JP2003287703A - レーザビーム均一照射光学系 - Google Patents

レーザビーム均一照射光学系

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザビームを分割した分割ビームを重ね合
わせて照射面上に均一な強度分布を備えた照射ビーム
を、ビーム間の干渉を軽減して形成する光学系を提供す
る。 【解決手段】 レーザ光源からのレーザビームをビーム
断面において空間的に分割ビームに分割する導波路と、
分割ビームを照射面上で重ね合せて照射する重ね合せ用
のレンズと、照射面上のビーム強度を均一にする遅延板
とから成り、上記の導波路が、上記の分割ビーム幅が、
レーザビーム断面における断面方向の空間的可干渉距離
の1/2倍以上であって、上記の遅延板が、上記の分割
したビームの互いに隣接する隣接分割ビームの一方を他
方に対して時間的可干渉距離よりも長く遅延させ、分割
ビームの照射面上での干渉を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被照射物のレーザ
処理に際して照射面における照射レーザビームの均質性
を改善したレーザビーム均一照射用の光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ照射により加熱処理をする例とし
て、多結晶ケイ素膜の製造に際して、予め、適当な基
板、例えばガラス基板の上にCVDなどの気相形成法に
より非晶質のケイ素膜を被着形成しておき、この非晶質
ケイ素膜を、レーザビームで走査して、多結晶化する方
法が知られている。
【0003】ケイ素膜の多結晶化方法では、例えば、レ
ーザ光源からのレーザビームをレンズにより非晶質ケイ
素膜上に集光してレーザ照射をし、照射の際にケイ素膜
を走査させて、溶融凝固の過程で、結晶化させるものが
ある。このレーザビームは、照射位置でのビームの軸方
向強度プロフイルがレーザ源にプロフィルに依存して、
通常は、軸対称のガウス分布である。このようなビーム
の照射により成形した多結晶ケイ素膜は、結晶性の面方
向への均一性が非常に低く、これを半導体基板として薄
膜トランジスタを製造に使用するのは困難であった。
【0004】さらに、波長の短いエキシマレーザを用い
て、照射ビームのプロフイルを矩形状の分布にして半導
体膜に照射加熱する技術が知られている。例えば、特開
平11−16851号及び同10−333077号公報
には、発振器からのレーザビームを、光軸に垂直な面内
で互いに交叉する2つのシリンドリカルレンズダアレイ
を通して、その前方に収束レンズを通して、半導体膜表
面に収束させるものであった。この方法は、ガウス分布
を採るレーザビームを、2つのシリンドリカルレンズア
レイにより、直交する2方向で均一な強度分布にするも
のであり、半導体膜表面での照射レーザビームは、半導
体表面上で、直交する2方向で異なった幅となってお
り、照射レーザビームを掃引移動することにより、半導
体膜上に一定幅の多結晶帯域を繰り返し成形するもので
あった。
【0005】レーザ光源からのレーザビームをこのよう
なシリンドリカルレンズアレイにより分割し、さらに照
射面で合成すると、照射面でレーザ光の干渉が生じて、
強度の高低の縞模様になる。このような照射面における
重ね合わせたビームに生じる干渉は、長方形状の照射レ
ーザビームを使用して半導体膜の加熱結晶化する場合、
レーザビームの移動方向の強度プロフィルが結晶成長に
大きく影響するので、ケイ素膜の結晶粒に大きく成長さ
せるには好ましくない。
【0006】この干渉による照射レーザ強度の不均一性
を除く方法が提案されており、特開2001−1270
03には、光源からビームをコリオメータにより平行光
にして、段階状の反射面を有するミラーに照射し、ミラ
ーにより分割したビームを合成するシリンドリカルレン
ズアレーと収束用のシリンドリカルレンズとにより照射
する構成の光学系を開示している。これは、分割したビ
ームに各反射面間の段差によって、レーザビームのコヒ
ーレント長さ以上の光路差を設けて、照射面における分
割ビーム間の干渉を防止するものである。
【0007】また、特開2001−244213号は、
光源からのレーザビームをビームコリメータにより平行
光にして、小さな複数の反射鏡に照射し、各反射鏡から
の反射光を照射面に照射して重ね合わせるもので、各平
面鏡を反射するレーザビームの光路差をコヒーレント長
さ以上確保することにより、同様に、干渉を防止するも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のビーム均一化の
技術は、同一の光源からのレーザビームを分割して、照
射面で重ね合わせる際の干渉を、複数の反射面を有する
反射鏡を利用して光路差を設けて、防止するのである
が、これらの光学系は、特殊な反射鏡を必要としてい
た。特に、特開2001−244213の光学系は、反
射鏡による光学系の光軸を曲げる配置が必要であり、さ
らに、光学系の各反射鏡は、多数の分割ビームに対応し
て照射面に対して正確に特定の位置関係を満たすように
配置する必要があり、反射鏡の配置が複雑となり、熱処
理装置として配置すべき光学系の自由度が低くなる問題
があった。特に、全ての分割ビームに光路差を設けるの
は、時間的可干渉距離の大きいレーザ発振源に対して
は、装置が大きく且つ複雑になり、現実的でなく、且
つ、光学的調整が困難であった。
【0009】本発明は、上記の問題に鑑み、一般に、レ
ーザビームを分割した分割ビームを重ね合わせて照射面
上に均一な強度分布を備えた照射ビームを形成する光学
系において、重ね合わせによる分割ビーム間の干渉を防
止して、照射ビームの一層の均一化を図ることのできる
レーザビーム均一照射光学系を提供するものである。本
発明は、このような干渉を防止して照射ビームの均一化
をするための構成と調整とが簡単で容易な均一照射光学
系を提供しようとするものである。さらに、本発明は、
特に、被照射物として非晶質ケイ素膜に適用してその多
結晶化をするためのレーザ加熱装置に適用して、結晶面
域に亘って格子欠陥の少ない多結晶ケイ素膜を製造可能
にする光学系を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のレーザビーム均
