JP2003286787A - 扉の緩衝装置 - Google Patents

扉の緩衝装置

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JP2003286787A JP2002091674A JP2002091674A JP2003286787A JP 2003286787 A JP2003286787 A JP 2003286787A JP 2002091674 A JP2002091674 A JP 2002091674A JP 2002091674 A JP2002091674 A JP 2002091674A JP 2003286787 A JP2003286787 A JP 2003286787A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 指を挟むなどの事故を防止するために、扉の
閉鎖方向の移動を閉鎖直前に一旦止め、扉が急激に閉ま
ることを防止する。 【構成】 閉鎖される扉1の凹部2が、建物枠体側の略
C字形の係止部材7と係合する。係止部材7は前後の係
止部9,8を有し、ピン11で回転が規制され、ばね1
3で復帰方向に付勢される。閉鎖方向に移動する扉の前
端部3に後係止部8が押されて係止部材7は基準位置か
らピン11に当接する停止位置に至る。扉がさらに移動
し、後係止部8が前端部3から離れ、前係止部9の角部
10が扉の凹部内で後端部4に係止し、復帰ばね13で
扉に逆方向の力を与えて扉の移動を一時停止する。復帰
ばねで前係止部9が扉の後端部4を乗り越えて係止部材
7が前記基準位置に戻り、前記扉は閉鎖される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉が急激に閉まっ
て指を挟むなどの事故を防止するために案出されたもの
であり、ドアクローザのような付勢手段に付勢されて閉
鎖される扉に設けられ、前記扉の閉鎖方向への移動を一
時的に停止させる扉の緩衝装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、扉では、扉が風に煽られるなどの
外力により急激に閉まって指を挟むなどの事故がおきる
ことがあった。これを防止するため、扉にドアクローザ
を設けるなどして、扉の閉鎖動作を緩やかにする方法が
あるが、ドアクローザのみでも防ぎきれない場合があ
り、例えば扉が組み付けられた建物枠体の内側にスポン
ジ等の弾性体を設け、扉の勢いを閉鎖直前に一旦弱める
ようにする等の対策が採られることがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる対策で
は不十分であり、扉が急激に閉まることで指を挟むなど
の事故を防止することが困難であった。
【0004】そこで、本発明は、扉による指を挟むなど
の事故を防止するために、扉の閉鎖方向の移動を閉鎖直
前に一旦止め、扉が急激に閉まることを防止することが
できる扉の緩衝装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明の請求項1に記載された扉の緩衝
装置は、建物枠体に蝶番を介して開閉可能に設けられた
扉1が、付勢手段によって閉鎖方向に付勢されて前記建
物枠体を閉鎖する際に、前記扉の閉鎖方向への移動を一
時的に停止させる扉の緩衝装置において、前記扉の戸先
に設けられた凹部2と、前記凹部2に対応する前記建物
枠体の縦枠に前記扉1の蝶番の軸線と平行に設けられた
回動軸6と、基準位置の手前の位置と前記扉1に押され
て前記基準位置から所定方向に所定角度回転した停止位
置との間で回転しうるように前記回動軸6に回動可能に
設けられ、前記基準位置では前記扉1の移動軌跡Sと交
差する位置にあって閉鎖方向に移動する前記扉に押され
るとともに前記停止位置では前記扉1との係合が解除さ
れる後係止部8と、前記基準位置では前記扉1の移動軌
跡Sと交差しない前記建物枠体側の位置にあるとともに
前記停止位置では前記扉1の移動軌跡Sに交差して前記
扉1の凹部2に入り込む前係止部9とを有する係止部材
7と、前記建物枠体に設けられ、前記所定方向に回動す
る前記係止部材7に係止して該係止部材7を前記停止位
置に停止させる停止部材11と、前記係止部材7と前記
建物枠体の間に設けられ、前記係止部材7の後係止部8
が閉鎖方向に移動する前記扉1に押されて前記基準位置
から前記所定方向に向けて回動したときには前記係止部
