JP2003295667A - クリーニング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着ローラーに塗布されたオイルのウエブに
より発生するオイルスジを防止する。 【解決手段】 定着ローラーに２箇所でウエブを圧接さ
せ定着ローラー回転方向上流のウエブの表面を粗くしト
ナー清掃を行い、下流のウエブの表面を平滑にすること
でオイルを完全に拭き取る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置の定着
ローラーの表面等を清掃する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の画像形成装置の一例として、複数
の光走査手段を有する４ドラムレーザービームプリンタ
ーを図７及び図８に示す。すなわち、図７は従来の画像
形成装置（レーザービームプリンター）の断面図、図８
は同画像形成装置の像形成部の断面図であり、図８に示
すように装置本体内には画像形成手段である４つの画像
形成ステーションＰａ、Ｐｂ、Ｐｃ、Ｐｄが並設されて
いる。

【０００３】上記画像形成ステーションＰａ、Ｐｂ、Ｐ
ｃ、Ｐｄはマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各
色をそれぞれ形成するものであって、これらは図８に示
すように図示矢印方向に回転される像担持体である感光
ドラム１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄをそれぞれ有している。

【０００４】また、各感光ドラム１ａ、１ｂ、１ｃ、１
ｄの周囲しは、帯電器１２ａ、１２ｂ、１２ｃ、１２ｄ
と現像装置２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ及びクリーナ４ａ、
４ｂ、４ｃ、４ｄが各感光ドラム１ａ、１ｂ、１ｃ、１
ｄの回転方向に沿って順次配設されており、各感光ドラ
ム１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄの下方には転写部３が配設さ
れている。尚、この転写部３は各画像形成ステーション
Ｐａ、Ｐｂ、Ｐｃ、Ｐｄに共通の記録搬送手段である転
写ベルト３１と転写用帯電器３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄを
有している。

【０００５】以上の構成を有するプリンターにおいて、
図７に示す記録材供給手段である給紙カセット６１から
供給された記録紙Ｐは、転写ベルト３１上に支持されて
各画像形成ステーションＰａ〜Ｐｄへ搬送され、前記各
感光ドラム１ａ〜１ｄ上に形成された各色のトナー像の
転写を順次受ける。そして、この転写工程が終了する
と、記録紙Ｐは転写ベルト３１から分離されて記録材案
内手段である搬送ベルト６２によって定着装置５へと搬
送される。

【０００６】上記定着装置５は図９に詳細を示すよう
に、回転自在に排泄された定着用回転体である定着ロー
ラー５１と、該定着ローラー５１に圧接しながら回転す
る加圧用回転体である加圧ローラー５２と、離型剤塗布
手段である離型剤塗布装置５３と、クリーニング装置５
４、５５を有して構成されている。尚、定着ローラー５
１と加圧ローラー５２の内部にはハロゲンランプ等のヒ
ーター５６、５７がそれぞれ配設されている。また、定
着ローラー５１と加圧ローラー５２にはサーミスター５
８、５９が接触するようにそれぞれ配設されており、温
度調整回路を介してヒーター５６、５７への電圧を制御
することによって定着ローラー５１と加圧ローラー５２
の表面の温度調節がそれぞれ行われている。

【０００７】また、定着ローラー５１にはクリーニング
装置５４及び離型剤塗布装置５３が取り付けられてお
り、クリーニング装置５４によって定着ローラー５１上
にオフセットしたトナー等のクリーニングがなされると
ともに、離型剤塗布装置５３によって離型剤であるシリ
コーンオイル等が定着ローラー５１に塗布され、該定着
ローラー５１からの記録紙Ｐの分離の容易化とトナーの
オフセット防止が図られている。

【０００８】クリーニング装置５４は、帯状の耐熱不織
布からなるクリーニングウエブ５４ａと、該クリーニン
グウエブ５４ａを定着ローラー５１に押圧する押圧ロー
ラー５４ｂと、新しいクリーニングウエブ５４ａを巻き
出す巻き出しローラー５４ｃと、トナー等が付着したた
めにクリーニング能力が低下したクリーニングウエブ５
４ａを徐々に巻き取っていく巻き取りローラー５４ｄ等
から構成されており、特にサーミスター５８にオフセッ
トトナーが付着して該サーミスター５８に検知不良を生
じないようクリーニング装置５４はサーミスター５８に
対して定着ローラー５１の回転方向上流側に設けられて
いる。

