JP2003290254A - 歯科用光重合器 - Google Patents

歯科用光重合器

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JP2003290254A
JP2003290254A JP2002098785A JP2002098785A JP2003290254A JP 2003290254 A JP2003290254 A JP 2003290254A JP 2002098785 A JP2002098785 A JP 2002098785A JP 2002098785 A JP2002098785 A JP 2002098785A JP 2003290254 A JP2003290254 A JP 2003290254A
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JP
Japan
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dental
light
opening
photopolymerizer
space
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Application number
JP2002098785A
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English (en)
Inventor
Naoki Katsuta
直樹 勝田
Kazunari Matoba
一成 的場
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J Morita Manufaturing Corp
Original Assignee
J Morita Manufaturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性を向上した歯科用光重合器を提供す
る。 【解決手段】 歯科用光重合器10の本体は、把持する
ための把持部12と、把持部12から略同軸方向に延在
する延長部14,16とを含み、コントラアングル型歯
科用インスツルメントと略同様の外形を有する。延長部
の先端近傍16の外周面に形成された開口18と、開口
18に連通して本体内に形成された空間と、その空間内
に配置された光源とを備える。開口18から、光重合樹
脂材料を硬化させるのに適した光19を、延長部の先端
側14aの延在方向に対して略直角方向に照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科用光重合器に
関し、詳しくは、光重合樹脂材料を硬化させるのに適し
た光を照射するための歯科用光重合器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光重合樹脂材料、例えば歯科レジ
ンを硬化させる光を照射するために、歯科用光重合器が
用いられている。歯科用光重合器は、ピストル状やデン
タルミラー状など、種々の形状のものが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、歯科用光重合
器は、光を出射する部分を口腔内の所望位置に適宜角度
に配置し、その状態を所定時間保持する必要である。そ
のため、光を出射する部分を口腔内の所望位置に配置し
たり、保持したりすることが容易であることが望まれ
る。
【0004】したがって、本発明が解決しようとする技
術的課題は、操作性を向上した歯科用光重合器を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術的課
題を解決するために、以下の構成の歯科用光重合器を提
供する。
【0006】歯科用光重合器は、本体と、開口と、空間
と、光源とを備える。上記本体は、把持するための把持
部と、該把持部から略同軸方向に延在する延長部とを含
む。上記本体は、コントラアングル型歯科用インスツル
メントと略同様の外形を有する。上記開口は、上記延長
部の先端近傍の外周面に形成される。上記空間は、上記
開口に連通して、上記本体内に形成される。上記光源
は、上記空間内に配置される。上記開口から、光重合樹
脂材料を硬化させるのに適した光を、上記延長部の先端
側の延在方向に対して略直角方向に照射する。
【0007】歯科用インスツルメントは、一般に、グリ
ップを把持し、先端に装着されたツールを操作する。歯
科用インスツルメントは、ストレート型とコントラアン
グル型とに大別できる。ストレート型は、グリップ軸と
ツール軸とが略同軸である。コントラアングル型では、
