JP2003294116A - 直交減速機の据え付け構造 - Google Patents

直交減速機の据え付け構造

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JP2003294116A
JP2003294116A JP2002096060A JP2002096060A JP2003294116A JP 2003294116 A JP2003294116 A JP 2003294116A JP 2002096060 A JP2002096060 A JP 2002096060A JP 2002096060 A JP2002096060 A JP 2002096060A JP 2003294116 A JP2003294116 A JP 2003294116A
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orthogonal
reducer
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output shaft
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JP2002096060A
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Akira Hidaka
亮 日高
Masanori Egawa
正則 江川
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直交減速機を、そのトルクアームの取付孔を
利用して、別部材である脚部材を用いて床等の被据付体
に固定する。 【解決手段】 減速機GBの出力軸23Rの外周に第
1、第2突出部42B、43Bが機械加工されている。
脚部材60は、ベース体62と、2つの立脚部64、6
6を備える。立脚部64、66は、ベース体62から間
隔WBを置いて直角に立設され、第1突出部42B、4
3Bの機械加工面に立脚部64、66の当接部分64
t、66tを当接させて、脚部材60を歯車箱(減速機
本体)21Bに固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交減速機の据え
付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、入力される動力の回転を直交方向
に変換することのできる直交減速機が広く知られてい
る。この種の直交減速機は、一般に、モータと組み合わ
されると共にその出力軸が中空のホローシャフトとさ
れ、コンベア等の相手機械の被駆動軸をこの出力軸の中
空部に直接挿入するという態様で使用される。
【0003】入力される動力の回転を直交方向に変換す
ることから、軸方向に長いモータをコンベア等の長手方
向に沿わせることができる。又、出力軸の中空部に相手
機械の被駆動軸が直接挿入されることから、カップリン
グ等の部品を省略できる。
【0004】このような態様で直交減速機を使用する場
合、単に相手機械の被駆動軸を出力軸に挿入・連結した
だけでは、モータの回転によって(相手機械の被駆動軸
ではなく)ギヤドモータ全体が相手機械の被駆動軸の回
りで回転してしまう。そのため、一般に直交減速機に
は、減速機本体の出力軸が配置されている正面及びその
背面に、トルクアームを取付けるための取付孔が形成さ
れている。この取付孔を利用して、トルクアームの一端
を直交減速機に取付け、他端を相手機械の固定支柱等に
固定すると、モータを回転させることによって相手機械
の被駆動軸を確実に回転させることができる。
【0005】ところで、直交減速機は、必ずしも常にこ
のようなトルクアームを用いる連結態様で使用される訳
ではなく、ときに、床等の被据付体(以下単に「床」で
代表させる)に直接据付けて使用することもある。
【0006】この場合、従来は次のような方法でこのよ
うな使用に対応してきた。
【0007】1)減速機本体の正面及びその背面に形成
されているトルクアームを取付けるための取付孔を利用
して、それぞれの面に一対のL字形状の脚部材を取付
け、直交減速機を床に固定する。
【0008】2)減速機本体の下面に取付孔を別途加工
し、この加工した取付孔を利用して減速機本体の下面に
