JP2003290893A - 連続鋳造設備における軽圧下領域の調整方法および軽圧下領域調整機構 - Google Patents

連続鋳造設備における軽圧下領域の調整方法および軽圧下領域調整機構

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JP2003290893A
JP2003290893A JP2002091118A JP2002091118A JP2003290893A JP 2003290893 A JP2003290893 A JP 2003290893A JP 2002091118 A JP2002091118 A JP 2002091118A JP 2002091118 A JP2002091118 A JP 2002091118A JP 2003290893 A JP2003290893 A JP 2003290893A
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frame
roll segment
reference frame
adjusting
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JP2002091118A
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Takashi Asari
孝志 浅里
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鋳造作業を継続しながら軽圧下領域を移動して
も、鋳片に亀裂や歪みが発生することを防ぐことができ
る連続鋳造設備における軽圧下領域の調整方法および軽
圧下領域調整機構を提供する。 【解決手段】連続鋳造設備において軽圧下領域Aの位置
を調整するための調整方法であって、軽圧下領域Aにお
いて、各ガイドロールセグメントSにおける基準フレー
ム12に対する傾動フレーム11の距離および傾きの調
整を、上流側ガイドロールセグメントSから下流側ガイ
ドロールセグメントSに向かって順次調整し、隣接する
ガイドロールセグメントSの互いに向かい合った端部に
おいて、一のガイドロールセグメントSの端部における
基準フレーム12と傾動フレーム11との間の距離と、
他のガイドロールセグメントSの端部における基準フレ
ーム12に対する傾動フレーム11との間の距離の差
を、0〜0.5mmとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造設備にお
ける軽圧下領域の調整方法および軽圧下領域調整機構に
関する。連続鋳造設備において、鋳型によって成形され
た鋳片は、複数のガイドロールセグメントからなる2次
冷却帯を通され、各ガイドロールセグメントに設けられ
た一対のローラ間を通ることによって、長方形等の断面
を有する長尺なスラブとして製造される。鋳型から排出
された鋳片はスラブの厚さより厚く成形されており、冷
却されながらガイドロールセグメントによって加圧され
て所望の厚さまで成形される。このとき、鋳片の内部に
未凝固層が存在する状態において、ガイドロールセグメ
ントによって鋳片を加圧すれば、鋳片の厚さを所望の厚
さに成形するとともに、鋳片の内部品質を改善すること
ができる。このように、鋳片が完全に凝固する前に鋳片
を加圧し、所望の厚さに成形するとともに、鋳片の内部
品質を改善する工程が軽圧下工程である。本発明は、ガ
イドロールセグメントにおいて、かかる軽圧下工程を行
う軽圧下領域の調整方法および軽圧下領域調整機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造設備において、2次冷却帯は、
鋳型Mから排出された鋳片Cを、その前後から支持する
複数のガイドロールセグメントから構成されている。こ
の2次冷却帯には、前記複数のガイドロールセグメント
のうち、一部のガイドロールセグメントによって軽圧下
工程を行う軽圧下領域が形成されている。
【0003】図8(A) に示すように、軽圧下領域Aは、
例えば4つのガイドロールセグメント100 から構成され
ており、鋳片Cが流入する側(図8では左側)のガイド
ロールセグメント101 の入側から、鋳片Cが流出する側
(図8では右側)のガイドロールセグメント104 に向か
って、上下のローラ間の間隔が連続的に狭くなるように
形成されている。このため、ガイドロールセグメント10
1 に流入した鋳片Cは、軽圧下領域Aを通過する間に、
各ガイドロールセグメント101 〜104 の上下のローラに
よって上下から押圧され、その厚さがD1からD2まで薄く
されるのである。
【0004】ところで、鋳片Cを押圧する力を軽減する
ために、軽圧下工程は、鋳片Cが完全に凝固する前に行
われる。軽圧下工程を行うために最適な鋳片Cの凝固状
態は、ある断面において鋳片Cの全断面に対する凝固し
た部分の割合(以下固相率fsという)が、0.3 〜0.7 と
なったときである。そして、鋳造速度が変われば、鋳片
Cの流れる方向において、鋳片Cの固相率fsが0.3 〜0.
