、バーチカルスキャナ7とに
よって構成される。
【0020】画像表示器2は、陽極(アノード)及び陰
極(カソード)の2種類の電極を有し、該陽極と陰極と
の間にジアミン類等から成る有機EL層を挟み込んで、
格子状に配列された多数の有機EL素子(画素)8、
8、…を構成したものである。
【0021】上記多数の画素8、8、…はそれぞれ独立
して発光すると共に、RGB各色の画素を構成する。各
画素8、8、…はそれぞれ、一体に形成された画素回路
8a、8a、…を有し、該画素回路8a、8a、…はそ
れぞれ、駆動回路3からの信号を受けて各画素8、8、
…を個別に駆動して発光させて、画像表示器2の画像表
示部9に画像を表示させる。
【0022】上記画像表示器2は、図2に部分的な断面
を示すように、ガラス基板10上に半導体薄膜による画
素回路8a、8a、…と、アルミニウム製の配線11、
11、…と、クロム(Cr)製のアノード電極12、1
2、…と、図示しない有機正孔輸送層や電子輸送層等を
有する有機EL層(発光体)13、13、…と、マグネ
シウム−銀(Mg−Ag)合金製で厚みが極めて薄くさ
れて光透過性を有するカソード電極14、14、…と、
窒化シリコン(SiN)からなる保護層2aとを順次積
層して成る。更に、上記画像表示器2は、上記保護層2
aの上にUV(紫外線)等を照射すると硬化する光硬化
性樹脂から成る樹脂層2bが塗布され、該樹脂層2bを
介して封止ガラス2cが貼り合わされ、その後に光を照
射することによって樹脂層2bを硬化させることによっ
て封止された、中空部分のない薄型構造とされている。
なお、画素回路8a、8a、…とアノード電極12、1
2、…との間などには、適宜な材質から成る絶縁層が形
成されている。
【0023】したがって、画像表示器2は、有機EL層
13、13、…の発光による光がガラス基板10の側
(図2の下方)から外部に出射する所謂下面発光型では
なく、カソード電極14、14、…、保護層2a、樹脂
層2b、封止ガラス2cを通して有機EL層13、1
3、…の発光による光が、矢印Aで示すように、外部に
出射する所謂上面発光型(Top Emission構造)の画像表示
器である。
【0024】上記電源回路4は、画像表示器2全体に電
源を供給するものである。画像信号処理/タイミング生
成回路5は、外部から入力された画像信号を画像表示器
2の駆動方法に最適なデータに変換すると共に画像表示
器2の駆動に必要なタイミングを生成するものである。
データドライバ6は、画像表示器2の画像表示部9に表
示されるデータのバッファブロックとして機能し、必要
に応じてデータのサンプリングやレベル変換を行うもの
である。なお、データドライバ6では、画像表示部9を
構成する画素8、8、…を駆動する信号の生成も行われ
る。
【0025】また、上記バーチャルスキャナ7は、デー
タドライバ6から各画素8、8、…に入力される信号を
ライン毎に選択(点灯=表示ON)、非選択(消灯=表
示OFF)するものである。ラインの選択、非選択は、
上記画像信号処理/タイミング生成回路5からのタイミ
ング情報によって制御される。
【0026】また、画素8、8、…にはそれぞれ画素回
路8a、8a、…が一体に設けられている。以下に上記
画素回路8aの構成及び動作について説明する。なお、
以下の説明において、信号電極dataは縦に同列(縦方
向)に並ぶ画素8、8、…については共通とする。ま
た、Iwは画素を発光させるレベルを決めるデータ信号
で、信号電極dataを流れるものである。
【0027】画素8と画素回路8aは、従来の電圧書き
込み方式の回路ではなく、上面発光型の画像表示器2に
対応した電流書き込み方式の回路であり、図3に概略的
に示すように、4つのトランジスタ(TFT:Thin Film T
ransistor)TFT1乃至TFT4等によって構成される。
【0028】走査電極scan-A及びscan-Bに印加された選
択信号によってTFT3及びTFT4がONにされる。すると、
データ信号IwはTFT3及びTFT4を介してTFT2のゲートに流
れ込み、同時に、コンデンサC(画素内の電荷容量を示
す)に電荷がチャージされる。なお、上記コンデンサC
には、一画面分の画像を表示するのに十分な電荷がチャ
ージできるものとする。
【0029】そして、コンデンサCに十分な電荷がチャ
ージされると、上記走査電極scan-A、scan-Bに印加され
た選択信号によって、TFT3及びTFT4がOFFにされる。
この時、TFT2はコンデンサCにチャージされた電荷によ
って駆動される。TFT2は、ゲートに流れ込む電流(電
荷)によって、ソース・ドレイン間に電流を生じ、該電
流によって有機EL層13を駆動して発光させる。な
お、有機EL層13は、印加される電流値によって発光
レベル(主に明るさ)を変化させる。
【0030】また、有機EL層13の発光を停止させる
場合には、走査電極scan-Bに非選択信号を印加すること
によってTFT4をONにし、コンデンサCにチャージされ
た電荷をTFT1のゲートに供給する。これによって、コン
デンサCにチャージされた電荷は、TFT1を通じてGND(gr
ound)に流れ込んで消失するので、有機EL層13の発
光が停止される。
【0031】上記したように、画素8の発光は、信号電
極dataに流れる電流を走査電極scan-A及びscan-Bに印加
される選択又は非選択信号によって、設定する時間毎に
電流を変化させて制御される。
【0032】以上は、画素内の構造について一例をもっ
て説明したものであり、本発明は画素内の構造の如何に
よらず用いることができるものとする。
【0033】以上に説明した構成を有する画像表示器2
は、マトリクス状に配置された多数の画素8、8、…に
よって、画像表示部9が構成される。
【0034】画像表示器2には、温度調節器15が設け
られている。温度調節器15は、画素8、8、…の発光
