JP2003286831A - 熱機関システム - Google Patents

熱機関システム

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JP2003286831A
JP2003286831A JP2002093928A JP2002093928A JP2003286831A JP 2003286831 A JP2003286831 A JP 2003286831A JP 2002093928 A JP2002093928 A JP 2002093928A JP 2002093928 A JP2002093928 A JP 2002093928A JP 2003286831 A JP2003286831 A JP 2003286831A
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Japan
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catalyst
heat
combustion gas
combustion
engine
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Application number
JP2002093928A
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English (en)
Inventor
Akio Matsuoka
彰夫 松岡
Teruhiko Kameoka
輝彦 亀岡
Makoto Suzuki
鈴木  誠
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】熱交換器で冷却水を加熱する燃焼式ヒータを備
えたエンジンにおいて、熱交換後の燃焼ガスを触媒に供
給するので燃焼ガスの温度が低下し触媒を早期に活性化
温度まで上昇させることが難しい。 【解決手段】 燃焼式ヒータ1内の熱交換器にて熱交換
する前の燃焼ガスを触媒5に導くとともに、触媒5に導
く燃焼ガスの量を調節する排気弁12を設け、この排気
弁12を触媒温度及び冷却水温度の両者を考慮して制御
する。これにより、燃焼式ヒータ1で発生した熱をプレ
ーヒート及び触媒加熱の両方に効果的に利用することが
できるので、触媒5早期に活性化しつつ、燃焼器2で発
生した熱を効果的に回収することができる。延いては、
触媒5の温度が上昇した状態でエンジン6を始動させる
ことができるので、エンジン6の始動直後からエンジン
6の排気を十分に浄化しつつ、室内の快適性及び窓ガラ
スの防曇性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関と燃焼器
とを備える熱機関システムに関するもので、走行用のエ
ンジンとして内燃機関を備える車両に適用して有効であ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】内燃機
関と燃焼器とを備える熱機関システムとして、例えば特
開2000−94938号公報に記載の発明では、燃焼
器で発生する燃焼ガスを触媒に導くことにより触媒を加
熱し、触媒の活性化を促進している。
【0003】なお、触媒は、エンジンの排気を酸化還元
することにより排気を浄化するものであり、通常、活性
化温度(300℃〜400℃)以下では、十分に排気を
浄化することが難しい。
【0004】ところで、燃焼器で発生した熱を回収する
にあっては、通常、上記公報に記載のごとく、燃焼ガス
と冷却水とを熱交換させることにより回収するが、上記
公報では、冷却水と燃焼ガスとを熱交換させる熱交換器
を流出した燃焼ガス、つまり熱交換器にて熱交換を完了
した後の燃焼ガスを触媒に供給しているので、触媒に供
給される燃焼ガスの温度が低下しており、触媒を早期に
活性化温度まで上昇させることが難しい。
【0005】本発明は、上記点に鑑み、第1には、従来
と異なる新規な熱機関システムを提供することを目的と
し、第2には、燃焼ガスと冷却水とを熱交換させること
により燃焼器で発生した熱を回収する内燃機関と燃焼器
とを備える熱機関システムにおいて、触媒の早期活性化
を図りつつ、燃焼器で発生した熱を効果的に回収するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、内燃機関
(6)の排気側に設けられ、内燃機関(6)から排出さ
