JP2003290337A - 血液成分分離装置 - Google Patents

血液成分分離装置

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JP2003290337A
JP2003290337A JP2002104762A JP2002104762A JP2003290337A JP 2003290337 A JP2003290337 A JP 2003290337A JP 2002104762 A JP2002104762 A JP 2002104762A JP 2002104762 A JP2002104762 A JP 2002104762A JP 2003290337 A JP2003290337 A JP 2003290337A
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filter
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liquid passage
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JP2002104762A
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Chiaki Yakushiji
千明 薬師寺
Eiji Kino
栄次 城野
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SB Kawasumi Laboratories Inc
Original Assignee
Kawasumi Laboratories Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】血液回収操作が簡便で、残血回収に要する作業
時間を短縮することができる血液成分分離装置を提供す
ること。 【解決手段】採血バッグ(2)と帯状通液部(3)を介
してフィルター部(4)を装着しており、前記採血バッ
グ本体(2A)、前記帯状通液部(3)および前記フィ
ルター部(4)は同一材料よりなる可とう性のハウジン
グ(2H、3H、7)より構成され、該可とう性のハウ
ジング(2H、3H、7)は連続して成形された二枚の
シート(S、S)より構成される血液成分分離装置
(1)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液中に含まれる
白血球を除去するための血液成分分離装置の改良に関す
るものであり、特に本発明は、血液中の白血球を除去す
る際に、無菌的に、濾過処理し、さらに濾過処理後のフ
ィルター内の残存血液を簡便に回収するシステムを提供
するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
輸血の分野において、輸血後の白血球に起因する副作用
を予防する為に、ベッドサイドにて白血球除去フィルタ
ーを用いて血液製剤を濾過することによって、血液製剤
中に含まれる混入白血球を除去しながら輸血をする、い
わゆる白血球除去輸血が一般的に行われている。近年、
血液製剤製造前、あるいは製造時に白血球除去をおこな
う、保存前白血球除去が海外の各国で普及してきてい
る。国内においても、保存前白血球除去の導入の準備が
すすめられている。従来の血液成分分離装置は、硬質ハ
ウジング内に不織布あるいは多孔質体などの濾過材(フ
ィルター)を装填したフィルター部を採血バッグと血液
回収用バッグ(及び血液成分分離バッグ)の間に配置し
ていた。しかしながらフィルター部の硬質ハウジング内
に白血球除去フィルターのプライミング容量に相当する
血液が残存する為に血液回収率が低下してしまう。そこ
で、フィルター部内の残存血液を回収する為に、例えば
図3に例示するように特開2001−70443号に記
載の血液成分分離装置51では硬質ハウジング54Hを
有するフィルター部54と並列にバイパスライン55を
設けて、濾過終了時に血液回収用バッグ61内の空気を
バイパスライン55を通して採血バッグ52に導入し
て、その空気を利用して血液を回収することが提案され
ている。しかし、この方法は、血液回収に要する時間が
長く、操作が煩雑となり、システムも複雑になるために
好ましくない。また特開平11−216179号に記載
の血液成分分離装置は、濾過材(フィルター)を可とう
性のハウジングに装填したフィルター部を細径のチュー
ブを介して採血バッグと血液回収用バッグの間に接続し
ているが、例えば血液回収率等の性能の点で必ずしも満
足のゆくものではない。そこで本発明者らは以上の課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、次の発明に到
達した。
【0003】
【課題を解決するための手段】[1]本発明は、採血バ
ッグ(2)と帯状通液部(3)を介してフィルター部
