JP2003291102A - 丸 鋸 - Google Patents

丸 鋸

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JP2003291102A
JP2003291102A JP2002099956A JP2002099956A JP2003291102A JP 2003291102 A JP2003291102 A JP 2003291102A JP 2002099956 A JP2002099956 A JP 2002099956A JP 2002099956 A JP2002099956 A JP 2002099956A JP 2003291102 A JP2003291102 A JP 2003291102A
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tilting
tilt
position determining
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JP2002099956A
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Toru Fukuoka
徹 福岡
Mamoru Kawasaki
守 川崎
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Makita Corp
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Makita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 丸鋸において被加工材に対する切り
込み深さを調整する際の利便性を向上するのに有用な技
術を提供する。 【解決手段】 ブレード123が設けられた丸鋸本
体部121と、ベース111を有する丸鋸101であっ
て、丸鋸本体部121は、丸鋸本体部121の一端側を
中心としてベース111に対し傾動することによって被
加工材に対するブレードの切り込み深さが調節可能とさ
れ、予め設定された複数の切り込み深さに対応して複数
傾動位置において丸鋸本体部121をベース111に固
定するための傾動位置決め手段151,153が設定さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、丸鋸において被
加工材に対する切り込み深さを調節する際の利便性を向
上するのに有用な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】丸鋸を用いて被加工材(特に木材)を切
断するに際しては、丸鋸本体部に設けられたブレードの
被加工材に対する突出量を調節し、これによって被加工
材の厚みに対応して切り込み深さを調節する作業が一般
に行われている。このため従来の丸鋸では、被加工材に
当接するベース部から丸鋸本体部に向かってデプスガイ
ドを立設するとともに、このデプスガイドを用いて丸鋸
本体部をベースに対し自在に傾動させ、任意の位置で丸
鋸本体部をデプスガイドに係止してベースとの傾動角度
を固定し、これによって切り込み深さを決定するという
セッティングが行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、丸鋸による
加工作業に投入される被加工材として、一般には規格品
が多用されるため、被加工材の厚みは幾つかの種類に限
定されている場合が多い。このように被加工材の厚みが
複数種類に類別され易いので、作業の都度、丸鋸本体部
をデプスガイドに沿って自在傾動させ、ベース底面から
のブレードの突出量を計測して切り込み深さを設定する
のは煩雑な場合が生じ得る。
【0004】本発明の目的は、上記に鑑み、丸鋸につい
て被加工材に対する切り込み深さを調節する際の利便性
を向上するのに有用な技術を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題は各請求項
記載の発明によって解決される。請求項1に記載の発明
によれば、被加工材を切断するブレードが設けられた丸
鋸本体部と、被加工材に当接するベースとを有する丸鋸
