JP2003287676A - 投射レンズ - Google Patents

投射レンズ

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JP2003287676A JP2002091501A JP2002091501A JP2003287676A JP 2003287676 A JP2003287676 A JP 2003287676A JP 2002091501 A JP2002091501 A JP 2002091501A JP 2002091501 A JP2002091501 A JP 2002091501A JP 2003287676 A JP2003287676 A JP 2003287676A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 限られた少ない枚数のレンズから構成された
簡易な構成で高画角で良好に諸収差が低減された投射レ
ンズを提供する。 【解決手段】 投射レンズは、スクリーン側より表示素
子側に向かって順に配設され、表示素子側に凹面を向け
た負の屈折力のメニスカスレンズからなる第1レンズ
(10)と、表示素子側に凹面を向けた負の屈折力のメ
ニスカスレンズからなる第2レンズ(20)と、両側が
凸面の正の屈折力の第3レンズ(30)と、スクリーン
側に凹面を向けた負の屈折力のメニスカスレンズからな
る第4レンズ(40)と、両面が凹面の負の屈折力のレ
ンズと両面が凸面の正の屈折力のレンズとを接合してな
る第5レンズ(50)と、正の屈折力の第6レンズ(6
0)と、からなり、第2レンズの両面が非球面に形成さ
れ、第4レンズの両面が非球面に形成されていることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムやスライ
ド、あるいは液晶表示器などに表示された像をスクリー
ンに拡大投映するためのプロジェクターに好適な投射レ
ンズに関する。
【0002】
【従来の技術】低コストのLCDプロジェクター用レンズ
を考える場合に、明るいこと、コンパクトで軽量である
こと、高精細な画像が得られること、歪曲が小さいこ
と、倍率色収差が小さいこと、テレセントリックである
こと、バックフォーカスが長いこと、短い投射距離を有
すること、低コストであること等が要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、フィルムやスラ
イド、あるいは液晶表示器などに表示された像をスクリ
ーンに拡大投映するプロジェクターにおいては、投映用
の光学系としてテレセントリックタイプのズームレンズ
が用いられることが多い。しかしながら、ズームレンズ
は高コストになりやすく、低コストであること等の要件
を満たしにくい。
【0004】また、多数のレンズを用いることによっ
て、高精細な画像が得られること、歪曲が小さいこと、
倍率色収差が小さいこと等の要件を満たすことができ
る。しかしながら、レンズ枚数を多くした場合に、短波
長側の透過率がレンズのガラス材の内部吸収により低減
する。これに対し、短波長側の内部吸収の少ない鉛入り
ガラスを用い明るさを確保することも考えられるが、高
コストになる。
【0005】また、半画角が38度以上であるような広
角な投影レンズは、所望な歪曲収差等を得ようとする
と、主にフロント型のプロジェクターに用いられる半画
角が30度以下の投射レンズに要求される枚数以上のレ
ンズ枚数が必要であるため高コストになるという問題が
ある。
【0006】このように半画角が38度以上というよう
に高画角であり歪曲収差等を高精度に補正され限られた
レンズ枚数で構成され短いレンズ長を有するコンパクト
な投影レンズを実現できないという問題があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記従来技術の
有する問題を解消し、少ない枚数のレンズから構成され
た簡易な構成で良好に諸収差が低減された高画角な投射
レンズを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の投射レンズは、スクリーン側より表示素子側
に向かって順に配設され、表示素子側に凹面を向けた負
の屈折力のメニスカスレンズからなる第1レンズと、表
示素子側に凹面を向けた負の屈折力のメニスカスレンズ
からなる第2レンズと、両側が凸面の正の屈折力の第3
レンズと、スクリーン側に凹面を向けた負の屈折力のメ
ニスカスレンズからなる第4レンズと、両面が凹面の負
の屈折力のレンズと両面が凸面の正の屈折力のレンズと
を接合してなる第5レンズと、正の屈折力の第6レンズ
と、からなり、前記第2レンズの両面が非球面に形成さ
