JP2003294108A - ギアプレート式アクチュエータ及びこれを用いた動力断続装置及びデファレンシャル装置 - Google Patents
ギアプレート式アクチュエータ及びこれを用いた動力断続装置及びデファレンシャル装置Info
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- Retarders (AREA)
Abstract
単、低コストに構成する。 【解決手段】 プレート15,17,19と、ギア15
3,107を介してプレート17を回転操作する電動モ
ータ27と、プレート17の回転をプレート19の移動
操作力に変換するカム機構21とを備え、プレート15
とプレート17との間に形成される第1の摺動部位に、
摺動摩擦抵抗を低減させる摩擦抵抗低減手段171を設
けた。
Description
な被操作装置を操作するギアプレート式アクチュエータ
と、このクラッチによって駆動力を断続する動力断続装
置と、このクラッチによって駆動力を断続する、あるい
は、差動を制限するデファレンシャル装置に関する。
のようなデファレンシャル装置1001が記載されてい
る。
リヤ1003に収容されており、デフケース1005、
一対のプレッシャーリング1007、ベベルギア式の差
動機構1009、カム1011、一対の多板クラッチ1
012、押圧系1013、油圧アクチュエータ101
5、コントローラなどから構成されている。
ス1005の内周に軸方向移動自在に連結されており、
カム1011は差動機構1009のピニオンシャフト1
017と各プレッシャーリング1007との間に形成さ
れている。
09の出力側サイドギア1019,1021とデフケー
ス1005との間に設けられている。
レート1023、一対のスラストベアリング1025、
一対のスペーサ1027、プッシュロッド1029など
から構成されている。
らデフケース1005に軸方向移動自在に連結されて各
多板クラッチ1012と対向しており、各スラストベア
リング1025とスペーサ1027はこの順でリアクシ
ョンプレート1023の軸方向両外側に配置されてい
る。
003に形成された挿通孔1031を移動自在に挿通し
ており、左のスペーサ1027と対向している。
1033と、デフキャリヤ1003に形成されたシリン
ダ1035からなり、オイルポンプの油圧をシリンダ1
035に受けて作動する。
ギア1037とリングギア1039とを介して入力する
エンジンの駆動力により回転駆動され、デフケース10
05の回転は各プレッシャーリング1007からカム1
011とピニオンシャフト1017を介して差動機構1
009に伝達され、各サイドギア1019,1021か
ら車軸1041,1043を介して左右の車輪に配分さ
れる。
カムスラスト力により、各プレッシャーリング1007
を介して各多板クラッチ1012が押圧されて差動制限
力が得られる。
1015に油圧を与えて作動させ、ピストン1033、
プッシュロッド1029、スペーサ1027、スラスト
ベアリング1025、リアクションプレート1023を
介して多板クラッチ1012,1012を押圧すると共
に、その押圧力を制御して車輪のロックを防止し、特
に、制動時に車両のスピンを防止し、安定性を向上させ
る。
タを用いたデファレンシャル装置1001のような装置
の他に、電動モータを用い、その回転トルクをカム機構
によってクラッチなどの操作力に変換するアクチュエー
タがある。
ータには、流体圧式アクチュエータを用いた構成と異な
って、下記のように、ポンプとその駆動源及び圧力ライ
ンの引き回しなどが不要であり、構造簡単、低コスト
で、配置スペースが狭くてすみ、軽量で車載性に優れる
上に、レスポンスが速く、高い信頼性が得られるなどの
利点がある。
タは、摩擦クラッチを操作する構成では、フィールド電
流値調整によって摩擦クラッチのトルク伝達特性を精密
に制御することができると共に、トルク伝達特性の経時
変化も電流値調整によって容易に補正できるから、長期
にわたって安定したトルク伝達特性が得られる。
1013を介して油圧アクチュエータ1015の操作力
を多板クラッチ1012に伝達するように構成されたデ
ファレンシャル装置1001では、押圧系1013が、
プッシュロッド1029、スペーサ1027、スラスト
ベアリング1025、リアクションプレート1023な
どの多数の部材で構成されているから、全体の摩擦抵抗
(各構成部材に掛かる摩擦抵抗の和)による操作力のロ
スが無視できないほど大きくなる。
は、上記のような多くの利点が得られる反面、操作力が
流体圧式アクチュエータ程大きくはないから、操作力の
ロスを極力低減する必要がある。
うに流体圧式のアクチュエータを用いた装置では、押圧
系1013のようなシフトメカニズムが必要であり、こ
の押圧系1013は、上記のように、部品点数が多く、
構造が複雑であって、高価であり、特に、オイルポンプ
はこれらのコストの大きい部分を占める。
な流体圧式のアクチュエータでは、圧力ラインでの圧力
漏れを避けることが難しく、この圧力漏れによって多板
クラッチ1012の連結及び連結解除のレスポンスが低
下し、走行条件の変化に応じて差動制限機能を迅速に調
整することが困難になる。
する上に、圧力漏れを防止するためには、圧力ライン各
部のシ−ルを強化するなどの配慮が必要であり、これに
伴うコストの上昇は避け難い。
圧や外圧の影響を受け易く、それだけ性能が低下し、不
安定になり易い。
と、圧力ラインの配管及びその引き回しスペ−スなどを
含めた広い配置スペ−スが必要であるから、デファレン
シャル装置1001が大型になって車載性が低下する上
に、デファレンシャル装置1001を収容するデフキャ
リヤ1003の変更が必要になり、大きな変更コストが
生じると共に、車載性がさらに低下する。
に低減させると共に、構造簡単、低コストで、信頼性が
高いギアプレート式アクチュエータと、このギアプレー
ト式アクチュエータを用いて構成した動力断続装置とデ
ファレンシャル装置の提供を目的としている。
式アクチュエータは、静止側に固定された環状の支持プ
レートと、前記支持プレートの軸方向一側に正逆回動可
能に配置されたカムプレートと、前記支持プレートの軸
方向他側に軸方向移動可能に配置され、被操作装置を移
動操作する可動プレートと、前記カムプレート側のギア
プレート上に設けられたギアを含めて構成されるギア組
と、前記ギア組を介して前記カムプレートを、正逆方向
に回転させる電動モータと、前記カムプレートと前記可
動プレートとの間に設けられ、前記カムプレートの回転
力を前記可動プレートの移動操作力に変換するカム機構
