JP2003290610A - 積層型フィルタモジュール - Google Patents
積層型フィルタモジュールInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】セルの変形を効果的に抑制し、セルの間隔を適
正に保つことを可能にした積層型フィルタモジュールを
提供する。 【解決手段】フィルタは円筒状のフィルタコア１と、フ
ィルタコア１と同心に、その両面を平行に保って積層さ
れたセル２とを備える。このセル２は円形の２枚の濾材
３およびセル２の外周縁を密封する、環状のセルモール
ド部４からなる。各セル２間にはシールリング６が介装
される。セルモールド部４は複数個の連結要素７を備え
る。連結要素７はセルモールド部４の一方の面に設けら
れるピン状突起１０と、他方の面にピン状突起１０を受
け入れ可能に形成されるカップ状突起１１とからなる。
正に保つことを可能にした積層型フィルタモジュールを
提供する。 【解決手段】フィルタは円筒状のフィルタコア１と、フ
ィルタコア１と同心に、その両面を平行に保って積層さ
れたセル２とを備える。このセル２は円形の２枚の濾材
３およびセル２の外周縁を密封する、環状のセルモール
ド部４からなる。各セル２間にはシールリング６が介装
される。セルモールド部４は複数個の連結要素７を備え
る。連結要素７はセルモールド部４の一方の面に設けら
れるピン状突起１０と、他方の面にピン状突起１０を受
け入れ可能に形成されるカップ状突起１１とからなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は円形のフィルタセル
を積層して構成される積層型フィルタモジュールに関す
る。
を積層して構成される積層型フィルタモジュールに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】たとえば、食品、飲料、酒、ビール、ワ
イン、製造用水などの製造ラインにおいて大量の原液等
を濾過するのにフィルタが使用されている。このフィル
タにおいてはフィルタセルを一まとめに扱うことのでき
る、メンテナンスに有利なモジュール化した積層型フィ
ルタが多用されている。
イン、製造用水などの製造ラインにおいて大量の原液等
を濾過するのにフィルタが使用されている。このフィル
タにおいてはフィルタセルを一まとめに扱うことのでき
る、メンテナンスに有利なモジュール化した積層型フィ
ルタが多用されている。
【０００３】フィルタモジュールの一例について述べる
と、図５示すように、フィルタモジュールはフィルタコ
ア２１と同心を保って積層された複数枚のセル２２を備
え、各セル２２が２枚の濾材２３の内部に外周部にかけ
て傾斜したセパレータ２４を内装している。各セル２２
はその外周部を樹脂材２５によって密封されている。各
樹脂材２５はフィルタコア２１の軸方向の間隔を一定に
保つ突起２６を備える。また、積層されたセル２２を一
体に組み上げる上部および下部アダプタ２７、２８を有
する。
と、図５示すように、フィルタモジュールはフィルタコ
ア２１と同心を保って積層された複数枚のセル２２を備
え、各セル２２が２枚の濾材２３の内部に外周部にかけ
て傾斜したセパレータ２４を内装している。各セル２２
はその外周部を樹脂材２５によって密封されている。各
樹脂材２５はフィルタコア２１の軸方向の間隔を一定に
保つ突起２６を備える。また、積層されたセル２２を一
体に組み上げる上部および下部アダプタ２７、２８を有
する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
傾斜したセル２２を積層して構成されるフィルタモジュ
ールはその製造工程において平坦な円形の２枚の濾材２
３間にセパレータ２４を挟み込み、外周部を密着させた
状態で樹脂を用いて成形した後、製造ラインに供するこ
とになるが、フィルタを使用するまでの間に濾材２３が
広がり、隣接するセル２２の濾材２３が接触すること
で、フィルタモジュール全体の有効濾過面積が減少して
しまうという、難点がある。
傾斜したセル２２を積層して構成されるフィルタモジュ
ールはその製造工程において平坦な円形の２枚の濾材２
３間にセパレータ２４を挟み込み、外周部を密着させた
状態で樹脂を用いて成形した後、製造ラインに供するこ
とになるが、フィルタを使用するまでの間に濾材２３が
広がり、隣接するセル２２の濾材２３が接触すること
で、フィルタモジュール全体の有効濾過面積が減少して
しまうという、難点がある。
【０００５】さらに、セル２２の外周部にフィルタコア
軸方向の間隔を保つ突起２６が備えられるものの、組み
立て状態によっては、突起２６が有効に機能せず、たと
えば、隣接するセル２２の外周部が至近距離にある濾材
２３と接触し、濾材２３を損傷させてしまう可能性があ
る。
軸方向の間隔を保つ突起２６が備えられるものの、組み
