JP2003293500A - 建築物の外壁構造 - Google Patents

建築物の外壁構造

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JP2003293500A
JP2003293500A JP2002094298A JP2002094298A JP2003293500A JP 2003293500 A JP2003293500 A JP 2003293500A JP 2002094298 A JP2002094298 A JP 2002094298A JP 2002094298 A JP2002094298 A JP 2002094298A JP 2003293500 A JP2003293500 A JP 2003293500A
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JP2002094298A
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Hiroshi Arita
浩 有田
Hiroshi Konishi
廣志 小西
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AS SEKKEI JIMUSHO KK
Eaie Toshi Sekkei & Consulting
Eaie Toshi Sekkei & Consulting kk
Sekkei Jimusho Kk As
Original Assignee
AS SEKKEI JIMUSHO KK
Eaie Toshi Sekkei & Consulting
Eaie Toshi Sekkei & Consulting kk
Sekkei Jimusho Kk As
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下方向に延びる方立10と水平方向に延び
る無目40とを交差させて、これら方立10及び無目4
0に囲まれる部分にガラス板34を組み込んでなるカー
テンウォールWとして、アルミ材と木製材等との熱膨張
差が生じないようにして構造を簡単にするとともに、方
立10や無目40の太さを小さくできるようにする。 【解決手段】 方立10及び無目40における室内側の
方立内側部材11及び無目内側部材41を、木質材料か
らなる外装材20,50にアルミ製中空押出材からなる
心材12,42を埋め込んでなる複合材とし、この心材
12,42の外端部13,43のみを外装材20,50
から突出させて、この外端部13,43に室外側の方立
外側部材26及び無目外側部材56を取り付け、この方
立外側部材26及び無目外側部材56と方立内側部材1
1及び無目内側部材41の外装材20,50外面との間
にガラス板34の周縁部をシールして挟持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦桟としての方立
と横桟としての無目とに囲まれる枠内にガラス板や化粧
パネル板等のパネル材を組み込んでなり、建築物の2階
以上のカーテンウォールや1階部分のフロント等の外壁
部をなす外壁構造に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築物の2階以上の外壁部を
構成するカーテンウォールは、上下方向に延びる縦桟と
しての複数の方立間に、水平方向に延びる横桟としての
無目を略格子状に交差させ、これら方立及び無目に囲ま
れる枠内にガラス板や化粧パネル等のパネル材を組み込
んで建築物の外壁部を形成するものとして知られてお
り、上記方立及び無目としては、建築物の外壁で風雨に
晒されるために、発錆が生じ難いアルミニウム製のもの
が一般に用いられている。
【0003】しかし、このアルミニウム等の金属は熱良
導体であるので、冬季で外気により方立や無目が冷却さ
れると、その方立や無目の室内に露出している部分に結
露が発生したり、伝熱により暖房効果が低下したりする
等の欠点がある。
【0004】そこで、このような金属製の方立及び無目
の持つ欠点を解決するために、従来、例えば特許276
6221号に示されるように、方立として木製材料を用
いた木製方立とし、その室外側となる外面にアルミニウ
ム等の金属製下地材を固定し、この金属製下地材に方立
の長さ方向に延びるスリットや長孔を形成して、このス
リット等に金属製取付具をスライド移動可能に挿入し、
この取付具に内押縁部材を連結して、該内押縁部材と外
押縁部材との間にパネル材の縦縁部を挟み込むことによ
り、パネル材側の金属製取付具と木製方立との熱膨張差
を、金属製下地材のスリット等での取付具の相対移動に
より吸収するようにしたものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記提案の
ものでは、金属製取付具と木製方立との熱膨張差を吸収
するために金属製下地材にスリット等を設ける一方、取
付具にスリット等内で移動するボルトヘッド等のスライ
ド部を設ける必要があり、これら下地材や取付具に複雑
な構造のものを要するばかりでなく、その調整も面倒に
なるという難がある。
【0006】また、方立及び無目はいずれも木製材料で
あるので、これらの強度を確保するためにある程度大き
な断面積のものを用いざるを得ず、その太さを小さくす
るのに限度があった。
【0007】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、上記の如きカーテンウォ
ール等、建築物の外壁部が方立と無目とを組み合わせて
形成される外壁構造において、それら方立及び無目の構
造に改良を施すことで、金属材と木製材料等との熱膨張
