JP2003290862A - 頭付部品の製造方法及びその装置 - Google Patents

頭付部品の製造方法及びその装置

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JP2003290862A
JP2003290862A JP2002093589A JP2002093589A JP2003290862A JP 2003290862 A JP2003290862 A JP 2003290862A JP 2002093589 A JP2002093589 A JP 2002093589A JP 2002093589 A JP2002093589 A JP 2002093589A JP 2003290862 A JP2003290862 A JP 2003290862A
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21JFORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
    • B21J5/00Methods for forging, hammering, or pressing; Special equipment or accessories therefor
    • B21J5/06Methods for forging, hammering, or pressing; Special equipment or accessories therefor for performing particular operations
    • B21J5/08Upsetting

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】据込み比が高くとれ、少ない加工工程で端部据
込みが行える製造方法の提供。 【解決手段】素材Sをパンチと割ダイス19とで形成さ
れる成形空間20に押出し充満させ、該素材Sが前記の
成形空間20に充満すると同時にパンチを緩やかに上昇
せしめて徐々に成形空間20を拡大し、該徐々に拡大さ
れた成形空間20に連続的に素材Sを押出し加工するも
のであり、前記したパンチの上昇速度と素材Sの押し出
し速度をコントロ−ルすることにより所要の球状体の形
状を得ることができるものであり、また、その装置にお
いても、ダイスを押え込むダイス押え8を作動させる一
対のダイクッションシリンダ4,4’と成形加工時にパ
ンチを上昇せしめるための可動パンチシリンダ1とを備
えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、自動車部品あるいは機
械部品として広く利用されている連接棒又はボ−ルジョ
イントのような部品すなわち頭付部品を製造する方法及
びその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】頭付部品の代表的な例として図8に示す
ような動力を伝達する連接棒がある。そして、該連接棒
101は、主軸111と長い細軸部112とその先端の
球部(頭部)113が一体的に形成され、前記の主軸1
11側ではクランクシャフトと連結されるように加工さ
れ、また、球部113側においてはピストン軸と連結さ
れるように加工され動力を伝達するようになっている。
上記の球部113は球継手としても使用されるものであ
り強度が要求されるので冷間鍛造加工等の金属加工によ
ることが多い。
【0003】上記の加工において、素材の軸方向全体あ
るいは一定区間を軸方向に圧縮して据込み加工すると
き、据込み加工される素材の細軸部112の直径dと該
据込み加工される素材の細軸部114の長さLとの関係
が4.5d≧L≧2.5dの場合は据込み工程を2工程
に、さらに6.5d〜8.0d≧L≧4.5dであるな
らば3工程に分割加工しなければならない(昭和44年
12月30日日刊工業新聞社発行、西山卯二郎、山本博
一著「冷間鍛造」39〜41頁参照)ことが知られてい
る。しかしながら、冷間鍛造加工の場合、一般的に金型
をある程度製作した後、プレスによって試打しながら素
材の大きさ決定したり、また金型を修正する等して工程
