JP2003290624A - 排ガス処理方法、排ガス処理装置、ガス処理方法及びガス処理装置 - Google Patents

排ガス処理方法、排ガス処理装置、ガス処理方法及びガス処理装置

Info

Publication number
JP2003290624A
JP2003290624A JP2002101704A JP2002101704A JP2003290624A JP 2003290624 A JP2003290624 A JP 2003290624A JP 2002101704 A JP2002101704 A JP 2002101704A JP 2002101704 A JP2002101704 A JP 2002101704A JP 2003290624 A JP2003290624 A JP 2003290624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
ammonia
gas
supplied
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002101704A
Other languages
English (en)
Inventor
Morio Yamada
森夫 山田
Kenji Shibata
憲司 柴田
Takeo Tanaka
建夫 田中
Yoichi Kato
洋一 加藤
Teruo Watabe
輝雄 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002101704A priority Critical patent/JP2003290624A/ja
Publication of JP2003290624A publication Critical patent/JP2003290624A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンモニアリーク量を低減することが可能な
排ガス処理装置及び排ガス処理方法を提供する。 【解決手段】 移動層33で排ガスが供給される領域3
4のうち、第一範囲(領域34aと領域34bの中上
側)に供給される排ガスのアンモニア濃度を移動層33
の上流側に向かって低くさせるため、還元性物質の寄与
によって脱硝のためのアンモニアをあまり必要としない
上流側における排ガスのアンモニア濃度が下流側に比し
て低下され、この第一範囲に供給される排ガスのアンモ
ニア濃度をほぼ一定、或いは、上流に向かって高くする
場合に比して、脱硝に寄与することなく排出されるアン
モニアが低減される。また、上流側ほど、還元性物質に
よる脱硝が行われるので、このように上流側のアンモニ
ア濃度を低くしても、上流側での脱硝率が低下しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒素酸化物及び硫
黄酸化物を含有する排ガスにアンモニアを添加し、炭素
質吸着材の移動層に直交流で接触させて脱硫及び脱硝を
行う排ガス処理方法、排ガス処理装置、及び、主ガスに
対して副ガスを添加し、粒状材料の移動層に直交流で接
触させて主ガスと副ガスとを反応させるガス処理方法及
びガス処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、活性炭等の炭素質吸着材が下
向きに移動する移動層に対してアンモニアを添加した排
ガスを水平方向に供給し、排ガス中のSO2等の硫黄酸
化物(SOX)を炭素質吸着材で吸着除去すると共に、
排ガス中のNO等の窒素酸化物(NOX)を炭素質吸着
材に吸着されたアンモニアにより還元して除去する排ガ
ス処理方法が知られている。
【0003】このような、排ガス処理方法においては、
ランニングコストを低減すべく、少ないアンモニアの添
加量で効率よく排ガスを脱硝することが必要とされ、例
えば、特開平11−137966号公報には、吸着塔の
上部に供給される排ガスにのみアンモニアを添加する一
方、吸着塔の下部に供給される排ガスにはアンモニアを
添加させない排ガス処理方法が開示されている。吸着塔
の下部では、硫黄酸化物の除去に伴って多量の硫酸等が
炭素質吸着材に吸着されており、ここにアンモニアを供
給してもアンモニアが硫酸等との反応に消費されて脱硝
にあまり寄与しないからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような排ガス処理方法においては、脱硫・脱硝がなされ
て排ガス処理装置から排出される処理済み排ガスにアン
モニアがリークする場合があった。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、アンモニアリーク量を低減することが可能な排
ガス処理装置、排ガス処理方法、ガス処理方法及びガス
処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を進めたところ、移動層で排ガスが供給される領域のう
ち、移動層の移動方向の上流部からアンモニアが多くリ
ークすることを見出すと共に、この上流部からのアンモ
ニアのリークは、炭素質吸着材の再生過程で生成し炭素
質吸着材と共に移動槽内に流入する還元性物質が上流部
で脱硝に寄与するために起こることを見出し本発明に想
到するに至った。
【0007】本発明に係る排ガス処理方法は、所定の方
向に移動される炭素質吸着材の移動層に対して移動層の
移動方向と略直交するように窒素酸化物及び硫黄酸化物
を含有する排ガスを供給し、供給する排ガスに対して移
動層の移動方向に所定の濃度分布が形成されるようにア
ンモニアを添加し、炭素質吸着材を利用して排ガスの脱
硫及び脱硝を行うと共に、脱硫及び脱硝を行った後の炭
素質吸着材を加熱により再生し移動層の上流側に戻す排