差が生じないようにして構造を簡単にするとともに、方
立や無目の太さを小さくできるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、金属製の中空押出材を木材や樹脂
材等の外装材に埋め込んだ複合材を設けて、この複合材
を方立及び無目として用いるようにした。
【0009】具体的には、請求項1の発明では、上下方
向に平行に延びる複数の方立と、水平方向に平行に延び
る複数の無目とを交差させ、方立及び無目に囲まれる部
分にパネル材を組み込んでなる建築物の外壁構造を対象
とする。
【0010】そして、上記方立又は無目の少なくとも一
方は、金属製中空押出材からなる心材、及び、木質材料
又は樹脂材料からなる外装材を、心材が外装材内に埋め
込まれかつ心材の外端部が外装材の室外面側に部分的に
突出するように組み合わしてなる内側部材と、この内側
部材の心材の外端部に、上記外装材の室外面との間に上
記パネル材の縁部をシールして挟んだ状態で取り付けら
れる外側部材とを備えていることを特徴とする。
【0011】上記の構成によると、方立と無目とを格子
状に交差させて連結し、方立における内側部材の心材の
外端部に外側部材を、これらの間にパネル材の縦縁部を
シール状態で挟持して取り付けるか、又は、無目におけ
る内側部材の心材の外端部に外側部材を、これらの間に
パネル材の横縁部をシール状態で挟持して取り付けるこ
とにより、建築部の外壁部が形成される。
【0012】そのとき、上記方立又は無目の少なくとも
一方の内側部材は、金属製中空押出材からなる心材と木
質材料又は樹脂材料からなる外装材との複合材からな
り、心材が外装材内に心材外端部が外装材の室外面側に
突出するように埋め込まれた構造のものであるので、心
材が外装材によって覆われた構造となり、室内外に温度
差があっても、室内外間で伝熱され難く、金属材と木材
や樹脂材との温度差による熱膨張を考慮せずとも済み、
構造を簡単にすることができる。
【0013】しかも、上記方立又は無目の内側部材は内
部に金属製中空押出材からなる心材が埋め込まれている
ので、これら心材により内側部材の強度を確保すること
ができ、その内側部材を木製材料のみや樹脂材料のみで
形成した場合に比べ、内側部材の全体の断面積を小さく
して、太さの細いものを使用することができる。
【0014】請求項2の発明では、上記方立及び無目の
双方が内側部材と外側部材とを備えており、上記無目の
内側部材の心材の端部は方立の内側部材の心材側壁に結
合材を介して結合されていることを特徴とする。
【0015】こうすると、方立と無目とを格子状に交差
させて連結するに当たり、無目の内側部材の心材の端部
を方立の内側部材の心材の側壁に結合材を介して結合す
ることで、方立と無目とを格子状に交差させて連結する
ことができ、その連結が容易となる。
【0016】請求項3の発明では、上記複数の方立が上
下に直列に接続され、これら上下に隣接する方立同士
は、上側の内側部材の心材中空部下端と下側の内側部材
の心材中空部上端との間に亘って嵌合されるスリーブに
より結合一体化されていることを特徴とする。
【0017】このように、方立の内側部材として中空押
出材を外装材内に埋め込んだ複合材を使用することで、
その心材の中空部を利用して複数の内側部材を直列に接
続することができ、内側部材つまり方立の継足しを容易
に行うことができる。
【0018】請求項4の発明では、上記方立又は無目の
少なくとも一方の内側部材の外装材は、長手方向と直交
する方向に沿って少なくとも2分割された複数の分割部
からなり、各分割部の分割面には心材の一部が嵌合され
る嵌合凹部が形成されており、各分割部の嵌合凹部に心
材の一部が嵌合された状態で複数の分割部が一体的に接
合されることで、外装材内に心材が埋め込まれている構
造を特徴とする。
【0019】この構成によると、方立又は無目の少なく
とも一方における内側部材の外装材はいずれも複数に分
割され、各分割部の分割面の嵌合凹部に心材の一部を嵌
合して複数の分割部を一体的に接合することにより、外
装材内に心材が埋め込まれているので、外装材内への心
材の埋込構造が容易に得られ、心材及び外装材からなる
複合材を容易に製造することができる。
【0020】請求項5の発明では、上記心材は、アルミ
製中空押出材からなるものとする。このことにより、押
出成形が容易であり、方立や無目の内側部材における外
装材に埋め込まれるのに好適な心材を得ることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下、本発明の実
施形態を図面に基づいて説明する。図4は本発明の実施
形態1に係るカーテンウォールWが外壁部として取り付
けられる建築物Bを示し、1は建築物Bの鉄骨材(図示
せず)上に設置されたコンクリート製の床、2は上階の
床1の下方に空間をあけて配置された天井、3は該天井
2の室外側縁部に凹設されたカーテンボックス、4は各
床1の室外側縁部に立設された腰壁であって、この腰壁
4の上端部はカーテンウォールWの後述する無目40の
室内側側面に固定した膳板5に連結されている。このよ
うな構造の建築物Bに対し上記各階の床1にファスナー
6を介してカーテンウォールWが取り付けられている。
【0022】上記カーテンウォールWは建築物Bの2階
以上の外壁部を構成するもので、図3及び図5に示すよ
うに、上下方向に平行に延びる複数の方立10,10,
…と、水平方向に平行に延びる複数の無目40,40,
…とを略格子状に交差させ、方立10及び無目40に囲
まれる部分にパネル材としてのガラス板34(この他、
化粧パネル板であってもよい)を組み込んでなるもので
ある。各方立10は上下方向に連続しているが、各無目
40は隣接する方立10,10間に各方立10により分
