JP5991950B2 - 建設機械の油圧回路 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械の油圧回路に関する。
油圧ショベル等の建設機械には、旋回体等を駆動する油圧モータや、旋回体の前側に設けられたブーム等のフロント作業部等を駆動する油圧シリンダ等のアクチュエータを駆動するために油圧回路が使用されている。
この油圧回路は、一般的に、駆動ポンプから供給される作動油の油圧を利用してアクチュエータを駆動する駆動回路と、パイロットポンプを利用して前記駆動回路への前記作動油の供給を制御する制御装置と、前記駆動回路から排出される前記作動油をオイルタンクへ戻す戻り管路とを備える。
この油圧回路によりアクチュエータは、駆動ポンプから駆動回路に作動油が供給されることにより駆動し、制御装置により駆動回路への作動油の供給が断たれることにより停止する。
しかし、この油圧回路では、旋回体やフロント作業部の稼動部が有する大きな慣性力により、駆動回路への作動油の供給を断っても、アクチュエータをすぐに停止させることができない。
例えば、旋回体を駆動する油圧モータの場合は、油圧モータが完全に停止するまでは作動油が供給されない状態で油圧モータの回転が継続されるので、駆動回路の供給管路の圧力は負圧になる。そのため、管路内に存在する作動油内から気泡が発生する現象、すなわちキャビテーションが発生し、騒音やエロージョンの原因となる。
また、フロント作業部を駆動する油圧シリンダの場合には、ブーム下げ時などの大きな慣性を伴う動作やシリンダへかかる負荷が急激に逆転するような動作が行われると、シリンダ内の圧力が負圧となりキャビテーションが発生する。これによりシリンダ内の作動油中に気泡が混在して作動油の圧縮性が増加すると、油圧シリンダの圧力応答性の低下、息つき、揺り戻し等、操作性に悪影響を与えてしまう。
そこで、これらの問題を解決する方法として、例えば特許文献1に示す油圧回路が提案されている。特許文献1の油圧回路では、パイロットポンプの余剰油を戻り管路に合流させているとともに、戻り管路内の圧力を背圧チェック弁で一定以上に設定している。
このような油圧回路では、駆動回路においてアクチュエータへの供給管路が負圧になったときに、オイルタンクに貯留されている作動油を戻り管路とメイクアップ弁を介して供給管路内に導入して負圧を解消し、キャビテーションの発生を防止している。
特許第2765718号公報
しかしながら、旋回体を駆動する油圧モータの場合には、作動油の供給量が多量になることから供給管路内に発生する負圧も大きくなる。そのため、その負圧を解消するために多量の作動油を供給管路内に導入する必要がある。そこで、特許文献1の油圧回路を使用するときには、戻り管路内に設定する圧力を高く設定しなければならない。その結果、アクチュエータの駆動速度の低下を招いてしまう。
この理由を説明すると、駆動回路の供給管路内の圧力は上限が設定されているため、戻り管路内に高い圧力がかかると、駆動回路の供給管路と排出管路の圧力差が小さくなる。この結果、アクチュエータへの作動油の供給量が減少し、アクチュエータの駆動速度が低下する。アクチュエータの駆動速度が低下すると、特にフル操作時等、アクチュエータの駆動速度が要求される場合には操作性の悪化を招く要因となる。
また、戻り管路内に高い圧力がかかると、駆動ポンプは高い負荷を受けた状態で作動油を供給することになる。したがって、キャビテーションの発生を防止することができても、エネルギーロスが増大して燃費の悪化を招いてしまい、効率が良くなかった。
本発明は、以上の問題を鑑みて成されたものであり、アクチュエータの駆動速度の低下を招くことなく、キャビテーションの発生を効率よく防止できる建設機械の油圧回路を提供することを目的とする。
本発明者等は、鋭意研究の結果、前記課題を解決するために以下のような建設機械の油圧回路を採用した。
本発明の建設機械の油圧回路は、駆動ポンプから供給される作動油の油圧を利用して旋回モータを駆動する駆動回路と、パイロットポンプを利用して前記駆動回路への前記作動油の供給を制御する制御装置と、前記駆動回路から排出される前記作動油をオイルタンクへ戻す戻り管路とを備える建設機械の油圧回路において、
前記駆動回路に前記作動油を補給するメイクアップ回路をさらに備え、当該メイクアップ回路は、複数の前記作動油の補給源と、前記オイルタンクに接続されているメイン管路と、一端が前記メイン管路に接続されて他端が前記旋回モータに前記作動油を供給する供給管路にメイクアップ弁を介して接続されている補給管路と、当該メイクアップ回路内の圧力を前記戻り管路内の圧力よりも高く設定する圧力制御弁とを備え、且つ、前記駆動回路に対して前記戻り管路とは別々に接続され、前記複数の補給源は、前記メイン管路に接続されている第1の補給源と、前記第1の補給源よりも容量の小さい第2の補給源とを備え、前記第2の補給源は、前記第1の補給源と比較して前記メイクアップ弁近傍に設けられて前記補給管路に接続されていることを特徴とする。
