JP2003294219A - スラグ監視装置および制御方法 - Google Patents

スラグ監視装置および制御方法

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JP2003294219A
JP2003294219A JP2002099907A JP2002099907A JP2003294219A JP 2003294219 A JP2003294219 A JP 2003294219A JP 2002099907 A JP2002099907 A JP 2002099907A JP 2002099907 A JP2002099907 A JP 2002099907A JP 2003294219 A JP2003294219 A JP 2003294219A
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JP2002099907A
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Shigeaki Nakamura
成章 中村
Yoshinori Terasawa
良則 寺澤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形化したスラグが出滓口を閉塞しないよう
に監視することができ、また、閉塞気味になった場合に
スラグを除去することができる熱分解ガス化溶融炉の監
視装置および制御方法を提供する。 【解決手段】 灰溶融炉13の底部の出滓口23から排
出されるスラグ19の流下状態を出滓口23の下側の横
方向から監視する第1の監視手段27を有するスラグ監
視装置において、出滓口23の閉塞状況を監視する第2
の監視手段33を出滓口23の上部に設ける。また、監
視手段33,37の監視窓35に、蒸気や灰燼を除去す
る払拭手段37を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみ等の各種
廃棄物の灰をガス化およびスラグ化して排出する熱分解
ガス化溶融炉の出滓口の閉塞状況を監視するスラグ監視
装置およびその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、都市ごみや産業廃棄物から発
生するダイオキシン等の有害物質の処理に関する重要問
題が提起され、その打開策の1つとして熱分解ガス化溶
融処理技術が次世代ごみ処理技術として注目されてい
る。本処理技術では、廃棄物を熱分解炉で熱分解し、そ
の灰を灰溶融炉で加熱して発生した可燃ガスをさらに高
温下で加熱することにより熱回収を図ると共に、不燃物
として残存した廃棄物中の灰分をガラス状にスラグ化す
ることにより道路の舗装材などの再資源化を図ることが
できる。また、ダイオキシン類等の大気汚染物質を低減
することが可能である。
【0003】このような熱分解ガス化溶融炉で排出され
るスラグは、灰溶融炉の熱により十分に過熱された状態
では流動体であるが、灰分の性状が変動したり、前記灰
溶融炉内の温度が過渡的に低下したりすると凝固しやす
くなる。そのため、前記出滓口には冷灰したスラグが堆
積し、場合によっては出滓口を閉塞することがある。
【0004】これらの出滓口からスラグを排出する灰溶
融炉の閉塞を防止または監視する方法としては、従来よ
り多くの技術が開示されている。例えば、特開2001
−248822号では溶融炉のスラグ付着防止装置の技
術や、特公平6−78543号、特許第2547190
号では、石化燃料のガス化炉のスラグの監視装置および
監視方法の技術が開示されている。
【0005】これらのスラグ流下状態の監視方法では、
灰溶融炉下部に設置したCCDカメラ等により前記出滓
口の横方向からスラグ流下状態を目視している。そし
て、スラグ流下量が減少するなど悪化する傾向になる
と、前記出滓口が閉塞気味になったと推定し、前記灰溶
融炉の炉内温度を上げるために、廃棄物供給量を増加さ
せると共に灰溶融炉へ燃焼空気を送入したり、出滓口の
下部の近傍にある酸素バーナを着火して出滓口に付着し
たスラグを加熱したりして、出滓口の閉塞を除去し、ス
ラグ流下が正常な状態となるよう調整作業を行なってい
る。
【0006】また、前記出滓口の閉塞状況を直接に監視
カメラで監視する方法としては、特公平6−78543
