JP2003289848A - インキュベータ装置 - Google Patents

インキュベータ装置

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置内部の場所による温度のムラを抑制するこ
とができ、検体を適切な温度で保温することができるイ
ンキュベータ装置を提供する。 【解決手段】インキュベータ装置1は、マイクロプレー
ト8を載置して加温する複数の基台2aないし2eと、
これらの基台2aないし2eを収容する収容室3と、収
容室3の外郭をなす内側ケーシング41および外側ケー
シング42と、内側ケーシング41および外側ケーシン
グ42の間に配設された通路43と、通路43内に充填
された流体5と、流体5を循環させるファン44と、流
体5を冷却するペルチェ素子6a、6bとを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば培養装置に
搭載されるインキュベータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生物試料を用いた各種分析には、例えば
96個、384個などの多数個のウェル(穴)が形成さ
れたマイクロプレートが用いられている。
【0003】また、分析に先立ち、マイクロプレートの
各ウェル内に生物試料(微生物)を入れ、これを所定時
間加温した状態で培養することが行なわれる。
【0004】このようなマイクロプレートの加温は、従
来、平坦な加熱板の上にマイクロプレートを載置するこ
とにより行なわれている。また、複数のマイクロプレー
トの加温を行う場合には、このような加熱板を備えた棚
板を上下に複数段並設した棚状のインキュベータ装置が
用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のインキュベータ装置を用いた場合、装置内部
の空気の対流などの原因により、装置の上側の空気の温
度と、装置の下側の空気の温度との間に温度差が生じ易
く、このような空気の温度差から、棚板の場所によって
加温のムラが生じる場合がある。
【0006】加温の際にこのような温度ムラが生じる
と、各ウェル内の生物試料に対し、等しい培養条件が与
えられないこととなり、分析結果の信頼性に影響を及ぼ
す。
【0007】そのため、従来のインキュベータ装置を用
いる場合には、一定時間毎に棚板の位置を人為的に変更
するなどして、装置内の棚板の場所による加温のムラを
防止する必要がある。
【0008】また、これまでのインキュベータ装置に
は、マイクロプレートを冷却する手段が設けられていな
かったため、夏季など、気温が常温(25℃)より高く
なった場合に、室内や装置の内部も温度が上昇する。こ
れにより、検体を常温で保温することができなかった。
【0009】本発明の目的は、装置内部の場所による温
度のムラを抑制することができ、検体を適切な温度で保
温することができるインキュベータ装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(14)の本発明により達成される。
【0011】(1) マイクロプレートを載置し、該マ
イクロプレートの温調を行う複数の基台と、前記複数の
基台を収容する収容室と、該収容室の少なくとも一部を
囲むように配設された通路と、該通路内の流体を循環さ
せる循環手段と、前記流体を冷却する冷却手段とを備え
たことを特徴とするインキュベータ装置。
【0012】(2) 前記通路は、前記収容室の外郭を
なす内側ケーシングおよび外側ケーシングとで画成され
ている上記(1)に記載のインキュベータ装置。
【0013】(3) 前記冷却手段はペルチェ素子であ
る上記(1)または(2)に記載のインキュベータ装
置。
【0014】(4) 前記流体は空気である上記(1)
ないし(3)のいずれかに記載のインキュベータ装置。
【0015】(5) 前記複数の基台は、上下方向に並
設されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載
のインキュベータ装置。
【0016】(6) 前記複数の基台の各々にマイクロ
プレートを加温する加温手段が設けられている上記
(1)ないし(5)のいずれかに記載のインキュベータ
装置。
【0017】(7) 前記複数の基台のうち、最上段に
位置する基台の上側に、該基台に載置されたマイクロプ
レートの上側を加温する加温手段が設けられている上記
(6)に記載のインキュベータ装置。
【0018】(8) 前記複数の基台の各々が独立して