本発明の建設機械の油圧回路では、駆動回路に作動油を補給するメイクアップ回路を駆動回路に対して戻り管路とは別々に接続し、メイクアップ回路は、補給源と、圧力制御弁とを備えた。これにより、駆動回路のアクチュエータの供給管路やアクチュエータ内が負圧になったときには、メイクアップ回路から駆動回路に作動油が補給されて負圧が解消される。
また、メイクアップ回路を利用して駆動回路に作動油を補給するので、戻り管路内の圧力を高く設定する必要がない。そのため、駆動ポンプは高い負荷を受けた状態で作動油を供給することはなく、エネルギーロスが増大して燃費の悪化を招くこともない。よって、本発明の建設機械の油圧回路は、キャビテーションの発生を効率よく防止できる。
また、戻り管路内の圧力を高く設定する必要がないことから、駆動回路の供給管路と排出管路の圧力差が小さくならず、アクチュエータへの供給流量の減少が抑えられる。よって、本発明の建設機械の油圧回路は、アクチュエータの駆動速度の低下を招くこともない。
本発明の第1の実施の形態の油圧ショベルの油圧回路を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の油圧ショベルの油圧回路を示す図である。 本発明の第3の実施の形態の油圧ショベルの油圧回路を示す図である。 本発明の第4の実施の形態の油圧ショベルの油圧回路を示す図である。 本発明の第5の実施の形態の油圧ショベルの油圧回路を示す図である。 本発明の第6の実施の形態の油圧ショベルの油圧回路を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図にしたがって説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の油圧回路1を示す図である。この油圧回路1は、油圧ショベルに備えられた旋回体を駆動する油圧モータ101(旋回モータ)や、旋回体の前側に設けられたブーム等のフロント作業部を駆動する3本の油圧シリンダ102を駆動するために使用される。
この油圧回路1は、作動油が貯留されているオイルタンク2と、2つの駆動ポンプ3と、2つの駆動ポンプ3に接続した駆動回路4と、駆動回路4に接続した戻り管路5およびメイクアップ回路6と、一方の駆動ポンプ3に接続した制御装置7とを備えている。
2つの駆動ポンプ3は、駆動回路4に作動油を供給するものである。この2つの駆動ポンプ3は、図示しないがオイルタンク2に接続されている。また、この2つの駆動ポンプ3はエンジン100によって駆動し、これによりオイルタンク2から作動油を吸い上げて駆動回路4に作動油を供給するように構成されている。
駆動回路4は、2つの駆動ポンプ3から供給される作動油の油圧を利用して油圧モータ101や油圧シリンダ102を駆動する回路である。この駆動回路4は、2つの駆動ポンプ3の吐出側に供給回路41を介してそれぞれ供給側が接続された4つの方向切換弁42を備えている。
供給回路41には、2つの駆動ポンプ3と方向切換弁42との間にメインリリーフ弁40が接続されている。メインリリーフ弁40の排出側は、排出管路40aを介してメイクアップ回路6のメイン管路61(後述)に接続されている。このメインリリーフ弁40は、供給回路41内の圧力が所定圧力以上になったときに作動油をメイン管路61に排出して所定圧力以上になるのを防止するものである。
4つの方向切換弁42は、それぞれ供給管路43及び排出管路44を介して油圧モータ101と各油圧シリンダ102に接続されている。
油圧モータ101に接続されている供給管路43と排出管路44との間は、2本の接続管路45,46で接続されている。2本の接続管路45,46は、連通管路47により接続されている。
接続管路45に設けられたメイクアップ弁60a、60bは、連通管路47を介し供給管路43や排出管路44が負圧になったときに作動油を供給するものである。
もう一方の接続管路46に設けられたリリーフ弁48,49は、供給管路43や排出管路44の圧力が所定以上になったときに作動油を連通管路47に流出させて所定圧力以上になるのを防止するものである。
戻り管路5は、駆動回路4から排出される作動油をオイルタンク2に戻す管路である。戻り管路5の上流側は排出管路51を介して各方向切換弁42に接続されている。戻り管路5の下流端はオイルタンク2に接続されている。
メイクアップ回路6は、駆動回路4に作動油を補給する回路である。このメイクアップ回路6は、駆動回路4に対して戻り管路5とは別々に接続されている。このメイクアップ回路6は、オイルタンク2に接続されたメイン管路61を中心にして構成されている。
メイン管路61の上流側には、シリンダ用補給管路62が接続されている。各シリンダ用補給管路62には、メイクアップ弁60が設けられ、その排出側は各油圧シリンダ102の供給管路43と排出管路44に接続されている。各メイクアップ弁60は、供給管路43や排出管路44が負圧になったときに作動油を供給するものである。
