JP2003294834A - レーダ信号処理装置 - Google Patents

レーダ信号処理装置

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JP2003294834A
JP2003294834A JP2002094729A JP2002094729A JP2003294834A JP 2003294834 A JP2003294834 A JP 2003294834A JP 2002094729 A JP2002094729 A JP 2002094729A JP 2002094729 A JP2002094729 A JP 2002094729A JP 2003294834 A JP2003294834 A JP 2003294834A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出した基準点周波数のふらつきによる位相
補正量算出誤差を低減して画像のぼけやにじみを除去す
るレーダ信号処理装置を得る。 【解決手段】 区分周波数分析後の周波数と振幅の波形
に対して各振幅値が閾値設定回路27で設定した閾値を
越える領域について極大点周波数検出回路26で極大と
なる点を全て検出し、その時の周波数を算出することで
極大点周波数の時間方向に対する軌跡を得る。極大点周
波数の時間方向に対する軌跡上の点群を座標変換回路1
4で座標変換すると、座標変換されたパラメータ空間上
の点に射影される。パラメータ空間上の射影点を線成分
抽出回路15で抽出した後、逆座標変換回路16で逆座
標変換して元の座標空間へ逆射影すると、座標変換前の
軌跡に含まれる主要な線成分を決定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、高分解
能レーダ装置のレーダ信号処理装置における目標受信信
号の位相ずれの補正に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は高分解能レーダ装置のレーダ信
号処理装置の構成図であり、図中、1はレーダ装置から
入力された目標受信信号を内部で処理できるデータ形式
に変換するデータインタフェース部、2はデータインタ
フェース部1で変換された目標受信信号をパルス圧縮す
るパルス圧縮部、3はパルス圧縮部2でパルス圧縮され
た目標受信信号の時間による距離ずれを補正する距離補
正部、4は距離補正部3で補正された目標受信信号の時
間による位相ずれを補正する位相補正部、5は位相補正
部4で補正された目標受信信号のドップラ周波数を分離
する周波数分析部、6は周波数分析部5で周波数分析さ
れた目標受信信号の周波数スペクトルを画像データに変
換する検波部、7は検波部6で得られた画像データと表
示器のインタフェースを調整し表示画像データを生成す
る表示器インタフェース部、SMはレーダ装置から入力
された目標受信信号、RSは距離補正部3で時間による
距離ずれが補正された目標受信信号、RGはレーダと目
標重心との初期距離、RDは位相補正部4で時間による
位相ずれが補正された目標受信信号、Dは表示画像デー
タである。
【0003】図18は図17のレーダ信号処理装置にお
ける従来の位相補正部4の構成図であり、図中、RS,
RG,RD及び4は図17と同じであり、8は距離補正
部3より出力された時間による距離ずれが補正された目
標受信信号RS及びレーダと目標重心との初期距離RG
を格納するバッファ回路、9はバッファ回路8より出力
されたレーダと目標重心との初期距離RGにおける目標
受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区分周波
数分析回路、10は区分周波数分析回路9で得られた周
波数と振幅の波形に対して振幅値が最大となる周波数を
基準点周波数として検出する振幅値最大検出回路、11
は振幅値最大検出回路10で検出された基準点周波数の
時間方向に対する軌跡を平滑化する平滑化回路、12は
平滑化回路11で平滑化された基準点周波数の時間方向
に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出
回路、13は位相補正量算出回路12で算出された位相
補正量を用いてバッファ回路8より出力された目標受信
信号の位相を補正する位相補正回路、GSはレーダと目
標重心との初期距離RGにおける目標受信信号である。
【0004】次に、動作について説明する。レーダ装置
から入力された目標受信信号SMはデータインタフェー
ス部1で内部で処理できるデータ形式に変換され、パル
ス圧縮部2でパルス圧縮された後、距離補正部3で時間
による距離ずれを補正し、目標受信信号RSとして位相
補正部4に出力する。また、距離補正部3ではレーダと
目標重心との初期距離RGを算出し、位相補正部4に出
力する。位相補正部4では時間による距離ずれが補正さ
れた目標受信信号RS及びレーダと目標重心との初期距
離RGを用いて目標受信信号RSの時間による位相ずれ
を補正し、目標受信信号RDとして周波数分析部5に出
力する。
【0005】この目標受信信号RDは周波数分析部5で
周波数分析されることによって周波数スペクトルに変換
され、検波部6で画像データに変換された後、表示器イ
ンタフェース部7で表示器とのインタフェースを調整
し、表示画像データDとして出力される。
【0006】次に、位相補正部4の動作について説明す
る。距離補正部3から入力された時間による距離ずれが
補正された目標受信信号RS及びレーダと目標重心との
初期距離RGはバッファ回路8に格納され、目標受信信
号RS及びレーダと目標重心との初期距離RGにおける
目標受信信号GSとして出力される。
【0007】このレーダと目標重心との初期距離RGに
おける目標受信信号GSは区分周波数分析回路9で時間
方向に小区間で周波数分析され、得られた周波数と振幅
の波形に対して振幅値最大検出回路10で振幅値が最大
となる周波数を基準点周波数として検出した後、平滑化
回路11に出力される。平滑化回路11では基準点周波
数の時間方向に対する軌跡を平滑化し、平滑化された軌
跡から位相補正量算出回路12で位相補正量を算出す
る。
【0008】位相補正回路13は位相補正量算出回路1
2で算出した位相補正量を用いてバッファ回路8から出
力された時間による距離ずれが補正された目標受信信号
RSの位相を補正し、時間による位相ずれが補正された
目標受信信号RDとして周波数分析部5へ出力する。
【0009】更に、位相補正部4を図19を用いて説明
する。図19は位相補正部4の処理方法を示した図であ
る。時間による距離ずれが補正された目標受信信号RS
をSi ,j (ここで、iはレンジビン番号、jはパルスヒ
ット番号、i,jは自然数である。)、レーダと目標重
心との初期距離RGの存在するレンジビン番号をrと定
義するとレーダと目標重心との初期距離RGにおける目
標受信信号GSはSr,jと表され、図19(a)のような
波形が得られる。Sr,jに対し、区分周波数分析回路9で
時間方向(パルスヒット方向)に小区間で周波数分析を
行うと図19(b)のような波形が得られ、周波数fm
振幅Am kの関係(ここで、kは区分周波数分析番号、m
は周波数ビン番号、k,mは自然数である。)は“式
1”で表される。
【0010】
【数1】
【0011】振幅値最大検出回路10で各区分周波数分
析番号kに対し、振幅Am kが最大値をとる時の周波数を
検出し、それを基準点周波数fkとすると、時間tkと基準
点周波数fkの関係は図19(c)のプロットのようにな
る。平滑化回路11で図19(c)のプロットに対し、
平滑化を行うと図19(c)の実線のような波形が得ら
れ、時間tkと周波数f' kの関係は“式2”で表される。
【0012】
【数2】
【0013】位相補正量算出回路12では、位相補正量
Wjを“式3”で算出する。
【0014】
【数3】
【0015】位相補正回路13では、Si,j の位相を位
相補正量Wjを用いて“式4”で補正する。但し、時間に
よる位相ずれが補正された目標受信信号RDをS'i,j
定義する。
【0016】
【数4】
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のレ
ーダ信号処理装置では、区分周波数分析後の周波数と振
幅の波形が多峰で、かつ振幅値が最大となる峰の位置が
時間毎に大きく変動するような場合、検出した基準点周
波数がふらついて正確な位相補正量を算出することがで
きず、画像がぼけたり、にじんだりするという課題があ
った。
【0018】この発明はかかる課題を解決するためにな
されたもので、検出した基準点周波数がふらついて正確
な位相補正量を算出することができず、画像がぼけた
り、にじんだりするということを防止するレーダ信号処
理装置を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるレーダ
信号処理装置は、位相補正手段を、距離補正手段により
補正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期
距離を格納する格納手段、上記格納手段より出力された
レーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を
時間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析手
段、上記区分周波数分析手段により得られた周波数と振
幅の波形に対して振幅値が極大となる点を検出しその時
の周波数を算出する極大点周波数検出手段、上記極大点
周波数検出手段で極大点周波数を検出する際に必要な閾
値を設定する閾値設定手段、上記極大点周波数検出手段
で検出された極大点周波数の時間方向に対する軌跡をパ
ラメータ空間に射影する座標変換手段、上記座標変換手
段により射影されたパラメータ空間上で線成分を抽出す
る線成分抽出手段、上記線成分抽出手段によりパラメー
タ空間上で抽出された線成分を元の座標空間へ逆射影す
る逆座標変換手段とにより構成したものである。
【0020】第2の発明によるレーダ信号処理装置は、
第1の発明において上記位相補正手段に、上記逆座標変
換手段により求められた極大点周波数の時間方向に対す
る軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出手段、
上記位相補正量算出手段により算出された位相補正量を
用いて上記格納手段から出力された目標受信信号の位相
を補正する位相補正手段とを具備したものである。
【0021】第3の発明によるレーダ信号処理装置は、
第1の発明において上記位相補正手段を、上記距離補正
手段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重
心との初期距離を格納するバッファ回路、上記バッファ
回路より出力されたレーダと目標重心との初期距離にお
ける目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する
区分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路により得
られた周波数と振幅の波形に対して振幅値が極大となる
点を検出しその時の周波数を算出する極大点周波数検出
回路、上記極大点周波数検出回路で極大点周波数を検出
する際に必要な閾値を設定する閾値設定回路、上記極大
点周波数検出回路で検出された極大点周波数の時間方向
に対する軌跡をパラメータ空間に射影する座標変換回
路、上記座標変換回路により射影されたパラメータ空間
上で線成分を抽出する線成分抽出回路、上記線成分抽出
回路によりパラメータ空間上で抽出された線成分を元の
座標空間へ逆射影する逆座標変換回路、上記逆座標変換
回路により求められた極大点周波数の時間方向に対する
軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出回路、上
記位相補正量算出回路により算出された位相補正量を用
いて上記バッファ回路から出力された目標受信信号の位
相を補正する位相補正回路とにより構成したものであ
る。
【0022】第4の発明によるレーダ信号処理装置は、
位相補正手段を、距離補正手段により補正された目標受
信信号及びレーダと目標重心との初期距離を格納する格
納手段、上記格納手段より出力されたレーダと目標重心
との初期距離における目標受信信号を時間方向に小区間
で周波数分析する区分周波数分析手段、上記区分周波数
分析手段により得られた周波数と振幅の波形に対して振
幅値が極大となる点を検出しその時の周波数を算出する
極大点周波数検出手段、上記極大点周波数検出手段で極
大点周波数を検出する際に必要な閾値を設定する閾値設
定手段、上記極大点周波数検出手段で検出された極大点
周波数の時間方向に対する軌跡をHough変換してパ
ラメータ空間に射影するHough変換手段、上記Ho
ugh変換手段により射影されたパラメータ空間上で射
影軌跡の交点を検出する射影軌跡交点検出手段、上記射
影軌跡交点検出手段によりパラメータ空間上で検出され
た射影軌跡の交点を逆座標変換して元の座標空間へ逆射
影するHough逆変換手段とにより構成したものであ
る。
【0023】第5の発明によるレーダ信号処理装置は、
第4の発明において上記位相補正手段に、上記Houg
h逆変換手段により求められた極大点周波数の時間方向
に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出
手段、上記位相補正量算出手段により算出された位相補
正量を用いて上記格納手段から出力された目標受信信号
の位相を補正する位相補正手段とを具備したものであ
る。
【0024】第6の発明によるレーダ信号処理装置は、
第4の発明において上記位相補正手段を、上記距離補正
手段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重
心との初期距離を格納するバッファ回路、上記バッファ
回路より出力されたレーダと目標重心との初期距離にお
ける目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する
区分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路により得
られた周波数と振幅の波形に対して振幅値が極大となる
点を検出しその時の周波数を算出する極大点周波数検出
回路、上記極大点周波数検出回路で極大点周波数を検出
する際に必要な閾値を設定する閾値設定回路、上記極大
点周波数検出回路で検出された極大点周波数の時間方向
に対する軌跡をHough変換してパラメータ空間に射
影するHough変換回路、上記Hough変換回路に
より射影されたパラメータ空間上で射影軌跡の交点を検
出する射影軌跡交点検出回路、上記射影軌跡交点検出回
路によりパラメータ空間上で検出された射影軌跡の交点
を逆座標変換して元の座標空間へ逆射影するHough
逆変換回路、上記Hough逆変換回路により求められ
た極大点周波数の時間方向に対する軌跡から位相補正量
を算出する位相補正量算出回路、上記位相補正量算出回
路により算出された位相補正量を用いて上記バッファ回
路から出力された目標受信信号の位相を補正する位相補
