JP2003290925A - 溶接用ワイヤリールの支持装置 - Google Patents

溶接用ワイヤリールの支持装置

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JP2003290925A
JP2003290925A JP2002103717A JP2002103717A JP2003290925A JP 2003290925 A JP2003290925 A JP 2003290925A JP 2002103717 A JP2002103717 A JP 2002103717A JP 2002103717 A JP2002103717 A JP 2002103717A JP 2003290925 A JP2003290925 A JP 2003290925A
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Japan
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wire reel
wire
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welding
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JP2002103717A
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Michiaki Sano
通明 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤリールが変形していたり歪んでいても
確実に支持できるばかりでなく、ワイヤの送給によって
円滑に回転できるようにした。 【解決手段】 固定用基台2に回転軸3を回転自在に設
け、前記回転軸3に第1の支持部材4を設けるととも
に、前記第1の支持部材4から延在する連結用ロッド5
に第2の支持部材6を設け、第1の支持部材4に設けた
第1の傾斜状受け部44及び第2の支持部材6に設けた
第2の傾斜状受け部63に溶接用ワイヤリールを支持さ
せてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半自動の溶接装置
において、ワイヤリールを確実に支持する溶接用ワイヤ
リールの支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】消耗電極式の溶接装置としては、例えば
特開2001−47238号公報に記載のものが知られ
ている。前記従来の溶接装置は、溶接トーチとワイヤ供
給部とを有し、ワイヤ供給部には溶接用ワイヤが巻成さ
れているワイヤリールを設けてあり、溶接トーチを操作
することによりロールを回転させてワイヤを繰り出さ
せ、ワイヤリールの回転によって溶接用ワイヤを送給す
るのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の溶接装
置では、ワイヤリールの中心に設けてある筒状芯部と支
持軸とがガタが発生したり緩まないように係止した構成
である。しかし、ワイヤリールには約1ミリメートルの
径の溶接用ワイヤを10kg若しくは20kg程度巻き
付かせるので、リールにワイヤを巻き付ける工程では前
記筒状芯部の内部で構成される軸受孔が重量によって変
形するため、支持軸に十分に嵌合しないことがある。ま
た、溶接作業時には、ワイヤを使い切ると交換する必要
があり、交換時にも衝撃などによってリール自体が歪む
ことがある。
【0004】このように軸受孔が変形したりリールが歪
むと、ワイヤの繰り出しによって回転するリールの回転
態様が不安定になり、連続的に、定速でワイヤを送給で
きないので溶接むらが発生したり多数のスパッタが飛散
するので、溶接態様が著しく低下する。したがって、本
発明はリールがどのような態様であっても確実に、滑ら
かに回転することができてワイヤを定速で、連続的に送
給できるようにしたことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成させるた
め、本願の請求項1に記載の発明は、固定用基台に回転
軸を回転自在に設け、前記回転軸に第1の支持部材を設
けるとともに、前記第1の支持部材から延在する連結用
ロッドに第2の支持部材を設け、第1の支持部材に設け
た第1の傾斜状受け部及び第2の支持部材に設けた第2
の傾斜状受け部に溶接用ワイヤリールを支持させてなる
ことを特徴とする。
【0006】また本願の請求項2に記載の発明は、前記
請求項1の発明において、固定用基台に、溶接用ワイヤ
リールの惰性回転、遊回転等を防止するためのブレーキ
機構を設けてなることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に示す実施の
態様に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施例の
固定状態における正面図、図2は縦断面図、図3は分解
して上半分を断面とした正面図、図4は本発明の第2実
施例の縦断面図、図5は本発明の第3実施例の縦断面図
である。
【0008】本発明の溶接用ワイヤリールの支持装置1
は、溶接装置やワイヤ供給部に固定する固定用基台2
と、前記固定用基台2に回転自在に設ける回転軸3と、
前記回転軸3に設ける第1の支持部材4と、前記第1の
支持部材4から外方に延在する連結用ロッド5と、前記
連結用ロッド5に設ける第2の支持部材6とを有するの
である。