立て状態によっては、突起２６が有効に機能せず、たと
えば、隣接するセル２２の外周部が至近距離にある濾材
２３と接触し、濾材２３を損傷させてしまう可能性があ
る。
【０００６】また、従来のフィルタモジュールにおいて
は濾過性能上、また安定性のために規定されるセル２２
同士の間隔を適正に保つことができず、設計上期待され
る性能とかけ離れた、極めて不利な運転を強いられる場
合がある。
は濾過性能上、また安定性のために規定されるセル２２
同士の間隔を適正に保つことができず、設計上期待され
る性能とかけ離れた、極めて不利な運転を強いられる場
合がある。
【０００７】一方、国際出願公開公報０１／８３０７７
号には平坦な多孔質フィルタ媒体を積層して構成される
フィルタカートリッジが開示されている。このフィルタ
カートリッジはフィルタコアに近接して設けられる、平
坦な支持要素を備え、その外周部には支持要素を持たな
い。この支持構造はフィルタ媒体の、特に、外周部の変
形が大きいフィルタモジュールには適さない。
号には平坦な多孔質フィルタ媒体を積層して構成される
フィルタカートリッジが開示されている。このフィルタ
カートリッジはフィルタコアに近接して設けられる、平
坦な支持要素を備え、その外周部には支持要素を持たな
い。この支持構造はフィルタ媒体の、特に、外周部の変
形が大きいフィルタモジュールには適さない。
【０００８】本発明の目的はセルの変形を効果的に抑制
することによりセルの間隔を常に適正に保つことを可能
にした積層型フィルタモジュールを提供することにあ
る。
することによりセルの間隔を常に適正に保つことを可能
にした積層型フィルタモジュールを提供することにあ
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】請求項１に係る発明は円
筒状のフィルタコアと、このフィルタコアと同心に、そ
の両面を互いに平行に保って積層され、外周部を密閉す
る、連結要素を備えた環状のセルモールド部を有する複
数枚のセルと、上記フィルタコアに近接して各セル間に
介装されたシールリングと、積層されたセルを一体に組
み上げる上部および下部アダプタとを備えることを特徴
とするものである。
筒状のフィルタコアと、このフィルタコアと同心に、そ
の両面を互いに平行に保って積層され、外周部を密閉す
る、連結要素を備えた環状のセルモールド部を有する複
数枚のセルと、上記フィルタコアに近接して各セル間に
介装されたシールリングと、積層されたセルを一体に組
み上げる上部および下部アダプタとを備えることを特徴
とするものである。
【００１０】本発明においてはセルの変形を効果的に抑
制することが可能で、隣接するセルの間隔を常に適正に
保つことができる。これにより、フィルタモジュール全
体の有効濾過面積を保持することができる。また、隣接
するセルの外周部が至近距離にある濾材に接触しないの
で、濾材が損傷するの防ぐことができる。
制することが可能で、隣接するセルの間隔を常に適正に
保つことができる。これにより、フィルタモジュール全
体の有効濾過面積を保持することができる。また、隣接
するセルの外周部が至近距離にある濾材に接触しないの
で、濾材が損傷するの防ぐことができる。
【００１１】請求項２に係る発明はセルがその中心部か
ら外周縁にかけて平行、かつ平坦な各面からなる断面形
状を備えることを特徴とするものである。
ら外周縁にかけて平行、かつ平坦な各面からなる断面形
状を備えることを特徴とするものである。
【００１２】請求項３に係る発明はセルがその外周縁に
沿って内装された平坦なセパレータを備えることを特徴
とするものである。
沿って内装された平坦なセパレータを備えることを特徴
とするものである。
【００１３】請求項４に係る発明は２枚の濾材間にセパ
レータを挟持するようにしたことを特徴とするものであ
る。
レータを挟持するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【００１４】請求項５に係る発明は連結要素がセルモー
ルド部の一方の面に形成される凸状第１突起部と、他方
の面に凸状第１突起部を受入可能に形成される凹状第２
突起部とからなることを特徴とするものである。
ルド部の一方の面に形成される凸状第１突起部と、他方
の面に凸状第１突起部を受入可能に形成される凹状第２
突起部とからなることを特徴とするものである。
【００１５】請求項６に係る発明は凸状第１突起部がピ
ン状突起からなり、凹状第２突起部がカップ状突起から
なることを特徴とするものである。
ン状突起からなり、凹状第２突起部がカップ状突起から
なることを特徴とするものである。
【００１６】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図１（ａ）において、本発明のフ
ィルタは円筒状のフィルタコア１と、このフィルタコア
