JP2003286666A - 立毛調皮革様シート状物およびその製造方法 - Google Patents
立毛調皮革様シート状物およびその製造方法Info
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- JP2003286666A JP2003286666A JP2002085902A JP2002085902A JP2003286666A JP 2003286666 A JP2003286666 A JP 2003286666A JP 2002085902 A JP2002085902 A JP 2002085902A JP 2002085902 A JP2002085902 A JP 2002085902A JP 2003286666 A JP2003286666 A JP 2003286666A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】有機溶剤を含有しないポリウレタン水分散液を
用いて外観、風合い、物性に優れた立毛調皮革様シート
状物とその製造方法を提供すること。 【解決手段】主として単繊維繊度が0.5dtex以下
の極細繊維とバインダーからなる立毛調皮革様シート状
物であって、バインダーが少なくとも2種類のバインダ
ーA、Bを含んでなり、AとBのシートの厚さ方向の分
布が異なる革様シート状物であり、下記(1)〜(4)
の工程を含む立毛調皮革様シート状物の製造方法。
(1)アルカリ水溶液で処理することにより0.5dt
ex以下の極細繊維を発生しうる極細繊維発生型繊維を
用いて基材を形成する工程、(2)基材にバインダーA
の水分散液を付与した後、熱風にて乾燥する工程、
(3)基材をアルカリ水溶液で処理して極細繊維を発生
せしめる工程、(4)基材に感熱ゲル化温度が80℃以
下であるバインダーBの水分散液を付与した後、スチー
ムおよび/またはマイクロ波により該感熱ゲル化温度以
上に加熱する工程。
用いて外観、風合い、物性に優れた立毛調皮革様シート
状物とその製造方法を提供すること。 【解決手段】主として単繊維繊度が0.5dtex以下
の極細繊維とバインダーからなる立毛調皮革様シート状
物であって、バインダーが少なくとも2種類のバインダ
ーA、Bを含んでなり、AとBのシートの厚さ方向の分
布が異なる革様シート状物であり、下記(1)〜(4)
の工程を含む立毛調皮革様シート状物の製造方法。
(1)アルカリ水溶液で処理することにより0.5dt
ex以下の極細繊維を発生しうる極細繊維発生型繊維を
用いて基材を形成する工程、(2)基材にバインダーA
の水分散液を付与した後、熱風にて乾燥する工程、
(3)基材をアルカリ水溶液で処理して極細繊維を発生
せしめる工程、(4)基材に感熱ゲル化温度が80℃以
下であるバインダーBの水分散液を付与した後、スチー
ムおよび/またはマイクロ波により該感熱ゲル化温度以
上に加熱する工程。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリウレタン水分
散液を用いて、外観、風合い、物性に優れた立毛調皮革
様シート状物およびその製造方法を提供するものであ
る。
散液を用いて、外観、風合い、物性に優れた立毛調皮革
様シート状物およびその製造方法を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】主として極細繊維とポリウレタンからな
る立毛調皮革様シート状物は天然皮革にない優れた特徴
を有しており、種々の用途に広く使用されている。とり
わけポリエステル系極細繊維を用いた立毛調皮革様シー
ト状物は、染色堅牢性や耐光性に優れるため、衣料や椅
子張り、自動車内装材用途等にその使用が年々広がって
きた。
る立毛調皮革様シート状物は天然皮革にない優れた特徴
を有しており、種々の用途に広く使用されている。とり
わけポリエステル系極細繊維を用いた立毛調皮革様シー
ト状物は、染色堅牢性や耐光性に優れるため、衣料や椅
子張り、自動車内装材用途等にその使用が年々広がって
きた。
【0003】かかる立毛調皮革様シート状物を製造する
にあたっては、繊維シート状物にポリウレタン溶液を含
浸せしめたのち、該繊維シート状物を水または有機溶剤
水溶液中に浸漬してポリウレタンを湿式凝固せしめる方
法が一般的に採用されている。かかる有機溶剤としては
N,N’−ジメチルホルムアミド(以下、DMFとい
う)やジメチルスルホキシド(以下、DMSOという)
等の水混和性有機溶剤が用いられる。しかし、これらの
有機溶剤は毒性があるため、これらを用いずにポリウレ
タンを付与して立毛調皮革様シート状物を製造する方法
が強く求められている。
にあたっては、繊維シート状物にポリウレタン溶液を含
浸せしめたのち、該繊維シート状物を水または有機溶剤
水溶液中に浸漬してポリウレタンを湿式凝固せしめる方
法が一般的に採用されている。かかる有機溶剤としては
N,N’−ジメチルホルムアミド(以下、DMFとい
う)やジメチルスルホキシド(以下、DMSOという)
等の水混和性有機溶剤が用いられる。しかし、これらの
有機溶剤は毒性があるため、これらを用いずにポリウレ
タンを付与して立毛調皮革様シート状物を製造する方法
が強く求められている。
【0004】かかる問題を解決する手段として、ポリウ
レタンの水分散液を基布に含浸し、乾燥する方法が検討
されているが、かかる方法では乾燥時にポリウレタンが
表面に移行するいわゆるマイグレーション現象が発生
し、極く少量のポリウレタンを付与しただけでも粗硬な
風合いになってしまい、実用化には至っていない。ま
た、かかるマイグレーション現象を防止する手段とし
て、ポリウレタンに感熱ゲル化性能を付与したり、スチ
ームやマイクロ波によるポリウレタンディスパージョン
の分散破壊等も検討されているが、いずれもマイグレー
ション現象をある程度は抑えられるものの、ポリウレタ
ンの付着状態がポリウレタンの特性を十分活かすものと
なっておらず、その応用範囲は極めて限定されたものに
とどまっている。
レタンの水分散液を基布に含浸し、乾燥する方法が検討
されているが、かかる方法では乾燥時にポリウレタンが
表面に移行するいわゆるマイグレーション現象が発生
し、極く少量のポリウレタンを付与しただけでも粗硬な
風合いになってしまい、実用化には至っていない。ま
た、かかるマイグレーション現象を防止する手段とし
て、ポリウレタンに感熱ゲル化性能を付与したり、スチ
ームやマイクロ波によるポリウレタンディスパージョン
の分散破壊等も検討されているが、いずれもマイグレー
ション現象をある程度は抑えられるものの、ポリウレタ
ンの付着状態がポリウレタンの特性を十分活かすものと
なっておらず、その応用範囲は極めて限定されたものに
とどまっている。
【0005】すなわち、これまで有機溶剤を含有しない
ポリウレタン水分散液を用いて、外観、風合い、物性に
優れた立毛調皮革様シート状物を得る方法は知られてい
なかった。
ポリウレタン水分散液を用いて、外観、風合い、物性に
優れた立毛調皮革様シート状物を得る方法は知られてい
なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の背景に鑑み、バインダーの水分散液を用いて、外
観、風合い、物性に優れた立毛調皮革様シート状物を得
ることの製造方法を提供するものである。
術の背景に鑑み、バインダーの水分散液を用いて、外
観、風合い、物性に優れた立毛調皮革様シート状物を得
ることの製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような構成を有する。
解決するために、次のような構成を有する。
【0008】すなわち、主として単繊維繊度が0.5d
tex以下の極細繊維とバインダーからなる立毛調皮革
様シート状物であって、バインダーが少なくとも2種類
のバインダーA、Bを含んでなり、AとBのシートの厚
さ方向の分布が異なることを特徴とする立毛調皮革様シ
ート状物である。
tex以下の極細繊維とバインダーからなる立毛調皮革
様シート状物であって、バインダーが少なくとも2種類
