JP2003294489A - 計測器及び当該計測器の基準値調整方法 - Google Patents

計測器及び当該計測器の基準値調整方法

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JP2003294489A
JP2003294489A JP2002095196A JP2002095196A JP2003294489A JP 2003294489 A JP2003294489 A JP 2003294489A JP 2002095196 A JP2002095196 A JP 2002095196A JP 2002095196 A JP2002095196 A JP 2002095196A JP 2003294489 A JP2003294489 A JP 2003294489A
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value
circuit
analog
measuring instrument
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JP2002095196A
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Toshio Imai
俊雄 今井
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Citizen Watch Co Ltd
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光学式変位測長器含む計測器に於ける基準値
を容易に且つ正確に調整できる当該計測器に於ける基準
値調整方法を提供する。 【解決手段】 所定のピッチで配置された光学格子から
なる位置検出用パターン11と原点検出用パターン7,
8とが設けられた移動可能なメインスケール3、メイン
スケール3を照射する光を発生する光源手段1、当該メ
インスケール3の光学格子11を透過した光を受光する
受光素子で構成された位置検出用センサー手段12と、
原点検出用センサー手段10と、から構成されている計
測器100であって、当該計測器100は更に、位置検
出用センサー手段12或いは当該原点検出用センサー手
段9,10から出力されるアナログ信号波形の基準値を
調整するアナログ回路調整手段60とで構成され、位置
検出用センサー手段12、当該原点検出用センサー手段
9,10、及び当該アナログ回路調整手段60とを同一
のチップ62内に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計測器及び当該計
測器における基準値調整方法に関するものであり、特に
詳しくは、小型化された計測器とその基準値調整方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、計測器として例えば、レーザ
や発光ダイオード(LED)を用いた光学式測長器、及
び光学式エンコーダを用いた光学式エンコーダ測長器が
知られており、かかる光学式測長器は、主に2点間の長
さを測定する相対位置測定に用いられている。当該光学
式測長器は、レーザや発光ダイオード(LED)の波長
を単位として測長する為、高い精度を得る事が出来る。
【0003】光学式エンコーダ測長器は、位置検出用に
ガラス板、フィルム又は金属薄板等から構成される移動
スケールと当該移動スケールに所定のピッチで設けられ
た光学格子と、当該移動スケールの一方に設けられ、当
該移動スケールに平行光を照射するための固定された光
源とで構成され、且つ、当該移動スケールに対して所定
の距離をおいて対向配置された固定スケール(当該固定
スケールには2個又は4個の位置検出用光学格子があ
り、互いにその位相が90度ずれている)と位置検出用
受光センサーとから構成されているタイプと当該移動ス
ケールの他方に設けられ、固定スケールに形成していた
インデックス格子を受光用センサーに形成し、固定スケ
ールを無くしたタイプ(IPDタイプ)とが知られてい
る。
【0004】更に、原点検出用に、移動スケールには1
つ又は複数の原点検出用パターンが形成されており、固
定スケールタイプでは、固定スケールに原点検出用パタ
ーンに対向配置された原点検出用固定インデックス格
子、及び原点検出用受光センサーとが設けられており、
固定スケールをなくしたタイプ(IPDタイプ)では、
原点検出用パターンに対向配置された原点検出用インデ
ックス格子が形成されたと原点検出用受光センサが設け
られている。
【0005】此処で、上記した従来の光学式変位測長器
の構成と動作の一具体例について、図6及び図7を参照
しながら説明する。即ち、かかる光学式変位測長器00
に於いては、移動スケールが移動すると、位置検出用光
学格子と原点検出用固定インデックス格子とが重なり合
い、明暗が発生する。又、当該移動スケールが移動する
と、原点検出用光学格子と原点検出用固定インデックス
格子とが重なり合い、明暗が発生する。又、位置検出用
センサー手段及び原点検出用センサー手段は、この明暗
を検出する。その結果、当該光学式エンコーダ測長器
は、デジタル変位計として実用化されている。
【0006】図6を参照するならば、図に於いて、接触
子6が設けられたスピンドル5には透明な部材から構成
された移動スケール3が接続されており、当該移動スケ
ール3には等ピッチSで配置された光学格子11と、原
点検出用パターン7,8とが形成されている。当該移動
スケール3の一方の側には光源1とコンデンサレンズ2
が設けられており、他方の側には等ピッチSの位置検出
用光学格子47,48、及び原点検出用パターンと同一
若しくは反転した原点検出用光学格子49,50とが形
成された固定スケール34と、位置検出用受光半導体素
子である位置検出用フォトダイオード28,29及び、
原点検出用受光半導体素子である原点検出用フォトダイ
オード9,10が設けられている。
【0007】当該光源1とフォトダイオード28,29
及び9.10は、被測定物の変位に応じて移動する移動
スケール3と一定の位置に固定された固定スケール34
を挟んで向かい合っている。当該移動スケール3に設け
られている位置検出用パターン11と固定スケール34
に設けられている位置検出用光学格子47、48は同じ
ピッチ、同じ線幅であり、例えばピッチ20μm、線幅
10μmであり、両者は非常に高精度なスケールに製作
されている。
【0008】測定時にスピンドル5が矢印方向に移動
し、移動スケール3の位置検出用パターン11の透明な
部分と固定スケール34の位置検出用光学格子47若し
くは48の透明部分とが一致したとき、両者を透過する
光量は最大となる。一方、この状態から移動スケール3
が光学格子の1/2ピッチだけ移動すると、光学格子の
透明な部分と不透明な部分が重なり合うので当該透過光
量は最小となる。即ち、移動スケール3の移動に伴いフ
ォトダイオード28からの出力信号は正弦波信号とな
る。この誘起の数を計数すれば移動スケール3の移動距
離が求められる。
【0009】一般に、固定スケール34には通常4個2
組の光学格子47、48を備えており、これに対応して
位置検出用フォトダイオード28,29も4個2組設け
られている。そして、ペアを組んだ2個は、お互いに1
/2位相のずれた構成になっており、位置検出用フォト
ダイオードも互いに1/2位相のずれた構成になってお
り、その双方の出力の差分を取って合成してペア出力と
している。そして、一方の光学格子47の出力に対し
て、他方の光学格子48の出力は、1/4ピッチだけ位
相がずれている。
【0010】上記の光学式変位測長器100とは異な
り、固定スケールを有しない光学式変位測長器の具体的
な構成を図7に示しておく。即ち、図7は、上記した従
来の光学式変位測長器リニアセンサ100の一具体例に
於ける断面図であって、光源としてのLED1、コンデ
ンサレンズ2、メインスケール3、スピンドル5、当該
メインスケール3に直接対向するセンサー手段23に
は、第1と第2の原点検出センサー部9、10と位置検
出センサー部12とが垂直方向に配列されている構成を
採用している。2個のフォトダイオード28が設けられ
ており、当該移動スケール3は光源であるLED1、と
固定スケール34、フォトダイオード28とに挟まれて
いる。
【0011】又当該2個のLED1、コンデンサレンズ
2と、当該2個のフォトダイオード28とは相互に向か
い有って配置されている。尚、図7中、8は適宜のフレ
ーム、29Aは上カバー部、29Bは下カバー部、30
は支持台、18は固定螺子、31はメインスケール3の
支持台、32は、LED支持台である。
【0012】又、図8は、上記した従来の光学式変位測
長器に於いて、移動スケール3が移動した時に2つのフ
ォトダイオード28,29の出力信号を示したものであ
る。固定スケール34の一方の光学格子47を透過した
光を図11の信号Aとして表すと、固定スケール34の
他方の光学格子48を透過した光を表わす信号Bは、信
号AのピッチPに対して位相が1/4ピッチずれる。信