１と同心に、その両面を平行に保って積層されたセル２
とを備える。フィルタコア１は管状構造からなり、セル
２の内側から濾過液を流出するための開口（図示せず）
を備えている。このセル２の各面は円形の２枚の濾材３
で構成される。この濾材３はゼータ電位による吸着作用
と、通常の多孔性濾材による機能的濾過作用とを得る、
セルロース、無機濾過助材、樹脂などを組み合わせたも
のである。
を参照して説明する。図１（ａ）において、本発明のフ
ィルタは円筒状のフィルタコア１と、このフィルタコア
１と同心に、その両面を平行に保って積層されたセル２
とを備える。フィルタコア１は管状構造からなり、セル
２の内側から濾過液を流出するための開口（図示せず）
を備えている。このセル２の各面は円形の２枚の濾材３
で構成される。この濾材３はゼータ電位による吸着作用
と、通常の多孔性濾材による機能的濾過作用とを得る、
セルロース、無機濾過助材、樹脂などを組み合わせたも
のである。
【００１７】濾材３は両面が平坦であり、セル２の外周
縁を密閉する、樹脂製の環状のセルモールド部４と共に
単セルを構成する。このセル２の外周縁には２枚の濾材
３間に挟まれるようにセパレータ５が内装されている
（図１（ｂ）参照）。
縁を密閉する、樹脂製の環状のセルモールド部４と共に
単セルを構成する。このセル２の外周縁には２枚の濾材
３間に挟まれるようにセパレータ５が内装されている
（図１（ｂ）参照）。
【００１８】このセパレータ５の濾材３と接する各面は
平坦であり、単セルがモジュール化のために積層された
とき、セル２が中心部から外周縁にかけて平行、かつ平
坦な各面からなる断面形状を備える。さらに、フィルタ
はフィルタコア１に近接して各セル２間に介装されるシ
ールリング６を備える。この単セル間に介装されるシー
ルリング６により積層される各セル２の相互の間隔を一
定に保つことできる。
平坦であり、単セルがモジュール化のために積層された
とき、セル２が中心部から外周縁にかけて平行、かつ平
坦な各面からなる断面形状を備える。さらに、フィルタ
はフィルタコア１に近接して各セル２間に介装されるシ
ールリング６を備える。この単セル間に介装されるシー
ルリング６により積層される各セル２の相互の間隔を一
定に保つことできる。
【００１９】一方、セルモールド部４はその本体部分と
共にモールド成形される、隣接するセル２同士を連結す
る、後に詳述される複数個の連結要素７を備える。ま
た、積層されたセル２を一体に組み上げるための上部お
よび下部アダプタ８、９を備える。上記のフィルタコア
１、セルモールド部４およびセパレータ５はいずれもポ
リオレフィン樹脂からなり、本実施の形態においてはポ
リプロピレン、ポリエチレン、ナイロンなどによって製
作されている。
共にモールド成形される、隣接するセル２同士を連結す
る、後に詳述される複数個の連結要素７を備える。ま
た、積層されたセル２を一体に組み上げるための上部お
よび下部アダプタ８、９を備える。上記のフィルタコア
１、セルモールド部４およびセパレータ５はいずれもポ
リオレフィン樹脂からなり、本実施の形態においてはポ
リプロピレン、ポリエチレン、ナイロンなどによって製
作されている。
【００２０】図２にセルモールド部４の要部を拡大図に
よって示す。このセルモールド部４は隣接するセル２同
士を結ぶ連結要素７を備える。この連結要素７はセルモ
ールド部４の一方の面に設けられる凸状第１突起部、た
とえば、直径を拡大させた球形部を有するピン状突起１
０と、他方の面にピン状突起１０を受け入れ可能に形成
される凹状第２突起部、たとえば、内径を縮小させた挿
入口を有するカップ状突起１１とから構成される。
よって示す。このセルモールド部４は隣接するセル２同
士を結ぶ連結要素７を備える。この連結要素７はセルモ
ールド部４の一方の面に設けられる凸状第１突起部、た
とえば、直径を拡大させた球形部を有するピン状突起１
０と、他方の面にピン状突起１０を受け入れ可能に形成
される凹状第２突起部、たとえば、内径を縮小させた挿
入口を有するカップ状突起１１とから構成される。
【００２１】ピン状突起１０とカップ状突起１１とは、
上述したように、セルモールド部４と同一材料の樹脂で
モールド成形されており、図２に示すように、カップ状
突起１１は隣接するセルモールド部４から延びるピン状
突起１０全体を受け入れることができる。
上述したように、セルモールド部４と同一材料の樹脂で
モールド成形されており、図２に示すように、カップ状
突起１１は隣接するセルモールド部４から延びるピン状
突起１０全体を受け入れることができる。
【００２２】本実施の形態では、連結要素７は、図３に
示すように、シール材４の円周上に等間隔を保って８個
形成される。連結要素７は必ずしも８個でなくてもよ
く、４個以上の任意の数で構成することができる。ま
た、間隔は必ずしも等間隔にしなくてもよく、任意の間
隔で配置してもよい。なお、図に示すように、各濾材３