とを備え、前記支持プレートと前記カムプレートとの間
に形成される第1の摺動部位と、前記支持プレートと前
記可動プレートとの間に形成される第2の摺動部位と、
前記カムプレートと前記可動プレートとの間に形成され
る第3の摺動部位の少なくともいずれかに、摺動摩擦抵
抗を低減させる摩擦抵抗低減手段を設けたことを特徴と
する。
は、カムプレートの回転操作に伴って摺動抵抗が生じる
第1と第2と第3の各摺動部位の少なくともいずれか
(一部または全部)に摩擦抵抗低減手段を設けたことに
よって、摺動摩擦抵抗による操作力のロスが低減される
から、操作力のロスを補うために電動モータを大型に
し、あるいは、フィールド電流を増す必要がなくなる。
レート式アクチュエータ及びその被操作装置の大型化と
重量化が防止されると共に、被操作装置が車載装置の場
合は、バッテリー及びバッテリー充電用オルタネータの
負担増加と、オルタネータを駆動するエンジンの燃費低
下が防止される。
構によって被操作装置の操作力に変換するように構成さ
れた本発明のギアプレート式アクチュエータは、流体圧
式のアクチュエータを用いた従来例と異なって、高価な
ポンプ、流体圧式アクチュエータ(ピストンとシリン
ダ)、シフトメカニズムなどが不要であり、さらに部品
点数が少なく、構造が簡単になり、低コストに実施でき
る。
ステムでは避けがたい圧力漏れによる機能低下から解放
され、信頼性が大きく向上する上に、圧力ライン各部の
シ−ル強化とこれに伴うコストの上昇を避けることがで
きる。
ステムと異なって、圧力変動の影響を受けないから、性
能が向上し、安定する。
て、圧力ライン及びその引き回しスペ−スなどの広い配
置スペ−スが不要になるから、ギアプレート式アクチュ
エータ及び被操作装置が軽量でコンパクトになり、車載
性が大きく向上する。
ータによって摩擦クラッチを操作する構成では、電動モ
ータのフィールド電流値調整によって摩擦クラッチのト
ルク伝達特性を精密に制御することができると共に、ト
ルク伝達特性の経時変化も電流値調整によって容易に補
正できるから、長期にわたって安定したトルク伝達特性
が得られる。
動部位である第3の摺動部位がカム機構である場合、カ
ム機構では大きな摺動摩擦抵抗が発生するから、摩擦抵
抗低減手段を設たことによる摩擦抵抗の低減効果は特に
大きい。
ギアプレート式アクチュエータであって、前記摩擦抵抗
低減手段が、前記第1と第2と第3の各摺動部位におい
て、前記支持プレートと前記カムプレートとの接触面積
と、前記支持プレートと前記可動プレートとの接触面積
と、前記カムプレートと前記可動プレートとの接触面積
をそれぞれ低減させる接触面積低減部であることを特徴
とする。
摺動部位の摺動摩擦抵抗が低減され、請求項1の構成と
同等の作用・効果を得ることができる。
で接触面積が低減するから、オイルの粘性抵抗による操
作力のロスも低減され、特に、この操作力ロスの低減効
果は、オイルの粘性抵抗が大きくなる低温時に著しい。
アクチュエータによって駆動力を断続する動力断続装置
やデファレンシャル装置のような被操作装置を用いた4
輪駆動車は、寒冷期や寒冷地でも駆動力の正常な断続操
作が可能であり、車両を所望の4輪駆動状態、あるい
は、2輪駆動状態にすることができる。
ギアプレート式アクチュエータであって、前記接触面積
低減部が、前記第1の摺動部位において、前記支持プレ
ートの小径側端部を前記カムプレート側へ折り曲げて形
成された凸部であることを特徴としており、請求項2の
構成と同等の作用・効果を得ることができる。
面積を低減させる凸部を設けたことによって摩擦径(摩
擦トルク)が小さくなり、摩擦抵抗の低減効果がさらに
大きくなる。
成する凸部は加工が容易であるから、この構成は極めて
低コストに実施できる。
ギアプレート式アクチュエータであって、前記接触面積
低減部が、前記第1と第2と第3の各摺動部位におい
て、これらの摺動部位を形成する前記支持プレートとカ
ムプレートと前記可動プレートの少なくとも一方に設け
られた溝であることを特徴としており、請求項2の構成
と同等の作用・効果を得ることができる。
ギアプレート式アクチュエータであって、前記第2の摺
動部位が、前記可動プレートの外周に設けられた外周ガ
イド片と、前記支持プレートの外周に設けられ前記外周
ガイド溝と係合し前記可動プレートを軸方向移動可能に
支持する外周ガイド溝との間に形成されており、前記摩
擦抵抗低減手段が、前記外周ガイド片と前記外周ガイド
溝の少なくとも一方に配置された低摩擦抵抗材料である
ことを特徴としており、請求項1の構成と同等の作用・
効果を得ることができる。
フロン(登録商標)のようなプラスチック材料であり、
プラスチック材料を支持プレートと可動プレート間の摺
動部位に配置することによって摩擦抵抗が低減されると
共に、双方の摩擦が防止され、さらに、プラスチック材
料の振動吸収機能によって両プレート間の振動、共振が
防止され、動作が安定し、静粛になる。
ギアプレート式アクチュエータであって、前記摩擦抵抗
低減手段が、前記第1と第2と第3の各摺動部位の少な
くともいずれかに配置されたベアリングであることを特
徴としており、請求項1の構成と同等の作用・効果を得
ることができる。
作力のロスが、ベアリングによって大幅に低減される。
伝達部材と、前記両トルク伝達部材の間に配置されたク
ラッチと、請求項1〜6のいずれかに記載され、前記ク
ラッチを被操作装置とするギアプレート式アクチュエー
タとを備え、前記ギアプレート式アクチュエータによる
前記クラッチの操作によって前記トルク伝達部材の間で
トルクを断続することを特徴としている。
駆動車で2輪駆動走行時に切り離される車輪側の動力伝
達系に配置され、本発明のギアプレート式アクチュエー
タによってクラッチを連結すれば車両は4輪駆動状態に
なり、クラッチの連結を解除すれば車両は2輪駆動状態
になる。
1〜6のギアプレート式アクチュエータを用いたことに
より、請求項1〜6の構成と同様に、操作力のロスが大
幅に低減される上に、構造簡単、軽量、低コスト、信頼
性向上など効果を得ることができる。
機の駆動力を受けて回転するアウターデフケースと、前
記アウターデフケースの内部に相対回転可能に配置され
たインナーデフケースと、前記インナーデフケースに連
結された差動機構と、前記アウターデフケースと前記イ
ンナーデフケースとの連結を断続するクラッチと、請求
項1〜6のいずれかに記載され、前記クラッチを被操作
装置とするギアプレート式アクチュエータとを備え、前
記ギアプレート式アクチュエータによる前記クラッチの