れ、前記第4レンズの両面が非球面に形成されているこ
とを特徴とする。
【0009】本発明において、第2レンズの両面が非球
面に形成されているので、第1レンズを広角に通過する
光束を含む場合に対しても、両面が非球面である第2レ
ンズによって主に歪曲収差の低減を図ることができる。
また、第4レンズには表示素子上の一つの物点に対応す
る一つの単位光束は第4レンズを通過するときは第4レ
ンズの広いレンズ面積範囲に渡って通過する。この場
合、第4レンズの非球面に形成された両面の形状を、主
に球面収差を低減させるように設計することが可能にな
る。第4レンズと第5レンズとは一体的なレンズグルー
プと考えることも可能であり、そして、第4レンズと第
5レンズとによって、球面収差と色収差の低減を十分に
図ることができる。
【0010】また、表示素子側に向かってテレセントリ
ックに形成されていることを特徴とする。これによっ
て、表示素子における物点を遠方にあるスクリーン上に
鮮明に結像させることができる。
【0011】また、全体の焦点距離をfとし、前記第1
レンズの表示素子側の面の曲率半径をR2とするとき
に、0.8<R2/f<1.2であることを特徴とす
る。便宜的に第1レンズへスクリーン側から光束が入射
するとする。半画角が38度以上という広い画角で第1
レンズへ入射した光束は、R2/f<1.2を満たす程
に小さい曲率半径R2を有する第1レンズの表示素子側
の面で拡散する方向に強く屈折され、この屈折された光
束は、第1レンズの近傍に配設された両面が非球面の第
2レンズを通過し第2レンズによって主に歪曲収差の低
減が図られる。また、曲率半径R2がR2/fが1.2
以上の場合には、第1レンズにおいて生じる歪曲収差が
大きすぎ第2レンズによっても補正することができず、
曲率半径R2が0.8<R2/fを満たさない程に大き
い場合には、第1レンズが必要な屈折力を得ることがで
きない。第1レンズから入射した各々の光束は第2レン
ズの互いに異なる狭いレンズ面積範囲を通過する。
【0012】また、全体の焦点距離をfとし、空気中の
バックフォーカスBfとするときに、Bf/f>1.8
であることを特徴とする。このように、長いバックフォ
ーカスBfをとることが可能になる。ここで、バックフ
ォーカスBfとは、第5レンズの表示素子側の面から表
示素子の物点までの距離をいう。
【0013】また、全体の焦点距離をfとし、全体のレ
ンズ長をLとするときに、4<L/f<6であることを
特徴とする。このように、4<L/fが成り立つ程にレ
ンズ長Lに対し焦点距離fが短く、L/f<6が成り立
つ程に焦点距離fに対しレンズ長Lが短い。
【0014】また、前記第4レンズは、プラスチック材
で形成されていることを特徴とする。第4レンズの機能
は、両面の非球面形状を用いて主に球面収差の低減を図
ることであるので、第4レンズをガラス材に比べて安価
なプラスチック材で形成することが可能である。
【0015】また、前記第4レンズの焦点距離をf4と
するときに、|f4|>200mmであることを特徴と
する。第4レンズをプラスチック材で形成する場合、プ
ラスチック材の屈折率の温度変化はガラス材に比べて大
きいので、バックフォーカスBfが大きさが温度変化に
大きく依存する。しかしながら、焦点距離が長いほどレ
ンズは温度変化の影響を受けにくいので、第4レンズの
焦点距離f4が、|f4|>200mmが成り立つ程に
大きいため、バックフォーカスBfの大きさは温度変化
によって変動しにくくすることができる。
【0016】また、前記第2レンズは前記第1レンズの
近傍に配設され、前記第4レンズは前記第5レンズの近
傍に配設されていることを特徴とする。第2レンズは、
第1レンズを広角に通過することが可能なように第1レ
ンズの近傍に配設され、第4レンズは、球面収差が補正
された光束が第5レンズによって色収差が十分に補正さ
れるように第5レンズの近傍に配設されている。
【0017】また、実質的に7枚のレンズで構成されて
いることを特徴とする。第2レンズ及び第4レンズの両
面を非球面にすることによって、実質的に7枚という少
ない枚数で所望の性能要求を満たすことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
投射レンズのレンズ構成を示すものである。図1に示す
投射レンズ2は、スクリーン側(図1における左側)よ
り表示素子側(図1における右側)に向かって順に配設
された、表示素子側に凹面を向けた負の屈折力のメニス
カスレンズからなる第1レンズ10と、表示素子側に凹
面を向けた負の屈折力のメニスカスレンズからなる第2
レンズ20と、両側が凸面の正の屈折力の第3レンズ3