れる排気を浄化する触媒(5)と、燃料を燃焼させて熱
を発生させる燃焼器(2)と、燃焼器(2)で発生した
燃焼ガスと熱媒体とを熱交換させる熱交換器(3)と、
熱交換器(3)にて熱交換を完了する前の燃焼ガスを触
媒(5)に導くとともに、触媒(5)に導く燃焼ガスの
量を調節する燃焼ガス導入手段(11、12)とを有す
ることを特徴とする。
【0007】これにより、従来のと異なる新規な熱機関
システムにて、燃焼器(2)で発生した熱の多くを触媒
(5)に与えることが可能となるので、触媒(5)を早
期に活性化しつつ、燃焼器(2)で発生した熱を効果的
に回収することができる。
【0008】なお、請求項2に記載の発明のごとく、燃
焼ガス導入手段(11、12)は、触媒(5)に導入す
る燃焼ガスの量を連続的に可変制御することができるも
のであってもよい。
【0009】請求項3に記載の発明では、内燃機関
(6)の排気側に設けられ、内燃機関(6)から排出さ
れる排気を浄化する触媒(5)と、燃料を燃焼させて熱
を発生させる燃焼器(2)と、燃焼器(2)で発生した
燃焼ガスと熱媒体とを熱交換させる熱交換器(3)と、
熱交換器(3)にて熱交換を完了する前の高温の燃焼ガ
スを触媒(5)に導く燃焼ガス導入手段(11、12)
とを有し、燃焼ガス導入手段(11、12)は、高温の
燃焼ガスを触媒(5)に導く場合と高温の燃焼ガスを触
媒(5)に導かない場合とを、熱媒体の温度に基づいて
切り換えることを特徴とする。
【0010】これにより、従来と異なる新規な熱機関シ
ステムにて、燃焼器(2)で発生した熱の多くを触媒
(5)に与えることが可能となるので、触媒(5)を早
期に活性化しつつ、燃焼器(2)で発生した熱を効果的
に回収することができる。
【0011】請求項4に記載の発明では、内燃機関
(6)の排気側に設けられ、内燃機関(6)から排出さ
れる排気を浄化する触媒(5)と、燃料を燃焼させて熱
を発生させる燃焼器(2)と、燃焼器(2)で発生した
燃焼ガスと熱媒体とを熱交換させる熱交換器(3)と、
熱交換器(3)にて熱交換を完了する前の高温の燃焼ガ
スを触媒(5)に導く燃焼ガス導入手段(11、12)
とを有し、燃焼ガス導入手段(11、12)は、高温の
燃焼ガスを触媒(5)に導く場合と高温の燃焼ガスを触
媒(5)に導かない場合とを、触媒(5)の温度に基づ
いて切り換えることを特徴とする。
【0012】これにより、従来と異なる新規な熱機関シ
ステムにて、燃焼器(2)で発生した熱の多くを触媒
(5)に与えることが可能となるので、触媒(5)を早
期に活性化しつつ、燃焼器(2)で発生した熱を効果的
に回収することができる。
【0013】請求項5に記載の発明では、内燃機関
(6)の排気側に設けられ、内燃機関(6)から排出さ
れる排気を浄化する触媒(5)と、燃料を燃焼させて熱
を発生させる燃焼器(2)と、燃焼器(2)で発生した
燃焼ガスと熱媒体とを熱交換させる熱交換器(3)と、
熱交換器(3)にて熱交換を完了する前の燃焼ガスを触
媒(5)に導くとともに、触媒(5)に導く燃焼ガスの
量を調節する燃焼ガス導入手段(11、12)とを有
し、燃焼ガス導入手段(11、12)は、触媒(5)の
温度及び熱媒体の温度のうち少なくとも一方の温度に基
づいて触媒(5)に導く燃焼ガスの量を調節することを
特徴とする。
【0014】これにより、従来と異なる新規な熱機関シ
ステムにて、燃焼器(2)で発生した熱の多くを触媒
(5)に与えることが可能となるので、触媒(5)を早
期に活性化しつつ、燃焼器(2)で発生した熱を効果的
に回収することができる。
【0015】なお、請求項6に記載の発明のごとく、燃
焼ガス導入手段(11、12)は、熱交換器(3)より
排気流れ上流側で燃焼ガスを分岐させて触媒(5)に導
くように構成することが望ましい。
【0016】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
走行用のエンジンとして内燃機関を備える車両に本発明
を適用したものであって、図1は本実施形態に係る熱機
関システムの模式図であり、図2は燃焼式ヒータの模式
である。
【0018】燃焼式ヒータ1は、図2に示すように、燃
料を燃焼させて熱を発生させる燃焼器2、燃焼器2で発
生した燃焼ガスと熱媒体としての冷却水とを熱交換させ
る熱交換器3、及び燃焼器2に燃焼用の空気を送風する
ウェスコ式のエアポンプ4が一体となったものである。
なお、燃焼式ヒータ1の詳細は後述する。
【0019】図1中、触媒5はエンジン6から排出され