(4)を装着しており、前記採血バッグ本体(2A)、
前記帯状通液部(3)および前記フィルター部(4)は
同一材料よりなる可とう性のハウジング(2H、3H、
7)より構成され、該可とう性のハウジング(2H、3
H、7)は連続して成形された二枚のシート(S、S)
より構成される血液成分分離装置(1)を提供する。 [2]本発明は、(A)前記採血バッグ(2)の下流に
帯状通液部(3)を介してフィルター部(4)を装着
し、または(B)前記採血バッグ(2)の上流に帯状通
液部(3)を介してフィルター部(4)を装着し、また
は(C)前記採血バッグ(2)の右ないし左側部に帯状
通液部(3)を介してフィルター部(4)を装着した
[1]に記載の血液成分分離装置(1)を提供する。 [3]本発明は、前記帯状通液部(3)と採血バッグ
(2)との間に、通常時ないし採血時には採血バッグ
(2)から血液が漏れるのを阻止し、血液濾過処理時に
は容易に血液を通液することが可能な連通手段(11)
を配置した[1]に記載の血液成分分離装置(1)を提
供する。 [4]本発明は、前記フィルター部(4)は、二枚の可
とう性シート(S、S)の間に、支持部材(10、1
0)に固定したフィルター(6)を配置し、血液出口
(9)を前記シート(S、S)の間に装着し、血液入口
(8)(帯状通液部(3))を前記シート(S、S)に
連続して一体に装着した[1]に記載の血液成分分離装
置(1)を提供する。 [5]本発明は、前記帯状通液部(3)は、幅が5〜5
0mm、長さが10〜200mm、となるように両端部
を溶着することにより形成した[1]ないし[4]に記
載の血液成分分離装置(1)を提供する。 [6]本発明は、前記フィルター部(4)に血液移送チ
ューブ(13)を介して血液回収用バッグ(21)及び
/又は血液成分分離用バッグ(22)を接続した[1]
ないし[5]に記載の血液成分分離装置(1)を提供す
る。 [7]本発明は、前記フィルター部(4)のフィルター
(6)は、平均繊維径0.5〜5μmの極細不織布また
は連続多孔質体からなる[1]ないし[4]に記載の血
液成分分離装置(1)を提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】図1は本発明の血液成分分離装置
の一例を示す概略図で、図2は図1のフィルター部4付
近の一部拡大図である。本発明の血液成分分離装置1
は、図1に例示するように採血バッグ本体2Aと帯状通
液部3を介してフィルター部4を装着することにより構
成される。前記フィルター部4には血液移送チューブ1
3を介して血液回収用バッグ21が接続され、さらに血
液回収用バッグ21には血液移送チューブ24を介して
血液成分分離用バッグ22が接続されている。採血バッ
グ2と帯状通液部3及びフィルター部4の相互の位置関
係は、例えば図1に例示するように、(A)前記採血バ
ッグ2の下流に帯状通液部3を介してフィルター部4を
装着しても良いし、特に図示しないが(B)前記採血バ
ッグ2の上流に帯状通液部3を介してフィルター部4を
装着しても良いし、または(C)前記採血バッグ2の右
ないし左側部に帯状通液部3を介してフィルター部4を
装着しても良い。
【0005】前記帯状通液部3と採血バッグ2との間
(境界部分ともいう)に、通常時ないし採血時には採血
バッグ2から血液が漏れるのを阻止し、血液濾過処理時
には容易に流路を開通して血液を通液することが可能な
連通手段11が配置される。連通手段11の具体例とし
て、例えば公知の形態の隔壁(非使用時には密閉状態を
維持し、使用時に外圧により破断ないし剥離できる溶着
部ないし密着部等)または連通ピース(筒状の太径部と
小径部を薄肉部を介して成形し、薄肉部を破断すること
により流路を開通できる部材、連通部材ともいう)等を
使用することができる。連通手段11は採血時および通
常時にはフィルター部4と採血バッグ2の流路を遮断し
ており、採血バッグ2からフィルター部4へ血液が漏れ
ることはない。また濾過操作の時には容易に流路の開通
を行い、血液を通液することにより濾過処理を行うこと
ができる。採血バッグ2、フィルター部4、血液回収バ
ッグ21及び/又は血液成分分離バッグ22、23がク
ローズドシステムとなっているため、無菌的な濾過処理
が可能である。
【0006】前記採血バッグ本体2A、前記帯状通液部
3およびフィルター部4は同一材料よりなる可とう性の
ハウジング2H、3H、7より構成され、該可とう性の
ハウジング2H、3H、7は連続して成形された二枚の
シートS、Sより構成される。なお本発明では、フィル
ム状のものも可とう性ハウジング2H、3H、7を構成
するシートに含まれる。可とう性のハウジング2H、3
H、7は、例えば、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリオレ
フィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エチレン酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹脂が使
用される。
【0007】前記帯状通液部3は、幅が5〜50mm、
好ましくは10〜30mm、長さが10〜200mm、
好ましくは50〜150mm、となるように両端部を溶
着することにより形成されている。幅および長さをあま
り小さくしすぎると(例えば幅10mm未満および長さ
50mm未満)、血液濾過速度が遅くなる傾向があるの
で好ましくない。また幅をあまり大きくしすぎると(例
えば幅30mmを超えると)、濾過ヘッド差の損失が生
じこれが次第に大きくなる傾向があるので好ましくな
い。また長さをあまり長くしすぎると(例えば200m
mを超えると)、白血球の除去効率が低下する傾向があ
るので好ましくない。本発明の好ましい例として、帯状
通液部3(血液入口8)の幅が20mmないし±5m
m、長さが100mmないし±30mmである。
【0008】さらに本発明の血液成分分離装置1を詳述
すると、フィルター部4は、図2に例示するように平均
繊維直径Dを有する複数のフィルター(A)、(B)、
(C)を積層することにより形成したフィルター6を可
とう性ハウジング7に装填することにより形成してい
る。またフィルター6は平均繊維径Dの異なるフィルタ
ー(A)、(B)、(C)をそれぞれ複数枚積層するこ
とにより形成している。
【0009】さらに前記フィルター6と前記可とう性ハ
ウジング7の間に、これらの密着(圧着)を防止可能な
スペーサーSPが配置される。スペーサーSPは(a)
50μm以上から5000μm以下の孔径を有する多孔
質体もしくは不織布もしくはメッシュ、または(b)高
さ500μm以上から8000μm以下の突起状物もし
くは畝状物のうち、これらの少なくとも一つから形成さ
れる。すなわち多孔質体、不織布、メッシュ、突起状物
もしくは畝状物のいずれかの単体で形成しても良いしこ
れらを組み合わせて形成しても良い。本発明で前記多孔
質体もしくは不織布もしくはメッシュ、または突起状物
もしくは畝状物は、いずれもフィルター6に装着でき、
血液が血液成分を失うことなく全血のまま通過可能な形
態であれば何でも採用することができる。突起状物と
は、例えば島状に複数分布させたものや線状に連続した
ものの双方、またはこれらの組み合わせを採用すること
ができる。また畝状物とは、例えば山脈状に複数あるい
はひと繋がりに分布させたもの、またはこれらの組合せ
を採用することができる。
【0010】また前記可とう性ハウジング7は二枚の可
とう性シートS、Sの間に、支持部材10、10に固定
した前記フィルター6が配置され、血液出口9は前記シ
ートS、Sの間に支持部材10を介して装着され、血液
入口8(帯状通液部3)は前記シートS、Sに連続して
一体に装着されている。さらに詳述すれば血液出口9は
同出口側の支持部材10と出口側シートSの間に装着さ
れ、血液入口8(帯状通液部3)側の支持部材10は、
同入口側のシートSに装着されている。本発明では、前
記プレフィルター(A)、前記第一の本フィルター
(B)及び前記第二の本フィルター(C)は、血液入口
8(帯状通液部3)から血液出口9の順に、それぞれ所
定枚数重ねて、積層して可とう性ハウジング7内に装填
する。本発明では、前記血液出口9は、硬質合成樹脂製
の短い管状部材でも良いし、長い可とう性の血液移送チ
ューブ13でも良い。本発明では、前記フィルター4と
前記支持部材10は相互に熱溶着ないし接着剤等により
接着固定しやすい材料より構成され、前記支持部材1
0、前記可とう性ハウジング7(シートS、S)及び前
記血液出口9も相互に熱溶着ないし接着剤等により接着
固定しやすい熱可塑性樹脂等の材料より構成される。ま
た前記支持部材10は前記血液入口8(帯状通液部3)
と相互に熱溶着が容易な材料からなり、好ましくは同一
の可とう性材料により構成される。本発明では、可とう
性ハウジング7は、採血バッグ2と同じ材料により構成
され、弾性を持つ材料により形成されているので、血液
がフィルター部4内に流入した際、前記可とう性ハウジ
ング7がフィルター6にかかる圧力をある程度平衡に保
つことができる。
【0011】さらに本発明では、前記フィルター6と前
記可とう性ハウジング7の圧着(密着)を防止するため
に、前記スペーサーSPをフィルター部4の血液出口9
側に位置する第二の本フィルター(C)に装着すること
により、血液が可とう性ハウジング7内に流入した際、
可とう性ハウジング7内面とフィルター6表面との圧着
(密着)を防止することができ血液出口9側の血液の流
路を確保することができる。これにより白血球除去時間
を飛躍的に短縮することができる。また本発明のスペー
サーSPは水不溶性のものならその材料、形状は何でも
良い。
【0012】前記フィルター部4のフィルター6は、平
均繊維径0.5〜5μmの極細不織布または連続多孔質
体が使用される。連続多孔質体は、ポリウレタン系樹
