JP2003287684A - 反射屈折光学系 - Google Patents

反射屈折光学系

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JP2003287684A JP2002090374A JP2002090374A JP2003287684A JP 2003287684 A JP2003287684 A JP 2003287684A JP 2002090374 A JP2002090374 A JP 2002090374A JP 2002090374 A JP2002090374 A JP 2002090374A JP 2003287684 A JP2003287684 A JP 2003287684A
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Noboru Koizumi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光路分割プリズムの影響による色収差を容易
に補正することができる反射屈折光学系を提供する。ま
た、焦点位置の調整を容易に行うことができるようにす
る。 【解決手段】 物体からの光線2の進む順に、1枚の反
射鏡で構成された第1群10と、正の屈折光学系21、
および1枚の反射鏡22で構成された第2群20と、1
枚の反射鏡で構成された第3群30と、光路分割プリズ
ム40とが配置されている。第2群20において反射鏡
22の前に正の屈折光学系21を配置することにより、
光路分割プリズム40の影響による色収差の補正を行
う。また、正の屈折光学系21を、反射鏡22に対して
光軸Z1方向に移動させることにより、物体距離の変化
による焦点位置の調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射屈折型の光学
系に関し、色分解プリズム等の光路分割プリズムを備え
た望遠鏡や投影レンズ、特にプッシュブルーム方式によ
る走査をすることで2次元画像を取得するような撮像装
置に用いられる反射屈折光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】反射光学系は、色収差がなく、温度変化
による結像性能の劣化が少ないため、長焦点の望遠鏡に
使用される。反射光学系としては、従来より、リッチー
クレチアン、カセグレンなどの2枚鏡構成のものが知ら
れているが、これらは構成上、中心遮蔽があり、また像
面湾曲が発生するなどの短所がある。一方、近年では、
これらの短所を改善したものとして、物体の像を光軸外
に形成し、広画角化の図られた3枚鏡構成の軸外し反射
光学系が開発され、開示されている。例えば、米国特許
第4,240,707号公報や特開平10-274740公報などに開示さ
れている。
【0003】このような軸外し反射光学系は、例えばプ
ッシュブルーム方式による走査を行う撮像装置に利用さ
れる。プッシュブルーム方式とは、例えば、人工衛星か
ら地表を観測する場合に用いられるものであり、ライン
センサを用いた電子的な1次元の走査と、そのラインセ
ンサに直交する方向への衛星移動とを併用することによ
り、衛星側において2次元の走査画像を得ることができ
るようにしたものである。
【0004】図7に、従来の軸外し反射光学系の一例を
示す。この反射光学系は、物体からの光線200の進む
順に、第1の凹面鏡111、凸面鏡112、および第2
の凹面鏡113からなる3枚の反射鏡を備えている。波
長分割などのために光線を複数に分割する場合には、焦
点面直前に光路分割プリズム110が配置される。Si
m1〜Sim3は、光路分割プリズム110によって分
割された各光線の結像位置を示す。なお、図7におい
て、光線200は、紙面(YZ平面)内で光軸Z1に対
して入射角5度で入射する光線を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
開示されている軸外し反射光学系では、結像点にセンサ
を置くことが前提となっている。しかし、結像点で多バ
ンドに光路分割や波長分割して画像を得るためには、図
7に示したように、焦点面直前に光路分割プリズム11
0を必要とする。この光路分割プリズム110を配置し
た場合、反射鏡111〜113のみで構成された集光光
学系部分においては色収差は発生しないものの、光路分
割プリズム110においては光線の屈折により色収差が
発生する。特に多バンドに分割するためにはプリズム長
を長くする必要があり、この場合、色収差の発生は無視
できなくなる。
【0006】図8は、図7に示した軸外し反射光学系に
おける、F線(486.1nm),C線(656.3n
m)およびd線(587.6nm)に対する横収差を示
す。この収差図からも分かるように、光路分割プリズム
