JP2003290652A - 化学反応装置および燃料電池システム - Google Patents

化学反応装置および燃料電池システム

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JP2003290652A JP2002094273A JP2002094273A JP2003290652A JP 2003290652 A JP2003290652 A JP 2003290652A JP 2002094273 A JP2002094273 A JP 2002094273A JP 2002094273 A JP2002094273 A JP 2002094273A JP 2003290652 A JP2003290652 A JP 2003290652A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコン基板の一面に形成された微小な流路
内に設けられた反応触媒層に熱エネルギーを供給する化
学反応装置において、熱エネルギーの損失を低減する。 【解決手段】 両シリコン基板11、12は互いに接着
されている。主シリコン基板11の一面に形成された蛇
行した微小な流路13内には反応触媒層15が設けら
れ、主ガラス基板17で覆われている。燃焼用シリコン
基板12の他面に形成された蛇行した微小な流路14内
には燃焼触媒層15が設けられ、燃焼用ガラス基板18
で覆われている。そして、流路14内に供給された燃焼
用ガスを燃焼触媒層15上で燃焼反応により燃焼させ、
この燃焼により発生した熱エネルギーで流路13内を加
熱し、流路14を覆っている燃焼用ガラス基板18によ
り、流路14内で燃焼反応により発生した熱エネルギー
の拡散を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は化学反応装置およ
びこの化学反応装置を具備する燃料電池システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】化学反応の技術分野では、流体化された
混合物質を流路内に設けられた触媒による化学反応(触
媒反応)により、所望の流体物質を生成する化学反応装
置が知られている。従来のこのような化学反応装置に
は、半導体集積回路などの半導体製造技術で蓄積された
微細加工技術を用いて、シリコン基板上にミクロンオー
ダーあるいはミリメートルオーダーの流路を形成したも
のがある。
【0003】図12は従来のこのような化学反応装置の
一例の透過平面図を示し、図13はそのB−B線に沿う
断面図を示したものである。この化学反応装置はシリコ
ン基板1を備えている。シリコン基板1の一面には、半
導体製造技術で蓄積された微細加工技術を用いて、蛇行
した微小な流路2が形成されている。流路2の内壁面に
は触媒層3が設けられている。
【0004】シリコン基板1の一面には蓋となるガラス
板4が接合されている。ガラス板4の流路2の両端部に
対応する所定の2箇所には流入口5および流出口6が設
けられている。シリコン基板1の他面には蛇行した薄膜
ヒータ7が設けられている。薄膜ヒータ7は、この化学
反応装置における化学反応(触媒反応)が所定の熱条件
による吸熱反応を伴うとき、化学反応時に流路2内の触
媒層3に所定の熱エネルギーを供給するためのものであ
る。
【0005】次に、上記構成の化学反応装置の使用例に
ついて説明する。例えば、近年、実用化に向けて研究開
発が目覚ましい燃料改質型の燃料電池を用いた燃料電池
システムでは、上記構成の化学反応装置を用いて、例え
ばメタノール水溶液を蒸発(気化)させて得られた発電
用燃料ガス(CH3OH+H2O)から水素を生成して燃
料電池に供給するように構成することがある。
【0006】すなわち、薄膜ヒータ7の発熱により流路
2内が所定の温度となるように加熱した状態において、
上記発電用燃料ガス(CH3OH+H2O)が流入口5を
介して流路2内に供給されると、流路2内の触媒層3に
よる吸熱反応が生じて、水素と副生成物としての二酸化
炭素が生成される。そして、この生成物のうち、二酸化
炭素を水素から分離して除去すると、水素のみを生成す
ることができ、これを燃料電池に供給して発電を行うよ
うにすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
化学反応装置では、薄膜ヒータ7に電力を供給して発熱
させて流路2内を加熱するようにしていたため、加熱の
ために比較的大きな電力を要するという問題があった。
また、薄膜ヒータ7はシリコン基板1の他面側に設けら
れているため、シリコン基板1を介して流路2内の触媒
層3に熱エネルギーを供給するとともに周囲へも放熱さ
れてしまい、熱エネルギーの損失が大きく、エネルギー
の利用効率が悪いという問題があった。そこで、この発
明は、所定の流路内を加熱するに要するエネルギーを削
減し、且つ、熱エネルギーの損失を低減して、エネルギ
ーの利用効率を良くすることができる化学反応装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1基板と、該第1基板の一面および他面にそれぞ
れ接合された第2基板および第3基板と、前記第1基板