ガス処理方法において、供給する排ガスで移動方向の所
定の第一範囲におけるアンモニア濃度を、移動方向の上
流側ほど低くすることを特徴とする。
【0008】本発明に係る排ガス処理装置は、所定の方
向に移動される炭素質吸着材の移動層に対して移動層の
移動方向と略直交するように窒素酸化物及び硫黄酸化物
を含有する排ガスを供給し、供給する排ガスに対して移
動層の移動方向に所定の濃度分布が形成されるようにア
ンモニアを添加し、炭素質吸着材を利用して排ガスの脱
硫及び脱硝を行うと共に、脱硫及び脱硝を行った後の炭
素質吸着材を加熱により再生し移動層の上流側に戻す排
ガス処理装置において、供給する排ガスで移動方向の所
定の第一範囲におけるアンモニア濃度を、移動方向の上
流側ほど低くさせる濃度差付加アンモニア供給手段を備
えることを特徴とする。
【0009】本発明に係る排ガス処理方法及び排ガス処
理装置によれば、炭素質吸着材の移動層において、排ガ
ス中の窒素酸化物と、炭素質吸着材に吸着されたアンモ
ニアと、が反応し排ガスの脱硝が行われると共に、排ガ
ス中の硫黄酸化物が炭素質吸着材に硫酸や硫酸アンモニ
ウム塩として吸着され排ガスの脱硫が行われる。
【0010】一方、排ガスと接触した後の炭素質吸着材
を加熱することによって炭素質吸着材からSO2等が脱
離され炭素質吸着材の再生が行われるが、このとき炭素
質吸着材に吸着された硫酸及び硫酸アンモニウム塩と、
炭素質吸着材とが反応して炭素質吸着材の表面に表面酸
化物が生成され、さらに、この表面酸化物がアンモニア
と反応して分解されて炭素質吸着材の表面に還元性物質
が生成される。
【0011】このような還元性物質が炭素質吸着材と共
に移動層の上流側に循環されると、この還元性物質は排
ガス中の窒素酸化物と反応して脱硝を行う。そして、こ
の還元性物質による脱硝速度は、アンモニアによる脱硝
速度よりも十分に速い。このため、還元性物質が多く存
在する移動層の上流側では還元性物質による脱硝反応が
アンモニアによる脱硝反応よりも支配的となり、上流側
ほど脱硝に必要なアンモニアの量が少なくてすむ。
【0012】そして、本発明においては、移動層に供給
する排ガスに対して、移動層の移動方向の上流側ほどア
ンモニア濃度が低くなる第一範囲を形成するため、この
第一範囲においてアンモニアを必要としない上流側のア
ンモニア濃度が下流側に比して低下され、この第一範囲
のアンモニア濃度をほぼ一定、或いは、上流に向かって
高くする場合に比して、脱硝に寄与することなく排出さ
れるアンモニアが低減される。また、上流側ほど、還元
性物質による脱硝が行われるので、このように上流側の
アンモニア濃度を低くしても、上流側での脱硝率は低下
しない。
【0013】ここで、移動層に供給する排ガスで、第一
範囲よりも移動層移動方向下流側の所定の第二範囲のア
ンモニア濃度を、移動方向の下流側ほど低くすることが
好ましい。
【0014】移動層反応塔において、下流側の炭素質吸
着材ほど排ガスと長く接触しているため、下流側ほど炭
素質吸着材に吸着された硫酸や硫酸アンモニウム塩の量
が多くなる。そして、このように硫酸等が多く吸着され
た炭素質吸着材にアンモニアを供給しても、このアンモ
ニアが硫酸等との反応に消費され、脱硝にはほとんど寄
与しない。このため、第一範囲よりも下流側において、
排ガス中のアンモニア濃度が下流側に向かって低くなる
ような第二範囲を形成することにより、アンモニアの無
駄な添加が抑制される。また、第二範囲において、上流
側ほど吸着された硫酸等の量が少なくアンモニアが無駄
となりにくいので、このように上流側のアンモニア濃度
が高くなるようにすることにより、第二範囲の上流側で
の脱硝率は低下しない。
【0015】また、移動層に供給する排ガスで、第二範
囲よりも移動層移動方向下流側の所定の第三範囲のアン
モニア濃度をほぼゼロとすることが好ましい。
【0016】第二範囲よりも下流側において、炭素質吸
着材に吸着された硫酸等の量はかなり多くなり、アンモ
ニアの添加はほとんど無意味となる。そこで、第二範囲
よりも下流側において、アンモニアの濃度をほとんどゼ
ロとすることにより、無駄なアンモニアの添加を効率的
に低減できる。特に排ガス中の硫黄酸化物の濃度が高い
場合等に有効である。
【0017】また、排ガスをあらかじめ複数に分割し、
分割された排ガスにアンモニアを各々添加することによ
って、移動層に供給する排ガスのアンモニア濃度分布を
形成することが好ましい。
【0018】このようにガスを分割してアンモニアを添
加することにより、移動層に供給されるアンモニアの濃
度分布の形成や制御が容易に行なえる。
【0019】また、移動層と接触して排出された排ガス
のアンモニア濃度に関する情報を取得し、排出される排
ガス中のアンモニアが少なくなるように、移動層に供給
する排ガスのアンモニア濃度分布を調節することが好ま
しい。
【0020】これにより、移動層に供給される排ガスの
アンモニア濃度分布が、処理済み排ガスにリークしたア
ンモニア量に基づいてフィードバック制御されるため、
排ガス中の窒素酸化物や硫黄酸化物の濃度が変動する場
合等でも、アンモニアの濃度分布が常に最適化され、ア
ンモニアリーク量をより確実に低減することができる。
【0021】本発明に係るガス処理方法は、所定の方向
に移動される粒状材料の移動層に対して移動層の移動方
向と略直交するように主ガスを供給し、供給する主ガス
に対して移動層の移動方向に所定の濃度分布が形成され
るように副ガスを添加し、粒状材料を利用して主ガスと
副ガスとの反応を行うガス処理方法において、移動層と
接触して排出されたガス中の副ガス濃度に関する情報を
取得し、排出される排ガス中の副ガスが少なくなるよう
に、供給する主ガス中の副ガスの濃度分布を調節するこ
とを特徴とする。
