JP2003294510A - 異常の検出装置 - Google Patents

異常の検出装置

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JP2003294510A
JP2003294510A JP2002096296A JP2002096296A JP2003294510A JP 2003294510 A JP2003294510 A JP 2003294510A JP 2002096296 A JP2002096296 A JP 2002096296A JP 2002096296 A JP2002096296 A JP 2002096296A JP 2003294510 A JP2003294510 A JP 2003294510A
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monitoring signal
state monitoring
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control
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JP2002096296A
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Fumiichiro Kameyama
文一郎 亀山
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Sanyo Electric Co Ltd
Fukiage Fuji Vending Machine Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Fukiage Fuji Vending Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視した制御量に含まれる異常を検出するこ
とのできる異常の検出装置を提供する。 【解決手段】 液体の送出状態に基づく状態監視信号を
流量調整器1から制御部3に入力して異常判定を行うよ
うにしたので、流量調整器1をセンサとして使用するこ
とができ、送出中に生じた異常を速やかに検出すること
が可能になる。また、全体としてだけでなく瞬間の送出
精度が要求される用途に適用することで好ましい送出特
性を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、異常の検出装置に関し、特に、
監視した制御量に含まれる異常を検出することのできる
異常の検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、あらゆる状況において液体を適切
に送出したい場合、液体の送出状態を監視して送出操作
のフィードバック制御を行うことが知られている。
【0003】図9は、液体送出器の駆動源であるモータ
の単位時間当たりの回転数を示し、液体の送出時に目標
値A(一点鎖線)と監視した制御量B(実線)との間に
偏差を生じることがある。このような場合、液体の送出
動作を監視した結果に基づいて、次回の送出動作時に偏
差を解消するように操作量が設定される。但し、この場
合には監視した送出動作については補正ができないとい
う不都合がある。
【0004】図10は、液体の送出時に目標値Aと監視
した制御量Bとの間に偏差が生じ、これを液体の送出中
に補正すべくモータの逐次制御を行った状態を示し、目
標値Aとの偏差を一定周期で監視して偏差を求め、この
偏差を解消するように操作量を設定して送出制御を行う
動作を一送出中に繰り返すことにより、図10に斜線で
示す部分の面積を一送出中に打ち消して最終的に目標値
Aに一致するように制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の送出制
御によると、監視した制御量に真の制御量以外の情報が
含まれている場合であってもそれを検出することができ
ない。監視した制御量Cが、例えば、図11に示すよう
に真の制御量Bに偽の制御量を含んでおり、この偽の制
御量が異常に基づいて生じている場合であっても、モー
タの実際の動作に基づく制御量Cを目標値Aと比較して
偏差を求めるため、異常部分である斜線部Dについても
補正しようとすることとなり、その結果、システムを不
安定にするという問題がある。特に、制御量の許容範囲
が小である条件下で目標値に一致させる制御を実施しよ
うとするとき、前述した偽の制御量を含んだ偏差に基づ
いて制御を行うと目標値の達成が困難になる。