と前記第2基板との間に設けられた微小な第1流路と、
前記第1基板と前記第3基板との間に設けられた微小な
第2流路と、該第2流路内の少なくとも一部に設けられ
た燃焼触媒とを備え、前記第1流路に第1の流体が供給
され、前記第2の流路に燃焼用流体が供給され、前記第
2流路内に供給された前記燃焼用流体を前記燃焼触媒上
で燃焼反応により燃焼させ、この燃焼により発生した熱
エネルギーで前記第1流路内を加熱することを特徴とす
るものである。請求項2に記載の発明は、請求項1に記
載の発明において、前記第1流路内の少なくとも一部に
反応触媒層が設けられていることを特徴とするものであ
る。請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載
の発明において、前記第2基板の前記第1流路の一端部
と他端部に対応する箇所に設けられた流入口および流出
口と、前記第3基板の前記第2流路の一端部と他端部に
対応する箇所に設けられた流入口および流出口とを備え
ることを特徴とするものである。請求項4に記載の発明
は、請求項3に記載の発明において、前記第2基板の流
入口には前記第1の流体が供給され、前記第3基板の流
入口には前記第1の流体および、酸素を含む第2の流体
が供給されることを特徴とするものである。請求項5に
記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記第
2基板の流入口には前記第1の流体が供給され、前記第
3基板の流入口には、酸素を含む第2の流体、および前
記第2基板の流出口から流出される流体から水素を分離
除去した第3の流体が供給されることを特徴とするもの
である。請求項6に記載の発明は、請求項1または2に
記載の発明において、前記第2基板の前記第1流路の一
端部と他端部に対応する箇所に設けられた流入口および
流出口と、前記第3基板の前記第2流路の一端部と他端
部に対応する箇所に設けられた流入口および流出口と、
前記第1流路の他端部と前記第2基板の流出口との間に
設けられた、水素を選択透過する分離膜と、前記第1流
路の他端部と前記第2流路の一端部との間における前記
第1基板に設けられた連通孔とを備え、前記第2基板の
流入口には前記第1の流体が供給され、前記第3基板の
流入口には酸素を含む第2の流体が供給され、前記連通
孔には前記第1流路の他端部から流出する流体から水素
を分離除所した第3の流体が供給されることを特徴とす
るものである。請求項7に記載の発明は、請求項1また
は2に記載の発明において、前記第2基板の前記第1流
路の一端部に対応する箇所に設けられた流入口と、前記
第3基板の前記第2流路の一端部および他端部に対応す
る箇所に設けられた流入口および流出口と、前記第1流
路の他端部と前記第2流路の一端部との間における前記
第1基板に設けられた連通孔とを備え、前記第2基板の
流入口には前記第1の流体が供給され、前記連通孔には
前記第1流路の他端部から流出する流体が供給され、前
記第3基板の流入口には酸素を含む第2の流体が供給さ
れることを特徴とするものである。請求項8に記載の発
明は、請求項1または2に記載の発明において、前記第
2基板の前記第1流路の一端部および他端部に対応する
箇所に設けられた流入口および流出口と、前記第3基板
の前記第2流路の他端部に対応する箇所に設けられた流
入口と、前記第1流路の他端部と前記第2基板の流出口
との間に設けられた、水素を選択透過する分離膜と、前
記第1流路の他端部と前記第2流路の一端部との間にお
ける前記第1基板に設けられた連通孔とを備え、前記第
2基板の流入口には前記第1の流体が供給され、前記第
2流路の一端部には、前記連通孔を介して前記第1流路
の他端部から流出する流体から水素が分離除去された第
3の流体が供給されることを特徴とするものである。請
求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載
の発明において、前記第1基板は1枚であることを特徴
とするものである。請求項10に記載の発明は、請求項
9に記載の発明において、前記第1流路は前記第2基板
の前記第1基板との対向面に設けられ、前記第2流路は
前記第3基板の前記第1基板との対向面に設けられてい
ることを特徴とするものである。請求項11に記載の発
明は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、
前記第1基板は積層された2枚の基板からなることを特
徴とするものである。請求項12に記載の発明は、請求
項11に記載の発明において、前記第1流路は前記第1
基板の前記第2基板との対向面に設けられ、前記第2流
路は前記第1基板の前記第3基板との対向面に設けられ
ていることを特徴とするものである。請求項13に記載
の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1流
路内の加熱により前記第1の流体を前記第1流路内で蒸
発させることを特徴とするものである。請求項14に記
載の発明は、請求項1〜12のいずれかに記載の発明に
おいて、前記反応触媒は改質触媒であって、前記第1の
流体を前記第1流路において改質することで水素を精製
することを特徴とするものである。請求項15に記載の
