JP2003288367A - データベース装置、データベース構築方法、及びデータ検索方法 - Google Patents

データベース装置、データベース構築方法、及びデータ検索方法

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JP2003288367A
JP2003288367A JP2002093047A JP2002093047A JP2003288367A JP 2003288367 A JP2003288367 A JP 2003288367A JP 2002093047 A JP2002093047 A JP 2002093047A JP 2002093047 A JP2002093047 A JP 2002093047A JP 2003288367 A JP2003288367 A JP 2003288367A
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Kazuya Fujinaga
和也 藤永
Masahide Kono
政秀 河野
Saburo Takahashi
三郎 高橋
Hisashi Yoshizako
寿 吉迫
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PORTAL CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作成及びメンテナンスの負担が少なく、検索
速度の速いデータベース装置を提供する。 【解決手段】 データベース装置のリレーション構造を
作るマップテーブル20の少なくとも一方側に、ルート
テーブル21と複数のブランチテーブル22〜25が設
けられる。各ブランチテーブルは、同種のアイテムのデ
ータを含む。ルートテーブル21は、複数のブランチテ
ーブル22〜25により網羅される多数のアイテムを個
々に特定可能である。ブランチテーブル22〜25の各
データは、ルートテーブル21に一対一で関連付けられ
る。ルートテーブル21は、マップテーブル20によ
り、その反対側のテーブル26と多対多で関連付けられ
る。一のマップテーブルと、アイテム種類毎の複数のテ
ーブルとが併存できる。好ましくは、ルートテーブル2
1とブランチテーブル22〜25の参照量が検索条件に
基づき比較され、検索の順序が決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データベース装置
及びデータベース装置を用いたデータ検索方法に関し、
特に、マップテーブルを用いた多対多のリレーションを
有するデータベースの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】データベースの技術は、多数のデータを
管理するために用いられる。通常、各データは複数の属
性項目を持っている。データベースの技術を用いると、
特定の属性について条件を指定して多数のデータの中か
ら所望のデータを検索することができる。そして、周知
のように、複数のテーブルとそれらの関係によって一つ
のデータベースを構成するリレーショナルデータベース
が普及している。
【0003】ここで、データベースに含まれる多数のデ
ータがいくつかの種類に分類される場合について考え
る。図1は、このような場合の従来におけるリレーショ
ナルデータベースを示す図である。図1の例では、アイ
テムがメモリ製品であり、4つの種類に分類される。メ
モリ製品にはそれを扱う企業が関係づけられている。
【0004】メモリ製品のデータはその種類に応じてD
RAMテーブル72、SRAMテーブル73、マスクR
OMテーブル74、又はEPROMテーブル75に含ま
れている。そして、製品別テーブル72〜75のそれぞ
れを企業テーブル71と関連付けるために、4つのマッ
プテーブル76〜79が設けられている。マップテーブ
ル76〜79は、それぞれテーブル72〜75のデータ
と企業テーブル71のデータとの関係を規定している。
このような構成によって、企業テーブル71と種類毎に
設けられた複数の製品別テーブル72〜75とが、各製
品別テーブルに対応して設けられた製品別マップテーブ
ル76〜79により多対多で関連付けられている。
【0005】しかしながら、図1のリレーショナルデー
タベースでは、マップテーブルを製品の種類毎に設けて
いるために、データの数が膨大でアイテムの種類が多い
場合には、データベースを構成するのに手間がかかり、
また、メンテナンス(データの追加・削除・変更、テー
ブルの再編成など)も煩雑になる。さらに、検索に要す
る演算量も多くなる。特に、数十万件のアイテムが数十
種類に分類される場合などには、上述の負担は過大にな
り、実用的ではなくなる。
【0006】そこで、そのような場合には、一般的に
は、図2に示すデータベースが採用される。このデータ
ベースでは、企業とすべての種類の製品との対応関係を
一つのマップテーブル83に規定し、価格や各種仕様な
どの属性を有する製品テーブルを一つにまとめている
(製品テーブル82)。したがって、図1のように製品
の種類毎に複数のマップテーブルを設ける必要がなく、
データの数が膨大になったとしても、データベースの構
築やメンテナンスの負担が軽減される。
【0007】しかしながら、各種類の製品は種類毎にそ
れぞれ異なる属性を持っている。このため、このような
データベースでは、ある種類に特有の属性についてはそ
の種類の製品のデータしか与えられない。したがって、
製品テーブル82内に無駄な領域が生じる。すなわち、
図2の製品テーブル82において「***」で示される
部分は実質的なデータが与えられない無駄な領域となっ
てしまう。
【0008】そして、図2の製品テーブル82からデー
タを検索しようとする場合には、そのような無駄な領域
も含むテーブル全体を参照しなければならない。このた
め、検索処理に要するデータの参照量が無駄に多くな
り、検索に要する時間も長くなってしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、図1に
示す従来のデータベースでは、アイテムの種類毎にマッ
プテーブルを設けているために、データベースの作成や
メンテナンスの負担が大きいという問題がある。これに
対して、図2に示すデータベースを採用すれば、マップ
テーブルが一つにまとまるので、データベースの構築や
メンテナンスにかかる負担は軽減されるものの、アイテ
ムのテーブル内に無駄が生じ、テーブル参照量が増えて
しまうという問題がある。
【0010】特に、データベースに含まれるアイテムの