7 となる位置が変わるため、鋳造速度を変える毎に軽圧
下領域Aを移動させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、軽圧下領域
Aを移動させるときには、鋳造を一時中断してから行っ
ているため、作業能率が低下するという問題がある。か
といって、図7(B) に示すように、鋳造しながら軽圧下
領域Aを移動させた場合、その移動の際に各ガイドレー
ル100 の厚さを変化させるため、隣接するガイドロール
セグメント100 間に大きな段差ができる可能性がある。
すると、その段差の部分において、鋳片Cに亀裂が発生
したり、鋳片Cが歪んだりするという問題がある。
【0006】本発明はかかる事情に鑑み、鋳造作業を継
続しながら軽圧下領域を移動しても、鋳片に亀裂や歪み
が発生することを防ぐことができる連続鋳造設備におけ
る軽圧下領域の調整方法および軽圧下領域調整機構を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の連続鋳造設備
における軽圧下領域の調整方法は、鋳型から引き抜かれ
た鋳片を軽圧下する軽圧下領域が設けられた連続鋳造設
備において、前記鋳片が引き抜かれる方向における軽圧
下領域の位置を調整するための調整方法であって、前記
軽圧下領域が、複数のガイドロールセグメントから形成
されており、前記各ガイドロールセグメントが、基準フ
レームと、該基準フレームに対して接近離間自在かつ傾
斜可能に設けられた傾動フレームとを備えており、前記
軽圧下領域において、各ガイドロールセグメントにおけ
る基準フレームに対する傾動フレームの距離および傾き
の調整を、上流側ガイドロールセグメントから下流側ガ
イドロールセグメントに向かって順次調整し、各ガイド
ロールセグメントの基準フレームに対する傾動フレーム
の距離および傾きを調整するときに、隣接するガイドロ
ールセグメントの互いに向かい合った端部において、一
のガイドロールセグメントの端部における基準フレーム
と傾動フレームとの間の距離と、他のガイドロールセグ
メントの端部における基準フレームに対する傾動フレー
ムとの間の距離の差を、0〜0.5mmとすることを特
徴とする。請求項2の連続鋳造設備における軽圧下領域
の調整方法は、鋳型から引き抜かれた鋳片を軽圧下する
軽圧下領域が設けられた連続鋳造設備において、前記鋳
片が引き抜かれる方向における軽圧下領域の位置を調整
するための調整方法であって、前記軽圧下領域が、複数
のガイドロールセグメントから形成されており、前記各
ガイドロールセグメントが、基準フレームと、該基準フ
レームに対して接近離間自在かつ傾斜可能に設けられた
傾動フレームとを備えており、前記軽圧下領域におい
て、各ガイドロールセグメントにおける基準フレームに
対する傾動フレームの距離および傾きの調整を、下流側
ガイドロールセグメントから上流側ガイドロールセグメ
ントに向かって順次調整し、各ガイドロールセグメント
の基準フレームに対する傾動フレームの距離および傾き
を調整するときに、隣接するガイドロールセグメントの
互いに向かい合った端部において、一のガイドロールセ
グメントの端部における基準フレームと傾動フレームと
の間の距離と、他のガイドロールセグメントの端部にお
ける基準フレームに対する傾動フレームとの間の距離の
差を、0〜0.5mmとすることを特徴とする。請求項
3の連続鋳造設備における軽圧下領域の調整方法は、請
求項1または2記載の発明において、前記ガイドロール
セグメントの基準フレームに対する傾動フレームの距離
および傾きを調整するときに、前記基準フレームに対す
る前記傾動フレームの傾きを、0〜2.0mm/mとす
ることを特徴とする。請求項4の連続鋳造設備における
軽圧下領域調整機構によれば、鋳型から引き抜かれた鋳
片を軽圧下する軽圧下領域が設けられた連続鋳造設備に
おいて、前記鋳片が引き抜かれる方向における軽圧下領
域の位置を調整するための調整機構であって、前記軽圧
下領域が、複数のガイドロールセグメントから形成され
ており、前記各ガイドロールセグメントが、複数のガイ
ドロールを備えた基準フレームと、複数のガイドロール
を備えた傾動フレームと前記基準フレームと前記傾動フ
レームの互いに向かい合った端部の間に設けられた一対
の間隔調整装置とからなり、該一対の間隔調整装置によ
って、前記傾動フレームが、前記基準フレームに対して
接近離間され、かつ傾斜されることを特徴とする。請求
項5記載の連続鋳造設備における軽圧下領域調整機構に
よれば、請求項4記載の発明において、前記間隔調整装
置が、油圧シリンダであることを特徴とする。
【0008】請求項1の発明によれば、各ガイドロール
セグメントにおいて、基準フレームに対する傾動フレー
ムの距離および傾斜を調整すれば、鋳片を軽圧下する位
置および距離を調整することができる。また、各ガイド
