JP2003287217A - 燃焼プラントで生成された燃焼残さの特性を改善する方法、及び該残さを処理する方法 - Google Patents

燃焼プラントで生成された燃焼残さの特性を改善する方法、及び該残さを処理する方法

Info

Publication number
JP2003287217A
JP2003287217A JP2003042251A JP2003042251A JP2003287217A JP 2003287217 A JP2003287217 A JP 2003287217A JP 2003042251 A JP2003042251 A JP 2003042251A JP 2003042251 A JP2003042251 A JP 2003042251A JP 2003287217 A JP2003287217 A JP 2003287217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
residue
wet
main
ash
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003042251A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3795022B2 (ja
Inventor
Masao Taguma
昌夫 田熊
Minoru Kuranishi
実 倉西
Masaharu Kira
雅治 吉良
Johannes Martin
ヨハネス・マルチン
Oliver Gohlke
オリヴァー・ゴールケ
Joachim Horn
ヨアヒム・ホルン
Michael Busch
ミヒャエル・ブッシュ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Martin GmbH fuer Umwelt und Energietechnik
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Martin GmbH fuer Umwelt und Energietechnik
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE10213788A external-priority patent/DE10213788B4/de
Priority claimed from DE10213789A external-priority patent/DE10213789B4/de
Priority claimed from DE10213790A external-priority patent/DE10213790B4/de
Application filed by Martin GmbH fuer Umwelt und Energietechnik, Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Martin GmbH fuer Umwelt und Energietechnik
Publication of JP2003287217A publication Critical patent/JP2003287217A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3795022B2 publication Critical patent/JP3795022B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23GCREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
    • F23G5/00Incineration of waste; Incinerator constructions; Details, accessories or control therefor
    • F23G5/006General arrangement of incineration plant, e.g. flow sheets
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23GCREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
    • F23G5/00Incineration of waste; Incinerator constructions; Details, accessories or control therefor
    • F23G5/50Control or safety arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23JREMOVAL OR TREATMENT OF COMBUSTION PRODUCTS OR COMBUSTION RESIDUES; FLUES 
    • F23J1/00Removing ash, clinker, or slag from combustion chambers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23GCREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
    • F23G2201/00Pretreatment
    • F23G2201/60Separating
    • F23G2201/602Separating different sizes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23GCREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
    • F23G2202/00Combustion
    • F23G2202/20Combustion to temperatures melting waste
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23GCREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
    • F23G2207/00Control
    • F23G2207/10Arrangement of sensing devices
    • F23G2207/101Arrangement of sensing devices for temperature
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23GCREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
    • F23G2207/00Control
    • F23G2207/30Oxidant supply
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23GCREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
    • F23G2209/00Specific waste
    • F23G2209/30Solid combustion residues, e.g. bottom or flyash
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23GCREMATION FURNACES; CONSUMING WASTE PRODUCTS BY COMBUSTION
    • F23G2900/00Special features of, or arrangements for incinerators
    • F23G2900/50206Pelletising waste before combustion

Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要な性状を有する完全焼結主灰が下流の溶
融又はガラス化ユニットを用いずに得られるように燃焼
プロセスを調整し、最小限の装置を用いて、煤塵の発生
や炉からの空気巻き込みに関連する問題などの欠点を解
消し、さらに、水の消費も低減させることができる方法
を提供する。 【解決手段】 燃焼残さを主燃焼帯の燃料床で予め焼結
及び/又は溶解して主灰とし、かつ溶融又は焼結してい
ない残さを燃焼プロセスの終了時に外部に押出し、その
後、燃焼プロセスに再び戻すように、燃焼制御システム
を作動させることとした。また、湿式灰出装置から取出
した湿潤状態の燃焼残さを、まず、機械的分離工程によ
って2つの分級物に分離し、次いで、本質的に粗分級物
及びオーバサイズ分級物からなる主分級物を上記湿式灰
出装置から抜き出された水によって洗浄し、燃焼残さに
付着する微小粒子部分を分離することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料を燃焼火格子
上において燃焼させ、生じた燃焼残さの温度を適切な燃
料制御によって上昇させる燃焼プラント、特に廃棄物/
エネルギー変換プラントで生成する燃焼残さの特性を改
善する方法に関する。また、本発明は、燃料を燃焼火格
子上で燃焼させ、生じた残さを湿式灰出装置において急
冷し、次いで湿式灰出装置から外部に搬送する燃焼プラ
ント、特に廃棄物焼却ユニットによって生成された残さ
を処理する方法に関する。またさらに、本発明は、燃料
を燃焼火格子上で燃焼させ、生じた燃焼残さの温度を適
切な燃料制御によって上昇させる燃焼プラント、特に廃
棄物/エネルギー変換プラントによって生成された燃焼
残さを処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパ特許第0667490B1号
によって知られるこの種の方法において、燃料は、燃焼
火格子上において、燃焼火格子とは別の溶融工程に移行
する前段階として、燃焼によって生成される主灰の温度
がその主灰の溶融温度直下の温度になるまで加熱され
る。この方法は、下流の溶解工程に必要なエネルギー量
を可能な限り低減させるために、火格子の端部における
主灰の温度を可能な限り高めるように、燃焼を調節す
る。ただし、この時点において、主灰の焼結又は溶解は
生じていない。したがって、必要な主灰の性状を得るた
めに、下流の溶解工程が必要である。下流の溶解工程は
関連機器が必要であるばかりか、予め上記の加熱が行わ
れているにもかかわらず、高エネルギー量を必要とす
る。
【0003】主灰の必要とされる性状にとって、廃棄物
からその主灰に混入される無機及び有機汚染成分は重要
な因子である。特に、重金属及び塩類は主要な無機汚染
成分である。有機汚染物は特に不完全な燃焼によって生
じる。さらに、主灰の性状を査定する場合、主灰に含ま
れる汚染物が溶出試験中にどの程度溶出するかが重要で
ある。加えて、埋立工事、土木工事、及び道路工事など
の工事への利用の適合性を査定する場合、主灰の機械的
な性状が重要である。
【0004】溶融工程における燃焼残さの処理は高温で
行われるので、溶融された燃焼残さはわずかな量の有機
化合物しか含んでいない。廃棄物/エネルギー変換プラ
ントから取出された代表的な主灰は、通常強熱減量とし
て測定される未燃焼物の量は1〜5重量%であるが、溶
融された燃焼残さの強熱減量は0.3重量%未満であ
る。なお、溶融された燃焼残さは、溶出される塩類及び
重金属の含有量が低い点に特徴がある。その理由は、塩
類及び重金属のいずれもすでに揮散されたか、又は溶融
物の冷却によって形成されるガラス素地内に一体化され
ているからである。
【0005】一方、ドイツ特許第701606C号に、
入口部と、上向出口シュートを有する押出桶を備える灰
出装置に燃焼残さを搬送し、それらを押出ラムによって
そこから外に取出す技術が記載されている。これらの燃
焼残さは主灰と呼ばれる。主灰を急冷する水が押出桶に
供給される。湿潤主灰と共に押出される水の量を補うに
必要な新鮮水のみが桶に導入される。残さに付着する種
々の物質や化合物、例えば、塩類の濃度は安定状態にあ
り、その結果、それらの濃度を低減させることができな
い。この主灰の埋立及びリサイクル土木材料への適合性
に関する性状は不充分である。残さが良好な性状の分級
物と良好ではない性状の分級物に分離(分級)されてい
ないという事実がそのような欠点をもたらす理由であ
る。その結果、燃焼残さの全体が必然的に不充分な性状
を有することになる。
【0006】また、ドイツ特許第4423927号に
は、炉からの残さを、急冷することなく、直接水槽に搬
送して荒洗浄する技術が記載されている。乾燥及び荒洗
浄された主灰は少なくとも2つの分級物に分離される。
2mm未満のすべての粒子は第1分級物に割り当てら
れ、他の粒子は第2分級物に割り当てられる。次いで、
第2分級物が篩選別工程によって少なくとも2つの分級
物に分離される。27〜35mm未満のすべての粒子は
第3分級物に割り当てられる。残りの粒子は第4分級物
に割り当てられる。このようにして、良好な性状を有す
る残さの分級物が得られる。しかし、この方法の欠点
は、広い範囲にわたる煤塵の発生と炉からの空気の巻き
込みに関連する問題が生じる点にある。
【0007】
【特許文献1】ヨーロッパ特許第0667490B1号
【特許文献2】ドイツ特許第701606C号
【特許文献3】ドイツ特許第4423927号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の技術における種々の問題点に鑑みてなされたもので
ある。本発明のうち、第1の群の発明の目的は、必要な
性状を有する完全焼結主灰が下流の溶融又はガラス化ユ
ニットを用いることなく得られるように燃焼プロセスを
調整することができる方法を提供することにある。ま
た、本発明のうち、第2の群の発明の目的は、良好な主
灰分級物を分離することができ、煤塵の発生及び炉から
の空気の巻き込みに関連する問題を解消することがで
き、さらに水の消費を低減させることができる方法を具
現化することにある。またさらに、本発明のうち、第3
の群の発明の目的は、必要な性状を有する完全焼結主灰
が下流の溶融又はガラス化ユニットを用いずに得られる
ように燃焼プロセスを調整し、最小限の装置を用いて、
煤塵の発生や炉からの空気巻き込みに関連する問題など
の欠点を解消し、さらに、水の消費も低減させることが
できる方法を具現化することにある。
【0009】
【発明を解決するための手段】第1の群の発明に係る燃
焼プラントで生成された燃焼残さの特性を改善する方法 上記の第1の群の発明の目的は、燃焼残さを主燃焼帯の
燃料床で予め焼結及び/又は溶解して主灰とし、かつ溶
融又は焼結していない残さを燃焼プロセスの終了時に外
部に押出し、その後、燃焼プロセスに再び戻すように、
燃焼制御システムを作動させることを特徴とする、以下
に述べる方法によって達成される。
【0010】すなわち、第1の群の発明は、基本的な2
つの特徴に基づき、その1つは主燃焼帯の燃料床で予め
焼結及び/又は溶解が生じるように火格子上の燃焼プロ
セスを実施する点にあり、他の1つは焼結及び/又は溶
融していない燃焼残さを戻し、焼結/溶融の必要なレベ
ルを2回目以上、好適には3回目までの戻しによって達
成する点にある。
【0011】第1の群の発明に関し、「完全焼結主灰」
という用語は、例えば8mm以上の粒径を代表的に有す
る焼結及び/又は溶融による塊状物からなる材料を意味
している。これらの塊状物は全体的な溶融又は表面の溶
融によって塊状になった廃棄物から得られた燃焼残さか
らなる。このような焼結及び/又は溶融による塊状物
は、焼結又は溶融中のガスの離脱による多孔構造を有す
ることが好ましい。完全焼結主灰の多孔性は、燃料床に
おける溶融灰の温度が十分に低い粘度をもたらすに十分
なほど高くなく、ガラス製造において公知の脱気泡プロ
セスと類似のプロセスによってガスの気泡が離脱した後
に孔が残るという現象による。この多孔性という点にお
いて、完全焼結主灰は、耐火物がライニングされた坩堝
炉又は他の溶融ユニットを用いる下流の高温処理法によ
って得られるガラス化によって特徴付けられた主灰と異
なる。
【0012】なお、燃焼プロセスによって実質的に影響
されずに火格子上を通過したガラス又は金属のような廃
棄物成分は、厳密には、燃料床において溶融又は焼結の
いずれもなされていない。しかし、完全焼結主灰は、こ
のようなガラスや金属を含んでいてもよい。これらの成
分は後燃焼及び溶出の危険性のある汚染物の防止に関し
て必要不可欠の特性を有している。
【0013】文献[ヘンメリー、廃液及び廃棄物31、
主灰及び他の残さの処分に関する補遺、142ページ、
1994年:Hammerli (Mull und Abfall 31, Suppleme
nt on Disposal of Bottom Ash and Other Residues, p
age 142, 1994)]に、「焼結」は、溶融及び凝固の特殊
な場合であると記載されている。したがって、「粒子の
表面溶融又は粒子の相互的な溶融」という意味で以下の
説明に用いられる「焼結」という用語は、一般的な科学
的解釈から外れる場合がある。完全焼結主灰の焼結によ
る塊状物は完全に溶融されていてもよいし又は部分的に
溶融されていてもよい。
【0014】焼結及び/又は溶融されていない主灰成分
を残留主灰と定義する。残留主灰は、完全焼結主灰と比
較して、粒径が小さく、強熱減量が高く、また溶出の危
険性のある汚染物の含有率が高いという点に特徴があ
る。
【0015】第1の群の発明は、これまで考慮されたこ
とのない、主燃焼域の燃料床において既に燃焼残さを焼
結及び/又は溶融する点に主眼点が置かれている。実際
上の問題として、もし個々の燃焼用火格子間又は火格子
の移動部間に液状の主灰が生成すると、燃焼用火格子に
著しい悪影響を及ぼす。この理由から、これまで、火格
子上の主灰の溶融は避けられ、主灰が燃料床で融点に達
しないように注意が払われていた。
