JP2003292170A

JP2003292170A - 用紙種類判別機構

Info

Publication number: JP2003292170A
Application number: JP2002104750A
Authority: JP
Inventors: Yasufumi Tanaami; 康文棚網
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 2002-04-08
Filing date: 2002-04-08
Publication date: 2003-10-15

Abstract

(57)【要約】【課題】自動的に用紙種類別、およびその結果を元に
した印刷設定を行うことにより、ユーザーの手を煩わせ
ることなく用紙に適した高品位印刷を可能とする印刷装
置を提供する。【解決手段】用紙搬送路内に用紙に対して当接・退避
可能な圧力センサを設ける。圧力センサが用紙に当接し
て検出した圧力値から、用紙種類を判別する。また一定
量用紙に当接する部材と、それにより離圧した用紙の離
反量を測定する距離測定手段を設ける。距離測定手段に
より測定された離反量から、用紙種類を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は印刷媒体である用紙
種類の判別機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、プリンタや複写機などの印刷装置
では印刷品位の向上のために印刷装置本体の性能向上ば
かりではなく、印刷媒体である用紙についても高品位印
刷を目的とした高品位専用紙が次々と開発されている。

【０００３】例えばインクを用紙表面に吐出して印刷を
行うインクジェットプリンタではイエロ、シアン、マゼ
ンダ、ブラックなどの色のインクを混色してカラー印刷
を行っている。混色の度合いを変化させることにより微
妙な色彩を表現することが可能であるが、普通紙などで
はインク吸収量が小さいため、各色の吐出量も制限され
る。このためインク吸収量の大きい高品位専用紙が用意
され、普通紙に比べてインクの総吐出量を多くすること
が可能となり、より微妙な色彩を表現できるようになっ
ている。

【０００４】このようなインクジェットプリンタではコ
ンピュータなどデータの送り側において使用する用紙の
種類を入力することにより、最適なインク吐出量を選択
して印刷を行っている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしユーザーが使用
する用紙の種類の入力を忘れたり、間違ったりした場
合、例えば普通紙に対して高品位専用紙を選択した場
合、インクの総吐出量が多くなり普通紙のインク吸収量
の限界を超えてしまい、インクのにじみによる印刷品位
の低下が起こることがあった。

【０００６】また用紙をストックしておくトレイなど
に、様々な用紙が混在してセットされている場合、それ
に気づかないことによる印刷品位の低下、また仮に気づ
いた場合においてもその用紙ごとに用紙種類を入力する
ための操作の煩雑化を招いていた。

【０００７】本発明ではこのような問題点を解決し、用
紙種類を自動認識するとともにそれを元にした最適な印
刷設定を自動的に行うことにより、ユーザーの手を煩わ
せることなく最適な印刷を行える印刷装置を提供するこ
とを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明では用紙搬送路内
において用紙に対し当接・退避可能な圧力センサを設け
た。

【０００９】また本発明では前記圧力センサが突出した
際に同圧力センサが用紙に当接するような位置まで用紙
を搬送し停止する制御と、同圧力センサを突出させ用紙
に当接させる制御と、当接した際の圧力を測定する制御
とを設けた。

【００１０】また本発明では前記圧力センサにより測定
された圧力値を、印刷装置内に記憶されている閾値と比
較する制御と、その結果を元に印刷設定を変更する制御
と設けた。

【００１１】本発明では用紙搬送路内において用紙に対
し当接・退避可能に設けられた部材と、用紙搬送面と同
部材により用紙搬送面から離反した用紙との距離を測定
する距離測定手段とを設けた。

【００１２】また本発明では前記部材が突出した際に同
部材が用紙に当接するような位置であると同時に、前記
部材により搬送面から離反した用紙との距離を距離測定
手段により測定可能な位置まで用紙を搬送し停止する制
御と、同部材を突出させ用紙に当接させる制御と、当接
した際に用紙搬送面より離反した用紙までの距離を測定
する制御とを設けた。

【００１３】また本発明では前記距離測定手段により測
定された距離値を、印刷装置内に記憶されている閾値と
比較する制御と、その結果を元に印刷設定を変更する制
御とを設けた。