数を決定しているため、試作から実際の量産に至るまで
に相当の時間を費やすのが通常であった。
【0004】前記したように据込み比率が高くなるほ
ど、据込み部での組織変化が著しく、塑性変化に伴う変
形が激しい部分での組織破壊が進行しその結果クラック
やワレとして表面欠陥あるいは内部欠陥として現れてく
る。また、被据込み部である軸の長さL及び据込み加工
前の直径d並びに加工後の球部113の直径Dに影響さ
れ加工性の見極めを困難にすることが多い。勿論、軸の
直径dが可能な限り大径であれば加工上有利であること
は言うに及ばないが、加工時の取り付け部の状況により
大径とすることには困難があり、各種の条件を考慮のう
えその直径を定めなければならない。
【0005】そのため、前記した試打のときには設計上
の据込み比をみて3工程で球部を加工していたが、量産
化が急がれるような場合には、試打の失敗さえも許され
ないことがしばしばある。また、前記の3工程がそれぞ
れ三台のプレス機に金型を取り付けて加工を行なってい
るときにはさほど問題とはされないが、一台のプレス機
内で加工されている場合には、3工程における必要なプ
レス圧力がそれぞれ個々の工程で異なっていることが多
くプレスラム側に偏荷重が作用し金型を破損するという
問題もあった。
【0006】上記したような問題に鑑みて、本出願人は
先に特開2001−129632号公報で開示したよう
に、素材の据込み総長さL/据込み加工前の軸の直径d
=8以上の条件のもとにおいても常に安定した球部の据
込み加工を可能とするように、一定の長さに切断した素
材の両端部を面取りした後、熱処理調質及び燐酸被膜化
処理して第一素材を得、次いで、該第一素材を金型内に
押し込み主軸及び細軸を形成させる予備成形工程を行な
って第二素材を得、次いで同様な予備成形工程を計4工
程となるように行ない、仕上げ工程は1工程とするよう
にした頭付部品の製造方法を提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た本出願人が提案した従来方法によるときは、素材の据
込み総長さL/据込み加工前の軸の直径d=8以上の条
件下でも安定した球部の据込み加工が可能になるもので
あるが予備成形を4工程と成形工程が多工程に分割され
ているために、各工程間でメタルファイバ−のおれ込み
が発生し、メタルフロ−の乱れが生ずことがままあるこ
とがわかった。また、ダイスを使用し、1回のチャック
で多工程を行なうため、第一工程〜第4工程への形状的
つながりに問題が残る恐れもある。さらに、そのうえ仕
上げ工程として1工程を必用とし、合計5工程となるも
ので、この工程数を短縮することが製品である部品の量
産化とコストの切り下げを図るうえでの要件であり、こ
のことが現状においては求められている。そこで、本発
明は、上記多工程による問題点を解決し、成形工程を合
計1〜2工程とするとともにL/dが10以上であって
も加工が可能な製造方法及びその方法を達成するための
装置の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る頭付部品の
製造方法は、前記の目的を達成するために、下型に備え
たダイスに素材を挿入し、ダイクッションシリンダと一
体的に連接されたダイス押えと可動パンチシリンダによ
り上下動せしめられるパンチよりなる上型を下降せしめ
前記ダイス押えでダイスを押え込むとともに前記素材を
固定し、前記パンチ内に案内された素材の被加工部をパ
ンチピンに押圧せしめるようになし、前記パンチを下降
させて該パンチとダイスとにより形成される成形空間に
素材を押出し充填させると同時にパンチを緩やかに上昇
させて前記の成形空間を徐々に拡大し、該拡大される成
形空間に連続的に素材を押し出し加工して所要の頭部を
形成させることをその特徴とするものである。
【0009】また、その製造装置として、上下動可能な
一対のダイクッションシリンダと、該一対のダイクッシ
ョンシリンダの中央部に設けられた可動パンチシリンダ
とを備え、前記ダイクッションシリンダのピストンと一
体的に連結されたダイス押えと、前記可動パンチシリン
ダの可動ピストンと連結されたパンチとよりなる上型