一照射光学系は、レーザ光源からのレーザビームをビー
ム断面において空間的に分割するレーザビーム分割手段
と、分割した複数のビームを照射面上で重ね合わて照射
する重ね合せ照射手段と、照射面上のビーム強度を均一
にする均一化手段とから、成るものであり、上記のレー
ザビーム分割手段が、上記のビーム分割幅を、上記ビー
ム断面における断面方向の空間的可干渉距離の1/2倍
以上とするように光源レーザビームをビーム分割して、
分割ビームを照射面で重ね合わせたとき分割ビーム相互
の干渉を軽減して、照射強度分布を均一化するものであ
る。
【0011】また、このレーザビーム均一照射光学系
は、レーザ光源からのレーザビームをビーム断面におい
て空間的に分割するレーザビーム分割手段と、分割した
複数のビームを照射面上で重ね合わて照射する重ね合せ
照射手段と共に、照射面上のビーム強度を均一にする均
一化手段とから、成るものであり、上記の均一化手段
が、上記の分割したビームの互いに隣接する隣接分割ビ
ームの一方を他方に対して時間的可干渉距離よりも長く
遅延させる光学的遅延手段を含み、互いに隣接した分割
ビーム間の照射面上での干渉を防止して、照射強度分布
を均一化するものである。さらに、本発明のレーザビー
ム均一照射光学系は、上記のレーザビームの断面方向の
空間的可干渉距離の要素と、光軸方向の時間的可干渉距
離の要素とを両方とも低減することにより、照射強度分
布を極めて均一にするものである。
【0012】上述の分割ビームの分割幅は、レーザビー
ム分割手段の出射面における分割ビームの幅として規定
され、このとき、空間的可干渉距離は、光源からのレー
ザビームが当該出射面の位置に投射された時の断面内に
おける空間的可干渉距離を言う。この空間的可干渉距離
は、レーザビームが二つに分岐され、その後に照射面上
で再び重ね合わせた時に生じる干渉が後述のビジビリテ
ィが1/eとなる時の2つのビームの最小の重なり距離
を言う。
【0013】本発明においては、分割ビーム幅のビーム
断面における断面方向の空間的可干渉距離に対する比を
1/2以上とするが、好ましくは、1/√2以上、さら
に、好ましくは、1以上とする。即ち、ビーム分割手段
により分割される分割ビームの幅は、好ましくは、空間
的可干渉距離の1/√2倍以上に、特に、1倍以上に設
定される。分割ビーム幅の上限は、レーザビームを分割
する分割数により決まるが、分割数は、少なくとも5で
あり、好ましくは、7以上である。分割数が大きいほ
ど、照射レーザビームの強度の平坦化に有効ではある
が、分割数を大きくして、上記分割ビーム幅が、空間的
可干渉距離に対する比1/2未満になるのは好ましくな
い。実用的な、分割数は、5〜7が利用され、分割ビー
ム幅を空間的可干渉距離に対して1倍以上に設定する。
【0014】レーザビーム分割手段には、導波路とシリ
ンドリカルレンズアレイとを含む。いずれも、レーザビ
ームを光軸に対して垂直な面におけるいずれか一方向に
分割する。
【0015】導波路は、互いに対向する反射面を有する
中空の又は中実の透光体を含む。中空の導波路は、2つ
の鏡面を一定間隔で対向して配置したものが利用でき
る。中実の導波路は、板状で両方の主面を鏡面にした透
光体であり、通常は、光学ガラスの板を利用することが
できる。このような導波路においては、レーザビーム分
割手段には、レーザ源からの放射レーザビームを、導波
路内の反射面間に入射させる集光レンズを含む。
【0016】導波路の出射面からは、導波路内を、反射
面で反射しないで、透過する分割ビームと、対向する反
射面で反射する反射回数ごとに2組の分割ビームとが得
られる。
【0017】さらに、導波路は、反射しないで通過する
分割ビームを生じさせないような構造ないし配置が好ま
しい。この配置は、単一の光学的遅延手段を、一定の群
の分割ビームにだけ挿入することにより、他方の群に挿
入することなく、照射面上での干渉を軽減でき、単一の
光学的遅延手段の配置を簡便にできる利点がある。
【0018】このために、好ましくは、反射しないて通
過した分割ビームに遮蔽体を挿入して、遮蔽することが
できる。別の態様は、導波路への入射光を導波路中心軸
に対して非対称に入射させる構造が採用できる。このた
めに、導波路には、導波路に対する入射レーザ光の光軸
が上記の導波路の反射面間の中心軸と斜交して、反射面
の間を反射しないで通過する分割ビームを生じさせない
こともできる。さらに別の態様は、導波路には中実な透
光体を用いて、当該導波路の入射面が導波路の中心軸と
斜交する構成にして、入射光が斜交した入射面で屈折さ
せて、少なくとも1回は反射面に反射させて、分割ビー
ムを構成することができる。これらの態様では、反射し
ないて通過した分割ビームを斜光する構成に比して、全
ての分割ビームを照射に利用できる利点がある。
【0019】他方、レーザビーム分割手段としてのシリ
ンドリカルレンズアレイは、柱状で断面が凸レンズ状の
複数のシリンドリカルレンズを平行にして光軸に実質的
に直交する一方向に配列したものであり、各微小のシリ
ンドリカルレンズごとに対応する分割ビームを得ること
ができる。シリンドリカルレンズアレイを使用するレー
ザビーム分割手段には、好ましくは、シリンドリカルレ
ンズアレイに平行光を入射するコリメータを含む。
【0020】本発明においては、光学的遅延手段には、
好ましくは、ビームの遅延用の透光体、即ち、遅延板を
利用して、各分割ビームが互いに空間的に分離した光路
に挿入される。このとき、各分割ビームをレーザビーム
に逆に投影した時の隣り合う分割ビームのうち少なくと
もいずれか一方に、遅延板を挿入して、互いに隣接する
分割ビームの間に光学的に光路差を設ける。遅延板は、
光路差をそのレーザビームの時間的可干渉距離より大き
して、分離された分割ビームが照射面に照射し重ねあわ
節時のレーザ光の干渉を防止することができる。光路差
は、遅延板のビーム透過長さと、遅延板の屈折率と空気
の屈折率との差とにより規定される。
【0021】このような遅延板は、重ね合せ照射手段に
レーザビーム分割手段からの分割ビームを照射面に転写
する転写レンズを含み、転写レンズにより形成した複数
分割ビームを空間的分離した領域を形成するときは、こ
のような領域に挿入される。例えば、レーザビーム分割
手段が、導波路である場合には、転写レンズにより各分
割ビームが収束した焦点位置に配置される。レーザビー