【０００９】ところで、クリーニングウエブ５４ａの巻
き取り方法としては、カウンターによって所定枚数コピ
ーしたときに不図示のソレノイドをＯＮし、ワンウェイ
クラッチを動作させて定着ローラー５１の回転方向と逆
方向に所定量巻き取る方法がある。このようにクリーニ
ングウエブ５４ａを逆方向に巻き取ることによって該ク
リーニングウエブ５４ａが定着ローラー５１の回転方向
に巻き込まれないようにしている。

【００１０】また、前記離型剤塗布装置５３はシリコー
ンオイル等の離型剤を収容する離型剤溜り部５３ａと該
離型剤溜り部５３ａから離型剤を汲み上げる汲み上げロ
ーラー５３ｂ、５３ｃと、汲み上げられた離型剤を定着
ローラー５１に塗布する塗布ローラー５３ｄ、該塗布ロ
ーラー５３ｄ上の離型剤量を一定量に規制するためのフ
ッ素ゴム等の弾性体から成る規制ブレード５３ｅ等から
構成されており、特に定着ローラー５１への均一な離型
剤塗布を実現するため、この離型剤塗布装置５３はサー
ミスター５８に対して定着ローラー５１の回転方向下流
側に配設されている。

【００１１】他方、加圧ローラー５２にも、定着ローラ
ー５１のクリーニング装置５４と同様なクリーニングウ
エブ５５ａ、押圧ローラー５５ｂ、巻き出しローラー５
５ｃ、巻取りローラー５５ｄ等とで構成されるクリーニ
ング装置５５が取り付けられており、このクリーニング
装置５５によって定着ローラー５１を介して加圧ローラ
ー５２に付着したトナーのクリーニングがなされる。

【００１２】また、加圧ローラー５２には、該加圧ロー
ラー５２上に残った余剰離型剤を除去する離型剤除去用
弾性体としての離型剤除去ブレード６０が当接してい
る。尚、この離型剤除去ブレード６０が無い場合は、余
剰離型剤が定着ローラー５１と加圧ローラー５２とのニ
ップに溜り、記録紙Ｐ上のシミとなったり、ＯＨＰ用の
透明フィルムがスリップしてニップ部への進入不良が発
生する。ここで、離型剤除去ブレード６０の材質として
はＳｉゴム、フッ素ゴム等が用いられ、離型剤除去ブレ
ード６０は加圧ローラー５２の回転方向に対して順方向
又は逆方向に適当な進入量をもって当接している。

【００１３】而して、記録紙Ｐが搬送されて来ると定着
ローラー５１と加圧ローラー５２が回転し、定着ローラ
ー５１の表面に離型剤としてのシリコーンオイルが塗布
され、該記録紙Ｐが定着ローラー５１と加圧ローラー５
２の間を通過する際に表裏両面からほぼ一定の圧力と温
度で加圧及び加熱されて未定着トナー像の定着を受けて
当該記録紙Ｐ上にフルカラー画像が形成される。そし
て、画像が定着された記録紙Ｐは、下分離爪６８によっ
て加圧ローラー５２から分離されて機外へ排出される。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例ではクリーニング装置５４のクリーニングウエブ５４
ａは定着ローラー５１に付着したトナー等を清掃するた
めにアミド系樹脂繊維やポリエステル系樹脂繊維からな
る不織布により構成され図１０に示すようにこれらの繊
維ＦによりトナーＴ等が絡め取られることにより定着ロ
ーラーの清掃が行われる。クリーニングウエブ５４ａは
この清掃能力を発揮するためにはある程度の繊維による
粗さが必要であり平滑にしすぎると繊維Ｆによるトナー
Ｔ等を絡めとることが不可能となってしまう。このた
め、トナーＴ等の清掃能力を高めようとするとある程度
の繊維Ｆを粗くすることが必要となる。

【００１５】また、定着ローラー５１には離型剤塗布装
置５３によりシリコーンオイル等が表面に塗布されてい
る。このシリコーンオイル等は記録紙Ｐが定着ローラー
５１と加圧ローラー５２のニップを通過することで記録
紙Ｐに転写されるが、一部は定着ローラー５１の表面に
残る。

