JP2003289730A - 農林用土壌カバーシート - Google Patents

農林用土壌カバーシート

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JP2003289730A JP2002105366A JP2002105366A JP2003289730A JP 2003289730 A JP2003289730 A JP 2003289730A JP 2002105366 A JP2002105366 A JP 2002105366A JP 2002105366 A JP2002105366 A JP 2002105366A JP 2003289730 A JP2003289730 A JP 2003289730A
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Masao Hasegawa
雅雄 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、有用植物の根元部周囲の土壌を覆
うカバーシートを複層の繊維構造物にするとともに、そ
の配色や形状にも工夫を施して、有用植物の発育を促進
し、しかも防草性能の向上と低コストの実現とを図れる
ようにした農林用土壌カバーシートを提供することを課
題とする。 【解決手段】 少なくとも上面層と下面層とを有する繊
維製のシート2が、半円形の凹部2cと重ね代2dとを
有して、有用植物1の根元部付近の土壌を覆うように構
成されており、上記上面層は白色系の繊維で構成され、
上記下面層は濃色系の繊維で構成されているので、上記
上面層により太陽光を反射させて有用植物1への下方か
らの照射が可能となり、上記下面層は上記上面層を透過
した太陽光を吸収して、土壌表面の雑草の繁殖を抑制す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹木や栽培植物な
どの根元の周囲に雑草がはびこるのを防止できるように
した農林用土壌カバーシートに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、空地や畠などにおいて、雑草の
繁茂を抑制できるようにカバーシートをかぶせることが
行われているが、従来のこの種のカバーシートは単層で
形成されているので、十分に厚い生地を用いる必要があ
り、また樹木の周囲を上記カバーシートで取り囲むため
には現場での複雑な工作が必要とされて、コスト高を招
いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、有用
植物の根元部周囲の土壌を覆うカバーシートを複層の繊
維構造物にするとともに、その配色や形状にも工夫を施
して、有用植物の発育を促進し、しかも防草性能の向上
と低コストの実現とを図れるようにした農林用土壌カバ
ーシートを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明の農林用土壌カバーシートは、有用植物の根
元部付近において土壌の表面に接するようにして同表面
を覆うためのカバーシートであって、同カバーシートの
上面層が白色系の繊維で構成されるとともに、同上面層
の裏面に装着された下面層が濃色系の繊維で構成され、
上記カバーシートが全体として通気性および透水性を有
していることを特徴としている。
【0005】また本発明の農林用土壌カバーシートは、
白色系の糸からなる上記上面層と濃色系の糸からなる上
記下面層とが、一体の繊維構造物として形成されている
ことを特徴としている。
【0006】さらに本発明の農林用土壌カバーシート
は、有用植物の根元部付近において土壌の表面に接する
ようにして同表面を覆うためのカバーシートであって、
同カバーシートの上面層が白色系の繊維で構成されると
ともに、同上面層の裏面に装着された中間層が濃色系の
繊維で構成され、上記中間層の裏面に装着された下面層
が白色系の繊維で構成されていて、上記カバーシートが
全体として通気性および透水性を有していることを特徴
としている。
【0007】また本発明の農林用土壌カバーシートは、
白色系の糸からなる上記上面層,濃色系の糸からなる上
記中間層および白色系の糸からなる上記下面層が、全体
として一体の繊維構造物として形成されていることを特
徴としている。
【0008】さらに本発明の農林用土壌カバーシート
は、上記カバーシートの少なくとも1辺に、上記有用植
物の根元部の半周を取り囲むためのほぼ半円形の凹部が
形成されていることを特徴としている。
【0009】上述の本発明の農林用土壌カバーシートで
は、有用植物の根元部付近の土壌表面を覆うカバーシー
トが、白色系の繊維からなる上面層と濃色系の繊維から
なる下面層とで構成されて、通気性と透水性を有する場