【0009】前記固定基台2は、例えばアルミニウム製
の厚肉なリング状で、中央位置に開設されている空部2
1は一側から他側に向かって収納空部22、ベアリング
収納空部23及び遊び空部24が形成され、前記ベアリ
ング収納空部23には2つのベアリング25を並列状に
収納固定してある。
【0010】前記回転軸3は、回転シャフト31の一端
部に、前記固定基台2の収納空部22に嵌合する頭部3
2を設けた構成で、前記回転シャフト31の他端部に
は、外周面に雄ネジ部33を、内部に雌ネジ部34を設
けてある。
【0011】前記第1の支持部材4は、中央部に前記雄
ネジ部33が螺合する雌ネジ空洞部41を一端から長さ
の途中にまで形成した厚肉な筒状で、前記雌ネジ空洞部
41から他端までは通孔42が開設されている。前記第
1の支持部材の雌ネジ空洞部41を設けた一端部には第
1の外鍔部43を設け、前記第1の外鍔部43の内面に
は端縁に向かって上り傾斜する第1の傾斜状受け部44
が形成されている。
【0012】前記連結用ロッド5は、ロッド部51の端
部に回転操作用頭部52を設け、ロッド部51の他端部
に止着用雄ネジ53を設けた構成である。
【0013】前記第2の支持部6は、厚手の円盤状で、
中央位置に挿通孔61が開設され、外周の一端縁には第
2の外鍔部62を設けてあって、その内側面に第2の傾
斜状受け部63が形成されている。
【0014】また、前記固定基台2には、支持するワイ
ヤリールに制動機能を与えるブレーキ機構7を設ける。
前記ブレーキ機構7は、一端が開放して他端が閉塞する
筒状の機構ケース71の内部にコイルスプリング72及
びブレーキロッド部73を収納してなる構成で、固定基
台2に、外面から空部21の収納空部22に向かって連
通開口させた雌ネジの止着孔26に前記機構ケース71
の先端部を螺着して固定し、前記コイルスプリング72
の付勢でブレーキロッド部73の先端を、収納空部22
に向かって弾性的に臨ませた構成である。
【0015】本発明の溶接用ワイヤリールの支持装置1
は前記した構成であって、前記固定基台2の空部21に
前記回転軸3を挿通して回転シャフト31をスラストベ
アリング25で回転自在に支持するとともに、頭部32
を収納空部22の内部に収納する。
【0016】そして、固定基台2から延長する回転シャ
フト31の雄ネジ部33に、第1の連結用ロッド4の雌
ネジ空洞部41を強固に螺着して固定すると、固定基台
2に回転軸3を介して第1の支持部材4が連結するの
で、図2で示すように、溶接用ワイヤWを巻成したワイ
ヤリールRの中心に設けてある筒状芯部Sの一端側を、
前記第1の連結用ロッド4に装着する。
【0017】次いで、前記ロッド部51を挿通孔61に
通して回転操作用頭部52で第2の支持部材6を受け止
めている連結用ロッド5を、前記筒状芯部Sの他端側か
ら第1の支持部材4の通孔42に通し、止着用雄ネジ5
3を回転軸3の雌ネジ部34に螺着して、回転操作用頭
部52を治具で回転させることにより、第2の連結用ロ
ッド6を筒状芯部Sに圧着するようにして固定する。な
お、回転操作用頭部52で受け止められている第2の支
持部材6は、Eリング64によって連結用ロッド5に回
転できるようにした状態で固定状にするとよい。
【0018】したがって、この状態では筒状芯部Sの一
端部が第1の支持部材4の第1の傾斜状受け部44で、
筒状芯部Sの他端部が第2の支持部材6の第2の傾斜状
受け部63で、それぞれ受け止められるために、第1の
支持部材4、第2の支持部材6及びワイヤリールRが一
体化し、固定基台2に対して回転自在となっている。
【0019】そして、前記止着孔26にブレーキ機構7
を螺着して固定し、ブレーキロッド部73の先端を回転
軸3の頭部32外面に圧接すると、回転軸3の惰性回転
や遊転を防止することができるので、ワイヤリールRは
ワイヤWの繰り出しによってのみ回転することができ
る。
【0020】本発明の前記支持装置1は、例えば図1で
示すように溶接装置101のリール収納部102の内部
に設置するもので、前記リール収納部102に設けたリ
ール取付部103に固定基台2を沿わせて、リール取付
部103から打ち込む複数本のボルト104を固定基台
2に止着することによって固定することができる。前記
溶接装置101には、溶接トーチ(図示せず)などを設
けてあって、前記ワイヤWが連結されているので、溶接
トーチによって溶接作業時にワイヤWが繰り出されてワ
イヤリールRが自由に回転することができる。
【0021】そして、溶接作業によってワイヤWがなく
なると、回転操作用頭部52を回転して第2の支持部材
6とともに連結用ロッド5を回転軸3から外し、空にな
っているワイヤリールRを第1の支持部材4から抜き取
って新たなワイヤリールRを第1の支持部材4に装着
し、連結用ロッド5を回転軸3に螺着して第1の支持部
材4及び第2の支持部材6で筒状芯部Sを左右から保持
すればよい。
【0022】図4に示す本発明の第2実施例は、前記連
結用ロッド5の一端に回転操作用頭部52を設けないで
支持部材用雄ネジ54を設けるとともに、前記第2の支
持部材6の挿通孔61を前記支持部材用雄ネジ54が螺
合する雌ネジにし、また第1の支持部材4を厚手の円筒
状にして内面の全長を雌ネジ空洞部41にした構成であ
り、その他の構成は前記第1実施例と同一の構成である
から同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0023】前記した本発明の第2実施例によれば、予
め固定基台2、回転軸3、第1の支持部材4及び連結用
ロッド5を雄ネジ、雌ネジの螺合によって一体にして溶