グリップ軸とツール軸とは所定の角度(一般には、90
度前後)をなす。歯を切削するためのエアータービンや
マイクロモータは、コントラアングル型歯科用インスツ
ルメントであり、口腔内での操作に適した寸法・形状を
有し、また、頻繁に使用される。
【0008】上記構成によれば、歯科用光重合器を、頻
繁に使用され操作に習熟しているコントラアングル型歯
科用インスツルメントと略同様の寸法及び形状とするこ
とで、違和感なく、口腔内で容易に取り扱うことができ
る。特に、照射光の光軸が、ツール軸と一致するので、
操作し易い。
【0009】したがって、操作性を向上することができ
る。
【0010】好ましくは、上記延長部の先端近傍は、上
記把持部に対して、10度以上20度以下傾いている。
【0011】上記構成によれば、先端近傍は把持部に対
して15度前後傾いており、頻繁に使用される歯科用イ
ンスツルメント(エアータービン等)の一般的な形状と
略同様の構成となる。ただし、照明部位により15度前
後傾く方向が異なる。したがって、違和感なく使用する
ことができる。
【0012】好ましくは、上記空間内に、上記光源から
の光を上記開口に向けて反射する反射面を備える。
【0013】上記構成によれば、反射面により、光源か
らの光を有効に利用することができる。
【0014】好ましくは、上記反射面での反射により、
上記反射面で反射された光が集光され、あるいは平行光
にされる。
【0015】上記構成によれば、反射面で光源からの光
を反射することにより、開口から出射される光を集光し
たり、平行光とすることで、光源からの光を、所望部分
への照射にできるだけ有効に利用することができる。こ
れにより、光量の増加を図り、照射時間を短縮し、操作
性を向上することができる。なお、反射光だけを照射に
用いても、光源からの直接光と反射光の両方を用いても
よい。後者の場合には、例えば、直接光と略同方向に反
射光を反射させて集光する。
【0016】好ましくは、上記空間は、上記開口から、
上記延長部の先端近傍の延在方向に対して略直角方向に
延在する。上記光源は、上記開口に対向して、上記空間
内に配置される。
【0017】上記構成によれば、光を照射する構成部分
を、延長部の先端近傍に集約して配置することができ
る。これにより、光の伝達中の損失を減らし、光源から
の光をより有効に利用することができる。
【0018】好ましくは、上記空間は、上記延長部の先
端近傍に凹形状に一体的に形成される。上記光源は、上
記開口の上記凹形状の底部に配置される。上記反射面
は、上記空間の内面に形成される。
【0019】上記構成によれば、光源の発熱は延長部を
経由して逃がすことができる。反射面は、空間の内面に
形成されるので、空間内に反射面を有する別部材を配置
する必要がない。したがって、構成を簡単にすることが
できる。
【0020】好ましくは、上記反射面は、その断面が楕
円の一部である。その楕円の焦点に、上記光源が配置さ
れる。
【0021】上記構成によれば、光源からの光を、楕円
の他方の焦点又はその近傍に向けて、反射面で反射する
ことができる。これによって、必要に応じてレンズを適
宜組み合わせ、照射光を集光したり、平行光とすること
が容易である。
【0022】好ましくは、上記空間は、上記本体の延在
方向に上記把持部側に延在する。上記光源は、上記空間
の上記把持部側に配置され、上記延長部の先端側に向け
て光を照射する。上記反射面は、上記開口に対して傾け
て配置される。
【0023】上記構成によれば、反射面で光路を折り曲
げることにより、開口に対して垂直方向の寸法を小さく
することができる。したがって、口腔内に配置される先
端側の構成を小型化することができる。
【0024】好ましくは、上記開口にレンズを備え、外
部に照射する光を集光する。
【0025】上記構成によれば、レンズで集光すること
で、光源からの光を、所望部分への照射にできるだけ有
効に利用することができる。これにより、光量の増加を
図り、照射時間を短縮し、操作性を向上することができ
る。
【0026】好ましくは、上記開口に、光を透過する光
透過部材を備え、該光透過部材により上記空間が密閉さ
れる。
【0027】上記構成によれば、光の照射に支障を生じ
ることなく、空間を密閉することができる。これによ
り、歯科用光重合器は、分解することなく、オートクレ
ープに対応可能とすることができる。
【0028】また、本発明は、以下の構成の歯科用光重
合器を提供する。
【0029】歯科用光重合器は、本体と、開口と、空間
と、光源を備える。上記本体は、把持するための把持部
と、該把持部から略同軸方向に延在する延長部とを含
む。上記本体は、コントラアングル型歯科用インスツル
メントと略同様の外形を有する。上記開口は、上記延長
