JP2003286943A - 電動コンプレッサ - Google Patents

電動コンプレッサ

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JP2003286943A
JP2003286943A JP2002104456A JP2002104456A JP2003286943A JP 2003286943 A JP2003286943 A JP 2003286943A JP 2002104456 A JP2002104456 A JP 2002104456A JP 2002104456 A JP2002104456 A JP 2002104456A JP 2003286943 A JP2003286943 A JP 2003286943A
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power transmission
electric motor
compressor
rotating body
electric
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JP2002104456A
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Hiroshi Ataya
拓 安谷屋
Hiroto Hayashi
裕人 林
Jiro Iwasa
次郎 岩佐
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両等への組み付け時において取り扱いが容
易でかつ、回転体の軸線方向に小型化することが可能な
構成を有する電動コンプレッサを提供すること。 【解決手段】 ハイブリッドコンプレッサ100は、コ
ンプレッサ本体101と、電動モータ部102と、動力
伝達機構103とからなっている。コンプレッサ本体1
01は、ラグプレート19の回転によって冷媒ガスの圧
縮を行うピストン式の圧縮機構を、コンプレッサハウジ
ング11,12,14内に収容してなる。電動モータ部
102は、コンプレッサハウジング11,12,14に
配設され、その出力軸53は、ラグプレート19の回転
中心軸線Lとは異なる軸線上に配置されている。歯車減
速装置よりなる動力伝達機構103は、コンプレッサ本
体101のラグプレート19と電動モータ部102の出
力軸53とを動力伝達可能に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータ部の駆
動によってガス圧縮を行う電動コンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用冷凍サイクルの電動コンプ
レッサとしては、例えば、特開2000−88366号
公報に開示されたものが存在する。この公報の技術にお
いては、圧縮機構を備えたコンプレッサ本体に対し、電
動モータ部が一体的に設けられている。圧縮機構は、斜
板を傾動可能に支持するラグプレートの回転によってピ
ストンを往復動させて冷媒ガスの圧縮を行う。電動モー
タ部をコンプレッサ本体に一体的に設けてなる電動コン
プレッサは、その車両への組み付け時において取り扱い
が容易となる利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記公報の
技術においては、コンプレッサ本体と電動モータ部とが
直列に配置されている。つまり、コンプレッサ本体のラ
グプレートと電動モータ部の出力軸とが、同一軸線上の
前後に配置されている。従って、電動コンプレッサが前
記軸線方向に大型化する問題があった。
【0004】特に、前記公報の電動コンプレッサは、車
両のエンジンが稼動状態ではエンジンを駆動源とし、エ
ンジンの停止状態では電動モータ部を駆動源とする、所
謂ハイブリッドコンプレッサである。ハイブリッドコン
プレッサは、エンジンからの動力を受けるためにエンジ
ンの近傍に配置する必要があり、一般的には、前述した
軸線方向への大型化を極力避ける傾向にある。
【0005】本発明の目的は、車両等への組み付け時に
おいて取り扱いが容易でかつ、回転体の軸線方向に小型
化することが可能な構成を有する電動コンプレッサを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明の電動コンプレッサは、コンプレッサ
本体と、電動モータ部と、動力伝達機構とを備えてい
る。コンプレッサ本体は、回転体の回転によってガス圧
縮を行う圧縮機構をコンプレッサハウジング内に収容し
てなる。電動モータ部は、コンプレッサハウジングに配
設されており、その出力軸は回転体の回転中心軸線とは
異なる軸線上に配置されている。動力伝達機構は、回転
体と電動モータ部の出力軸とを動力伝達可能に連結す
る。
【0007】上記のように本発明においては、電動モー
タ部がコンプレッサ本体に一体的に設けられている。従
って、例えば、電動コンプレッサを車両へ組み付ける
際、その取り扱いが容易となる。
【0008】また、本発明では、前記電動モータ部の出
力軸が、回転体の回転中心軸線とは異なる軸線上に配置