接装置に固定し、またワイヤリールRの着脱時に第2の
支持部材6を支持部材用雄ネジ54に螺着したり、逆に
回転して取り外せばよい。したがって、頻繁に行うワイ
ヤリールの着脱時に、溶接現場において治具によって連
結用ロッド5を回転操作する必要がないし、大径な第2
の支持部材6を手動で回転させるだけでワイヤリールR
を簡単に着脱することができるので、特にビルの躯体用
鉄骨の溶接など、高所における溶接作業においては著し
く作業効率が向上し、また不慮の事故が発生するのを防
止することができる。
【0024】図5に示す本発明の第3実施例は、第1の
支持部材4の通孔42を雌ネジにして連結用ロッド5の
止着用雄ネジ53が螺合できるようにした構成で、その
他の構成は前記第2実施例と同一であるから同一の符号
を付して詳細な説明を省略する。
【0025】前記した本発明の第3実施例によれば、回
転軸3に雌ネジ部34を形成する必要がないし、しかも
連結用ロッド5を第1の支持部材4から回転軸3にまで
挿通する必要もないので、構造ばかりでなく、ワイヤリ
ールの着脱時の作業性も良好である。
【0026】以上本発明を図面の実施例に基づいて説明
したが、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどの
ようにでも実施することができる。例えば、固定基台に
対して回転自在に設ける回転軸を、ベアリングにより支
持しなくてもよいが、ベアリング25を圧力によって回
転力を制御できるスラストベアリングを使用すると、回
転軸3の回転状態を調節することができる。また、固定
基台2、回転軸3、第1の支持部材4、連結用ロッド5
及び第2の支持部材6などは、強度設計に基づいてアル
ミニウム、鉄などの金属で成形することができる。
【0027】
【発明の効果】以上要するに、本発明によれば、固定用
基台に回転軸を回転自在に設け、前記回転軸に第1の支
持部材を設けるとともに、前記第1の支持部材から延在
する連結用ロッドに第2の支持部材を設け、第1の支持
部材に設けた第1の傾斜状受け部及び第2の支持部材に
設けた第2の傾斜状受け部に溶接用ワイヤリールを支持
させてなることを特徴とする。
【0028】したがって、ワイヤの巻付によってリール
の筒状芯部が真円でなくても、芯部の両端を傾斜状受け
部によって支持することができ、しかもワイヤリールが
抵抗なく安定して回転できるので、ワイヤの送給が連続
的になって溶接むらが発生したり仕上がりが低下するこ
とがなく、またスパッタも減少する。
【0029】また、固定用基台に、溶接用ワイヤリール
のブレーキ機構を設けると、ワークとワイヤとに流す電
流を変化させたとき、及び溶接トーチのオン、オフ時に
確実にリールが回転開始、回転停止をするためにリール
が惰性回転したりフリー回転することがなく、ワイヤが
緩まないので溶接作業が向上するばかりでなく、溶接仕
上げも良好になって実用的価値の高いものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の固定状態における正面図
である。
【図2】本発明の第1実施例の縦断面図である。
【図3】同上の分解して上半分を断面とした正面図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】 1 支持装置 2 固定基台 3 回転軸 4 第1の支持部材 5 連結用ロッド 6 第2の支持部材 7 ブレーキ機構 21 空部 22 収納空部 23 ベアリング収納空部 24 遊び空部 25 スラストベアリング 26 止着孔 31 回転シャフト 32 頭部 33 雄ネジ部 34 雌ネジ部 41 雌ネジ空洞部 42 通孔 43 第1の外鍔部 44 第1の傾斜状受け部 51 ロッド部 52 回転操作用頭部 53 止着用雄ネジ 61 挿通孔 62 外鍔部 63 第2の傾斜状受け部 71 機構ケース 72 コイルスプリング 73 ブレーキロッド部 R ワイヤリール S 筒状芯部 W ワイヤ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定用基台に回転軸を回転自在に設け、
    前記回転軸に第1の支持部材を設けるとともに、前記第
    1の支持部材から延在する連結用ロッドに第2の支持部
    材を設け、第1の支持部材に設けた第1の傾斜状受け部
    及び第2の支持部材に設けた第2の傾斜状受け部に溶接
    用ワイヤリールを支持させてなることを特徴とする溶接
    用ワイヤリールの支持装置。
  2. 【請求項2】 固定用基台に、溶接用ワイヤリールの惰
    性回転、遊回転等を防止するためのブレーキ機構を設け
    てなる請求項1に記載の溶接用ワイヤリールの支持装
    置。
JP2002103717A 2002-04-05 2002-04-05 溶接用ワイヤリールの支持装置 Pending JP2003290925A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102380728A (zh) * 2011-09-20 2012-03-21 安徽鸿路钢结构(集团)股份有限公司 龙门焊架焊丝支撑系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102380728A (zh) * 2011-09-20 2012-03-21 安徽鸿路钢结构(集团)股份有限公司 龙门焊架焊丝支撑系统

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