温調可能に構成された上記(1)ないし(7)のいずれ
かに記載のインキュベータ装置。
【0019】(9) 前記複数の基台の各々にマイクロ
プレートを冷却する冷却手段が設けられている上記
(1)ないし(8)のいずれかに記載のインキュベータ
装置。
【0020】(10) 前記マイクロプレート付近の温
度を検出する温度検出手段を備えた上記(1)ないし
(9)のいずれかに記載のインキュベータ装置。
【0021】(11) 前記マイクロプレートの温度を
制御する制御手段を有する上記(1)ないし(10)の
いずれかに記載のインキュベータ装置。
【0022】(12) 前記マイクロプレートの温度を
制御する制御手段を有し、該制御手段は、前記温度検出
手段の検出値に基づいて前記マイクロプレートの温度を
制御する上記(10)に記載のインキュベータ装置。
【0023】(13) 前記マイクロプレートの温度を
常温付近の温度に保温し得るよう構成された上記(1)
ないし(12)のいずれかに記載のインキュベータ装
置。
【0024】(14) 前記マイクロプレートの温度を
体温付近の温度に保温し得るよう構成された上記(1)
ないし(12)のいずれかに記載のインキュベータ装
置。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインキュベータ装
置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説
明する。
【0026】図1は、本発明のインキュベータ装置の実
施形態を示す断面側面図である。図1は、本発明のイン
キュベータ装置のヒーターおよびペルチェ素子の制御機
構の構成を示すブロック図である。以下の説明では、図
1中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」また
は「下方」と言う。
【0027】図1に示すインキュベータ装置1は、マイ
クロプレート8を載置して加温する複数の基台(基部)
2aないし2eと、基台2aないし2eを収容する収容
室3と、収容室3の外郭をなすケーシング4を備えてい
る。
【0028】ここで、インキュベータ装置1の構成を説
明する前に、まずマイクロプレート8の構成について説
明する。
【0029】マイクロプレート(試料収納容器)8は、
多数のウェル(穴)81と、その外周に形成された脚部
82とを有し、これらが樹脂材料により一体的に形成さ
れた構成となっている。
【0030】ウェル81は、例えば12行×8列、24
行×16列のように行列状に配置されている。各ウェル
81の内部には、検体、例えば生物試料が入れられる。
【0031】脚部82は、マイクロプレート8の全周を
囲むように形成された壁状部材で構成されている。マイ
クロプレート8は、この脚部82の下端が基台2aない
し2eの上面(載置面)21に当接することにより載置
される。
【0032】また、マイクロプレート8は、当該マイク
ロプレート8の上下に位置する基台2aないし2eから
の熱により加温される。
【0033】以下、インキュベータ装置1の各部の構成
について説明する。基台2aないし2eは、図1に示す
ように、板状またはブロック状をなしており、例えば、
ステンレス鋼、アルミニウム、チタン、銅またはこれら
を含む合金等の各種金属材料で構成されている。
【0034】基台2aないし2eの内部には、図示しな
い通電手段の通電により作動するヒーター(熱源)22
が設置されている。ヒーター22の種類は、特に限定さ
れず、例えば、棒状ヒーター、電熱線、セラミックヒー
ター、ラバーヒーター等が挙げられる。また、基台2a
ないし2eの各々に設けられたヒーター22は、それぞ
れ独立して加熱可能に構成されており、それにより各基
台毎にマイクロプレート8の温調を行い得るようになっ
ている。
【0035】なお、このようなヒーターは、基台2aな
いし2eの内部に設置されている場合に限らず、基台2
aないし2eの外部に接合されていてもよい。
【0036】また、基台2aないし2eには、基台2b
ないし2eに載置されたマイクロプレート8の温度を的
確に管理するため、温度センサーなどの温度検出手段
(温度検出装置)71aないし71eが設けられてい
る。なお、温度検出手段71aないし71eを取り付け
る位置については、特に限定されないが、マイクロプレ
ート8の温度を的確に測定するため、マイクロプレート
8の近傍に設けることが好ましい。
【0037】また、各基台2aないし2eの温度の制御
を迅速、適正に行う必要がある場合には、基台2aない