【００１６】このため、定着ローラー５１の表面に残っ
たシリコーンオイル等はクリーニング装置５４を通過し
クリーニングウエブ５４ａにより拭き取られるがクリー
ニングウエブ５４ａの繊維Ｆが粗いため図１１に示すよ
うなシリコーンオイル等の拭きムラスジＳａが発生する
（図１１は定着ローラー５１を上方から見た図でクリー
ニングペーパー５４ａを省略した模式図である。）。そ
して次の記録紙Ｐが定着ローラー５１、加圧ローラー５
２のニップを通過するときに、このシリコーンオイル等
の拭きムラスジＳａは定着ローラー５１表面にその状態
を維持したままのため、記録紙Ｐにこのシリコーンオイ
ル等による拭きムラスジにより図１２に示すような画像
スジＰａを発生してしまう。これは、トナー画像のある
ところでの光沢ムラや、ＯＨＰ用の透明フィルムを投影
したときに影となってしまい画像品を落としてしまって
いた。

【００１７】

【課題を解決するための手段】本発明ではクリーニング
ウエブ１５４ａを第一押圧ローラーと第二押圧ローラー
により定着ローラー１５１の２箇所で押し当てかつ、第
一押圧ローラーではクリーニングウエブ１５４ａの表面
が平滑性の高い状態で定着ローラー１５１に圧接させる
ことで定着ローラー１５１表面のシリコーンオイル等を
拭きムラなく拭き取り、第二押圧ローラーではクリーニ
ングウエブの表面が粗い状態で定着ローラー１５１に圧
接させることで定着ローラー１５１表面のトナー等の付
着物を拭き取る構成にすることで、定着ローラー表面の
トナー等の付着物とシリコーンオイル等をムラなく拭き
取れ、サーミスターへのトナー等の汚れの付着と記録紙
Ｐのムラの発生を防止できる。

【００１８】

【発明の実施の形態】図１は本発明の第一の実施形態を
示す図である。定着装置１５０は定着ローラー１５１、
加圧ローラー１５２、離型剤塗布装置１５３、クリーニ
ング装置１５４、定着ローラー１５１、加圧ローラー１
５２の内部に配設されているヒーター１５６、１５７
と、定着ローラー１５１、加圧ローラー１５２に接触し
ているサーミスターから構成されている。本実施形態中
クリーニング装置１５４以外は従来例と同じ構成で同じ
機能を有している。

【００１９】また、クリーニング装置１５４は帯状の耐
熱不織布からなるクリーニングウエブ１５４ａと、該ク
リーニングウエブ１５４ａを定着ローラー１５１に押圧
する第一押圧ローラー１５４ｂと、第二押圧ローラー１
５４ｅとクリーニングウエブ１５４ａをガイドするガイ
ドシャフト１５４ｆと新しいクリーニングウエブ５４ａ
を巻き出す巻き出しローラー１５４ｃと、トナー等が付
着したためにクリーニング能力が低下したクリーニング
ウエブ１５４ａを徐々に巻き取っていく巻き取りローラ
ー１５４ｄ等から構成されており、特にサーミスター１
５８にオフセットトナーが付着して該サーミスター１５
８に検知不良を生じないようクリーニング装置１５４は
サーミスター１５８に対して定着ローラー１５１の回転
方向上流側に設けられている。

【００２０】上記実施形態においてクリーニングウエブ
１５４ａは例えばゴアテックス（Ｒ）等の平滑性高い不
織布が用いられ、ガイドローラー１５４ｆは図２に示す
ように外周にヤスリ目のような凹凸がエッチング等の加
工で形成され、クリーニング装置１５４に回転不動に固
定されている。また、第一押圧ローラー１５４ｂは硬質
のゴムローラーで構成され、第二押圧ローラー１５４ｅ
は軟質のスポンジ等で構成されたローラーからなってい
る。

【００２１】このような構成でクリーニングウエブ１５
４ａは図１に示すように矢印方向に巻取りローラー１５
４ｄにより巻き出しローラー１５４ｃから送られる。こ
こで、硬質の第一押圧ローラー１５４ｂにより平滑性の
高いクリーニングウエブ１５４ａが定着ローラー１５１
に圧接されており第一押圧ローラー１５４ｂが硬質のた
め、定着ローラー１５１との圧接部のニップ幅が狭い分
定着ローラー１５１へのクリーニングウエブ１５４ａの
圧接圧力を高く設定されている。このため、定着ローラ
ー表面のシリコーンオイル等を平滑に拭き取ることが可
能となっている。

