JP2003293213A - カール付与方法 - Google Patents

カール付与方法

Info

Publication number
JP2003293213A
JP2003293213A JP2002093451A JP2002093451A JP2003293213A JP 2003293213 A JP2003293213 A JP 2003293213A JP 2002093451 A JP2002093451 A JP 2002093451A JP 2002093451 A JP2002093451 A JP 2002093451A JP 2003293213 A JP2003293213 A JP 2003293213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat treatment
fibers
heat
curl
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002093451A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Horibata
篤 堀端
Takafumi Kono
隆文 黄野
Taiji Takeda
泰治 武田
Akira Moroi
昭 茂呂居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to JP2002093451A priority Critical patent/JP2003293213A/ja
Publication of JP2003293213A publication Critical patent/JP2003293213A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Medical Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の方法で繊維に加熱処理によってカールを
付与すると、カールが付与されなかったり、逆に過度に
かかりすぎるなど、カール形状を均一に発現させること
が難しいという課題があった。 【解決手段】100℃での熱収縮率(X)が1〜20%
の人工毛髪用繊維へ50〜110℃の範囲内の乾燥流体
による加熱処理によってカールを付与するカール付与方
法において、該加熱処理温度(Y)と前記熱収縮率
(X)が以下の式1を満たす相関関係を備え、該加熱処
理温度(Y)と加熱時間(Z)が以下の式2を満たす相
関関係を満たすことを特徴とするカール付与方法。 <式1>0.064X2−2.921X+82.921≦Y≦0.064X2
2.921X+112.921 <式2>−0.5Y+60≦Z≦−Y+170