数、即ちデータ数が数十万件にのぼる場合など、膨大な
データを含むデータベースの場合には上記の問題はより
顕著になる。
【0011】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、複数の種類に分類される多数のアイ
テムのデータベースについて、検索時間を短くし、作成
及びメンテナンスを容易にすることが可能な技術を提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では、アイテムの
種類に対応した複数のブランチテーブルを設けるととも
に、それらの複数のブランチテーブルをまとめるルート
テーブルを設けることにより上記の課題を解決する。
【0013】本発明のある態様にかかるデータベース装
置は、マップテーブルを用いて、そのマップテーブルの
両側のデータを多対多で関連付けるリレーション構造を
もつ。本発明のデータベース装置は、マップテーブルの
少なくとも一方側に、それぞれが同種のアイテムのデー
タを含む複数のブランチテーブルと、それらの複数のブ
ランチテーブルによって網羅されるアイテムを個々に特
定可能なルートテーブルとを有する。そして、複数のブ
ランチテーブルのデータはルートテーブルの対応するデ
ータと一対一で関連付けられており、ルートテーブルの
データはマップテーブルによりそのマップテーブルの反
対側のデータと関連付けられている。
【0014】本発明によれば、同種のアイテムのデータ
を含む複数のブランチテーブルを設けたので、複数種類
のアイテムのデータを一つのテーブルに納める場合に見
られるようなテーブル内の無駄な領域を削減できる。こ
れにより、検索を高速化できる。また、ルートテーブル
を設けたことにより、アイテムの種類毎の複数のテーブ
ルを設けたにもかかわらず、それらの複数のテーブルに
対応させて複数のマップテーブルを設ける必要がない。
これにより、データベースの作成やメンテナンスにかか
る負担を軽減することができる。
【0015】好ましくは、上記のデータベース装置にお
いて、ルートテーブルは複数のアイテムが共通して持つ
共通属性のデータを含む。そして、データベース装置
は、検索条件がルートテーブルの属性に対応する条件と
ブランチテーブルの属性に対応する条件とを含むときに
ルートテーブルの参照量とブランチテーブルの参照量と
に基づいてルートテーブルとブランチテーブルのいずれ
のテーブルを参照するかを決定する参照テーブル決定手
段を有する。検索条件に基づく検索は、前記参照テーブ
ル決定手段による決定に基づいて行われる。
【0016】好ましくは、上記のデータベース装置は、
ルートテーブル及びブランチテーブルが有する属性項目
とそれらのテーブルに含まれるデータの数とが規定され
たインデクステーブルをさらに有する。そして、参照テ
ーブル決定手段は、そのインデクステーブルを参照し
て、検索条件に基づいて、ルートテーブル及びブランチ
テーブルのうち参照量が少ない方のテーブルを参照する
ことを決定する。
【0017】好ましくは、上記のデータベース装置は、
参照テーブル決定手段により決定されたテーブルを参照
して検索条件に該当するデータを検索する一次検索手段
と、その一次検索手段による検索において参照されなか
ったテーブルから一次検索手段による検索において検索
されたデータに対応するデータを抽出する抽出手段と、
その抽出手段により抽出されたデータを参照して検索条
件に該当するデータを検索する二次検索手段とを有す
る。
【0018】好ましくは、上記のデータベース装置にお
いて、参照テーブル決定手段は、ルートテーブルの属性
に対応する条件の個数とルートテーブルに含まれるデー
タの数とに基づくルートテーブルの参照量と、ブランチ
テーブルの属性に対応する条件の個数とそのブランチテ
ーブルのデータの数とに基づくブランチテーブルの参照
量とを比較することにより、参照量の少ないテーブルを
参照することを決定する。例えば、ルートテーブルの属
性に対応する条件の個数がp個であり、ルートテーブル
に含まれるデータの数がmであるときは、ルートテーブ
ルの参照量はp×mで表せる。また、ブランチテーブル
の属性に対応する条件の個数がq個であり、ブランチテ
ーブルのデータの数がnであるときは、ブランチテーブ
ルの参照量はq×nで表せる。そして、p×mとq×n
とでいずれが小さいか比較され、少ない方のテーブルを
参照することが決定される。
【0019】好ましくは、上記のデータベース装置にお
いて、アイテムは商品であり、ブランチテーブルは商品
の種類毎に設けられている。このデータベース装置は、
典型的には、商品供給者と商品需要者によって利用され
る。
【0020】本発明の他の態様にかかるデータベース装
置は、マップテーブルを用いて、そのマップテーブルの
両側のデータを多対多で関連付けるリレーション構造を
もつデータベース装置である。このデータベース装置
は、マップテーブルの少なくとも一方側に、ルートテー
ブルとそのルートテーブルに対応する複数のブランチテ
ーブルとを有する。そして、その複数のブランチテーブ
ルの各データがブランチテーブルのデータと一対一で関
連付けられている。また、ルートテーブルのデータがマ
ップテーブルの反対側のデータと多対多で関連付けられ
ている。本発明によれば、複数のブランチテーブルとマ
ップテーブルの間にルートテーブルを介在させた構成を
採用したことにより、複数のブランチテーブルに対応さ
せて複数のマップテーブルを設ける必要がなくなる。
【0021】本発明の他の態様にかかるデータベース装
置は、複数種類の商品のデータを含むデータベース装置
である。このデータベース装置は商品別ブランチテーブ
ルとルートテーブルとを有する。ここで、商品別ブラン
チテーブルは、商品の種類ごとに設けられ、その種類に
含まれる商品のデータを含む。またルートテーブルは、
複数の商品別ブランチテーブルに含まれる商品のデータ
を含み、商品名や商品IDなどの各商品を個々に特定可
能な属性(特定用属性)の列を持つ。本発明によれば、
上述のようなルートテーブルと商品別のブランチテーブ
ルを有する構成により、商品別の複数のテーブルを好適
に適用することができ、複数種類のアイテムのデータを
一つのテーブルに納める場合に見られるようなテーブル
内の無駄な領域を削減できる。
【0022】好ましくは、上記のデータベース装置にお
いて、ルートテーブルは、マップテーブルにより商品取
扱者の名称やIDなどの取扱者の属性を含むテーブルと
多対多のリレーション構造により関連付けられている。
このデータベース装置では、所望の条件に該当する商品
を検索した後にその商品の取扱者の情報を得ることがで
き、また、所望の取扱者を検索した後にその取扱者が取