【0006】従って、本発明の目的は、監視した制御量
に含まれる異常を検出することのできる異常の検出装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、状態監視信号を出力する駆動部と、前記
状態監視信号に基づいて前記駆動部を逐次制御する制御
部と、前記状態監視信号に異常が生じた際、その異常を
検出する異常検出手段とを有する異常の検出装置を提供
する。
【0008】また、本発明は上記した目的を達成するた
め、状態監視信号を出力する駆動部と、前記状態監視信
号に基づいて前記駆動部を逐次制御する制御部と、前記
状態監視信号が許容量から外れた際、その異常を検出す
る異常検出手段とを有する異常の検出装置を提供する。
【0009】上記した異常の検出装置によると、駆動部
から出力される状態監視信号を制御部で監視して異常判
定処理を行うことによって、逐次制御の実行中に生じた
異常を検出することが可能になる。異常を発見したとき
はその後の逐次制御についての対応を制御部に行わせ
る。例えば、異常を検出したことにより逐次制御を停止
する、あるいは、問題のある状態監視信号に基づく逐次
制御を行わないといった対応が可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の異常の検出装置を
図面を参照して詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
異常の検出装置を概略的に示す。この異常の検出装置
は、管路13に一定容積量の液体を連続して送出可能な
定容積型の流量調整器1を設けて液体を送出し、その送
出状態(制御量)を制御部3で監視して目標値と偏差を
生じたときはこれを解消するように送出制御を行い、制
御量に異常が生じたときはこれを検出するように構成さ
れており、流量調整器1に設けられる直流モータである
回転子駆動モータ1Mと、回転子駆動モータ1Mに電力
を供給する通電部2と、回転子駆動モータ1Mおよびパ
ルスエンコーダ1Sから出力される信号に基づいて通電
部2に制御信号を出力する制御部3を有し、通電部2
は、回転子駆動モータ1Mのデューティを可変させるこ
とによって通電制御を行う。制御部3は、回転子駆動モ
ータ1Mから入力する信号に基づいて異常を検出する異
常検出部3Aが設けられている。液体は図示しない貯蔵
部から加圧されて送出される。
【0012】流量調整器1は、本体10の内部に収容さ
れて互いに噛合して回転することにより一定容積量の液
体を連続的に管路13に送出する円形歯車状の一組の回
転子11と、一組の回転子11の一方の軸11Aに接続
される直流モータである回転子駆動モータ1Mと、回転
子駆動モータ1Mの回転速度に応じた周波数のパルスを
発生するパルスエンコーダ1Sを有し、一組の回転子1
1の歯間と本体10の内壁との間に収容した液体を一組
の回転子11の同期した回転に基づいて移動させる。
【0013】パルスエンコーダ1Sは、図示しない構成
として、軸11Aに接続される軸部材と、軸部材に固定
されてスリットを形成された円盤部材と、円盤部材を介
して対向配置された発光素子と受光素子を有しており、
スリットを通過した光を受光素子で受光することによっ
て一組の回転子11の回転速度に応じた周波数のパルス
を出力する。
【0014】制御部3は、パルスエンコーダ1Sから入
力するパルスに基づく回転子駆動モータ1Mの回転数の
算出、回転子駆動モータ1Mの駆動状態に応じて入力す
る信号に基づく制御信号の生成、図示しないタイマー回
路から出力される計時信号に基づくサンプリング周期
(t=1…n)の更新を行う制御回路を有する。また、
送出制御する液体についての目標値のデータ、および異
常検出時の応答動作を実行するプログラムを格納するメ
モリを有している。制御回路は図示しない入力装置と接
続可能なインターフェース部を備えており、前述のメモ
リに格納される目標値等の種々のデータ、および応答動
作を実行するためのプログラムを必要に応じて読み書き
することができるように構成されている。
【0015】また、制御部3に設けられる異常検出部3
Aは、送出制御する液体の目標値に対して設けられて異
常を判定するためのデータである閾値および異常判定動
作のプログラムを格納する格納部と、前述のデータおよ
びプログラムに基づいて異常判定処理を実行する判定処
理部を有している。閾値は回転子駆動モータ1Mの単位
時間当たりの回転数について、目標とする回転数に対す
る許容範囲に基づいて設定しており、判定処理部は、異
常を検出したときは制御部3の制御回路に異常検出信号
を出力する。