さらに、メイン管路61の上流側は、油圧モータ101側の連通管路47にモータ用補給管路63を介して接続されている。なお、油圧モータ101側にある2つのメイクアップ弁60a,60bも、各油圧シリンダ102側にあるメイクアップ弁60と共にメイクアップ回路6を構成している。
メイン管路61においてモータ用補給管路63との接続部分よりも下流側で且つオイルタンク2に近い部分には、背圧設定弁64(本発明の圧力制御弁)が設けられている。この背圧設定弁64は、メイクアップ回路6内の圧力を戻り管路5内の圧力よりも高く設定するものである。この背圧設定弁64を挟んだ上流側と下流側には分岐管路65の両端が接続されている。この分岐管路65にはチェック弁66が設けられている。
メイン管路61において分岐管路65の上流端との接続部分よりも上流側には、作動油の供給管路67が接続されている。この供給管路67の下流端には、作動油を一時的に溜めておく補給タンク68(本発明の補給源)が接続されている。
制御装置7は、各方向切換弁42の流路の切換を行って駆動回路4への作動油の供給を制御するものである。この制御装置7は、一方の駆動ポンプ3に接続したパイロットポンプ71と、パイロットポンプ71にパイロット管路72を介して接続された操作信号制御部73とを備えている。
パイロットポンプ71は、図示しないがオイルタンク2に接続されている。このパイロットポンプ71はエンジン100によって駆動し、これによりオイルタンク2から作動油を吸い上げ、パイロット管路72を介して操作信号制御部73に作動油を供給するように構成されている。
操作信号制御部73は、油圧ショベルの運転室内に設けられた操作部(図示せず)に接続されている。操作信号制御部73は、操作部から入力される油圧モータ101や各油圧シリンダ102の駆動信号に応じて、パイロットポンプ71から供給される作動油により各方向切換弁42の切換を行うものである。
また、パイロット管路72は、メイクアップ回路6のメイン管路61に排出管路74を介して接続されている。この排出管路74には、パイロットリリーフ弁70が設けられている。このパイロットリリーフ弁70は、パイロット管路72内の圧力が所定圧力以上になったときに作動油をメイン管路61に排出して所定圧力以上になるのを防止するものである。
また、パイロットリリーフ弁70、メイクアップ回路6の背圧設定弁64およびチェック弁66の各設定圧力の大小関係は以下の通りである。
パイロットリリーフ弁70>背圧設定弁64>チェック弁66
以上のように構成されている油圧回路1において、次に油圧回路1の動作を説明する。2つの駆動ポンプ3はエンジン100によって駆動するとオイルタンク2から作動油を吸い上げ、供給回路41を介して各方向切換弁42に作動油を供給する。また、パイロットポンプ71は、エンジン100によって駆動するとオイルタンク2から作動油を吸い上げ、パイロット管路72を介して操作信号制御部73に作動油を供給する。
操作信号制御部73に油圧モータ101や各油圧シリンダ102の駆動信号が入力されない場合には、各方向切換弁42へ供給された作動油は排出管路51と戻り管路5とを介してオイルタンク2へ戻される。
また、操作信号制御部73から各方向切換弁42には作動油が供給されないため、パイロット管路72内の作動油はパイロットリリーフ弁70を介してメイクアップ回路6のメイン管路61へ排出される。
また、メインリリーフ弁40から排出された作動油は、排出管路40aを介してメイン管路61に排出される。
パイロットリリーフ弁70やメインリリーフ弁40からメイン管路61へ排出された作動油(余剰油)は、供給管路67を介して補給タンク68内に貯留される。補給タンク68内の作動油が満杯になってメイクアップ回路6内の圧力が、背圧設定弁64によって設定された圧力に達したときには、メイン管路61内の作動油が背圧設定弁64を介してオイルタンク2へ流れる。
操作信号制御部73に油圧モータ101の駆動信号が入力された場合には、操作信号制御部73は方向切換弁42の流路を開ける。これにより方向切換弁42は、供給回路41からの作動油を供給管路43へ流して油圧モータ101を駆動する。油圧モータ101から排出される作動油は、排出管路44、方向切換弁42、排出管路51、戻り管路5を介してオイルタンク2へ戻される。
次に、操作信号制御部73に油圧モータ101の駆動信号の入力が停止されると、方向切換弁42の流路が閉じられる。これにより供給回路41からの作動油は油圧モータ101の供給管路43へ流れなくなる。
しかし、油圧モータ101は、供給管路43に作動油が流れない状態でも、完全に停止するまでは自身の慣性力により回転が継続されるので排出管路44内の圧力は高圧になる。これにより、リリーフ弁48(49)から接続管路46、連通管路47を介してモータ用補給管路63へ作動油が流出する。