【0016】第1の群の発明に係る方法による焼結及び
/又は溶融プロセスは、燃料床の上側域においてなされ
る。その理由は、火焔の輻射によって上側から最も大き
い熱衝撃が加わり、火格子上に直接置かれている材料の
温度は、燃料床の頂部におけるよりも(相対的な意味に
おいて)冷媒となる下方からの加熱用空気によって低く
なるからである。このような燃焼調整がなされるとき、
すべての燃焼残さが必要不可欠な性状を有する完全焼結
主灰に変換されるわけではないので、完全焼結主灰の特
性を有しない燃焼残さは燃焼プロセスに再び戻される。
【0017】焼結及び/又は溶融プロセスを燃料床にお
いて達成するために、外部エネルギー源を付加すること
は不要である。得られる主灰の性状は、当業者に公知の
下流側における溶融及びガラス化を達成する高熱プロセ
スによって得られる主灰の性状に極めて類似している。
これらの高熱プロセスには、回転窯、るつぼ炉、及び溶
融室のようなユニットが用いられる。しかし、このよう
な公知の方法の欠点は非常に複雑な付加的なユニットを
必要とし、また高エネルギーが消費される点にある。第
1の群の発明は、このような問題を解消して、公知の方
法によって得られる主灰の性状にほぼ類似の性状を有す
る主灰を生成することができる。
【0018】本発明の第1の群による燃焼制御システム
の極めて好ましい一形態によれば、下方からの加熱用空
気の酸素を、その含有量が約25〜40体積%、好適に
は25〜30体積%になるように、燃焼させる廃棄物等
の質(ごみ質)に応じて富化する。また、さらに好まし
い一形態によれば、下方からの加熱部を約100℃〜4
00℃に予熱する。これらの形態は、状況に応じて、単
独に適用してもよいし、また、組み合わせて適用しても
よい。好ましくは、燃料特性の関数である燃料床(典型
的にはごみ層)の温度は、1000℃〜1400℃に設
定する。
【0019】燃焼残さを焼結及び/又は溶融主灰に変換
させる好ましい条件を達成するために、種々の形態で行
われる燃焼制御は、いずれも、燃焼残さのある割合(例
えば燃焼残さの総量の25%〜75重量%程度)が完全
焼結主灰になるように、設定するとよい。この構成によ
れば、主燃焼帯における燃料床に溶融灰を包囲するのに
十分な量の非溶融材料が存在するので、火格子の機械的
な部分に悪影響を及ぼすことがない。
【0020】本発明によるさらに好ましい一実施の形態
によれば、飛灰を燃焼プロセスに戻す。この飛灰は燃焼
ガスと共に燃料床から離脱して、上記ボイラーを介して
下流側の煙道フィルターに導かれる。
【0021】不完全焼結主灰と完全焼結主灰は、燃焼シ
ステムから押出された後、(例えば、2〜10mmの粒
径を分離の境とする)主灰の選別工程において分離する
ことができる。オーバサイズは完全焼結主灰であり、ア
ンダーサイズは戻されるべき分級物である。この分離プ
ロセスを実施する方法として、当業者にとっては公知の
種々の機械的分離方法がある。
【0022】分離は、篩選別又は本発明の好適な実施例
において述べられる篩選別と洗浄工程の組合せのいずれ
によって、行われてもよい。
【0023】燃焼プラントの外部において、例えば、特
別の洗浄工程において、化学的な添加物を用いて又は用
いずに、主灰の性状を改善する他の手法が適用されても
よいことはいうまでもない。
【0024】2〜10mm未満の粒径を有する微小分級
物を燃焼プロセスに戻す。この戻しは、供給される燃料
にその微小分級物を加えるか又は燃料床に直接その微小
分級物を加えることによって行うことができる。煤塵の
堆積を避けるために、また、扱い易さの観点から、微小
分級物は、戻す前に、造粒又は錠剤化することが好適で
ある。
【0025】第2の群の発明に係る燃焼プラントで生成
された燃焼残さを処理する方法 上記第2の群に係る発明の目的は、2つの異なった手順
に基づいて以下に説明する技術的特徴により達成され
る。
【0026】第1の手順は、湿式灰出装置から取出され
た湿潤状態の燃焼残さを2つの分級物に機械的に分離す
る工程からなる。主分級物は本質的に粗分級物及びオー
バサイズ分級物からなる。この主分級物は湿式灰出装置
から抜き出された水によって洗浄され、燃焼残さに付着
する微小粒子部分が分離され、洗浄水を洗浄工程中に離
脱した微小粒子部分と共に湿式灰出装置に搬送する。
【0027】湿式灰出装置における水をこのように循環
させることによって、大量の新鮮水を用いることなく、
良好な性状を有する主分級物を洗浄して、微小粒子部分
を離脱させることができる。経験によって、燃焼残さに
付着する微小粒子部分は主分級物の性状に悪影響を及ぼ
すことがわかっている。このように微小粒子部分が洗い
流された燃焼残さは良好な性状を有し、リサイクル用の
主灰、例えば、土木材料として有効に用いられる。
【0028】第2の手順は、湿式灰出装置から取出され
た湿潤状態の燃焼残さを2つの分級物に機械的に分離す
る工程からなる。主分級物は本質的に粗分級物及びオー
バサイズ分級物からなる。この主分級物は、最初、粉砕
され、続いて、湿式灰出装置から抜き出された水によっ
て洗浄され、燃焼残さに付着する微小粒子部分を分離す
る。洗浄水を洗浄工程中に離脱した微小粒子部分と共に
湿式灰出装置に搬送する。
【0029】第2の手順は、洗浄前に主分級物に含まれ
ている汚染物を離脱させるという利点がある。これらの
含有汚染物は洗浄工程によって取り除かれる。他の利点
は、粉砕された材料が大きな表面を有するので、洗浄の
効率を向上させることができる点にある。この点は、主
分級物から得られる材料が多孔性の形態を有しているの
で、特に重要である。第2の手順は、非常に高い性状の
燃焼残さが望まれている場合、主分級物が多くの汚染物
からなる介在物を有している場合、又は燃焼残さの多孔
性が重要である場合に、用いられる。また、第2の手順
は主灰の主分級物を後続の処理工程においてさらに粉砕
する場合にも用いられる。例えば、主灰の主分級物(最
終製品)が性状を査定のための溶出試験において粉砕が
必要とされる場合、第2の手順を用いるとよい。粉砕と
洗浄が施された主分級物と微小分級物は混同されるべき
ではない。ほとんどの場合、主分級物は溶融又は焼結さ
れているので、未燃焼材又は溶出の危険のある汚染物の
含有率が低く、これらの性質は粉砕によっても変化しな
い。したがって、第2の手順によって粉砕された主分級
物は、上記の汚染物の含有率が高い主灰の微小分級物と
異なる種々の特性を有している。
【0030】第2の群の発明による一実施の形態によれ
ば、機械的な分離処理中に生じた超微小分級物及び微小
分級物を燃焼プロセスに搬送(循環)する。これらの分
級物には再び燃焼プロセスが施され、溶解及び焼結がな
される。
【0031】このような手法によって、最初に述べた従
来技術の手順(すべての燃焼残さが、仮に好ましくない
性状を有する少量の残さが含まれていても、リサイクル
用の燃焼残さとして搬出される)の欠点を解消すること
ができる。また、2番目に述べた従来技術の方法と比較
して、煤塵の発生及び炉の密封に関する欠点を解消する
ことができる。さらに、好ましくない性状を有する超微
小分級物と微小分級物を燃焼プロセスに戻すことによっ
て、そのように戻された微小粒子部分は、第1回目の戻
し又はさらに繰り返される戻しのいずれかによって塊状
化して、好ましい性状を有する燃焼残さに変換される可
能性があるので、リサイクル利用される燃焼残さの割合
をさらに高めることができる。2番目に述べた従来技術
の方法は、燃焼プロセスに戻す工程がないので、このよ
うな利点を得ることができない。
【0032】第2の群の発明の第1又は第2の手順によ
るさらに他の実施態様によれば、湿式灰出装置からの水
によって予洗浄された主分級物が新鮮水によってすすぎ
洗いされ、比較的多量の汚染物を伴なう灰出装置からの
水を除去することによって、燃焼残さ及び/又は焼結主
灰の性状をさらに改善することができる。粗分級物のす
すぎ洗いに新鮮水を用いるので、そのすすぎ洗いに用い
た水は含有汚染物の量が少なく、その水の一部を予洗浄
することなく、煙道ガス洗浄システムに供給することが
できる。さらに、すすぎ洗いに用いた水の一部を湿式灰
出装置に供給することができる、という利点もある。こ
の構成によれば、灰出装置の水のレベルを一定に保つこ
とができる。押出される燃焼残さと共に常に水が運び出
されるので、灰出装置の水のレベルは低下し、その水の
レベルをどのような場合も最も高いレベルに保つ必要が
ある。すすぎ洗いに用いた水は無視できる量のカルシウ
ム及び硫黄しか含有していないので、パイプやノズルを
詰まらせる恐れがない。
【0033】第2の群の発明による第2の手順によれ
ば、第1分離工程がなされた後、仮に主分級物が(通
常、スクラップ金属が多く含まれる)多量のオーバサイ
ズ分級物を含んでいても、本発明のさらに他の実施態様
による機械的分離工程において、このようなオーバーサ
イズの粗分級物をさらに分離する。なお、金属は磁選機
で除去する。
【0034】第2の群の発明の実施の形態において、一
例として超微小分級物の粒径は、2mm未満の範囲、微
小分級物の粒径は2mm以上、8mm未満の範囲、粗分
級物の粒径は8mm以上、32mm未満の範囲、そし
て、オーバサイズ分級物の粒径を32mm以上の範囲に
規定する。これらの値は本発明を理解するためのガイド
ラインの役割を果たすものである。なお、各分級物が無
視できる量のより微細な副次的分級物を含むことは明ら
かである。
【0035】通常、灰出装置から直接供給する例えば8
mm未満程度の粒径を有する微小分級物は好ましくない
特性を有しているので、好ましくは、燃焼プロセスに戻
されるべきである。第2の手順において、それらの微小
分級物に匹敵する粒径を有する粉砕された主分級物を生
成するが、その粉砕された主分級物は極めて好ましい性
状を有し、土木材料として用いられる。
【0036】例えば、第2の手順において、第1の粗分
離工程における分離粒径を32mmとし、その以上の粒
径を有するオーバサイズ分級物が分離された場合、残り
の燃焼残さは、例えば、分離粒径を8mmに設定した第
2機械的分離工程においてさらに分離され、8mm未満
