JP2003294006A - 油圧式作業機械の旋回メイクアップ回路 - Google Patents

油圧式作業機械の旋回メイクアップ回路

Info

Publication number
JP2003294006A
JP2003294006A JP2002096835A JP2002096835A JP2003294006A JP 2003294006 A JP2003294006 A JP 2003294006A JP 2002096835 A JP2002096835 A JP 2002096835A JP 2002096835 A JP2002096835 A JP 2002096835A JP 2003294006 A JP2003294006 A JP 2003294006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
hydraulic
circuit
check valve
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002096835A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Iwasaki
仁 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Caterpillar Mitsubishi Ltd, Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd filed Critical Caterpillar Mitsubishi Ltd
Priority to JP2002096835A priority Critical patent/JP2003294006A/ja
Publication of JP2003294006A publication Critical patent/JP2003294006A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧式作業機械の旋回メイクアップ回路に関
し、旋回アクチュエータ内に負圧が発生するのをより確
実に防止できるようにする。 【解決手段】 油圧式作業機械の旋回アクチュエータ2
aと、旋回アクチュエータ2aの作動を制御するパイロ
ット回路60とをそなえた油圧式作業機械の油圧回路に
おいて、パイロット回路60のリターンライン41aに
設けられた第1のチェック弁17により、第1のチェッ
ク弁17の上流側の油圧を確保するとともに、第1のメ
イクアップライン43により、第1のチェック弁17の
上流側と旋回アクチュエータ2aとを接続して、旋回ア
クチュエータ2aに圧油を補給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルをは
じめとした油圧式作業機械に適用する旋回メイクアップ
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の油圧式作業機械には、
油圧により旋回できる上部旋回体をそなえたものがあ
る。図3〜図5は従来の油圧式作業機械としての油圧シ
ョベルについて示すもので、図3はその模式的な全体
図、図4及び図5はその旋回メイクアップ回路付きの油
圧回路を示す図である。なお、図4及び図5において、
旋回メイクアップ回路以外の回路は簡略的に示してい
る。
【0003】図3に示すように、油圧ショベル(油圧式
作業機械)1は、上部にそなえられる旋回体2、下部に
そなえられる走行体3、作業アーム4、ハイドロリック
タンク(以下、単にタンクという)18,ポンプ19と
をそなえて構成されている。走行体3には、油圧ショベ
ル1を左右及び前後方向へ走行させるライトトラベルモ
ータ3a及びレフトトラベルモータ3bがそなえられて
いる。
【0004】旋回体2と走行体3との間には、走行体3
に対して旋回体2を旋回させる旋回アクチュエータ(ス
イングモータ)2aがそなえられている。作業アーム4
は、旋回体2に設けられ、バケット4aと、スティック
4bと、ブーム4cと、バケット4aを作動させるバケ
ットシリンダ5aと、スティック4bを作動させるステ
ィックシリンダ5bと、ブーム4cを作動させるブーム
シリンダ5cとがそなえられている。
【0005】ポンプ19は、タンク18に貯留された作
動油を上記の各アクチュエータ(即ち、スイングモータ
2a,ライトトラベルモータ3a,レフトトラベルモー
タ3b,バケットシリンダ5a,スティックシリンダ5
b,ブームシリンダ5c)に供給して各アクチュエータ
を作動させるようになっている。ここで、この油圧ショ
ベル1の各アクチュエータを駆動するための油圧回路に
ついて、図4を参照して説明する。
【0006】図4に示すように、この油圧回路には、タ