る排気を酸化還元反応させることにより排気を浄化する
もので、排気再循環管7はエンジン6の排気を吸気側に
戻す管であり、EGR弁8は排気再循環管7の連通状態
を制御するバルブである。
【0020】なお、排気再循環管7及びEGR弁8は、
エンジン6の排気を吸気側に戻すことによりエンジン6
の燃焼温度を低下させて排気中の窒素酸化物を低減する
排気再循環装置を構成するものである。
【0021】吸気切替弁9は、エアエアポンプ4(燃焼
式ヒータ1)の吸入口1z側を大気側に連通させる場合
とエンジン6の吸気管6a側に連通させる場合とを切り
替えるバルブであり、第1燃焼器用排気管10は、燃焼
器2で発生した燃焼ガスを吸気管6aに導く通路を構成
するものである。
【0022】そして、本実施形態では、第1燃焼器用排
気管10と吸気管6aとの接続部及び吸気切替弁9の吸
気管6a側は、吸気管6aのうち、吸気絞り弁6bより
吸気流れ上流側に接続されている。なお、吸気絞り弁6
bとは、エンジン6に吸入される吸気流れを絞るバルブ
である。
【0023】また、第2燃焼器用排気管11は、燃焼式
ヒータ1の第2排気口1oに接続されて熱交換器3にて
冷却水と熱交換される前の燃焼ガスを触媒5に導く排気
通路を構成するものであり、排気弁12は第2燃焼器用
排気管11の連通状態を制御する電気式のバルブであ
る。
【0024】そして、本実施形態では、第2燃焼器用排
気管11、排気弁12及び排気弁12を制御する電子制
御装置等により、触媒5に導く燃焼ガスの量を調節する
燃焼ガス導入手段が構成されている。
【0025】ヒータ13はエンジン6から流出する冷却
水を熱源として車室内に吹き出す空気を加熱する暖房器
であり、本実施形態では、熱交換器3にて加熱された冷
却水がヒータ13に流入するように構成されている。
【0026】因みに、本実施形態では、ヒータ13から
流出した冷却水により排気弁12を冷却することによ
り、排気弁12に熱損傷が発生することを予防してい
る。
【0027】次に、燃焼式ヒータ1について述べる。
【0028】図2中、第1燃焼筒1aは燃料を着火燃焼
させる第1燃焼室1bを構成するコップ状のものであ
り、この第1燃焼筒1aの開口側には、第1燃焼筒1a
にて発生した火炎を拡大燃焼させる第1燃焼室1cを構
成する円筒状の第2燃焼筒1dが溶接されている。
【0029】因みに、本実施形態では、第1燃焼室1b
と第2燃焼室1cとを連通させるオリフィス1eの直径
を、第1燃焼室1bの直径、及び第2燃焼室1cの直径
より小さくすることで、第1燃焼室1b内の火炎が吹き
消えて失火してしまうことを防止している。
【0030】また、第1燃焼筒1aの円筒部には、第1
燃焼室1b内に燃焼用空気を導入する複数個の空気導入
口1f、及び第1燃焼室1b内のうち燃料が濃い領域に
空気を吹き出す複数個の吹出口1gが設けられている。
【0031】ここで、空気導入口1fは、図3(a)に
示すように、第1燃焼筒1aの軸方向と直交する方向、
すなわち第1燃焼筒1aの中心軸側に向けて開口し、一
方、吹出口1gは、図3(b)、(c)に示すように、
空気導入口1fと同一方向に開口した空気穴1hと対向
する位置に所定間隔を有して配置された衝突板1iによ
り、その空気吹出方向が第1燃焼筒1aの内周面に沿っ
た周方向となるように開口している。
【0032】したがって、空気導入口1fから第1燃焼
室1b内に流入した空気は、図4に示すように、第1燃
焼筒1aの径方向中心側、すなわち第1燃焼筒1aの中
心軸側に向けて吹き出し、吹出口1gから吹き出す空気
は、衝突板1iにより第1燃焼筒1aの内周面に沿った
周方向両側(図4の右回り及び左回り)に吹き出す。
【0033】また、吹出口1gは、2個1組、つまり衝
突板1個につき両側に吹出口1gが形成されて第1燃焼
筒1aの周方向に4組並んで設けられ、各衝突板1iに
は、第1燃焼筒1aの軸方向と直交する方向、つまり第
1燃焼筒1aの中心軸側に向けて開口した空気穴1jが
設けられている。
【0034】また、第1燃焼筒1aの軸方向一端側に
は、図3(a)に示すように、燃料を保持する略円盤状
のウィック1kが配設されており、このウィック1kは
金属メッシュ製のもので、その空隙に燃料を一時的に保
持することにより燃料の気化を促すものである。なお、
ウィック押さえ1mはウィック1kを第1燃焼筒1aに
固定するリング状に形成されたものである。
【0035】また、グロープラグ1nは通電することに
よりウィック1kに保持された燃料を加熱着火させるも