号Bの信号Aに対する位相の進み遅れで移動スケール3
の移動方向の右、左を判別する事が可能である。
【0013】又、当該移動スケール3に設けられている
原点検出用パターン7,8と固定スケール34に設けら
れている位置検出用パターン49,50は、例えば、原
点検出用パターン7と8は同一パターンであり、且つ原
点検出用光学格子50は、原点検出用パターン7と同一
のパターンであるが、原点検出用光学格子49は、原点
検出用パターン8とは反転したパターンである様に形成
されており、両者は、非常に高精度に製作されている。
【0014】そして、測定時に、スピンドル5が矢印の
方向に移動し、移動スケール3の原点検出用パターン7
の透明な部分と固定スケール34の原点検出用光学格子
50の透明な部分が一致したとき、両者を透過する光量
は最大となる。これとは逆に、この状態の時、移動スケ
ール3の原点検出用パターン8の透明な部分と固定スケ
ール34の原点検出用光学格子49の透明な部分が一致
したとき、両者を透過する光量は最大となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来に於ける
当該光学式変位測長器100に於いては、固定スケール
タイプでは移動スケールと固定スケールとの間隔を厳密
に設定しなければならないが、固定スケールと受光用セ
ンサーとの距離はそれほど厳密でなくとも良い。然しな
がら、固定スケールの無いIPDタイプの光学式変位測
長器では、移動スケールと受光用センサーとの間隔を厳
密に設定する必要がある。当該移動スケールと固定スケ
ールとの間隔若しくは当該移動スケールと受光センサー
との間隔は、光学的に決められ、単波長の光源の下で
は、インデックス格子のピッチSの二乗に比例し波長に
反比例する。
【0016】当該光学式変位測長器100では、移動ス
ケールの移動と共に移り行くインデックス格子を透過す
る光量の変化、別の言い方をすれば、固定インデックス
格子の影の変化を受光用センサーに反映させなければな
らないが、この影を正確に映すためには、上記の間隔が
必要である。当該ピッチを広くすると、この間隙を広げ
ることが出来るが、逆に、高精度を得るためには、ピッ
チSをより数多く分割しなければならない。
【0017】ピッチSを狭くすると、この間隔も狭くな
り、固定スケールタイプでは、設定が可能であるが、I
PDタイプでは、ICの表面から出ている端子の処理の
ために、近ずけることが困難であった。又、当然の事な
がら、固定スケールタイプでは、固定スケールが必須の
部品であり、これが存在するために光学式変位測長器1
00を薄く、然も小型化することが困難であった。
【0018】更に、上記した従来の固定スケールタイプ
の光学式変位測長器100に於いては、位置検出用受光
半導体素子であるフォトダイオード28,29及び原点
検出用受光半導体素子であるフォトダイオード9,10
は、各々個別の部品であり、互いの間隔を接近させるこ
とが出来ず、大きくなると言う課題の他、これらの部品
を一個一個正確に位置決めしなければならなかった。即
ち、当該光学式変位測長器100のサイズが大きくなる
と言う問題のために、メインスケールの幅も大きくせざ
るを得ず、その結果、当該光学式変位測長器100全体
の寸法が大型になるという問題があった。
【0019】一方、当該位置検出用受光素子及び原点検
出用受光素子の出力をそのまま光学式変位測長器100
の出力として、その後で処理する構成とし、当該光学式
変位測長器100そのものを小型化するという方法も採
用されてはいるが、位置検出用受光素子及び原点検出用
受光素子の出力がそのままで、ノイズに弱く、遠くまで
線を引き回すことが困難であった。
【0020】かかる課題を解決するために、例えば,特
開平9−304112号公報に開示されている様に、ガ
ラス基板上に電源線となるITOなどの透明電極を形成
し、その上にアモルファスシリコン膜によるPIN(又
はPNN等)受光接合を持つフォトダイオードを形成
し、フォトダイオードの形成されていない面を受光面と
して使用する構成について記載されている。
【0021】又、当該公報に於いては、フォトダイオー
ドをアモルファスシリコン膜により形成したが、単結晶
シリコン基板に形成した受光素子を用いることも出来る
と記載されている。しかし、此処に記載されていること
は、受光素子の部分だけであり、その後の処理回路に関
しては、全く別の部品で構成しなければならないことは
明らかである。
【0022】更に、特開平10−90008号公報に
は、1チップ化された市販の4分割せんさーを使用し
て、原点検出を行うような記述がある。市販されたもの
には、受光素子の出力をアンプで増幅して最終出力とす
るようになっているものも有るが、このチップを使って
も、位置検出用の受光素子とは別個の部品となる。
【0023】又、特開平10−132612号公報に
は、位置検出用受光素子、及び原点検出用受光素子を集
積化し、更に増幅回路まで集積形成する例が記載されて
いる。又、当該公報には、上記増幅回路に加えて、原点
検出回路及び信号処理回路までも集積形成して良いと記
載されている。
【0024】然しながら、上記した特開平9−3041
12号公報及び特開平10−90008号公報のいずれ
に於いても、たかだか受光素子の部若しくは、原点検出
の部分のみであり、又特開平10−132612号公報
では、集積化したが、ガラス基板にフェースダウンボン
ディングしたICを搭載し、ガラス基板を介して受光す
るようになっているため、メインスケールと集積された
ICとの距離を縮じめることが出来ず、分割数が多くな
るか若しくは粗い分割しか行えず課題の解決には至って
いない。
【0025】然しながら、上記した従来のリニアセンサ
に於いては、移動スケール3と固定スケール34の重な
りの明暗をフォトダイオード28で検出するため、固定
スケール34が必須であり、当該リニアセンサの厚みを
薄くする事が不可能であり従って、リニアセンサの寸法
が大型化していると言う問題があり、更には、当該移動
スケール3と固定スケール34との間隙を10〜50μ
mと狭く設定する必要があり、2つのスケールの面と面
の位置合わせの為の調整が非常に難しいと言う問題も有
った。
【0026】例えば、図9に従来の光学式変位測長器1
00に於ける回路構成の一例を示すならば、図中、20
0は、受光素子PD0とPD4と受光素子PD1とPD
5とで構成された位置検出用センサー手段201及び、
それぞれのセンサー手段201の出力する電流値を電圧
値に変換したアナログ波形信号を増幅するアンプ手段O
P1とOP2と含むセンサー部であり、それにアナログ
波形の基準値を調整する抵抗r1とr2からなる調整回
路203が外付けされている。
【0027】一方、300は、当該位置検出用センサー
手段201から出力されるアナログ出力波形を波形整形
する波形整形回路301と302、当該波形整形回路3
01と302の出力値を加算する加算回路303、及び
当該波形整形回路301と302の出力値並びに当該加
算回路の出力値をそれぞれデジタル値に変換するアナロ
グ・デジタル変換手段304,305、及び306とデ
ジタル検出回路307とを有する回路であって、更に、
当該波形整形回路301、302、当該加算回路並びに
当該アナログ・デジタル変換手段304,305、及び
306の基準値を調整する抵抗r3からr7からなる調
整回路308が外付けされている。
【0028】従って、当該各回路200と300とに外
付けされている調整回路203と308とが障害となっ
て当該光学式変位測長器100の小型化を妨げていた。
従って、本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を
解消し、原点及び位置の検出を容易に且つ正確に決定出
来、然も、小型で簡易な構成で有りながら容易に且つ正
確にリニアセンサに於ける原点位置を決定する事が可能
な光学式変位測長器を含む計測器及び当該光学式変位測
長器含む計測器に於ける基準値を容易に且つ正確に調整
できる当該計測器に於ける基準値調整方法を提供するも
のである。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には、以下に記載されたような技
術構成を採用するものである。即ち、本発明に於ける第
1の態様は、少なくとも、適宜のセンサー手段と当該セ
ンサー手段から出力される信号をアナログ波形信号とし
て出力するアナログ波形信号出力手段と、当該アナログ
波形信号出力手段に予め設定されているアナログ波形信
号の基準値と現在出力されている当該アナログ波形信号
の基準値との電圧差値を検出する基準値電位差検出手段
と、当該検出された電圧差値に基ずいて、当該アナログ
信号波形の基準値を調整するアナログ回路調整手段とで
構成され、且つ、少なくとも、当該センサー手段、当該
アナログ波形信号出力手段、当該基準値電位差検出手
段、当該アナログ回路調整手段とが同一のチップ内に配
置されている計測器であり、又、第2の態様としては、
少なくとも、予め定められた所定のピッチで配置された
光学格子からなる位置検出用パターンと当該位置検出用
パターンとは異なるパターンを持つ光学格子からなる原