同時に供給管路43内の作動油は、油圧モータ101の回転が継続されることにより、
油圧モータ101へ吸い込まれるため、供給管路43内の圧力は負圧になる。すると、モータ用補給管路63内の作動油が、連通管路47、接続管路45、メイクアップ弁60a(60b)を介して供給管路43内に補給される。さらに、補給タンク68内に貯留されている作動油がモータ用補給管路63とメイクアップ弁60a(60b)を介して供給管路43内に補給される。これにより供給管路43内の負圧が解消される。
また、このような作動油の供給動作は油圧シリンダ102の場合も同様に行われる。以下に具体的に説明する。
操作信号制御部73に油圧シリンダ102の駆動信号が入力された場合には、操作信号制御部73は方向切換弁42の流路を開ける。方向切換弁42は、供給回路41からの作動油を供給管路43へ流して油圧シリンダ102を駆動する。油圧シリンダ102から排出された作動油は、排出管路44、方向切換弁42、排出管路51、戻り管路5を介してオイルタンク2へ戻される。
油圧シリンダ102の駆動中にブーム下げ時などの大きな慣性を伴う動作や油圧シリンダ102へかかる負荷が急激に逆転するような動作が行われると、油圧シリンダ102から作動油が通常よりも多く排出されて油圧シリンダ102内の圧力が負圧となる。すると、シリンダ用補給管路62内の作動油がメイクアップ弁60を介して供給管路43および排出管路44から油圧シリンダ102内に補給される。これにより油圧シリンダ102内の負圧が解消される。
また、旋回操作やブームの起仰操作においてフル操作を繰り返し行ったときには補給タンク68内に作動油が十分に貯留されないために補給量が不足する場合がある。このような場合には、チェック弁66を介してオイルタンク2から駆動回路4に作動油が補給されることにより負圧が解消される。
以上説明したように本実施の形態の油圧回路1では、駆動回路4に作動油を補給するメイクアップ回路6を駆動回路4に対して戻り管路5とは別々に接続し、メイクアップ回路6は、補給タンク68と、背圧設定弁64とを備えた。これにより駆動回路4において油圧モータ101への供給管路43や油圧シリンダ102内が負圧になったときには、メイクアップ回路6から駆動回路4に作動油が補給されることにより負圧が解消される。
また、メイクアップ回路6を利用して駆動回路4に作動油を補給するので、戻り管路5内の圧力を高く設定する必要がない。そのため、駆動ポンプ3は高い負荷を受けた状態で作動油を供給することはなく、エネルギーロスが増大して燃費の悪化を招くこともない。よって、本実施の形態の油圧回路1は、キャビテーションの発生を効率よく防止できる。
また、戻り管路5内の圧力を高く設定する必要がないことから、駆動回路4の供給管路43と排出管路44の圧力差が小さくならず、油圧モータ101や各油圧シリンダ102への供給流量の減少が抑えられる。よって、本実施の形態の油圧回路1は、油圧モータ101や各油圧シリンダ102の駆動速度の低下を招くこともない。
また、本実施の形態の油圧回路1では、補給タンク68に貯留する作動油として、駆動ポンプ3やパイロットポンプ71からの余剰油を利用したので、エネルギーを有効利用することができ、不必要なエネルギーロスの低減が可能となる。なお、補給タンク68に貯留する作動油は、パイロットポンプ71からの余剰油だけでも良い。また、補給タンク68に拘らず、アキュムレータなど別の補給源を用いてもよい。
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の第2の実施の形態を示す油圧ショベルの油圧回路201を示す図である。本実施の形態の油圧回路201では、第1の実施の形態の油圧回路1と同様な部分に同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。
本実施の形態の油圧回路201では、駆動回路4に作動油を補給するメイクアップ回路が、油圧モータ101へ作動油を補給するモータ用メイクアップ回路206と、各油圧シリンダ102へ作動油を補給するシリンダ用メイクアップ回路216とに分かれて構成されている。
モータ用メイクアップ回路206は、本発明にかかるメイクアップ回路である。このモータ用メイクアップ回路206は、オイルタンク2に接続したメイン管路261の上流端がモータ用補給管路63に接続されている。
シリンダ用メイクアップ回路216は、各シリンダ用補給管路62が戻り管路5に接続されている。戻り管路5には、戻り管路5内の圧力を設定する背圧設定弁264が設けられている。
また、パイロットリリーフ弁70、モータ用メイクアップ回路206の背圧設定弁64およびチェック弁66、戻り管路5の背圧設定弁264の各設定圧力の大小関係は以下の通りである。
パイロットリリーフ弁70>背圧設定弁64>背圧設定弁264>チェック弁66
つまり、モータ用メイクアップ回路206内の圧力は、戻り管路5内の圧力よりも高く設定されている。