110の影響により色収差が発生している。なお、図8
において、OBJで示した角度は、図7の紙面内におけ
る入射角5度の光線200を含む、紙面に垂直な平面内
における光線の入射角度である。EX((E)〜
(H))は、サジタル像面に対する収差を示し、EY
((A)〜(D))は、タンジェンシャル像面に対する
収差を示す。また、PY,PXは、入射瞳面上での光線
位置を示す。
【0007】また、軸外し反射光学系において、物体距
離が変化する場合には、焦点位置が変わるため、その補
正が必要となる。焦点位置の補正は通常、センサ全体を
移動することにより行うことができるが、先にも述べた
ように、反射光学系は焦点距離が長いため、センサ周り
の構造体も大きくなり、センサ全体を移動するのは困難
である。また、センサではなく、比較的小さい2番目の
反射鏡などを移動する方法もあるが、反射鏡は偏芯感度
が高いため、移動による誤差により結像性能を劣化し易
いという問題がある。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、光路分割プリズムの影響によ
る色収差を容易に補正することができる反射屈折光学系
を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、
結像性能の劣化を招くことなく、また機構的にも容易に
焦点位置の調整を行うことができる反射屈折光学系を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による反射屈折光
学系は、物体の像を光軸外に形成するようになされた反
射屈折光学系であって、物体からの光線の進む順に、1
枚の反射鏡で構成された第1群と、正の屈折光学系、お
よび1枚の反射鏡で構成された第2群と、1枚の反射鏡
で構成された第3群と、光路分割プリズムとを備えてい
る。第1群および第3群の反射鏡は、それぞれ、非球面
形状の凹面鏡で構成されている。第2群の反射鏡は、凸
面鏡で構成されている。
【0010】本発明による反射屈折光学系では、第2群
中に正の屈折光学系が配置されていることにより、光路
分割プリズムの影響による色収差の補正が容易になさ
れ、全系での色収差の低減が図られる。正の屈折光学系
は、光路分割プリズムのアッベ数および長さなどに応じ
て、複数のレンズにより構成されていてもよい。
【0011】本発明による反射屈折光学系において、第
2群中の屈折光学系は、焦点位置調整のために、第2群
中の反射鏡に対して間隔調整可能に構成されていてもよ
い。屈折光学系によって焦点位置調整を行うことで、反
射鏡の移動により焦点位置調整を行う場合と比べて偏芯
感度が低くなり、移動による偏芯誤差に起因する結像性
能の劣化が防止される。また、機構的にも焦点位置の調
整が容易となる。
【0012】また、本発明による反射屈折光学系におい
て、第2群における屈折光学系と反射鏡とが、屈折光学
系の第1群から最も遠い面を反射面として、一体化され
ていていもよい。特に屈折光学系による焦点位置の調整
が不要な場合には、屈折光学系と反射鏡とを一体化する
ことで、構成がより単純化される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0014】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る反射屈折光学系の構成例を示して
いる。図1に示した構成例は、後述の数値実施例1(図
3)のレンズ構成に対応している。なお、図1におい
て、符号Riは、i番目(i=1〜7)の構成要素の面
の曲率半径を示し、符号Diは、i番目の面とi+1番
目の面との光軸上の面間隔を示す。Ri,Diは、光線
の最初の入射面を1番目として、光線の進む順に順次増
加させるようにして番号iを付している。
【0015】図1に示した本実施の形態に係る反射屈折
光学系1は、物体の像を光軸Z1から外れた位置に形成
するようになされた光学系であり、例えば、プッシュブ
ルーム方式による走査を行うことで2次元画像を取得す
るような撮像装置に用いられるものである。
【0016】この反射屈折光学系1は、物体からの光線
2の進む順に、1枚の反射鏡で構成された第1群10
と、正の屈折光学系21、および1枚の反射鏡22で構
成された第2群20と、1枚の反射鏡で構成された第3
群30と、光路分割プリズム40とを備えている。
【0017】光路分割プリズム40は、色分解プリズム
などにより構成され、入射光線を複数に分解して出射す
るものである。Sim1〜Sim3は、この光路分割プ
リズム40によって分割された各光線の結像位置を示
す。
【0018】プッシュブルーム方式による走査を行う場
合、各光線の結像位置Sim1〜Sim3には、図中、
紙面に垂直な方向Xにラインセンサが配置される。
