JP2003289688A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP2003289688A
JP2003289688A JP2002089006A JP2002089006A JP2003289688A JP 2003289688 A JP2003289688 A JP 2003289688A JP 2002089006 A JP2002089006 A JP 2002089006A JP 2002089006 A JP2002089006 A JP 2002089006A JP 2003289688 A JP2003289688 A JP 2003289688A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流センサの有するヒステリシス特性の影響
を取り除き、正確なブラシレスモータの制御を行うこと
ができ、良好な操舵フィーリングが得られる電動パワー
ステアリング装置を提供する。 【解決手段】 ブラシレスモータ19により操舵力をア
シストする電動パワーステアリング装置10において、
ブラシレスモータ19に流れる電流を検出する電流検出
手段33,34と、ブラシレスモータ19の電気角を検
出する電気角検出手段23と、電流検出手段33,34
のヒステリシス分を補正した信号を出力するヒステリシ
ス補正手段38を設け、ヒステリシス補正手段38によ
って電流検出手段33,34の出力信号を電気角検出手
段23の出力信号を利用して電流検出手段33,34の
ヒステリシス分を補正した信号によりブラシレスモータ
19のフィードバック制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動パワーステア
リング装置に関し、特に、電流センサのヒステリシス分
を補正してモータのフィードバック制御を行う電動パワ
ーステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動パワーステアリング装置は、ハンド
ル操舵トルクを検出する操舵トルク検出部および、車速
を検出する車速検出部等の出力する信号に基づき、モー
タ制御部により、モータを駆動制御し操舵力の軽減を行
っている。そのモータにブラシレスモータを用いた電動
パワーステアリング装置は知られているところである。
【0003】ブラシレスモータを用いた電動パワーステ
アリング装置は、ブラシとコミテータ間の電圧降下によ
るモータ出力の低下や変動がないため、安定した操舵補
助力が得られる。また、モータの慣性モーメントが、ブ
ラシ付きモータと比較して小さいため、高速直進時やハ
ンドルの切り返し時に良好な操舵フィーリングが得られ
る。
【0004】しかしながら、モータにブラシレスモータ
を用いた場合には、ブラシとコミテータに代わり、モー
タの回転角に応じてモータ電流の通電量を制御すること
が必要となるため、モータの回転角(電気角)を検出す
るモータ回転角検出部(電気角検出手段)および、モー
タ電流検出部(電流検出手段)を設け、モータ回転角検
出部およびモータ電流検出部の出力信号に基づいて、ブ
ラシレスモータをPWM駆動制御する。ここで電気角と
は、ロータのマグネットの位置から得られる角度であ
り、ロータの周囲に回転方向に沿ってN極とS極が交互
に配列されるように4対のマグネットがある場合には、
ロータの機械角90°すなわちロータの1/4回転が電
気角360°に対応する。
【0005】図5は、ブラシレスモータの回転を制御す
るための従来のモータ制御部を示すブロック構成図であ
る。ブラシレスモータ101には、ブラシレスモータ1
01の回転角を検出するためのレゾルバ102が取り付
けられている。従来のモータ制御部100は、界磁電流
指令部103とトルク電流指令部104とを備えた目標
電流設定部105と、PI設定部106,107と、d
q−3相変換部108と、PWM電圧発生部109と、
インバータ回路110と、モータ電流検出部111,1
12と相電流A/D変換部113と、3相−dq変換部
114とRD変換部115を備えている。
【0006】目標電流設定部105は、界磁電流指令部
103とトルク電流指令部104を備え、図示しない操