発明は、請求項1〜12のいずれかに記載の発明におい
て、前記反応触媒は選択酸化触媒であって、前記第1の
流体中の一酸化炭素を前記第1流路において二酸化炭素
および水素に変換することを特徴とするものである。請
求項16に記載の発明は、請求項14の化学反応装置
と、該化学反応装置によって生成された水素と酸素とを
反応させて発電を行う燃料電池と、を備えることを特徴
とするものである。そして、この発明によれば、第1基
板の他面側に設けられた第2流路内に供給された燃焼用
流体を燃焼触媒上で燃焼反応により燃焼させ、この燃焼
により発生した熱エネルギーで第1基板の一面側に設け
られた第1流路内を加熱するようにしているので、第1
流路を加熱するために電力を供給することを不要とする
ことができる。また、第2流路を実質的に形成するため
に第1基板の他面に接合された第3基板により、第2流
路内で発生した熱エネルギーの拡散を抑制することがで
き、したがって第1流路内を加熱する際の熱エネルギー
の損失を低減することができる。更に、この化学反応装
置を、燃料改質型の燃料電池を用いた燃料電池システム
における燃料蒸発部や改質部、または一酸化炭素除去部
に良好に適用することができ、発電動作のための加熱に
要するエネルギーを削減し、且つ、熱エネルギーの損失
を低減して、発電動作に係わるエネルギーの利用効率を
良くして小型化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施形態とし
ての化学反応装置の透過平面図を示し、図2はそのA−
A線に沿う断面図を示したものである。この化学反応装
置は主シリコン基板11および燃焼用シリコン基板12
を備えている。両シリコン基板11、12は、接着剤
(図示せず)を介して接着されているが、ただ単に密接
されていてもよい。両シリコン基板11、12の寸法
は、一例として、長さ15〜35mm程度、幅10〜2
5mm程度、厚さ0.4〜1.0mm程度である。
【0010】主シリコン基板11の一面および燃焼用シ
リコン基板12の他面には、それぞれ、半導体製造技術
で蓄積された微細加工技術を用いて、蛇行した微小な流
路13、14が形成されている。両流路13、14の寸
法は、一例として、幅0.2〜0.8mm程度、深さ
0.2〜0.6mm程度であり、全長は30〜1000
mm程度である。
【0011】主シリコン基板11の流路13の内壁面に
は反応触媒層15が設けられている。この反応触媒層1
5は流路13の内壁面全体に設けられていてもよいし、
部分的に設けられていてもよい。燃焼用シリコン基板1
2の流路14の内壁面には燃焼触媒層16が設けられて
いる。この燃焼触媒層16は流路14の内壁面全体に設
けられていてもよいし、部分的に設けられていてもよ
い。ここで、燃焼触媒層16は、例えばPt、Au、A
gなどからなっている。
【0012】主シリコン基板11の一面および燃焼用シ
リコン基板12の他面には、それぞれ、蓋となる厚さ
0.7mm程度の主ガラス基板17および燃焼用ガラス
基板18が陽極接合処理により接合されている。
【0013】ここで、代表として、主シリコン基板11
の一面に主ガラス基板17を接合する陽極接合処理につ
いて説明する。主シリコン基板11の一面に主ガラス基
板17を重ね合わせ、主シリコン基板11側を陽極と
し、主ガラス基板17側を陰極とする。そして、主シリ
コン基板11および主ガラス基板17を400〜600
℃程度に加熱した状態で、両極間に1kV程度の直流電
圧を印加する。
【0014】すると、主ガラス基板17内の不純物であ
る陽イオンが主シリコン基板11から離れる方向に移動
し、主ガラス基板17の主シリコン基板11側の界面に
酸素イオンの濃度の高い層が現れる。すると、主シリコ
ン基板11の主ガラス基板17側の界面のシリコン原子
と主ガラス基板17の主シリコン基板11側の界面の酸
素イオンとが結合し、強固な接合界面が得られる。
【0015】この場合、主シリコン基板11および主ガ
ラス基板17を400〜600℃程度に加熱し、両極間
に1kV程度の直流電圧を印加するのは、主ガラス基板
17内の不純物である陽イオンが主シリコン基板11か
ら離れる方向に移動する速度を高くするためである。
【0016】主ガラス基板17の流路13の両端部に対
応する所定の2箇所には流入口19および流出口20が
設けられている。燃焼用ガラス基板18の流路14の両
端部に対応する所定の2箇所には流入口21および流出
口22が設けられている。この場合、主ガラス基板17
の流入口19および流出口20の配置と燃焼用ガラス基
板18の流入口21および流出口22の配置とは互いに
逆となっている。ここで、両流路13、14は、図1で
は平面的に一致しているが、例えば図3に示すように、
一致していなくてもよく、要は、両流路13、14が多
くの部分で平面的に重なっていればよい。
【0017】次に、この発明に係る化学反応装置を燃料
改質型の燃料電池を用いた燃料電池システムに適用した
場合について説明する。図4は燃料電池システム30の
要部のブロック図を示したものである。この燃料電池シ
ステム30は、発電用燃料部31、燃焼用流体部32、
燃料蒸発部33、改質部34、一酸化炭素除去部35、
発電部36、充電部37などを備えている。