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ウィッグ、ヘアピ
ース、ブレード、エクステンションヘアー等の頭髪装飾
用の人工毛髪用繊維を、加熱処理によってカール付与さ
せるカール付与方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、ウィッグ、ヘアピース、ブレー
ド、エクステンションヘアー等の頭髪装飾品は、商品特
性を付加させるため、一部の直毛形状をとるものを除い
ては、繊維にカール付与させることが必須条件であり、
カール付与方法として特開平6−287801号の手段
が知られている。これらの手段で付与されたカールは、
外観や自然な風合いが重要なため、繊維の根元部分から
先端部分までのカールのかかり方が均一であることや、
触感が人毛に近いことが要求される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記手
段で熱収縮率が異なる繊維を同じ温度で熱処理させる
と、カールが付与されなかったり、逆に過度にかかりす
ぎるなど、カール形状を均一に発現させることが難しい
という課題があった。 【0004】そこで、本発明の目的は、繊維の熱収縮率
によって熱処理させる温度と時間を特定することによ
り、繊維の根元部分から先端部分までのカールのかかり
方が均一で、自然な風合いを持ったカールを、均一に発
現させることのできるカール付与方法を提供することに
ある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記に鑑み
鋭意検討を行った結果、100℃での熱収縮率(X)が
1〜20%の人工毛髪用繊維へ50〜110℃の範囲内
の乾燥流体による加熱処理によってカールを付与するカ
ール付与方法において、該加熱処理温度(Y)と前記熱
収縮率(X)が特定式を満たす相関関係を備え、該加熱
処理温度(Y)と加熱時間(Z)が他の特定式を満たす
相関関係であることにより、上記課題を解決できること
を見出し、本発明を完成した。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明のカール付与方法におい
て、加熱処理温度(Y)と熱収縮率(X)の相関関係を
特定したのは、熱収縮率が異なる繊維を同じ温度で加熱
処理させると、カール形状を均一に発現させることが困
難であることに着目し、相関関係を発見したものであ
る。この相関関係は、具体的には次の式1で特定され
る。 【0007】<式1>0.064X2−2.921X+82.921≦Y
≦0.064X2−2.921X+112.921 【0008】ここで、本発明に使用される人工毛髪用繊
維の100℃の熱収縮率(X)にあっては、あまりに低
いとカールを十分に付与させることができず、あまりに
高いと繊維が収縮しすぎてカールが過度にかかりその結
果均一性や触感が悪化するため、1〜20%が良い。 【0009】該熱収縮率(X)とは、試験体を加熱処理
した際に熱収縮したときの度合いである。具体的な試験
方法は、長さ100mmの繊維状の試験体を100℃の
ギアオーブン中で15分間熱処理し、熱処理後における
試験体の長さをLmmとしたときの(100−L)/1
00である。 【0010】本発明のカール付与方法において、加熱処
理温度(Y)と加熱時間(Z)の相関関係を特定したの
は、熱処理する時間にあっては、異なる加熱処理温度で
同じ時間加熱処理を行うと、カール形状を均一に発現さ
せることが困難であることに着目し、相関関係を発見し
たものである。この相関関係は、具体的には次の式2で
特定される。 【0011】<式2>−0.5Y+60≦Z≦−Y+170 【0012】ここで、本発明に使用される加熱処理温度
(Y)にあっては、あまりに低いとカールを十分に付与
させることができず、あまりに高いと繊維が収縮しすぎ
てカールが過度にかかりその結果均一性や触感が悪化す
るため、50〜110℃が良い。 【0013】人工毛髪用繊維に用いられる繊維はマルチ
フィラメントが好ましい。該繊維の繊度は、通常人工毛
髪用繊維に用いられる繊度であればよく、特に限定する
ものではないが、単糸繊度が約40〜100デニールで
あることが望ましい。一度に加熱処理させる糸束の合計
繊度は、約3000〜300000デニールが望まし
い。また、該人工毛髪用繊維の素材は、人工毛髪用に用
いられる熱可塑性繊維であれば適宜選択でき、具体的に
はポリ塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ
アクリロニトリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂がある。 【0014】本発明の加熱処理に使用さできるオーブン
は、通常、人工毛髪用繊維のカール付与に用いられるも
のであればよく、特に限定はしない。 【0015】本発明にあっては、繊維の熱収縮率、加熱
処理温度と加熱処理時間を特定することにより、人工毛
髪用繊維に、繊維の根元部分から先端部分までのカール
のかかり方が均一で、自然な風合いを持ったカールを付
与することができる。 【0016】 【実施例】以下、本発明にかかる実施例を、表1を参照
しながら、比較例と比較しつつ説明する。ここで、表1
は、本実施例及び各比較例における繊維の熱収縮率、及
び熱処理条件と、各条件によってカール付与された人工
毛髪用繊維の特性を測定した結果を示したものである。
表1における熱収縮率は、長さ100mmの繊維状の試
験体を100℃のギアオーブン中で15分間熱処理し、
熱処理後における試験体の長さをLmmとしたときの
(100−L)/100である。また、表1における加
熱処理温度の単位は℃であり、加熱処理時間の単位は分
である。 【0017】 【表1】 【0018】表1中、セット性とは、カール付与させた
繊維を垂下させた直後の長さを測定したものであり、カ
ールが不十分だと初期の長さに近い値であり、カールが
過度にかかると短くなるため、具体的には、長さ50c
m、重さ1.0gになるように採取した繊維の加熱処理
後の長さが28.0〜33.0cmだったものを○、そ
れ以外を×とした。加熱処理は、具体的には、試験体た
る繊維を直径30mmのアルミパイプに巻き付け、熱風
循環式のオーブンで、表1に示す加熱処理温度及び加熱
処理時間で行ったものである。 【0019】表1中、均一性とは、前記加熱処理後の繊
維の根元部分におけるカール角度と先端部分におけるカ
ール角度の比を測定したものである。表1では、角度比
が0.85以上だったものを○、0.85未満だったも
のを×とした。 【0020】各実施例及び各比較例では、人工毛髪用繊
維としてポリ塩化ビニル系繊維を使用した。該ポリ塩化
ビニル系繊維は、従来公知の混合機(例えばヘンシェル
ミキサー、リボンブレンダー等)を使用して混合し、従
来公知の溶融押出機(単軸押出機、異方向二軸押出機、
コニカル二軸押出機等)を使用して溶融紡糸し、延伸処
理工程、熱弛緩処理工程を経て得られたものである。 【0021】実施例1〜3にあっては、熱収縮率が異な
る繊維であっても、熱処理させる温度と時間を特定する
ことにより、繊維の根元部分から先端部分までのカール
のかかり方が均一で、自然な風合いを持ったカールを付
与することができた。 【0022】比較例1が示すように、繊維の熱収縮率が
あまりに低いと加熱処理温度と加熱処理時間が式1及び
式2を満たしていてもカールが付与されずセット性が悪
かった。比較例2が示すように、熱収縮率があまりに高
いと繊維が収縮しすぎてカールが過度にかかり、セット
性及び均一性が悪かった。 【0023】比較例3が示すように、加熱処理温度があ
まりに低いとセット性が悪かった。比較例4が示すよう
に、加熱処理温度があまりに高いと繊維が収縮しすぎて
カールが過度にかかりセット性及び均一性が悪かった。 【0024】比較例5が示すように、加熱処理時間があ
まりに短いと十分にカールされずセット性が悪かった。
比較例6が示すように、加熱処理時間があまりに長いと
繊維が収縮しすぎてカールが過度にかかりセット性及び
均一性が悪かった。 【0025】 【発明の効果】本発明にあっては、100℃での熱収縮
率(X)が1〜20%の人工毛髪用繊維へ50〜110
℃の範囲内の乾燥流体による加熱処理によってカールを
付与するカール付与方法において、該加熱処理温度
(Y)と前記熱収縮率(X)が上記式1を満たす相関関
係を備え、該加熱処理温度(Y)と加熱時間(Z)が上
記式2を満たす相関関係を満たすことを特徴とし、これ
により、熱収縮率が異なる繊維であっても、繊維の根元
部分から先端部分までのカールのかかり方が均一で、自
然な風合いを持ったカールを付与することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂呂居 昭 神奈川県鎌倉市台2丁目13番1号 東洋化 学株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 100℃での熱収縮率(X)が1〜20
    %の人工毛髪用繊維へ50〜110℃の範囲内の乾燥流
    体による加熱処理によってカールを付与するカール付与
    方法において、該加熱処理温度(Y)と前記熱収縮率
    (X)が以下の式1を満たす相関関係を備え、該加熱処
    理温度(Y)と加熱時間(Z)が以下の式2を満たす相
    関関係を満たすことを特徴とするカール付与方法。 <式1>0.064X2−2.921X+82.921≦Y≦0.064X2
    2.921X+112.921 <式2>−0.5Y+60≦Z≦−Y+170
JP2002093451A 2002-03-29 2002-03-29 カール付与方法 Pending JP2003293213A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002093451A JP2003293213A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 カール付与方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002093451A JP2003293213A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 カール付与方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003293213A true JP2003293213A (ja) 2003-10-15

