JP4063069B2 - レーダ信号処理装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、高分解能レーダ装置のレーダ信号処理装置における目標受信信号の位相ずれの補正に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のレーダ信号処理装置は、反射電力の最大点を示すレンジビンにおけるビデオ信号を時間をずらしながら、ある時間間隔でフーリエ変換し、出力されるスペクトル信号から最大振幅値となる基準点を検出した後、ドップラヒストリを算出して各パルスヒット毎の位相補償量を算出している(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−187074号公報(第2−5頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のレーダ信号処理装置では、ある時間間隔でフーリエ変換した後のスペクトル波形が多峰で、かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大きく変動するような場合、検出した基準点周波数がふらついて正確な位相補償量を算出することができず、画像がぼけたり、にじんだりするという課題があった。
【0005】
この発明はかかる課題を解決するためになされたもので、検出した基準点周波数がふらついて正確な位相補償量を算出することができず、画像がぼけたり、にじんだりするということを防止するレーダ信号処理装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るレーダ信号処理装置は、位相補正手段を、距離補正手段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期距離を格納する格納手段、上記格納手段より出力されたレーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析手段、上記区分周波数分析手段により得られたスペクトル波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検出する画像エッジ部検出手段、上記画像エッジ部検出手段で検出されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化手段、上記2値化手段で画像を2値化する際に必要な閾値を設定する閾値設定手段、上記2値化手段により得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をパラメータ空間に射影する座標変換手段、上記座標変換手段により射影されたパラメータ空間上で線成分を抽出する線成分抽出手段、上記線成分抽出手段によりパラメータ空間上で抽出された線成分を元の座標空間へ逆射影する逆座標変換手段とにより構成したものである。
【0007】
また、この発明に係るレーダ信号処理装置は、上記位相補正手段に、上記逆座標変換手段により求められたエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出手段、上記位相補正量算出手段により算出された位相補正量を用いて上記格納手段から出力された目標受信信号の位相を補正する位相補正手段とを具備したものである。
【0008】
また、この発明に係る位相補正手段は、上記距離補正手段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期距離を格納するバッファ回路、上記バッファ回路より出力されたレーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路により得られたスペクトル波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検出する画像エッジ部検出回路、上記画像エッジ部検出回路で検出されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化回路、上記2値化回路で画像を2値化する際に必要な閾値を設定する閾値設定回路、上記2値化回路により得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をパラメータ空間に射影する座標変換回路、上記座標変換回路により射影されたパラメータ空間上で線成分を抽出する線成分抽出回路、上記線成分抽出回路によりパラメータ空間上で抽出された線成分を元の座標空間へ逆射影する逆座標変換回路、上記逆座標変換回路により求められたエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出回路、上記位相補正量算出回路により算出された位相補正量を用いて上記バッファ回路から出力された目標受信信号の位相を補正する位相補正回路とにより構成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、図12に示すレーダ信号処理装置におけるこの発明の位相補正部の実施の一形態を示すものである。なお、図12は高分解能レーダ装置におけるレーダ信号処理装置の構成図を表している。
【0010】
まず、上記図12のように構成されたレーダ信号処理装置の動作について説明する。レーダ装置から入力された目標受信信号SMはデータインタフェース部1で内部で処理できるデータ形式に変換され、パルス圧縮部2でパルス圧縮された後、距離補正部3で時間による距離ずれを補正し、目標受信信号RSとして位相補正部4に出力する。また、距離補正部3ではレーダと目標重心との初期距離RGを算出し、位相補正部4に出力する。位相補正部4では時間による距離ずれが補正された目標受信信号RS及びレーダと目標重心との初期距離RGを用いて目標受信信号RSの時間による位相ずれを補正し、目標受信信号RDとして周波数分析部5に出力する。
【0011】
この目標受信信号RDは周波数分析部5で周波数分析されることによって周波数スペクトルに変換され、検波部6で画像データに変換された後、表示器インタフェース部7で表示器とのインタフェースを調整し、表示画像データDとして出力される。