部の先端近傍の外周面に形成される。上記空間は、上記
開口に連通して、上記本体内に形成される。上記光源
は、上記空間内に配置される。上記開口から、光重合樹
脂材料を硬化させるのに適した光を、上記延長部の先端
側の延在方向に対して略直角方向に照射する。上記本体
の把持部側端部に、歯科用ユニットに接続するため接続
部を備え、該接続部を介して上記歯科用ユニットから少
なくとも電源が供給される。
【0030】上記構成によれば、歯科用ユニットから供
給された電源を用いて、光源を駆動することができる。
歯科用光重合器に専用の電源を設けなくてもよいので、
構成を簡単にすることができる。
【0031】好ましくは、上記光源の動作が、上記歯科
用ユニットから制御される。
【0032】上記構成によれば、歯科用ユニット側か
ら、歯科用光重合器の光源の光量や発光時間、発光のO
N/OFF等を制御するので、歯科用光重合器側に制御
用機器を配置する必要はない。したがって、歯科用光重
合器を小型化することが容易である。
【0033】好ましくは、上記接続部は、上記歯科用ユ
ニットに接続する歯科用インスツルメントの接続部と同
一タイプである。
【0034】上記構成によれば、歯科用光重合器の接続
部を歯科用インスツルメントと共用することで、歯科用
ユニット側は、歯科用光重合器専用の接続部を備えるこ
とが不要となる。この場合、同じ感覚で操作できるコン
トラアングル型歯科用インスツルメントと共用化するこ
とが好ましい。
【0035】好ましくは、上記接続部は、ワンタッチジ
ョイントである。
【0036】上記構成によれば、歯科用光重合器の着脱
が容易である。
【0037】また、本発明は、以下の構成の歯科用光重
合器を提供する。
【0038】歯科用光重合器は、光重合樹脂材料を硬化
させるのに適した光を照射する光源を本体内に備えたタ
イプのものである。歯科用光重合器は、外部から供給さ
れる空気又は水の少なくとも一方によって上記光源を冷
却する冷却機構を備える。
【0039】上記構成によれば、空気や水を用いて、光
源(光源からの熱が伝わった部分を含む)を効率よく冷
却することができる。これにより、光源を冷却するため
の構成を小さくし、歯科用光重合器全体の小型化を図る
ことができる。
【0040】好ましくは、歯科用ユニットに接続するた
めの接続部を備える。上記空気又は水の少なくとも一方
は、上記接続部を介して、上記歯科用ユニットから供給
される。
【0041】上記構成によれば、歯科用インスツルメン
トに空気や水を供給する設備を備えた歯科用ユニットを
利用するので、特別な機器が不要となる。
【0042】好ましくは、上記接続部は、ワンタッチジ
ョイントである。
【0043】上記構成によれば、歯科用光重合器の着脱
が容易である。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て実施例を図1〜図12に基づいて説明する。
【0045】図1は、歯科用光重合器10(以下、簡単
に「光重合器10」とも言う。)の外観図である。光重
合器10の外形・寸法は、エアータービンやマイクロモ
ータなどのコントラアングル型歯科用インスツルメント
と、大略、同様である。
【0046】すなわち、光重合器10は、把持部12と
ヘッド部16が中間部14により接続されている。延長
部は、中間部14とヘッド部16により構成される。把
持部12は、片手で把持することができる。中間部14
は、把持部12の一端から略同軸方向に延在する。中間
部14は略く字状に折れ曲がり、先端側14aは把持部
側14bに対して所定角度(10度以上20度以下、好
ましくは15度)傾いている。なお、傾く方向は任意で
ある。ヘッド部16は、エアータービンやマイクロモー
タにおいてツールが装着される部分である。
【0047】ヘッド部16には光源が内蔵され、ヘッド
部16の開口18から、光線19が照射されるようにな
っている。光線19は、把持部12と中間部14を含む
平面に沿って、中間部14の先端側14aの軸方向に対
して略垂直方向に照射される。光線19は、エアーター
ビンやマイクロモータにおいて装着されるツールと略同
じ位置からツールと略同じ方向に照射されるようになっ
ている。そのため、エアータービンやマイクロモータと
略同様の操作感覚で光重合器10を取り扱い、光線19
を所望位置に照射することができる。
【0048】なお、ヘッド部16を中間部14の先端側
14aに対して回転自在あるいは回動自在に構成し、ヘ
ッド部16の角度を変えることにより、光線19の照射
方向を調整できるようにしてもよい。
【0049】把持部12の他端は、接続管20を介し
て、図12に示すように歯科用ユニット30に接続さ
れ、歯科用ユニット30から、必要に応じて、電源、エ
