JP2003294545A - 力検出装置 - Google Patents
力検出装置Info
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- JP2003294545A JP2003294545A JP2003039013A JP2003039013A JP2003294545A JP 2003294545 A JP2003294545 A JP 2003294545A JP 2003039013 A JP2003039013 A JP 2003039013A JP 2003039013 A JP2003039013 A JP 2003039013A JP 2003294545 A JP2003294545 A JP 2003294545A
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- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H9/00—Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
- H03H9/46—Filters
- H03H9/462—Microelectro-mechanical filters
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- H—ELECTRICITY
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- H03H9/02—Details
- H03H9/02244—Details of microelectro-mechanical resonators
- H03H9/02259—Driving or detection means
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R11/00—Transducers of moving-armature or moving-core type
- H04R11/04—Microphones
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- H03H9/02—Details
- H03H9/02244—Details of microelectro-mechanical resonators
- H03H2009/02488—Vibration modes
- H03H2009/02511—Vertical, i.e. perpendicular to the substrate plane
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 振動力検知用又はフィルタとしての改良され
た、あるいは少なくとも代替の力検出装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、電磁材料と、加えられる力に
応答して電磁材料に対し相対的に動くことが可能な磁性
素子とを有する力検出装置を提案する。電磁材料は、動
きの方向に対し平行な磁化方向を持つ磁性素子の磁界に
曝される。
た、あるいは少なくとも代替の力検出装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、電磁材料と、加えられる力に
応答して電磁材料に対し相対的に動くことが可能な磁性
素子とを有する力検出装置を提案する。電磁材料は、動
きの方向に対し平行な磁化方向を持つ磁性素子の磁界に
曝される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、力検出装置に関す
る。特に、本発明は、それに限定はされないが、振動力
を検出する、あるいはフィルタとして応用可能な力検出
装置に関する。
る。特に、本発明は、それに限定はされないが、振動力
を検出する、あるいはフィルタとして応用可能な力検出
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の力検出装置は、一般的に、検出さ
れた機械的振動、例えば音響振動を電気信号に変換する
容量形の微小電気機械システム(Micro-Electro Mechan
ical Systems:以下、MEMSという。)の構成を採用
している。これらの構成では、機械振動により生ずる2
枚の板の間の容量変化を検出する。
れた機械的振動、例えば音響振動を電気信号に変換する
容量形の微小電気機械システム(Micro-Electro Mechan
ical Systems:以下、MEMSという。)の構成を採用
している。これらの構成では、機械振動により生ずる2
枚の板の間の容量変化を検出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな容量形の検出装置は、高いDCバイアス電圧を必要
とする静電気検出に基づいている。また、検出装置の感
度が容量変化のみに依存するので、高感度の検出装置の
設計、製造が困難である。
うな容量形の検出装置は、高いDCバイアス電圧を必要
とする静電気検出に基づいている。また、検出装置の感
度が容量変化のみに依存するので、高感度の検出装置の
設計、製造が困難である。
【0004】本発明の目的は、改良された、あるいは少
なくとも代替の振動力を検知する又はフィルタとして応
用可能な力検出装置を提供することである。
なくとも代替の振動力を検知する又はフィルタとして応
用可能な力検出装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】概括的には、本発明は電
磁材料と、印加される力に応じて電磁材料に対して相対
的に動くことができる磁性素子とを有する力検出装置を
提案する。電磁材料は、その動きの方向に対し平行な磁
化方向を持つ前記磁性素子の磁界に曝される。
磁材料と、印加される力に応じて電磁材料に対して相対
的に動くことができる磁性素子とを有する力検出装置を
提案する。電磁材料は、その動きの方向に対し平行な磁
化方向を持つ前記磁性素子の磁界に曝される。
【0006】具体的には、本発明の提案する第1の態様
においては、加えられる力に応じてそれぞれ他方に対し
て相対的に動くことのできる磁化素子と電磁材料とを備
え、磁化素子は前記相対的な動きの方向に対し平行な磁
化方向を有する力検出装置において、電磁材料は磁化素
子の磁界の影響を受けやすいように配置され、かつ加え
られた力を示す電磁材料の電気的特性が相対的な動きに
依存して変化するように構成されることを特徴とする力
検出装置である。
においては、加えられる力に応じてそれぞれ他方に対し
て相対的に動くことのできる磁化素子と電磁材料とを備
え、磁化素子は前記相対的な動きの方向に対し平行な磁
化方向を有する力検出装置において、電磁材料は磁化素
子の磁界の影響を受けやすいように配置され、かつ加え
られた力を示す電磁材料の電気的特性が相対的な動きに
依存して変化するように構成されることを特徴とする力
検出装置である。
【0007】本願文中における「電磁材料」とはその材
料が曝される磁界の変化に応じて電気的特性が変化する
あらゆる材料を含む。
料が曝される磁界の変化に応じて電気的特性が変化する
あらゆる材料を含む。
【0008】好ましくは、その電磁材料は例えば異方性
磁気抵抗材料、巨大磁気抵抗(Giant Magneto Resistiv
e:以下、GMRという。)材料又はトンネル磁気抵抗
(Tunnel Magneto Resistive:以下、TMRという。)
材料等の磁気抵抗材料からなる。あるいは、その電磁材
料はホール効果材料、誘導型センサ又は磁気インピーダ
ンスセンサ等で構成されてもよい。
磁気抵抗材料、巨大磁気抵抗(Giant Magneto Resistiv
e:以下、GMRという。)材料又はトンネル磁気抵抗
(Tunnel Magneto Resistive:以下、TMRという。)
材料等の磁気抵抗材料からなる。あるいは、その電磁材
料はホール効果材料、誘導型センサ又は磁気インピーダ
ンスセンサ等で構成されてもよい。
【0009】力検出装置は、微小電気機械システム(Mi
cro-Electro Mechanical System)であって、シリコン
ウエハなどの適当な基板から形成された単一チップ又は
ダイ上に形成されることが好ましい。この場合、磁化部
材は基板上の一部に形成された永久磁性膜からなり、か
つ電磁材料は基板上に形成された例えば磁気抵抗合金膜
等の薄膜状であることが好ましい。一般的に、永久磁性
膜はコバルト合金又は鉄合金である。適切な合金の例と
してはCoCr、CoPt、CoCrPt、CoCrT
a及びγ−Fe2O3が挙げられる。
cro-Electro Mechanical System)であって、シリコン