【0012】
次に、上記図1のように構成された位相補正部4の動作について説明する。距離補正部3から入力された時間による距離ずれが補正された目標受信信号RS及びレーダと目標重心との初期距離RGはバッファ回路8に格納され、目標受信信号RS及びレーダと目標重心との初期距離RGにおける目標受信信号GSとして出力される。
【0013】
このレーダと目標重心との初期距離RGにおける目標受信信号GSは区分周波数分析回路9で時間方向に小区間で周波数分析され、得られたスペクトル波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対して画像エッジ部検出回路10でエッジ部を全て検出し、閾値設定回路12で設定した閾値に基づいて2値化回路11で周波数−時間空間上の画像を2値化した後、2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡を座標変換回路15へ出力する。
【0014】
2値化回路11により得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡は、座標変換回路15でパラメータ空間に射影され、線成分抽出回路16において軌跡に含まれる線成分がパラメータ空間上で抽出される。パラメータ空間上で抽出された線成分は逆座標変換回路17で元の座標空間へ逆射影され、位相補正量算出回路13に出力される。
【0015】
位相補正量算出回路13では、上記で抽出された線成分から位相補正量を算出する。位相補正回路14は位相補正量算出回路13で算出した位相補正量を用いてバッファ回路8から出力された時間による距離ずれが補正された目標受信信号RSの位相を補正し、時間による位相ずれが補正された目標受信信号RDとして周波数分析部5へ出力する。
【0016】
次に、上記図1のように構成された位相補正部4を図5,図6,図7及び図8を用いて説明する。図5は区分周波数分析回路の動作を示した図、図6は区分周波数分析後のスペクトル波形、並びに区分周波数分析後のスペクトル波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)を表した図、図7は画像エッジ部検出回路、並びに閾値設定回路及び2値化回路の動作を示した図、図8は座標変換回路、線成分抽出回路及び逆座標変換回路の動作を示した図である。
【0017】
時間による距離ずれが補正された目標受信信号RSをSi,j (ここで、iはレンジビン番号、jはパルスヒット番号、i,jは自然数である。)、レーダと目標重心との初期距離RGの存在するレンジビン番号をrと定義するとレーダと目標重心との初期距離RGにおける目標受信信号GSはSr,jと表され、図5(a)のような波形が得られる。Sr,jに対し、区分周波数分析回路9で時間方向(パルスヒット方向)に小区間で周波数分析を行うと図5(b)のような波形が得られ、周波数fmと振幅Am kの関係(ここで、kは区分周波数分析番号、mは周波数ビン番号、k,mは自然数である。)は“数1”で表される。
【0018】
【数1】
Figure 0004063069
【0019】
各区分周波数分析番号kにおいて、周波数fmと振幅Am kの波形は図6(a)のように表される。また、図6(b)は図6(a)で表される波形を時間方向にプロットした軌跡であり、周波数−時間空間上の濃淡画像で表される。
【0020】
図6(b)の画像に対して画像エッジ部検出回路10でエッジ検出を行うと図7(a)のような画像が得られ、画像に含まれる全てのエッジ部が検出される。画像エッジ部検出回路10では、例えば、微分オペレータのような線形フィルタや非線形フィルタ等を用いて、画像に含まれるエッジ部を検出する。
【0021】
次に、画像エッジ部検出回路10で検出されたエッジ部に基づいて図7(a)の画像を2値化回路11で2値化すると図7(b)のような2値化画像が得られ、エッジ部周波数の時間方向に対する軌跡が求められる。但し、画像を2値化する際、閾値設定回路12で2値化の閾値を事前に設定する。区分周波数分析後のスペクトル波形が多峰で、かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大きく変動するような場合、エッジ部周波数の時間方向に対する軌跡は図7(b)のような複数の線成分を有する。
【0022】
なお、図6(b)、図7(a)及び図7(b)における各画像中の濃淡表示は、画像各点の振幅強度を表している。これらの図では、振幅強度の強い点を黒色、振幅強度の弱い点を白色で表している。
【0023】
今、図7(b)の軌跡に含まれる線成分の1つを“数2”で定義すると、この線成分は図8(a)のように表される。
【0024】
【数2】
Figure 0004063069
【0025】
ここで、座標変換回路15において図7(b)の軌跡上の点群を座標変換すると、軌跡に含まれる線成分はパラメータ空間上の点に射影される。但し、図7(b)の軌跡に含まれる線成分が複数あり、かつそれらが同一のパラメータを持つ線成分でない場合には、各線成分毎にパラメータ空間上の異なる点に射影されるため、図8(b)に示すように線成分抽出回路16において主要な線成分に対応したパラメータ空間上の点P(a0,b0,…,c0)を抽出する。なお、ここで述べた主要な線成分とは、図7(b)の軌跡に含まれる最長の線成分をさす。
【0026】
次に、逆座標変換回路17において、線成分抽出回路16で抽出した点P(a0,b0,…,c0)を逆座標変換して元の座標空間へ逆射影すると、図8(c)のように逆座標変換され、図7(b)の軌跡に含まれる主要な線成分の式(時間tと周波数F'(t)の関係)は“数3”を用いて求めることができる。
【0027】
【数3】
Figure 0004063069
【0028】
位相補正量算出回路13では、位相補正量Wjを“数4”で算出する。
【0029】
【数4】
Figure 0004063069
【0030】
位相補正回路14では、Si,j の位相を位相補正量Wjを用いて“数5”で補正する。但し、時間による位相ずれが補正された目標受信信号RDをS'i,j と定義する。
【0031】
【数5】
Figure 0004063069
【0032】
実施の形態2.