材7を前記基準位置に引き戻す方向の力を前記係止部材
7に与えるとともに、前記係止部材7が前記停止位置に
至って前記係止部材7の後係止部8と前記扉1との係合
が解除された時には前記扉1の移動軌跡Sに交差して前
記扉1の凹部2に入り込んだ前記前係止部9が前記扉1
の凹部2に係止して前記扉1に前記閉鎖方向と逆方向の
力を与えることにより前記扉1の移動を一旦停止させる
状態にする復帰ばね13とを有することを特徴とする。
【0006】請求項2に記載された扉の緩衝装置は、請
求項1記載の扉の緩衝装置において、前記係止部材7は
前記後係止部8と前記前係止部9の間が凹部とされた略
C字形の部材であって、前記後係止部8の外形は円弧状
であり、前記前係止部9の外形は角部10から延設され
た前記回動軸6を中心とする円弧状であり、前記扉1の
凹部2は、前記扉1の移動方向について前記扉1の前端
部3と後端部4の間に設けられており、前記後係止部8
と前記前係止部9の角部10の間の長さと、前記扉1の
移動方向に関する前記凹部2の内幅が略同一とされたこ
とを特徴としている。
【0007】請求項3に記載された扉の緩衝装置によれ
ば、請求項2記載の扉の緩衝装置において、前記扉1を
閉鎖する際には、閉鎖方向に移動する前記扉1の前端部
3に前記後係止部8が押されて前記係止部材7は前記基
準位置から前記停止位置に至り、次に、前記扉1がさら
に閉鎖方向に移動することにより、前記後係止部8が前
記扉1の前端部3から離れるとともに、前記前係止部9
の角部10が前記扉1の前記凹部2内で前記後端部4に
係止して前記復帰ばね13により前記扉1に前記閉鎖方
向と逆方向の力を与えて前記扉1の移動を一時停止さ
せ、さらに、前記復帰ばね13の力により前記前係止部
9が前記扉1の後端部4を乗り越えることによって前記
係止部材7が前記基準位置に戻り、前記扉1は閉鎖方向
に移動して前記建物枠体を閉鎖し、前記扉1を開放する
際には、開放方向に移動する前記扉1の前記前端部3が
前記後係止部8を押して前記係止部材7を前記所定方向
と反対方向に回動させて基準位置の手前の位置に設定す
ることにより、前記前端部3が前記後係止部8を乗り越
えて前記扉1が開放することを特徴としている。
【0008】請求項4に記載された扉の緩衝装置は、請
求項3記載の扉の緩衝装置において、前記扉1の後端部
4にローラ20を設け、前記係止部材7の前記前係止部
9が該ローラ20を乗り越えることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を図1
〜図12を参照して説明する。本実施の形態は、扉が急
激に閉まって指を挟むなどの事故が起きることのないよ
うに案出されたものであり、ドアクローザにより閉止方
向に移動する扉を、閉止直前に一時停止させる扉の緩衝
装置である。
【0010】扉1は蝶番を介して建物枠体に開閉可能に
設けられている。この扉1と建物枠体の間には、図示し
ないドアクローザ等の付勢手段が設けられ、扉1を閉鎖
方向に付勢して前記建物枠体が閉鎖されるように構成さ
れている。
【0011】図1に示すように、前記扉1の戸先には凹
部2が設けられている。本例の凹部2は板金部材で折曲
形成された略直方体形であり、扉1の開閉方向について
凹部2の建物枠体側 (閉鎖方向の先側)の位置を前端部
3、凹部2のこれとは反対側(開放方向の先側)の位置
を後端部4と呼ぶ。
【0012】前記凹部2に対応する建物枠体の縦枠に
は、ケース5が埋め込まれており、このケース5内に本
装置の要部となる機構が組み込まれている。まず、ケー
ス5内には、前記扉1の蝶番の軸線と平行な回動軸6を
介して係止部材7が回動可能に設けられている。
【0013】係止部材7は、2枚の略C字形の板材を所
定間隔を置いて平行に配置し、一体化した部品である。
この係止部材7の略中央部には前記回動軸6が回動可能
に挿通しており、該回動軸6の上下端がケース5に固定
されている。従って、係止部材7は回動軸6を中心とし
てケース5内で略水平方向に回動することができる。
【0014】係止部材7は、アーム状の後係止部8及び
前係止部9を有している。これら両係止部8,9はその
各先端部を互いに対向させ、両係止部8,9の間には間
隙があり、係止部材7は全体として平面視で略C字形の
部材となっている。前記後係止部8は円弧状であり、前
記前係止部9は角部10を有し、角部10から先は前記
回動軸6を中心とする円弧状とされている。
【0015】図7に示すように、前記後係止部8と前記