以上のように構成されている油圧回路201では、油圧シリンダ102内が負圧になったときには、シリンダ用メイクアップ回路216により油圧シリンダ102内に作動油が補給される。
具体的には、オイルタンク2内に貯留されている作動油が、戻り管路5、シリンダ用補給管路62,62、メイクアップ弁60,60、供給管路43および排出管路44を介して油圧シリンダ102内に補給される。これにより油圧シリンダ102内の負圧が解消される。
また、メインリリーフ弁40やパイロットリリーフ弁70から、モータ用メイクアップ回路206のメイン管路61に排出された作動油は、供給管路67を介して補給タンク68内に貯留される。
したがって、油圧モータ101の供給管路43内が負圧になったときには、補給タンク68内に貯留されている作動油が、供給管路67、メイン管路261、モータ用補給管路63、連通管路47、接続管路45、メイクアップ弁60a(60b)を介して供給管路43内に補給される。これにより供給管路43内の負圧が解消される。
ここで、油圧モータ101の供給管路43内に発生した負圧は、油圧シリンダ102内に発生した負圧よりも大きくなることから、供給管路43に対して瞬間的に多量の作動油の補給が必要となる。
そこで、本実施の形態の油圧回路201では、油圧モータ101に対して本発明のメイクアップ回路(モータ用メイクアップ回路206)を適用した。したがって、補給タンク68内に貯留されている作動油を供給管路43内へ集中して補給することが可能になる。よって、本実施の形態の油圧回路201は、キャビテーションの発生をより効率よく防止できる。
さらに、本実施の形態の油圧回路201では、油圧モータ101のみに補給タンク68内の作動油を補給するようにした。このため、油圧モータ101と各油圧シリンダ102とに補給タンク68内の作動油を補給する第1の実施の形態の油圧回路1に比べて、補給タンク68の容量を小さくすることが可能になり、省スペース化を図ることができる。その他の効果は、第1の実施の形態で説明した通りである。
(第3の実施の形態)
図3は、本発明の第3の実施の形態を示す油圧ショベルの油圧回路301を示す図である。本実施の形態の油圧回路301では、第1の実施の形態の油圧回路1と同様な部分に同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。
本実施の形態の油圧回路301において、駆動回路4に作動油を補給するメイクアップ回路306は、本発明の作動油の補給源として2つのアキュムレータ(第1アキュムレータ311、第2アキュムレータ312)を備えている。
第1アキュムレータ311は、メイン管路61に接続された供給管路67の下流端に接続されている。
第2アキュムレータ312は、モータ用補給管路63上のメイクアップ弁60a(60b)の排出側近傍に供給管路313を介して接続されている。この第2アキュムレータ312のサイズ(容量)は、第1アキュムレータ311のサイズよりも小さく設定されている。
また、パイロットリリーフ弁70、メイクアップ回路306の背圧設定弁64およびチェック弁66、第1アキュムレータ311、第2アキュムレータ312の各設定圧力の大小関係は以下の通りである。
パイロットリリーフ弁70>背圧設定弁64=第1アキュムレータ311=第2アキュムレータ312>チェック弁66
以上のように構成されている油圧回路301では、メインリリーフ弁40やパイロットリリーフ弁70からメイン管路61に排出された作動油は、供給管路67を介して第1アキュムレータ311内に貯留されるとともに、モータ用補給管路63と供給管路313とを介して第2アキュムレータ312内に貯留される。
油圧シリンダ102内が負圧になったときには、第1アキュムレータ311内に貯留されている作動油が、供給管路67、メイン管路61、シリンダ用補給管路62,62、メイクアップ弁60,60、供給管路43および各排出管路44を介して油圧シリンダ102内に補給される。これにより油圧シリンダ102内の負圧が解消される。
また、油圧モータ101の供給管路43内が負圧になったときには、第1アキュムレータ311内に貯留されている作動油が、供給管路67、メイン管路61、モータ用補給管路63、連通管路47、接続管路45、メイクアップ弁60a(60b)を介して供給管路43内に補給される。
しかし、供給管路43内に発生した負圧は、油圧シリンダ102内に発生した負圧よりも大きいために、瞬間的に多量の作動油の補給が必要となる。そこで、メイクアップ弁60a(60b)の排出側近傍に配置されている第2アキュムレータ312内に貯留されている作動油も、供給管路313からモータ用補給管路63、連通管路47、接続管路45、メイクアップ弁60a(60b)を介して供給管路43内に補給される