が構成される。そして丸鋸本体部は、当該丸鋸本体部の
一端側を中心としてベースに対し傾動することにより、
被加工材に対するブレードの切り込み深さが調節可能と
されている。丸鋸本体部における「端部」ないし「端部
領域」は、文字通りの端部のみならず、端部の近傍領域
を広く包含する概念として用いられるものとする。また
「切り込み深さ」は、典型的には、丸鋸本体部に設けら
れたブレードが、被加工材に当接したベースから被加工
材側へ突出する量によって規定される。すなわち、ベー
スに対する丸鋸本体部の傾動角度が大きくなるほどに、
換言すれば丸鋸本体部がベースから離反する方向に傾動
するほどに切り込み深さが減少し、丸鋸本体部がベース
に近づくほどに切り込み深さが増大する。
【0006】本発明における丸鋸本体部は、予め設定さ
れた複数の切り込み深さに対応して、傾動位置決め手段
を介して複数傾動位置において前記ベースに対し位置決
め可能とされている。とくに現場作業においては、規格
品を用いる等、被加工材の厚みが複数種類に限定されて
いることが多く、そのため作業者が丸鋸の切り込み深さ
を調節する場合には、予め被加工材の厚みによって定め
られた幾つかの切り込み深さの一つを選択して設定する
ことが多い。本発明によれば、限定された複数の被加工
材厚に応じて切り込み深さを複数規定し、これに対応し
てベースに対する丸鋸本体部の傾動位置を複数設定する
とともに、傾動位置決め手段を介して当該傾動位置毎に
位置決めを容易にできるようにすることにより、切り込
み深さ調節が容易で実用的な丸鋸を提供することが可能
となる。
【0007】なお複数の傾動位置において丸鋸本体部を
ベースに対し位置決めするには、丸鋸本体部の傾動中心
側の端部において当該丸鋸本体部をベースに対し位置決
めする形態、および傾動中心とは反対側の端部において
丸鋸本体部をベースに対し位置決めする形態が可能であ
るが、いずれも本発明に包含されるものとする。また傾
動位置決め手段は、一般に用いられるデプスガイドとは
独立して設定してもよいし、デプスガイドに併設しても
よい。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、傾動位置
決め手段は、丸鋸本体部の傾動中心側端部と対向する側
の端部領域に設けられる。丸鋸本体部の両端部のうち傾
動中心と対抗する側の端部は、ベースに対して丸鋸本体
部が傾動動作する際に、丸鋸本体部の回転中心回りの比
較的大きな円弧軌道を形成するため、各傾動位置の位置
決めが容易に行えるとともに、傾動位置を固定する際に
多少のズレが生じたとしても傾動角度を大きく変化させ
にくい構成が得られ、とりわけ実用性に富む丸鋸が提供
される。
【0009】請求項3に記載の発明によれば、切り込み
深さ調節手段につき、ベースおよび丸鋸本体部の一方に
設けられた傾動位置決定用メンバーと、他方に設けられ
た係合メンバーとを有するよう構成される。そして傾動
位置決定用メンバーには複数の傾動位置に対応して複数
の係合部が設定されるとともに、係合メンバーが傾動位
置決定用メンバーの各係合部に係合することによって、
丸鋸本体部のベースに対する傾動位置決めが行われる。
【0010】傾動位置決定用メンバーに設けられた複数
の係合部に係合メンバーを係合させることで容易に傾動
位置を確定することができ、丸鋸の切り込み深さの選択
が非常に容易に遂行できる構成が得られる。傾動位置決
定用メンバーないし係合メンバーは、一般に用いられて
いるデプスガイドと独立して設定してもよいし、またデ
プスガイドに併設してもよい。
【0011】請求項4に記載の発明によれば、丸鋸本体
部のベースに対する複数の傾動位置につき、予め設定さ
れた複数種類の被加工材厚に対応して規定する。これに
より、作業で用いられる複数の被加工材厚に丸鋸の切り
込み深さを容易に対応させることができ、丸鋸の有用性
を一層向上することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態である
電気丸鋸について、図面を参照しながら詳しく説明す
る。なお本形態では、携帯用電気丸鋸を一例として説明
している。図1には本実施の形態に係る丸鋸101の正
面図が、図2ににはその背面図が示され、さらに図3に
は丸鋸101における傾動位置決め手段141の詳細な