ム分割手段が、シリンドリカルレンズアレイである場合
には、各シリンドリカルレンズの出射側光路上に配置す
ることができる。
【0022】このようにして、複数の分割ビームは、そ
の一部が、光学的遅延手段を透過し、重ね合せ照射手段
が、分割ビームを照射面上で重ね合わて照射し、照射レ
ーザのプロフィルが、矩形状ないし直線状と成るように
投影する。照射されたビームのその長手方向の強度分布
が一様となる。
【0023】このような光学系は、ガラス基板上に化学
的気相形成法などにより被着形成した非晶質又は多結晶
のシリコン皮膜を、加熱溶融して、多結晶化するか又は
より粗大な結晶に成長させるためのアニーリング装置に
利用するのに適している。
【0024】特に、上記のアニーリング用光学系におい
ては、シリコン皮膜表面上に、細い広幅状にした線状の
照射ビームを形成しビーム線に直交する方向に走査する
ことにより、シリコン皮膜上をそのビーム幅で掃引して
均一に加熱するようにして、結晶成長させることがで
き、ビームが干渉模様の少ない均一な強度分布であるの
で、均一な高い結晶性を備えた結晶シリコン膜を製造す
ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明の実施の形
態において、図1(A)と図1(B)には、レーザビー
ム均一照射光学系を示すが、この光学系は、照射面上に
y方向に均一な分布で広がり、x方向に線状に収束した
直線状の照射プロフィルを形成する例を示す。光学系
は、レーザビーム分割手段3と、重ね合せ照射手段6
と、光学的遅延手段2とを含み、レーザビーム分割手段
3は、導波路4を利用して、レーザビームを所望数の分
割ビーム16a〜16eに分割し、分割ビームを重ね合
せ照射手段6により照射面上に直線状プロフィルの照射
ビーム19として結像している。
【0026】この実施形態では、レーザビーム分割手段
3は、レーザ発振器からのレーザビーム1を導波路4内
に入射するための光学系を含み、平行ビームにするため
のビーム拡大レンズ31とy方向コリメートレンズ32
とx方向コリメートレンズ33を含み、次いでy方向に
集光して、導波路4内に入射させるシリンドリカルレン
ズの集光レンズ34を含む。
【0027】導波路4は、互いに対向する平行な主表面
が反射面41、42を有し、反射面41、42は、この
図では、y方向に垂直である。両反射面の間をレーザビ
ーム1が貫通する入射端面43と出射端面44は、レー
ザビームの光軸と直交している。入射したレーザビーム
1は、反射面間を通過して出射端から放射する成分の分
割ビーム、反射面41と42のいずれかで1回反射(m
=1)した成分の2つ分割ビーム(m=+1,m=−
1)と、両方の反射面で2回反射(m=2)の成分の2
つの分割ビーム(m=+2, m=−2)、さらに、3回
ないしそれ以上の回数の反射したそれぞれ一対の分割ビ
ームが、出射端から放射される各成分とに分割される。
【0028】導波路4からの分割ビームは、重ね合せ照
射手段6により、照射面90上に重ね合わせて投影され
るが、重ね合せ照射手段6は、分割ビームを照射面上に
y方向に転写するy方向の転写レンズ61(シリンドリ
カルレンズ)と、x方向に集光する集光レンズ62(シ
リンドリカルレンズ)から構成することができる。y方
向転写レンズ61は、x方向集光レンズ62を通して、
照射面90上にy方向に規定の長さに延ばし、x方向集
光レンズ62が、x方向に線状に収束させ、これによ
り、照射面上には直線状プロフイルの照射ビーム19が
得られる。
【0029】重ね合せ照射手段6のy方向の転写レンズ
61は、各分割ビームが実焦点を作って、照射面19上
に投影するように設定され、実焦点位置近傍で分割ビー
ムが互いに空間的に分離した位置に、光学的遅延手段と
して、遅延用の透光体2を、配置するが、この遅延板2
は、分割ビームが、分割前に互いに隣り合う領域に有る
分割ビームについて、いずれか一方の光路を他方の光路
に対して遅延させて、光学的に光路差を設けて、照射面
19上で重ね合わせた時の2つの分割ビーム間の干渉を
防止するものである。図1の例は、転写レンズ61の出
射側での実焦点位置で、分割ビーム一つおきに遅延板2
を配置している。
【0030】さらに詳しくは、図2は、レーザビーム分
割手段の導波路について、、レーザ発振器からのレーザ
ビームの分割の態様を示しているが、レーザ発振器(不
図示)からのレーザビームは、シリンドリカルレンズの
集光レンズ34により焦点F を経て導波路4内に入射
される。導波路内では、入射ビームの一部が、反射面で
の反射なしに透過する分割ビーム(反射回数m=0)が
あり、互いに対向する反射面41又は42で1回だけ反
射した分割ビームがy方向に2種類あり(m=±1)、
反射面41及び42で2回反射した分割ビームが同様に
y方向に2種類あり(m=±2)、それぞれの分割ビー
ムは、出射面43から放射される。光軸に対して垂直で
焦点F0を含む面には、出射面43から放射される各分
割ビームの虚像焦点F+1,F−1,F+2,F−2
あり、各分割ビームは、これら虚像焦点F+1・・・・
から出射面43の開口を経て放射されるように見える。
【0031】導波路がないと仮定したときの集光レンズ
34により焦点を介して広がるレーザビームを、出射面
44の位置の面に投影したビームのプロフイルが円14
であるとすると、この投影したレーザビーム14は、多
数の分割ビームのそれぞれに対応した区分の成分に分解
できる。レーザビーム1の断面での各成分を断面上で、
y方向に、m=−2,−1,0,+1,+2の順に区分
すると、導波路4の出射面44から放射する成分、即
ち、分割ビームは、y方向に、反射回数m=+2,−
1,0,+1,−2の成分の順の配列になることに注意
を要する。
【0032】図2では、導波路4の出射面44から放射
されるm=0,+1,+2の成分の分割ビームの配置だ
けを示しており、m=+1とm=+2の分割ビームは、
反射面の中間面に対して、互いに反対方向に放射され
る。他方、m=−1、−2の分割ビームは、m=+1,
+2の反射面の中心面に対して対称方向にあるが、図中
には省略している。
【0033】図3(A)は、レーザビームを焦点F0か
ら、導波路4で反射させずに、導波路4の出射面44の
対応する平面上に投影したレーザビーム14における分