点検出用パターンとが設けられた移動可能なメインスケ
ール、当該メインスケールの一方の側に設けられた当該
メインスケールを照射する光を発生する光源手段、当該
メインスケールの他方の側に設けられ、当該メインスケ
ールの光学格子を透過した光を受光する受光素子で構成
された位置検出用センサー手段と、当該原点検出用パタ
ーンを透過した光を受光する受光素子で構成された原点
検出用センサー手段と、から構成されている計測器で有
って、当該計測器は更に、少なくとも、当該位置検出用
センサー手段或いは当該原点検出用センサー手段から出
力されるアナログ信号波形の基準値を調整するアナログ
回路調整手段とで構成され、且つ、少なくとも、当該位
置検出用センサー手段、当該原点検出用センサー手段、
及び当該アナログ回路調整手段とを同一のチップ内に配
置した計測器である。
【0030】更に、本発明に於ける第3の態様として
は、少なくとも、予め定められた所定のピッチで配置さ
れた光学格子からなる位置検出用パターンと当該位置検
出用パターンとは異なるパターンを持つ光学格子からな
る原点検出用パターンとが設けられた移動可能なメイン
スケール、当該メインスケールの一方の側に設けられた
当該メインスケールを照射する光を発生する光源手段、
当該メインスケールの他方の側に設けられ、当該メイン
スケールの光学格子を透過した光を受光する受光素子で
構成された位置検出用センサー手段と、当該原点検出用
パターンを透過した光を受光する受光素子で構成された
原点検出用センサー手段と、から構成されている計測器
で有って、当該計測器は更に、少なくとも、当該位置検
出用センサー手段或いは当該原点検出用センサー手段か
ら出力されるアナログ信号波形の基準値を調整するアナ
ログ回路調整手段とで構成され、且つ、少なくとも、当
該位置検出用センサー手段、当該原点検出用センサー手
段、及び当該アナログ回路調整手段とを同一のチップ内
に配置した光学式変位測長器に於いて、出力波形を調整
すべき所定の電圧発生回路に入力される現在の入力アナ
ログ波形の基準値と当該所定の電圧発生回路において予
め設定されている出力アナログ波形の設定基準値との差
分電圧値(ΔV)を検出する工程、当該検出された差分
電圧値(ΔV)応答して、所定の調整電圧領域値を発生
させるために適宜の記憶手段に記憶されている予め定め
られたランク表からの特定のランク値を選択する工程、
当該選択されたランク値により設定された当該調整電圧
領域値の中から、所定の微調整用電圧を選択する工程、
当該選択された微調整用電圧値を使用して、当該出力波
形を調整すべき所定の電圧発生回路に入力される現在の
入力アナログ波形の基準値を調整変更する工程、当該現
在の出力アナログ波形の当該所定の電圧発生回路におい
て予め設定されている出力アナログ波形の設定基準値に
対するデューティー比が、50±1%以内であるか否か
を辺段する工程、当該デューティー比が50±1%以内
である場合には、当該調整操作を中止する工程、当該デ
ューティー比が50±1%以内でない場合には、当該調
整電圧領域値の中から、別の微調整用電圧を選択する工
程、当該選択された別の微調整用電圧を使用して、当該
出力波形を調整すべき所定の電圧発生回路に入力される
現在の入力アナログ波形の基準値を調整変更して、上記
した各工程を繰り返す工程、とから構成されている計測
器に於ける基準値調整方法である。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明に係る計測器及び計測器に
於ける基準値調整方法は上記した様な技術構成を採用し
ている事から、上記した従来技術の問題点を解消し、原
点及び位置の検出を容易に且つ正確に決定出来、然も、
小型で簡易な構成で有りながら容易に且つ正確にリニア
センサに於ける原点位置を決定する事が可能な計測器が
提供されると同時に、容易に且つ正確に当該計測器に於
ける基準値を調整できる当該計測器に於ける基準値調整
方法を提供することが可能になる。
【0032】
【実施例】以下に、本発明に係る計測器100の一具体
例の構成並びに、本発明における当該計測器100にお
ける基準値調整方法の一具体例を図面を参照しながら詳
細に説明する。以下に、本発明に於ける当該計測器10
0の一具体例として、従来例で説明したに適用した場合
について説明する。
【0033】即ち、図1は、光学式変位測長器の構成を
示すブロックダイアグラムであって、少なくとも、予め
定められた所定のピッチで配置された光学格子からなる
位置検出用パターン11と当該位置検出用パターン11
とは異なるパターンを持つ光学格子からなる原点検出用
パターン7,8とが設けられた移動可能なメインスケー
ル3、当該メインスケール3の一方の側に設けられた当
該メインスケール3を照射する光を発生する光源手段
1、当該メインスケール3の他方の側に設けられ、当該
メインスケール3の光学格子11を透過した光を受光す
る受光素子で構成された位置検出用センサー手段12
と、当該原点検出用パターン7,8を透過した光を受光
する受光素子で構成された原点検出用センサー手段10
と、から構成されている計測器100で有って、当該計
測器100は更に、少なくとも、当該位置検出用センサ
ー手段12或いは当該原点検出用センサー手段9,10
から出力されるアナログ信号波形の基準値を調整するア
ナログ回路調整手段60とで構成され、且つ、少なくと
も、当該位置検出用センサー手段12、当該原点検出用
センサー手段9,10、及び当該アナログ回路調整手段
60とを同一のチップ62内に配置した計測器100が
示されている。
【0034】尚、当該原点検出用センサー手段9,10
の当該光源手段と対向する面には、前記した原点検出パ
ターン7,8と対応するか或いはそれと180度反転し
たパターンとが直接接合せしめられている。本発明に於
ける計測器の種類は特に限定されるものではないが、例
えば、上記した様な光学式変位測長器であっても良く、
或いは、使用される上記センサー部2としては、温度、
圧力、歪、振動、音声、画像情報等の各種情報を適宜の
手段で検出し、その検出結果を電気的なアナログ波形出
力情報として出力するように構成されている全てのセン
サー機能を有する計測器に対して使用することが可能で
ある。
【0035】上記した具体例に於ける当該光学式変位測
長器100では、更に当該メインスケール11と当該受
光素子12、9,10との間に固定スケールが設けられ
ているものであっても良い。更に、本発明に於ける、当
該アナログ回路調整手段60は、少なくとも、当該位置
検出用センサー手段12に接続された電流―電圧変換手
段OP1、OP2,当該原点検出用センサー手段9に接
続された電流―電圧変換手段OP6、増幅手段、比較手
段等を含む波形整形手段OP3、OP4、OP7、加算
手段OP5、及び或いはアナログ・デジタル変換手段C
P1〜CP4の何れかに於ける基準電圧を調整する機能
を有するものである事が望ましい。
【0036】つまり、本発明に於ける当該光学式変位測
長器100は、図2に示す様に、当該位置検出用センサ
ー手段12を構成する受光素子PD0、PD4に接続さ
れた第1の電流電圧変換手段OP1、受光素子PD1、
PD5に接続された第2の電流電圧変換手段OP2、当
該それぞれの電流電圧変換手段に接続された第1と第2
のアナログ波形整形手段OP3、OP4、当該第1と第
2のアナログ波形整形手段に接続された加算手段OP5
及び当該加算手段、当該第1と第2のアナログ波形整形
手段のそれぞれに個別に接続されたアナログ・デジタル
変換手段CP1、CP2とCP3と、
【0037】原点検出用センサー手段9,10を構成す
る受光素子PD9,PD10に接続された第3の電流電
圧変換手段OP6、当該電流電圧変換手段OP6に接続
された第3のアナログ波形整形手段OP7、当該第3の
アナログ波形整形手段に接続されたアナログ・デジタル
変換手段CP4とが設けられているものである。
【0038】又、本発明に於ける当該アナログ回路調整
手段60は、当該第1の電流電圧変換手段OP1、当該
第2の電流電圧変換手段OP2、当該第3の電流電圧変
換手段OP6、当該第1のアナログ波形整形手段OP
3、当該第2のアナログ波形整形手段OP4、当該第3
のアナログ波形整形手段OP7,当該加算手段OP5、
及び当該加算手段、当該第1と第2と第3のアナログ波
形整形手段のそれぞれに個別に接続されたアナログ・デ
ジタル変換手段CP1〜CP4の少なくとも一つに接続
されている事が望ましい。
【0039】本発明に於ける計測器の具体例に於ける他
の態様としては、図2に示す様に、予め定められた所定
のピッチで配置された光学格子からなる位置検出用パタ
ーン11と当該位置検出用パターンとは異なるパターン
を持つ光学格子からなる原点検出用パターン7,8とが
設けられた移動可能なメインスケール、当該メインスケ
ール3の一方の側に設けられた当該メインスケール3を
照射する光を発生する光源手段1、当該メインスケール
3の他方の側に設けられ、当該メインスケール3の光学
格子を透過した光を受光する受光素子で構成された位置
検出用センサー手段12と、当該原点検出用パターン
7,8を透過した光を受光する受光素子で構成された原