正回路とにより構成したものである。
【0025】第7の発明によるレーダ信号処理装置は、
位相補正手段を、距離補正手段により補正された目標受
信信号及びレーダと目標重心との初期距離を格納する格
納手段、上記格納手段より出力されたレーダと目標重心
との初期距離における目標受信信号を時間方向に小区間
で周波数分析する区分周波数分析手段、上記区分周波数
分析手段により得られた周波数と振幅の波形に対して振
幅値が極大となる点を検出しその時の周波数を算出する
極大点周波数検出手段、上記極大点周波数検出手段で極
大点周波数を検出する際に必要な閾値を設定する閾値設
定手段、上記極大点周波数検出手段で検出された極大点
周波数の時間方向に対する軌跡をHough直線変換し
てパラメータ空間に射影するHough直線変換手段、
上記Hough直線変換手段により射影されたパラメー
タ空間上で直線群の交点を検出する直線群交点検出手
段、上記直線群交点検出手段によりパラメータ空間上で
検出された直線群の交点を逆座標変換して元の座標空間
へ逆射影するHough直線逆変換手段とにより構成し
たものである。
【0026】第8の発明によるレーダ信号処理装置は、
第7の発明において上記位相補正手段に、上記Houg
h直線逆変換手段により求められた極大点周波数の時間
方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量
算出手段、上記位相補正量算出手段により算出された位
相補正量を用いて上記格納手段から出力された目標受信
信号の位相を補正する位相補正手段とを具備したもので
ある。
【0027】第9の発明によるレーダ信号処理装置は、
第7の発明において上記位相補正手段を、上記距離補正
手段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重
心との初期距離を格納するバッファ回路、上記バッファ
回路より出力されたレーダと目標重心との初期距離にお
ける目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する
区分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路により得
られた周波数と振幅の波形に対して振幅値が極大となる
点を検出しその時の周波数を算出する極大点周波数検出
回路、上記極大点周波数検出回路で極大点周波数を検出
する際に必要な閾値を設定する閾値設定回路、上記極大
点周波数検出回路で検出された極大点周波数の時間方向
に対する軌跡をHough直線変換してパラメータ空間
に射影するHough直線変換回路、上記Hough直
線変換回路により射影されたパラメータ空間上で直線群
の交点を検出する直線群交点検出回路、上記直線群交点
検出回路によりパラメータ空間上で検出された直線群の
交点を逆座標変換して元の座標空間へ逆射影するHou
gh直線逆変換回路、上記Hough直線逆変換回路に
より求められた極大点周波数の時間方向に対する軌跡か
ら位相補正量を算出する位相補正量算出回路、上記位相
補正量算出回路により算出された位相補正量を用いて上
記バッファ回路から出力された目標受信信号の位相を補
正する位相補正回路とにより構成したものである。
【0028】第10の発明によるレーダ信号処理装置
は、位相補正手段を、距離補正手段により補正された目
標受信信号及びレーダと目標重心との初期距離を格納す
る格納手段、上記格納手段より出力されたレーダと目標
重心との初期距離における目標受信信号を時間方向に小
区間で周波数分析する区分周波数分析手段、上記区分周
波数分析手段により得られた周波数と振幅の波形に対し
て振幅値が極大となる点を検出しその時の周波数を算出
する極大点周波数検出手段、上記極大点周波数検出手段
で極大点周波数を検出する際に必要な閾値を設定する閾
値設定手段、上記極大点周波数検出手段で検出された極
大点周波数の時間方向に対する軌跡をHough曲線変
換してパラメータ空間に射影するHough曲線変換手
段、上記Hough曲線変換手段により射影されたパラ
メータ空間上で曲線群の交点を検出する曲線群交点検出
手段、上記曲線群交点検出手段によりパラメータ空間上
で検出された曲線群の交点を逆座標変換して元の座標空
間へ逆射影するHough曲線逆変換手段とにより構成
したものである。
【0029】第11の発明によるレーダ信号処理装置
は、第10の発明において上記位相補正手段に、上記H
ough曲線逆変換手段により求められた極大点周波数
の時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相
補正量算出手段、上記位相補正量算出手段により算出さ
れた位相補正量を用いて上記格納手段から出力された目
標受信信号の位相を補正する位相補正手段とを具備した
ものである。
【0030】第12の発明によるレーダ信号処理装置
は、第10の発明において上記位相補正手段を、上記距
離補正手段により補正された目標受信信号及びレーダと
目標重心との初期距離を格納するバッファ回路、上記バ
ッファ回路より出力されたレーダと目標重心との初期距
離における目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分
析する区分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路に
より得られた周波数と振幅の波形に対して振幅値が極大
となる点を検出しその時の周波数を算出する極大点周波
数検出回路、上記極大点周波数検出回路で極大点周波数
を検出する際に必要な閾値を設定する閾値設定回路、上
記極大点周波数検出回路で検出された極大点周波数の時
間方向に対する軌跡をHough曲線変換してパラメー
タ空間に射影するHough曲線変換回路、上記Hou
gh曲線変換回路により射影されたパラメータ空間上で
曲線群の交点を検出する曲線群交点検出回路、上記曲線
群交点検出回路によりパラメータ空間上で検出された曲
線群の交点を逆座標変換して元の座標空間へ逆射影する
Hough曲線逆変換回路、上記Hough曲線逆変換
回路により求められた極大点周波数の時間方向に対する
軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出回路、上
記位相補正量算出回路により算出された位相補正量を用
いて上記バッファ回路から出力された目標受信信号の位
相を補正する位相補正回路とにより構成したものであ
る。
【0031】第13の発明によるレーダ信号処理装置
は、位相補正手段を、距離補正手段により補正された目
標受信信号及びレーダと目標重心との初期距離を格納す
る格納手段、上記格納手段より出力されたレーダと目標
重心との初期距離における目標受信信号を時間方向に小
区間で周波数分析する区分周波数分析手段、上記区分周
波数分析手段により得られた周波数と振幅の波形の時間
方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対し
てエッジ部を検出する画像エッジ部検出手段、上記画像
エッジ部検出手段で検出されたエッジ部を基に画像を2
値化する2値化手段、上記2値化手段により得られた2
値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌
跡をパラメータ空間に射影する座標変換手段、上記座標
変換手段により射影されたパラメータ空間上で線成分を
抽出する線成分抽出手段、上記線成分抽出手段によりパ
ラメータ空間上で抽出された線成分を元の座標空間へ逆
射影する逆座標変換手段とにより構成したものである。
【0032】第14の発明によるレーダ信号処理装置
は、第13の発明において上記位相補正手段に、上記逆
座標変換手段により求められたエッジ部周波数の時間方
向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算
出手段、上記位相補正量算出手段により算出された位相
補正量を用いて上記格納手段から出力された目標受信信
号の位相を補正する位相補正手段とを具備したものであ
る。
【0033】第15の発明によるレーダ信号処理装置
は、第13の発明において上記位相補正手段を、上記距
離補正手段により補正された目標受信信号及びレーダと
目標重心との初期距離を格納するバッファ回路、上記バ
ッファ回路より出力されたレーダと目標重心との初期距
離における目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分
析する区分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路に
より得られた周波数と振幅の波形の時間方向に対する軌
跡(周波数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検
出する画像エッジ部検出回路、上記画像エッジ部検出回
路で検出されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化
回路、上記2値化回路により得られた2値化画像におけ
るエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をパラメータ
空間に射影する座標変換回路、上記座標変換回路により
射影されたパラメータ空間上で線成分を抽出する線成分
抽出回路、上記線成分抽出回路によりパラメータ空間上
で抽出された線成分を元の座標空間へ逆射影する逆座標
変換回路、上記逆座標変換回路により求められたエッジ
部周波数の時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出
する位相補正量算出回路、上記位相補正量算出回路によ
り算出された位相補正量を用いて上記バッファ回路から
出力された目標受信信号の位相を補正する位相補正回路
とにより構成したものである。
【0034】第16の発明によるレーダ信号処理装置
は、位相補正手段を、距離補正手段により補正された目
標受信信号及びレーダと目標重心との初期距離を格納す
る格納手段、上記格納手段より出力されたレーダと目標
重心との初期距離における目標受信信号を時間方向に小
区間で周波数分析する区分周波数分析手段、上記区分周
波数分析手段により得られた周波数と振幅の波形の時間
方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対し
てエッジ部を検出する画像エッジ部検出手段、上記画像
エッジ部検出手段で検出されたエッジ部を基に画像を2
値化する2値化手段、上記2値化手段により得られた2
値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌
跡をHough変換してパラメータ空間に射影するHo
ugh変換手段、上記Hough変換手段により射影さ
れたパラメータ空間上で射影軌跡の交点を検出する射影
軌跡交点検出手段、上記射影軌跡交点検出手段によりパ
ラメータ空間上で検出された射影軌跡の交点を逆座標変
換して元の座標空間へ逆射影するHough逆変換手段
とにより構成したものである。
【0035】第17の発明によるレーダ信号処理装置
は、第16の発明において上記位相補正手段に、上記H
ough逆変換手段により求められたエッジ部周波数の
時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補
正量算出手段、上記位相補正量算出手段により算出され
た位相補正量を用いて上記格納手段から出力された目標
受信信号の位相を補正する位相補正手段とを具備したも
のである。
【0036】第18の発明によるレーダ信号処理装置
は、第16の発明において上記位相補正手段を、上記距
離補正手段により補正された目標受信信号及びレーダと
目標重心との初期距離を格納するバッファ回路、上記バ
ッファ回路より出力されたレーダと目標重心との初期距
離における目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分
析する区分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路に
より得られた周波数と振幅の波形の時間方向に対する軌
跡(周波数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検
出する画像エッジ部検出回路、上記画像エッジ部検出回
路で検出されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化
回路、上記2値化回路により得られた2値化画像におけ
るエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をHough
変換してパラメータ空間に射影するHough変換回
路、上記Hough変換回路により射影されたパラメー
タ空間上で射影軌跡の交点を検出する射影軌跡交点検出
回路、上記射影軌跡交点検出回路によりパラメータ空間
上で検出された射影軌跡の交点を逆座標変換して元の座
標空間へ逆射影するHough逆変換回路、上記Hou
gh逆変換回路により求められたエッジ部周波数の時間
方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量
算出回路、上記位相補正量算出回路により算出された位
相補正量を用いて上記バッファ回路から出力された目標
受信信号の位相を補正する位相補正回路とにより構成し
たものである。
【0037】第19の発明によるレーダ信号処理装置
は、位相補正手段を、距離補正手段により補正された目
標受信信号及びレーダと目標重心との初期距離を格納す
る格納手段、上記格納手段より出力されたレーダと目標
重心との初期距離における目標受信信号を時間方向に小
区間で周波数分析する区分周波数分析手段、上記区分周
波数分析手段により得られた周波数と振幅の波形の時間
方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対し
てエッジ部を検出する画像エッジ部検出手段、上記画像
エッジ部検出手段で検出されたエッジ部を基に画像を2
値化する2値化手段、上記2値化手段により得られた2
値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌
跡をHough直線変換してパラメータ空間に射影する
Hough直線変換手段、上記Hough直線変換手段
により射影されたパラメータ空間上で直線群の交点を検
出する直線群交点検出手段、上記直線群交点検出手段に
よりパラメータ空間上で検出された直線群の交点を逆座
標変換して元の座標空間へ逆射影するHough直線逆
変換手段とにより構成したものである。
【0038】第20の発明によるレーダ信号処理装置
は、第19の発明において上記位相補正手段に、上記H
ough直線逆変換手段により求められたエッジ部周波
数の時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位
相補正量算出手段、上記位相補正量算出手段により算出
された位相補正量を用いて上記格納手段から出力された
目標受信信号の位相を補正する位相補正手段とを具備し