のすべての燃焼残さの部分を燃焼プロセスに戻すとよ
い。
【0037】可能な限り大きいリサイクル用の分級物を
得るために、第2の群の発明のさらに他の実施態様によ
れば、主分級物から分離された粗分級物はオーバサイズ
分級物の粉砕工程(クラッシャー、さく岩機等によるも
の)によって生じた粉砕燃焼残さと混合されるとよい。
この場合、リサイクル用としては望ましくない粒径の粒
子、具体的には、燃焼プロセスに戻されるべき粒径の粒
子が粉砕によって生じているので、上記の混合によって
得られる第1混合分級物に機械的な分離を施し、望まし
くない粒径の粒子を取り除くとよい。
【0038】道路工事の土台の特定の用途に用いられる
場合、燃焼残さに成形性が必要とされる場合がある。こ
のような特性は、(前述したように、例えば2mm以
上、8mm未満の粒径を有する)微小分級物を含まない
限り、達成することができない。このような理由から、
必要とされる微小分級物を意図的に得るために、粗分級
物の一部を粉砕するとよい。上記の粒径の微小分級物は
ある割合で含まれていればよい。好ましくは、約30%
の粗分級物が粉砕工程において粉砕されればよい。得ら
れた微小分級物及び超微小分級物を粗分級物と混合し、
第2混合分級物を形成する。道路工事用の燃焼残さとし
ては、好ましくは、混合分級物の70%が粗分級物であ
るとよい。
【0039】この第2混合分級物において、大半を占め
る粒径は8mmよりも大きく、経験から、このような成
分がリサイクルに必要な性状を有していることが判明し
ている。しかし、わずかな量の2mm以上、8mm未満
の粒径も、道路工事用の残さの上記の成形性を確保する
ために必要である。
【0040】第2の群の発明のさらに他の実施態様によ
れば、第2混合分級物を湿式灰出装置からの水によって
洗浄し、第1混合分級物を離脱する。この場合、特に多
くの汚染物が含まれている可能性が高い2mm未満の粒
子部分をリサイクル用の残さから確実に離脱させること
ができる。
【0041】この洗浄水を、好ましくは、前述したよう
に、湿式灰出装置に搬送するとよい。このように水を戻
すことによって、新鮮水の消費を可能な限り少なくする
ことができる。
【0042】分離された金属を、付着している燃焼残さ
を洗い流すために、灰出装置からの水を用いて洗浄する
とよい。好ましくは、分級物の機械的な分離は篩選別に
よって行われるとよい。
【0043】可溶性重金属用沈殿剤を灰出装置内の水に
添加することによって、リサイクルに利用する燃焼残さ
の性状を著しく向上させることができる。具体的には、
沈殿剤の添加によって、重金属を分離することができ
る。
【0044】第3の群の発明に係る燃焼プラントで生成
された燃焼残さを処理する方法 上記の目的は、燃料の組成に応じて2つの異なった手法
に基づいて以下に説明する第3の群の発明の方法によっ
て達成される。
【0045】第1の手法によれば、燃焼残さが主燃焼帯
の燃料床で予め焼結及び/又は溶解されて主灰にされる
ように燃焼制御システムを作動させ、生成した残さのす
べてを湿式灰出装置内で急冷し、次いで、湿式灰出装置
から外部に取出し、湿式灰出装置から取出した湿潤状態
の燃焼残さを、まず、機械的分離工程によって2つの分
級物に分離し、次いで、本質的に粗分級物及びオーバサ
イズ分級物からなる主分級物を湿式灰出装置から抜き出
した水によって洗浄し、燃焼残さに付着する微小粒子部
分を分離し、洗浄水を洗浄工程中に離脱した微小粒子部
分と共に湿式灰出装置に搬送することを特徴とする。
【0046】この第1の手法は、リサイクル可能な主分
級物が洗浄によって洗い流せる無視できる程度の汚染
物、例えば、塩類又は重金属を含んでいる場合に有用で
ある。
【0047】第3の群の発明は、主に2つの技術的特徴
を有している。第1の技術的特徴は燃焼制御システムを
含み、第2の技術的特徴は燃焼プロセスによって生成さ
れた残さの機械的な処理を含む。この内、第2の技術的
特徴は、燃料組成に依存して2つの異なる手法を含んで
いる。
【0048】第1の技術的特徴に含まれる燃焼制御は、
残さの機械的な処理に関する以下の2つの手法の両方に
共通であり、焼結又は溶融を主燃焼域における火格子上
で生じさせ、焼結又は溶融していない燃焼残さを戻すこ
とによって、必要なレベルの焼結及び/又は溶融を2度
又は3度の循環によって達成するように行われる火格子
上での燃焼プロセスに基づいている。
【0049】「完全焼結主灰」という用語は、例えば8
mm以上の粒径を代表的に有する焼結及び/又は溶融に
よる塊状物からなる材料を意味している。これらの塊状
物は全体的な溶融又は表面の溶融によって塊状になった
廃棄物から得られた燃焼残さからなる。
【0050】焼結及び/又は溶融による塊状物は焼結又
は溶融中のガスの離脱による多孔構造を有しているとよ
い。完全焼結主灰の多孔性は、燃料床における溶融灰の
温度が十分に低い粘度をもたらすに十分なほど高くな
く、ガラス製造において公知の脱気泡プロセスと類似の
プロセスによってガスの気泡が離脱した後に孔が残ると
いう現象による。この多孔性という点において、完全焼
結主灰は、耐火物がライニングされた坩堝炉又は他の溶
融ユニットを用いる下流の高温処理法によって得られる
ガラス化によって特徴付けられた主灰と異なる。
【0051】なお、燃焼プロセスによって実質的に影響
されずに火格子上を通過したガラス又は金属のような廃
棄物成分は、厳密には、燃料床において溶融又は焼結の
いずれもなされていないが、完全焼結主灰はこのような
ガラスや金属を含んでいてもよい。これらの成分は後燃
焼及び溶出の危険性のある汚染物の防止に関して必要不
可欠の特性を有している。
【0052】文献(前出ヘンメリー)に、「焼結」は溶
融及び凝固の特殊な場合であると記載されている。した
がって、「粒子の表面溶融又は粒子の相互的な溶融」と
いう意味で以下の説明に用いられる「焼結」という用語
は、一般的な科学的解釈から外れる場合がある。完全焼
結主灰の塊状物は完全に溶融されていてもよいし又は部
分的に溶融されていてもよい。
【0053】焼結及び/又は溶融されていない主灰成分
を残留主灰と規定する。残留主灰は、完全焼結主灰と比
較して、粒径が小さく、強熱減量が高く、また溶出の危
険性のある汚染物の含有率が高いという点に特徴があ
る。
【0054】本発明は、これまで考慮されたことのな
い、主燃焼域の燃料床においてすでに燃焼残さを焼結及
び/又は溶融する点に主眼点が置かれている。実際上の
問題として、もし個々の燃焼用火格子棒間又は火格子の
移動部間に液状の主灰が生成すると、燃焼用火格子に著
しい悪影響を及ぼす。この理由から、これまで、火格子
上の主灰の溶融は避けられ、主灰の融点が燃料床に達し
ないように注意が払われていた。
【0055】第3の群の発明の方法による焼結及び/又
は溶融プロセスは燃料床の上側域においてなされる。そ
の理由は、火炎の輻射によって上側から最も大きい熱衝
撃が加わり、火格子上に直接置かれている材料の温度
は、燃料床の頂部におけるよりも(相対的な意味におい
て)冷媒となる下方からの加熱用空気によって低くなる
からである。このような燃焼調整がなされるとき、すべ
ての燃焼残さが必要不可欠な性状を有する完全焼結主灰
に変換されるわけではないので、完全焼結主灰の特性を
有しない燃焼残さは燃焼プロセスに再び戻される。
【0056】焼結及び/又は溶融プロセスを燃料床にお
いて達成するのに付加的な外部エネルギー源は必要では
ない。得られる主灰の性状は、当業者に公知の下流側に
おける溶融及びガラス化を達成する高熱プロセスによっ
て得られる主灰の性状に極めて類似している。これらの
高熱プロセスには、回転窯、るつぼ炉、及び溶融室のよ
うなユニットが用いられる。しかし、このような公知の
方法の欠点は非常に複雑な付加的なユニットを必要と
し、また高エネルギーが消費される点にある。第3の群
の発明は、このような問題を解消して、公知の方法によ
って得られる主灰の性状にほぼ類似の性状を有する主灰
を生成することができる。
【0057】機械的処理に関する上記の第1の手法にお
いては、湿式灰出装置における水を循環させることによ
って、大量の新鮮水を用いることなく、良好な性状を有
する主分級物を洗浄して、微小粒子部分を離脱させるこ
とができる。経験によって、燃焼残さに付着する微小粒
子部分は主分級物の性状に悪影響を及ぼすことがわかっ
ている。このように微小粒子部分が洗い流された燃焼残
さは良好な性状を有し、リサイクル用の主灰として有効
に用いられる。
【0058】洗浄によって洗い流せる、例えば、塩類又
は重金属のような汚染物を多く含む燃焼残さの処理に適
した第2の手法は、燃焼残さを主燃焼帯の燃料床で予め
焼結及び/又は溶解して主灰にされるように燃焼制御シ
ステムを作動し、生成した残さのすべてを湿式灰出装置
内で急冷し、次いで、湿式灰出装置から外部に取出し、
湿式灰出装置から取出した湿潤状態の燃焼残さを、ま
ず、機械的分離工程によって2つの分級物に分離し、次
いで、(本質的に粗分級物及びオーバサイズ分級物から
なる分離された主分級物を粉砕工程によって粉砕し、そ
の後、湿式灰出装置から抜き出された水によって洗浄
し)、洗浄水を洗浄工程中に離脱した微小粒子部分と共
に湿式灰出装置に搬送することを特徴とする方法によっ
て達成される。この構成によれば、主分級物を粉砕する
ことによって、燃焼残さ内の大きな粒子に捕獲されてい
た汚染物が後続の洗浄工程によって洗い流され、リサイ
クル可能な主分級物から分離される。このように、大量
の残さを、それらの残さには多くの汚染物が含まれてい
るにもかかわらず、後続の洗浄工程において、汚染物を
洗い流すための大規模の洗浄を行うことなく、微小粒子
部分のみを離脱させて、リサイクル可能な主灰を得るこ
とができる。
【0059】なお、上記の第2の手法においても、その
機械的処理の前に、本発明による第1の技術的特徴に含
まれる燃焼制御が実施される。
【0060】本発明の方法による燃焼制御システムの極
めて好ましい一実施の形態によれば、下方からの加熱用
空気の酸素は、その含有量が約25〜40体積%になる
ように、好適には廃棄物等の質(ごみ質)に応じて25