【0022】また、本発明に係るガス処理装置は、所定
の方向に移動される粒状材料の移動層に対して移動層の
移動方向と略直交するように主ガスを供給し、供給する
主ガスに対して移動層の移動方向に所定の濃度分布が形
成されるように副ガスを添加し、粒状材料を利用して主
ガスと副ガスとの反応を行うガス処理装置において、移
動層と接触して排出されたガス中の副ガス濃度に関する
情報を取得する副ガス濃度取得手段と、排出される排ガ
ス中の副ガスが少なくなるように、供給する主ガス中の
副ガスの濃度分布を調節する副ガス濃度調節手段と、を
備えることを特徴とする。
【0023】本発明に係るガス処理方法及びガス処理装
置によれば、移動層に供給される主ガス中の副ガスの濃
度分布が、処理済みガスにリークした副ガス量に基づい
てフィードバック制御されるため、主ガスの状態、成
分、流量等が変動する場合や、移動層の粒状材料の状
態、成分、流量等が変動する場合でも、副ガスの濃度分
布が常に最適化され、処理済みガスにリークする副ガス
量の低減が可能とされる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明に係る排ガス処理装置及び排ガス処理方法の好適
な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明
において、同一または相当要素には同一の符号を付し、
重複する説明は省略する。
【0025】図1は、第一実施形態の排ガス処理装置を
示す概略構成図である。
【0026】本実施形態に係る排ガス処理装置100
は、主として、排ガスを炭素質吸着材の移動層と接触さ
せる移動層反応塔30と、移動層反応塔30で排ガスと
接触した後の炭素質吸着材を高温で加熱して吸着物の脱
離や分解等を行い炭素質吸着材を再生する再生塔22
と、再生された炭素質吸着材から粉化した炭素質吸着材
を除去する分離器28と、炭素質吸着材を移動層反応塔
30から再生塔22へ、再生塔22から分離器28へ、
分離器28から移動層反応塔30へと各々供給するバケ
ットコンベア等の循環装置14と、再生塔22で生成し
たガスを洗浄しSO 2ガスを選択的に回収する洗浄塔2
5と、を備えて構成され、鉱石焼結炉の排ガスを脱硫脱
硝処理するものである。
【0027】移動層反応塔30は、縦型筒状をなし、循
環装置14によって供給される再生された炭素質吸着材
を、上端に設置されたロータリーバルブ6によって内部
に導入する一方、導入された炭素質吸着材を移動層反応
塔30の下端に設置されたロータリーバルブ7を介して
再生塔22に向けて排出する。これによって、移動層反
応塔30内には、炭素質吸着材が所定の速度で下方に移
動する移動層33が形成される。
【0028】ここで、炭素質吸着材としては、石炭に酸
化処理、熱処理又は水蒸気等による賦活を施すことによ
って得られた活性炭、活性コークス、活性チャー等が使
用できる。また、活性炭、活性コークス、活性チャー等
にバナジウム、鉄、銅、マンガン等の金属化合物を担持
させたものを使用することもできる。
【0029】移動層反応塔30の側面には、ルーバー羽
根形状とされガスの流通が可能とされた入口ルーバー開
口部37と、出口ルーバー開口部38とが対向設置され
ている。
【0030】入口ルーバー開口部37及び出口ルーバー
開口部38には、これらの開口部を各々外側から覆うよ
うに形成された入口ダクト39と、出口ダクト40とが
各々接続されている。
【0031】この入口ダクト39には鉱石焼結炉からの
排ガス導入ライン41が接続されると共に、出口ダクト
40には、処理済み排ガスを後段に導く処理済み排ガス
排出ライン42が接続されている。
【0032】そして、移動層反応塔30は、排ガスを入
口ルーバー開口部37から移動層反応塔30内に導入
し、下方に移動する移動層33と略直交するように接触
させた後、出口ルーバー開口部38から排出する。
【0033】ここでは、移動層33と排ガスとが接触す
る接触領域34を上下方向に略六等分し、上から順にA
領域34a、B領域34b、C領域34c、D領域34
d、E領域34e及びF領域34f、と呼ぶこととす
る。
【0034】そして、本実施形態の排ガス処理装置10
0においては、接触領域34に供給される排ガスに対し
て、上下方向に濃度分布が設定されるようにアンモニア
を添加する濃度差付加アンモニア添加手段50を備えて
いる。
【0035】濃度差付加アンモニア添加手段50は、入
口ダクト39内を第一流路52a、第二流路52b、第
三流路52c、第四流路52dに各々仕切るベーン51
a,51b,51cと、第一流路52a〜第三流路52
cを流れる排ガスに対して所定の量のアンモニアを各々
供給するアンモニア供給装置55と、によって構成され
ている。
【0036】ベーン51a〜51cは、入口ダクト39
内を、主として移動層33のA領域34aに供給される
ガスが通る第一流路52a、主としてB領域34bに供
給されるガスが通る第二流路52b、主としてC領域3
4cに供給されるガスが通る第三流路52c、及び、主
としてD領域34d〜F領域34fに供給されるガスが
通る第四流路52dの4つに仕切り、これら第一流路5
2a〜第四流路52dを流れるガスの互いの混合を抑制
する。
【0037】アンモニア供給装置55は、第一流路52
a,第二流路52b,第三流路52cに対して各々アン
モニアを供給可能なアンモニアノズル56a,アンモニ
アノズル56b,アンモニアノズル56cを備えてい
る。
【0038】また、アンモニア供給装置55は、外部か
らアンモニアが供給されると共に、アンモニアノズル5
6a〜56cに対して各々所定量のアンモニアを供給
し、各第一流路52a〜第三流路52c内を流れる排ガ
スのアンモニア濃度を調節する調節装置57を有してい
る。
