JP2003295123A - 蝶 番 - Google Patents

蝶 番

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JP2003295123A
JP2003295123A JP2002098713A JP2002098713A JP2003295123A JP 2003295123 A JP2003295123 A JP 2003295123A JP 2002098713 A JP2002098713 A JP 2002098713A JP 2002098713 A JP2002098713 A JP 2002098713A JP 2003295123 A JP2003295123 A JP 2003295123A
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fixed piece
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JP2002098713A
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English (en)
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Mikito Fukuoka
幹人 福岡
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FUKUOKA RASHI KK
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FUKUOKA RASHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワッシャ等を必要とすることなく締結体に緩
みが生じるのを防止できるとともに、滑らかな回動動作
が得られる蝶番を提供する。 【解決手段】 一方の部材に連結される固定片2と、他
方の部材に連結されるとともに、固定片2に締結部材1
4を介して相対的に回動自在に連結される可動片8と、
固定片2と締結部材14との間に装着されて両者を弾性
的に連結する弾性部材25と、可動片8と締結部材14
との間に装着されて可動片8に回動抵抗を付与する弾性
部材25とを備える。固定片2側の弾性部材25による
摩擦抵抗を可動片8側の弾性部材25の摩擦抵抗よりも
大きく設定することにより、ワッシャ等を必要とするこ
となく締結部材14の緩みが防止できる。また、可動片
8に弾性部材25の摩擦抵抗による回動抵抗が付与され
るので、がたが生じることなく、滑らかな回動動作が得
られることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二つの部材を相対
的に回動自在に連結する蝶番に関し、特に、メガネフレ
ームのテンプルとヨロイとを相対的に回動自在に連結す
るのに有効な蝶番に関するものである。
【0002】
【従来の技術】二つの部材を相対的に回動自在に連結す
る蝶番には種々のタイプのものがあり、例えば、固定片
と、可動片と、固定片と可動片とを相対的に回動自在に
連結する締結ネジとを備えた蝶番が一般に知られてい
る。
【0003】そして、このような構成の蝶番を用いて二
つの部材、例えばメガネフレームのヨロイとテンプルと
を回動自在に連結するには、固定片を止めネジ、溶接等
によりヨロイ側に連結し、可動片を止めネジ、溶接等に
よりテンプル側に連結する。
【0004】そして、このように蝶番を介してメガネフ
レームのヨロイとテンプルとを連結することにより、ヨ
ロイに対してテンプルが全閉位置と全開位置との間を相
対的に回動自在となり、テンプルを閉じたり、開いたり
することができるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の蝶番にあっては、固定片と可動片とを相対
的に回動自在に連結する締結ネジは、平ワッシャ、スプ
リングワッシャ等を介することにより緩みが生じるのを
防止しているものの、繰り返し可動片を回動させること
によって次第に緩みが生じてしまう。このため、定期的
に増し締めして緩みが生じるのを防止する必要がある。
【0006】また、上記のような構成の蝶番にあって
は、固定片と可動片とを相対的に回動自在に連結する機
能は備えているものの、両者を回動方向と反対方向に付
勢する機能は有していない。このため、メガネフレーム
のヨロイとテンプルとの連結に用いた場合には、テンプ
ルを全開位置まで回動させたときに、テンプルを閉じる
方向に付勢することができず、メガネフレームが装着位
置からずれてしまい、動きの激しいスポーツ等には使用
することができない。
【0007】一方、上記のような問題を解決するため
に、固定片と可動片との間にばね等の付勢部材を設け、
両者を相対的に回動させたときに、両者を付勢部材の付
勢力により回動方向と反対方向に付勢するように構成し
た蝶番が提案されている。
【0008】このような構成の蝶番にあっては、メガネ