のであり、このグロープラグ1nは、その長手方向が第
1燃焼室1bの軸方向と直交する方向に延びて第1燃焼
筒1a内外を貫通した状態で、グロープラグ1nの長手
方向とウィック1kとが略平行となるように第1燃焼筒
1aに固定されている。
【0036】また、図2中、冷却水通路1pは第2燃焼
筒1d周りに形成された円筒状の排気通路1qを覆うよ
うに形成された、一種のウォータジャケットであり、こ
の冷却水通路1pを流通する冷却水と排気通路1qを流
通する燃焼ガスとを熱交換することより熱交換器3が構
成されている。
【0037】因みに、流入口1rは冷却水の流入部であ
り、流出口1sは冷却水の流出部であり、水温センサ1
tは冷却水通路1p内(流出口1s近傍)の冷却水温度
を検出する温度検出手段である。
【0038】また、冷却水側伝熱フィン1uは冷却水と
の伝熱面積を増大させるものであり、燃焼ガス側伝熱フ
ィン1vは燃焼ガスとの伝熱面積を増大させるものであ
り、これらのフィン1u、1vにより熱交換器3の熱交
換効率の向上を図っている。
【0039】また、第1排気口1wは熱交換器3にて熱
交換を終えて熱交換器3から流出する燃焼ガスを燃焼式
ヒータ2外に排出する通路であり、第2排気口1oは第
2燃焼室1cを流出して熱交換器3に流入する前の燃焼
ガスを排出する通路である。
【0040】なお、排気口1w近傍には、電気抵抗値の
変化を利用して燃焼ガスの温度を検出することにより着
火又は失火を検出するフレームセンサ1xが配設され、
燃料ポンプから送られてくる燃料は、燃料パイプ1yを
介してウィック1kに供給され、エアポンプ4は吸入口
1zから空気を吸入する。
【0041】次に、本実施形態の特徴的作動及びその効
果を述べる。
【0042】1.プレーヒートモード このモードは、タイマーやリモートコントロール操作に
よりエンジン6を始動させる前に燃焼式ヒータ1を稼動
させて冷却水を加熱し、乗員が車両に乗り込む前に室内
の暖房を行うモードである。
【0043】具体的には、大気から燃焼用の空気を取り
込むように吸気切替弁9を作動させるとともに、触媒5
側に流れる燃焼ガスの量が0又は微量となるように排気
弁12を作動させ、かつ、吸気絞り弁6b及びEGR弁
8を略全開とした後、燃焼式ヒータ1を着火始動させ
る。
【0044】これにより、燃焼器2で発生した燃焼ガス
の殆ど全量は、熱交換器3を流れて冷却水を加熱した
後、吸気管6a及び排気再循環管7を経由して触媒5に
流れ込み、その後、大気中に放出される。
【0045】このとき、冷却水温度(水温センサ1tの
検出温度)が第1所定温度(例えば、40℃)以上まで
上昇したときに、図示しない電動ポンプを稼動させて熱
交換器3にて加熱された冷却水をヒータ13と熱交換器
3との間で循環させることにより室内の暖房を図る。
【0046】そして、冷却水温度がさらに上昇して第1
所定温度より高い第2所定温度(例えば、60℃)以上
まで上昇したときには、排気弁12及びEGR弁8を作
動させて熱交換器3に流入する前の燃焼ガスを、冷却水
温度が第2所定温度未満のときより多量に触媒5に供給
する。
【0047】具体的には、排気弁12の触媒5側の開度
を大きくし、かつ、EGR弁8の開度を小さくすれば、
熱交換器3を通らずに触媒5に流れる燃焼ガスの量が増
大し、逆に、排気弁12の触媒5側の開度を小さくし、
かつ、EGR弁8の開度を大きくすれば、熱交換器3を
通る燃焼ガスの量が増大する。
【0048】したがって、燃焼器2で発生した熱をプレ
ーヒート及び触媒加熱の両方に効果的に利用することが
できるので、触媒5を早期に活性化しつつ、燃焼器2で
発生した熱を効果的に回収することができる。
【0049】延いては、触媒5の温度が上昇した状態で
エンジン6を始動させることができるので、エンジン6
の始動直後からエンジン6の排気を十分に浄化しつつ、
室内の快適性及び窓ガラスの防曇性を向上させることが
できる。
【0050】2.エンジン始動後 エンジン6が始動すると同時に、吸気管6aから燃焼用
空気を取り込むように吸気切替弁9を作動させるととも
に、排気弁12の触媒5側を閉じる。
【0051】これにより、燃焼式ヒータ1は、吸気管6
aから空気を吸引して燃料を燃焼させた後、燃焼ガスを
吸気管6a内に排出する。
【0052】このとき、燃焼器2の吸気側と排気側とは
共に吸気管6aのうち吸気絞り弁6bにる圧力変動が少
ないに部位に繋がっているので、燃焼器2に吸引される
空気量が吸気絞り弁6bの作動に影響されることなく、