操作によって前記アウターデフケースと前記インナーデ
フケースとの間でトルクを断続することを特徴としてい
る。
機構の入力側で駆動力を断続するデファレンシャル装置
であり、4輪駆動車で2輪駆動走行時に切り離される車
輪側の動力伝達系に配置され、本発明のギアプレート式
アクチュエータによってクラッチを連結すれば車両は4
輪駆動状態になり、クラッチの連結を解除すれば車両は
2輪駆動状態になる。
は、請求項1〜6のギアプレート式アクチュエータを用
いたことにより、請求項1〜6の構成と同様に、操作力
のロスが大幅に低減される上に、構造簡単、軽量、低コ
スト、信頼性向上など効果を得ることができる。
機の駆動力を受けて回転するデフケースと、前記デフケ
ースの回転を一対の出力側サイドギアから車輪側に配分
する差動機構と、前記出力側サイドギアのいずれか一方
とその車輪との間に配置されたクラッチと、請求項1〜
6のいずれかに記載され、前記クラッチを被操作装置と
するギアプレート式アクチュエータとを備え、前記ギア
プレート式アクチュエータによる前記クラッチの操作に
よって前記サイドギアと車輪との間でトルクを断続する
ことを特徴としている。
は、差動機構の出力側で駆動力を断続するデファレンシ
ャル装置であり、請求項8のデファレンシャル装置と同
様に、4輪駆動車で2輪駆動走行時に切り離される車輪
側の動力伝達系に配置され、本発明のギアプレート式ア
クチュエータによってクラッチを連結すれば車両は4輪
駆動状態になり、クラッチの連結を解除すれば、差動機
構の差動回転によって駆動力が遮断され、車両は2輪駆
動状態になる。
は、請求項1〜6のギアプレート式アクチュエータを用
いたことにより、請求項1〜6の構成と同様に、操作力
のロスが大幅に低減される上に、構造簡単、軽量、低コ
スト、信頼性向上など効果を得ることができる。
動機の駆動力を受けて回転するデフケースと、前記デフ
ケースの回転を一対の出力側サイドギアから車輪側に配
分する差動機構と、前記デフケースと前記出力側サイド
ギアのいずれか2者の間に配置され、前記差動機構の差
動を制限するクラッチと、請求項1〜6のいずれかに記
載され、前記クラッチを被操作装置とするギアプレート
式アクチュエータとを備え、前記ギアプレート式アクチ
ュエータによる前記クラッチの操作によって前記差動機
構の差動を制限することを特徴としている。
は、本発明のギアプレート式アクチュエータによってク
ラッチを連結すれば差動機構の差動が制限され、クラッ
チの連結を解除すれば差動が自由になる。
は、請求項1〜6のギアプレート式アクチュエータを用
いたことにより、請求項1〜6の構成と同様に、操作力
のロスが大幅に低減される上に、構造簡単、軽量、低コ
スト、信頼性向上など効果を得ることができる。
よってギアプレート式アクチュエータ1とこれを用いた
リヤデフ3(デファレンシャル装置)の説明をする。
向はリヤデフ3が用いられた4輪駆動車での左右の方向
である。また、以下の説明の中で符号を与えていない部
材等は図示されていない。
輪に配分するデファレンシャル装置)は、差動機構の入
力側に駆動力の断続機能を備えたデファレンシャル装置
であり、4輪駆動車に用いられ、2輪駆動時は後輪への
駆動力を切断する。
伝達系は、エンジン(原動機)、トランスミッション、
トランスファ、2−4切替え機構、フロントデフ(エン
ジンの駆動力を左右の前輪に配分するデファレンシャル
装置)、前車軸、左右の前輪、後輪側のプロペラシャフ
ト、リヤデフ3、後車軸、左右の後輪などから構成され
ている。
側出力インターフェイスを構成しており、下記のよう
に、リヤデフ3と同時に連結解除操作及び連結操作さ
れ、後輪側への駆動力を断続する。
からトランスファに伝達され、トランスファから前輪側
と後輪側に配分される。
フから前車軸を介して左右の前輪に配分される。
4切替え機構とリヤデフ3が連結されている間は、2−
4切替え機構と後輪側プロペラシャフトからリヤデフ3
に伝達され、リヤデフ3から後車軸を介して左右の後輪
に配分され、車両は4輪駆動状態になる。
結をそれぞれ解除すると、後輪側がエンジンから切り離
されて、車両は2輪駆動状態になる。
されており、デフキャリヤ5の内部にはオイル溜りが形
成されている。
ータ1、アウターデフケース7、インナーデフケース
9、ベベルギア式の差動機構11、ドッグクラッチ13
(被操作装置:クラッチ)などから構成されている。
は、支持プレート15、支持プレート15に設けられた
凸部171(摩擦抵抗低減手段:接触面積低減部)、カ
ムプレート17、可動プレート19、カム21(カム機
構)、リターンスプリング23、シフトスプリング2
5、電動モータ27、ギア組29、コントローラなどか
ら構成されている。
ナーデフケース9からなる2重ケーシング構造になって
おり、インナーデフケース9はアウターデフケース7の
内周で摺動回転自在に支承されている。また、アウター
デフケース7に形成された左右のボス部31,33はそ
れぞれスラストベアリング35を介してデフキャリヤ5
に支承されている。
37,37がネジ部39によって螺着されており、これ
らのベアリングキャップ37をネジ部39で回転させる
ことによって、アウターレース41が軸方向に移動し各
スラストベアリング35のプリロード調整が行われる。
がボルト45で固定されている。リングギア43はドラ
イブピニオンギア47と噛み合っており、ドライブピニ
オンギア47はドライブピニオンシャフト49と一体に
形成されている。ドライブピニオンシャフト49は継ぎ
手と後輪側のプロペラシャフトなどを介してトランスフ
ァの2−4切替え機構に連結されており、エンジンの駆
動力はトランスファと2−4切替え機構からこの後輪側
動力伝達系を介してアウターデフケース7を回転させ
る。
リング51が配置されており、アウターデフケース7の
内周で軸方向移動自在に支承されている。
噛み合い歯55によって構成されており、噛み合い歯5
3はクラッチリング51の左端部に形成され、噛み合い
歯55はインナーデフケース9の右端部に形成されてい
る。
れぞれオイルが流出入する開口57,59が周方向等間
隔に設けられている。クラッチリング51の右端には周
方向等間隔に4本の脚部61が設けられており、これら
の脚部61は右の開口59に係合し、外部に突き出して
いる。
アプレート式アクチュエータ1によって左右に移動操作
される。クラッチリング51が左方に移動操作される
と、図1の下半部のように、ドッグクラッチ13が噛み
合ってアウターデフケース7とインナーデフケース9と
が連結され、クラッチリング51が右方に戻ると、図1