アー(空気)、水が供給される。電源は、光重合器10
の光源を発光させるために供給される。エアーや水は、
光源による発熱を冷却するために用いることができる。
歯科用ユニット30は、患者が座るための座部32、背
部34及びヘッドレスト36を備え、背部34の後部
に、エアータービン等の歯科用インスツルメントととも
に、光重合器10を収納できるようになっている。歯科
用ユニット30には、不図示の操作パネルが設けられ、
光量、照射時間などを設定できるようになっている。す
なわち、操作パネルによる設定に基づいて、光重合器1
0に供給する電源電圧や、電源供給のON/OFFなど
を、歯科用ユニット30側から制御するようになってい
る。これにより、光重合器10側に制御用の機器を設け
る必要がないので、光重合器10を小型化することが容
易である。
【0050】光重合器10と接続管20とは、接続部で
あるワンタッチジョイント22を介して、簡単に着脱操
作ができるようになっている。ワンタッチジョイント2
2は、歯科用インスツルメントと共通化すれば、歯科用
ユニット30が備える接続管の種類を減らすことができ
る。この場合、エアータービンやマイクロモータなど、
光重合器10と同様の外形を有するコントランアグル型
歯科用インスツルメントと共用することが好ましい。
【0051】光重合器10の内部には、図2〜図9に示
すように、種々の態様で光源が配置される。
【0052】図2に示した第1実施例では、開口18に
連通する空間17がヘッド部16に形成されている。開
口18には、光を透過する光透過部材40固定され、空
間17を密閉するようになっている。空間17内には、
光源として基板50が配置されている。以下の各実施例
においても、基本的には上記と同様に構成される。
【0053】基板50には、光透過部材40に対向して
複数の発光要素52が配置され、発光要素52からの光
が光透過部材40を介して外部に照射されるようになっ
ている。発光要素52には、光重合樹脂材料を硬化させ
るのに適した波長成分を含む光を発光するもの、例え
ば、発光ダイオード(LED)、半導体レーザ、ランプ
などを用いることができる。具体的には、例えば、ケー
ス内にチップが収納された1個又は2個以上のLEDデ
バイス、あるいはウエハから切り出された裸の状態の数
個のLEDベアチップを用いることができる。一般の光
重合樹脂材料に対しては、青色LED(波長470nm
前後)を用いる。
【0054】発光要素52で発生した熱を逃がすため
に、基板50には、発光要素52とは反対側の面に放熱
機構としてヒートシンク54が配置されている。熱は、
光重合器10の内部(空間17や、これに連通する中間
部14の中空穴15)での自然対流により放熱されるよ
うになっている。
【0055】図3の第2実施例は、ヘッド部16aに形
成された空間17aの内部に、基板50とともに大略カ
ップ状の反射部材56が配置されている。反射部材56
は、一般的なミラーであっても、素材に反射膜をコーテ
ィングしたものであっても、あるいは金属等の素材を鏡
面仕上げしたものであってもよい。反射部材56の内面
57は反射面57であり、発光要素52からの光を光透
過部材40に対して略直角方向に反射し、集光性を高め
るようになっている。さらに集光性を高めるため、ある
いは平行光を照射するために、反射部材56の開口部
に、コリメータレンズあるいは集光レンズ42が配置さ
れている。
【0056】反射面57の断面は楕円の一部であり、そ
の楕円の焦点又はその近傍に、発光要素52が配置され
る。これによって、発光要素52からの光は、反射面5
7により、反射面57が含まれる仮想的な楕円の他方の
焦点又はその近傍に向けて反射されるようになってい
る。なお、反射面57は楕円以外の適宜な形状とするこ
とができる。例えば、断面がハ字状に外広がりに傾いた
直線となる斜面(円錐面又は平面)を反射面としても、
発光要素から側方に出射した光を前方に向けて反射し、
集光性を高めることができる。
【0057】基板50は、中間部14の中空穴15内に
配置されたチューブ15aを介してヘッド部16aの空
間17aに給気されたエアーにより、強制的に冷却され
る。冷却後のエアーは、中間部14の中空穴15を通っ
て排気されるようになっている。
【0058】図4の第3実施例は、ヘッド部16bに形
成された空間17bの内部に、各発光要素ごとにボール
レンズ64を備えた基板60が配置された例である。各
発光要素からの光は、ボールレンズ64を介して集光さ
れるので、図3のコリメータレンズ42を省略すること
ができる。基板60は、図3と同様に、エアーにより強
制的に冷却されるようになっている。
【0059】図5〜図7は、複数の凹部74の底部にそ