板状の脚部材を取付け、この板状の脚部材を介して直交
減速機を床に固定する。
【0009】3)床に取付けて使用することを想定し
て、減速機本体自体に予め取付脚を形成しておき、この
取付脚を利用して床に固定する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
1)に示した一対のL字状の脚部材を減速機本体の正面
及び背面にそれぞれ取付けるというだけの方法は、組付
調整、特に減速機本体と脚部材との心高の調整が難し
く、作業性が悪いという問題があった。
【0011】又、前記2)に示した減速機本体の下面に
板状の脚部材を取付ける方法は、減速機本体に(通常は
形成されていない)脚部材を取付けるための取付孔を別
途加工する必要があり、やはり作業性が悪いという問題
があった。
【0012】更に、前記3)に示した方法は、脚付きと
脚無しの2種類の減速機本体(歯車箱)を予め用意して
おく必要があり、メーカー側において製造コストの増大
や在庫負担の増大等の問題が発生するだけでなく、ユー
ザ側においても使用の融通性が無い等の問題が発生して
いた。
【0013】本発明は、このような従来の問題を解消す
るためになされたものであって、減速機本体の加工を特
に必要とせず、据付けが容易で且つ据付精度を高く維持
することのできる直交減速機の据え付け構造を提供する
ことをその課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、減速機本体の
出力軸が配置されている正面及びその背面に、トルクア
ームの取付孔を有する直交減速機を、床等の被据付体に
取付けるための構造であって、前記減速機の出力軸の外
周に沿って前記正面及び背面から突出する第1、第2突
出部が形成されると共に、前記床等の被据付体と減速機
本体とを連結可能な脚部材を介して、少なくとも該脚部
材の一部を前記第1、第2突出部の突出した輪郭にそれ
ぞれ当接させた状態で、前記直交減速機が床等の被据え
付け体に据え付けられている構造を採用することによ
り、上記課題を解決したものである。
【0015】本発明に係る据え付け構造は、直交減速機
の前記正面及び背面に、前記出力軸と平行な機械加工面
を有する第1、第2突出部を形成すると共に、前記脚部
材の一部が該第1、第2突出部の前記機械加工面にそれ
ぞれ当接されるようになっている。そのため、該機械加
工面を指標とすることにより、据付面の精度調整(特に
減速機本体と脚部材との心高の調整)が容易であり、据
付の作業性がよい。
【0016】又、この種の直交減速機においてほぼ全機
種に形成されているトルクアームの取付孔を利用するこ
とができるため、取付孔に関して減速機本体の別途の加
工が不要である。
【0017】さらに、前記出力軸と平行の機械加工面を
有する前記第1、第2突出部についても、例えば、この
種の直交減速機においては、相手機械との心合わせを行
うための円形のインローが出力軸の周囲に既に突出形成
されていることが多い。従って、多くの場合、減速機本
体の別途の加工は事実上不要である。
【0018】即ち、直交減速機を据え付ける際に、当該
直交減速機自体に新たな加工を施す必要は現実には全く
ないことが殆どであり、既存の直交減速機をそのまま床
等の被据付体に据え付けることができる。
【0019】しかも、前記インロウを含め、一般に機械
加工面はその形成の精度が高いため、この機械加工面を
脚部材の心高調整の指標として用いることにより、脚部
材の固定の精度の確保及び作業性の向上が図れる。
【0020】なお、本発明に係る脚部材は、必ずしも単
品で存在する必要はなく、例えば、減速機の正面側、背
面側に分離した(2品の)状態で存在しても良い。たと
え分離していたとしても、各脚部材の一部を第1、第2
突出部の突出した輪郭にそれぞれ当接させるようにして
据付けることができることから、従来の分離タイプの脚
部材をただ単に用いる構造と比べると組み付けの作業性
は格段に優れる。
【0021】なお、前記脚部材の前記第1、第2突出部
と当接する部分は、それぞれ前記第1、第2突出部の機
械加工面の一部に沿った形状に形成するのが好ましい。
これにより、脚部材と第1、第2突出部の機械加工面と
が極めて良好に係合・当接できるようになり、据付面の
精度調整を一層簡易に且つ確実に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】まず、便宜上、本発明に係る脚部材を利用