はその中心にコア１と嵌合する中心孔１２を有する。
示すように、シール材４の円周上に等間隔を保って８個
形成される。連結要素７は必ずしも８個でなくてもよ
く、４個以上の任意の数で構成することができる。ま
た、間隔は必ずしも等間隔にしなくてもよく、任意の間
隔で配置してもよい。なお、図に示すように、各濾材３
はその中心にコア１と嵌合する中心孔１２を有する。
【００２３】本実施の形態は上記構成からなり、フィル
タモジュールを組み立てるにあたり、フィルタコア１の
外周部に濾材３の中心孔１２を合わせながら、最下段か
ら最上段へ順次セル２を積み重ねる。最下段のセル２を
水平に保ちながら、カップ状突起１１を上に向け、シー
ルリング６をセル２の上面側に置く。次段のセル２のピ
ン状突起１０を最下段のカップ状突起１１の挿入口に合
わせながら、水平に保たれたセル２の上面に次段のセル
２を重ねる。
タモジュールを組み立てるにあたり、フィルタコア１の
外周部に濾材３の中心孔１２を合わせながら、最下段か
ら最上段へ順次セル２を積み重ねる。最下段のセル２を
水平に保ちながら、カップ状突起１１を上に向け、シー
ルリング６をセル２の上面側に置く。次段のセル２のピ
ン状突起１０を最下段のカップ状突起１１の挿入口に合
わせながら、水平に保たれたセル２の上面に次段のセル
２を重ねる。
【００２４】この重ね合わせでは、直径を拡大させたピ
ン状突起１０の球形部が内径を縮小させたカップ状突起
１１の挿入口を押し広げながら、挿入口を通過する。球
形部が挿入口を通過した時点で挿入口は元の口径に戻
り、球形部がカップ状突起１１の下部に降りる。ピン状
突起１０の球形部がカップ状突起１１の内部で落ち着い
たとき、縮小させた挿入口によって球形部が外に抜け出
ることがなく、組み立て時に積層した各セル２の位置を
保ち続けることができる。
ン状突起１０の球形部が内径を縮小させたカップ状突起
１１の挿入口を押し広げながら、挿入口を通過する。球
形部が挿入口を通過した時点で挿入口は元の口径に戻
り、球形部がカップ状突起１１の下部に降りる。ピン状
突起１０の球形部がカップ状突起１１の内部で落ち着い
たとき、縮小させた挿入口によって球形部が外に抜け出
ることがなく、組み立て時に積層した各セル２の位置を
保ち続けることができる。
【００２５】上記のセル２の積み重ねを繰り返し、最上
段のセル２まで続けて積層する。積層された各セル２を
固定すために上部アダプタ８および下部アダプタ９のシ
ートをフィルタコア１両端のフランジと係合させてそれ
ぞれ固定する。こうして、フィルタコア１の軸心方向に
互いの間に一定した間隔を保って配置されるセル２を備
えたフィルタモジュールを得ることができる。
段のセル２まで続けて積層する。積層された各セル２を
固定すために上部アダプタ８および下部アダプタ９のシ
ートをフィルタコア１両端のフランジと係合させてそれ
ぞれ固定する。こうして、フィルタコア１の軸心方向に
互いの間に一定した間隔を保って配置されるセル２を備
えたフィルタモジュールを得ることができる。
【００２６】本実施の形態においては各セル２が平坦な
両面を互いに平行に保って積層されるので、隣接するセ
ル２の濾材３が接触することがなく、フィルタモジュー
ル全体の有効濾過面積を保持することができる。
両面を互いに平行に保って積層されるので、隣接するセ
ル２の濾材３が接触することがなく、フィルタモジュー
ル全体の有効濾過面積を保持することができる。
【００２７】また、隣接するセル２の外周部が至近距離
にあるセル２と接触することがなく、濾材３が損傷する
のを防ぐことができる。
にあるセル２と接触することがなく、濾材３が損傷する
のを防ぐことができる。
【００２８】さらに、フィルタ運転中、フィルタコア軸
方向のセル２の間隔を常に一定に保つことが可能にな
り、設計で意図した通りの濾過性能を保って運転するこ
とができる。
方向のセル２の間隔を常に一定に保つことが可能にな
り、設計で意図した通りの濾過性能を保って運転するこ
とができる。
【００２９】本発明の上記と異なる実施の形態を説明す
る。図４において、フィルタモジュールの主要な構成は
上記の実施の形態のものと同一である。本実施の形態は
連結要素７のピン状突起およびカップ状突起の形状が上
記実施の形態のものと異なる。すなわち、連結要素７は
セルモールド部４の一方の面に設けられる直径を拡大さ
せた鉤状部を有するピン状突起１３と、他方の面にピン
状突起１３を受け入れ可能に形成される、内径を縮小さ
せた挿入口を有するカップ状突起１４とから構成され
る。このカップ状突起１４は隣接するセルモールド部４
から延びるピン状突起１３全体を受け入れることが可能
である。この連結要素７はセルモールド部４の円周上に
等間隔を保って８個形成される。
る。図４において、フィルタモジュールの主要な構成は
上記の実施の形態のものと同一である。本実施の形態は