と、前記パンチに挿通されて素材を加工するパンチピン
と、前記素材を固定するダイスを備えた下型とよりなる
ことをその特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図に基づい
て説明する。プレス本体に取り付けられた主シリンダ
(図示しない)の下面側の取付べ−スの中央に可動パン
チシリンダ1を取付け、該可動パンチシリンダ1を中心
としてその両側に一対のダイクッションシリンダ4、
4’が取付られている。したがって、前記した一対のダ
イクッションシリンダシリンダ4、4’と可動パンチシ
リンダ1はそれぞれ独立して主シリンダの下面側の取付
べ−ス取り付けられるものである。
【0011】前記したダイクッションシリンダ4、4’
の油圧室は配管によって一つの油圧回路(図示しない)
で連通され、該一対のダイクッションシリンダ4、4’
は同時に作動するようにされている。また、可動パンチ
シリンダ1の油圧室も配管によって油圧回路に連通され
作動油が供給されるようになっている。前記したダイク
ッションシリンダ4、4’の油圧室及び可動パンチシリ
ンダ1の油圧室と連通する図示しない油圧回路には従来
よりよく知られているようにリリ−フ弁やサ−ジタンク
及びポンプ等が設置され、前記したダイクッションシリ
ンダ4、4’と可動パンチシリンダ1はそれぞれ独立し
た制御でコントロ−ルされ各別に作動するようにされて
いる。
【0012】前記したダイクッションシリンダ4、4’
のピストン5、5’のピストン杆9、9’に環状のダイ
ス押え取付けべ−ス6を固設し該環状のダイス押え取付
けべ−ス6の内周側の外側には取付け部材7を固定し、
上記取付部材7にはダイス押え8の鍔部8’が固設され
ている。したがって、前記したダイクッションシリンダ
4、4’のピストン5、5’のピストン杆9、9’と環
状のダイス押え取付べ−ス6及び該取付べ−ス6に取付
部材7を介して固設されたダイス押え8は、前記のダイ
クッションシリンダ4、4’のピストン5、5’の作動
により同時に作動するようになっている。
【0013】前記した一対のダイクッションシリンダ
4、4’の中央に設けられた可動パンチシリンダ1の可
動ピストン2のピストン杆3にはパンチ11が取付けら
れたパンチべ−ス12が固定され、前記パンチ11は前
記した環状のダイス押え8に挿嵌された状態とされてお
り、該パンチ11はダイス押え8内を摺動自在に上下動
可能である。したがって、可動ピストン2の上下動と同
時に該可動ピストンのピストン杆3に連接されるパンチ
11も同時に上下動されることになる。また、前記した
可動パンチシリンダ1の中央部には主シリンダによって
作動される先端にパンチピン10を接当したパンチピン
受け13が可動パンチシリンダ1と可動ピストン2を貫
通して設置されており、前記したパンチピン受け13は
加工時にパンチピン10に成形荷重が作用したとき、該
成形荷重によりパンチピン11が押し戻されないように
するためのものである。
【0014】前記したように、ダイクッションシリンダ
4、4’及び可動パンチシリンダ1のそれぞれの油圧室
に圧油供給することによりピストン5、5’及び可動ピ
ストン2を作動し、該それぞれのピストンの作動により
それらのピストン杆9、9’及び3と一体的に連結され
るダイス押え8及びパンチ11が各別に昇降されること
になる。
【0015】以上のように、上型Aは、ダイクッション
シリンダ4、4’のピストン5、5’のピストン杆9、
9’と一体的に連設され、前記のダイクッションシリン
ダ4、4’の作動により作動するピストン5、5’と同
時に昇降するダイス押え8と、可動パンチシリンダ1の
可動ピストン2と一体的に昇降する前記ダイス押え8内
を摺動するパンチ11と、該パンチ内で作動して被加工
物を加工するパンチピン10とよりなるものである。
【0016】下型Bは、下部ホルダ14にダイスを保持
する下部ガイド15が嵌合され、また、前記下部がイド
15の上部には割ダイス19を案内する内面が逆截頭円
錐状の案内ガイド16が下部がイド15に嵌入固定さ
れ、素材Sを挿嵌するための環状ガイド17が前記した
下部ホルダ14内に嵌め込まれ、該環状ガイド17の下