し2eの温度調整手段(温度制御手段)として、このヒ
ーター22の他に、例えばペルチェ素子などの冷却手段
を設置することができる。この冷却手段は、基台2aな
いし2eの上面、内部、下面のいずれかに設けることが
できる。なお、ペルチェ素子6aおよび6bの構成につ
いては後に詳述する。
【0038】これらの基台2aないし2eは、図1に示
すように、上下方向に複数並設され、収容室3に収容さ
れる。
【0039】また、これらの基台2aないし2eのう
ち、最上段に位置する基台2aは、収容室3の最上部に
載置されるマイクロプレート8aの上側の温度を加温す
る加温手段としての機能を有するものの、下方に位置す
る基台2bないし2eのようにマイクロプレート8を載
置する台としての機能は有していない。
【0040】この構成により、本発明のインキュベータ
装置1においては、収容室3に収容された全てのマイク
ロプレート8が、均一な条件で加熱される。すなわち、
各マイクロプレート8が、いずれもその上下に位置する
一対の基台のヒーター22から加熱されることとなる。
【0041】なお、基台2bないし2eに対し、上述し
た温度検出装置や冷却手段を設ける場合には、この最上
段に位置する基台2aにも同一のものを設けることが好
ましい。
【0042】ケーシング4は、主に内側ケーシング41
と外側ケーシング42とから構成される。
【0043】内側ケーシング41は、収容室3の外郭を
なしている。内側ケーシング41の内側の壁面には、前
記基台2aないし2eの縁部を支持する突部(図示せ
ず)が設けられている。この突部の支持により基台2a
ないし2eが図示のように等間隔に配設される。
【0044】外側ケーシング42は、内側ケーシング4
1の外側に設けられている。外側ケーシング42には、
冷却手段としてペルチェ素子6a、6bが設けられてい
る。なお、ペルチェ素子6a、6bの構成および機能に
ついては後に詳述する。また、本実施形態においては、
流体5の冷却手段としてペルチェ素子を用いているが、
他の冷却手段を用いることも可能である。
【0045】内側ケーシング41と外側ケーシング42
の間には、内側ケーシング41の外周面に沿ってループ
(循環路)をなすように通路(ダクト)43が配設され
ている。この通路43には、流体5が充填されている。
流体5の種類は、特に限定されず、例えば、空気などの
各種気体や、水などの各種液体などが挙げられる。
【0046】また、通路43には、当該通路43に充填
された流体5を循環させる循環手段として機能するファ
ン(送風手段)44が設けられている。このファン44
の駆動により、流体(気体)5が通路43内を循環して
攪拌され、均一な温度に保持される。
【0047】なお、本実施形態においては、図示のよう
にケーシング4の上部に2つ、ケーシング4の下部に1
つのファン44を配設しているが、ファン44の配置
は、この構成に限らない。
【0048】また、流体5が液体の場合、ファン44に
代わり、例えばポンプ等の送液手段が用いられる。
【0049】ペルチェ素子6a、6bは、通路43の外
側ケーシング42側に設けられている。ペルチェ素子6
a、6bは、通路43内に充填された流体5を冷却する
機能を有している。
【0050】すなわち、ペルチェ素子6a、6bは、一
方の面側に発熱部(加熱部)61、他方の面側に吸熱部
(冷却部)62を有しており、図示しない通電手段の通
電により、発熱部61が発熱するとともに、吸熱部62
で吸熱され冷却される。
【0051】本実施形態では、図1に示すように、外側
ケーシング42に、このようなペルチェ素子6a、6b
をその吸熱部62が内側ケーシング41側(流体5側)
に位置するように設置する。
【0052】本発明では、冷却手段は、ペルチェ素子に
限定されないが、ペルチェ素子は、小型で、応答性に優
れているので、好ましい。
【0053】上述したヒーター22aないし22e、ペ
ルチェ素子6a、6b、および温度検出手段71aない
し71eは、図2に示すように、制御手段72と電気的
に接続され、該制御手段72によって制御される。ヒー
ター22aないし22eと、ペルチェ素子6a、6bと
は、リレー73を介して制御手段72に接続されてお
り、一方がオンとなった場合に他方がオフとなるように
設定されている。これにより、ヒーター22aないし2
2eおよびペルチェ素子6aおよび6bの両方が同時に
通電されることによるエネルギーのロスを防止できる。
【0054】以下、各種条件におけるヒーター22aな
いし22e、ペルチェ素子6a、6b、および温度検出
手段71aないし71eの動作について説明する。