脂、ポリビニルアルコール系樹脂等の熱可塑性樹脂が使
用される。更に前記フィルター6を詳述すると、異なる
平均繊維直径Dを有する不織布を繊維径の大きいものか
ら小さいものをフィルター部4内に血液が流れ込む流路
順(血液入口8方向から血液出口方向9に向けて)にプ
レフィルター(A)、第一の本フィルター(B)、第二
の本フィルター(C)として三層に積層したものであ
る。さらに詳述すれば、前記複数のフィルターは少なく
とも、平均繊維直径Dが5.0μm以上から10.0μ
m以下のプレフィルター(A)と、平均繊維直径Dが
1.0μmを越えかつ5.0μm以下の第一の本フィル
ター(B)と、平均繊維直径Dが1.5μm以下の第二
の本フィルター(C)の三種類のフィルターを含む。前
記第二の本フィルター(C)の平均繊維直径Dの大きさ
は、前記第一の本フィルター(B)の平均繊維直径Dの
大きさと比較して、50%から90%の間に形成されて
いる。前記各フィルター(A)、(B)、(C)は血液
導入口から導出口に向けて、(A)、(B)、(C)の
順に積層して、血液入口と血液出口を有するハウジング
内に配置される。
【0013】前記フィルター(A)は、重ね枚数が15
枚から25枚でかつ厚さが2.1から4.2mm、前記
フィルター(B)は、重ね枚数が20枚から35枚でか
つ厚さが2.0から5.1mm、前記フィルター(C)
は、重ね枚数が5枚から15枚でかつ厚さが0.5から
1.5mmのものを使用するのが良い。前記フィルター
(C)の厚さは、前記フィルター(B)の厚さと比較し
て10%から75%の間に形成される。10%未満では
白血球の除去効率が低下し好ましくない。また75%を
超えると、フィルターの目詰まりが生じて、血液の濾過
速度が遅くなるので好ましくない。
【0014】本発明で、前記プレフィルター(A)とし
て、例えばスパンボンド法またはメルトブローン法で製
造したポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(P
P)、ポリエチレン(PE)、ポリウレタン(PU)、
ポリアミド(PA)等の不織布が使用される。本発明
で、前記第一の本フィルター(B)及び前記第二の本フ
ィルター(C)として、例えばメルトブローン法で製造
したポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(P
P)、ポリエチレン(PE)等の不織布が使用される。
上記の不織布は、製法を限定するものではなく、前記プ
レフィルター(A)、前記第一の本フィルター(B)及
び前記第二の本フィルター(C)に相当する平均繊維直
径Dを有すればいかなる製法による不織布でもかまわな
い。また本発明で使用されるスペーサーSPの構成部材
は、50μm以上から5000μm以下の孔径を有する
多孔質体もしくは不織布もしくはメッシュ、または高さ
500μm以上から8000μm以下の突起状物あるい
は畝状物でかつ血液が血液成分を失うことなく全血のま
ま通過可能な部材であればいかなる材料、製法で製造し
たものでも良く、前記したものに限定されるものではな
い。
【0015】以上のように本発明のフィルター6は、そ
れぞれ固有の平均繊維直径D、重ね枚数、厚さを有する
前記各フィルター(A)、(B)、(C)を組み合わせ
ることにより、(1)血液の濾過時間を短くすること
(例えば15分以下、より好ましくは10分以下に設定
すること。)、かつ(2)濾過後の血液中の残存白血球
数を大幅に減少させ、1(個/μL)以下、より好まし
くは0.5(個/μL)以下にし、白血球を99.99
パーセント除去する等の性能を達成することができる。
なお白血球の除去率を単にパーセントで表示しても、白
血球数は個人差によって、成人で3000〜10000
個/μLといわれている。残存白血球数が同じ1個/μ
Lであったとしても除去前の白血球数が3000個/μ
Lであるならば除去率は99.967パーセントにとど
まり、除去前の白血球数が10000個/μLであれば
99.990パーセントとなる。同様に残存白血球数が
0.5個/μLであるならば除去前の白血球数が300
0個/μLのとき除去率は99.983パーセントであ
り、除去前の白血球数が10000個/μLのときは9
9.995パーセントとなるため白血球除去フィルター
の性能を白血球除去率で的確に規定するのは困難であ
る。したがって、本発明ではフィルター6として必要な
性能は、(1)血液の濾過時間が15分以下、より好ま
しくは10分以下であること、かつ(2)濾過後の血液
中の残存白血球数が1(個/μL)以下、より好ましく
は0.5(個/μL)以下であることである。なお白血
球除去率は99.99パーセント以上が好ましいが、前
記のように白血球数は個人差がある。したがって濾過後
の血液中の残存白血球数が1(個/μL)以下、より好
ましくは0.5(個/μL)以下であれば、白血球除去
率は99.96ないし99.98パーセント以上であっ