安定的に供給することができ、燃焼器2を安定的に正常
燃焼させることができる。
【0053】(第2実施形態)第1実施形態では、プレ
ヒートモード時に室内の暖房を優先したが、本実施形態
は、プレヒートモード時に触媒5の活性化を優先するも
のである。
【0054】具体的には、大気から燃焼用の空気を取り
込むように吸気切替弁9を作動させるとともに、触媒5
の温度が所定温度(例えば、200℃)に到達するまで
の間は、燃焼ガスの略全量が触媒5側に流れるように排
気弁12を作動させ、かつ、吸気絞り弁6b及びEGR
弁8を略全閉とした後、燃焼式ヒータ1を着火始動させ
る。
【0055】これにより、燃焼器2で発生した燃焼ガス
の殆ど全量は、熱交換器3を流れることなくて触媒5に
供給されるので、触媒5が早期活性化される。
【0056】そして、触媒5の温度が所定温度を超えた
ときには、触媒5の温度が低下することがないようにし
ながら、冷却水温度に応じて熱交換器3側に流れる燃焼
ガスの量を調節する。なお、エンジン6が始動した後の
制御は、第1実施形態と同じである。
【0057】したがって、本実施形態においても、第1
実施形態と同様に、エンジン6の始動直後からエンジン
6の排気を十分に浄化しつつ、室内の快適性及び窓ガラ
スの防曇性を向上させることができる。
【0058】(第3実施形態)プレヒートモード時にお
いて、第1実施形態では室内の暖房を優先し、第2実施
形態では触媒温度を優先したが、本実施形態は、図5に
示すマップに基づいて、触媒温度及び冷却水温度の両者
を考慮して排気弁12の開度を制御するものである。
【0059】なお、排気弁12の開度が100%とは、
燃焼ガスの全量が熱交換器3を通らずに触媒5側に流れ
ることを意味し、開度0%とは、燃焼ガスの全量が熱交
換器3を通って吸気管6aに流れることを意味する。
【0060】因みに、排気弁12の開度は、開度0%か
ら100%まで連続的に可変制御できるものであっても
よいし、又、触媒5側の開閉デューティ(開いている時
間と閉じている時間の比)を制御するものであってもよ
い。
【0061】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、熱交換器3より上流側で燃焼ガスを分岐させて触媒
5に導いたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、熱交換器3の途中から燃焼ガスを分岐させて触媒5
に導いてもよい。
【0062】また、上述の実施形態では、燃焼ガスにて
加熱された冷却水を主に暖房用に用いたが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、エンジン6の加熱用に用
いてもよい。
【0063】また、上述の実施形態では、冷却水にて排
気弁12を冷却したが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
【0064】また、上述の実施形態では、車両用に本発
明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されるもの
ではない。
【0065】また、上述の実施形態では、冷却水と燃焼
ガスとを熱交換して燃焼器2で発生した熱を回収した
が、本発明はこれに限定されものではなく、例えば室内
に吹き出す空気と燃焼ガスとを熱交換させてもよい。
【0066】また、上述の実施形態では、熱交換器3及
び燃焼器2が一体化されて燃焼式ヒータ1を構成してい
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、熱交換
器3と燃焼器2とを別体としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る熱機関システムの
模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る燃焼式ヒータの軸
方向断面図である。
【図3】(a)は図2のA部拡大図であり、(b)は
(a)のA−A断面図であり、(c)は(a)のB−B
断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る燃焼器の第2燃焼
筒の径方向断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る熱機関システムに
適用される排気弁の制御特性図である。
【符号の説明】
1…燃焼式燃焼式ヒータ、5…触媒、6…エンジン、7