割ビームの分割幅を図式化したものである。これは、円
形プロフイルのレーザビーム14を、導波路により7分
割する例である。
【0034】導波路4においては、導波路4の出射面4
4では、互いに隣接する分割ビームが折り返されて重畳
される。それで、レーザビーム1の分割による互いに隣
接する成分は、その境界部位が、図3(B)において、
導波路の出射面での分割ビームの折り返し部で一致す
る。例えば、図3(A)において、m=+1の成分の境
界部IIIとこれに接するm=0の境界部iiiとは、図3
(C)に示すように、導波路の出射面44では折り返さ
れて重なり合う。
【0035】このような折り返した分割ビームを、y方
向転写レンズ61とx方向集光レンズ62などを介し
て、照射面90上に重ね合わせて投影されると、照射面
上で照射ビームに干渉を生じて、強度に波状分布が形成
される。
【0036】図4は、導波路からの分割ビームの2つの
成分だけ、例えば、反射回数m=+1とm=0の2つの
成分を、y方向転写レンズ61とx方向集光レンズ62
などを介して、照射面90上に重ね合わせて照射した時
の照射面上での強度分布図の例を示すが、元のレーザビ
ーム上で互いに隣接する分割ビーム境界部iiiとIIIでは
大きく干渉しあうが、同様にもとのレーザビーム上で互
いに離れた分割ビーム境界部IVとiiとでは、干渉のよる
強度分布の変動が小さい。この図で、横軸には、分割幅
dを取り、縦軸に相対的ビーム強度を取っている。但
し、図4は、レーザビームの強度分布をガウス分布に近
似させ、分割幅dが、空間的可干渉距離sと等しい場合
である。
【0037】照射面上の重ね合わせによる干渉の程度
は、分割幅dとその位置でのレーザビーム空間的可干渉
距離sとの比に依存する。ここに、空間的可干渉距離s
は、レーザビームのビーム断面における強度分布がガウ
ス分布を保存するとしたとき、図5に模式的に示すよう
に、ビーム直径Dを強度が光軸強度の1/e(ここに
eは自然対数の底)になる時の円(1/e円)の径D
であると規定し、単一のレーザビームを2つに分岐し照
射面上で光軸を共通にして干渉させた状態から、光軸を
互いにずらしてオーバラップした照射領域に干渉縞のビ
ジビリティが1/eに低減した時の双方の1/e円の
中心間の距離と定義される。ここに、ビジビリティと
は、干渉した強度分布の最高強度と最低強度の差を最高
強度と最低強度との和で除した値であり、干渉の程度を
示す尺度である。
【0038】レーザビームの分割幅dを、d=s/2と
したとき、互いに隣り合う分割ビームの互いに近接する
領域の照射ビームの重なり部ではビジビリティは1に近
く、離れた領域の照射ビームの重なり部ではビジビリテ
ィは1/eとなる。その中間領域では、1から1/eに
漸減する。好ましい実施形態では、分割幅dは、d=s
/2以上であり、この場合の離れた領域の照射ビームの
重なり部ではビジビリティは、1/e以下に低減する。
【0039】さらに、レーザビームの分割幅dは、d=
s/√2以上としたときは、離れた領域の照射ビームの
重なり部ではビジビリティは1/eに低減する。最も
好ましい実施形態では、離れた領域の照射ビームの重な
り部ではビジビリティは1/e以下に低減する。
【0040】分割幅dをd=sにとって、図2に示すよ
うに導波路4によりレーザビームを7分割して、照射面
上に重ね合せた時の強度分布を図6に示すが、かなり改
善された強度分布を示す。この図で、発生する干渉縞の
周期Tは、T=λ/sinΔθで決まる。ここにλは、
波長であり、Δθは干渉を生じる2つの分割ビーム照射
面19上での入射角の差である。
【0041】さらに、本発明の光学系は、上記の均一化
手段が、上記の導波路により形成した分割ビームのうち
互いに隣接する隣接分割ビームのいずれか一方を他方に
対して時間的可干渉距離よりも長く遅延させる光学的遅
延手段を含んでいる。この光学的遅延手段は、中空なミ
ラーでも、中実な透光体にも利用されるが、互いに隣接
する領域からの分割ビームが互いに干渉をし合うのを、
両者間に光路差をもうけて、干渉を防止するもののであ
る。
【0042】レーザビームの時間的可干渉距離ΔLが、 ΔL= cΔt≒ λ/Δλ で与えられる。ここに、cは光速、Δtは可干渉時間、
Δλはレーザの波長幅(スペクトル幅)であり、レーザ
の波長幅が狭いほど、可干渉距離が長くなる。例示すれ
ば、Nd:YAGレーザでは、中心波長のλ=1.06
μmのビームについてスペクトル幅Δλ=0.12〜
0.30nmであるので、時間的可干渉距離ΔLは、ΔL
=3.8〜9.4mmとなる。
【0043】図7は、レーザビームの互いに隣接する領
域から分割した2つの分割ビームの照射面におけるビジ
ビリテイと、分割ビームの間に設けた光路の差の距離
(即ち、光路差Δa)、 との関係を示しているが、光
路差が時間的可干渉距離ΔLであるときには、ビジビリ
テイは、1/eに低減し、分割ビームの間からの光路差
をさらに大きくすることにより、ビジビリテイは、さら
に小さくなる。
【0044】図1には、複数の分割ビームが互いに分離
した位置において、互いに干渉を生じやすい分割ビーム
のいずれかに、光学的遅延手段として、透光性の遅延板
2、即ち、光学ガラス板2を挿入して、隣り合う分割ビ
ームの間に光路差を形成している。この例は、導波路4
により分割したビームをy方向転写レンズ61により転
写し、x方向集光レンズ62により照射面上に、照射ビ
ーム19を形成するが、y方向転写レンズ61とx方向
集光レンズ62との間に、y方向転写レンズ61により
各ビームに焦点fを形成し、遅延板2としてのガラス板
は、隣り合うビームのいずれか一方に焦点位置f又はそ
の前後に挿入して光路差を設ける。この例は、5つの分
割ビームの1つおきにガラス板を挿入しており、互いに
隣り合う遅延板2、2の間の空間には、他の分割ビーム
が通過する。このような配列の遅延板2により、照射面
上に重ね合わされた照射ビームには、互いに隣接する分
割ビーム間の干渉が生じないので、実質的に、強度分布
が均一なプロフイルにすることができる。ガラス板によ
る光路差Δaは、ガラス板の厚みaと、ガラスの屈折率
、空気の屈折率nから、 Δa=a(n−n)/n で与えられる。
【0045】ガラス板による光路差Δaは、時間的可干
渉距離ΔL以上に設定する(Δa≧ΔL)ので、これら
の式から、互いに隣接する分割ビーム間に時間的可干渉