ても本発明の白血球除去フィルター1として必要な性能
を有しているとみなすことができる。
【0016】前記プレフィルター(A)の平均繊維直径
Dを、5.0μm以上から10.0μm以下に設定した
のは、プレフィルターの役割として赤血球や白血球等の
血球の直径よりも大きな凝集塊等を除き、以降の本フィ
ルターで効率良く白血球を除去できることを目的とした
ものであり5.0μm未満では、凝集塊と同時に血球が
補足されて目詰まりが生じやすく、10.0μmを超え
るとプレフィルター以降の本フィルターに凝集塊等が漏
れ出て本フィルターの目詰まりが生じ、白血球除去率が
低下するか、もしくは濾過時間が延長してしまうからで
ある。前記の本フィルターを二種の平均繊維直径Dの異
なるフィルター(B)、(C)を積層するのは、それぞ
れ単独では前記(1)、(2)を同時に達成することが
出来ないからである。第一の本フィルター(B)は、繊
維径が充分に細くないため、前記(1)を達成しても前
記(2)は達成できない。第二の本フィルター(C)
は、繊維径が充分に細いため、目詰まりが生じやすく前
記(1)は達成出来ないが、前記(2)を達成出来る。
そのため、互いの欠点を補う目的で前記の本フィルター
を二種の平均繊維直径Dの異なるフィルター(B)、
(C)を積層して構成した。
【0017】前記第一の本フィルター(B)の平均繊維
直径Dが1.0μmを越えかつ5.0μm以下に設定し
たのは、1.0μm未満では血液の目詰まりが生じやす
く、5.0μmを超えると白血球除去率が低下するから
である。また平均繊維直径Dを1.0μmを越えかつ
5.0μm以下の前記第一の本フィルター(B)を単独
で使用しても、前記(2)濾過後の血液中の残存白血球
数を大幅に減少させ、1(個/μL)以下、より好まし
くは0.5(個/μL)以下にし、白血球を99.99
パーセント除去する等の性能を達成することはできな
い。前記第二の本フィルター(C)の平均繊維直径Dは
1.5μm以下に設定したのは、1.5μmを超えると
白血球除去率が低下するからである。また平均繊維直径
Dを1.5μm以下の前記第二の本フィルター(C)を
単独で使用しても、前記(1)血液の濾過時間を短くす
ること(例えば15分以下、より好ましくは10分以下
に設定すること。)の性能を達成することはできない。
本発明では、前記第二の本フィルター(C)の平均繊維
直径Dの大きさを、前記第一の本フィルター(B)の平
均繊維直径Dの大きさと比較して、50%から90%の
間に設定したのは、50%未満では前記フィルター
(C)の繊維径が小さくなるかまたは前記フィルター
(B)の繊維径が大きくなりすぎて前記(1)、(2)
の性能を達成することはできない。また90%を超える
と前記フィルター(B)、(C)が同一繊維径に接近す
るため前記(1)、(2)の性能をクリアーすることは
できない。本発明の好ましい例として前記フィルター
(A)は、平均繊維経が7μmの不織布、前記フィルタ
ー(B)は平均繊維経1.5μmの不織布、前記フィル
ター(C)は平均繊維経1μmの不織布が使用される。
【0018】さらに本発明では、前記フィルター(B)
と前記フィルター(C)の間に、少なくとも一つ以上の
前記フィルター(B)及び/又は前記フィルター(C)
を配置し、前記ハウジング内に配置される。前記各フィ
ルター(A)、(B)、(C)の配置例として、例えば
血液導入口から導出口に向けて次のように配置すること
ができる。(1)(A)、[(B)、(C)、(B)]
×n、(C)(n>=1) この例では、(A)と
(C)の間の[(B)、(C)、(B)]は二回以上繰
り返して配置しても良い。各フィルター(A)、
(B)、(C)の重ね枚数も、前記フィルター(A)
は、全体の重ね枚数が10枚から25枚、前記フィルタ
ー(B)は、全体の重ね枚数が20枚から35枚、前記
フィルター(C)は、全体の重ね枚数が5枚から20枚
の範囲に設定することができる。[(B)、(C)、
(B)]中の(B)の重ね枚数は1枚から20枚、
(C)の重ね枚数は1枚から10枚の範囲に設定するこ
とができる。(2)(A)、(B)、[(C)、
(B)]×n、(C)(n>=1) この例では、途中
の[(C)、(B)]は二回以上繰り返して配置しても
良い。[(C)、(B)]の繰り返し単位は、好ましく
は2から5が好ましい。各フィルター(A)、(B)、
(C)の重ね枚数も、前記フィルター(A)は、全体の
重ね枚数が10枚から25枚、前記フィルター(B)
は、全体の重ね枚数が20枚から35枚、前記フィルタ
ー(C)は、全体の重ね枚数が5枚から20枚の範囲に
設定することができる。[(C)、(B)]中の(B)
の重ね枚数は1枚から20枚、(C)の重ね枚数は1枚
から10枚の範囲に設定することができる。
【0019】(3)(A)、(B)、[(B)、
(C)]×n、(C)(n>=1) この例では、途中
の[(B)、(C)]は二回以上繰り返して配置しても
良い。[(B)、(C)]の繰り返し単位は、好ましく