ンク18,ポンプ19,コントロールバルブ20,背圧
チェック弁6,クーラ部8,リターンフィルタ9が装備
され、スイングモータ2a,シリンダ5(例えば、バケ
ットシリンダ5a,スティックシリンダ5b,ブームシ
リンダ5c)及び図4には図示しないライトトラベルモ
ータ3a,レフトトラベルモータ3bが接続されてい
る。
【0007】スイングモータ2aは、モータ回転部1
0,チェック弁11a及び11b,リリーフ弁11c及
び11dをそなえて構成されている。モータ回転部10
は、コントロールバルブ20のモータ回転切替弁7にお
いて作動油がライン30及びライン31のどちらに供給
されるかによって旋回方向が変わるようになっている。
【0008】チェック弁11a及び11bは、作動油の
流れ方向を規制する(逆流を防止する)ようになってい
る。リリーフ弁11c及び11dは、作動油が所定圧力
以上になると開弁して作動油を逃がすもので、作動油が
所定以上の圧力にならないように圧力調整している。
【0009】シリンダ5には、シリンダケース23とピ
ストン22aとピストンロッド22bとがそなえられ、
シリンダケース23はピストン22aによってヘッド側
室23aとロッド側室23bとに区画されている。そし
て、ヘッド側室23a及びロッド側室23bとに供給さ
れる作動油の差圧によりピストンロッド22bが図4中
上方又は下方へ移動しシリンダ5が伸縮するようになっ
ている。また、シリンダ5に供給された作動油は、シリ
ンダ揺動切替弁24を通ってライン35を流れタンク1
8へ戻されるようになっている。
【0010】コントロールバルブ20には、モータ回転
切替弁7,シリンダ揺動切替弁24,リリーフ弁12が
内装されている。モータ回転切替弁7は、ポンプ19か
ら接続点J1を通って供給される作動油をライン30及
びライン31のどちらに流すかを切り替えるようになっ
ている。これにより、スイングモータ2aの旋回方向を
正方向又は逆方向に旋回させることができるようになっ
ている。
【0011】シリンダ揺動切替弁24は、ポンプ19か
ら接続点J1を通って供給される作動油をライン32又
はライン33のどちらかに流すようになっている。これ
により、シリンダ5の図4中上方又は下方への伸縮が可
能となっている。なお、モータ回転切替弁7におけるス
イングモータ2aへの供給ラインの切替え、及び、シリ
ンダ揺動切替弁24におけるシリンダ5への供給ライン
の切替えは、図示しないパイロット回路から供給される
圧油によって制御されるようになっている。
【0012】リリーフ弁12は、ポンプ19から吐出さ
れる作動油の圧力が所定圧力以上になった場合、作動油
をモータ回転切替弁7と接続点J2との間の油路(ライ
ン48)に逃がして、ポンプ19から吐出される作動油
の圧力が所定圧力以上にならないように圧力調整してい
る。背圧チェック弁6は、ライン34とライン35とが
接続される点(接続点)J3と後述するクーラ部8との
間に介装され、ライン34及びライン35の油圧を所定
圧力に確保するように機能している。また、ライン34
の圧油は接続点J2に接続するライン43を通ってスイ
ングモータ2aに供給されるようになっている。なお、
背圧チェック弁6は、例えば、3kgf/cm2(29
0kPa)程度の圧力を確保するようになっている。
【0013】これにより、スイングモータ2aに負圧
(バキューム)が発生しようとする場合、背圧チェック
弁6により所定圧力に確保された作動油がライン43を
通ってスイングモータ2aに適宜供給され、負圧の発生
を防止するようになっている。クーラ部8は、背圧チェ
ック弁6とタンク18との間に介装され、バイパスチェ
ック弁8a及びオイルクーラ8bから構成されている。
【0014】オイルクーラ8bは、作動油を冷却するよ
うに機能している。また、バイパスチェック弁8aは、
背圧チェック弁6とオイルクーラ8bとの間の油圧が所
定圧力になると開弁し、オイルクーラ8bの下流側に作
動油を逃がすように機能している。したがって、作動油
が極めて低温の場合、作動油の粘度が高くなり、流れ抵
抗が大きくなって作動油の圧力が増大するので、バイパ
スチェック弁8aが開いて、作動油の大部分がバイパス
チェック弁8aを通ってリターンフィルタ9へ流れるよ
うになっている。このため、オイルクーラ8bを通る作
動油量が減少するので、作動油の温度上昇が早くなり、
各油機及び管路(図示省略)での圧損が少なくなるとと
もに油機の動きが円滑になる。
【0015】一方、作動油が高温になると、作動油の粘
度が低くなり、流れ抵抗が小さくなって作動油の圧力が
減少するので、バイパスチェック弁8aは開かず、作動
油はオイルクーラ8bを通ってリターンフィルタ9へ流
れるようになっている。これにより、作動油が冷却され
て作動油の粘度が確保され、作動油圧力を高められるよ
うになっている。このように、クーラ部8により、作動