割された状態で直列状に配置される。
【0023】図1に拡大して示すように、上記各方立1
0は、室内側に位置する方立内側部材11と、室外側に
位置する方立外側部材26とを備えてなる。上記方立内
側部材11は、アルミ製中空押出材からなる方立心材1
2と、木質材料(又は樹脂材料であってもよい)からな
る方立外装材20とを一体に組み合わしてなる複合材
で、方立心材12は方立外装材20内に方立心材12の
外端部13が方立外装材20の室外面側に部分的に突出
するように埋め込まれ、方立心材12の外端部13以外
の大半部は方立外装材20により覆われて隠蔽されてい
る。
【0024】すなわち、上記アルミ製中空押出材からな
る方立心材12は、断面長方形状の角筒部12aと、こ
の角筒部12aの長辺部中間位置間に角筒部12a内を
2つの空間に区画するように一体に掛け渡された隔壁部
12bとからなる。方立心材12は、角筒部12aの長
辺部が室内外を結ぶ方向(図1で左右方向)に延びるよ
うに配置され、この角筒部12aの室内側に位置する内
端部(短辺部)には角筒部12aに沿って上下方向に延
びかつ水平左右方向(図1で上下方向)に突出する嵌合
突条14,14が上記内端部から延長された状態で、ま
た隔壁部12bには同様の構造の嵌合突条15,15が
上記隔壁部12bから延長された状態でそれぞれ一体に
突設されている。さらに、上記角筒部12aにおいて隔
壁部12bよりも室外側にあって外端部13の一部を構
成する左右側面には嵌合突条14,15と平行のリブ状
のパッキン支持部16,16が一体に突設されている。
そして、方立心材12の室外側に位置する外端部13
(短辺部)の幅方向中央にはねじ孔17が貫通形成され
ている。
【0025】方立外装材20は、断面矩形状の角材を水
平方向(方立外装材20の長手方向と直交する厚さ方
向)に沿って2分割した2つの分割部20a,20aか
らなり、各分割部20aの水平方向に対向する分割面
(対向面)には上記方立心材12の水平方向略半部が嵌
合される嵌合凹部21が形成されている。具体的には、
この嵌合凹部21は、方立心材12の角筒部12aの略
半部を嵌合する嵌合段部22と、この嵌合段部22の略
両端部にそれよりも深く凹設され、上記各嵌合突条1
4,15を嵌合する凹溝部23,23とからなる。そし
て、各分割部20aの嵌合凹部21に方立心材12の水
平方向略半部が嵌合された状態、つまり嵌合段部22に
角筒部12aの略半部が、また凹溝部23,23に嵌合
突条14,15がそれぞれ嵌合された状態で両分割部2
0a,20aが接着剤等により一体的に接合されること
で、方立外装材20内に方立心材12が埋め込まれ、方
立心材12の外端部13が方立外装材20の室外面側に
突出している。
【0026】一方、上記室外側に位置する方立外側部材
26は方立目板27と目板カバー38とを備えてなる。
方立目板27は、上記方立内側部材11の左右幅と同じ
幅を有する上下方向に延びる平板状のアルミ製押出材か
らなり、その幅方向の中央部にはビス挿通孔28が貫通
形成されており、このビス挿通孔28にそれよりも小径
のねじ部を有するビス29を方立目板27の外側から挿
通させて、そのねじ部を上記方立内側部材11の方立心
材12における外端部13のねじ孔17に螺合締結する
ことにより、方立心材12の外端部13に方立外側部材
26がビス止めされて取り付けられ、この方立目板27
(方立外側部材26)の左右両側部と方立心材12の外
端部13以外の方立外装材20の室外面との間に、方立
10の左右両側に位置する上記各ガラス板34の縦縁部
(左右側縁部)が後述のパッキン35及びシーリング材
37によるシール状態で挟持されている。
【0027】上記方立目板27のビス挿通孔28はビス
29のねじ部よりも大径であるため、両者は直接に接触
せずに断熱空間があけられている。そして、ビス29の
ヘッド部29aとビス挿通孔28周りの方立目板27外
面(表面)との間には断熱ワッシャ30が、また方立目
板27の内面(裏面)と方立心材12の外端部13外面
との間には板状の断熱パッキン31がそれぞれ挟み込ま
れている。
【0028】上記ガラス板34は、2枚の板ガラス34
a,34aを空気層をあけて重ねかつ両板ガラス34
a,34a間の周縁部に封着材34bを介在させて該封
着材34bで空気層を封入した複層ガラスからなり、こ
のガラス板34の縦縁部と上記方立外装材20の室外面
との間には伝熱等を阻止するためのグレーチング一体等
圧パッキン35,35が介在され、この各等圧パッキン
35は、その一部を方立外装材20の室外面に形成した
係止溝20bに係合されかつ方立内側部材11の方立心
材12におけるパッキン支持部16に係合固定されてい
る。また、ガラス板34の縦縁部と方立目板27の左右
両側部との間には、方立目板受け36と、その幅方向外
側に位置し、雨水の浸入を防止するためのシーリング材
37とが並んだ状態で介在されている。
【0029】また、上記方立目板27の外側には上記ビ
ス29周りを覆うように断面コ字状の上記目板カバー3
8が間隔をあけて配置され、この目板カバー38の室内
側に向いた両端部はそれぞれ方立目板27の幅方向両端
部に設けた係止部27a,27aに係止固定されてい
る。
【0030】図4に示すように、複数の方立10,1
0,…を上下に直列に接続する場合、上側の方立内側部
材11における心材12の角筒部12a内の中空部(隔
壁部12bよりも室内側部分の空間)下端と下側の方立
内側部材11における心材12の角筒部12a内の同中
空部上端との間に亘り角筒状のスリーブ39を嵌合して
結合一体化する。このようにして、方立心材12の中空
部を利用して複数の方立内側部材11,11,…を直列
に接続でき、方立内側部材11つまり方立10の継足し
を容易に行うことができる。