0と、スクリーン側に凹面を向けた負の屈折力のメニス
カスレンズからなる第4レンズ40と、両面が凹面の負
の屈折力のレンズ51と両面が凸面の正の屈折力のレン
ズ52とを接合してなる第5レンズ50と、正の屈折力
の第6レンズ60とから構成されている。投射レンズ2
は実質的に7枚のレンズで構成されている。
【0019】図1において、符号70は平行ガラス板を
示す。符合80は表示素子の面を示す。符合90は第3
レンズ30の表示素子側の近傍に配設された絞りを示
す。投射レンズ2全体の焦点距離をfとし、レンズ長を
Lとし、空気中のバックフォーカスBfとする。
【0020】第2レンズ20は第1レンズ10の近傍に
配設されており、第4レンズ40は第5レンズ50の近
傍に配設されている。第2レンズ20の両面は非球面に
形成されており、第4レンズ40の両面は非球面に形成
されている。また、投射レンズ2は、表示素子側に向か
ってテレセントリックに形成されている。
【0021】便宜的に第1レンズ10へスクリーン側か
ら光束が入射するとして、以下に説明する。図5に示す
ように、第1レンズ10によって半画角θが38度以上
という広角範囲の光束が拾い集められる。第1レンズ1
0はR2/f<1.2を満たす程に小さい曲率半径R2
を有するので、第1レンズ10によって広角に集められ
た光束は第1レンズ10の表示素子側の面R2で拡散す
る方向へ大きく屈折される。このため、第1レンズ10
で歪曲収差等の諸収差が生じ得る。第2レンズ20は第
1レンズ10の近傍に配設されているので、面R2で大
きく屈折された光線は第2レンズ20へ導かれる。第2
レンズ20の両面は非球面で形成されているので、第1
レンズ10において大きく屈折させたことによって生じ
得る色収差を除く歪曲収差等の諸収差、特に歪曲収差
は、第2レンズ20を通過することによって補正され
る。
【0022】第2レンズ20を通過した光束は、投射レ
ンズ2の中央部に位置する第3レンズ30へ渡され、第
3レンズ30によって収束されながら第4レンズ40へ
渡される。第4レンズ40の両面は非球面で形成されて
おり、第4ンズ40では主に球面収差の補正が行われ
る。第4レンズ40は第5レンズ50の近傍に配設され
ている。第5レンズ50では色収差の補正が行われる。
第6レンズ10は主に投射レンズ2が表示素子側に向か
ってテレセントリックになるように作用する。
【0023】図5に示すように、表示素子80上の2個
の物点81,82に対応する単位光束は、第4レンズ4
0についてはレンズ面積の広い範囲を通過するのに対
し、第2レンズ20についてはレンズ面積の局部的な狭
い範囲を通過する。この場合、第4レンズ40の非球面
に形成された両面の形状を、主に球面収差を低減させる
ように設計することが可能になる。そして、第5レンズ
50によって、球面収差等の収差が低減された状態で色
収差の低減を十分に図ることができる。
【0024】投射レンズ2は、全体の焦点距離fと第1
レンズ10の表示素子側の面の曲率半径R2との間で、
0.8<R2/f<1.2の関係を満たしている。半画
角が38度以上という広い画角で第1レンズへ入射した
光束は、R2/f<1.2を満たす程に小さい曲率半径
R2を有する第1レンズ10の表示素子側の面で拡散す
る方向に強く屈折され、この屈折された光束は、第1レ
ンズ10の近傍に配設された両面が非球面の第2レンズ
20を通過する。第1レンズ10から入射した各々の光
束は第2レンズ20の互いに異なる狭いレンズ面積範囲
を通過する。従って、第2レンズ20の表裏の非球面の
形状を所望に設定することにより、第1レンズ10で強
く屈折されたことに生じる歪曲収差の低減を図ることが
できる。
【0025】また、曲率半径R2が0.8<R2/fを
満たさない程に大きい場合には、半画角が38度以上と
いう広い画角では第1レンズへ入射させることができな
い。
【0026】投射レンズ2は、全体の焦点距離fと空気
中のバックフォーカスBfとの間で、Bf/f>1.8
を満たしている。また、投射レンズ2は、全体の焦点距
離fと全体のレンズ長Lとの間で、4<L/f<6を満
たしている。
【0027】また、第4レンズ40はプラスチック材で
形成されている。また、第4レンズ40は、その焦点距
離f4に対し、|f4|>200mmを満たしている。
【0028】投射レンズ2は、第2レンズ20と第4レ
ンズ40の両側面が非球面に形成されているので、半画
角が38度以上と非常に大きくすることができるととも
に、色収差以外の諸収差すなわち歪曲収差やコマ収差や
非点収差等の諸収差を著しく低減でき、例えば、従来
3.0%の歪曲収差やコマ収差や非点収差等の諸収差を
約1.5%に低減することができる。特に、歪曲収差に
