JP2003286881A - 車両の自動変速装置 - Google Patents

車両の自動変速装置

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JP2003286881A
JP2003286881A JP2002092018A JP2002092018A JP2003286881A JP 2003286881 A JP2003286881 A JP 2003286881A JP 2002092018 A JP2002092018 A JP 2002092018A JP 2002092018 A JP2002092018 A JP 2002092018A JP 2003286881 A JP2003286881 A JP 2003286881A
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injection amount
engine speed
injection
fuel injection
vehicle
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Application number
JP2002092018A
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English (en)
Inventor
Tomihiro Ishida
臣宏 石田
Yoshitaka Nishiyama
義孝 西山
Masaru Yamashita
勝 山下
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、車両の自動変速装置に関し、詳し
くは、発進時の制御手段に関し、車両の発進の際、エン
ジンの回転数の制限を解除しても、発進ショックを生じ
させないこと目的とする。 【解決手段】 噴射量制限解除手段によるエンジン回転
数の制限の解除の終了時点からアクセル開度による燃料
噴射を中断する噴射量切換え手段と、噴射量切換え手段
の実行中、エンジン回転数の制限の時における燃料噴射
量からドライバー要求噴射量に至る間まで、燃料噴射量
を所定の勾配で増加させて噴射量制御手段に送る噴射量
徐変手段とを備えているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の自動変速装
置に関し、詳しくは、発進時の制御手段に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、トラクタやトラック等の大型車両
においても自動変速装置を採用する例が多く見られる。
かかる車両の自動変速装置として、発進時にはマニュア
ルでクラッチ操作し、走行中は自動クラッチとなるよう
に構成された半自動式の機械式トランスミッションが知
られている(例えば実開昭62−102056号公報参
照)。
【0003】この半自動式の機械式トランスミッション
を搭載した車両では、発進時、クラッチの過大な負荷や
摩耗を防止するため、エンジン回転数は所定のエンジン
回転数(例えば800rpm以下)に制限されている。エンジ
ン回転数の制限が解除されると、車両は発進から加速に
移行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車両の自動変速装置にあっては、車両の発進時、エンジ
ンの回転数制限の解除時、ドライバーがアクセルペダル
を踏む込むと、ドライバーのアクセルペダルの踏込みに
よるドライバー要求噴射量が、制限された回転数におけ
る燃料噴射量より大きくなり、エンジン回転数は制限さ
れたエンジン回転数を瞬時に越える可能性がある。この
ため、車両は発進ショックを生じる可能性がある。
【0005】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、車両の発進の際、エンジ
ンの回転数の制限を解除しても、発進ショックを生じさ
せない車両の自動変速装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
エンジン回転数,アクセル開度と燃料噴射量との対応関
係を予め格納したガバナテーブルを参照することによ
り、検出されたエンジン回転数と検出されたアクセル開