〜35体積%に富化される。また、さらに好ましい一態
様によれば、下方からの加熱部を約100℃〜400℃
に予熱する。これらの形態は、状況に応じて、単独に適
用されてもよいし、また、組み合わせて適用されてもよ
い。好ましくは、燃料特性の関数である燃料床(典型的
にはごみ層)の温度を、1000℃〜1400℃に設定
するとよい。
【0061】燃焼残さを焼結及び/又は溶融主灰に変換
させる好ましい条件を達成するために、種々の形態で行
われる燃焼制御を、いずれも、燃焼残さのある割合(燃
焼残さの総量の25〜75重量%)が完全焼結主灰にな
るように、設定するとよい。この構成によれば、主燃焼
帯における燃料床に溶融灰を包囲するのに十分な量の非
溶融材料が存在するので、火格子の機械的な部分に悪影
響を及ぼすことがない。
【0062】本発明によるさらに好ましい一実施の形態
によれば、飛灰は燃焼プロセスに戻される。この飛灰を
燃焼ガスと共に燃料床から離脱して、上記ボイラーを介
して下流側の煙道フィルターに導く。
【0063】第3の群の発明の第2の技術的特徴、すな
わち、2つの手法を含む燃焼残さの機械的処理は以下の
ようになされる。
【0064】第3の群の発明による一実施の形態によれ
ば、機械的な分離処理中に生じた超微小分級物及び微小
分級物を燃焼プロセスに搬送する。これらの分級物には
再び燃焼プロセスが施され、溶解及び焼結がなされる。
【0065】このような手法によって、最初に述べた従
来技術の手順(すべての燃焼残さが、仮に好ましくない
性状を有する少量の残さが含まれていても、リサイクル
用の燃焼残さとして搬出される)の欠点を解消すること
ができる。また、2番目に述べた従来技術の方法と比較
して、煤塵の発生及び炉の密封(空気の巻き込み)に関
する欠点を解消することができる。さらに、好ましくな
い性状を有する超微小分級物と微小分級物を燃焼プロセ
スに戻すことによって、そのように戻された微小粒子部
分は、第1回目の戻し又はさらに繰り返される戻しのい
ずれかによって塊状化して、好ましい性状を有する燃焼
残さに変換される可能性があるので、リサイクル利用さ
れる燃焼残さの割合をさらに高めることができる。2番
目に述べた従来技術の方法は、燃焼プロセスに戻す工程
がないので、このような利点を得ることができない。
【0066】第3の群の発明のさらに他の実施の形態に
よれば、湿式灰出装置からの水によって予洗浄された主
分級物を新鮮水によってすすぎ洗いし、比較的多量の汚
染物を伴なう灰出装置からの水を除去することによっ
て、燃焼残さ/焼結主灰の性状をさらに改善することが
できる。粗分級物のすすぎ洗いに新鮮水を用いるので、
そのすすぎ洗いに用いた水は含有汚染物の量が少なく、
その水の少なくとも一部を予洗浄することなく、煙道ガ
ス洗浄システムに供給することができる。さらに、すす
ぎ洗いに用いた水の少なくとも一部を湿式灰出装置に供
給することができる、という利点もある。この構成によ
れば、灰出装置の水のレベルを一定に保つことができ
る。押出される燃焼残さと共に常に水が運び出されるの
で、灰出装置の水のレベルは低下し、その水のレベルを
どのような場合も最も高いレベルに保つ必要がある。す
すぎ洗いに用いた水は無視できる量のカルシウム及び硫
黄しか含有していないので、パイプやノズルを詰まらせ
るおそれがない。
【0067】本発明による機械的処理の第2の手法にお
いて、第1分離工程がなされた後、仮に主分級物が(通
常、スクラップ金属が多く含まれる)多量のオーバサイ
ズ分級物を含んでいても、本発明のさらに他の実施の形
態による機械的分離工程において、粗分級物はさらに分
離される。金属の分離は、磁選機によって行う。
【0068】第3の群の発明に係る実施の形態におい
て、例えば超微小分級物の粒径は、2mm未満の範囲、
微小分級物の粒径は2mm以上、8mm未満の範囲、粗
分級物の粒径は8mm以上、32mm未満の範囲、そし
て、オーバサイズ分級物の粒径は32mm以上の範囲に
規定される。これらの値は本発明を理解するためのガイ
ドラインの役割を果たすものである。なお、各分級物が
無視できる量のより微細な副次的分級物を含むことは明
らかである。灰出装置から直接供給される2mm以上、
8mm未満の粒径を有する微小分級物は、好ましくは、
燃焼プロセスに戻されるべき燃焼残さの部分である。一
方、第2の手法による粉砕手順によって得られた主灰の
粒度分布に含まれる微小粒子部分の粒径は灰出装置から
直接供給される微小分級物の粒径に匹敵するが、この微
小粒子部分はリサイクルに適した好ましい性状を有して
いる。したがって、この粉砕された主灰における微小粒
子部分は、高性状微小分級物と呼ばれる。
【0069】例えば、第2の手法において、第1の粗分
離工程における分離粒径を32mmとし、その以上の粒
径を有するオーバサイズ分級物が分離された場合、残り
の燃焼残さを、例えば、分離粒径を8mmに設定した第
2機械的分離工程においてさらに分離し、8mm未満の
すべての燃焼残さの部分を燃焼プロセスに戻すとよい。
【0070】機械的分離装置が大きなスクラップ金属に
よって損傷されるのを防ぐために、主分級物から金属を
分離するとよい。
【0071】アンダーサイズ、すなわち、32mm未満
の粗分級物を含む主分級物から、大きなスクラップ金属
のみならず他の金属部分を離脱する。このような金属部
分は別のリサイクルプロセスに用いることができる。
【0072】生成される燃焼残さが利用されるリサイク
ルの手順と種類によっては、金属をオーバサイズ分級物
と粗分級物から個別に離脱するとよい。
【0073】燃焼残さが道路工事に利用される場合、例
えば、道路工事に適さない32mmよりも大きい金属部
分を取り除いた後、オーバサイズ分級物をさらに粉砕工
程において粉砕するとよい。
【0074】第2手法において、可能な限り大きいリサ
イクル用の分級物を得るために、第3の群の発明のさら
に他の実施態様によれば、主分級物から分離された粗分
級物をオーバサイズ分級物の粉砕工程によって生じた粉
砕燃焼残さと混合し、第1混合分級物を形成するとよ
い。この場合、リサイクル用として望ましくない粒径の
粒子、具体的には、燃焼プロセスに戻されるべき粒径の
粒子が粉砕によって生じているので、上記の第1混合分
級物に機械的な分離を施し、望ましくない粒径の粒子を
取り除くとよい。
【0075】道路工事の特定の用途に用いられる場合、
燃焼残さに成形性が必要とされる場合がある。このよう
な特性は、(前述したように、2mm以上、8mm未満
の粒径を有する)微小分級物を含まない限り、達成する
ことができない。このような理由から、必要とされる微
小分級物を意図的に生成するために、粗分級物の一部を
粉砕するとよい。上記の粒径の微小分級物はある割合で
含まれていればよい。好ましくは、約30重量%の粗分
級物を粉砕工程において粉砕すればよい。得られた微細
分級物及び超微小分級物を粗分級物と混合し、第2混合
分級物を形成する。道路工事用の燃焼残さとしては、好
ましくは、混合分級物の70重量%が粗分級物であると
よい。
【0076】この第2混合分級物において、大半を占め
る粒径は8mmよりも大きく、経験から、このような成
分がリサイクルに必要な性状を有していることが判明し
ている。しかし、わずかな量の2mm以上、8mm未満
の粒径も、道路工事用の残さの上記の成形性を確保する
ために必要である。
【0077】第3の群の発明のさらに他の実施態様によ
れば、第2混合分級物を湿式灰出装置からの水によって
洗浄し、第1混合分級物を離脱する。この場合、特に多
くの汚染物が含まれている可能性が高い2mm未満の粒
子部分をリサイクル用の残さから確実に離脱させること
ができる。
【0078】この洗浄水を、好ましくは、前述したよう
に、湿式灰出装置に搬送するとよい。このように水を戻
すことによって、新鮮水の消費を可能な限り少なくする
ことができる。
【0079】分離された金属は、付着している燃焼残さ
を洗い流すために、灰出装置からの水を用いて洗浄され
るとよい。好ましくは、分級物の機械的な分離は篩選別
によって行うとよい。
【0080】可溶性重金属用沈殿剤を灰出装置内の水に
添加することによって、リサイクルに利用される燃焼残
さの性状を著しく向上させることができる。具体的に
は、沈殿剤の添加によって、重金属を分離することがで
きる。
【0081】
【発明の実施の形態】以下に第1の群〜第3の群に係る
本発明の実施の形態を添付図面について説明する。な
お、以下で使用される重量、%等の具体的値(量)は、
あくまで実施の形態を説明するために例示したものであ
り、これらの値(量)に本発明が限定して解釈されるも
のではない。
【0082】図1、2は、第1の群の発明に係る方法を
例示した2つの作業系統図である。これらに基づいて、
第1の群の発明をさらに詳細に説明する。図1及び図2
に示す方法において、220kgの灰分を有する100
0kgの廃棄物(図中ブロック100)を一括燃焼シス
テムに供給し、燃焼残さの25―75重量%が完全焼結
主灰になるように燃焼する(ブロック102)。総量3
00kgの燃焼残さが得られる。これらの残さが湿式灰
出装置内に落下し(ブロック104)、急冷され、次い
で、押出される(ブロック106)。篩選別及び必要に
応じて洗浄工程を含む分離プロセス(ブロック108)
によって、200kgの完全焼結主灰が分離され(ブロ
ック110)、再生用主灰とされる(ブロック11
2)。焼結されていない100kgの燃焼残さ(ブロッ
ク114)は燃焼プロセスに戻される。煙道ガスと共に
炉から離脱した飛灰の重量は20kgであり、この飛灰
は煙道フィルター内で回収され(ブロック116)、ま
たボイラー管の洗浄によって回収される(ブロック11
8)。回収された飛灰は別の廃棄処分経路に搬送される
(ブロック120)。
【0083】図2に示される方法において、310kg
の燃焼残さが湿式灰出装置に搬送され、また、10kg
の飛灰が燃焼プロセスに戻される。それ以外は図1に示
される方法と同じである。したがって、図1と同様のブ
ロックに同様の参照番号を付している。
【0084】次に、第2の群の発明に係る方法に関し、
その実施の形態を図3〜6の作業系統図に基づいて説明