【0031】これに対し、上記各無目40は、図2に拡
大して示すように、室内側に位置する無目内側部材41
と、室外側に位置する無目外側部材56とを備えてな
る。上記無目内側部材41は、上記内側方立心材12と
同様に、アルミ製中空押出材からなる無目心材42と、
木質材料(樹脂材料であってもよい)からなる無目外装
材50とを一体に組み合わしてなる複合材で、無目心材
42は無目外装材50内に無目心材42の外端部43が
無目外装材50の室外面側に部分的に突出するように埋
め込まれ、無目心材42の大半部は無目外装材50によ
り覆われて隠蔽されている。
【0032】すなわち、上記アルミ製中空押出材からな
る無目心材42は、長辺部が室内外を結ぶ方向(図2で
左右方向)に延びるように配置された断面長方形状の角
筒部42aと、この角筒部42aの室外側短辺部の上下
中央部に一体に突設された突出部42bとからなり、こ
の角筒部42aの無目外装材50から突出した一部と突
出部42bとで外端部43が構成されている。この突出
部42b(外端部43)は、角筒部42aの室外側短辺
部から室外側に延びた後に直角に垂直部分となって上側
に折れ曲がり、さらにその後に室内側に向かって斜め上
向きの傾斜部分となって折れ曲がるように断面コ字状に
湾曲している。この突出部42bにおける垂直部分の上
部寄りにはねじ孔44が貫通形成されている。
【0033】上記無目心材42の角筒部42aにおいて
室内側に位置する内端部(短辺部)には角筒部42aに
沿って水平方向に延びかつ上下方向(図2で上下方向)
に突出する嵌合突条45,45が内端部から延長された
状態で、また角筒部42aの長辺部中間位置には同様の
嵌合突条46,46がそれぞれ一体に突設されている。
【0034】また、無目外装材50は、断面矩形状の角
材を上下方向(無目外装材50の長手方向と直交する幅
方向)に沿って2分割した分割部50a,50aからな
り、各分割部50aの上下方向に対向する分割面(対向
面)には無目心材42の上下方向略半部が嵌合される嵌
合凹部51が形成されている。具体的には、この嵌合凹
部51は、無目心材42の角筒部42aの略半部を嵌合
する嵌合段部52と、この嵌合段部52の略両端部にそ
れよりも深く凹設され、上記無目心材42の嵌合突条4
5,46を嵌合する凹溝部53,53とからなる。そし
て、各分割部50aの嵌合凹部51に無目心材42の上
下方向略半部が嵌合された状態、つまり嵌合段部52に
角筒部52aの略半部が、また凹溝部53,53に嵌合
突条45,46がそれぞれ嵌合された状態で両分割部5
0a,50aが接着剤等により一体的に接合されること
で、無目外装材50内に無目心材42が埋め込まれ、無
目心材42の外端部43(角筒部42aの一部及び突出
部42b)は無目外装材50の室外面側に突出してい
る。
【0035】一方、上記室外側に位置する無目外側部材
56は無目目板57と目板カバー63とを備えてなる。
無目目板57は押出成形されたアルミ製板材からなり、
上記無目内側部材41(無目外装材50)の上下幅より
も小さい幅を有する左右方向に延びる板状の本体部57
aと、この本体部57aの上端に室内側に向かって一体
に突設され、上記無目心材42の突出部42b(外端部
43)における上部の傾斜部分の上側をそれと平行に傾
斜する傾斜部57bと、本体部57aの上端に室外側に
向かって傾斜部57bから延長されるように傾斜状に一
体に突設された上側カバー支持部57cと、本体部57
aの上端から上向きに突出した後に室内側に直角に折れ
曲がる外側ガラス支持部57dと、内側傾斜部57bの
室内側端から上側に上向きに突出するパッキン支持部5
7eと、このパッキン支持部57eの中間部から上記外
側ガラス支持部57dと同じ高さで室外側に直角に突出
する内側ガラス支持部57fと、上記本体部57aの上
下略中央部から室外に向かって上記上側カバー支持部5
7cと略同じ突出寸法で突出する下側カバー支持部57
gとからなる。
【0036】そして、上記本体部57aの上端寄り部分
にはビス挿通孔58が貫通形成されており、このビス挿
通孔58にそれよりも小径のねじ部を有するビス59を
無目目板57外側から挿通させて、そのねじ部を上記無
目心材42の外端部43の一部である突出部42b垂直
部分のねじ孔44に螺合締結することにより、無目内側
部材41の無目心材42の外端部43に無目外側部材5
6の無目目板57がビス止めされて取り付けられ、この
無目目板57の本体部57aの下側部と無目心材42の
外端部43以外の無目外装材50の室外面下端部との間
に、無目40の下側に位置する上記ガラス板34の上側
横縁部(上縁部)が後述のパッキン67及びシーリング
材70によりシールされた状態で挟持されている。
【0037】また、無目40の上側に位置するガラス板
34の下側横縁部(下縁部)の下端面は上記無目目板5
7の外側ガラス支持部57dと内側ガラス支持部57f
とに亘ってスペーサ60を介して載置支持されている。
【0038】そして、上記無目目板57の外側には上記
ビス59周りを覆うように断面略L字状の上記目板カバ
ー63が間隔をあけて配置され、この目板カバー63の
上下中間部には室内側に向いた上下1対の係止部63
a,63aが突設され、これら係止部63a,63aは
それぞれ上記無目外側部材56の上下のカバー支持部5
7c,57gに係止固定されている。
【0039】さらに、上記目板カバー63の上端部には
上下側に延びる板状のガラス押圧部63bが水平部63
cを介して一体に形成され、このガラス押圧部63bと
無目心材42の外端部43以外の無目外装材50の室外
面上端部との間に上記無目上側のガラス板34の下側横
縁部(下縁部)がパッキン67及びシーリング材70に
よるシール状態で挟持されている。