【0039】この調節装置57は、第一流路52aの排
ガスのアンモニア濃度が第二流路52bの排ガスのアン
モニア濃度よりも低くなり、さらに、第三流路52cの
排ガスのアンモニア濃度が第二流路52bの排ガスのア
ンモニア濃度よりも低くなるように、各アンモニアノズ
ル56a〜56cに対してアンモニアを供給する。な
お、第四流路52dの排ガスにはアンモニアが添加され
ずアンモニア濃度がほぼゼロとなるようになっている。
【0040】次に、本実施形態に係る排ガス処理装置1
00の動作及び排ガス処理方法について説明する。
【0041】まず、ロータリーバルブ6,7、再生塔2
2、分離器28及び循環装置14を駆動して炭素質吸着
材の循環を開始し、移動層反応塔30内に移動層33を
形成させると共に再生塔22での炭素質吸着材の再生、
分離器28による炭素質吸着材からの微粉の除去を開始
する。また、排ガス導入ライン41を介して鉱石焼結炉
から硫黄酸化物及び窒素酸化物を含む排ガスを移動層反
応塔30に導入すると共に、調節装置57によって入口
ダクト39内の第一流路52a〜第三流路52cに対し
て各々所定の量のアンモニアを添加する。
【0042】これにより、排ガスは、第一流路52a〜
第四流路52dの何れかの流路に分割され、特に、第一
流路52a〜第三流路52cにおいては所定の濃度でア
ンモニアが添加されて、第一流路52a〜第四流路52
dに対応する移動層33のA領域34a〜F領域34f
に供給され、A領域34a〜F領域34fの炭素質吸着
材と接触した後、出口ダクト40を介して排出される。
【0043】このとき、移動層33のA領域34a〜F
領域34fにおいて、排ガス中の硫黄酸化物、例えば、
SOは、炭素質吸着材と接触し硫酸の形で吸着され、吸
着された硫酸の一部はアンモニアと反応して酸性硫酸ア
ンモニウムや硫酸アンモニウム等となる。
【0044】また、排ガス中の窒素酸化物、例えば、N
Oは、A領域34a〜F領域34fにおいて、炭素質吸
着材の触媒作用、すなわち、炭素質吸着材に吸着された
アンモニアとの反応により還元されて窒素と水になって
除去される。
【0045】このようにして、排ガスと接触した後の炭
素質吸着材は移動層反応塔30から排出されて再生塔2
2で加熱され、これによって炭素質吸着材に吸着されて
いたSO2等の硫黄酸化物ガス等が脱離し、炭素質吸着
材の再賦活がなされる。このとき、吸着していた硫酸及
び硫酸アンモニウム塩と、炭素質吸着材とが反応して炭
素質吸着材の表面に表面酸化物が生成されると共に、こ
の表面酸化物がアンモニアと反応して分解され炭素質吸
着材の表面に還元性物質が生成される。そして、このよ
うな還元性物質を含む炭素質吸着材が移動層反応塔30
の上部に再び供給されて移動層33が形成される。
【0046】上述のようにして形成された還元性物質
は、接触領域34において排ガスと接触すると、排ガス
中の窒素酸化物と反応して窒素酸化物を還元させ脱硝を
行う。そして、この還元性物質による窒素酸化物の脱硝
速度は、炭素質吸着材に吸着されたアンモニアによる脱
硝速度に比して十分に速いので、特に、接触領域34の
上流側では、還元性物質による脱硝が支配的となり、炭
素質吸着材に吸着されたアンモニアが脱硝によって消費
されず、供給されるアンモニアがリークしやすい。
【0047】ところが、本実施形態においては、濃度差
付加アンモニア添加手段50によって、移動層33のA
領域34aに供給される排ガスのアンモニア濃度が、B
領域34bに供給される排ガスアンモニアの濃度よりも
低くされ、略A領域34a〜B領域34bの中上側まで
(中程まで)の領域(第一範囲)に供給される排ガスの
アンモニアの濃度が上流側に向かって低くなるようにさ
れているので、脱硝のためのアンモニアをあまり必要と
しない上流側へのアンモニア供給量が低減され、移動層
33から排出される処理済み排ガス中のアンモニアのリ
ーク量が低減されている。
【0048】また、濃度差付加アンモニア添加手段50
によって、C領域34cに供給される排ガスのアンモニ
ア濃度が、B領域34bに供給される排ガスのアンモニ
アの濃度よりも低くされ、さらに、D領域34dに供給
される排ガスのアンモニア濃度はC領域34cに供給さ
れる排ガスのアンモニア濃度よりも低くされるため、略
B領域34bの中下側から(中程から)D領域34dの
中上側まで(中程まで)の領域(第二範囲)に供給され
る排ガスのアンモニアの濃度が下流側に向かって低くな
るようにされる。このため、下流側に向かって硫酸等の
吸着量が増えアンモニアの無駄が増えるのに対応して下
流側ほどアンモニアの供給量が低減され、上流側での脱
硝効率を悪化させることなくアンモニアの無駄が低減さ
れている。
【0049】さらに、このように炭素質吸着材は下向き
に移動するため、炭素質吸着材における硫酸や酸性硫酸
アンモニウム等の吸着濃度は移動層33の下流側になる
ほど高くなり、特に、移動層33の下側のD領域34d
〜F領域34fに供給される排ガスにアンモニアを添加
しても、このアンモニアは吸着された硫酸等をアンモニ
ア塩とすることにほとんど消費されて排ガスの脱硝率を
高める効果がほとんどない。
【0050】従って、本実施形態においては、濃度差付
加アンモニア添加手段50によって、略D領域34dの
中下側から(中程から)F領域34fまでの領域(第三
範囲)に供給される排ガスのアンモニア濃度がほとんど
ゼロとされるので、アンモニアの無駄が防止されランニ
ングコストが低減されている。
【0051】次に、第二実施形態に係る排ガス処理装置
について、図2を参照して説明する。本実施形態の排ガ
ス処理装置200が第一実施形態の排ガス処理装置10
0と異なる点は、出口ダクト40内で上下方向に離間配
設され移動層33から排出される処理済み排出ガスのア
ンモニア濃度をモニタするアンモニアセンサ62を複数