ウエハなどの適当な基板から形成された単一チップ又は
ダイ上に形成されることが好ましい。この場合、磁化部
材は基板上の一部に形成された永久磁性膜からなり、か
つ電磁材料は基板上に形成された例えば磁気抵抗合金膜
等の薄膜状であることが好ましい。一般的に、永久磁性
膜はコバルト合金又は鉄合金である。適切な合金の例と
してはCoCr、CoPt、CoCrPt、CoCrT
a及びγ−Fe2O3が挙げられる。
【0010】一般的に、力検出装置はマイクロホン又は
フィルタ等として振動力を検出するためのものである。
しかしながら、加速度又は空気圧変化等の非振動力を検
知するために使用してもよい。
フィルタ等として振動力を検出するためのものである。
しかしながら、加速度又は空気圧変化等の非振動力を検
知するために使用してもよい。
【0011】本発明が提案する第2の態様の力検出装置
は基板上に設けられた磁化部材と、磁化部材から発生さ
れる磁界に曝されるように基板上に設けられた電磁材料
と、加えられる力に応じて動くように設けられた可動部
材とからなり、可動部材の動きが電磁材料が受ける磁界
に変化を生じさせ、可動部材の動きによる電磁材料が受
ける磁界の変化に応じて電磁材料の電気特性が変化する
装置であって、磁化部材は、磁化方向が動き方向に平行
になるように膜表面に垂直に磁化される硬磁性薄膜から
なることを特徴とする装置である。
は基板上に設けられた磁化部材と、磁化部材から発生さ
れる磁界に曝されるように基板上に設けられた電磁材料
と、加えられる力に応じて動くように設けられた可動部
材とからなり、可動部材の動きが電磁材料が受ける磁界
に変化を生じさせ、可動部材の動きによる電磁材料が受
ける磁界の変化に応じて電磁材料の電気特性が変化する
装置であって、磁化部材は、磁化方向が動き方向に平行
になるように膜表面に垂直に磁化される硬磁性薄膜から
なることを特徴とする装置である。
【0012】電磁材料の磁化容易軸は磁化部材から発生
される磁界の方向に垂直であることが好ましい。
される磁界の方向に垂直であることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、機械振動に対応
した磁界の変化を検出する力検出装置の構造を模式的に
示す平面図及び側面図である。機械振動を検出する本発
明を適用した力検出装置は、容量形MEMS装置を使用
した従来の力検出装置よりも機械振動を検出する感度が
高いことが判った。
した磁界の変化を検出する力検出装置の構造を模式的に
示す平面図及び側面図である。機械振動を検出する本発
明を適用した力検出装置は、容量形MEMS装置を使用
した従来の力検出装置よりも機械振動を検出する感度が
高いことが判った。
【0014】力検出装置1は、カンチレバー部材3を支
持する支持部2を備える。支持部2は、ベース4上に搭
載されており、このベース4上には、センサ支持部5も
設けられている。カンチレバー部材3の表面には、硬
(或いは永久)磁性膜6が形成されている。センサ支持
部5の上面には磁気抵抗(Magneto Resistive:以下、
MRという。)薄膜7と、硬磁性薄6に離間して隣接さ
れ、MR薄膜7に接続された接続用の2つの電極12と
が形成されている。MR薄膜7の代わりに、他の電磁材
料、例えばホール素子又はMI(磁気インダクタンス)
素子等を用いることもできる。
持する支持部2を備える。支持部2は、ベース4上に搭
載されており、このベース4上には、センサ支持部5も
設けられている。カンチレバー部材3の表面には、硬
(或いは永久)磁性膜6が形成されている。センサ支持
部5の上面には磁気抵抗(Magneto Resistive:以下、
MRという。)薄膜7と、硬磁性薄6に離間して隣接さ
れ、MR薄膜7に接続された接続用の2つの電極12と
が形成されている。MR薄膜7の代わりに、他の電磁材
料、例えばホール素子又はMI(磁気インダクタンス)
素子等を用いることもできる。
【0015】カンチレバー部材3が矢印8のいずれかの
方向に動くと、MR薄膜7が受ける磁界が変化すること
により、MR薄膜7の抵抗に変化が生ずる。この抵抗の
変化は、電極12を介してMR薄膜7に注入されるバイ
アス電流9の変化により検出することができる。抵抗の
変化(すなわち、MR薄膜7の電極12間の測定電圧)
は、カンチレバー部材3の動きに対応しており、したが
って、力検出装置1は、カンチレバー部材3の機械的動
作に対して電気出力を発生させる。
方向に動くと、MR薄膜7が受ける磁界が変化すること
により、MR薄膜7の抵抗に変化が生ずる。この抵抗の
変化は、電極12を介してMR薄膜7に注入されるバイ
アス電流9の変化により検出することができる。抵抗の
変化(すなわち、MR薄膜7の電極12間の測定電圧)
は、カンチレバー部材3の動きに対応しており、したが
って、力検出装置1は、カンチレバー部材3の機械的動
作に対して電気出力を発生させる。
【0016】感度を向上させた力検出装置の構造を図4
に示す。図4(a)に示すように、力検出装置201で
は、硬磁性膜206がカンチレバー部材3に貼り付けら
れ、薄膜の磁化方向は、当該硬磁性膜206の長手方向
に対して垂直、すなわち振動(矢印8)の方向に平行と
されている。図3(a)に示す磁化方向が長手方向の硬
磁性膜6を使用した力検出装置1と、図4(a)に示す
磁化方向が垂直の硬磁性膜206を使用した力検出装置
201との感度比較を、図3(b)、図4(b)にそれ
ぞれ示す。
に示す。図4(a)に示すように、力検出装置201で
は、硬磁性膜206がカンチレバー部材3に貼り付けら
れ、薄膜の磁化方向は、当該硬磁性膜206の長手方向
に対して垂直、すなわち振動(矢印8)の方向に平行と
されている。図3(a)に示す磁化方向が長手方向の硬
磁性膜6を使用した力検出装置1と、図4(a)に示す
磁化方向が垂直の硬磁性膜206を使用した力検出装置
201との感度比較を、図3(b)、図4(b)にそれ
ぞれ示す。
【0017】図3(a)の力検出装置1において、硬磁
性膜6は長手方向の磁化を有し、すなわち、その磁界M
は図3(a)に示すように硬磁性膜6の長手方向に整列
されている。振動方向は、硬磁性膜6の長手方向、すな
わち磁界Mの方向に対して横断的すなわち垂直である。
硬磁性膜6がMR薄膜(センサ)7に対し垂直に動く
と、MR薄膜(センサ)7の抵抗はこの動きに対応して
変化する。センサ抵抗の変化、すなわち硬磁性膜6の動
きは、MR薄膜(センサ)7にバイアス電流9を流して
MR薄膜(センサ)7間(両端)の電圧を測定すること
によって検出することができる。MR薄膜(センサ)7
間の測定電圧の変化は、図3(b)に示すように、硬磁
性膜6がその中心位置(y=0)から移動した距離に依
存する。磁性薄膜の厚さ(tm)が200nmの場合に
おける結果を見ると、出力電圧がゼロ変位(y=0)と
きの約50mVから、硬磁性膜6がゼロ変位線(y=
0)のいずれの側へ2μm変位(y=2μm又はy=−
2μm)したときの最小値0Vまで変化するのが判る。
したがって、この力検出装置1における出力電圧の最大
変化は50mVである。
性膜6は長手方向の磁化を有し、すなわち、その磁界M
は図3(a)に示すように硬磁性膜6の長手方向に整列
されている。振動方向は、硬磁性膜6の長手方向、すな
わち磁界Mの方向に対して横断的すなわち垂直である。
硬磁性膜6がMR薄膜(センサ)7に対し垂直に動く
と、MR薄膜(センサ)7の抵抗はこの動きに対応して
変化する。センサ抵抗の変化、すなわち硬磁性膜6の動
きは、MR薄膜(センサ)7にバイアス電流9を流して
MR薄膜(センサ)7間(両端)の電圧を測定すること
によって検出することができる。MR薄膜(センサ)7
間の測定電圧の変化は、図3(b)に示すように、硬磁
性膜6がその中心位置(y=0)から移動した距離に依
存する。磁性薄膜の厚さ(tm)が200nmの場合に
おける結果を見ると、出力電圧がゼロ変位(y=0)と
きの約50mVから、硬磁性膜6がゼロ変位線(y=
0)のいずれの側へ2μm変位(y=2μm又はy=−
2μm)したときの最小値0Vまで変化するのが判る。
したがって、この力検出装置1における出力電圧の最大
変化は50mVである。
【0018】図4(a)に示す力検出装置201は、硬
磁性膜206が垂直磁化を有すること、すなわちその磁
界Mが硬磁性膜206の長手方向に対して垂直方向であ
ること以外は、図3に示す力検出装置1と同様の構造を
有する。振動方向は、硬磁性膜206の長手方向に対し
て横断的すなわち垂直であり、すなわち硬磁性膜206
の磁化方向に平行である。硬磁性膜206がMR薄膜
(センサ)207に対し垂直に動くと、MR薄膜(セン
サ)207の抵抗は、この動きに対応して変化する。セ
ンサ抵抗の変化、すなわち硬磁性膜206の動きは、図
3(a)の力検出装置1と同様にして検出される。すな