のバインダーA、Bを含んでなり、AとBのシートの厚
さ方向の分布が異なることを特徴とする立毛調皮革様シ
ート状物である。
【0009】また、下記(1)〜(4)の工程を含むこ
とを特徴とするの立毛調皮革様シート状物の製造方法で
ある。 (1)アルカリ水溶液で処理することにより0.5dt
ex以下の極細繊維を発生しうる極細繊維発生型繊維を
用いて基材を形成する工程、(2)基材にバインダーA
の水分散液を付与した後、熱風にて乾燥する工程、
(3)基材をアルカリ水溶液で処理して極細繊維を発生
せしめる工程、(4)基材に感熱ゲル化温度が80℃以
下であるバインダーBの水分散液を付与した後、スチー
ムおよび/またはマイクロ波により該感熱ゲル化温度以
上に加熱する工程。
とを特徴とするの立毛調皮革様シート状物の製造方法で
ある。 (1)アルカリ水溶液で処理することにより0.5dt
ex以下の極細繊維を発生しうる極細繊維発生型繊維を
用いて基材を形成する工程、(2)基材にバインダーA
の水分散液を付与した後、熱風にて乾燥する工程、
(3)基材をアルカリ水溶液で処理して極細繊維を発生
せしめる工程、(4)基材に感熱ゲル化温度が80℃以
下であるバインダーBの水分散液を付与した後、スチー
ムおよび/またはマイクロ波により該感熱ゲル化温度以
上に加熱する工程。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、主として単繊維繊度が
0.5dtex以下の極細繊維とバインダーからなる立
毛調皮革様シート状物であって、バインダーが少なくと
も2種類のバインダーA、Bを含んでなり、AとBのシ
ートの厚さ方向の分布が異なることを特徴とする立毛調
皮革様シート状物である。
0.5dtex以下の極細繊維とバインダーからなる立
毛調皮革様シート状物であって、バインダーが少なくと
も2種類のバインダーA、Bを含んでなり、AとBのシ
ートの厚さ方向の分布が異なることを特徴とする立毛調
皮革様シート状物である。
【0011】従来、水分散型バインダーを用いて立毛調
皮革様シート状物を製造した場合、品位、風合い、物性
のバランスが取れないという問題があった。即ち、溶液
型ポリウレタンと比較して、水分散型ポリウレタンに代
表される水分散型バインダーは物性が劣るため、比較的
多量に付与する必要があるが、バインダーの量を増やす
と今度は風合いが硬くなったり表面にバインダーの塊が
見えてしまう所謂”イラツキ”という欠点が発生して品
位が低下するという問題があり、これらの特性を全て満
足することは不可能であった。本発明者らは鋭意検討の
結果、2種類のバインダーを用い、さらにそれらのシー
トの厚さ方向の分布を変えることにより上記特性を全て
満足できることを見いだし本発明に到達したものであ
る。
皮革様シート状物を製造した場合、品位、風合い、物性
のバランスが取れないという問題があった。即ち、溶液
型ポリウレタンと比較して、水分散型ポリウレタンに代
表される水分散型バインダーは物性が劣るため、比較的
多量に付与する必要があるが、バインダーの量を増やす
と今度は風合いが硬くなったり表面にバインダーの塊が
見えてしまう所謂”イラツキ”という欠点が発生して品
位が低下するという問題があり、これらの特性を全て満
足することは不可能であった。本発明者らは鋭意検討の
結果、2種類のバインダーを用い、さらにそれらのシー
トの厚さ方向の分布を変えることにより上記特性を全て
満足できることを見いだし本発明に到達したものであ
る。
【0012】本発明において、バインダーのシートの厚
さ方向の分布とは、シートの片方の表面から厚さ方向に
みた場合の、シートの単位厚さあたりのポリウレタンの
付き量の変化をいう。かかる分布の測定方法の例として
は、シートを厚さ方向に薄く削いでいき、削いだ各薄片
から繊維のみを溶剤等で抽出除去した残りの重量より求
めることができる。
さ方向の分布とは、シートの片方の表面から厚さ方向に
みた場合の、シートの単位厚さあたりのポリウレタンの
付き量の変化をいう。かかる分布の測定方法の例として
は、シートを厚さ方向に薄く削いでいき、削いだ各薄片
から繊維のみを溶剤等で抽出除去した残りの重量より求
めることができる。
【0013】すなわち、本発明でいう「2種類のバイン
ダーA、Bのシートの厚さ方向の分布が異なる」とは、
シートの厚さ方向にみた場合の、バインダーの付き量の
変化の度合いがバインダーAとバインダーBとで異なる
ことをいう。本発明の立毛調皮革様シート状物は、この
ような2種類のバインダーA、B使いのもとで、特にま
た、2種類のバインダーをうまく組み合わせることによ
り、今までの溶液型ポリウレタン用いた立毛調皮革様シ
ート状物にはない特徴が付与できることを見いだした。
例えば、柔軟性と耐加水分解性に優れるが耐光性が悪い
ポリエーテル系ポリウレタンをシートの裏面側に多く存
在せしめ、耐光性、耐加水分解性に優れるが柔軟性が低
いポリカーボネート系ポリウレタンを表面に局在化せし
めることより、柔軟性、耐加水分解性、耐光性を高いレ
ベルで満足させることができる。
ダーA、Bのシートの厚さ方向の分布が異なる」とは、
シートの厚さ方向にみた場合の、バインダーの付き量の
変化の度合いがバインダーAとバインダーBとで異なる
ことをいう。本発明の立毛調皮革様シート状物は、この
ような2種類のバインダーA、B使いのもとで、特にま
た、2種類のバインダーをうまく組み合わせることによ
り、今までの溶液型ポリウレタン用いた立毛調皮革様シ
ート状物にはない特徴が付与できることを見いだした。
例えば、柔軟性と耐加水分解性に優れるが耐光性が悪い
ポリエーテル系ポリウレタンをシートの裏面側に多く存
在せしめ、耐光性、耐加水分解性に優れるが柔軟性が低
いポリカーボネート系ポリウレタンを表面に局在化せし
めることより、柔軟性、耐加水分解性、耐光性を高いレ
ベルで満足させることができる。
【0014】特に限定されるものではないが、本発明者
らの各種知見によれば、ポリエーテル系ポリウレタンが
シートの片方の側に偏在しているものは、ポリエーテル
系ポリウレタンの偏在する側の表面を裏側(光のあたり
にくい側)に用いることによりポリエーテル系ポリウレ
タンの弱点である耐光性の弱さをカバーしつつ、ポリエ
ーテル系ポリウレタンの特長である柔軟性、耐加水分解
性を生かした立毛調皮革様シート状物が得られる点で好
ましいものであり、さらにまた、シート状物の少なくと
も片側の表面には実質的にポリカーボネート系ポリウレ
タンのみがバインダーとして存在するものは、耐久性、
耐摩耗性に優れたポリカーボネート系ポリウレタンの特
長を最大限に生かす上で好ましいものである。
らの各種知見によれば、ポリエーテル系ポリウレタンが
シートの片方の側に偏在しているものは、ポリエーテル
系ポリウレタンの偏在する側の表面を裏側(光のあたり
にくい側)に用いることによりポリエーテル系ポリウレ
タンの弱点である耐光性の弱さをカバーしつつ、ポリエ
ーテル系ポリウレタンの特長である柔軟性、耐加水分解
性を生かした立毛調皮革様シート状物が得られる点で好
ましいものであり、さらにまた、シート状物の少なくと
も片側の表面には実質的にポリカーボネート系ポリウレ
タンのみがバインダーとして存在するものは、耐久性、
耐摩耗性に優れたポリカーボネート系ポリウレタンの特
長を最大限に生かす上で好ましいものである。
【0015】また、本発明は、下記(1)〜(4)の工
程を含むことを特徴とする立毛調皮革様シート状物の製
造方法である。 (1)アルカリ水溶液で処理することにより0.5dt
ex以下の極細繊維を発生しうる極細繊維発生型繊維を
用いて基材を形成する工程、(2)基材にバインダーA
の水分散液を付与した後、熱風にて乾燥する工程、
(3)基材をアルカリ水溶液で処理して極細繊維を発生
せしめる工程、(4)基材に感熱ゲル化温度が80℃以
下であるバインダーBの水分散液を付与した後、スチー
ムおよび/またはマイクロ波により該感熱ゲル化温度以
上に加熱する工程、以下、上記製造方法について順次説
明する。なお、以下の説明は、工程の「(1)、
(2)、(3)、(4)」の順で行うプロセスを便宜