【0018】発電用燃料部31は、発電用燃料(例えば
メタノール水溶液)が封入された燃料パックなどからな
り、発電用燃料を燃料蒸発部33に供給する。燃焼用流
体部32は、燃焼用ガス(例えば水素ガス)が封入され
たボンベなどからなり、燃焼用ガスを燃料蒸発部33、
改質部34および一酸化炭素除去部35に供給する。な
お、後述するように、発電用燃料に基づくガスの一部を
燃焼用ガスとして用いて、燃焼用流体部32を備えない
ようにしてもよい。
【0019】燃料蒸発部33は、一例として、図1およ
び図2に示すような構造となっている。ただし、この場
合、主シリコン基板11の流路13内には反応触媒層1
5は設けられていない。そして、燃料蒸発部33では、
まず、燃焼用流体部32からの燃焼用ガスおよび大気中
から逆止弁を介して取り込まれた酸素(空気)(第2の
流体)からなる燃焼用流体が燃焼用ガラス基板18の流
入口21を介して燃焼用シリコン基板12の流路14内
に供給されると、この供給された燃焼用流体が燃料触媒
層16上で燃焼反応により燃焼し、この燃焼により熱エ
ネルギーが発生する。燃焼ガスは燃焼用ガラス基板18
の流出口22から大気中に放出される。
【0020】次に、燃料蒸発部33では、発電用燃料部
31からの発電用燃料(第1の流体、例えばメタノール
水溶液)が主ガラス基板17の流入口19を介して主シ
リコン基板11の流路13内に少量供給されると、流路
13内において、燃焼用シリコン基板13の流路14内
で発生した熱エネルギーの供給を受けて、発電用燃料を
蒸発(気化)させ、この発電用燃料が気化された発電用
燃料ガス(例えば発電用燃料がメタノール水溶液の場
合、CH3OH+H2O)を主ガラス基板17の流出口2
0から流出させる。
【0021】このように、燃料蒸発部33では、燃焼用
シリコン基板12の流路14内に供給された燃焼用ガス
および酸素を燃焼触媒16上で燃焼反応により燃焼さ
せ、この燃焼により発生した熱エネルギーで主シリコン
基板11の流路13内を加熱するようにしているので、
流路13を加熱するためのヒータを備えず、加熱のため
に電力を供給することを不要とすることができる。ま
た、燃焼用シリコン基板12の他面に接合された燃焼用
ガラス基板18により、流路14内で発生した熱エネル
ギーの拡散をある程度防止することができる。したがっ
て、主シリコン基板11の流路13内を加熱する際の熱
エネルギーの損失を低減することができる。なお、以下
の改質部34および一酸化炭素除去部35の場合も同様
である。これらにより、発電動作に係わるエネルギーの
利用効率を良くして小型化することができる。
【0022】次に、燃料蒸発部33で発電用燃料が気化
された発電用燃料ガス(CH3OH+H2O)は改質部3
4に供給される。この場合、改質部34も、一例とし
て、図1および図2に示すような構造となっている。た
だし、この場合、主シリコン基板11の流路13内には
反応触媒層15が設けられ、反応触媒層15は、例えば
Cu、ZnO、Al23などの改質触媒からなってい
る。そして、改質部34では、まず、上記の場合と同様
に、燃焼用流体部32からの燃焼用ガスおよび大気中か
ら逆止弁を介して取り込まれた酸素の供給により、燃焼
用シリコン基板12の流路14内において熱エネルギー
が発生し、燃焼ガスは燃焼用ガラス基板18の流出口2
2から大気中に放出される。
【0023】次に、改質部34では、燃料蒸発部33か
らの発電用燃料ガス(CH3OH+H2O)が主ガラス基
板17の流入口19を介して主シリコン基板11の流路
13内に供給されると、流路13内において、燃焼用シ
リコン基板12の流路14内で発生した熱エネルギーの
供給を受けて、次の式(1)に示すような吸熱反応を引
き起こし、水素と副生成物の二酸化炭素とを生成する。 CH3OH+H2O→3H2+CO2……(1)
【0024】上記式(1)の左辺における水(H2O)
は、反応の初期では、発電用燃料部31の燃料に含まれ
ているものでよいが、後述する発電部36の発電に伴い
生成される水を回収して改質部34に供給することが可
能である。発電部36の発電中の上記式(1)の左辺の
おける水(H2O)の供給源は、発電部36のみでもよ
く、発電部36および発電用燃料部31でも、また発電
用燃料部31のみでもよい。なお、このとき微量ではあ
るが、一酸化炭素が改質部34内で生成されることがあ
る。
【0025】そして、上記式(1)の右辺の生成物(水
素、二酸化炭素)および微量の一酸化炭素は改質部34
の主ガラス基板17の流出口20から流出される。改質
部34の主ガラス基板17の流出口20から流出された
生成物のうち、気化状態の水素および一酸化炭素は一酸
化炭素除去部35に供給され、二酸化炭素は分離されて
大気中に放出される。
【0026】次に、一酸化炭素除去部35も、一例とし
て、図1および図2に示すような構造となっている。た
だし、この場合、反応触媒層15は、例えばPt、Al
23などの選択酸化触媒からなっている。そして、一酸
化炭素除去部35では、まず、上記の場合と同様に、燃
焼用流体部32からの燃焼用ガスおよび大気中から逆止
弁を介して取り込まれた酸素の供給により、燃焼用シリ
コン基板12の流路14内において熱エネルギーが発生