わち、MR薄膜(センサ)207に電流を流してMR薄
膜(センサ)207間の電圧を測定することにより検出
される。
磁性膜206が垂直磁化を有すること、すなわちその磁
界Mが硬磁性膜206の長手方向に対して垂直方向であ
ること以外は、図3に示す力検出装置1と同様の構造を
有する。振動方向は、硬磁性膜206の長手方向に対し
て横断的すなわち垂直であり、すなわち硬磁性膜206
の磁化方向に平行である。硬磁性膜206がMR薄膜
(センサ)207に対し垂直に動くと、MR薄膜(セン
サ)207の抵抗は、この動きに対応して変化する。セ
ンサ抵抗の変化、すなわち硬磁性膜206の動きは、図
3(a)の力検出装置1と同様にして検出される。すな
わち、MR薄膜(センサ)207に電流を流してMR薄
膜(センサ)207間の電圧を測定することにより検出
される。
【0019】MR薄膜(センサ)207の両端で測定さ
れる電圧の変化は、硬磁性膜206がその中心位置(y
=0)から移動した距離に依存し、図4(b)にそれを
示す。磁性薄膜の厚さ(tm)が200nmの場合にお
ける結果を見ると、出力電圧がゼロ変位(y=0)とき
の略0Vから、ゼロ変位線(y=0)の一方側での硬磁
性膜206の0.5μm変位(y=−0.5μm)に対
して最大+41mV、及びゼロ変位線(y=0)の他方
側での硬磁性膜206の0.5μm変位(y=0.5μ
m)に対して最大−41mVまで変化することが判る。
したがって、この力検出装置201における出力電圧の
最大変化量は80mVである。この予想外に大きい出力
電圧範囲は図3(a)の力検出装置1と比較して向上さ
れたこの力検出装置201の感度に貢献している。
れる電圧の変化は、硬磁性膜206がその中心位置(y
=0)から移動した距離に依存し、図4(b)にそれを
示す。磁性薄膜の厚さ(tm)が200nmの場合にお
ける結果を見ると、出力電圧がゼロ変位(y=0)とき
の略0Vから、ゼロ変位線(y=0)の一方側での硬磁
性膜206の0.5μm変位(y=−0.5μm)に対
して最大+41mV、及びゼロ変位線(y=0)の他方
側での硬磁性膜206の0.5μm変位(y=0.5μ
m)に対して最大−41mVまで変化することが判る。
したがって、この力検出装置201における出力電圧の
最大変化量は80mVである。この予想外に大きい出力
電圧範囲は図3(a)の力検出装置1と比較して向上さ
れたこの力検出装置201の感度に貢献している。
【0020】また、図4の力検出装置201の最大電圧
出力が0.5μmの変位におけるものであるのに対し
て、図3の力検出装置1においては2μmの変位が必要
とされる。直接比較してみると、図3の力検出装置1の
0.5μm変位での出力電圧変化は僅か21mVであ
り、すなわち図4の力検出装置201のそれの僅か4分
の1である。
出力が0.5μmの変位におけるものであるのに対し
て、図3の力検出装置1においては2μmの変位が必要
とされる。直接比較してみると、図3の力検出装置1の
0.5μm変位での出力電圧変化は僅か21mVであ
り、すなわち図4の力検出装置201のそれの僅か4分
の1である。
【0021】更に、図4(a)の力検出装置201は、
検出される電圧の方向すなわち極性が判定できるので、
図4(a)の力検出装置201を用いた場合、硬磁性膜
206の変位の方向がより容易に識別できる。例えば図
4(b)に示すように、プラス側のy変位がマイナス出
力電圧を発生させるのに対し、マイナス側のy変位はプ
ラス出力電圧を発生させる。
検出される電圧の方向すなわち極性が判定できるので、
図4(a)の力検出装置201を用いた場合、硬磁性膜
206の変位の方向がより容易に識別できる。例えば図
4(b)に示すように、プラス側のy変位がマイナス出
力電圧を発生させるのに対し、マイナス側のy変位はプ
ラス出力電圧を発生させる。
【0022】図3(a)の力検出装置1においては、変
位の方向に拘わりなく出力電圧は常にプラス側である。
変位の方向を判定するために、薄膜6は初期オフセット
を有して配置されており、静止状態で既にセンサ7の
「下側」に変位させられている。図3(b)において、
力検出装置1は、静止位置をy=−1μmに設定して使
用中は図のこの部分付近で動作させてもよいが、そうす
ることにより力検出装置1の感度を下げるという欠点が
生ずることになる。これに反し、図4(a)の力検出装
置201の垂直磁性膜206は、静止状態でセンサ20
7に隣接して配置でき、0μm変位領域近辺での高感度
を最大限に利用することができる。使用中の振動振幅は
一般には僅か数nmであり、図4(b)からわかるよう
に、これはそのグラフの最も急峻な部分、すなわち力検
出装置201の最も感度の高い領域に対応する。
位の方向に拘わりなく出力電圧は常にプラス側である。
変位の方向を判定するために、薄膜6は初期オフセット
を有して配置されており、静止状態で既にセンサ7の
「下側」に変位させられている。図3(b)において、
力検出装置1は、静止位置をy=−1μmに設定して使
用中は図のこの部分付近で動作させてもよいが、そうす
ることにより力検出装置1の感度を下げるという欠点が
生ずることになる。これに反し、図4(a)の力検出装
置201の垂直磁性膜206は、静止状態でセンサ20
7に隣接して配置でき、0μm変位領域近辺での高感度
を最大限に利用することができる。使用中の振動振幅は
一般には僅か数nmであり、図4(b)からわかるよう
に、これはそのグラフの最も急峻な部分、すなわち力検
出装置201の最も感度の高い領域に対応する。
【0023】垂直磁気異方性を有する磁性膜を用いて振
動方向に略平行な磁界線Mを発生させることにより、力
検出装置201の感度を大きく改善できる。こうするこ
とにより、力検出装置201の振動に対する感度を改善
できる、あるいは磁性膜206と電磁材料センサ207
との間の間隙Gを大きくとることができ、加工がし易く
なり、力検出装置201が安価に製造できるようにな
る。
動方向に略平行な磁界線Mを発生させることにより、力
検出装置201の感度を大きく改善できる。こうするこ
とにより、力検出装置201の振動に対する感度を改善
できる、あるいは磁性膜206と電磁材料センサ207
との間の間隙Gを大きくとることができ、加工がし易く
なり、力検出装置201が安価に製造できるようにな
る。
【0024】この実施例における使用に適した垂直異方
性を持つ磁気材料206には、日本応用磁気学会誌20
01年第25巻、4−2号、535〜538頁に記載さ
れているCo/Pd多層膜、及び日本応用磁気学会誌2
001年第25巻、4−2号、539〜542頁に記載
されているCoCrTa等が挙げられる。
性を持つ磁気材料206には、日本応用磁気学会誌20
01年第25巻、4−2号、535〜538頁に記載さ
れているCo/Pd多層膜、及び日本応用磁気学会誌2
001年第25巻、4−2号、539〜542頁に記載
されているCoCrTa等が挙げられる。
【0025】Co、Fe及びNiは代表的な強磁性体材
料である。長手方向又は垂直方向の磁気特性を得るため
にはこれら強磁性体材料とその他の材料、及び適当なシ
ード層や蒸着の組合せが必要である。例えばCr/Co
CrPt(ここでCrは下地層)は水平膜となり、Ti
/CoCrNbは垂直膜となる。理論的にはこれらは次
の関係に従う。
料である。長手方向又は垂直方向の磁気特性を得るため
にはこれら強磁性体材料とその他の材料、及び適当なシ
ード層や蒸着の組合せが必要である。例えばCr/Co
CrPt(ここでCrは下地層)は水平膜となり、Ti
/CoCrNbは垂直膜となる。理論的にはこれらは次
の関係に従う。
【0026】
Ku>2piMs2 垂直磁性膜
Ku<2piMs2 水平磁性膜
ここで、Kuは一軸異方性定数であり、Msは飽和磁化
である。
である。
【0027】図5(a)は、電磁材料(この具体例で
は、巨大磁気抵抗(Giant Magneto Resistive:以下、
GMRという。))からなるMR薄膜(センサ)207
の構造を示し、MR薄膜(センサ)207は、交換層
(exchange layer)207eと、固着層(pinned laye
r)207pと、スペース層207sと、及びフリー層
207fとを備える。交換層207eは、固着層207
pと交換結合するためのものである。反強磁性膜(例え
ばPtMn)が強磁性膜(例えばCo)の隣に適切に蒸
着される場合、いわゆる交換結合が生ずる。その結果、
大きな外部磁界が加えられない限り強磁性膜の磁化方向
が整列されて固着化される。GMR/TMR積層構造に
おいて、その結合強磁性膜は固着層(pinned layer)と
して知られており、例えばPtMnのような反強磁性特
性を有する材料からなる。反強磁性材料においては、隣
り合う原子の磁気モーメントは異なる方向に向いている
ので、その材料中における実質的な巨視的磁気モーメン
トはゼロになる。固着層207pは交換層207eに隣