ロールセグメントにおける基準フレームに対する傾動フ
レームの距離および傾きの調整は、上流側ガイドロール
セグメントから下流側ガイドロールセグメントに向かっ
て順次調整しており、しかも、隣接するガイドロールセ
グメント間の段差が小さくなるように、基準フレームに
対する傾動フレームの距離および傾斜を調整している。
よって、鋳造作業を継続したまま軽圧下領域を移動して
も、隣接するガイドロールセグメント間において、鋳片
に亀裂や歪みが発生することを防ぐことができる。ま
た、隣接するガイドロールセグメント間の段差が小さい
ので、ロールに過大な圧下反力が加わることを防止する
ことができる。請求項2の発明によれば、各ガイドロー
ルセグメントにおいて、基準フレームに対する傾動フレ
ームの距離および傾斜を調整すれば、鋳片を軽圧下する
位置および距離を調整することができる。また、各ガイ
ドロールセグメントにおける基準フレームに対する傾動
フレームの距離および傾きの調整は、下流側ガイドロー
ルセグメントから上流側ガイドロールセグメントに向か
って順次調整しており、しかも、隣接するガイドロール
セグメント間の段差が小さくなるように、基準フレーム
に対する傾動フレームの距離および傾斜を調整してい
る。よって、鋳造作業を継続したまま軽圧下領域を移動
しても、隣接するガイドロールセグメント間において、
鋳片に亀裂や歪みが発生することを防ぐことができる。
また、隣接するガイドロールセグメント間の段差が小さ
いので、ロールに過大な圧下反力が加わることを防止す
ることができる。請求項3の発明によれば、軽圧下領域
を移動させたときに、1つのガイドロールセグメントに
おける鋳片の厚みの変化量を小さくできるので、軽圧下
領域を移動する際に、鋳片に亀裂や歪みが発生すること
を防ぐことができる。また、隣接するガイドロールセグ
メント間の段差が小さいので、ロールに過大な圧下反力
が加わることを防止することができる。請求項4の発明
によれば、前後一対の間隔調整装置によって、基準フレ
ームと前記傾動フレームの互いに向かい合った端部の間
隔を調整すれば、基準フレームに対する傾動フレームの
距離および傾斜を調整することができる。このため、各
ガイドロールセグメントにおいて、基準フレームに対す
る傾動フレームの距離および傾斜を調整すれば、鋳片を
軽圧下する位置および距離を調整することができる。請
求項5の発明によれば、油圧シリンダに加える油圧を調
整すれば、基準フレームと前記傾動フレームの互いに向
かい合った端部の間隔を調整することができるので、基
準フレームに対する傾動フレームの距離および傾斜を調
整が容易になる。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。まず、本実施形態の軽圧下領域調整
機構が設けられた連続鋳造設備の概略を説明する。図4
は連続鋳造設備の概略説明図である。同図において、符
号Mは溶湯が注湯される鋳型を示している。この鋳型M
は、溶湯を長方形等の断面を有する鋳片Cに成形するた
めのものである。
【0010】鋳型Mの下流側には、鋳型Mによって成形
された鋳片Cを冷却するとともに、鋳片Cを所望の厚さ
まで圧下させるための2次冷却帯1が設けられている。
この2次冷却帯1は、複数のガイドロールセグメントS
から形成されている。各ガイドロールセグメントSは、
ガイドローラを備えた一対のフレームを備えており、一
対のフレーム間を通る鋳片Cを前後から挟んで支持し、
しかも鋳片Cを前後から押圧することができる。
【0011】図4に示すように、2次冷却帯1を形成す
る複数のガイドロールセグメントSのうち、一部のガイ
ドロールセグメントS(図4ではS6〜S8)によって、
軽圧下領域Aが形成されている。この軽圧下領域Aは、
鋳片Cの厚さ方向において鋳片C内部の未凝固層Uを所
望の量だけ圧下する軽圧下工程を行う領域である。
【0012】このため、各ガイドロールセグメントSの
一対のフレーム間に、鋳型Mから引き抜かれた鋳片Cを
通過させれば、鋳片Cを前後から支持した状態で鋳片C
を冷却することができ、各ガイドロールセグメントSの
一対のフレームによって鋳片Cを前後から押圧すること
によって、鋳片Cを所望の厚さのスラブ等に製造するこ
とができる。しかも、2次冷却帯に設けられた軽圧下領
域Aにおいて、鋳片C内部の未凝固層Uを所望の厚さだ
け圧下することができるので、内部品質が良好なスラブ
等をに製造することができる。
【0013】つぎに、軽圧下領域Aを形成するガイドロ
ールセグメントSを詳細に説明する。図5はガイドロー
ルセグメントSの単体説明図である。同図において、符
号12は、基準フレームを示している。この基準フレー
ム12は、図示しない連続鋳造設備の機枠に固定されて
いる。この基準フレーム12の上方には、傾動フレーム
11が設けられている。この傾動フレーム11および基
準フレーム12は、互いに向き合った面に、複数のガイ