距離ΔL以上の光路差を与えるガラス厚みaが求められ
る。遅延板の厚みは、好ましくは、遅延板により時間的
可干渉距離ΔLの2倍以上、さらに好ましくは、4倍以
上の光路差を設けるように、設定される。例えば、N
d:YAGレーザでは、光学的遅延手段に石英(n
1.46)を用いたとき、時間的干渉距離ΔLは3.8
〜9.4mmに対して、光路差Δaは12〜30mmに
なる。
【0046】実施の形態2.図8は、上記実施形態の変
形例であって、x方向から見た光学系の配置を示すが、
光学的遅延手段2の配置の相異を除いては、基本的に、
図1(A)と図1(B)の光学系と同じレーザビーム均
一照射光学系を示す。
【0047】この実施の形態においては、特に、反射回
数m=0の場合の直進ビームを、y方向転写レンズの後
の焦点位置fに配置した遮蔽体29により遮断するもの
ある。m=0の直進ビームは、照射面に到達しないの
で、これが干渉に寄与することはない。従って、光学的
遅延手段2としては、直進ビーム(m=0)に対して対
称な配置の分割ビームの群(m=+1,−2)又は(m
=−1,+2)のいずれか一方のみに挿通して、他方の
群れは、光学的遅延手段2を配置しないので、これによ
り、照射面上の分割ビーム相互間の干渉を軽減且つ、光
学的遅延手段2は、一方の分割ビーム群(m=+1,−
2)を一括して透過させる一枚のガラス板又はガラスロ
ッドが利用でき、光学システムを簡素化できる利点あ
る。
【0048】実施の形態3.本発明の光学系において
は、導波路内を、反射することなく直進する分割ビーム
を含まないように、全ての分割ビームが少なくとも一回
は反射し且つ、2つ以上の反射分割ビームが、同数回反
射するのを防止するようにした導波路によるレーザビー
ム分割手段を提供するものである。このようなレーザビ
ーム分割手段は、図9に示すように、導波路の中心軸に
対して、レーザビーム分割手段の入射光学系の光軸を所
定の角度で、斜交して配置した構造が採用できる。
【0049】図10と図11に示すように、導波路4内
に入射させるシリンドリカルレンズの集光レンズ34の
ビームの周辺成分が、導波路4の入射面に入射して、
反射面で1回反射して出射面から放出され、集光レンズ
34からの他のビーム成分が、それぞれ2回反
射、3回反射、4回反射され、他の成分がさらに多数回
反射されて、出射面から放射されるように、設定され
る。放射されて分割されたビームは、図10の放出面側
に、反射回数mの数字1〜8で表されている。
【0050】図11には、出射面44上の平面151に
おけるビーム断面の分割ビーム配置と、出射面における
分割ビームの重ね合わせを記載している。反射回数の順
番は、レーザビーム断面における分割ビームの配置の順
番を表している。従って、反射回数の順番が1つ違いの
分割ビーム同士は、照射面上で干渉しやすいので、いず
れか一方だけに、空間的遅延手段として、遅延板を配置
するが、この配置は、図9に示すように、y方向転写レ
ンズによる焦点f位置において、反射偶数回数(例え
ば、m=2、4、6)の分割ビームは、奇数回数の分割
ビームに対して一方側に偏っているので、反射偶数回数
の分割ビームを、単一の遅延板21を挿入することによ
って、簡単に実現できる。
【0051】図11において、分割ビームの幅dは、上
記の実施形態に述べたように、空間的可干渉距離sの1
/2以上、好ましくは、1/√2以上、特に、1以上に
設定される。
【0052】図12は、導波路内を直進する分割ビーム
を形成しない他の例を示すものであるが、この例は、導
波路4の光軸40を集光レンズ34の光軸30と一致さ
せるが、導波路4の入射面43を、光軸に対して直交さ
せないで、適当な角度でもって斜交させ、斜交した入射
面での入射ビームを屈折させることにより、0回反射を
なくして、1回、2回、3回などの反射の分割ビームを
得るものであり、この例においても、一つの遅延板21
を、y方向転写レンズによる焦点f位置において、偶数
回反射(例えば、m=2、4、6)の分割ビームは、又
は奇数回反射の分割ビームにまとめて挿入することによ
り、互いに隣接する分割ビーム間の光路差を設けること
ができる。
【0053】実施の形態4.他のビーム分割手段とし
て、シリンドリカルレンズアレイによる実施形態を以下
に示すが、この例は、図13に示すように、レーザビー
ム均一照射光学系は、レーザ発振器からのレーザビーム
1をシリンドリカルレンズアレイ5に入射するための光
学系を含み、平行ビームにするためのビーム拡大レンズ
31とy方向コリメートレンズ32とx方向コリメート
レンズ33を含み、コリメートレンズ33からの平行ビ
ームをシリンドリカルレンズアレイ5に入射する。
【0054】シリンドリカルレンズアレイ5は、図中x
方向に柱状にして光軸に向けて断面凸レンズをy方向に
積重ねたレンズを指すが、図例は、シリンドリカルレン
ズ5段から構成され、これにより5つ分割ビームが形成
される。
【0055】分割用のシリンドリカルレンズアレイ5か
らのy方向への分割ビームは、その前方に配置して別体
の転写用のシリンドリカルレンズアレイ51に入射さ
れ、転写用シリンドリカルレンズアレイ51からの分割
ビームは、x方向に集光する集光レンズ62(シリンド
リカルレンズ)により照射面90上に投射されて、y方
向に均一で、x方向には細く収束した線状プロフィルを
有する照射ビーム19に成形するものである。さらにフ
ィールドレンズ63が、転写用のシリンドリカルレンズ
アレイ51と集光レンズ62との間に配置されている。
【0056】分割用のシリンドリカルレンズアレイ5か
らy方向に分割した分割ビーム15a〜15eには、光
学的遅延手段として、遅延板2が挿入されるが、遅延板
2は、1つおきの分割ビーム15a,15c,15dに
挿入され、他の分割ビーム15b,15dには、挿入さ
れない。これにより、互いに隣合う分割ビーム間(例え
ば、分割ビーム15aと15bの間、あるいは分割ビー
ム15bと15cとの間)の照射面90上での干渉が押
さえられ、重ね合わせた照射ビームの干渉のよる強度分
布を均一化することができる。
【0057】図15(A、B)は、シリンドリカルレン
ズアレイ5におけるレーザビームの分割の態様を示すも
のであるが、各微小シリンドリカルレンズで分割された
ビームは、先の導波路による分割と異なって、照射面で