油が適温に保たれるようになっている。
【0016】リターンフィルタ9は、クーラ部8とタン
ク18との間に介装され、油圧回路を循環する過程にお
いて作動油に混じる汚染物を取り除くもので、リリーフ
弁9a及びフィルタエレメント9bから構成されてい
る。したがって、リターンフィルタ9に流れてくる作動
油が極めて低温で高粘度の場合、又は、フィルタエレメ
ント9bに多量の汚染物が付着して目詰まりを起こして
いる場合、作動油はリリーフ弁9aを通ってタンク18
へ流れるようになっている。
【0017】油圧ショベル1の油圧回路は、上述のよう
に構成されているので、タンク18に貯留された作動油
がポンプ19により吐出され、コントロールバルブ20
を通って各アクチュエータ(スイングモータ2a及びシ
リンダ5)へ供給される。その後、シリンダ5から排出
された作動油はライン35を通って、また、スイングモ
ータ2aから排出された作動油はライン48及びライン
34を通り、背圧チェック弁6を通ってクーラ部8で冷
却され、リターンフィルタ9で作動油中の汚染物が除去
された後、タンク18に戻ってくる。
【0018】そして、このような油圧回路の中で、背圧
チェック弁6,ライン43,チェック弁11a及び11
bを有する部分が、旋回メイクアップ回路として機能し
ている。つまり、旋回体2の旋回動作を停止した場合、
モータ回転部10はモータ回転部10への圧油の供給が
遮断された後も旋回し続けるが、モータ回転部10の給
油・排油ポート(図示省略)が閉じるためにモータ回転
部2aには圧油が供給されないとともに、モータ回転部
10の作動油の一部が内部リークとなって失われるた
め、モータ回転部10に負圧が発生する。
【0019】しかし、上記のように、作業機械の油圧回
路において、スイングモータ2aに作動油を補給してス
イングモータ2aの負圧状態を解消するための旋回メイ
クアップ回路が設けられているので、この旋回メイクア
ップ回路によって、背圧チェック弁6がライン43の作
動油の圧力を確保し、作動油をスイングモータ2aへ補
給してモータ回転部10の負圧状態を解消できるのであ
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の油圧式作業機械の旋回メイクアップ回路では、
各アクチュエータから排出される全油量が背圧チェック
弁6を通過するため、背圧チェック弁6において作動油
の流通ロス及び発熱が発生するという場合があった。
【0021】そこで、バキュームを防止するための背圧
が必要となるのは、旋回操作のみである点に着目する
と、図5に示すように、スイングモータ2aからの排出
油を、スイングモータ2a以外のアクチュエータからの
排出油と分離する回路が考えられる。つまり、図5に示
す旋回メイクアップ回路では、背圧チェック弁6を接続
点J2と接続点J3との間〔ライン(排油路)34〕に
介装することにより(即ち、スイングモータ2aから排
出される作動油の圧力のみを所定圧力に確保することに
より)、接続点J2とスイングモータ2aとの間(ライ
ン43)の油圧を確保し、作動油をモータ回転部10へ
補給する構成が考えられる。
【0022】しかしながら、このような構成の場合、ス
イングモータ2aから排出されるライン34の作動油の
圧力のみを確保するので、図4に示す旋回メイクアップ
回路と比べて油量が不足し、また、モータ回転部10の
モータリーク等の影響もあり、ライン43を介してスイ
ングモータ2aへの十分な作動油補給ができず、モータ
回転部10の負圧の発生が避けられなくなってしまう。
【0023】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、旋回アクチュエータに負圧が発生するのをよ
り確実に防止できるようにした、油圧式作業機械の旋回
メイクアップ回路を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の油圧式作業機械の旋回メイクアップ回路は、
旋回アクチュエータと、該旋回アクチュエータの作動を
制御するパイロット回路とをそなえた油圧式作業機械の
油圧回路において、該パイロット回路のリターンライン
に設けられ上流側の油圧を確保する第1のチェック弁
と、該第1のチェック弁の上流側と該旋回アクチュエー
タとを接続する第1のメイクアップラインとをそなえて
いることを特徴としている。
【0025】また、請求項2記載の本発明の油圧式作業
機械の旋回メイクアップ回路は、請求項1記載の回路に
おいて、上記の第1のメイクアップラインに設けられ該
旋回アクチュエータからの作動油を規制する第2のチェ
ック弁がそなえられていることを特徴としている。ま
た、請求項3記載の本発明の油圧式作業機械の旋回メイ
クアップ回路は、請求項1又は2記載の回路において、
該旋回アクチュエータの排油路に設けられ、該排油路の
