JP2003287972A - 像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

像加熱装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JP2003287972A
JP2003287972A JP2002088597A JP2002088597A JP2003287972A JP 2003287972 A JP2003287972 A JP 2003287972A JP 2002088597 A JP2002088597 A JP 2002088597A JP 2002088597 A JP2002088597 A JP 2002088597A JP 2003287972 A JP2003287972 A JP 2003287972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
image
heated
nip
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002088597A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Nomura
崇 野村
Hideo Nanataki
秀夫 七瀧
Tetsuya Sano
哲也 佐野
Takao Kume
隆生 久米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002088597A priority Critical patent/JP2003287972A/ja
Publication of JP2003287972A publication Critical patent/JP2003287972A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 OHTの貼付き防止。 【解決手段】 OHTモード時には定着後スローダウン
して、排紙トレイまでOHTを搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱装置及び像加
熱装置、そして該像加熱装置を備えた電子写真装置・静
電記録装置などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、複写機・プリンタ等の画像形成
装置においてトナー画像を被加熱材に加熱定着させる像
加熱装置(定着装置)を例にして説明する。
【0003】画像形成装置において、電子写真プロセス
・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の画像
形成プロセス手段で被加熱材(転写材シート・エレクト
ロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・印刷
用紙・フォ一マット紙など)に転写方式あるいは直接方
式にて形成担持させた目的の画像情報の未定着画像(ト
ナー画像)を被加熱材面に永久固着画像として加熱定着
させる定着装置としては熱ローラ方式の装置が広く用い
られていた。また近時は、省エネルギー化やウェイトタ
イムの短縮化等を図るうえで有利なフイルム加熱方式の
装置が実用化されている。同様に電磁誘導加熱方式の装
置も提案されている。
【0004】a)熱ローラ方式の定着装置 これは、定着ローラ(加熱ローラ)と加圧ローラとの圧
接ローラ対を基本構成とし、該ローラ対を回転させ、該
ローラ対の相互圧接部である定着ニップ部に画像定着す
べき未定着トナー画像を形成担持させた被加熱材を導入
して挟持搬送させて、定着ローラの熱と、定着ニップ部
の加圧力にて未定着トナー画像を被加熱材面に熱圧定着
させるものである。
【0005】定着ローラは、一般に、アルミニウムの中
空金属ローラを基体(芯金)とし、その内空に熱源とし
てのハロゲンランプを挿入配設してあり、ハロゲンラン
プの発熱で加熱され、外周面が所定の定着温度に維持さ
れるようにハロゲンランプへの通電が制御されて温調さ
れる。
【0006】特に、最大4層のトナー画像層を十分に加
熱溶融させて混色させる能力が要求されるフルカラーの
画像形成を行う画像形成装置の定着装置としては、定着
ローラの芯金を高い熱容量を有するものにし、またその
芯金外周にトナー画像を包み込んで均一に溶融するため
のゴム弾性層を具備させ、そのゴム弾性層を介してトナ
ー画像の加熱を行っている。また、加圧ローラ内にも熱
源を具備させて加圧ローラも加熱・温調する構成にした
ものもある。
【0007】しかし、熱ローラ方式の定着装置は画像形
成装置の電源をオンにしたと同時に熱源であるハロゲン
ランプに通電を開始しても、定着ローラの熱容量が大き
い為、定着ローラ等が冷え切っている状態から所定の定
着可能温度に立ち上がるまでにはかなりの待ち時間(ウ
ェイトタイム)を要し、クイックスタート性に欠ける。
また何時でも画像形成動作が実行できるように画像形成
装置のスタンバイ状態時(非画像出力時)であってもハ
ロゲンランプに通電して定着ローラを所定の温調状態に
維持させておく必要があり、電力消費量が大きい等の問
題があった。
【0008】また、上述のフルカラーの画像形成装置の
定着装置のように特に熱容量の大きな定着ローラを用い
るものにおいては、温調と定着ローラ表面の昇温とに遅
延が発生するため、定着不良や光沢ムラ、オフセット等
の問題が発生しやすい。
【0009】しかし、構造上定着ニップの圧力を後述す