の上半部のように、ドッグクラッチ13の噛み合いが解
除され、アウターデフケース7とインナーデフケース9
とが切り離される。
デフケース7との間には、ギアプレート式アクチュエー
タ1からの操作力を受けるスラストワッシャ63が配置
されており、インナーデフケース9はこのスラストワッ
シャ63を介して軸方向の左方に位置決めされている。
ピニオンシャフト65、ピニオンギア67、左右の出力
側サイドギア69,71などから構成されている。
ーデフケース9に周方向等間隔に形成された貫通孔73
に係合し、スプリングピン75によって抜け止めが施さ
れている。
65上に回転自在に支承されており、サイドギア69,
71は左右から各ピニオンギア67と噛み合っている。
9はアウターデフケース7に形成された支承部81,8
3によって支承されており、各ボス部77,79には左
右の後車軸がそれぞれスプライン連結されている。
デフケース7との間にはスラストワッシャ85がそれぞ
れ配置され、サイドギア69,71の噛み合いスラスト
力を受けている。
オンギア67の背面に対向して球面ワッシャ部87が形
成されており、ピニオンギア67の遠心力と、各サイド
ギア69,71との噛み合いによってピニオンギア67
が受ける噛み合い反力とを負担している。
レート15はプレス加工されており、図2,3,8のよ
うに、環状板部89、環状板部89と一体に形成された
2個の固定板部91、環状板部89の内周に周方向等間
隔に設けられた3個の組み付け凹部93(支持プレート
側挿通孔)、環状板部89の外周に周方向等間隔に設け
られた2個のガイド溝95などから構成されている。
プレート15(環状板部89)の内周(小径側端部)に
は、プレス加工時に、凸部171がカムプレート17側
に折り曲げ加工されている。
り、図4,5,8のように、環状板部97、ギアプレー
ト99、環状板部97の内周に周方向等間隔に設けられ
た3個の組み付け凹部101(カムプレート側挿通
孔)、各凹部101の周方向に隣接して設けられた3個
の支持突起103(カムプレート側突起)、環状板部9
7の内周に沿って周方向等間隔に設けられた3個のカム
片105などから構成されている。
形成されており、その外周にはギア107が設けられて
いる。また、支持突起103は、環状板部97に形成さ
れた軸方向部分109と、軸方向部分109の端部に形
成された径方向部分111から構成されている。
5のように、傾斜面113、径方向に形成されたカム角
を持たない保持面115、傾斜面113と保持面115
との間に形成された保持突起117から構成されてい
る。
り、図6,7,8のように、環状板部119、環状板部
119の内周に周方向等間隔に設けられた3個のカムガ
イド片121(可動プレート側突起)、各カムガイド片
121の間に設けられた3個の内周ガイド片123、環
状板部119の外周に周方向等間隔に設けられた2個の
外周ガイド片125などから構成されている。
119に形成された軸方向部分127と、軸方向部分1
27の端部に形成された径方向部分129から構成され
ている。
動プレート19は、図9のように組付けられ、この組付
けは次のような順序で行われる。
3を、右側から支持プレート15の各組み付け凹部93
にそれぞれ挿通させた後、カムプレート17を、図8の
矢印131の方向に、カムプレート17の各組み付け凹
部101が支持プレート15の各組み付け凹部93と重
なるまで回転させると、これに伴ってカムプレート17
が各支持突起103の径方向部分111により支持プレ
ート15の環状板部89と係合する。
15(環状板部89)に形成されている凸部171は、
カムプレート17の環状板部97と接触し、支持プレー
ト15とカムプレート17との摺動部(第1の摺動部
位)で互いの接触面積を低減させることにより摺動摩擦
抵抗を低減させている。
ガイド片125を支持プレート15の各ガイド溝95に
係合させながら、各カムガイド片121を左側から支持
プレート15とカムプレート17の各組み付け凹部9
3,101に挿通させた後、カムプレート17を、図8
の矢印133の方向に回転させると、可動プレート19
が各カムガイド片121の径方向部分129によってカ
ムプレート17の環状板部97と係合する。
の組付けは工程が少なく、極めて容易である。
5とカムプレート17の各環状板部89,97は可動プ
レート19の内周ガイド片123によって内周をガイド
されており、こうして支持プレート15とカムプレート
17と可動プレート19は互いにセンターリングされて
いる。また、カムプレート17は支持プレート15と可
動プレート19に対して回動可能である。
1のように、電動モータ27の取り付け金具135と共
に、ボルト137によってデフキャリヤ5に固定されて
いる。
に、カムプレート17の各カム片105と可動プレート
19の各カムガイド片121(径方向部分129)とで
構成されている。
に、クラッチリング51のリテーナ139に一体形成さ
れている。図1,8,9のように、このリテーナ139
に形成された腕部141はクラッチリング51の各脚部
61に固定されており、リテーナ139(リターンスプ
リング23)とアウターデフケース7の右端部との間に
はリング143が配置されている。
体で軸方向に往復移動可能であり、リターンスプリング
23はクラッチリング51をドッグクラッチ13の噛み
合い解除方向(右方)に付勢している。
可動プレート19と一体に形成されている。シフトスプ
リング25の付勢力はリターンスプリング23の付勢力
より大きくされており、可動プレート19とクラッチリ
ング51をドッグクラッチ13の噛み合い方向(左方)
に付勢している。
プリング25は、図8に示すように、それぞれコイルス
プリング145とコイルスプリング147を用いてもよ
い。
リング147用のばね座149が周方向等間隔に3箇所
設けられている。
介してデフキャリヤ5に固定されている。電動モータ2
7は両方向に回転可能であり、コントローラを介して車
載のバッテリに接続されている。
51に固定されたピニオンギア153と、カムプレート
17(ギアプレート99)のギア107とで構成されて
おり、電動モータ27の回転トルクを増幅し、カムプレ
ート17を回転させる。
クラッチ13の断続操作を行うと共に、2輪駆動状態か
ら4輪駆動状態に切り換える際はドッグクラッチ13と
2−4切替え機構をそれぞれ同時に連結操作し、4輪駆
動状態から2輪駆動状態に切り換える際はそれぞれを同
時に連結解除操作する。
たって、コントローラは電動モータ27を両方向(一方
向と反対方向)にそれぞれ所定の時間(角度)だけ回転