し、燃焼ガスは燃焼用ガラス基板18の流出口22から
大気中に放出される。
【0027】次に、一酸化炭素除去部35では、改質部
34からの気化状態の水素および一酸化炭素が主ガラス
基板17の流入口19を介して主シリコン基板11の流
路13内に供給されると、燃焼用シリコン基板12の流
路14内で発生した熱エネルギーの供給を受けて、流路
13内に供給された水素、一酸化炭素、水のうち、一酸
化炭素と水とが反応し、次の式(2)に示すように、水
素と副生成物の二酸化炭素とが生成される。 CO+H2O→H2+CO2……(2)
【0028】上記式(2)の左辺における水(H2O)
は反応の初期では、発電用燃料部31の燃料に含まれて
いるものでよいが、発電部36の発電に伴い生成される
水を回収して一酸化炭素除去部35を供給することが可
能である。また、一酸化炭素除去部35における反応式
(2)の左辺のおける水の供給源は、発電部36のみで
もよく、発電部36および発電用燃料部31でも、また
発電用燃料部31のみでもよい。
【0029】そして、最終的に一酸化炭素除去部35の
主ガラス基板17の流出口20に到達する流体はそのほ
とんどが水素、二酸化炭素となる。なお、一酸化炭素除
去部35の主ガラス基板17の流出口20に到達する流
体に極微量の一酸化炭素が含まれている場合、残存する
一酸化炭素を大気中から逆止弁を介して取り込まれた酸
素に接触させることで、次の式(3)に示すように、二
酸化炭素が生成され、これにより一酸化炭素が確実に除
去される。 CO+(1/2)O2→CO2……(3)
【0030】上記一連の反応後の生成物は水素および二
酸化炭素(場合によって微量の水を含む)で構成される
が、これらの生成物のうち、二酸化炭素は水素から分離
されて大気中に放出される。したがって、一酸化炭素除
去部35から発電部36には水素のみが供給される。な
お、一酸化炭素除去部35は、燃料蒸発部33と改質部
34との間に設けてもよい。
【0031】次に、発電部36は、図5に示すように、
周知の固体高分子型の燃料電池からなっている。すなわ
ち、発電部36は、Pt、Cなどの触媒が付着された炭
素電極からなるカソード41と、Pt、Ru、Cなどの
触媒が付着された炭素電極からなるアノード42と、カ
ソード41とアノード42との間に介在されたフィルム
状のイオン導電膜43と、を有して構成され、カソード
41とアノード42との間に設けられた2次電池やコン
デンサなどからなる充電部37に電力を供給するもので
ある。
【0032】この場合、カソード41の外側には空間部
44が設けられている。この空間部44内には一酸化炭
素除去部35からの水素が供給され、カソード41に水
素が供給される。また、アノード42の外側には空間部
45が設けられている。この空間部45内には大気中か
ら逆止弁を介して取り込まれた酸素が供給され、アノー
ド42に酸素が供給される。
【0033】そして、カソード41側では、次の式
(4)に示すように、水素から電子(e -)が分離した
水素イオン(プロトン;H+)が発生し、イオン導電膜
43を介してアノード42側に通過するとともに、カソ
ード41により電子(e-)が取り出されて充電部37
に供給される。 3H2→6H++6e-……(4)
【0034】一方、アノード42側では、次の式(5)
に示すように、充電部37を経由して供給された電子
(e-)とイオン導電膜43を通過した水素イオン
(H+)と酸素とが反応して副生成物の水が生成され
る。 6H++(3/2)O2+6e-→3H2O……(5)
【0035】以上のような一連の電気化学反応(式
(4)および式(5))は概ね室温〜80℃程度の比較
的低温の環境下で進行し、電力以外の副生成物は、基本
的に水のみとなる。発電部36で生成された電力は充電
部37に供給され、これにより充電部37が充電され
る。
【0036】発電部36で生成された副生成物としての
水は回収される。この場合、上述の如く、発電部36で
生成された水の少なくとも一部を改質部34に供給する
ようにすると、発電用燃料部31内に当初封入される水
の量を減らすことができ、また回収される水の量を減ら
すことができる。
【0037】ところで、現在、研究開発が行われている
燃料改質方式の燃料電池に適用されている燃料として
は、少なくとも、水素元素を含む液体燃料又は液化燃料
又は気体燃料であって、発電部36により、比較的高い
エネルギー変換効率で電気エネルギーを生成することが
できる燃料であればよく、上記のメタノールの他、例え
ば、エタノール、ブタノールなどのアルコール系の液体
燃料や、ジメチルエーテル、イソブタン、天然ガス(C
NG)などの常温常圧で気化される炭化水素からなる液
体燃料、あるいは、水素ガスなどの気体燃料などを良好
に適用することができる。
【0038】次に、この発明に係る化学反応装置による
改質部34のさらに他の第1〜第6の例について説明す
る。図6はこの発明に係る改質部34のさらに他の第1
の例を示す図2同様の断面図である。この例では、発電
用燃料ガス(例えばCH3OH+H2O)が燃焼用ガス
(例えば水素)を含んでいる場合に、発電用燃料ガスが
主ガラス基板17の流入口19に供給されるとともに、
燃焼用ガラス基板18の流入口21にも、この発電用燃