Family

ID=29237904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002093451A Pending JP2003293213A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 カール付与方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003293213A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012046748A1 (ja) 2010-10-06 2012-04-12 株式会社カネカ 人工毛髪用繊維及びそれからなる頭髪装飾品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012046748A1 (ja) 2010-10-06 2012-04-12 株式会社カネカ 人工毛髪用繊維及びそれからなる頭髪装飾品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5492779B2 (ja) みの毛、それを用いた頭飾製品及びみの毛の製造方法
RU2419364C2 (ru) Искусственные волосы и парик, в котором они использованы
JP5127443B2 (ja) 人工毛髪及びそれを用いたかつら
JP7011581B2 (ja) 人工毛髪繊維
JP4823237B2 (ja) 人工毛髪、人工毛髪を有するかつら並びに人工毛髪の製造方法
JPWO2010119758A1 (ja) 人工毛髪用繊維と、その用途及び製造方法
KR0130470B1 (ko) 인조 모발용 폴리비닐 클라로이드 섬유 및 그 제조방법
KR100508732B1 (ko) 인공모발 및 이를 이용한 두발장식 제품용 섬유다발
WO2005110136A1 (ja) 人工毛髪用収縮性繊維
KR101989959B1 (ko) 인공 모발 및 이를 이용한 가발
JP5122133B2 (ja) 人工頭髪繊維束及びそれからなる頭飾製品
JP2007169806A (ja) 人工毛髪用繊維束及びそれを用いた頭飾製品
US20170360133A1 (en) Changeable wig and method for transforming wig
JP2007009336A (ja) 人工毛髪用繊維束
JP2008002041A (ja) 人工毛髪用繊維およびその製造方法
JP2003293213A (ja) カール付与方法
WO2006038447A1 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物、塩化ビニル系繊維及びその製造方法、並びに、人工毛髪用繊維
JPH08296112A (ja) 人工毛髪用異形断面繊維
JPH09302513A (ja) 人工毛髪用捲縮繊維の製造方法
JPH01148806A (ja) 毛髪用アクリル系合成繊維
JP2002227021A (ja) 複合頭髪用繊維束
KR100650019B1 (ko) 합성가발사의 열처리방법
WO2022230619A1 (ja) 人工毛髪及び人工毛髪の製造方法
JP2002227020A (ja) 人工毛髪繊維及びそれからなる頭飾製品
KR20110076632A (ko) Ptt/pet/pp계 인공모발섬유 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040817

A977 Report on retrieval

Effective date: 20061004

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061024

A521 Written amendment

Effective date: 20061222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061222

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070216