は3から6が好ましい。各フィルター(A)、(B)、
(C)の重ね枚数も、前記フィルター(A)は、全体の
重ね枚数が10枚から25枚、前記フィルター(B)
は、全体の重ね枚数が20枚から35枚、前記フィルタ
ー(C)は、全体の重ね枚数が5枚から25枚の範囲に
設定することができる。[(B)、(C)]中の(B)
の重ね枚数は1枚から20枚、(C)の重ね枚数は1枚
から10枚の範囲に設定することができる。(4)
(A)、[(B)、(C)]×n(n>=2) この例
では、途中の[(B)、(C)]は二回以上繰り返して
配置する。[(B)、(C)]の繰り返し単位は、好ま
しくは3から15が好ましい。各フィルター(A)、
(B)、(C)の重ね枚数も、前記フィルター(A)
は、全体の重ね枚数が10枚から25枚、前記フィルタ
ー(B)は、全体の重ね枚数が20枚から35枚、前記
フィルター(C)は、全体の重ね枚数が5枚から15枚
の範囲に設定することができる。[(B)、(C)]中
の(B)の重ね枚数は1枚から20枚、(C)の重ね枚
数は1枚から20枚の範囲に設定することができる。前
記(1)から(4)の例では、フィルター(B)の間に
配置されるフィルター(C)は、少なくとも一つ以上の
構成単位(B)、(C)、(B)で、二枚以上配置する
のが好ましい。
【0020】前記フィルター(A)は、全体の重ね枚数
が10枚から25枚でかつ厚さが1.4から3.5m
m、前記フィルター(B)は、全体の重ね枚数が20枚
から35枚でかつ厚さが2.0から5.1mm、前記フ
ィルター(C)は、全体の重ね枚数が5枚から25枚で
かつ厚さが0.5から2.5mmのものを使用するのが
良い。
【0021】本発明のスペーサーSPの孔径を50μm
以上5000μm以下に設定したのは、50μm未満ま
たは5000μmを超えると、スペーサーの役割である
圧着時の血液流路の確保が困難であるためである。スペ
ーサーSPの孔径は1000μm以上から3000μm
以下のものがより好ましい。またスペーサーSPの厚さ
を0.5mm以上から5.0mm以下に設定したのは、
0.5mm未満の厚さでは孔内体積を十分に確保するこ
とができずスペーサーの役割である血液流路の確保が困
難であり、5.0mmを超えると血液濾過後の残血量が
許容できない量となるからである。スペーサーSPの厚
さは好ましくは0.5mm以上から2.0mm以下が望
ましい。さらに突起状物もしくは畝状物の高さを500
μm以上から8000μm以下に設定したのは、高さ5
00μm未満では圧着時の血液流路の確保が困難となる
ためである。また8000μmを超えると可とう性ハウ
ジング7の血液出口9側シートに接近しすぎるかあるい
は接触してしまうためハウジングが可とう性とならずそ
の機能が制限されるためである。また突起状あるいは畝
状物はスペーサーSPとしての役割を効果的に発揮する
ためにはフィルター6表面の全域に設けるのが望まし
い。
【0022】従来の硬質ハウジング54Hを有するフィ
ルター部54を用いた血液成分分離装置51のクローズ
ドシステムシステムは、無菌的に濾過処理および残血回
収を行うために、採血バッグ52と血液回収用バッグ6
1の間にフィルター部54が配置され、さらにフィルタ
ー部54と並列にバイパスライン55が接続されてい
る。濾過終了時に、フィルター部54の下流(図3のX
の箇所)をクランプして血液流路を遮断した後、血液回
収用バッグ61を手で握って外圧をかけることによっ
て、血液回収用バッグ61内の空気はバイパスライン5
5を通じて採血バッグ52に導入され、その空気を利用
して採血バッグ52およびフィルター部54内の残血は
回収される。しかし、硬質ハウジング54Hを有するフ
ィルター部54では、ハウジング54Hと濾過材(フィ
ルター)との間に血液流路のための空間が存在し、その
空間の容積分だけ血液が残存して回収が出来ない。さら
に、硬質ハウジング54Hを有するフィルター部54に
バイパスライン55を設けた残血回収方法では、残血回
収に要する時間が非常に長い。
【0023】本発明では、濾過処理後のフィルター部4
あるいは血液移送チューブ13内に残存した血液は、血
液回収用バッグ21内の空気を血液回収用バッグ21を
手で握って外圧をかけることによって血液移送チューブ
13を介してフィルター部4に送り込み、血液回収用バ
ッグ21を握った手を離して落差によって無菌的に迅速
に回収が出来る。さらに、ハウジング7が可とう性であ
るため、血液出口9側のハウジング7(シートS)が濾
過材(フィルター6)に密着し、血液出口9側空間内の
血液も回収出来るため、従来のシステムよりも血液のロ
スが非常に少なくなり、献血によってボランティアドナ
ーから採血した貴重な血液を有効に活用することが可能
となる。
【0024】以上のように本発明の血液成分分離装置1
は、バイパスラインを設けずに残血回収が可能であるの
で、血液回収操作が簡便となり、作業時間を短縮するこ