料ガスと大気中から逆止弁を介して取り込まれた酸素と
が供給される。このようにした場合には、燃料用ガス部
32を別に用意する必要はない。
【0039】次に、図7はこの発明に係る改質部34の
さらに他の第2の例を示す図2同様の断面図である。こ
の例では、外部に分離部51を備え、主ガラス基板17
の流出口20から流出された発電用生成物が燃焼可能な
成分(例えば未反応の発電用燃料)を含んでいる場合
に、この発電用生成物が分離部51に供給されて、取り
出したい発電用生成物(水素)と燃焼可能な成分とに分
離され、燃焼用ガラス基板18の流入口21にこの分離
された燃焼可能な成分と大気中から逆止弁を介して取り
込まれた酸素とが供給される。
【0040】この場合、分離方法としては、取り出した
い発電用生成物と燃焼可能な成分とのうちのいずれかが
常温以上で液化し、両者の沸点に差がある場合には、液
化分離法を使用することができる。また、選択透過性を
有する膜例えばH2を選択透過させるPb膜などの分離
膜で分離する方法もある。
【0041】次に、図8はこの発明に係る改質部34の
さらに他の第3の例を示す図2同様の断面図である。こ
の例では、主シリコン基板11の流路13の流出口20
のシリコン基板17側の部分に分離膜53が設けられる
とともに、流出口20と燃焼用シリコン基板12の流路
14の流入口21との間における両シリコン基板11、
12に連通孔52が設けられている。分離膜53は、例
えばH2を選択透過させるPb膜などからなっている。
【0042】そして、この例では、主シリコン基板11
の流路13の流出口20の部分において、発電用生成物
のうち、水素は分離膜53を透過するため、流出口20
から流出する。一方、発電用生成物のうちの水素以外の
成分は連通孔52内に導入されて、燃焼用シリコン基板
12の流路14の流入口21の部分に導入され、大気中
から逆止弁および燃焼用ガラス基板18の流入口21を
介して取り込まれた酸素と混合される。すなわち、この
構成は実質的に上記図7における分離部51を分離膜5
3によって代用したものであり、この場合、図7に示す
分離部51を必要としないので、装置を簡素化、小型化
することができる。
【0043】次に、図9はこの発明に係る改質部34の
さらに他の第4の例を示す図2同様の断面図である。こ
の例では、図8と同様に主シリコン基板11の流路13
の流出口20と燃焼用シリコン基板12の流路14の流
入口21との間に連通孔52が設けられているが、主ガ
ラス基板17の流出口20および分離膜53は設けられ
ていない。そして、この例では、主シリコン基板11の
流路13から連通孔52を介して燃焼用ガラス基板18
の流路14の流入口21の部分に発電用生成物が導入さ
れ、発電用生成物が燃焼可能な成分(例えば未反応の発
電用燃料)を含んでいる場合に、この発電用生成物の一
部および大気中から逆止弁および燃焼用ガラス基板18
の流入口21を介して取り込まれた酸素が燃料触媒層1
6上で燃焼反応により燃焼し、発電用生成物および燃焼
ガスが燃焼用ガラス基板18の流出口22から流出され
る。この流出流体のうちの少なくとも燃焼ガスは分離さ
れて大気中に放出される。この場合も、図7の構成に比
し、装置を簡素化し小型化することができる。
【0044】次に、図10はこの発明に係る改質部34
のさらに他の第5の例を示す図2同様の断面図である。
この例では、図8と同様に主シリコン基板11の流路1
3の流出口20のシリコン基板17側の部分に分離膜5
3が設けられるとともに、主シリコン基板11の流路1
3の流出口20と燃焼用シリコン基板12の流路14の
流入口21との間に連通孔52が設けられているが、燃
料用ガラス基板18の流入口21が設けられていない。
そして、この例では、主ガラス基板17の流入口19に
発電用燃料ガスおよび大気中から逆止弁を介して取り込
まれた酸素が供給され、主ガラス基板17の流出口20
から発電用生成物のうち分離膜53を透過した水素が流
出され、発電用生成物のうちの水素以外の成分は連通孔
52内に導入され、燃焼用シリコン基板12の流路14
に導入され、燃焼ガスが燃焼用ガラス基板18の流出口
22から流出される。この場合も、図7の構成に比し、
装置を簡素化し小型化することができる。
【0045】次に、図11はこの発明に係る改質部34
のさらに他の第6の例を示す図2同様の断面図である。
この例では、図2に示す主シリコン基板11の流路13
形成面がガラス基板61の一面に接合され、図2に示す
燃焼用シリコン基板12の流路14形成面が同ガラス基
板61の他面に接合されている。この場合、主シリコン
基板11の流路13の両端部に対応する所定の2箇所に
は流入口19および流出口20が設けられている。燃焼
用シリコン基板12の流路14の両端部に対応する所定
の2箇所には流入口21および流出口22が設けられて
いる。そして、この例では、ガラス基板61は1枚であ
るので、装置を薄型化することができる。
【0046】ところで、シリコン基板11、12の代わ
りに、ガラス基板やアルミニウム基板などを用いるよう
にしてもよい。また、ガラス基板17、18、61の代
わりに、アルミニウム基板などを用いるようにしてもよ
い。そして、特に、図11に示す例の場合には、1枚の
基板61の材質や厚さを変えることにより、燃焼用基板