【0019】第1群10および第3群30の反射鏡は、
それぞれ、非球面形状の凹面鏡で構成されている。第2
群20の反射鏡22は、凸面鏡で構成されている。
【0020】第2群20における屈折光学系21は、焦
点位置調整のために、第2群20中の反射鏡22に対し
て間隔調整可能に、光軸Z1方向に移動可能となってい
る。この屈折光学系21は、光路分割プリズム40の影
響による色収差の補正を行うためのものであり、光路分
割プリズム40のアッベ数および長さなどに応じて、1
または複数枚のレンズにより構成することができる。
【0021】屈折光学系21による焦点位置調整の機構
は、特に限定されるものではないが、例えば、シム(ス
ペーサ)などによるノミナル位置調整を行う(物体距離
に応じて厚みの異なるスペーサを屈折光学系21のレン
ズ部にあてがう)方法がある。また、屈折光学系21の
鏡室にネジを切って、回転させることで光軸Z1方向に
移動させるような焦点位置調整機構であってもよい。
【0022】次に、この反射屈折光学系1による作用お
よび効果について説明する。
【0023】この反射屈折光学系1では、物体からの光
線2が、第1群10、第2群20、および第3群30の
順に入射して順次、反射または屈折作用を受けることに
より、光軸Z1から外れた位置に像を形成する。像を形
成する光は、光路分割プリズム40により複数に分割さ
れ、複数の結像位置Sim1〜Sim3に結像される。
【0024】この反射屈折光学系1では、第2群20に
おいて反射鏡22の前に正の屈折光学系21が配置され
ていることにより、光路分割プリズム40の影響による
色収差の補正が行われる。これにより、全系での色収差
の低減が図られる。
【0025】また、この反射屈折光学系1では、第2群
20における正の屈折光学系21を、第2群20中の反
射鏡22に対して光軸Z1方向に移動させることによ
り、物体距離の変化による焦点位置の調整が行われる。
この反射屈折光学系1では、屈折光学系21のパワーを
比較的小さくできるため、反射鏡の移動により焦点位置
調整を行う場合と比べて偏芯感度を低くできる。これに
より、移動による偏芯誤差に起因する結像性能の劣化を
少なくでき、また、機構的にも焦点位置の調整を容易に
行うことができる。
【0026】このように、本実施の形態に係る反射屈折
光学系1によれば、第2群20中に配置された正の屈折
光学系21によって、光路分割プリズム40の影響によ
る色収差を容易に補正することができ、全系での色収差
の低減を図ることができる。また、屈折光学系21を移
動させることで焦点位置調整を行うようにしたので、結
像性能の劣化を招くことなく、また機構的にも容易に焦
点位置の調整を行うことができる。
【0027】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。
【0028】図2は、本発明の第2の実施の形態に係る
反射屈折光学系の構成例を示している。図2に示した構
成例は、後述の数値実施例2(図4)のレンズ構成に対
応している。図2において、曲率半径Ri(i=1〜
5)、および面間隔Diについては、上記第1の実施の
形態に係る赤外線レンズ1(図1)と同様の規則で符号
を付している。
【0029】図2に示した本実施の形態に係る反射屈折
光学系1Aは、図1の反射屈折光学系1と同様、物体の
像を光軸Z1から外れた位置に形成するようになされた
光学系であり、例えば、プッシュブルーム方式による走
査を行うことで2次元画像を取得するような撮像装置に
用いられるものである。
【0030】この反射屈折光学系1Aは、物体からの光
線2の進む順に、第1群10Aと、第2群20Aと、第
3群30Aと、光路分割プリズム40とを備えている。
第1群10Aおよび第3群30A、ならびに光路分割プ
リズム40の構成は、実質的に図1の反射屈折光学系1
と同じである。
【0031】この反射屈折光学系1Aは、図1の反射屈
折光学系1と比較すると、第2群20Aの構成が異なっ
ている。図1の反射屈折光学系1では、第2群20にお
いて、屈折光学系21と反射鏡22とが別構成になって
いたが、この反射屈折光学系1Aにおける第2群20A
は、屈折光学系21と反射鏡22とが一体化されてい
る。より具体的には、屈折光学系21の第1群10Aか
ら最も遠い面(図2の曲率半径R3の面)を反射面とす
るとこにより、屈折光学系21と反射鏡22とが一体化
されている。
【0032】このように、この反射屈折光学系1Aによ
れば、屈折光学系21と反射鏡22との一体化が図られ
ていることにより、上記第1の実施の形態に係る反射屈
折光学系1と比較して、第2群20Aの構成を単純化す
ることができる。このような構成の単純化は、特に屈折
光学系21による焦点位置の調整が不要な場合において
有利なものとなる。
【0033】