たものである。
【0039】第21の発明によるレーダ信号処理装置
は、第19の発明において上記位相補正手段を、上記距
離補正手段により補正された目標受信信号及びレーダと
目標重心との初期距離を格納するバッファ回路、上記バ
ッファ回路より出力されたレーダと目標重心との初期距
離における目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分
析する区分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路に
より得られた周波数と振幅の波形の時間方向に対する軌
跡(周波数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検
出する画像エッジ部検出回路、上記画像エッジ部検出回
路で検出されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化
回路、上記2値化回路により得られた2値化画像におけ
るエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をHough
直線変換してパラメータ空間に射影するHough直線
変換回路、上記Hough直線変換回路により射影され
たパラメータ空間上で直線群の交点を検出する直線群交
点検出回路、上記直線群交点検出回路によりパラメータ
空間上で検出された直線群の交点を逆座標変換して元の
座標空間へ逆射影するHough直線逆変換回路、上記
Hough直線逆変換回路により求められたエッジ部周
波数の時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する
位相補正量算出回路、上記位相補正量算出回路により算
出された位相補正量を用いて上記バッファ回路から出力
された目標受信信号の位相を補正する位相補正回路とに
より構成したものである。
【0040】第22の発明によるレーダ信号処理装置
は、位相補正手段を、距離補正手段により補正された目
標受信信号及びレーダと目標重心との初期距離を格納す
る格納手段、上記格納手段より出力されたレーダと目標
重心との初期距離における目標受信信号を時間方向に小
区間で周波数分析する区分周波数分析手段、上記区分周
波数分析手段により得られた周波数と振幅の波形の時間
方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対し
てエッジ部を検出する画像エッジ部検出手段、上記画像
エッジ部検出手段で検出されたエッジ部を基に画像を2
値化する2値化手段、上記2値化手段により得られた2
値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌
跡をHough曲線変換してパラメータ空間に射影する
Hough曲線変換手段、上記Hough曲線変換手段
により射影されたパラメータ空間上で曲線群の交点を検
出する曲線群交点検出手段、上記曲線群交点検出手段に
よりパラメータ空間上で検出された曲線群の交点を逆座
標変換して元の座標空間へ逆射影するHough曲線逆
変換手段とにより構成したものである。
【0041】第23の発明によるレーダ信号処理装置
は、第22の発明において上記位相補正手段に、上記H
ough曲線逆変換手段により求められたエッジ部周波
数の時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位
相補正量算出手段、上記位相補正量算出手段により算出
された位相補正量を用いて上記格納手段から出力された
目標受信信号の位相を補正する位相補正手段とを具備し
たものである。
【0042】第24の発明によるレーダ信号処理装置
は、第22の発明において上記位相補正手段を、上記距
離補正手段により補正された目標受信信号及びレーダと
目標重心との初期距離を格納するバッファ回路、上記バ
ッファ回路より出力されたレーダと目標重心との初期距
離における目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分
析する区分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路に
より得られた周波数と振幅の波形の時間方向に対する軌
跡(周波数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検
出する画像エッジ部検出回路、上記画像エッジ部検出回
路で検出されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化
回路、上記2値化回路により得られた2値化画像におけ
るエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をHough
曲線変換してパラメータ空間に射影するHough曲線
変換回路、上記Hough曲線変換回路により射影され
たパラメータ空間上で曲線群の交点を検出する曲線群交
点検出回路、上記曲線群交点検出回路によりパラメータ
空間上で検出された曲線群の交点を逆座標変換して元の
座標空間へ逆射影するHough曲線逆変換回路、上記
Hough曲線逆変換回路により求められたエッジ部周
波数の時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する
位相補正量算出回路、上記位相補正量算出回路により算
出された位相補正量を用いて上記バッファ回路から出力
された目標受信信号の位相を補正する位相補正回路とに
より構成したものである。
【0043】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、図17に
示すレーダ信号処理装置におけるこの発明の位相補正部
の実施の一形態を示すものである。図において、4,R
S,RG及びRDは図17及び図18と同じである。ま
た、図において、8,9,12,13及びGSは図18
と同じである。26は区分周波数分析回路9により得ら
れた周波数と振幅の波形に対して振幅値が極大となる点
を検出しその時の周波数を算出する極大点周波数検出回
路、27は極大点周波数検出回路26で極大点周波数を
検出する際に必要な閾値を設定する閾値設定回路、14
は極大点周波数検出回路26で検出された極大点周波数
の時間方向に対する軌跡をパラメータ空間に射影する座
標変換回路、15は座標変換回路14により射影された
パラメータ空間上で線成分を抽出する線成分抽出回路、
16は線成分抽出回路15によりパラメータ空間上で抽
出された線成分を元の座標空間へ逆射影する逆座標変換
回路である。
【0044】次に、上記図1のように構成された位相補
正部4の動作について説明する。距離補正部3から入力
された時間による距離ずれが補正された目標受信信号R
S及びレーダと目標重心との初期距離RGはバッファ回
路8に格納され、目標受信信号RS及びレーダと目標重
心との初期距離RGにおける目標受信信号GSとして出
力される。
【0045】このレーダと目標重心との初期距離RGに
おける目標受信信号GSは区分周波数分析回路9で時間
方向に小区間で周波数分析され、得られた周波数と振幅
の波形に対して各振幅値が閾値設定回路27で設定した
閾値を越える領域について極大点周波数検出回路26で
極大となる点を全て検出しその時の周波数を算出した
後、極大点周波数の時間方向に対する軌跡を座標変換回
路14へ出力する。
【0046】閾値設定回路27では、例えば、メインロ
ーブレベルとサイドローブレベルの間に一定の閾値を設
定する固定スレッショルドやアダプティブに閾値を設定
するCFAR(Constant False Alarm Rate)等を用い
て、各区分周波数分析後の波形毎に閾値を設定する。
【0047】極大点周波数検出回路26で検出された極
大点周波数の時間方向に対する軌跡は、座標変換回路1
4でパラメータ空間に射影され、線成分抽出回路15に
おいて軌跡に含まれる線成分がパラメータ空間上で抽出
される。パラメータ空間上で抽出された線成分は逆座標
変換回路16で元の座標空間へ逆射影され、位相補正量
算出回路12に出力される。
【0048】位相補正量算出回路12では、上記で抽出
された線成分から位相補正量を算出する。位相補正回路
13は位相補正量算出回路12で算出した位相補正量を
用いてバッファ回路8から出力された時間による距離ず
れが補正された目標受信信号RSの位相を補正し、時間
による位相ずれが補正された目標受信信号RDとして周
波数分析部5へ出力する。
【0049】次に、上記図1のように構成された位相補
正部4を図19,図9,図10及び図13を用いて説明
する。図19は位相補正部4の処理方法、図9は区分周
波数分析後の波形及び極大点周波数の検出方法を示した
図、図10は極大点周波数検出回路で検出された極大点
周波数の時間方向に対する軌跡を表した図、図13は座
標変換回路、線成分抽出回路及び逆座標変換回路の動作
を示した図である。
【0050】時間による距離ずれが補正された目標受信
信号RSをSi,j (ここで、iはレンジビン番号、jは
パルスヒット番号、i,jは自然数である。)、レーダ
と目標重心との初期距離RGの存在するレンジビン番号
をrと定義するとレーダと目標重心との初期距離RGに
おける目標受信信号GSはSr,jと表され、図19(a)
のような波形が得られる。Sr,jに対し、区分周波数分析
回路9で時間方向(パルスヒット方向)に小区間で周波
数分析を行うと図19(b)のような波形が得られ、周
波数fmと振幅Am kの関係(ここで、kは区分周波数分析
番号、mは周波数ビン番号、k,mは自然数である。)
は“式1”で表される。
【0051】各区分周波数分析番号kにおいて、周波数
fmと振幅Am kの波形は図9(a)のように表される。図
9(b)では、図9(a)で表される波形に対し、各振
幅値が閾値設定回路27で設定した閾値(例えば、図9
(b)中の一点破線u)を越える周波数領域について極
大点周波数検出回路26で全ての極大点を検出し、その
時の周波数fn k(ここで、n=1,・・・,Nであり、
nは極大点番号、Nは極大点数、n,Nは自然数であ
る。)を算出する。
【0052】区分周波数分析後の周波数と振幅の波形が
多峰で、かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大
きく変動するような場合、極大点周波数検出回路26で
は、設定した閾値を越える周波数領域について複数の極
大点が検出されることがある。この時、極大点周波数の
時間方向に対するプロットは、図10のような軌跡を描
く。
【0053】今、図10の軌跡に含まれる線成分の1つ
を“式5”で定義すると、この線成分は図13(a)の
ように表される。
【0054】
【数5】
【0055】ここで、座標変換回路14において図10
の軌跡上の点群を座標変換すると、軌跡に含まれる線成
分はパラメータ空間上の点に射影される。但し、図10
の軌跡に含まれる線成分が複数あり、かつそれらが同一
のパラメータを持つ線成分でない場合には、各線成分毎
にパラメータ空間上の異なる点に射影されるため、図1
3(b)に示すように線成分抽出回路15において主要
な線成分に対応したパラメータ空間上の点P(a0,b0
…,c0)を抽出する。なお、ここで述べた主要な線成分
とは、図10の軌跡に含まれる最長の線成分をさす。
【0056】次に、逆座標変換回路16において、線成
分抽出回路15で抽出した点P(a0,b0,…,c0)を逆
座標変換して元の座標空間へ逆射影すると、図13
(c)のように逆座標変換され、図10の軌跡に含まれ
る主要な線成分の式(時間tと周波数F'(t)の関係)
は“式6”を用いて求めることができる。
【0057】
【数6】
【0058】位相補正量算出回路12では、位相補正量
Wjを“式3”で算出する。
【0059】位相補正回路13では、Si,j の位相を位
相補正量Wjを用いて“式4”で補正する。但し、時間に
よる位相ずれが補正された目標受信信号RDをS'i,j
定義する。
【0060】実施の形態2.図2に示される実施の形態
では、上記実施の形態1における位相補正部4の座標変
換手段、線成分抽出手段及び逆座標変換手段をそれぞれ
Hough変換回路17、射影軌跡交点検出回路18及
びHough逆変換回路19に置き換えている。
【0061】このような実施態様によれば、極大点周波
数の時間方向に対する軌跡に含まれる主要な線成分をH
ough変換したパラメータ空間上で一意に決定するた
め、線成分の検出精度が向上する。
【0062】次に、上記図2のように構成された位相補
正部4の動作について説明する。距離補正部3から入力
された時間による距離ずれが補正された目標受信信号R
S及びレーダと目標重心との初期距離RGはバッファ回
路8に格納され、目標受信信号RS及びレーダと目標重
心との初期距離RGにおける目標受信信号GSとして出
力される。
【0063】このレーダと目標重心との初期距離RGに
おける目標受信信号GSは区分周波数分析回路9で時間
方向に小区間で周波数分析され、得られた周波数と振幅
の波形に対して各振幅値が閾値設定回路27で設定した
閾値を越える領域について極大点周波数検出回路26で
極大となる点を全て検出しその時の周波数を算出した
後、極大点周波数の時間方向に対する軌跡をHough
変換回路17へ出力する。
【0064】閾値設定回路27では、例えば、メインロ
ーブレベルとサイドローブレベルの間に一定の閾値を設
定する固定スレッショルドやアダプティブに閾値を設定
するCFAR(Constant False Alarm Rate)等を用い
て、各区分周波数分析後の波形毎に閾値を設定する。
【0065】極大点周波数検出回路26で検出された極
大点周波数の時間方向に対する軌跡は、Hough変換
回路17でパラメータ空間に射影され、射影軌跡交点検
出回路18において射影された射影軌跡の交点を検出す
ることにより軌跡に含まれる線成分がパラメータ空間上
で検出される。パラメータ空間上で検出された線成分は
Hough逆変換回路19で元の座標空間へ逆射影さ
れ、位相補正量算出回路12に出力される。
【0066】位相補正量算出回路12では、上記で検出
された線成分から位相補正量を算出する。位相補正回路
13は位相補正量算出回路12で算出した位相補正量を
用いてバッファ回路8から出力された時間による距離ず
れが補正された目標受信信号RSの位相を補正し、時間
による位相ずれが補正された目標受信信号RDとして周
波数分析部5へ出力する。
【0067】次に、上記図2のように構成された位相補
正部4を図10及び図14を用いて説明する。図14は
Hough変換回路、射影軌跡交点検出回路及びHou
gh逆変換回路の動作を示した図である。
【0068】区分周波数分析後の周波数と振幅の波形が
多峰で、かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大
きく変動するような場合、極大点周波数検出回路26で
は、設定した閾値を越える周波数領域について複数の極
大点が検出されることがある。この時、極大点周波数の
時間方向に対するプロットは、図10のような軌跡を描
く。
【0069】今、図10の軌跡に含まれる線成分の1つ
を“式5”で定義すると、この線成分は図14(a)の