接し、M207pで示される製造時に決まる所定の固定
された磁化方向を持つ。固着層207pは、例えばCo
のような磁気材料で作られる。スペース層207sは、
固着層207pが交換層207eとスペース層207s
に挟まれるように固着層207pに隣接する。スペース
層207sは、MR薄膜(センサ)207の電極212
間を流れる電子に対して、固着層207pとフリー層2
07f間の短絡回路としての役割を果たす。スペース層
207sは、例えばCu、Al2O3のような非磁性材
料で作られる。スペース層207sが採用されるのは、
そうしなければ固着層207pの強固な磁気結合により
フリー層207fの磁気モーメントが自由に回転できな
くなるからである。トンネル磁気抵抗(Tunnel Magneto
Resistive:以下、TMRという。)の電極間抵抗は、
単純にその抵抗が固着層とフリー層間のスペーサを通過
する電子の散乱に比例することに起因する。フリー層2
07fは、スペース層207sがフリー層207fと固
着層207pとの間に挟まれるようにスペース層207
sに隣接する。フリー層207fは、外部から加えられ
る磁界Mに依存する磁化方向(M207fで示す)を有
する。フリー層207fは、例えばCoのような磁気材
料から作られる。
は、巨大磁気抵抗(Giant Magneto Resistive:以下、
GMRという。))からなるMR薄膜(センサ)207
の構造を示し、MR薄膜(センサ)207は、交換層
(exchange layer)207eと、固着層(pinned laye
r)207pと、スペース層207sと、及びフリー層
207fとを備える。交換層207eは、固着層207
pと交換結合するためのものである。反強磁性膜(例え
ばPtMn)が強磁性膜(例えばCo)の隣に適切に蒸
着される場合、いわゆる交換結合が生ずる。その結果、
大きな外部磁界が加えられない限り強磁性膜の磁化方向
が整列されて固着化される。GMR/TMR積層構造に
おいて、その結合強磁性膜は固着層(pinned layer)と
して知られており、例えばPtMnのような反強磁性特
性を有する材料からなる。反強磁性材料においては、隣
り合う原子の磁気モーメントは異なる方向に向いている
ので、その材料中における実質的な巨視的磁気モーメン
トはゼロになる。固着層207pは交換層207eに隣
接し、M207pで示される製造時に決まる所定の固定
された磁化方向を持つ。固着層207pは、例えばCo
のような磁気材料で作られる。スペース層207sは、
固着層207pが交換層207eとスペース層207s
に挟まれるように固着層207pに隣接する。スペース
層207sは、MR薄膜(センサ)207の電極212
間を流れる電子に対して、固着層207pとフリー層2
07f間の短絡回路としての役割を果たす。スペース層
207sは、例えばCu、Al2O3のような非磁性材
料で作られる。スペース層207sが採用されるのは、
そうしなければ固着層207pの強固な磁気結合により
フリー層207fの磁気モーメントが自由に回転できな
くなるからである。トンネル磁気抵抗(Tunnel Magneto
Resistive:以下、TMRという。)の電極間抵抗は、
単純にその抵抗が固着層とフリー層間のスペーサを通過
する電子の散乱に比例することに起因する。フリー層2
07fは、スペース層207sがフリー層207fと固
着層207pとの間に挟まれるようにスペース層207
sに隣接する。フリー層207fは、外部から加えられ
る磁界Mに依存する磁化方向(M207fで示す)を有
する。フリー層207fは、例えばCoのような磁気材
料から作られる。
【0028】MR薄膜(センサ)207の抵抗は、固着
層207pの磁化方向とフリー層207fの磁化方向と
の間の磁化角度に依存する。その抵抗は、固着層207
pとフリー層207fとの磁化方向が平行になるとき
(磁化角度=0)に最小値になり、それらの磁化方向が
反対方向になるとき(磁化角度=180度)に最大値に
なる。図5(b)に示す、加えられた磁界方向対MR薄
膜(センサ)207抵抗のグラフにこれを示す。
層207pの磁化方向とフリー層207fの磁化方向と
の間の磁化角度に依存する。その抵抗は、固着層207
pとフリー層207fとの磁化方向が平行になるとき
(磁化角度=0)に最小値になり、それらの磁化方向が
反対方向になるとき(磁化角度=180度)に最大値に
なる。図5(b)に示す、加えられた磁界方向対MR薄
膜(センサ)207抵抗のグラフにこれを示す。
【0029】図6(a)乃至6(c)は、3つの異なる
タイプのMR薄膜(センサ)207を示す。図6(a)
は、面内電流通電(current in the plane:以下、CI
Pという。)型GMR(Giant Magneto Resistive:巨
大磁気抵抗)センサを示しており、バイアス電流が4つ
全ての層207e、207p、207s、207fの両
端間を流れる。図6(b)は、電流垂直通電(current
perpendicular to theplane:以下、CPPという。)
型GMRセンサを示し、バイアス電流がセンサの4つ全
ての層を垂直方向に流れる。図6(c)は、TMRセン
サを示しており、バイアス電流が4つの全ての層を垂直
方向に流れる。
タイプのMR薄膜(センサ)207を示す。図6(a)
は、面内電流通電(current in the plane:以下、CI
Pという。)型GMR(Giant Magneto Resistive:巨
大磁気抵抗)センサを示しており、バイアス電流が4つ
全ての層207e、207p、207s、207fの両
端間を流れる。図6(b)は、電流垂直通電(current
perpendicular to theplane:以下、CPPという。)
型GMRセンサを示し、バイアス電流がセンサの4つ全
ての層を垂直方向に流れる。図6(c)は、TMRセン
サを示しており、バイアス電流が4つの全ての層を垂直
方向に流れる。
【0030】CPP−GMRの動作原理はCIP−GM
Rと同じである。その違いはバイアス電流の方向であ
る。TMRの動作原理はCPP−GMRとは異なる。T
MRは強磁性体材料/絶縁バリア(非金属)/強磁性体
材料で構成される。そのバリアが非常に薄い場合(通常
2nm未満)、電子は一方の強磁性体側から他方の強磁
性体側へ、あるいはその逆方向へと通過(トンネル)で
きる。これらセンサタイプに関するより詳細な情報は当
業者には容易に入手可能である。
Rと同じである。その違いはバイアス電流の方向であ
る。TMRの動作原理はCPP−GMRとは異なる。T
MRは強磁性体材料/絶縁バリア(非金属)/強磁性体
材料で構成される。そのバリアが非常に薄い場合(通常
2nm未満)、電子は一方の強磁性体側から他方の強磁
性体側へ、あるいはその逆方向へと通過(トンネル)で
きる。これらセンサタイプに関するより詳細な情報は当
業者には容易に入手可能である。
【0031】図7(a)及び図7(b)において、フリ
ー層207fが支持部205に隣接し、交換層207e
がその積層構造の上部になるように、センサ207はセ
ンサ支持部205上に設けられる。固着層207pの磁
化方向はM207pで示される。上述の積層構造(20
7e、207p、207s、207f)は、硬磁性膜2
06の磁界MがMR薄膜(センサ)207のフリー層2
07fに影響を及ぼすように、硬磁性膜206に近づけ
て配置される。フリー層207fから見た磁界の方向は
硬磁性膜206の変位とともに変化するのが判る。
ー層207fが支持部205に隣接し、交換層207e
がその積層構造の上部になるように、センサ207はセ
ンサ支持部205上に設けられる。固着層207pの磁
化方向はM207pで示される。上述の積層構造(20
7e、207p、207s、207f)は、硬磁性膜2
06の磁界MがMR薄膜(センサ)207のフリー層2
07fに影響を及ぼすように、硬磁性膜206に近づけ
て配置される。フリー層207fから見た磁界の方向は
硬磁性膜206の変位とともに変化するのが判る。
【0032】この変位の効果は、図8(a)、8(b)
及び8(c)から容易に判る。硬磁性膜206が上方に
変位されると、図8(a)に示すように、磁界Mの方向
はより固着層207pの磁化方向M207pと同じ方向
及び平行になる。これはMR薄膜(センサ)207の最
小抵抗に対応する。図8(b)において、硬磁性膜20
6はその静止位置(y=0)にあり、硬磁性膜206の
磁界Mの方向は固着層207pの磁化方向M207pに
対して垂直である。これはMR薄膜(センサ)207の
中間レベルの抵抗に対応する。図8(c)において、硬
磁性膜206は下方に変位しており、磁界Mの方向はよ
り固着層207pの磁化方向M207pと平行にはなる
がその向きは反対である。これはMR薄膜(センサ20
7)の最大抵抗に対応する。