号が開示されており、ここでは、前記出滓口の近傍であ
って斜め下方向からカメラを向けて監視する技術が記載
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記灰
溶融炉下部に設置した前記CCDカメラでは、前記出滓
口の横方向からの監視であるため、前記スラグが流下す
る流量の変化しか監視することができない。そのため、
出滓口の閉塞状況は、前記流量の変化に基づいて推定す
ることが行なわれていたに過ぎなかった。しかし、前記
流量の変化を確認した後に廃棄物の供給量の調整等を行
なっても、出滓口の閉塞状況は確認時からさらに進展し
ているため、調整作業の対応が遅れる場合がある。この
ような遅れにより出滓口が閉塞してしまうと、廃棄物の
供給を一時的に停止させ、閉塞させているスラグを除去
する作業を行なわなければならないため、作業効率が低
下する。
【0008】また、前記出滓口の下側から直接閉塞状況
を監視する方法では、スラグが流下する位置を避ける必
要があるため、出滓口に対して斜め下方向にしか監視カ
メラを設置することができない。この斜め下方向からの
監視では、監視カメラが向いている方向の出滓口の状況
しか監視することができず、スラグが流下している逆側
の状況は監視できない。そのため、監視カメラを2台使
用して逆側からも監視する方法はあるが、監視カメラが
1台追加となり、設置コストが嵩むと共に、監視箇所の
増加は作業効率の低下につながる。
【0009】さらにまた、目視による監視では、見落と
しによる操作遅れが発生する場合があり、作業を効率的
に行なうことが困難であった。
【0010】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、スラグ流下状態および出
滓口の閉塞状況を併せて監視し、2つの情報から正確な
出滓口の状況を把握することで、作業運転中に出滓口が
スラグにより閉塞するのを防止することにある。さら
に、前記の監視情報を基に、出滓口の閉塞を除去するこ
とができると共に、通常時は省力運転が行なえる制御方
法を用いて、作業効率の向上を達成することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本発明は、灰溶融炉の底部の出滓
口から排出されるスラグ流下状態を前記出滓口の下側の
横方向から監視する第1の監視手段を有するスラグ監視
装置において、前記出滓口の閉塞状況を監視する第2の
監視手段を前記出滓口の上部に設ける。さらに、前記第
1および第2の監視手段を保護する監視窓のうち少なく
とも一方に、蒸気や灰燼を除去する払拭手段を設ける。
さらにまた、前記第1および第2の監視手段と、廃棄物
を供給する供給装置と、前記廃棄物を熱分解してガス化
する熱分解炉と、該熱分解炉から排出される灰を加熱し
て溶融する灰溶融炉と、該灰溶融炉に空気を送入する空
気送入手段と、前記灰溶融炉に補助燃料を供給する補助
燃料供給手段と、前記出滓口に付着したスラグを加熱す
る酸素バーナとを有する熱分解ガス化溶融炉において、
前記第1の監視手段によりスラグ流下の状態を監視する
段階と、前記2つの情報から前記出滓口の閉塞状況とス
ラグ流下状態を判断し、閉塞気味のときは前記出滓口の
閉塞の予防運転を行なう段階と、閉塞気味でなければ前
記灰溶融炉の燃焼を維持すると共に省力運転を行なう段
階を備えている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係
るスラグ監視装置について、一例として、熱分解ガス化
溶融炉の図面を用いて詳細に説明する。本発明は、以下
の実施の形態に何ら限定されるものではなく、適宜変更
して実施することができるものである。
【0013】図1は、本発明の実施の形態に係るスラグ
監視装置を設けた熱分解ガス化溶融炉1の正面図であ
る。このような熱分解ガス化溶融炉1は、大別すると、
廃棄物3を熱分解する廃棄物熱分解部と、灰を加熱する
灰溶融部と、灰溶融部から出た可燃ガスを加熱する二次
燃焼部と、廃棄物3の供給量や空気の送入量等を制御す
る制御装置部分から構成されている。
【0014】廃棄物熱分解部は、前記廃棄物3を供給す
る廃棄物供給装置5と、前記廃棄物3を熱分解する熱分
解炉7から構成されている。該廃棄物供給装置5は、廃
棄物3を搬送するコンベア装置を駆動するモータ9を有