フレームのヨロイとテンプルとの連結に用いた場合に、
テンプルを全開位置まで回動させたときに、付勢部材に
よってテンプルを回動方向と反対方向、すなわち閉じる
方向に付勢することができるので、メガネフレームが装
着位置からずれるのを防止でき、動きの激しいスポーツ
等にも使用することができるものである。
【0009】しかしながら、このような構成の蝶番にあ
っては、構造が複雑であって、加工組立てに手間がかか
るため、価格が高くなってしまう。また、メガネフレー
ムのヨロイとテンプルとの連結に用いた場合には、その
部分が目立つ存在となるため、全体のデザインに影響を
与えてしまう。さらに、メガネフレームから突出する部
分が生じるため、装着時に邪魔になることもある。
【0010】本発明は、上記のような従来の問題を解決
したものであって、固定片と可動片とを締結する場合
に、平ワッシャ、スプリングワッシャ等が不要であり、
また、定期的に増し締めすることもなく長期的に安定し
た締結状態が得られる蝶番を提供することを第1の目的
とするものである。また、二つの部材を回動自在に連結
する機能の他に、二つの部材を回動方向と反対方向に付
勢する機能を備えることにより、メガネフレームのヨロ
イとテンプルとの連結に用いた場合に、メガネフレーム
が装着位置からずれるのを防止し、動きの激しいスポー
ツ等にも十分に使用することができ、さらに、構造が簡
単であって、加工組立てが簡単であり、価格を安く抑え
ることができ、そして、メガネフレームのデザインに影
響を与えることがなく、メガネフレームの装着時に邪魔
になるようなことがない蝶番を提供することを第2の目
的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、以下のような手段を採用してい
る。すなわち、請求項1に係る発明は、二つの部材を相
対的に回動自在に連結する蝶番であって、前記一方の部
材に連結される固定片と、前記他方の部材に連結される
とともに、前記固定片に締結部材を介して相対的に回動
自在に連結される可動片とを備え、前記固定片と前記締
結部材との間に、両者を弾性的に連結する弾性部材を設
けるとともに、前記可動片と前記締結部材との間に、前
記可動片の回動時に前記可動片に回動抵抗を付与する弾
性部材を設けた手段を採用したものである。また、請求
項2に係る発明は、請求項1において、前記固定片と前
記可動片とは、前記二つの部材の全閉位置と全開位置と
の間を回動可能であり、前記二つの部材が全開位置に回
動した時に、前記固定片と前記可動片とが前記弾性部材
を介して前記締結部材を中心として相対的に離れる方向
に微小移動可能とした手段を採用したものである。さら
に、請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、
前記固定片及び前記可動片には、それぞれ長円形状の貫
通孔が設けられるとともに、各貫通孔の長軸の一端部側
には外方に凹む半円形状の凹部が設けられ、前記両貫通
孔内に前記締結部材を挿通させ、該締結部材と各貫通孔
の凹部との間に前記弾性部材を設けた手段を採用したも
のである。さらに、請求項4に係る発明は、請求項1〜
3の何れかにおいて、前記弾性部材は、球状、円柱状又
は円筒状をなす手段を採用したものである。
【0012】
【作用】本発明の請求項1に係る発明は、上記のような
手段を採用したことにより、固定片は弾性部材を介して
締結部材に弾性的に連結されることになるので、固定片
に対して可動片を相対的に回動させるときに可動片のみ
が締結部材に対して相対的に回動することになる。従っ
て、固定片と締結部材とが相対的に回動して締結部材に
緩みが発生するようなことはない。また、可動片の回動
時に、可動片には可動片と締結部材との間の弾性部材に
より回動抵抗が付与されることになる。さらに、請求項
2に係る発明は、上記のような手段を採用したことによ
り、固定片を可動片に対して相対的に回動させて全開位
置に位置したときに、固定片と可動片とは弾性部材を介
して締結部材を中心として相対的に離れる方向に微小移
動可能となる。従って、固定片と可動片との間に全開位
置以上に開く力を加えることにより弾性部材が圧縮され
ることになり、この弾性部材の圧縮状態からの復元力に
より固定片と可動片との間に回動方向と反対方向への力
が付与されることになる。さらに、請求項3に係る発明
は、上記のような手段を採用したことにより、固定片及
び可動片は、それぞれの長円形状の貫通孔内を締結部材
が挿通していることにより、全開位置に位置したときに
長孔の長軸方向に微小移動可能となる。従って、固定片
と可動片とがそれぞれの長孔を長軸方向に微小移動する
ことにより、各貫通孔の凹部内の弾性部材が圧縮される
ことになる。さらに、請求項4に係る発明は、上記のよ
うな手段を採用したことにより、固定片と可動片とが相
対的に離れる方向に微小移動する際に、球状、円柱状又
は円筒状の弾性部材が径方向に圧縮されることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の実施の