図2に示される実施の形態では、上記実施の形態1における位相補正部4の座標変換手段、線成分抽出手段及び逆座標変換手段をそれぞれHough変換回路18、射影軌跡交点検出回路19及びHough逆変換回路20に置き換えている。
【0033】
まず、上記図2のように構成された位相補正部4の動作について説明する。距離補正部3から入力された時間による距離ずれが補正された目標受信信号RS及びレーダと目標重心との初期距離RGはバッファ回路8に格納され、目標受信信号RS及びレーダと目標重心との初期距離RGにおける目標受信信号GSとして出力される。
【0034】
このレーダと目標重心との初期距離RGにおける目標受信信号GSは区分周波数分析回路9で時間方向に小区間で周波数分析され、得られたスペクトル波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対して画像エッジ部検出回路10でエッジ部を全て検出し、閾値設定回路12で設定した閾値に基づいて2値化回路11で周波数−時間空間上の画像を2値化した後、2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をHough変換回路18へ出力する。
【0035】
2値化回路11により得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡は、Hough変換回路18でパラメータ空間に射影され、射影軌跡交点検出回路19において射影された射影軌跡の交点を検出することにより軌跡に含まれる線成分がパラメータ空間上で検出される。パラメータ空間上で検出された線成分はHough逆変換回路20で元の座標空間へ逆射影され、位相補正量算出回路13に出力される。
【0036】
位相補正量算出回路13では、上記で検出された線成分から位相補正量を算出する。位相補正回路14は位相補正量算出回路13で算出した位相補正量を用いてバッファ回路8から出力された時間による距離ずれが補正された目標受信信号RSの位相を補正し、時間による位相ずれが補正された目標受信信号RDとして周波数分析部5へ出力する。
【0037】
次に、上記図2のように構成された位相補正部4を図7及び図9を用いて説明する。図9はHough変換回路、射影軌跡交点検出回路及びHough逆変換回路の動作を示した図である。
【0038】
画像エッジ部検出回路10で検出されたエッジ部に基づいて図7(a)の画像を2値化回路11で2値化すると図7(b)のような2値化画像が得られ、エッジ部周波数の時間方向に対する軌跡が求められる。但し、画像を2値化する際、閾値設定回路12で2値化の閾値を事前に設定する。区分周波数分析後のスペクトル波形が多峰で、かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大きく変動するような場合、エッジ部周波数の時間方向に対する軌跡は図7(b)のような複数の線成分を有する。
【0039】
今、図7(b)の軌跡に含まれる線成分の1つを“数2”で定義すると、この線成分は図9(a)のように表される。
【0040】
ここで、Hough変換回路18において図7(b)の軌跡上の点群を“数6”を用いてHough変換すると、図9(b)に示すようなパラメータ空間上の射影軌跡に射影され、これら射影軌跡の交点が図7(b)の軌跡に含まれる線成分を表すことになる。但し、図7(b)の軌跡に含まれる線成分が複数あり、かつそれらが同一のパラメータを持つ線成分でない場合には、各線成分毎にパラメータ空間上で異なる交点として現れるため、射影軌跡交点検出回路19では射影軌跡の交差回数の最も多い交点を検出することで主要な線成分に対応したパラメータ空間上の交点P(a0,b0,…,c0)を検出する。なお、ここで述べた主要な線成分とは、図7(b)の軌跡に含まれる最長の線成分をさす。
【0041】
【数6】
Figure 0004063069
【0042】
次に、Hough逆変換回路20において、射影軌跡交点検出回路19で検出した交点P(a0,b0,…,c0)をHough逆変換して元の座標空間へ逆射影すると、図9(c)のように逆座標変換され、図7(b)の軌跡に含まれる主要な線成分の式(時間tと周波数F'(t)の関係)は“数7”を用いて求めることができる。
【0043】
【数7】
Figure 0004063069
【0044】
このような実施態様によれば、エッジ部周波数の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に含まれる主要な線成分をHough変換したパラメータ空間上で一意に決定するため、線成分の検出精度が向上する。また、スペクトル波形が多峰で、かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大きく変動するような場合でも変動の影響を受けにくく、安定して基準点周波数を検出することができ、画像のぼけやにじみを除去することができる。
【0045】
実施の形態3.