されている。従って、コンプレッサ本体と電動モータ部
とを並列に配置すること、つまり電動モータ部を、コン
プレッサ本体に対して回転体の軸線方向において重複す
るように配置することが可能になる。このようにすれ
ば、例えば、コンプレッサ本体と電動モータ部とを直列
に配置する従来公報(特開2000−88366号)の
技術と比較して、電動コンプレッサを回転体の軸線方向
に小型化することができる。
【0009】請求項2の発明は請求項1において、前記
圧縮機構はピストン式の容量可変型よりなっている。す
なわち、圧縮機構は、回転支持体の回転が、ヒンジ機構
及びカムプレートを介してピストンの往復動に変換され
ることでガス圧縮を行う。また、カムプレートの傾斜角
度の変更によってピストンのストロークが変更されるこ
とで、圧縮機構の吐出容量を変更可能である。
【0010】請求項3の発明は請求項1又は2におい
て、前記回転体は円板状をなしており、回転体の外周部
には、動力伝達機構の一部を構成して電動モータ部の動
力が入力される動力伝達部が設けられている。従って、
特に、本発明を請求項2において具体化すれば、例え
ば、電動モータ部の動力を回転軸を介して回転支持体に
入力する場合と比較して、動力伝達機構の構成の簡素化
を図り得る。
【0011】請求項4の発明は請求項3において、前記
動力伝達機構は歯車装置であって、回転体の動力伝達部
はギヤ部(ギヤ歯)よりなっている。従って、例えば、
動力伝達機構にベルト・プーリ構成を採用した場合と比
較して、電動モータ部の動力を、ロス少なく(ベルトの
滑りなく)回転体に伝達することが可能となる。
【0012】請求項5の発明は請求項4において、前記
ギヤ部は回転体に一体形成されている。従って、動力伝
達機構の部品点数を削減することができる。請求項6の
発明は請求項1〜5のいずれかにおいて、前記回転体
は、コンプレッサハウジングに回転可能に支持された回
転軸に一体回転可能に設けられている。回転軸には、外
部駆動源が動力伝達方向制限手段を介して作動連結され
ている。動力伝達方向制限手段は、外部駆動源から回転
軸への動力伝達は許容するとともに、回転軸から外部駆
動源への動力伝達は阻止することが可能な構成である。
【0013】従って、前記外部駆動源の稼動時において
は、この外部駆動源の動力が回転軸を介して回転体に伝
達されることで圧縮機構が動作される。外部駆動源の停
止時においては、電動モータ部の動力が回転体に伝達さ
れることで圧縮機構が動作される。ここで、電動モータ
部による圧縮機構の駆動時においては、回転体の回転に
回転軸が連れ回りされることとなる。しかし、回転軸か
ら外部駆動源への動力伝達は、動力伝達方向制限手段に
よって遮断されるため、電動モータ部の負荷を軽減する
ことができる。
【0014】請求項7の発明は請求項6において、前記
動力伝達方向制限手段はワンウェイクラッチよりなって
いる。従って、例えば、電磁クラッチの断接制御によっ
て動力の伝達方向を制限する構成と比較して、動力伝達
方向制限手段の大型化を防止できるとともに、動力伝達
方向制限手段に電気的な構成を必要とせず、構成の簡素
化を図り得る。
【0015】請求項8の発明は請求項6又は7におい
て、前記動力伝達機構には前記動力伝達方向制限手段と
は別の動力伝達方向制限手段が備えられている。この別
の動力伝達方向制限手段は、電動モータ部から回転体へ
の動力伝達は許容するとともに、回転体から電動モータ
部への動力伝達は阻止することが可能な構成である。従
って、外部駆動源の稼動時において電動モータ部が連れ
回りされることを防止でき、電動モータ部の耐久性を向
上させることが可能となる。
【0016】請求項9の発明は請求項8において、前記
別の動力伝達方向制限手段はワンウェイクラッチよりな
っている。従って、例えば、電磁クラッチの断接制御に
よって動力の伝達方向を制限する構成と比較して、動力
伝達方向制限手段の大型化を防止できるとともに、動力
伝達方向制限手段に電気的な構成を必要とせず、構成の
簡素化を図り得る。
【0017】請求項10の発明は請求項1〜9のいずれ
かにおいて、前記電動モータ部の出力軸は、回転体の回
転中心軸線と平行に配置されている。従って、動力伝達
機構の製造コストを削減することができる。つまり、例
えば、動力伝達機構が歯車装置よりなる場合には、出力
軸が回転体の回転中心軸線と平行ではない状態で配置さ
れる態様と比較して、ピニオンギヤ等の比較的安価な歯
車構成を用いて回転体と出力軸とを作動連結することが
可能になる。
【0018】請求項11の発明は請求項1〜10のいず
れかにおいて、前記動力伝達機構は、電動モータ部の出
力軸からの動力を減速して回転体に伝達する構成であ
る。つまり、電動モータ部の出力軸動力は、動力伝達機
構によってそのトルク値が増大されて回転体に伝達され
る。従って、例えば、電動モータ部の出力軸動力を減速
することなく回転体に伝達する構成と比較して、電動モ
ータ部の出力軸動力を小さく設定すること言い換えれば
電動モータ部の体格を小さく設定することが可能とな
る。よって、電動コンプレッサの小型化を図り得る。
【0019】請求項12の発明は請求項1〜11のいず