12の流路14から主基板11の流路13への伝熱性を
制御することができる。なお、図6〜図10にそれぞれ
示す各例の場合にも、図11に示すような3層構造とし
てもよいことはもちろんである。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、第1基板の他面側に設けられた第2流路内に供給さ
れた燃焼用流体を燃焼触媒上で燃焼反応により燃焼さ
せ、この燃焼により発生した熱エネルギーで第1基板の
一面側に設けられた第1流路内を加熱するようにしてい
るので、第1流路を加熱するために電力を供給すること
を不要とすることができる。また、第2流路を実質的に
形成するために第1基板の他面に接合された第3基板に
より、第2流路内で発生した熱エネルギーの拡散を抑制
することができ、したがって第1流路内を加熱する際の
熱エネルギーの損失を低減することができる。更に、こ
の反応装置を燃料改質型の燃料電池を用いた燃料電池シ
ステムにおける燃料蒸発部や改質部、または一酸化炭素
除去部に良好に適用することができ、発電動作のための
加熱に要するエネルギーを削減し、且つ、熱エネルギー
の損失を低減して、発電動作に係わるエネルギーの利用
効率を良くして小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態としての化学反応装置の
透過平面図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】この発明に係る化学反応装置の他の例の図1同
様の透過平面図。
【図4】この発明に係る化学反応装置を備えた燃料電池
システムの一例の要部のブロック図。
【図5】図4に示す燃料電池システムの発電部の概略構
成図。
【図6】この発明に係る化学反応装置のさらに他の第1
の例の図2同様の断面図。
【図7】この発明に係る化学反応装置のさらに他の第2
の例の図2同様の断面図。
【図8】この発明に係る化学反応装置のさらに他の第3
の例の図2同様の断面図。
【図9】この発明に係る化学反応装置のさらに他の第4
の例の図2同様の断面図。
【図10】この発明に係る化学反応装置のさらに他の第
5の例の図2同様の断面図。
【図11】この発明に係る化学反応装置のさらに他の第
6の例の図2同様の断面図。
【図12】従来の化学反応装置の一例の透過平面図。
【図13】図11のB−B線に沿う断面図。
【符号の説明】
11 主シリコン基板 12 燃焼用シリコン基板 13、14 流路 15 反応触媒層 16 燃焼触媒層 17 主ガラス基板 18 燃焼用ガラス基板 19、21 流入口 20、22 流出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 哲 埼玉県さいたま市内谷6−3−5−111 Fターム(参考) 4G075 AA03 BA01 BD14 CA02 CA13 CA54 CA66 EA05 EB22 EE05 EE12 FA12 4G140 EA02 EA06 EB11 EB32 EB35 EB48 5H027 BA01 BA16 BA17

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1基板と、該第1基板の一面および他
    面にそれぞれ接合された第2基板および第3基板と、前
    記第1基板と前記第2基板との間に設けられた微小な第
    1流路と、前記第1基板と前記第3基板との間に設けら
    れた微小な第2流路と、該第2流路内の少なくとも一部
    に設けられた燃焼触媒層とを備え、前記第1流路に第1
    の流体が供給され、前記第2の流路に燃焼用流体が供給
    され、前記第2流路内に供給された前記燃焼用流体を前
    記燃焼触媒層上で燃焼反応により燃焼させ、この燃焼に
    より発生した熱エネルギーで前記第1流路内を加熱する
    ことを特徴とする化学反応装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、前記第
    1流路内の少なくとも一部に反応触媒層が設けられてい
    ることを特徴とする化学反応装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の発明におい
    て、前記第2基板の前記第1流路の一端部と他端部に対
    応する箇所に設けられた流入口および流出口と、前記第
    3基板の前記第2流路の一端部と他端部に対応する箇所
    に設けられた流入口および流出口とを備えることを特徴
    とする化学反応装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の発明において、前記第
    2基板の流入口には前記第1の流体が供給され、前記第
    3基板の流入口には前記第1の流体および、酸素を含む
    第2の流体が供給されることを特徴とする化学反応装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の発明において、前記第
    2基板の流入口には前記第1の流体が供給され、前記第
    3基板の流入口には、酸素を含む第2の流体、および前