構造が示される。図1および図2に示すように、本実施
形態に係る丸鋸101は、概括的に、被加工材上に載置
されるベース111と、ベース111に対し傾動中心1
21a回りに傾動可能に接続された丸鋸本体部121と
を有する。なお被加工材は便宜上図示しない。
【0013】丸鋸本体部121は、ブレード123と、
ブレード123を覆蓋するブレードケース125と、ブ
レード123を回転駆動するための駆動モータを収容し
たモータハウジング127(図2参照)を主体として構
成される。なお丸鋸本体部121に連接されて丸鋸10
1を保持・前進させるためのハンドル部については便宜
上図示しない。またブレードケース125にはセーフテ
ィカバー125aが付設されるが、当該セーフティカバ
ー125aは便宜上図3にのみ示されている。
【0014】ベース111は特に図示しない被加工材の
上面に載置される。ベース111の前方側(図1におい
て右側)端部にはアンギュラープレート113が立設さ
れる。丸鋸本体部121は、当該アンギュラープレート
113に対し、当該丸鋸本体部121の前後方向回りに
回動しつつ傾斜角調節用ロックネジ115を用いて固定
されることにより、丸鋸101の前後方向に対して左右
に傾斜した状態での切断作業に対応する。
【0015】またベース111の後側端部領域には、デ
プスガイド133および傾動位置決定用ガイドメンバー
151がそれぞれ丸鋸本体部に向かって立設されてい
る。図1および図3に示すように、デプスガイド133
および傾動位置決定用ガイドメンバー151は、ともに
ブレードケース125の内部に入り込むよう、換言すれ
ばブレードケース125に覆蓋されるように構成されて
いる。
【0016】丸鋸本体部121は、その前側端部におい
て傾動中心121a周りにベース111から離間する方
向ないしベース111に近接する方向(図1では上下方
向)に傾動可能とされつつ、アンギュラープレート11
3を通じてベース111に接続される。丸鋸本体部12
1を構成するブレードケース125の後側領域には、ベ
ース111側の傾動位置決定用ガイドメンバー151に
係合する係合メンバー153と、当該係合メンバー15
3による傾動位置決定用ガイドメンバー151への係合
を解除するための係合解除メンバー171とが設けられ
ている。
【0017】図3によく示されるように、係合メンバー
153および係合解除メンバー171はブレードケース
125内に覆蓋されて設けられ、同じくブレードケース
125に覆蓋された傾動位置決定用ガイドメンバー15
1に対する係合および係合解除が可能とされる。なお係
合解除メンバー171は、係合メンバー153に当接可
能に構成された係合解除部171aと、この係合解除部
171aと対向する側であってブレードケース125の
外表面側にスライド動作可能に設けられた係合解除時の
操作部171bとを有する。なお係合解除メンバー17
1のスライド動作を許容するためのブレードケース12
5上のスライド溝125bは、操作部171bによって
外部から遮蔽される構成とされ、効果的にブレードケー
ス125内空間からの切粉や粉塵の飛散が効果的に防止
される。
【0018】またブレードケース125の後側端部(図
1では左側端部、図3では右側端部)には傾動位置決定
用ロックネジ131が設けられている。傾動位置決定用
ロックネジ131は、ロック片131a(図3参照)に
よってブレードケース125とデプスガイド133とを
解除自在に一体的に固定可能とされている。
【0019】図4および図5に、傾動位置決め手段14
1の構成要素である傾動位置決定用ガイドメンバー15
1、係合メンバー153および係合解除メンバー171
の詳細な構造が示される。図4に示すように、傾動位置
決定用ガイドメンバー151は、各所定高さ位置に傾動
位置決定用係合部151a,b,cを有する。各係合部
151a,b,cは、後述するように丸鋸本体部121
のベース111に対する複数の傾動位置(すなわち複数
の切り込み深さ)に対応しており、丸鋸本体部121の
傾動位置を決定するに際しての位置決め手段の役割を果
たす。また傾動位置決定用ガイドメンバー151のうち
各傾動位置決定用係合部151a,b,c間の表面部は
テーパー状に形成されている。
【0020】係合メンバー153は、上記傾動位置決定