【００２２】また、ガイドシャフト１５４ｆの表面がヤ
スリ目形状となっていて、かつ固定されているため、ク
リーニングウエブ１５４ａはガイドシャフト表面を摺擦
して送られる。このため図３に示すように、ガイドシャ
フト１５４ｆを通過したクリーニングウエブ１５４ａは
ガイドシャフト１５４ｆによりその表面にケバダチ１５
４ａｆが発生し、クリーニングウエブ１５４ａ表面が粗
くなる。また、第二押圧ローラー１５４ｅは軟質のロー
ラーで構成されているため定着ローラー１５１と第二押
圧ローラー１５４ｅ、クリーニングウエブ１５４ａのニ
ップは広くなっている。このため、定着ローラー表面に
付着したトナー等はガイドシャフト１５４ｆにより表面
が粗くなったクリーニングウエブ１５４ａに付着する。

【００２３】以上より１種類のクリーニングウエブ１５
４ａの表面をガイドシャフト１５４ｆに摺擦させること
で表面性をかえ、定着ローラー１５１表面のトナー等付
着物の清掃部とシリコーンオイル等の清掃を別々に行う
ことで従来発生していたシリコーンオイル等の拭き取り
ムラを防止することができた。

【００２４】図４は本発明の第二の実施形態を示す図
で、定着装置１５０は定着ローラー１５１、加圧ローラ
ー１５２、離型剤塗布装置１５３、クリーニング装置１
５４、定着ローラー１５１、加圧ローラー１５２の内部
に配設されているヒーター１５６、１５７と、定着ロー
ラー１５１、加圧ローラー１５２に接触しているサーミ
スターから構成されている。本実施形態中クリーニング
装置１５４以外は従来例と同じ構成で同じ機能を有して
いる。

【００２５】また、クリーニング装置１５４は帯状の耐
熱不織布からなるクリーニングウエブ１５４ａと、該ク
リーニングウエブ１５４ａを定着ローラー１５１に押圧
する第一押圧ローラー１５４ｂと、第二押圧ローラー１
５４ｅとクリーニングウエブ１５４ａをガイドする第一
ガイドシャフト１５４ｇと第二ガイドシャフト１５４ｈ
と新しいクリーニングウエブ５４ａを巻き出す巻き出し
ローラー１５４ｃと、トナー等が付着したためにクリー
ニング能力が低下したクリーニングウエブ１５４ａを徐
々に巻き取っていく巻き取りローラー１５４ｄ等から構
成されており、特にサーミスター１５８にオフセットト
ナーが付着して該サーミスター１５８に検知不良を生じ
ないようクリーニング装置１５４はサーミスター１５８
に対して定着ローラー１５１の回転方向上流側に設けら
れている。

【００２６】このような構成でクリーニングウエブ１５
４ａは図５に示すように表面の平滑性の高い面１５４ａ
ｂと表面が粗い面１５４ａｃの２層構成からなってい
て、第一押圧ローラー１５４ｂで平滑性の高い面１５４
ａｂが定着ローラー１５１表面に圧接され、第二押圧ロ
ーラー１５４ｅで表面の粗い面１５４ａｃが定着ローラ
ー１５１に圧接される構成となっている。また、第一押
圧ローラー１５４ｂは硬質のゴムローラーで構成され、
第二押圧ローラー１５４ｅは軟質のスポンジ等で構成さ
れたローラーからなっている。

【００２７】ここで、硬質の第一押圧ローラー１５４ｂ
により平滑性の高いクリーニングウエブ１５４ａｂが定
着ローラー１５１に圧接されており第一押圧ローラー１
５４ｂが硬質のため、定着ローラー１５１との圧接部の
ニップ幅が狭い分定着ローラー１５１へのクリーニング
ウエブ１５４ａの圧接圧力を高く設定されている。この
ため、定着ローラー表面のシリコーンオイル等を平滑に
拭き取ることが可能となっている。

【００２８】また、軟質の第二押圧ローラー１５４ｅに
より表面の粗いクリーニングウエブ１５４ａｃが定着ロ
ーラー１５１に圧接されており第二押圧ローラー１５４
ｅが軟質のため定着ローラー１５１と第二押圧ローラー
１５４ｅ、クリーニングウエブ１５４ａのニップは広く
なっている。このため、定着ローラー表面に付着したト
ナー等はクリーニングウエブ１５４ａに付着する。