しており、スラグ監視制御装置11から送信される信号
により駆動または変速して、熱分解炉7への廃棄物の供
給量を調整している。
【0015】灰溶融部は、前記熱分解炉7で熱分解され
た灰を高温下で加熱する灰溶融炉13と、該灰溶融炉1
3に空気を送入する空気送入手段15と、前記灰溶融炉
13へ燃料を送入する補助燃料供給手段17と、前記灰
溶融炉13の底面に燃焼後に残るスラグ19を流下させ
るスラグタップ21と、該スラグタップ21の面にあり
前記スラグ19を下側に排出する出滓口23と、該出滓
口23に付着するスラグ19を下側から加熱して溶解す
る酸素バーナ25と、前記出滓口23から流下するスラ
グ19を横方向から監視する第1の監視手段27が設け
られている。また、前記第1の監視手段27は、例え
ば、ITVカメラ、CCDカメラや赤外線カメラなどの
画像撮影が可能な機器を用いてモニター等に画像送信を
行い、目視またはニューラルネットワーク等の手段を用
いて画像処理ができるものである。前記第1の監視手段
27の取付方法は、図示はしていないが、出滓口23の
下側にある出滓通路の裏面からブラケット類を出して固
定している。
【0016】ここで、前記空気送入手段15とは、例え
ば、ファンやポンプなどにより空気を送る装置であり、
前記灰溶融炉13の内側面に設けた開閉弁を有する空気
孔に接続されている。また、前記補助燃料供給手段17
とは、例えば、油圧やポンプなどで補助燃料を前記灰溶
融炉13へ送る装置であり、前記灰溶融炉13の内側面
に設けた開閉弁を有する供給孔に接続されている。ま
た、前記酸素バーナ25とは、出滓口23付着したスラ
グを加熱して溶解するために設けてあり、装置本体に設
けた酸素ボンベ等から供給管を通して接続され酸素が供
給されている。酸素バーナ25への前記酸素の供給量に
より、酸素バーナ25の火力の強弱が調整されており、
前記供給量はスラグ監視制御装置11からの制御信号に
より行われる。
【0017】二次燃焼部は、前記灰溶融炉13の上部
に、該灰溶融炉13から上昇してくる燃焼ガスを完全燃
焼して低NOx化、低CO化、低ダイオキシン化を行な
う二次燃焼室29が設けられている。該二次燃焼室29
は、前記灰溶融炉13に設けた空気送入手段15と同様
に、図示はしていないが、開閉弁を有する空気孔が設け
られている。前記灰溶融炉13内の空気比が低く炉内で
の燃焼が十分に行なわれなかった場合、灰溶融炉13か
ら未燃焼ガスが多く発生してしまうため、前記空気孔か
ら前記二次燃焼室29へ空気を多く送入して空気比を増
やすことにより、未燃焼ガスを十分に燃焼させている。
逆に灰溶融炉13の空気比が高くて灰の燃焼が十分な場
合には、未燃焼ガスはあまり発生しないので、二次燃焼
室29の空気比を減らして行く。
【0018】前記二次燃焼室29の上部には、二次燃焼
室29で燃焼した排出ガスの排出口31と、出滓口23
の閉塞状況を監視する第2の監視手段33が設けられて
いる。この第2の監視手段33は、前記出滓口23の上
部から出滓口23の上部全体を監視可能に取り付けられ
ており、出滓口23の開口面積の変化や、スラグ19が
低温化した時のスラグ19の表面色や輝度の変化から温
度の変化を監視することができる。例えば出滓口23の
開口部の面積あるいは開口部の直径が、あらかじめ設定
入力した基準値以下となった場合に出滓口23が閉塞気
味と判断する制御方法を行なうことができる。また、あ
らかじめ設定入力したスラグ19の表面色の輝度が低く
なった場合、あるいはスラグ19が低温度になり表面に
黒味を帯びてきたりした場合に、出滓口23が閉塞気味
と判断する制御方法を行なうこともできる。
【0019】ここで、前記第2の監視手段33とは、前
記第1の監視手段27と同様に、例えば、ITVカメ
ラ、CCDカメラや赤外線カメラなどの画像撮影が可能
な機器を用いてモニター等に画像送信を行い、目視また
はニューラルネットワーク等の手段を用いて画像処理が
できるものである。第2の監視手段33の取付方法とし
ては、図示はしていないが、二次燃焼室29の外装から
第2の監視手段33を固定するブラケット類を設けて交
換が可能なように固定する。また、図1では、前記二次
燃焼室29は前記灰溶融炉13の上部に配置されている
が、設置スペース等の都合により、排気用配管を接続し
て前記灰溶融炉13の横方向などに設置することもでき
る。その場合、前記第2の監視手段33は、二次燃焼室
