JP2003293726A - 排気ダクト用消音装置 - Google Patents
排気ダクト用消音装置Info
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Abstract
経済性にも優れた排気ダクト用消音装置を提供するこ
と。 【解決手段】 排気ダクトB端部に筒状を呈した消音本
体1が遊嵌され該排気ダクトBと該消音本体1との間に
形成された排気口b1と反対方向の間隙部aから、排気
口b1から排気された建造物内部の汚れた空気や有機溶
剤から揮発したガスなどを後方排気する。
Description
排気される際に発せられる排気音(所謂進行波)を静音
となるまで減少させる排気ダクト用消音装置に関する。
気や有機溶剤から揮発したガスなどは、排気ダクトを介
して送風機で外部へ排出させている。この排気ダクト
は、建造物壁面から外部へ突出しており、一般的には雨
や埃が排気ダクト内に入らないように排気口を下向きと
なるように建造物壁面から垂設させている。最も空気よ
り比重の重い揮発したガスの場合は、上記の理由のほか
に、排気ダクト内に該ガスが残留しないように排気口を
下向きにしている。また、建造物の構造上、傘部を設け
て排気口を上向きにしたり、あるいは横向きにしたりし
ている場合があり、排気口の向きは様々である。
は、旧来、ただ単に外界へ開放させており、そのままで
は排気音は外部へ伝搬して騒音となり、甚だ近隣への迷
惑となる。このような排気音による騒音問題に対し、そ
の解決を図るものとして、たとえば、特開平7−779
92号公報に開示されたアクティブ型消音装置がある。
排気ダクトの中途域にダクト内騒音を補捉するセンサマ
イクを取り付け、該センサマイクの下流側の適宜離隔し
た位置にスピーカ装置を取り付け、さらに下流側にエラ
ーマイクを取り付ける。そして、センサマイクで補捉さ
れた被消去音の波形信号をコントローラで解析し、増幅
器に対して干渉音信号を出力し、スピーカ装置が増幅さ
れた干渉音信号によって駆動することにより、被消去音
と干渉音とが干渉し合って排気音を打ち消すとしたもの
で、消音効果が高く好適なものであると思われる。
7−77992号公報に開示されたアクティブ型消音装
置は、進行波(排気音)の波形と相反する波形を生成し
て波形同士を重ね合わせることで消音させる構成のた
め、装置自体が複雑でしかも配管が完了した後からでは
容易に設置することはできず、かつ、経済的とは言えな
い。
用消音装置の開発に着手し、鋭意研究の結果、簡単に生
産・使用することができ、しかも、極めて消音効果のあ
る構造を知見した。そこで本発明は、単純な構成でしか
も後付けも容易で、かつ、経済性にも優れた排気ダクト
用消音装置を提供することを目的とする。
に本発明にかかる排気ダクト用消音装置は、下記の技術
的手段を講じた。
本体が遊嵌され該排気ダクトと該消音本体との間に形成
された排気ダクトの排気口と反対方向の消音本体の間隙
部から後方排気されるように構成した。
ら排気された建造物内部の汚れた空気や有機溶剤から揮
発したガスなどは、排気ダクトと消音本体との間に形成
された該排気口と反対方向の間隙部からのみ後方排気さ
れる。
た筒体とし、床面等から所要の間隔をおいて位置した排
気口を被装するように筒体を床面等に設置したり、消音
本体を、底部を設けた筒体とし、排気口と該底部とが所
要の間隙が形成されるように、かつ、排気ダクト端部を
被装するように設けても良く、さらにこの場合は、排気
ダクトに消音本体が取り付けアームなどを介して配置さ
れるようにすることは任意である。
音が減少する。即ち、直進してきた進行波をそのまま外
部空間へ伝搬させるよりも、進行波を折り返すように構
成することで排気口付近の空間部で進行波同士が干渉し
合って排気音を減少させるものである(請求項1)。
配置された消音部材とを備えて構成されていることが、
さらに消音効果が向上することから好ましいものであ
る。この消音部材は、グラスウール、セラミック、織
布、不織布(アルミ金属不織布を含む)等、消音効果が
ある部材であればいずれでも良いものである(請求項
2)。
略コの字状の筒体であることが、消音本体の底部が床面
等の代わりとなり、設置する際の自由度が増すことから
好ましいものである(請求項3)。
略半分以下の間隙であることや(請求項4)、前記した
排気ダクトの排気口端面と、該排気口端面と対向する対
向面との距離は、前記消音本体の高さの約2/3以下と
すること(請求項5)が、極めて効果的に排気音が減少
することから好ましいものである。
の実施の形態を説明する。図中、符号Aは排気ダクト用
消音装置を、符号Bは排気ダクトを夫々示す。なお、本
実施形態で例示している排気ダクトBは、中空円柱状を
呈し、建造物壁面から垂設されて排気口が下向きとなっ
ている。
Aは、図1及び図2に示すように、消音本体1と、消音
部材2とで構成される。
部11aを設けた断面視略コの字状に形成された中空円
柱状の筒体11と底部下面に適宜設けられた脚部12と
で構成され、この底部11aには雨水を排水させる排水
孔11bが適宜穿設されている。また、この筒体11
は、後述する消音部材2を加えた状態で、排気口b1の
外径に対して対向する消音部材間距離が約1.5倍とな
るような所要の径で形成されている。さらに、排気ダク
トの排気口b1端面と、該排気口b1端面と対向する対
向面、すなわち、後述する円形状の消音部材21表面と
の距離Hが、この筒体11の全長高さの約2/3以下と
なるような所要の寸法となっている。
なり、図1に示すように、筒体底部11aに配置させた
円形状の消音部材21と展開状態が長方形状の消音部材
22とで構成され、筒体11内面に配置されている。こ
の、消音部材2としては、グラスウール以外に消音効果
がある部材、例えば、セラミック、織布、不織布(アル
ミ金属不織布を含む)等を用いてもよい。なお、この消
音部材2を設けなくても消音効果はあるが、本実施形態
のように消音部材2を設けたほうが、より消音効果があ
ることから好ましいものである。
装置Aを、予め建造物壁面から外部へ突出・垂設されて
いる排気ダクトBの排気口b1端面と円形状の消音部材
21表面との距離が、排気口b1外径に対して略等倍と
なるように、かつ、消音本体1の縦中心と排気ダクトB
の縦中心とが一致するような位置関係で設置する。
と消音部材22との間に形成された間隙部aは、排気口