【0040】上記無目外側部材56の無目目板57にお
けるビス挿通孔58はビス59のねじ部よりも大径であ
るため、両者は直接に接触せずに断熱空間があけられて
いる。そして、ビス59のヘッド部59aとビス挿通孔
58周りの無目目板57外面(表面)との間には断熱ワ
ッシャ64が、また無目目板57の内面(裏面)と無目
心材42の突出部42b(外端部43)における垂直部
分外面との間には板状の断熱パッキン65がそれぞれ挟
み込まれている。
【0041】また、上記下側ガラス板34の上側横縁部
(上縁部)と無目外装材50の室外面下端部との間、及
び上側ガラス板34の下側横縁部(下縁部)と無目外装
材50の室外面上端部との間には伝熱等を阻止するため
のグレーチング一体等圧パッキン67が介在され、この
等圧パッキン67は、無目外装材50の室外面四周を取
り囲むように配置され、かつその一部を無目外装材50
の室外面に形成した係止溝50bに係合して固定されて
いる。また、特に、上側ガラス板34の下側横縁部(下
縁部)に接触する上側のパッキン67は、その下端部を
上記無目目板57におけるパッキン支持部57eによっ
ても支持されている。さらに、下側ガラス板34の下側
横縁部(下縁部)と無目目板57における本体部57a
下側部との間、及び上側ガラス板34の上側横縁部(上
縁部)と目板カバー63上端部のガラス押圧部63bと
の間には、それぞれ無目外側部材受け69と、その上下
方向外側に位置し、雨水の浸入を防止するためのシーリ
ング材70とが並んだ状態で介在されている。さらに、
上記無目心材42の外端部43をなす突出部42b上端
の傾斜部分と、無目目板57の傾斜部57bとの間には
シール材71が充填されている。
【0042】上記無目内側部材41の無目心材42の端
部は方立内側部材11の方立心材12の側壁に結合材7
4を介して一体的に結合されている。すなわち、図1及
び図2に示すように、上記方立内側部材11の左右側面
において無目内側部材41を取り付けようとする部分に
は該無目内側部材41が嵌合可能な矩形状の嵌合凹部1
1aが方立心材12に至るまで方立外装材20を切り欠
いて形成され、この嵌合凹部11aの底部となる方立心
材12の角筒部12aの左右側壁には上下略中央部にボ
ルトねじ孔75,75が貫通形成されている。
【0043】一方、上記結合材74はアルミ製の中空押
出材からなるもので、上記無目心材42の中空部内に上
下外面が当接するように密嵌合可能な所定長さの角筒部
74aと、この角筒部74a内に位置するように一体に
結合状態に形成された円筒状のボルト挿通部74bとか
らなり、角筒部74aの上下壁部にはそれぞれ1対のね
じ孔76,76,…が貫通形成されている。そして、こ
の結合材74の各ボルト挿通部74bにボルト77を挿
通して、そのねじ部先端を上記方立心材12の角筒部1
2aのボルトねじ孔75に螺合締結することで、嵌合凹
部11a内の底面に露出する方立心材12の左右側面に
結合材74がボルト締結により固定されている。
【0044】さらに、無目内側部材41においては、そ
の無目外装材50を端部から所定長さ(上記嵌合凹部1
1aの深さよりも短い)だけ切り除いて無目心材42の
みが露出しており、この露出部の角筒部42aの上下壁
部にそれぞれ1対のボルト挿通孔78,78,…が貫通
形成されている。そして、上記方立内側部材11の嵌合
凹部11aに無目内側部材41を嵌合し、嵌合凹部11
a内の結合材74に無目心材42を端部からその結合材
74の角筒部74aが無目心材42の角筒部42a内の
室内側内壁に当接するように外嵌合し、その各ボルト挿
通孔78にそれぞれボルト79を挿通して、そのねじ部
を結合材74のねじ孔76に螺合締結することで、無目
内側部材41の無目心材42の端部が方立内側部材11
の方立心材12側壁に結合材74を介して結合されてい
る(実施形態2の図6〜図8参照)。
【0045】図2に示す如く、室外の雨水や空気の室内
への浸入等を防止する目的で、室内外の空間の圧力差を
なくして略等圧にするための等圧空間が設けられてい
る。すなわち、上記無目外側部材56の無目目板57に
おける下側カバー支持部57gには第1通気孔81が、
また上側カバー支持部57cには第2通気孔82が、さ
らに無目目板57の本体部57a及び外側ガラス支持部
57d間の垂直部分には第3通気孔83がそれぞれ貫通
形成されている。一方、無目目板57において下側カバ
ー支持部57gよりも上側(ビス挿通孔58よりも下
側)の本体部57aには第4通気孔84が、また無目心
材42の外端部43における突出部42bの水平部分に
も第5通気孔85がそれぞれ貫通形成されており、無目
外側部材56の無目目板57において下側カバー支持部
57gよりも下側の本体部57aと、目板カバー63の
係止部63aよりも下側部分との間の空間(ア)から、
無目目板57において下側カバー支持部57gよりも上
側の本体部57aと、上側カバー支持部57cと、目板
カバー63の上下係止部63a,63a間の部分とで囲
まれる空間(イ)、及び目板カバー63上端部の水平部
63c及びガラス押圧部63bと、無目目板57の外側
ガラス支持部57dと、スペーサ60とで囲まれる空間
(ウ)を経て、上側ガラス板34の下側横縁部(下縁
部)と無目外装材50の室外面上端部との間の等圧パッ
キン67の臨む空間(エ)に至るまでを第1通気孔8
1、第2通気孔82及び第3通気孔83により減圧する
とともに、上記空間(ア)から無目目板57の本体部5
7aよりも室内側で無目心材42の外端部43下側の空
間(オ)を経て該無目心材42の突出部42b内側の空
間(カ)に至るまでを第1通気孔81、第4通気孔84
及び第5通気孔85により減圧するようにしている。
【0046】したがって、この実施形態においては、無