29の上部に取り付ける場合と同様の方法で、前記灰溶
融炉13の上部に設けられる。
【0020】また、前記第2の監視手段33が取り付け
られる二次燃焼室29の上部には、カメラを保護する監
視窓35が設けられている。前記監視窓35は透明な耐
熱ガラス等で製作されていて、前記二次燃焼室29の上
部の第2の監視手段33が取り付けられる部分に設けた
穴に、二次燃焼室29の内側面と監視窓35の表面が面
一となるように固定されており、外周をシール材で気密
に密閉されている。また、前記監視窓35には、前記灰
溶融炉13から飛来して付着した灰燼や、結露により生
じた水滴または蒸気を除去するための払拭手段37が設
けられている。該払拭手段37としては、前記監視窓3
5の横まで配管を通し圧縮空気を監視窓35の表面に吹
き付けて蒸気や灰燼を吹き飛ばす方法や、監視窓35表
面部に設けた直動機器により横方向をガイドされて往復
直線運動を行なうスクレイパー等を用いて蒸気や灰燼を
削ぎ落とす方法を用いることができる。第1の監視手段
27が取り付けられている出滓口23の下部の出滓通路
にも、前記第2の監視手段33用の監視窓35と同様な
方法で、図示はしていないが、監視窓35が取り付けら
れている。
【0021】前記スラグ監視制御装置11は、廃棄物を
供給するのに使用するコンベア等を駆動するモータ9
と、前記灰溶融炉13と二次燃焼室29へそれぞれ空気
を送入する前記空気送入手段15と、前記灰溶融炉13
の燃焼を促進するために補助燃料を供給する前記補助燃
料供給手段17と、出滓口23に付着したスラグを加熱
する酸素バーナ25と、スラグ19の流下状態を監視す
る前記第1の監視手段27と、前記出滓口23の閉塞状
況を監視する前記第2の監視手段33にそれぞれ電気的
に接続されており、制御信号により自動または手動で運
転することが可能となっている。
【0022】図2は、本発明の実施の形態に係るスラグ
監視装置を設けた熱分解ガス化溶融炉1の運転フローチ
ャート図である。以下、図2を用いて運転のフローを説
明する。また、本実施の形態に係る例では、自動運転制
御により運転を行なう方法について記載するが、手動操
作の切替スイッチ等を設けて各作業を手動運転で制御す
ることもできる。
【0023】前記スラグ監視制御装置11は、前記第1
の監視手段27と第2の監視手段33により撮影画像を
収集し、前記スラグタップ21に設けた出滓口23の閉
塞状況およびスラグ19の流下状態の良否を判断する。
画像の判断および処理方法としては、例えば、出滓口2
3がスラグ19で閉塞気味になった時の開口面積または
直径や、スラグ流部分の温度によって変化する輝度分布
や形状を測定し、ニューラルネットワーク等を用いて最
適なスラグ流下状態との適合度を算出し、さらに前記適
合度を確率的に統合処理している。
【0024】まず、前記第1の監視手段27からのスラ
グ19の流下状態の情報と、前記第2の監視手段33か
らの出滓口23の画像情報を収集する。画像情報を処理
し、初期条件として入力した出滓口23の閉塞状態の許
容限度と比べて良好な状態であければ、スラグ監視制御
装置11は運転を続けることに問題はないと判断し、前
記灰溶融炉13の燃焼を維持すると共に省力運転を行な
う。それに対し、どちらか一方の画像情報に問題がある
場合は、前記出滓口23が閉塞気味になっていると判断
し、スラグ監視制御装置11は固形化したスラグ19を
出滓口23から除去し、前記出滓口23の閉塞を予防す
るための運転を開始する。
【0025】前記出滓口23の閉塞状況およびスラグ1
9の流下状態が良好な場合に行なう省力運転とは、前記
スラグ監視制御装置11が送信する信号により、処理す
る廃棄物3の供給量を維持しながら、前記灰溶融炉13
に供給する補助燃料および空気量を減少させ、逆に二次
燃焼室29に送入する空気量を増加させ、さらに前記出
滓口23に付着したスラグ19を加熱する酸素バーナ2
5の火力を弱くする。この運転は、出滓口23が閉塞し
ていないので、熱分解ガス化溶融炉1の処理能力にはま
だ余裕があると判断し、処理する廃棄物3の量を維持し
たまま供給燃料等の節減をするためのものである。この
処理工程を繰り返し行ない、さらに省エネルギー化を図
ることができる。
【0026】前記出滓口23の閉塞状況またはスラグ1
9の流下状態が悪化した場合に行なう出滓口23の閉塞