図3に示される実施の形態では、上記実施の形態1における位相補正部4の座標変換手段、線成分抽出手段及び逆座標変換手段をそれぞれHough直線変換回路21、直線群交点検出回路22及びHough直線逆変換回路23に置き換えている。
【0046】
まず、上記図3のように構成された位相補正部4の動作について説明する。距離補正部3から入力された時間による距離ずれが補正された目標受信信号RS及びレーダと目標重心との初期距離RGはバッファ回路8に格納され、目標受信信号RS及びレーダと目標重心との初期距離RGにおける目標受信信号GSとして出力される。
【0047】
このレーダと目標重心との初期距離RGにおける目標受信信号GSは区分周波数分析回路9で時間方向に小区間で周波数分析され、得られたスペクトル波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対して画像エッジ部検出回路10でエッジ部を全て検出し、閾値設定回路12で設定した閾値に基づいて2値化回路11で周波数−時間空間上の画像を2値化した後、2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をHough直線変換回路21へ出力する。
【0048】
2値化回路11により得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡は、Hough直線変換回路21でパラメータ空間に射影され、直線群交点検出回路22において射影された直線群の交点を検出することにより軌跡に含まれる線成分がパラメータ空間上で検出される。パラメータ空間上で検出された線成分はHough直線逆変換回路23で元の座標空間へ逆射影され、位相補正量算出回路13に出力される。
【0049】
位相補正量算出回路13では、上記で検出された線成分から位相補正量を算出する。位相補正回路14は位相補正量算出回路13で算出した位相補正量を用いてバッファ回路8から出力された時間による距離ずれが補正された目標受信信号RSの位相を補正し、時間による位相ずれが補正された目標受信信号RDとして周波数分析部5へ出力する。
【0050】
次に、上記図3のように構成された位相補正部4を図7及び図10を用いて説明する。図10はHough直線変換回路、直線群交点検出回路及びHough直線逆変換回路の動作を示した図である。
【0051】
画像エッジ部検出回路10で検出されたエッジ部に基づいて図7(a)の画像を2値化回路11で2値化すると図7(b)のような2値化画像が得られ、エッジ部周波数の時間方向に対する軌跡が求められる。但し、画像を2値化する際、閾値設定回路12で2値化の閾値を事前に設定する。区分周波数分析後のスペクトル波形が多峰で、かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大きく変動するような場合、エッジ部周波数の時間方向に対する軌跡は図7(b)のような複数の線成分を有する。
【0052】
今、図7(b)の軌跡に含まれる線成分の1つを“数8”で定義すると、この線成分は図10(a)のように表される。
【0053】
【数8】
Figure 0004063069
【0054】
ここで、Hough直線変換回路21において図7(b)の軌跡上の点群を“数9”を用いてHough直線変換すると、図10(b)に示すようなパラメータ空間上の直線群に射影され、これら直線群の交点が図7(b)の軌跡に含まれる線成分を表すことになる。但し、図7(b)の軌跡に含まれる線成分が複数あり、かつそれらが同一のパラメータを持つ線成分でない場合には、各線成分毎にパラメータ空間上で異なる交点として現れるため、直線群交点検出回路22では直線群の交差回数の最も多い交点を検出することで主要な線成分に対応したパラメータ空間上の交点P(u0,v0)を検出する。なお、ここで述べた主要な線成分とは、図7(b)の軌跡に含まれる最長の線成分をさす。
【0055】
【数9】
Figure 0004063069
【0056】
次に、Hough直線逆変換回路23において、直線群交点検出回路22で検出した交点P(u0,v0)をHough直線逆変換して元の座標空間へ逆射影すると、図10(c)のように逆座標変換され、図7(b)の軌跡に含まれる主要な線成分の式(時間tと周波数F'(t)の関係)は“数10”を用いて求めることができる。
【0057】
【数10】
Figure 0004063069
【0058】
このような実施態様によれば、エッジ部周波数の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に含まれる主要な線成分をHough変換したパラメータ空間上で一意に決定するため、線成分の検出精度が向上する。また、Hough直線を用いて座標変換を簡易化しているため、計算量の削除が可能になる。更に、スペクトル波形が多峰で、かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大きく変動するような場合でも変動の影響を受けにくく、安定して基準点周波数を検出することができ、画像のぼけやにじみを除去することができる。
【0059】
実施の形態4.