【0016】図2は、流量調整器1を示し、図2(a)
は平面方向から見た状態、図2(b)は側面方向から見
た状態、図2(c)は図2(b)のA−A部における断
面を矢印方向に見た状態である。流量調整器1は、本体
10に加圧された液体を流入させる流入部10a、液体
を流出させる流出部10bを有し、本体10の上部にビ
ス等により固定されて回転子駆動モータ1Mで発生する
回転トルクを液体の粘性に基づいて定まる減速比に減速
する減速機10Aと、本体10の下部に固定される蓋部
10Bを有し、回転子11は、回転子駆動モータ1Mで
発生した回転トルクを減速機10Aを介して伝達される
ことにより、本体10の内部で矢印方向に回転する。回
転子駆動モータ1Mの上部には、回転軸の回転速度に応
じたパルスを出力するパルスエンコーダ1Sが取り付け
られている。
【0017】流量調整器1は、流入部10aから本体1
0内に加圧された液体が流入する。回転子駆動モータ1
Mを駆動して回転子11を図2(c)に示す矢印の方向
に回転させると、本体10内に流入した液体は回転子1
1の歯と本体10の内壁との間の歯間Cに収容されて移
動し、流出部10bから連続的に送出する。このことに
より、回転子駆動モータ1Mは通電量と加圧された液体
の粘性に基づく回転速度で回転し、パルスエンコーダ1
Sは、回転子駆動モータ1Mの回転速度に応じたパルス
を出力する。
【0018】また、流量調整器1は、回転子駆動モータ
1Mに通電していないときは、回転子駆動モータ1Mに
駆動力は生じず、回転子11には加圧された液体の圧力
が付与される。このことにより、回転子駆動モータ1M
は自らの回転抵抗と加圧された液体の粘性に基づく回転
速度で回転する。例えば、温度が低下して液体の粘性が
大になった場合、回転子駆動モータ1Mの回転速度が低
下してパルスエンコーダ1Sから出力される単位時間あ
たりのパルス数が減少する。
【0019】以下、第1の実施の形態における異常の検
出装置の動作について説明する。
【0020】オペレータによって送出開始が指示される
と、制御部3において、制御回路は、送出制御する液体
についての目標値をメモリから読み込む。続いて、異常
検出部3Aの格納部から送出制御する液体の閾値を読み
込み、通電部2に制御信号を出力する。通電部2は、制
御部3から入力する制御信号に基づいて回転子駆動モー
タ1Mに通電する。流量調整器1は、回転子11が回転
駆動されることによって流入部10aから本体10内に
流入するシロップを流出部10bから連続的に送出す
る。制御部3は、回転子駆動モータ1Mの駆動状態に応
じてパルスエンコーダ1Sから出力されるパルス(状態
監視信号)を異常検出部3Aに入力する。異常検出部3
Aにおいて、判定処理部は、パルスに基づく単位時間当
たりの回転数が閾値を超えていないかを監視する。回転
数が閾値を超えたときは異常と判定して制御部3の制御
回路に異常検出信号を出力する。上記した動作を予め定
めたサンプリング周期毎に実行する。
【0021】図3は、異常検出部3Aの判定処理部にお
ける異常判定処理を示し、単位時間当たりの回転数につ
いて設定される目標値Aに対して閾値x−xが設定され
ている。同図においては閾値x−xを目標値Aに対する
絶対値として設定しており、異常を生じた制御量Eが点
線で示すような振幅を伴う場合でも検出できるようにし
ている。判定処理部は、サンプリング周期が更新される
と異常判定処理を実行する。このとき回転子駆動モータ
1Mを回転駆動して液体を送出したときの回転数(制御
量E)が閾値x−xの範囲に収まっているとき(実線)
は正常な状態であると判定して正常判定信号を制御部3
の制御回路に出力する。制御回路は、監視した制御量E
と目標値Aとの偏差を算出することによって制御信号を
生成し、通電部2に出力する。このようにしてサンプリ
ング周期更新毎に同様の動作を実行する。
【0022】一方、制御量Eが閾値x−xの範囲から外
れているときは異常が生じていると判定して異常検出信
号を制御部3の制御回路に出力する。制御回路は、判定
処理部から異常検出信号を入力すると、そのサンプリン
グ周期について異常が生じていることを示すフラグを立
てるとともに液体の送出動作を停止し、オペレータに異
常の発生を通報する。異常の通報は、例えば、警報表示
用に設けられたランプを点灯させることで行うことがで
きるが、他の警報通知装置であっても良い。
【0023】このように、液体の送出動作に基づいて発
生する状態監視信号についてサンプリング周期毎に異常
判定を実行することにより、真の制御量以外の情報を分
別して異常を確実に検出することが可能である。
【0024】上記した異常の検出装置では、回転子駆動