…排気再循環管、8…EGR弁、9…吸気切替弁、12
…排気弁、13…ヒータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀岡 輝彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 鈴木 誠 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G091 AA02 AA11 AB01 BA02 BA03 CA02 DB10 DC05 FA01 HB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関(6)の排気側に設けられ、前
    記内燃機関(6)から排出される排気を浄化する触媒
    (5)と、 燃料を燃焼させて熱を発生させる燃焼器(2)と、 前記燃焼器(2)で発生した燃焼ガスと熱媒体とを熱交
    換させる熱交換器(3)と、 前記熱交換器(3)にて熱交換を完了する前の燃焼ガス
    を前記触媒(5)に導くとともに、前記触媒(5)に導
    く燃焼ガスの量を調節する燃焼ガス導入手段(11、1
    2)とを有することを特徴とする熱機関システム。
  2. 【請求項2】 前記燃焼ガス導入手段(11、12)
    は、前記触媒(5)に導入する燃焼ガスの量を連続的に
    可変制御することができるものであることを特徴とする
    請求項1に記載の熱機関システム。
  3. 【請求項3】 内燃機関(6)の排気側に設けられ、前
    記内燃機関(6)から排出される排気を浄化する触媒
    (5)と、 燃料を燃焼させて熱を発生させる燃焼器(2)と、 前記燃焼器(2)で発生した燃焼ガスと熱媒体とを熱交
    換させる熱交換器(3)と、 前記熱交換器(3)にて熱交換を完了する前の高温の燃
    焼ガスを前記触媒(5)に導く燃焼ガス導入手段(1
    1、12)とを有し、 前記燃焼ガス導入手段(11、12)は、前記高温の燃
    焼ガスを前記触媒(5)に導く場合と前記高温の燃焼ガ
    スを前記触媒(5)に導かない場合とを、熱媒体の温度
    に基づいて切り換えることを特徴とする熱機関システ
    ム。
  4. 【請求項4】 内燃機関(6)の排気側に設けられ、前
    記内燃機関(6)から排出される排気を浄化する触媒
    (5)と、 燃料を燃焼させて熱を発生させる燃焼器(2)と、 前記燃焼器(2)で発生した燃焼ガスと熱媒体とを熱交
    換させる熱交換器(3)と、 前記熱交換器(3)にて熱交換を完了する前の高温の燃
    焼ガスを前記触媒(5)に導く燃焼ガス導入手段(1
    1、12)とを有し、 前記燃焼ガス導入手段(11、12)は、前記高温の燃
    焼ガスを前記触媒(5)に導く場合と前記高温の燃焼ガ
    スを前記触媒(5)に導かない場合とを、前記触媒
    (5)の温度に基づいて切り換えることを特徴とする熱
    機関システム。
  5. 【請求項5】 内燃機関(6)の排気側に設けられ、前
    記内燃機関(6)から排出される排気を浄化する触媒
    (5)と、 燃料を燃焼させて熱を発生させる燃焼器(2)と、 前記燃焼器(2)で発生した燃焼ガスと熱媒体とを熱交
    換させる熱交換器(3)と、 前記熱交換器(3)にて熱交換を完了する前の燃焼ガス
    を前記触媒(5)に導くとともに、前記触媒(5)に導
    く燃焼ガスの量を調節する燃焼ガス導入手段(11、1
    2)とを有し、 前記燃焼ガス導入手段(11、12)は、前記触媒
    (5)の温度及び熱媒体の温度のうち少なくとも一方の
    温度に基づいて前記触媒(5)に導く燃焼ガスの量を調
    節することを特徴とする熱機関システム。
  6. 【請求項6】 前記燃焼ガス導入手段(11、12)
    は、前記熱交換器(3)より排気流れ上流側で燃焼ガス
    を分岐させて前記触媒(5)に導くことを特徴とする請
    求項1ないし5のいずれか1つに記載の熱機関システ
    ム。
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JP2013056620A (ja) * 2011-09-08 2013-03-28 Mazda Motor Corp ハイブリッド自動車

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