ドローラ13,14がそれぞれ設けられている。
【0014】この一対の傾動フレーム11および基準フ
レーム12の互いに向かい合った端部の間には、それぞ
れ油圧シリンダ15a,15b が設けられている。油圧シリン
ダ15a,15b は、そのシリンダボディがそれぞれ傾動フレ
ーム11にとりつけられており、そのピストンロッドが
それぞれ基準フレーム12に取り付けられている。
【0015】このため、油圧シリンダ15a および油圧シ
リンダ15b に加える油圧を調整すれば、油圧シリンダ15
a および油圧シリンダ15b を伸縮させることができ、基
準フレーム12と傾動フレーム11の互いに向かい合っ
た端部の間隔を調整することができる。よって、油圧シ
リンダ15a および油圧シリンダ15b を伸縮させれば、傾
動フレーム11を基準フレーム12に対して接近離間さ
せることができるし、油圧シリンダ15a と油圧シリンダ
15b の伸縮量を変えれば、基準フレーム12に対して傾
動フレーム11を傾斜させることができる。この油圧シ
リンダ15a,油圧シリンダ15b が、特許請求の範囲内にい
う間隔調整装置である。また、油圧シリンダ15a,15b を
備えた複数のガイドロールセグメントSが、特許請求の
範囲内にいう軽圧下領域調整機構を構成している。
【0016】なお、間隔調節装置は油圧シリンダに限ら
れず、ジャッキなどでもよく、基準フレーム12に対し
て傾動フレーム11を接近離間たり、基準フレーム12
に対して傾動フレーム11を傾斜させたりすることがで
きるものであれば、何でもよい。さらになお、間隔調節
装置は油圧シリンダとジャッキを組み合わせたものでも
よい。この場合、基準フレーム12に対する傾動フレー
ム11の間隔や傾きの調整に油圧シリンダを用い、間隔
調整をした後に基準フレーム12に対する傾動フレーム
11の間隔や傾きの固定にジャッキを用いれば、間隔調
整が容易になり、しかも間隔を確実に保つことができ
る。
【0017】つぎに、本実施形態の軽圧下領域調整機構
の作用と効果を説明する。まず、ガイドロールセグメン
トS6〜S9によって軽圧下領域Aを形成する動作を説
明する。図1は複数のガイドロールセグメントSによっ
て軽圧下領域Aを形成する作業の概略説明図である。図
3は軽圧下領域Aの要部拡大図である。なお、図1およ
び図3では、傾動フレーム11の動きをわかりやすくす
るために、油圧シリンダ15a,15b は省略している。
【0018】図1(A) は、軽圧下領域Aが形成されてい
ない状態である。図1(B) および図3(A) に示すよう
に、図1(A) の状態から、ガイドロールセグメントS6
において、油圧シリンダ15a,15b を収縮させ、しかも、
その下流側の油圧シリンダ15bを上流側の油圧シリンダ1
5a よりも大きく収縮させて、基準フレーム12を傾動
フレーム11に対して傾斜させる。同時に、ガイドロー
ルセグメントS6より下流のガイドロールセグメントS
7〜S10において、基準フレーム12に対して傾動フレ
ーム11が平行を保った状態で、傾動フレーム11と基
準フレーム12との間隔を狭くする。
【0019】このとき、ガイドロールセグメントS6の
上流側端部における傾動フレーム11と基準フレーム1
2の間の距離が、ガイドロールセグメントS5の下流側
端部における傾動フレーム11と基準フレーム12の間
の距離よりも短くなるが、両者の差H1が0〜0.5m
mとなるようにガイドロールセグメントS6の油圧シリ
ンダ15a の収縮量を調整する。また、ガイドロールセグ
メントS6の下流側端部における傾動フレーム11と基
準フレーム12の間の距離と、ガイドロールセグメント
S7の上流側端部における傾動フレーム11と基準フレ
ーム12の間の距離の差H2も、0〜0.5mmとなる
ようにガイドロールセグメントS6の油圧シリンダ15b
およびガイドロールセグメントS7の油圧シリンダ15a
の収縮量を調整する(図3(A) 参照)。しかも、ガイド
ロールセグメントS6において、基準フレーム12に対
する傾動フレーム11の傾きθ1が0〜2.0mm/m
となるように、油圧シリンダ15a,15b の収縮量をそれぞ
れ調整する(図3(A) 参照)。すると、ガイドロールセ
グメントS6と、ガイドロールセグメントS5およびガ
イドロールセグメントS7の間において、鋳片Cを圧下
するのに必要な力を小さく保つことができ、隣接するガ
イドロールセグメントSの端部間における鋳片Cに大き
な段差もできない。よって、鋳片Cに、その内部に生じ
る内部歪に起因した内部割れが起こることを防ぐことが
できる。
【0020】つぎに、図1(C) に示すように、鋳片Cの
進行にあわせてガイドロールセグメントS7の油圧シリ
ンダ15a,15b を収縮させ、しかも、その下流側の油圧シ
リンダ15b を上流側の油圧シリンダ15a よりも大きく収