の予防運転とは、前記スラグ監視制御装置11が送信す
る信号により、処理する廃棄物3の供給量を増やし、前
記灰溶融炉13に供給する補助燃料および空気量を増加
させ、逆に二次燃焼室29に送入する空気量を減少さ
せ、さらに前記出滓口23に付着したスラグ19を加熱
する酸素バーナ25の火力を強くする。この運転は、出
滓口23が閉塞気味か、またはスラグ19の流下が少な
いので、熱分解ガス化溶融炉1の処理能力が弱まってい
ると判断し、前記灰溶融炉13内の灰を多く燃焼させる
と共に、補助燃料等を多く供給して炉内温度を高めるこ
とにより、前記出滓口23に付着したスラグ19を溶解
するためである。さらに、灰溶融炉13の下部に設置し
た酸素バーナ25を強くして前記出滓口23に付着した
スラグ19を加熱して溶解させる。この工程と、さらに
前記第1の監視手段27と第2の監視手段33の撮影画
像を収集し、出滓口23の閉塞状況およびスラグ19の
流下状態の良否を判断する工程を、前記廃棄物3の供給
量と灰溶融炉13内の空気比が装置の許容上限値になる
まで繰り返し行なう。これにより、出滓口23の閉塞す
るのを予防しスラグ流下を正常な状態へ移行させること
ができる。
【0027】本発明の実施形態に係るスラグ監視装置で
は、前記出滓口23の閉塞状況を監視する第2の監視手
段33を前記出滓口23の上部に設けているので、出滓
口23を斜め下のみから監視するのに比べ、出滓口23
の全体の監視が可能となり、出滓口23の閉塞の情報を
より多く確実に把握することができる。また、第2の監
視手段33を出滓口23の上部に設けていることによ
り、灰溶融炉13内の燃焼状況も把握することができる
ため、燃焼中の灰分の性質や状態も監視でき、より正確
な判断をすることができる。
【0028】また、本発明の実施形態に係るスラグ監視
装置では、前記第1の監視手段27または第2の監視手
段33を保護する監視窓35に、前記灰溶融炉13から
飛来して付着した灰燼や、結露により生じた水滴または
蒸気を除去するために、その払拭手段37として圧縮空
気の吹き付け装置や、スクレイパーを設けているので、
前記スラグ監視制御装置11に送信された画像を処理す
るのに、画像が不鮮明で良否判定することができない等
の問題の発生をより少なくすることができ、より確実な
運転を行なうことができる。特に本発明では、第2の監
視手段33を前記出滓口23の上部の二次燃焼室29の
上面に設けているので、可燃ガスが上方向に流れて行
き、監視窓35に多くの蒸気や灰燼が付着する可能性が
あるので、払拭手段37を設けることは特に有益な手段
である。
【0029】さらにまた、本発明の実施形態に係るスラ
グ監視装置の制御方法では、前記第1の監視手段27に
よりスラグ流下の状態を監視する段階と、前記第2の監
視手段33により前記出滓口23の閉塞状況を監視する
段階と、前記2つの情報から前記出滓口23の閉塞状況
とスラグ流下状態を判断し、閉塞気味のときは前記出滓
口23の閉塞の予防運転を行なう段階と、閉塞気味のと
きは前記灰溶融炉13の燃焼を維持すると共に省力運転
を行なう段階を備えているので、出滓口23がスラグ1
9で閉塞することがより少なくなり、効率的で省エネル
ギー化を図った運転制御を行なうことができる。また、
ニューラルネットワーク等を用いた自動運転制御を行な
えば、さらに効率的な運転が可能となる。
【0030】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係るスラグ監視装
置では、廃棄物を燃焼して生じる燃焼灰を灰溶融炉で加
熱してガスとスラグを排出する熱分解ガス化溶融炉に設
けられた、前記灰溶融炉の底部の出滓口から排出される
スラグ流下状態を前記出滓口の下側の横方向から監視す
る第1の監視手段を有するスラグ監視装置において、さ
らに前記出滓口の閉塞状況を前記出滓口の上部から監視
する第2の監視手段を設けているので、前記出滓口の状
態を確実に把握することが可能となり、前記出滓口が閉
塞してスラグの除去に多大な作業時間や燃料を使用する
ことがなくなるため、作業効率の向上や、燃料等の省エ
ネルギー化を図ることができる。
【0031】また、本発明に係るスラグ監視装置の制御
方法では、前記第1および第2の監視手段と、廃棄物を
供給する供給装置と、前記廃棄物を熱分解してガスにす
る熱分解炉と、該熱分解炉から排出される灰を加熱して