れぞれ発光要素(図示せず)が配置された基板70を用
いる場合の実施例である。例えば、基板70の金属等の
素材を鏡面仕上げしたり、セラミック等の素材上に反射
膜をコーティングすることにより、凹部74の内面に反
射面が形成される。凹部74は、楕円や放物線などの曲
線、あるいは直線を含む。発光素子からは、前方に直接
光が照射され、発光素子から斜方あるいは後方に照射さ
れた光は、凹部74の湾曲面、平面、斜面等によって前
方に反射され、集光性を高めるようになっている。
【0060】図5の第4実施例では、空間17cと連通
する通気孔16sをヘッド部16cに設け、自然対流に
より基板70を冷却する例である。空間17c内とは、
通気孔16sを介して空気が出入する。
【0061】図6の第5実施例では、チューブ15aを
介して、ヘッド部16dの空間17d内にエアーを給気
して冷却する例である。他は、図5と略同様に構成され
る。この場合も、空間17d内とは、通気孔16sを介
して空気が出入する。
【0062】図7の第6実施例では、ヘッド部16eか
ら通気孔を無くした例である。図4と同様に、チューブ
15aを介して空間17e内にエアーを給気し、中間部
14の中空穴15から排気する。
【0063】図8及び図9は、ヘッド部に反射面を一体
的に形成した実施例である。
【0064】図8の第7実施例では、ヘッド部16fに
空間17fを一体的に形成している。空間17fの内面
17sは、素材を鏡面仕上げすることにより、あるい
は、メッキ等により反射膜を形成することにより、反射
面17sとなっている。さらに、反射面17sに光学コ
ーティングを施してもよい。反射面17sは、楕円や斜
面(円錐面又は平面)など、集光性を高める形状とす
る。図3と同様に、さらに集光性を高めるため、コリメ
ータレンズ42を備えている。この例では、基板50上
の発光素子52で発生した熱は、ヘッド部16fを経由
して逃がすようになっている。
【0065】図9の第8実施例では、エアーにより強制
的に冷却する。すなわち、チューブ15aを介してエア
ーを給気し、中間部14の中空穴15から排気する。他
は、図8と略同様に構成される。
【0066】図10は、歯科用光重合器10x(以下、
簡単に「光重合器10x」とも言う。)の先端部分の要
部構成図である。光重合器10xは、上記各実施例と略
同様に構成されている。すなわち、外形・寸法は、コン
トラアングル型歯科用インスツルメントと、大略、同様
である。ヘッド部16xには開口18xが設けられ、開
口18xから空間17xが連通するようになっている。
【0067】上記各実施例とは異なり、空間17x内に
は、基板80が、中間部の先端側14xの延在方向と平
行に先端側に向けて光を照射するように配置され、空間
17xを形成する内面の一部である反射面92xで略直
角に反射された光が開口18xから照射されるようにな
っている。
【0068】反射面92xは、中間部の先端側14xの
延在方向と直角な軸90xを中心とする回転楕円体の凹
面の一部であり、断面が楕円の一部である。反射面92
xは、例えば素材表面を鏡面仕上げすることにより形成
する。あるいは、素材表面に誘電体膜及びアルミ、金、
銀などの金属膜を成膜するようにしてもよい。反射面9
2xには、反射を促すための光学コーティングを施して
もよい。
【0069】基板80は、反射面92xの楕円の一方の
焦点又はその近傍に配置され、反射面92xに向けて光
を照射するようになっている。図において矢印で示すよ
うに、基板80からの光は、反射面92xで反射され、
反射面92xが含まれる仮想的な楕円の他方の焦点又は
その近傍に集まるように出射する。
【0070】所望により開口18xにレンズ42xを備
えれば、照射光の集光位置をずらしたり、平行光にする
など、集光を調整することが可能である。
【0071】基板80は、軸90xからずらして(例え
ば、軸90xと直角な方向にずらして)配置してもよ
い。また、反射面92xを回転楕円面とする代わりに、
図において紙面直角方向任意位置の反射面の断面が楕円
の一部となるようにするだけでもよい。
【0072】このように構成することによって、先端側
を細くしたり薄くすることができるので、口腔内で挿入
しやすいように小型化することが容易である。
【0073】基板80は、発光素子(図示せず)からの
光を集光するカップ状の反射部材82を備え、基板80
に対して略垂直な方向に集光された光を照射する。
【0074】図11は、歯科用光重合器10y(以下、
簡単に「光重合器10y」とも言う。)の先端部分の要
部構成図である。光重合器10yは、図10の光重合器
10xと略同様に構成されている。すなわち、ヘッド部
16yの空間17y内に基板50が配置され、発光素子
52からの光が反射面92yで反射され、開口18yか