油圧を確保する第3のチェック弁と、該第3のチェック
弁の上流側と該旋回アクチュエータとを接続する第2の
メイクアップラインとをそなえていることを特徴として
いる。
【0026】また、請求項4記載の本発明の油圧式作業
機械の旋回メイクアップ回路は、請求項3記載の回路に
おいて、該第1のメイクアップラインと該第2のメイク
アップラインとが一体に設けられていることを特徴とし
ている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形
態としての油圧式作業機械の旋回メイクアップ回路を示
す回路図である。なお、図1において、前述した従来例
の油圧式作業機械の旋回メイクアップ回路と同一の部位
等については同一の符号を用いて示している。
【0028】本実施形態としての油圧回路には、図1に
示すように、タンク18,ポンプ19,コントロールバ
ルブ20,背圧チェック弁(第3のチェック弁)6,メ
イクアップライン(第2のメイクアップライン)43,
クーラ部8,リターンフィルタ9,旋回メイクアップ回
路50が装備されており、スイングモータ(旋回アクチ
ュエータ)2a,シリンダ5及び図1には図示しないス
イングモータ2a以外のモータ(即ち、図3に示すライ
トトラベルモータ3a及びレフトトラベルモータ3b)
が接続されている。なお、図1では、バケットシリンダ
5a,スティックシリンダ5b,ブームシリンダ5cを
まとめてシリンダ5で示して説明する。
【0029】ポンプ19は、タンク18に貯留された作
動油を昇圧してコントロールバルブ20へ供給するよう
になっている。コントロールバルブ20には、モータ回
転切替弁7,シリンダ揺動切替弁24,リリーフ弁12
が内装されている。モータ回転切替弁7は、ポンプ19
から接続点J1を通って供給される作動油をライン30
及びライン31のどちらに流すかを切り替えるようにな
っている。これにより、スイングモータ2aの旋回方向
を正方向又は逆方向に旋回させることができるようにな
っている。
【0030】シリンダ揺動切替弁24は、ポンプ19か
ら接続点J1を通って供給される作動油をライン32又
はライン33のどちらかに流すようになっている。これ
により、シリンダ5の図1中上方又は下方への伸縮が可
能となっている。なお、モータ回転切替弁7におけるス
イングモータ2aへの供給ラインの切替え、及び、シリ
ンダ揺動切替弁24におけるシリンダ5への供給ライン
の切替えは、パイロット回路(図1には、その一部のみ
を示す)60から供給される圧油によって制御されるよ
うになっている。
【0031】リリーフ弁12は、ポンプ19から吐出さ
れる作動油の圧力が所定圧力以上になった場合、作動油
をモータ回転切替弁7と接続点J2との間の油路(ライ
ン48)に逃がして、ポンプ19から吐出される作動油
の圧力が所定圧力以上にならないように圧力調整してい
る。スイングモータ2aは、モータ回転部10,チェッ
ク弁11a及び11b,リリーフ弁11c及び11dを
そなえて構成されている。
【0032】モータ回転部10は、作動油がモータ回転
切替弁7においてライン30及びライン31のどちらに
供給されるかによって旋回方向が変わるようになってい
る。チェック弁11a,11bは、作動油の流れ方向を
規制する(逆流を防止する)ように機能している。リリ
ーフ弁11c,11dは、作動油が所定圧力以上になる
と開弁して作動油を逃がすもので、作動油の圧力が所定
圧力以上にならないように圧力調整している。
【0033】これにより、モータ回転切替弁7におい
て、作動油が、ライン30に供給された場合は符号46
で示す経路、また、作動油がライン31に供給された場
合は符号47で示す経路を流れ、ライン48を通ってタ
ンク18へ戻されるようになっている。シリンダ5に
は、シリンダケース23とピストン22aとピストンロ
ッド22bとがそなえられ、シリンダケース23はピス
トン22aによってヘッド側室23aとロッド側室23
bとに区画されている。そして、ヘッド側室23a及び
ロッド側室23bとに供給される作動油の差圧によりピ
ストンロッド22bが図1中上方又は下方へ移動しシリ
ンダ5が伸縮するようになっている。また、シリンダ5
に供給された作動油は、シリンダ揺動切替弁24を通っ
てライン35を流れクーラ部8及びリターンフィルタ9
を通ってタンク18へ戻されるようになっている。
【0034】背圧チェック弁6は、ライン(排油路)3
4に設けられ、ライン34の油圧を所定圧力に確保する
ように機能している。また、ライン34の圧油は、スイ
ングモータ2aから接続点J2に接続されたライン43
を通ってスイングモータ2aに供給されるようになって
いる。なお、ここでは、背圧チェック弁6は、3kgf
/cm2(290kPa)程度の圧力を確保するように
なっている。
【0035】これにより、スイングモータ2a(詳細に