ように表される。
【0070】ここで、Hough変換回路17において
図10の軌跡上の点群を“式7”を用いてHough変
換すると、図14(b)に示すようなパラメータ空間上
の射影軌跡に射影され、これら射影軌跡の交点が図10
の軌跡に含まれる線成分を表すことになる。但し、図1
0の軌跡に含まれる線成分が複数あり、かつそれらが同
一のパラメータを持つ線成分でない場合には、各線成分
毎にパラメータ空間上で異なる交点として現れるため、
射影軌跡交点検出回路18では射影軌跡の交差回数の最
も多い交点を検出することで主要な線成分に対応したパ
ラメータ空間上の交点P(a0,b0,…,c0)を検出す
る。なお、ここで述べた主要な線成分とは、図10の軌
跡に含まれる最長の線成分をさす。
【0071】
【数7】
【0072】次に、Hough逆変換回路19におい
て、射影軌跡交点検出回路18で検出した交点P(a0,
0,…,c0)をHough逆変換して元の座標空間へ逆
射影すると、図14(c)のように逆座標変換され、図
10の軌跡に含まれる主要な線成分の式(時間tと周波
数F'(t)の関係)は“式8”を用いて求めることがで
きる。
【0073】
【数8】
【0074】実施の形態3.図3に示される実施の形態
では、上記実施の形態1における位相補正部4の座標変
換手段、線成分抽出手段及び逆座標変換手段をそれぞれ
Hough直線変換回路20、直線群交点検出回路21
及びHough直線逆変換回路22に置き換えている。
【0075】このような実施態様によれば、極大点周波
数の時間方向に対する軌跡に含まれる主要な線成分をH
ough変換したパラメータ空間上で一意に決定するた
め、線成分の検出精度が向上する。また、Hough直
線を用いて座標変換を簡易化しているため、計算量の削
除が可能になる。
【0076】次に、上記図3のように構成された位相補
正部4の動作について説明する。距離補正部3から入力
された時間による距離ずれが補正された目標受信信号R
S及びレーダと目標重心との初期距離RGはバッファ回
路8に格納され、目標受信信号RS及びレーダと目標重
心との初期距離RGにおける目標受信信号GSとして出
力される。
【0077】このレーダと目標重心との初期距離RGに
おける目標受信信号GSは区分周波数分析回路9で時間
方向に小区間で周波数分析され、得られた周波数と振幅
の波形に対して各振幅値が閾値設定回路27で設定した
閾値を越える領域について極大点周波数検出回路26で
極大となる点を全て検出しその時の周波数を算出した
後、極大点周波数の時間方向に対する軌跡をHough
直線変換回路20へ出力する。
【0078】閾値設定回路27では、例えば、メインロ
ーブレベルとサイドローブレベルの間に一定の閾値を設
定する固定スレッショルドやアダプティブに閾値を設定
するCFAR(Constant False Alarm Rate)等を用い
て、各区分周波数分析後の波形毎に閾値を設定する。
【0079】極大点周波数検出回路26で検出された極
大点周波数の時間方向に対する軌跡は、Hough直線
変換回路20でパラメータ空間に射影され、直線群交点
検出回路21において射影された直線群の交点を検出す
ることにより軌跡に含まれる線成分がパラメータ空間上
で検出される。パラメータ空間上で検出された線成分は
Hough直線逆変換回路22で元の座標空間へ逆射影
され、位相補正量算出回路12に出力される。
【0080】位相補正量算出回路12では、上記で検出
された線成分から位相補正量を算出する。位相補正回路
13は位相補正量算出回路12で算出した位相補正量を
用いてバッファ回路8から出力された時間による距離ず
れが補正された目標受信信号RSの位相を補正し、時間
による位相ずれが補正された目標受信信号RDとして周
波数分析部5へ出力する。
【0081】次に、上記図3のように構成された位相補
正部4を図10及び図15を用いて説明する。図15は
Hough直線変換回路、直線群交点検出回路及びHo
ugh直線逆変換回路の動作を示した図である。
【0082】区分周波数分析後の周波数と振幅の波形が
多峰で、かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大
きく変動するような場合、極大点周波数検出回路26で
は、設定した閾値を越える周波数領域について複数の極
大点が検出されることがある。この時、極大点周波数の
時間方向に対するプロットは、図10のような軌跡を描
く。
【0083】今、図10の軌跡に含まれる線成分の1つ
を“式9”で定義すると、この線成分は図15(a)の
ように表される。
【0084】
【数9】
【0085】ここで、Hough直線変換回路20にお
いて図10の軌跡上の点群を“式10”を用いてHou
gh直線変換すると、図15(b)に示すようなパラメ
ータ空間上の直線群に射影され、これら直線群の交点が
図10の軌跡に含まれる線成分を表すことになる。但
し、図10の軌跡に含まれる線成分が複数あり、かつそ
れらが同一のパラメータを持つ線成分でない場合には、
各線成分毎にパラメータ空間上で異なる交点として現れ
るため、直線群交点検出回路21では直線群の交差回数
の最も多い交点を検出することで主要な線成分に対応し
たパラメータ空間上の交点P(u0,v0)を検出する。な
お、ここで述べた主要な線成分とは、図10の軌跡に含
まれる最長の線成分をさす。
【0086】
【数10】
【0087】次に、Hough直線逆変換回路22にお
いて、直線群交点検出回路21で検出した交点P(u0,
0)をHough直線逆変換して元の座標空間へ逆射影
すると、図15(c)のように逆座標変換され、図10
の軌跡に含まれる主要な線成分の式(時間tと周波数F
'(t)の関係)は“式11”を用いて求めることができ
る。
【0088】
【数11】
【0089】実施の形態4.図4に示される実施の形態
では、上記実施の形態1における位相補正部4の座標変
換手段、線成分抽出手段及び逆座標変換手段をそれぞれ
Hough曲線変換回路23、曲線群交点検出回路24
及びHough曲線逆変換回路25に置き換えている。
【0090】このような実施態様によれば、極大点周波
数の時間方向に対する軌跡に含まれる主要な線成分をH
ough変換したパラメータ空間上で一意に決定するた
め、線成分の検出精度が向上する。また、Hough曲
線を用いて座標変換を簡易化することで曲線群の交点の
検出範囲が限定されるため、計算量の更なる削除が可能
になる。
【0091】次に、上記図4のように構成された位相補
正部4の動作について説明する。距離補正部3から入力
された時間による距離ずれが補正された目標受信信号R
S及びレーダと目標重心との初期距離RGはバッファ回
路8に格納され、目標受信信号RS及びレーダと目標重
心との初期距離RGにおける目標受信信号GSとして出
力される。
【0092】このレーダと目標重心との初期距離RGに
おける目標受信信号GSは区分周波数分析回路9で時間
方向に小区間で周波数分析され、得られた周波数と振幅
の波形に対して各振幅値が閾値設定回路27で設定した
閾値を越える領域について極大点周波数検出回路26で
極大となる点を全て検出しその時の周波数を算出した
後、極大点周波数の時間方向に対する軌跡をHough
曲線変換回路23へ出力する。
【0093】閾値設定回路27では、例えば、メインロ
ーブレベルとサイドローブレベルの間に一定の閾値を設
定する固定スレッショルドやアダプティブに閾値を設定
するCFAR(Constant False Alarm Rate)等を用い
て、各区分周波数分析後の波形毎に閾値を設定する。
【0094】極大点周波数検出回路26で検出された極
大点周波数の時間方向に対する軌跡は、Hough曲線
変換回路23でパラメータ空間に射影され、曲線群交点
検出回路24において射影された曲線群の交点を検出す
ることにより軌跡に含まれる線成分がパラメータ空間上
で検出される。パラメータ空間上で検出された線成分は
Hough曲線逆変換回路25で元の座標空間へ逆射影
され、位相補正量算出回路12に出力される。
【0095】位相補正量算出回路12では、上記で検出
された線成分から位相補正量を算出する。位相補正回路
13は位相補正量算出回路12で算出した位相補正量を
用いてバッファ回路8から出力された時間による距離ず
れが補正された目標受信信号RSの位相を補正し、時間
による位相ずれが補正された目標受信信号RDとして周
波数分析部5へ出力する。
【0096】次に、上記図4のように構成された位相補
正部4を図10及び図16を用いて説明する。図16は
Hough曲線変換回路、曲線群交点検出回路及びHo
ugh曲線逆変換回路の動作を示した図である。
【0097】区分周波数分析後の周波数と振幅の波形が
多峰で、かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大
きく変動するような場合、極大点周波数検出回路26で
は、設定した閾値を越える周波数領域について複数の極
大点が検出されることがある。この時、極大点周波数の
時間方向に対するプロットは、図10のような軌跡を描
く。
【0098】今、図10の軌跡に含まれる線成分の1つ
を“式9”で定義すると、この線成分は図16(a)の
ように表される。
【0099】ここで、Hough曲線変換回路23にお
いて図10の軌跡上の点群を“式12”を用いてHou
gh曲線変換すると、図16(b)に示すようなパラメ
ータ空間上の曲線群に射影され、これら曲線群の交点が
図10の軌跡に含まれる線成分を表すことになる。但
し、図10の軌跡に含まれる線成分が複数あり、かつそ
れらが同一のパラメータを持つ線成分でない場合には、
各線成分毎にパラメータ空間上で異なる交点として現れ
るため、曲線群交点検出回路24では曲線群の交差回数
の最も多い交点を検出することで主要な線成分に対応し
たパラメータ空間上の交点P(θ00)を検出する。な
お、ここで述べた主要な線成分とは、図10の軌跡に含
まれる最長の線成分をさす。
【0100】
【数12】
【0101】“式12”を用いたHough曲線変換を
行えば、曲線群交点検出回路24において、θを−π[r
adian]からπ[radian](或いは0[radian]から2π[rad
ian])まで、ρを−(t+F'(t))からt+F'(t)ま
で検索して、曲線群の交点を検出すればよい。このよう
に、曲線群の交点の検出範囲が限定されるため、計算量
の更なる削除が可能になる。
【0102】次に、Hough曲線逆変換回路25にお
いて、曲線群交点検出回路24で検出した交点P(θ0,
ρ0)をHough曲線逆変換して元の座標空間へ逆射影
すると、図16(c)のように逆座標変換され、図10
の軌跡に含まれる主要な線成分の式(時間tと周波数F
'(t)の関係)は“式13”を用いて求めることができ
る。但し、“式13”はcosθ0及びsinθ0の値が共に0
でない場合のみ有効である。
【0103】
【数13】
【0104】“式13”において、cosθ0の値が0で、
かつsinθ0の値が0でない場合には、“式13”の代り
に“式14”を用いる。
【0105】
【数14】
【0106】“式13”において、sinθ0の値が0で、
かつcosθ0の値が0でない場合には、“式13”の代り
に“式15”を用いる。
【0107】
【数15】
【0108】実施の形態5.図5は、図17に示すレー
ダ信号処理装置におけるこの発明の位相補正部の実施の
一形態を示すものである。図において、4,RS,RG
及びRDは図17及び図18と同じである。また、図に
おいて、8,9,12,13及びGSは図18と同じで
ある。28は区分周波数分析回路9により得られた周波
数と振幅の波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間
空間上の画像)に対してエッジ部を検出する画像エッジ
部検出回路、29は画像エッジ部検出回路28で検出さ
れたエッジ部を基に画像を2値化する2値化回路、14
は2値化回路29により得られた2値化画像におけるエ
ッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をパラメータ空間
に射影する座標変換回路、15は座標変換回路14によ
り射影されたパラメータ空間上で線成分を抽出する線成
分抽出回路、16は線成分抽出回路15によりパラメー
タ空間上で抽出された線成分を元の座標空間へ逆射影す
る逆座標変換回路である。
【0109】次に、上記図5のように構成された位相補
正部4の動作について説明する。距離補正部3から入力
された時間による距離ずれが補正された目標受信信号R
S及びレーダと目標重心との初期距離RGはバッファ回
路8に格納され、目標受信信号RS及びレーダと目標重
心との初期距離RGにおける目標受信信号GSとして出
力される。
【0110】このレーダと目標重心との初期距離RGに
おける目標受信信号GSは区分周波数分析回路9で時間
方向に小区間で周波数分析され、得られた周波数と振幅
の波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の
画像)に対して画像エッジ部検出回路28でエッジ部を
全て検出し、検出されたエッジ部に基づいて2値化回路
29で周波数−時間空間上の画像を2値化した後、2値
化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡
を座標変換回路14へ出力する。
【0111】2値化回路29により得られた2値化画像
におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡は、座
標変換回路14でパラメータ空間に射影され、線成分抽
出回路15において軌跡に含まれる線成分がパラメータ
空間上で抽出される。パラメータ空間上で抽出された線
成分は逆座標変換回路16で元の座標空間へ逆射影さ
れ、位相補正量算出回路12に出力される。
【0112】位相補正量算出回路12では、上記で抽出
された線成分から位相補正量を算出する。位相補正回路
13は位相補正量算出回路12で算出した位相補正量を
用いてバッファ回路8から出力された時間による距離ず
れが補正された目標受信信号RSの位相を補正し、時間
による位相ずれが補正された目標受信信号RDとして周
波数分析部5へ出力する。
【0113】次に、上記図5のように構成された位相補
正部4を図19,図9(a),図11,図12及び図1
3を用いて説明する。図19は位相補正部4の処理方
法、図9(a)は区分周波数分析後の波形を示した図、
図11は区分周波数分析後波形の時間方向に対する軌跡
(周波数−時間空間上の画像)を表した図、図12は画
像エッジ部検出回路及び2値化回路の動作を示した図、
図13は座標変換回路、線成分抽出回路及び逆座標変換
回路の動作を示した図である。
【0114】時間による距離ずれが補正された目標受信
信号RSをSi,j (ここで、iはレンジビン番号、jは
パルスヒット番号、i,jは自然数である。)、レーダ
と目標重心との初期距離RGの存在するレンジビン番号
をrと定義するとレーダと目標重心との初期距離RGに
おける目標受信信号GSはSr,jと表され、図19(a)
のような波形が得られる。Sr,jに対し、区分周波数分析
回路9で時間方向(パルスヒット方向)に小区間で周波