    記第2基板の流出口から流出される流体から水素を分離
    除去した第3の流体が供給されることを特徴とする化学
    反応装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または2に記載の発明におい
    て、前記第2基板の前記第1流路の一端部と他端部に対
    応する箇所に設けられた流入口および流出口と、 前記第3基板の前記第2流路の一端部と他端部に対応す
    る箇所に設けられた流入口および流出口と、 前記第1流路の他端部と前記第2基板の流出口との間に
    設けられた、水素を選択透過する分離膜と、 前記第1流路の他端部と前記第2流路の一端部との間に
    おける前記第1基板に設けられた連通孔とを備え、前記
    第2基板の流入口には前記第1の流体が供給され、前記
    第3基板の流入口には酸素を含む第2の流体が供給さ
    れ、前記連通孔には前記第1流路の他端部から流出する
    流体から水素を分離除所した第3の流体が供給されるこ
    とを特徴とする化学反応装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または2に記載の発明におい
    て、前記第2基板の前記第1流路の一端部に対応する箇
    所に設けられた流入口と、前記第3基板の前記第2流路
    の一端部および他端部に対応する箇所に設けられた流入
    口および流出口と、前記第1流路の他端部と前記第2流
    路の一端部との間における前記第1基板に設けられた連
    通孔とを備え、前記第2基板の流入口には前記第1の流
    体が供給され、前記連通孔には前記第1流路の他端部か
    ら流出する流体が供給され、前記第3基板の流入口には
    酸素を含む第2の流体が供給されることを特徴とする化
    学反応装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または2に記載の発明におい
    て、前記第2基板の前記第1流路の一端部および他端部
    に対応する箇所に設けられた流入口および流出口と、前
    記第3基板の前記第2流路の他端部に対応する箇所に設
    けられた流出口と、前記第1流路の他端部と前記第2基
    板の流出口との間に設けられた、水素を選択透過する分
    離膜と、前記第1流路の他端部と前記第2流路の一端部
    との間における前記第1基板に設けられた連通孔とを備
    え、前記第2基板の流入口には前記第1の流体が供給さ
    れ、前記第2流路の一端部には、前記連通孔を介して前
    記第1流路の他端部から流出する流体から水素が分離除
    去された第3の流体が供給されることを特徴とする化学
    反応装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の発明に
    おいて、前記第1基板は1枚であることを特徴とする化
    学反応装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の発明において、前記
    第1流路は前記第2基板の前記第1基板との対向面に設
    けられ、前記第2流路は前記第3基板の前記第1基板と
    の対向面に設けられていることを特徴とする化学反応装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれかに記載の発明
    において、前記第1基板は積層された2枚の基板からな
    ることを特徴とする化学反応装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の発明において、前
    記第1流路は前記第1基板の前記第2基板との対向面に
    設けられ、前記第2流路は前記第1基板の前記第3基板
    との対向面に設けられていることを特徴とする化学反応
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の発明において、前記
    第1流路内の加熱により前記第1の流体を前記第1流路
    内で蒸発させることを特徴とする化学反応装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜12のいずれかに記載の発
    明において、前記反応触媒は改質触媒であって、前記第
    1の流体を前記第1流路において改質することで水素を
    精製することを特徴とする化学反応装置。
  15. 【請求項15】 請求項1〜12のいずれかに記載の発
    明において、前記反応触媒は選択酸化触媒であって、前
    記第1の流体中の一酸化炭素を前記第1流路において二
    酸化炭素および水素に変換することを特徴とする化学反
    応装置。
  16. 【請求項16】 請求項14の化学反応装置と、該化学
    反応装置によって生成された水素と酸素とを反応させて
    発電を行う燃料電池と、を備えることを特徴とする燃料
    電池システム。
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