して、床等の据付面(以下単に床と称す)に据付けよう
とする直交減速機の構成から説明する。
【0024】この直交減速機は、本発明に係る直交減速
機の据え付け構造を合理的に適用・実現するために、ま
た、結果としてひとつひとつの直交減速機の製造コスト
を低減するために、以下のような構成でシリーズ化され
ている。
【0025】即ち、図5、図6は、当該直交減速機とモ
ータとを組み合わせたハイポイド減速装置のシリーズの
一部内容を示す構成図であり、図5は各要素を平断面で
示し、図6は各要素を正面断面で示している。
【0026】このハイポイド減速装置(直交減速機を含
む減速装置)のシリーズは、減速段数を異ならせた
(A)1段型、(B)2段型、(C)3段型の3種類の
減速機GA、GB、GCと、各減速機GA、GB、GC
に組み合わされるモータMA、MB、MCとを構成要素
として備える。
【0027】(A)の1段型の減速機GAは、ハイポイ
ドギヤセット1段だけで減速段を構成する。(B)の2
段型の減速機GBは、ハイポイドギヤセットで1段目の
減速段を構成し、平行軸ギヤセットで2段目の減速段を
構成する。(C)の3段型の減速機GCは、ハイポイド
ギヤセットで1段目の減速段を構成し、第1、第2の平
行軸ギヤセットで2段目、3段目の減速段を構成する。
【0028】ユーザの要求に応じて選択した減速機G
A、GB、GCと各モータMA、MB、MCとを組み合
わせて一体化することにより、ユーザに提供すべき1台
のハイポイド減速装置GMA、GMB、GMCが選択・
構成される。
【0029】各モータMA、MB、MCは、ハイポイド
ピニオン11A、11B、11Cを先端に直切りしたモ
ータ軸(ピニオン軸)12A、12B、12Cを有す
る。各減速機GA、GB、GCは、それぞれ減速段数に
応じて最適設計された歯車箱21A、21B、21Cを
有する。いずれの減速機GA、GB、GCも、前記ハイ
ポイドピニオン11A、11B、11Cとそれぞれ噛合
するハイポイドギヤ22A、22B、22Cを有してい
る。
【0030】減速機GA、GB、GCの歯車箱21A、
21B、21Cには、ホローシャフトよりなる出力軸2
3が、モータ軸12A、12B、12Cとそれぞれ直交
する向きで取付けられており、いわゆる直交減速機を構
成している。
【0031】図5に示されるように、いずれの減速機G
A、GB、GCも、歯車箱(減速機本体)21A、21
B、21Cの出力軸23は、正面40A、40B、40
Cのみならず背面41A、41B、41Cにも貫通して
配置されている。
【0032】また、減速機GA、GB、GCの歯車箱2
1A、21B、21Cには、出力軸23の外周に沿って
円形の第1突出部(第1インロウ部)42A、42B、
42C、及び第2突出部(第2インロウ部)43A、4
3B、43Cが、それぞれ正面40A、40B、40C
及び背面41A、41B、41Cから突出形成されてい
る。そして、この第1、第2突出部42A〜42C、4
3A〜43Cの外周には、出力軸23と平行の機械加工
が施されている。
【0033】又、トルクアーム(図示略)の取付孔51
A〜54A、51B〜54B、51C〜54Cが、両面
40A〜40C、41A〜41Cを貫通する態様でそれ
ぞれ形成されている。各取付孔51A〜54A、51B
〜54B、51C〜54Cは、それぞれ正方形の頂点相
当位置に配置されている。即ち、各減速機GA、GB、
GCの取付孔51A〜54A、51B〜54B、51C
〜54Cのそれぞれの軸方向長さLA、LB、LCと、
これと直交する方向の長さHA、HB、HCは、それぞ
れ同一(LA=HA、LB=HB、LC=HC)であ
る。
【0034】図5から明らかなように、減速機GA、G
B、GCの外形幅(正面40A、40B、40Cと背面
41A、41B、41Cとの間の幅)Wは全機種とも共
通とされている。これにより、歯車箱自体は異なってい
るにも拘らず、出力軸23の共用化のみならず、本実施
形態に係る脚部材の共用化が実現されている。
【0035】なお、出力軸23にホローシャフトを用い
ているのは、コンベア等の相手機械(被駆動軸)に対す
る結合を、左右のどちらからでも容易にできるようにす
るためである。勿論、ホローシャフトではなく、中実の
シャフトを使用してもよく、後述の取付例で示すよう