縮させて、ガイドロールセグメントS7の傾動フレーム
11を基準フレーム12に対して傾斜させる。同時にガ
イドロールセグメントS7より下流のガイドロールセグ
メントS8〜S10において、基準フレーム12に対して
傾動フレーム11が平行を保った状態で、傾動フレーム
11と基準フレーム12の間隔を狭くする。
【0021】このとき、ガイドロールセグメントS7に
おいて、基準フレーム12に対する傾動フレーム11の
傾きが、ガイドロールセグメントS6における基準フレ
ーム12に対する傾動フレーム11の傾きと同じになる
ようにガイドロールセグメントS7の油圧シリンダ15a,
15b の収縮量をそれぞれ調整する。しかも、ガイドロー
ルセグメントS7の上流側端部における傾動フレーム1
1と基準フレーム12の間の距離と、ガイドロールセグ
メントS6の下流側端部における傾動フレーム11と基
準フレーム12の間の距離との差を、0〜0.5mmと
なるようにガイドロールセグメントS7の油圧シリンダ
15a の収縮量を調整する。また、ガイドロールセグメン
トS7の下流側端部における傾動フレーム11と基準フ
レーム12の間の距離と、ガイドロールセグメントS8
の上流側端部における傾動フレーム11と基準フレーム
12の間の距離との差も、0〜0.5mmとなるように
ガイドロールセグメントS7の油圧シリンダ15b および
ガイドロールセグメントS8の油圧シリンダ15a の収縮
量を調整する。すると、ガイドロールセグメントS7
と、ガイドロールセグメントS6およびガイドロールセ
グメントS8の間において、鋳片Cを圧下するのに必要
な力を小さく保つことができ、隣接するガイドロールセ
グメントSの端部間における鋳片Cに大きな段差もでき
ない。よって、鋳片Cに、その内部に生じる内部歪に起
因した内部割れが起こることを防ぐことができる。
【0022】図1(D) および図1(E) に示すように、ガ
イドロールセグメントS7と同様にして、ガイドロール
セグメントS8,S9についても、基準フレーム12に
対する傾動フレーム11の傾きを調整すれば、ガイドロ
ールセグメントS5では、その厚さがD1であった鋳片
Cを、軽圧下領域AのガイドロールセグメントS6〜S
9によって軽圧下し、ガイドロールセグメントS10で
は、その厚さをD2にすることができる。つまり、軽圧
下領域Aを構成するガイドロールセグメントS6〜S9
によって、鋳片Cの未凝固層Uを、D1−D2の厚さだ
け圧下することができるのである。
【0023】よって、本実施形態の軽圧下領域調整機構
によれば、各ガイドロールセグメントSにおける基準フ
レーム12に対する傾動フレーム11の距離および傾き
の調整を、上流側のガイドロールセグメントSから下流
側のガイドロールセグメントSに向かって順次調整し、
しかも、隣接するガイドロールセグメントS間の段差が
小さくなるように、基準フレーム12に対する傾動フレ
ーム11の距離および傾斜を調整している。よって、鋳
造作業を継続したまま軽圧下領域Aを形成しても、各ガ
イドロールセグメントSにおいて一気にD1−D2の長
さだけ圧下量を変えて軽圧下領域Aを形成する場合に比
べて、隣接するガイドロールセグメントS間に過大なロ
ール段差が発生しないので、鋳片Cに亀裂や歪みが発生
することを防ぐことができる。また、隣接するガイドロ
ールセグメントS間の段差が小さいので、鋳片Cからガ
イドロールセグメントSのガイドローラに対して、過大
な圧下反力が加わることを防止することができる。
【0024】つぎに、ガイドロールセグメントS10にお
ける鋳片Cの厚さD2を変える動作を説明する。図2は
軽圧下領域Aによって未凝固層Uを圧下する量を変える
作業の概略説明図である。なお、図2および図3では、
傾動フレーム11の動きをわかりやすくするために、前
後一対の油圧シリンダ15a,15b は省略している。図2
(A) に示すように、軽圧下領域Aは、ガイドロールセグ
メントS6〜S9によって形成されている。
【0025】図2(B) および図3(B) に示すように、ま
ず、ガイドロールセグメントS6において、油圧シリン
ダ15a,15b を収縮させ、しかも、その下流側の油圧シリ
ンダ15b を上流側の油圧シリンダ15a よりも大きく収縮
させて、ガイドロールセグメントS6において、基準フ
レーム12に対する傾動フレーム11の傾きθ2を大き
くする。同時にガイドロールセグメントS7では、油圧
シリンダ15a,15b を収縮させ、しかも、その上流側の油
圧シリンダ15a を下流側の油圧シリンダ15b よりも大き
く収縮させて、ガイドロールセグメントS7における基
準フレーム12に対する傾動フレーム11の傾きθ3を
緩やかにする。
【0026】このとき、ガイドロールセグメントS6の
上流側端部における傾動フレーム11と基準フレーム1
2の間の距離と、ガイドロールセグメントS5の下流側