の重ね合わせの際に、折り返しがなくて、単に重畳され
るだけであり、従って、2つの隣接する分割ビームを転
写用シリンドリカルレンズアレイ51とx方向集光レン
ズ62を介して照射面上にの重ね合わせでも、合成後の
強度分布は、y方向での干渉に差異がない。図16は、
分割幅dを、上述の空間的可干渉距離sと等しいとした
時の互いに隣接する2つの分割ビームの照射面上での重
ね合わせによる強度分布がy方向で一定で、そのビジビ
リティが、1/eで一定であることを示している。図1
7は、上記の7分割した分割ビームについて、分割幅d
をd=sとして、照射面上で重ね合わせた時の強度分布
を示すが、y方向で、かなり良い分布を示す。
【0058】実施の形態5.図14は、図13に示した
レーザビーム均一照射光学系の変形例であるが、分割用
のシリンドリカルレンズアレイ5の分割ビームと、その
前方の転写用シリンドリカルレンズアレイ51の前方の
焦点位置に、それぞれ一対の遅延板22と23を配置し
たものである。この例では、転写用シリンドリカルレン
ズアレイ51の前後に遅延板を分けて配置したので、転
写される面と転写する面とが共役関係になるようにする
ことができ、これにより、照射面での回折の影響を最小
にすることができる利点がある。
【0059】実施の形態6.図18は、図13に示した
レーザビーム均一照射光学系の変形例であるが、遅延板
2を挿入した分割ビームについての転写用シリンドリカ
ルレンズアレイ51の微小レンズ512と、遅延板を挿
入していない分割ビームについての転写用シリンドリカ
ルレンズアレイ51の微小レンズ511とは、照射面で
の結像が一様になるように異なる焦点距離を有するよう
に調製されている。分割用シリンドリカルレンズアレイ
5によりy方向に配列分割された分割ビームの1つおき
の分割ビームに光路長さ用の遅延板2を挿入することに
より、挿入しない分割ビームに対して焦点位置fのずれ
が生ずるが、焦点位置のずれを転写用シリンドリカルレ
ンズアレイ51の各微小レンズの焦点距離で補償するも
のであり、これにより、照射面上に結像される各分割ビ
ームの強度分布を均一にすることができる。
【0060】実施の形態7.図19(A)は、図13に
示したレーザビーム均一照射光学系の変形例であるが、
この例は、y方向に分割されてビーム1つおきに遅延板
2が挿入された分割ビームを転写用レンズにより照射面
90に照射するに際して、フィールドレンズ63により
照射面上y方向にずらして、重ね合せることにより、分
割ビーム間の干渉を防止するものである。
【0061】図19(B)には、照射面90上に、分割
ビームをずらして照射した時の照射ビーム19の強度分
布を示すが、y方向の照射ビーム19の両端部では、強
度分布が階段状に低減するけれども、両端部を除く主要
な部分は、干渉の少ない均一な分布が得られる。
【0062】
【発明の効果】本発明のレーザビーム均一照射光学系
は、レーザビーム分割手段を上記の分割ビーム幅を、レ
ーザビーム断面における断面方向の空間的可干渉距離の
1/2倍以上とするので、照射面における分割ビームに
よる干渉を低減して、均一な強度分布の照射ビームを照
射面に形成することができる。
【0063】レーザビーム分割手段により分割したビー
ムを照射面上に照射するときのビーム強度を均一にする
均一化手段を含み、上記の均一化手段が、上記の分割し
たビームの互いに隣接する隣接分割ビームの一方を他方
に対して該レーザビームの時間的可干渉距離よりも長く
遅延させる光学的遅延手段を含むので、分割ビームを照
射面上に照射したとき、互いに隣り合うビーム間の時間
的可干渉距離に起因する干渉を防止することができる
【0064】レーザビーム分割手段に互いに対向する反
射面を有する一次元方向の導波路を使用すれば、これに
より分割したビームの照射面上での干渉を軽減できる。
【0065】また、レーザビーム分割手段に、レーザビ
ームを一次元的に分割する分割用のシリンドリカルレン
ズアレイを使用すれば、これにより分割したビームの照
射面上での干渉を軽減できる。
【0066】レーザビーム分割手段を上記の分割ビーム
幅を、レーザビーム断面における断面方向の空間的可干
渉距離の1/2倍以上とし、且つ均一化手段が、上記の
分割したビームの互いに隣接する隣接分割ビームの一方
を他方に対して該レーザビームの時間的可干渉距離より
も長く遅延させる光学的遅延手段を含むようにするの
で、レーザビーム均一照射光学系は、空間的可干渉距離
による干渉と時間的可干渉距離とを効果的に低減できる
利点がある。
【0067】上記のビーム分割幅を空間的可干渉距離の
1/√2倍以上とすれば、時間的可干渉距離とともに、
空間的可干渉距離に起因する照射面上の照射ビームの干
渉による強度分布の不均一を軽減することができる。
【0068】上記のビーム分割幅を空間的可干渉距離以
上とすれば、、空間的可干渉距離に起因する照射面上の
照射ビームの干渉による強度分布の不均一を一層軽減す
ることができる。
【0069】上記のレーザビーム分割手段が、互いに対
向する反射面を有する一次元方向の導波路とすれば、導
波路による分割ビーム間の空間的可干渉距離による干渉
と時間的可干渉距離とを効果的に低減できる。
【0070】重ね合せ照射手段としてレーザビーム分割
手段からの分割ビームを照射面に転写する転写レンズを
含み、上記の光学的遅延手段が、転写レンズにより形成
した複数の分割ビームを空間的分離した領域で、該空間
的に分離した隣接分割ビームのいずれかを透光するよう
に配置された遅延板とすれば、遅延板の配置が容易にな
り、構造が比較的簡単で、干渉の少ない均一な強度分布
の照射ビームを形成することができる。
【0071】上記の導波路の反射面の間を反射しないで
通過した分割ビームを遮断するようにすれば、一個の遅
延板により、所要の分割ビームの光路差を設けることが
でき、構造が比較的簡単で、干渉の少ない均一な強度分
布の照射ビームを形成することができる。
【0072】導波路に対する入射レーザ光の光軸が上記
の導波路の反射面間の中心軸と斜交して、反射面の間を
反射しないで通過する分割ビームを生じさせない要にす
れば、レーザビームのエネルギーを損失させることな
く、所要の分割ビーム全部の光路差を設けることがで
き、構造が比較的簡単で、干渉の少ない均一な強度分布
の照射ビームを形成することができる。