及び8(c)から容易に判る。硬磁性膜206が上方に
変位されると、図8(a)に示すように、磁界Mの方向
はより固着層207pの磁化方向M207pと同じ方向
及び平行になる。これはMR薄膜(センサ)207の最
小抵抗に対応する。図8(b)において、硬磁性膜20
6はその静止位置(y=0)にあり、硬磁性膜206の
磁界Mの方向は固着層207pの磁化方向M207pに
対して垂直である。これはMR薄膜(センサ)207の
中間レベルの抵抗に対応する。図8(c)において、硬
磁性膜206は下方に変位しており、磁界Mの方向はよ
り固着層207pの磁化方向M207pと平行にはなる
がその向きは反対である。これはMR薄膜(センサ20
7)の最大抵抗に対応する。
【0033】硬磁性膜(垂直磁化膜)206を有する力
検出装置201は、音響振動を電気信号に変換するマイ
クロホン等として実現できる。更に図9に示すように、
フィルタとしても実現できる。フィルタ290は、共振
周波数帯を含む周波数応答を有し、その帯域でフィルタ
として使用できるものである。その共振周波数帯は、共
振器、すなわちフィルタ295の機械設計に依存する。
検出装置201は、音響振動を電気信号に変換するマイ
クロホン等として実現できる。更に図9に示すように、
フィルタとしても実現できる。フィルタ290は、共振
周波数帯を含む周波数応答を有し、その帯域でフィルタ
として使用できるものである。その共振周波数帯は、共
振器、すなわちフィルタ295の機械設計に依存する。
【0034】フィルタ290は中心可動部材295上の
垂直硬磁性膜297を使用し、これに対して入力信号2
42が加えられる。入力信号242の周波数が中心可動
部材295の共振周波数の近辺であるとき、垂直硬磁性
膜297の振動が起こる。垂直硬磁性膜297に隣り合
う固定支持部291、292上に一組のCIP−GMR
センサ293x、293yが、垂直硬磁性膜297の両
側に設けられる。もちろんその他のタイプのセンサを代
わりに使用してもよい。各CIP−GMRセンサ293
の電極294間の出力電圧は、垂直硬磁性膜297に垂
直、すなわち長手方向の変位に対応して変化する。
垂直硬磁性膜297を使用し、これに対して入力信号2
42が加えられる。入力信号242の周波数が中心可動
部材295の共振周波数の近辺であるとき、垂直硬磁性
膜297の振動が起こる。垂直硬磁性膜297に隣り合
う固定支持部291、292上に一組のCIP−GMR
センサ293x、293yが、垂直硬磁性膜297の両
側に設けられる。もちろんその他のタイプのセンサを代
わりに使用してもよい。各CIP−GMRセンサ293
の電極294間の出力電圧は、垂直硬磁性膜297に垂
直、すなわち長手方向の変位に対応して変化する。
【0035】フィルタ290の出力の信号対雑音比を高
めるために、差動信号検出法が用いられる。雑音は電源
からの電圧供給の変動や熱雑音などにより生ずる。2つ
のCIP−GMRセンサ293xとCIP−GMRセン
サ293yは、硬磁性膜297の両側に対向して配置さ
れているので、それぞれ逆方向の磁界Mを検出する。各
センサ内の固着層の磁化方向は同じである。その結果、
垂直硬磁性膜297のプラス側変位に対しては、一方の
CIP−GMRセンサ293xではプラス出力電圧が生
じ、他方のCIP−GMRセンサ293yでは同じ変位
に対してはマイナス出力電圧が生ずる、あるいはその逆
の結果が生ずることとなる。これらの出力を差動検出器
299に供給することにより、その出力は、2つのCI
P−GMRセンサ293xとCIP−GMRセンサ29
3yの合成出力となる。差動検出器299は、差動アン
プからなり、差動アンプによるセンサ信号の差動的な合
成によって2つのCIP−GMRセンサ293xとCI
P−GMRセンサ293yに対して共通の雑音が打ち消
されることにより、フィルタ290からの雑音も減少す
る。したがって、フィルタ290の信号対雑音比が大き
く改善される。
めるために、差動信号検出法が用いられる。雑音は電源
からの電圧供給の変動や熱雑音などにより生ずる。2つ
のCIP−GMRセンサ293xとCIP−GMRセン
サ293yは、硬磁性膜297の両側に対向して配置さ
れているので、それぞれ逆方向の磁界Mを検出する。各
センサ内の固着層の磁化方向は同じである。その結果、
垂直硬磁性膜297のプラス側変位に対しては、一方の
CIP−GMRセンサ293xではプラス出力電圧が生
じ、他方のCIP−GMRセンサ293yでは同じ変位
に対してはマイナス出力電圧が生ずる、あるいはその逆
の結果が生ずることとなる。これらの出力を差動検出器
299に供給することにより、その出力は、2つのCI
P−GMRセンサ293xとCIP−GMRセンサ29
3yの合成出力となる。差動検出器299は、差動アン
プからなり、差動アンプによるセンサ信号の差動的な合
成によって2つのCIP−GMRセンサ293xとCI
P−GMRセンサ293yに対して共通の雑音が打ち消
されることにより、フィルタ290からの雑音も減少す
る。したがって、フィルタ290の信号対雑音比が大き
く改善される。
【0036】図10は、TMRセンサ293’が使用さ
れる場合の図9のフィルタと同様なフィルタ290’の
断面図を示す。一般的に、TMRセンサの抵抗比はGM
Rセンサよりも高い。
れる場合の図9のフィルタと同様なフィルタ290’の
断面図を示す。一般的に、TMRセンサの抵抗比はGM
Rセンサよりも高い。
【0037】図11、図12及び図13は、上述の差動
検出法の動作原理を説明するための図である。2つのC
IP−GMRセンサ293xとCIP−GMRセンサ2
93yは、同じ磁化方向を持つ固着層を有する。垂直硬
磁性膜297の磁界Mは、その磁性膜297が縦方向に
変位していない(y=0)ときだけセンサCIP−GM
R293に対して垂直であることが判る。垂直硬磁性膜
297が縦に変位すると、垂直硬磁性膜297からの磁
界Mは2つのCIP−GMRセンサ293x、293y
に対して異なった変化を示すことが判る。図13に示す
ように、垂直硬磁性膜297を下方に変位させると、2
つのCIP−GMRセンサ293x、293yにおける
磁界Mは、垂直硬磁性膜297側に向かって内側に傾斜
する。センサのフリー層は高い面内透磁率を持つので、
垂直硬磁性膜297からの磁界Mの水平成分に感応す
る。しかしながら、この2つのCIP−GMRセンサ2
93x、293yは、垂直硬磁性膜297の両側に配置
されているので、検出された磁界の水平成分M293x
及びM293yはそれぞれ反対向きであり、したがっ
て、2つのCIP−GMRセンサ293x、293yが
異なる抵抗を持つ結果となる。
検出法の動作原理を説明するための図である。2つのC
IP−GMRセンサ293xとCIP−GMRセンサ2
93yは、同じ磁化方向を持つ固着層を有する。垂直硬
磁性膜297の磁界Mは、その磁性膜297が縦方向に
変位していない(y=0)ときだけセンサCIP−GM
R293に対して垂直であることが判る。垂直硬磁性膜
297が縦に変位すると、垂直硬磁性膜297からの磁
界Mは2つのCIP−GMRセンサ293x、293y
に対して異なった変化を示すことが判る。図13に示す
ように、垂直硬磁性膜297を下方に変位させると、2
つのCIP−GMRセンサ293x、293yにおける
磁界Mは、垂直硬磁性膜297側に向かって内側に傾斜
する。センサのフリー層は高い面内透磁率を持つので、
垂直硬磁性膜297からの磁界Mの水平成分に感応す
る。しかしながら、この2つのCIP−GMRセンサ2
93x、293yは、垂直硬磁性膜297の両側に配置
されているので、検出された磁界の水平成分M293x
及びM293yはそれぞれ反対向きであり、したがっ
て、2つのCIP−GMRセンサ293x、293yが
異なる抵抗を持つ結果となる。
【0038】図14は、上述の差動検出法を用いるフィ
ルタ290と、垂直硬磁性膜297の一方側だけにCI
P−GMRセンサ293を用いるフィルタとの比較を示
す。差動検出法を用いるフィルタの出力の方がより大き
く、またコモンモード雑音が打ち消されるため、より高
い信号対雑音比を持つ。このため、同じ感度の差動検出
装置についてより大きいギャップ寸法が使用できるの
で、より安価な加工法が採用できる。
ルタ290と、垂直硬磁性膜297の一方側だけにCI
P−GMRセンサ293を用いるフィルタとの比較を示
す。差動検出法を用いるフィルタの出力の方がより大き
く、またコモンモード雑音が打ち消されるため、より高
い信号対雑音比を持つ。このため、同じ感度の差動検出
装置についてより大きいギャップ寸法が使用できるの
で、より安価な加工法が採用できる。
【0039】図15は、CIP(電流面内通電型)GM
Rセンサの加工プロセスを示す。ステップ(a)はスパ
ッタリング等のような蒸着法とその後にプラズマエッチ
ング等のようなエッチング法を用いる共振器のベース加