舵トルク検出部からの操舵トルク信号と図示しない車速
検出部からの車速信号に基づいて、目標界磁電流Idt
gと目標トルク電流Iqtgを計算し出力する。目標界
磁電流Idtgと目標トルク電流Iqtgは、ブラシレ
スモータ101の回転子上の永久磁石が作り出す回転磁
束と同期した回転座標系において、永久磁石と同一方向
のd軸およびこれに直交したq軸にそれぞれ対応するも
ので、これらの目標界磁電流Idtgと目標トルク電流
Iqtgをそれぞれ「d軸目標電流」および「q軸目標
電流」という。
【0007】d軸目標電流Idtgとq軸目標電流Iq
tgは偏差演算部116,117において、d軸目標電
流Idtgとq軸目標電流Iqtgからd軸およびq軸
の電流検出値Idact,Iqactをそれぞれ減算す
ることにより偏差DId,DIqを計算して、PI設定
部106,107に出力する。
【0008】PI設定部106,107は偏差DId,
DIqを用いた演算の実行により、d軸およびq軸の電
流検出値Idact,Iqactがd軸目標電流および
q軸目標電流に追従するようにd軸およびq軸の目標電
圧Vd,Vqをそれぞれ計算する。d軸およびq軸の目
標電圧Vd,Vqは、dq−3相変換部108に出力さ
れる。
【0009】dq−3相変換部108は、d軸およびq
軸の目標電圧Vd,Vqを3相目標電圧Vu,Vv,V
wに変換して、3相目標電圧Vu,Vv,VwをPWM
電圧発生部109に出力する。
【0010】PWM電圧発生部109は、3相目標電圧
Vu,Vv,Vwに対応したPWM制御電圧信号UH,
UL,VH,VL,WH,WLを生成してインバータ回
路110に出力する。インバータ回路110は、PWM
制御電圧信号UH,UL,VH,VL,WH,WLに対
応した3相の交流駆動電流Iu,Iv,Iwを発生し、
これらを3相の駆動電流路118,119,120を介
してブラシレスモータ101にそれぞれ供給する。3相
の交流駆動電流Iu,Iv,Iwはそれぞれブラシレス
モータをPWM駆動するための正弦波電流である。
【0011】3相の駆動電流路118,119,120
のうちの2つにはモータ電流検出部111,112が設
けられ、各モータ電流検出部111,112は、ブラシ
レスモータ101に対し供給される3相の交流駆動電流
Iu,Iv,Iwのうちの2つの交流駆動電流Iu,I
wを検出して相電流A/D変換部113に出力する。こ
の相電流A/D変換部113では、モータ電流検出部1
11,112で検出された2つの交流駆動電流Iu,I
wに対するアナログ信号を2つの交流駆動電流Iu,I
wに対するデジタル信号Iuad,Iwadに変換し
て、3相−dq変換部114に出力する。この3相−d
q変換部114では、交流駆動電流Iu,Iwに対する
デジタル信号Iuad,Iwadに基づいて残りの交流
駆動電流Ivに対応するデジタル信号Ivadも計算さ
れる。3相−dq変換部114は、これらの3相の交流
駆動電流Iu,Iv,Iwに対するデジタル信号Iua
d,Ivad,Iwadを2相のd軸およびq軸の電流
検出値Idact,Iqactに変換する。
【0012】レゾルバ102からの信号は、RD(レゾ
ルバデジタル)変換部115に連続的に供給されてい
る。RD変換部115は、ブラシレスモータ101にお
ける回転子の固定子に対する角度(モータ回転角または
電気角)θを計算して、計算された角度θをdq−3相
変換部108と3相−dq変換部114に供給する。上
記のレゾルバ102とRD変換部115によってモータ
回転角検出部(電気角検出手段)が形成される。
【0013】図6は、モータ電流検出部111,112
に用いられる電流センサの構造を示す模式図である。電
流センサ200は、孔201とギャップ202を有する
C型形状の磁性体203と、ギャップ202内に設置さ
れたホール素子204とホール素子204からのホール
電圧を検出するための電極205,206とその検出さ
れたホール電圧を増幅する増幅器207とホール素子に
直流電流を流すための直流電源208から成っている。
【0014】この電流センサ200を用いて電流路20
9に流れる電流を測定するためには、次のようにして行
われる。電流センサ200は、孔201に電流路209
を通すようにして設置される。電流路209に電流が流