に伴う発熱による画像表示部9の温度分布の不均衡及び
過度の温度上昇を抑制して良好な画像表示特性を維持す
るため、画像表示器2の熱を吸熱して外部に放熱する役
割を果たす。
【0035】上記温度調節器15は、所定の状態で配列
された多数の熱電素子と、外部からの吸熱を行う吸熱面
と、該吸熱面から吸熱された熱を放熱する放熱面とを有
する。また、温度調節器15は、図4及び図5に示すよ
うに、略板状で画像表示部9と略同じか、又は、一回り
小さく形成され、縦横に3つずつ並んだ9つの分割領域
15乃至15を有する。そして、温度調節器15
は、画像表示部9の画像が表示される表示面9aとは反
対側の面(以下、「裏面」という。)9bに接着等によ
って取り付けられ、画像表示部9の裏面9bに接する面
(吸熱面)15aから吸熱し、該吸熱面15aの反対側
の面(放熱面)15bから放熱を行うようにされてい
る。更に、温度調節器15は、上記分割領域15乃至
15毎に、温度調節器15の外部に独立して設けら
れ、又は、温度調節器15に組み込まれた制御回路16
によって動作が制御される。
【0036】また、温度調節器15の放熱面15bに
は、熱伝導率の高い金属材料(アルミニウム、銅等)か
ら成る熱伝導手段17が設けられている。
【0037】上記熱伝導手段17は、上記温度調節器1
5の放熱面15bからの放熱効果を高める機能を有する
ものであり、形状的には特に限定されるものではない
が、例えば、金属板や放熱面積を大きくするために多数
の放熱フィンを有するものや、温度調節器15の放熱面
15bに蒸着やスパッタリング等の適宜な成膜方法によ
って設けられた金属被膜などである。熱伝導手段17が
金属板又は多数の放熱フィンを有するものである場合に
は、温度調節器15の放熱面15bに接着等によって取
り付けられる。また、温度調節器15が放熱面15bだ
けで画像表示器2からの放熱が十分行える場合には、熱
伝導手段17を省略してもよい。
【0038】なお、熱伝導手段17を温度調節器15の
放熱面15bに上記成膜方法によって形成する場合に
は、放熱面積を大きくするため、複数回の成膜、例え
ば、1回目は全面に成膜し、2回目以降の成膜は、スト
ライプ状又は格子状になるように部分的に成膜するなど
の方法によって部分的に膜厚を変えて、表面に凹凸形状
を形成するようにしても良い。また、画像表示器2への
温度調節器15の取付け及び温度調節器15への熱伝導
手段17の取付けに用いる接着剤は、画像表示器2の熱
を温度調節器15及び熱伝導手段17に効率よく伝える
ために、熱伝導性に優れるものを用いることが望まし
い。
【0039】上記温度調節器15を構成する熱電素子
は、一方の面から吸熱を行い、他方の面から放熱を行う
ものである。熱電素子としては、例えば、ペルチェ素子
又は後述する改良型のペルチェ素子である所謂フリヂス
タ素子が用いられている。
【0040】なお、熱電素子であるペルチェ素子は、ビ
スマス(Bi)、アンチモン(Sb)、テルル(Te)等の化
合物から成る一対のp型半導体とn型半導体とを並列に
配置すると共に、これらを銅電極によって直列に接続し
て成る。そして、ペルチェ素子は、n型半導体からp型
半導体へ向けて直流電流を流すと、一方の面から吸熱が
行われ、その反対側の面から吸熱した熱の放熱が行われ
る。また、ペルチェ素子は、上記とは逆方向、即ち、p
型半導体からn型半導体へ向けて直流電流を流すと吸熱
及び放熱が行われる面が逆転するという特性も有する。
【0041】温度調節器15は、図6に一例を示すよう
に、一対のp型半導体18とn型半導体19と、これら
を接続する銅電極21、21、21とによって構成され
る上記ペルチェ素子を熱電素子20として多数配列した
ものである。即ち、熱電素子20を構成する一対のp型
半導体18とn型半導体19とは、銅電極21によって
接続され、更に、各熱電素子20、20、…同士も銅電
極21、21、…によって、隣り合うn型半導体19と
p型半導体18とが直列に接続されて、これらの端部の
電極21、21が電源22に接続される。そして、通常
は、集積された多数の熱電素子20、20、…を、上記
絶縁板として用いた2枚のアルミナセラミックス板2
3、23の間に挟み込むことによって固定されている。
【0042】また、改良型のペルチェ素子として、フリ
ヂスタ素子と称されるものがある。該フリヂスタ素子
は、図7に示すように、ガラスエポキシ等から成るセパ
レータ24上に多数のp型半導体18、18、…とn型
半導体19、19、…とを交互に配列して集積し、ペル
チェ素子と同様に、p型半導体18、18、…とn型半
導体19、19、…とを、銅電極21、21、…によっ
て所定の順序で接続すると共に、これを上記絶縁板とし
て用いた2枚の絶縁フィルム25、25の間に挟み込ん
だ構造を有する。
【0043】上記フリヂスタ素子には、ペルチェ素子と
は異なり、アルミナセラミックス板23、23の様な硬
質の材料ではなく、軟質で可撓性を有するプラスチック
製のセパレータ24及び絶縁フィルム25、25が使用
されているため、柔軟性に富み、かつ、制御回路16に
よるON/OFF制御が容易であるので、急速冷却が可
能であり、温度調節器15に用いた場合に、当該温度調
節器15の信頼性の向上を図ることができる。
【0044】以上のような構成を有する温度調節器15
は、最も面積が大きい主面のうち、一方が吸熱面15a
となり、他方が放熱面15bとなる。
【0045】なお、上記温度調節器15を形成する熱電
素子20、20、…としては、上記のように、柔軟性に
富み、かつ、急速冷却が可能であり、温度調節器15に
用いた場合に、当該温度調節器15の信頼性の向上を図
ることができるという理由から、フリヂスタ素子を使用
することが望ましい。また、温度調節器15に使用する
熱電素子20、20、…としては、上記ペルチェ素子や
フリヂスタ素子に限定されることはなく、これらと同様