数分析を行うと図19(b)のような波形が得られ、周
波数fmと振幅Am kの関係(ここで、kは区分周波数分析
番号、mは周波数ビン番号、k,mは自然数である。)
は“式1”で表される。
【0115】各区分周波数分析番号kにおいて、周波数
fmと振幅Am kの波形は図9(a)のように表される。ま
た、図11は図9(a)で表される波形を時間方向にプ
ロットした軌跡であり、周波数−時間空間上の濃淡画像
で表される。
【0116】図11の画像に対して画像エッジ部検出回
路28でエッジ検出を行うと図12(a)のような画像
が得られ、画像に含まれる全てのエッジ部が検出され
る。画像エッジ部検出回路28では、例えば、微分オペ
レータのような線形フィルタや非線形フィルタ等を用い
て、画像に含まれるエッジ部を検出する。
【0117】次に、画像エッジ部検出回路28で検出さ
れたエッジ部に基づいて図12(a)の画像を2値化回
路29で2値化すると図12(b)のような2値化画像
が得られ、エッジ部周波数の時間方向に対する軌跡が求
められる。区分周波数分析後の周波数と振幅の波形が多
峰で、かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大き
く変動するような場合、エッジ部周波数の時間方向に対
する軌跡は図12(b)のような複数の線成分を有す
る。
【0118】なお、図11、図12(a)及び図12
(b)における各画像中の濃淡表示は、画像各点の振幅
強度を表している。これらの図では、振幅強度の強い点
を黒色、振幅強度の弱い点を白色で表している。
【0119】今、図12(b)の軌跡に含まれる線成分
の1つを“式5”で定義すると、この線成分は図13
(a)のように表される。
【0120】ここで、座標変換回路14において図12
(b)の軌跡上の点群を座標変換すると、軌跡に含まれ
る線成分はパラメータ空間上の点に射影される。但し、
図12(b)の軌跡に含まれる線成分が複数あり、かつ
それらが同一のパラメータを持つ線成分でない場合に
は、各線成分毎にパラメータ空間上の異なる点に射影さ
れるため、図13(b)に示すように線成分抽出回路1
5において主要な線成分に対応したパラメータ空間上の
点P(a0,b0,…,c0)を抽出する。なお、ここで述べ
た主要な線成分とは、図12(b)の軌跡に含まれる最
長の線成分をさす。
【0121】次に、逆座標変換回路16において、線成
分抽出回路15で抽出した点P(a0,b0,…,c0)を逆
座標変換して元の座標空間へ逆射影すると、図13
(c)のように逆座標変換され、図12(b)の軌跡に
含まれる主要な線成分の式(時間tと周波数F'(t)の
関係)は“式6”を用いて求めることができる。
【0122】位相補正量算出回路12では、位相補正量
Wjを“式3”で算出する。
【0123】位相補正回路13では、Si,j の位相を位
相補正量Wjを用いて“式4”で補正する。但し、時間に
よる位相ずれが補正された目標受信信号RDをS'i,j
定義する。
【0124】実施の形態6.図6に示される実施の形態
では、上記実施の形態5における位相補正部4の座標変
換手段、線成分抽出手段及び逆座標変換手段をそれぞれ
Hough変換回路17、射影軌跡交点検出回路18及
びHough逆変換回路19に置き換えている。
【0125】このような実施態様によれば、エッジ部周
波数の時間方向に対する軌跡に含まれる主要な線成分を
Hough変換したパラメータ空間上で一意に決定する
ため、線成分の検出精度が向上する。
【0126】次に、上記図6のように構成された位相補
正部4の動作について説明する。距離補正部3から入力
された時間による距離ずれが補正された目標受信信号R
S及びレーダと目標重心との初期距離RGはバッファ回
路8に格納され、目標受信信号RS及びレーダと目標重
心との初期距離RGにおける目標受信信号GSとして出
力される。
【0127】このレーダと目標重心との初期距離RGに
おける目標受信信号GSは区分周波数分析回路9で時間
方向に小区間で周波数分析され、得られた周波数と振幅
の波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の
画像)に対して画像エッジ部検出回路28でエッジ部を
全て検出し、検出されたエッジ部に基づいて2値化回路
29で周波数−時間空間上の画像を2値化した後、2値
化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡
をHough変換回路17へ出力する。
【0128】2値化回路29により得られた2値化画像
におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡は、H
ough変換回路17でパラメータ空間に射影され、射
影軌跡交点検出回路18において射影された射影軌跡の
交点を検出することにより軌跡に含まれる線成分がパラ
メータ空間上で検出される。パラメータ空間上で検出さ
れた線成分はHough逆変換回路19で元の座標空間
へ逆射影され、位相補正量算出回路12に出力される。
【0129】位相補正量算出回路12では、上記で検出
された線成分から位相補正量を算出する。位相補正回路
13は位相補正量算出回路12で算出した位相補正量を
用いてバッファ回路8から出力された時間による距離ず
れが補正された目標受信信号RSの位相を補正し、時間
による位相ずれが補正された目標受信信号RDとして周
波数分析部5へ出力する。
【0130】次に、上記図6のように構成された位相補
正部4を図12及び図14を用いて説明する。図14は
Hough変換回路、射影軌跡交点検出回路及びHou
gh逆変換回路の動作を示した図である。
【0131】画像エッジ部検出回路28で検出されたエ
ッジ部に基づいて図12(a)の画像を2値化回路29
で2値化すると図12(b)のような2値化画像が得ら
れ、エッジ部周波数の時間方向に対する軌跡が求められ
る。区分周波数分析後の周波数と振幅の波形が多峰で、
かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大きく変動
するような場合、エッジ部周波数の時間方向に対する軌
跡は図12(b)のような複数の線成分を有する。
【0132】今、図12(b)の軌跡に含まれる線成分
の1つを“式5”で定義すると、この線成分は図14
(a)のように表される。
【0133】ここで、Hough変換回路17において
図12(b)の軌跡上の点群を“式7”を用いてHou
gh変換すると、図14(b)に示すようなパラメータ
空間上の射影軌跡に射影され、これら射影軌跡の交点が
図12(b)の軌跡に含まれる線成分を表すことにな
る。但し、図12(b)の軌跡に含まれる線成分が複数
あり、かつそれらが同一のパラメータを持つ線成分でな
い場合には、各線成分毎にパラメータ空間上で異なる交
点として現れるため、射影軌跡交点検出回路18では射
影軌跡の交差回数の最も多い交点を検出することで主要
な線成分に対応したパラメータ空間上の交点P(a0,
0,…,c0)を検出する。なお、ここで述べた主要な線
成分とは、図12(b)の軌跡に含まれる最長の線成分
をさす。
【0134】次に、Hough逆変換回路19におい
て、射影軌跡交点検出回路18で検出した交点P(a0,
0,…,c0)をHough逆変換して元の座標空間へ逆
射影すると、図14(c)のように逆座標変換され、図
12(b)の軌跡に含まれる主要な線成分の式(時間t
と周波数F'(t)の関係)は“式8”を用いて求めるこ
とができる。
【0135】実施の形態7.図7に示される実施の形態
では、上記実施の形態5における位相補正部4の座標変
換手段、線成分抽出手段及び逆座標変換手段をそれぞれ
Hough直線変換回路20、直線群交点検出回路21
及びHough直線逆変換回路22に置き換えている。
【0136】このような実施態様によれば、エッジ部周
波数の時間方向に対する軌跡に含まれる主要な線成分を
Hough変換したパラメータ空間上で一意に決定する
ため、線成分の検出精度が向上する。また、Hough
直線を用いて座標変換を簡易化しているため、計算量の
削除が可能になる。
【0137】次に、上記図7のように構成された位相補
正部4の動作について説明する。距離補正部3から入力
された時間による距離ずれが補正された目標受信信号R
S及びレーダと目標重心との初期距離RGはバッファ回
路8に格納され、目標受信信号RS及びレーダと目標重
心との初期距離RGにおける目標受信信号GSとして出
力される。
【0138】このレーダと目標重心との初期距離RGに
おける目標受信信号GSは区分周波数分析回路9で時間
方向に小区間で周波数分析され、得られた周波数と振幅
の波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の
画像)に対して画像エッジ部検出回路28でエッジ部を
全て検出し、検出されたエッジ部に基づいて2値化回路
29で周波数−時間空間上の画像を2値化した後、2値
化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡
をHough直線変換回路20へ出力する。
【0139】2値化回路29により得られた2値化画像
におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡は、H
ough直線変換回路20でパラメータ空間に射影さ
れ、直線群交点検出回路21において射影された直線群
の交点を検出することにより軌跡に含まれる線成分がパ
ラメータ空間上で検出される。パラメータ空間上で検出
された線成分はHough直線逆変換回路22で元の座
標空間へ逆射影され、位相補正量算出回路12に出力さ
れる。
【0140】位相補正量算出回路12では、上記で検出
された線成分から位相補正量を算出する。位相補正回路
13は位相補正量算出回路12で算出した位相補正量を
用いてバッファ回路8から出力された時間による距離ず
れが補正された目標受信信号RSの位相を補正し、時間
による位相ずれが補正された目標受信信号RDとして周
波数分析部5へ出力する。
【0141】次に、上記図7のように構成された位相補
正部4を図12及び図15を用いて説明する。図15は
Hough直線変換回路、直線群交点検出回路及びHo
ugh直線逆変換回路の動作を示した図である。
【0142】画像エッジ部検出回路28で検出されたエ
ッジ部に基づいて図12(a)の画像を2値化回路29
で2値化すると図12(b)のような2値化画像が得ら
れ、エッジ部周波数の時間方向に対する軌跡が求められ
る。区分周波数分析後の周波数と振幅の波形が多峰で、
かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大きく変動
するような場合、エッジ部周波数の時間方向に対する軌
跡は図12(b)のような複数の線成分を有する。
【0143】今、図12(b)の軌跡に含まれる線成分
の1つを“式9”で定義すると、この線成分は図15
(a)のように表される。
【0144】ここで、Hough直線変換回路20にお
いて図12(b)の軌跡上の点群を“式10”を用いて
Hough直線変換すると、図15(b)に示すような
パラメータ空間上の直線群に射影され、これら直線群の
交点が図12(b)の軌跡に含まれる線成分を表すこと
になる。但し、図12(b)の軌跡に含まれる線成分が
複数あり、かつそれらが同一のパラメータを持つ線成分
でない場合には、各線成分毎にパラメータ空間上で異な
る交点として現れるため、直線群交点検出回路21では
直線群の交差回数の最も多い交点を検出することで主要
な線成分に対応したパラメータ空間上の交点P(u0,
0)を検出する。なお、ここで述べた主要な線成分と
は、図12(b)の軌跡に含まれる最長の線成分をさ
す。
【0145】次に、Hough直線逆変換回路22にお
いて、直線群交点検出回路21で検出した交点P(u0,
0)をHough直線逆変換して元の座標空間へ逆射影
すると、図15(c)のように逆座標変換され、図12
(b)の軌跡に含まれる主要な線成分の式(時間tと周
波数F'(t)の関係)は“式11”を用いて求めること
ができる。
【0146】実施の形態8.図8に示される実施の形態
では、上記実施の形態5における位相補正部4の座標変
換手段、線成分抽出手段及び逆座標変換手段をそれぞれ
Hough曲線変換回路23、曲線群交点検出回路24
及びHough曲線逆変換回路25に置き換えている。
【0147】このような実施態様によれば、エッジ部周
波数の時間方向に対する軌跡に含まれる主要な線成分を
Hough変換したパラメータ空間上で一意に決定する
ため、線成分の検出精度が向上する。また、Hough
曲線を用いて座標変換を簡易化することで曲線群の交点
の検出範囲が限定されるため、計算量の更なる削除が可
能になる。
【0148】次に、上記図8のように構成された位相補
正部4の動作について説明する。距離補正部3から入力
された時間による距離ずれが補正された目標受信信号R
S及びレーダと目標重心との初期距離RGはバッファ回
路8に格納され、目標受信信号RS及びレーダと目標重
心との初期距離RGにおける目標受信信号GSとして出
力される。
【0149】このレーダと目標重心との初期距離RGに
おける目標受信信号GSは区分周波数分析回路9で時間
方向に小区間で周波数分析され、得られた周波数と振幅
の波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の
画像)に対して画像エッジ部検出回路28でエッジ部を
全て検出し、検出されたエッジ部に基づいて2値化回路
29で周波数−時間空間上の画像を2値化した後、2値
化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡
をHough曲線変換回路23へ出力する。
【0150】2値化回路29により得られた2値化画像
におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡は、H
ough曲線変換回路23でパラメータ空間に射影さ
れ、曲線群交点検出回路24において射影された曲線群
の交点を検出することにより軌跡に含まれる線成分がパ
ラメータ空間上で検出される。パラメータ空間上で検出
された線成分はHough曲線逆変換回路25で元の座
標空間へ逆射影され、位相補正量算出回路12に出力さ
れる。
【0151】位相補正量算出回路12では、上記で検出
された線成分から位相補正量を算出する。位相補正回路
13は位相補正量算出回路12で算出した位相補正量を
用いてバッファ回路8から出力された時間による距離ず
れが補正された目標受信信号RSの位相を補正し、時間
による位相ずれが補正された目標受信信号RDとして周
波数分析部5へ出力する。
【0152】次に、上記図8のように構成された位相補
正部4を図12及び図16を用いて説明する。図16は
Hough曲線変換回路、曲線群交点検出回路及びHo
ugh曲線逆変換回路の動作を示した図である。
【0153】画像エッジ部検出回路28で検出されたエ
ッジ部に基づいて図12(a)の画像を2値化回路29
で2値化すると図12(b)のような2値化画像が得ら
れ、エッジ部周波数の時間方向に対する軌跡が求められ