用係合部151a,b,cに係合するための係合部15
3aを有するとともに、回動中心155回りに回動可能
とされている。係合メンバー153は、付勢スプリング
157により係合部153aが傾動位置決定用ガイドメ
ンバー151側へ向かうよう付勢されている。そして係
合解除メンバー171が、当該付勢スプリング157の
付勢力に抗しつつ水平方向(図4,5では左右方向)に
スライド動作することにより、係合メンバー153が回
動中心155回りに図中反時計回りに回動し、傾動位置
決定用ガイドメンバー151との係合が解除される。こ
の状態が図5に示される。
【0021】次に本実施の形態の丸鋸101の作用およ
び使用方法について説明する。丸鋸101におけるブレ
ード123の切り込み深さ、すなわちベース111から
の被加工材に対するブレード123の突出量を調節する
には、丸鋸本体部121とベース111との間の傾斜角
を調節する。このため丸鋸本体部121を傾動中心12
1a回りに上下方向、すなわち丸鋸本体部121がベー
ス111から離反する方向ないしベース111に近接す
る方向に傾動させて、ベース111に対する丸鋸本体部
121の傾動位置を適宜決定する必要がある。
【0022】この傾動位置を決定するべく、本実施の形
態では、傾動位置決定用ロックネジ131を緩め、デプ
スガイド133に沿って丸鋸本体部121を上下方向に
傾動させる。このとき傾動位置決定用ガイドメンバー1
51に形成された傾動位置決定用係合部151a,b,
cと、ブレードケース内に設けられた係合メンバー15
3とが丸鋸本体部121の傾動位置決め手段として活用
される。
【0023】例えば丸鋸本体部121が、第1の傾動位
置にて位置決めされ、切り込み深さDaが規定された状
態が図6に示される。すなわち丸鋸本体部121側に設
けられた係合メンバー153が、ベース111側から立
設する傾動位置決定用ガイドメンバー151の傾動位置
決定用係合部151aに係合し、これによって丸鋸本体
部121のベース111に対する傾動位置が決定され、
丸鋸101における切込み深さ、すなわちブレード12
3のベース111下面側からの突出量Daが規定される
ことになる。なお係合メンバー153の傾動位置決定用
ガイドメンバー151への当接は、調節ネジ159を介
して行われる。この調節ネジ159は、係合メンバー1
53に螺着されるとともに、ピッチ回動によって当該調
節ネジ159の長軸方向に移動することで傾動位置決定
用ガイドメンバー151と係合メンバー153間の係合
位置を加減調節する。
【0024】丸鋸本体部121のベース111に対する
傾動位置が決定されると、作業者が傾動位置決定用ロッ
クネジ131を締めて、ベース111と一体状とされた
デプスガイド133と、丸鋸本体部121の構成要素で
あるブレードケース125とを係止する。これによって
丸鋸本体部121の当該傾動位置への固定がなされ、ブ
レード123の切り込み深さDaが確定されることにな
る。
【0025】次に、丸鋸本体部121が第2の傾動位置
にて位置決めされ、切り込み深さDbが規定された状態
が図7に示される。図6に示す状態の丸鋸101を図7
に示す状態とするには、まず係合解除メンバー171を
用いて、傾動位置決定用ガイドメンバー151の傾動位
置決定係合部151aと係合メンバー153との係合解
除を行う(係合解除の詳細は図5参照)。この状態で丸
鋸本体部121をさらに上方に傾動することにより、図
7に示すように係合メンバー153が傾動位置決定用ガ
イドメンバー151の傾動位置決定用係合部151bに
係合する。この状態で傾動位置決定用ロックネジを締
め、デプスガイド133とブレードケース125とを係
止する。これによって丸鋸本体部121のベース111
に対する傾動位置が決定され、丸鋸101における切込
み深さDbが確定されることになる。
【0026】さらに丸鋸が第3の傾動位置にて位置決め
され、切り込み深さDcが規定された状態が図8に示さ
れる。すなわち係合メンバー153が傾動位置決定用ガ
イドメンバー151の傾動位置決定用係合部151cに
係合し、これによって丸鋸本体部121のベース111
に対する傾動位置が決定され、丸鋸101における切込
み深さDcが規定されることになる。なお第2の傾動位
置(図7参照)から第3の傾動位置(図8参照)への傾