【００２９】以上のより１種類のクリーニングウエブ１
５４ａを２層構成とし、その表裏の表面状態を変え、表
裏を使用することで定着ローラー１５１表面のトナー等
付着物の清掃部とシリコーンオイル等の清掃を別々に行
うことで従来発生していたシリコーンオイル等の拭き取
りムラを防止することができた。

【００３０】図６は本発明の第三の実施形態を示す図
で、定着装置１５０は定着ローラー１５１、加圧ローラ
ー１５２、離型剤塗布装置１５３、第一クリーニング装
置１５４、第二クリーニング装置２５４、定着ローラー
１５１、加圧ローラー１５２の内部に配設されているヒ
ーター１５６、１５７と、定着ローラー１５１、加圧ロ
ーラー１５２に接触しているサーミスターから構成され
ている。本実施形態中第一クリーニング装置１５４、第
二クリーニング装置２５４以外は従来例と同じ構成で同
じ機能を有している。

【００３１】また、第一クリーニング装置１５４は表面
の平滑性の高い帯状の耐熱不織布からなるクリーニング
ウエブ１５４ａと、該クリーニングウエブ１５４ａを定
着ローラー１５１に押圧する硬質の第一押圧ローラー１
５４ｂと新しいクリーニングウエブ１５４ａを巻き出す
巻き出しローラー１５４ｃと、トナー等が付着したため
にクリーニング能力が低下したクリーニングウエブ１５
４ａを徐々に巻き取っていく巻き取りローラー１５４ｄ
等から構成されており、特にサーミスター１５８にオフ
セットトナーが付着して該サーミスター１５８に検知不
良を生じないようクリーニング装置１５４はサーミスタ
ー１５８に対して定着ローラー１５１の回転方向上流側
に設けられている。

【００３２】また、第二クリーニング装置２５４は表面
が粗い帯状の耐熱不織布からなるクリーニングウエブ１
５４ａと、該クリーニングウエブ２５４ａを定着ローラ
ー２５１に押圧する軟質の第二押圧ローラー２５４ｂと
新しいクリーニングウエブ２５４ａを巻き出す巻き出し
ローラー２５４ｃと、トナー等が付着したためにクリー
ニング能力が低下したクリーニングウエブ２５４ａを徐
々に巻き取っていく巻き取りローラー２５４ｄ等から構
成されており、特にサーミスター１５８にオフセットト
ナーが付着して該サーミスター１５８に検知不良を生じ
ないようクリーニング装置２５４はサーミスター１５８
に対して定着ローラー２５１の回転方向上流側に設けら
れている。

【００３３】このような構成でクリーニングウエブ１５
４ａは図５に示すように表面の平滑性の高い面１５４ａ
ｂと表面が粗い面１５４ａｃの２層構成からなってい
て、第一押圧ローラー１５４ｂで平滑性の高い面１５４
ａｂが定着ローラー１５１表面に圧接され、第二押圧ロ
ーラー１５４ｅで表面の粗い面１５４ａｃが定着ローラ
ー１５１に圧接される構成となっている。また、第一押
圧ローラー１５４ｂは硬質のゴムローラーで構成され、
第二押圧ローラー１５４ｅは軟質のスポンジ等で構成さ
れたローラーからなっている。

【００３４】ここで、第一クリーニング装置１５４にお
いて硬質の第一押圧ローラー１５４ｂにより平滑性の高
いクリーニングウエブ１５４ａｂが定着ローラー１５１
に圧接されており第一押圧ローラー１５４ｂが硬質であ
り、定着ローラー１５１との圧接部のニップ幅が狭い分
定着ローラー１５１へのクリーニングウエブ１５４ａの
圧接圧力が高く設定されている。このため、定着ローラ
ー表面のシリコーンオイル等を平滑に拭き取ることが可
能となっている。

【００３５】また、第二クリーニング装置２５４におい
て軟質の第二押圧ローラー２５４ｂにより表面の粗いク
リーニングウエブ２５４ａが定着ローラー１５１に圧接
されており第二押圧ローラー２５４ｂが軟質のため定着
ローラー１５１と第二押圧ローラー２５４ｂ、クリーニ
ングウエブ１５４ａのニップは広くなっている。このた
め、定着ローラー表面に付着したトナー等はクリーニン
グウエブ２５４ａに付着する。