の特性を有する熱電素子であればよい。
【0046】温度調節器15に通電すると、図6及び図
7に示すように、ペルチェ効果によって矢印で示す方向
に熱が移動する。即ち、吸熱面15aから吸熱が行わ
れ、吸熱された熱が温度調節器15の内部を伝わって吸
熱面15aの反対側の面である放熱面15bから放熱さ
れる。
【0047】上記のような構成を有する温度調節器15
は、基本的に、p型及びn型の2種類の半導体18、1
8、…、19、19、…とこれらを接続する電極21、
21、…とから成る単純な構造であるため、比較的容易
に画像表示器2に接合でき、また、図示は省略するが、
画像表示器2の製造段階で、画像表示器2の画像表示部
9の裏面9bで画素8、8、…の上に積層して、一体的
に形成することも可能である。このように、温度調節器
15を画像表示器2の内部に組み込んで一体的に形成し
た場合には、それぞれ別体に形成した温度調節器15と
画像表示器2とを、接着等によって取り付ける場合に比
べて、製造コストの面で有利になる。
【0048】ところで、前述のように、温度調節器15
は、分割領域15乃至15に分けられている。各分
割領域15乃至15は、それぞれ独立して動作する
ものであり、各分割領域15乃至15毎に、適宜な
数の集積された熱電素子20、20、…を有している。
なお、画像表示器2の画像表示部9も、上記温度調節器
15の各分割領域15乃至15に対応した部分が領
域9乃至9とされる。
【0049】次に、温度調節器15の動作の制御につい
て説明する。
【0050】温度調節器15の動作制御及び駆動を行う
制御回路16は、図示しない適宜な検出手段によってリ
アルタイムで検出された画像表示器2の発熱による温度
上昇に関する情報(温度情報)、または、予め記憶して
おいた画像表示器2の発熱による温度上昇の推移を想定
した情報に基づいて、温度調節器15の各分割領域15
乃至15毎の動作の制御、即ち、動作する領域及び
その吸熱時間等を制御する。
【0051】なお、画像表示器2の温度情報を検出する
手段は、検出した温度を電気信号に変換することができ
るものであれば、特に限定されるものではない。また、
制御回路16は、画像表示器2や温度調節器15に組み
込んで一体的に構成してもよい。
【0052】次に、温度調節器15の動作について説明
する。例えば、画像表示装置2の画像表示時において、
温度調節器15の各分割領域15乃至15に対応す
る画像表示部9の領域9乃至9のうち、分割領域1
に対応する画像表示部9の中央部分、即ち、領域9
が他の領域に比べて温度の上昇が著しいことが検出さ
れた場合、制御回路16は、当該領域9に対応する温
度調節器15の分割領域15の吸熱量を他の分割領域
15乃至15、15乃至15よりも大きくなる
ように制御する。そして、検出手段によって当該領域9
の温度が画像表示部9の他の領域と同じになったこと
が検出されると、温度調節器15の分割領域15の動
作は停止される。
【0053】なお、制御回路16が、予め記憶しておい
た画像表示器2の発熱による温度上昇の推移を想定した
情報によって温度調節器15の動作を制御する場合は、
各分割領域15乃至15は、上記情報に基づいて、
分割領域毎に独立して、又は、各分割領域15乃至1
が1つの領域とされて全体で動作する。
【0054】上記部分的に温度が高くなっていた画像表
示部9の領域9は、制御回路16によって動作が制御
された温度調節器15の分割領域15によって吸熱さ
れて温度が下がるため、画像表示部9は温度分布が一定
の範囲内に収まることになる。
【0055】制御回路16は、前述したように、図示し
ない検出手段から、画像表示器2の画像表示部9におけ
る画像の表示状態に応じて逐次変化する温度情報がリア
ルタイムで入力され、または、予め記憶しておいた画像
表示器2の発熱による温度上昇の推移を想定した情報に
基づいて動作する。したがって、画像表示器2において
は、制御回路16が検出手段から入力される情報または
予め記憶しておいた画像表示器2の発熱による温度上昇
の推移を想定した情報に基づいて温度調節器15の動作
を各分割領域15乃至15毎に独立して制御するこ
とによって、画像表示器2の画像表示部9における温度
分布を略均一、または、温度分布を一定の範囲内に保つ
ことが可能になる。
【0056】また、画像表示装置1に使用される画像表
示器2においては、画像表示の状態や使用時の周囲の環
境によって画像表示部9が部分的に低温となることもあ
る。この場合には、温度調節器15の動作を制御して、
画像表示部9の低温になった部分に対応する位置の分割
領域の動作を停止させ、画像表示器2の内部、または、
熱伝導手段17を通じて伝導される高温になっている部
分の熱を利用することや、温度調節器15の当該低温に
なった部分に対応する位置の分割領域のみに逆方向に電
流を流すことによって吸熱面と放熱面とを逆転させて画
像表示部9と接する面から放熱させて、画素8、8、…
内での電子の移動度を高めて発光効率を向上させるよう
に、当該低温になった部分の温度を上げることも可能で
ある。
【0057】以上のように、画像表示装置1において
は、温度調節器15の分割領域15乃至15の吸熱
作用及び放熱作用によって画像表示器2の画像表示部9
の温度上昇を抑えて、画像表示部9における輝度ムラ等
の画像表示特性のバラツキを抑制して画像表示部9の表
示画質を向上させることが可能になる。
【0058】なお、画像表示器2においては、画像表示
特性と発光体の劣化速度とのバランスを考慮すると共
に、画素8、8、…内で電子の移動が損なわれないよう
にするため、画像表示部9の温度は0°C乃至50°C
の範囲内に保たれることが望ましい。
【0059】また、画像表示器2の発熱状態に応じて、
温度調節器15の動作を各分割領域15乃至15
に独立して制御することによって、画像表示部9の特定