備える点である。
【0052】これに対応して、濃度差付加アンモニア添
加手段50のアンモニア供給装置55は、アンモニアセ
ンサ62によって取得される処理済みガスのアンモニア
濃度の上下方向の分布に基づいて、第一流路52aの排
ガスのアンモニア濃度と第二流路52bの排ガスのアン
モニア濃度との差や、第二流路52bの排ガスのアンモ
ニア濃度と第三流路52cの排ガス中のアンモニア濃度
との差を最適化し、処理済み排出ガスにリークするアン
モニアが最も少なくなるようにする。
【0053】本実施形態によれば、移動層33に供給さ
れる排ガスのアンモニア濃度分布が、処理済み排ガスの
アンモニアのリークの分布に基づいてフィードバック制
御されるため、排ガス中の窒素酸化物や硫黄酸化物の濃
度が変動する場合等でも、アンモニアの添加量が常に最
適化され、アンモニアリーク量をより確実に低減するこ
とができる。
【0054】次に、第三実施形態に係る排ガス処理装置
について、図3及び図4を参照して説明する。本実施形
態の排ガス処理装置が第一実施形態の排ガス処理装置1
00と異なる点は、移動層33が複数並設される移動層
反応塔95を備えている点である。
【0055】移動層反応塔95は、第一実施形態の移動
層反応塔30を、入口ルーバー開口部37が互いに対面
し、入口ダクト39を互いに共用するように2つ組み合
わせて構成されている。
【0056】この入口ダクト39には、図4に示すよう
に、入口ダクト39内に側方から排ガスを導入する導入
ダクト39bが併設され、この導入ダクト39bの下部
に排ガス導入ライン41が接続されている。そして、こ
の導入ダクト39bには、第一実施形態と同様に、移動
層33のA領域34a〜F領域34fに各々対応する第
一流路52a〜第四流路52dが、ベーン51a〜51
cによって形成されると共に、第一流路52a〜第三流
路52cに対してアンモニア供給装置55によって各々
アンモニアが供給される。
【0057】このような、排ガス処理装置においても、
移動層33に供給される排ガスのアンモニア濃度が調節
され、第一実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0058】続いて、第一実施形態の排ガス処理装置1
00及び排ガス処理方法を用いた場合の実施例について
説明する。
【0059】炭素質吸着材として活性チャーを用い、4
つの異なる濃度分布で排ガスに対してアンモニアを添加
して移動層33に供給し、各々126時間経過後に移動
層33から排出された排ガスの上下方向のアンモニア濃
度分布、平均リークアンモニア量、平均脱硝率、平均脱
硫率を測定した。
【0060】ここで、空間速度は480(1/h)であ
り、排ガスのSO2濃度は220ppm、NO濃度は2
50ppm、水分濃度は20%、酸素濃度は5%であ
り、さらに、排ガスの温度は120℃であった。なお、
排ガスに供給するアンモニアの総量は、いずれの濃度分
布の場合も常に同一となるようにし、排ガスの平均アン
モニア濃度を230ppmとした。
【0061】まず、比較例1として、表1に示すよう
に、A領域34a、B領域34b、C領域34cに供給
する排ガスのアンモニア濃度をいずれも同じ460pp
mとして測定値を得た。
【表1】 次に、比較例2として、上流側ほど排ガスのアンモニア
濃度が高くなるようにすべく、A領域34a、B領域3
4b、C領域34cに供給する排ガスのアンモニア濃度
を、それぞれ、540ppm,460ppm,380p
pmとして測定値を得た。
【0062】また、実施例1として、A領域34aに供
給する排ガスのアンモニア濃度をB領域34bよりも低
くすると共に、C領域34cに供給する排ガスのアンモ
ニア濃度をB領域34bよりも低くなるようにすべく、
A領域34a、B領域34b、C領域34cに供給する
排ガスのアンモニア濃度をそれぞれ、420ppm,5
40ppm,420ppmとして測定値を得た。
【0063】さらに、実施例2として、A領域34aに
供給する排ガスのアンモニア濃度、B領域34bに供給
する排ガスのアンモニア濃度、C領域34cに供給する
排ガスのアンモニア濃度が、順に高くなるようにすべ
く、A領域34a、B領域34b、C領域34cに供給
する排ガスのアンモニア濃度をそれぞれ、380pp
m,460ppm,540ppmとして測定値を得た。
【0064】このようにして得られた処理済み排ガスの
アンモニアリーク量の上下方向の濃度分布を図5に、平
均アンモニアリーク量、平均脱硝率及び平均脱硫率の結
果を表1に示す。
【0065】図5より明らかなように、A領域34a〜
C領域34cに供給する排ガスのアンモニア濃度を一定
とした場合(比較例1)には、特に、A領域34a付近
から多くのアンモニアがリークすることがわかる。そし
て、A領域34aのアンモニア濃度をB領域34bより
も高くした場合(比較例2)でも、リーク量が増えるの
みであり傾向は変わらない。
【0066】これに対して、実施例1や実施例2のよう
に、A領域34aに供給する排ガスのアンモニア濃度を
B領域34bに供給する排ガスのアンモニア濃度よりも
低くし、移動層33の上流側(第一範囲)において上流
側ほどアンモニア濃度が低くなるようにすることによ
り、A領域34aからのアンモニアのリークが減少し、
平均アンモニアリーク濃度も減少した。しかも、平均脱
硝率は、比較例1や比較例2と同等又はそれ以上とな
り、本発明の排ガス処理装置及び排ガス処理方法によっ
て、脱硝率を低下することなくアンモニアリーク量を低
減できることが明らかとなった。また、脱硫率にもほと
んど変化を与えることがない。
【0067】また、実施例1のように、C領域34cに
供給する排ガスのアンモニア濃度をB領域34bに供給
する排ガスのアンモニア濃度よりも低くし、第一範囲よ