端部における傾動フレーム11と基準フレーム12の間
の距離との差H3を、0〜0.5mmとなるように、ガ
イドロールセグメントS6の油圧シリンダ15a の収縮量
を調整する。また、ガイドロールセグメントS6の下流
側端部における傾動フレーム11と基準フレーム12の
間の距離と、ガイドロールセグメントS7の下流側端部
における傾動フレーム11と基準フレーム12の間の距
離との差H4も、0〜0.5mmとなるように、ガイド
ロールセグメントS6の油圧シリンダ15b およびガイド
ロールセグメントS7の油圧シリンダ15a の収縮量を調
整する(図3(B)参照)。すると、ガイドロールセグメ
ントS6と、ガイドロールセグメントS5およびガイド
ロールセグメントS7の間において、鋳片Cを圧下する
のに必要な力を小さく保つことができ、隣接するガイド
ロールセグメントSの端部間における鋳片Cに大きな段
差もできない。よって、鋳片Cに、その内部に生じる内
部歪に起因した内部割れが起こることを防ぐことができ
る。
【0027】図2(C) および図2(D) に示すように、ガ
イドロールセグメントS6, S7と同様にして、ガイド
ロールセグメントS7, S8、ガイドロールセグメント
S8, S9の順で、上流側ガイドロールセグメントSか
らに下流側ガイドロールセグメントSに向かって、基準
フレーム12に対して傾動フレーム11を傾斜を順次調
整していく。
【0028】図2(E) に示すように、最後に、ガイドロ
ールセグメントS9の油圧シリンダ15a,15b を収縮さ
せ、同時に、ガイドロールセグメントS10の基準フレー
ム12と傾動フレーム11とを平行に保ったまま、基準
フレーム12と傾動フレーム11との間の間隔を狭くす
れば、ガイドロールセグメントS10における鋳片Cの厚
さD2を薄くすることができる。
【0029】そして、上記の作業(図2(B) 〜図2(E)
)を連続して繰り返せば、ガイドロールセグメントS
6〜S10において、鋳片Cの未凝固層Uを圧下する量を
変えることができる。
【0030】よって、本実施形態の軽圧下領域調整機構
によれば、各ガイドロールセグメントSにおける基準フ
レーム12に対する傾動フレーム11の距離および傾き
の調整を、上流側のガイドロールセグメントSから下流
側のガイドロールセグメントSに向かって順次調整し、
しかも、隣接するガイドロールセグメントS間の段差が
小さくなるように、基準フレーム12に対する傾動フレ
ーム11の距離および傾斜を調整している。よって、鋳
造作業を継続したままガイドロールセグメントS6〜S
10において鋳片Cの未凝固層Uの圧下する量を変えて
も、各ガイドロールセグメントSの圧下量を一気に変え
る場合に比べて、隣接するガイドロールセグメントS間
に過大なロール段差が発生しないので、鋳片Cに亀裂や
歪みが発生することを防ぐことができる。また、隣接す
るガイドロールセグメントS間の段差が小さいので、鋳
片CからガイドロールセグメントSのガイドローラに対
して、過大な圧下反力が加わることを防止することがで
きる。
【0031】なお、ガイドロールセグメントS10におけ
る鋳片Cの厚さD2を厚くするときには、各ガイドロー
ルセグメントSにおける基準フレーム12に対する傾動
フレーム11の距離および傾きの調整を、下流側のガイ
ドロールセグメントSから上流側のガイドロールセグメ
ントSに向かって順次調整するようにすればよい。
【0032】つぎに、軽圧下領域Aの位置を下流側に移
動させる動作を説明する。図6は軽圧下領域Aの位置を
移動する作業の説明図である。なお、図6および図7で
は、傾動フレーム11の動きをわかりやすくするため
に、前後一対の油圧シリンダ15a,15b は省略している。
図6(A) および図7に示すように、軽圧下領域Aは、ガ
イドロールセグメントS6〜ガイドロールセグメントS
9によって形成されている。
【0033】図6(B) および図7に示すように、まず、
ガイドロールセグメントS10において、油圧シリンダ
15a,15b を伸長させ、しかも、その上流側の油圧シリン
ダ15a を下流側の油圧シリンダ15b よりも大きく伸長さ
せて、ガイドロールセグメントS10の傾動フレーム11
を基準フレーム12に対して傾斜させる。同時にガイド
ロールセグメントS9では、油圧シリンダ15a,15b を伸
長させ、しかも、その下流側の油圧シリンダ15b を上流
側の油圧シリンダ15a よりも大きく伸長させて、ガイド
ロールセグメントS9における基準フレーム12に対す
る傾動フレーム11の傾きθ4を緩やかにする。
【0034】このとき、ガイドロールセグメントS10の
下流側端部における傾動フレーム11と基準フレーム1
2の間の距離と、ガイドロールセグメントS11の上流側
端部における傾動フレーム11と基準フレーム12の間
の距離との差H5を、0〜0.5mmとなるようにガイ
ドロールセグメントS10の油圧シリンダ15b の伸長量を