溶融する灰溶融炉と、前記灰溶融炉に空気を送入する空
気送入手段と、前記灰溶融炉に補助燃料を供給する補助
燃料供給手段と、前記出滓口に付着したスラグを加熱す
る酸素バーナとを有する熱分解ガス化溶融炉において、
前記第1の監視手段によりスラグ流下の状態を監視する
段階と、前記第2の監視手段により前記出滓口の閉塞状
況を監視する段階と、前記2つの情報から異常の有無を
判断し、異常があれば前記出滓口の閉塞を予防する段階
と、異常がなければ前記灰溶融炉の燃焼を維持すると共
に省力運転を行なう段階を備えているので、出滓口の状
態によって出滓口の閉塞を予防することや、省力化運転
を分けて行なうことで、作業効率の向上を図ることがで
きる。また、熱分解ガス化溶融炉の自動制御運転を行な
えば、さらに作業効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスラグ監視装置を設
けた熱分解ガス化溶融炉の正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るスラグ監視装置を設
けた熱分解ガス化溶融炉の運転フローチャート図であ
る。
【符号の説明】 1 熱分解ガス化溶融炉 3 廃棄物 5 廃棄物供給装置 7 熱分解炉 9 モータ 11 スラグ監視制御装置 13 灰溶融炉 15 空気送入手段 17 補助燃料供給手段 19 スラグ 21 スラグタップ 23 出滓口 25 酸素バーナ 27 第1の監視手段 29 二次燃焼室 31 排出ガスの排出口 33 第2の監視手段 35 監視窓 37 払拭手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27D 21/00 ZAB F27D 21/00 ZABZ Fターム(参考) 3K061 AA16 AB02 AB03 AC03 BA02 CA01 DA12 DA14 DB01 DB12 DB16 FA02 NB08 NB27 3K062 AA24 AB02 AB03 AC03 BA02 BA05 CA08 CB03 CB05 DA38 DA40 DB01 DB06 DB13 4K056 FA23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灰溶融炉の底部の出滓口から排出される
    スラグ流下状態を前記出滓口の下側の横方向から監視す
    る第1の監視手段を有するスラグ監視装置において、前
    記出滓口の閉塞状況を監視する第2の監視手段を前記出
    滓口の上部に設けたことを特徴とするスラグ監視装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の監視手段を保護す
    る監視窓のうち少なくとも一方に、蒸気や灰燼を除去す
    る払拭手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の
    スラグ監視装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の監視手段と、廃棄物を供給す
    る供給装置と、前記廃棄物を熱分解してガス化する熱分
    解炉と、該熱分解炉から排出される灰を加熱して溶融す
    る灰溶融炉と、該灰溶融炉に空気を送入する空気送入手
    段と、前記灰溶融炉に補助燃料を供給する補助燃料供給
    手段と、前記出滓口に付着したスラグを加熱する酸素バ
    ーナとを有する熱分解ガス化溶融炉の制御方法におい
    て、前記熱分解ガス化溶融炉は、さらに前記第2の監視
    手段と、前記第1および第2の監視手段の情報を受けて
    出滓口の閉塞状況を判断するスラグ監視制御装置を備
    え、前記第1の監視手段によりスラグ流下状態を監視す
    る段階と、前記第2の監視手段により前記出滓口の閉塞
    状況を監視する段階と、前記2つの情報から前記出滓口
    の閉塞状況とスラグ流下状態を判断し、閉塞気味のとき
    は前記出滓口の閉塞の予防運転を行なう段階と、閉塞気
    味でなければ前記灰溶融炉の燃焼を維持すると共に省力
    運転を行なう段階を備えたことを特徴とする熱分解ガス
    化溶融炉のスラグ監視装置の制御方法。
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