は、モータ回転部10)に負圧(バキューム)が発生し
ようとする場合、背圧チェック弁6によりライン43に
所定圧力に確保された作動油が適宜スイングモータ2a
に供給され、負圧の発生を防止できるようになってい
る。クーラ部8は、背圧チェック弁6とタンク18との
間に介装され、バイパスチェック弁8a及びオイルクー
ラ8bから構成されている。
【0036】オイルクーラ8bは、作動油を冷却するよ
うに機能している。また、バイパスチェック弁8aは、
背圧チェック弁6とオイルクーラ8bとの間の油圧が所
定圧力になると開弁し、オイルクーラ8bの下流側に作
動油を逃がすように機能している。したがって、作動油
が極めて低温の場合、作動油の粘度が高くなり、流れ抵
抗が大きくなって作動油の圧力が増大するので、バイパ
スチェック弁8aが開いて、作動油の大部分がバイパス
チェック弁8aを通ってリターンフィルタ9へ流れるよ
うになっている。このため、オイルクーラ8bを通る作
動油量が減少するので、作動油の温度上昇が早くなり、
各油機及び管路での圧損が少なくなるとともに油機の動
きが円滑になる。
【0037】一方、作動油が高温になると、作動油の粘
度が低くなり、流れ抵抗が小さくなって作動油の圧力が
減少するので、バイパスチェック弁8aは開かず、作動
油はオイルクーラ8bを通ってリターンフィルタ9へ流
れるようになっている。これにより、作動油が冷却され
て作動油の粘度が確保され、作動油圧力を高められるよ
うになっている。このように、クーラ部8により、作動
油が適温に保たれるようになっている。
【0038】リターンフィルタ9は、クーラ部8とタン
ク18との間に介装され、油圧回路を循環する過程にお
いて作動油に混じる汚染物を取り除くもので、リリーフ
弁9a及びフィルタエレメント9bから構成されてい
る。したがって、リターンフィルタ9に流れてくる作動
油が極めて低温で高粘度の場合、又は、フィルタエレメ
ント9bに多量の汚染物が付着して目詰まりを起こして
いる場合、作動油はリリーフ弁9aを通ってタンク18
へ流れるようになっている。
【0039】このように、ライン34に設けられた背圧
チェック弁6が、ライン43の油圧を確保してスイング
モータ2aに負圧が発生するのを防止するようになって
いるが、本発明では、より確実にスイングモータ2aの
負圧発生を防止するために、旋回メイクアップ回路50
が設けられている。この旋回メイクアップ回路50は、
コントロールバルブ20の各バルブ(図示省略)に作動
油を供給して各バルブの開閉を制御するパイロット回路
60のリターン回路(即ち、リターンライン41a)に
設けられており、以下、パイロット回路のリターン回路
及び旋回メイクアップ回路50について説明する。な
お、ライン41aは、フィルタ部21のリリーフ弁15
の出口からタンク18にわたって配設されている。
【0040】パイロット回路60のリターン回路では、
ポンプ13によりパイロット回路60に吐出される作動
油は、フィルタ部21を通った後、ライン41bを通っ
てコントロールバルブ20に供給される一方、ライン
(リターンライン)41aを通ってタンク18へ戻され
るようになっている。また、フィルタ部21は、リリー
フ弁14a,フィルタエレメント14b,リリーフ弁1
5から構成されている。
【0041】リリーフ弁14a及びフィルタエレメント
14bは、リターンフィルタ9と同様に機能するもの
で、作動油中の汚染物等を除去するようになっている。
リリーフ弁15は、リリーフ弁15の上流側の圧力と下
流側の圧力との間に差圧が生じると開弁して、上流側の
作動油をライン41aへ逃がすように機能している。
【0042】そして、このライン41aに背圧チェック
弁(第1のチェック弁)17が接続され、この背圧チェ
ック弁17の上流側の接続点J4においてスイングモー
タ2aに繋がるライン(第1のメイクアップライン)4
2が接続され、さらに、このライン42にチェック弁
(第2のチェック弁)16が介装されている。旋回メイ
クアップ回路50は、このような背圧チェック弁17と
ライン42とチェック弁16とから構成されている。た
だし、チェック弁16については、ライン41aの長さ
又は太さ等によるライン41aの油圧の影響を無視でき
る場合は、特に設けなくても良い。
【0043】背圧チェック弁17は、背圧チェック弁1
7よりも上流側の油圧を所定圧力に確保するようになっ
ている。即ち、背圧チェック弁17の上流側の油圧が所
定圧力以上になると、背圧チェック弁17が開弁して、
ライン41aの作動油をタンク18へ逃がすようになっ
ている。なお、背圧チェック弁17は、例えば、3kg
f/cm2(290kPa)程度の圧力を確保するよう
になっている。
【0044】そして、ライン42が、背圧チェック弁1
7の上流側とスイングモータ2aとを接続しているの
で、背圧チェック弁17により、ライン42の油圧も所