b1の半径w(排気ダクトは薄肉円筒であるため排気ダ
クト半径としても良い)に対して略半分以下の間隙(a
≒w/2)となり、排気圧力損失が無視できる。
内部の汚れた空気や有機溶剤から揮発したガスなどは、
排気ダクトb1と消音部材22との間に形成された排気
口b1と反対方向の間隙部aから折り返すように後方排
気され、排気音が約1/3程度まで減少する。この消音
効果は、排気口b1端面と消音本体1下部との間に形成
された空間部a2で進行波同士が干渉し合って減少する
ものである。
音装置を説明したが、本発明はこのものに限定されず、
排気ダクトの外観形状が角柱状の場合、これに合うよう
に開口部を設けたボックス状にしたり、床面が平面度の
保たれたコンクリート面等であった場合、筒体に底部を
設けずに単に中空状の筒体としたり、本実施形態で例示
した脚部を高さ方向に調節可能に構成したりと、その態
様は任意である。
に、あるいは、横向きにしている場合があるが、これに
対応するには、図3に示したように、筒体1内面から取
り付けアーム3を放射状に突設して、排気ダクトBへビ
ス止めや溶着を行って取着しても良い。
ト用消音装置によれば、以下のような効果を期待するこ
とができる。即ち、請求項1によれば、排気口から排気
された建造物内部の汚れた空気や有機溶剤から揮発した
ガスなどは、排気ダクトと消音本体との間に形成された
該排気口と反対方向の間隙部からのみ排気するようにし
たので、効果的に排気音が減少する。しかも、単純な構
成で後付けも容易で、かつ、経済性にも優れた排気ダク
ト用消音装置が提供できる。
本体を構成したことにより、さらに消音することができ
る。請求項3によれば、消音本体を底部を設けた断面視
略コの字状の筒体としたことにより、消音本体の底部が
床面等の代わりとなり、当該装置の設置の自由度を増す
ことができる。
の半径に対して略半分以下の間隙としたり、前記した排
気ダクトの排気口端面と、該排気口端面と対向する対向
面との距離を、消音本体の高さの約2/3以下としたこ
とで、排気圧力損失することなく、効果的に消音するこ
とができ、極めて好適な排気ダクト用消音装置が提供で
きる。
断側面図である。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 排気ダクト端部に筒状を呈した消音本体
が遊嵌され、該排気ダクトと該消音本体との間に形成さ
れた前記排気ダクトの排気口と反対方向の前記消音本体
の間隙部から後方排気されるように構成されていること
を特徴とする排気ダクト用消音装置。 - 【請求項2】 前記消音本体は、筒体と該筒体内面に配
置された消音部材とを備えて構成されていることを特徴
とする請求項1記載の排気ダクト用消音装置。 - 【請求項3】 前記消音本体は、底部を設けた断面視略
コの字状の筒体であることを特徴とする請求項1または
2記載の排気ダクト用消音装置。 - 【請求項4】 前記間隙部は、前記排気ダクトの排気口
の半径に対して略半分以下の間隙であることを特徴とす
る請求項1に記載の排気ダクト用消音装置。 - 【請求項5】 前記排気ダクトの排気口端面と、該排気
口端面と対向する対向面との距離は、前記消音本体の高
さの約2/3以下とすることを特徴とする請求項1に記
載の排気ダクト用消音装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002099966A JP2003293726A (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | 排気ダクト用消音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002099966A JP2003293726A (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | 排気ダクト用消音装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003293726A true JP2003293726A (ja) | 2003-10-15 |
Family
ID=29241159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002099966A Pending JP2003293726A (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | 排気ダクト用消音装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003293726A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019518191A (ja) * | 2016-03-14 | 2019-06-27 | アコースティック メタマテリアルズ インコーポレイテッドAcoustic Metamaterials, Inc. | 音響メタマテリアル騒音制御法およびダクトシステムにおける装置 |
JP2020076322A (ja) * | 2018-11-05 | 2020-05-21 | 大陽日酸株式会社 | Psa装置用消音器の先端部構造及びpsa装置用消音器 |
-
2002
- 2002-04-02 JP JP2002099966A patent/JP2003293726A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019518191A (ja) * | 2016-03-14 | 2019-06-27 | アコースティック メタマテリアルズ インコーポレイテッドAcoustic Metamaterials, Inc. | 音響メタマテリアル騒音制御法およびダクトシステムにおける装置 |
JP2020076322A (ja) * | 2018-11-05 | 2020-05-21 | 大陽日酸株式会社 | Psa装置用消音器の先端部構造及びpsa装置用消音器 |
JP7176931B2 (ja) | 2018-11-05 | 2022-11-22 | 大陽日酸株式会社 | Psa装置用消音器の先端部構造及びpsa装置用消音器 |
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