させる時間制御を行う。電動モータ27が所定の時間だ
け回転すると、ギア組29を介してカムプレート17が
所定の方向に所定の角度だけ回転操作される。
大角度だけ回転させた状態を示しており、ギア組29の
ピニオンギア153はギア107の一側端部で噛み合っ
ている。このとき、支持プレート15の一方の固定板部
91はギアプレート99と突き当たってストッパにな
り、カムプレート17の過回転を防止し、ギア107が
ピニオンギア153から外れることを防止している。
態を示しており、各カムガイド片121(可動プレート
19)の径方向部分129は各カム片105(カムプレ
ート17)の傾斜面113を上る前である、このとき径
方向部分129はシフトスプリング25の付勢力によっ
て環状板部97に押し付けられており、カム21は作動
していない。また、図10,11の各矢印は、それぞれ
の状態から電動モータ27を反対方向に回転させたとき
のカムプレート17とカムガイド片121(可動プレー
ト19)の移動方向を示している。
の下半部のように、可動プレート19(クラッチリング
51)がシフトスプリング25によって左方に移動し、
ドッグクラッチ13が噛み合っている。
構になり、噛み合い歯53,55の位相が合ったところ
でドッグクラッチ13を噛み合わせる。
ように、車両は4輪駆動状態になる。
7を反対方向に最大角度回転させた状態を示しており、
ギア組29のピニオンギア153はギア107の他側端
部で噛み合っている。このとき、支持プレート15の他
方の固定板部91はギアプレート99と突き当たってス
トッパになり、カムプレート17の過回転を防止し、ギ
ア107がピニオンギア153から外れることを防止し
ている。
態を示しており、各カムガイド片121の径方向部分1
29が各カム片105の傾斜面113を上り、保持突起
117を乗り越えて保持面115に保持され、カム21
を作動させている。また、図12,13の各矢印は、そ
れぞれの状態から電動モータ27を反対方向に回転させ
たときのカムプレート17とカムガイド片121(可動
プレート19)の移動方向を示している。
力によって各カムガイド片121(可動プレート19)
が図13の上方に移動し、シフトスプリング25を押し
縮める。
9が支持プレート15に組み付けられた状態で、カムプ
レート17はシフトスプリング25の付勢力によって支
持プレート15に押圧されており、上記のように、カム
21によってシフトスプリング25が縮むと、カムプレ
ート17と支持プレート15との押圧力がさらに大きく
なるが、支持プレート15に凸部171を形成したこと
によって、支持プレート15とカムプレート17間の摺
動摩擦抵抗が大幅に低減されている。
(環状板部89)の内周に形成し、支持プレート15と
カムプレート17間の摩擦径(摩擦トルク)を最小にし
たことによって、摺動摩擦抵抗の低減効果が最大になっ
ている。
1の上半部のように、リターンスプリング23の付勢力
によって可動プレート19(クラッチリング51)が右
方に移動し、ドッグクラッチ13の噛み合いが解除され
る。
ると、上記のように、車両は2輪駆動状態になる。
により、各カムガイド片121を保持面115に保持す
るから、電動モータ27を停止させた状態で、走行中に
振動や衝撃などの外乱因子を受けても、ドライバーの意
に反して車両が2輪駆動状態から4輪駆動状態に変動す
ることが防止される。
プレート17を両方向に回転操作する途中で、ピニオン
ギア153がギア107の中央部で噛み合った状態を示
しており、図15は、このときカムプレート17の回転
方向(矢印155)に応じた各カムガイド片121(可
動プレート19)の移動方向(矢印157)を示してい
る。
方向に回転させると、図10の4輪駆動状態になり、矢
印161の方向に回転させると、図12の2輪駆動状態
になる。
にカム角を持たない保持面(保持面115と環状板部9
7)が設けられているから、カムガイド片121(径方
向部分129)がこれらの保持面に乗っているときは、
シフトスプリング25の付勢力を受けてもカムプレート
17に回転トルクが掛かることはない。従って、作動前
と作動後の両方でカム21の状態が保持され、車両が4
輪駆動状態及び2輪駆動状態に安定して保持されるか
ら、カム21を操作するとき以外は電動モータ27を停
止させることができる。
4切替え機構がそれぞれ連結される4輪駆動状態では、
エンジンの駆動力が2−4切替え機構から後輪側動力伝
達系を介してアウターデフケース7に伝達され、ドッグ
クラッチ13を介してインナーデフケース9が回転駆動
される。この回転はピニオンシャフト65からピニオン
ギア67を介してサイドギア69,71に配分され、各
車軸を介して左右の後輪に伝達される。
の走破性、脱出性、安定性が向上する。
抵抗差が生じると、各ピニオンギア67の自転によって
エンジンの駆動力は左右の後輪に差動配分される。
連結がそれぞれ解除される2輪駆動状態では、インナー
デフケース9から後輪までがドッグクラッチ13によっ
て切り離され、フリー回転状態になると共に、2−4切
替え機構からアウターデフケース7までの動力伝達系
が、エンジンの駆動力と後輪による連れ回りの両方から
切り離され、回転が停止する。
デフケース7までの後輪側動力伝達系の回転が停止する
2輪駆動状態では、振動が軽減して乗り心地が向上する
と共に、後輪側動力伝達系の各部で磨耗が軽減されて耐
久性が向上し、さらに、回転抵抗の低減分だけエンジン
の負担が軽減し、燃費が向上する。
9の他に、ボス部31,33の内周にそれぞれ螺旋状の
オイル溝163,165が形成されており、さらに、ス
ラストワッシャ85,85と対向する部分には、オイル
溝163,165にそれぞれ連通した径方向のオイル溝
167,169が形成されている。
径方向外側部分に形成されているから、デフキャリヤ5
に形成されたオイル溜りのオイルに常時浸されており、
アウターデフケース7の回転に伴って開口57,59か
らオイルが流出入する。
ケース7(リングギア43)の回転によって掻き上げら
れ、掻き上げられたオイルはオイル溝163,165の
ネジポンプ作用によって移動を促進され、オイル溝16
7,169と、スラストワッシャ85,85などの隙間
を通ってアウターデフケース7の内部に流入する。
は、差動機構11を構成する各ギア67,69,71の
噛み合い部、ピニオンシャフト65とピニオンギア67
の摺動部、アウターデフケース7とインナーデフケース
9の摺動部、アウターデフケース7とクラッチリング5
1の摺動部、ドッグクラッチ13(噛み合い歯53,5
5)などに供給されてこれらを潤滑・冷却する。