定圧力に確保されるようになっている。これにより、ス
イングモータ2aの負圧発生を背圧チェック弁6だけで
なく、パイロット回路60のライン41aに設けられた
背圧チェック弁17及びライン42により、より確実に
スイングモータ2aの負圧発生を防止できるようになっ
ている。
【0045】さらに、ライン42に設けられたチェック
弁16が、スイングモータ2aからの作動油を規制する
ようになっている。即ち、チェック弁16は、スイング
モータ2aからの作動油の逆流を防止するようになって
いる。本発明の一実施形態としての油圧式作業機械の旋
回メイクアップ回路は、上述のように構成されているの
で、ポンプ19により、タンク18の作動油がコントロ
ールバルブ20を通ってスイングモータ2a及びシリン
ダ5へ供給される。
【0046】そして、シリンダ5から排出された作動油
はライン35を通ってクーラ部8へ流れ、また、スイン
グモータ2aから排出された作動油はライン48及びラ
イン34を通ってクーラ部8及びリターンフィルタ9へ
流れる。このとき、ライン34に設けられた背圧チェッ
ク弁6により、ライン43の作動油の圧力を確保し、作
動油をスイングモータ2aへ供給してモータ回転部10
の負圧発生を防止することができる。
【0047】また、背圧チェック弁6が、スイングモー
タ2aのライン34にのみに設けられているので、背圧
チェック弁6における流通ロスが低減され、発熱を防止
することができる。そして、作動油は、クーラ部8で冷
却された後、リターンフィルタ9で作動油中の汚染物が
除去されてタンク18に戻る。
【0048】このような給油・排油過程において、背圧
チェック弁6の機能により、スイングモータ2aの負圧
発生を防止できるようになっているが、パイロット回路
60のライン41aに設けられた旋回メイクアップ回路
50により、さらにスイングモータ2aに作動油が補給
される。つまり、フィルタ部21とタンク18との間の
ライン41aに設けられた背圧チェック弁17により、
背圧チェック弁17の上流側の油圧が確保されると共
に、ライン42によりスイングモータ2aと背圧チェッ
ク弁17の上流側が接続されているので、ライン42の
油圧も所定圧力に確保することができる。これにより、
スイングモータ2aに作動油を補給して、より確実にス
イングモータ2aで発生する負圧状態を解消することが
できる。
【0049】さらに、ライン42にチェック弁16を設
けているので、スイングモータ2aからの作動油の逆流
を防止できるので、より確実にライン42の油圧を確保
することができる。このように、既存のパイロット回路
60のリターンライン41aに背圧チェック弁17,ラ
イン42,チェック弁16を設けるだけで良いので、簡
単な構成により、スイングモータ2aの負圧発生を防止
できる。
【0050】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
することができる。例えば、本実施形態では、ライン4
2及びライン43の2本のラインによりスイングモータ
2aに作動油を補給するように構成されているが、図2
に示すように、ライン42とライン43とを一体にした
ライン44を設けるようにしても良い。つまり、接続点
J2からスイングモータ2aまでの作動油を補給するた
めのラインを一本のライン44により構成する。これに
より、簡単な構成でより効率よくスイングモータ2aへ
補給される油圧を確保でき、確実にスイングモータ2a
の負圧発生を防止できる。
【0051】また、図1及び図2に示す油圧回路におい
て、背圧チェック弁17とタンク18との間(接続点J
5)と、フィルタ部21のリリーフ弁15とをライン4
5により接続し、リリーフ弁15の下流圧にタンク18
の圧力を作用させる構造にすることにより、リリーフ弁
15において一定の圧力を維持することができる。これ
により、リリーフ弁15の下流圧が変動することにより
発生するリリーフ弁15の圧力変動を防止でき、安定し
た油圧をライン41aに発生させることができる。ひい
ては、ライン42又はライン44の油圧を安定して確保
することができ、より確実にスイングモータ2aの負圧
発生を防止できる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の油圧式作業機械の旋回メイクアップ回路によれ
ば、第1のチェック弁により、旋回アクチュエータに接
続された第1のメイクアップラインの油圧が確保される
ので、旋回アクチュエータに負圧が発生するのをより確
実に防止することができる。また、パイロット回路のリ
ターンラインに第1のチェック弁と第1のメイクアップ
ラインとを設けるという簡単な構成により旋回アクチュ
エータの負圧の発生をより確実に防止できる。
【0053】また、請求項2記載の本発明の油圧式作業
機械の旋回メイクアップ回路によれば、第2のチェック