れかにおいて、前記コンプレッサハウジングには、電動
モータ部のロータを収容するモータハウジングの少なく
とも一部が一体形成されている。従って、電動コンプレ
ッサの部品点数を削除することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電動コンプレッサ
を、車両用空調装置に用いられるハイブリッドコンプレ
ッサにおいて具体化した一実施形態について、図1に従
って説明する。
【0021】(ハイブリッドコンプレッサ)ハイブリッ
ドコンプレッサ100は、コンプレッサ本体101と、
電動モータ部102と、動力伝達機構103とを備えて
いる。コンプレッサ本体101は、車両用空調装置の冷
媒循環回路(冷凍サイクル)を構成して冷媒ガスの圧縮
を行う。電動モータ部102は、コンプレッサ本体10
1を駆動する二つの駆動源のうちの一つである。動力伝
達機構103は、コンプレッサ本体101と電動モータ
部102とを動力伝達可能に連結する。
【0022】前記コンプレッサ本体101は、車両の走
行駆動源であるエンジンEに作動連結されている。従っ
て、エンジンEは、コンプレッサ本体101のもう一つ
の駆動源(外部駆動源)をなしている。そして、エンジ
ンEの稼動時においてはこのエンジンEがコンプレッサ
本体101の駆動源となり、エンジンEの停止時には電
動モータ部102がコンプレッサ本体101の駆動源と
なる。
【0023】(コンプレッサ本体)前記コンプレッサ本
体101は、シリンダブロック11と、その前端に接合
固定されたフロントハウジング12と、シリンダブロッ
ク11の後端に弁形成体13を介して接合固定されたリ
ヤハウジング14とを備えている。これらシリンダブロ
ック11、フロントハウジング12及びリヤハウジング
14が、コンプレッサハウジングをなしている。なお、
図面の左方を前方とし、右方を後方とする。
【0024】前記シリンダブロック11とフロントハウ
ジング12とで囲まれた領域には、クランク室15が区
画されている。クランク室15内には回転軸16が回転
可能に配設されている。回転軸16の前端側は、フロン
トハウジング12にラジアルベアリング22を介して支
持されている。回転軸16の後端部は、シリンダブロッ
ク11にラジアルベアリング23を介して支持されてい
る。回転軸16の前端部は、フロントハウジング12の
前壁を貫通して外部に突出配置されている。回転軸16
は、プーリ17及びベルト18を介して、車両のエンジ
ンEに作動連結されている。
【0025】前記クランク室15内において回転軸16
上には、回転支持体(回転体)としてのラグプレート1
9が一体回転可能に固定されている。ラグプレート19
は、回転軸16の回転中心軸線Lを中心とした円板状を
なしている。クランク室15内には、カムプレートとし
ての斜板20が収容されている。斜板20は、回転軸1
6にスライド移動可能でかつ傾動可能に支持されてい
る。ヒンジ機構21は、ラグプレート19と斜板20と
の間に介在されている。
【0026】前記ヒンジ機構21は、ラグプレート19
に設けられた支持アーム35と、斜板20に取り付けら
れたガイドピン36とからなっている。支持アーム35
のガイド孔35a内には、ガイドピン36の球状部36
aが摺動可能に嵌入されている。従って、斜板20は、
ヒンジ機構21を介したラグプレート19との間でのヒ
ンジ連結、及び回転軸16の支持により、ラグプレート
19及び回転軸16と同期回転可能であるとともに、回
転軸16の回転中心軸線L方向へのスライド移動を伴い
ながら回転軸16に対して傾動可能となっている。
【0027】前記シリンダブロック11には、回転軸1
6の軸線L周りに等角度間隔で複数(図面には一つのみ
が図示されている)のシリンダボア24が貫通形成され
ている。片頭型のピストン25は、各シリンダボア24
に往復運動可能に収容されている。シリンダボア24の
前後開口は、弁形成体13及びピストン25によって閉
塞されており、このシリンダボア24内にはピストン2
5の往復運動に応じて体積変化する圧縮室33が区画形
成されている。各ピストン25は、シュー26を介して
斜板20の外周部に係留されている。従って、ラグプレ
ート19の回転にともなう斜板20の回転運動が、シュ
ー26を介してピストン25の往復直線運動に変換され
る。
【0028】前記弁形成体13とリヤハウジング14と
の間には、吸入室27及び吐出室28がそれぞれ区画形
成されている。吸入室27の冷媒ガスは、各ピストン2
5の上死点位置から下死点側への移動により、弁形成体
13に形成された吸入ポート29及び吸入弁30を介し
て圧縮室33に吸入される。圧縮室33に吸入された冷
媒ガスは、ピストン25の下死点位置から上死点側への
移動により所定の圧力にまで圧縮され、弁形成体13に
形成された吐出ポート31及び吐出弁32を介して吐出
室28に吐出される。
【0029】本実施形態においては、前記シリンダボア
24(シリンダブロック11)、回転軸16、ラグプレ
ート19、斜板20、ヒンジ機構21及びピストン25
等によって、ピストン式容量可変型の圧縮機構が構成さ
れている。
【0030】前記コンプレッサハウジング11,12,