このように本実施の形態の油圧回路301では、メイクアップ弁60a(60b)の排出側近傍に新たにアキュムレータを配置したことにより、油圧モータ101の供給管路43が負圧になっても、負圧を解消するのに十分な作動油を供給管路43へすぐに補給することが可能になる。したがって、本実施の形態の油圧回路301は、供給管路43の圧損等による作動油の補給の遅れを解消でき、キャビテーションの発生をより効率よく防止できる。
また、本実施の形態の油圧回路301では、アキュムレータを複数に分けたことにより、1つあたりのアキュムレータのサイズを小さくすることが可能になるので、省スペース化を図ることができ、且つ、油圧回路301のレイアウトの自由化を図ることもできる。
その他の効果は、第1の実施の形態で説明した通りである。なお、第2アキュムレータ312はメイクアップ弁60a(60b)の排出側近傍に必ずしも配置する必要はなく、任意の位置に配置してもよい。また、アキュレータに限らず、第1の実施の形態で示した補給タンクなど、別形態の補給源を用いてもよい。
(第4の実施の形態)
図4は、本発明の第4の実施の形態を示す油圧ショベルの油圧回路401を示す図である。本実施の形態の油圧回路401では、第1の実施の形態の油圧回路1と同様な部分に同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。
本実施の形態の油圧回路401において、駆動回路4に作動油を補給するメイクアップ回路406は、本発明の作動油の補給源としてホース411を備えている。このホース411は、モータ用補給管路63においてメイクアップ弁60a(60b)の排出側近傍に設けられている。
以上のように構成されている油圧回路401では、メインリリーフ弁40やパイロットリリーフ弁70からメイン管路61に排出された作動油は、モータ用補給管路63を介してホース411内に貯留される。
油圧モータ101の供給管路43内が負圧になったときには、ホース411内に貯留されている作動油が、モータ用補給管路63、連通管路47、接続管路45、メイクアップ弁60a(60b)を介して供給管路43内に補給される。これにより供給管路43内の負圧が解消される。
油圧シリンダ102内が負圧になったときには、ホース411内に貯留されている作動油が、モータ用補給管路63、メイン管路61、シリンダ用補給管路62,62、メイクアップ弁60,60、供給管路43および排出管路44を介して油圧シリンダ102内に補給される。これにより油圧シリンダ102内の負圧が解消される。
このように本実施の形態の油圧回路401では、作動油の補給源としてホース411を使用することにより、第1の実施の形態の補給タンク68のような特別なタンクを必要としないので省スペース化を図ることができる。また、ホース411を使用することにより、コストの低減化を図ることができ、且つ、取り付け性を高めることができる。
また、本実施の形態の油圧回路401では、ホース411をメイクアップ弁60a(60b)の排出側近傍に配置したので、供給管路43内が負圧になっても、作動油を供給管路43内へすぐに補給して負圧を解消することが可能になる。したがって、本実施の形態の油圧回路401は、供給管路43の圧損による作動油の補給の遅れを解消でき、キャビテーションの発生をより効率よく防止できる。
その他の効果は、第1の実施の形態で説明した通りである。なお、ホース411はメイクアップ弁60a(60b)の排出側近傍に必ずしも配置する必要はなく、任意の位置に配置してもよい。
(第5の実施の形態)
図5は、本発明の第5の実施の形態を示す油圧ショベルの油圧回路501を示す図である。本実施の形態の油圧回路501では、第1の実施の形態の油圧回路1と同様な部分に同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。
本実施の形態の油圧回路501において、駆動回路4に作動油を補給するメイクアップ回路506は、メイン管路61の供給管路67よりも上流側で流入用チェック弁561(本発明の作動油の流入装置)を介して戻り管路5に接続されている。
また、パイロットリリーフ弁70、メイクアップ回路506の背圧設定弁64およびチェック弁66、流入用チェック弁561の各設定圧力の大小関係は以下の通りである。
パイロットリリーフ弁70>背圧設定弁64>流入用チェック弁561>チェック弁66
以上のように構成されている油圧回路501は、戻り管路5内の圧力がメイクアップ回路506内の圧力よりも大きくなったときに流入用チェック弁561が開いてメイクアップ回路506と戻り管路5とを連通する。これにより、戻り管路5内の作動油が流入用チェック弁561を介してメイン管路61内に流入される。
なお、戻り管路5内の圧力がメイクアップ回路506内の圧力よりも大きくなる場合は、以下の2つの場合が挙げられる。
(1)油圧モータ101や油圧シリンダ102の方へ多量の作動油が補給されたときにメイクアップ回路506内の圧力が急激に低下した場合。
(2)油圧モータ101や油圧シリンダ102から多量の作動油が排出されて管路圧損などにより戻り管路5内の圧力が急激に上昇した場合。