に、ユーザの選択によりいずれをも採用できるようにな
っている。
【0036】次に、本発明の実施形態に係る脚部材の具
体例について説明する。
【0037】図1は、本実施形態に係る脚部材を示し、
図2、図3は、この脚部材を、特に、前述した2段型の
ハイポイド減速装置GMBに適用した状態を示してい
る。
【0038】なお、前述したように、床据付で使用する
ため、出力軸は、中実タイプの出力軸23Rに交換され
ている(図2、図3参照)。
【0039】図1を参照して、この脚部材60は、ほぼ
平板状のベース体62と、2つの立脚部64、66とを
備える。該立脚部64、66は、ベース体62から間隔
WBを置いて直角に立設され、歯車箱(減速機本体)2
1Bの正面40B及びその背面41Bの双方をそれぞれ
挟持可能である。立脚部64、66の間隔WBは、歯車
箱21Bの外形幅Wと比べて(製造がばらついても)同
一か又は若干大きめとなるように形成されている。
【0040】各立脚部64、66の上部(ベース体62
の反対側)は、第1、第2突出部42B、43Bと当接
する部分64t,66tを、それぞれ該第1、第2突出
部42B、43Bの機械加工面(の一部)に沿った円弧
形状に形成してある。
【0041】又、この2つの立脚部64、66には、こ
の円弧形状の当接する部分64t,66tを第1、第2
突出部42B、43Bの輪郭に係合・当接させた状態
で、歯車箱21Bのトルクアームの取付孔51B〜54
Bの中から選ばれた2つの取付孔51B及び52B、5
2B及び53B、あるいは53B及び54Bと、ちょう
ど一致する貫通孔64a、64b、66a、66bがそ
れぞれ形成されている。
【0042】2つの立脚部64、66の間には、出力軸
23Rと平行に2本の補強リブ70、72が立設されて
いる。
【0043】又、ベース体62と2つの立脚部64、6
6との間には、それぞれ補強用のクランプ74、76が
斜めに形成されている。更に、ベース体62には、当該
脚部材60を床に固定するための貫通孔79が計4個形
成されている。
【0044】なお、図2、図3の符号80は減速機GB
を貫通する長さを有する通しボルト、82はナットであ
る。
【0045】次にこの据え付け構造の作用を説明する。
【0046】脚部材60の減速機GBへの取付けは、該
減速機GBの正面40B及び背面41Bを2つの立脚部
64、66の間に介在させると共に、立脚部64、66
の円弧形状の当接部分64t、66tの上に減速機GB
の第1、第2突出部42B、43Bを載せ、この状態で
通しボルト80及びナット82によって2つの立脚部6
4、66と減速機GBの出力面40B及び背面41Bと
を強く挟持するだけで完了する。
【0047】当接部分64t、66tの上に減速機GB
の第1、第2突出部42B、43Bが載せられており、
且つこの状態で取付孔51B及び52Bと一致するよう
に予め貫通孔64a、64b、66a、66bがそれぞ
れ形成されているため、心高調整のために試行錯誤を繰
り返す必要はなく、載置後そのままボルト80を貫通さ
せることが可能である。
【0048】ベース体62及び2つの立脚体64、66
は互いに一体化されており、しかも、補強リブ70、7
2及びクランプ74、76によって補強されているた
め、床等の据付体への取付けの作業性は極めて良く、し
かも据付け後にガタ等が生じたりする恐れもない。
【0049】更に、この減速機GBは、前述したように
トルクアームの取付孔51B〜54Bが正方形の頂点位
置に形成されており、又、第1、第2突出部42B、4
3Bと当接する部分64t,66tを、それぞれ該第
1、第2突出部42B、43Bの機械加工面(の一部)
に沿った円弧形状に形成してあることから、貫通孔64
a、64b、66a、66bをそれぞれ取付孔52B及
び53B、あるいは53B及び54Bに対応させること
により、脚部材60を3通りに減速機GBに取付けるこ
とができ、結果として床等の据付体に当該減速機GBを
3つの態様で据付けることが可能である。
【0050】前述したように、立脚部64、66の間隔
WBは、歯車箱21Bの外形幅Wと比べて(製造がばら
ついても)同一か又は若干大きめとなるように形成され
ている。従って、ばらつきの関係で立脚部64、66の
間隔が歯車箱21Bの外形幅Wとちょうど同一になった
ときにはそのまま組付け、立脚体64、66の間隔WB