図4に示される実施の形態では、上記実施の形態1における位相補正部4の座標変換手段、線成分抽出手段及び逆座標変換手段をそれぞれHough曲線変換回路24、曲線群交点検出回路25及びHough曲線逆変換回路26に置き換えている。
【0060】
まず、上記図4のように構成された位相補正部4の動作について説明する。距離補正部3から入力された時間による距離ずれが補正された目標受信信号RS及びレーダと目標重心との初期距離RGはバッファ回路8に格納され、目標受信信号RS及びレーダと目標重心との初期距離RGにおける目標受信信号GSとして出力される。
【0061】
このレーダと目標重心との初期距離RGにおける目標受信信号GSは区分周波数分析回路9で時間方向に小区間で周波数分析され、得られたスペクトル波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対して画像エッジ部検出回路10でエッジ部を全て検出し、閾値設定回路12で設定した閾値に基づいて2値化回路11で周波数−時間空間上の画像を2値化した後、2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をHough曲線変換回路24へ出力する。
【0062】
2値化回路11により得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡は、Hough曲線変換回路24でパラメータ空間に射影され、曲線群交点検出回路25において射影された曲線群の交点を検出することにより軌跡に含まれる線成分がパラメータ空間上で検出される。パラメータ空間上で検出された線成分はHough曲線逆変換回路26で元の座標空間へ逆射影され、位相補正量算出回路13に出力される。
【0063】
位相補正量算出回路13では、上記で検出された線成分から位相補正量を算出する。位相補正回路14は位相補正量算出回路13で算出した位相補正量を用いてバッファ回路8から出力された時間による距離ずれが補正された目標受信信号RSの位相を補正し、時間による位相ずれが補正された目標受信信号RDとして周波数分析部5へ出力する。
【0064】
次に、上記図4のように構成された位相補正部4を図7及び図11を用いて説明する。図11はHough曲線変換回路、曲線群交点検出回路及びHough曲線逆変換回路の動作を示した図である。
【0065】
画像エッジ部検出回路10で検出されたエッジ部に基づいて図7(a)の画像を2値化回路11で2値化すると図7(b)のような2値化画像が得られ、エッジ部周波数の時間方向に対する軌跡が求められる。但し、画像を2値化する際、閾値設定回路12で2値化の閾値を事前に設定する。区分周波数分析後のスペクトル波形が多峰で、かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大きく変動するような場合、エッジ部周波数の時間方向に対する軌跡は図7(b)のような複数の線成分を有する。
【0066】
今、図7(b)の軌跡に含まれる線成分の1つを“数8”で定義すると、この線成分は図11(a)のように表される。
【0067】
ここで、Hough曲線変換回路24において図7(b)の軌跡上の点群を“数11”を用いてHough曲線変換すると、図11(b)に示すようなパラメータ空間上の曲線群に射影され、これら曲線群の交点が図7(b)の軌跡に含まれる線成分を表すことになる。但し、図7(b)の軌跡に含まれる線成分が複数あり、かつそれらが同一のパラメータを持つ線成分でない場合には、各線成分毎にパラメータ空間上で異なる交点として現れるため、曲線群交点検出回路25では曲線群の交差回数の最も多い交点を検出することで主要な線成分に対応したパラメータ空間上の交点P(θ00)を検出する。なお、ここで述べた主要な線成分とは、図7(b)の軌跡に含まれる最長の線成分をさす。
【0068】
【数11】
Figure 0004063069
【0069】
“数11”を用いたHough曲線変換を行えば、曲線群交点検出回路25において、θを−π[radian]からπ[radian](或いは0[radian]から2π[radian])まで、ρを−(t+F'(t))からt+F'(t)まで検索して、曲線群の交点を検出すればよい。このように、曲線群の交点の検出範囲が限定されるため、計算量の更なる削除が可能になる。
【0070】
次に、Hough曲線逆変換回路26において、曲線群交点検出回路25で検出した交点P(θ00)をHough曲線逆変換して元の座標空間へ逆射影すると、図11(c)のように逆座標変換され、図7(b)の軌跡に含まれる主要な線成分の式(時間tと周波数F'(t)の関係)は“数12”を用いて求めることができる。但し、“数12”はcosθ0及びsinθ0の値が共に0でない場合のみ有効である。
【0071】
【数12】
Figure 0004063069
【0072】
“数12”において、cosθ0の値が0で、かつsinθ0の値が0でない場合には、“数12”の代りに“数13”を用いる。
【0073】
【数13】
Figure 0004063069
【0074】
“数12”において、sinθ0の値が0で、かつcosθ0の値が0でない場合には、“数12”の代りに“数14”を用いる。
【0075】
【数14】
Figure 0004063069
【0076】
このような実施態様によれば、エッジ部周波数の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に含まれる主要な線成分をHough変換したパラメータ空間上で一意に決定するため、線成分の検出精度が向上する。また、Hough曲線を用いて座標変換を簡易化することで曲線群の交点の検出範囲が限定されるため、計算量の更なる削除が可能になる。更に、スペクトル波形が多峰で、かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大きく変動するような場合でも変動の影響を受けにくく、安定して基準点周波数を検出することができ、画像のぼけやにじみを除去することができる。