連結要素７のピン状突起およびカップ状突起の形状が上
記実施の形態のものと異なる。すなわち、連結要素７は
セルモールド部４の一方の面に設けられる直径を拡大さ
せた鉤状部を有するピン状突起１３と、他方の面にピン
状突起１３を受け入れ可能に形成される、内径を縮小さ
せた挿入口を有するカップ状突起１４とから構成され
る。このカップ状突起１４は隣接するセルモールド部４
から延びるピン状突起１３全体を受け入れることが可能
である。この連結要素７はセルモールド部４の円周上に
等間隔を保って８個形成される。
【００３０】本実施の形態においては、上述したピン状
突起１０の球形部と同様に、ピン状突起１３の鉤状部が
カップ状突起１４の内部で落ち着いたとき、縮小させた
挿入口によって鉤状部が外に抜け出ることがない。これ
により、組み立て時に積層した各セル２の位置を保ち続
けることができる。
突起１０の球形部と同様に、ピン状突起１３の鉤状部が
カップ状突起１４の内部で落ち着いたとき、縮小させた
挿入口によって鉤状部が外に抜け出ることがない。これ
により、組み立て時に積層した各セル２の位置を保ち続
けることができる。
【００３１】なお、上記実施の形態のフィルタモジュー
ルは食品、各種アルコール飲料、清涼飲料などの原液を
濾過するのに利用することが可能であるが、医薬品、化
学薬品、電子工業用純水、石油製品、油脂類、塗料など
の分野でも利用することができる。
ルは食品、各種アルコール飲料、清涼飲料などの原液を
濾過するのに利用することが可能であるが、医薬品、化
学薬品、電子工業用純水、石油製品、油脂類、塗料など
の分野でも利用することができる。
【００３２】
【発明の効果】本発明のフィルタモジュールによれば、
隣接するセルの間隔を常に適正に保つことができ、フィ
ルタモジュール全体の有効濾過面積を保持することが可
能になる。
隣接するセルの間隔を常に適正に保つことができ、フィ
ルタモジュール全体の有効濾過面積を保持することが可
能になる。
【００３３】また、隣接するセルの外周部が至近距離に
ある濾材に接触しないので、濾材が損傷するのを防ぐこ
とができる。
ある濾材に接触しないので、濾材が損傷するのを防ぐこ
とができる。
【００３４】さらに、フィルタ運転中、フィルタコア軸
方向のセルの間隔を常に一定に保つことが可能になり、
設計で意図した通りの濾過性能を保って運転することが
できる。
方向のセルの間隔を常に一定に保つことが可能になり、
設計で意図した通りの濾過性能を保って運転することが
できる。
【図１】図１は本発明によるフィルタモジュールの一実
施の形態を示すもので、（ａ）はフィルタモジュールの
縦断面図、（ｂ）はセルの要部を示す断面図である。
施の形態を示すもので、（ａ）はフィルタモジュールの
縦断面図、（ｂ）はセルの要部を示す断面図である。
【図２】図２は図１に示されるセルモールド部の詳細を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図３】図３は図１に示されるセルの平面図である。
【図４】図４は本発明の他の実施の形態に係るセルモー
ルド部を示す断面図である。
ルド部を示す断面図である。
【図５】図５は従来のフィルタモジュールの一例を示す
断面図である。
断面図である。
１… フィルタコア
２… セル
３… 濾材
４… セルモールド部
５… セパレータ
６… シールリング
７… 連結要素
１０、１３… ピン状突起
１１、１４… カップ状突起
Claims (6)
- 【請求項１】 円筒状のフィルタコアと、このフィルタ
コアと同心に、その両面を互いに平行に保って積層さ
れ、外周部を密閉する、連結要素を備えた環状のセルモ
ールド部を有する複数枚のセルと、該フィルタコアに近
接して前記各セル間に介装されたシールリングと、積層
された前記セルを一体に組み上げる上部および下部アダ
プタとを備えてなる積層型フィルタモジュール。 - 【請求項２】 前記セルがその中心部から外周縁にかけ
て平行、かつ平坦な各面からなる断面形状を備えること
を特徴とする請求項１に記載の積層型フィルタモジュー
ル。 - 【請求項３】 前記セルがその外周縁に沿って内装され
た平坦なセパレータを備えることを特徴とする請求項２
に記載の積層型フィルタモジュール。 - 【請求項４】 ２枚の濾材間に前記セパレータを挟持す
るようにしたことを特徴とする請求項３に記載の積層型
フィルタモジュール。 - 【請求項５】 前記連結要素が前記セルモールド部の一
方の面に設けられる凸状第１突起部と、他方の面に前記
凸状第１突起部を受入可能に形成される凹状第２突起部
とからなることを特徴とする請求項１に記載の積層型フ
ィルタモジュール。 - 【請求項６】 前記凸状第１突起部がピン状突起からな
り、前記凹状第２突起部がカップ状突起からなることを
特徴とする請求項５に記載の積層型フィルタモジュー