【実施例】次に、上記各実施の形態に係る赤外線レンズ
の具体的な数値実施例について説明する。
【0034】<実施例1>まず、第1の実施の形態に係
る反射屈折光学系1についての数値実施例を説明する。
図3(A),(B)は、図1に示した反射屈折光学系1
の構成に対応する具体的なレンズデータを示している。
図3において、(A)は、レンズデータのうち基本的な
データ部分を示し、(B)は、非球面形状に関するデー
タを示す。
【0035】図3(A)に示したレンズデータにおける
面番号Siの欄には、本実施例の反射屈折光学系につい
て、光線の最初の入射面を1番目として、光線の進む順
に順次増加させるようにして番号i(i=1〜10)を
付した、各構成要素の面の番号を示している。曲率半径
Riの欄には、図1に示した符号Riに対応させて、光
線の最初の入射面からi番目の構成要素の面の曲率半径
の値を示す。面間隔Diの欄についても、図1に示した
符号に対応させて、光線の最初の入射面からi番目の面
Siとi+1番目の面Si+1との光軸上の間隔を示
す。曲率半径Riおよび面間隔Diの値の単位はミリメ
ートル(mm)である。ndj,νdjの欄には、物体側
からj番目(j=1〜6)の光学要素のd線(波長58
7.6nm)に対する屈折率およびアッベ数の値を示
す。図3(A)にはまた、全系の焦点距離f(mm),
FナンバーFNO.,および画角2ω(ωは半画角)の
値についても記す。
【0036】図3(B)に示した非球面データは、以下
の式(A)によって表される非球面形状の式における係
数である。
【0037】 Z=(y2/R)/[1+{1−(K+1)(y/R)21/2] +ΣA2i・y2i ……(A) ただし、 Z:光軸から高さyの位置にある非球面上の点から、非
球面の頂点の接平面(光軸に垂直な平面)に下ろした垂
線の長さ(mm) y:光軸からの高さ(mm) K:円錐係数 R:近軸曲率半径 A2i:第2i次(i=2〜5)の非球面係数
【0038】図5は、本実施例の反射屈折光学系につい
ての横収差を示している。なお、図5において、OBJ
で示した角度は、図1の紙面内における入射角5度の光
線2を含む、紙面に垂直な平面内における光線の入射角
度である。EX((E)〜(H))は、サジタル像面に
対する収差を示し、EY((A)〜(D))はタンジェ
ンシャル像面に対する収差を示す。また、PY,PX
は、入射瞳面上での光線位置を示す。
【0039】図5の収差図では、F線(486.1n
m),C線(656.3nm)およびd線に対する横収
差を示しているが、本実施例の反射屈折光学系では、第
2群20における正の屈折光学系21によって色収差が
良好に補正されているため、各波長の横収差はほぼ一致
している。
【0040】以上のレンズデータおよび収差図から分か
るように、本実施例では、正の屈折光学系21によっ
て、光路分割プリズム40の影響による色収差が良好に
補正され、全系での色収差の低減が図られている。
【0041】<実施例2>次に、第2の実施の形態に係
る赤外線レンズ1Aについての数値実施例を説明する。
図4(A),(B)は、図2に示した反射屈折光学系1
Aの構成に対応する具体的なレンズデータを示してい
る。図4において、(A)は、レンズデータのうち基本
的なデータ部分を示し、(B)は、非球面形状に関する
データを示す。これらのレンズデータの示す意味は、基
本的に、上記実施例1(図3(A),(B))の場合と
同様である。ただし、本実施例の反射屈折光学系では、
第2群20Aが、屈折光学系21と反射鏡22とが一体
化された構成となっているため、図4(A)におけるi
は、1〜8まで、jは、1〜5までとなっている。
【0042】実施例1の場合と同様にして、本実施例の
反射屈折光学系についての横収差を、図6に示す。図6
の横収差図に付した符号の意味等は、実施例1の場合
(図5)と同様である。
【0043】図6の収差図では、F線、C線およびd線
に対する横収差を示しているが、本実施例の反射屈折光
学系では、屈折光学系21と反射鏡22とが一体化され
た構成の第2群20Aにおける屈折光学系部分によっ
て、色収差が良好に補正されているため、各波長の横収
差はほぼ一致している。
【0044】以上のレンズデータおよび収差図から分か
るように、本実施例においても、第2群20Aにおける
屈折光学系部分によって、光路分割プリズム40の影響
による色収差が良好に補正され、全系での色収差の低減
が図られている。
【0045】なお、本発明は、上記各実施の形態および
各実施例に限定されず種々の変形実施が可能である。例
えば、各レンズ成分の曲率半径、面間隔および屈折率の
値などは、上記各数値実施例で示した値に限定されず、
他の値をとり得る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし3