工を示す。ステップ(b)において、GMRセンサから
共振器ベースを絶縁するための絶縁膜を蒸着する。ステ
ップ(c)はGMR膜蒸着とセンサパターン形成であ
る。GMRスタックがスパッタリングにより蒸着され、
フォトレジスト層を被覆し、リソグラフィによりパター
ン形成する。ステップ(d)において、GMRセンサの
パターン微細化のためにドライエッチングが行われる。
ステップ(e)において、硬磁性膜が蒸着されてフォト
レジストが取り除かれる。ステップ(f)では硬磁性膜
の形状を面内に作製し、余分の部分をドライエッチング
によりエッチングする。ステップ(g)において、GM
Rセンサ用電極作製のため、電極用材料(例えばTi、
Cr、Al、Cu等)を蒸着し、望ましいパターンを作
製後、エッチングする。ステップ(h)において、共振
器とセンサ間に2つの間隙(ギャップ)を作製するため
に、フォトレジストを被覆してエッチング保護用のマス
クを形成する。ステップ(i)において、フォトレジス
トを取り除くためのドライエッチングを実施する。
Rセンサの加工プロセスを示す。ステップ(a)はスパ
ッタリング等のような蒸着法とその後にプラズマエッチ
ング等のようなエッチング法を用いる共振器のベース加
工を示す。ステップ(b)において、GMRセンサから
共振器ベースを絶縁するための絶縁膜を蒸着する。ステ
ップ(c)はGMR膜蒸着とセンサパターン形成であ
る。GMRスタックがスパッタリングにより蒸着され、
フォトレジスト層を被覆し、リソグラフィによりパター
ン形成する。ステップ(d)において、GMRセンサの
パターン微細化のためにドライエッチングが行われる。
ステップ(e)において、硬磁性膜が蒸着されてフォト
レジストが取り除かれる。ステップ(f)では硬磁性膜
の形状を面内に作製し、余分の部分をドライエッチング
によりエッチングする。ステップ(g)において、GM
Rセンサ用電極作製のため、電極用材料(例えばTi、
Cr、Al、Cu等)を蒸着し、望ましいパターンを作
製後、エッチングする。ステップ(h)において、共振
器とセンサ間に2つの間隙(ギャップ)を作製するため
に、フォトレジストを被覆してエッチング保護用のマス
クを形成する。ステップ(i)において、フォトレジス
トを取り除くためのドライエッチングを実施する。
【0040】図16は、CPP(電流垂直通電型)GM
Rセンサの加工プロセスを示す。ステップ(a)はスパ
ッタリングのような蒸着法とその後にプラズマエッチン
グのようなエッチング法を用いる共振器のベース加工を
示す。ステップ(b)において、TMR又はGMRスタ
ックをスパッタリングにより蒸着し、フォトレジストを
被覆してリソグラフィによりパターン形成する。次にド
ライエッチングを実施する。ステップ(c)において、
硬磁性膜を蒸着してフォトレジストを取り除く。ステッ
プ(d)では余分な部分をドライエッチングにより除去
して硬磁性膜の形状を面内に形成する。ステップ(e)
において、TMR又はGMRの電極を共振器ベースから
絶縁するためにSiO2のような絶縁材が蒸着される。
次にフォトリソグラフィプロセスによるパターン形成後
にドライエッチングを実施する。ステップ(f)におい
て、GMRセンサ用の電極が例えばTi、Cr、Al、
Cu等の材料を用いて作られ、それらは蒸着され、望ま
しいパターン形成後にエッチングされる。ステップ
(g)において、共振器とセンサ間のギャップが作製さ
れ、フォトレジストを被覆して、エッチング保護用マス
クを形成する。最後にステップ(h)において、ドライ
エッチングを実施してフォトレジストを除去する。
Rセンサの加工プロセスを示す。ステップ(a)はスパ
ッタリングのような蒸着法とその後にプラズマエッチン
グのようなエッチング法を用いる共振器のベース加工を
示す。ステップ(b)において、TMR又はGMRスタ
ックをスパッタリングにより蒸着し、フォトレジストを
被覆してリソグラフィによりパターン形成する。次にド
ライエッチングを実施する。ステップ(c)において、
硬磁性膜を蒸着してフォトレジストを取り除く。ステッ
プ(d)では余分な部分をドライエッチングにより除去
して硬磁性膜の形状を面内に形成する。ステップ(e)
において、TMR又はGMRの電極を共振器ベースから
絶縁するためにSiO2のような絶縁材が蒸着される。
次にフォトリソグラフィプロセスによるパターン形成後
にドライエッチングを実施する。ステップ(f)におい
て、GMRセンサ用の電極が例えばTi、Cr、Al、
Cu等の材料を用いて作られ、それらは蒸着され、望ま
しいパターン形成後にエッチングされる。ステップ
(g)において、共振器とセンサ間のギャップが作製さ
れ、フォトレジストを被覆して、エッチング保護用マス
クを形成する。最後にステップ(h)において、ドライ
エッチングを実施してフォトレジストを除去する。
【0041】図17及び18は、TMRセンサの加工プ
ロセスを示し、ステップ(a)は共振器ベースの断面を
示す。ステップ(b)において、絶縁SiO2は共振器
のブリッジ構造を確立するためにエッチング除去され
る。ステップ(c)において硬磁性膜を蒸着し、フォト
レジストを被覆して、リソグラフィ法によりパターン形
成する。ステップ(d)はMRスタックの追加を示し、
ステップ(e)はレジストのリフトオフプロセスを示
す。ステップ(f)において、フォトレジストマスクが
形成され、ステップ(g)において硬磁性膜とセンサを
分離するためにドライエッチングが実施される。このプ
ロセスにおいて、GMRを蒸着する前にシード層として
Crを有する硬磁性膜が蒸着される。なお、これは逆に
行ってもよく、図15(c)、(d)、(e)及び図1
6(b)、(c)においても同様である。
ロセスを示し、ステップ(a)は共振器ベースの断面を
示す。ステップ(b)において、絶縁SiO2は共振器
のブリッジ構造を確立するためにエッチング除去され
る。ステップ(c)において硬磁性膜を蒸着し、フォト
レジストを被覆して、リソグラフィ法によりパターン形
成する。ステップ(d)はMRスタックの追加を示し、
ステップ(e)はレジストのリフトオフプロセスを示
す。ステップ(f)において、フォトレジストマスクが
形成され、ステップ(g)において硬磁性膜とセンサを
分離するためにドライエッチングが実施される。このプ
ロセスにおいて、GMRを蒸着する前にシード層として
Crを有する硬磁性膜が蒸着される。なお、これは逆に
行ってもよく、図15(c)、(d)、(e)及び図1
6(b)、(c)においても同様である。
【0042】本発明は望ましい実施例に基づき説明した
が、当業者に自明のその他の代替、変更も本発明の範囲
に含まれるものとする。
が、当業者に自明のその他の代替、変更も本発明の範囲
に含まれるものとする。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る力検出装置は、加えられる
力に応じてそれぞれ相互に相対的に動くことのできる磁
化素子と電磁材料とを備える。磁化素子は相対的な動き
の方向に対して平行な磁化方向を持つ。電磁材料は、磁
化素子の磁界に曝され、加えられる力を示す電磁材料の
電気特性が相対的な動きに依存して変化する。これによ
り、この力検出装置は、高いDCバイアス電圧を必要と
せず、また、高い感度を有する。
力に応じてそれぞれ相互に相対的に動くことのできる磁
化素子と電磁材料とを備える。磁化素子は相対的な動き
の方向に対して平行な磁化方向を持つ。電磁材料は、磁
化素子の磁界に曝され、加えられる力を示す電磁材料の
電気特性が相対的な動きに依存して変化する。これによ
り、この力検出装置は、高いDCバイアス電圧を必要と
せず、また、高い感度を有する。
【図1】カンチレバーを含む力検出装置の平面図であ
る。
る。
【図2】図1に示す力検出装置の側面図である。
【図3】長手方向硬磁性膜を備える力検出装置と、力検
出装置の出力電圧を硬磁性膜が電磁材料センサを通過す
る動きの関数として示すグラフである。
出装置の出力電圧を硬磁性膜が電磁材料センサを通過す
る動きの関数として示すグラフである。
【図4】垂直方向硬磁性膜を備える力検出装置と、力検
出装置の出力電圧を硬磁性膜が電磁材料センサを通過す
る動きの関数として示すグラフである。
出装置の出力電圧を硬磁性膜が電磁材料センサを通過す
る動きの関数として示すグラフである。
【図5】センサ構造と、このセンサの応答曲線を示す図
である。
である。
【図6】3つのタイプの電磁センサを示す図である。
【図7】本発明に係る力検出装置の平面図と断面図であ
る。
る。
【図8】センサが感応する磁界に対して磁性膜の動きが
及ぼす影響を示す図である。
及ぼす影響を示す図である。
【図9】差動検出を組み込んだ磁気MEMSフィルタの
斜視図である。
斜視図である。
【図10】図9のフィルタにおいて、代わりにCPP−
GMRセンサを組み込んだ同様のフィルタの断面図及び
平面図である。