り扱う商品の情報を得ることができる。
【0023】本発明にかかるデータベース構築方法は、
マップテーブルを用いた多対多のリレーション構造を持
つデータベースを構築するデータベース構築方法であ
る。このデータベース構築方法では、マップテーブルの
少なくとも一方側に、複数のブランチテーブルを設け
る。そして、複数のブランチテーブルに含まれるすべて
のデータを個々に特定可能であり、複数のブランチテー
ブルに含まれるデータと一対一に関連付けられ、且つ前
記マップテーブルに一対多の関係で関連付けられてリレ
ーション構造をつくるルートテーブルを設ける。この方
法によれば、複数のブランチテーブルのそれぞれに同種
のアイテムのデータ含めた場合にテーブル内の無駄な領
域を削減できるデータベースを構築することができる。
また、この方法によれば、ルートテーブルのデータがマ
ップテーブルのデータと関連付けられてリレーション構
造をつくるので、複数のマップテーブルをアイテム種類
毎の複数のテーブルに対応させて設けなくても、一つの
マップテーブルでそのような複数のテーブルのリレーシ
ョンを規定することができる。
【0024】本発明にかかるデータ検索方法は、ルート
テーブルと前記ルートテーブルに含まれる各データと一
対一で関連付けられたデータを含む複数のブランチテー
ブルとを有するデータベース装置におけるデータ検索方
法である。この検索方法では、検索条件を取得し、その
取得した検索条件に基づいてルートテーブル及び前記ブ
ランチテーブルのいずれを参照するかを決定する。そし
て、決定されたテーブルを参照して検索条件に該当する
データを検索し、検索において参照されなかったテーブ
ルから、検索により検索されたデータに対応するデータ
を抽出する。そして、抽出されたデータを参照して検索
条件に該当するデータを検索する。この検索方法では、
ルートテーブルとブランチテーブルの一方から他方に絞
込検索が好適に行われ、検索の高速化が図られる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
(以下、実施形態という)を図面を参照して説明する。
【0026】図3は、データベースシステムの構成を示
す図である。本実施の形態のデータベースシステム1
は、インターネットを介してメモリ製品の電子商取引を
実行するためのシステムである。データベースシステム
1は、データベースサーバとしてのデータベース装置
(以下、「DB装置」と記す。)100と複数のクライ
アント端末300とがインターネット400を介して通
信するネットワークシステムである。このデータベース
システム1において、DB装置100は、CGI(Comm
on Gateway Interface)を備えたWWWサーバ200を
介してインターネットに接続される。WWWサーバ20
0は、クライアント端末300からの指示に基づいてD
B装置100に対してCGIを実行し、得られた結果を
HTMLでクライアント端末300に返す。
【0027】DB装置100は、コンピュータの一般的
な構成としてCPU11、ROM12、RAM13など
の回路と各種プログラムを記憶したハードディスク14
とを備える。また、DB装置100は、キーボードやマ
ウスなどの入力機器15及びモニタなどの出力機器16
を備える。更に、DB装置100は、各種のデータを格
納するデータベース18を備えている。データベース1
8は、大規模なハードディスク装置を有し、インデクス
テーブルを記憶するインデクス記憶部181と、メモリ
製品に関するデータを記憶するメインデータ記憶部18
2とを含む。
【0028】図4は、メインデータ記憶部182におけ
るデータベースの構成を示す図である。図4に示すデー
タベースは、マップテーブル20を用いて、このマップ
テーブル20の一方側のアイテムに関するデータと他方
側のアイテムに関するデータとを多対多で関連付けるリ
レーション構造を実現している。本実施の形態では、一
方側のアイテムは商品であり、具体的にはメモリ製品で
ある。また、他方側のアイテムはその商品を取り扱う企
業である。
【0029】ここで、このデータベースで扱うメモリ製
品には、DRAM、SRAM、マスクROM、EPRO
Mの各種類のメモリ製品が含まれる。そして、メモリ製
品に関するデータはそれぞれの種類に応じて異なる属性
を持っている。例えば、DRAM製品のデータは、「機
能」「価格」「納期」「RASアクセスタイム」「クロ
ック周波数」「リフレッシュ周波数」「リファレンス電
圧」などの属性を持っているのに対して、SRAM製品
のデータは、「機能」「価格」「納期」「ファンクショ
ンタイプ」「メモリ容量」「スタンバイ電流」などの属
性を持っている。マスクROM製品のデータやEPRO
M製品のデータも同様に他の製品のデータとは異なる属
性を持っている。
【0030】本実施の形態では、このように互いに種類
の異なるアイテムのデータを、その種類に対応して設け
られた複数のブランチテーブルと、それらのブランチテ
ーブルをまとめるルートテーブルとに分けて規定してい
る。図4に示すデータベースでは、同種のメモリ製品の
データを含むブランチテーブル22〜25と、全種類の
メモリ製品のデータを含むルートテーブル21とが設け
られている。そして、メモリ製品のデータはマップテー
ブル20によって企業テーブル26のデータと多対多で
関連付けられている。以下、各テーブルについて、テー
ブル間に設けられたリレーションも含めて説明する。
【0031】「製品別ブランチテーブル」各ブランチテ
ーブル22〜25は、それぞれの種類のメモリ製品が有
する属性であって、全種類に共通する属性以外の属性の
列を含んでいる。つまり、ブランチテーブルには、DR
AMブランチテーブル22の「RASアクセスタイム」
やSRAMブランチテーブル23の「ファンクションタ
イプ」など、他のいずれのメモリ製品にもないその種類
に固有の属性や、SRAMブランチテーブル23、マス
クROMブランチテーブル24及びEPROMブランチ
テーブル25の「メモリ容量」のように、全種類のメモ
リ製品のうちの一部の種類にのみ共通する(すべての種
類のメモリ製品に共通するわけではない)属性について
の列が含まれている。
【0032】「ルートテーブル」ルートテーブル21
は、製品別ブランチテーブル22〜25によって網羅さ
れるメモリ製品に関するデータを含んでいる。したがっ
て、ルートテーブル21はすべての種類に共通する属性
の列を持つ。具体的に、「商品コード」「機能」「価
格」「納期」はすべての種類の製品が共通して持つ属性
である。ここで、「商品コード」の列の各データは各メ