るフィルム加熱方式等に比べてより高く設定できるの
で、より高グロスの画像が要求される場合や、OHT画
像の透過性に関しては有利である。
【0010】b)フィルム加熱方式の定着装置 フィルム加熱方式の定着装置は、例えば特開昭63−3
13182号公報・特開平2−157878号公報・特
開平4−44075号公報・特開平4−204980号
公報等に提案されている。
【0011】即ち、加熱体としてのセラミックヒータ
と、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フィル
ム(定着フィルム)を挟ませてニップ部を形成させ、該
ニップ部のフィルムと加圧ローラとの間に画像定着すべ
き未定着トナー画像を形成担持させた被加熱材を導入し
てフィルムと一緒に挟持搬送させることで該ニップ部に
おいてセラミックヒータの熱をフィルムを介して被加熱
材に与え、またニップ部の加圧力にて未定着トナー画像
を被加熱材面に熱圧定着させるものである。
【0012】このフィルム加熱方式の定着装置は、セラ
ミックヒータ及びフィルムとして低熱容量の部材を用い
てオンデマンドタイプの装置を構成することができ、画
像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としてのセラミッ
クヒータに通電して所定の定着温度に発熱させた状態に
すればよく、画像形成装置の電源オンから画像形成実行
可能状態までの待ち時間が短く(クイックスタート
性)、スタンバイ時の消費電力も大幅に小さい(省電
力)等の利点がある。
【0013】ただ、大きな熱量が要求されるフルカラー
画像形成装置や高速機種用の定着装置としては熱量的に
は不利である。
【0014】c)電磁誘導加熱方式の定着装置 実開昭51−109736号公報には、磁束により定着
ローラに電流を誘導させ、ジュール熱によって発熱させ
る誘導加熱定着装置が開示されている。これは、誘導電
流の発生を利用して直接定着ローラを発熱させることに
より、ハロゲンランプを熱源として用いた熱ローラ方式
の定着装置よりも高効率の定着プロセスを達成してい
る。
【0015】磁場発生手段としての励磁コイルによる交
番磁束によって電磁誘導発熱性の回転体としての円筒状
の定着フイルム自身を発熱させることにより定着プロセ
スをおこなう。
【0016】より被加熱材に近い部分を発熱させること
で、フィルム加熱方式と比較しても未定着トナー像を融
かして定着するために必要な熱を伝達しなければならな
い距離を短くすることができ、熱応答性が非常に優れて
いるため被加熱材に奪われた熱をすぐに供給できる。そ
のためより大きな熱量を必要とするフルカラーの画像形
成装置に適している。
【0017】また熱ローラ方式の定着装置と比較して熱
容量が小さいので、画像形成装置の電源オンから画像形
成実行可能状態までの待ち時間が短く(クイックスター
ト性)、スタンバイ時の消費電力も大幅に少なくするこ
とができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述したそれぞれの定
着装置は加熱方式は異なるが、定着ニップにて被加熱材
上のトナーを被加熱材に熱圧定着させるものである。
【0019】一般的にグロスフィルムやOHTシート
等、熱容量の比較的大きな被加熱材を用いてカラー画像
を出力する場合、十分な定着性を確保するためや、適度
に高グロスな画像を得るため、また、透過性をより高く
するために通常よりも定着速度を遅くしたり、定着温度
をより高く設定したりする方法がとられる。このように
することで、トナーは十分に溶かされ、被加熱材自身も
十分に加熱された状態で加圧されるため十分な定着性を
確保することができる。
【0020】更にトナーが十分に溶けた状態で粘性が低
いため、ニップ出口で定着ローラからトナー像が剥離さ
れる際、トナー像表面が粗らされることなく高い平滑度
を維持することができる。これによりグロスフィルムの
場合はより高グロスな画像を得ることができ、OHTシ
ートの場合は入射光の散乱が抑えられより高い透過性を
得ることができる。
【0021】しかしながら上記のようにグロスフィルム
やOHTシートの定着動作を低速でおこなったり、定着
温度を高く設定することにより従来は以下に記す被加熱
材の貼付き問題が発生していた。
【0022】低速、高温で定着動作をおこなう(以下特
殊紙モードと呼ぶ)ことにより、定着ニップで被加熱材
に与えられる熱量が増加するため定着ニップ通過後の被
加熱材温度が通常に比べて高温になり、被加熱材の熱容
量が普通紙より大きいため、その温度が下がるのにより
長い時間を必要とする。
【0023】連続で低速、高温モードで定着動作をおこ
なった場合、定着ニップを通過し所定の排紙トレイに排
紙された被加熱材が十分に冷却されないうちに次の被加
熱材が排紙され、次々と積載されることにより排紙トレ
イ上の被加熱材が更に冷めにくくなってしまう。
【0024】被加熱材温度が十分に下がっていないと、
被加熱材上のトナーがある程度粘性を残しているため、
前ページあるいは次ページの被加熱材と自ページとを貼
り付ける接着剤の役目を果たしてしまう。
【0025】または、貼り付かせるまでには至らない
が、十分冷却される前に他ページの被加熱材と接触する
ことによりトナー像表面が粗され、グロスむらや、透過
性むらといった画像不良を引き起こしてしまっていた。
【0026】このような問題は原理的に排紙される際の
ページ間隔が短いほど発生しやすく、またより低温で溶