合、上記白色系の上面層により太陽光を十分に反射し
て、その反射光が有用植物を下方から照射することによ
り、同有用植物の発育を促進する効果が得られるように
なる。そして、上記上面層を透過した残余の太陽光は上
記濃色系の下面層で吸収されるので、土壌表面へ太陽光
が届くのを阻止して、上記カバーシートの下方での雑草
の育成を阻止することができる。
【0010】また降雨時には、上記カバーシートの透水
性により、土壌中への雨水の浸透が行われるので、有用
植物の根に対する水分の補給に支障をきたすことはな
い。そして、上記カバーシートの通気性により、土壌表
面からの余剰水分の蒸発も適宜行われるようになる。
【0011】さらに、上記上面層が白色系のため、有用
植物としての樹木の皮を荒らそうとする鹿などにとって
は、自己の色とのコントラストが大きくなり、有用植物
への接近をためらうようになる効果が得られる。
【0012】上記の上面層と下面層とは、個別の繊維構
造物(布地)として形成した後、両者を適宜綴じ合わせ
るようにしてもよいが、白色系の糸と濃色系の糸とを用
いて、上記の上面層と下面層とを一体の繊維構造物とし
て構成した場合は、土壌表面への施工時に両層が密着し
た構造になっているので、カッターによる切断作業など
が簡便に行われて、工作が容易となり、工事費が節減さ
れるようになる。
【0013】また、有用植物の根元部付近の土壌表面を
覆うカバーシートが、白色系の繊維からなる上面層の裏
面に濃色系の繊維からなる中間層をそなるとともに、同
中間層の裏面に白色系の繊維からなる下面層をそなえ
て、通気性と透水性とを有している場合は、上記白色系
の上面層により太陽光を十分に反射して、その反射光が
有用植物を下方から照射することにより、同有用植物の
発育を促進する効果が得られるほか、上記上面層を透過
した太陽光は上記濃色系の中間層により吸収することが
できる。
【0014】そして、上記中間層を更に透過した太陽光
は、同中間層の裏面の白色系の下面層により反射されて
上方へ戻り、上記濃色系の中間層により吸収されるの
で、土壌表面へ太陽光が届くのを十分に阻止して、上記
カバーシートの下方での雑草の育成を阻止することがで
きる。
【0015】また降雨時には、上記カバーシートの透水
性により、土壌中への雨水の浸透が行われるので、有用
植物の根に対する水分の補給に支障をきたすことはな
い。そして、上記カバーシートの通気性により、土壌表
面からの余剰水分の蒸発も適宜行われるようになる。
【0016】さらにこのカバーシートの場合も、上記の
上面層,中間層および下面層は、個別の繊維構造物(布
地)として形成した後、これらの三層を適宜綴じ合わせ
るようにしてもよいが、白色系の複数の糸と濃色系の糸
とを用いて、上記の上面層,中間層および下面層を一体
の繊維構造物として構成した場合は、土壌表面への施工
時に三層が相互に密着した構造になっているので、工作
が容易となり、工事費が大幅に節減されるようになる。
【0017】また、上記カバーシートが、その少なくと
も1辺に有用植物の根元部の半周を取り囲むためのほぼ
半円形の凹部を形成されている場合は、2組の上記カバ
ーシートを用いて、各カバーシートにおける上記半円形
の凹部を互いに対向させるようにしながら、上記有用植
物の根元部を取り囲むことにより、同カバーシートの敷
設工事が著しく簡便に行われるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施形
態について説明すると、図1および図2は本発明の第1
実施形態としての農林用土壌カバーシートを示すもの
で、図1はその一部の平面図、図2は図1のA−A矢視
断面の拡大図であり、図3および図4は本発明の第2実
施形態としての農林用土壌カバーシートを示すもので、
図3はその一部の平面図、図4は図3のB−B矢視断面
の拡大図であり、図5は上記農林用土壌カバーシートの
使用状態の一例を示す斜視図であり、図6は本発明の第
3実施形態としての農林用土壌カバーシートの一部を示
す平面図、図7は図6の農林用土壌カバーシートの使用
状態を示す斜視図である。
【0019】まず、本発明の第1実施形態としての農林
用土壌カバーシートについて説明すると、図1,2およ
び図5に示すように、有用植物1の根元部付近において
土壌の表面を覆うためのカバーシート2が、上面層2a
と、同上面層2aの裏面に装着された下面層2bとで構
成されている。
【0020】上面層2aは乳白色などの白色系の繊維を
用いて「織」または「編」により構成され、下面層2b
は黒色などの濃色系の繊維を用いて「織」または「編」
により構成されている。そして、上面層2aと下面層2
bとは縫着などの適宜手段で綴じ合わされるか、または
両層一体の繊維構造物として構成され、カバーシート2