る。区分周波数分析後の周波数と振幅の波形が多峰で、
かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大きく変動
するような場合、エッジ部周波数の時間方向に対する軌
跡は図12(b)のような複数の線成分を有する。
【0154】今、図12(b)の軌跡に含まれる線成分
の1つを“式9”で定義すると、この線成分は図16
(a)のように表される。
【0155】ここで、Hough曲線変換回路23にお
いて図12(b)の軌跡上の点群を“式12”を用いて
Hough曲線変換すると、図16(b)に示すような
パラメータ空間上の曲線群に射影され、これら曲線群の
交点が図12(b)の軌跡に含まれる線成分を表すこと
になる。但し、図12(b)の軌跡に含まれる線成分が
複数あり、かつそれらが同一のパラメータを持つ線成分
でない場合には、各線成分毎にパラメータ空間上で異な
る交点として現れるため、曲線群交点検出回路24では
曲線群の交差回数の最も多い交点を検出することで主要
な線成分に対応したパラメータ空間上の交点P(θ0,
ρ0)を検出する。なお、ここで述べた主要な線成分と
は、図12(b)の軌跡に含まれる最長の線成分をさ
す。
【0156】“式12”を用いたHough曲線変換を
行えば、曲線群交点検出回路24において、θを−π[r
adian]からπ[radian](或いは0[radian]から2π[rad
ian])まで、ρを−(t+F'(t))からt+F'(t)ま
で検索して、曲線群の交点を検出すればよい。このよう
に、曲線群の交点の検出範囲が限定されるため、計算量
の更なる削除が可能になる。
【0157】次に、Hough曲線逆変換回路25にお
いて、曲線群交点検出回路24で検出した交点P(θ0,
ρ0)をHough曲線逆変換して元の座標空間へ逆射影
すると、図16(c)のように逆座標変換され、図12
(b)の軌跡に含まれる主要な線成分の式(時間tと周
波数F'(t)の関係)は“式13”を用いて求めること
ができる。但し、“式13”はcosθ0及びsinθ0の値が
共に0でない場合のみ有効である。
【0158】“式13”において、cosθ0の値が0で、
かつsinθ0の値が0でない場合には、“式13”の代り
に“式14”を用いる。
【0159】“式13”において、sinθ0の値が0で、
かつcosθ0の値が0でない場合には、“式13”の代り
に“式15”を用いる。
【0160】
【発明の効果】第1から第3の発明は、極大点周波数の
時間方向に対する軌跡に含まれる主要な線成分を座標変
換したパラメータ空間上で一意に決定するため、線成分
の検出精度が向上する。また、周波数と振幅の波形が多
峰で、かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大き
く変動するような場合でも変動の影響を受けにくく、安
定して基準点周波数を検出することができ、画像のぼけ
やにじみを除去することができるという効果がある。
【0161】また、第4から第6の発明は、極大点周波
数の時間方向に対する軌跡に含まれる主要な線成分をH
ough変換したパラメータ空間上で一意に決定するた
め、線成分の検出精度が向上する。また、周波数と振幅
の波形が多峰で、かつ振幅値が最大となる峰の位置が時
間毎に大きく変動するような場合でも変動の影響を受け
にくく、安定して基準点周波数を検出することができ、
画像のぼけやにじみを除去することができるという効果
がある。
【0162】第7から第9の発明は、極大点周波数の時
間方向に対する軌跡に含まれる主要な線成分をHoug
h変換したパラメータ空間上で一意に決定するため、線
成分の検出精度が向上する。また、Hough直線を用
いて座標変換を簡易化しているため、計算量の削除が可
能になる。更に、周波数と振幅の波形が多峰で、かつ振
幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大きく変動するよ
うな場合でも変動の影響を受けにくく、安定して基準点
周波数を検出することができ、画像のぼけやにじみを除
去することができるという効果がある。
【0163】また、第10から第12の発明は、極大点
周波数の時間方向に対する軌跡に含まれる主要な線成分
をHough変換したパラメータ空間上で一意に決定す
るため、線成分の検出精度が向上する。また、Houg
h曲線を用いて座標変換を簡易化することで曲線群の交
点の検出範囲が限定されるため、計算量の更なる削除が
可能になる。更に、周波数と振幅の波形が多峰で、かつ
振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大きく変動する
ような場合でも変動の影響を受けにくく、安定して基準
点周波数を検出することができ、画像のぼけやにじみを
除去することができるという効果がある。
【0164】第13から第15の発明は、エッジ部周波
数の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画
像)に含まれる主要な線成分を座標変換したパラメータ
空間上で一意に決定するため、線成分の検出精度が向上
する。また、周波数と振幅の波形が多峰で、かつ振幅値
が最大となる峰の位置が時間毎に大きく変動するような
場合でも変動の影響を受けにくく、安定して基準点周波
数を検出することができ、画像のぼけやにじみを除去す
ることができるという効果がある。
【0165】また、第16から第18の発明は、エッジ
部周波数の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上
の画像)に含まれる主要な線成分をHough変換した
パラメータ空間上で一意に決定するため、線成分の検出
精度が向上する。また、周波数と振幅の波形が多峰で、
かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大きく変動
するような場合でも変動の影響を受けにくく、安定して
基準点周波数を検出することができ、画像のぼけやにじ
みを除去することができるという効果がある。
【0166】第19から第21の発明は、エッジ部周波
数の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画
像)に含まれる主要な線成分をHough変換したパラ
メータ空間上で一意に決定するため、線成分の検出精度
が向上する。また、Hough直線を用いて座標変換を
簡易化しているため、計算量の削除が可能になる。更
に、周波数と振幅の波形が多峰で、かつ振幅値が最大と
なる峰の位置が時間毎に大きく変動するような場合でも
変動の影響を受けにくく、安定して基準点周波数を検出
することができ、画像のぼけやにじみを除去することが
できるという効果がある。
【0167】また、第22から第24の発明は、エッジ
部周波数の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上
の画像)に含まれる主要な線成分をHough変換した
パラメータ空間上で一意に決定するため、線成分の検出
精度が向上する。また、Hough曲線を用いて座標変
換を簡易化することで曲線群の交点の検出範囲が限定さ
れるため、計算量の更なる削除が可能になる。更に、周
波数と振幅の波形が多峰で、かつ振幅値が最大となる峰
の位置が時間毎に大きく変動するような場合でも変動の
影響を受けにくく、安定して基準点周波数を検出するこ
とができ、画像のぼけやにじみを除去することができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す位相補正部の
構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2を示す位相補正部の
構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3を示す位相補正部の
構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態4を示す位相補正部の
構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態5を示す位相補正部の
構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態6を示す位相補正部の
構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態7を示す位相補正部の
構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態8を示す位相補正部の
構成図である。
【図9】 区分周波数分析後の波形及び極大点周波数の
検出方法を示す図である。
【図10】 極大点周波数検出回路で検出された極大点
周波数の時間方向に対する軌跡を表す図である。
【図11】 区分周波数分析後波形の時間方向に対する
軌跡(周波数−時間空間上の画像)を表す図である。
【図12】 画像エッジ部検出回路及び2値化回路の動
作を示す図である。
【図13】 座標変換回路、線成分抽出回路及び逆座標
変換回路の動作を示す図である。
【図14】 Hough変換回路、射影軌跡交点検出回
路及びHough逆変換回路の動作を示す図である。
【図15】 Hough直線変換回路、直線群交点検出
回路及びHough直線逆変換回路の動作を示す図であ
る。
【図16】 Hough曲線変換回路、曲線群交点検出
回路及びHough曲線逆変換回路の動作を示す図であ
る。
【図17】 高分解能レーダ装置におけるレーダ信号処
理装置の構成図である。
【図18】 従来の位相補正部の構成図である。
【図19】 位相補正部の処理方法を示す図である。
【符号の説明】
1 データインタフェース部、 2 パルス圧縮部、
3 距離補正部、 4位相補正部、 5 周波数分析
部、 6 検波部、 7 表示器インタフェース部、
8 バッファ回路、 9 区分周波数分析回路、 10
振幅値最大検出回路、 11 平滑化回路、 12
位相補正量算出回路、 13 位相補正回路、 14
座標変換回路、 15 線成分抽出回路、 16 逆座
標変換回路、 17 Hough変換回路、 18 射
影軌跡交点検出回路、 19 Hough逆変換回路、
20 Hough直線変換回路、 21 直線群交点
検出回路、 22 Hough直線逆変換回路、 23
Hough曲線変換回路、 24 曲線群交点検出回
路、 25 Hough曲線逆変換回路、 26極大点
周波数検出回路、 27 閾値設定回路、 28 画像
エッジ部検出回路、 29 2値化回路。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーダ装置から入力された目標受信信号
    をパルス圧縮するパルス圧縮手段と、上記パルス圧縮手
    段によりパルス圧縮された目標受信信号の時間による距
    離ずれを補正する距離補正手段と、上記距離補正手段に
    より補正された目標受信信号の時間による位相ずれを補
    正する位相補正手段とを備えたレーダ信号処理装置にお
    いて、上記位相補正手段は、上記距離補正手段により補
    正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期距
    離を格納する格納手段、上記格納手段より出力されたレ
    ーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を時
    間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析手段、
    上記区分周波数分析手段により得られた周波数と振幅の
    波形に対して振幅値が極大となる点を検出しその時の周
    波数を算出する極大点周波数検出手段、上記極大点周波
    数検出手段で極大点周波数を検出する際に必要な閾値を
    設定する閾値設定手段、上記極大点周波数検出手段で検
    出された極大点周波数の時間方向に対する軌跡をパラメ
    ータ空間に射影する座標変換手段、上記座標変換手段に
    より射影されたパラメータ空間上で線成分を抽出する線
    成分抽出手段、上記線成分抽出手段によりパラメータ空
    間上で抽出された線成分を元の座標空間へ逆射影する逆
    座標変換手段とを具備したことを特徴とするレーダ信号
    処理装置。
  2. 【請求項2】 上記位相補正手段は、上記逆座標変換手
    段により求められた極大点周波数の時間方向に対する軌
    跡から位相補正量を算出する位相補正量算出手段、上記
    位相補正量算出手段により算出された位相補正量を用い
    て上記格納手段から出力された目標受信信号の位相を補
    正する位相補正手段とを具備したことを特徴とする請求
    項1記載のレーダ信号処理装置。
  3. 【請求項3】 上記位相補正手段は、上記距離補正手段
    により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心と
    の初期距離を格納するバッファ回路、上記バッファ回路
    より出力されたレーダと目標重心との初期距離における
    目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区分
    周波数分析回路、上記区分周波数分析回路により得られ
    た周波数と振幅の波形に対して振幅値が極大となる点を
    検出しその時の周波数を算出する極大点周波数検出回
    路、上記極大点周波数検出回路で極大点周波数を検出す
    る際に必要な閾値を設定する閾値設定回路、上記極大点
    周波数検出回路で検出された極大点周波数の時間方向に
    対する軌跡をパラメータ空間に射影する座標変換回路、
    上記座標変換回路により射影されたパラメータ空間上で
    線成分を抽出する線成分抽出回路、上記線成分抽出回路
    によりパラメータ空間上で抽出された線成分を元の座標
    空間へ逆射影する逆座標変換回路、上記逆座標変換回路
    により求められた極大点周波数の時間方向に対する軌跡
    から位相補正量を算出する位相補正量算出回路、上記位
    相補正量算出回路により算出された位相補正量を用いて
    上記バッファ回路から出力された目標受信信号の位相を
    補正する位相補正回路とを具備したことを特徴とする請
    求項1記載のレーダ信号処理装置。
  4. 【請求項4】 レーダ装置から入力された目標受信信号
    をパルス圧縮するパルス圧縮手段と、上記パルス圧縮手
    段によりパルス圧縮された目標受信信号の時間による距
    離ずれを補正する距離補正手段と、上記距離補正手段に
    より補正された目標受信信号の時間による位相ずれを補
    正する位相補正手段とを備えたレーダ信号処理装置にお
    いて、上記位相補正手段は、上記距離補正手段により補
    正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期距
    離を格納する格納手段、上記格納手段より出力されたレ
    ーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を時
    間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析手段、
    上記区分周波数分析手段により得られた周波数と振幅の
    波形に対して振幅値が極大となる点を検出しその時の周
    波数を算出する極大点周波数検出手段、上記極大点周波
    数検出手段で極大点周波数を検出する際に必要な閾値を
    設定する閾値設定手段、上記極大点周波数検出手段で検
    出された極大点周波数の時間方向に対する軌跡をHou
    gh変換してパラメータ空間に射影するHough変換
    手段、上記Hough変換手段により射影されたパラメ
    ータ空間上で射影軌跡の交点を検出する射影軌跡交点検
    出手段、上記射影軌跡交点検出手段によりパラメータ空
    間上で検出された射影軌跡の交点を逆座標変換して元の
    座標空間へ逆射影するHough逆変換手段とを具備し
    たことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  5. 【請求項5】 上記位相補正手段は、上記Hough逆
    変換手段により求められた極大点周波数の時間方向に対
    する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出手
    段、上記位相補正量算出手段により算出された位相補正
    量を用いて上記格納手段から出力された目標受信信号の
    位相を補正する位相補正手段とを具備したことを特徴と
    する請求項4記載のレーダ信号処理装置。
  6. 【請求項6】 上記位相補正手段は、上記距離補正手段
    により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心と
    の初期距離を格納するバッファ回路、上記バッファ回路
    より出力されたレーダと目標重心との初期距離における
    目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区分
    周波数分析回路、上記区分周波数分析回路により得られ
    た周波数と振幅の波形に対して振幅値が極大となる点を
    検出しその時の周波数を算出する極大点周波数検出回
    路、上記極大点周波数検出回路で極大点周波数を検出す
    る際に必要な閾値を設定する閾値設定回路、上記極大点
    周波数検出回路で検出された極大点周波数の時間方向に
    対する軌跡をHough変換してパラメータ空間に射影
    するHough変換回路、上記Hough変換回路によ
    り射影されたパラメータ空間上で射影軌跡の交点を検出
    する射影軌跡交点検出回路、上記射影軌跡交点検出回路
    によりパラメータ空間上で検出された射影軌跡の交点を
    逆座標変換して元の座標空間へ逆射影するHough逆
    変換回路、上記Hough逆変換回路により求められた
    極大点周波数の時間方向に対する軌跡から位相補正量を
    算出する位相補正量算出回路、上記位相補正量算出回路
    により算出された位相補正量を用いて上記バッファ回路
    から出力された目標受信信号の位相を補正する位相補正
    回路とを具備したことを特徴とする請求項4記載のレー
    ダ信号処理装置。
  7. 【請求項7】 レーダ装置から入力された目標受信信号
    をパルス圧縮するパルス圧縮手段と、上記パルス圧縮手
    段によりパルス圧縮された目標受信信号の時間による距
    離ずれを補正する距離補正手段と、上記距離補正手段に
    より補正された目標受信信号の時間による位相ずれを補
    正する位相補正手段とを備えたレーダ信号処理装置にお
    いて、上記位相補正手段は、上記距離補正手段により補
    正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期距
    離を格納する格納手段、上記格納手段より出力されたレ
    ーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を時
    間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析手段、
    上記区分周波数分析手段により得られた周波数と振幅の
    波形に対して振幅値が極大となる点を検出しその時の周
    波数を算出する極大点周波数検出手段、上記極大点周波
    数検出手段で極大点周波数を検出する際に必要な閾値を
    設定する閾値設定手段、上記極大点周波数検出手段で検
    出された極大点周波数の時間方向に対する軌跡をHou
    gh直線変換してパラメータ空間に射影するHough
    直線変換手段、上記Hough直線変換手段により射影
    されたパラメータ空間上で直線群の交点を検出する直線
    群交点検出手段、上記直線群交点検出手段によりパラメ
    ータ空間上で検出された直線群の交点を逆座標変換して
    元の座標空間へ逆射影するHough直線逆変換手段と
    を具備したことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  8. 【請求項8】 上記位相補正手段は、上記Hough直
    線逆変換手段により求められた極大点周波数の時間方向
    に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出
    手段、上記位相補正量算出手段により算出された位相補
    正量を用いて上記格納手段から出力された目標受信信号
    の位相を補正する位相補正手段とを具備したことを特徴
    とする請求項7記載のレーダ信号処理装置。
  9. 【請求項9】 上記位相補正手段は、上記距離補正手段
    により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心と
    の初期距離を格納するバッファ回路、上記バッファ回路
    より出力されたレーダと目標重心との初期距離における
    目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区分
    周波数分析回路、上記区分周波数分析回路により得られ
    た周波数と振幅の波形に対して振幅値が極大となる点を
    検出しその時の周波数を算出する極大点周波数検出回
    路、上記極大点周波数検出回路で極大点周波数を検出す
    る際に必要な閾値を設定する閾値設定回路、上記極大点
    周波数検出回路で検出された極大点周波数の時間方向に
    対する軌跡をHough直線変換してパラメータ空間に
    射影するHough直線変換回路、上記Hough直線
    変換回路により射影されたパラメータ空間上で直線群の
    交点を検出する直線群交点検出回路、上記直線群交点検
    出回路によりパラメータ空間上で検出された直線群の交
    点を逆座標変換して元の座標空間へ逆射影するHoug
    h直線逆変換回路、上記Hough直線逆変換回路によ
    り求められた極大点周波数の時間方向に対する軌跡から
    位相補正量を算出する位相補正量算出回路、上記位相補
    正量算出回路により算出された位相補正量を用いて上記
    バッファ回路から出力された目標受信信号の位相を補正
    する位相補正回路とを具備したことを特徴とする請求項
    7記載のレーダ信号処理装置。
  10. 【請求項10】 レーダ装置から入力された目標受信信
    号をパルス圧縮するパルス圧縮手段と、上記パルス圧縮
    手段によりパルス圧縮された目標受信信号の時間による
    距離ずれを補正する距離補正手段と、上記距離補正手段
    により補正された目標受信信号の時間による位相ずれを
    補正する位相補正手段とを備えたレーダ信号処理装置に
    おいて、上記位相補正手段は、上記距離補正手段により
    補正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期
    距離を格納する格納手段、上記格納手段より出力された
    レーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を
    時間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析手
    段、上記区分周波数分析手段により得られた周波数と振
    幅の波形に対して振幅値が極大となる点を検出しその時
    の周波数を算出する極大点周波数検出手段、上記極大点
    周波数検出手段で極大点周波数を検出する際に必要な閾
    値を設定する閾値設定手段、上記極大点周波数検出手段
    で検出された極大点周波数の時間方向に対する軌跡をH
    ough曲線変換してパラメータ空間に射影するHou
    gh曲線変換手段、上記Hough曲線変換手段により
    射影されたパラメータ空間上で曲線群の交点を検出する
    曲線群交点検出手段、上記曲線群交点検出手段によりパ
    ラメータ空間上で検出された曲線群の交点を逆座標変換
    して元の座標空間へ逆射影するHough曲線逆変換手
    段とを具備したことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  11. 【請求項11】 上記位相補正手段は、上記Hough
    曲線逆変換手段により求められた極大点周波数の時間方
    向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算
    出手段、上記位相補正量算出手段により算出された位相
    補正量を用いて上記格納手段から出力された目標受信信
    号の位相を補正する位相補正手段とを具備したことを特
    徴とする請求項10記載のレーダ信号処理装置。
  12. 【請求項12】 上記位相補正手段は、上記距離補正手
    段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心
    との初期距離を格納するバッファ回路、上記バッファ回
    路より出力されたレーダと目標重心との初期距離におけ
    る目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区
    分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路により得ら
    れた周波数と振幅の波形に対して振幅値が極大となる点
    を検出しその時の周波数を算出する極大点周波数検出回
    路、上記極大点周波数検出回路で極大点周波数を検出す
    る際に必要な閾値を設定する閾値設定回路、上記極大点
    周波数検出回路で検出された極大点周波数の時間方向に
    対する軌跡をHough曲線変換してパラメータ空間に
    射影するHough曲線変換回路、上記Hough曲線
    変換回路により射影されたパラメータ空間上で曲線群の
    交点を検出する曲線群交点検出回路、上記曲線群交点検
    出回路によりパラメータ空間上で検出された曲線群の交
    点を逆座標変換して元の座標空間へ逆射影するHoug
    h曲線逆変換回路、上記Hough曲線逆変換回路によ
    り求められた極大点周波数の時間方向に対する軌跡から
    位相補正量を算出する位相補正量算出回路、上記位相補
    正量算出回路により算出された位相補正量を用いて上記
    バッファ回路から出力された目標受信信号の位相を補正
    する位相補正回路とを具備したことを特徴とする請求項
    10記載のレーダ信号処理装置。
  13. 【請求項13】 レーダ装置から入力された目標受信信
    号をパルス圧縮するパルス圧縮手段と、上記パルス圧縮
    手段によりパルス圧縮された目標受信信号の時間による
    距離ずれを補正する距離補正手段と、上記距離補正手段
    により補正された目標受信信号の時間による位相ずれを
    補正する位相補正手段とを備えたレーダ信号処理装置に
    おいて、上記位相補正手段は、上記距離補正手段により
    補正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期
    距離を格納する格納手段、上記格納手段より出力された
    レーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を
    時間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析手
    段、上記区分周波数分析手段により得られた周波数と振
    幅の波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上
    の画像)に対してエッジ部を検出する画像エッジ部検出
    手段、上記画像エッジ部検出手段で検出されたエッジ部
    を基に画像を2値化する2値化手段、上記2値化手段に
    より得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間
    方向に対する軌跡をパラメータ空間に射影する座標変換
    手段、上記座標変換手段により射影されたパラメータ空
    間上で線成分を抽出する線成分抽出手段、上記線成分抽
    出手段によりパラメータ空間上で抽出された線成分を元
    の座標空間へ逆射影する逆座標変換手段とを具備したこ
    とを特徴とするレーダ信号処理装置。
  14. 【請求項14】 上記位相補正手段は、上記逆座標変換
    手段により求められたエッジ部周波数の時間方向に対す
    る軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出手段、
    上記位相補正量算出手段により算出された位相補正量を
    用いて上記格納手段から出力された目標受信信号の位相
    を補正する位相補正手段とを具備したことを特徴とする
    請求項13記載のレーダ信号処理装置。
  15. 【請求項15】 上記位相補正手段は、上記距離補正手
    段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心
    との初期距離を格納するバッファ回路、上記バッファ回
    路より出力されたレーダと目標重心との初期距離におけ
    る目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区
    分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路により得ら
    れた周波数と振幅の波形の時間方向に対する軌跡(周波
    数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検出する画