調整する。また、ガイドロールセグメントS10の上流側
端部における傾動フレーム11と基準フレーム12の間
の距離と、ガイドロールセグメントS9の下流側端部に
おける傾動フレーム11と基準フレーム12の間の距離
との差H6も、0〜0.5mmとなるように、ガイドロ
ールセグメントS9の油圧シリンダ15bおよびガイドロ
ールセグメントS10の油圧シリンダ15a の伸長量をそれ
ぞれ調整する。すると、ガイドロールセグメントS10
と、ガイドロールセグメントS9およびガイドロールセ
グメントS11の間において、鋳片Cを圧下するのに必要
な力を小さく保つことができ、隣接するガイドロールセ
グメントSの端部間における鋳片Cに大きな段差もでき
ない。よって、鋳片Cに、その内部に生じる内部歪に起
因した内部割れが起こることを防ぐことができる。
【0035】ガイドロールセグメントS9, S10と同様
にして、ガイドロールセグメントS8, S9、ガイドロ
ールセグメントS7, S8、ガイドロールセグメントS
6,S7,ガイドロールセグメントS6,S5の順で、
下流側ガイドロールセグメントSからに上流側ガイドロ
ールセグメントSに向かって、基準フレーム12に対し
て傾動フレーム11を傾斜を順次調整していく。
【0036】そして、図6(F) に示すように、ガイドロ
ールセグメントS5の傾動フレーム11が、基準フレー
ム12と平行になるまで、上記の作業(図6(B)〜図6
(E))を連続し繰り返せば、軽圧下領域Aをガイドロー
ルセグメントS7〜S10によって形成することができ
る。つまり、軽圧下領域Aを下流側に移動させることが
できるのである。
【0037】よって、本実施形態の軽圧下領域調整機構
によれば、各ガイドロールセグメントSにおける基準フ
レーム12に対する傾動フレーム11の距離および傾き
の調整を、下流側のガイドロールセグメントSから上流
側のガイドロールセグメントSに向かって順次調整し、
しかも、隣接するガイドロールセグメントS間の段差が
小さくなるように、基準フレーム12に対する傾動フレ
ーム11の距離および傾斜を調整している。よって、鋳
造作業を継続したまま軽圧下領域Aを移動しても、各ガ
イドロールセグメントSの圧下量を一気に変えて軽圧下
領域Aを下流側に移動させる場合に比べて、隣接するガ
イドロールセグメントS間に過大なロール段差が発生し
ないので、鋳片Cに亀裂や歪みが発生することを防ぐこ
とができる。また、隣接するガイドロールセグメントS
間の段差が小さいので、鋳片Cからガイドロールセグメ
ントSのガイドローラに対して、過大な圧下反力が加わ
ることを防止することができる。
【0038】なお、軽圧下領域Aを上流側に移動させる
ときには、図8に示すように、各ガイドロールセグメン
トSにおける基準フレーム12に対する傾動フレーム1
1の距離および傾きの調整を、上流側のガイドロールセ
グメントSから下流側のガイドロールセグメントSに向
かって順次調整するようにすればよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、鋳片を軽圧下
する位置および距離を調整することができ、しかも、鋳
造作業を継続したまま軽圧下領域を移動しても、隣接す
るガイドロールセグメント間において、鋳片に亀裂や歪
みが発生することを防ぐことができる。また、隣接する
ガイドロールセグメント間の段差が小さいので、ロール
に過大な圧下反力が加わることを防止することができ
る。請求項2の発明によれば、鋳片を軽圧下する位置お
よび距離を調整することができ、しかも、鋳造作業を継
続したまま軽圧下領域を移動しても、隣接するガイドロ
ールセグメント間において、鋳片に亀裂や歪みが発生す
ることを防ぐことができる。また、隣接するガイドロー
ルセグメント間の段差が小さいので、ロールに過大な圧
下反力が加わることを防止することができる。請求項3
の発明によれば、軽圧下領域を移動する際に、鋳片に亀
裂や歪みが発生することを防ぐことができる。また、隣
接するガイドロールセグメント間の段差が小さいので、
ロールに過大な圧下反力が加わることを防止することが
できる。請求項4の発明によれば、各ガイドロールセグ
メントにおいて、基準フレームに対する傾動フレームの
距離および傾斜を調整すれば、鋳片を軽圧下する位置お
よび距離を調整することができる。請求項5の発明によ
れば、基準フレームに対する傾動フレームの距離および
傾斜を調整が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数のガイドロールセグメントSによって軽圧
下領域Aを形成する作業の概略説明図である。
【図2】軽圧下領域Aによって未凝固層Uを圧下する量
を変える作業の概略説明図である。
【図3】軽圧下領域Aの要部拡大図である。
【図4】連続鋳造設備の概略説明図である。