れると電流路209の周りにその電流に比例した大きさ
の磁界が発生する。その磁界により、磁性体203は磁
化し、それにより、磁性体203のギャップ202に磁
束が発生する。その磁束により、ギャップ202内に設
置した直流電源208により直流電流を流したホール素
子204には電極205と電極206の間にホール電圧
が発生する。そのホール電圧を増幅器207により増幅
して測定する。このようにして、電流路209に流れる
電流を検出するわけである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電流セ
ンサ200に用いられる磁性体203は、ヒステリシス
特性を持っているため、電流センサ200からの出力が
ヒステリシス特性の影響を受けるという問題点がある。
図7は、電流センサ200に用いられる磁性体203の
代表的な磁化特性を示す図である。横軸は、磁性体20
3に加える磁界Hを表し、縦軸は、磁性体203のギャ
ップ202に発生する磁束密度Bを示す。磁性体203
が磁化していない状態で磁界Hがゼロのときには、ギャ
ップ202に発生する磁束密度Bはゼロであるが、その
状態から磁界Hの大きさを増加していくと曲線aに従っ
て磁束密度Bは増加する。さらに、磁界Hを増加させる
と磁化が飽和する(点b)。その後、磁界Hの大きさを
減少すると曲線cに沿って磁束密度Bは変化し、さら
に、磁界Hの大きさを減少させ、逆の方向に磁界Hの大
きさを増加すると磁化が飽和し、それに従って、磁束密
度も飽和する(点d)。次に、その状態から、正方向に
磁界Hを増加すると曲線eに従って磁束密度Bは変化す
る。その後は、磁界Hの変化に伴って、磁束密度Bは、
曲線c、点d、曲線e、点bに沿って変化する。このよ
うに、磁界Hの大きさを増加するときと減少するときと
では、ギャップ202に生じする磁束密度Bも異なる変
化をする。
【0016】一方、ギャップ202に設置されたホール
素子204は、上記のようにヒステリシス特性を持つ磁
性体203から生じる磁束密度Bにより、ホール電圧が
発生するため、このホール素子204により検出する検
出値も磁性体203のヒステリシス特性の影響を受け
る。図8は、電流路209に実際に流れる電流IRに対
する電流センサで測定される検出値IMの変化を示した
グラフである。グラフは、モータの回転が0rpmと2
000rpmのときを示す。0rpmのとき、すなわ
ち、モータが回転していないときは、縦軸との切片の値
IMC0と電流IRの最大値IRMとの割合が1.8%
であり、2000rpmのときは、縦軸との切片の値I
MC2と電流IRの最大値IRMとの割合が4.5%で
あり、モータの回転数でヒステリシス特性が異なってい
る。図8においては、モータの回転数での違いを分かり
やすくするために、ヒステリシスの大きさを実際より大
きく描いてある。
【0017】このように、電流センサ200の出力にヒ
ステリシス特性が現れてしまうため、ブラシレスモータ
101に流れる正確な電流を検出することができず、そ
の検出値をフィードバック制御に用いるため、正確なブ
ラシレスモータの制御ができず、操舵フィーリングを良
好なものにすることができないという問題点がある。
【0018】本発明の目的は、上記問題を解決するた
め、電流センサの有するヒステリシス特性の影響を取り
除き、正確なブラシレスモータの制御を行うことがで
き、良好な操舵フィーリングが得られる電動パワーステ
アリング装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
電動パワーステアリング装置は、上記の目的を達成する
ために、次のように構成される。
【0020】第1の電動パワーステアリング装置(請求
項1に対応)は、ブラシレスモータにより操舵力をアシ
ストする電動パワーステアリング装置において、ブラシ
レスモータに流れる電流を検出する電流検出手段と、ブ
ラシレスモータの電気角を検出する電気角検出手段と、
電流検出手段のヒステリシス分を補正した信号を出力す
るヒステリシス補正手段を設け、ヒステリシス補正手段
によって電流検出手段の出力信号を電気角検出手段の出
力信号を利用して電流検出手段のヒステリシス分を補正
した信号によりブラシレスモータのフィードバック制御