ル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002099547A JP2003290610A (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | 積層型フィルタモジュール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002099547A JP2003290610A (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | 積層型フィルタモジュール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003290610A true JP2003290610A (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=29240933
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002099547A Pending JP2003290610A (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | 積層型フィルタモジュール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003290610A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006116541A (ja) * | 2004-10-25 | 2006-05-11 | W Morgan Howard | モジュール式筐体を有する流体フィルタおよび製造方法 |
| CN102092881A (zh) * | 2010-12-06 | 2011-06-15 | 梁好 | 便携式班排用野外净水器 |
| JP2012196667A (ja) * | 2006-01-30 | 2012-10-18 | Advanced Technology Materials Inc | 流体貯留／分配、および赤外線放射に有用な炭素材料、ならびにそれを使用する装置および方法 |
| JP2014506833A (ja) * | 2011-03-02 | 2014-03-20 | クライエンボルク フェアヴァルトゥンゲン ウント ベタイリグンゲン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | 流体の濾過用のフィルタエレメント及び当該フィルタエレメントから形成されたフィルタユニット |
| US9468901B2 (en) | 2011-01-19 | 2016-10-18 | Entegris, Inc. | PVDF pyrolyzate adsorbent and gas storage and dispensing system utilizing same |
-
2002
- 2002-04-02 JP JP2002099547A patent/JP2003290610A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2012196667A (ja) * | 2006-01-30 | 2012-10-18 | Advanced Technology Materials Inc | 流体貯留／分配、および赤外線放射に有用な炭素材料、ならびにそれを使用する装置および方法 |
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| US9468901B2 (en) | 2011-01-19 | 2016-10-18 | Entegris, Inc. | PVDF pyrolyzate adsorbent and gas storage and dispensing system utilizing same |
| JP2014506833A (ja) * | 2011-03-02 | 2014-03-20 | クライエンボルク フェアヴァルトゥンゲン ウント ベタイリグンゲン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | 流体の濾過用のフィルタエレメント及び当該フィルタエレメントから形成されたフィルタユニット |
| US11491424B2 (en) | 2011-03-02 | 2022-11-08 | Nordson Holdings S.a.r.l. & Co. KG | Filter element for filtering a fluid and a filter unit formed therefrom |
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