の方が若干大きかった場合には、歯車箱21Bと立脚部
64、66のいずれか側との間(例えば図3の符号Sで
示した部分)に間隔調整用のシムを挿入して組付けを行
なう。
【0051】次に、本発明に係る脚部材の実施形態のバ
リエーションについて説明する。
【0052】以上の説明では、脚部材60を用いて2段
の減速機GBを床等の被据付体に据付ける例を示してき
たが、減速機GA、GB、GCはいずれもその外形幅W
が共通であるため、全く同一の金型を用いて同一形状に
形成された脚部材本体を用いて、減速機の取付孔に対応
する貫通孔の形成のみを異ならせるだけで、前述した1
段の減速機GA、あるいは3段の減速機GCを取付ける
ための脚部材としても利用することができる。
【0053】なお、減速機GA、GCの取付孔51A〜
54A、51C〜54Cの配置も、やはり正方形の頂点
位置とされているため、この(貫通孔の形成のみが異な
る)脚部材を用いて、減速機GA或いはGCを(前記例
と同様に)3通りの態様で床等の被据付体に据付けるこ
とができる。
【0054】なお、立脚部の貫通孔を3個以上形成する
ことにより、複数種類の減速機のトルクアームの取付孔
に適用することができるようにすることも可能である。
例えば、図4の(A)に模式的に示されるように、脚部
材91に3つの貫通孔91A〜91Cを形成することに
より、貫通孔91A及び91Bの組と、貫通孔91A及
び91Cの組を利用することで、同一の脚部材91を2
種類の減速機の据付けに利用することができるようにな
る。
【0055】それぞれの組の貫通孔の適正直径が異なる
場合には、図4(B)に示されるように、脚部材92に
おいて共通に使用される貫通孔92Aを径の大きい方の
貫通孔92Cに一致させるようにしておけばよい。
【0056】あるいは、図4の(C)に示されるよう
に、それぞれの組の貫通孔93A及び93Fの組、93
B及び93Eの組、93C及び93Dの組を別々に形成
しておいてもよい。上述したハイポイド減速装置GM
A、GMB、GMCのように、取付対象の減速機の取付
孔の間隔が接近している場合には、このように、間隔が
接近している貫通孔93B、93Eを立脚部93の高さ
方向にずらすことにより予め形成しておくことができ
る。
【0057】図4(C)のような態様としておけば、貫
通孔93A及び93Fを用いて3段の減速機GCを、貫
通孔93B及び93Eを用いて2段の減速機GBを、貫
通孔93C及び93Dを用いて1段の減速機GAをそれ
ぞれ取付けることができ、この場合には、貫通孔93A
〜93Fをも含めて1種類の脚部材93で3種類全ての
減速機GA、GB、GCを据付けることが可能となる。
【0058】なお、このように貫通孔を3個以上形成す
ることによって、減速機側のトルクアームの取付孔が正
方形の頂点位置に形成されていない場合であっても、各
方向の取付孔に対応して予め脚部材の貫通孔を形成して
おくことにより、床等の据付体に対し、(トルクアーム
の取付孔の位置が正方形の頂点位置に形成されていない
減速機であっても)当該減速機を3つの態様で据付ける
ことが可能となる場合がある。
【0059】又、前述したように、本発明では、必ずし
も脚部材は単品である必要はなく、例えば断面がL型の
一対の脚部材によって歯車箱を正面及び背面から挟むよ
うにして据付けるものであっても良い。この場合、歯車
箱の幅に関する制約がなくなるため、据え付けの融通
性、或いは種々の大きさの歯車箱に対する適応性が飛躍
的に向上する。しかも、分かれているとは言え、各脚部
材の一部を第1、第2突出部の突出した輪郭にそれぞれ
当接させるようにして据付けることができることから、
従来の単なる分離タイプの立脚材に比べると組み付け作
業性は格段に優れる。
【0060】更に、上記例においては、脚部材の当接部
分を円弧形状として、第1、第2突出部の輪郭の一部と
形状を一致させていたが、本発明では必ずしもその必要
はなく、例えば、図4に模式的に示されていたように、
単に直線上となっていて、点接触で当接する構造とされ
ていても良い。
【0061】なお、この実施形態では1段型〜3段型ま
でのシリーズ全ての減速機GA、GB、GCの出力軸2
3及び幅Wを共通化するようにしていたが、本発明の場
合は、そもそもこのように出力軸23や幅Wの共通化さ
れた複数種類の減速機をシリーズとして備える必要は必