方には中央にノックアウトピン挿通用の貫通孔を穿設し
た高さ調整用カラ−18,18’・・が・複数個設置さ
れ、該高さ調整用カラ−18,18’は素材Sの長さ等
に変更があったときに加工位置の高さを調整するために
使用されるものである。前記した下部ガイド15の内面
は逆截頭円錐状とされ、該截頭円錐状とされた内面と一
致する外面が截頭円錐状のダイスが19が前記下部ガイ
ド15に内嵌されている。そして、前記ダイス19の上
面部には据え込み加工部となる臼状の成形部Rが形成さ
れている。
【0017】前記したダイス19は、本実施の形態にお
いては四等分に分割した割ダイスを用いており、該分割
された割ダイスには、拡開する方向に付勢された圧縮コ
イルばね(図示しない)が設けられており、該ばねによ
り割ダイス19を拡開して素材Sの挿脱を容易にするた
めのものである。また、ダイスの分割は円筒状のものの
内部応力避けてダイスの破損を防止するためであり、さ
らに、割ダイスの分割数が多くなるほど素材の把持面の
幅が狭くなり破損や摩耗の原因となるので四分割とした
ものである。
【0018】前記した下型Bの下部ホルダ14は下型固
定用回転テーブル23に取付けられており、通常は下型
Bは前記回転テーブル23上の同一円周上に等間隔で複
数取り付けられ、上方に該下型Bと対抗して上型Aが設
けられ、上型Aを下降することによって据え込み工程を
行なうものである。そして、前記回転テーブル23を貫
通して一端に素材Sを係止する素材受け26を固着した
ノックアウトピン25を設け、該ノックアウトピン25
の回転テーブル23を貫通する他端を下部より押圧等し
て加工後の製品を取り出すようにすることができる。ま
た下部ガイド15と上部ガイド16の間に挿嵌可能に設
けられた先端部をくさび体としたダイスストッパ24を
案内ガイド16と下部ガイド15との間に挿入させるこ
とにより加工終了後回転テーブル23の作動中に割ダイ
ス19の浮き上りを防止している。
【0019】本実施の形態によって得られた装置によっ
て頭付部品を製作するには、下部が所要の形状に加工さ
れた素材Sを、圧縮コイルばねで拡開した状態とした割
ダイス19内に挿入し、次いで、上型Aを下降させる
が、該上型Aのダイクッションシリンダ4、4’の油圧
室には圧油が注入されピストン5、5’に所定の圧力が
加えられており、該圧力はピストン5、5’と一体的に
連結されるダイス押え8に伝達されているので前記の下
降によりダイス押え8が割ダイス19に当接したとき、
ダイス押え8は前記の圧力で割ダイス19を押圧し割ダ
イス19を下方に押え込み、これによって割ダイス19
を下型B内に固定する。
【0020】前記した素材Sは、前記したダイス押え8
の下降前においては、素材受け26に固定されたシム2
7内に装着され、該シム27によって倒れないようにさ
れているが、前記したダイス押え8による割ダイス19
の押え込みとともに素材Sも割ダイス19内に確実に固
定されることとなる。なお、26aはスペーサであり、
スペーサ26aを素材受け26と別体として必要に応じ
てスペーサを取り替えることにより素材の位置を微調整
するようにしている。
【0021】上記したように割ダイス19は、ダイクッ
ションシリンダ4、4’のピストン5、5’一体的に連
結されダイス押え8によって所定の圧力でその上面が押
えられている。次いで、可動パンチシリンダ1の油圧室
に圧油を注入して可動パンチシリンダ1の可動ピストン
2に所定の圧力を加えて該可動ピストン2と一体とされ
るパンチ11を割ダイス19の成形部Rを囲むようにし
て割ダイス19の上面を押さるようにする。このとき、
前記した素材Sの被加工部である細軸S’は前記したパ
ンチ11内に案内されその先端はパンチピン10に当接
しており、該パンチピン10はフリーの状態である(図
4参照)。
【0022】上記の状態において、主シリンダが下降し
パンチピン10によって素材Sの成形が開始されるが、
前記したように、成形荷重によって割ダイス19が押し
戻されることを防止するためにダイクッションシリンダ
4、4’を用いて該ダイクッションシリンダ4、4’の
ピストン5、5’と一体的とされている割ダイス押え8