【図5】ガイドロールセグメントSの単体説明図であ
る。
【図6】軽圧下領域Aを下流側に移動する作業の説明図
である。
【図7】軽圧下領域Aを下流側に移動する作業の説明図
である。
【図8】軽圧下領域Aを上流側に移動する作業の説明図
である。
【図9】従来の軽圧下領域Aの概略説明図である。
【符号の説明】
1 2次冷却帯 11 傾動フレーム 12 基準フレーム 15a 油圧シリンダ 15b 油圧シリンダ S ガイドロールセグメント M 鋳型 C 鋳片

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳型から引き抜かれた鋳片を軽圧下する軽
    圧下領域が設けられた連続鋳造設備において、前記鋳片
    が引き抜かれる方向における軽圧下領域の位置を調整す
    るための調整方法であって、前記軽圧下領域が、複数の
    ガイドロールセグメントから形成されており、前記各ガ
    イドロールセグメントが、基準フレームと、該基準フレ
    ームに対して接近離間自在かつ傾斜可能に設けられた傾
    動フレームとを備えており、前記軽圧下領域において、
    各ガイドロールセグメントにおける基準フレームに対す
    る傾動フレームの距離および傾きの調整を、上流側ガイ
    ドロールセグメントから下流側ガイドロールセグメント
    に向かって順次調整し、各ガイドロールセグメントの基
    準フレームに対する傾動フレームの距離および傾きを調
    整するときに、隣接するガイドロールセグメントの互い
    に向かい合った端部において、一のガイドロールセグメ
    ントの端部における基準フレームと傾動フレームとの間
    の距離と、他のガイドロールセグメントの端部における
    基準フレームに対する傾動フレームとの間の距離の差
    を、0〜0.5mmとすることを特徴とする連続鋳造設
    備における軽圧下領域の調整方法。
  2. 【請求項2】鋳型から引き抜かれた鋳片を軽圧下する軽
    圧下領域が設けられた連続鋳造設備において、前記鋳片
    が引き抜かれる方向における軽圧下領域の位置を調整す
    るための調整方法であって、前記軽圧下領域が、複数の
    ガイドロールセグメントから形成されており、前記各ガ
    イドロールセグメントが、基準フレームと、該基準フレ
    ームに対して接近離間自在かつ傾斜可能に設けられた傾
    動フレームとを備えており、前記軽圧下領域において、
    各ガイドロールセグメントにおける基準フレームに対す
    る傾動フレームの距離および傾きの調整を、下流側ガイ
    ドロールセグメントから上流側ガイドロールセグメント
    に向かって順次調整し、各ガイドロールセグメントの基
    準フレームに対する傾動フレームの距離および傾きを調
    整するときに、隣接するガイドロールセグメントの互い
    に向かい合った端部において、一のガイドロールセグメ
    ントの端部における基準フレームと傾動フレームとの間
    の距離と、他のガイドロールセグメントの端部における
    基準フレームに対する傾動フレームとの間の距離の差
    を、0〜0.5mmとすることを特徴とする連続鋳造設
    備における軽圧下領域の調整方法。
  3. 【請求項3】前記ガイドロールセグメントの基準フレー
    ムに対する傾動フレームの距離および傾きを調整すると
    きに、前記基準フレームに対する前記傾動フレームの傾
    きを、0〜2.0mm/mとすることを特徴とする請求
    項1または2記載の連続鋳造設備における軽圧下領域の
    調整方法。
  4. 【請求項4】鋳型から引き抜かれた鋳片を軽圧下する軽
    圧下領域が設けられた連続鋳造設備において、前記鋳片
    が引き抜かれる方向における軽圧下領域の位置を調整す
    るための調整機構であって、前記軽圧下領域が、複数の
    ガイドロールセグメントから形成されており、前記各ガ
    イドロールセグメントが、一対の基準フレームおよび傾
    動フレームと、前記基準フレームと前記傾動フレームの
    互いに向かい合った端部の間に設けられた一対の間隔調
    整装置とからなり、該一対の間隔調整装置によって、前
    記傾動フレームが、前記基準フレームに対して接近離間
    され、かつ傾斜されることを特徴とする連続鋳造設備に
    おける軽圧下領域調整機構。
  5. 【請求項5】前記間隔調整装置が、油圧シリンダである
    ことを特徴とする請求項4記載の連続鋳造設備における
    軽圧下領域調整機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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