GMRセンサを組み込んだ同様のフィルタの断面図及び
平面図である。
【図11】差動検出法の動作を示す図である。
【図12】差動検出法の動作を示す図である。
【図13】差動検出法の動作を示す図である。
【図14】差動検出がある場合とない場合とのセンサ出
力を比較したシミュレーション結果を示すグラフであ
る。
力を比較したシミュレーション結果を示すグラフであ
る。
【図15】センサを用いて図9の高周波フィルタを作製
する加工法を示す図である。
する加工法を示す図である。
【図16】センサを用いて図9の高周波フィルタを作製
する加工法を示す図である。
する加工法を示す図である。
【図17】センサを用いて図9の高周波フィルタを作製
する加工法を示す図である。
する加工法を示す図である。
【図18】センサを用いて図9の高周波フィルタを作製
する加工法を示す図である。
する加工法を示す図である。
1 力検出装置、2 支持部、3 カンチレバー部材、
4 ベース、5 センサ支持部、6 硬磁性膜、7 M
R薄膜、9 バイアス電流、12 電極、201力検出
装置、205 支持部、206 硬磁性膜、207 M
R薄膜、207e 交換層、207p 固着層、207
s スペース層、207f フリー層、M207p 磁
化方向、M207f 磁化方向、212 電極、242
入力信号、290 フィルタ、291 固定支持部、
292 固定支持部、293xセンサ、293y セン
サ、294 電極、295 中心可動部材、297 磁
性膜、299 差動検出器、290’ フィルタ、29
3’x センサ、293’y センサ、297’ 磁性
膜
4 ベース、5 センサ支持部、6 硬磁性膜、7 M
R薄膜、9 バイアス電流、12 電極、201力検出
装置、205 支持部、206 硬磁性膜、207 M
R薄膜、207e 交換層、207p 固着層、207
s スペース層、207f フリー層、M207p 磁
化方向、M207f 磁化方向、212 電極、242
入力信号、290 フィルタ、291 固定支持部、
292 固定支持部、293xセンサ、293y セン
サ、294 電極、295 中心可動部材、297 磁
性膜、299 差動検出器、290’ フィルタ、29
3’x センサ、293’y センサ、297’ 磁性
膜
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 高田 昭夫
シンガポール国 117684 シンガポール
サイエンス パーク セカンド ジ アル
ファ ナンバー03−08 サイエンス パー
ク ロード 10 ソニー エレクトロニク
ス (シンガポール) プライベート リ
ミテッド シンガポール リサーチ ラボ
ラトリ内
(72)発明者 五十嵐 実
シンガポール国 117684 シンガポール
サイエンス パーク セカンド ジ アル
ファ ナンバー03−08 サイエンス パー
ク ロード 10 ソニー エレクトロニク
ス (シンガポール) プライベート リ
ミテッド シンガポール リサーチ ラボ
ラトリ内
Claims (31)
- 【請求項1】 加えられる力に応じてそれぞれ相互に相
対的に動くことのできる磁化素子と電磁材料とを備え、
該磁化素子は該相対的な動きの方向に対して平行な磁化
方向を持つ力検出装置において、 上記電磁材料は、上記磁化素子の磁界に曝され、上記加
えられる力を示す電磁材料の電気特性が上記相対的な動
きに依存して変化するように構成される力検出装置。 - 【請求項2】 上記磁化素子は、膜面に垂直な磁化方向
を持つ磁性薄膜からなることを特徴とする請求項1に記
載の力検出装置。 - 【請求項3】 上記電磁材料の磁化容易軸は、上記磁化
方向に対し垂直であることを特徴とする請求項1又は2
に記載の力検出装置。 - 【請求項4】 上記電磁材料は、面内電流通電型巨大磁
気抵抗、電流垂直通電型巨大磁気抵抗、トンネル磁気抵
抗のタイプから選ばれたいずれかのタイプのセンサ形状
であることを特徴とする請求項1又は2に記載の力検出
装置。 - 【請求項5】 上記電磁材料は、面内電流通電型巨大磁
気抵抗、電流垂直通電型巨大磁気抵抗、トンネル磁気抵
抗のタイプから選ばれたいずれかのタイプのセンサ形状
であることを特徴とする請求項3に記載の力検出装置。 - 【請求項6】 上記電磁材料が2つ設けられ、上記相対
的な動きがそれぞれの電磁材料の電気特性に異なる変化
を生じさせるように、該2つの電磁材料が上記磁化素子
に対して異なる位置に配置され、加えられた力が電気特
性の変化の相違により判定されることを特徴とする請求
項1又は2に記載の力検出装置。 - 【請求項7】 上記電磁材料が2つ設けられ、上記相対
的な動きがそれぞれの電磁材料の電気特性に異なる変化
を生じさせるように、該2つの電磁材料が上記磁化素子
に対して異なる位置に配置され、加えられた力が電気特
性の変化の相違により判定されることを特徴とする請求
項3に記載の力検出装置。 - 【請求項8】 上記電磁材料が2つ設けられ、上記相対
的な動きがそれぞれの電磁材料の電気特性に異なる変化
を生じさせるように、該2つの電磁材料が上記磁化素子
に対して異なる位置に配置され、加えられた力が電気特
性の変化の相違により判定されることを特徴とする請求
項4に記載の力検出装置。 - 【請求項9】 上記電磁材料が2つ設けられ、上記相対
的な動きがそれぞれの電磁材料の電気特性に異なる変化
を生じさせるように、該2つの電磁材料が上記磁化素子
に対して異なる位置に配置され、加えられた力が電気特
性の変化の相違により判定されることを特徴とする請求
項5に記載の力検出装置。 - 【請求項10】 上記電磁材料及び磁化素子は、1つの
基板上に設けられ、該磁化素子は可動部材上に形成さ
れ、該磁化素子と該電磁材料は静止状態において相互に
隣接して配置されることを特徴とする請求項1又は2に
記載の力検出装置。 - 【請求項11】 上記電磁材料及び磁化素子は、1つの
基板上に設けられ、該磁化素子は可動部材上に形成さ
れ、該磁化素子と該電磁材料は静止状態において相互に
隣接して配置されることを特徴とする請求項3に記載の
力検出装置。 - 【請求項12】 上記電磁材料及び磁化素子は、1つの
基板上に設けられ、該磁化素子は可動部材上に形成さ
れ、該磁化素子と該電磁材料は静止状態において相互に
隣接して配置されることを特徴とする請求項4に記載の
力検出装置。 - 【請求項13】 上記電磁材料及び磁化素子は、1つの
基板上に設けられ、該磁化素子は可動部材上に形成さ
れ、該磁化素子と該電磁材料は静止状態において相互に
隣接して配置されることを特徴とする請求項5に記載の
力検出装置。 - 【請求項14】 上記電磁材料及び磁化素子は、1つの
基板上に設けられ、該磁化素子は可動部材上に形成さ
れ、該磁化素子と該電磁材料は静止状態において相互に
隣接して配置されることを特徴とする請求項6に記載の
力検出装置。 - 【請求項15】 上記電磁材料及び磁化素子は、1つの
基板上に設けられ、該磁化素子は可動部材上に形成さ
れ、該磁化素子と該電磁材料は静止状態において相互に
隣接して配置されることを特徴とする請求項7に記載の
力検出装置。 - 【請求項16】 上記電磁材料及び磁化素子は、1つの
基板上に設けられ、該磁化素子は可動部材上に形成さ
れ、該磁化素子と該電磁材料は静止状態において相互に
隣接して配置されることを特徴とする請求項8に記載の
力検出装置。 - 【請求項17】 上記電磁材料及び磁化素子は、1つの
基板上に設けられ、該磁化素子は可動部材上に形成さ
れ、該磁化素子と該電磁材料は静止状態において相互に
隣接して配置されることを特徴とする請求項9に記載の
力検出装置。 - 【請求項18】 上記2つの電磁材料は互いに磁化され
た上記可動部材の反対側に設けられることを特徴とする
請求項14に記載の力検出装置。 - 【請求項19】 上記2つの電磁材料は互いに磁化され
た上記可動部材の反対側に設けられることを特徴とする
請求項15に記載の力検出装置。 - 【請求項20】 上記2つの電磁材料は互いに磁化され
た上記可動部材の反対側に設けられることを特徴とする
請求項16に記載の力検出装置。 - 【請求項21】 上記2つの電磁材料は互いに磁化され
た上記可動部材の反対側に設けられることを特徴とする
請求項17に記載の力検出装置。 - 【請求項22】 上記可動部材は、カンチレバー部材か
らなることを特徴とする請求項10に記載の力検出装
置。 - 【請求項23】 上記可動部材は、カンチレバー部材か
らなることを特徴とする請求項11に記載の力検出装
置。 - 【請求項24】 上記可動部材は、カンチレバー部材か
らなることを特徴とする請求項12に記載の力検出装
置。 - 【請求項25】 上記可動部材は、カンチレバー部材か
らなることを特徴とする請求項13に記載の力検出装
置。 - 【請求項26】 上記可動部材は、カンチレバー部材か
らなることを特徴とする請求項14に記載の力検出装