上、例として取り上げているが、本発明はそれに限定さ
れるものではなく、例えば、「(1)、(4)、
(2)、(3)」や「(1)、(2)、(4)、
(3)」の順であってもかまわない。
程を含むことを特徴とする立毛調皮革様シート状物の製
造方法である。 (1)アルカリ水溶液で処理することにより0.5dt
ex以下の極細繊維を発生しうる極細繊維発生型繊維を
用いて基材を形成する工程、(2)基材にバインダーA
の水分散液を付与した後、熱風にて乾燥する工程、
(3)基材をアルカリ水溶液で処理して極細繊維を発生
せしめる工程、(4)基材に感熱ゲル化温度が80℃以
下であるバインダーBの水分散液を付与した後、スチー
ムおよび/またはマイクロ波により該感熱ゲル化温度以
上に加熱する工程、以下、上記製造方法について順次説
明する。なお、以下の説明は、工程の「(1)、
(2)、(3)、(4)」の順で行うプロセスを便宜
上、例として取り上げているが、本発明はそれに限定さ
れるものではなく、例えば、「(1)、(4)、
(2)、(3)」や「(1)、(2)、(4)、
(3)」の順であってもかまわない。
【0016】本発明の立毛調皮革様シート状物は、単繊
維繊度0.5dtex以下の極細繊維を素材とするもの
であるが、かかる繊維は特に制限されることはなく、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレンテレフタレート等のポリエステル、
ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド等を使用す
ることができる。なかでも物性、品位、耐久性の点でポ
リエチレンテレフタレートが好ましい。
維繊度0.5dtex以下の極細繊維を素材とするもの
であるが、かかる繊維は特に制限されることはなく、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレンテレフタレート等のポリエステル、
ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド等を使用す
ることができる。なかでも物性、品位、耐久性の点でポ
リエチレンテレフタレートが好ましい。
【0017】かかる極細繊維の単繊維繊度は、柔軟性、
品位の点から、0.5dtex以下であることが必要で
あるが、発色性や繊維のさばけ易さの点から、ポリエス
テルの場合は、好ましくは0.3〜0.01dtex、
ポリアミドの場合は、好ましくは0.1〜0.001d
texの範囲のものが、それぞれ使用される。これらの
極細繊維は、混合して用いることもできるし、本発明の
効果が損なわれない範囲で、0.3dtexよりも太い
繊維を混在して用いてもかまわない。また、かかる繊維
の断面形状としては、丸断面でもよいし、それ以外の三
角や+字型のいわゆる異型断面のものであっても使用す
ることができる。
品位の点から、0.5dtex以下であることが必要で
あるが、発色性や繊維のさばけ易さの点から、ポリエス
テルの場合は、好ましくは0.3〜0.01dtex、
ポリアミドの場合は、好ましくは0.1〜0.001d
texの範囲のものが、それぞれ使用される。これらの
極細繊維は、混合して用いることもできるし、本発明の
効果が損なわれない範囲で、0.3dtexよりも太い
繊維を混在して用いてもかまわない。また、かかる繊維
の断面形状としては、丸断面でもよいし、それ以外の三
角や+字型のいわゆる異型断面のものであっても使用す
ることができる。
【0018】このような極細繊維を得る方法としては、
極細繊維を直接得る方法と、いったん、太い繊維を作成
し、その後、極細繊維を発現せしめる方法とがあるが、
細い繊維が得られやすい点や、得られる立毛調皮革様シ
ート状物の柔軟性などの点で、いったん、太い繊維を作
成し、その後、極細繊維を発現せしめる方法を採用す
る。
極細繊維を直接得る方法と、いったん、太い繊維を作成
し、その後、極細繊維を発現せしめる方法とがあるが、
細い繊維が得られやすい点や、得られる立毛調皮革様シ
ート状物の柔軟性などの点で、いったん、太い繊維を作
成し、その後、極細繊維を発現せしめる方法を採用す
る。
【0019】そのような方法としては、例えば溶解性の
異なる複数のポリマーを合わせて紡糸して、極細繊維発
現可能な繊維を得た後、少なくとも1種類のポリマーを
除去して、極細繊維を形成する方法を好ましく採用する
ことができる。かかる手段において、該ポリマーを紡糸
する際の複合形態としては、該ポリマー同士が張り合わ
されたような状態の、いわゆるサイドバイサイド型や、
ポリマー中に別のポリマーが比較的均一に島状に存在す
る海島型、ポリマーがアロイ状に混合されているブレン
ド型などを採用することができる。また、除去されるポ
リマーの種類としては、ポリエチレンテレフタレートに
ナトリウムスルホイソフタル酸やポリエチレングリコー
ル等を共重合してアルカリ溶解性を高めた共重合ポリエ
ステル等を用いることができる。
異なる複数のポリマーを合わせて紡糸して、極細繊維発
現可能な繊維を得た後、少なくとも1種類のポリマーを
除去して、極細繊維を形成する方法を好ましく採用する
ことができる。かかる手段において、該ポリマーを紡糸
する際の複合形態としては、該ポリマー同士が張り合わ
されたような状態の、いわゆるサイドバイサイド型や、
ポリマー中に別のポリマーが比較的均一に島状に存在す
る海島型、ポリマーがアロイ状に混合されているブレン
ド型などを採用することができる。また、除去されるポ
リマーの種類としては、ポリエチレンテレフタレートに
ナトリウムスルホイソフタル酸やポリエチレングリコー
ル等を共重合してアルカリ溶解性を高めた共重合ポリエ
ステル等を用いることができる。
【0020】こうして得られた極細繊維または極細繊維
発現可能な繊維をシート化し基材を作製する。かかる基
材の形態としては、織物、編物、不織布、およびそれら
を複合したものを採用することができる。かかる織物と
しては、通常の平織りや綾織りを、また編物としては、
経て編みや筒編みなどを用いることができる。また、不
織布としては、短繊維不織布、長繊維不織布など、いず
れでもかまわないが、風合いや品位を重視する場合は、
短繊維不織布が好ましく採用される。かかる短繊維不織
布を得る方法としては、カードやクロスラッパー、ラン
ダムウエバーを用いる方法や、抄紙法を使用することが
できる。また、これらの方法で得られた不織布をニード
ルパンチやウォータージェットパンチで絡合せしめた
り、他の織物、編物、不織布と一体化せしめることも可
能である。
発現可能な繊維をシート化し基材を作製する。かかる基
材の形態としては、織物、編物、不織布、およびそれら
を複合したものを採用することができる。かかる織物と
しては、通常の平織りや綾織りを、また編物としては、
経て編みや筒編みなどを用いることができる。また、不
織布としては、短繊維不織布、長繊維不織布など、いず
れでもかまわないが、風合いや品位を重視する場合は、
短繊維不織布が好ましく採用される。かかる短繊維不織
布を得る方法としては、カードやクロスラッパー、ラン
ダムウエバーを用いる方法や、抄紙法を使用することが
できる。また、これらの方法で得られた不織布をニード
ルパンチやウォータージェットパンチで絡合せしめた
り、他の織物、編物、不織布と一体化せしめることも可
能である。
【0021】次に、基材にバインダーAの水分散液を付
与した後、熱風にて乾燥する。この工程の目的は、バイ
ンダーAを積極的にマイグレーションさせて、バインダ
ーAを基材の表層に局在化せしめることにある。ここで
いうバインダーAは水に分散しうるものであれば特に制
限はなく、適宜の水分散型樹脂を使用できる。例えば水
分散型のポリウレタン、アルキド樹脂、メラミン樹脂、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、アクリ
ル/スチレン共重合樹脂、酢酸ビニル/アクリル共重合
樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン/マレイン酸共重合