14内には、抽気通路37及び給気通路38が設けられ
ている。抽気通路37はクランク室15と吸入室27と
を接続する。給気通路38は吐出室28とクランク室1
5とを接続する。リヤハウジング14において給気通路
38の途中には、制御弁39が配設されている。
【0031】そして、前記制御弁39の弁開度を調節す
ることで、給気通路38を介したクランク室15への高
圧な吐出ガスの導入量と抽気通路37を介したクランク
室15からのガス導出量とのバランスが制御され、クラ
ンク室15の内圧が決定される。クランク室15の内圧
変更に応じて、ピストン25を介してのクランク室15
の内圧と圧縮室33の内圧との差が変更され、斜板20
の傾斜角度が変更される結果、ピストン25のストロー
クすなわちコンプレッサ本体101(圧縮機構)の吐出
容量が調節される。
【0032】(プーリ)前記プーリ17は、回転軸16
と同一軸線L上の前後に配置された、第1プーリ構成体
17A及び第2プーリ構成体17Bからなっている。第
1プーリ構成体17Aと第2プーリ構成体17Bとは、
ゴムダンパ43及び動力伝達ピン44を介して連結され
ている。ゴムダンパ43は、その弾性変形によって、両
プーリ構成体17A,17B間での伝達トルクの変動を
緩和する。動力伝達ピン44は、破断タイプのトルクリ
ミッタとして機能する。つまり、動力伝達ピン44は、
両プーリ構成体17A,17B間での伝達トルクが過大
となった場合には、自身が破断してトルク伝達を遮断す
る。
【0033】前記第1プーリ構成体17Aは、フロント
ハウジング12にベアリング41を介して回転可能に支
持されている。第1プーリ構成体17Aの外周には、エ
ンジンEからのベルト18が掛けられている。第2プー
リ構成体17Bは、動力伝達方向制限手段としての第1
ワンウェイクラッチ42を介して回転軸16の前端部に
連結されている。第1ワンウェイクラッチ42は、図面
の矢印R1方向の回転に関して、第2プーリ構成体17
Bから回転軸16への動力伝達は許容し、回転軸16か
ら第2プーリ構成体17Bへの動力伝達は遮断する構成
である。なお、第1ワンウェイクラッチ42はローラ型
よりなっている。
【0034】従って、前記エンジンEの稼動時において
は、エンジンEの動力が、プーリ17及び第1ワンウェ
イクラッチ42を介して回転軸16に伝達されて、回転
軸16が図面の矢印R1方向に常時回転駆動される。逆
に、エンジンEの停止時において、電動モータ部102
の駆動によって回転軸16が図面の矢印R1方向に回転
されたとしても、この回転軸16からプーリ17への動
力伝達は、第1ワンウェイクラッチ42によって遮断さ
れる。
【0035】(電動モータ部)前記電動モータ部102
のモータハウジング50は、フロントハウジング50
A、センタハウジング50B及びリヤハウジング50C
を接合することで構成されている。
【0036】前記フロントハウジング50Aは、コンプ
レッサ本体101のフロントハウジング12においてそ
の外周壁の一部から、壁体を回転軸16の半径方向に膨
出するようにして、フロントハウジング12に一体形成
されている。センタハウジング50Bは、シリンダブロ
ック11においてその前端外周壁の一部から、壁体を回
転軸16の半径方向に膨出するようにして、シリンダブ
ロック11に一体形成されている。
【0037】前記リヤハウジング50Cは、センタハウ
ジング50Bの後端部に着脱可能に装着されている。コ
ンプレッサハウジング11,12,14と別体であるリ
ヤハウジング50Cは、電動モータ部102のメンテナ
ンス用ハッチとしての役目や、ハイブリッドコンプレッ
サ100の組立性を向上させる役目もなす。つまり、コ
ンプレッサ本体101の組立済状態においても、リヤハ
ウジング50Cをコンプレッサハウジング11,12,
14から外すのみで、電動モータ部102のメンテナン
スやその構成部品(例えば後述するブラシ55等)の組
付けを行うことが可能なのである。
【0038】前記モータハウジング50内には、フロン
トハウジング50A、センタハウジング50B及びリヤ
ハウジング50Cの接合によってモータ室51が形成さ
れている。モータ室51内には、ロータ52を一体回転
可能に固定する出力軸53が回転可能に収容されてい
る。出力軸53の前端部は、ベアリング56を介してフ
ロントハウジング50Aに回転可能に支持されている。
出力軸53の後端部は、ベアリング57を介してリヤハ
ウジング50Cに回転可能に支持されている。
【0039】つまり、前記電動モータ部102の出力軸
53は、コンプレッサ本体101に対して、ラグプレー
ト19の回転中心軸線Lとは異なる軸線上に配置されて
いる。特に、本実施形態において出力軸53は、ラグプ
レート19の回転中心軸線Lと平行となるように配置さ
れており、コンプレッサ本体101と電動モータ部10
2とは並列に配置されている。
【0040】前記ロータ52には、出力軸53に固定さ
れた鉄心部52aと、この鉄心部52aに巻回されたコ
イル部52bとが備えられている。コイル部52bは、
出力軸53の後端側外周面に固定された整流子54と電
気的に接続されている。整流子54は、リヤハウジング