点検出用センサー手段と9,10から構成されている光
学式変位測長器100で有って、当該光学式変位測長器
は更に、当該位置検出用センサー手段12の出力に応答
して発生するアナログ信号を電流電圧変換手段しながら
増幅処理する位置検出処理回路201、当該原点検出用
センサー手段9,10の出力に応答して発生するアナロ
グ信号を電流電圧変換しながら増幅処理する原点検出処
理回路202、当該位置検出処理回路201から出力さ
れるアナログ信号と当該原点検出処理回路202から出
力されるアナログ信号とから、位置信号及び原点信号を
生成するための波形整形を行う第1の位置信号処理回路
301、第2の位置信号処理回路302、加算回路30
3及び原点信号処理回路308と、上記各回路のいずれ
かと接続しその回路定数を調整するアナログ回路調整手
段60とで構成され、且つ、少なくとも、当該位置検出
用センサー手段12、当該原点検出用センサー手段9,
10等と接続される、当該位置検出処理回路、当該原点
検出処理回路、当該位置信号処理回路、当該原点信号処
理回路及び当該アナログ回路調整手段とを同一のチップ
62内に配置した構成を有していることが望ましい。
【0040】本発明に於いて使用される当該アナログ回
路調整手段60は、出力波形を調整すべき所定の電圧発
生回路、例えば、アナログ信号波形整形回路301或い
は302に対して現在入力されているアナログ波形の基
準値Vtと当該所定の電圧発生回路において予め設定さ
れている出力アナログ波形の設定基準値Vcpとの差分
電圧値ΔVに応答して第1の基準電圧値V1を発生する第
1基準電圧回路63と、当該第1の基準電圧値V1とは
異なる第2の電圧値V2を発生する第2基準電圧回路6
4と、当該第1の基準電圧値V1と当該第2の基準電圧値
V2との間の領域内(V1〜V2、ここでV1>とす
る)の任意の電圧値Vnを任意に選択することが出来る
様に構成されたアナログ波形の基準電圧値調整用の一つ
或いは複数個の微調電圧発生回路65とで構成されてい
る事が好ましい。
【0041】更に、本発明に於ける当該アナログ回路調
整手段60には、図4に示す様に、出力波形を調整すべ
き所定の電圧発生回路に入力される現在の入力アナログ
波形の基準値Vtと当該所定の電圧発生回路において予
め設定されている出力アナログ波形の設定基準値Vcp
との差分電圧値ΔVを検出する差分電圧値検出手段6
7、当該差分電圧値検出手段67が検出した当該差分電
圧値に応答して第1の基準電圧値V1を発生する第1基
準電圧回路63と、当該第1の基準電圧値V1とは異な
る第2の電圧値V2を発生する第2基準電圧回路64とを
含み、当該検出された差分電圧値ΔVを修正するための
当該第1と第2の基準電圧回路63,64から予め定め
られた電位差Vp、例えば、40mV或いは80mV等の
電位差を有する所定の電圧値範囲V1〜V2を持つ調整
電圧領域値VRを選択する調整電圧領域値選択手段70
と、当該調整電圧領域値範囲VR内から更にアナログ波形
の基準電圧値Vtの微調整に使用するための微調電圧VB
を選択して発生させる微調電圧発生手段65とが設けら
れている
【0042】更に、本発明に於ける当該アナログ回路調
整手段60には、当該調整電圧領域値を選択するために
予め定めた複数種の当該調整電圧領域値のそれぞれにラ
ンク値を付与したランク表を記憶する適宜のランク表記
憶手段69及び当該ランク表に設定されているランク値
に対応して後述する適宜のスイッチ手段を選択できるよ
うに構成されているメモリアレー手段66及び上記した
アナログ回路調整操作を実行するためのプログラムを格
納しているソフトウェア格納手段68とが設けられてい
る事が望ましい。
【0043】本発明にかかる当該アナログ回路調整手段
60で使用される当該第1及び第2の基準電圧回路63
及び64は、図5に例示する様な回路構成を有するもの
である事が望ましく、例えば、図5に示す様に、それぞ
れ、複数段の電圧値を任意に選択して発生させる様に構
成されているものである。より具体的には、図5に示す
とおり、当該第1の基準電圧回路は、複数段に直列に接
続された抵抗手段RL1〜RL9と当該各抵抗間の接続
ノード部にそれぞれ個別に接続された複数個のスイッチ
手段SW1〜SW8と当該各スイッチ手段SW1〜SW
8を任意に選択的に制御する第1のデコーダ手段71と
から構成されており、又、当該第2の基準電圧回路は、
複数段に直列に接続された抵抗手段RH1〜RH9と当
該各抵抗間の接続ノード部にそれぞれ個別に接続された
複数個のスイッチ手段SW10〜SW17と当該各スイ
ッチ手段SW10〜SW11を任意に選択的に制御する
第2のデコーダ手段72とから構成されているものであ
る。
【0044】尚、図中、73及び74は適宜のバッファ
ー手段である。つまり、本発明に於ける当該第1と第2
の基準電圧回路63と64は、相互に予め定められた電
位差Vpを持つ電圧値を個別に発生する様に設定されて
いるものである。例えば、当該第1と第2の基準電圧回
路63と64は、相互に予め定められた電位差Vp、例
えば、40mVを持つ様に出力される様に予め設定されて
おり、当該第1の基準電圧回路63からは、2.62V
電圧値を発生させ、又、当該第2の基準電圧回路64か
らは、2.66V電圧値を発生させるように設定する事
が出来る。
【0045】その場合には、当該第1の基準電圧回路6
3に於いては、どれとどれのスイッチ手段を選択し、
又、当該第2の基準電圧回路64於いては、どれとどれ
のスイッチ手段を選択すれば良いかは、予め定められて
おり、その結果が当該ランク値として当該ランク表に登
録されている。かかるランク表は、互いに異なる条件に
設定された複数種のランク表を予め用意しておいて、当
該記憶手段に記憶させておくことも望ましい。
【0046】次に、本発明に於ける当該微調電圧発生回
路65、当該第1と第2の基準電圧回路63,64間に
於いて選択された所定の電位差Vpを有する調整電圧領
域値VRの範囲内から更に微調整用の電圧値VBを選択
する様に設定されているものである。当該微調電圧発生
回路65は、複数段に直列に接続された抵抗手段RM1
〜RM8と当該各抵抗間の接続ノード部にそれぞれ個別
に接続された複数個のスイッチ手段SW18〜SW25
と当該各スイッチ手段SW18〜SW25を任意に選択
的に制御する第3のデコーダ手段75とから構成されて
いるものである。
【0047】尚、当該微調電圧発生回路65は、所定の
アナログ検出回路307と接続されている事が望まし
く、又、上記した事第1から第3のデコーダ手段71、
72、及び75は、上記したメモリアレイ回路66に接
続されており、前記した調整電圧領域値選択手段70の
操作或いは指示に応答して作動する当該メモリアレイ回
路66の制御を受ける様に構成されている。
【0048】上記した本発明に於ける当該アナログ回路
調整手段60には、更に、当該第1基準電圧回路63が
出力しえる予め定められた複数段の電圧値レベルV1と
当該第2基準電圧回路64が出力しえる予め定められた
複数段の電圧値レベルV2とを記憶する記憶手段80が
設けられても良く、それによって、当該第1と第2の基
準電圧回路間に於いて選択された所定の電位差を有する
調整電圧領域値VRを選択するために、当該各記憶手段
80の記憶情報から当該第1の基準電圧回路63におけ
る選択すべき当該スイッチ手段SW1〜SW8と当該第
2の基準電圧回路64における選択すべき当該スイッチ
手段手段SW10〜SW17との組み合わせ情報を記憶
した前記説明したランク表が形成されるものであり、そ
れによって、当該検出された差分電圧値に応答して当該
ランク表から任意のランク情報が選択される様に構成さ
れているものである。
【0049】図10は、本発明に於いて使用される当該
ランク表の一例を示す図である。即ち、図10(A)
は、当該第1と第2の電圧発生回路63と64とが発生
する当該基準電圧間に40mVの電位差Vpを設定し、
第1のランクでは、当該第1の基準電圧回路63が発生
する電圧が2.62Vであり、当該第2の基準電圧回路
64が発生する電圧が2.66Vに設定されており、同
様に第2のランクでは、当該第1の基準電圧回路63が
発生する電圧が2.58Vであり、当該第2の基準電圧
回路64が発生する電圧が2.62Vに設定されてお
り、又、第3のランクでは、当該第1の基準電圧回路6
3が発生する電圧が2.54Vであり、当該第2の基準
電圧回路64が発生する電圧が2.58Vに設定されて
おり、以下同様な関係でランク8まで設定されている。
又、図10(B)は、当該第1と第2の電圧発生回路6
3と64とが発生する当該基準電圧間に40mVの電位
差Vpを設定し、第1のランクでは、当該第1の基準電
圧回路63が発生する電圧が2.74Vであり、当該第
2の基準電圧回路64が発生する電圧が2.78Vに設
定されており、同様に第2のランクでは、当該第1の基
準電圧回路63が発生する電圧が2.66Vであり、当
該第2の基準電圧回路64が発生する電圧が2.70V
に設定されており、又、第3のランクでは、当該第1の
基準電圧回路63が発生する電圧が2.58Vであり、
当該第2の基準電圧回路64が発生する電圧が2.62