【0055】[条件1] 温度検出手段71aないし71
eのうちのいずれか一つ、例えば温度検出手段71dの
みが設定温度(例えば常温や体温程度の温度域)の上限
値より高い温度を検出した場合、制御手段72は、温度
検出手段71dの位置する基台2dに設けられたヒータ
ー22dによる加温を停止する。逆に、温度検出手段7
1dのみが設定温度の下限値より低い温度を検出した場
合、制御手段72は、温度検出手段71dの位置する基
台2dに設けられたヒーター22dを作動し加温を行
う。他の温度検出手段に対しても同様である。
【0056】[条件2] 温度検出手段71aないし71
eのうちの所定数、例えば半数より多くが設定温度の上
限値より高い温度を検出した場合、制御手段72は、ペ
ルチェ素子6aおよび6bによる冷却を開始する。この
とき、ヒーター22aないし22eは、リレー73によ
り通電を遮断され、作動が停止する。
【0057】[条件3] 温度検出手段71aないし71
eのうちの所定数、例えば半数より多くが設定温度の下
限値より低い温度を検出した場合、制御手段72は、ヒ
ーター22aないし22eによる加温を開始する。この
とき、ペルチェ素子6aおよび6bは、リレー73によ
り通電を遮断され、作動が停止する。
【0058】本実施形態のインキュベータ装置1は、上
述したように、ヒーター22により加温を行うだけでな
く、ペルチェ素子等の冷却手段により流体5や基台2a
ないし2eの冷却を行うことにより、各マイクロプレー
トの温度調節を迅速に行うことができる。
【0059】また、本実施形態のインキュベータ装置1
は、ペルチェ素子等を備えていることから、周囲が例え
ば25℃より高温となるような装置の内部や室内などの
環境下においても、各マイクロプレートを常温(約25
℃)やそれ以下の温度で保管することができる。
【0060】また、本実施形態のインキュベータ装置1
は、各マイクロプレートを保持する温度は、常温に限ら
ず、例えば体温(37℃)付近の温度に保持するように
設定することもできる。
【0061】また、このような設定温度は、一定でも、
経時的に変化してもよい。後者の場合、制御手段に設定
温度に関する情報が予め記憶(プログラム)されている
のが好ましい。なお、設定温度は、自動的に変更される
場合に限らず、手動で変更することもできる。設定温度
の設定や変更は、インキュベータ装置1に設置または接
続された操作部、あるいはインキュベータ装置1に接続
された(アクセス可能な)パソコン等のコンピュータに
より行うことができる。
【0062】本発明における温度制御の方式は、特に限
定されず、例えばオープン制御でも、フィードバック制
御でもよいが、後者の方がより正確な温度管理ができる
ので好ましい。特に、温度検出手段により検出された検
出結果に基づいて前述のような加温手段および/または
冷却手段の作動を制御することが好ましい。
【0063】以上、本発明のインキュベータ装置を図示
の各実施形態について説明したが、本発明は、これらに
限定されるものではなく、インキュベータ装置を構成す
る各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと
置換することができる。また、任意の構成のものが付加
されていてもよい。例えば、各基台に、冷却用のペルチ
ェ素子(個別冷却手段)が設置され、基台ごとに独立し
て冷却し得るように構成されていてもよい。この構成に
おける各ペルチェ素子(個別冷却手段)も、制御手段7
2により前記と同様に制御されるのが好ましい。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、装
置内のマイクロプレートの温度調節を迅速、適正に行う
ことができ、各マイクロプレートの温度分布を均一にす
ることができる。
【0065】また、マイクロプレートを常温付近の温度
に管理する場合、例えば夏季のような周囲の温度が常温
より高温となるような環境下においても、マイクロプレ
ートを常温で保温することができる。
【0066】また、マイクロプレートを体温(37℃)
付近の温度に管理する場合でも、同様に、外気の温度に
係らず、マイクロプレートを体温付近の温度に保温する
ことができる。
【0067】また、各基台を独立して加温可能に構成し
た場合には、各基台ごとの温度分布のムラを迅速、適正
に調節することができる。
【0068】また、各基台に冷却手段を設けた場合に
は、より迅速、適正な温度調節が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインキュベータ装置の実施形態を示す