モリ製品に固有に与えられたものであり、「商品コー
ド」の列は各メモリ製品を個々に特定可能な特定用属性
である。したがって、ルートテーブル21では、商品コ
ードを指定することによりメモリ製品を唯一に特定する
ことができる。
【0033】なお、「機能」「価格」「納期」の列はブ
ランチテーブルに含まれていてもよい。要するに、ルー
トテーブル21には、少なくともメモリ製品を個々に特
定可能な特定用属性の列を含んでいればよい。この場合
には、各ブランチテーブル22〜25は、従来のデータ
ベース構成として説明した図1の各製品別テーブル72
〜75と同様の構成になる。ただし、本実施の形態のよ
うに、ルートテーブル21に「機能」「価格」「納期」
などの列が含まれている場合には、後述する絞込検索を
有効に行うことができる点で有利である。
【0034】ルートテーブル21に含まれるメモリ製品
の各々は、ブランチテーブル22〜25の対応するメモ
リ製品と一対一に関連付けられている。このために、図
4のデータベースでは、ルートテーブル21とブランチ
テーブル22〜25とを一対一で結ぶリレーションが形
成されている。このリレーションにより、ルートテーブ
ル21のすべての行(データ)はブランチテーブル22
〜25のいずれかの行(データ)と結び付けられ、ブラ
ンチテーブル22〜25のすべての行(データ)もルー
トテーブル21のいずれかの行(データ)と結び付けら
れている。
【0035】このように、本実施の形態では、各メモリ
製品に関するデータがブランチテーブル22〜25のい
ずれかとルートテーブル21とに分かれて記憶されてい
る。したがって、全ブランチテーブル22〜25に含ま
れるデータの総数(行数の合計)はルートテーブル21
のデータ数(行数)と一致し、ルートテーブル21はブ
ランチテーブル22〜25に含まれるデータを網羅す
る。
【0036】なお、このデータベースは数万件から数十
万件のアイテムのデータを扱うデータベースである。し
たがって、図4では説明の便宜のために図示を省略して
いるが、ルートテーブル21の行数は数万行から数十万
行にも及び、マップテーブル20の行数はその数倍にも
及ぶ。
【0037】「企業テーブル」企業テーブル26は、メ
モリ製品を取り扱う企業についてのデータを有する。具
体的に、企業テーブル26は「企業コード」「企業名」
「連絡先」「URL」の列を含む。「企業コード」は、
各企業に対して唯一に与えられたコードであり、企業テ
ーブル26に含まれる企業を個々に特定可能な属性であ
る。
【0038】「マップテーブル」マップテーブル20
は、企業を個々に特定可能な「企業コード」とメモリ製
品を個々に特定可能な「商品コード」との関係を規定す
ることにより、企業テーブル26のデータとルートテー
ブル21のデータとを多対多で関連付けるリレーション
構造を実現している。
【0039】このマップテーブル20自体は、従来のデ
ータベース構成として説明した図2のマップテーブルと
同様の構成であり、複数種類のアイテムについての関連
付けを全種類まとめて規定している。図4の例では、マ
ップテーブル20は、企業コードC1の企業は商品コー
ドD1、D3、S2、S4、M1、E2などのメモリ製
品を取り扱っていること、また、商品コードD1の製品
は企業コードC1、C2の企業に取り扱われていること
などを規定している。
【0040】図5は、インデクス記憶部181に記憶さ
れたインデクステーブルが有する情報を示している。イ
ンデクステーブルには、ルートテーブル21及び各ブラ
ンチテーブル22〜25について、それらの行(デー
タ)数及び属性項目(属性項目1、属性項目2、属性項
目3、・・・)の情報が含まれる。上述したように、ル
ートテーブルの行数は全ブランチテーブルの行数の総数
と一致している。
【0041】図6は、データベース18から所望のデー
タを検索するのためのDB装置100の構成を示す機能
ブロック図である。DB装置100は、WWWサーバ2
00から検索条件を取得する検索条件取得部30を有す
る。ここで、DB装置100が取得する検索条件には、
種類の条件と属性の条件とが含まれる。種類の条件と
は、アイテムの種類を指定する条件であり、図4の例で
は、「DRAM」、「SRAM」などである。また、属
性の条件とは具体的数値や範囲等を指定する条件であ
り、図4のブランチテーブル22〜25やルートテーブ
ル21に示される各属性に対応する。そして、この属性
の条件は、更に、ブランチテーブルに含まれる属性(以
下、「固有属性」という。)の条件と、ルートテーブル
に含まれる属性(以下、「共通属性」という。)の条件
とに分けられる。
【0042】テーブル特定部31は、検索条件取得部3
0で取得された種類の条件に対応するブランチテーブル
を特定する。
【0043】参照テーブル決定部32は、属性の条件
に、固有属性の条件と共通属性の条件とが含まれる場合
に、参照量の比較を行う。参照量の比較では、ブランチ
テーブルの固有属性データの参照量とルートテーブルの
共通属性データの参照量とが比較される。そして、参照
テーブル決定部32では参照量の比較により、ルートテ
ーブルとブランチテーブルのいずれを参照するかを決定
する。この参照テーブル決定部32によって、検索に要
する参照量を少なくすることができる。
【0044】ここで、参照テーブル決定部32は、検索
条件取得部30で取得された属性の条件と、テーブル特
定部31でのブランチテーブルの特定とに基づいて、イ
ンデクス記憶部181に記憶されたインデクステーブル
を利用して、上記の比較を行う。
【0045】図7は、参照量比較処理を説明するための
図である。いま、DB装置100がDRAM製品につい
て「価格」「クロック周波数」及び「リフレッシュ周波
数」の検索条件を取得したとする。ここで、「価格」の
検索条件は共通属性の条件であり、「クロック周波数」
及び「リフレッシュ周波数」の検索条件は固有属性の条
件である。そして、ルートテーブル21には、8万件の
データが格納されており、DRAMブランチテーブル2
2には3万件のデータが格納されているとする。
【0046】この場合に、参照テーブル決定部32は、
インデクステーブル記憶部181に記憶されたインデク
ステーブルを用いて、それらの両テーブルの行数及び参
照すべき属性の数から、各テーブルの参照量を求める。
図7の例では、共通属性即ちルートテーブル21に含ま
れる属性は「価格」の1項目だけであるので、ルートテ
ーブル21のデータ参照量は8万行×1列で8万とな
る。一方、固有属性即ちDRAMブランチテーブル22
に含まれる属性は「クロック周波数」及び「リフレッシ
ュ周波数」の2項目であるので、DRAMブランチテー