目40における無目内側部材41の無目心材42の各端
部を方立10における方立内側部材11の方立心材12
の側壁に結合材74を介して結合することで、方立10
と無目40とを格子状に交差させて連結し、方立10の
方立内側部材11における方立心材12の外端部13に
方立外側部材26を、これらの間にガラス板34の縦縁
部(左右側縁部)をシール状態で挟持して取り付ける一
方、無目内側部材41の無目心材42における外端部4
3(突出部42b)に無目外側部材56を、これらの間
にガラス板34の上下横縁部を挟持して、具体的には下
側ガラス板34の上側横縁部(上縁部)は無目目板57
の本体部57aで、また上側ガラス板34の下側横縁部
(下縁部)は目板カバー63上端のガラス押圧部63b
でそれぞれ挟持して取り付けることにより、建築物Bの
外壁部たるカーテンウォールWが形成される。
【0047】そのとき、上記方立10の方立内側部材1
1及び無目40の無目内側部材41は、いずれも、アル
ミ製中空押出材からなる心材12,42と木質材料(又
は樹脂材料)からなる外装材20,50との複合材から
なり、心材12,42が外装材20,50内に心材1
2,42の外端部13,43が外装材20,50の室外
面側に部分的に突出するように埋め込まれた構造のもの
であるので、心材12,42が外装材20,50によっ
て覆われ、室内外に温度差があっても、室内外間で伝熱
され難く、アルミ材と木材(又は樹脂材)との温度差に
よる熱膨張を考慮せずとも済み、構造を簡単にすること
ができる。
【0048】しかも、上記方立内側部材11及び無目内
側部材41は内部にアルミ製中空押出材からなる心材1
2,42が埋め込まれているので、これら心材12,4
2により方立内側部材11及び無目内側部材41の強度
を確保することができ、その分、方立内側部材11及び
無目内側部材41の全体の断面積を小さくして、細いも
のを使用することができる。
【0049】また、上記方立内側部材11の方立外装材
20及び無目内側部材41の無目外装材50は、いずれ
も2分割された分割部20a,20a及び50a,50
aからなり、各分割部20a,50aの対向面には心材
12,42の略半部が嵌合される嵌合凹部21,51が
形成され、各分割部20a,50aの嵌合凹部21,5
1に心材12,42の略半部が嵌合された状態で両分割
部20a,20a及び50a,50aが一体的に接合さ
れることで、各外装材20,50内に心材12,42が
埋め込まれているので、外装材20,50内への心材1
2,42の埋込構造が容易に得られ、心材12,42及
び外装材20,50からなる複合材を容易に製造するこ
とができる。
【0050】(実施形態2)図6〜図10は本発明の実
施形態2を示し(尚、図1〜図5と同じ部分については
同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、方立1
0に対し無目40の端部の結合部分の構造を変更したも
のである。
【0051】すなわち、この実施形態では、図10に示
すように、方立内側部材11の方立心材12は、その角
筒部12aの側面において嵌合突条14,15間の位置
にもう1つの嵌合突条18を一体に備えている。
【0052】また、方立内側部材11の方立外装材20
は、断面矩形状の角材を室内外方向たる幅方向(方立外
装材20の長手方向と直交する方向)に沿ってその中央
位置よりも室内寄り部分で2分割するとともに、そのう
ちの室外側部分をさらに厚さ方向(これも方立外装材2
0の長手方向と直交する方向)に沿って2分割すること
で、1つの室内側分割部20cと2つの室外側分割部2
0d,20dとの3つからなり、室内側分割部20cに
おける分割面たる室外面の幅方向中央部には、上記方立
心材12の両嵌合突条14,14を含む室内側端部を嵌
合可能な嵌合凹部21が形成されている。また、2つの
室外側分割部20d,20dの各々の分割面(対向面)
には上記方立心材12の残りの嵌合突条15,18をそ
れぞれ嵌合する凹溝部23,24を有する嵌合凹部21
が形成されている。そして、室内側分割部20cの嵌合
凹部21に方立心材12の室内側端部が、また室外側分
割部20d,20dの各々の嵌合凹部21に方立心材1
2の水平方向略半部が嵌合された状態、つまり凹溝部2
3,24に嵌合突条15,18がそれぞれ嵌合された状
態で、3つの分割部20c,20d,20dが接着剤等
により一体的に接合されることで、方立外装材20内に
方立心材12が埋め込まれ、方立心材12の外端部13
が方立外装材20の室外面側に突出している。
【0053】図6〜図8に示すように、上記2つの室外
側分割部20d,20dは無目40との交差部分で無目
内側部材41における無目外装材50の厚さ分だけ切り
除かれ、この部分に両方の無目内側部材41,41の端
部が密嵌合されている。換言すれば2つの室外側分割部
20d,20dは無目40との交差部分以外の範囲で方
立心材12に一体的に接合して取り付けられる。
【0054】上記の各無目内側部材41における無目心
材42は、上記実施形態1のものとは若干異なり、図9
に示すように、その角筒部42の底壁のうち略嵌合突条
45,46間の部分は角筒部42の先端から所定長さだ
け切り欠かれており、後述する如く、無目心材42を方
立内側部材11の方立心材12に取り付ける際、その方
立心材12にボルト77により取付固定されている結合
材74の上側から無目心材42を降ろして無目心材42
内に結合材74を嵌合するときに、この切欠部42cに
より無目心材42が結合材74(及びボルト77)と干
渉しないようにしている。その他の構成は上記実施形態
1と同様である。
【0055】したがって、この実施形態においても、無
目40における無目内側部材41の無目心材42の各端