50Cの内壁面に設けられたブラシ55と摺接可能であ
る。そして、ロータ52は、外部からの電力がブラシ5
5及び整流子54を介してコイル部52bに供給される
ことで磁力を発生する。
【0041】前記モータ室51の内周壁面には、ロータ
52の鉄心部52aを取り囲むようにして、永久磁石よ
りなるステータ58が配置されている。電動モータ部1
02は、ステータ58が発生する磁力と、ロータ52に
発生する電磁力との相互作用によって回転力を発生する
構造となっている。
【0042】(動力伝達機構)前記電動モータ部102
の出力軸53とコンプレッサ本体101のラグプレート
19とは、動力伝達機構103を介して動力伝達可能に
連結されている。
【0043】すなわち、前記出力軸53の前端側におい
てベアリング56とロータ52との間には、別の動力伝
達方向制限手段としての第2ワンウェイクラッチ61を
介してピニオンギヤ62が設けられている。第2ワンウ
ェイクラッチ61はローラ型よりなっている。第2ワン
ウェイクラッチ61は、図面の矢印R2方向への回転に
関し、出力軸53からピニオンギヤ62への動力伝達は
許容するが、ピニオンギヤ62から出力軸53への動力
伝達は阻止する構成となっている。
【0044】前記コンプレッサ本体101においてラグ
プレート19の外周面には、動力伝達部としてのギヤ部
(ギヤ歯)19aが設けられている。ギヤ部19aはラ
グプレート19に一体形成されており、従って、ラグプ
レート19はピニオンギヤ様をなしている。
【0045】前記モータ室51とコンプレッサ本体10
1のクランク室15とは、フロントハウジング12の外
周壁に設けられた連通孔63を介して連通されている。
ピニオンギヤ62の一部は、連通孔63を介してクラン
ク室15内に突出されてラグプレート19のギヤ部19
aに噛み合わされている。ピニオンギヤ62はラグプレ
ート19よりも小径で、歯数はラグプレート19のギヤ
部19aよりも少ない。つまり、動力伝達機構103
は、電動モータ部102の出力軸53からの動力を減速
してラグプレート19に伝達する歯車減速装置よりなっ
ている。
【0046】上記構成の本実施形態においては、次のよ
うな効果を奏する。 (1)ハイブリッドコンプレッサ100の電動モータ部
102は、コンプレッサ本体101のコンプレッサハウ
ジング11,12,14に配設されている。このよう
に、電動モータ部102をコンプレッサ本体101に一
体的に設けることで、ハイブリッドコンプレッサ100
を車両へ組み付ける際、その取り扱いが容易となる。
【0047】特に、本実施形態においては、コンプレッ
サ本体101のクランク室15と電動モータ部102の
モータ室51とが、連通孔63を介して連通されてい
る。従って、クランク室15内の比較的低温な冷媒ガス
が、連通孔63を介してモータ室51内に導入され、電
動モータ部102の冷却が好適に行われることとなる。
【0048】(2)電動モータ部102の出力軸53
は、コンプレッサ本体101に対して、ラグプレート1
9の回転中心軸線Lとは異なる軸線上に配置されてい
る。従って、コンプレッサ本体101と電動モータ部1
02とを並列に配置すること、つまり電動モータ部10
2を、コンプレッサ本体101に対して軸線L方向にお
いて重複するように配置することが可能になる。よっ
て、例えば、コンプレッサ本体と電動モータ部とを直列
に配置する従来公報(特開2000−88366号)の
技術と比較して、ハイブリッドコンプレッサ100を軸
線L方向に小型化することができる。
【0049】(3)コンプレッサ本体101のラグプレ
ート19は円板状をなしている。ラグプレート19の外
周部には、動力伝達機構103の一部を構成して電動モ
ータ部102の動力が入力される動力伝達部(ギヤ部1
9a)が設けられている。従って、例えば、電動モータ
部102の動力を、回転軸16を介してラグプレート1
9に入力する場合と比較して、動力伝達機構103の構
成の簡素化を図り得る。
【0050】(4)動力伝達機構103は歯車装置であ
って、ラグプレート19の動力伝達部はギヤ部19aよ
りなっている。従って、例えば、動力伝達機構103に
ベルト・プーリ構成を採用した場合と比較して、電動モ
ータ部102の動力を、ロス少なく(ベルトの滑りな
く)ラグプレート19に伝達することが可能となる。
【0051】(5)ラグプレート19にはギヤ部19a
が一体形成されている。従って、動力伝達機構103の
部品点数を削減することができ、ハイブリッドコンプレ
ッサ100を安価に提供することができる。
【0052】(6)コンプレッサ本体101において、
回転軸16とプーリ17とは第1ワンウェイクラッチ4
2を介して作動連結されている。第1ワンウェイクラッ
チ42は、プーリ17から回転軸16への動力伝達は許
容するとともに、回転軸16からプーリ17への動力伝
達は阻止する構成である。従って、電動モータ部102
によるコンプレッサ本体101の駆動時において、この
電動モータ部102の負荷を軽減することができる。
【0053】(7)動力伝達方向制限手段はワンウェイ
クラッチ42よりなっている。従って、例えば、電磁ク