と、および可とう性ハウジング7を採用することによっ
て血液ロスを減じることなどの性能を達成することが出
来る。
【0025】
【実施例】実施例及び比較例 次に本発明の血液成分分離装置の組み立て方法の一例を
示す。 (実施例1〜6)採血バッグ本体2A、前記帯状通液部
3およびフィルター部4の可とう性のハウジング2H、
3H、7を構成する二枚のシートS、Sを成形した。シ
ートSの採血バッグ本体2A付近の大きさは、縦:約1
50mm、横:約120mm、シートSの帯状通液部3
の幅は、15〜20mm、長さを5〜20cm、可とう
性ハウジング7付近の大きさは、約80×80mmに形
成した。次に53×53mmに裁断した不織布(プレフ
ィルター(A):PBT製不織布:平均繊維径7μm:
10枚、第一の本フィルター(B):PP製不織布:平
均繊維径1.5μm:30枚、第二の本フィルター
(C):PP製不織布:平均繊維径1.0μm:15
枚)を合計55枚重ね合わせてポリ塩化ビニル製シート
(支持部材10)へ固定及びシーリング(密封)を行
い、フィルター厚さを7mmに調製して、フィルターユ
ニット(フィルター6)を成形した。該フィルターユニ
ット(フィルター6)を可とう性ハウジング7に装填す
ることによりフィルター部4成形し、さらに前記シート
Sの上部を袋状に溶着して採血バッグ2を形成するとと
もにシートS中腹部の両端を溶着して、帯状通液部3
(血液入口8)を形成し、前記フィルター部4上流に帯
状通液部3(血液入口8)を介して採血バッグ2を一体
に接続した。さらに前記フィルター部4の下流に血液出
口9および血液移送チューブ13を介して血液回収用バ
ッグ21と血液成分分離バッグ22を接続して、血液成
分分離装置1を組み立てた。この血液成分分離装置1を
用いて以下のように血液濾過試験を行った。前記採血バ
ッグ2に抗凝固剤ACD30mLを用いて血液200m
Lを採血し、23℃にて、イルリガートル台に採血バッ
グ2を吊り下げ、ハンガーから血液回収用バッグまでの
落差を140cmに設定して、自然落下により濾過処理
を行った。
【0026】(比較例1)実施例1〜6と同じ所定枚数
の不織布を硬質合成樹脂製ハウジング内に装填したフィ
ルター部54に並列にバイパスライン55が接続された
血液成分分離装置51を用いて血液濾過を行った。実施
例1〜6と比較例1の結果を表1に示す。表1より白血
球除去率、血液の濾過時間、血液ロス量、濾過後のフィ
ルター部4、54内の残血回収時間を比較した。
【0027】なお、実施例1〜6と比較例1に使用した
フィルター6[プレフィルター(A)、第一の本フィル
ター(B)及び第二の本フィルター(C)]は、表2に
記載のポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリプ
ロピレン(PP)からなるフィルターを使用した。各フ
ィルターの平均繊維直径D、厚さ、目付、嵩密度、空隙
率等の各物性値は表2に記載の通りである。
【表1】
【表2】
【0028】(実施例及び比較例の説明)表1の結果よ
り、本実施例の血液成分分離装置1(フィルター部4)
は、高い白血球除去率を有しながら、血液ロス量が少な
くてすみ、血液回収に要する時間を短縮することができ
ることがわかる。本実施例では、濾過処理後のフィルタ
ー部4又は血液移送チューブ13内に残存した血液は、
血液回収用バッグ21内の空気を血液回収用バッグ21
を手で握り外圧をかけることることによってフィルター
部4に送り込み、血液回収用バッグ21を握った手を離
して落差によって無菌的に迅速に回収が出来る。その回
収時間は、1分未満と非常に短い。さらに、本実施例で
は、ハウジング7が可とう性であるため、血液出口9側
のハウジング7が濾過材(フィルター6)に密着し、血
液出口9側空間内の血液も回収出来るため、血液ロス量
も少なくてすむ。
【0029】比較例1の硬質ハウジング54Hを用いた
白血球除去においての濾過では、表1のように血液ロス
量が実施例2、4から6に比べて多く、残留血液回収に
要する時間も非常に長い。比較例1では、フィルター部
54と並列にバイパスライン55が接続されており、濾
過終了時に、フィルター部54下流(図3のXの位置)
をクランプして血液流路を遮断した後、血液回収用バッ
グ61を手で握って外圧をかけることによって、血液回
収用バッグ内61の空気はバイパスライン55を通じて
採血バッグ52に導入され、さらにバイパスライン55
をクランプした後にその空気を利用して採血バッグ52
およびフィルター部54内の残血は回収される。このよ
うに、血液回収用バッグ61内のエアー抜きおよび血液
回収のための操作が非常に複雑であり、その作業時間も
5分と長時間を要する。また、比較例1の硬質ハウジン
グ54Hを有するフィルター部54では、ハウジング5
4Hと濾過材(フィルター)との間に血液流路のための
空間が存在し、ハウジング54Hが変形しないため、そ
の空間の容積分だけ血液が残存して回収が出来ない。そ