ブル22のデータ参照量は3万行×2列で6万となる。
したがって、これらを比較すると、参照量はDRAMブ
ランチテーブル22の方がルートテーブル21よりも少
ないと判断される。そこで、参照テーブル決定部32
は、ブランチテーブル22を参照することを決定する。
【0047】上述の参照量の比較についてさらに説明す
ると、ルートテーブル21と一つのブランチテーブルと
では、ルートテーブルの方が行数が多い。したがって、
一見すると、ルートテーブルと特定されたブランチテー
ブルとでは、ルートテーブルの方が参照量が多いように
見える。しかし、検索条件がルートテーブル及びブラン
チテーブルのいくつの属性に該当するかによって参照量
が逆転しうる。具体的には、ブランチテーブルで参照す
べき列の数が、ルートテーブルで参照すべき列の数に対
して一定倍以上になると、参照量は逆にブランチテーブ
ルの方が多くなる。このような場合にも、本実施の形態
によれば、参照量の比較処理を設けたことで、次の検索
処理で参照量の少ないテーブルを参照の対象にすること
ができる。
【0048】図6に戻って、一次検索部33、データ抽
出部34、一時記憶部35、及び二次検索部36は、以
下のように、検索条件に対応するデータをルートテーブ
ル及びブランチテーブルから検索する検索部37を構成
する。この検索部37では、参照テーブル決定手段32
の決定に基づいて検索が行われる。
【0049】まず、一次検索部33は、参照テーブル決
定部32の比較にて参照量が少なかった方のテーブルの
データを参照して、検索条件に該当するデータを検索す
る。
【0050】データ抽出部34は、一次検索部33で検
索されたデータと関連付けられた他方のテーブルのデー
タを、抽出する。この抽出には、図4を用いて説明した
ルートテーブル21とブランチテーブル22〜25との
間の一対一のリレーションが用いられる。そして、デー
タ抽出部34は、抽出されたデータを一時記憶部35に
一時的に記憶する。
【0051】二次検索部36は、一時記憶部35に記憶
された抽出データを参照して、検索条件に該当するデー
タを検索する。
【0052】このように、本実施の形態のデータベース
装置では、参照テーブル決定部32で参照量が少ないと
判断されたテーブルを参照して一次検索部33でデータ
を検索し、データ抽出部34でデータを抽出して一時記
憶部35に記憶させ、そして、二次検索部36で一時記
憶部35に記憶されたデータを参照してデータを検索す
る。この一連の処理によって絞込検索が行われる。この
絞込検索では、参照テーブル決定部32がルートテーブ
ルとブランチテーブルのいずれのテーブルを参照して一
次検索を行うかを決定することにより絞込方向が決定さ
れている。
【0053】上記の図7の例では、参照テーブル決定部
32は、参照量の比較結果に基づいて、一次検索36で
DRAMブランチテーブル22(の「クロック周波数」
の列及び「リフレッシュ周波数」の列)を参照すること
を決定している。したがって、図7の例では、一次検索
部33、データ抽出部34、一時記憶部35及び二次検
索部36からなる検索部37は、絞込検索のために以下
のように機能する。
【0054】まず、一次検索部33は、DRAMブラン
チテーブル22を参照してデータを検索する。ここで
は、参照対象がブランチテーブルなので、検索条件のう
ちの固有属性の条件に該当するデータが検索される。デ
ータ抽出部34は、ルートテーブル21とDRAMブラ
ンチテーブル22との間に設けられた一対一のリレーシ
ョンを用いて、検索されたDRAMブランチテーブル2
2のデータに対応するルートテーブル21のデータを抽
出する。例えば3つのDRAM製品がブランチテーブル
22から検索されると、それらのDRAM製品のデータ
がルートテーブル21から抽出される。一時記憶部35
には、抽出されたルートテーブル21のデータが記憶さ
れる。二次検索部36は、一時記憶部35に記憶された
抽出データを参照して、データを検索する。ここでは、
参照対象がルートテーブル21なので、検索条件のうち
の共通属性の条件に該当するデータが検索される。
【0055】なお、上述した一時記憶部35は、DB装
置100のRAM13により実現される。また、各処理
部30〜34、36は、DB装置100のCPU11
が、ハードディスク14に記憶された所望のプログラム
及び/又はWWWサーバ200のCGIに従い、RAM
13を用いることにより実現される。
【0056】図8は、上記のDB装置100を用いてメ
インデータ記憶部182に記憶されたデータを検索する
処理のフローチャートである。
【0057】データ検索処理においては、まず検索条件
取得部30が検索条件を取得する(ステップS11)。
ここで、クライアント端末300にて検索条件を入力す
る際には、クライアント端末300では図9に示す検索
画面が表示される。この検索画面は、検索条件を入力す
るためのフレーム40と、そのフレーム40にいずれの
種類の製品の検索画面を表示させるかを指定するための
フレーム41とを含む。
【0058】図9を参照すると、ユーザは、まずフレー
ム41で所望のメモリ製品を選択し、そのメモリ製品の
検索条件を入力するための検索画面をフレーム40に表
示させる。図9の例では、DRAM製品が検索対象とし
て選択されている。フレーム40中の検索対象表示42
には「DRAM」と表示され、検索画面がDRAM製品
を検索するための画面であることを表している。
【0059】上述のように、DRAM製品の属性には、
「商品コード」「機能」などの全種類のメモリ製品につ
いて共通の属性と、「RASアクセスタイム」「クロッ
ク周波数」などのDRAM製品に固有の属性とがある。
検索画面はこの共通属性を入力する領域43と固有属性
を入力する領域44とを含む。この検索画面では、ルー
トテーブルに含まれる属性の条件とブランチテーブルに
含まれる属性の条件とを、両者の違いを特に意識するこ
となく同一画面上で入力することができる。
【0060】ユーザは、検索画面の所望の欄に所望の検
索条件を入力し、それから検索実行ボタン45を指定す
る。これにより、クライアント端末300からWWWサ
ーバ200に対して検索条件が送信される。この検索条
件は、WWWサーバ200からDB装置100に送信さ
れる。
【0061】次に、テーブル特定部31が、検索条件の
うちの種類の条件(図9では「DRAM」)に従ってい
ずれかのブランチテーブルを特定する(ステップS1
2)。次に、検索条件のうちの属性の条件中に固有属性
の条件と共通属性の条件の両方が含まれるか否かを判断
する(ステップS13)。そして、両方が含まれる場合
(ステップS13でYES)には、参照テーブル決定部