ラッチの断接制御によって動力の伝達方向を制限する構
成と比較して、動力伝達方向制限手段の大型化を防止で
きるとともに、動力伝達方向制限手段に電気的な構成を
必要とせず、ハイブリッドコンプレッサ100の構成の
簡素化を図り得る。
【0054】(8)動力伝達機構103には第2ワンウ
ェイクラッチ61が備えられている。第2ワンウェイク
ラッチ61は、電動モータ部102からラグプレート1
9への動力伝達は許容するとともに、ラグプレート19
から電動モータ部102への動力伝達は阻止する構成で
ある。従って、エンジンEの稼動時において、ラグプレ
ート19の回転に電動モータ部102のロータ52が連
れ回りされることを防止でき、電動モータ部102の耐
久性を向上させることが可能になる。また、ハイブリッ
ドコンプレッサ100を駆動するエンジンEの負荷を軽
減することができる。
【0055】前記のように動力伝達機構103に第2ワ
ンウェイクラッチ61を備えることは、電動モータ部1
02として、永久磁石(ステータ58)の磁力を利用し
てロータ52を回転させるタイプを用いた場合に、エン
ジンEの負荷軽減に特に有効となる。つまり、このタイ
プの電動モータ部102は、そのロータ52を連れ回り
させるのに、永久磁石58の磁力に起因したコギングト
ルク分だけ大きなトルクが必要なのである。
【0056】(9)別の動力伝達方向制限手段はワンウ
ェイクラッチ61よりなっている。従って、例えば、電
磁クラッチの断接制御によって動力の伝達方向を制限す
る構成と比較して、動力伝達方向制限手段の大型化を防
止できるとともに、動力伝達方向制限手段に電気的な構
成を必要とせず、動力伝達機構103の構成の簡素化を
図り得る。
【0057】(10)電動モータ部102の出力軸53
は、ラグプレート19の回転中心軸線Lと平行に配置さ
れている。従って、比較的安価なピニオンギヤ(19
a,62)を用いてラグプレート19と出力軸53とを
作動連結することが可能となり、動力伝達機構103の
製造コストを削減することができる。つまり、例えば、
出力軸53が、ラグプレート19の回転中心軸線Lと平
行ではない状態で配置された場合には、両者19,53
間の連結に高価なスクリュウギヤ等を用いる必要があ
る。
【0058】(11)動力伝達機構103は、電動モー
タ部102の出力軸53からの動力を減速してラグプレ
ート19に伝達する構成である。つまり、電動モータ部
102の出力軸動力は、動力伝達機構103によってそ
のトルク値が増大されてラグプレート19に伝達され
る。従って、例えば、電動モータ部102の出力軸動力
が減速されることなくラグプレート19に伝達される構
成と比較して、電動モータ部102の出力軸動力を小さ
く設定すること言い換えれば電動モータ部102の体格
を小さく設定することが可能となる。よって、ハイブリ
ッドコンプレッサ100の小型化を図り得る。
【0059】(12)コンプレッサハウジング11,1
2,14には、電動モータ部102のモータハウジング
50の少なくとも一部(本実施形態においてはフロント
ハウジング50A及びセンタハウジング50B)が一体
形成されている。従って、ハイブリッドコンプレッサ1
00の部品点数を削除することができる。
【0060】なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲
で、例えば以下の態様でも実施できる。 ○上記実施形態において動力伝達機構103は、電動モ
ータ部102の出力軸53に設けられたピニオンギヤ6
2を、コンプレッサ本体101のラグプレート19(ギ
ヤ部19a)に直接噛み合わせていた。これを変更し、
例えば、図2に示すように、ピニオンギヤ62とラグプ
レート19のギヤ部19aとの間にアイドルギヤ80を
介在させてもよい。このようにすれば、ピニオンギヤ6
2及びラグプレート19の外径を小さくすることがで
き、ひいてはハイブリッドコンプレッサ100を回転軸
16の径方向に小型化することができる。
【0061】○本発明を、例えば図3に示ように、電動
モータ部102のみをコンプレッサ本体101の駆動源
とする、所謂フルタイム電動式のコンプレッサ100に
おいて具体化すること。
【0062】○上記実施形態においては、ラグプレート
19にギヤ部19aが一体形成されていた。これを変更
し、リング状のギヤ部19aをラグプレート19と別体
に構成し、このギヤ部19aをラグプレート19に外嵌
固定するようにしてもよい。
【0063】○上記実施形態を変更し、動力伝達機構1
03としてプーリ・ベルト構成或いはスプロケット・チ
ェン構成のものを採用すること。 ○上記実施形態においては、ラグプレート19がピニオ
ンギヤ様をなしており、このラグプレート19に電動モ
ータ部102のピニオンギヤ62を噛み合わせていた。
これを変更し、回転軸16にラグプレート19とは別の
ピニオンギヤを設け、このピニオンギヤに電動モータ部
102のピニオンギヤ62を噛み合わせるようにするこ
と。つまり、電動モータ部102からの動力が、回転軸
16を介してラグプレート19に入力されるように構成
すること。この場合、回転軸16を回転体として把握す
ることができる。