に所定の荷重を加えて割ダイス19を押え込み、この状
態で成形加工中に前記の所定の荷重以上の荷重が加わっ
たときには、ダイクッションシリンダ4、4’の油圧室
の作動油はバイパスよりバルブコントロ−ルにて油圧タ
ンクへ戻るようにされているので、成形加工中は割ダイ
ス19は常に所定の一定圧力にてダイクッションシリン
ダ4、4’の作動にて押えられることになっている。
【0023】上記した上型Aの下降時に下型Bの割ダイ
ス19に固定されている素材Sの被加工部である細軸
S’は上型Aの環状のパンチ11の中央部に案内され、
その先端はパンチピン10により押圧されることにな
る。前記した割ダイス19の上部側には臼状をした成形
部Rが設けられており、この成形部Rを囲んでパンチ1
1が割ダイス19の上面に当接されるので、該パンチ1
1と割ダイス19の成形部Rとで成形空間20が形成さ
れ、素材Sの被加工部である細軸S’の先端がパンチピ
ン10によって押圧され、初期加工が進むと前記成形空
間20にパンチピン10により押し出されている素材S
が充満されることになる(図5参照)。
【0024】前記したように成形空間20に素材が充満
されたとき可動ピストン2を上昇させる方向に可動パン
チシリンダ1の油圧室に圧油を注入し可動ピストン2を
緩やかに上昇させる。この可動ピストン2の緩やかな上
昇により該可動ピストン2のピストン杆3と一体とされ
ているパンチ11も緩やかに上昇し、前記の成形空間2
0を徐々に拡大せしめるが、このときもパンチピン10
は素材Sを押し続けているので成形空間20に充満した
素材Sに対して連続して加工が行なわれることになる。
そして、上記のパンチ11の緩やかな上昇によって徐々
に拡大される成形空間20には連続的に素材が押し出さ
れるので、この成形空間20に押し出された素材をパン
チピン10によって連続的に成形が可能となるものであ
る(図7参照)。
【0025】素材を連続的に成形空間20に押し出して
素材を加工するが、本実施の形態によると、前記したパ
ンチ11は油圧室に供給される圧油によって作動する可
動パンチシリンダ1の可動ピストン2のピストン杆3に
連結されているので、可動パンチシリンダ1の油圧室に
対する油の供給によって前記したパンチ11の上昇速度
を自由に調整できるものであり、このパンチ11の上昇
速度とパンチピン10の成形速度(主シリンダの下降速
度)を調整することにより、成形空間20に充満する素
材の量を調整し被成形物の加工の形状を自由に調整する
ことができるものである。
【0026】成形が完了した製品は、割ダイス19に設
けられたコイルばねで割ダイス19を開放しノックアウ
トピン25を押し上げて製品を取り出すようにするのが
よく、取り出された製品は必要に応じてさら仕上げ加工
が行なわれることになる。
【0027】本実施の形態においては、上型Aを下降せ
しめて、ダイス19をダイクッションシリンダ4、4’
によって所定の荷重で該ダイクッションシリンダ4、
4’のピストン杆3と一体的に連結された前記のダイス
押え8で前記の割ダイス19を押え、次いで、パンチ1
1を可動パンチシリンダ1によって所定の荷重で押し下
げ前記の割ダイス19に当接させる。この状態のとき
は、主シリンダの作動部に固定されているパンチピン受
け13に連結されるパンチピン10には何ら荷重は加え
られていない。
【0028】上記した状態からパンチピンに10に荷重
が加えられ成形が開始されると、パンチ11と割ダイス
19の成形部Rによって形成される成形空間20に素材
Sの細軸S’が充満し始めるが、パンチピン10よって
押圧されている素材Sは前記の成形空間20に押し出さ
れて充満していき、素材が成形空間20に充満すると同
時に可動パンチシリンダ1を作動して可動ピストン2及
びピストン杆3を介してパンチ11を緩やかに上昇させ
て徐々に前記の成形空間20を拡大し、該拡大される成
形空間20に連続的に素材Sを押出すことにより頭付部
材の頭部(球部)を成形するものであり、しかも、上記
したように加工が連続的に行なわれるものであるのでL
/dが10以上であっても充分成形が可能であり、その
成形工程も一工程で仕上げ工程を含めても二工程で充分
であり、3〜5工程を必要としていた従来方法に比し生