けやすいトナーを使用した場合更に発生しやすくなる。
トナーの融けやすさを表す指標として、MI(Melt
Index)が用いられる。
【0027】本発明で用いるトナーのMI値測定法を以
下に述べる。
【0028】まず、5g程度のトナーを125℃の温度
に保温されたチャンバー内に入れ、そのまま5分間放置
する。その後、チャンバー内のトナーに上方から重さ5
Kgのおもりを用いて荷重をかけ、チャンバー下方に設
けられた直径2φの穴から10分間にこぼれ落ちるトナ
ー総量をMI値として用いる。
【0029】このMI(Melt Index)の値
は、トナーが融けやすいほど大きくなる。つまり、この
MI(Melt Index)値の大きなトナーを使用
する場合に上述した貼付き問題が発生しやすい。このよ
うな条件下で発生しやすいことは、画像形成装置の高速
化を実現するのに非常に大きな障害となり、従来はグロ
スフィルム、OHTシート等特殊紙のスループットを低
下させる必要があった。したがって本発明はグロスフィ
ルム、OHTシート等特殊紙のスループットを低下させ
ることなく非加熱材の貼付きを回避し、良好な画像を得
ることを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする像加熱装置、画像形成装置である。
【0031】〔1〕:加熱部材と加圧部材を互いに圧接
して加熱ニップを形成し、前記加熱ニップにて被加熱材
を熱圧定着する像加熱装置において、前記回転体は複数
の周速を持つ回転体であり、被加熱材を熱圧定着する
際、被加熱材ニップ非通過時の周速を被加熱材ニップ通
過中よりも遅くする定着モードを有することを特徴とす
る像加熱装置。
【0032】〔2〕:前記回転体の駆動手段が、前記像
加熱装置から排紙口に被加熱材を搬送する搬送手段の駆
動手段と共通、または連動していることを特徴とする
〔1〕に記載の像加熱装置。
【0033】〔3〕:前記像加熱装置の下流に被加熱材
を冷却する冷却手段を有することを特徴とする〔1〕又
は〔2〕に記載の像加熱装置。
【0034】〔4〕:被加熱材ニップ通過中と被加熱材
ニップ非通過中で前記回転体の周速が等しい第1の定着
モードと、被加熱材ニップ非通過時の前記回転体周速が
被加熱材ニップ通過中よりも遅い第2の定着モードとを
有し、排紙口の指定に応じて第1の定着モードと第2の
定着モードの切り替えをおこなうことを特徴とする
〔1〕、〔2〕又は〔3〕に記載の像加熱装置。
【0035】〔5〕:被加熱材上に画像を形成する画像
形成手段と、前記画像形成手段により被加熱材上に形成
した画像を加熱処理する像加熱装置とを具備し、前記像
加熱装置として〔1〕乃至〔4〕の何れか1項に記載の
像加熱装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0036】〔6〕:複数色のトナーを用いて被加熱材
上にカラー画像を形成する画像形成装置であり、少なく
とも1色以上のトナーのMI(Melt Index)
値が10以上である〔5〕に記載の画像形成装置。
【0037】〈作 用〉 (1)被加熱材ニップ非通過時の周速を被加熱材ニップ
通過中よりも遅くする定着モードを用いることにより、
定着ニップを通過した被加熱材が排紙トレイへ低速で搬
送されるため、冷却時間を長くとれるため、排紙トレイ
積載時の被加熱材温度を低下させることができ、スルー
プットは低下させずに被加熱材同士の貼付きやグロスむ
ら、OHT透過性むら等の画像不良を防ぐことができ
る。
【0038】(2)更に定着ニップ下流側に被加熱材を
冷却する手段を設けることで上記(1)で述べた定着ニ
ップ通過から排紙トレイへ到達するまでの時間での被加
熱材冷却効果を更に高めることができ、所定の温度以下
に被加熱材温度を下げるために必要とする時間が短縮で
きるため、(1)の場合よりもスループットを増加させ
つつ被加熱材同士の貼付きやグロスむら、OHT透過性
むら等の画像不良を防ぐことができる。
【0039】(3)複数の排紙トレイを具備する画像形
成装置において、定着ニップからの距離が被加熱材を冷
却するのに十分な排紙トレイに対しては上記のような定
着後のスローダウンはおこなわず、その距離が不十分な
場合は定着後のスローダウンをおこなうことで、それぞ
れの排紙トレイに対して最大のスループットを実現しつ
つ被加熱材同士の貼付きやグロスむら、OHT透過性む
ら等の画像不良を防ぐことができる。
【0040】(4)少ない熱量での定着動作を可能にす
るためMI(Melt Index)値が10以上であ
るような溶けやすいトナーを使用した場合でも、上記の
定着後スローダウンをおこなうことで被加熱材同士の貼
付きやグロスむら、OHT透過性むら等の画像不良を防
ぐことができ、高速化に有利である。
【0041】
【発明の実施の形態】[実施例1]説明の都合上、以下
の実施例における画像形成装置は熱ローラ方式の定着装
置を備えるものについて実施の形態を述べる。しかし本
発明は熱ローラ方式の定着装置に限定されるものではな
く、前述のフィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等につ
いても用いることができる。
【0042】(1)画像形成装置例 以下に図面を用いて本発明の実施例を述べる。
【0043】図3は電子写真プロセスを用いたカラーレ
ーザプリンタ断面の概略図である。図2に示されたカラ
ーレーザプリンタ(画像形成装置)は中間転写体として
中間転写ベルトを使用し、各色ごとに現像器、露光手
段、像担持体(以下「感光ドラム」と呼ぶ)、帯電器、