部を方立10における方立内側部材11の方立心材12
の側壁に結合材74を介して結合することで、方立10
と無目40とを格子状に交差させて連結し、方立10の
方立内側部材11における方立心材12の外端部13に
方立外側部材26を、これらの間にガラス板34の縦縁
部(左右側縁部)をシール状態で挟持して取り付ける一
方、無目内側部材41の無目心材42における外端部4
3(突出部42b)に無目外側部材56を、これらの間
にガラス板34の上下横縁部を挟持して、具体的には下
側ガラス板34の上側横縁部(上縁部)は無目目板57
の本体部57aで、また上側ガラス板34の下側横縁部
(下縁部)は目板カバー63上端のガラス押圧部63b
でそれぞれ挟持して取り付けることにより、建築物Bの
外壁部たるカーテンウォールWが形成される。
【0056】上記各方立10の両側に無目40,40の
端部を取り付ける場合について具体的に説明すると、予
め、方立内側部材11の方立外装材20において室内側
分割部20cのみを方立心材12に該方立心材12の室
内側端部が室内側分割部20cの分割面の嵌合凹部21
に嵌合された状態で結合一体化し、2つの室外側分割部
20d,20dについては方立心材12から分離された
状態としておく。また、ガラス板34は縦縁部が方立外
側部材26と方立心材12のパッキン支持部16との間
に略挟まれた状態に配置しておく。
【0057】そして、まず、図6に示すように、結合材
74の各ボルト挿通部74bにボルト77を挿通して、
そのねじ部先端を方立心材12の角筒部12aのボルト
ねじ孔75に螺合締結することで、方立心材12の左右
側面にそれぞれ結合材74,74をボルト締結により固
定する。
【0058】次いで、図7に示すように、無目外装材5
0が端部から所定長さだけ切り除いて無目心材42のみ
が露出している無目内側部材41の端部を上記結合材7
4の上側から降ろして、その露出している無目心材42
をその底壁の切欠部42cに結合材74(及びボルト7
7のヘッド部)を通過させながら落とし込み、その結合
材74の角筒部74aを無目心材42の角筒部42a内
の室内側内壁に当接させた状態で、その角筒部42a内
に結合材74を外嵌合させる。
【0059】この後、上記無目心材42の角筒部42a
上壁の各ボルト挿通孔78にそれぞれボルト79を挿通
して、そのねじ部を結合材74のねじ孔76に螺合締結
することで、無目内側部材41の端部が方立内側部材1
1の方立心材12に結合材74を介して結合一体化され
る。
【0060】最後に、図8に示すように、上記方立外装
材20において方立心材12から分離されている2つの
室外側分割部20d,20dをそれぞれ上下に隣り合う
無目内側部材41,41間に位置するように方立心材1
2の両側に押圧して嵌め込み、その各々の分割面の嵌合
凹部21の凹溝部23,24に方立心材12の嵌合突条
15,18が嵌合された状態で、室外側分割部20d,
20dを方立心材12に接着剤等を用いて接合一体化す
る。また、このときに、ガラス板34の縦縁部をグレー
チング一体等圧パッキン35を介して方立外側部材26
との間に気密状にシールして挟み込めばよい。以上によ
り、各方立10にその両側の無目40,40の端部を取
り付けることができる。
【0061】このようにして接合一体化された方立10
と各無目40の端部と交差部分には、方立外装材20の
室内側分割部20cの分割面の一部と、室外側分割部2
0dの端面と、方立心材12の側面及びパッキン支持部
16と、無目内側部材41の無目外装材50端面とで囲
まれて外部から隠された空洞部86が形成され、この空
洞部86内に各ボルト79が露出する。このことによ
り、上記実施形態1のように、ボルト79が外部に露出
することはなく、空洞部86内に隠蔽されるので、実施
形態1と同様の作用効果を奏することができることに加
え、カーテンウォールWの室内側からの外観の見映えを
高めることができる利点がある。
【0062】尚、上記各実施形態は、建築物Bの2階以
上の外壁部を構成するカーテンウォールWに本発明を適
用したものであるが、本発明は、建築物の1階部分のい
わゆるフロントと呼ばれる外壁部に対しても適用するこ
とができ、同様の作用効果が得られる。
【0063】さらに、上記各実施形態では、心材12,
42をアルミ製の中空押出材で構成し、その他の部分に
もアルミ製材料を使用しているが、他の金属材料を使用
してもよいのはいうまでもない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は2の
発明によると、上下方向に延びる方立と水平方向に延び
る無目とを交差させて、これら方立及び無目に囲まれる
部分にパネル材を組み込んでなる建築物の外壁構造とし
て、上記方立及び/又は無目における室内側の内側部材
を、木質材料又は樹脂材料からなる外装材に金属製中空
押出材からなる心材を埋め込んでなる複合材とし、この
心材の外端部のみを外装材から突出させて、この外端部
に室外側の外側部材を取り付け、この外側部材と内側部
材の外装材外面との間にパネル材の周縁部をシールして
挟持するようにしたことにより、方立及び/又は無目の
内側部材はいずれも心材が外装材によって覆われ、室内
外に温度差があっても室内外間で伝熱され難く、金属材
と木材や樹脂材との温度差による熱膨張を考慮せずとも
済み、構造を簡単にすることができる。また、方立及び
/又は無目の内側部材の強度をその内部に埋め込まれて
いる金属製中空押出材からなる心材により確保し、これ
ら内側部材の全体の断面積を小さくして、細いものを使
用することができる。
【0065】請求項3の発明によると、複数の方立を上
下に直列に接続する場合に、上下に隣接する方立同士
を、上側の内側部材の心材中空部の下端と下側の内側部