ついては0.2%以下に低減することができる。
【0029】以下に 投射レンズ2の実施例について説
明する。
【0030】本実施例の投射レンズ2の仕様は次のとお
りである。
【0031】投射レンズ2のレンズデータを図2に示
す。なお、OBJは面番号を示しスクリーン側から順に
各レンズの面に付した番号であり、RDYは曲率半径
(単位mm)を示し、THIは次のOBJの面番号の面
との間のレンズ厚みあるいは空気空間を表している(単
位mm)。GLAはレンズ材料のd線屈折率とアッベ数
を示し、例えばGLAが1.83400_37.3はレ
ンズ材料のd線屈折率が1.83400でありアッベ数
が37.3であることを示す。
【0032】ASPn(n=1,2,3,4)は非球面
を表す。ASP1は第2レンズ20のスクリーン側の非
球面を示し、ASP2は第2レンズ20の表示素子側の
非球面R2を示し、ASP3は第4レンズ40のスクリ
ーン側の非球面を示し、ASP4は第4レンズ40の表
示素子側の非球面を示す。第2レンズ20及び第4レン
ズ40の非球面の形状は次の非球面式
【数1】 で表わされ、係数K、A、B、C、Dは図2に示す値に
設定される。
【0033】投射レンズ2の全体の焦点距離fは14.
05mmであり、空気中のバックフォーカスBfは3
0.00mmであり、レンズ長Lは71.1mmであ
る。
【0034】Bf/fは2.136であり、Bf/f>
1.8を満たしている。また、L/fは5.06であ
り、4<L/f<6を満たしている。また、第4レンズ
40の焦点距離f4は−836.1mmであり、|f4
|>200mmを満たしている。
【0035】投射レンズ2の収差図を図3および図4に
示す。なお、図3において(A)は球面収差を、(B)
は非点収差を、(C)は歪曲収差を表している。図3中
(B)の非点収差図における符号S,Tは、それぞれ球
欠的像面,子午的像面に対する収差を表す。また、図4
は横収差図であり、図中(A),(B),(C),
(D),(E)は、それぞれ像高比(1.00),
(0.83),(0.69),(0.47),および
(0.00)における収差を表す。
【0036】図3及び図4に示されるように、極めて良
好に諸収差が低減されていることが認められる。特に、
歪曲収差は0.2%以下に低減されていることが認めら
れる。
【0037】以上、上述の本発明の実施の形態によれ
ば、実質的に7枚のレンズという少数のレンズ枚数で構
成し、半画角が38度以上と広いとともに0.2%以下
という低い歪曲収差でありコンパクトで軽量であり長い
バックフォーカスBfを有する投射レンズ2を提供する
ことができる。投射レンズ2は、低コストのLCDプロジ
ェクター用レンズとして使用することができる。従来で
は、全て球面レンズで構成しようとすると10枚以上の
球面レンズで構成する以外には所望の性能を得られなか
ったのであり、この場合、高コストになり、またコンパ
クトに構成することができなかったのである。
【0038】第2レンズ20の両面が非球面に形成され
ているので、第1レンズ10を広角に通過する光束を含
めて、第1レンズ10の近傍に配設された両面が非球面
である第2レンズ20によって0.2%以下に歪曲収差
の低減を図ることができる。また、第4レンズ40には
表示素子上の一つの物点81,82に対応する一つの単
位光束は第4レンズ40を通過するときは第4レンズ4
0の広いレンズ面積範囲に渡って通過するので、第4レ
ンズ40の非球面に形成された両面の形状を主に球面収
差を低減させるように設計することが可能になり、第5
レンズ50によって球面収差の収差が低減された状態で
色収差の低減を十分に図ることができる。
【0039】また、投射レンズ2は表示素子側に向かっ
てテレセントリックに形成されているので、表示素子8
0における物点81,82を遠方にあるスクリーン上に
鮮明に結像させることができる。
【0040】また、0.8<R2/f<1.2であるの
で、半画角が38度以上である高画角を可能にする光束
を第1レンズ10に通過させることができる。
【0041】また、Bf/f>1.8であるので、非常
に長い長いバックフォーカスBfをとることができる。
【0042】また、4<L/f<6であるので、4<L
/fが成り立つ程にレンズ長Lに対し焦点距離fが短
く、L/f<6が成り立つ程に焦点距離fに対しレンズ
長Lを短くすることができる。
【0043】また、第4レンズ40は、プラスチック材
で形成されているので、非球面形状の加工がガラス材に
比べて容易であり、安価で軽量な構成することができ
る。
【0044】また、|f4|>200mmであるので、
第4レンズ40をプラスチック材で形成するにもかかわ
らず、バックフォーカスBfの大きさが温度変化によっ