32が、ルートテーブルと特定されたブランチテーブル
のいずれの参照量が少ないかを比較する(ステップS1
4)。この比較により次の一次検索で参照されるべきテ
ーブルが決定される。
【0062】なお、上記の例では、WWWサーバ200
がクライアント端末300から全検索条件(種類の条件
と属性の条件を含む)を取得してこれを転送することに
より、DB装置100が検索条件を取得したが、本発明
は、これに限定されるものではない。例えば、検索条件
の一部がWWWサーバ200で生成されてもよい。一例
としては、図6の検索画面をクライアント端末300に
表示させる時点で、WWWサーバ200は、製品種類が
DRAMであることを把握しているので、このことに基
づき検索条件を生成していもよい。また、例えば、検索
条件の一部又は全部がクライアント端末300からのデ
ータに基づき、DB装置100自身の内部で生成され、
DB装置100の関連機能に取得させてもよい。さらに
は、すべての検索条件が一度の取得されなくてもよい。
即ち複数回に分けて検索条件が取得されてもよい。
【0063】次に、ステップS14において参照量が少
ないと判断された方のテーブルを参照して、そのテーブ
ルに対応する検索条件に基づいて、一次検索を行う(ス
テップS15)。次に、ステップS15において検索さ
れたデータに対応する他方のテーブルのデータが抽出さ
れて一時記憶部35に記憶される(ステップS16)。
そして、二次検索部36が一時記憶部35に記憶された
データを参照して、二次検索を行う(ステップS1
7)。一次検索及び二次検索を通じた絞込みにより、検
索条件に該当するメモリ製品が特定される。この特定さ
れたメモリ製品の商品情報が、最終的な検索結果として
WWWサーバ200に出力される(ステップS18)。
この商品情報は、WWWサーバ200を介してクライア
ント端末300に提示される。
【0064】一方、ステップS11で取得した検索条件
に固有属性と共通属性のいずれか一方が含まれない場合
(ステップS13でNO)には、固有属性のみが含まれ
ているか否かを判断する(ステップS19)。検索条件
が固有属性のみである場合(ステップS19でYE
S)、ステップS12で特定されたブランチテーブル参
照して検索を行う。一方、検索条件に固有属性が含まれ
ていない、すなわち、共通属性のみが含まれる場合(ス
テップS19でNO)には、ルートテーブルを参照して
検索をする。いずれのテーブルを参照して検索を行った
場合も、その検索により特定されたメモリ製品の商品情
報が検索結果として出力される(ステップS18)。
【0065】なお、WWWサーバ200は、取得された検
索結果に基づいて、クライアント端末300にその検索
結果の情報を含む表示制御データを送る。この表示制御
データを受けたクライアント端末300の表示画面には
検索結果が表示される。
【0066】以上、本発明の好適な実施の形態を説明し
たが、上記の実施形態は、本発明の範囲内で変更可能な
ことはもちろんである。例えば、アイテムは、メモリ製
品に限定されない。データベースは、メモリ製品以外の
商品のデータベースでもよく、メモリ製品を含む複数種
類の商品のデータベースでもよく、さらには、商品以外
の何らかの事象(物に限られない)でもよい。なお、上
述の実施形態にてメモリ製品がDRAM、SRAM等に
分けられたように、アイテムが、その属性により複数の
グループに分けられる場合には、本発明が特に有効であ
る。
【0067】より詳細には、上記の実施形態では、DR
AMやSRAMなどの各種のメモリ製品を含む商品がル
ートテーブル21にまとめられていたが、例えば、デー
タベースに含まれるアイテムとして、さらにトランジス
タ製品やコンデンサ製品などを含む電子パーツ製品など
他の商品が含まれていてもよい。この場合には、DRA
MやSRAMなどと同様にトランジスタやコンデンサに
ついてもブランチテーブルを設ける。そして、ルートテ
ーブル21には各種の電子パーツ製品についても「商品
コード」「機能」「価格」「納期」のデータを与え、上
記と同様にルートテーブル21と各ブランチテーブルの
間に一対一のリレーションを設ける。
【0068】また、上記説明から明らかなように、ブラ
ンチテーブルの数は、図4で示したように4つには限定
されず、5つ以上でもよい。また、ブランチテーブルの
数は4つ未満であってもよいし、1つであってもよい。
【0069】また、上記の実施形態では、ブランチテー
ブル22〜25のすべてのデータがルートテーブル21
のデータと関連付けられていたが、このブランチテーブ
ル22〜25がルートテーブル21のデータと関連付け
られていないデータを一部に含むこともあり得る。さら
に、ルートテーブル21についても同様であり、ルート
テーブル21のデータの一部がブランチテーブルと関連
付けられていないこともあり得る。このようなことは、
典型的には、一部のアイテムのデータを完全に入手でき
ないときに生じる。このような構成であっても本発明の
効果を奏する。
【0070】また、図4の例では、マップテーブルの片
側にのみ、ブランチテーブルとルートテーブルで構成さ
れるデータベース構造が設けられた。この構造は、マッ
プテーブルの両側に設けられてもよい。すなわち、図4
の例では、メモリ製品を取り扱う企業のデータが、ルー
トテーブルとブランチテーブルとに分けられる。
【0071】さらに、上記の実施形態では、マップテー
ブルの一方側に、ルートテーブルと複数のブランチテー
ブルとの2段階の構成を設ける例を示したが、3段階以
上の段階をもつ構成が採用されてもよい。
【0072】図10は、マップテーブルの一方側が3段
階の構成を有するデータベースの例を示す図である。こ
のデータベースに含まれるアイテムは、その属性によ
り、大きく分けて2つのグループに分類される(これを
Aグループ及びBグループとする)。Aグループは更に
3つのサブグループに分けられ、Bグループは更に4つ
のサブグループに分けられる。
【0073】この場合に、図10のデータベースでは、
全アイテムのデータを有する第1ルートテーブル51を
設け、更にその第1ルートテーブル51から枝別れする
2つの第2ルートテーブル52、53を設ける。そし
て、それぞれの第2ルートテーブル52、53に対応し
て複数のブランチテーブル54〜60を設ける。第2ル
ートテーブル52、53は、それぞれ、上述の大分類に
よるA、Bグループに対応する。ブランチテーブル54
〜60は、上述のサブグループと対応しており、第2ル
ートテーブル52(Aグループ)には、3つのブランチ
テーブル54〜56が対応し、第2ルートテーブル53