【0077】
【発明の効果】
この発明によれば、エッジ部周波数の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に含まれる主要な線成分を座標変換したパラメータ空間上で一意に決定するため、線成分の検出精度が向上する。また、スペクトル波形が多峰で、かつ振幅値が最大となる峰の位置が時間毎に大きく変動するような場合でも変動の影響を受けにくく、安定して基準点周波数を検出することができ、画像のぼけやにじみを除去することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す位相補正部の構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2を示す位相補正部の構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3を示す位相補正部の構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態4を示す位相補正部の構成図である。
【図5】 区分周波数分析回路の動作を示す図である。
【図6】 区分周波数分析後のスペクトル波形、並びに区分周波数分析後のスペクトル波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)を表す図である。
【図7】 画像エッジ部検出回路、並びに閾値設定回路及び2値化回路の動作を示す図である。
【図8】 座標変換回路、線成分抽出回路及び逆座標変換回路の動作を示す図である。
【図9】 Hough変換回路、射影軌跡交点検出回路及びHough逆変換回路の動作を示す図である。
【図10】 Hough直線変換回路、直線群交点検出回路及びHough直線逆変換回路の動作を示す図である。
【図11】 Hough曲線変換回路、曲線群交点検出回路及びHough曲線逆変換回路の動作を示す図である。
【図12】 高分解能レーダ装置におけるレーダ信号処理装置の構成図である。
【符号の説明】
1 データインタフェース部、 2 パルス圧縮部、 3 距離補正部、 4位相補正部、 5 周波数分析部、 6 検波部、 7 表示器インタフェース部、 8 バッファ回路、 9 区分周波数分析回路、 10 画像エッジ部検出回路、 11 2値化回路、 12 閾値設定回路、 13 位相補正量算出回路、 14 位相補正回路、 15 座標変換回路、 16 線成分抽出回路、 17 逆座標変換回路、 18 Hough変換回路、 19 射影軌跡交点検出回路、 20 Hough逆変換回路、 21 Hough直線変換回路、 22 直線群交点検出回路、 23 Hough直線逆変換回路、 24 Hough曲線変換回路、 25 曲線群交点検出回路、 26 Hough曲線逆変換回路。

Claims (8)

  1. レーダ装置から入力された目標受信信号をパルス圧縮するパルス圧縮手段と、上記パルス圧縮手段によりパルス圧縮された目標受信信号の時間による距離ずれを補正する距離補正手段と、上記距離補正手段により補正された目標受信信号の時間による位相ずれを補正する位相補正手段とを備えたレーダ信号処理装置において、
    上記位相補正手段は、上記距離補正手段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期距離を格納する格納手段、上記格納手段より出力されたレーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析手段、上記区分周波数分析手段により得られたスペクトル波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検出する画像エッジ部検出手段、上記画像エッジ部検出手段で検出されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化手段、上記2値化手段で画像を2値化する際に必要な閾値を設定する閾値設定手段、上記2値化手段により得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をパラメータ空間に射影する座標変換手段、上記座標変換手段により射影されたパラメータ空間上で線成分を抽出する線成分抽出手段、上記線成分抽出手段によりパラメータ空間上で抽出された線成分を元の座標空間へ逆射影する逆座標変換手段と、上記逆座標変換手段により求められたエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出手段と、上記位相補正量算出手段により算出された位相補正量を用いて上記格納手段から出力された目標受信信号の位相を補正する補正手段とを具備したことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  2. 上記位相補正手段は、上記距離補正手段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期距離を格納するバッファ回路、上記バッファ回路より出力されたレーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路により得られたスペクトル波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検出する画像エッジ部検出回路、上記画像エッジ部検出回路で検出されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化回路、上記2値化回路で画像を2値化する際に必要な閾値を設定する閾値設定回路、上記2値化回路により得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をパラメータ空間に射影する座標変換回路、上記座標変換回路により射影されたパラメータ空間上で線成分を抽出する線成分抽出回路、上記線成分抽出回路によりパラメータ空間上で抽出された線成分を元の座標空間へ逆射影する逆座標変換回路、上記逆座標変換回路により求められたエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出回路、上記位相補正量算出回路により算出された位相補正量を用いて上記バッファ回路から出力された目標受信信号の位相を補正する位相補正回路とを具備したことを特徴とする請求項1記載のレーダ信号処理装置。