クリーニング手段を備えている。
【0044】図3中の第1の感光ドラム1aは矢印d1
の方向に所定の周速で回転駆動されながら1次帯電ロー
ラ3aにて一様に帯電され、レーザスキャナ5aから走
査されるデジタル画像信号に対応して変調されたレーザ
ビームを結像露光光学系を介して受けることにより第1
の色成分(ここではイエロー成分)の静電潜像を形成す
る。
【0045】続いて、第1の現像器である2aを用いて
第1の色トナー(ここではイエロートナーY)によって
静電潜像は現像され第1の色成分に対する可視像を得
る。以上に記した手順を第2色(マゼンタ)、第3色
(シアン)、第4色(ブラック)に対しておこなう。
【0046】本実施例では可視像を得るためのトナーと
して高速化に有利な非常に融けやすいトナーを使用して
いる。具体的には融けやすさの指標となるMI(Mel
tIndex)の値が10程度のものを使用している。
【0047】実施例1では、上記中間転写ベルト6は矢
印d2の方向に感光ドラム1aと同じ周速で回転駆動さ
れる。
【0048】感光ドラム1aから中間転写ベルト6への
イエロー可視像の転写(1次転写)は電源S1から供給
される一次転写バイアスを印加することによりおこな
う。マゼンタ、シアン、ブラックについても同様の手段
を用いて順次中間転写ベルト6の上に重ねあわせて1次
転写することによってカラー画像を得る。中間転写ベル
ト6上に形成されたカラートナー像は2次転写ローラ7
とのニップ部において搬送されてくる被加熱材P上に一
括転写(2次転写)される。カラー画像を2次転写され
た被加熱材Pは定着装置8へ搬送され、定着ローラと加
圧ローラのニップ部(定着部)において熱と圧力によっ
てカラー画像が定着される。
【0049】定着装置については(2)項で述べる。
【0050】(2)定着装置(加熱手段)8 図2は実施例1における定着装置8の横断面模型図であ
る。
【0051】実施例1における定着装置8は、熱ローラ
方式の定着装置である。
【0052】定着ローラ芯金9aにはアルミニウムの中
空金属ローラを用いており、その内空に熱源としてのハ
ロゲンランプ11が挿入配設されている。アルミニウム
芯金9aの上に弾性層9bとしてシリコンゴムが用いら
れており、最表層に離型層として不図示のPFAのチュ
ーブが被覆されている。温調サーミスタ12によって定
着ローラ9外周面温度が検知され、所定の定着ローラ表
面温度を維持するようにハロゲンランプ11への通電が
制御される。
【0053】一方、加圧ローラ10も定着ローラ9と同
様にアルミニウム芯金10aの上にシリコンゴムの弾性
層10b、最表層に不図示のPFA離型層が設けられて
いる。実施例1における定着装置8は定着ローラ9にの
みハロゲンヒータを備え、加圧ローラ10は熱源による
加熱はおこなわない。
【0054】未定着画像を被加熱材に定着する際に問題
となるのは主に画像面側である定着ローラ9の表面温度
であり、限られた電力で定着ローラ9を効果的に加熱す
るために大出力のヒータを1本のみ定着ローラ9側に用
いる。
【0055】実施例1の定着装置8では定着ローラ9、
加圧ローラ10の外径を異径とし、それぞれ45φ、4
0φとしている。定着ローラ9は被加熱材に奪われた熱
を供給する時間をより長くとるためと、ニップ幅を確保
するために大径のものとし、加圧ローラ10は定着装置
8の熱容量を下げ熱応答性を上げるために定着ローラ9
よりも小径のものを用いている。
【0056】図4に実施例1における定着装置から排紙
トレイに至る排紙系の概略断面図を示す。
【0057】図4に示すように、定着ニップと排紙トレ
イの間には2組の排紙ローラ対13、14が配設されて
おり、定着ニップから、下流側の排紙ローラ対14ニッ
プまでの距離は100mmである。
【0058】定着ニップ排紙後のOHTシートは上流側
排紙ローラ対13、下流側排紙ローラ対14により挟持
搬送され、排紙トレイ15へ順に積載される。ここで、
実施例1の画像形成装置における不図示の定着装置駆動
モータは排紙トレイ15までの被加熱材搬送手段である
排紙ローラ13、14も同時に駆動する構成である。
【0059】また、実施例1の画像形成装置においては
定着装置より上流側での画像形成、被加熱材搬送は上記
定着装置駆動モータとは別のメインモータによりおこな
われる。よって、画像形成とは独立して定着、排紙動作
の速度を変更することが可能である。
【0060】ここで、実施例1の画像形成装置のスルー
プットは普通紙の場合A4横送りで毎分22枚であり、
定着装置8は定着ローラ9表面が180℃になるように
温調され、110mm/sec.の周速で定着ローラ9
が回転駆動される。しかし、被加熱材がグロスフィルム
やOHTシートの場合、上記の温調温度および定着ロー
ラ周速を以下のように変更して定着動作をおこなう。
【0061】グロスフィルム及びOHTシートに対して
は、特殊紙モードとして温調温度190℃、定着ローラ
周速を60mm/sec.として定着動作をおこない、
スループットはA4横送りで毎分10枚とする。普通紙
に比べ熱容量の大きなこれら特殊紙に対するトナーの定
着性を確保するためと、グロスフィルムに対しては適度
に高グロスな画像を、OHTシートに対してはより透過
性のよい画像を得るためには、上記のように定着温度を
上げ、なおかつ定着速度を落として加熱時間を長く取る
ことが必要である。
【0062】しかし、前述したように本実施例の画像形
成にはトナーとして融けやすいものを使用して高速化に
対応しているため、以下に述べるような問題が発生す