【００１４】また本発明では前記部材は圧力センサが取
り付けられた部材、または圧力センサそのものとした。

【００１５】また本発明では前記部材を突出させる手段
と、それにより突出された部材の移動量を測定する測定
手段とを設けた。

【００１６】

【発明の実施の形態】図１は本発明による用紙種類判別
機構を搭載した印刷装置の構成を示す断面図である。印
刷装置本体１に対して用紙５を積載収納したカセット４
が矢印１７方向に装着される。カセット４には用紙５の
積載面の一部となる圧板６が裏側からう圧板ばね７によ
り付勢されている。用紙５は給紙ローラ８により１枚ず
つ分離され、点線で示す用紙搬送路９を通り搬送ローラ
１０、１２とそれぞれに付勢されたピンチローラ１１、
１３により挟持、搬送される。そして印字機構２内の印
字ヘッド３により印刷が行われた後、印刷装置本体１の
上面１ａに排出される。

【００１７】用紙搬送路９の途中には回転して用紙５側
に突出するような回転部材１５が設置されている。この
回転部材１５は通常は用紙５の搬送の妨げにならないよ
うに退避しているが、後述する用紙種類判別時にはアク
チュエー夕１４の作動により回転・突出して用紙５の裏
面に当接、用紙５を押し上げるようになっている。回転
部材１５の表面には圧力センサ１６が設置されている。

【００１８】図２は回転部材１５近傍の、回転部材１５
が突出した状態を示す断面図である。給紙ローラ８によ
って給紙され搬送された用紙５は、搬送ローラ１０部を
通過した時点、下流の搬送ローラ１２部に到達する前の
時点で一旦停止する。ここで用紙種類判別機構が作動、
アクチュエータ１４により回転部材１５がその回転軸１
５ａを中心に回転して用紙５を押し上げる。用紙５は回
転部材１５の表面に設けられた圧力センサ１６により支
持され、圧力が測定される。

【００１９】図３はこのような機構による用紙種類判別
の流れを示すフローチヤートである。印刷デー夕が転送
され給紙ローラ８により給紙が行われた後、図２に示し
た位置で用紙５の搬送を停止させる。そして前述のよう
に圧力の測定が行われる。この圧力値は印刷装置本体１
内に保管されている普通紙と高品位専用紙とを判別する
ための闘値と比較される。普通紙などの軽くコシのない
用紙の場合には、圧力センサ１６により検出される圧力
は小さくなる。また高品位専用紙まど表面にコーティン
グが施されコシのある用紙の場合には検出される圧力は
大きくなる。よって測定された圧力が閾値より小さい場
合は普通紙であると判別、普通紙の設定に変更する。ま
た間借より大きい場合は高品位専用紙であると判別、高
品位専用紙の設定に変更する。用紙種類判別が終了した
後、印字機構２へ搬送され印刷が行われる。

【００２０】ここで圧力センサ１６を検出精度の高いも
のとする、また閾値を複数設けるなどにより、さらに複
数種類の用紙に対して判別を行えるようになることは容
易に考えられるところである。

【００２１】（他の実施形態）図４は本発明による他の
実施形態を示す断面図である。前述の実施形態、図２と
同様に回転部材１５近傍について示している。回転部材
１５には外周面にギアが有する扇形部１５ｂが設けられ
ており、モータ１７に駆動されて回転するようになって
いる。また同扇形部１５ｂにはスリット１５ｃが設けら
れており、フォトセンサ（図示せず）によりその回転角
度が検出される。回転部材１５の下流側にはＬＥＤ１
８、１９が用紙搬送路９に突出しない位置に設けられて
いる。二つのＬＥＤは、ＬＥＤ１８からの射出光が用紙
５の裏面によって反射した反射光をＬＥＤ１９によって
検出し、用紙５までの距離の測定を行うものである。

【００２２】図５はこのような機構による用紙種類判別
の一例を示すフローチャートである。印刷デー夕が転送
され給紙ローラ８により給紙が行われた後、図４に示し
た位置で用紙５の搬送を停止させる。そしてモータ１７
を駆動し、回転部材１５を一定量回転して用紙５に当接
させる。この時の用紙先端５ａの浮きを判別すべく、前
記ＬＥＤにより用紙先端５ａまでの距離を測定する。こ
の距離は印刷装置本体１内に保管されている普通紙と高
品位専用紙とを判別するための閾値と比較される。普通
紙などの軽くコシのない用紙の場合には、用紙５の先端
５ａは下方へ垂れ下がりやすいため測定される距離は小
さい値となる。また高品位専用紙まど表面にコーティン
グが施されコシのある用紙の場合には、用紙５の先端５
ａは垂れ下がりにくいため測定される距離は大きい値と
なる。よって測定された距離が閾値より小さい場合は普
通紙であると判別、普通紙の設定に変更する。また閾値
より大きい場合は高品位専用紙であると判別、高品位専
用紙の設定に変更する。用紙種類判別が終了した後、印
字機構２へ搬送され印刷が行われる。