動位置切り替えの手順は、上記した第1の傾動位置(図
6参照)から第2の傾動位置(図7参照)への切り替え
と実質的に同等の手順であり、詳細な説明は省略する。
【0027】さらに本実施の形態では、上記した第1か
ら第3までの傾動位置以外の任意の傾動位置において丸
鋸本体部121を位置決めし、ブレード123の切り込
み深さを確定することも容易にできる。すなわち付勢ス
プリング157(図4,5参照)の付勢力に対抗しつ
つ、係合メンバー153を傾動位置決定用ガイドメンバ
ー151から離反する側へ回動することで、係合メンバ
ー153と傾動位置決定用ガイドメンバー151との係
合を解除した状態が容易に得られるので、この解除状態
を維持したまま、傾動位置決定用係合部151a,b,
c以外の傾動位置において、丸鋸本体部121側のブレ
ードケース125と、ベース111側のデプスガイド1
33を傾動位置決定用ロックネジ131によって固定
し、これによって丸鋸本体部121をベース111に対
する任意の傾動位置にて固定することが可能である。す
なわち下記の構成が可能である。
【0028】「 請求項3に記載の丸鋸であって、前記
丸鋸本体部は、前記傾動位置決め手段によって位置決め
される傾動位置以外の任意の傾動位置においても前記ベ
ースに対し固定可能とされていることを特徴とする丸
鋸」。このように構成すれば、規格品等のように予め類
別化された被加工材に対しては傾動位置決め手段を利用
して切り込み深さを設定し、さらに規格外品のように被
加工材の切り込み深さを個別に設定する必要がある場合
には、傾動位置決め手段による位置決めを行わず、任意
の傾動位置を適宜選択することができ、一層丸鋸の利便
性が向上する。
【0029】さらに係合メンバー153の係合部153
aに設けられた調節ネジ159の回転時の出没量を大き
くすることにより、傾動位置決定用係合部151a,
b,cと係合メンバー153との距離を加減し、任意の
傾動位置を設定するという構成例も可能である。すなわ
ち、「請求項3に記載の丸鋸であって、前記傾動位置決
定用メンバーと係合メンバーとの隙間距離は、調節ネジ
のねじピッチを介して可変とされていることを特徴とす
る丸鋸」といった構成である。
【0030】以上説明した本実施の形態によれば、予め
設定された複数の切り込み深さDa,Db,Dcに対応
して、傾動位置決定用ガイドメンバー151に設定され
た傾動位置決定用係合部151a,b,cおよび係合メ
ンバー153を利用して、第1、第2および第3の複数
傾動位置において丸鋸本体部121をベース111に対
し容易に位置決めすることができる。とくに現場作業に
おいては、規格品を用いる等、被加工材の厚みが複数種
類に限定されていることが多く、そのため作業者が切り
込み深さを調節する場合には、予め被加工材の厚みによ
って定められた幾つかの切り込み深さの一つを選択して
設定することが多い。本実施の形態によれば、限定され
た複数の被加工材厚に応じて切り込み深さをD1,D
2,D3と適宜規定し、これに対応してベース111に
対する丸鋸本体部121の傾動位置を複数設定するとと
もに、傾動位置決定用ガイドメンバー151、係合メン
バー153および係合解除メンバーとを有する傾動位置
決め手段141を介して当該傾動位置毎に位置決めを容
易にできるようにすることにより、切り込む深さ調節が
容易となった。なお本実施の形態の丸鋸101を用いて
所定の定格寸法の被加工材を切断する場合、実際には例
えば1寸(3.03センチメートル)、1寸5分、5分
の定格板厚のものが多用される。
【0031】本実施の形態では、合計で三種類の傾動位
置を設定し、これによってD1からD3の三種類の切り
込み深さの位置決めが容易にできるよう構成したが、こ
れらの数は、被加工材の種類に応じて適宜変更すること
が可能である。
【0032】また上記した実施の形態においては、ベー
ス111側に傾動位置決定用メンバー151を設け、ブ
レードケース125側に係合メンバー153を設ける構
成を採用したが、これとは逆に、ベース111側に係合
メンバーを設け、ブレードケース125側に傾動位置決
定用メンバー151を設ける構成も採用可能である。
【0033】また本実施の形態では、傾動位置決定用ガ
イドメンバー151がベース部111の上面からブレー