る。
【0063】上述した特殊紙モードで定着をおこなう
と、定着ニップで被加熱材に与えられる熱量が増加する
ため定着ニップ通過後の被加熱材温度が通常に比べて高
温になり、更に被加熱材の熱容量が普通紙より大きいた
め、その温度が下がるのにより長い時間を必要とする。
【0064】連続で特殊紙モードの定着動作をおこなっ
た場合、定着ニップを通過し所定の排紙トレイ15に排
紙された被加熱材が十分に冷却されないうちに次の被加
熱材が排紙され、次々と積載されることにより排紙トレ
イ15上の被加熱材が更に冷めにくくなってしまう。
【0065】このように被加熱材温度が十分に下がって
いないと、被加熱材上のトナーがある程度粘性を残して
いるため、前ページあるいは次ページの被加熱材と自ペ
ージとを貼り付ける接着剤の役目を果たしてしまう。
【0066】または、貼り付かせるまでには至らない
が、十分冷却される前に他ページの被加熱材と接触する
ことによりトナー像表面が荒され、グロスむらや、透過
性むらといった画像不良を引き起こしてしまっていた。
【0067】以下では説明を簡略するため、このような
グロスむらや透過性むらも含めて貼付きとして扱う。そ
こで、このような問題を回避するために実施例1の画像
形成装置では、定着後の被加熱材の冷却時間を長く取る
ために、被加熱材が定着ニップから排紙されたら、定着
速度よりも遅い搬送速度で排紙トレイまで搬送する。
【0068】以下に実施例1の画像形成装置における特
殊紙モード時の定着、排紙トレイへの排紙動作を説明す
る。
【0069】ここではA4サイズのOHTシートを横送
りで、定着する場合について述べる。前述したように特
殊紙モードは定着速度60mm/sec.でスループッ
ト10ppmであり、上流側での画像形成も60mm/
sec.でおこなう。しかし、OHTシートが定着ニッ
プを通過した後には定着装置駆動モータを減速して、定
着ローラ9及び排紙ローラ対13、14の周速を減速し
てOHTシートを搬送する。
【0070】図1に本発明の画像形成装置における特殊
紙モード時の定着ローラ及び排紙ローラ周速変化を示
す。
【0071】実施例1の特殊紙モードでは定着速度S
FUSE=60mm/sec.であるが、OHTシートが加
熱ニップを通過すると同時に定着装置駆動手段の駆動速
度を落とし、SFEED=40mm/sec.で排紙トレイ
15まで搬送する。
【0072】図5に定着ニップから下流側排紙ローラニ
ップまでの排紙所要時間と排紙速度の関係において、定
着温度190℃時に貼付きが発生する領域を示す。本実
施例で用いるトナーとOHTシートにおいて、排紙トレ
イ上積載時に貼付きを防止するためには、排紙時にOH
Tシートの温度が少なくとも100℃以下である必要が
ある。
【0073】定着後のOHTシート温度が100℃まで
低下するのに必要な時間は約2秒であり、図5の破線A
で示されている。図5において、破線Aよりも排紙時間
を長くとることができれば排紙トレイに積載されたOH
Tシート同士が貼付く事はない。しかし、破線Aよりも
排紙時間が短くなると貼付きが発生してしまう。
【0074】ここで、図4に示す定着ニップから排紙ト
レイ15までの排紙距離L1(定着ニップより排紙ロー
ラ対14までの距離)は100mmである。仮に定着後
の排紙を60mm/sec.のままおこなったとする
と、定着ニップから排紙トレイ15までの排紙時間は
1.7秒となり、排紙トレイ15に積載されたOHTシ
ート同士が貼り付いてしまう。
【0075】しかし本実施例の前述したSFEED=40m
m/sec.への減速動作をおこなうことにより、排紙
距離L1を搬送する時間を60mm/sec.時の約
1.5倍である2.5秒まで長くすることができる。ゆ
えに12ppmのスループットでも排紙トレイ15に積
載されたOHTシート同士が貼り付くことはない。
【0076】一方、画像形成、定着、排紙トレイへの排
紙をすべて40mm/sec.でおこなった場合を想定
する。排紙速度40mm/sec.ですべての動作をお
こなうと、OHTシート同士の間隔を実施例1と等しく
設定した場合、スループットを7ppm未満に低下させ
なければならない。
【0077】つまり実施例1では定着速度はスループッ
トをより高く維持するためにSFUSE=60mm/se
c.とするが、定着後の排紙速度をSFEED=40mm/
sec.に落とすことでOHT同士の貼付きを防止する
事が可能となっている。
【0078】定着後の排紙速度を落としても、排紙トレ
イ15へ定着後のOHTシートが排出されると同時に定
着速度はSFUSE=60mm/sec.に復帰されるの
で、装置自体のスループットが低下する事はない。
【0079】上記説明においては被加熱材としてOHT
シートを用いた場合についてのべたが、実施例1の画像
形成装置においては被加熱材としてグロスフィルムを用
いた場合にも同様の効果を得ることができる。
【0080】以上のように、実施例1では定着後の排紙
速度を被加熱材間隔の間落とすことによって、被加熱材
同士の貼付きを防止しつつ、より高いスループットを実
現できた。
【0081】[実施例2]実施例2の画像形成装置では
特殊紙モード時において実施例1と同様に被加熱材が加
熱ニップを通過した後、スローダウンして排紙トレイま
で搬送する。
【0082】上記シーケンスに加えて実施例2の画像形
成装置では、定着ニップの下流に被加熱材温度を下げる
ための冷却手段を設ける。
【0083】以下に図面を用いて実施例2の画像形成装
置における特殊紙の定着、排紙動作を説明する。