前係止部9の角部10の間の長さと、前記扉1の移動軌
跡Sに沿う方向に関する前記凹部2の内幅(前端部3と
後端部4の間隔)は、略同一寸法とされている。
【0016】ケース5内には、係止部材7の位置から扉
1が閉鎖する方向を見た場合、該係止部材7の隣部に停
止部材としてのストッパピン11が設けられている。閉
鎖方向に移動する扉1に押されて係止部材7が回動軸6
を中心として扉1が閉まる方向に回動すると、係止部材
7の後係止部8がこのストッパピン11に当接し、係止
部材7はそれ以上は同方向には回動しない。
【0017】また、ケース5内には、前記回動軸6及び
ストッパピン11よりも扉1から見て外側にばねピン1
2が設けられている。図2に示すように、係止部材7の
前係止部9の角部10とばねピン12は復帰ばね13で
連結されており、係止部材7は図2に示す基準位置に設
定されている。この基準位置から係止部材7がストッパ
ピン11に接近する方向に移動すると、係止部材7に戻
り方向の付勢力を与える。
【0018】以上のように、係止部材7は回動可能に軸
支されており、ストッパピン11で回動範囲が規制さ
れ、復帰ばね13で所定方向に付勢されるので、後述す
るように閉鎖する扉1に接触等して所定の運動を行なう
ことができる。
【0019】ここで、図2に示す係止部材7の位置を基
準位置と呼ぶ。係止部材7が扉1等から力を受けていな
い状態にある位置である。この位置において係止部材7
の後係止部8は、基準位置では前記扉1の移動軌跡S
(図中一点鎖線で示す)と交差する位置にある。また、
係止部材7の前係止部9は、前記扉1の移動軌跡Sと交
差しない前記ケース5内の位置にある。
【0020】また、図6及び図7に示す係止部材7の位
置を停止位置と呼ぶ。係止部材7が閉鎖する扉1に押さ
れて回転し、ストッパピン11に当接して停止する位置
である。この位置において係止部材7の後係止部8は、
前記扉1との係合が解除される。また、係止部材7の前
係止部9は、前記扉1の移動軌跡Sに交差して前記扉1
の凹部2に入り込む。
【0021】次に、図2〜図12を参照して本実施の形
態の扉の緩衝装置の作用について説明する。図2に示す
ように、係止部材7は前述した基準位置にある。扉1が
ドアクローザに付勢されて矢印で示す閉鎖方向に移動
し、係止部材7に接触する。なお、ここで、図中一点鎖
線で示した扉1の移動軌跡Sは、実際には円弧となる
が、閉止直前の狭い回動範囲内では実質上直線とみなす
ことができ、図中でも直線で示している。
【0022】図3に示すように、扉1がさらに閉鎖方向
に移動し、係止部材7は扉1に押されて復帰ばね13を
引き伸ばしながらストッパピン11に接近する方向(図
中反時計回り方向)に回転する。
【0023】図4に示すように、扉1がさらに閉鎖方向
に移動し、係止部材7は扉1にさらに押されて復帰ばね
13を引き伸ばしながらストッパピン11に接近する方
向(図中反時計回り方向)にさらに回転する。ここで、
前係止部9がケース5から突出し、扉1の移動軌跡Sと
交差して、扉1には当たらないで凹部2内に入り込む。
【0024】図5に示すように、扉1がさらに閉鎖方向
に移動し、係止部材7は停止位置の直前に来る。後係止
部8は扉1に係止しているが外れる直前の状態である。
前係止部9は凹部2内にある。
【0025】図6に示すように、扉1がさらに閉鎖方向
に移動し、係止部材7は基準位置から90度回転して停
止位置に至る。即ち、係止部材7が90度回転したとこ
ろで後係止部8は扉1を乗り越え、扉1から押されてい
た状態から脱し、図示のように扉1の前端部3と後係止
部8はほぼ接触した状態になる。この時、係止部材7は
ストッパピン11に当接しており、同方向には回転する
ことができない。この状態において後係止部8は後戻り
することはできない。前係止部9は凹部2内にある。
【0026】図7に示すように、図6の状態から扉1が
さらに閉止方向に移動すると、後係止部8が扉1の前端
部3から外れるので、係止部材7は復帰ばね13の付勢
力によってストッパピン11から離れる方向(図中時計
回り方向)に回転することができる。かかる回転によっ
て係止部材7の前係止部9の角部10が、扉1の後端部
4に復帰ばね13の付勢力を持って係止する。前係止部
9を介して扉1に加わる復帰ばね13の力と、扉1のド
アクローザによる閉止力とがほぼ釣り合い、扉1の閉鎖
動作は一時停止する。このように、扉1はドアクローザ
によっても一気に閉止されることがなく、建物枠体との