の領域における温度上昇を抑えて温度分布を略均一に
し、発熱による過度の温度上昇によって画像表示部9の
一部領域の画素8、8、…内の発光体のみ劣化が加速さ
れることを抑制し、発光体の劣化特性を画像表示部9全
体で略均一にすることが可能になる。
【0060】なお、画像表示装置1においては、温度調
節器15として9つの分割領域15 乃至15によっ
て構成されるものを示したが、温度調節器15の分割領
域の数はこれに限定されるものではなく、任意の大き
さ、形状の分割領域を適宜な数だけ組みあわせて構成す
ることが可能である。
【0061】図8乃至図15は、温度調節器15の第1
乃至第4の変形例15A乃至15Dを示すものである。
【0062】第1の変形例に関わる温度調節器15A
は、図8及び図9に示すように、画像表示部9の裏面9
bの中央部及びその周囲の部分に配設され、画像表示部
9の上下に合わせて、円の上下の両端部が切り取られた
形状を為し、略同心円状に分けられた5つの分割領域1
11乃至1515を有する。また、温度調節器15A
の放熱面15bには、その形状に合わせた大きさ及び形
状に形成された熱伝導手段17が設けられている。
【0063】上記分割領域1511は温度調節器15A
の中央部に対応して円形に形成されたものであり、他の
分割領域1511乃至1515はそれぞれ外径の異なる
略リング状に形成され、上記分割領域1511を中心と
して順に外周側に配置されている。
【0064】画像表示器2においては、一般に、画像表
示部9の全体に均一な画像、例えば、全白画面を表示し
た時には画素8、8、…は全て同様の明るさで発光す
る。そして、画像表示器2は、中心部から周辺部に近づ
く程外部への熱の放射は行い易く、中心部は熱がこもり
易いという傾向がある。
【0065】したがって、画像表示器2が、特に、大画
面化、高精細化された大型のものである場合等、画像表
示部9の中央部から同心円状の熱拡散温度分布がある時
には、温度調節器15Aを使用して、前記温度調節器1
5と同様に、図示しない適宜な検出手段によってリアル
タイムで検出された画像表示器2の温度情報、または、
予め記憶しておいた画像表示器2の発熱による温度上昇
の推移を想定した情報に基づいて、例えば、同心円状の
分割線によって5つに区切られた分割領域15 11乃至
1515の動作を、制御回路16によって各別に制御す
るようにすれば、画像表示部9の各部の温度を略一定に
保つことが可能になる。
【0066】第2の変形例に係る温度調節器15Bは、
図10及び図11に示すように、画像表示部9の特定の
領域に対応した部分の裏面9bに配設され、上記画像表
示部9の特定の領域に対応した大きさに形成されてい
る。また、前記温度調節器15及び15Aと同様に、温
度調節器15Bの放熱面15bにも、熱伝導手段17が
取り付けられている。
【0067】例えば、画像表示部9の特定の領域のみに
静止画が表示されるような状態で画像表示装置1を使用
する場合、当該部分は恒常的に発熱するので、静止画を
表示する部分は他の部分に比べて著しく画素8、8、…
内の発光体の劣化が進むことがある。温度調節器15B
は、上記のように画像表示器2の一部分のみが恒常的に
発熱する場合に、その部分の温度を下げるために使用さ
れるものである。
【0068】したがって、画像表示装置1を、上記した
ような画像表示器2の画像表示部9の一部分のみが恒常
的に発熱するような状態で使用する場合には、当該画像
表示部9の一部分のみに温度調節器15Bを使用するこ
とによって、恒常的に発熱する部分の温度を下げ、画像
表示部9の温度分布を略均一にして、特定の領域のみの
温度が過度に上昇することによって、特定の領域のみ発
光体の劣化が加速されることを抑制し、発光体の劣化特
性を画像表示部9全体で略均一にすることが可能にな
る。
【0069】第3の変形例に係る温度調節器15Cは、
図12及び図13に示すように、画像表示部9の裏面9
bに配設されたものであり、横方向に6分割された分割
領域1521乃至1526を有する。なお、上記温度調
節器15Cの各分割領域15 21乃至1526に対応し
た画像表示部9の部分が領域921乃至926である。
【0070】温度調節器15Cは、分割領域1521
1523及び1525が、それぞれの吸熱面15a、1
5a、15aと画像表示器2の画像表示部9の裏面9b
とが接合され、分割領域1522、1524及び15
26が、それぞれの放熱面15b、15b、15bと画
像表示部9の裏面9bが接合された構造を有する。
【0071】上記温度調節器15Cは、制御回路16に
よって、図示しない適宜な検出手段によってリアルタイ
ムで検出された画像表示器2の発熱による温度上昇に関
する情報(温度情報)、または、予め記憶しておいた画
像表示器2の発熱による温度上昇の推移を想定した情報
に基づいて、温度調節器15Cの各分割領域1521
至1529毎の動作の制御、即ち、動作する領域及びそ
の吸熱時間等が制御される。
【0072】熱伝導手段17は温度調節器15Cと同じ
大きさ及び形状を有し、各分割領域1521乃至15
26の、画像表示部9の裏面9bと接合された面とは反
対側の面に接合されている。したがって、熱伝導手段1
7は、分割領域1521、15 23及び1525の放熱
面15b、15b、15b及び分割領域1522、15
24及び1526の吸熱面15a、15a、15aに接
した状態で取り付けられることになる。
【0073】したがって、分割領域1521、1523
及び1525のみが動作すると、画像表示部9の領域1
21、923及び925から吸熱され放熱面15b、
15b、15bから放熱された熱は、熱伝導手段17か
ら放熱される。また、分割領域1522、1524及び
1526のみが動作すると、熱伝導手段17を介して各
吸熱面15a、15a、15aから吸熱された熱は、画
像表示部9の領域9 、924及び926に接する放