樹脂、等が挙げられる。中でも強力、柔軟性、低温特性
の点でポリウレタンおよび/またはアクリル樹脂が好ま
しい。また、ポリウレタンのなかでもポリマージオール
としてポリエーテルポリオールを用いたポリエーテル系
ポリウレタンが後のアルカリ水溶液による処理での劣化
が少なく好ましい。ポリエーテルポリオールとしてはポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコール、ポリ(メチルテトラメチ
レングリコール)等を好適に用いることができる。
与した後、熱風にて乾燥する。この工程の目的は、バイ
ンダーAを積極的にマイグレーションさせて、バインダ
ーAを基材の表層に局在化せしめることにある。ここで
いうバインダーAは水に分散しうるものであれば特に制
限はなく、適宜の水分散型樹脂を使用できる。例えば水
分散型のポリウレタン、アルキド樹脂、メラミン樹脂、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、アクリ
ル/スチレン共重合樹脂、酢酸ビニル/アクリル共重合
樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン/マレイン酸共重合
樹脂、等が挙げられる。中でも強力、柔軟性、低温特性
の点でポリウレタンおよび/またはアクリル樹脂が好ま
しい。また、ポリウレタンのなかでもポリマージオール
としてポリエーテルポリオールを用いたポリエーテル系
ポリウレタンが後のアルカリ水溶液による処理での劣化
が少なく好ましい。ポリエーテルポリオールとしてはポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコール、ポリ(メチルテトラメチ
レングリコール)等を好適に用いることができる。
【0022】かかるバインダーAを水に分散せしめる方
法としてはバインダー自体に親水性を持たせ乳化剤を使
用しない自己乳化法と、乳化剤を用いて分散させる強制
乳化法のいずれの方法を採用することもできるが、バイ
ンダーAをマイグレーションさせるためには、分散が破
壊されにくいことが好ましく、具体的には感熱ゲル化性
を有しないか、有したとしても、後述するバインダーB
の感熱ゲル化温度よりも10℃以上高いことが好まし
い。ここでいう感熱ゲル化温度とは、バインダーの水分
散液を95℃の熱水中で湯煎しながら攪拌し、分散液が
流動性を失い凝固するときの水分散液の温度である。
法としてはバインダー自体に親水性を持たせ乳化剤を使
用しない自己乳化法と、乳化剤を用いて分散させる強制
乳化法のいずれの方法を採用することもできるが、バイ
ンダーAをマイグレーションさせるためには、分散が破
壊されにくいことが好ましく、具体的には感熱ゲル化性
を有しないか、有したとしても、後述するバインダーB
の感熱ゲル化温度よりも10℃以上高いことが好まし
い。ここでいう感熱ゲル化温度とは、バインダーの水分
散液を95℃の熱水中で湯煎しながら攪拌し、分散液が
流動性を失い凝固するときの水分散液の温度である。
【0023】かかるバインダーAの水分散液を基材に付
与する方法は特に制限はなく、公知のディップ・ニップ
法やスプレー法、コーティング法を採用することができ
る。また乾燥装置は、バインダーAを基材の表層にマイ
グレーションさせることができれば特に制限はなく、公
知の熱風乾燥機等を用いることができる。また、バイン
ダーAマイグレーションを阻害しない範囲でバインダー
Aの水分散液に増粘剤や金属塩、界面活性剤等を添加し
てもかまわない。バインダーAの付与量としては多すぎ
ると後で付与するバインダーBの特性が発揮できなくな
り、少なすぎると極細繊維を発生せしめる処理の際に基
材が伸びたりへたったりするため基材の性状により適宜
調整する必要があるが、一般的には基材の重量に対し、
好ましくは1〜20%の範囲、より好ましくは3〜15
%程度の範囲が良い。
与する方法は特に制限はなく、公知のディップ・ニップ
法やスプレー法、コーティング法を採用することができ
る。また乾燥装置は、バインダーAを基材の表層にマイ
グレーションさせることができれば特に制限はなく、公
知の熱風乾燥機等を用いることができる。また、バイン
ダーAマイグレーションを阻害しない範囲でバインダー
Aの水分散液に増粘剤や金属塩、界面活性剤等を添加し
てもかまわない。バインダーAの付与量としては多すぎ
ると後で付与するバインダーBの特性が発揮できなくな
り、少なすぎると極細繊維を発生せしめる処理の際に基
材が伸びたりへたったりするため基材の性状により適宜
調整する必要があるが、一般的には基材の重量に対し、
好ましくは1〜20%の範囲、より好ましくは3〜15
%程度の範囲が良い。
【0024】本発明は、次に、基材をアルカリ水溶液で
処理して極細繊維は発生せしめる。
処理して極細繊維は発生せしめる。
【0025】かかる処理に用いるアルカリとしては水酸
化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アン
モニア、アミン化合物等を使用することができる。中で
も価格や取り扱い易さの点で水酸化ナトリウムが好まし
い。また、処理時間を短縮する目的で、適宜界面活性剤
等の助剤を併用してもかまわない。かかるアルカリ水溶
液中で浸漬・窄液を行い、繊維の中からポリマーを抽出
または除去または分割して極細繊維を発生せしめる。ア
ルカリ水溶液の温度、濃度はアルカリの種類や極細繊維
繊維発生型繊維を構成するポリマーの種類・比率によっ
て異なるが、例えばポリエチレングリコールを数%共重
合したポリエチレンテレフタレートを溶解除去して極細
繊維を発生させる場合であれば1〜10%の水酸化ナト
リウム水溶液中で60〜95℃で処理することにより、
本発明の目的を達成することができる。
化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アン
モニア、アミン化合物等を使用することができる。中で
も価格や取り扱い易さの点で水酸化ナトリウムが好まし
い。また、処理時間を短縮する目的で、適宜界面活性剤
等の助剤を併用してもかまわない。かかるアルカリ水溶
液中で浸漬・窄液を行い、繊維の中からポリマーを抽出
または除去または分割して極細繊維を発生せしめる。ア
ルカリ水溶液の温度、濃度はアルカリの種類や極細繊維
繊維発生型繊維を構成するポリマーの種類・比率によっ
て異なるが、例えばポリエチレングリコールを数%共重
合したポリエチレンテレフタレートを溶解除去して極細
繊維を発生させる場合であれば1〜10%の水酸化ナト
リウム水溶液中で60〜95℃で処理することにより、
本発明の目的を達成することができる。
【0026】本発明は、次に感熱ゲル化温度が80℃以
下であるバインダーBの水分散液を付与した後、スチー
ムおよび/またはマイクロ波により該感熱ゲル化温度以
上に加熱を施す。かかる加熱処理により、基材表面から
の水分の蒸発を抑えながら分散を破壊し、バインダーB
のマイグレーションを防ぎ、バインダーAと比較して基
材の厚み方向に均一にバインダーBを分布させる。この
場合、バインダーBはかならずしもシートの厚み方向に
完全に均一に分布せしめる必要はなく、基材の性状や加
工条件に応じてマイグレーション度合いを適宜調整すれ
ばよい。例えば、基材にバインダーBを付与した後、厚
み方向に半裁し、半裁した面に立毛を形成する場合、バ
インダーBをある程度マイグレーションさせることによ
り、半裁面のバインダー量を少なくし、良好な立毛を形
成できるので好ましい。かかるバインダーBとしてはバ
インダーAと同様の水分散可能な樹脂を用いることがで
きるが、特に、強力、柔軟性、耐久性、低温特性の点で
ポリウレタンが好ましい。
下であるバインダーBの水分散液を付与した後、スチー
ムおよび/またはマイクロ波により該感熱ゲル化温度以
上に加熱を施す。かかる加熱処理により、基材表面から
の水分の蒸発を抑えながら分散を破壊し、バインダーB
のマイグレーションを防ぎ、バインダーAと比較して基
材の厚み方向に均一にバインダーBを分布させる。この
場合、バインダーBはかならずしもシートの厚み方向に