ら照射されるようになっている。
【0075】反射面92yは、図10の場合とは異な
る。すなわち、中間部の先端側14yの延在方向に直角
な軸90yを中心とする回転放物面の一部であり、断面
が放物線の一部である。反射面92yは、例えば素材表
面を鏡面仕上げすることにより形成する。あるいは、素
材表面に誘電体膜及びアルミ、金、銀などの金属膜を成
膜するようにしてもよい。反射面92yには、反射を促
すための光学コーティングを施してもよい。
【0076】基板50は、反射面92yの放物中心軸9
0yに対して直角方向に光を照射するように、放物中心
軸90y上に配置されている。基板50は、放物中心軸
92yからずれた位置(例えば、放物中心軸92yから
直角方向にずれた位置)に配置されてもよい。
【0077】反射面92yは回転放物面であるので、基
板50からの光の大部分は、反射面92yで反射される
と、放物中心軸90yと平行な平行光となって出射す
る。所望により開口18yにレンズ42yを設け、集光
するようにしてもよい。
【0078】なお、反射面92yを回転放物面とする代
わりに、図において紙面直角方向任意位置の反射面の断
面が放物線の一部となるようにするだけでもよい。
【0079】以上説明したように、歯科用光重合器1
0,10x,10yは、頻繁に使用されるコントラアン
グル型歯科用インスツルメントと略同様の外形・寸法で
あり、違和感なく使用することができる。したがって、
操作性を向上することができる。
【0080】歯科用ユニット30から電源を供給するよ
うにすれば、電源電池を内蔵する必要がない。また、光
源について集光性を高める工夫により、小型化、高輝度
化することができる。したがって、歯科用光重合器10
の小型化、軽量化を図り、取り扱い易い構成とすること
が、容易である。
【0081】また、光源(光源から熱が伝わった部分を
含む)を冷却することにより、高電流を流すパルス駆動
が可能となる。また、大電流を流すことができる。これ
により、照射光の光量を高め、歯科レジンの硬化深度を
大きくしたり、短時間で照射を完了したりすることがで
きる。
【0082】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【0083】例えば、光源の発熱対策として、適宜、冷
却機構を設けるようにしてもよい。冷却は、エアーの代
わりに、歯科用ユニットから供給された水を用いてても
よい。冷却用のエアーや水は、歯科用ユニット以外の外
部機器から供給されてもよい。
【0084】また、歯科用光重合器は、歯科用ユニット
30と接続しない構成とすることも可能である。
【0085】光源は、適宜なタイプのものを使用するこ
とができる。例えば、一般的なハロゲンランプや、通常
のLEDデバイスやLEDモジュールを用いてもよい。
また、光源から反射面又は開口まで、ライトガイド等で
導光するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の光重合器の外観図である。
【図2】 第1実施例のヘッド部の内部構成図である。
【図3】 第2実施例のヘッド部の内部構成図である。
【図4】 第3実施例のヘッド部の内部構成図である。
【図5】 第4実施例のヘッド部の(a)上面図、
(b)内部構成図である。
【図6】 第5実施例のヘッド部の内部構成図である。
【図7】 第6実施例のヘッド部の内部構成図である。
【図8】 第7実施例のヘッド部の内部構成図である。
【図9】 第8実施例のヘッド部の内部構成図である。
【図10】 第9実施例のヘッド部の内部構成図であ
る。
【図11】 第10実施例のヘッド部の内部構成図であ
る。
【図12】 歯科用ユニットの略正面図である。
【符号の説明】
10,10x,10y 光重合器 12 把持部 14 中間部(延長部) 14a 先端側 14b 把持部側 14x,14y 先端側 16,16a〜16g,16x,16y ヘッド部(延
長部) 17,17a〜17g,17x,17y 空間 17s 反射面 18,18x,18y 開口 22 ワンタッチジョイント(接続部) 30 歯科用ユニット 40 光透過部材 42,42x,42y レンズ 50,60,70 基板(光源) 57 反射面 80 基板(光源) 92x,92y 反射面

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 把持するための把持部と、該把持部から
    略同軸方向に延在する延長部とを含み、コントラアング
    ル型歯科用インスツルメントと略同様の外形を有する本
    体と、 上記延長部の先端近傍の外周面に形成された開口と、 該開口に連通して、上記本体内に形成された空間と、 該空間内に配置された光源とを備え、 上記開口から、光重合樹脂材料を硬化させるのに適した