置。 - 【請求項27】 上記可動部材は、カンチレバー部材か
らなることを特徴とする請求項15に記載の力検出装
置。 - 【請求項28】 上記該可動部材は、カンチレバー部材
からなることを特徴とする請求項16に記載の力検出装
置。 - 【請求項29】 上記可動部材は、カンチレバー部材か
らなることを特徴とする請求項17に記載の力検出装
置。 - 【請求項30】 請求項10に記載の力検出装置からな
る周波数フィルタにおいて、 上記可動部材は、共振振動数を有することを特徴とする
周波数フィルタ。 - 【請求項31】 請求項1又は2に記載の力検出装置か
らなることを特徴とするマイクロホン。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
SG2002-00806-8 | 2002-02-15 | ||
SG200200806A SG103845A1 (en) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | Improved force sensing device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003294545A true JP2003294545A (ja) | 2003-10-15 |
Family
ID=29247027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003039013A Withdrawn JP2003294545A (ja) | 2002-02-15 | 2003-02-17 | 力検出装置 |
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Country | Link |
---|---|
US (1) | US6883384B2 (ja) |
JP (1) | JP2003294545A (ja) |
SG (1) | SG103845A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR102241302B1 (ko) * | 2019-11-11 | 2021-04-16 | 재단법인대구경북과학기술원 | 힘 센서 |
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---|---|---|---|---|
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DE102005010338B4 (de) * | 2005-03-07 | 2007-01-25 | Infineon Technologies Ag | Kraftsensoranordnung mit magnetostriktiven Magnetowiderstandssensoren und Verfahren zur Ermittlung einer auf den Träger einer Kraftsensoranordnung wirkenden Kraft |
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US8385573B2 (en) * | 2007-09-19 | 2013-02-26 | Starkey Laboratories, Inc. | System for hearing assistance device including receiver in the canal |
CA2639555A1 (en) | 2008-08-11 | 2008-12-15 | Hyman Ngo | High definition litho applique and emblems |
US8049490B2 (en) * | 2008-08-19 | 2011-11-01 | Infineon Technologies Ag | Silicon MEMS resonator devices and methods |
US8781141B2 (en) | 2008-08-27 | 2014-07-15 | Starkey Laboratories, Inc. | Modular connection assembly for a hearing assistance device |
US8798299B1 (en) | 2008-12-31 | 2014-08-05 | Starkey Laboratories, Inc. | Magnetic shielding for communication device applications |
DK2278828T3 (da) * | 2009-07-23 | 2017-11-27 | Starkey Labs Inc | Fremgangsmåde og apparat til en isoleret elektromagnetisk afskærmning til anvendelse i høreapparater |
US8638965B2 (en) | 2010-07-14 | 2014-01-28 | Starkey Laboratories, Inc. | Receiver-in-canal hearing device cable connections |
US9049526B2 (en) | 2011-03-19 | 2015-06-02 | Starkey Laboratories, Inc. | Compact programming block connector for hearing assistance devices |
EP2663095B1 (en) | 2012-05-07 | 2015-11-18 | Starkey Laboratories, Inc. | Hearing aid with distributed processing in ear piece |
US9913052B2 (en) | 2013-11-27 | 2018-03-06 | Starkey Laboratories, Inc. | Solderless hearing assistance device assembly and method |
US9906879B2 (en) | 2013-11-27 | 2018-02-27 | Starkey Laboratories, Inc. | Solderless module connector for a hearing assistance device assembly |
CN112995871B (zh) * | 2021-03-01 | 2022-11-22 | 歌尔微电子股份有限公司 | Mems传感器及电子设备 |
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US5702592A (en) * | 1995-10-20 | 1997-12-30 | Western Filter Corporation | Filter monitoring device which monitors differential pressure and temperature |
DE19623741A1 (de) * | 1996-06-14 | 1997-12-18 | Wittenstein Motion Contr Gmbh | Einrichtung zur Erfassung und Auswertung der auf einen Spindeltrieb einwirkenden Betriebskraft |
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US6111390A (en) * | 1998-01-20 | 2000-08-29 | Kokusan Kenki Co., Ltd. | Magneto-equipped power device |
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-
2002
- 2002-02-15 SG SG200200806A patent/SG103845A1/en unknown
-
2003
- 2003-02-13 US US10/366,209 patent/US6883384B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2003-02-17 JP JP2003039013A patent/JP2003294545A/ja not_active Withdrawn
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