完全に均一に分布せしめる必要はなく、基材の性状や加
工条件に応じてマイグレーション度合いを適宜調整すれ
ばよい。例えば、基材にバインダーBを付与した後、厚
み方向に半裁し、半裁した面に立毛を形成する場合、バ
インダーBをある程度マイグレーションさせることによ
り、半裁面のバインダー量を少なくし、良好な立毛を形
成できるので好ましい。かかるバインダーBとしてはバ
インダーAと同様の水分散可能な樹脂を用いることがで
きるが、特に、強力、柔軟性、耐久性、低温特性の点で
ポリウレタンが好ましい。
【0027】かかるポリウレタンは、ポリマーポリオー
ル、ジイソシアネート、鎖伸張剤を適宜反応させて製造
することができる。かかるポリマーポリオールの例とし
てはポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー
ル、ポリカーボネートポリオールが挙げられる。特に、
ポリマージオールとしてポリカーボネートジオールを主
として用いてなるポリカーボネート系ポリウレタンが好
ましい。ポリカーボネートポリオールとしては、1,6
−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジ
オールを単独あるいは混合し、アルキルカーボネートあ
るいはホスゲン等を反応させて得られるポリアルキレン
カーボネートポリオールを例示することができる。かか
るポリマーポリオールは単独あるいは混合して用いるこ
とができるし、重合時に原料を混合することにより得ら
れる共重合ポリマーポリオールも好適に用いることがで
きる。かかるポリマーポリオールの分子量としては数平
均分子量で500〜10000が好ましく、700〜5
000がより好ましく、1000〜3000がさらに好
ましい。また、かかるポリマーポリオール1分子あたり
の水酸基の数を2以上にすることにより、ポリウレタン
に架橋構造を導入することもできる。また、必要に応じ
て、比較的低分子のポリオキシエチレングリコール、ポ
リオキシエチレンプロピレングリコール、ポリオキシエ
チレンテトラメチレングリコール等のポリアルキレング
リコール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパ
ン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール
等の低分子量多価アルコール、エチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどの低分
子量アルキレンポリアミンにエチレンオキサイドを単独
であるいはエチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドの1
種または2種以上を付加した親水成分をポリマーポリオ
ールと混合して用いることができる。
ル、ジイソシアネート、鎖伸張剤を適宜反応させて製造
することができる。かかるポリマーポリオールの例とし
てはポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー
ル、ポリカーボネートポリオールが挙げられる。特に、
ポリマージオールとしてポリカーボネートジオールを主
として用いてなるポリカーボネート系ポリウレタンが好
ましい。ポリカーボネートポリオールとしては、1,6
−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジ
オールを単独あるいは混合し、アルキルカーボネートあ
るいはホスゲン等を反応させて得られるポリアルキレン
カーボネートポリオールを例示することができる。かか
るポリマーポリオールは単独あるいは混合して用いるこ
とができるし、重合時に原料を混合することにより得ら
れる共重合ポリマーポリオールも好適に用いることがで
きる。かかるポリマーポリオールの分子量としては数平
均分子量で500〜10000が好ましく、700〜5
000がより好ましく、1000〜3000がさらに好
ましい。また、かかるポリマーポリオール1分子あたり
の水酸基の数を2以上にすることにより、ポリウレタン
に架橋構造を導入することもできる。また、必要に応じ
て、比較的低分子のポリオキシエチレングリコール、ポ
リオキシエチレンプロピレングリコール、ポリオキシエ
チレンテトラメチレングリコール等のポリアルキレング
リコール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパ
ン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール
等の低分子量多価アルコール、エチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどの低分
子量アルキレンポリアミンにエチレンオキサイドを単独
であるいはエチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドの1
種または2種以上を付加した親水成分をポリマーポリオ
ールと混合して用いることができる。
【0028】また、ポリウレタンを重合する際に用いる
ジイソシアネートとしては、各種のものを使用すること
ができ、例としてイソホロンジイソシアネート、トリレ
ンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、1,
5−ナフチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’
−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、3,3’
−ジククロ−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、ノルボランジイソシアネートを挙げることがで
き、これらを単独あるいは混合して用いることができ
る。
ジイソシアネートとしては、各種のものを使用すること
ができ、例としてイソホロンジイソシアネート、トリレ
ンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、1,
5−ナフチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’
−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、3,3’
−ジククロ−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、ノルボランジイソシアネートを挙げることがで
き、これらを単独あるいは混合して用いることができ
る。
【0029】またポリウレタンを重合する際に用いる鎖
伸長剤としてはイソシアネート基と反応しうる活性水素
を2個以上含む低分子化合物を使用することができ、例
としてヒドラジン、エチレンジアミン、プロピレンジア
ミン、イソホロンジアミン、ピペラジン、およびその誘
導体、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシリ
レンジアミン、アジピン酸ジヒドラジド、イソフタル酸
ジヒドラジド、ヘキサメチレンジアミン、4,4’−ジ
シクロヘキシルメタンジアミン等のジアミン、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,
5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール等のジ
オール等を挙げることができる。
伸長剤としてはイソシアネート基と反応しうる活性水素
を2個以上含む低分子化合物を使用することができ、例
としてヒドラジン、エチレンジアミン、プロピレンジア
ミン、イソホロンジアミン、ピペラジン、およびその誘
導体、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシリ
レンジアミン、アジピン酸ジヒドラジド、イソフタル酸
ジヒドラジド、ヘキサメチレンジアミン、4,4’−ジ