したがって本実施の形態の油圧回路501では、上記の(1)のようにメイクアップ回路506内の圧力が急激に低下しても、戻り管路5側からメイクアップ回路506内に作動油が流入されるので、負圧の解消に使用される作動油の補給量が不足してしまうことがない。よって、本実施の形態の油圧回路501は、油圧モータ101の供給管路43内や油圧シリンダ102内に発生する負圧を確実に解消でき、キャビテーションの発生を確実に防止できる。
また、本実施の形態の油圧回路501では、上記の(2)のように戻り管路5内の圧力が急激に上昇しても、戻り管路5側からメイクアップ回路506内へ作動油が流入されるので、戻り管路5内の圧力を元の状態に戻すことが可能になる。よって、本実施の形態の油圧回路501は、戻り管路5内の圧力の急激な上昇に起因する油圧モータ101や油圧シリンダ102の駆動速度の低下を抑えることができ、且つ、不必要なエネルギーロスを低減することができる。その他の効果は、第1の実施の形態で説明した通りである。
(第6の実施の形態)
図6は、本発明の第6の実施の形態を示す油圧ショベルの油圧回路601を示す図である。本実施の形態の油圧回路601では、第1の実施の形態の油圧回路1と同様な部分に同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。
本実施の形態の油圧回路601において、駆動回路4に作動油を補給するメイクアップ回路606は、メイン管路61の分岐管路65よりも上流側で作動油の流入装置661を介して戻り管路5に接続されている。
この流入装置661は、収容部662と、収容部662内に設けられた作動油充填部663(本発明の補給源)と、作動油充填部663内にスライド自在に配置されたピストン664とを備えている。
収容部662は、メイン管路61と戻り管路5とに接続管路660a、660bで接続されている。作動油充填部663は、収容部662内でメイン管路61側に位置する。この作動油充填部663は、メイン管路61と戻り管路5との接続方向(図6の左右方向)に延びて形成されている。
ピストン664は、戻り管路5側に配置されている。このピストン664は、作動油充填部663内に配置された小径部664aと、小径部664aの先端(戻り管路5側の端)に結合した大径部664bとを備えている。大径部664bは、小径部664aよりも径が大きく設定されている。
また、収容部662とピストン664の小径部664aとの間には、ドレン部666が設けられている。このドレン部666は、収容部662とピストン664との間の各寸法公差によるクリアランスから漏れる作動油を蓄える部分であり、ドレン管路665を介してオイルタンク2に接続されている。
また、パイロットリリーフ弁70、メイクアップ回路606の背圧設定弁64およびチェック弁66の各設定圧力との大小関係は以下の通りである。
パイロットリリーフ弁70>背圧設定弁64=メイン管路61内の圧力>チェック弁66
以上のように構成されている流入装置661は、ピストン664の径が両端で異なる、すなわち、ピストン664は面積差を有するため、ピストン664は戻り管路5内の圧力またはメイクアップ回路606(メイン管路61)内の圧力と面積(受圧面積)との積、すなわち小径部664aと大径部664bに各々かかる力により、移動方向(図6の左右方向)が決められる。
具体的に説明すると、ピストン664に作用する戻り管路5内の圧力により発生する力がメイクアップ回路606内の圧力により発生する力よりも小さい状態にあるときには、ピストン664が戻り管路5側に押し付けられる。戻り管路5内の圧力は、第5の実施の形態の(1)(2)で説明した場合以外は、概ね背圧設定弁64=メイン管路61内の圧力>戻り管路5内の圧力の関係にある。また、この圧力の関係にあるときにピストン664に作用する力は、メイクアップ回路606側、すなわち小径部664a側の方が大きくなるように予め設定されてある。これにより、メインリリーフ弁40やパイロットリリーフ弁70からメイン管路61に排出された作動油が接続管路660aを介して作動油充填部663内に流入し、ピストン664を戻り管路5側へ移動させつつ貯留される。
次に、第5の実施の形態の(1)に相当する場合、つまり、油圧モータ101の供給管路43内が負圧になったときには、ピストン664に作用する力は、戻り管路5側の方が大きくなるため、作動油充填部663内に貯留されている作動油が、接続管路660a、メイン管路61、モータ用補給管路63、連通管路47、接続管路45、メイクアップ弁60a(60b)を介して供給管路43内に補給される。これにより供給管路43内の負圧が解消される。
油圧シリンダ102内が負圧になったときには、作動油充填部663内に貯留されている作動油が、接続管路660a、メイン管路61、シリンダ用補給管路62,62、メイクアップ弁60,60、供給管路43および排出管路44を介して油圧シリンダ102内に補給される。これにより油圧シリンダ102内の負圧が解消される。