【0064】○エンジンEとコンプレッサ本体101と
の間での動力伝達を、上記実施形態のようなプーリ・ベ
ルト構成(17,18)ではなく、スプロケット・チェ
ン構成や歯車構成によって行うようにしてもよい。
【0065】○電動モータ部102の出力軸53を、ラ
グプレート19の回転中心軸線Lに対して傾斜した状態
に配置すること。このような態様も、ラグプレート19
のギヤ部19a及び出力軸53のギヤ62にスクリュウ
ギヤを用いれば容易に実現可能である。
【0066】○上記実施形態の第1ワンウェイクラッチ
42を電磁クラッチに変更し、この電磁クラッチを、エ
ンジンEの稼動時において冷房時には接続するととも
に、エンジンEの停止時においては遮断するように制御
すること。
【0067】○上記実施形態の第2ワンウェイクラッチ
61を電磁クラッチに変更し、この電磁クラッチを、エ
ンジンEの稼動時においては遮断するとともに、エンジ
ンEの停止時においては接続するように制御すること。
【0068】○上記実施形態において第2ワンウェイク
ラッチ61を削除すること。この場合、エンジンEの稼
動時において、電動モータ部102のロータ52が連れ
回りされることとなる。それを利用して、電動モータ部
102を発電機として機能させて車両バッテリへの充電
を行うようにしてもよい。
【0069】○電動モータ部102のモータハウジング
50を、コンプレッサ本体101のコンプレッサハウジ
ング11,12,14とは完全に別体とすること。そし
て、モータハウジング50を、ボルト止や溶接等によっ
てコンプレッサハウジング11,12,14に固定する
こと。
【0070】○上記実施形態において電動モータ部10
2は、ブラシ55を用いてロータ52に給電を行う構成
であった。これを変更し、例えば、SR(スイッチトリ
ラクタンス)モータ、永久磁石付きブラシレスモータ、
誘導モータ等、給電ブラシを用いる必要のない、ステー
タ側への給電によってロータを回転させるブラシレスタ
イプの電動モータ部を用いてもよい。
【0071】このように、ブラシレスタイプの電動モー
タ部を採用すれば、ブラシとの摺動を伴なわずしてロー
タを回転させることができるため、高回転に有利な電動
モータ部とすることができる。従って、動力伝達機構に
減速構造を採用した場合には、言い換えれば、電動モー
タ部の回転速度が回転軸のそれに対して高速となる場合
には、特に有効な構成の電動モータ部であると言える。
【0072】○上記実施形態において電動モータ部10
2は、永久磁石(ステータ58)の磁力を利用してロー
タ52を回転させる構成であった。これを変更し、電動
モータ部を、永久磁石の磁力を利用することなくロータ
を回転させるタイプとすること。この場合、給電ブラシ
を利用するものであっても、利用しないもの(例えば、
SR(スイッチトリラクタンス)モータ等)であっても
どちらでもよい。
【0073】○スクロール型の圧縮機構を備えたハイブ
リッドコンプレッサにおいて具体化すること。この場
合、可動スクロールを回転中心軸線周りで旋回させる回
転軸を回転体として把握することができる。
【0074】上記実施形態から把握できる技術的思想に
ついて記載する。 (1)前記コンプレッサ本体と電動モータ部は並列に配
置されている請求項1〜12のいずれかに記載の電動コ
ンプレッサ。
【0075】(2)コンプレッサハウジング内に形成さ
れたシリンダボアにピストンが収容され、コンプレッサ
ハウジングに回転可能に支持された円板状の回転支持体
には、ピストンが連結されたカムプレートがヒンジ機構
を介して傾動可能に連結されており、電動モータの駆動
による回転支持体の回転運動が、ヒンジ機構及びカムプ
レートを介してピストンの往復運動に変換されるととも
に、カムプレートがヒンジ機構の案内によって傾動され
ることで吐出容量を変更可能な構成の電動コンプレッサ
に用いられる回転支持体であって、外周部には電動モー
タからの動力が入力される動力伝達部が設けられている
ことを特徴とする回転支持体。
【0076】(3)前記動力伝達部はギヤ部である前記
技術的思想(2)に記載の回転支持体。 (4)前記ギヤ部が一体形成された前記技術的思想
(3)に記載の回転支持体。
【0077】
【発明の効果】上記構成の本発明によれば、車両等への
組み付け時において取り扱いが容易でかつ、回転体の軸
線方向に小型化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ハイブリッドコンプレッサの縦断面図。
【図2】 別例を示すハイブリッドコンプレッサの拡大
断面部分図。
【図3】 別の別例を示す電動コンプレッサの縦断面
図。
【符号の説明】
11…コンプレッサハウジングを構成するシリンダブロ
ック、12…同じくフロントハウジング、14…同じく
リヤハウジング、16…回転軸、19…圧縮機構を構成
する回転体(回転支持体)としてのラグプレート、19
a…動力伝達部としてのギヤ部、20…圧縮機構を構成
するカムプレートとしての斜板、21…圧縮機構を構成
するヒンジ機構、24…同じくシリンダボア、25…同
じくピストン、42…動力伝達方向制限手段としての第
1ワンウェイクラッチ、50…モータハウジング、50