度とからドライバー要求噴射量を求めるドライバー要求
噴射量算出手段を有し、電子ガバナに燃料噴射量の信号
を出力する噴射量制御手段と、前記噴射量制御手段に接
続され、エンジン回転数を検出するエンジン回転数セン
サと、前記噴射量制御手段に接続され、アクセル開度を
検出するアクセル開度センサと、車両の発進時、エンジ
ン回転数の制限を行なう噴射量制限手段と、車両の発進
時のエンジン回転数の制限を解除する噴射量制限解除手
段とを備えた車両の自動変速装置において、前記噴射量
制限解除手段によるエンジン回転数の制限の解除の終了
時点からアクセル開度による燃料噴射を中断する噴射量
切換え手段と、前記噴射量切換え手段の実行中、エンジ
ン回転数の制限の時における燃料噴射量から前記ドライ
バー要求噴射量に至る間まで、燃料噴射量を所定の勾配
で増加させて前記噴射量制御手段に送る噴射量徐変手段
とを備えていることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の車
両の自動変速装置において、前記噴射量徐変手段は、前
記アクセル開度に基づいて前記燃料噴射量を増加させる
ことを特徴とする。
【0008】(作用)請求項1記載の発明においては、
次の作用が生じる。
【0009】(イ)車両の発進時、噴射量制限手段によ
り、エンジン回転数の制限が行なわれる。 (ロ)そして、噴射量切換え手段によりエンジン回転数
の制限が解除される。 (ハ)噴射量切換え手段の実行中、アクセル開度からの
信号による燃料噴射は一時中断される。
【0010】(ニ)噴射量徐変手段は、エンジン回転数
の制限を行なった時における燃料噴射量からドライバー
要求噴射量に至る間まで、燃料噴射量を所定の勾配で増
加させて前記噴射量制御手段に送る。 (ホ)噴射量切換え手段の実行が終了すると、アクセル
開度からの信号による燃料噴射が復帰する。
【0011】請求項2記載の発明においては、噴射量切
換え手段の実行中、エンジン回転数の制限を行なった時
における燃料噴射量からドライバー要求噴射量に至る間
まで、燃料噴射量が増加される。その間、噴射量徐変手
段は、アクセル開度に基づいて燃料噴射量を増加させる
ので、燃料噴射量を所定の勾配で増加させてエンジン回
転数を徐々に自動的に増加させるという過程で、ドライ
バーのアクセル操作が盛り込まれる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。図1ないし図11により、本発
明の車両の自動変速装置の一実施の形態について説明す
る。図において、車両(図示せず)に搭載されているデ
ィーゼルエンジン1には、摩擦式のクラッチ2を介し
て、同期噛合式のトランスミッション3が装着されてい
る。トランスミッション3の出力軸はプロペラシャフト
(図示せず)を介してリヤアクスル(図示せず)に連結
される。クラッチ2として、乾式のもの或いは湿式のも
のが採用される。
【0013】ディーゼルエンジン1は、電子式燃料噴射
装置4と、電子式燃料噴射装置4を制御するエンジンコ
ントローラ5を有する。電子式燃料噴射装置4は、コン
トロールラック6Aを有する燃料噴射ポンプ6と、コン
トロールラック6Aの移動量を燃料噴射量に対応させて
制御することにより燃料噴射ポンプ6を作動させる電子
ガバナ7とで構成されている。
【0014】エンジンコントローラ5の出力側には、電
子ガバナ7が電気配線を介して接続されている。電子ガ
バナ7は、コントロールラック6Aを移動させるDCリ
ニアモータ(図示せず)を有している。アクセル開度セ
ンサ14からのアクセル開度信号,エンジン回転数セン
サ15からの信号等がエンジンコントローラ5に入力さ
れ、エンジンコントローラ5から電子ガバナ7に信号が
送られ、DCリニアモータにより、燃料噴射ポンプ6の
コントロールラック6Aが移動され、燃料噴射ポンプ6
における燃料噴射量が増減される(例えば特開平10−
317993号公報参照)。
【0015】クラッチ2に、その断続操作を行うためエ
アーで操作できるクラッチアクチュエータ8が設けられ
ている。クラッチアクチュエータ8は、クラッチブース
タ(図示せず)を有し、電磁弁(図示せず)による排気
で自動クラッチまたはマニュアルクラッチ切換え可能な
ものが用いられている(例えば実開平6−8825号公
報)。なお、エアー操作だけでなく、油圧操作も可能で
ある。