Vに設定されており、以下同様な関係でランク8まで設
定されている。
【0050】つまり、図10(B)のランク表では、当
該各ランク値間に80mVの差が設定されている。本発
明に於いては、当該所定のランク表を使用する事が決定
された場合には、当該調整操作を実行する初期状態に於
いては、当該ランク表の略中央値、例えば、ランク値4
が設定されていることが望ましい。このことは、仮に調
整しようとするアナログ信号波形出力回路に対して、現
在入力されている当該アナログ信号波形の基準値Vt
が、当該アナログ信号波形出力回路に対して、予め定め
られた設定されたアナログ信号波形の基準値Vcpより
も高い場合には、当該設定されているランク値よりも低
いランク値、例えばランク値3或いはランク値2が調整
のために選択されることが望ましく、逆に、現在入力さ
れている当該アナログ信号波形の基準値Vtが、当該ア
ナログ信号波形出力回路に対して予め定められた設定さ
れたアナログ信号波形の基準値Vcpよりも低い場合に
は、当該設定されているランク値よりも高いランク値、
例えばランク値5或いはランク値6が調整のために選択
されることが望ましい。
【0051】本発明に於ける当該アナログ回路調整手段
60には、上記した様に、当該アナログ波形の現在の基
準値を当該アナログ波形出力回路に予め定められたアナ
ログ出力波形の設定基準と一致させるための調整操作
を、後述する様な、コンピュータに実行させるためのプ
ログラムを内蔵したプログラム格納手段が設けられてい
る事も望ましい。又、上記した本発明にかかる当該アナ
ログ回路調整方法は、コンピュータにより全自動的に実
行されるものではなく、オペレータによってマニュアル
的に実行されるものであってもよく、その為に、例え
ば、当該ランク表を選択するため、或いは当該微調電圧
発生回路を操作するための外部入力手段81が設けられ
ているものであっても良い。
【0052】又、本発明に於ける当該差分電圧値を調整
する操作は、例えば、当該アナログ波形出力手段に入力
されている現在の入力アナログ波形の当該アナログ波形
出力手段に予め設定されているアナログ信号波形の基準
値Vcpに対するデューティー比を50%に一致させる
様に調整する操作が採用されるものである事が望まし
い。尚、本発明に於ける当該アナログ回路調整手段60
に於いては、当該チップ62の端子引き出し部を当該チ
ップ62の1辺に集中的に配置することも好ましい態様
である。
【0053】次に、本発明に於ける当該計測器の基準値
調整方法の一具体例を図11に示すフローチャート及び
図12に示す調整方法の具体的処理例を参照しながら詳
細に説明する。即ち、本発明於ける計測機器の一具体例
である光学式変位測長器を例に取ってはにかかるアナロ
グ信号波形の基準値調整方法の例を説明するならば、少
なくとも、予め定められた所定のピッチで配置された光
学格子からなる位置検出用パターンと当該位置検出用パ
ターンとは異なるパターンを持つ光学格子からなる原点
検出用パターンとが設けられた移動可能なメインスケー
ル、当該メインスケールの一方の側に設けられた当該メ
インスケールを照射する光を発生する光源手段、当該メ
インスケールの他方の側に設けられ、当該メインスケー
ルの光学格子を透過した光を受光する受光素子で構成さ
れた位置検出用センサー手段と、当該原点検出用パター
ンを透過した光を受光する受光素子で構成された原点検
出用センサー手段と、から構成されている光学式変位測
長器で有って、当該光学式変位測長器は更に、少なくと
も、当該位置検出用センサー手段或いは当該原点検出用
センサー手段から出力されるアナログ信号波形の基準値
を調整するアナログ回路調整手段とで構成され、且つ、
少なくとも、当該位置検出用センサー手段、当該原点検
出用センサー手段、及び当該アナログ回路調整手段とを
同一のチップ内に配置した光学式変位測長器に於いて、
出力波形を調整すべき所定の電圧発生回路に入力される
現在の入力アナログ波形の基準値と当該所定の電圧発生
回路において予め設定されている出力アナログ波形の設
定基準値との差分電圧値(ΔV)を検出する工程、当該
検出されたに差分電圧値(ΔV)応答して、所定の調整
電圧領域値を発生させるために適宜の記憶手段に記憶さ
れている予め定められたランク表からの特定のランク値
を選択する工程、当該選択されたランク値により設定さ
れた当該調整電圧領域値の中から、所定の微調整用電圧
を選択する工程、当該選択された微調整用電圧値を使用
して、当該出力波形を調整すべき所定の電圧発生回路に
入力される現在の入力アナログ波形の基準値を調整変更
する工程、当該現在の出力アナログ波形の当該所定の電
圧発生回路において予め設定されている出力アナログ波
形の設定基準値に対するデューティー比が、50±1%
以内であるか否かを辺段する工程、当該デューティー比
が50±1%以内である場合には、当該調整操作を中止
する工程、当該デューティー比が50±1%以内でない
場合には、当該調整電圧領域値の中から、別の微調整用
電圧を選択する工程、当該選択された別の微調整用電圧
を使用して、当該出力波形を調整すべき所定の電圧発生
回路に入力される現在の入力アナログ波形の基準値を調
整変更して、上記した各工程を繰り返す工程、とから構
成されている計測器に於ける基準値調整方法である。
【0054】より具体的には、図11に於いて、スター
ト後、ステップ(S-1)に於いて、出力波形を調整すべ
き所定の電圧発生回路に入力される現在の入力アナログ
波形の基準値と当該所定の電圧発生回路において予め設
定されている出力アナログ波形の設定基準値との差分電
圧値(ΔV)を検出する工程が実行され、ステップ(S-
2)に於いて、当該差分電圧値(ΔV)が0有るか否か
が判断され、YESであればENDとなるがNOであれ
ば、ステップ(S-3)に進み、上記した予め定められた
ランク表から、現在当該アナログ回路調整手段60に設
定されているランク値LOとは異なるランク値Lnを選
択する工程が実行される。ここでは、ランク値5をLn
(n=1)として選択する。
【0055】その後、ステップ(S-4)に進み、当該選
択されたランク値L1に基ずいて、当該調整電圧領域値
である、第1と第2の基準電圧回路の出力電圧値の差分
値Vpから当該微調電圧発生回路65に於いて、当該差
分値Vpの中から所定の微調製電圧VB(VBn、n=
1)を発生させる工程が実行される。その後、ステップ
(S-5)に進み、当該微調製電圧VB1を使用して、当
該アナログ信号波形出力回路に於けるアナログ信号波形
の基準値を修正する工程が実行され、ステップ(S-6)
に進み、当該デューティー比が50±1%以内であるか
否かが判断され、YESであればENDとなり、NOで
あればステップ(S-7)に進んで、当該別の微調製電
圧VB(VBn、n=n+1)を選択して発生させる工
程が実行される。
【0056】その後、ステップ(S-8)に進み、当該
微調製電圧VBは、選択された当該ランク値L1ないで
最後の微調製電圧であるか否かが判断され、NOであれ
ば、ステップ(S-8)に戻って、上記した各工程が繰
り返され、YESである場合には、ステップ(S-9)
に於いて、当該ランク表のランク値を別のランク値に変
更(Ln、n=n+1)する操作が実行される。その
後、ステップ(S-10)に進み、当該ランク値L2に
は、選択された当該ランク表内で最後のランク値である
か否かが判断され、NOであれば、ステップ(S-4)
に戻って、上記した各工程が繰り返されるが、YESで
ある場合には、ステップ(S-11)に於いて、別のラ
ンク表を選択する工程が実行され、ステップ(S-4)
に戻って、上記した各工程が繰り返される。尚、全ての
ランク表が使用された後でも当該デューティー比が50
±1%以内とならない場合には、当該アナログ信号発生
回路は不良として判断する事になる。
【0057】又、本発明に於ける上記した計測器に於け
る基準値調整方法は、当該計測器が製作された直後の時
点での調整段階で使用されるものである。上記した本発
明に於ける計測器の基準値調整方法の更に詳細な手順に
ついて図12を参照しながら詳細に説明する。即ち、図
12(A)には、ある特定のアナログ信号波形出力回
路、例えば、図2に示す比較回路CP1、に入力される
アナログ信号波形401がオシログラフ等で示されてい
る状態を示している。つまり、図12(A)は、当該ア
ナログ信号波形出力回路に予め設定されているアナログ
波形の基準電圧Vcpに対して、現在当該アナログ信号
波形出力回路から出力されているアナログ信号波形40
1の基準電圧Vtは、差分電圧値ΔVだけ高くなってい
る状態を示している。この状態をオペレータがオシログ
ラフ等から確認するか、適宜の検出手段を使用して検出
し、マニュアル的にあるいは適宜のソフトウェアを利用
して自動的上記した基準値調整操作が開始される事にな
る。
【0058】図12(A)に示す様に、この状態では、
当該当該アナログ信号波形出力回路に予め設定されてい
るアナログ波形の基準電圧Vcpに対する当該アナログ
信号波形のデューティー比は40%であることを示して
いる。かかる状況で、当該アナログ信号波形の現在の基
準電圧Vtを基準電圧Vcpに一致させる調整操作を行