ドケース143の内面に向かって立設するよう構成した
が、傾動位置決定用ガイドメンバー151をブレードケ
ース143外に設ける構成も採用可能である。
【0034】また傾動位置決定用ガイドメンバー151
における各傾動位置決定用係合部151a,b,c間の
テーパー面の傾斜方向を図1に示す状態と逆傾斜状態と
し、丸鋸本体部121がベース111から離間する方向
へ傾動する際(図1では上方に傾動する際)、当該傾動
動作に合わせて係合メンバー153がテーパー面を乗り
上げていくように構成することも可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、丸鋸について被加工材
に対する切り込み深さを調節する際の利便性を向上する
のに有用な技術が提供されることになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る丸鋸の全体構造を示す正面図で
ある。
【図2】本実施例に係る丸鋸の全体構造を背面から示
す。
【図3】傾動位置決め手段の構造を示す部分的平面図で
ある。
【図4】傾動位置決定用ガイドメンバーと係合メンバー
の関係を示す図である。
【図5】傾動位置決定用ガイドメンバーから係合メンバ
ーを解除した状態を示す図である。
【図6】傾動位置決定用係合部151aを用いて切り込
み深さDaが規定された状態を示す。
【図7】傾動位置決定用係合部151bを用いて切り込
み深さDbが規定された状態を示す。
【図8】傾動位置決定用係合部151cを用いて切り込
み深さDcが規定された状態を示す。
【符号の説明】
101 丸鋸 111 ベース 113 アンギュラープレート 115 傾斜角調節用ロックネジ 121 丸鋸本体部 121a 傾動中心 123 ブレード 125 ブレードケース 125a セーフティカバー 127 モータハウジング 131 傾動位置決定用ロックネジ 131a ロック片 133 デプスガイド 141 傾動位置決め手段 151 傾動位置決定用ガイドメンバー 151a,b,c 傾動位置決定用係合部 153 係合メンバー 153a 係合部 155 回動中心 157 付勢スプリング 159 調節ネジ 171 係合解除メンバー 171a 解除部 171b 操作部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工材を切断するブレードが設けられた
    丸鋸本体部と、前記丸鋸本体部に接続されるとともに前
    記被加工材に当接するベースとを有する丸鋸であって、 前記丸鋸本体部は、当該丸鋸本体部の一端側を中心とし
    て前記ベースに対し傾動することによって前記被加工材
    に対する前記ブレードの切り込み深さが調節可能とさ
    れ、 予め設定された複数の切り込み深さに対応して複数傾動
    位置において前記丸鋸本体部を前記ベースに位置決めす
    るための傾動位置決め手段が設定されていることを特徴
    とする丸鋸。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の丸鋸であって、 前記傾動位置決め手段は、当該丸鋸本体部の傾動中心側
    端部と対向する側の端部領域に設定されていることを特
    徴とする丸鋸。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の丸鋸であって、 前記傾動位置決め手段は、前記ベースおよび前記丸鋸本
    体部の一方に設けられた傾動位置決定用メンバーと、他
    方に設けられた係合メンバーを有し、 前記傾動位置決定用メンバーには、前記丸鋸本体部の複
    数の傾動位置に対応して複数の係合部が設定され、 前記係合メンバーが前記傾動位置決定用メンバーの各係
    合部に係合することにより、前記丸鋸本体部の前記ベー
    スに対する傾動位置が規定されることを特徴とする丸
    鋸。
  4. 【請求項4】請求項1から3までのいずれかに記載の丸
    鋸であって、 前記丸鋸本体部の前記ベースに対する複数の傾動位置
    は、予め設定された複数種類の被加工材厚に対応して規
    定されることを特徴とする丸鋸。
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