形態について説明する。図1〜図8には、本発明による
蝶番の一実施の形態が示されていて、この蝶番1は、固
定片2と、可動片8と、固定片2と可動片8とを相対的
に回動自在に連結する締結部材14と、固定片2と締結
部材14との間に装着される弾性部材25と、可動片8
と締結部材14との間に装着される弾性部材25とを備
えている。
【0014】固定片2は、先端部が二山に形成されるも
のであって、所定の間隔をおいて対向して設けられる2
枚の略円板状の係合板4、4を有する頭部3と、頭部3
の両係合板4、4の根元部間を一体に連結する板状の脚
部7とから構成されている。
【0015】各係合板4の中心部には、それらを厚み方
向に貫通する貫通孔5が設けられ、この貫通孔5内を後
述する締結部材14が挿通するようになっている。各貫
通孔5は、長円形状に形成されるものであって、長軸が
脚部7の底面に対して略平行となるように設けられてい
る。
【0016】各貫通孔5の長軸側の一端部(脚部7と反
対側の部分)内周面には、外方に凹む半円形状の凹部6
が設けられ、この凹部6内に後述する弾性部材25が装
着されるようになっている。この場合、凹部6は貫通孔
5よりも小径に形成されるとともに、中心線が長軸と一
致するように設けられている。
【0017】可動片8は、先端部が一山に形成されるも
のであって、固定片2の係合板4、4間に回動自在に係
合可能な1枚の略円板状の係合板10を有する頭部9
と、頭部9の係合板10の根元部に一体に連結される板
状の脚部13とから構成されている。
【0018】係合板10の中心部には、それを厚み方向
に貫通する貫通孔11が設けられ、この貫通孔11内を
後述する締結部材14が挿通するようになっている。貫
通孔11は、固定片2の各貫通孔5と合致する長円形状
に形成されるものであって、長軸が脚部13の底面に対
して略平行となるように設けられている。
【0019】貫通孔11の長軸側の一端部(脚部13と
反対側の部分)内周面には、外方に凹む半円形状の凹部
12が設けられ、この凹部12内に後述する弾性部材2
5が装着されるようになっている。この場合、凹部12
は貫通孔11よりも小径に形成されるとともに、中心線
が長軸と一致するように設けられている。
【0020】固定片2と可動片8とは、固定片2の係合
板4、4間に可動片8の係合板10を係合させ、固定片
2の脚部7の底面と可動片8の脚部13の底面とを略平
行としたときに、固定片2側の貫通孔5と可動片8側の
貫通孔11とが合致し、固定片2側の凹部6と可動片8
側の凹部12とが相反する位置に位置するようになって
いる。
【0021】締結部材14は、表面側の中央部にI型溝
17が設けられる円板状の頭部16と、頭部16の裏面
側の中央部に一体に設けられるとともに、内周面に適宜
の雌ネジ19が螺設される円筒状の脚部18とからなる
締結ピン15と、表面側の中央部にI型溝22が設けら
れる円板状の頭部21と、頭部21の裏面側の中央部に
一体に設けられるとともに、周面に締結ピン15の雌ネ
ジ19と合致する雄ネジ24が螺設される丸棒状の脚部
23とからなる締結ネジ20とから構成されている。こ
の場合、締結ピン15の外径は、固定片2及び可動片8
の貫通孔5、11の短軸側の寸法よりも僅かに小さく形
成され、締結ピン15の脚部18の長さは、固定片2の
両係合板4、4の外〜外間の寸法とほぼ同じ値に設定さ
れている。
【0022】弾性部材25は、ウレタンゴム、シリコン
ゴム等の弾性体から形成される円筒状をなすものであっ
て、固定片2の一方の係合板4の貫通孔5の凹部6内、
固定片2の他方の係合板4の貫通孔5の凹部6内、及び
可動片8の係合板10の貫通孔11の凹部12内にそれ
ぞれ装着されるようになっている。なお、弾性部材25
は、円筒状に限らず、円柱状、球状、その他の周知の形
状としても良い。
【0023】この場合、固定片2側の弾性部材25は、
固定片2の各係合板4の厚みとほぼ同じ長さに形成さ
れ、可動片8側の弾性部材25は、可動片8の係合板1
0の厚みよりも僅かに短い長さに形成されている。
【0024】そして、上記のように構成される複数の部
品からなるこの実施の形態による蝶番1を一体に組み立
てるには、固定片2の係合板4、4間に可動片8の係合
板10を係合させ、固定片2側の貫通孔5、5と可動片
8側の貫通孔11とを合致させる。
【0025】そして、固定片2側の各貫通孔5の凹部6
内、及び可動片8側の貫通孔11の凹部12内にそれぞ
れ弾性部材25を装着し、上方から締結部材14の締結
ピン15の脚部18を固定片2の一方の貫通孔5、可動
片8の貫通孔11、及び固定片2の他方の貫通孔5内に
挿通させ、締結ピン15の脚部18と固定片2の一方の
凹部6との間、締結ピン15の脚部18と可動片8の凹
部12との間、及び締結ピン15の脚部18と固定片2
の他方の凹部6との間にそれぞれ弾性部材25を介在さ
せる。
【0026】この場合、固定片2側の弾性部材25は、
固定片2と締結ピン15とを弾性的に連結できる程度の
摩擦抵抗が得られる径寸法に設定する。また、可動片8
側の弾性部材25は、可動片8を固定片2に対して相対