うに際して、当該デューティー比を50±1%となる様
に調整操作を実行する事になる。尚、図12(A)に関
してより詳細に説明すると、当該アナログ信号波形40
1は、図2のOP3の出力信号であり、デジタル信号4
03は、図2の比較回路CP1でデジタル化した出力信
号である。又、基準電圧値Vcpは、当該比較回路CP
1の動作点でもある。
【0059】操作の手順としては、上記したメモリアレ
イを構成する不揮発性半導体メモリの書き込み消去手段
により、メモリアレイのすべてのメモリ素子を消去状態
にするメモリの初期化を行う。このとき、アナログ回路
調整手段を構成する第1の基準電圧回路と第2の基準電
圧回路と微調回路はランク4の出力値が選択されている
ものとする。この初期状態に於けるOP3のアナログ出
力信号と、比較回路CP1のデジタル出力信号を図12
(A)に示す。かかる状態に於いて、当該デューティー
比が、48〜52%の範囲をはずれている場合には、一
般的には、当該アナログ回路調整手段を構成する微調回
路で振幅中心を調整しても50±1%の範囲にすること
は困難である。
【0060】従って、アナログ回路調整手段を構成する
第1の基準電圧回路と第2の基準電圧回路のそれぞれの設
定値を変更して、アナログ信号401の振幅中心をVc
pにちかずける様に調整する。このとき、デジタル信号
403のデューティー比が、先ず、48〜52%の範囲
になる様に、調整する。但し、初期状態に於いて、デジ
タル信号403のデューティー比が48〜52%の範囲
にあるならば、この作業は、不要である。
【0061】次に、図12(B)に示す様に、アナログ
信号401の振幅中心は、当該比較回路CP1の動作点
より高電位であるので、第1の基準電圧回路と第2の基
準電圧回路の出力を下げるために、メモリアレイのメモ
リ領域を書き込み消去手段を用いて書き換えてランク
5、ランク6、ランク7、ランク8を順次に選択する。
そして、デジタル信号403のデューティー比が48〜
52%の範囲に入るランクを選択する。デジタル信号4
03のデューティー比が48〜52%の範囲にある状態
を図12(B)に示す。この段階から、アナログ回路調
整手段を構成する微調回路でアナログ信号401の振幅
中心を調整して、当該デジタル信号のデューティー比が
49〜51%の範囲に入る様に処理する。図示してはい
ないが、アナログ信号401の振幅中心は比較回路CP
1の動作点より低電圧である場合には、第1の基準電圧
回路と第2の基準電圧回路の出力値を上げるために、メ
モリアレイのメモリ領域を書き込み消去手段を用いて書
き換えてランク3、ランク2、ランク1、を順次に選択
する。
【0062】その後、図12(C)に示す様に、アナロ
グ回路調整手段を構成する微調回路のランクを制御する
メモリアレイのメモリ領域を、書き込み消去手段を用い
て書き換えて、アナログ信号401の振幅中心を調整し
て、デジタル信号403のデューティー比が49〜51
%の範囲に入る様に処理する。そして、デューティー比
が、もっとも50%に近ずくランクを最終的に選択す
る。デジタル信号403のデューティー比が49〜51
%の範囲に入り、アナログ信号401の振幅中心の調整
を終了した状態が図12(C)に示されている。
【0063】本発明に於ける当該基準値調整方法は、図
2の他の回路、例えば、OP4,OP5に対しても同様
に操作することが可能である。又、OP1,OP2に対
しては、OP1の出力信号とOP2の出力信号の振幅中
心の電圧さが最小となる様に、アナログ回路調整手段を
用いて調整する。又、比較回路CP1,CP2,CP3
の動作点の調整は、初期状態での動作点がOP3,OP
4,OP5の調整範囲外であるときに行うことが望まし
い。
【0064】以下に、本発明に於ける2つの基準電圧回
路を構成する抵抗値の決め方の一例を説明する。即ち図
5に示す様に、電源電圧の値をVddとして、アナログ
回路調整手段の調整範囲の中心電圧値をVMとし、微調
回路を構成する8個の抵抗RM1〜RM8の抵抗値は等
しくr1であり、かつ1個の抵抗による電圧降下量をv
1として、アナログ回路調整手段の構成する各抵抗値の
決め方を以下の通り説明する。微調回路を構成する8個
の抵抗RM1〜RM8の両端に印加される電圧差は、v
2=8×v1であり、第1の基準電圧VLと第2の基準
電圧VHの差でもある。電源電圧Vddとv2より電圧
差を作るに必要な抵抗値は、 r2=v2/Vdd×r0 (1) である。ここで、r0は、第1の基準電圧回路を構成す
る抵抗RL1〜RL9の抵抗値の合計である。又、第2
の基準電圧回路を構成する抵抗RH1〜RH9の抵抗値
の合計である。
【0065】第1の形態 第1の基準電圧回路の抵抗RL2〜RL8と、第2の基
準電圧回路の抵抗RH2〜RH8の値をr2とする。次
に、第1の基準電圧回路の抵抗RL4と抵抗RL5との
接続点が電圧差VMとなる様に抵抗RL1と抵抗RL9
の値を求める。同様に、第2の基準電圧回路の抵抗RH
5と抵抗RH6との接続点が電圧差VMとなる様に抵抗
RH1と抵抗RH9の値を求める。このように、第2の
基準電圧回路の設定可能な電圧範囲は、第1の基準電圧
回路の設定可能な電圧範囲よりv2だけ平行移動してい
る。
【0066】抵抗RL1と抵抗RL9の値を求めると、 r0=RL1+7×r2+RL9 (2) VM=(RL9+4×r2)/r0×Vdd (3) (1)、(2)、(3)式より、 RL9=(VM/v2−4)×r2 (4) RL1=((Vdd−VM)/v2−3)×r2 (5) が求まる。 同様に、抵抗RH1と抵抗RH9の値をもとめると、 r0=RH1+7×r2+RH9 (6) VM=(RH9+4×r2)/r0×Vdd (7) (1)、(6)、(7)式より、 RH9=(VM/v2−4)×r2 (8) RH1=((Vdd−VM)/v2−3)×r2 (9) となる。
【0067】例えば、電源電圧Vdd=5V,中心電圧
VM=2.5V,微調電圧v1=5mV,r2=2kΩ
ではv2=40mV、RL9=117kΩ,RL1=1
19kΩ,RH9=119kΩ,RH1=117kΩ,
r0=250kΩとなる。このアナログ回路調整手段
は、2.34Vから2.66Vの範囲を5mVステップ
で電圧値を設定する事が可能である。図10(A)は、
メモリに記憶するランク値と第1の基準電圧回路及び第
2の基準電圧回路との関係を示すものである。この様
に、第1の基準電圧回路と第2の基準電圧回路におい
て、それぞれび基準電圧回路が発生する同じランクの基
準電圧の差がv2となる。つまり、第1の基準電圧回路
と第2の基準電圧回路とを設定するメモリ領域を共用す
ることが可能となる。
【0068】第2の形態第1の基準電圧回路の抵抗RL
2〜RL8と、第2の基準電圧回路の抵抗RH2〜RH
8の値を2×r2とする。次に、第1の基準電圧回路の
抵抗RL4と抵抗RL5との接続点が電圧差VMとなる
様に抵抗RL1と抵抗RL9の値を求める。同様に、第
2の基準電圧回路の抵抗RH4と抵抗RH5との接続点
が電圧差(VM+2)となる様に抵抗RH1と抵抗RH
9の値を求める。このように、第2の基準電圧回路の設
定可能な電圧範囲は、第1の基準電圧回路の設定可能な
電圧範囲よりv2だけ平行移動している。
【0069】抵抗RL1と抵抗RL9の値を求めると、 r0=RL1+14×r2+RL9 (10) VM=(RL9+8×r2)/r0×Vdd (11) (1)、(10)、(11)式より、 RL9=(VM/v2−8)×r2 (12) RL1=((Vdd−VM)/v2−6)×r2 (13) が求まる。 同様に、抵抗RH1と抵抗RH9の値をもとめると、 r0=RH1+14×r2+RH9 (14) VM+v2=(RH9+8×r2)/r0×Vdd(15) (1)、(14)、(15)式より、 RH9=(VM+v2/v2−8)×r2 (16) RH1=((Vdd−VM−v2)/v2−6)×r2 (17) となる。
【0070】例えば、電源電圧Vdd=5V,中心電圧
VM=2.5V,微調電圧v1=5mV,r2=2kΩ
ではv2=40mV、RL9=109kΩ,RL1=1
13kΩ,RH9=111kΩ,RH1=111kΩ,
r0=250kΩとなる。このアナログ回路調整手段
は、2.18Vから2.78Vの範囲を5mVステップ
で電圧値を設定する事が可能である。図10(B)は、
メモリに記憶するランク値と第1の基準電圧回路及び第
2の基準電圧回路との関係を示すものである。この様
に、第1の基準電圧回路と第2の基準電圧回路におい
て、基準電圧の差がv2となるのは、それぞれのランク
が同じ場合と、第2の基準電圧のランクが第1の基準電
圧のランクより1大きい場合である。そして、微調回路
により、最小電圧差v1で設定することが可能である。
【0071】この第2の形態では、第1の基準電圧及び
第2の基準電圧のランクを記憶するメモリ領域を共用す
ることが出来ないが、第1の形態より調整範囲を広げる
ことが可能となる。上記2つの形態に於いて、微調回路
を構成する8個の抵抗RM1〜RM8の抵抗値r1の上
限は、100kΩ以下であることが望ましい。又、下限
は、第1の基準電圧回路を構成する第1のバッファ回路
Bu1と第2の基準電圧回路を構成する第2のバッファ