【0073】導波路が、中実な透光体からなり、当該導
波路の入射面が導波路の中心軸と斜交して、反射面の間
を反射しないで通過する分割ビームを生じさせない要に
すれば、光学系を光軸に共軸状に配置することができ、
同様に、所要の分割ビーム全部の光路差を設けることが
でき、構造が比較的簡単で、干渉の少ない均一な強度分
布の照射ビームを形成することができる。
【0074】上記のレーザビーム分割手段が、レーザビ
ームを一次元的に分割する分割用のシリンドリカルレン
ズアレイとすれば、特に、分割ビームは、互いに離間し
た平行ビームとして、遅延手段の配置が容易になる利点
がある。
【0075】上記の光学的遅延手段が、分割用のシリン
ドリカルレンズアレイにより形成した複数の分割ビーム
を空間的分離した領域で、互いに隣接する分割ビームの
いずれかを透光するように配置された遅延板とすれば、
互いに離間した平行ビームとして、遅延手段の配置が容
易になる利点がある。
【0076】重ね合せ照射手段が、上記分割用のシリン
ドリカルレンズアレイからの分割ビームを照射面に転写
する転写用シリンドリカルレンズアレイを含むようにす
れば、互いに光路差を設けた分割ビームの照射面上への
転写が容易に行なえる
【0077】上記の光学的遅延手段を、該転写用のシリ
ンドリカルレンズアレイの後方と前方とに分割して配置
すれば、転写される面と転写する面とが共役関係になる
ようにすることができ、これにより、照射面での回折の
影響を最小にすることができる利点がある。
【0078】転写用シリンドリカルレンズアレイは、光
学的遅延手段を通過する分割ビームを転写する微小シリ
ンドリカルレンズと、光学的遅延手段を通過しない分割
ビームを転写する微小シリンドリカルレンズとが、異な
る焦点距離を有するようにして、全ての分割ビームが、
照射面において、シャープに結像して合成することがで
きる。
【0079】遅延板が、レーザ光に対して透明なガラス
から成るようにすれば、光学系を簡便に構成するにする
ことができる利点がある。
【0080】レーザ源を、固体レーザ又は半導体レーザ
の基本波又は高調波とすれば、良質のレーザ光源を用い
て、照射面上に均質な強度分布の照射ビームを形成する
ことができる。特に、高調波レーザは、半導体層に吸収
しやすい波長光を利用して、加熱効率を高めることがで
きる利点がある。
【0081】照射面を基板上に形成された非晶質若しく
は多結晶質の半導体膜であり、上記光学系が半導体膜ア
ニーリング用光学系とすれば、半導体膜の結晶化に有効
に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の導波路を利用した実施形態に係るレ
ーザビーム均一照射光学系の配置を示す図で、(A)
は、y方向から見た図、(B)は、x方向から見た図を
示す。
【図2】 導波路におけるレーザビームの分割の態様を
説明する断面図。
【図3】 導波路におけるレーザビームの分割の態様を
説明する図(A、B)。
【図4】 導波路により分割した互いに隣接する2つの
分割ビームを照射面上で重ね合わせたときの合成照射ビ
ームの強度分布とビジビリテイとを示す図(d=sのと
き)。
【図5】 レーザビームの空間的可干渉距離sの定義を
説明する図。
【図6】 導波路により7つに分割した分割ビームを照
射面上で重ね合わせたときの合成照射ビームの強度分布
とビジビリテイとを示す図(d=sのとき)。
【図7】 レーザビームの光路差とビジビリテイとの関
係を示す図。
【図8】 本発明の他の実施の形態に係るレーザビーム
均一照射光学系の配置を示す図1(B)相当の側面図。
【図9】 本発明の他の実施の形態に係るレーザビーム
均一照射光学系の配置を示す図1(B)類似の図で、入
射光の光軸と導波路中心軸とを斜交した配置を示す。
【図10】 入射光の光軸と導波路中心軸とを斜交した
配置におけるビーム分割を示す図。
【図11】 入射光の光軸と導波路中心軸とを斜交しし
て配置した導波路におけるレーザビームの分割の態様を
説明する図3同様図(A、B)。
【図12】 本発明の他の実施の形態に係るレーザビー
ム均一照射光学系の配置を示す図1(B)相当の図で、
導波路入射面を導波路中心軸に斜光するように配置して
ある。
【図13】 本発明の分割用シリンドリカルレンズアレ
イと遅延板とを利用した他の実施の形態に係るレーザビ
ーム均一照射光学系の配置を示す図で、(A)はy方向
から見た図、(B)はx方向から見た図をそれぞれ示
す。
【図14】 変形例にレーザビーム均一照射光学系の配
置を示す図13(B)に同様の図。
【図15】 分割用シリンドリカルレンズアレイにおけ
るレーザビームの分割の態様を説明する図(A、B)。
【図16】 分割用シリンドリカルレンズアレイにより
分割した互いに隣接する2つの分割ビームを照射面上で
重ね合わせたときの合成照射ビームの強度分布とビジビ
リテイとを示す図(d=sのとき)。
【図17】 分割用シリンドリカルレンズアレイにより
7つに分割した分割ビームを照射面上で重ね合わせたと
きの合成照射ビームの強度分布とビジビリテイとを示す
図(d=sのとき)。
【図18】 分割用シリンドリカルレンズアレイを使用
して、転写用シリンドリカルレンズアレイの微小シリン
ドリカルレンズの異なる焦点距離を有する用にした図1
3(B)同様図。
【図19】 さらに、各分割ビームを照射面上でずらし
て重ね合わせる図18同様の図(A)と、照射面上の照
射ビームの強度分布を示す図(B)。
【符号の説明】
1 レーザビーム、2 遅延板、21 遅延板、29
遮蔽体、31 ビーム拡大レンズ、32 y方向コリメ
ートレンズ、33 x方向コリメートレンズ、34 集
光レンズ、4 導波路、41 反射面、42 反射面、
5 分割用シリンドリカルレンズアレイ、51 転写用
シリンドリカルレンズアレイ、61 転写レンズ、62
集光レンズ、9 照射体、90 照射面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森川 和敏 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 佐藤 行雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 西前 順一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 小川 哲也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源からのレーザビームをビーム