【0016】また、トランスミッション3には、ギヤシ
フトユニット9と、運転者により操作されギヤシフト操
作を行う操作レバーユニット10と、トランスミッショ
ンコントローラ(以下、「T/Mコントローラ」とい
う)11とが装着されている。操作レバーユニット10
には変速レバー10Aが設けられている。ギヤシフトユ
ニット9について説明する。ギヤシフトユニット9は、
トランスミッション3の上部に配設され、変速レバー1
0Aの操作位置に対応してシフト方向とセレクト方向と
に操作されるシフトレバー(図示せず)を有している。
シフトレバーは、H型シフトパターンで示すギヤ段(ニ
ュートラル位置を含む)が選択される構造であり、現在
のギヤ段を要求された目標ギヤ段に変更するためのギヤ
段変更手段である。
【0017】T/Mコントローラ11とエンジンコント
ローラ5は伝送路31を介して接続されている。T/M
コントローラ11と、エンジンコントローラ5と、伝送
路31とでCAN(controller area network)が構成
されている。T/Mコントローラ11とエンジンコント
ローラ5の各データは伝送路31を介し双方向に伝送さ
れ、T/Mコントローラ11とエンジンコントローラ5
とは協働して変速制御を司る。
【0018】エンジンコントローラ5の入力側には、ア
クセルペダル13に設けられたアクセル開度センサ14
と、エンジン回転数センサ15とが電気配線(図示せ
ず)を介して接続されている。アクセル開度センサ14
は、アクセルペダル13のアクセル開度を電圧の変化と
して感知し、アクセルペダル13の踏み量(アクセル開
度θ)を検出する。エンジン回転数センサ15は、エン
ジン回転数を検出する。
【0019】T/Mコントローラ11は、噴射量徐変手
段12Aと、エンジン回転数制限値設定部12Bと、噴
射量制限解除手段12Cとを備えている。噴射量徐変手
段12Aは、エンジンコントローラ5の噴射量切換え手
段25の実行中、エンジン回転数の制限を行なった時に
おける実噴射量q(0)からドライバー要求噴射量q
(d)に至るまで、今回の要求噴射量q(i+1)(燃
料噴射量)を算出し、今回の要求噴射量q(i+1)を
所定の勾配で増加させ、実噴射量計算手段26に送る。
なお、勾配は、図8には一定値として示されているが、
ドライバーのアクセルペダル13の踏込み加減等により
必ずしも一定値にならない。
【0020】次に、エンジン回転数制限値設定部12B
について説明する。エンジン回転数制限値設定部12B
にクラッチストロークセンサ16とエンジン回転数セン
サ15とが接続されている。図5に示すように、エンジ
ン回転数制限値設定部12Bは、エンジン回転数演算部
12Dと、クラッチストローク演算部12Eと、タイマ
12Fと、エンジン回転制限演算部12Gと、エンジン
コントローラ指令部12Hとで構成されている。
【0021】エンジン回転数演算部12Dはエンジン回
転数センサ15からの信号に基づきエンジン回転数を演
算し、クラッチストローク演算部12Eはクラッチスト
ロークセンサ16からの信号によってクラッチストロー
クを演算する。エンジン回転制限演算部12Gは、エン
ジン回転数演算部12Dで求めたエンジン回転数の信号
又はクラッチストローク演算部12Eで求めたクラッチ
ストロークの信号と、タイマ12Fとによってエンジン
回転制限すなわち(アイドル回転数Ni での第1の所定
経過時間t1又は第1の所定クラッチストロークLlの
後、第2の所定経過時間t2又は第2の所定クラッチス
トロークL2まではエンジン回転数が一定の割合で上昇
するようなエンジン回転数を演算する。エンジン回転数
は上昇が適切に抑制され、エンジン回転数制限値はNrp
m(例えばN=800)である。
【0022】制限されるべきエンジン回転数制限値Nrp
mの信号は、エンジン回転数制限値設定部12Bからエ
ンジンコントローラ指令部12Hに送られ、エンジンコ
ントローラ5のドライバー要求噴射量算出手段23に、
伝送路31を介して伝送される。噴射量制限解除手段1
2Cは、発進時の燃料噴射量の制限を解除するもので、
エンジンコントローラ5の噴射量制限手段24に接続さ
れている。
【0023】そして、T/Mコントローラ11の入力側
には、エンジン回転数センサ15と、クラッチ2のスト
ローク位置を検出することによりクラッチ2の断続を判