モータ1Mに設けられるパルスエンコーダ1Sのパルス
を状態監視信号として異常を検出する動作を説明した
が、回転子駆動モータ1Mの駆動負荷は管路13を介し
て送出される液体の有無によって変動することから、前
述のパルスによる異常検出とあわせて回転子駆動モータ
1Mの通電状態を状態監視することによって、異常をよ
り正確に検出することが可能になる。以下に、回転子駆
動モータ1Mの駆動負荷に基づく異常の検出動作につい
て説明する。
【0025】図4(a)は、管路13に液体が満たされ
た状態(正常状態)で送出動作を開始したときの回転子
駆動モータ1Mのデューティの変化を示し、送出開始直
後には回転子駆動モータ1Mの回転特性が不安定な過渡
領域F(斜線部)があり、この過渡条件下では液体の粘
性と液体の加圧量と回転子駆動モータ1Mの駆動負荷と
のバランスによって送出状態の変動しやすい状態が形成
される。斜線部の過渡領域Fにおいては、回転子駆動モ
ータ1Mの駆動負荷が管路13内の加圧された液体の粘
性によって大になっており、これを補って目標値を達成
するための逐次制御が実行されることによってデューテ
ィが大になっている。一方、図4(b)は、管路13内
で液体が不足し、不連続の状態(異常状態)で送出動作
を開始したときの回転子駆動モータ1Mのデューティの
変化を示し、管路13内の液体が不足しているので回転
子駆動モータ1Mの駆動負荷が小であり、そのことによ
って過渡領域Fのデューティ増加量は図4(a)と比較
して小になるが、液体が不足した条件下の過渡領域Fに
基づく逐次制御を行ったことによって正常な逐次制御で
許容されるデューティの変動幅Hを大きく超えた斜線部
で示す振幅量Gが現れる。この振幅量Gは、液体の不足
による異常が生じているにもかかわらず目標値との偏差
を解消させる逐次制御を行ったために回転子駆動モータ
1Mの安定回転領域で生じたものである。具体的には、
図4(a)に示す過渡領域Fのデューティ変動量が液体
の不足によって紙面左にシフトしたことにより振幅量G
として現れたものである。
【0026】このように、管路13を送出される液体の
有無によって回転子駆動モータ1Mの駆動負荷が変化す
ることから、例えば、液体の送出開始直後に異常検出部
3Aの判定処理部で過渡領域Fのデューティ増大量yが
予め定めた値より小であるときに異常が生じていると判
定して異常検出信号を制御部3の制御回路に出力するこ
とによって、液体送出動作の開始後に速やかに異常を検
出することが可能になる。
【0027】第1の実施の形態では、管路13を介して
液体を連続的に送出させるために、貯蔵部に貯蔵された
液体を加圧して送出を促しており、加圧しない液体を送
出させる場合と比較して管路13の圧力損失による流量
低下を低減するように加圧量に応じて調整できるという
特徴を有する反面、液体を加圧することによって、例え
ば、図3で説明した異常の場合の制御量Eが現れにくく
なる。つまり、液体の加圧量を上昇させるにつれて、回
転子駆動モータ1Mの単位時間当たりの回転数について
点線で示す制御量Eが実線で示す制御量Eに近づくこと
になり、点線で示す制御量Eに含まれる偽の制御量を検
出することが難しくなる。このような場合、偽の制御量
の存在を意識しないで逐次制御を行うと、目標値Aとの
偏差に偽の制御量が含まれてしまうという不都合が生じ
る。
【0028】このことから、図3に示す制御量Eが閾値
x−xから外れた斜線部aについては真の制御量に含ま
れる偽の制御量として検出するようにしたことで、シス
テムを不安定にする逐次制御が実施されることを防ぐこ
とができる。また、制御量の許容範囲が小である条件下
でも精度の良い逐次制御を実施できるようになる。
【0029】また、過渡状態以降の送出中における回転
子駆動モータ1Mのデューティについて定めた許容範囲
を超えた場合、先の逐次制御による制御量とあわせて異
常検出部3Aで異常判定処理を行い、許容値を超えた振
幅量が現れて異常が生じていると判定したときは異常検
出信号を制御部3の制御回路に出力することによって、
液体送出中の何らかの異常が突発的に生じた場合であっ
てもこれを速やかに検出することが可能になる。
【0030】上記した第1の実施の形態における異常の
検出装置によると、液体の送出状態に基づく状態監視信
号を流量調整器1から制御部3に入力して異常判定を行
うようにしたので、流量調整器1をセンサとしても使用
することができ、送出中に生じた異常を速やかに検出す
ることが可能になる。また、全体としてだけでなく瞬間
の送出精度が要求される用途に適用することで好ましい
送出特性を得ることができる。