  3. レーダ装置から入力された目標受信信号をパルス圧縮するパルス圧縮手段と、上記パルス圧縮手段によりパルス圧縮された目標受信信号の時間による距離ずれを補正する距離補正手段と、上記距離補正手段により補正された目標受信信号の時間による位相ずれを補正する位相補正手段とを備えたレーダ信号処理装置において、
    上記位相補正手段は、上記距離補正手段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期距離を格納する格納手段、上記格納手段より出力されたレーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析手段、上記区分周波数分析手段により得られたスペクトル波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検出する画像エッジ部検出手段、上記画像エッジ部検出手段で検出されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化手段、上記2値化手段で画像を2値化する際に必要な閾値を設定する閾値設定手段、上記2値化手段により得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をHough変換してパラメータ空間に射影するHough変換手段、上記Hough変換手段により射影されたパラメータ空間上で射影軌跡の交差回数の最も多い交点を検出する射影軌跡交点検出手段、上記射影軌跡交点検出手段によりパラメータ空間上で検出された射影軌跡の交点を逆座標変換して元の座標空間へ逆射影するHough逆変換手段と、上記Hough逆変換手段により求められたエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出手段と、上記位相補正量算出手段により算出された位相補正量を用いて上記格納手段から出力された目標受信信号の位相を補正する補正手段とを具備したことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  4. 上記位相補正手段は、上記距離補正手段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期距離を格納するバッファ回路、上記バッファ回路より出力されたレーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路により得られたスペクトル波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検出する画像エッジ部検出回路、上記画像エッジ部検出回路で検出されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化回路、上記2値化回路で画像を2値化する際に必要な閾値を設定する閾値設定回路、上記2値化回路により得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をHough変換してパラメータ空間に射影するHough変換回路、上記Hough変換回路により射影されたパラメータ空間上で射影軌跡の交点を検出する射影軌跡交点検出回路、上記射影軌跡交点検出回路によりパラメータ空間上で検出された射影軌跡の交点を逆座標変換して元の座標空間へ逆射影するHough逆変換回路、上記Hough逆変換回路により求められたエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出回路、上記位相補正量算出回路により算出された位相補正量を用いて上記バッファ回路から出力された目標受信信号の位相を補正する位相補正回路とを具備したことを特徴とする請求項3記載のレーダ信号処理装置。
  5. レーダ装置から入力された目標受信信号をパルス圧縮するパルス圧縮手段と、上記パルス圧縮手段によりパルス圧縮された目標受信信号の時間による距離ずれを補正する距離補正手段と、上記距離補正手段により補正された目標受信信号の時間による位相ずれを補正する位相補正手段とを備えたレーダ信号処理装置において、
    上記位相補正手段は、上記距離補正手段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期距離を格納する格納手段、上記格納手段より出力されたレーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析手段、上記区分周波数分析手段により得られたスペクトル波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検出する画像エッジ部検出手段、上記画像エッジ部検出手段で検出されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化手段、上記2値化手段で画像を2値化する際に必要な閾値を設定する閾値設定手段、上記2値化手段により得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をHough直線変換してパラメータ空間に射影するHough直線変換手段、上記Hough直線変換手段により射影されたパラメータ空間上で直線群の交差回数の最も多い交点を検出する直線群交点検出手段、上記直線群交点検出手段によりパラメータ空間上で検出された直線群の交点を逆座標変換して元の座標空間へ逆射影するHough直線逆変換手段と、上記Hough直線逆変換手段により求められたエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出手段、上記位相補正量算出手段により算出された位相補正量を用いて上記格納手段から出力された目標受信信号の位相を補正する補正手段とを具備したことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  6. 