断するクラッチストロークセンサ16と、トランスミッ
ション3の出力軸から回転速度を検出する車速センサ1
7と、トランスミッション3のシフト位置を検出するギ
ヤ段検出センサ18(ギヤシフトユニット9に内蔵され
る)と、トランスミッション3のニュートラル位置を検
出するニュートラル検出センサ18A(ギヤシフトユニ
ット9に内蔵される)と、クラッチペダル19に設けら
れたクラッチペダルスイッチ20と、ブレーキペダル
(図示せず)に設けられたブレーキペダルスイッチ21
とがそれぞれ電気配線(図示せず)を介して接続されて
いる。
【0024】ここで、前記ギヤ段検出センサ18は、ギ
ヤシフトユニット9内に配置されたシフト位置検出セン
サ列(図示せず)と、セレクト位置検出センサ列(図示
せず)とで構成されている。シフト位置検出センサ列
は、前記シフトレバーのシフト方向の位置を検出する。
セレクト位置検出センサ列は、前記シフトレバーのセレ
クト方向の位置を検出する。シフトレバーの位置は、シ
フト位置検出センサ列からのシフトレバーのシフト位置
信号と、セレクト位置検出センサ列からのシフトレバー
のセレクト位置信号との組合せで検出される。これによ
り、ギヤ段の「入り」状態が検出される。
【0025】T/Mコントローラ11の出力側には、変
速操作手段(図示せず)が電気配線を介して接続されて
いる。変速操作手段は、前記クラッチアクチュエータ8
と、前記ギヤシフトユニット9とで構成されている。次
に、エンジンコントローラ5について説明する。エンジ
ンコントローラ5は、演算部5Aと、記憶部5Bとを備
えている。
【0026】記憶部5Bに、ガバナテーブル(図4に図
示)を示すデータが格納されている。ガバナテーブル
は、エンジン回転数,アクセル開度と燃料噴射量との対
応関係を予め格納したテーブルである。ガバナテーブル
を用いることにより、エンジン回転速度とアクセル開度
から燃料噴射量を求めることができる。そして、演算部
5Aは、噴射量制御手段22を有している。
【0027】噴射量制御手段22は、電子ガバナ7に実
際の燃料噴射量(以下、「実噴射量」という)の信号を
出力するもので、ドライバー要求噴射量算出手段23
と、噴射量制限手段24と、噴射量切換え手段25と、
実噴射量計算手段26とで構成されている(これらはソ
フトウェアとして構成されている)。ドライバー要求噴
射量算出手段23は、図4に示すガバナテーブルを参照
することにより、検出されたエンジン回転数と検出され
たアクセル開度θとからドライバー要求噴射量q(d)
を求める。
【0028】噴射量制限手段24は、ドライバー要求噴
射量q(d)に代わって所定のエンジン回転数制限値N
rpm(例えばN=800)以下に制限するための制限燃料噴
射量q(0)を設定する。噴射量切換え手段25は、ドラ
イバー要求噴射量算出手段23にその駆動の停止命令ま
たは復帰命令を出力するもので、噴射量制限解除手段1
2Cによる回転数の制限の解除の終了時点から、ドライ
バーによるアクセル開度θからの信号による燃料噴射を
一時中断する。
【0029】実噴射量計算手段26は、T/Mコントロ
ーラ11の噴射量徐変手段12Aから今回の要求噴射量
q(i+1)の信号を受け、実噴射量q(x)を計算
し、その信号を電子ガバナ7へ出力する。ここで、「実
噴射量q(x)」は、エンジンコントローラ5におい
て、T/Mコントローラ11の噴射量徐変手段12Aか
ら送られた今回の要求噴射量q(i+1)に基づいて求
められ、電子ガバナ7に出力する噴射量(変数)で、エ
ンジン回転数制限値Nrpm の際の噴射量からドライバー
要求噴射量q(d)まで変化する。
【0030】「ドライバー要求噴射量q(d)」は、ド
ライバーがアクセルペダル13を踏むことにより、ドラ
イバー要求噴射量算出手段23にアクセル開度θの信号
を送り、ドライバーが噴射量制御手段22に要求する噴
射量である。なお、アクセル開度とドライバー要求噴射
量q(d)との関係は図9に示されている。「今回の要
求噴射量q(i+1)」は、T/Mコントローラ11の
噴射量徐変手段12Aで計算され、エンジンコントロー
ラ5に送られる変数である。
【0031】次に、本実施の形態の作用を説明する。C
ANにおいて、図6のフローチャートに示すプログラム
が実行される。ステップS1において、車両が停止した
状態になっており、ドライバーがキースイッチを入れる