を行うことで特徴づけられる。
【0021】第1の電動パワーステアリング装置によれ
ば、ブラシレスモータに流れる電流を検出する電流検出
手段と、ブラシレスモータの電気角を検出する電気角検
出手段と、電流検出手段のヒステリシス分を補正した信
号を出力するヒステリシス補正手段を設け、ヒステリシ
ス補正手段によって電流検出手段の出力信号を電気角検
出手段の出力信号を利用して電流検出手段のヒステリシ
ス分を補正した信号によりブラシレスモータのフィード
バック制御を行うため、ブラシレスモータに流れる正確
な電流をフィードバック制御に用いることができるの
で、ブラシレスモータの制御を正確に行うことができ、
それにより、操舵フィーリングも良好なものにすること
ができる。
【0022】第2の電動パワーステアリング装置(請求
項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは電流
検出手段のヒステリシス分を補正するために用いる補正
信号は、ブラシレスモータに流れる電流が電気角に対し
て正弦波的に変化するときに、電気角に対して余弦波的
に変化する信号であることで特徴づけられる。
【0023】第2の電動パワーステアリング装置によれ
ば、電流検出手段のヒステリシス分を補正するために用
いる補正信号は、ブラシレスモータに流れる電流が電気
角に対して正弦波的に変化するときに、電気角に対して
余弦波的に変化する信号であるため、電流検出手段によ
り検出した検出電流を正確に補正することができる。
【0024】第3の電動パワーステアリング装置(請求
項3に対応)は、上記の構成において、好ましくは補正
信号はブラシレスモータの回転数が増加するにつれて振
幅が増加することで特徴づけられる。
【0025】第3の電動パワーステアリング装置によれ
ば、補正信号はブラシレスモータの回転数が増加するに
つれて振幅が増加するため、ブラシレスモータの種々の
回転に応じて電流検出手段の検出電流の補正を正確に行
うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
添付図面に基づいて説明する。
【0027】図1は電動パワーステアリング装置10の
全体構成を示す。電動パワーステアリング装置10は例
えば乗用車両に装備される。電動パワーステアリング装
置10は、ステアリングホイール11に連結されるステ
アリング軸12等に対して補助用の操舵力(操舵トル
ク)を与えるように構成されている。ステアリング軸1
2の上端はステアリングホイール11に連結され、下端
にはピニオンギヤ13が取り付けられている。ピニオン
ギヤ13に対して、これに噛み合うラックギヤ14aを
設けたラック軸14が配置されている。ピニオンギヤ1
3とラックギヤ14aによってラック・ピニオン機構1
5が形成される。ラック軸14の両端にはタイロッド1
6が設けられ、各タイロッド16の外側端には前輪17
が取り付けられる。上記ステアリング軸12に対し動力
伝達機構18を介してブラスレスモータ19が設けられ
ている。ブラシレスモータ19は、操舵トルクを補助す
る回転力(トルク)を出力し、この回転力を、動力伝達
機構18を経由して、ステアリング軸12に与える。ま
たステアリング軸12には操舵トルク検出部20が設け
られている。操舵トルク検出部20は、運転者がステア
リングホイール11を操作することによって生じる操舵
トルクをステアリング軸12に加えたとき、ステアリン
グ軸12に加わる当該操舵トルクを検出する。また21
は車両の車速を検出する車速検出部であり、22はコン
ピュータで構成される制御装置である。制御装置22
は、操舵トルク検出部20から出力される操舵トルク信
号Tと車速検出部21から出力される車速信号Vを取り
入れ、操舵トルクに係る情報と車速に係る情報に基づい
て、ブラシレスモータ19の回転動作を制御する駆動制
御信号SG1を出力する。またブラシモータ19には、
レゾルバ等によって構成されるモータ回転角検出部23
が付設されている。モータ回転角検出部23の回転角信
号SG2は制御装置22にフィードバックされている。
上記のラック・ピニオン機構15等は図1中で図示しな
いギヤボックス24に収納されている。
【0028】上記において電動パワーステアリング装置