また、第5の実施の形態の(2)に相当する場合、つまり、多量の作動油が排出されて急激に上昇した戻り管路5内の圧力が、メイクアップ回路606内の圧力よりも大きくなったときには、戻り管路5内の圧力に発生する力が、メイクアップ回路606内の圧力により発生する力よりも大きい間は、ピストン664がメイクアップ回路606側へ押されていき、ピストン664全体に作用する力が釣り合う位置まで移動する。これにより作動油充填部663内に貯留されている作動油がメイン管路61内に押し出されることにより補給される。
したがって本実施の形態の油圧回路601では、メイクアップ回路606内の圧力が急激に低下しても、戻り管路5側からメイクアップ回路606内に作動油が流入するので、負圧の解消に使用される作動油の補給量が不足してしまうことがない。よって、本実施の形態の油圧回路601は、油圧モータ101の供給管路43内や油圧シリンダ102内に発生する負圧を確実に解消でき、キャビテーションの発生を確実に防止できる。
また、本実施の形態の油圧回路601では、戻り管路5内の圧力が急激に上昇しても、戻り管路5側からメイクアップ回路606内に作動油が流入するので、戻り管路5内の圧力を元の状態に戻すことが可能になる。よって、本実施の形態の油圧回路601は、戻り管路5内の圧力の急激な上昇による油圧モータ101や油圧シリンダ102の駆動速度の低下を抑えることができ、且つ、不必要なエネルギーロスを低減することができる。その他の効果は、第1の実施の形態で説明した通りである。
以上、本発明にかかる実施の形態を例示したが、上記の実施の形態は本発明の内容を限定するものではない。また、本発明の請求項の範囲を逸脱しない範囲であれば、各種の変更等は可能である。
例えば、第2の実施の形態〜第6の実施の形態で説明した各油圧回路において、第1の実施の形態の油圧回路1のように補給量が不足した場合には、チェック弁66を介してオイルタンク2から駆動回路4に作動油を補給しても良い。
また、第2の実施の形態の油圧回路201に、第3の実施の形態〜第6の実施の形態の各油圧回路の構成を組み合わせても良い。
1 油圧ショベルの油圧回路
2 オイルタンク
3 駆動ポンプ
5 戻り管路
6 メイクアップ回路
7 制御装置
64 背圧設定弁(圧力制御弁)
68 補給タンク(補給源)
71 パイロットポンプ
101 油圧モータ(アクチュエータ)
102 油圧シリンダ(アクチュエータ)
201 油圧ショベルの油圧回路
206 モータ用メイクアップ回路
301 油圧ショベルの油圧回路
306 メイクアップ回路
311 第1アキュムレータ(補給源)
312 第2アキュムレータ(補給源)
401 油圧ショベルの油圧回路
406 メイクアップ回路
411 ホース(補給源)
501 油圧ショベルの油圧回路
506 メイクアップ回路
561 流入用チェック弁(流入装置)
601 油圧ショベルの油圧回路
606 メイクアップ回路
661 流入装置
663 作動油充填部(補給源)

Claims (3)

  1. 駆動ポンプから供給される作動油の油圧を利用して旋回モータを駆動する駆動回路と、パイロットポンプを利用して前記駆動回路への前記作動油の供給を制御する制御装置と、前記駆動回路から排出される前記作動油をオイルタンクへ戻す戻り管路とを備える建設機械の油圧回路において、
    前記駆動回路に前記作動油を補給するメイクアップ回路をさらに備え、当該メイクアップ回路は、複数の前記作動油の補給源と、前記オイルタンクに接続されているメイン管路と、一端が前記メイン管路に接続されて他端が前記旋回モータに前記作動油を供給する供給管路にメイクアップ弁を介して接続されている補給管路と、当該メイクアップ回路内の圧力を前記戻り管路内の圧力よりも高く設定する圧力制御弁とを備え、且つ、前記駆動回路に対して前記戻り管路とは別々に接続され
    前記複数の補給源は、前記メイン管路に接続されている第1の補給源と、前記第1の補給源よりも容量の小さい第2の補給源とを備え、
    前記第2の補給源は、前記第1の補給源と比較して前記メイクアップ弁近傍に設けられて前記補給管路に接続されていることを特徴とする建設機械の油圧回路。
  2. 請求項1に記載の建設機械の油圧回路において、
    前記補給源はアキュムレータであることを特徴とする建設機械の油圧回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建設機械の油圧回路において、
    前記メイクアップ回路は前記作動油の流入装置を介して前記戻り管路に接続され、当該流入装置は、前記戻り管路内の圧力が前記メイクアップ回路内の圧力よりも大きくなったときに前記戻り管路側から前記メイクアップ回路に前記作動油を流入させることを特徴とする建設機械の油圧回路。
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