て変動しにくくすることができる。
【0045】また、第2レンズ20は第1レンズ10の
近傍に配設されているので、第1レンズ10を広角に通
過する光束を第2レンズ20を通過させることができ
る。第4レンズ40は第5レンズ50の近傍に配設され
ているので、第4レンズ40と第5レンズ50とを一つ
のレンズ群として扱い第4レンズ40と第5レンズ50
とによって球面収差の補正と色収差の補正とをほぼ一体
的に行うことができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、少ない枚数のレンズから構成された簡易な構成で
高画角であり良好に諸収差が低減された投射レンズを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投射レンズの一実施例を示すレンズ構
成を示し、左側がスクリーン側を示し右側が表示素子側
を示す。
【図2】図1に示す投射レンズのレンズデータを示す図
であり、OBJは面番号を示し、RDYは曲率半径(単
位mm)を示し、THIは次のOBJの番号の面との間
のレンズ厚みあるいは空気空間を示す。
【図3】図1に示した投射レンズの収差図であり、
(A)は球面収差を、(B)は非点収差を、(C)は歪
曲収差をそれぞれ表す。
【図4】図1に示した投射レンズの横収差図であり、
(A)は像高比1.00における収差を、(B)は像高
比0.83における収差を、(C)は像高比0.69に
おける収差を、(D)は像高比0.47における収差
を、(E)は像高比0.00における収差をそれぞれ表
す。
【図5】表示素子上の2個の物点に対応する光束が投射
レンズを通過する様子を示す光線図。
【符号の説明】
2 投射レンズ 10 第1レンズ 20 第2レンズ 30 第3レンズ 40 第4レンズ 50 第5レンズ 51 接合レンズを構成する負レンズ 52 接合レンズを構成する正レンズ 60 第6レンズ 70 平行ガラス板 80 表示素子 90 絞り R2 第2レンズの表示素子側の面

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクリーン側より表示素子側に向かって順
    に配設され、表示素子側に凹面を向けた負の屈折力のメ
    ニスカスレンズからなる第1レンズと、表示素子側に凹
    面を向けた負の屈折力のメニスカスレンズからなる第2
    レンズと、両側が凸面の正の屈折力の第3レンズと、ス
    クリーン側に凹面を向けた負の屈折力のメニスカスレン
    ズからなる第4レンズと、両面が凹面の負の屈折力のレ
    ンズと両面が凸面の正の屈折力のレンズとを接合してな
    る第5レンズと、正の屈折力の第6レンズと、からな
    り、 前記第2レンズの両面が非球面に形成され、 前記第4レンズの両面が非球面に形成されていることを
    特徴とする投射レンズ。
  2. 【請求項2】表示素子側に向かってテレセントリックに
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の投射
    レンズ。
  3. 【請求項3】全体の焦点距離をfとし、前記第1レンズ
    の表示素子側の面の曲率半径をR2とするときに、 0.8<R2/f<1.2であることを特徴とする請求
    項1に記載の投射レンズ。
  4. 【請求項4】全体の焦点距離をfとし、空気中のバック
    フォーカスBfとするときに、 Bf/f>1.8であることを特徴とする請求項1に記
    載の投射レンズ。
  5. 【請求項5】全体の焦点距離をfとし、全体のレンズ長
    をLとするときに、 4<L/f<6であることを特徴とする請求項1に記載
    の投射レンズ。
  6. 【請求項6】前記第4レンズはプラスチック材で形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の投射レン
    ズ。
  7. 【請求項7】前記第4レンズの焦点距離をf4とすると
    きに、 |f4|>200mmであることを特徴とする請求項1
    に記載の投射レンズ。
  8. 【請求項8】前記第2レンズは前記第1レンズの近傍に
    配設され、前記第4レンズは前記第5レンズの近傍に配
    設されていることを特徴とする請求項1に記載の投射レ
    ンズ。
  9. 【請求項9】実質的に7枚のレンズで構成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の投射レンズ。
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