シクロヘキシルメタンジアミン等のジアミン、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,
5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール等のジ
オール等を挙げることができる。
【0030】かかる原料を用い、ポリウレタン水分散液
を重合するにあたっては有機溶剤中で形成したプレポリ
マーを水に分散した後、鎖伸張・溶剤除去を行っても良
いし、重合反応を完了した後に水に分散・溶媒除去を行
ってもかまわない。かかる分散を行うにあたってはホモ
ミキサー、ホモジナイザー等の乳化分散装置を用いるこ
とができる。また、必要に応じて界面活性剤を添加する
ことも可能であり、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、
ラウリル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレントリデ
シルエーテル酢酸ナトリウム、アルキルジフェニルエー
テルジスルホン酸ナトリウム、ジ(2−エチル)スルホ
コハク酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤、ポリオ
キシエチレンノニルフェノールエーテル、ポリオキシエ
チレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエー
テル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロッ
ク共重合体等のノニオン性界面活性剤を単独あるいは混
合して用いることができるかかるバインダーBの水分散
液に感熱ゲル化性を付与する手段としては特に制限され
ることはなく、ポリウレタン水分散液自体が感熱ゲル化
性を有するものであってもよいし、感熱ゲル化性のない
ポリウレタン水分散液に感熱ゲル化性を付与する添加剤
を加えたものであってもかまわない。かかる感熱ゲル化
性を付与する添加剤の例としては、無機塩類、ノニオン
性界面活性剤、ポリアルキレングリコール、シリコーン
系化合物等が挙げられる。特に無機塩類とノニオン型界
面活性剤を組み合わせることにより、著しい感熱ゲル化
性を付与することができる。この場合の無機塩類として
は、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化カルシウ
ム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛、塩化亜鉛、塩化マグネ
シウム、塩化カリウム、炭酸カリウム、硝酸ナトリウ
ム、硝酸鉛等が挙げられ、これらを単独あるいは混合し
て用いることができる。また、ノニオン系界面活性剤と
しては、高級アルコールのエチレンオキサイド付加物、
アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物、脂肪
酸のエチレンオキサイド付加物、多価アルコール脂肪酸
エステルのエチレンオキサイド付加物、高級アルキルア
ミンのエチレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリ
コールのエチレンオキサイド付加物等を挙げることがで
き、これらを単独あるいは混合して用いることができ
る。
を重合するにあたっては有機溶剤中で形成したプレポリ
マーを水に分散した後、鎖伸張・溶剤除去を行っても良
いし、重合反応を完了した後に水に分散・溶媒除去を行
ってもかまわない。かかる分散を行うにあたってはホモ
ミキサー、ホモジナイザー等の乳化分散装置を用いるこ
とができる。また、必要に応じて界面活性剤を添加する
ことも可能であり、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、
ラウリル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレントリデ
シルエーテル酢酸ナトリウム、アルキルジフェニルエー
テルジスルホン酸ナトリウム、ジ(2−エチル)スルホ
コハク酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤、ポリオ
キシエチレンノニルフェノールエーテル、ポリオキシエ
チレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエー
テル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロッ
ク共重合体等のノニオン性界面活性剤を単独あるいは混
合して用いることができるかかるバインダーBの水分散
液に感熱ゲル化性を付与する手段としては特に制限され
ることはなく、ポリウレタン水分散液自体が感熱ゲル化
性を有するものであってもよいし、感熱ゲル化性のない
ポリウレタン水分散液に感熱ゲル化性を付与する添加剤
を加えたものであってもかまわない。かかる感熱ゲル化
性を付与する添加剤の例としては、無機塩類、ノニオン
性界面活性剤、ポリアルキレングリコール、シリコーン
系化合物等が挙げられる。特に無機塩類とノニオン型界
面活性剤を組み合わせることにより、著しい感熱ゲル化
性を付与することができる。この場合の無機塩類として
は、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化カルシウ
ム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛、塩化亜鉛、塩化マグネ
シウム、塩化カリウム、炭酸カリウム、硝酸ナトリウ
ム、硝酸鉛等が挙げられ、これらを単独あるいは混合し
て用いることができる。また、ノニオン系界面活性剤と
しては、高級アルコールのエチレンオキサイド付加物、
アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物、脂肪
酸のエチレンオキサイド付加物、多価アルコール脂肪酸
エステルのエチレンオキサイド付加物、高級アルキルア
ミンのエチレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリ
コールのエチレンオキサイド付加物等を挙げることがで
き、これらを単独あるいは混合して用いることができ
る。
【0031】感熱ゲル化温度が80℃を越えるとポリウ
レタンのマイグレーション抑制が不十分となるため、8
0℃以下である必要がある。また、低すぎると保存や加
工の際の安定性が不足するため感熱ゲル化温度は30〜
80℃であるのが好ましく、40〜70℃であるのがよ
り好ましい。
レタンのマイグレーション抑制が不十分となるため、8
0℃以下である必要がある。また、低すぎると保存や加
工の際の安定性が不足するため感熱ゲル化温度は30〜
80℃であるのが好ましく、40〜70℃であるのがよ
り好ましい。
【0032】かかるバインダーBの分散液を基材に付与
する方法としては、特に制限はなく、バインダーAの水
分散液を付与する場合に例示した方法を適宜採用するこ
とができる。
する方法としては、特に制限はなく、バインダーAの水
分散液を付与する場合に例示した方法を適宜採用するこ
とができる。
【0033】また、本発明は、基材にバインダーBの水
分散液を付与した後、スチームおよび/またはマイクロ
波でバインダーBの感熱ゲル化温度以上に加熱すること
を特徴とする。かかる処理により、基布に十分水分があ
る状態で均一に熱が加わるため、ポリウレタンが表面に
マイグレーションする前にディスパージョンが破壊され
て流動性がなくなり、その後、水分を乾燥・除去しても
シートの厚み方向に均一にポリウレタンを分布せしめる
ことができる。かかる処理を行うにあたっては適宜の処
理装置を用いることができ、例えばスチームにより加熱
する装置としては、常圧スチーマー、HTスチーマー等
を挙げることができるし、マイクロ波により加熱する装
置としては、特開2000−160484号公報に示さ
れているような処理装置を挙げることができる。特に該