上記位相補正手段は、上記距離補正手段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期距離を格納するバッファ回路、上記バッファ回路より出力されたレーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路により得られたスペクトル波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検出する画像エッジ部検出回路、上記画像エッジ部検出回路で検出されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化回路、上記2値化回路で画像を2値化する際に必要な閾値を設定する閾値設定回路、上記2値化回路により得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をHough直線変換してパラメータ空間に射影するHough直線変換回路、上記Hough直線変換回路により射影されたパラメータ空間上で直線群の交点を検出する直線群交点検出回路、上記直線群交点検出回路によりパラメータ空間上で検出された直線群の交点を逆座標変換して元の座標空間へ逆射影するHough直線逆変換回路、上記Hough直線逆変換回路により求められたエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出回路、上記位相補正量算出回路により算出された位相補正量を用いて上記バッファ回路から出力された目標受信信号の位相を補正する位相補正回路とを具備したことを特徴とする請求項5記載のレーダ信号処理装置。
  7. レーダ装置から入力された目標受信信号をパルス圧縮するパルス圧縮手段と、上記パルス圧縮手段によりパルス圧縮された目標受信信号の時間による距離ずれを補正する距離補正手段と、上記距離補正手段により補正された目標受信信号の時間による位相ずれを補正する位相補正手段とを備えたレーダ信号処理装置において、上記位相補正手段は、上記距離補正手段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期距離を格納する格納手段、上記格納手段より出力されたレーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析手段、上記区分周波数分析手段により得られたスペクトル波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検出する画像エッジ部検出手段、上記画像エッジ部検出手段で検出されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化手段、上記2値化手段で画像を2値化する際に必要な閾値を設定する閾値設定手段、上記2値化手段により得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をHough曲線変換してパラメータ空間に射影するHough曲線変換手段、上記Hough曲線変換手段により射影されたパラメータ空間上で曲線群の交点を検出する曲線群交点検出手段、上記曲線群交点検出手段によりパラメータ空間上で検出された曲線群の交差回数の最も多い交点を逆座標変換して元の座標空間へ逆射影するHough曲線逆変換手段と、上記Hough曲線逆変換手段により求められたエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出手段、上記位相補正量算出手段により算出された位相補正量を用いて上記格納手段から出力された目標受信信号の位相を補正する補正手段とを具備したことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  8. 上記位相補正手段は、上記距離補正手段により補正された目標受信信号及びレーダと目標重心との初期距離を格納するバッファ回路、上記バッファ回路より出力されたレーダと目標重心との初期距離における目標受信信号を時間方向に小区間で周波数分析する区分周波数分析回路、上記区分周波数分析回路により得られたスペクトル波形の時間方向に対する軌跡(周波数−時間空間上の画像)に対してエッジ部を検出する画像エッジ部検出回路、上記画像エッジ部検出回路で検出されたエッジ部を基に画像を2値化する2値化回路、上記2値化回路で画像を2値化する際に必要な閾値を設定する閾値設定回路、上記2値化回路により得られた2値化画像におけるエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡をHough曲線変換してパラメータ空間に射影するHough曲線変換回路、上記Hough曲線変換回路により射影されたパラメータ空間上で曲線群の交点を検出する曲線群交点検出回路、上記曲線群交点検出回路によりパラメータ空間上で検出された曲線群の交点を逆座標変換して元の座標空間へ逆射影するHough曲線逆変換回路、上記Hough曲線逆変換回路により求められたエッジ部周波数の時間方向に対する軌跡から位相補正量を算出する位相補正量算出回路、上記位相補正量算出回路により算出された位相補正量を用いて上記バッファ回路から出力された目標受信信号の位相を補正する位相補正回路とを具備したことを特徴とする請求項7記載のレーダ信号処理装置。
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