材の心材中空部の上端との間に亘って嵌合されるスリー
ブにより結合一体化したことにより、その心材の中空部
を利用して複数の内側部材を直列に接続でき、それら内
側部材つまり方立の継足しの容易化を図ることができ
る。
【0066】請求項4の発明によると、方立及び/又は
無目の内側部材の外装材は、その長手方向と直交する方
向に沿って少なくとも2分割された複数の分割部からな
り、各分割部の分割面に心材の一部が嵌合される嵌合凹
部が形成され、各分割部の嵌合凹部に心材の一部が嵌合
された状態で複数の分割部が一体的に接合されること
で、外装材内に心材が埋め込まれている構造としたこと
により、外装材内への心材の埋込構造が容易に得られ、
心材及び外装材からなる複合材を容易に製造することが
できる。
【0067】請求項5の発明によると、心材はアルミ製
中空押出材からなるものとしたことにより、押出成形が
容易で、方立や無目の内側部材における外装材に埋め込
まれるのに好適な心材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るカーテンウォールの
方立における無目との交差部分を拡大して示す水平断面
図である。
【図2】無目の拡大断面図である。
【図3】実施形態1に係るカーテンウォールの正面図で
ある。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】本発明の実施形態2において方立内側部材の方
立心材に結合材を取付固定した状態を拡大して示す水平
断面図である。
【図7】実施形態2において方立心材に結合材を介して
無目内側部材を取付固定した状態を示す図6相当図であ
る。
【図8】実施形態2を示す図1相当図である。
【図9】無目心材の端部を示す斜視図である。
【図10】実施形態2に係るカーテンウォールの方立に
おける無目との交差しない部分を拡大して示す水平断面
図である。
【符号の説明】
B 建築物 W カーテンウォール 10 方立 11 方立内側部材 12 方立心材 13 外端部 20 方立外装材 20a 分割部 20c 室内側分割部 20d 室外側分割部 21 嵌合凹部 26 方立外側部材 27 方立目板 34 ガラス板(パネル材) 35 グレーチング一体等圧パッキン 37 シーリング材 38 目板カバー 39 スリーブ 40 無目 41 無目内側部材 42 無目心材 43 外端部 50 無目外装材 50a 分割部 51 嵌合凹部 56 無目外側部材 57 無目目板 63 目板カバー 63b ガラス押圧部 67 グレーチング一体等圧パッキン 70 シーリング材 74 結合材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有田 浩 大阪市淀川区木川東3丁目5番21号 有限 会社エーエス設計事務所内 (72)発明者 小西 廣志 大阪市北区木天神橋3丁目3番3号 南森 町イシカワビル6階 関西ビル建材株式会 社内 Fターム(参考) 2E002 NA01 NB02 PA01 QA05 QB07 QB09 QC05 SA01 SA02 XA01 XA07 XA08 XA09 XA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に平行に延びる複数の方立と、
    水平方向に平行に延びる複数の無目とを交差させ、方立
    及び無目に囲まれる部分にパネル材を組み込んでなる建
    築物の外壁構造であって、 上記方立又は無目の少なくとも一方は、 金属製中空押出材からなる心材と、木質材料又は樹脂材
    料からなる外装材とを、心材が外装材内に埋め込まれか
    つ心材の外端部が外装材の室外面側に部分的に突出する
    ように組み合わしてなる内側部材と、 上記内側部材の心材の外端部に、上記外装材の室外面と
    の間に上記パネル材の縁部をシールして挟んだ状態で取
    り付けられる外側部材とを備えていることを特徴とする
    建築物の外壁構造。
  2. 【請求項2】 請求項1の建築物の外壁構造において、 方立及び無目の双方が内側部材と外側部材とを備えてお
    り、 上記無目の内側部材の心材の端部は方立の内側部材の心
    材側壁に結合材を介して結合されていることを特徴とす
    る建築物の外壁構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の建築物の外壁構造にお
    いて、 複数の方立が上下に直列に接続され、 上下に隣接する方立同士は、上側の内側部材の心材中空
    部下端と下側の内側部材の心材中空部上端との間に亘っ
    て嵌合されるスリーブにより結合一体化されていること
    を特徴とする建築物の外壁構造。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2の建築物の外壁構造にお
    いて、 方立又は無目の少なくとも一方の内側部材の外装材は、
    長手方向と直交する方向に沿って少なくとも2分割され
    た複数の分割部からなり、 各分割部の分割面には心材の一部が嵌合される嵌合凹部
    が形成されており、 各分割部の嵌合凹部に心材の一部が嵌合された状態で複
    数の分割部が一体的に接合されることで、外装材内に心
    材が埋め込まれていることを特徴とする建築物の外壁構
    造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1つの建築物の
    外壁構造において、 心材は、アルミ製中空押出材からなることを特徴とする
    建築物の外壁構造。
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