公開特許に示されている装置を用いると、スチームとマ
イクロ波を併用することができ、高いマイグレーション
防止効果が得られるので好ましい。
分散液を付与した後、スチームおよび/またはマイクロ
波でバインダーBの感熱ゲル化温度以上に加熱すること
を特徴とする。かかる処理により、基布に十分水分があ
る状態で均一に熱が加わるため、ポリウレタンが表面に
マイグレーションする前にディスパージョンが破壊され
て流動性がなくなり、その後、水分を乾燥・除去しても
シートの厚み方向に均一にポリウレタンを分布せしめる
ことができる。かかる処理を行うにあたっては適宜の処
理装置を用いることができ、例えばスチームにより加熱
する装置としては、常圧スチーマー、HTスチーマー等
を挙げることができるし、マイクロ波により加熱する装
置としては、特開2000−160484号公報に示さ
れているような処理装置を挙げることができる。特に該
公開特許に示されている装置を用いると、スチームとマ
イクロ波を併用することができ、高いマイグレーション
防止効果が得られるので好ましい。
【0034】かかる処理の条件としては、基布に含まれ
る水分の蒸発を抑えつつ、ポリウレタンの感熱ゲル化を
生じせしめる必要があるため、感熱ゲル化温度以上でで
きるだけ低温で処理することが望ましいが、基布の水分
量、処理雰囲気の湿度、基布の厚さ等を勘案して適宜調
節する必要がある。
る水分の蒸発を抑えつつ、ポリウレタンの感熱ゲル化を
生じせしめる必要があるため、感熱ゲル化温度以上でで
きるだけ低温で処理することが望ましいが、基布の水分
量、処理雰囲気の湿度、基布の厚さ等を勘案して適宜調
節する必要がある。
【0035】上記加熱処理を施した後、公知の乾燥方法
により基材から水分を除去し、基材の少なくとも片面に
立毛を形成する。
により基材から水分を除去し、基材の少なくとも片面に
立毛を形成する。
【0036】かかる立毛形成処理としても公知の手法を
採用することができるが、ボリューム感のある立毛をえ
やすい点で、表面を研削して立毛を形成せしめる方法が
好ましい。かかる研削処理においては、表面に砥粒を有
する研磨材を回転させながらポリウレタンを含む繊維シ
ート状物を押し付けて繊維シート状物表面からポリウレ
タンを除去すると同時に繊維を適当にカットして立毛を
形成する。かかる研磨材としてはサンドペーパーや、表
面に砥粒を有するロールを使用することができる。
採用することができるが、ボリューム感のある立毛をえ
やすい点で、表面を研削して立毛を形成せしめる方法が
好ましい。かかる研削処理においては、表面に砥粒を有
する研磨材を回転させながらポリウレタンを含む繊維シ
ート状物を押し付けて繊維シート状物表面からポリウレ
タンを除去すると同時に繊維を適当にカットして立毛を
形成する。かかる研磨材としてはサンドペーパーや、表
面に砥粒を有するロールを使用することができる。
【0037】かかる研削処理は必要に応じて複数回繰り
返して施すことも可能である。
返して施すことも可能である。
【0038】なお、バインダーBの付与と立毛形成処理
の順番は、シート状物の種類によって適宜選択すること
が好ましい。例えば、織物のごとき立毛の形成し難いも
のは、まず立毛を形成した後、ポリビニルアルコールを
付与し、さらに、ポリウレタン付与、また、必要に応じ
て再度、立毛形成処理を施すことも可能である。
の順番は、シート状物の種類によって適宜選択すること
が好ましい。例えば、織物のごとき立毛の形成し難いも
のは、まず立毛を形成した後、ポリビニルアルコールを
付与し、さらに、ポリウレタン付与、また、必要に応じ
て再度、立毛形成処理を施すことも可能である。
【0039】こうして得られた立毛調皮革様シート状物
に染色を施す。かかる染色については特に限定されるこ
とはなく、染料についてはポリエステル系極細繊維であ
れば分散染料、ポリアミド系極細繊維であれば酸性染料
や含金染料といった染料を用いることができる。また、
染色温度は高すぎるとポリウレタンが劣化する場合があ
り、逆に低すぎると繊維への染着が不十分となるため、
繊維の種類により適宜選択する必要があり、ナイロン
6、ナイロン6,6では100℃前後、ポリエチレンテ
レフタレートでは110〜130℃が好ましい。また、
かかる染色処理を行う装置としては、特に限定はされ
ず、通常のポリエステルの染色に使用できる装置であれ
ば特に問題なく使用することができるが、柔軟な風合い
や、立毛のさばけが得やすいため液流染色機を使用する
ことが好ましい。また、染色の均一性や再現性をアップ
する目的で染色助剤を添加することは好ましい。
に染色を施す。かかる染色については特に限定されるこ
とはなく、染料についてはポリエステル系極細繊維であ
れば分散染料、ポリアミド系極細繊維であれば酸性染料
や含金染料といった染料を用いることができる。また、
染色温度は高すぎるとポリウレタンが劣化する場合があ
り、逆に低すぎると繊維への染着が不十分となるため、
繊維の種類により適宜選択する必要があり、ナイロン
6、ナイロン6,6では100℃前後、ポリエチレンテ
レフタレートでは110〜130℃が好ましい。また、
かかる染色処理を行う装置としては、特に限定はされ
ず、通常のポリエステルの染色に使用できる装置であれ
ば特に問題なく使用することができるが、柔軟な風合い
や、立毛のさばけが得やすいため液流染色機を使用する
ことが好ましい。また、染色の均一性や再現性をアップ
する目的で染色助剤を添加することは好ましい。
【0040】
【実施例】以下、本発明を具体的に実施例を用いて説明
する。また、得られた立毛調皮革様シート状物の評価方
法は以下の通りである。 (1)破断強力:製品を幅2cm、長さ20cmの短冊
状にカットしたサンプルを、つかみ間隔10cm、引っ
張り速度10cm/分の条件で測定を行い、その値が
5.0kgf/cm以上であれば合格とした。 (2)引き裂き強力:JIS L1096に規定のペン
ジュラム法により引き裂き強力を測定し、その値が1.
0kgf以上であれば合格とした。 (3)耐摩耗性:JIS L1906規定のマーチンデ
ール摩耗試験の家具用条件で20、000回摩擦し、摩
擦前後で外観変化のなかったもの合格、あったものを不
合格とした。 実施例1 海島型複合糸用口金を用いて海島複合繊維を作成した。
複合条件は以下の通りである。 ・海成分 :5−ソディウムスルホーイソフタル酸を5
モル%共重合したポリエチレンテレフタレート ・島成分 :ポリエチレンテレフタレート ・海島比率:海30%、島70% 該海島複合繊維を3.1倍に延伸し、さらに捲縮を付与
した後、カットし原綿を得た。該原綿をクロスラッパー
を用いてウェブとし、さらにニードルパンチを施し、不
織布を得た。
する。また、得られた立毛調皮革様シート状物の評価方
法は以下の通りである。 (1)破断強力:製品を幅2cm、長さ20cmの短冊
状にカットしたサンプルを、つかみ間隔10cm、引っ
張り速度10cm/分の条件で測定を行い、その値が
5.0kgf/cm以上であれば合格とした。 (2)引き裂き強力:JIS L1096に規定のペン
ジュラム法により引き裂き強力を測定し、その値が1.
0kgf以上であれば合格とした。 (3)耐摩耗性:JIS L1906規定のマーチンデ
ール摩耗試験の家具用条件で20、000回摩擦し、摩
擦前後で外観変化のなかったもの合格、あったものを不
合格とした。 実施例1 海島型複合糸用口金を用いて海島複合繊維を作成した。
複合条件は以下の通りである。 ・海成分 :5−ソディウムスルホーイソフタル酸を5
モル%共重合したポリエチレンテレフタレート ・島成分 :ポリエチレンテレフタレート ・海島比率:海30%、島70% 該海島複合繊維を3.1倍に延伸し、さらに捲縮を付与
した後、カットし原綿を得た。該原綿をクロスラッパー
を用いてウェブとし、さらにニードルパンチを施し、不
織布を得た。
【0041】該不織布に感熱ゲル化性を有さない自己乳
化型ポリエーテル系ポリウレタンを15%含む水分散液
を含浸し、マングルで絞ってポリウレタン固形分の付き
量が繊維に対して30%になるように調節した。しかる
後、熱風乾燥機にて130℃で水分を蒸発・除去した。