する。図3に示されているように、220kgの灰分を
有する1000kgの廃棄物(ブロック300)を火格
子式システム(ブロック302)に供給し、次いで、燃
焼する。その燃焼によって、800kgの煙道ガス(ブ
ロック301)と300kgの燃焼残さが生じる。残さ
は湿式灰出装置(ブロック304)に供給され、加湿に
よって、315kgの燃焼残さすなわち主灰(ブロック
306)を取出す。この取出された残さに機械的分離、
ここでは、粒径8mmの粒子を通過させる篩選別を施す
(ブロック308)。このプロセスによって、215k
gの燃焼残さすなわち主灰が8mmよりも大きい粒径を
有する主分級物(ブロック310)と、約100kgの
8mm未満の微小及び超微小分級物(ブロック312)
に分離する。粗分級物とオーバサイズ分級物からなる8
mmよりも大きい粒径を有する主灰に加湿処理(ブロッ
ク314)を施す。このプロセスにおいて、湿式灰出装
置から取出された1000リットルの水が加えられ、主
灰を洗浄し、15kgの8mm未満の粒径の微小物が洗
い流される。実際には、8mm以下の分級物を通過させ
る篩上で主灰を洗浄する。主灰の洗浄に用いた水を微小
分級物及び超微小分級物と共に湿式灰出装置に戻す。洗
浄された主灰を取出し、例えば、道路工事などのリサイ
クルプロセスに用いる(ブロック316)。また、篩選
別によって取り除かれた約100kgの微小分級物は、
通常、焼結を再び行うために、火格子式システムに戻
す。ただし、微小分級物は他のプロセスに用いてもよい
(ブロック318)。なお、燃焼残さを湿式灰出装置か
ら取出す時に水を伴なうので、40リットルの補充水す
なわち新鮮な水を湿式灰出装置における水の不足を補充
するために追加する。
【0085】上記のプロセスは図4に示されるように変
更してもよい。この変更した実施の形態において、8m
mよりも大きい粒径を有する主分級物の加湿処理に続い
て、新鮮水によるすすぎ洗いが行われる。具体的には、
湿式灰出装置からの水を用いる加湿処理によって混入さ
れた成分を除去するために、200kgの主分級物に8
0リットルの新鮮水(ブロック320)を添加する(ブ
ロック322)。このすすぎ洗いの水の40リットルは
煙道ガスの洗浄又は他の廃棄処理に用いられ、他の40
リットルは湿式灰出装置に戻されて消費された水の不足
を補充する。このようにして洗浄した主灰は他のリサイ
クルプロセスに導入することができる。
【0086】図5に第2の群の発明のプロセスの他の形
態を示す。この変更した実施の形態において、220k
gの灰分を有する1000kgの廃棄物(ブロック50
0)を火格子式システムに供給する(ブロック50
2)。燃焼プロセスによって、800kgの煙道ガス
(ブロック504)と320kgの燃焼残さが生じる。
燃焼残さを湿式灰出装置(ブロック506)に供給す
る。336kgの燃焼残さを湿式灰出装置から取出す。
この重量の増加は、主灰からの微小粒子、すなわち、湿
式灰出装置に戻された主灰洗浄水に含まれる微小粒子に
よる。消費される水の不足を補充するために、40リッ
トルの水を湿式灰出装置に加える。336kgの主灰す
なわち燃焼残さを、32mmの粒径を有する分級物を通
過させる濾過器に搬送する(ブロック508)。32m
mよりも大きい粒径を有するオーバサイズ分級物を最初
に金属分離機(ブロック510)に搬送する。金属が分
離された主灰を、約8mmの粒径を有する主灰を生成す
る粉砕機(ブロック512)に搬送する。粉砕された主
灰を、8mmの粒径を有する分級物を通過させる他の濾
過器(ブロック514)に搬送する。100kgの8m
m未満の粒径を有する主灰すなわち燃焼残さをこの機械
的分離処理によって取り除き、この取り除いた微小な主
灰を好ましくは火格子式システムに戻す。主灰は、廃棄
又はさらに処理される(ブロック515)。残った粗い
粒径の残さを金属分離機(ブロック516)に搬送す
る。この金属分離機によって取り除かれた金属部分と上
述の金属分離工程によって分離された金属部分を集め、
加湿処理を施す。この加湿処理によって、金属部分に付
着する主灰の粒子が洗い流される(ブロック518)。
その結果、20kgのリサイクルプロセス(ブロック5
20)に利用される鉄及び非鉄金属が得られる。金属が
除去された主灰すなわち粗分級物(粒径:8−32m
m)(ブロック522)の重量は215kgである。こ
の内、60kgの粗分級物が粉砕機(ブロック524)
に搬送され、2mmよりも大きい粒径に粉砕される。粉
砕工程の後、粉砕された分級物を155kgの未粉砕の
粗分級物に混合し、その混合物を2mmの粒径を有する
分級物を通過させる濾過機を用いて加湿処理する(ブロ
ック526)。加湿処理に必要な1000リットルの洗
浄水は湿式灰出装置から供給する。この加湿処理によっ
て、155kgの8以上、32mm未満の粒径を有する
主灰と45kgの2以上、8mm未満の範囲の粒径を有
する微小分級物が得られる。これら2種類の分級物はリ
サイクルプロセスに用いられる。すなわち、土木材料、
道路補助基層に用いる(ブロック528)。一方、加湿
処理によって取り除かれた2mm未満の粒径を有する微
小分級物を湿式灰出装置に戻す。
【0087】図6の作業系統図は、可溶性重金属用沈殿
剤を用いる、図3に示す実施の形態の基本的な変更形態
を示している。この沈殿剤は、湿式灰出装置の水におけ
る鉛の濃度を通常のレベルである2mg/Lから0.0
5mg/Lに低減させるために、湿式灰出装置に投入され
る(ブロック326)。この沈殿剤によって、200k
gの主灰を加湿させる約20リットルの主灰水中の溶解
している鉛を1mgに低減させる。400gの鉛が燃焼
処理(ブロック302)によって生成された煙道ガスに
捕捉される。8mmの粒径を有する分級物を通過させる
篩を用いる機械的分離プロセス(ブロック308)にお
いて、400gの鉛のうち、200gの鉛が洗浄の後リ
サイクルプロセスに送られる200kgの主灰(ブロッ
ク310)中に残留し、一方、200gの鉛が8mmよ
りも小さい粒径を有する微小分級物(ブロック312)
と共に火格子式システム(ブロック302)に戻され
る。
【0088】さらに、第3の群の発明に係る方法につい
て、その実施の形態を、図7〜図10に基づいて、さら
に詳細に説明する。図7に示されているように、220
kgの灰分を有する1000kgの廃棄物(ブロック7
00)が火格子式システム(ブロック702)に供給さ
れ、生成された25−75重量%の燃焼残さが完全焼結
主灰に変換されるように燃焼される。その燃焼によっ
て、800kgの煙道ガス(ブロック704)と300
kgの燃焼残さが生じる。残さは湿式灰出装置(ブロッ
ク706)に供給され、加湿によって、315kgの燃
焼残さすなわち主灰が取出される(ブロック708)。
この取出された残さに機械的分離、ここでは、粒径8m
mの粒子を通過させる篩選別が施される(ブロック71
0)。このプロセスによって、215kgの燃焼残さす
なわち主灰が8mmよりも大きい粒径を有する主分級物
(ブロック712)と、約100kgの8mm未満の微
小及び超微小分級物(ブロック714)に分離される。
粗分級物とオーバサイズ分級物からなる8mmよりも大
きい粒径を有する主灰に加湿処理(ブロック716)が
施される。このプロセスにおいて、湿式灰出装置から取
出された1000リットルの水が加えられ、主灰を洗浄
し、15kgの8mm未満の粒径の微小物が洗い流され
る。実際には、8mm以下の分級物を通過させる濾過機
を用いて主灰を洗浄する。主灰の洗浄に用いた水は微小
分級物及び超微小分級物と共に湿式灰出装置に戻され
る。洗浄された主灰は取出され、例えば、道路工事など
のリサイクルプロセスに用いられる(ブロック71
8)。また、篩選別によって取り除かれた約100kg
の微小分級物は、通常、焼結を再び行うために、火格子
式システムに戻される。ただし、微小分級物は他のプロ
セスに用いられてもよい(ブロック720)。なお、燃
焼残さが湿式灰出装置から取出されるときに水を伴なう
ので、40リットルの補充水すなわち新鮮な水が湿式灰
出装置における水の不足を補充するために追加される。
【0089】上記のプロセスは図8に示されるように変
更されてもよい。この実施の形態において、8mmより
も大きい粒径を有する主分級物の加湿処理に続いて、新
鮮水(ブロック722)によるすすぎ洗い(ブロック7
24)ブロックが行われる。具体的には、湿式灰出装置
からの水を用いる加湿処理によって混入された成分を除
去するために、200kgの主分級物に80リットルの
新鮮水が添加される。このすすぎ洗いの水の40リット
ルは煙道ガスの洗浄(ブロック726)又は他の廃棄処
理に用いられ、他の40リットルは湿式灰出装置に戻さ
れて消費された水の不足を補充する。このようにして戦
場された主灰は他のリサイクルプロセスに導入させるこ
とができる。
【0090】図9は、第3の群の発明のプロセスの他の
実施の形態を示す。この実施の形態において、220k
gの灰分を有する1000kgの廃棄物(ブロック90
0)が火格子式システム(ブロック902)に供給され
る。燃焼によって、800kgの煙道ガス(ブロック9
04)と320kgの燃焼残さが生じる。燃焼残さは湿
式灰出装置(ブロック906)に供給される。336k
gの燃焼残さが湿式灰出装置から取出される。この重量
の増加は、湿式灰出装置に戻された主灰洗浄水に含まれ
る微小粒子による。消費される水の不足を補充するため
に、40リットルの水が湿式灰出装置に加えられる。3
36kgの主灰すなわち燃焼残さが、32mmの粒径を
有する分級物を通過させる濾過器(ブロック908)に
搬送される。32mmよりも大きい粒径を有するオーバ
サイズ分級物が最初に金属分離機(ブロック910)に
搬送される。金属が分離された主灰は、約8mmの粒径
を有する主灰を生成する粉砕機(ブロック912)に搬
送される。粉砕された主灰は、8mmの粒径を有する分
級物を通過させる他の濾過器(ブロック914)に搬送
される。100kgの8mm未満の粒径を有する主灰す
なわち燃焼残さがこの機械的分離処理によって取り除か
れ、この取り除かれた微小な主灰は好ましくは火格子式