的に回動させるときに、締結ピン15の脚部18との摩
擦抵抗により所定の回動抵抗が得られる外径寸法に設定
する。さらに、固定片2側の摩擦抵抗を可動片8側の摩
擦抵抗よりも大きく設定する。
【0027】そして、下方から締結ネジ20の脚部23
の雄ネジ24を締結ピン15の脚部18の雌ネジ19に
螺合させ、締結ピン15と締結ネジ20とを所定のトル
クで相対的に締め付けることで、固定片2と可動片8と
を回動自在に連結する。このようにして、複数の部品か
らなるこの実施の形態による蝶番1を一体に組み立てる
ことができるものである。
【0028】そして、上記のように構成したこの実施の
形態による蝶番によって二つの部材、例えばメガネフレ
ームのヨロイとテンプルとを相対的に回動自在に連結す
るには、固定片2の脚部7をネジ止め、溶接等によりヨ
ロイの裏面側に連結し、可動片8の脚部13をネジ止
め、溶接等によりテンプルの裏面側に連結する。このよ
うに、蝶番1を介してヨロイとテンプルとを連結するこ
とにより、ヨロイに対してテンプルが全閉位置と全開位
置との間を相対的に回動可能となるものである(図9及
び図10参照)。
【0029】上記のように構成したこの実施の形態によ
る蝶番1にあっては、固定片2と締結部材14の締結ピ
ン15との間の弾性部材25による摩擦抵抗を、可動片
8と締結部材14の締結ピン15との間の弾性部材25
による摩擦抵抗よりも大きく設定しているので、可動片
8を固定片2に対して相対的に回動させることを繰り返
しても、固定片2と締結部材14の締結ピン15との連
結に緩みが生じるようなことはない。従って、締結部材
14の締結ピン15と締結ネジ20との連結に緩み防止
のために平ワッシャ、スプリングワッシャ等を介在させ
る必要がなくなり、また、定期的に増し締めする必要も
なくなる。従って、メガネフレームに使用した場合に
は、メンテナンスが容易となる。
【0030】また、可動片8を固定片2に対して相対的
に回動させるときに、可動片8と締結部材14の締結ピ
ン15との間の弾性部材25の摩擦抵抗により可動片8
に回動抵抗が与えられるので、所謂あがきを出すことが
でき、テンプルをヨロイに対して相対的に回動させると
きに、がた等が生じることなく滑らかに回動させること
ができることになる。
【0031】さらに、可動片8を全開の位置まで開いた
ときに、固定片2と可動片8とは締結部材14を中心と
して相対的に離れる方向に微小移動可能となるので、こ
の微小移動により固定片2と締結部材14との間の弾性
部材25、及び可動片8と締結部材14との間の弾性部
材25が圧縮されることになる。従って、各弾性部材2
5が圧縮状態から復元する力が固定片2と可動片8とに
加えられることになるので、固定片2と可動片8とを全
開位置より僅かに開くことにより、両者間に回動方向と
反対方向への力を付与することができることになる。従
って、メガネフレームに用いた場合には、メガネフレー
ムのヨロイとテンプルとの間に回動方向と反対方向への
力を付与することができるので、顔に装着したときに、
テンプルを顔の方向に押し付けることができることにな
り、動きの激しいスポーツ等に使用してもメガネフレー
ムが装着位置からずれるようなことはなくなる。
【0032】さらに、デザインがシンプルであって、目
立つ存在ではないので、メガネフレームに用いた場合
に、メガネフレーム全体のデザインに影響を与えること
はないものである。さらに、表面に突起する部分がない
ので、装着した場合に邪魔になるようなことはないもの
である。
【0033】なお、前記の説明においては、蝶番1の固
定片2をメガネフレームのヨロイ側にネジ止め、溶接等
によって連結し、可動片8をテンプル側にネジ止め、溶
接等によって連結したが、プレス等の機械加工、各種の
鋳造法等により、蝶番1の固定片2とメガネフレームの
ヨロイとを一体に形成し、可動片とテンプルとを一体に
形成しても良いものであり、その場合にも前述したもの
と同様の作用効果を奏するものである。また、所謂1枚
蝶番のみを使用しても良いものであり、その場合にも前
述したものと同様の作用効果を奏するものである。さら
に、前記の説明においては、蝶番1をメガネフレームの
ヨロイとテンプルとの連結に適用したが、これに限定す
ることなく、他の周知の二つの部材を相対的に回動自在
に連結する場合に使用しても良いものであり、その場合
にも同様の作用効果を奏するものである。
【0034】
【発明の効果】本発明による請求項1に記載の蝶番は、
固定片と締結部材とを弾性部材によって弾性的に連結し
たことにより、締結部材の緩みを防止するための平ワッ
シャ、スプリングワッシャ等が不要となる。また、締結
部材の緩みを防止するために定期的に増し締めする必要
もなくなるので、メンテナンスが容易となる。さらに、
可動片に弾性部材により回動抵抗を付与することができ
るので、可動片を固定片に対してがた等が生じることな
く滑らかに回動させることができることになる。
【0035】さらに、本発明による請求項2に記載の蝶
番は、固定片と可動片とが全開位置に回動した時に、固
定片と可動片とは弾性部材を介して締結部材を中心とし