回路Bu12の電流供給能力に依存するが100Ω以上
であることが望ましい。
【0072】
【発明の効果】本発明は、上述した様な構成を採用して
いるので、計測機器に於けるセンサー部と配線部との接
合構造の高さを100μ以下に抑える構造を提供するこ
とによって、実用的な小型の計測機器を製造することを
可能にするものであり、特には、光学式変位測長器の小
型化と移動スケールの移動方向の制約のない高機能を有
する光学式変位測長器を提供する事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る計測器の一具体例である
光学式変位測長器の構成を説明する斜視図である。
【図2】図2は、本発明に係る計測器におけるアナログ
・デジタル変換回路の一構成例を示す回路図である。
【図3】図3は、本発明に係る計測器に於いて使用され
るアナログ回路調整手段の構成の一具体例を示すブロッ
クダイアグラムである。
【図4】図4は、本発明に係る計測器の一具体例の構成
を示すブロックダイアグラムである。
【図5】図5は、本発明に於いて使用されるアナログ回
路調整手段の回路構成の一具体例を示すブロックダイア
グラムである。
【図6】図6は、従来の光学式変位測長器の一具体例に
於ける構成を説明する斜視図である。
【図7】図7は、の一具体例に於ける構成を説明する断
面図である。
【図8】図8は、従来の光学式変位測長器に於ける検出
波形の状態を説明する図である。
【図9】図9は、従来の計測器に於いて使用されている
アナログ回路調整手段の回路構成の一例を示すブロック
ダイアグラムである。
【図10】図10は、本発明に於ける計測器のアナログ
回路調整手段で使用されるランク表の例をしめす図であ
る。
【図11】図11は、本発明にかかる計測器における基
準値調整方法の操作手順を説明するフローチャートであ
る。
【図12】図12は、本発明にかかる計測器における基
準値調整方法における、調整方法の具体例を説明する図
である。
【符号の説明】
11 位置検出用パターン 7,8 原点検出用パターン 3 メインスケール 1 光源手段 12 位置検出用センサー手段 10 原点検出用センサー手段 100 計測器 9,10 原点検出用センサー手段 60 アナログ回路調整手段 62 チップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F077 AA21 AA38 CC02 NN30 PP19 QQ04 QQ05 QQ11 TT32 TT62 TT66 UU25 2F103 BA32 CA02 DA01 DA12 EA15 EA17 EB01 EB12 EB16 ED01 ED09 ED27 ED32 FA12

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、適宜のセンサー手段と当該
    センサー手段から出力される信号をアナログ波形信号と
    して出力するアナログ波形信号出力手段と、当該アナロ
    グ波形信号出力手段に予め設定されているアナログ波形
    信号の基準値と現在出力されている当該アナログ波形信
    号の基準値との電圧差値を検出する基準値電位差検出手
    段と、当該検出された電圧差値に基ずいて、当該アナロ
    グ信号波形の基準値を調整するアナログ回路調整手段と
    で構成され、且つ、少なくとも、当該センサー手段、当
    該アナログ波形信号出力手段、当該基準値電位差検出手
    段、当該アナログ回路調整手段とが同一のチップ内に配
    置されている計測器。
  2. 【請求項2】 少なくとも、予め定められた所定のピッ
    チで配置された光学格子からなる位置検出用パターンと
    当該位置検出用パターンとは異なるパターンを持つ光学
    格子からなる原点検出用パターンとが設けられた移動可
    能なメインスケール、当該メインスケールの一方の側に
    設けられた当該メインスケールを照射する光を発生する
    光源手段、 当該メインスケールの他方の側に設けられ、当該メイン
    スケールの光学格子を透過した光を受光する受光素子で
    構成された位置検出用センサー手段と、 当該原点検出用パターンを透過した光を受光する受光素
    子で構成された原点検出用センサー手段と、から構成さ
    れている計測器で有って、当該計測器は更に、 少なくとも、当該位置検出用センサー手段或いは当該原
    点検出用センサー手段から出力されるアナログ信号波形
    の基準値を調整するアナログ回路調整手段とで構成さ
    れ、且つ、少なくとも、当該位置検出用センサー手段、
    当該原点検出用センサー手段、及び当該アナログ回路調
    整手段とを同一のチップ内に配置した事を特徴とする計
    測器。
  3. 【請求項3】 当該計測器は、更に当該メインスケール
    と当該受光素子との間に固定スケールが設けられている
    事を特徴とする請求項2に記載の計測器。
  4. 【請求項4】 当該アナログ回路調整手段は、少なくと
    も、当該位置検出用センサー手段或いは当該原点検出用
    センサー手段に接続された電流―電圧変換手段、増幅手
    段及び比較手段の何れかに於ける基準電圧を調整する機
    能を有するものである事を特徴とする請求項2又は3に
    記載の計測器。
  5. 【請求項5】 当該計測器は、更に当該位置検出用セン
    サー手段を構成する受光素子に接続された第1の電流電
    圧変換手段、当該原点検出用センサー手段を構成する受
    光素子に接続された第2の電流電圧変換手段、当該それ
    ぞれの電流電圧変換手段に接続された第1と第2のアナ
    ログ波形整形手段、互いに位相が異なる2つの当該位置
    検出用センサー手段に対応する2つの当該第1のアナロ
    グ波形整形手段に接続された加算手段、及び当該加算手
    段、当該第1と第2のアナログ波形整形手段のそれぞれ
    に個別に接続されたアナログ・デジタル変換手段とが設
    けられている事を特徴とする請求項2又は4に記載の計
    測器。
  6. 【請求項6】 当該アナログ回路調整手段は、当該第1
    の電流電圧変換手段、当該第2の電流電圧変換手段、当
    該第1のアナログ波形整形手段、当該第2のアナログ波
    形整形手段、当該加算手段、及び当該加算手段、当該第
    1と第2のアナログ波形整形手段のそれぞれに個別に接
    続されたアナログ・デジタル変換手段の少なくとも一つ
    に接続されている事を特徴とする請求項1ないし5の何
    れかに記載の計測器。
  7. 【請求項7】 予め定められた所定のピッチで配置され
    た光学格子からなる位置検出用パターンと当該位置検出
    用パターンとは異なるパターンを持つ光学格子からなる
    原点検出用パターンとが設けられた移動可能なメインス
    ケール、 当該メインスケールの一方の側に設けられた当該メイン
    スケールを照射する光を発生する光源手段、 当該メインスケールの他方の側に設けられ、当該メイン
    スケールの光学格子を透過した光を受光する受光素子で
    構成された位置検出用センサー手段と、 当該原点検出用パターンを透過した光を受光する受光素
    子で構成された原点検出用センサー手段と、から構成さ
    れている計測器で有って、当該計測器は更に、 当該位置検出用センサー手段の出力に応答して発生する
    アナログ信号を増幅処理する位置検出処理回路、 当該原点検出用センサー手段の出力に応答して発生する
    アナログ信号を増幅処理する原点検出処理回路、 当該位置検出処理回路から出力されるデジタル信号と当
    該原点検出処理回路から出力されるデジタル信号とか
    ら、原点信号を生成する原点信号処理回路、及び当該位
    置検出処理回路と当該原点信号処理回路の回路定数を調
    整するアナログ回路調整手段とで構成され、且つ、少な
    くとも、当該位置検出用センサー手段、当該原点検出用
    センサー手段、当該位置検出処理回路、当該原点検出処
    理回路、当該原点信号処理回路、及び当該アナログ回路
    調整手段とを同一のチップ内に配置した事を特徴とする
    計測器。
  8. 【請求項8】 当該アナログ回路調整手段は、出力波形
    を調整すべき所定の電圧発生回路に入力される現在の入
    力アナログ波形の基準値と当該所定の電圧発生回路にお
    いて予め設定されている出力アナログ波形の設定基準値
    との差分電圧値に応答して第1の基準電圧値を発生する
    第1基準電圧回路と、当該第1の基準電圧値とは異なる
    第2の電圧値を発生する第2基準電圧回路と、当該第1
    の基準電圧値と当該第2の基準電圧値との間の任意の電
    圧値を任意に選択することが出来る様に構成されたアナ
    ログ波形の基準電圧値調整用の微調電圧発生回路とで構
    成されている事を特徴とする請求項1乃至7の何れかに
    記載の計測器。
  9. 【請求項9】 当該アナログ回路調整手段は、出力波形