熱面15b、15b、15bから放熱される。
【0074】更に、分割領域1521乃至1526が全
て動作すると、分割領域1521、1523及び15
25の放熱面15b、15b、15bから放熱された熱
は熱伝導手段17を介して分割領域1522、1524
及び1526の各吸熱面15a、15a、15aから吸
熱され、該吸熱された熱が分割領域1522、1524
及び1526に対応した画像表示部9の領域922、9
24及び926に放熱されることになる。
【0075】画像表示装置1のようなフラットパネル型
の画像表示装置においては、画像表示の状態や周囲の環
境によって画像表示器2の画像表示部9が部分的に低温
となることもあり、極端に低温となってしまうと、画素
8、8、…内で電子の移動度が低下して発光体の十分な
発光特性が得られなくなってしまう。したがって、上記
のような構造を有する温度調節器15Cを使用すれば、
部分的に低温になったことを検出手段によって検出する
か、または、画像表示部9の各領域921乃至926
に予め記憶しておいた温度変化を想定した情報に基づい
て、画像表示器2を部分的に加熱することもでき、部分
的に低温になった箇所があっても、画素8、8、…内で
の電子の移動度を画像表示部9の全体で高めて、発光効
率を向上させることができる。
【0076】なお、上記のように、画像表示器2の温度
が高い部分の熱を低温になっている部分に伝導するだけ
ではなく、熱伝導手段17を吸熱板として作用させて、
画像表示装置1を構成する回路等の他の部分で発生した
熱を吸熱したり、また、熱伝導手段17や、画像表示装
置1内部の適宜な箇所にヒータ等の熱源を設けて、該熱
源において発生した熱を画像表示部9の低温になってい
る部分の加熱に利用したりするようにしても良い。
【0077】以上のように、温度調節器15Cを使用し
た画像表示装置1においては、画像表示器2の画像表示
部9に低温の部分が発生した場合に、逆に高温の部分の
熱を伝導して低温な部分を加熱して、画像表示部9の温
度分布を略一定に保つことが可能である。
【0078】また、画像の表示状態に悪影響を及ぼすよ
うな低温下で画像表示装置1を使用しなければならない
場合には、電源投入直後は分割領域1521、1523
及び1525から吸熱した熱に加えて、熱源を使用する
ことによって低温の部分の迅速な温度上昇を図り、低温
の部分の温度が上昇した後は、熱源の利用を中止すると
共に分割領域1521、1523及び1525の動作を
停止させるといった制御を行うことによって、画像表示
部9の温度分布を略一定に保つことも可能である。
【0079】なお、上記温度調節器15Cは、分割領域
1521、1523、1525と、分割領域1522
1524、1526とで熱伝導特性が逆になるように配
置したものである。ところで、前記のように温度調節器
15Cを構成するペルチェ素子等はn型半導体の側から
電流を流す通常の使用状態とは逆に、p型半導体の側か
ら電流を流すと吸熱及び放熱を行う面が逆転するという
特性も有する。したがって、制御回路16によって各分
割領域1521乃至1526に流す電流の向きを、分割
領域毎に画像表示器2の温度状態に応じて変えることが
できるように構成することによって、分割領域1
21、1523、1525と、分割領域15 22、1
24、1526とを、熱伝導の方向が逆になるように
吸熱面15aと放熱面15bとを交互に配置する必要が
なくなる。
【0080】第4の変形例に係る温度調節器15Dは、
図14及び図15に示すように、前記温度調節器15と
同様に、分割領域15乃至15によって構成され、
画像表示部9の裏面9bに配置され、各分割領域15
乃至15の放熱面15aに接合された熱伝導手段17
を有するものである。
【0081】また、上記温度調節器15Dの分割領域1
乃至15に対応させて、画像表示器2の画像表示
部9も領域9乃至9に区分されている。
【0082】温度調節器15Dは、画像表示器2の製造
時において、画像表示部9の裏面9b上に積層された状
態で画像表示器2に組み込まれており、分割領域15
乃至15はそれぞれ、対応関係にある画像表示部9の
領域9乃至9の画素8、8、…のアノード電極1
2、12、…またはカソード電極14、14、…と電気
的に接続され、当該領域9乃至9それぞれにおいて
画素8、8、…内の発光体を発光させた電流が分割領域
15乃至15に各別に流れるようにされている。
【0083】即ち、図14に一部のみを拡大して示すよ
うに、熱電素子20の一方の銅電極21が、画素8のア
ノード電極12、12、…またはカソード電極14、1
4、…と電気的に接続され、画素8に流れた電流が熱電
素子20に流れるようにされ、画素8に流れた電流値の
強弱に比例して熱電素子20が動作するようになってい
る。
【0084】したがって、温度調節器15Dを構成する
分割領域15乃至15は、対応関係にある画像表示
部9の領域9乃至9に画像を表示させる駆動回路3
からの駆動電流によって駆動されるので、専用の駆動回
路が不要になる。
【0085】ELディスプレ1においては、画像表示器
2の画像表示部9を構成する画素8、8、…は、駆動回
路3から供給される駆動電流が画素回路8a、8a、…
に個別に流されることによって発光し、画像表示部9に
画像を表示するようになっている。そして、各画素8、
8、…の発光体に供給される電流は、画像表示部9に表
示される画像に応じて増減し、通常、表示する画像が明
るい程電流値が増加する傾向にある。画像表示部9の各
画素8、8、…の発光体は、電流の値が大きい程発熱量
が増えるという特性を有する。また、ペルチェ素子等の
熱電素子20、20、…によって構成されている温度調
節器15Dも、直流電流によって駆動され、流れる電流
が大きくなると、吸熱作用及び放熱作用が高まる。
【0086】したがって、画像表示器2の各画素8、