A…モータハウジングを構成するフロントハウジング、
50B…同じくセンタハウジング、50C…同じくリヤ
ハウジング、52…電動モータ部のロータ、53…電動
モータ部の出力軸、61…別の動力伝達方向制限手段と
しての第2ワンウェイクラッチ、62…動力伝達機構を
構成するピニオンギヤ、100…電動コンプレッサとし
てのハイブリッドコンプレッサ、101…コンプレッサ
本体、102…電動モータ部、103…動力伝達機構、
E…外部駆動源としてのエンジン、L…ラグプレートの
回転中心軸線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩佐 次郎 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 Fターム(参考) 3H076 AA06 BB38 CC07 CC17 CC20

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の回転によってガス圧縮を行う圧
    縮機構をコンプレッサハウジング内に収容してなるコン
    プレッサ本体と、前記コンプレッサハウジングに配設さ
    れ、回転体の回転中心軸線とは異なる軸線上に出力軸が
    配置された電動モータ部と、前記回転体と電動モータ部
    の出力軸とを動力伝達可能に連結する動力伝達機構とか
    らなることを特徴とする電動コンプレッサ。
  2. 【請求項2】 前記圧縮機構は、コンプレッサハウジン
    グ内に形成されたシリンダボアにピストンが収容され、
    コンプレッサハウジングに回転可能に支持された回転体
    としての回転支持体には、ピストンが連結されたカムプ
    レートがヒンジ機構を介して傾動可能に連結されてお
    り、回転支持体の回転運動がヒンジ機構及びカムプレー
    トを介してピストンの往復運動に変換されるとともに、
    カムプレートがヒンジ機構の案内によって傾動されるこ
    とで吐出容量を変更可能な構成である請求項1に記載の
    電動コンプレッサ。
  3. 【請求項3】 前記回転体は円板状をなしており、回転
    体の外周部には、動力伝達機構の一部を構成して電動モ
    ータ部の動力が入力される動力伝達部が設けられている
    請求項1又は2に記載の電動コンプレッサ。
  4. 【請求項4】 前記動力伝達機構は歯車装置であって、
    回転体の動力伝達部はギヤ部よりなっている請求項3に
    記載の電動コンプレッサ。
  5. 【請求項5】 前記ギヤ部は回転体に一体形成されてい
    る請求項4に記載の電動コンプレッサ。
  6. 【請求項6】 前記回転体はコンプレッサハウジングに
    回転可能に支持された回転軸に一体回転可能に設けら
    れ、回転軸には外部駆動源が動力伝達方向制限手段を介
    して作動連結されており、動力伝達方向制限手段は外部
    駆動源から回転軸への動力伝達は許容するとともに、回
    転軸から外部駆動源への動力伝達は阻止することが可能
    な構成である請求項1〜5のいずれかに記載の電動コン
    プレッサ。
  7. 【請求項7】 前記動力伝達方向制限手段はワンウェイ
    クラッチよりなっている請求項6に記載の電動コンプレ
    ッサ。
  8. 【請求項8】 前記動力伝達機構には前記動力伝達方向
    制限手段とは別の動力伝達方向制限手段が備えられてお
    り、この別の動力伝達方向制限手段は、電動モータ部か
    ら回転体への動力伝達は許容するとともに、回転体から
    電動モータ部への動力伝達は阻止することが可能な構成
    である請求項6又は7に記載の電動コンプレッサ。
  9. 【請求項9】 前記別の動力伝達方向制限手段はワンウ
    ェイクラッチよりなっている請求項8に記載の電動コン
    プレッサ。
  10. 【請求項10】 前記電動モータ部の出力軸は、回転体
    の回転中心軸線と平行に配置されている請求項1〜9の
    いずれかに記載の電動コンプレッサ。
  11. 【請求項11】 前記動力伝達機構は、電動モータ部の
    出力軸からの動力を減速して回転体に伝達する構成であ
    る請求項1〜10のいずれかに記載の電動コンプレッ
    サ。
  12. 【請求項12】 前記コンプレッサハウジングには、電
    動モータ部のロータを収容するモータハウジングの少な
    くとも一部が一体形成されている請求項1〜11のいず
    れかに記載の電動コンプレッサ。
JP2002104456A 2002-01-22 2002-04-05 電動コンプレッサ Pending JP2003286943A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7210309B2 (en) 2003-04-25 2007-05-01 Denso Corporation Variable displacement compressor

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