の結果、実施例よりも血液のロス量が多くなってしま
う。
【0030】
【発明の作用効果】以上述べたように本発明の血液成分
分離装置は、血液中の白血球を除去する場合、バイパス
ラインを設けずに無菌的な残留血液の回収が可能である
ので、血液回収操作が簡便となり、残血回収に要する作
業時間を短縮する。さらに本発明の血液成分分離装置1
は、採血バッグ(2)と帯状通液部(3)を介してフィ
ルター部(4)を装着し、前記採血バッグ本体(2
A)、前記帯状通液部(3)および前記フィルター部
(4)を同一材料よりなる可とう性のハウジング(2
H、3H、7)より構成しかつ該可とう性のハウジング
(2H、3H、7)は連続して成形された二枚のシート
(S、S)より構成しているので、血液ロス量を少なく
することができて、充分な白血球除去性能を達成するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の血液成分分離装置の一例を示す概略図
【図2】図1のフィルター部の断面図
【図3】従来の血液成分分離装置の一例を示す概略図
【符号の説明】 1 血液成分分離装置 2 採血バッグ 2A 採血バッグ本体(バッグ本体) 2H 可とう性ハウジング 3 帯状通液部 3H 可とう性ハウジング 4 フィルター部 6 フィルター(不織布) S シート(フィルム) SP スペーサー 7 可とう性ハウジング 8 血液入口 9 血液出口 10 支持部材 11 連通手段(開通手段) 13 血液移送チューブ 21 血液回収用バッグ 22 血液成分分離用バッグ 24 血液移送チューブ 51 血液成分分離装置 52 採血バッグ 54 (硬質ハウジング)を有するフィルター部 54H 硬質ハウジング 55 バイパスライン 61 血液回収用バッグ X クランプ位置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】採血バッグ(2)と帯状通液部(3)を介
    してフィルター部(4)を装着しており、前記採血バッ
    グ本体(2A)、前記帯状通液部(3)および前記フィ
    ルター部(4)は同一材料よりなる可とう性のハウジン
    グ(2H、3H、7)より構成され、該可とう性のハウ
    ジング(2H、3H、7)は連続して成形された二枚の
    シート(S、S)より構成されることを特徴とする血液
    成分分離装置(1)。
  2. 【請求項2】(A)前記採血バッグ(2)の下流に帯状
    通液部(3)を介してフィルター部(4)を装着し、ま
    たは(B)前記採血バッグ(2)の上流に帯状通液部
    (3)を介してフィルター部(4)を装着し、または
    (C)前記採血バッグ(2)の右ないし左側部に帯状通
    液部(3)を介してフィルター部(4)を装着した、こ
    とを特徴とする請求項1に記載の血液成分分離装置
    (1)。
  3. 【請求項3】前記帯状通液部(3)と採血バッグ(2)
    との間に、通常時ないし採血時には採血バッグ(2)か
    ら血液が漏れるのを阻止し、血液濾過処理時には容易に
    血液を通液することが可能な連通手段(11)を配置し
    たことを特徴とする請求項1に記載の血液成分分離装置
    (1)。
  4. 【請求項4】前記フィルター部(4)は、二枚の可とう
    性シート(S、S)の間に、支持部材(10、10)に
    固定したフィルター(6)を配置し、血液出口(9)を
    前記シート(S、S)の間に装着し、血液入口(8)
    (帯状通液部(3))を前記シート(S、S)に連続し
    て一体に装着した、ことを特徴とする請求項1に記載の
    血液成分分離装置(1)。
  5. 【請求項5】前記帯状通液部(3)は、幅が5〜50m
    m、長さが10〜200mm、となるように両端部を溶
    着することにより形成したことを特徴とする請求項1な
    いし請求項4に記載の血液成分分離装置(1)。
  6. 【請求項6】前記フィルター部(4)に血液移送チュー
    ブ(13)を介して血液回収用バッグ(21)及び/又
    は血液成分分離用バッグ(22)を接続したことを特徴
    とする請求項1ないし請求項5に記載の血液成分分離装
    置(1)。
  7. 【請求項7】前記フィルター部(4)のフィルター
    (6)は、平均繊維径0.5〜5μmの極細不織布また
    は連続多孔質体からなることを特徴とする請求項1ない
    し請求項4に記載の血液成分分離装置(1)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009517126A (ja) * 2005-11-28 2009-04-30 ヘメラス・メディカル・エルエルシー 予充填可能な流体フィルタ処理方法及び装置
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