弁により、旋回アクチュエータからの作動油の逆流を防
止することができるので、第1のメイクアップラインの
油圧をより確実に確保でき、旋回アクチュエータの負圧
の発生を防止できる。また、請求項3記載の本発明の油
圧式作業機械の旋回メイクアップ回路によれば、第3の
チェック弁により、旋回アクチュエータに接続された第
2のメイクアップラインの油圧が確保されるので、旋回
アクチュエータに負圧が発生するのをさらに防止するこ
とができる。また、第3のチェック弁は旋回アクチュエ
ータの排油路に設けられているので、旋回アクチュエー
タからの作動油のみが流れ、第3のチェック弁における
流通ロスを低減して発熱を防止することができる。
【0054】また、請求項4記載の本発明の油圧式作業
機械の旋回メイクアップ回路によれば、第1のメイクア
ップラインと第2のメイクアップラインとを一体にして
1つのラインにすることで、より効率的に油圧を確保す
ることができるとともに旋回アクチュエータに作動油を
補給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての油圧式作業機械の
旋回メイクアップ回路を示す回路図である。
【図2】上記実施形態の変形例としての油圧式作業機械
の旋回メイクアップ回路を示す回路図である。
【図3】油圧式作業機械を示す全体図である。
【図4】従来の油圧式作業機械の旋回メイクアップ回路
を示す回路図である。
【図5】従来の油圧式作業機械の旋回メイクアップ回路
を示す回路図である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル(油圧式作業機械) 2 旋回体 2a スイングモータ(旋回アクチュエータ) 3 走行体 3a ライトトラベルモータ 3b レフトトラベルモータ 4 作業アーム 5 シリンダ 5a バケットシリンダ 5b スティックシリンダ 5c ブームシリンダ 6 背圧チェック弁(第3のチェック弁) 7 モータ回転切替弁 8 クーラ部 8a バイパスチェック弁 8b オイルクーラ 9 リターンフィルタ 9a リリーフ弁 9b フィルタエレメント 10 モータ回転部 11a,11b チェック弁 11c,11d リリーフ弁 12 リリーフ弁 13 ポンプ 14a リリーフ弁 14b フィルタエレメント 15 リリーフ弁 16 チェック弁(第2のチェック弁) 17 背圧チェック弁(第1のチェック弁) 18 タンク 19 ポンプ 20 コントロールバルブ 21 フィルタ部 22a ピストン 22b ピストンロッド 23 シリンダケース 23a ヘッド側室 23b ロッド側室 24 シリンダ揺動切替弁 30,31,32,33,41b,44,45,48
ライン 34,35,41a ライン(リターンライン) 42 ライン(第1のメイクアップライン) 43 ライン(第2のメイクアップライン) 46,47 経路 50 旋回メイクアップ回路 60 パイロット回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回アクチュエータと、 該旋回アクチュエータの作動を制御するパイロット回路
    と、 をそなえた油圧式作業機械の油圧回路において、 該パイロット回路のリターンラインに設けられ上流側の
    油圧を確保する第1のチェック弁と、 該第1のチェック弁の上流側と該旋回アクチュエータと
    を接続する第1のメイクアップラインとをそなえている
    ことを特徴とする、油圧式作業機械の旋回メイクアップ
    回路。
  2. 【請求項2】 上記の第1のメイクアップラインに設け
    られ該旋回アクチュエータからの作動油を規制する第2
    のチェック弁がそなえられていることを特徴とする、請
    求項1記載の油圧式作業機械の旋回メイクアップ回路。
  3. 【請求項3】 該旋回アクチュエータの排油路に設けら
    れ、該排油路の油圧を確保する第3のチェック弁と、 該第3のチェック弁の上流側と該旋回アクチュエータと
    を接続する第2のメイクアップラインとをそなえている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の油圧式作業機
    械の旋回メイクアップ回路。
  4. 【請求項4】 該第1のメイクアップラインと該第2の
    メイクアップラインとが一体に設けられていることを特
    徴とする、請求項3記載の油圧式作業機械の旋回メイク
    アップ回路。