(Bグループ)には、4つのブランチテーブル57〜6
0が対応する。マップテーブル61は、第1ルートテー
ブル51のデータを用いて他方側のテーブル62との関
係を規定する。各ブランチテーブルは、第2ルートテー
ブルと一対一のリレーションにより関連付けられる。第
2ルートテーブルでは、更に、第1ルートテーブルと一
対一のリレーションにより関連付けられる。
【0074】この図10の例においても、データベース
検索装置は、検索条件に基づき、第1ルートテーブル、
第2ルートテーブル又はブランチテーブルのいずれを最
初に参照するかを参照量を基に決定する。参照量が最も
少ないテーブルが最初に参照される。そして、3つのテ
ーブルを使って、絞込検索が行われる。
【0075】また、上記の実施形態では、インターネッ
トを使った電子商取引システムに使われるデータベース
に本発明が適用される例を示した。しかし、本発明は、
他の任意の技術に適用可能である。例えば社内LANを
使ったシステムに本発明が適用されてもよい。また、例
えば一つのパーソナルコンピュータで構成されるデータ
ベースに本発明が適用されてもよい。
【0076】以上、本発明の好適な実施形態を説明し
た。本実施形態によれば、データベース装置にルートテ
ーブルとブランチテーブルとが設けられる。本実施形態
では、アイテムの種類毎に複数のブランチテーブルを設
けたので、アイテムのデータを一つのテーブルに納めた
図2のようなデータベースと比較して、テーブル内の無
駄な領域を削減できる。これにより、検索が高速化され
る。
【0077】そして、本実施の形態では、ルートテーブ
ルを複数のブランチテーブルとマップテーブルの間に設
けることにより、それら複数のブランチテーブルと一つ
のマップテーブルとが共存できる。したがって、アイテ
ムの種類毎に複数のブランチテーブルを設けたにも関わ
らず、図1に示したような複数のマップテーブルをアイ
テムの種類に応じて設ける必要がないので、データベー
スの作成やメンテナンスにかかる手間を軽減することが
できる。
【0078】このようにして、本実施形態によれば、テ
ーブル内の無駄な領域の削減による検索の高速化の要請
と、データベースの作成やメンテナンスにかかる負担軽
減の要請とに同時に応えることができる。
【0079】また、本実施の形態では、ルートテーブル
とブランチテーブルの参照量に基づいた検索を行うの
で、以下に説明するように、検索時間を短くし、検索を
高速化できる。
【0080】本実施の形態では、上述したように、ルー
トテーブルとブランチテーブルのうちの一方をまず検索
し、検索結果を使ってもう一方のテーブルを検索すると
いうように、絞込検索が行われる。このとき、前半のテ
ーブルの検索では、テーブルの全行のデータが一通り参
照される。この一通りの参照に要する処理量が検索処理
量全体の比較的大きなウェイトを占めるので、この部分
の参照量を少なくすることが、検索高速化の観点から望
ましい。
【0081】上述した前半のテーブル検索の参照量は、
ルートテーブルを先に検索する場合と、ブランチテーブ
ルを先に検索する場合とでは異なる。そして、どちらの
場合の参照量が少ないかは、検索条件によって異なる。
より詳細に説明すると、どちらの場合の参照量が少なく
なるかは、ルートテーブルとブランチテーブルのそれぞ
れの行数、及び検索条件に含まれる属性の個数による。
ブランチテーブルの行数はルートテーブルの行数より少
ないので、検索されるべき列の数が同じなら、当然、ブ
ランチテーブルの参照量が少ない。しかし、検索条件に
よっては、ブランチテーブルの検索されるべき列の数が
多くなり、参照量が逆転することもあり得る。
【0082】本実施の形態は、このような点を考慮し、
検索条件に基づいて、ルートテーブルとブランチテーブ
ルのうちの参照量が少ないテーブルを判断した上で検索
を行うので、さらに検索を高速化できる。
【0083】なお、データベースが比較的小型の場合
は、上述のような参照量の大小による検索速度の差は、
ユーザにとってそれほど強く感じられないこともある。
一方、データベースが大型な場合、特に、インターネッ
ト等の通信を使って大型データベースにアクセスするよ
うな場合には、上述の発明による検索時間の差がより顕
著になる。
【0084】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、データベースの作成やメンテナンスにかかる手間が
少なく、検索を短時間で行えるデータベースを提供でき
る。特に、データベースに含まれるデータが数十万に及
ぶなど膨大であるほど本発明は顕著にその効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のリレーショナルデータベースの構成を
示す図である。
【図2】 従来のリレーショナルデータベースの構成を
示す図である。
【図3】 本実施形態のデータベースシステムの構成を
示す図である。
【図4】 図3のデータベースの構成を示す図である。
【図5】 インデクステーブルに含まれる情報を示す図
である。
【図6】 図3のデータベース装置のブロック図であ
る。
【図7】 参照量比較処理を説明するための図である。
【図8】 図6のデータベース装置による検索処理のフ
ローチャートである。
【図9】 クライアント端末に表示される、検索条件入
力用の画面を示す図である。
【図10】 データベースの構成の他の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
18 データベース 20 マップテーブル 21 ルートテーブル 22〜25 ブランチテーブル 30 検索条件取得部 31 テーブル特定部 32 参照テーブル決定部 33 一次検索部 34 データ抽出部 36 二次検索部 100 データベース装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 三郎 東京都港区虎ノ門5丁目11番10号 ポータ ル株式会社内 (72)発明者 吉迫 寿 東京都港区虎ノ門5丁目11番10号 ポータ ル株式会社内 Fターム(参考) 5B075 ND20 NK48 NK54 QT06 5B082 GA03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マップテーブルを用いて、前記マップテ
    ーブルの両側のデータを多対多で関連付けるリレーショ
    ン構造をもつデータベース装置であって、 前記マップテーブルの少なくとも一方側に、 それぞれが同種のアイテムのデータを含む複数のブラン
    チテーブルと、 前記複数のブランチテーブルによって網羅されるアイテ