10は、通常のステアリング系の装置構成に対し、操舵
トルク検出部20、車速検出部21、制御装置22、ブ
ラシレスモータ19、動力伝達機構18を付加すること
によって構成されている。
【0029】上記構成において、運転者がステアリング
ホイール11を操作して自動車の走行運転中に走行方向
の操舵を行うとき、ステアリング軸12に加えられた操
舵トルクに基づく回転力はラック・ピニオン機構15を
介してラック軸14の軸方向の直線運動に変換され、さ
らにタイロッド16を介して前輪17の走行方向を変化
させようとする。このときにおいて、同時に、ステアリ
ング軸12に付設された操舵トルク検出部20は、ステ
アリングホイール11での運転者による操舵に応じた操
舵トルクを検出して電気的な操舵トルク信号Tに変換
し、この操舵トルク信号Tを制御装置22へ出力する。
また車速検出部21は、車両の車速を検出して車速信号
Vに変換し、この車速信号Vを制御装置22へ出力す
る。制御装置22は、操舵トルク信号Tおよび車速信号
Vに基づいてブラシレスモータ19を駆動するためのモ
ータ電流(Iu,Iv,Iw)を発生させる。ブラシレ
スモータ19は3相ブラシレスモータであり、そのモー
タ電流はU相とV相とW相から成る3相交流Iu,I
v,Iwである。上記の駆動制御信号SG1は3相交流
であるモータ電流Iu,Iv,Iwである。なお、交流
とは電気角に対して交流であるとの意味である。かかる
モータ電流によって駆動されるブラシレスモータ19
は、動力伝達機構18を介して補助操舵力をステアリン
グ軸12に作用させる。以上のごとくブラシレスモータ
19を駆動することにより、ステアリングホイール11
に加えられる運転者による操舵力が軽減される。
【0030】図2は、本発明に係る電動パワーステアリ
ング装置で用いられるブラシレスモータの回転を制御す
るためのモータ制御部22aを示すブロック構成図であ
る。ブラシレスモータ19を制御する本発明に係るモー
タ制御部22は、図5で示した従来のモータ制御部10
0におけるものと同様の界磁電流指令部25とトルク電
流指令部26を備えた目標電流設定部27と、PI設定
部28,29と、dq−3相変換部30と、PWM電圧
発生部31と、インバータ回路32と、モータ電流検出
部33,34と相電流A/D変換部35と、3相−dq
変換部36とRD変換部37に加えて、ヒステリシス補
正部38が設けられている。
【0031】目標電流設定部27は、界磁電流指令部2
5とトルク電流指令部26を備え、操舵トルク検出部2
0からの操舵トルク信号Tと車速検出部21からの車速
信号Vに基づいて、目標界磁電流Idtgと目標トルク
電流Iqtgを計算し出力する。目標界磁電流Idtg
と目標トルク電流Iqtgは、ブラシレスモータ19の
回転子上の永久磁石が作り出す回転磁束と同期した回転
座標系において、永久磁石と同一方向のd軸およびこれ
に直交したq軸にそれぞれ対応するもので、これらの目
標界磁電流Idtgと目標トルク電流Iqtgをそれぞ
れ「d軸目標電流」および「q軸目標電流」という。
【0032】d軸目標電流Idtgとq軸目標電流Iq
tgは偏差演算部39,40において、d軸目標電流I
dtgとq軸目標電流Iqtgからd軸およびq軸の電
流検出値Idact,Iqactをそれぞれ減算するこ
とにより偏差DId,DIqを計算して、PI設定部2
8,29に出力する。
【0033】PI設定部28,29は偏差DId,DI
qを用いた演算の実行により、d軸およびq軸の電流検
出値Idact,Iqactがd軸目標電流およびq軸
目標電流に追従するようにd軸およびq軸の目標電圧V
d,Vqをそれぞれ計算する。d軸およびq軸の目標電
圧Vd,Vqは、dq−3相変換部30に出力される。
【0034】dq−3相変換部30は、d軸およびq軸
の目標電圧Vd,Vqを3相目標電圧Vu,Vv,Vw
に変換して、3相目標電圧Vu,Vv,VwをPWM電
圧発生部31に出力する。
【0035】PWM電圧発生部31は、3相目標電圧V
u,Vv,Vwに対応したPWM制御電圧信号UH,U
L,VH,VL,WH,WLを生成してインバータ回路
32に出力する。インバータ回路32は、PWM制御電
圧信号UH,UL,VH,VL,WH,WLに対応して