JP2002096835A 2002-03-29 2002-03-29 油圧式作業機械の旋回メイクアップ回路 Withdrawn JP2003294006A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002096835A JP2003294006A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 油圧式作業機械の旋回メイクアップ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002096835A JP2003294006A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 油圧式作業機械の旋回メイクアップ回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003294006A true JP2003294006A (ja) 2003-10-15

Family

ID=29239685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002096835A Withdrawn JP2003294006A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 油圧式作業機械の旋回メイクアップ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003294006A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102758805A (zh) * 2011-04-20 2012-10-31 J.C.班福德挖掘机有限公司 液压回路和包括液压回路的工作机
KR20150129072A (ko) * 2011-12-28 2015-11-19 두산인프라코어 주식회사 굴삭기 선회모터의 메이크업 유량조절장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102758805A (zh) * 2011-04-20 2012-10-31 J.C.班福德挖掘机有限公司 液压回路和包括液压回路的工作机
JP2012229802A (ja) * 2011-04-20 2012-11-22 Jc Bamford Excavators Ltd 流体回路およびこの流体回路を含む作業機械
EP2514978A3 (en) * 2011-04-20 2014-03-19 J.C. Bamford Excavators Ltd. A hydraulic circuit and working machine including the same
KR101557426B1 (ko) * 2011-04-20 2015-10-06 제이.씨.뱀포드엑스커베이터스리미티드 유압회로 및 이를 구비한 작업 기계
KR20150129072A (ko) * 2011-12-28 2015-11-19 두산인프라코어 주식회사 굴삭기 선회모터의 메이크업 유량조절장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4151597B2 (ja) 油圧制御回路および建設機械
JP3742632B2 (ja) フロート機能を有するブームシリンダー合流用油圧回路
JP6555709B2 (ja) 流体圧回路および作業機械
JP2010013927A (ja) 掘削機用油圧駆動システム
JP6293527B2 (ja) 制御バルブ装置
JP2006118685A (ja) 作業機械の流体圧回路
JP2008089023A (ja) 油圧アクチュエータの制御装置及びこれを備えた作業機械
JP2010242796A (ja) 建設機械用油圧制御回路
JP2012229802A (ja) 流体回路およびこの流体回路を含む作業機械
WO2021057727A1 (zh) 一种再生控制液压系统
JP2006220177A (ja) 油圧ショベル
JP2002089505A (ja) 液圧回路
JP2003294006A (ja) 油圧式作業機械の旋回メイクアップ回路
JP3936552B2 (ja) 油圧シリンダ回路
JP6157994B2 (ja) 建設機械の油圧回路及び建設機械
KR20010061822A (ko) 굴삭기의 암실린더 재생유압회로 제어장치
JP2009057820A (ja) 建設機械の油圧回路
JP6247123B2 (ja) 建設機械用油圧回路
JP6999320B2 (ja) ショベル
JP2021156399A (ja) ショベル
JP2004324838A (ja) 建設機械における油圧回路
JP4260850B2 (ja) 油圧回路
JP2635206B2 (ja) 掘削作業車の油圧回路構造
JP5991950B2 (ja) 建設機械の油圧回路
JP2007051454A (ja) 建設機械の作動油冷却システム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607