て相対的に離れる方向に微小移動可能となるので、固定
片と可動片とを全開位置よりも更に開くことにより、弾
性部材が圧縮されて固定片と可動片との間に回動方向と
反対方向への力を付与することができることになる。従
って、メガネフレームのヨロイとテンプルとの連結に使
用した場合には、テンプルを全開位置よりも僅かに開く
ことにより、テンプルに閉じる方向への力を付与するこ
とができるので、メガネフレームが装着位置からずれる
のを防止でき、動きの激しいスポーツ等にも十分に使用
することができることになる。
【0036】さらに、本発明による請求項3に記載の蝶
番は、固定片と可動片とを長円形状の貫通孔を介して滑
らかに移動させることができるとともに、各貫通孔の凹
部内に弾性部材が装着されていることにより、弾性部材
が所定の位置からずれるようなことはなく、固定片と可
動片との間に回動方向と反対方向への力を確実に付与す
ることができることになる。
【0037】さらに、本発明による請求項4に記載の蝶
番は、弾性部材を球状、円柱状又は円筒状としているの
で、固定片と可動片との相対的な移動の際に、弾性部材
を確実に弾性変形させて、固定片と可動片との間に回動
方向と反対方向への力を付与することができることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蝶番の一実施の形態の全体を示し
た正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の縦断面図である。
【図4】図1の横断面図である。
【図5】図1の固定片の平面図である。
【図6】図1の可動片の平面図である。
【図7】図1の締結部材の正面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】本発明による一実施の形態の蝶番の作動状態を
示した説明図であって、全開状態からさらに約10度開
いた位置に回動させた状態を示した説明図である。
【図10】本発明による一実施の形態の蝶番の作動状態
を示した説明図であって、約100度の位置に回動させ
た状態を示した説明図である。
【符号の説明】
1……蝶番 2……固定片 3、9、16、21……頭部 4、10……係合板 5、11……貫通孔 6、12……凹部 7、13、18、23……脚部 8……可動片 14……締結部材 15……締結ピン 17、22……I型溝 19……雌ネジ 20……締結ネジ 24……雄ネジ 25……弾性部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの部材を相対的に回動自在に連結す
    る蝶番であって、前記一方の部材に連結される固定片
    と、前記他方の部材に連結されるとともに、前記固定片
    に締結部材を介して相対的に回動自在に連結される可動
    片とを備え、前記固定片と前記締結部材との間に、両者
    を弾性的に連結する弾性部材を設けるとともに、前記可
    動片と前記締結部材との間に、前記可動片の回動時に前
    記可動片に回動抵抗を付与する弾性部材を設けたことを
    特徴とする蝶番。
  2. 【請求項2】 前記固定片と前記可動片とは、前記二つ
    の部材の全閉位置と全開位置との間を回動可能であり、
    前記二つの部材が全開位置に回動した時に、前記固定片
    と前記可動片とが前記弾性部材を介して前記締結部材を
    中心として相対的に離れる方向に微小移動可能としたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の蝶番。
  3. 【請求項3】 前記固定片及び前記可動片には、それぞ
    れ長円形状の貫通孔が設けられるとともに、各貫通孔の
    長軸の一端部側には外方に凹む半円形状の凹部が設けら
    れ、前記両貫通孔内に前記締結部材を挿通させ、該締結
    部材と各貫通孔の凹部との間に前記弾性部材を設けたこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の蝶番。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材は、球状、円柱状又は円筒
    状をなすことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載
    の蝶番。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010236319A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Yamatake Corp ヒンジ構造を有する筐体
US20140090204A1 (en) * 2012-09-28 2014-04-03 Gem Products, Inc. Adjustable Friction Hinge

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