りも下流側の第二範囲においてアンモニア濃度を下流側
ほど低くすることにより、実施例2に比してC領域34
cからのアンモニアのリークも少なくなり、より平均リ
ークアンモニア量も低減された。
【0068】なお、本発明に係る排ガス処理装置及び排
ガス処理方法は、上記実施形態に限定されるものではな
く、種々の変形態様をとることが可能である。
【0069】上記実施形態では、濃度差付加アンモニア
添加手段50において、ベーン51a〜51cによって
第一流路52a〜第四流路52dを形成しているがこれ
に限られない。例えば、ベーンに代えて、移動層33に
供給される排ガスをA領域34a〜F領域34fまでに
対応する複数のダクトで完全に分離させてもよい。
【0070】また、ベーン等で排ガスを分割させず、入
口ルーバー開口部37の近傍で、A領域34a〜C領域
34cに対応する部分に、アンモニアノズル56a〜5
6cによってアンモニアを各々供給して濃度分布を形成
してもよい。
【0071】また、上記実施形態では、移動層33の下
半分のD領域34d〜F領域34fに供給される排ガス
にアンモニアを供給しない、いわゆる、半工程式のアン
モニア添加を行っているが、排ガスの窒素酸化物や硫黄
酸化物の濃度によって、例えば、移動層33の全てのA
領域34a〜F領域34fにアンモニアを供給するいわ
ゆる、全工程式のアンモニア添加としてもよく、また、
移動層33の上流側2/3の領域、すなわち、移動層の
A領域34a〜D領域34dにアンモニアを供給する、
いわゆる、2/3工程式のアンモニア添加としてもよ
い。
【0072】また、上記実施形態では、炭素質吸着材が
下方に移動する移動層反応塔30を採用しているが、炭
素質吸着材が水平等に移動する反応装置でもよい。
【0073】また、上記実施形態では、排ガスとして、
鉱石焼結炉からの排ガスを使用しているが、発電用等の
燃焼ボイラからの排ガス等、脱硫及び脱硝が必要とされ
る排ガスに適用できる。
【0074】また、上記第二実施形態では、処理済み排
ガス中のアンモニアリーク量の移動層移動方向の濃度分
布に基づいて、移動層33に供給する排ガスのアンモニ
ア濃度分布をフィードバック制御しており、排ガスの状
態、成分、流量等が大きく変動する場合や、炭素質吸着
材の状態、成分、流量等が大きく変動する場合でもアン
モニアの濃度分布が常に最適化され、処理済みガスにリ
ークするアンモニア量の低減が可能となっている。
【0075】このため、例えば、還元性物質を有さない
炭素質吸着材が移動層反応塔30に導入される場合でも
アンモニアの濃度分布の最適化ができ、このとき、移動
層33に供給される排ガスにおいて、必ずしも移動層上
流側ほどアンモニアの濃度分布が低くなるような領域を
形成しなくてもよい。さらに、この場合、添加するガス
もアンモニアに限られず、添加対象となるガスも脱硝・
脱硝を要する排ガスに限られず、移動層を構成する粒状
材料も炭素質吸着材に限られず他の触媒材料等が使用で
き、要は、排ガス等の主ガスに対して移動層の移動方向
に濃度分布が形成されるようにアンモニア等の副ガスを
添加して炭素質吸着材等の粒状材料の移動層に導入し、
粒状材料を利用して主ガスと副ガスとを反応させるガス
処理装置及びガス処理方法に適用できる。そして、移動
層と接触して排出されたガス中の副ガス濃度に関する情
報をセンサ等の副ガス濃度取得手段により取得し、排出
される排ガス中の副ガスが少なくなるように、供給する
主ガス中の副ガスの濃度分布を副ガス濃度調節手段によ
り調節することにより、副ガスのリーク量が低減でき
る。
【0076】
【発明の効果】上記のように、本発明に係る排ガス処理
方法及び排ガス処理装置によれば、移動層に供給する排
ガスで移動層の移動方向の所定の第一範囲におけるアン
モニア濃度を、移動層の移動方向の上流側ほど低くする
ので、アンモニアを必要としない上流側のアンモニア濃
度が下流側に比して低下され、この第一範囲のアンモニ
ア濃度をほぼ一定、或いは、上流に向かって高くする場
合に比して、脱硝に寄与することなく排出されるアンモ
ニアが低減される。また、上流側ほど、還元性物質によ
る脱硝が行われるので、このように上流側のアンモニア
濃度を低くしても、上流側での脱硝率が低下しない。
【0077】また、本発明に係るガス処理方法及びガス
処理装置は、移動層と接触して排出されたガス中の副ガ
ス濃度に関する情報を取得し、排出される排ガス中の副
ガスが少なくなるように、供給する主ガス中の副ガスの
濃度分布を調節して副ガスの濃度分布がフィードバック
制御されるので、主ガスの状態、成分、流量等が変動す
る場合や、移動層の粒状材料の状態、成分、流量等が変
動する場合でも、副ガスの濃度分布が常に最適化され、
処理済みガスに排出される副ガス量の低減が可能とされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態の排ガス処理装置を示す概略構成
図である。
【図2】第二実施形態の排ガス処理装置を示す概略構成
図である。
【図3】第三実施形態の排ガス処理装置に係る移動層反
応塔を示す概略構成図である。
【図4】図3のI−I矢視図である。
【図5】第一実施形態の排ガス処理装置の移動層から排
出される処理済み排ガスのアンモニア濃度の上下方向の
分布図である。
【符号の説明】
33…移動層、50…濃度差付加アンモニア添加手段、