【0084】図6は本実施例における定着装置及び排紙
系を模式的に示した断面図である。定着装置及び排紙系
は実施例1と同じものを使用している。また、カラー画
像を得るための全ての色のトナーについても実施例1と
同じく、MI(Melt Index)の値が10程度
のものを用いている。
【0085】図6中の20は送風FANであり、定着ニ
ップ通過後の被加熱材温度を下げるための冷却装置であ
る。
【0086】実施例2の画像形成装置は特殊紙モード時
に送風FAN20を作動させ、送風FANによって送ら
れた冷却風は図6の矢印のように被加熱材に吹き付けら
れる。冷却FAN20は被加熱材の定着中は停止してい
るが、被加熱材の定着ニップ通過後作動を開始し、冷却
風が被加熱材に吹付けられることによって定着後の被加
熱材が冷却される。
【0087】実施例2の画像形成装置のスループットは
A4サイズ横送りの場合、普通紙モード時は22pp
m、特殊紙モード時は12ppmである。普通紙モード
の設定は実施例1と同じく定着温度180℃、定着速度
110mm/sec.である。
【0088】一方特殊紙モードについては、定着温度は
実施例1より5℃高い195℃であり、定着速度は実施
例1より10mm/sec.速い70mm/sec.で
ある。実施例2の画像形成装置では、上記の様に特殊紙
モードのスループットを実施例1より2ppm増加させ
るために、定着温度を上げたうえで定着速度を増加させ
ている。しかし定着温度を高くしたことと、排紙トレイ
までの排紙時間が減少することから排紙トレイ上での貼
付きが発生しやすくなってしまう。
【0089】図7に定着ニップから下流側排紙ローラニ
ップまでの排紙所要時間と排紙速度の関係において、実
施例2の特殊紙モード時に貼付きが発生する領域を示
す。図7中の破線Bは実施例2の画像形成装置で被加熱
材同士の貼付きが発生しはじめる排紙所用時間を示して
いる。
【0090】また、点線Cは比較例として、実施例2の
画像形成装置の特殊紙モードで冷却FAN20を作動さ
せなかった場合に貼付きが発生しはじめる排紙所用時間
を示している。
【0091】図7から冷却FAN20が停止した状態で
被加熱材同士の貼付きを防止するには、約2.5秒以上
の排紙時間を確保する必要があり、そのためには排紙速
度を40mm/sec.以下に下げる必要がある。画像
形成、定着及び排紙動作のすべてを被加熱材同士の間隔
を変えずに40mm/sec.でおこなったとすると、
画像形成装置のスループットは7ppm程度に低下して
しまう。
【0092】一方、実施例2の画像形成装置の特殊紙モ
ードでは、被加熱材同士の貼付きを防止するために必要
な排紙トレイまでの排紙時間は1.5秒でよく、排紙速
度は60mm/sec.に落とすだけで良い。仮に画像
形成、定着及び排紙動作のすべてを被加熱材同士の間隔
を変えずに60mm/sec.でおこなったとすると、
10ppm程度のスループットは確保することができ
る。
【0093】しかしここで実施例1と同様の手法をもち
いて、定着動作はより速い速度SFU SE=70mm/se
c.でおこない、定着後排紙トレイまでの排紙をSFEED
=60mm/sec.でおこなうことで画像形成装置の
スループットを2ppm増加の12ppmとすることが
できる。
【0094】このように実施例1で述べた定着後の排紙
速度ダウンと、被加熱材の冷却手段を同時に用いること
により、実施例2では特殊紙モードにおいて被加熱材同
士の貼付きを防止しつつ、実施例1よりも高いスループ
ットを実現することができた。また、搬送速度を落とし
て風を吹き付けるため、比較的小サイズのFANを使用
しても被加熱材が単位時間当たりに受ける風量を確保で
きるため、よりサイズの大きいFANを用いる場合より
コスト面でも有利である。
【0095】本実施例では定着後の被加熱材冷却手段と
して冷却FANを用いたが、冷却手段はこれに限定され
るものではなく、例えば被加熱材に比べて熱容量の大き
な金属等のローラを被加熱材に接触させて冷却をおこな
っても良い。
【0096】[実施例3]実施例3では複数の排紙トレ
イを備えた画像形成装置について述べる。
【0097】本実施例の画像形成装置は、画像形成部及
び定着装置については実施例1及び実施例2と同じ構成
を持つものである。また、カラー画像を得るための全て
の色のトナーについても実施例1及び実施例2と同じ
く、MI(Melt Index)の値が10程度のも
のを用いている。
【0098】しかしながら本実施例の画像形成装置は、
実施例1及び実施例2とは異なり、2つの排紙トレイを
有し、ユーザーの目的に応じてどちらのトレイに排紙す
るかを選択できるようにになっている。
【0099】図8に実施例3における定着、排紙系の概
略図を示す。
【0100】図8に示すように本実施例の画像形成装置
は下部排紙トレイ15と上部排紙トレイ19を備えてお
り、被加熱材搬送路に配設されたフラッパ21の動作に
より排紙トレイが選択されるようになっている。
【0101】上部排紙トレイ19は下部排紙トレイ15
に比べて積載可能枚数が多く、1ジョブ当たりのプリン
ト枚数が比較的多い場合に使用する。下部排紙トレイ1
5は定着後の被加熱材搬送路がストレートなため、主に
厚紙プリント時や、被加熱材のカールを抑えたい場合に
使用する。定着ニップから下部排紙トレイ15までの搬
送路、及び排紙ローラの位置関係は実施例1及び実施例
2と同じであり、定着ニップから排紙ローラ対14まで
の距離は100mmである。
【0102】一方上部排紙トレイへの搬送経路には3組