    を調整すべき所定の電圧発生回路に入力される現在の入
    力アナログ波形の基準値と当該所定の電圧発生回路にお
    いて予め設定されている出力アナログ波形の設定基準値
    との差分電圧値を検出する差分電圧値検出手段、当該差
    分電圧値検出手段が検出した当該差分電圧値に応答して
    第1の基準電圧値を発生する第1基準電圧回路と、当該
    第1の基準電圧値とは異なる第2の電圧値を発生する第
    2基準電圧回路とを含み、当該検出された差分電圧値を
    修正するための当該第1と第2の基準電圧回路から予め
    定められた電位差を有する所定の電圧値範囲を持つ調整
    電圧領域値を選択する調整電圧領域値選択手段と、当該
    調整電圧領域値範囲内から更にアナログ波形の基準電圧
    値の微調整に使用するための微調電圧を選択して発生さ
    せる微調電圧発生手段とが設けられている事を特徴とす
    る請求項1乃至8の何れかに記載の計測器。
  10. 【請求項10】 当該第1及び第2の基準電圧回路は、
    複数段の電圧値を任意に選択して発生させる様に構成さ
    れている事を特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載
    の計測器。
  11. 【請求項11】 当該第1と第2の基準電圧回路は、複
    数段に直列に接続された抵抗手段と当該各抵抗間の接続
    ノード部にそれぞれ個別に接続された複数個のスイッチ
    手段と当該各スイッチ手段を任意に選択的に制御するデ
    コーダ手段とから構成されている事を特徴とする請求項
    1乃至10の何れかに記載の計測器。
  12. 【請求項12】 当該第1と第2の基準電圧回路は、相
    互に予め定められた電位差を持つ電圧値を個別に発生す
    る様に設定されている事を特徴とする請求項1乃至12
    の何れかに記載の計測器。
  13. 【請求項13】 当該微調電圧発生回路は、当該第1と
    第2の基準電圧回路間に於いて選択された所定の電位差
    を有する調整電圧領域値の範囲内から更に微調整用の電
    圧値を選択する様に設定されている事を特徴とする請求
    項1乃至12の何れかに記載の計測器。
  14. 【請求項14】 当該微調電圧発生回路は、複数段に直
    列に接続された抵抗手段と当該各抵抗間の接続ノード部
    にそれぞれ個別に接続された複数個のスイッチ手段と当
    該各スイッチ手段を任意に選択的に制御するデコーダ手
    段とから構成されている事を特徴とする請求項1乃至1
    3の何れかに記載の計測器。
  15. 【請求項15】 当該アナログ回路調整手段には、更
    に、当該第1基準電圧回路が出力しえる予め定められた
    複数段の電圧値レベルと当該第2基準電圧回路が出力し
    える予め定められた複数段の電圧値レベルとを記憶する
    記憶手段と当該第1と第2の基準電圧回路間に於いて選
    択された所定の電位差を有する調整電圧領域値を選択す
    るために、当該各記憶手段の記憶情報から当該第1の基
    準電圧回路における選択すべき当該スイッチ手段と当該
    第2の基準電圧回路における選択すべき当該スイッチ手
    段との組み合わせ情報を記憶したランク表とが設けられ
    ており、当該検出された差分電圧値に応答して当該ラン
    ク表から任意のランク情報が選択される様に構成されて
    いる事を特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載の
    計測器。
  16. 【請求項16】 当該アナログ回路調整手段には、更
    に、当該アナログ波形の現在の基準値を当該アナログ波
    形出力回路に予め定められたアナログ出力波形の設定基
    準と一致させるための調整操作をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラムを内蔵したプログラム格納手段が
    設けられている事を特徴とする請求項1乃至15の何れ
    かに記載の計測器。
  17. 【請求項17】 当該プログラム格納手段は、電気的に
    書き込み消去可能な半導体不揮発性メモリ若しくは、電
    気的に書き込みを有している事を特徴とする請求項1乃
    至16の何れかに記載の計測器。
  18. 【請求項18】 当該アナログ回路調整手段には、更
    に、当該ランク表を選択するため、或いは当該微調電圧
    発生回路を操作するための外部入力手段が設けられてい
    る事を特徴とする請求項1乃至17の何れかに記載の計
    測器。
  19. 【請求項19】 当該差分電圧値を調整する操作は、当
    該アナログ波形出力手段から出力されているアナログ波
    形のデューティー比を50%に一致させる様に調整する
    操作が採用されるものである事を特徴とする請求項1乃
    至18の何れかに記載の計測器。
  20. 【請求項20】 当該ランク表の初期設定値は、予め当
    該ランク表の略中央値に設定されている事を特徴とする
    請求項1乃至19の何れかに記載の計測器。
  21. 【請求項21】 当該チップの端子引き出し部を当該チ
    ップの1辺に配置した事を特徴とする請求項1乃至20
    の何れかに記載の計測器。
  22. 【請求項22】 少なくとも、適宜のセンサー手段、当
    該センサー手段から出力される信号をアナログ信号波形
    として出力するアナログ信号波形発生手段、当該アナロ
    グ信号波形発生手段に於ける当該アナログ信号波形の基
    準値を調整するアナログ回路調整手段とを同一のチップ
    内に配置した計測器に於いて、アナログ信号出力波形を
    調整すべき所定の電圧発生回路に入力される現在の入力
    アナログ波形の基準値と当該所定の電圧発生回路におい
    て予め設定されている出力アナログ波形の設定基準値と
    の差分電圧値(ΔV)を検出する工程、当該検出された
    差分電圧値(ΔV)応答して、所定の調整電圧領域値を
    発生させるために適宜の記憶手段に記憶されている予め
    定められたランク表からの特定のランク値を選択する工
    程、当該選択されたランク値により設定された当該調整
    電圧領域値の中から、所定の微調整用電圧を選択する工
    程、 当該選択された微調整用電圧値を使用して、当該出力波
    形を調整すべき所定の電圧発生回路に入力される現在の
    入力アナログ波形の基準値を調整変更する工程、 当該現在の出力アナログ波形の当該所定の電圧発生回路
    において予め設定されている出力アナログ波形の設定基
    準値に対するデューティー比が、50±1%以内である
    か否かを判断する工程、 当該デューティー比が50±1%以内である場合には、
    当該調整操作を中止する工程、 当該デューティー比が50±1%以内でない場合には、
    当該調整電圧領域値の中から、別の微調整用電圧を選択
    する工程、 当該選択された別の微調整用電圧を使用して、当該出力
    波形を調整すべき所定の電圧発生回路に入力される現在
    の入力アナログ波形の基準値を調整変更して、上記した
    各工程を繰り返す工程、 とから構成されている事を特徴とする計測器に於ける基
    準値調整方法。
  23. 【請求項23】 当該計測器に於ける基準値調整方法
    は、更に、当該選択された調整電圧領域値の中で、予め
    設定された全ての微調整用電圧を使用しても、当該現在
    の出力アナログ波形の当該所定の電圧発生回路において
    予め設定されている出力アナログ波形の設定基準値に対
    するデューティー比が50±1%以内に調整できない場
    合には、当該ランク表から別のランク値を選択し、当該
    調整操作を繰り返す工程が設けられている事を特徴とす
    る請求項22に記載の基準値調整方法。
  24. 【請求項24】 当該計測器に於ける基準値調整方法
    は、更に、当該所定のランク表に於ける予め設定された
    全てのランク値を使用しても、当該現在の出力アナログ
    波形の当該所定の電圧発生回路において予め設定されて
    いる出力アナログ波形の設定基準値に対するデューティ
    ー比が50±1%以内に調整できない場合には、別のラ
    ンク表を選択し、当該調整操作を繰り返す工程が設けら
    れている事を特徴とする請求項22又は23に記載の基
    準値調整方法。
  25. 【請求項25】 当該計測器に於ける基準値調整方法
    は、当該計測器が製作された直後の時点での調整段階で
    使用されるものである事を特徴とする請求項22乃至2
    4の何れかに記載の計測器に於ける基準値調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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