100,200…排ガス処理装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 建夫 東京都西東京市谷戸町二丁目1番1号 住 友重機械工業株式会社田無製造所内 (72)発明者 加藤 洋一 東京都西東京市谷戸町二丁目1番1号 住 友重機械工業株式会社田無製造所内 (72)発明者 渡部 輝雄 東京都西東京市谷戸町二丁目1番1号 住 友重機械工業株式会社田無製造所内 Fターム(参考) 4D002 AA02 AA12 AC01 AC02 BA02 BA04 BA06 CA08 DA07 EA02 EA08 GA01 GA03 GB02 HA01 4D048 AA06 AC04 BA05X BD01 CC41 CC61 CD01 DA01 DA10 EA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の方向に移動される炭素質吸着材の
    移動層に対して前記移動層の移動方向と略直交するよう
    に窒素酸化物及び硫黄酸化物を含有する排ガスを供給
    し、前記供給する排ガスに対して前記移動層の移動方向
    に所定の濃度分布が形成されるようにアンモニアを添加
    し、前記炭素質吸着材を利用して前記排ガスの脱硫及び
    脱硝を行うと共に、前記脱硫及び脱硝を行った後の炭素
    質吸着材を加熱により再生し前記移動層の上流側に戻す
    排ガス処理方法において、 前記供給する排ガスで前記移動方向の所定の第一範囲に
    おけるアンモニア濃度を、前記移動方向の上流側ほど低
    くすることを特徴とする、排ガス処理方法。
  2. 【請求項2】 前記供給する排ガスで、前記第一範囲よ
    りも前記移動方向下流側の所定の第二範囲のアンモニア
    濃度を、前記移動方向の下流側ほど低くすることを特徴
    とする請求項1に記載の排ガス処理方法。
  3. 【請求項3】 前記供給する排ガスで、前記第二範囲よ
    りも前記移動方向下流側の所定の第三範囲のアンモニア
    濃度をほぼゼロとすることを特徴とする、請求項2に記
    載の排ガス処理方法。
  4. 【請求項4】 前記排ガスをあらかじめ複数に分割し、
    分割された排ガスにアンモニアを各々添加することによ
    って、前記供給する排ガスのアンモニア濃度分布を形成
    することを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記
    載の排ガス処理方法。
  5. 【請求項5】 前記移動層と接触して排出された排ガス
    のアンモニア濃度に関する情報を取得し、前記排出され
    る排ガス中のアンモニアが少なくなるように、前記供給
    する排ガスのアンモニア濃度分布を調節することを特徴
    とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の排ガス処理
    方法。
  6. 【請求項6】 所定の方向に移動される炭素質吸着材の
    移動層に対して前記移動層の移動方向と略直交するよう
    に窒素酸化物及び硫黄酸化物を含有する排ガスを供給
    し、前記供給する排ガスに対して前記移動層の移動方向
    に所定の濃度分布が形成されるようにアンモニアを添加
    し、前記炭素質吸着材を利用して前記排ガスの脱硫及び
    脱硝を行うと共に、前記脱硫及び脱硝を行った後の炭素
    質吸着材を加熱により再生し前記移動層の上流側に戻す
    排ガス処理装置において、 前記供給する排ガスで前記移動方向の所定の第一範囲に
    おけるアンモニア濃度を、前記移動方向の上流側ほど低
    くさせる濃度差付加アンモニア供給手段を備えることを
    特徴とする、排ガス処理装置。
  7. 【請求項7】 所定の方向に移動される粒状材料の移動
    層に対して前記移動層の移動方向と略直交するように主
    ガスを供給し、前記供給する主ガスに対して前記移動層
    の移動方向に所定の濃度分布が形成されるように副ガス
    を添加し、前記粒状材料を利用して前記主ガスと前記副
    ガスとの反応を行うガス処理方法において、 前記移動層と接触して排出されたガス中の副ガス濃度に
    関する情報を取得し、前記排出される排ガス中の副ガス
    が少なくなるように、前記供給する主ガス中の副ガスの
    濃度分布を調節することを特徴とするガス処理方法。
  8. 【請求項8】 所定の方向に移動される粒状材料の移動
    層に対して前記移動層の移動方向と略直交するように主
    ガスを供給し、前記供給する主ガスに対して前記移動層
    の移動方向に所定の濃度分布が形成されるように副ガス
    を添加し、前記粒状材料を利用して前記主ガスと前記副
    ガスとの反応を行うガス処理装置において、 前記移動層と接触して排出されたガス中の副ガス濃度に
    関する情報を取得する副ガス濃度取得手段と、 前記排出される排ガス中の副ガスが少なくなるように、
    前記供給する主ガス中の副ガスの濃度分布を調節する副
    ガス濃度調節手段と、 を備えることを特徴とするガス処理装置。
JP2002101704A 2002-04-03 2002-04-03 排ガス処理方法、排ガス処理装置、ガス処理方法及びガス処理装置 Pending JP2003290624A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002101704A JP2003290624A (ja) 2002-04-03 2002-04-03 排ガス処理方法、排ガス処理装置、ガス処理方法及びガス処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002101704A JP2003290624A (ja) 2002-04-03 2002-04-03 排ガス処理方法、排ガス処理装置、ガス処理方法及びガス処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003290624A true JP2003290624A (ja) 2003-10-14