と、ディーゼルエンジン1の運転が開始される。この
時、初期状態が確認される。この初期状態は図7の
(イ)で示される。すなわち、ニュートラル検出センサ
18Aにより、ギヤ段は「ニュートラル」位置にあるこ
とが確認されるとともに、クラッチ2は、クラッチスト
ロークセンサ16により「クラッチ接」(ON状態)に
あることが確認される。ディーゼルエンジン1はアイド
リング状態で、アクセルペダル13はドライバーにより
踏まれていない(OFF状態)。
【0032】ステップS2において、以下のように、エ
ンジン回転数が制限される。先ず、ドライバーの操作に
よりクラッチ2が切られると、クラッチストロークセン
サ16により「クラッチ断」(OFF状態)にあること
が検出される。
【0033】ドライバーが操作レバーユニット10でギ
ヤシフト操作を行なうことにより、ギヤは発進段に入れ
られる。ギヤは、ギヤ段検出センサ18により発進段の
位置にあることが確認される(図7の(ロ))。そし
て、T/Mコントローラ11においては、「クラッチ2
が切られ、且つ、ギヤが発進段にある」信号がエンジン
回転数制限値設定部12Bに入力される。
【0034】さらに、エンジン回転数制限値設定部12
Bに、クラッチストロークセンサ16からクラッチスト
ロークと、エンジン回転数センサ15からエンジン回転
数の信号とが入力される。エンジン回転数制限値設定部
12Bは、エンジン回転を所定のエンジン回転数制限値
Nrpm 以下に制御する値を設定する。このエンジン回転
数制限の信号は、T/Mコントローラ11のエンジン回
転数制限値設定部12Bから伝送路31を介して、エン
ジンコントローラ5の噴射量制限手段24に伝達され
る。
【0035】噴射量制限手段24は、予め格納されたガ
バナテーブル(図4に示す)を参照することにより、回
転数Nrpm 以下に対応する噴射量に制限する。制限され
た回転数Nrpm に燃料噴射量q(0)が対応している。
噴射量制限手段24から、電子ガバナ7に燃料噴射量q
(0)の信号が送られる。この信号で、ディーゼルエン
ジン1から出力されるエンジン回転数はNrpm以下に制
限される(図7の(ハ))。電子ガバナ7は、燃料噴射
ポンプ6のコントロールラック6Aを燃料噴射量q
(0)に対応させて移動させる。従って、ディーゼルエ
ンジン1から出力されるエンジン回転数の上昇は抑制さ
れる。
【0036】そして、車両の発進開始はドライバーがア
クセルペダル13を踏むまではクラッチ2を切って待つ
(図7の(ニ))。検出されたアクセル開度が発進を許
可するアクセル開度を満たした場合、発進が始まる(図
7の(ホ))。ステップS3において、車両は発進制御
中か否かが確認される。発進制御中と確認される(YE
S)と、ステップS4に進む。
【0037】ステップS4において、発進許可指令が下
される。発進が始まると、切り状態(OFF)のクラッ
チ2は、ON状態の方向に向かう(図7の(ヘ))。ス
テップS5において、エンジン回転数の制限が終了した
か否かが判断される。YESの場合(エンジン回転数の
制限が終了した場合)、エンジン回転数の制限解除指令
の信号が、T/Mコントローラ11の噴射量制限解除手
段12Cから伝送路31を介してエンジンコントローラ
5の噴射量制限手段24に伝達される。これにより、噴
射量制限手段24は駆動を停止され、エンジン回転数の
制限が解除される(図7の(ト))。
【0038】ステップS6において、ドライバーのアク
セルペダル13の踏込みによる燃料噴射制御が一時的に
中断される。すなわち、噴射量切換え手段25は、ドラ
イバー要求噴射量算出手段23にその駆動を停止する命
令を出力し、ドライバー要求噴射量算出手段23は、回
転数の制限の解除の終了時点から、ドライバーによるア
クセル開度θによる燃料噴射を一時中断する(図7の
(チ)))。このアクセル開度θによる燃料噴射が中断
されている間、噴射量徐変手段12AはONになる(図
7の(リ))。
【0039】ステップS7において、ドライバーがアク
セルペダル13を踏むことにより、アクセル開度θがア
クセル開度センサ14により検出される。この検出され
たアクセル開度θの信号はエンジンコントローラ5のド
ライバー要求噴射量算出手段23に送られる。ドライバ
ー要求噴射量算出手段23において、アクセル開度θか
らドライバー要求噴射量q(d)が求められる。このド