のいずれか1項に記載の反射屈折光学系によれば、物体
からの光線の進む順に、1枚の反射鏡で構成された第1
群と、正の屈折光学系、および1枚の反射鏡で構成され
た第2群と、1枚の反射鏡で構成された第3群と、光路
分割プリズムとを備え、第1群および第3群の反射鏡
を、それぞれ、非球面形状の凹面鏡で構成し、第2群の
反射鏡を、凸面鏡で構成するようにしたので、特に、第
2群中に配置された正の屈折光学系によって、光路分割
プリズムの影響による色収差を容易に補正することがで
き、全系での色収差の低減を図ることができる。
【0047】特に、請求項2記載の反射屈折光学系によ
れば、第2群中の屈折光学系を、焦点位置調整のため
に、第2群中の反射鏡に対して間隔調整可能にしたの
で、反射鏡の移動により焦点位置調整を行う場合と比べ
て偏芯感度を低くでき、結像性能の劣化を招くことな
く、また機構的にも容易に焦点位置の調整を行うことが
できる。
【0048】また特に、請求項3記載の反射屈折光学系
によれば、第2群において、屈折光学系の第1群から最
も遠い面を反射面として、屈折光学系と反射鏡とを一体
化するようにしたので、構成の単純化を図ることができ
る。これは特に、屈折光学系による焦点位置の調整が不
要な場合に有利な構成となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る反射屈折光学
系の構成例を示す光学系配置図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る反射屈折光学
系の構成例を示す光学系配置図である。
【図3】本発明の実施例1に係る反射屈折光学系のレン
ズデータを示す説明図である。
【図4】本発明の実施例2に係る反射屈折光学系のレン
ズデータを示す説明図である。
【図5】実施例1に係る反射屈折光学系の横収差を示す
収差図である。
【図6】実施例2に係る反射屈折光学系の横収差を示す
収差図である。
【図7】従来の反射屈折光学系の構成例を示す光学系配
置図である。
【図8】従来の反射屈折光学系の横収差を示す収差図で
ある。
【符号の説明】
10…第1群、20…第2群、21…屈折光学系、22
…反射鏡、30…第3群、40…光路分割プリズム、Z
1…光軸、1,1A…反射屈折光学系。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体の像を光軸外に形成するようになさ
    れた反射屈折光学系であって、 物体からの光線の進む順に、 1枚の反射鏡で構成された第1群と、 正の屈折光学系、および1枚の反射鏡で構成された第2
    群と、 1枚の反射鏡で構成された第3群と、 光路分割プリズムとを備え、 前記第1群および前記第3群の反射鏡は、それぞれ、非
    球面形状の凹面鏡で構成され、 前記第2群の反射鏡は、凸面鏡で構成されていることを
    特徴とする反射屈折光学系。
  2. 【請求項2】 前記第2群中の前記屈折光学系は、焦点
    位置調整のために、前記第2群中の反射鏡に対して間隔
    調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の反射屈折光学系。
  3. 【請求項3】 前記第2群において、前記屈折光学系の
    前記第1群から最も遠い面を反射面として、前記屈折光
    学系と前記反射鏡とが一体化されていることを特徴とす
    る請求項1記載の反射屈折光学系。
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JP2009265257A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Mitsubishi Electric Corp 撮像光学系
CN103018890A (zh) * 2012-12-14 2013-04-03 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种20°视场无中心遮拦的共轴四反射镜光学系统

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JP2009265257A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Mitsubishi Electric Corp 撮像光学系
CN103018890A (zh) * 2012-12-14 2013-04-03 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种20°视场无中心遮拦的共轴四反射镜光学系统

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