8、…の発光体それぞれに駆動部3から供給される直流
の駆動電流を、温度調節器15Dの各分割領域15
至15 の駆動に利用することによって、各分割領域1
乃至15に、対応する領域の画像表示部9の画素
8、8、…の発光体の発熱量に応じた動作を自動的に行
わせることが可能になる。また、画像表示器2の発熱に
よる温度情報を検出するための検出手段及び温度調節器
15Dの動作を制御するための制御回路も不要となる。
なお、画像表示部9への画像の表示に使用される電流に
よって直接、分割領域15乃至15を駆動するので
はなく、例えば、適宜な変換手段によって画像の表示に
使用される電流を分割領域15乃至15を駆動する
ことができるように変換した後に、該変換した電流によ
って分割領域15乃至15を駆動するようにしても
良い。
【0087】上記した構成では、構造を簡易にするた
め、画像表示器2を駆動した電流によって温度調節器1
5Dを直接駆動する方式を採用しているが、所謂カレン
トミラー等を使用することによって、駆動回路3に発生
する電流を間接的に使用して、画像表示部9における画
像の表示状態に合わせて温度調節器15Dを動作させる
ことも可能である。
【0088】また、上記実施の形態においては、画像表
示器2として、有機EL素子を用いたアクティブマトリ
クス型の例で説明したが、本発明は、これに限定される
ものではなく、例えば、有機EL素子を用いたパッシブ
マトリクス型の画像表示器に適用することも可能であ
る。
【0089】なお、前記実施の形態において示した各部
の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施するに
際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、
これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈され
ることがあってはならないものである。
【0090】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明画像表示装置は、駆動回路によって駆動さ
れ、基板上に多数の画素が配列されることによって構成
された画像表示部を有する画像表示器を備えた画像表示
装置であって、所定の状態で配列された多数の熱電素子
と、外部からの吸熱を行う吸熱面と、該吸熱面から吸熱
された熱を放熱する放熱面とを有し、画像表示器の温度
を調節するために画像表示部の表示面と反対側の面の全
体または一部分に接するように配置された温度調節器
と、温度調節器の動作を制御する制御回路とを備えたこ
とを特徴とする。
【0091】したがって、本発明画像表示装置は、温度
調節器によって画像表示器の温度を調節することが可能
になって、画素内の発光体の発光に伴う発熱によって発
光体が劣化することを抑制することができるため、画像
表示部の輝度ムラ等による表示画質の低下を防止して、
画像表示装置の信頼性を向上させることができる。
【0092】請求項2に記載した発明にあっては、検出
された画像表示器の各部の温度変化に関する情報、また
は、予め記憶していた画像表示器の各部の温度変化を想
定した情報に基づいて、画像表示器の各部の温度分布が
略均一になるように温度調節器の動作を制御するので、
温度調節器の動作を、画像表示器の部分的な温度変化に
追従させることができる。
【0093】また、本発明画像表示装置の別のものは、
駆動回路によって駆動され、基板上に多数の画素が配列
されることによって構成された画像表示部を有する画像
表示器を備えた画像表示装置であって、所定の状態で配
列された多数の熱電素子と、外部からの吸熱を行う吸熱
面と、該吸熱面から吸熱された熱を放熱する放熱面とを
有し、画像表示器の温度を調節するために画像表示部の
表示面と反対側の面の全体または一部分に接するように
配置されると共に、画像を表示するために画素に流れる
電流を用いて駆動される温度調節器を備えたことを特徴
とする。
【0094】したがって、本発明画像表示装置は、温度
調節器によって画像表示器の温度を調節することが可能
になって、画素内の発光体の発光に伴う発熱によって発
光体が劣化することを抑制することができ、画像表示部
の輝度ムラ等による表示画質の低下を防止して、画像表
示装置の信頼性を向上させることができると共に、温度
調節器の動作を制御する制御回路等を不要にすることが
でき、また、画像の表示状態に合わせて最適な状態で画
像表示部の温度調節を行うことができる。
【0095】請求項3及び請求項7に記載した発明にあ
っては、画像表示器の内部に温度調節器を組み込んだの
で、画像表示器に温度調節器を取り付ける場合に比べ
て、製造コストを抑制することができる。
【0096】請求項4及び請求項8に記載した発明にあ
っては、温度調節器の放熱面または吸熱面に接する金属
材料から成る熱伝導手段を設けたので、温度調節器の放
熱作用または吸熱作用をより効果的に発揮させることが
できる。
【0097】請求項5及び請求項9に記載した発明にあ
っては、温度調節器の放熱面または吸熱面に、熱伝導手
段として機能する金属材料から成る被膜を形成したの
で、別体の熱伝導手段を用いる場合と比べて、製造コス
トを抑制することができる。
【0098】本発明画像表示装置における温度管理方法
は、基板上に多数の画素が配列されることによって構成
された画像表示部を有する画像表示器と、所定の状態で
配列された多数の熱電素子と外部からの吸熱を行う吸熱
面と該吸熱面から吸熱された熱を放熱する放熱面とを有
すると共に、画像表示器の温度を調節するために画像表
示部の表示面と反対側の面の全体または一部分に接する
ように配置された温度調節器とを備えた画像表示装置に
おける温度管理方法であって、画像表示部での画像の表
示時において、それぞれ独立して動作する複数の領域に
分かれた温度調節器の各分割領域に対応した画像表示部