【0031】例えば、液体原料(シロップ)を希釈水で
希釈して飲料を製造する場合には、予め定めた希釈比率
を外れると味覚が変化することから、一販売動作におけ
る希釈比率を一定に保つことが要求される。但し、貯蔵
されたシロップが飲料製造中に売り切れになることも考
えられ、この場合には飲料に濃淡が形成されてしまう不
都合がある。このような不都合を生じないようにするに
は、売り切れを速やかに検出できることが必要である。
【0032】図5は、第2の実施の形態として、第1の
実施の形態で説明した異常の検出装置30を適用した飲
料ディスペンサの概略構成を示し、液体原料であるシロ
ップと、希釈水と、炭酸水をそれぞれの供給ラインを介
してマルチバルブ29に供給し、マルチバルブ29で混
合してカップ50に供給するものであり、第1の実施の
形態で説明した管路13は、以降、シロップを供給する
シロップ供給ライン13として説明する。異常の検出装
置30については図1に示す構成と同様であることから
重複する説明を省略する。
【0033】この飲料ディスペンサは、高圧の炭酸を収
容した炭酸ガスボンベBと、液体原料としてのシロップ
Sを収容したシロップタンク6と、炭酸ガスをシロップ
タンク6に供給する炭酸ガス供給ライン7Aと、炭酸ガ
ス供給ライン7Aに設けられる炭酸ガス制御弁8Aと、
シロップSを冷却水Wによって冷却するシロップ冷却コ
イル15と、シロップ冷却コイル15を浸漬される冷却
水Wを満たした冷却水槽15Aと、図示しない冷却ユニ
ットから供給される冷媒の気化に基づいて冷却水Wを冷
却するエバポレータ15Bと、エバポレータ15Bに冷
媒を循環させる冷媒管路15Cと、シロップSを送出す
るシロップ供給ライン13と、シロップSを一定容積量
で連続的に送出させるとともにパルスエンコーダ1Sで
流量に応じた流量信号を出力する流量調整器1と、シロ
ップ供給ライン13を開閉するシロップ電磁弁14と、
シロップS、希釈水WA、炭酸水Wc等の液体を混合し
て販売飲料としてカップ50に排出するマルチバルブ2
9と、希釈水WAの取水管16と、取水管16を開閉す
る水電磁弁17と、希釈水WAを圧送する水ポンプ18
と、希釈水WAを冷却水(図示せず)によって冷却する
希釈水冷却コイル19と、希釈水WAを送出する希釈水
供給ライン20と、希釈水WAの流量に応じた流量信号
を出力する希釈水流量計21と、希釈水供給ライン20
を開閉する希釈水電磁弁22Aと、希釈水供給ライン2
0から分岐して設けられる水分岐ライン23と、水分岐
ライン23を開閉する電磁弁22Bと、水分岐ライン2
3を介して供給される希釈水WAと炭酸ガス供給ライン
7Bを介して供給される炭酸ガスとを混合して炭酸水W
cを形成するカーボネータ24と、炭酸ガス供給ライン
7Bに設けられる炭酸ガス制御弁8Bと、カーボネータ
24で形成された炭酸水Wcを送出する炭酸水供給ライ
ン25と、炭酸水Wcの流量に応じた流量信号を出力す
る炭酸水流量計26と、炭酸水Wcを冷却水(図示せ
ず)によって冷却する炭酸水冷却コイル27と、炭酸水
供給ライン25を開閉する炭酸水電磁弁28を有する。
【0034】また、図示しない構成として、シロップ冷
却コイル15と同様に希釈水冷却コイル19および炭酸
水冷却コイル27を冷却水によって冷却する冷却水槽、
カップ50を供給するカップ供給装置、カップ50に氷
を供給する製氷機、販売要求信号を入力する販売スイッ
チを有している。
【0035】エバポレータ15Bは、冷媒管路15Cを
介して供給される液冷媒を気化させることによって表面
に氷15Dを形成し、この氷15Dに基づいて冷却水槽
15Aの冷却水Wを冷却する。
【0036】流量調整器1は、第1の実施の形態で説明
した通電部2によって回転子駆動モータ1Mに電力を供
給される。また、回転子駆動モータ1Mは、その駆動状
態に応じた信号を第1の実施の形態で説明した制御部3
に出力する。また、回転子駆動モータ1Mに取り付けら
れたパルスエンコーダ1Sの出力パルスも制御部3に出
力する。
【0037】以下、第2の実施の形態の飲料ディスペン
サでシロップSと希釈水WAを混合して飲料を製造する
場合の動作について説明する。
【0038】まず、オペレータによって飲料を選択する
図示しない販売スイッチが押されると、制御部3に販売
要求信号が出力する。制御部3は、販売要求信号に基づ
いて水電磁弁17、水ポンプ18、希釈水電磁弁22A
に通電することによって希釈水供給ライン20を介して
マルチバルブ29に希釈水WAを供給する。制御部3に
は希釈水流量計21の流量信号が入力する。また、制御
部3は、希釈水WAの送出開始から一定の時間が経過し