システムに戻される。または、廃棄処理又はさらに処理
される(ブロック915)。残った粗い粒径の残さは金
属分離機(ブロック916)に搬送される。この金属分
離機によって取り除かれた金属部分と上述の金属分離工
程によって分離された金属部分は集められ、加湿処理
(ブロック918)が施される。この加湿処理によっ
て、金属部分に付着する主灰の粒子が洗い流される。そ
の結果、20kgのリサイクルプロセスに利用される鉄
及び非鉄金属が得られる(ブロック920)。金属が除
去された主灰すなわち粗分級物(粒径:8以上、32m
m未満)(ブロック922)の重量は215kgであ
る。この内、60kgの粗分級物が粉砕機(ブロック9
24)に搬送され、2mmよりも大きい粒径に粉砕され
る。粉砕工程の後、粉砕された分級物は155kgの未
粉砕の粗分級物に混合され、その混合物が2mmの粒径
を有する分級物を通過させる濾過機によって加湿処理さ
れる(ブロック926)。加湿処理に必要な1000リ
ットルの洗浄水は湿式灰出装置から供給される。この加
湿処理によって、155kgの8以上、32mm未満の
粒径を有する主灰と45kgの2以上、8mm未満の範
囲の粒径を有する微小分級物が得られる。これら2種類
の分級物はリサイクルプロセスに用いられる(ブロック
928)。一方、加湿処理によって取り除かれた2mm
未満の粒径を有する微小分級物は湿式灰出装置に戻され
る。
【0091】図10の作業系統図は、可溶性重金属用沈
殿剤を用いる、図7に示す実施の形態の基本的な実施の
形態を示している。この沈殿剤は、湿式灰出装置の水に
おける鉛の濃度を通常のレベルである2mg/Lから
0.05mg/Lに低減させるために、湿式灰出装置に投
入される(ブロック728)。この沈殿剤によって、2
00kgの主灰を加湿させる約20リットルの主灰水中
の溶解している鉛を1mgに低減させる。400gの鉛
が燃焼処理(ブロック702)によって生成された煙道ガ
ス(ブロック702)に捕捉される。8mmの粒径を有
する分級物を通過させる篩を用いる機械的分離プロセス
(ブロック710)において、400gの鉛のうち、2
00gの鉛が洗浄の後リサイクルプロセスに送られる2
00kgの主灰(ブロック712)中に残留し、一方、
200gの鉛が8mmよりも小さい粒径を有する微小分
級物(ブロック714)と共に火格子式システム(ブロ
ック706)に戻される。
【0092】
【発明の効果】本発明のうち、第1の群の発明によれ
ば、必要な性状を有する完全焼結主灰が下流の溶融又は
ガラス化ユニットを用いることなく得られるように燃焼
プロセスを調整することができる方法が提供される。ま
た、本発明のうち、第2の群の発明によれば、良好な主
灰分級物を分離することができ、煤塵の発生及び炉から
の空気の巻き込みに関連する問題を解消することがで
き、さらに水の消費を低減させることができる方法が提
供される。またさらに、本発明のうち、第3の群の発明
によれば、必要な性状を有する完全焼結主灰が下流の溶
融又はガラス化ユニットを用いずに得られるように燃焼
プロセスを調整し、最小限の装置を用いて、煤塵の発生
や炉からの空気巻き込みに関連する問題などの欠点を解
消し、さらに、水の消費も低減させることができる方法
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の群の発明に係る方法について、その実施
の形態を説明する作業系統図である。
【図2】第1の群の発明に係る方法について、他の実施
の形態を説明する作業系統図である。
【図3】第2の群の発明に係る方法について、その実施
の形態を説明する作業系統図である。
【図4】第2の群の発明に係る方法について、他の実施
の形態を説明する作業系統図である。
【図5】第2の群の発明に係る方法について、さらに他
の実施の形態を説明する作業系統図である。
【図6】第2の群の発明に係る方法について、さらに他
の実施の形態を説明する作業系統図である。
【図7】第3の群の発明に係る方法について、その実施
の形態を説明する作業系統図である。
【図8】第3の群の発明に係る方法について、他の実施
の形態を説明する作業系統図である。
【図9】第3の群の発明に係る方法について、さらに他
の実施の形態を説明する作業系統図である。
【図10】第3の群の発明に係る方法について、さらに
他の実施の形態を説明する作業系統図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田熊 昌夫 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 倉西 実 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 吉良 雅治 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 ヨハネス・マルチン ドイツ連邦共和国,デー―81929 ミュン ヘン,イナ―ザイデル―ボーゲン 62 (72)発明者 オリヴァー・ゴールケ ドイツ連邦共和国,デー―81377 ミュン ヘン,エールヴァルダーシュトラーセ 114 (72)発明者 ヨアヒム・ホルン ドイツ連邦共和国,デー―83623 ディー トラムスツェル,ツィーゲルシュターデル ヴェーク 5 (72)発明者 ミヒャエル・ブッシュ ドイツ連邦共和国,デー―83026 ローゼ ンハイム,ホイベルクシュトラーセ 62 Fターム(参考) 3K061 AA01 AB03 AC03 DA02 PA06 3K062 DA31 DB01 DB05 3K065 CA01 CA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を燃焼火格子上で燃焼させ、生じた
    燃焼残さの温度を適切な燃焼制御を介して上昇させる燃
    焼プラントで生成された燃焼残さの特性を改善する方法
    において、 燃焼残さを主燃焼帯の燃料床で予め焼結及び/又は溶解
    して主灰とし、かつ溶融又は焼結していない残さを燃焼
    プロセスの終了時に外部に押出し、その後、燃焼プロセ
    スに再び戻すように、燃焼制御システムを作動させるこ
    とを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 燃料を燃焼火格子上で燃焼させ、生じた
    残さを湿式灰出装置で急冷し、次いで上記湿式灰出装置
    から外部に搬送する燃焼プラントで生成された残さを処
    理する方法において、 上記湿式灰出装置から取出された湿潤状態の燃焼残さ
    は、最初、機械的分離工程によって2つの分級物に分離
    され、 本質的に粗分級物及びオーバサイズ分級物からなる主分
    級物は上記湿式灰出装置から抜き出された水によって洗
    浄され、燃焼残さに付着する微小粒子部分が分離され、 洗浄水を上記洗浄工程中に離脱した微小粒子部分と共に
    上記湿式灰出装置に搬送する、 ことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 燃料を燃焼火格子上で燃焼させ、生じた
    残さを湿式灰出装置で急冷し、次いで上記湿式灰出装置
    から外部に搬送する燃焼プラントで生成された残さを処
    理する方法において、 上記湿式灰出装置から取出された湿潤状態の燃焼残さ
    は、最初、機械的分離工程によって2つの分級物に分離
    され、 本質的に粗分級物及びオーバサイズ分級物からなる分離
    された主分級物は粉砕工程によって粉砕され、その後、
    上記湿式灰出装置から抜き出された水によって洗浄さ
    れ、燃焼残さに付着する微小粒子部分が分離され、 洗浄水は上記洗浄工程中に離脱した微小粒子部分と共に
    上記湿式灰出装置に搬送する、 ことを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 燃料を燃焼火格子上で燃焼させ、生じた
    燃焼残さの温度を適切な燃焼制御を介して上昇させる燃
    焼プラントで生成された残さを処理する方法において、 燃焼残さを主燃焼帯の燃料床で予め焼結及び/又は溶解
    して主灰とするように燃焼制御システムを作動し、 生成された残さのすべてを湿式灰出装置内で急冷し、次
    いで、上記湿式灰出装置から外部に取出し、 上記湿式灰出装置から取出した湿潤状態の燃焼残さを、
    まず、機械的分離工程によって2つの分級物に分離し、
    次いで、本質的に粗分級物及びオーバサイズ分級物から
    なる主分級物を上記湿式灰出装置から抜き出された水に
    よって洗浄し、燃焼残さに付着する微小粒子部分を分離
    し、 洗浄水を上記洗浄工程中に離脱した微小粒子部分と共に
    上記湿式灰出装置に搬送する、 ことを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 燃料を燃焼火格子上で燃焼させ、生じた
    燃焼残さの温度を適切な燃焼制御を介して上昇させる燃
    焼プラントで生成された残さを処理する方法において、 燃焼残さを主燃焼帯の燃料床で予め焼結及び/又は溶解
    して主灰とするように燃焼制御システムを作動し、 生成された残さのすべてを湿式灰出装置内で急冷し、次
    いで、上記湿式灰出装置から外部に取出し、 上記湿式灰出装置から取出した湿潤状態の燃焼残さを、
    まず、機械的分離工程によって2つの分級物に分離し、
    次いで、本質的に粗分級物及びオーバサイズ分級物から
    なる分離した主分級物を粉砕工程によって粉砕し、その
    後、上記湿式灰出装置から抜き出した水によって洗浄
    し、 洗浄水を上記洗浄工程中に離脱した微小粒子部分と共に
    上記湿式灰出装置に搬送する、 ことを特徴とする方法。
JP2003042251A 2002-03-27 2003-02-20 燃焼プラントで生成された燃焼残さの特性を改善する方法、及び該残さを処理する方法 Expired - Lifetime JP3795022B2 (ja)