【００２３】また図４に示す機構では回転部材１５の回
転角度、圧力センサ１６による用紙５に当接した際の圧
力、用紙５の先端５ａの浮き（距離）といった複数のパ
ラメータを得ることができるため、これらの値を複合的
に解析することによりさらに精度の高い用紙種類判別を
可能としている。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明では用紙搬
送路内において用紙に対し当接・退避可能な圧力センサ
を設け、その圧力センサにより測定された圧力値を、印
刷装置内に記憶されている開値と比較することにより、
用紙種類を自動的に判別し、さらにその結果を元に印刷
設定を自動的に変更するようにしたのでユーザーの手を
煩わせることなく、確実に用紙に適した印刷が行えるよ
うになった。

【００２５】また本発明では用紙搬送路内において用紙
に対し当接・退避可能に設けられた部材と、用紙搬送面
と同部材により用紙搬送面から離反した用紙との距離を
測定する距離測定手段とを設け、その距離測定手段によ
り測定された距離値を、印刷装置内に記憶されている閾
値と比較することにより、用紙種類を自動的に判別し、
さらにその結果を元に印刷設定を自動的に変更するよう
にしたので、同様にユーザーの手を煩わせることなく、
確実に用紙に適した印刷が行えるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による印刷装置本体の一実施形態を示す
断面図である。

【図２】本発明による用紙種類判別機構部の一実施形態
を示す断面図である。

【図３】本発明による用紙種類判別の一実施形態の制御
を示すフローチャートである。

【図４】本発明による用紙種類判別機構部の他実施形態
を示す断面図である。

【図５】本発明による用紙種類判別の他実施形態の制御
を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１印刷装置本体２印字機構５用紙１５回転部材１６圧力センサ１８、１９ＬＥＤ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】用紙搬送路内において用紙に対し当接・
退避可能に設けられた圧力センサを有することを特徴と
する印刷装置。
【請求項２】前記圧力センサが突出した際に同圧力セ
ンサが用紙に当接するような位置まで用紙を搬送し停止
する制御と、同圧力センサを突出させ用紙に当接させる
制御と、当接した際の圧力を測定する制御とを有するこ
とを特徴とする請求項１に記載の印刷装置。
【請求項３】前記圧力センサにより測定された圧力値
を、印刷装置内に記憶されている閾値と比較する制御
と、その結果を元に印刷設定を変更する制御とを有する
ことを特徴とする請求項１、２に記載の印刷装置。
【請求項４】用紙搬送路内において用紙に対し当接・
退避可能に設けられた部材と、用紙搬送面と同部材によ
り用紙搬送面から離反した用紙との距離を測定する距離
測定手段とを有することを特徴とする印刷装置。
【請求項５】前記部材が突出した際に同部材が用紙に
当接するような位置であると同時に、前記部材により用
紙搬送面から離反した用紙との距離を距離測定手段によ
り測定可能な位置まで用紙を搬送し停止する制御と、同
部材を突出させ用紙に当接させる制御と、当接した際に
用紙搬送面より離反した用紙までの距離を測定する制御
とを有することを特徴とする請求項４に記載の印刷装
置。
【請求項６】前記距離測定手段により測定された距離
値を、印刷装置内に記憶されている閾値と比較する制御
と、その結果を元に印刷設定を変更する制御とを有する
ことを特徴とする請求項４，５に記載の印刷装置。
【請求項７】前記部材は圧力センサが取り付けられた
部材、または圧力センサそのものであることを特徴とす
る請求項４に記載の印刷装置。
【請求項８】前記部材を突出させる手段と、それによ
り突出された部材の移動量を測定する測定手段とを有す
ることを特徴とする請求項４に記載の印刷装置。