    ムを個々に特定可能なルートテーブルとを有し、 前記複数のブランチテーブルのデータは前記ルートテー
    ブルの対応するデータと一対一で関連付けられ、 前記ルートテーブルのデータが前記マップテーブルによ
    りそのマップテーブルの反対側のデータと関連付けられ
    ていることを特徴とするデータベース装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデータベース装置であ
    って、 前記ルートテーブルは前記複数のアイテムが共通して持
    つ共通属性のデータを含み、 更に、検索条件が前記ルートテーブルの属性に対応する
    条件と前記ブランチテーブルの属性に対応する条件とを
    含むとき、前記ルートテーブルの参照量と前記ブランチ
    テーブルの参照量とに基づき、前記ルートテーブルと前
    記ブランチテーブルのいずれのテーブルを参照するかを
    決定する参照テーブル決定手段とを有し、 前記検索条件に基づく検索は、前記参照テーブル決定手
    段による決定に基づいて行われることを特徴とするデー
    タベース装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のデータベース装置であ
    って、 前記ルートテーブル及び前記ブランチテーブルが有する
    属性項目とそれらのテーブルに含まれるデータの数とが
    規定されたインデクステーブルをさらに有し、 前記参照テーブル決定手段は、前記インデクステーブル
    を参照して、前記検索条件に基づいて、前記ルートテー
    ブル及び前記ブランチテーブルのうち参照量が少ない方
    のテーブルを参照することを決定することを特徴とする
    データベース装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のデータベース装
    置であって、 前記参照テーブル決定手段により決定されたテーブルを
    参照して前記検索条件に該当するデータを検索する一次
    検索手段と、 前記一次検索手段による検索において参照されなかった
    テーブルから、前記一次検索手段による検索において検
    索されたデータに対応するデータを抽出する抽出手段
    と、 前記抽出手段により抽出されたデータを参照して前記検
    索条件に該当するデータを検索する二次検索手段と、を
    有することを特徴とするデータベース装置。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれかに記載のデー
    タベース装置であって、 前記参照テーブル決定手段は、前記ルートテーブルの属
    性に対応する条件の個数と前記ルートテーブルに含まれ
    るデータの数とに基づくルートテーブルの参照量と、前
    記ブランチテーブルの属性に対応する条件の個数とその
    ブランチテーブルのデータの数とに基づくブランチテー
    ブルの参照量とを比較することにより、参照量の少ない
    テーブルを参照することを決定することを特徴とするデ
    ータベース装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のデー
    タベース装置であって、 前記アイテムは商品であり、前記ブランチテーブルは商
    品の種類毎に設けられていることを特徴とするデータベ
    ース装置。
  7. 【請求項7】 マップテーブルを用いて、前記マップテ
    ーブルの両側のデータを多対多で関連付けるリレーショ
    ン構造をもつデータベース装置であって、 前記マップテーブルの少なくとも一方側に、ルートテー
    ブルと該ルートテーブルに対応する複数のブランチテー
    ブルとを有し、 前記複数のブランチテーブルの各データが前記ブランチ
    テーブルのデータと一対一で関連付けられており、 前記ルートテーブルのデータが前記マップテーブルの反
    対側のデータと多対多で関連付けられていることを特徴
    とするデータベース装置。
  8. 【請求項8】 複数種類の商品のデータを含むデータベ
    ース装置であって、 商品の種類ごとに設けられ、その種類に含まれる商品の
    データを含む複数の商品別ブランチテーブルと、 前記複数の商品別ブランチテーブルに含まれる商品のデ
    ータを含み、商品名や商品IDなどの各商品を個々に特
    定可能な属性の列を持つルートテーブルと、を有するこ
    とを特徴とするデータベース装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のデータベース装置であ
    って、 前記ルートテーブルが、マップテーブルにより、商品取
    扱者の名称やIDなどの取扱者の属性を含むテーブルと
    関連付けられることにより多対多のリレーション構造が
    形成されていることを特徴とするデータベース装置。
  10. 【請求項10】 マップテーブルを用いた多対多のリレ
    ーション構造を持つデータベースを構築するデータベー
    ス構築方法であって、 前記マップテーブルの少なくとも一方側に、複数のブラ
    ンチテーブルと、前記複数のブランチテーブルに含まれ
    るすべてのデータを個々に特定可能であり、前記複数の
    ブランチテーブルに含まれるデータと一対一に関連付け
    られ、且つ前記マップテーブルに一対多の関係で関連付
    けられてリレーション構造をつくるルートテーブルとを
    設けることを特徴とするデータベース構築方法。
  11. 【請求項11】 ルートテーブルと、前記ルートテーブ
    ルに含まれる各データと一対一で関連付けられたデータ
    を含む複数のブランチテーブルとを有するデータベース
    装置におけるデータ検索方法であって、 検索条件を取得するステップと、 取得した前記検索条件に基づいて、前記ルートテーブル
    及び前記ブランチテーブルのいずれを参照するかを決定
    するステップと、 決定されたテーブルを参照して前記検索条件に該当する
    データを検索するステップと、 前記検索において参照されなかったテーブルから、前記
    検索により検索されたデータに対応するデータを抽出す
    るステップと、 抽出されたデータを参照して前記検索条件に該当するデ
    ータを検索するステップと、を有することを特徴とする
    データ検索方法。
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