下部もオイル溜りに浸されており、回転操作されるカム
プレート17と支持プレート15及び可動プレート19
との摺動部、カム21なども潤滑・冷却される。
によって潤滑・冷却される。
イルによって、磨耗が軽減され、耐久性が向上すると共
に、各摺動部での摩擦抵抗が軽減され、エンジンの燃費
が向上する。
1とリヤデフ3が構成されている。
のように、支持プレート15に設けた凸部171によっ
て、電動モータ27によってカムプレート17を回転操
作する際の摺動摩擦による操作力のロスが低減されてい
る。
状板部89)の内周に形成し、摩擦トルクを最小にした
ことによって、操作力ロスの低減効果がさらに大きくな
っている。
27を大型にし、あるいは、フィールド電流を増す必要
がなくなるから、電動モータ27の大型化に伴うギアプ
レート式アクチュエータ1及びリヤデフ3の大型化と重
量化、車載性の低下が防止されると共に、バッテリー及
びバッテリー充電用オルタネータの負担増加と、オルタ
ネータを駆動するエンジンの燃費低下が防止される。
5とカムプレート17間の接触面積を低減させたことに
より、オイルの粘性抵抗による操作力のロスも低減され
るから、低温時に著しいこの粘性抵抗低減効果によっ
て、寒冷期や寒冷地でもドッグクラッチ13の正常な切
り替え操作が可能であり、車両を所望の4輪駆動状態、
あるいは、2輪駆動状態にすることができる。
て形成される凸部171は加工が容易であるから、極め
て低コストに実施できる。
21によってドッグクラッチ13の操作力に変換するギ
アプレート式アクチュエータ1は、流体圧式のアクチュ
エータを用いた従来例と異なって、高価なポンプ、ピス
トンとシリンダ、シフトメカニズムなどが不要であり、
それだけ部品点数が少なく、構造が簡単で、低コストで
ある。
を用いたリヤデフ3は、圧力ラインなどの広い配置スペ
−スが不要であり、軽量でコンパクトに構成されて車載
性が向上すると共に、デフキャリヤ5を変更する必要も
なくなり、変更に伴う大きなコスト上昇が防止される。
リヤデフ3は、圧力漏れによる機能低下と圧力変動の影
響から解放され、性能と安定性と信頼性が大きく向上す
る上に、圧力ライン各部のシ−ル強化とこれに伴うコス
トの上昇も避けられる。
形態の説明をする。第2実施形態は、支持プレート15
とカムプレート17間の摺動部位(第1の摺動部位)に
おいて、支持プレート15側に摩擦抵抗低減手段(凸部
171)を設けたギアプレート式アクチュエータ1と異
なって、摩擦抵抗低減手段をカムプレート17側に設け
た例である。
ータは、上記のリヤデフ3に、第1実施形態のギアプレ
ート式アクチュエータ1と置き換えて用いられており、
以下、同一の部材等には同一の符号を与えて引用しなが
ら、相違点を説明する。
板部97)の内周側には、支持プレート15側に、2本
の溝201,203(摩擦抵抗低減手段:接触面積低減
部)が同心状に形成されている。これらの溝201,2
03は、第2実施形態のギアプレート式アクチュエータ
が組み付けられた状態で、支持プレート15の環状板部
89と接触し、これらの間の摺動部(第1の摺動部位)
で互いの接触面積を低減させることにより、摺動摩擦抵
抗を低減させている。
プレート式アクチュエータでは、カムプレート17に設
けた溝201,203によって、電動モータ27でカム
プレート17を回転操作する際の摺動摩擦による操作力
ロスが低減され、第1実施形態のギアプレート式アクチ
ュエータ1と同等の効果が得られる。
形態の説明をする。第3実施形態は、カムプレート17
と可動プレート19間の摺動部位(第3の摺動部位:カ
ム機構)において、カムプレート17側に摩擦抵抗低減
手段を設けた例である。
ータは、上記のリヤデフ3に、第1実施形態のギアプレ
ート式アクチュエータ1と置き換えて用いられており、
以下、同一の部材等には同一の符号を与えて引用しなが
ら、相違点を説明する。
板部97)に形成された3個のカム片105には、傾斜
面113と保持突起117と保持面115とを通して、
溝301(摩擦抵抗低減手段:接触面積低減部)が形成
されている。この溝301は、第3実施形態のギアプレ
ート式アクチュエータが組み付けられた状態で、可動プ
レート19の各カムガイド片121の径方向部分129
と接触しており、カム片105とカムガイド片121と
で構成されるカム21において、接触面積を低減させる
ことにより、摺動摩擦抵抗を低減させている。
プレート式アクチュエータでは、カムプレート17のカ
ム片105に設けた溝301によって、電動モータ27
でカムプレート17を回転操作する際にカム21で発生
する操作力のロスが低減され、第1実施形態のギアプレ
ート式アクチュエータ1と同等の効果が得られる。
に溝301を設けたこの構成では、摺動摩擦抵抗(操作
力ロス)の低減効果が特に大きい。
形態の説明をする。第4実施形態は、支持プレート15
と可動プレート19間の摺動部位(第2の摺動部位)に
おいて、可動プレート19側に摩擦抵抗低減手段を設け
た例である。
ータは、上記のリヤデフ3に、第1実施形態のギアプレ
ート式アクチュエータ1と置き換えて用いられており、
以下、同一の部材等には同一の符号を与えて引用しなが
ら、相違点を説明する。
周ガイド片125には、支持プレート15の各ガイド溝
95側に、テフロン401(摩擦抵抗低減手段:低摩擦
抵抗材料)が配置されている。
アプレート式アクチュエータが組み付けられた状態で、
支持プレート15と可動プレート19とを外周ガイド片
125とガイド溝95との間で径方向に位置決めしなが
ら、可動プレート19が移動する際に生じる摺動摩擦抵
抗を低減させている。
プレート式アクチュエータでは、電動モータ27によっ
てカムプレート17が回転操作されカム21によって可
動プレート19が移動操作される際に、支持プレート1
5と可動プレート19との間で発生するフリクションロ
スがテフロン401によって低減され、第1実施形態の
ギアプレート式アクチュエータ1と同等の効果が得られ
る。
01の振動吸収機能によって可動プレート19と支持プ
レート15の振動や共振が防止され、ギアプレート式ア
クチュエータの動作が安定し、静粛になる。
形態の説明をする。第5実施形態は、支持プレート15
と可動プレート19間の摺動部位(第2の摺動部位)に
おいて、支持プレート15側に摩擦抵抗低減手段を設け
た例である。
ータは、上記のリヤデフ3に、第1実施形態のギアプレ
ート式アクチュエータ1と置き換えて用いられており、
以下、同一の部材等には同一の符号を与えて引用しなが
ら、相違点を説明する。
イド溝95には、可動プレート19の外周ガイド片12