    光を、上記延長部の先端側の延在方向に対して略直角方
    向に照射することを特徴とする、歯科用光重合器。
  2. 【請求項2】 上記延長部の先端近傍は、上記把持部に
    対して、10度以上20度以下傾いていることを特徴と
    する、請求項1記載の歯科用光重合器。
  3. 【請求項3】 上記空間内に、上記光源からの光を上記
    開口に向けて反射する反射面を備えたことを特徴とす
    る、請求項1又は2記載の歯科用光重合器。
  4. 【請求項4】 上記反射面での反射により、上記反射面
    で反射された光が集光され、あるいは平行光にされるこ
    とを特徴とする、請求項3記載の歯科用光重合器。
  5. 【請求項5】 上記空間は、上記開口から、上記延長部
    の先端近傍の延在方向に対して略直角方向に延在し、 上記光源は、上記開口に対向して、上記空間内に配置さ
    れたことを特徴とする、請求項3又は4記載の歯科用光
    重合器。
  6. 【請求項6】 上記空間は、上記延長部の先端近傍に凹
    形状に一体的に形成され、 上記光源は、上記開口の上記凹形状の底部に配置され 上記反射面は、上記空間の内面に形成されことを特徴と
    する、請求項5記載の歯科用光重合器。
  7. 【請求項7】 上記反射面はその断面が楕円の一部であ
    り、その楕円の焦点に上記光源が配置されることを特徴
    とする、請求項6記載の歯科用光重合器。
  8. 【請求項8】 上記空間は、上記本体の延在方向に上記
    把持部側に延在し、 上記光源は、上記空間の上記把持部側に配置され、上記
    延長部の先端側に向けて光を照射し、 上記反射面は、上記開口に対して傾けて配置されること
    を特徴とする、請求項3又は4記載の歯科用光重合器。
  9. 【請求項9】 上記開口にレンズを備え、外部に照射す
    る光を集光することを特徴とする、請求項1〜8のいず
    れか一つに記載の歯科用光重合器。
  10. 【請求項10】 上記開口に、光を透過する光透過部材
    を備え、該光透過部材により上記空間が密閉されたこと
    を特徴とする、請求項1〜9のいずれか一つに記載の歯
    科用光重合器。
  11. 【請求項11】 把持するための把持部と、該把持部か
    ら略同軸方向に延在する延長部とを含み、コントラアン
    グル型歯科用インスツルメントと略同様の外形を有する
    本体と、 上記延長部の先端近傍の外周面に形成された開口と、 該開口に連通して、上記本体内に形成された空間と、 該空間内に配置された光源とを備え、 上記開口から、光重合樹脂材料を硬化させるのに適した
    光を、上記延長部の先端側の延在方向に対して略直角方
    向に照射し、 上記本体の把持部側端部に、歯科用ユニットに接続する
    ため接続部を備え、該接続部を介して上記歯科用ユニッ
    トから少なくとも電源が供給されることを特徴とする、
    歯科用光重合器。
  12. 【請求項12】 上記光源の動作が、上記歯科用ユニッ
    トから制御されることを特徴とする、請求項11記載の
    歯科用光重合器。
  13. 【請求項13】 上記接続部は、上記歯科用ユニットに
    接続する歯科用インスツルメントの接続部と同一タイプ
    であることを特徴とする、請求項11又は12記載の歯
    科用光重合器。
  14. 【請求項14】 光重合樹脂材料を硬化させるのに適し
    た光を照射する光源を本体内に備えた歯科用光重合器に
    おいて、 外部から供給される空気又は水の少なくとも一方によっ
    て上記光源を冷却する冷却機構を備えたことを特徴とす
    る、歯科用光重合器。
  15. 【請求項15】 歯科用ユニットに接続するための接続
    部を備え、 上記空気又は水の少なくとも一方は、上記接続部を介し
    て、上記歯科用ユニットから供給されることを特徴とす
    る、請求項14記載の歯科用光重合器。
  16. 【請求項16】 上記接続部は、ワンタッチジョイント
    であることを特徴とする、請求項11、12、13又は
    15のいずれか一つに記載の歯科用光重合器。
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CN111991024A (zh) * 2020-08-25 2020-11-27 上海市口腔病防治院 一种用于牙片机的凸透镜可见光标指示器及工作方法

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