【００３６】以上のより２種類のクリーニング装置を設
け各々のクリーニングウエブに表面を平滑性の高いクリ
ーニングウエブ１５４ａと表面の粗いクリーニングウエ
ブ２５４ａにすることで定着ローラー１５１表面のトナ
ー等付着物の清掃部とシリコーンオイル等の清掃を別々
に行うことで従来発生していたシリコーンオイル等の拭
き取りムラを防止することができた。

【００３７】

【発明の効果】以上より本発明ではクリーニングウエブ
１５４ａを第一押圧ローラーと第二押圧ローラーにより
定着ローラー１５１の２回押し当てかつ、第一押圧ロー
ラーではクリーニングウエブ１５４ａの表面が平滑性の
高い状態で定着ローラー１５１に圧接させることで定着
ローラー１５１表面のシリコーンオイル等を拭きムラな
く拭き取り、第二押圧ローラーではクリーニングウエブ
の表面が粗い状態で定着ローラー１５１に圧接させるこ
とで定着ローラー１５１表面のトナー等の付着物を拭き
取る構成にすることで、定着ローラー表面のトナー等の
付着物とシリコーンオイル等をムラなく拭き取れ、サー
ミスターへのトナー等の汚れの付着と記録紙Ｐのムラの
発生を防止できるまた、第一から第３の実施形態におい
て定着ローラー１５１にたいしてクリーニングウエブを
２箇所で圧接させているが、２箇所以上であっても良
い。具体的にはクリーニングウエブの表面の粗さを複数
設定することでより効果的に定着ローラー１５１表面を
より確実に清掃できる。また、本実施形態では画像形成
装置の定着装置に関してしめしたが、類似構成の機械で
あれば定着装置に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一の実施形態を示す定着装置の断面
図。

【図２】本発明の第一の実施形態のガイドシャフトを示
す斜視図。

【図３】本発明の第一の実施形態のクリーニングウエブ
の状態を示す図。

【図４】本発明の第二の実施形態を示す定着装置の断面
図。

【図５】本発明の第二の実施形態のクリーニングウエブ
の状態を示す図。

【図６】本発明の第三の実施形態を示す定着装置の断面
図。

【図７】従来例を示す画像形成装置の断面図。

【図８】従来例の画像形成部を示す断面図。

【図９】従来例の定着装置の断面図。

【図１０】従来例のクリーニングウエブの清掃状態を示
す図。

【図１１】従来例の定着ローラー上のスジを示す図。

【図１２】従来例の記録紙上のスジを示す図。

【符号の説明】

１５１ 定着ローラー １５２ 加圧ローラー １５３ 離型剤塗布装置 １５４ クリーニング装置

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ローラー表面を清掃するクリーニング装
   置において、ローラーに圧接しローラー表面を清掃する
   クリーニングウエブをローラーに対して少なくとも２箇
   所以上で圧接させ、かつローラー回転方向上流のクリー
   ニングウエブの表面性はローラー回転方向下流のクリー
   ニングウエブの表面性より粗い構成となっているクリー
   ニング装置。
2. 【請求項２】 定着ローラーにクリーニングウエブを圧
   接させる押圧ローラーにおいて、定着ローラー回転方向
   上流の押圧ローラーの硬度は定着ローラー回転方向下流
   の押し圧ローラーの硬度より低い構成となっている前記
   第１項のクリーニング装置。
3. 【請求項３】 クリーニングウエブを定着ローラー回転
   方向と反対方向に搬送する機構を有し、定着ローラー回
   転方向下流のクリーニングウエブの定着ローラー圧接部
   から定着ローラー回転方向上流のクリーニングウエブの
   定着ローラー圧接部の間でクリーニングウエブの表面を
   粗す機構を設けた前記第２項のクリーニング装置。
4. 【請求項４】 クリーニングウエブを定着ローラー回転
   方向と反対方向に搬送する機構を有し、表裏においてそ
   の表面性がことなるクリーニングウエブを定着ローラー
   回転方向上流の定着ローラー圧接部と定着ローラー回転
   方向下流の定着ローラー圧接部のクリーニングウエブの
   定着ローラーへの圧接面が異なる前記第２項のクリーニ
   ング装置。
5. 【請求項５】 少なくとも２個以上のクリーニング装置
   が定着ローラーに圧接している前記第２項のクリーニン
   グ装置。
6. 【請求項６】 画像形成装置の定着装置の定着ローラー
   を清掃するクリーニング装置である前記第２項のクリー
   ニング装置。