間に指を挟むなどの事故が防止される。
【0027】なお、後係止部8が外れてから前係止部9
が扉1に係止するまでには時間的ずれがあるので、その
間に係止部材7が戻されても前係止部9が扉1に係止で
きるように、前係止部9は角部10から回動軸6を中心
とした円弧状に大きく湾曲形成させる構成が好ましい。
【0028】また、復帰ばね13の力とドアクローザの
力はほぼ釣り合うが、実際にはわずかに復帰ばね13に
よる戻り力が大きくなるように復帰ばね13の設置位置
及び引張り強さ等を調整しておく。
【0029】図8に示すように、扉1が一旦停止した
後、係止部材7は復帰ばね13の付勢力によってストッ
パピン11から離れる方向(図中時計回り方向)に回転
するとともに、扉1も閉鎖方向に移動し、扉1の閉鎖直
前の動作が行なわれる。
【0030】図9に示すように、係止部材7の前係止部
9が扉1の前端部3を乗り越え、後係止部8は扉1の移
動軌跡Sに交差する位置に戻って扉1の凹部2に入り込
み、扉1が閉鎖される。図9では係止部材7は基準位置
よりもストッパピン11に接近する方向(図中反時計回
り方向)に若干回転した位置にあるが、この状態で基準
位置に設定されるようにしても良い。
【0031】次に、扉1が開放する際の作用を説明す
る。図10に示すように、扉1を矢印で示す開放方向に
移動する。
【0032】図11に示すように、扉1の前端部3が係
止部材7の後係止部8を乗り越える。係止部材7は、復
帰ばね13を湾曲させ、ストッパピン11から離れる方
向(図中時計回り方向)に若干回転することができる。
即ち、係止部材7は基準位置から図中時計回り方向に若
干回転した位置に退避して開放動作する扉1から外れる
こととなる。
【0033】図12に示すように、扉1が係止部材7か
ら完全に外れると、係止部材7は基準位置に戻る。
【0034】なお、図13は、上述した実施の形態の他
の実施の形態を示す図であり、扉1の後端部4の隅にロ
ーラ20を設けてある。前述した作用の図8及び図9に
示す段階、即ち扉1が一旦停止した後、係止部材7が復
帰ばね13の付勢力で図中時計回り方向に回転して前係
止部9が扉1の前端部3を乗り越える際に、前記ローラ
20が設けられることで前係止部9は円滑に扉1から外
れることができる。
【0035】さらに、図14は、他の態様を示す図であ
る。上述した実施の形態では、係止部材7は平面視で略
C字形であり、また略C字形の2枚の板材を間隔をおい
て平行状態で一体化した部材であった。しかし、図14
に示すように、間に凹部21のある前係止部9及び後係
止部8や、復帰ばね13が連結される角部10等に相当
する構造が板カム状の部材や、回動軸6の軸線方向に厚
みのある部材として実現されていてもよく、上記実施の
形態と実質的に同一の作用を奏することができるので、
かかる形状・構造の係止部材7’でも用いることができ
る。
【0036】また、上述した実施の形態では、本発明の
緩衝装置の配置位置について詳述していないが、扉1及
び建物枠体における上方位置など実際に手には触れない
位置が好ましく、さらには、戸先に設けられる凹部2に
ついても戸先における全長に形成されてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、2つの係止部を供える
ばねに付勢された係止部材が、凹部が設けられた扉の戸
先に押されて回転し、又はこれを乗り越える作用を示す
ことによって、扉の閉鎖方向の勢いを緩衝し、閉鎖運動
を閉鎖直前に一時的に停止させることができるので、急
激に扉が閉鎖されることによって指を挟んでけがをする
などの事故が防止でき、扉の安全を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の扉の緩衝装置の一実施の形態を示す要
部分解斜視図である。
【図2】同緩衝装置の平面図である。
【図3】同緩衝装置の動作を説明する平面図である。
【図4】同緩衝装置の動作を説明する平面図である。
【図5】同緩衝装置の動作を説明する平面図である。
【図6】同緩衝装置の動作を説明する平面図である。
【図7】同緩衝装置の動作を説明する平面図である。
【図8】同緩衝装置の動作を説明する平面図である。
【図9】同緩衝装置の動作を説明する平面図である。
【図10】同緩衝装置の動作を説明する平面図である。
【図11】同緩衝装置の動作を説明する平面図である。
【図12】同緩衝装置の動作を説明する平面図である。