ライバー要求噴射量q(d)の信号は、T/Mコントロ
ーラ11の噴射量徐変手段12Aに送られる。なお、ド
ライバー要求噴射量q(d)は、一定の場合もあるが、
ドライバーのアクセルペダル13の踏み加減により変化
する。図8にはドライバー要求噴射量q(d)が時間と
ともに徐々に増加する状態が示されている。
【0040】また、アクセル開度θの信号は、エンジン
コントローラ5からT/Mコントローラ11の噴射量徐
変手段12Aに送られる。ステップS8において、T/
Mコントローラ11の噴射量徐変手段12Aでは、エン
ジン回転数制限時の実噴射量を要求噴射量q(i+1)
(変数)の初期値(i=0の場合)とする。
【0041】ステップS9において、エンジンコントロ
ーラ5の噴射量制御手段22は、T/Mコントローラの
噴射量徐変手段12Aから、今回の要求噴射量q(i+
1)の信号を受ける。噴射量制御手段22の実噴射量計
算手段26は、今回の要求噴射量q(i+1)から実噴
射量q(x)を求める。ステップS10において、噴射
量制御手段22の実噴射量計算手段26は実噴射量q
(x)に従って、燃料噴射の信号を電子ガバナ7に出力
する。
【0042】電子ガバナ7は、燃料噴射ポンプ6のコン
トロールラック6Aを燃料噴射量q(x)に対応させて
移動させる。このようにして、燃料噴射ポンプ6におい
て燃料噴射量の制御がされる。ステップS11におい
て、実噴射量q(x)はドライバー要求噴射量q(d)
に達したか否かが判断される。実噴射量がドライバー要
求噴射量q(d)に達しない場合、NOと判断され、ス
テップS12に進む。
【0043】ステップS12において、噴射量徐変手段
12Aは、前回の要求噴射量q(i)に加算噴射量Δq
を加えて今回の要求噴射量q(i+1)を算出する。こ
こで、加算トルクΔq=K・V(x)で与えられる。Kは
補正係数で、アクセル開度θの変化に従って図11(実
験により求められる)により与えられる。また、V(x)
は復帰速度で、発進時のギヤ段に対応する。 基本的に
アクセル開度θが大きければ、加算トルクΔqが大きく
なり、今回の要求噴射量q(i+1)が大きくなる。従
って、ドライバー要求噴射量q(d)に達するまでの時
間が早くなる。
【0044】ステップS12が終了すると、ステップS
7に戻る。このようにして、プログラムはステップS7
→ステップS8→ステップS9→ステップS10→ステ
ップS11→ステップS12の処理を繰り返す。従っ
て、今回の要求噴射量q(i+1)は刻々大きくなり、
今回の要求噴射量q(i+1)に対応する実噴射量q
(x)はドライバー要求噴射量q(d)に近づく。
【0045】ステップS11において、実噴射量q
(x)がドライバー要求噴射量q(d)に達する(実噴
射量の最終値がドライバー要求噴射量q(d)に等しく
なる)と、YESと判断され、ステップS13に進む。
このようにして、実噴射量q(x)は、エンジンの回転
数Nrpm の制限を行なった時における実噴射量からドラ
イバー要求噴射量q(d)に至るまで所定の勾配で増加
する(図8に図示)。
【0046】ステップS13において、噴射量切換え手
段25は、実噴射量計算手段26からの燃料噴射を終了
させ、ドライバー要求噴射量算出手段23を復帰させ、
燃料噴射中断の解除をする。ステップS14において、
ドライバー要求噴射量算出手段23はアクセルペダル1
3の踏込み量に従う燃料噴射制御を再開する(図7の
(ヌ))。
【0047】このようにして、プログラムは、一連の処
理を終了する。以上の如き構成によれば、車両の発進
時、エンジン回転数の制限が解除されても、噴射量徐変
手段12Aにより、燃料噴射量を所定の勾配で増加させ
ることができるので、車両の発進時のショックを緩和
し、円滑に発進ができる。特に、車両が急発進した場
合、車両は滑らかに発進しながら加速に移ることができ
る。
【0048】また、噴射量徐変手段12Aはアクセル開
度θに基づいて燃料噴射量を増加させるので、車両の発
進時、エンジン回転数の自動的な徐々の増加にドライバ
ーの踏込み加減の操作の意図を盛り込むことができる。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、車両の発
進時、エンジン回転数の制限が解除されても、噴射量徐
変手段により、燃料噴射量を所定の勾配で増加させるこ