FETをスイッチングすることにより3相の交流駆動電
流(モータ電流)Iu,Iv,Iwを発生させる。
【0036】3相の駆動電流路41,42,43のうち
の2つにはモータ電流検出部33,34が設けられ、各
モータ電流検出部33,34は、ブラシレスモータ19
に対し供給される3相の交流駆動電流Iu,Iv,Iw
のうちの2つの交流駆動電流Iu,Iwを検出して相電
流A/D変換部35に出力する。この相電流A/D変換
部35では、モータ電流検出部33,34で検出された
2つの交流駆動電流Iu,Iwに対するアナログ信号を
2つの駆動電流Iu,Iwに対するデジタル信号Iua
d,Iwadに変換して、ヒステリシス補正部38に出
力する。
【0037】ヒステリシス補正部38はモータ電流検出
部33,34の出力信号をレゾルバ44とRD変換部3
7によって形成されるモータ回転角検出部23の出力信
号を利用してモータ電流検出部33,34における電流
センサのヒステリシス分を補正した信号を出力すること
によりブラシレスモータのフィードバック制御を行うた
めに設けられた装置である。ヒステリシス補正部38
は、入力されたデジタル信号Iuad,Iwadをモー
タ回転角検出部23からの出力信号に基づいて後に詳細
に説明する補正を行い、補正後信号Iu(real),
Iw(real)を3相−dq変換部36に出力する。
【0038】この3相−dq変換部36では、交流駆動
電流Iu,Iwに対する補正後信号Iu(real),
Iw(real)に基づいて残りの交流駆動電流Ivに
対応する補正後信号Iv(real)も計算される。3
相−dq変換部36は、これらの3相の交流駆動電流I
u,Iv,Iwに対する補正後信号Iu(real),
Iv(real),Iw(real)を2相のd軸およ
びq軸の電流検出値Idact,Iqactに変換す
る。なお、Iu,Iwだけではなく、Ivも検出するこ
とによりIv(real)を求めることができるのはい
うまでもない。
【0039】レゾルバ44からの信号は、RD(レゾル
バデジタル)変換部37に連続的に供給されている。R
D変換部37は、ブラシレスモータ19における回転子
の固定子に対する角度(電気角)θを計算して、計算さ
れた角度(電気角)θをヒステリシス補正部38とdq
−3相変換部30と3相−dq変換部36に供給する。
【0040】次に、本発明において従来のモータ制御部
100に新たに加えられたヒステリシス補正部38につ
いて説明する。図3は、U相モータ電流の電気角に対す
る理想的な変化(曲線C1)と、実際の図6で示した電
流センサ200を用いたときの電気角に対する電流検出
値(曲線C2)と電流センサのヒステリシス特性による
電流検出値への影響分(曲線C3)を示したグラフであ
る。
【0041】モータ電流の電気角に対する理想的な変化
(曲線C1)は、360°の電気角を一周期とする正弦
波的な変化であり、それに対して、電流センサのヒステ
リシス特性による電流検出値への影響分は図3の曲線C
3で示すように、360°の電気角を一周期とする余弦
波的な変化である。また、この電流センサのヒステリシ
ス特性の影響分の余弦波の振幅は、モータの回転数に対
して、増大することを実験的に見出した。
【0042】そこで、測定された電流検出値Iuad,
Iwadを電気角θを用いた次の式により、それぞれ補
正することにより、実際に流れている電流Iu(rea
l),Iw(real)を求めることができる。
【0043】
【数1】
【0044】
【数2】
【0045】式(1)、(2)において、Iqは次のよ
うに表される。
【0046】
【数3】
【0047】また、式(1)、(2)において、αは、
Nをモータ回転数としたときに次のように表されること
が実験的に求められた。
【0048】
【数4】
【0049】上記の式(1)〜(4)を用いて、ヒステ
リシス補正部38においては、モータ電流検出部33,
34のヒステリシス分を補正するために用いる補正信号
として、ブラシレスモータに流れる電流が電気角θに対
して正弦波的に変化するときに、式(1)の右辺第2項
と式(2)の右辺第2項で示される電気角θに対して余
弦波的に変化する信号を用いて電流検出値Iuad,I
wadを補正する。