断面側面図である。
【図2】本発明のインキュベータ装置のヒーターおよび
ペルチェ素子の制御機構の構成例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 インキュベータ装置 2a 基台(最上部) 2b〜2e 基台 21 上面 22a〜22d ヒーター 3 収容室 4 ケーシング 41 内側ケーシング 42 外側ケーシング 43 通路 44 ファン 5 流体 6a、6b ペルチェ素子 61 発熱部(加熱部) 62 吸熱部(冷却部) 71a〜71e 温度検出手段 72 制御手段 73 リレー 8 マイクロプレート 8a マイクロプレート(最上段) 81 ウェル 82 脚部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 博樹 東京都三鷹市牟礼6丁目22番1号 アロカ 株式会社内 Fターム(参考) 4B029 AA05 AA13 BB01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロプレートを載置し、該マイクロ
    プレートの温調を行う複数の基台と、 前記複数の基台を収容する収容室と、 該収容室の少なくとも一部を囲むように配設された通路
    と、 該通路内の流体を循環させる循環手段と、 前記流体を冷却する冷却手段とを備えたことを特徴とす
    るインキュベータ装置。
  2. 【請求項2】 前記通路は、前記収容室の外郭をなす内
    側ケーシングおよび外側ケーシングとで画成されている
    請求項1に記載のインキュベータ装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却手段はペルチェ素子である請求
    項1または2に記載のインキュベータ装置。
  4. 【請求項4】 前記流体は空気である請求項1ないし3
    のいずれかに記載のインキュベータ装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の基台は、上下方向に並設され
    ている請求項1ないし4のいずれかに記載のインキュベ
    ータ装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の基台の各々にマイクロプレー
    トを加温する加温手段が設けられている請求項1ないし
    5のいずれかに記載のインキュベータ装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の基台のうち、最上段に位置す
    る基台の上側に、該基台に載置されたマイクロプレート
    の上側を加温する加温手段が設けられている請求項6に
    記載のインキュベータ装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の基台の各々が独立して温調可
    能に構成された請求項1ないし7のいずれかに記載のイ
    ンキュベータ装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の基台の各々にマイクロプレー
    トを冷却する冷却手段が設けられている請求項1ないし
    8のいずれかに記載のインキュベータ装置。
  10. 【請求項10】 前記マイクロプレート付近の温度を検
    出する温度検出手段を備えた請求項1ないし9のいずれ
    かに記載のインキュベータ装置。
  11. 【請求項11】 前記マイクロプレートの温度を制御す
    る制御手段を有する請求項1ないし10のいずれかに記
    載のインキュベータ装置。
  12. 【請求項12】 前記マイクロプレートの温度を制御す
    る制御手段を有し、該制御手段は、前記温度検出手段の
    検出値に基づいて前記マイクロプレートの温度を制御す
    る請求項10に記載のインキュベータ装置。
  13. 【請求項13】 前記マイクロプレートの温度を常温付
    近の温度に保温し得るよう構成された請求項1ないし1
    2のいずれかに記載のインキュベータ装置。
  14. 【請求項14】 前記マイクロプレートの温度を体温付
    近の温度に保温し得るよう構成された請求項1ないし1
    2のいずれかに記載のインキュベータ装置。
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