【図13】他の実施の形態の緩衝装置を示す平面図であ
る。
【図14】他の実施の形態の緩衝装置を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1…扉 2…凹部 3…前端部 4…後端部 5…ケース 6…回動軸 7…係止部材 8…後係止部 9…前係止部 10…角部 11…停止部材(ストッパピン) 12…ばねピン 13…復帰ばね 20…ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物枠体に蝶番を介して開閉可能に設け
    られた扉が、付勢手段によって閉鎖方向に付勢されて前
    記建物枠体を閉鎖する際に、前記扉の閉鎖方向への移動
    を一時的に停止させる扉の緩衝装置において、 前記扉の戸先に設けられた凹部と、 前記凹部に対応する前記建物枠体の縦枠に前記扉の蝶番
    と平行に設けられた回動軸と、 基準位置の手前の位置と前記扉に押されて前記基準位置
    から所定方向に所定角度回転した停止位置との間で回転
    しうるように前記回動軸に回動可能に設けられ、前記基
    準位置では前記扉の移動軌跡と交差する位置にあって閉
    鎖方向に移動する前記扉に押されるとともに前記停止位
    置では前記扉との係合が解除される後係止部と、前記基
    準位置では前記扉の移動軌跡と交差しない前記建物枠体
    側の位置にあるとともに前記停止位置では前記扉の移動
    軌跡に交差して前記扉の凹部に入り込む前係止部とを有
    する係止部材と、 前記建物枠体に設けられ、前記所定方向に回動する前記
    係止部材に係止して該係止部材を前記停止位置に停止さ
    せる停止部材と、 前記係止部材と前記建物枠体の間に設けられ、前記係止
    部材の後係止部が閉鎖方向に移動する前記扉に押されて
    前記基準位置から前記所定方向に向けて回動したときに
    は前記係止部材を前記基準位置に引き戻す方向の力を前
    記係止部材に与えるとともに、前記係止部材が前記停止
    位置に至って前記係止部材の後係止部と前記扉との係合
    が解除された時には前記扉の移動軌跡に交差して前記扉
    の凹部に入り込んだ前記前係止部が前記扉の凹部に係止
    して前記扉に前記閉鎖方向と逆方向の力を与えることに
    より前記扉の移動を一旦停止させる状態にする復帰ばね
    と、 を有することを特徴とする扉の緩衝装置。
  2. 【請求項2】 前記係止部材は前記後係止部と前記前係
    止部の間が凹部とされた略C字形の部材であって、前記
    後係止部の外形は円弧状であり、前記前係止部の外形は
    角部から延設された前記回動軸を中心とする円弧状であ
    り、 前記扉の凹部は、前記扉の移動方向について前記扉の前
    端部と後端部の間に設けられており、 前記後係止部と前記前係止部の角部の間の長さと、前記
    扉の移動方向に関する前記凹部の内幅が、略同一とされ
    たことを特徴とする請求項1記載の扉の緩衝装置。
  3. 【請求項3】 前記扉を閉鎖する際には、 閉鎖方向に移動する前記扉の前端部に前記後係止部を押
    されて前記係止部材は前記基準位置から前記停止位置に
    至り、 次に、前記扉がさらに閉鎖方向に移動することにより、
    前記後係止部が前記扉の前端部から離れるとともに、前
    記前係止部の角部が前記扉の前記凹部内で前記後端部に
    係止して前記復帰ばねにより前記扉に前記閉鎖方向と逆
    方向の力を与えて前記扉の移動を一時停止させ、 さらに、前記復帰ばねの力により前記前係止部が前記扉
    の後端部を乗り越えることにより前記係止部材が前記基
    準位置に戻り、前記扉は閉鎖方向に移動して前記建物枠
    体を閉鎖し、 前記扉を開放する際には、 開放方向に移動する前記扉の前記前端部が前記後係止部
    を押して前記係止部材を前記所定方向と反対方向に回動
    させて基準位置の手前の位置に設定することにより、前
    記前端部が前記後係止部を乗り越えて前記扉が開放する
    ことを特徴とする請求項2記載の扉の緩衝装置。
  4. 【請求項4】 前記扉の後端部にローラを設け、前記係
    止部材の前記前係止部が該ローラを乗り越えることを特
    徴とする請求項3記載の扉の緩衝装置。
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