の領域毎に温度変化を想定した情報を予め記憶しておく
か、または、温度調節器の各分割領域に対応した画像表
示部の領域毎に温度変化に関する情報を検出し、記憶し
ておいた情報または検出した情報に基づいて、画像表示
部の温度分布が略均一になるように温度調節器の動作を
分割領域毎に独立して制御するようにしたことを特徴と
する。
【0099】したがって、本発明画像表示装置における
温度管理方法は、画像表示器の画像表示部の温度管理
を、画像表示部の画像の表示状態に合わせて最適に行う
ことができる。
【0100】また、本発明画像表示装置における温度管
理方法は、基板上に多数の画素が配列されることによっ
て構成された画像表示部を有する画像表示器と、所定の
状態で配列された多数の熱電素子と外部からの吸熱を行
う吸熱面と該吸熱面から吸熱された熱を放熱する放熱面
とを有すると共に、画像表示器の特定の領域の温度を調
節するために画像表示部の表示面と反対側の面の上記特
定の領域に対応した部分に接するように配置された温度
調節器とを備えた画像表示装置における温度管理方法で
あって、画像表示部での画像の表示時において、画像表
示部の特定の領域の温度変化を想定した情報を予め記憶
しておくか、または、画像表示部の特定の領域の温度変
化に関する情報を検出し、記憶しておいた情報または検
出した情報に基づいて、上記画像表示部の特定の領域の
温度を調節して画像表示部の温度分布が略均一になるよ
うに温度調節器の動作を制御するようにしたことを特徴
とする。
【0101】したがって、本発明画像表示装置における
温度管理方法は、特定領域における温度管理を、画像表
示部の画像の表示状態に合わせて最適に行うことができ
る。
【0102】更に、本発明画像表示装置における温度管
理方法は、基板上に多数の画素が配列されることによっ
て構成された画像表示部を有する画像表示器と、所定の
状態で配列された多数の熱電素子と外部からの吸熱を行
う吸熱面と該吸熱面から吸熱された熱を放熱する放熱面
とを有すると共に、画像表示器の温度を調節するために
画像表示部の表示面と反対側の面に接するように配置さ
れた温度調節器とを備えた画像表示装置における温度管
理方法であって、それぞれ独立して動作する複数の領域
に分かれた温度調節器の各分割領域に対応した画像表示
部の領域の画素に流れる電流を温度調節器の各分割領域
に供給するようにし、供給された電流によって温度調節
器を分割領域毎に電流の値に応じて動作させて画像表示
器の温度分布が略均一になるように調節するようにした
ことを特徴とする。
【0103】したがって、本発明画像表示装置における
温度管理方法は、温度調節器の動作を制御する制御回路
を使用しないで、画像の表示状態に合わせた最適な状態
で、画像表示部の温度管理を行うことができると共に、
温度調節器の動作を制御する制御回路が不要になるので
画像表示装置の製造コストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図6と共に本発明画像表示装置及び画
像表示装置における温度管理方法の実施の形態を示すも
のであり、本図は画像表示装置の構成を概略的に示すブ
ロック図である。
【図2】画像表示器を部分的に拡大して示す概略縦断面
図である。
【図3】画素回路の一例の構成を示す回路図である。
【図4】画像表示装置の正面図である。
【図5】画像表示装置の側面図である。
【図6】熱電素子にペルチェ素子を使用した温度調節器
の構造を拡大して示す概略図である。
【図7】熱電素子にフリヂスタ素子を使用した温度調節
器の構造を拡大して示す概略図である。
【図8】図9と共に温度調節器の第1の変形例を示すも
のであり、本図は画像表示装置の正面図である。
【図9】画像表示装置の側面図である。
【図10】図11と共に温度調節器の第2の変形例を示
すものであり、本図は画像表示装置の正面図である。
【図11】画像表示装置の側面図である。
【図12】図13と共に温度調節器の第3の変形例を示
すものであり、本図は画像表示装置の正面図である。
【図13】画像表示装置の側面図である。
【図14】図15と共に温度調節器の第4の変形例を示
すものであり、本図は画像表示装置の正面図である。
【図15】画像表示装置の側面図である。
【符号の説明】
1…画像表示装置、2…画像表示器、3…駆動回路、8
…画素、9…画像表示部、9a…表示面、9−9
(分割された)領域、921−926…(分割された)
領域、10…基板、15…温度調節器、15−15
…分割領域、1511−1515…分割領域、1521
−1526…分割領域、15a…吸熱面、15b…放熱
面、15A…温度調節器、15B…温度調節器、15C
…温度調節器、15D…温度調節器、16…制御回路、
17…熱伝導手段、20…熱電素子

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動回路によって駆動され、基板上に多
    数の画素が配列されることによって構成された画像表示
    部を有する画像表示器を備えた画像表示装置であって、 所定の状態で配列された多数の熱電素子と、外部からの
    吸熱を行う吸熱面と、該吸熱面から吸熱された熱を放熱
    する放熱面とを有し、画像表示器の温度を調節するため
    に画像表示部の表示面と反対側の面の全体または一部分
    に接するように配置された温度調節器と、 上記温度調節器の動作を制御する制御回路とを備えたこ
    とを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像表示装置におい
    て、 上記制御回路は、検出された画像表示器の各部の温度変
    化に関する情報、または、予め記憶していた画像表示器
    の各部の温度変化を想定した情報に基づいて、画像表示
    器の各部の温度分布が略均一になるように温度調節器の