5側に、テフロン403(摩擦抵抗低減手段:低摩擦抵
抗材料)が配置されている。
アプレート式アクチュエータが組み付けられた状態で、
可動プレート19と支持プレート15とをガイド溝95
と外周ガイド片125との間で径方向に位置決めしなが
ら、可動プレート19が移動する際に生じる摺動摩擦抵
抗を低減させている。
プレート式アクチュエータでは、電動モータ27によっ
てカムプレート17が回転操作されカム21によって可
動プレート19が移動操作される際に、支持プレート1
5と可動プレート19との間で発生するフリクションロ
スがテフロン403によって低減され、第1実施形態の
ギアプレート式アクチュエータ1と同等の効果が得られ
る。
03の振動吸収機能によって支持プレート15と可動プ
レート19の振動や共振が防止され、ギアプレート式ア
クチュエータの動作が安定し、静粛になる。
形態の説明をする。第6実施形態は、支持プレート15
とカムプレート17間の摺動部位(第1の摺動部位)に
摩擦抵抗低減手段を設けた例である。
ータは、上記のリヤデフ3に、第1実施形態のギアプレ
ート式アクチュエータ1と置き換えて用いられており、
以下、同一の部材等には同一の符号を与えて引用しなが
ら、相違点を説明する。
板部89)とカムプレート17(環状板部97)の間に
は、スラストベアリング501(摩擦抵抗低減手段)が
配置されている。
レート15とカムプレート17の間で摺動摩擦抵抗を大
幅に低減させている。
プレート式アクチュエータでは、電動モータ27によっ
てカムプレート17が回転操作される際に、支持プレー
ト15とカムプレート17の間で発生するフリクション
ロスが、スラストベアリング501によって低減され、
第1実施形態のギアプレート式アクチュエータ1と同等
の効果が得られる。
積低減部は、支持プレートとカムプレート(第1の摺動
部位)の一方または両方に設けてもよく、同様に、支持
プレートと可動プレート(第2の摺動部位)の一方また
は両方に設けてもよく カムプレートと可動プレート
(第3の摺動部位)の一方または両方に設けてもよい。
抗材料は、支持プレートの外周ガイド溝と可動プレート
の外周ガイド片との一方または両方に配置してもよい。
プラスチック材料でもよく、さらに、プラスチック以外
の材料でもよい。
グは、どのような形式のベアリングでもよい。
ータにおいて、被操作装置はクラッチに限らない。
な噛み合いクラッチ(ドッグクラッチ)だけでなく、多
板クラッチやコーンクラッチのような摩擦クラッチでも
よい。
いて、差動機構は、ベベルギア式の差動機構に限らず、
プラネタリーギア式の差動機構、デフケースの収容孔に
回転自在に収容されたピニオンギアで出力側のサイドギ
アを連結した差動機構、ウォームギアを用いた差動機構
などでもよい。
タは、カムプレートが電動モータによって回転操作され
るとき抵抗が生じる摺動部位に摩擦抵抗低減手段を設け
て操作力のロスを低減させたことにより、操作力のロス
を補うために電動モータを大型にし、フィールド電流を
増す必要がなくなる。
レート式アクチュエータ及びその被操作装置の大型化と
重量化が防止されると共に、被操作装置が車載装置の場
合は、バッテリー及びバッテリー充電用オルタネータの
負担増加と、オルタネータを駆動するエンジンの燃費低
下が防止される。
構成と異なって、高価なポンプ、ピストンとシリンダ、
シフトメカニズムなどが不要であり、それだけ部品点数
が少なく、構造簡単で、低コストである。
用いた被操作装置は、圧力ラインなどの広い配置スペ−
スが不要であり、軽量でコンパクトに構成されて車載性
が向上すると共に、ケーシングを変更する必要もなくな
り、変更に伴う大きなコスト上昇が防止される。
操作装置は、圧力漏れによる機能低下と圧力変動の影響
から解放され、性能と安定性と信頼性が大きく向上する
上に、圧力ライン各部のシ−ル強化とこれに伴うコスト
の上昇も避けられる。
は、請求項1の構成と同等の効果を得ることができる。
粘性抵抗による操作力のロスも低減され、低温時に著し
いこの粘性抵抗低減効果によって、本発明のギアプレー
ト式アクチュエータで駆動力を断続する動力断続装置や
デファレンシャル装置を用いた4輪駆動車は、寒冷期や
寒冷地でも駆動力の正常な断続操作が可能であり、車両
を所望の4輪駆動状態、あるいは、2輪駆動状態にする
ことができる。
は、請求項2の構成と同等の効果を得ることができる。
レートの小径側端部に設けたことによって、摩擦径(摩
擦トルク)が小さくなり、摺動摩擦抵抗の低減効果がさ
らに向上する。
成される凸部は加工が容易であるから、この構成は極め
て低コストに実施できる。
は、請求項2の構成と同等の効果を得ることができる。
は、請求項1の構成と同等の効果を得ることができる。
は、請求項1の構成と同等の効果を得ることができる。
のギアプレート式アクチュエータを用いたことにより、
請求項1〜6の構成と同様に、操作力のロスが大幅に低
減される上に、構造簡単、軽量、低コスト、信頼性向上
など効果を得ることができる。
項1〜6のギアプレート式アクチュエータを用いたこと
により、請求項1〜6の構成と同様に、操作力のロスが
大幅に低減される上に、構造簡単、軽量、低コスト、信
頼性向上など効果を得ることができる。
項1〜6のギアプレート式アクチュエータを用いたこと
により、請求項1〜6の構成と同様に、操作力のロスが
大幅に低減される上に、構造簡単、軽量、低コスト、信
頼性向上など効果を得ることができる。
求項1〜6のギアプレート式アクチュエータを用いたこ
とにより、請求項1〜6の構成と同様に、操作力のロス
が大幅に低減される上に、構造簡単、軽量、低コスト、
信頼性向上など効果を得ることができる。
とこれを用いたリヤデフを示す断面図である。
である。
である。
である。
レート、可動プレートなどを示す分解斜視図である。
斜視図である。
トの角度を示す正面図である。
ムの状態を示す図面である。
トの角度を示す正面図である。
ムの状態を示す図面である。
えるときのカムプレートの角度を示す正面図である。
ムの状態を示す図面である。
ムプレートの要部断面図である。
す図面である。
す図面である。
動プレートの要部を示す図面である。
動プレートの要部を示す図面である。
ムプレートの要部断面図である。
手段:接触面積低減部) 201,203 カムプレートに設けられた溝(摩擦抵
抗低減手段:接触面積低減部) 301 カムプレートのカム片に設けられた溝(摩擦抵
抗低減手段:接触面積低減部) 401 テフロン(摩擦抵抗低減手段:低摩擦抵抗材
料) 403 テフロン(摩擦抵抗低減手段:低摩擦抵抗材