全体として通気性および透水性を有している。なお、上
面層2aおよび下面層2bの各繊維素材としては、耐候
性に優れ、再生使用の可能なポリエステルなどが用いら
れる。
【0021】また、カバーシート2の1辺には有用植物
1の根元部の半周を取り囲むためのほぼ半円形の凹部2
cが形成されるほか、重ね代2dも形成されて、同重ね
代2dには必要に応じ面ファスナーのごとき止着手段が
設けられる。
【0022】上述の第1実施形態の農林用土壌カバーシ
ートでは、有用植物1の根元部付近の土壌表面を覆うカ
バーシート2が、白色系の繊維からなる上面層2aと濃
色系の繊維からなる下面層2bとで構成されて、通気性
と透水性を有しているので、白色系の上面層2aにより
太陽光を十分に反射して、その反射光が有用植物1を下
方から照射することにより、同有用植物1の発育を促進
する効果が得られるようになる。そして、上面層2aを
透過した残余の太陽光は濃色系の下面層2bで吸収され
るので、土壌表面へ太陽光が届くのを阻止して、カバー
シート2の下方での雑草の育成を阻止することができ
る。
【0023】また降雨時には、カバーシート2の透水性
により、土壌中への雨水の浸透が行われるので、有用植
物1の根に対する水分の補給に支障をきたすことはな
い。そして、カバーシート2の通気性により、土壌表面
からの余剰水分の蒸発も適宜行われるようになる。
【0024】さらに、カバーシート2が、その少なくと
も1辺に有用植物1の根元部の半周を取り囲むためのほ
ぼ半円形の凹部2cを形成されているので、2組のカバ
ーシート2,2を用いて、各カバーシート2における上
記半円形の凹部2cを互いに対向させるようにしなが
ら、有用植物1の根元部を取り囲むことにより、同カバ
ーシート2の敷設工事が著しく簡便に行われるようにな
る。
【0025】また、上面層2aが白色系のため、有用植
物としての樹木の皮を荒らそうとする鹿などにとって
は、自己の色とのコントラストが大きくなり、有用植物
1への接近をためらうようになる効果が得られる。
【0026】上面層2aと下面層2bとは、個別の繊維
構造物(布地)として形成した後、両層2a,2bを適
宜綴じ合わせるようにしてもよいが、白色系の糸と濃色
系の糸とを用いて、上面層2aと下面層2bとを一体の
繊維構造物として構成した場合は、土壌表面への施工時
に両層2a,2bが密着した構造になっているので、カ
ッターによる切断作業などが簡便に行われて、工作が容
易となり、工事費が節減されるようになる。
【0027】次に本発明の第2実施形態としての農林用
土壌カバーシートについて説明すると、図3,4および
図5に示すように、この第2実施形態では、有用植物1
の根元部付近において土壌の表面を覆うためのカバーシ
ート2が、上面層20aと、同上面層20aの裏面に装着さ
れた中間層20bと、同中間層20bの裏面に装着された下
面層20cとで構成されている。
【0028】上面層20aは乳白色などの白色系の繊維を
用いて「織」または「編」により構成され、中間層20b
は黒色などの濃色系の繊維を用いて「織」または「編」
により構成され、下面層20cは乳白色などの白色系の繊
維を用いて「織」または「編」により構成される。
【0029】そして、上面層20a,中間層20bおよび下
面層20cは縫着などの手段で綴じ合わされるか、または
三層一体の繊維構造物として構成され、カバーシート2
全体として通気性および透水性を有している。この場合
も、上面層20a,中間層20bおよび下面層20cの各繊維
素材としては、耐候性に優れ、再生使用の可能なポリエ
ステルなどが用いられる。
【0030】また、この第2実施形態の場合も、カバー
シート2の1辺には有用植物1の根元部の半周を取り囲
むためのほぼ半円形の凹部2cが形成されるほか、重ね
代2dも形成されて、同重ね代2dには必要に応じ面フ
ァスナーのごとき止着手段が設けられる。
【0031】上述の第2実施形態では、有用植物1の根
元部付近の土壌表面を覆うカバーシート2が、白色系の
繊維からなる上面層20aの裏面に濃色系の繊維からなる
中間層20bをそなるとともに、同中間層20bの裏面に白
色系の繊維からなる下面層20cをそなえて、通気性と透
水性とを有しているので、白色系の上面層20aにより太
陽光を十分に反射して、その反射光が有用植物1を下方
から照射することにより、同有用植物1の発育を促進す
る効果が得られるほか、上面層20aを透過した太陽光は
濃色系の中間層20bにより吸収することができる。
【0032】そして、中間層20bを更に透過した太陽光
は、同中間層20bの裏面の白色系の下面層20cにより反
射されて上方へ戻り、濃色系の中間層20bにより吸収さ
れるので、土壌表面へ太陽光が届くのを十分に阻止し
て、カバーシート2の下方での雑草の育成を阻止するこ
とができる。
【0033】また降雨時には、カバーシート2の透水性