【0050】また、式(4)で示すように補正信号はブ
ラシレスモータの回転数Nが増加するにつれて振幅が増
加するような信号を用いる。ここで、回転数Nは、RD
変換部37から出力される電気角θに基づいて得られ
る。なお、式(4)は、実験的に求められるものであ
り、用いる電流センサによって係数は異なってくるもの
である。
【0051】図4は、ヒステリシス補正部38での処理
フローチャートである。まず、相電流A/D変換部35
からデジタル信号Iuad,Iwadが入力され(ステ
ップS10)、RD変換部37から電気角θが入力され
る(ステップS11)。次に、入力されたデジタル信号
Iuad,Iwadと電気角θから式(3)に基づいて
電流値Iqを計算する(ステップS12)。また、入力
された電気角θに基づいて回転数Nを求める(ステップ
S13)。求められた回転数Nから式(4)に基づいて
係数αを計算する(ステップS14)。入力されたデジ
タル信号Iuad,Iwadと電気角θと計算された電
流値Iqと係数αから式(1)、式(2)に基づいて実
際に流れている電流Iu(real),Iw(rea
l)を計算し(ステップS15)、出力する(ステップ
S16)。モータ制御部22が動作している間、これら
のステップを繰り返し実行する。
【0052】次にこのヒステリシス補正部を加えたモー
タ制御部の作用について説明する。モータ電流検出部3
3,34の電流センサにより検出される3相の交流駆動
電流Iu,Iwに対するアナログ信号は、相電流A/D
変換部において、デジタル信号Iuad,Iwadに変
換され、出力される。このときのデジタル信号には、電
流センサでのヒステリシス分を含んだ信号となってい
る。
【0053】ヒステリシス補正部38において、図4で
示したフローチャートに従った処理により、デジタル信
号Iuad,Iwadは、RD変換部37から入力され
たモータ回転角(電気角)θに基づいて、式(1)、
(2)、(3)、(4)に従って、補正され、図3の曲
線C1で示した変化をする補正後信号Iu(rea
l)、同様にIw(real)を出力する。それらの信
号は、3相−dq変換部36に入力され、2相のd軸お
よびq軸の電流検出値Idact,Iqactに変換さ
れ、フィードバック制御に用いられる。
【0054】このようにヒステリシス補正部38を設
け、検出信号Iuad,Iwadを補正することによ
り、電流検出手段のヒステリシス分を電気角検出手段の
出力信号を利用して補正した信号によりブラシレスモー
タのフィードバック制御を行うため、ブラシレスモータ
に流れる正確な電流をフィードバック制御に用いること
ができるので、ブラシレスモータの制御を正確に行うこ
とができ、それにより、操舵フィーリングも良好なもの
にすることができる。
【0055】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、次の効果を奏する。
【0056】ブラシレスモータに流れる電流を検出する
電流検出手段と、ブラシレスモータの電気角を検出する
電気角検出手段と、電流検出手段のヒステリシス分を補
正した信号を出力するヒステリシス補正手段を設け、ヒ
ステリシス補正手段によって電流検出手段の出力信号を
電気角検出手段の出力信号を利用して電流検出手段のヒ
ステリシス分を補正した信号によりブラシレスモータの
フィードバック制御を行うため、ブラシレスモータに流
れる正確な電流をフィードバック制御に用いることがで
きるので、ブラシレスモータの制御を正確に行うことが
でき、それにより、操舵フィーリングも良好なものにす
ることができる。
【0057】電流検出手段のヒステリシス分を補正する
ために用いる補正信号は、ブラシレスモータに流れる電
流が電気角に対して正弦波的に変化するときに、電気角
に対して余弦波的に変化する信号であるため、電流検出
手段により検出した検出電流を正確に補正することがで
きる。
【0058】補正信号はブラシレスモータの回転数が増
加するにつれて振幅が増加するため、ブラシレスモータ
の種々の回転に応じて電流検出手段の検出電流の補正を
正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動パワーステアリング装置の全体構成図であ
る。