料) 501 スラストベアリング(摩擦抵抗低減手段)
Claims (10)
- 【請求項1】 静止側に固定された環状の支持プレート
と、 前記支持プレートの軸方向一側に正逆回動可能に配置さ
れたカムプレートと、 前記支持プレートの軸方向他側に軸方向移動可能に配置
され、被操作装置を移動操作する可動プレートと、 前記カムプレート側のギアプレート上に設けられたギア
を含めて構成されるギア組と、 前記ギア組を介して前記カムプレートを、正逆方向に回
転させる電動モータと、 前記カムプレートと前記可動プレートとの間に設けら
れ、前記カムプレートの回転力を前記可動プレートの移
動操作力に変換するカム機構とを備え、 前記支持プレートと前記カムプレートとの間に形成され
る第1の摺動部位と、前記支持プレートと前記可動プレ
ートとの間に形成される第2の摺動部位と、前記カムプ
レートと前記可動プレートとの間に形成される第3の摺
動部位の少なくともいずれかに、摩擦抵抗を低減させる
摩擦抵抗低減手段を設けたことを特徴とするギアプレー
ト式アクチュエータ。 - 【請求項2】 請求項1に記載された発明であって、 前記摩擦抵抗低減手段が、前記第1と第2と第3の各摺
動部位において、前記支持プレートと前記カムプレート
との接触面積と、前記支持プレートと前記可動プレート
との接触面積と、前記カムプレートと前記可動プレート
との接触面積をそれぞれ低減させる接触面積低減部であ
ることを特徴とするギアプレート式アクチュエータ。 - 【請求項3】 請求項2に記載された発明であって、 前記接触面積低減部が、前記第1の摺動部位において、
前記支持プレートの小径側端部を前記カムプレート側へ
折り曲げて形成された凸部であることを特徴とするギア
プレート式アクチュエータ。 - 【請求項4】 請求項2に記載された発明であって、 前記接触面積低減部が、前記第1と第2と第3の各摺動
部位において、 これらの摺動部位を形成する前記支持プレートとカムプ
レートと前記可動プレートの少なくとも一方に設けられ
た溝であることを特徴とするギアプレート式アクチュエ
ータ。 - 【請求項5】 請求項1に記載された発明であって、 前記第2の摺動部位が、前記可動プレートの外周に設け
られた外周ガイド片と、前記支持プレートの外周に設け
られ前記外周ガイド溝と係合し前記可動プレートを軸方
向移動可能に支持する外周ガイド溝との間に形成されて
おり、 前記摩擦抵抗低減手段が、前記外周ガイド片と前記外周
ガイド溝の少なくとも一方に配置された低摩擦抵抗材料
であることを特徴とするギアプレート式アクチュエー
タ。 - 【請求項6】 請求項1に記載された発明であって、 前記摩擦抵抗低減手段が、前記第1と第2と第3の各摺
動部位の少なくともいずれかに配置されたベアリングで
あることを特徴とするギアプレート式アクチュエータ。 - 【請求項7】 一対のトルク伝達部材と、 前記両トルク伝達部材の間に配置されたクラッチと、 請求項1〜6のいずれかに記載され、前記クラッチを被
操作装置とするギアプレート式アクチュエータとを備
え、 前記ギアプレート式アクチュエータによる前記クラッチ
の操作によって前記トルク伝達部材の間でトルクを断続
することを特徴とする動力断続装置。 - 【請求項8】 原動機の駆動力を受けて回転するアウタ
ーデフケースと、 前記アウターデフケースの内部に相対回転可能に配置さ
れたインナーデフケースと、 前記インナーデフケースに連結された差動機構と、 前記アウターデフケースと前記インナーデフケースとの
連結を断続するクラッチと、 請求項1〜6のいずれかに記載され、前記クラッチを被
操作装置とするギアプレート式アクチュエータとを備
え、 前記ギアプレート式アクチュエータによる前記クラッチ
の操作によって前記アウターデフケースと前記インナー
デフケースとの間でトルクを断続することを特徴とする
デファレンシャル装置。 - 【請求項9】 原動機の駆動力を受けて回転するデフケ
ースと、 前記デフケースの回転を一対の出力側サイドギアから車
輪側に配分する差動機構と、 前記出力側サイドギアのいずれか一方とその車輪との間
に配置されたクラッチと、 請求項1〜6のいずれかに記載され、前記クラッチを被
操作装置とするギアプレート式アクチュエータとを備
え、 前記ギアプレート式アクチュエータによる前記クラッチ
の操作によって前記サイドギアと車輪との間でトルクを
断続することを特徴とするデファレンシャル装置。 - 【請求項10】 原動機の駆動力を受けて回転するデフ
ケースと、 前記デフケースの回転を一対の出力側サイドギアから車
輪側に配分する差動機構と、 前記デフケースと前記出力側サイドギアのいずれか2者
の間に配置され、前記差動機構の差動を制限するクラッ
チと、 請求項1〜6のいずれかに記載され、前記クラッチを被
操作装置とするギアプレート式アクチュエータとを備
え、 前記ギアプレート式アクチュエータによる前記クラッチ
の操作によって前記差動機構の差動を制限することを特
徴とするデファレンシャル装置。
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---|---|---|---|
JP2002097482A JP4188617B2 (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | ギアプレート式アクチュエータ |
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JP4188617B2 JP4188617B2 (ja) | 2008-11-26 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006046399A (ja) * | 2004-08-02 | 2006-02-16 | Toyoda Mach Works Ltd | 駆動力伝達装置 |
CN104913020A (zh) * | 2015-06-29 | 2015-09-16 | 唐立新 | 增力装置 |
CN115443965A (zh) * | 2022-10-25 | 2022-12-09 | 庞成才 | 一种林业病虫害防治用悬挂式诱虫灭杀装置 |
-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002097482A patent/JP4188617B2/ja not_active Expired - Fee Related
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