により、土壌中への雨水の浸透が行われるので、有用植
物1の根に対する水分の補給に支障をきたすことはな
い。そして、カバーシート2の通気性により、土壌表面
からの余剰水分の蒸発も適宜行われるようになる。
【0034】さらにこのカバーシート2の場合も、上面
層20a,中間層20bおよび下面層20cは、個別の繊維構
造物(布地)として形成した後、これらの三層を適宜綴
じ合わせるようにしてもよいが、白色系の複数の糸と濃
色系の糸とを用いて、上面層20a,中間層20bおよび下
面層20cを一体の繊維構造物として構成した場合は、土
壌表面への施工時に三層が相互に密着した構造になって
いるので、工作が容易となり、工事費が大幅に節減され
るようになる。
【0035】そして、この場合も、上面層20aが白色系
のため、有用植物としての樹木の皮を荒らそうとする鹿
などにとっては、自己の色とのコントラストが大きくな
り、有用植物への接近をためらうようになる効果が得ら
れる。
【0036】また、この第2実施形態の場合も、カバー
シート2が、その少なくとも1辺に有用植物1の根元部
の半周を取り囲むためのほぼ半円形の凹部2cを形成さ
れているので、2組のカバーシート2,2を用いて、各
カバーシート2における上記半円形の凹部2cを互いに
対向させるようにしながら、有用植物1の根元部を取り
囲むことにより、同カバーシート2の敷設工事が著しく
簡便に行われるようになる。
【0037】次に本発明の第3実施形態としての農林用
土壌カバーシートについて説明すると、図6に示すよう
に、土壌の表面を覆うためのカバーシート2が、多数の
円孔3を適宜の等間隔でそなえるようにして帯状に形成
されており、その材質は前述の第1実施形態で示した二
層構造のカバーシート2または第2実施形態で示した三
層構造のカバーシート2と同様に構成されている。
【0038】そして、このカバーシート2により、図7
に示すように、トマトやナスなどの有用植物1の根元部
を取り囲むようにして、前述の第1,2実施形態とほぼ
同様の作用効果を得ることができる。
【0039】なお、本発明の土壌カバーシートは、公園
における児童用の遊び場などにおいて芝生の代わりに敷
くことにより、雑草の防除に役立つものであり、また、
道路沿いのスペースに防草のため敷きつめると共に、要
すれば眩光を軽減する玉砂利などを載せて用いることも
可能である。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の農林用土
壌カバーシートによれば次のような効果が得られる。 (1) 有用植物の根元部付近の土壌表面を覆うカバーシー
トが、白色系の繊維からなる上面層と濃色系の繊維から
なる下面層とで構成されて、通気性と透水性を有する場
合、上記白色系の上面層により太陽光を十分に反射し
て、その反射光が有用植物を下方から照射することによ
り、同有用植物の発育を促進する効果が得られるように
なる。そして、上記上面層を透過した残余の太陽光は上
記濃色系の下面層で吸収されるので、土壌表面へ太陽光
が届くのを阻止して、上記カバーシートの下方での雑草
の育成を阻止することができる。また降雨時には、上記
カバーシートの透水性により、土壌中への雨水の浸透が
行われるので、有用植物の根に対する水分の補給に支障
をきたすことはない。そして、上記カバーシートの通気
性により、土壌表面からの余剰水分の蒸発も適宜行われ
るようになる。 (2) 上記上面層が白色系のため、有用植物としての樹木
の皮を荒らそうとする鹿などにとっては、自己の色との
コントラストが大きくなり、有用植物への接近をためら
うようになる効果が得られる。 (3) 白色系の糸と濃色系の糸とを用いて、上記の上面層
と下面層とを一体の繊維構造物として構成した場合は、
土壌表面への施工時に両層が密着した構造になっている
ので、カッターによる切断作業などが簡便に行われて、
工作が容易となり、工事費が節減されるようになる。 (4) 有用植物の根元部付近の土壌表面を覆うカバーシー
トが、白色系の繊維からなる上面層の裏面に濃色系の繊
維からなる中間層をそなるとともに、同中間層の裏面に
白色系の繊維からなる下面層をそなえて、通気性と透水
性とを有している場合は、上記白色系の上面層により太
陽光を十分に反射して、その反射光が有用植物を下方か
ら照射することにより、同有用植物の発育を促進する効
果が得られるほか、上記上面層を透過した太陽光は上記
濃色系の中間層により吸収することができる。そして、
上記中間層を更に透過した太陽光は、同中間層の裏面の
白色系の下面層により反射されて上方へ戻り、上記濃色
系の中間層により吸収されるので、土壌表面へ太陽光が
届くのを十分に阻止して、上記カバーシートの下方での
雑草の育成を阻止することができる。また降雨時には、