の排紙ローラ対16、17、18が配設されており、定
着ニップから排紙ローラ対18までの排紙距離L2は2
20mmである。また、本実施例でも実施例2と同じく
定着後の被加熱材を冷却するための冷却FAN20が配
設されており、FANを作動させると、下部排紙トレイ
15への搬送路に外部からの風が送風される仕組みにな
っている。ここで、本実施例でのスループットは普通紙
モード時A4横送りで22ppm、定着温度及び定着速
度はそれぞれ180℃、110mm/sec.であり実
施例1、実施例2と同じである。
【0103】特殊紙モード時は実施例2と同じく定着温
度195℃、定着速度70mm/sec.であるが、実
施例3では選択された排紙トレイによって排紙トレイへ
の排紙速度が異なる。
【0104】上部排紙トレイ19が選択された場合、定
着ニップから排紙トレイまでの排紙距離が220mmで
あるから、70mm/sec.で排紙しても排紙トレイ
に到達するまでに約3.1秒の被加熱材冷却時間を確保
することができる。
【0105】よって上部排紙トレイ選択時には画像形
成、定着排紙トレイへの排紙動作を全て70mm/se
c.でおこなう。
【0106】図7の関係より排紙速度を低下させたり、
冷却FAN20を作動させなくても被加熱材同士の貼付
きは発生せず、12ppmのスループットを確保でき
る。上部排紙トレイ19使用時には1ジョブ当たりのプ
リント枚数が多いことから、消費電力や稼動音を低減す
ることが、下部排紙トレイ15使用時よりも重要であ
る。これに対し本実施例では上部排紙トレイ19選択時
に冷却FAN20を作動させる必要がないので、消費電
力や稼動音を低減することができる。
【0107】一方、下部排紙トレイ15が選択された場
合は、実施例2と全く同様に70mm/sec.で定着
後、排紙速度を60mm/sec.に落として搬送す
る。図1を用いて説明すると、SFUSE=70mm/se
c.、SFEED=60mm/sec.である。
【0108】この際冷却FAN20を作動させることで
実施例2で述べたように被加熱材同士の貼付きを防止し
つつ12ppmのスループットを実現している。
【0109】このように下部排紙トレイ15選択時には
排紙トレイへの排紙速度ダウンとFANによる冷却を併
用することで、上部排紙トレイ19選択時と同じスルー
プットを実現できる。
【0110】上記の様に実施例3では複数の排紙口に対
して、排紙トレイの選択により特殊紙モードのスループ
ットが左右されることなく、貼付きの防止と高スループ
ットを実現することができた。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば熱
ローラ方式、フィルム加熱方式および電磁誘導加熱方式
の加熱装置、像加熱装置および画像形成装置において、
OHTシート、グロスフィルムといった特殊紙に対し
て、画像形成装置の高速化に有利な融けやすいトナーを
使用した場合でも、排紙トレイ上での貼付きを防止しつ
つ高いスループットを実現することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による特殊紙モード時の定着、排紙動
作を示した図
【図2】 本発明に関わる定着装置の側面図
【図3】 本発明に関わるカラーレーザープリンタの概
略断面説明図
【図4】 実施例1の定着、排紙系の模式図
【図5】 実施例1における貼付き発生条件を示した図
【図6】 実施例2の定着、排紙系の模式図
【図7】 実施例2における貼付き発生条件を示した図
【図8】 実施例3の定着、排紙系の模式図
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d・・・感光ドラム 2a,2b,2c,2d・・・現像器 3a,3b,3c,3d・・・帯電ローラ 4a,4b,4c,4d・・・クリーニング器 5a,5b,5c,5d・・・レーザスキャナ 6・・・中間転写ベルト 7・・・二次転写ローラ 8・・・定着ローラ 9・・・加圧ローラ S1,S2,S3,S41・・・次転写バイアス電圧源 S5・・・2次転写バイアス電圧源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 久米 隆生 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA21 EA10 2H033 AA02 AA48 BA10 BA11 BA29 BA58 BB37 BB38 CA40 2H300 EB04 EB12 ED05 EJ01 EJ09 EJ50 EK03 EK06 EK10 GG01 GG02 GG17 QQ12 QQ32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱部材と加圧部材を互いに圧接して加
    熱ニップを形成し、前記加熱ニップにて被加熱材を熱圧
    定着する像加熱装置において、 前記回転体は複数の周速を持つ回転体であり、被加熱材
    を熱圧定着する際、 被加熱材ニップ非通過時の周速を被加熱材ニップ通過中
    よりも遅くする定着モードを有することを特徴とする像
    加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記回転体の駆動手段が、前記像加熱装
    置から排紙口に被加熱材を搬送する搬送手段の駆動手段
    と共通、または連動していることを特徴とする請求項1