とができるので、車両の発進時のショックを緩和し、円
滑に発進ができる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、噴射量徐変
手段はアクセル開度に基づいて燃料噴射量を増加させる
ので、車両の発進時、エンジン回転数の自動的な徐々の
増加にドライバーの踏込み加減の操作の意図を盛り込む
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の制御ブロック図である。
【図2】本実施の形態を示す全体構成図である。
【図3】図2の燃料噴射ポンプを示す外観図である。
【図4】ガバナテーブルの説明図である。
【図5】エンジン回転数制限値設定部を示す制御ブロッ
ク図である。
【図6】発進時のフローチャート図である。
【図7】発進時の動作を示すタイミング図である。
【図8】噴射量徐変手段による燃料噴射量の増加の状態
を示す説明図である。
【図9】アクセル開度とドライバー要求噴射量との関係
を示す図である。
【図10】ギヤ段と復帰速度の関係を示す説明図であ
る。
【図11】アクセル開度と補正係数の関係を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン 4 電子式燃料噴射装置 6 燃料噴射ポンプ 7 電子ガバナ 12A 噴射量徐変手段 12C 噴射量制限解除手段 14 アクセル開度センサ 15 エンジン回転数センサ 22 噴射量制御手段 23 ドライバー要求噴射量算出手段 24 噴射量制限手段 25 噴射量切換え手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 362 F02D 45/00 362H 376 376B (72)発明者 山下 勝 埼玉県上尾市大字壱丁目1番地 日産ディ ーゼル工業株式会社内 Fターム(参考) 3G084 AA01 BA03 BA13 CA04 CA09 DA11 DA18 EA11 EB08 EB12 EB16 FA05 FA06 FA10 FA33 3G301 HA02 HA04 JA04 KA12 KB01 LA01 LB14 LC03 MA14 MA25 NA07 NB06 NC02 NE03 PE01Z PF01Z PF03Z PF05Z PF06Z PF09Z PF10Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン回転数,アクセル開度と燃料噴
    射量との対応関係を予め格納したガバナテーブルを参照
    することにより、検出されたエンジン回転数と検出され
    たアクセル開度とからドライバー要求噴射量を求めるド
    ライバー要求噴射量算出手段を有し、電子ガバナに燃料
    噴射量の信号を出力する噴射量制御手段と、 前記噴射量制御手段に接続され、エンジン回転数を検出
    するエンジン回転数センサと、 前記噴射量制御手段に接続され、アクセル開度を検出す
    るアクセル開度センサと、 車両の発進時、エンジン回転数の制限を行なう噴射量制
    限手段と、 車両の発進時のエンジン回転数の制限を解除する噴射量
    制限解除手段とを備えた車両の自動変速装置において、 前記噴射量制限解除手段によるエンジン回転数の制限の
    解除の終了時点から、アクセル開度による燃料噴射を中
    断する噴射量切換え手段と、 前記噴射量切換え手段の実行中、エンジン回転数の制限
    の時における燃料噴射量から前記ドライバー要求噴射量
    に至る間まで、燃料噴射量を所定の勾配で増加させて前
    記噴射量制御手段に送る噴射量徐変手段とを備えている
    ことを特徴とする車両の自動変速装置。
  2. 【請求項2】 前記噴射量徐変手段は、前記アクセル開
    度に基づいて前記燃料噴射量を増加させることを特徴と
    する請求項1記載の車両の自動変速装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009504991A (ja) * 2005-08-22 2009-02-05 イナジー・オートモーティブ・システムズ・リサーチ・(ソシエテ・アノニム) 液体のポンプ制御システム

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