上記カバーシートの透水性により、土壌中への雨水の浸
透が行われるので、有用植物の根に対する水分の補給に
支障をきたすことはない。そして、上記カバーシートの
通気性により、土壌表面からの余剰水分の蒸発も適宜行
われるようになる。 (5) 白色系の複数の糸と濃色系の糸とを用いて、上記の
上面層,中間層および下面層を一体の繊維構造物として
構成した場合は、土壌表面への施工時に三層が相互に密
着した構造になっているので、工作が容易となり、工事
費が大幅に節減されるようになる。 (6) 上記カバーシートが、その少なくとも1辺に有用植
物の根元部の半周を取り囲むためのほぼ半円形の凹部を
形成されている場合は、2組の上記カバーシートを用い
て、各カバーシートにおける上記半円形の凹部を互いに
対向させるようにしながら、上記有用植物の根元部を取
り囲むことにより、同カバーシートの敷設工事が著しく
簡便に行われるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての農林用土壌カバ
ーシートの一部を示す平面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面の拡大図である。
【図3】本発明の第2実施形態としての農林用土壌カバ
ーシートの一部を示す平面図である。
【図4】図3のB−B矢視断面の拡大図である。
【図5】上記農林用土壌カバーシートの使用状態の一例
を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態としての農林用土壌カバ
ーシートの一部を示す平面図である。
【図7】図6の農林用土壌カバーシートの使用状態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 有用植物 2 カバーシート 2a 上面層 2b 下面層 2c 凹部 2d 重ね代 3 円孔 20a 上面層 20b 中間層 20c 下面層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有用植物の根元部付近において土壌の表
    面に接するようにして同表面を覆うためのカバーシート
    であって、同カバーシートの上面層が白色系の繊維で構
    成されるとともに、同上面層の裏面に装着された下面層
    が濃色系の繊維で構成され、上記カバーシートが全体と
    して通気性および透水性を有していることを特徴とす
    る、農林用土壌カバーシート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の農林用土壌カバーシー
    トにおいて、白色系の糸からなる上記上面層と濃色系の
    糸からなる上記下面層とが、一体の繊維構造物として形
    成されていることを特徴とする、農林用土壌カバーシー
    ト。
  3. 【請求項3】 有用植物の根元部付近において土壌の表
    面に接するようにして同表面を覆うためのカバーシート
    であって、同カバーシートの上面層が白色系の繊維で構
    成されるとともに、同上面層の裏面に装着された中間層
    が濃色系の繊維で構成され、上記中間層の裏面に装着さ
    れた下面層が白色系の繊維で構成されていて、上記カバ
    ーシートが全体として通気性および透水性を有している
    ことを特徴とする、農林用土壌カバーシート。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の農林用土壌カバーシー
    トにおいて、白色系の糸からなる上記上面層,濃色系の
    糸からなる上記中間層および白色系の糸からなる上記下
    面層が、全体として一体の繊維構造物として形成されて
    いることを特徴とする、農林用土壌カバーシート。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1つに記載の農
    林用土壌カバーシートにおいて、上記カバーシートの少
    なくとも1辺に、上記有用植物の根元部の半周を取り囲
    むためのほぼ半円形の凹部が形成されていることを特徴
    とする、農林用土壌カバーシート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105917933A (zh) * 2016-05-09 2016-09-07 江西省棉花研究所 一种马铃薯种植田间除草新方法
JP6970482B1 (ja) * 2021-02-24 2021-11-24 株式会社興栄ケミカル工業所 防草シートの設置構造および防草シートの設置方法

Cited By (3)

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