ずしもなく、(シリーズ化されていない)単体の直交減
速機でも、相応に本発明の効果を享受できる。直交減速
機側の内部の減速機構の構成も特に限定されるものでは
ない。直交減速機が既に存在する場合には、該直交減速
機に合わせて脚部材を製作すれば足りる。
【0062】直交減速機のトルクアームの取付孔に関し
ても、必ずしも歯車箱を貫通している必要はなく、正方
形の頂点位置に配置されている必要もない。
【0063】又、上記例では、第1、第2突出部として
出力軸周りに機械加工されているインロウを利用してい
たが、本発明における第1、第2突出部は必ずしもイン
ロウである必要はなく、他の目的のために出力軸と平行
な何らかの機械加工面を有している突出部があるなら
ば、それを利用しても構わない。本発明実施のために、
専用の第1、第2突出部を機械加工しても良いのは勿論
である。
【0064】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、減
速機側に特に取付用の孔の加工をすることなく、既存の
トルクアーム用の取付孔を利用して、直交減速機を床等
の被据付体に容易に且つ確実に据付け・固定することが
できるようになるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る脚部材の正面図、平面
図及び側面図
【図2】上記脚部材を用いて減速機を床等の被据付体に
取付けた状態を示す正面図
【図3】同側面図
【図4】脚部材の立脚部に形成する貫通孔の形成バリエ
ーションを模式的に示した立脚部の正面図
【図5】本発明に係る脚部材を用いて床等の被据付体に
据付けようとする直交減速機を含んだハイポイド減速装
置のシリーズの一部内容を示す平断面構成図
【図6】同減速装置のシリーズの正断面構成図
【符号の説明】
GA…1段型のハイポイド減速機 GB…2段型のハイポイド減速機 GC…3段型のハイポイド減速機 21A、21B、21C…歯車箱 23、23R…出力軸 40A、40B、40C…正面 41A、41B、41C…背面 42A、42B、43C…第1突出部 43A、43B、43C…第2突出部 51A〜54A、51B〜54B、51C〜54C…
(トルクアームの)取付孔 60…脚部材 62…ベース体 64、66…立脚部 64a、64b、66a、66b…貫通孔 64t、66t…当接部分 WB…立脚部の間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J063 AA33 AB04 AC01 BA01 BB23 CA01 CD44 XA03 XA05 5H605 BB05 CC03 CC08 DD09 EA19 FF01 GG14 5H607 AA12 BB01 BB14 CC05 DD19 EE36 EE60 FF13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】減速機本体の出力軸が配置されている正面
    及びその背面に、トルクアームの取付孔を有する直交減
    速機を、床等の被据付体に取付けるための構造であっ
    て、 前記直交減速機の前記正面及び背面に、前記出力軸と平
    行な機械加工面を有する第1、第2突出部を形成すると
    共に、 前記床等の被据付体と減速機本体とを連結可能な脚部材
    を、 少なくとも該脚部材の一部を前記第1、第2突出部の前
    記機械加工面にそれぞれ当接させた状態で、 前記直交減速機に固定したことを特徴とする直交減速機
    の据え付け構造。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記第1、第2突出部が、当該直交減速機を相手機械に
    取付けるときに該取付けの際の心出し用として前記出力
    軸の外周に機械加工されたインロウであることを特徴と
    する直交減速機の据え付け構造。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 前記脚部材の前記第1、第2突出部と当接する部分が、
    それぞれ該第1、第2突出部の前記機械加工面の一部に
    沿った形状に形成されていることを特徴とする直交減速
    機の据え付け構造。
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