    像エッジ部検出回路、上記画像エッジ部検出回路で検出
    されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化回路、上
    記2値化回路により得られた2値化画像におけるエッジ
    部周波数の時間方向に対する軌跡をパラメータ空間に射
    影する座標変換回路、上記座標変換回路により射影され
    たパラメータ空間上で線成分を抽出する線成分抽出回
    路、上記線成分抽出回路によりパラメータ空間上で抽出
    された線成分を元の座標空間へ逆射影する逆座標変換回
    路、上記逆座標変換回路により求められたエッジ部周波
    数の時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位
    相補正量算出回路、上記位相補正量算出回路により算出
    された位相補正量を用いて上記バッファ回路から出力さ
    れた目標受信信号の位相を補正する位相補正回路とを具
    備したことを特徴とする請求項13記載のレーダ信号処
    理装置。
  16. 【請求項16】 レーダ装置から入力された目標受信信
    号をパルス圧縮するパルス圧縮手段と、上記パルス圧縮
    手段によりパルス圧縮された目標受信信号の時間による
    距離ずれを補正する距離補正手段と、上記距離補正手段
    により補正された目標受信信号の時間による位相ずれを
    補正する位相補正手段とを備えたレーダ信号処理装置に
    おいて、上記位相補正手段は、上記距離補正手段により
    補正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期
    距離を格納する格納手段、上記格納手段より出力された
    レーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を
    時間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析手
    段、上記区分周波数分析手段により得られた周波数と振
    幅の波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上
    の画像)に対してエッジ部を検出する画像エッジ部検出
    手段、上記画像エッジ部検出手段で検出されたエッジ部
    を基に画像を2値化する2値化手段、上記2値化手段に
    より得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間
    方向に対する軌跡をHough変換してパラメータ空間
    に射影するHough変換手段、上記Hough変換手
    段により射影されたパラメータ空間上で射影軌跡の交点
    を検出する射影軌跡交点検出手段、上記射影軌跡交点検
    出手段によりパラメータ空間上で検出された射影軌跡の
    交点を逆座標変換して元の座標空間へ逆射影するHou
    gh逆変換手段とを具備したことを特徴とするレーダ信
    号処理装置。
  17. 【請求項17】 上記位相補正手段は、上記Hough
    逆変換手段により求められたエッジ部周波数の時間方向
    に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出
    手段、上記位相補正量算出手段により算出された位相補
    正量を用いて上記格納手段から出力された目標受信信号
    の位相を補正する位相補正手段とを具備したことを特徴
    とする請求項16記載のレーダ信号処理装置。
  18. 【請求項18】 上記位相補正手段は、上記距離補正手
    段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心
    との初期距離を格納するバッファ回路、上記バッファ回
    路より出力されたレーダと目標重心との初期距離におけ
    る目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区
    分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路により得ら
    れた周波数と振幅の波形の時間方向に対する軌跡(周波
    数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検出する画
    像エッジ部検出回路、上記画像エッジ部検出回路で検出
    されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化回路、上
    記2値化回路により得られた2値化画像におけるエッジ
    部周波数の時間方向に対する軌跡をHough変換して
    パラメータ空間に射影するHough変換回路、上記H
    ough変換回路により射影されたパラメータ空間上で
    射影軌跡の交点を検出する射影軌跡交点検出回路、上記
    射影軌跡交点検出回路によりパラメータ空間上で検出さ
    れた射影軌跡の交点を逆座標変換して元の座標空間へ逆
    射影するHough逆変換回路、上記Hough逆変換
    回路により求められたエッジ部周波数の時間方向に対す
    る軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出回路、
    上記位相補正量算出回路により算出された位相補正量を
    用いて上記バッファ回路から出力された目標受信信号の
    位相を補正する位相補正回路とを具備したことを特徴と
    する請求項16記載のレーダ信号処理装置。
  19. 【請求項19】 レーダ装置から入力された目標受信信
    号をパルス圧縮するパルス圧縮手段と、上記パルス圧縮
    手段によりパルス圧縮された目標受信信号の時間による
    距離ずれを補正する距離補正手段と、上記距離補正手段
    により補正された目標受信信号の時間による位相ずれを
    補正する位相補正手段とを備えたレーダ信号処理装置に
    おいて、上記位相補正手段は、上記距離補正手段により
    補正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期
    距離を格納する格納手段、上記格納手段より出力された
    レーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を
    時間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析手
    段、上記区分周波数分析手段により得られた周波数と振
    幅の波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上
    の画像)に対してエッジ部を検出する画像エッジ部検出
    手段、上記画像エッジ部検出手段で検出されたエッジ部
    を基に画像を2値化する2値化手段、上記2値化手段に
    より得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間
    方向に対する軌跡をHough直線変換してパラメータ
    空間に射影するHough直線変換手段、上記Houg
    h直線変換手段により射影されたパラメータ空間上で直
    線群の交点を検出する直線群交点検出手段、上記直線群
    交点検出手段によりパラメータ空間上で検出された直線
    群の交点を逆座標変換して元の座標空間へ逆射影するH
    ough直線逆変換手段とを具備したことを特徴とする
    レーダ信号処理装置。
  20. 【請求項20】 上記位相補正手段は、上記Hough
    直線逆変換手段により求められたエッジ部周波数の時間
    方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量
    算出手段、上記位相補正量算出手段により算出された位
    相補正量を用いて上記格納手段から出力された目標受信
    信号の位相を補正する位相補正手段とを具備したことを
    特徴とする請求項19記載のレーダ信号処理装置。
  21. 【請求項21】 上記位相補正手段は、上記距離補正手
    段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心
    との初期距離を格納するバッファ回路、上記バッファ回
    路より出力されたレーダと目標重心との初期距離におけ
    る目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区
    分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路により得ら
    れた周波数と振幅の波形の時間方向に対する軌跡(周波
    数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検出する画
    像エッジ部検出回路、上記画像エッジ部検出回路で検出
    されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化回路、上
    記2値化回路により得られた2値化画像におけるエッジ
    部周波数の時間方向に対する軌跡をHough直線変換
    してパラメータ空間に射影するHough直線変換回
    路、上記Hough直線変換回路により射影されたパラ
    メータ空間上で直線群の交点を検出する直線群交点検出
    回路、上記直線群交点検出回路によりパラメータ空間上
    で検出された直線群の交点を逆座標変換して元の座標空
    間へ逆射影するHough直線逆変換回路、上記Hou
    gh直線逆変換回路により求められたエッジ部周波数の
    時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補
    正量算出回路、上記位相補正量算出回路により算出され
    た位相補正量を用いて上記バッファ回路から出力された
    目標受信信号の位相を補正する位相補正回路とを具備し
    たことを特徴とする請求項19記載のレーダ信号処理装
    置。
  22. 【請求項22】 レーダ装置から入力された目標受信信
    号をパルス圧縮するパルス圧縮手段と、上記パルス圧縮
    手段によりパルス圧縮された目標受信信号の時間による
    距離ずれを補正する距離補正手段と、上記距離補正手段
    により補正された目標受信信号の時間による位相ずれを
    補正する位相補正手段とを備えたレーダ信号処理装置に
    おいて、上記位相補正手段は、上記距離補正手段により
    補正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期
    距離を格納する格納手段、上記格納手段より出力された
    レーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を
    時間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析手
    段、上記区分周波数分析手段により得られた周波数と振
    幅の波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上
    の画像)に対してエッジ部を検出する画像エッジ部検出
    手段、上記画像エッジ部検出手段で検出されたエッジ部
    を基に画像を2値化する2値化手段、上記2値化手段に
    より得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間
    方向に対する軌跡をHough曲線変換してパラメータ
    空間に射影するHough曲線変換手段、上記Houg
    h曲線変換手段により射影されたパラメータ空間上で曲
    線群の交点を検出する曲線群交点検出手段、上記曲線群
    交点検出手段によりパラメータ空間上で検出された曲線
    群の交点を逆座標変換して元の座標空間へ逆射影するH
    ough曲線逆変換手段とを具備したことを特徴とする
    レーダ信号処理装置。
  23. 【請求項23】 上記位相補正手段は、上記Hough
    曲線逆変換手段により求められたエッジ部周波数の時間
    方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量
    算出手段、上記位相補正量算出手段により算出された位
    相補正量を用いて上記格納手段から出力された目標受信
    信号の位相を補正する位相補正手段とを具備したことを
    特徴とする請求項22記載のレーダ信号処理装置。
  24. 【請求項24】 上記位相補正手段は、上記距離補正手
    段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心
    との初期距離を格納するバッファ回路、上記バッファ回
    路より出力されたレーダと目標重心との初期距離におけ
    る目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区
    分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路により得ら
    れた周波数と振幅の波形の時間方向に対する軌跡(周波
    数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検出する画
    像エッジ部検出回路、上記画像エッジ部検出回路で検出
    されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化回路、上
    記2値化回路により得られた2値化画像におけるエッジ
    部周波数の時間方向に対する軌跡をHough曲線変換
    してパラメータ空間に射影するHough曲線変換回
    路、上記Hough曲線変換回路により射影されたパラ
    メータ空間上で曲線群の交点を検出する曲線群交点検出
    回路、上記曲線群交点検出回路によりパラメータ空間上
    で検出された曲線群の交点を逆座標変換して元の座標空
    間へ逆射影するHough曲線逆変換回路、上記Hou
    gh曲線逆変換回路により求められたエッジ部周波数の
    時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補
    正量算出回路、上記位相補正量算出回路により算出され
    た位相補正量を用いて上記バッファ回路から出力された
    目標受信信号の位相を補正する位相補正回路とを具備し
    たことを特徴とする請求項22記載のレーダ信号処理装
    置。
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