産効率に及ぼす効果は計り知れないものがある。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る頭付部品の製造方法は、素
材をパンチと割ダイスとで形成される成形空間に押出し
充満させ、該素材が前記の成形空間に充満すると同時に
パンチを上昇せしめて徐々に成形空間を拡大し、該拡大
される成形空間に連続的に素材を押出し加工するもので
あり、その加工は連続的に行なわれのでL/dが10以
上であっても容易に加工できるものであり、前記したパ
ンチの上昇速度と素材の押し出し速度をコントロ−ルす
ることにより必要とする球状体の形状を得ることができ
るものである。
【0030】また、その装置においても、上型として加
工時にダイスを所定の一定圧力で押え込むダイス押えを
作動するための一対のダイクッションシリンダと、パン
チ上昇速度をコントロ−ルしながら上下動せしめる可動
パンチシリンダとを設け、前記したダイクッションシリ
ンダと可動パンチシリンダとは各別に作動されるように
したものであり、簡単な構成で充分その目的を達成でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の上型及び下型の構造を示す断面
【図2】 上型を下降させた加工前の断面図
【図3】 パンチを上昇させた加工時の説明断面図
【図4】 加工開始前のパンチとダイスの関係説明図
【図5】 加工初期の説明図
【図6】 パンチ上昇開始時の説明図
【図7】 パンチが上昇して成形中の説明図
【図8】 本発明の製品代表例であるスタッドボルトの
説明図
【符号の説明】
A 上型 B 下型 1 可動パンチシリンダ 2 可動ピストン 3 ピストン杆 4、4’ ダイクッションシリンダ 5、5’ ピストン 8 ダイス押え 9、9’ ピストン杆 10 パンチピン 11 パンチ 19 割ダイス 20 成形空間 S 素材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下型に備えたダイスに素材を挿入し、ダ
    イクッションシリンダと一体的に連接されたダイス押え
    と可動パンチシリンダにより上下動せしめられるパンチ
    よりなる上型を下降せしめ前記ダイス押えでダイスを押
    え込むとともに前記素材を固定し、前記パンチ内に案内
    された素材の被加工部をパンチピンに押圧せしめるよう
    になし、前記パンチを下降させて該パンチとダイスとに
    より形成される成形空間に素材を押出し充填させると同
    時にパンチを緩やかに上昇させて前記の成形空間を徐々
    に拡大し、該拡大される成形空間に連続的に素材を押し
    出し加工して所要の頭部を形成させることを特徴とする
    頭付部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 上昇するパンチの速度と素材を押し出す
    速度とを調整可能としたことを特徴とする前記請求項1
    の頭付部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 上下動可能な一対のダイクッションシリ
    ンダと、該一対のダイクッションシリンダの中央部に設
    けられた可動パンチシリンダとを備え、前記ダイクッシ
    ョンシリンダのピストンと一体的に連結されたダイス押
    えと、前記可動パンチシリンダの可動ピストンと連結さ
    れたパンチとよりなる上型と、前記パンチに挿通されて
    素材を加工するパンチピンと、前記素材を固定するダイ
    スを備えた下型とよりなることを特徴とする頭付部品の
    製造装置。
  4. 【請求項4】 前記一対のダイクッションシリンダと可
    動パンチシリンダは各別に作動されることを特徴とする
    前記請求項3記載の頭付部品の製造装置。
  5. 【請求項5】 パンチピンはパンチピン受けを介して作
    動されることを特徴とする前記請求項3又は4記載の頭
    付き部品の製造装置。
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