Family

ID=29241931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002101704A Pending JP2003290624A (ja) 2002-04-03 2002-04-03 排ガス処理方法、排ガス処理装置、ガス処理方法及びガス処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003290624A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108371872A (zh) * 2018-04-08 2018-08-07 中冶长天国际工程有限责任公司 高效脱硝的脱硫脱硝装置
KR101977343B1 (ko) * 2018-12-19 2019-05-10 주식회사 신명엔텍 기류 지연판을 구비한 질소산화물 저감 장치
RU2758368C1 (ru) * 2018-04-08 2021-10-28 Чжуне Чантянь Интернэшнл Инджиниринг Ко., Лтд. Система для десульфуризации, денитрификации и удаления аммиака

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108371872A (zh) * 2018-04-08 2018-08-07 中冶长天国际工程有限责任公司 高效脱硝的脱硫脱硝装置
WO2019196486A1 (zh) * 2018-04-08 2019-10-17 中冶长天国际工程有限责任公司 高效脱硝的脱硫脱硝装置
KR20200104404A (ko) * 2018-04-08 2020-09-03 종예 창티엔 인터내셔날 엔지니어링 컴퍼니 리미티드 높은 탈질 효율을 갖는 탈황 및 탈질 장치
RU2758368C1 (ru) * 2018-04-08 2021-10-28 Чжуне Чантянь Интернэшнл Инджиниринг Ко., Лтд. Система для десульфуризации, денитрификации и удаления аммиака
RU2760553C1 (ru) * 2018-04-08 2021-11-29 Чжуне Чантянь Интернэшнл Инджиниринг Ко., Лтд. Устройство десульфуризации и денитрации, имеющее высокую эффективность
KR102422222B1 (ko) * 2018-04-08 2022-07-19 종예 창티엔 인터내셔날 엔지니어링 컴퍼니 리미티드 높은 탈질 효율을 갖는 탈황 및 탈질 장치
KR101977343B1 (ko) * 2018-12-19 2019-05-10 주식회사 신명엔텍 기류 지연판을 구비한 질소산화물 저감 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1911491A (zh) 移动床烟气脱硫脱硝除尘工艺
CN106994287A (zh) 一种用于燃煤电站烟气干法脱硫脱硝的系统和方法
KR100660234B1 (ko) 소결 배기가스의 건식 청정 시스템 및 건식 청정 방법
US7235220B2 (en) Exhaust gas treatment method, exhaust gas treatment system, and catalytic oxidation apparatus
CN112191083A (zh) 烧结烟气活性焦脱硫脱硝超低排放处理系统及其方法
CN112638505A (zh) 选择性催化还原方法和使并行烟道气处理系统的失活的scr催化剂再生的方法
EP0604198B1 (en) Method for treating ammonia
KR20080059958A (ko) 오존 및 활성 코크스에 의한 배가스 동시 탈황 탈질 방법
US20040213720A1 (en) Method for treating flue gases containing ammonia
JP2003290624A (ja) 排ガス処理方法、排ガス処理装置、ガス処理方法及びガス処理装置
KR101830477B1 (ko) 소결 배기가스 내에 포함된 질소 산화물 제거 장치 및 질소 산화물 제거 방법
CN108137359B (zh) 含有害物质液体的净化处理方法及用于实施该方法的含有害物质液体的净化处理装置
JPH0691132A (ja) 排ガスの処理方法
JP2007327389A (ja) 排ガス処理装置
KR102021935B1 (ko) 액체주석을 이용한 질소산화물 및 황산화물 제거장치 및 제거방법
JP3704159B2 (ja) 排ガス処理方法
JP2000102719A (ja) 排ガスの処理方法及び装置
JP2000254453A (ja) 排ガス処理方法及び装置
KR20030015236A (ko) 원료의 촉매 변환을 위한 장치 및 방법
JP4429404B2 (ja) 乾式排ガス処理方法及び処理装置
JP2000262861A (ja) 排ガス処理方法及び装置
JPH07265667A (ja) 排ガスの処理方法
JPH06262038A (ja) 排ガスの処理方法
JP3360854B2 (ja) 炭素材による排ガス処理方法
JP4266267B2 (ja) 排ガス処理方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070612