【図2】本発明に係る電動パワーステアリング装置で用
いられるブラシレスモータの回転を制御するためのモー
タ制御部を示すブロック構成図である。
【図3】モータ電流の電気角に対する理想的な変化と、
電流センサを用いたときの電気角に対する電流検出値と
電流センサのヒステリシス特性による電流検出値への影
響分を示したグラフである。
【図4】ヒステリシス補正部での処理フローチャートで
ある。
【図5】ブラシレスモータの回転を制御するための従来
のモータ制御部を示すブロック構成図である。
【図6】モータ電流検出部に用いられる電流センサの構
造を示す模式図である。
【図7】電流センサに用いられる磁性体の代表的な磁化
特性を示す図である。
【図8】電流路に実際に流れる電流に対する電流センサ
で測定される電流値の変化を示したグラフである。
【符号の説明】
10 電動パワーステアリング装置 11 ステアリングホイール 12 ステアリング軸 18 動力伝達機構 19 ブラシレスモータ 20 操舵トルク検出部 22 制御装置 22a モータ制御部 23 モータ回転角検出部 25 界磁電流指令部 26 トルク電流指令部 27 目標電流設定部 28,29 PI設定部 30 dq−3相変換部 31 PWM電圧発生部 32 インバータ回路 33,34 モータ電流検出部 35 相電流A/D変換部 36 3相−dq変換部 37 RD変換部 38 ヒステリシス補正部 39,40 偏差演算部 41,42,43 駆動電流路 44 レゾルバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 119:00 H02P 6/02 351H 137:00 5/408 C Fターム(参考) 3D032 CC08 DA15 DA23 DA63 DA64 DD17 EB11 EC23 3D033 CA13 CA16 CA20 5H560 AA10 BB04 BB12 DA10 DC03 DC07 DC12 EB01 EC01 GG04 RR03 TT15 UA05 XA02 XA12 XA13 XB05 5H576 AA15 DD02 DD07 EE01 EE11 GG04 HA03 HB02 JJ24 KK05 LL22 LL41 LL58 MM15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータにより操舵力をアシス
    トする電動パワーステアリング装置において、 前記ブラシレスモータに流れる電流を検出する電流検出
    手段と、 前記ブラシレスモータの電気角を検出する電気角検出手
    段と、 前記電流検出手段のヒステリシス分を補正した信号を出
    力するヒステリシス補正手段を設け、 前記ヒステリシス補正手段によって前記電流検出手段の
    出力信号を前記電気角検出手段の出力信号を利用して前
    記電流検出手段のヒステリシス分を補正した信号により
    前記ブラシレスモータのフィードバック制御を行うこと
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記電流検出手段のヒステリシス分を補
    正するために用いる補正信号は、前記ブラシレスモータ
    に流れる電流が電気角に対して正弦波的に変化するとき
    に、電気角に対して余弦波的に変化する信号であること
    を特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング
    装置。
  3. 【請求項3】 前記補正信号は前記ブラシレスモータの
    回転数が増加するにつれて振幅が増加することを特徴と
    する請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010045874A (ja) * 2008-08-08 2010-02-25 Toyota Industries Corp インバータ制御装置
JP2013051871A (ja) * 2012-10-17 2013-03-14 Toyota Industries Corp インバータ制御装置
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