た後にシロップ電磁弁14に通電してシロップ供給ライ
ン13を開き、続いて流量調整器1の回転子駆動モータ
1Mに通電してシロップSを介してマルチバルブ29に
供給する。
【0039】制御部3は、シロップSの送出動作を開始
してから回転子駆動モータ1Mのデューティを異常検出
部3Aで監視する。また、制御部3は、予め定められた
サンプリング周期毎に、希釈水流量計21から入力する
希釈水WAの流量信号とパルスエンコーダ1Sの出力パ
ルスに基づいて希釈比率を演算する。
【0040】図6は、予め設定された送出時間(例え
ば、5秒間)において逐次制御を行ったときの希釈比率
とデューティの変化を示し、実線はシロップSが安定し
て連続的に送出される場合の変化を示す。制御部3はサ
ンプリング周期毎に希釈水WAの流量を監視しながら飲
料について定められた希釈比率(目標値)Iを実現する
ように制御信号を通電部2に出力して送出制御を行う。
同図において、送出開始後は、パルスエンコーダ1Sの
出力パルスに基づいて把握される希釈比率が目標値Iに
対して大であることより、制御部3からシロップSの流
量を増大させるように通電部2へ制御信号が出力され
る。この制御信号に基づいて回転子駆動モータ1Mのデ
ューティが増加し、目標値Iに近づくにつれてデューテ
ィの増加量が減少している。また、制御部3はサンプリ
ング周期毎にパルスエンコーダ1Sの出力パルスに基づ
いて回転子駆動モータ1Mの単位時間の回転数が閾値の
範囲にあるか否かを監視しており、閾値を超えたサンプ
リング周期については異常発生を示すフラグを立てる。
また、制御部3は、回転子駆動モータ1Mのデューティ
が閾値を超えた振幅量を生じている場合についてもその
サンプリング周期について異常発生を示すフラグを立て
る。
【0041】一方、シロップSが売り切れの場合では、
一点鎖線に示すように、送出開始後にパルスエンコーダ
1Sの出力パルスに基づいて把握される希釈比率が目標
値Iに対して小になっている。これに対して制御部3か
らシロップSの流量を減少させるように通電部2へ制御
信号が出力されるが、シロップ供給ライン13内のシロ
ップSが不足して気液混合状態となっているためにパル
スエンコーダ1Sの出力パルスおよび回転子駆動モータ
1Mのデューティは実際の液体の送出状態と異なる偽の
情報を含んだ値となり、逐次制御は目標値Iを実現する
ことができない。
【0042】このような送出動作の異常に際し、パルス
エンコーダ1Sの出力パルスおよび回転子駆動モータ1
Mのデューティを状態監視信号として制御部3でサンプ
リング周期毎に監視することにより、シロップSの売り
切れを異常として速やかに検出することができる。
【0043】図7は、飲料毎のシロップ送出量を示し、
上記した飲料ディスペンサで種々の飲料を送出する場
合、ある飲料Jについては送出時間tにおけるシロップ
送出量がaであっても、他の飲料Kについては希釈比率
の違いによってシロップ送出量がbの場合もありえる。
このように飲料によって希釈比率が異なる場合であって
も、異常判定に必要な閾値等の条件を変更することによ
り、図8に示す希釈比率Lの飲料の場合であっても状態
監視信号に基づいて売り切れを検出することが可能であ
る。なお、図8における実線と一点鎖線の図示は図6に
示すものと同一である。
【0044】上記した第2の実施の形態によると、飲料
ディスペンサのシロップ供給ラインに設けられるシロッ
プ供給用の流量調整器1について、パルスエンコーダ1
Sの出力パルスおよび回転子駆動モータ1Mのデューテ
ィを状態監視信号として監視することにより売り切れセ
ンサとしてシロップSの売り切れを速やかに検出するこ
とができる。
【0045】上記した実施の形態では、飲料製造に用い
られるシロップを監視対象の液体として説明したが、シ
ロップ以外の他の液体を送出する際の異常を検出するこ
とも可能であり、その用途についても飲料製造以外の用
途に適用することが可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の異常の検出
装置によると、液体の送出状態に基づく状態監視信号を
流量調整器から制御部に入力して異常判定を行うように
したため、監視した制御量に含まれる異常を検出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る異常の検出装
置の概略構成図
【図2】流量調整器の構成を示し、(a)は平面図、
(b)は側面図、(c)は(b)のA−A部における断
面図
【図3】異常検出部の判定処理部における異常判定処理
説明図
【図4】あるシロップについてのデューティの変化を示