    断面において空間的に分割ビームに分割するレーザビー
    ム分割手段と、分割ビームを照射面上で重ね合せて照射
    する重ね合せ照射手段と、から成るレーザビーム均一照
    射光学系であって、 上記のレーザビーム分割手段が、上記の分割ビーム幅
    を、レーザビーム断面における断面方向の空間的可干渉
    距離の1/2倍以上とすることを特徴とするレーザビー
    ム均一照射光学系。
  2. 【請求項2】 レーザ光源からのレーザビームをビーム
    断面において空間的に分割ビームに分割するレーザビー
    ム分割手段と、分割ビームを照射面上で重ね合せて照射
    する重ね合せ照射手段と、照射面上のビーム強度を均一
    にする均一化手段とから、成るレーザビーム均一照射光
    学系であって、 上記の均一化手段が、上記の分割したビームの互いに隣
    接する隣接分割ビームの一方を他方に対して該レーザビ
    ームの時間的可干渉距離よりも長く遅延させる光学的遅
    延手段を含むことを特徴とするレーザビーム均一照射光
    学系。
  3. 【請求項3】 上記のレーザビーム分割手段が、互いに
    対向する反射面を有する一次元方向の導波路である請求
    項1ないし2いずれかに記載の光学系。
  4. 【請求項4】 上記のレーザビーム分割手段が、レーザ
    ビームを一次元的に分割する分割用のシリンドリカルレ
    ンズアレイである請求項1又は2に記載の光学系。
  5. 【請求項5】 レーザ光源からのレーザビームをビーム
    断面において空間的に分割ビームに分割するレーザビー
    ム分割手段と、分割ビームを照射面上で重ね合せて照射
    する重ね合せ照射手段と、照射面上のビーム強度を均一
    にする均一化手段とから、成るレーザビーム均一照射光
    学系であって、 上記のレーザビーム分割手段が、上記の分割ビーム幅
    を、レーザビーム断面における断面方向の空間的可干渉
    距離の1/2倍以上とし、且つ上記の均一化手段が、上
    記の分割したビームの互いに隣接する隣接分割ビームの
    一方を他方に対して該レーザビームの時間的可干渉距離
    よりも長く遅延させる光学的遅延手段を含むことを特徴
    とするレーザビーム均一照射光学系。
  6. 【請求項6】 上記のビーム分割幅が、空間的可干渉距
    離の1/√2倍以上である請求項1ないし5いずれかに
    記載の光学系。
  7. 【請求項7】 上記のビーム分割幅が、空間的可干渉距
    離以上である請求項1ないし5いずれかに記載の光学
    系。
  8. 【請求項8】 上記のレーザビーム分割手段が、互いに
    対向する反射面を有する一次元方向の導波路である請求
    項5ないし7いずれかに記載の光学系。
  9. 【請求項9】 重ね合せ照射手段が、レーザビーム分割
    手段からの分割ビームを照射面に転写する転写レンズを
    含み、 上記の光学的遅延手段が、転写レンズにより形成した複
    数の分割ビームを空間的分離した領域で、該空間的に分
    離した隣接分割ビームのいずれかを透光するように配置
    された遅延板である請求項8に記載の光学系。
  10. 【請求項10】 上記の導波路の反射面の間を反射しな
    いで通過した分割ビームを遮断するようにした請求項8
    又は9に記載の光学系。
  11. 【請求項11】 導波路に対する入射レーザ光の光軸が
    上記の導波路の反射面間の中心軸と斜交して、反射面の
    間を反射しないで通過する分割ビームを生じさせないこ
    とを特徴とする請求項8又は9に記載の光学系。
  12. 【請求項12】 導波路が、中実な透光体からなり、当
    該導波路の入射面が導波路の中心軸と斜交して、反射面
    の間を反射しないで通過する分割ビームを生じさせない
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の光学系。
  13. 【請求項13】 上記のレーザビーム分割手段が、レー
    ザビームを一次元的に分割する分割用のシリンドリカル
    レンズアレイである請求項5ないし7いずれかに記載の
    光学系。
  14. 【請求項14】 上記の光学的遅延手段が、分割用のシ
    リンドリカルレンズアレイにより形成した複数の分割ビ
    ームを空間的分離した領域で、互いに隣接する分割ビー
    ムのいずれかを透光するように配置された遅延板である
    請求項13に記載の光学系。
  15. 【請求項15】 重ね合せ照射手段が、上記分割用のシ
    リンドリカルレンズアレイからの分割ビームを照射面に
    転写する転写用シリンドリカルレンズアレイを含む請求
    項13又は14に記載の光学系。
  16. 【請求項16】 上記の光学的遅延手段が、該転写用の
    シリンドリカルレンズアレイの後方と前方とに分割して
    配置されている請求項15に記載の光学系。
  17. 【請求項17】 上記の転写用シリンドリカルレンズア
    レイは、光学的遅延手段を通過する分割ビームを転写す
    る微小シリンドリカルレンズと、光学的遅延手段を通過
    しない分割ビームを転写する微小シリンドリカルレンズ
    とが、異なる焦点距離を有する請求項13ないし16い
    ずれかに記載の光学系。
  18. 【請求項18】 上記遅延板が、レーザ光に対して透明
    なガラスから成る請求項9又は14に記載の光学系。
  19. 【請求項19】 レーザ源が、固体レーザ又は半導体レ
    ーザの基本波又は高調波である請求項1ないし17いず
    れかに記載の光学系。
  20. 【請求項20】 照射面が、基板上に形成された非晶質
    若しくは多結晶質の半導体膜であり、上記光学系が半導
    体膜アニーリング用光学系である請求項1ないし18い
    ずれかに記載の光学系。
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