    に記載の像加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記像加熱装置の下流に被加熱材を冷却
    する冷却手段を有することを特徴とする請求項1又は2
    に記載の像加熱装置。
  4. 【請求項4】 被加熱材ニップ通過中と被加熱材ニップ
    非通過中で前記回転体の周速が等しい第1の定着モード
    と、 被加熱材ニップ非通過時の前記回転体周速が被加熱材ニ
    ップ通過中よりも遅い第2の定着モードとを有し、 排紙口の指定に応じて第1の定着モードと第2の定着モ
    ードの切り替えをおこなうことを特徴とする請求項1、
    2又は3に記載の像加熱装置。
  5. 【請求項5】 被加熱材上に画像を形成する画像形成手
    段と、前記画像形成手段により被加熱材上に形成した画
    像を加熱処理する像加熱装置とを具備し、前記像加熱装
    置として請求項1乃至4の何れか1項に記載の像加熱装
    置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 複数色のトナーを用いて被加熱材上にカ
    ラー画像を形成する画像形成装置であり、少なくとも1
    色以上のトナーのMI(Melt Index)値が1
    0以上である請求項5に記載の画像形成装置。
JP2002088597A 2002-03-27 2002-03-27 像加熱装置及び画像形成装置 Pending JP2003287972A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002088597A JP2003287972A (ja) 2002-03-27 2002-03-27 像加熱装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002088597A JP2003287972A (ja) 2002-03-27 2002-03-27 像加熱装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003287972A true JP2003287972A (ja) 2003-10-10

Family

ID=29234411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002088597A Pending JP2003287972A (ja) 2002-03-27 2002-03-27 像加熱装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003287972A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008225069A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008225069A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5183351B2 (ja) 画像形成装置
US7590366B2 (en) Image heating apparatus and glossiness increasing apparatus
JP5648263B2 (ja) 画像形成装置
US7107001B2 (en) Fixing apparatus with controlled heating members for heating the outer surface of the fixing rotating member
JP6135051B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5241369B2 (ja) 画像形成装置
JP4991809B2 (ja) レーザ定着装置、画像形成装置、定着装置の設計方法
JP2012123368A (ja) 画像形成装置
JP2007094380A (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP2005352389A (ja) 定着装置
JP4231756B2 (ja) 画像形成方法及び装置
JP3109698B2 (ja) 画像形成装置
JP2003287972A (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP2011137963A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2005055517A (ja) 画像形成装置
JP5137245B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2011059398A (ja) 画像形成装置
JP4468273B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP2006064979A (ja) 画像形成装置
JP2005258263A (ja) 画像形成装置
JP2004240002A (ja) 加熱装置
JP5293873B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2020020934A (ja) 画像形成システム
JP2001083828A (ja) カラー両面印字用定着装置
JPH07219385A (ja) 画像形成装置