し、(a)は、シロップが有る場合の説明図、(b)
は、シロップの送出異常が生じた場合の異常判定処理説
明図
【図5】第2の実施の形態に係る飲料ディスペンサの概
略構成図
【図6】飲料ディスペンサでの飲料送出動作における希
釈比率とデューティの変化を示す説明図
【図7】希釈比率が異なる場合のシロップ送出量の違い
を示す説明図
【図8】飲料ディスペンサでの他の飲料送出動作におけ
る希釈比率とデューティの変化を示す説明図
【図9】従来の送出制御についての説明図
【図10】従来の逐次制御についての説明図
【図11】従来の送出制御についての説明図
【符号の説明】
1、流量調整器 1S、パルスエンコーダ 1M、回転
子駆動モータ 2、通電部 3A、異常検出部 3、制御部 6、シロップタンク 7A、炭酸ガス供給ライン 7B、炭酸ガス供給ライン 8A、炭酸ガス制御弁 8B、炭酸ガス制御弁 10、本体 10A、減速機
10B、蓋部 10a、流入部 10b、流出部 11、回転子 11
A、軸 13、シロップ供給ライン 13、管路 14、シロッ
プ電磁弁 15B、エバポレータ 15、シロップ冷却コイル 15D、氷 15A、冷却水槽 15C、冷媒管路 1
6、取水管 17、水電磁弁 18、水ポンプ 19、希釈水冷却コ
イル 20、希釈水供給ライン 21、希釈水流量計 22
A、希釈水電磁弁 22B、電磁弁 23、水分岐ライン 24、カーボネ
ータ 25、炭酸水供給ライン 26、炭酸水流量計 27、
炭酸水冷却コイル 28、炭酸水電磁弁 29、マルチバルブ 30、異常の検出装置 50、カップA

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 状態監視信号を出力する駆動部と、 前記状態監視信号に基づいて前記駆動部を逐次制御する
    制御部と、 前記状態監視信号に異常が生じた際、その異常を検出す
    る異常検出手段とを有することを特徴とする異常の検出
    装置。
  2. 【請求項2】 状態監視信号を出力する駆動部と、 前記状態監視信号に基づいて前記駆動部を逐次制御する
    制御部と、 前記状態監視信号が許容量から外れた際、その異常を検
    出する異常検出手段とを有することを特徴とする異常の
    検出装置。
  3. 【請求項3】 前記異常検出手段は、前記状態監視信号
    が前記許容量として設定された閾値から外れたときに異
    常として検出することを特徴とする請求項第2項記載の
    異常の検出装置。
  4. 【請求項4】 前記異常検出手段は、前記駆動部の過渡
    状態において前記状態監視信号が前記許容量として設定
    された閾値から外れたときに異常として検出することを
    特徴とする請求項第2項記載の異常の検出装置。
  5. 【請求項5】 前記異常検出手段は、前記駆動部の過渡
    条件下で出力される前記状態監視信号に基づいて正常動
    作と異常動作の差異を検出することを特徴とする請求項
    第2項記載の異常の検出装置。
  6. 【請求項6】 前記異常検出手段は、先の逐次制御に基
    づいて生じる前記状態監視信号の振幅量に基づいて正常
    動作と異常動作の差異を検出することを特徴とする請求
    項第2項記載の異常の検出装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動部は、前記状態監視信号に基づ
    いて設定される制御信号を前記制御部から入力する通電
    部と、 前記通電部によって通電されることにより回転するモー
    タを有することを特徴とする請求項第1項又は第2項に
    記載の異常の検出装置。
  8. 【請求項8】 前記制御部は、前記状態監視信号として
    前記モータの回転数を入力することを特徴とする請求項
    第7項記載の異常の検出装置。
  9. 【請求項9】 前記制御部は、前記状態監視信号として
    前記モータの電流値を入力することを特徴とする請求項
    第7項記載の異常の検出装置。
  10. 【請求項10】 前記制御部は、前記状態監視信号とし
    て前記モータのデューティ、電流値、又は回転数の少な
    くとも1つを入力することを特徴とする請求項第7項記
    載の異常の検出装置。
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JP4549010B2 (ja) * 2002-08-06 2010-09-22 三洋電機株式会社 送出制御装置

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