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10213788:9 2002-03-27
DE10213789:7 2002-03-27
DE10213788A DE10213788B4 (de) 2002-03-27 2002-03-27 Verfahren zur Beeinflussung der Eigenschaften von Verbrennungsrückständen aus einer Verbrennungsanlage
DE10213790:0 2002-03-27
DE10213789A DE10213789B4 (de) 2002-03-27 2002-03-27 Verfahren zur Behandlung von Verbrennungsrückständen einer Verbrennungsanlage
DE10213790A DE10213790B4 (de) 2002-03-27 2002-03-27 Verfahren zur Abfallverbrennung in einer Abfallverbrennungsanlage

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006013572A Division JP2006183998A (ja) 2002-03-27 2006-01-23 燃焼プラントで生成された燃焼残さの特性を改善する方法、及び該残さを処理する方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003287217A true JP2003287217A (ja) 2003-10-10
JP3795022B2 JP3795022B2 (ja) 2006-07-12

Family

ID=28457407

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003042251A Expired - Lifetime JP3795022B2 (ja) 2002-03-27 2003-02-20 燃焼プラントで生成された燃焼残さの特性を改善する方法、及び該残さを処理する方法
JP2006013572A Pending JP2006183998A (ja) 2002-03-27 2006-01-23 燃焼プラントで生成された燃焼残さの特性を改善する方法、及び該残さを処理する方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006013572A Pending JP2006183998A (ja) 2002-03-27 2006-01-23 燃焼プラントで生成された燃焼残さの特性を改善する方法、及び該残さを処理する方法

Country Status (7)

Country Link
JP (2) JP3795022B2 (ja)
KR (1) KR100581509B1 (ja)
CN (1) CN1246633C (ja)
HK (2) HK1082457A1 (ja)
MY (1) MY130344A (ja)
SG (2) SG126759A1 (ja)
TW (1) TW571050B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7640872B2 (en) 2004-10-14 2010-01-05 Martin GmbH für Umwelt- und Energietechnik Process for influencing the properties of combustion residue
CN106311456A (zh) * 2016-08-31 2017-01-11 蒋朋钢 一种利用烧结机头灰回收铁精矿和有色金属的方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102788353A (zh) * 2012-08-14 2012-11-21 黄时峰 一种移动式垃圾焚烧炉

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH676116A5 (en) * 1988-03-24 1990-12-14 Ammann U Maschf Ag Gravel substitute prodn. from waste slag - of an incineration plant by water washing and sieving after removing large particles and ferrous material
DE4123277C1 (en) * 1991-07-13 1993-05-27 Rwe Entsorgung Ag, 4300 Essen, De Handling waste combustion slag allowing removal of valuable materials - by reducing raw slag material and then removing dust components and wet sorting to separate light fraction
DE4324796A1 (de) * 1993-07-23 1995-01-26 Abb Research Ltd Verfahren zur Reststoffbehandlung in Müllverbrennungsanlagen
JPH08145324A (ja) * 1994-11-22 1996-06-07 Ube Ind Ltd 産業廃棄物等の溶融処理設備における溶融物からの熱回収装置
EP0862019B1 (de) * 1997-02-28 2003-01-08 Alstom Verfahren und Vorrichtung zur thermischen Behandlung von Flugstäuben aus Rostverbrennungsanlagen
JP2002364824A (ja) * 2001-06-08 2002-12-18 Kobe Steel Ltd ストーカ式焼却炉およびそれによる焼却灰の処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7640872B2 (en) 2004-10-14 2010-01-05 Martin GmbH für Umwelt- und Energietechnik Process for influencing the properties of combustion residue
CN106311456A (zh) * 2016-08-31 2017-01-11 蒋朋钢 一种利用烧结机头灰回收铁精矿和有色金属的方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN1447060A (zh) 2003-10-08
KR100581509B1 (ko) 2006-05-22
JP2006183998A (ja) 2006-07-13
HK1082457A1 (en) 2006-06-09
MY130344A (en) 2007-06-29
HK1057392A1 (en) 2004-04-02
SG126759A1 (en) 2006-11-29
KR20030077981A (ko) 2003-10-04
JP3795022B2 (ja) 2006-07-12
SG101547A1 (en) 2004-01-30
TW571050B (en) 2004-01-11
CN1246633C (zh) 2006-03-22
TW200304535A (en) 2003-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2857358B2 (ja) ゴミ焼却装置からの固体残留物の処理方法、及びその方法を利用する装置
DD272497B5 (de) Verfahren und anlage zur thermischen abfallentsorgung
CA2143403C (en) Process for the simultaneous smelting of dust and incinerator slag
US5996512A (en) System for recycling refuse
US6796251B2 (en) Process for treating incineration residues from an incineration plant
JP4776211B2 (ja) スラグ中の異物除去方法及び装置
CN100352554C (zh) 提高燃烧设备的燃烧残余物性能的方法和残余物处理方法
US6814013B2 (en) Process for treating incineration residues from an incineration plant
JP2003287217A (ja) 燃焼プラントで生成された燃焼残さの特性を改善する方法、及び該残さを処理する方法
JPH08229430A (ja) 塵芥焼却設備からのスラグを処理する方法
EP1076206A1 (en) Method for processing furnace-bottom residue produced in gasification and slagging combustion furnace
JP4008430B2 (ja) 燃焼残さの特性を改善する処理システム及び方法
JP3927917B2 (ja) 廃棄物処理システム
JP3849961B2 (ja) 廃棄物の熱分解溶融処理方法
JP2005131526A (ja) 廃棄物の処理方法
CN113669730A (zh) 危险废物焚烧固态残渣直接高温熔融处理系统及方法
KR19980070884A (ko) 도시 쓰레기 등을 에너지로 재활용하기 위한 설비
JP2999686B2 (ja) 竪型溶融炉を用いた廃棄物の溶融処理方法
KR19980017646A (ko) 수형용융로를 사용한 폐기물의 용융처리방법
JPH11211034A (ja) 廃棄物溶融炉における飛散ダストの減容化方法
JP2002102820A (ja) 廃棄物ガス化溶融ダストの処理方法及びその装置
JP2005164156A (ja) 廃棄物処理システム
JPH0979548A (ja) 廃棄物処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050722

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20051024

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20051031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3795022

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100421

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100421

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100421

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100421

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110421

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140421

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term