    動作を制御することを特徴とする画像表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像表示装置におい
    て、 上記画像表示器の内部に温度調節器を組み込んだことを
    特徴とする画像表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の画像表示装置におい
    て、 上記温度調節器の放熱面または吸熱面に接する金属材料
    から成る熱伝導手段を設けたことを特徴とする画像表示
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載した画像表示装置におい
    て、 上記温度調節器の放熱面または吸熱面に、熱伝導手段と
    して機能する金属材料から成る被膜を形成したことを特
    徴とする画像表示装置。
  6. 【請求項6】 駆動回路によって駆動され、基板上に多
    数の画素が配列されることによって構成された画像表示
    部を有する画像表示器を備えた画像表示装置であって、 所定の状態で配列された多数の熱電素子と、外部からの
    吸熱を行う吸熱面と、該吸熱面から吸熱された熱を放熱
    する放熱面とを有し、画像表示器の温度を調節するため
    に画像表示部の表示面と反対側の面の全体または一部分
    に接するように配置されると共に、画像を表示するため
    に画素に流れる電流を用いて駆動される温度調節器を備
    えたことを特徴とする画像表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の画像表示装置におい
    て、 上記画像表示器の内部に温度調節器を組み込んだことを
    特徴とする画像表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の画像表示装置におい
    て、 上記温度調節器の放熱面または吸熱面に接する金属材料
    から成る熱伝導手段を設けたことを特徴とする画像表示
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載した画像表示装置におい
    て、 上記温度調節器の放熱面または吸熱面に、熱伝導手段と
    して機能する金属材料から成る被膜を形成したことを特
    徴とする画像表示装置。
  10. 【請求項10】 基板上に多数の画素が配列されること
    によって構成された画像表示部を有する画像表示器と、
    所定の状態で配列された多数の熱電素子と外部からの吸
    熱を行う吸熱面と該吸熱面から吸熱された熱を放熱する
    放熱面とを有すると共に、画像表示器の温度を調節する
    ために画像表示部の表示面と反対側の面の全体または一
    部分に接するように配置された温度調節器とを備えた画
    像表示装置における温度管理方法であって、 上記画像表示部での画像の表示時において、それぞれ独
    立して動作する複数の領域に分かれた温度調節器の各分
    割領域に対応した画像表示部の領域毎に温度変化を想定
    した情報を予め記憶しておくか、または、温度調節器の
    各分割領域に対応した画像表示部の領域毎に温度変化に
    関する情報を検出し、上記記憶しておいた情報または検
    出した情報に基づいて、画像表示部の温度分布が略均一
    になるように、上記温度調節器の動作を分割領域毎に独
    立して制御するようにしたことを特徴とする画像表示装
    置における温度管理方法。
  11. 【請求項11】 基板上に多数の画素が配列されること
    によって構成された画像表示部を有する画像表示器と、
    所定の状態で配列された多数の熱電素子と外部からの吸
    熱を行う吸熱面と該吸熱面から吸熱された熱を放熱する
    放熱面とを有すると共に、画像表示器の特定の領域の温
    度を調節するために画像表示部の表示面と反対側の面の
    上記特定の領域に対応した部分に接するように配置され
    た温度調節器とを備えた画像表示装置における温度管理
    方法であって、 上記画像表示部での画像の表示時において、画像表示部
    の特定の領域の温度変化を想定した情報を予め記憶して
    おくか、または、上記画像表示部の特定の領域の温度変
    化に関する情報を検出し、 上記記憶しておいた情報または検出した情報に基づい
    て、上記画像表示部の特定の領域の温度を調節して画像
    表示部の温度分布が略均一になるように、温度調節器の
    動作を制御するようにしたことを特徴とする画像表示装
    置における温度管理方法。
  12. 【請求項12】 基板上に多数の画素が配列されること
    によって構成された画像表示部を有する画像表示器と、
    所定の状態で配列された多数の熱電素子と外部からの吸
    熱を行う吸熱面と該吸熱面から吸熱された熱を放熱する
    放熱面とを有すると共に、画像表示器の温度を調節する
    ために画像表示部の表示面と反対側の面に接するように
    配置された温度調節器とを備えた画像表示装置における
    温度管理方法であって、 それぞれ独立して動作する複数の領域に分かれた温度調
    節器の各分割領域に対応した画像表示部の領域の画素に
    流れる電流を、上記温度調節器の各分割領域に供給する
    ようにし、 上記供給された電流によって、温度調節器を分割領域毎
    に上記電流の値に応じて動作させて画像表示器の温度分
    布が略均一になるように調節するようにしたことを特徴
    とする画像表示装置における温度管理方法。
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