この基材の断面を拡大して観察したところ、表裏の両表
層付近にエーテル系ポリウレタンが偏在し、内層部は実
質的に繊維のみであった。その後、15%水酸化ナトリ
ウム水溶液にて海成分を抽出し、0.08dtexの極
細繊維とエーテル系ポリウレタンとからなる基材を得
た。
化型ポリエーテル系ポリウレタンを15%含む水分散液
を含浸し、マングルで絞ってポリウレタン固形分の付き
量が繊維に対して30%になるように調節した。しかる
後、熱風乾燥機にて130℃で水分を蒸発・除去した。
この基材の断面を拡大して観察したところ、表裏の両表
層付近にエーテル系ポリウレタンが偏在し、内層部は実
質的に繊維のみであった。その後、15%水酸化ナトリ
ウム水溶液にて海成分を抽出し、0.08dtexの極
細繊維とエーテル系ポリウレタンとからなる基材を得
た。
【0042】次に感熱ゲル化温度が65℃の強制乳化型
ポリカーボネート系ポリウレタンを20%含む水分散液
を上記基材に含浸し、マングルで絞ってポリウレタン固
形分の付き量が繊維に対して10%になるように調節し
た。しかる後、スチームを満たした95℃の雰囲気中で
10分放置したのち、熱風乾燥機にて100℃で水分を
蒸発・除去し、さらに140℃でキュアリング処理を施
した。得られた基材の断面を拡大して観察したところ、
シートの内層にも比較的均一にポリウレタンが存在して
いることを確認した。こうして得られたシート状物を厚
み方向に半裁し、半裁した側の表面をバフィングして立
毛を形成し、その後、常法にて分散染料で染色し、立毛
調皮革様シート状物を得た。ポリウレタンを付与した後
の断面の観察から、この立毛調皮革様シート状物は立毛
面は実質的にポリカーボネート系ポリウレタンと繊維か
らなり、ポリエーテル系ポリウレタンが立毛面の反対側
に偏在するものであった。得られた立毛調皮革様シート
状物の品位、風合い、破断強度、引き裂き強力、耐摩耗
性を表1に示す。 比較例1 実施例1で用いたのと同じ不織布に、自己乳化型ポリエ
ーテル系ポリウレタンの代わりに、感熱ゲル化温度が6
5℃の強制乳化型ポリエーテル系ポリウレタンを用い、
該ポリエーテル系ポリウレタンの分散液を含浸した後に
スチームを満たした95℃の雰囲気中で10分放置した
のち、熱風乾燥機にて100℃で水分を蒸発・除去し、
基材を得た。この基材の断面を拡大して観察したとこ
ろ、シート内部にほぼ均一にエーテル系ポリウレタンが
存在していた。
ポリカーボネート系ポリウレタンを20%含む水分散液
を上記基材に含浸し、マングルで絞ってポリウレタン固
形分の付き量が繊維に対して10%になるように調節し
た。しかる後、スチームを満たした95℃の雰囲気中で
10分放置したのち、熱風乾燥機にて100℃で水分を
蒸発・除去し、さらに140℃でキュアリング処理を施
した。得られた基材の断面を拡大して観察したところ、
シートの内層にも比較的均一にポリウレタンが存在して
いることを確認した。こうして得られたシート状物を厚
み方向に半裁し、半裁した側の表面をバフィングして立
毛を形成し、その後、常法にて分散染料で染色し、立毛
調皮革様シート状物を得た。ポリウレタンを付与した後
の断面の観察から、この立毛調皮革様シート状物は立毛
面は実質的にポリカーボネート系ポリウレタンと繊維か
らなり、ポリエーテル系ポリウレタンが立毛面の反対側
に偏在するものであった。得られた立毛調皮革様シート
状物の品位、風合い、破断強度、引き裂き強力、耐摩耗
性を表1に示す。 比較例1 実施例1で用いたのと同じ不織布に、自己乳化型ポリエ
ーテル系ポリウレタンの代わりに、感熱ゲル化温度が6
5℃の強制乳化型ポリエーテル系ポリウレタンを用い、
該ポリエーテル系ポリウレタンの分散液を含浸した後に
スチームを満たした95℃の雰囲気中で10分放置した
のち、熱風乾燥機にて100℃で水分を蒸発・除去し、
基材を得た。この基材の断面を拡大して観察したとこ
ろ、シート内部にほぼ均一にエーテル系ポリウレタンが
存在していた。
【0043】その後、実施例1と同様の方法により、ポ
リカーボネート系ポリウレタン付与等を施し、立毛調皮
革様シート状物を得た。ポリウレタンを付与した後の断
面の観察から、この立毛調皮革様シート状物はポリカー
ボネート系ポリウレタンとポリエーテル系ポリウレタン
ともに厚み方向にほぼ均一に存在するものであった。得
られた立毛調皮革様シート状物の品位、風合い、破断強
度、引き裂き強力、耐摩耗性を表1に示す。 比較例2 実施例1と同様の方法で不織布を作成し、ポリエーテル
系ポリウレタンを付与し、水酸化ナトリウム水溶液によ
り、海成分を抽出した。この基材に、強制乳化型ポリカ
ーボネート系ポリウレタンの代わりに感熱ゲル化性を有
さない自己乳化型ポリカーボネート系ポリウレタンを用
い、該ポリカーボネート系ポリウレタンの水分散液を含
浸した後にスチーム処理を施さないで水分を乾燥除去せ
しめた。
リカーボネート系ポリウレタン付与等を施し、立毛調皮
革様シート状物を得た。ポリウレタンを付与した後の断
面の観察から、この立毛調皮革様シート状物はポリカー
ボネート系ポリウレタンとポリエーテル系ポリウレタン
ともに厚み方向にほぼ均一に存在するものであった。得
られた立毛調皮革様シート状物の品位、風合い、破断強
度、引き裂き強力、耐摩耗性を表1に示す。 比較例2 実施例1と同様の方法で不織布を作成し、ポリエーテル
系ポリウレタンを付与し、水酸化ナトリウム水溶液によ
り、海成分を抽出した。この基材に、強制乳化型ポリカ
ーボネート系ポリウレタンの代わりに感熱ゲル化性を有
さない自己乳化型ポリカーボネート系ポリウレタンを用
い、該ポリカーボネート系ポリウレタンの水分散液を含
浸した後にスチーム処理を施さないで水分を乾燥除去せ
しめた。
【0044】得られた基材の断面を拡大して観察したと
ころ、実質的に内部にポリウレタンが存在していなかっ
た。その後は、実施例1と同じ方法により、立毛調皮革
様シート状物を得た。ポリウレタンを付与した後の断面
の観察から、この立毛調皮革様シート状物はポリカーボ
ネート系ポリウレタンとポリエーテル系ポリウレタンと
もに立毛面と反対側に偏在するものであった。
ころ、実質的に内部にポリウレタンが存在していなかっ
た。その後は、実施例1と同じ方法により、立毛調皮革
様シート状物を得た。ポリウレタンを付与した後の断面
の観察から、この立毛調皮革様シート状物はポリカーボ
ネート系ポリウレタンとポリエーテル系ポリウレタンと
もに立毛面と反対側に偏在するものであった。
【0045】得られた立毛調皮革様シート状物の品位、
風合い、破断強度、引き裂き強力、耐摩耗性を表1に示
す。 実施例2 海島型複合糸用口金を用いて海島複合繊維を作成した。
複合条件は以下の通りである。
風合い、破断強度、引き裂き強力、耐摩耗性を表1に示
す。 実施例2 海島型複合糸用口金を用いて海島複合繊維を作成した。
複合条件は以下の通りである。
【0046】海成分 :5−ソディウムスルホ−イソフ
タル酸を5モル%、ポリエチレングリコールを10モル
共重合したポリエチレンテレフタレート 島成分 :ナイロン6 海島比率:海40%、島60% 該海島複合繊維を3.3倍に延伸し、さらに捲縮を付与
した後、カットし原綿を得た。該原綿をクロスラッパー
を用いてウェブとし、さらにニードルパンチを施し、不
織布を得た。
タル酸を5モル%、ポリエチレングリコールを10モル
共重合したポリエチレンテレフタレート 島成分 :ナイロン6 海島比率:海40%、島60% 該海島複合繊維を3.3倍に延伸し、さらに捲縮を付与
した後、カットし原綿を得た。該原綿をクロスラッパー
を用いてウェブとし、さらにニードルパンチを施し、不
織布を得た。
【0047】該不織布に感熱ゲル化性を有さない自己乳
化型ポリカーボネート系ポリウレタンを25%含む水分
散液に感熱ゲル化温度が60℃になるように会合型感熱
ゲル化剤を添加した液を含浸し、マングルで絞ってポリ
ウレタン固形分の付き量が繊維に対して20%になるよ
うに調節した。しかる後、100℃のスチームをシート
の両面に吹き付けた後、熱風乾燥機にて100℃で水分
を蒸発・除去した。
化型ポリカーボネート系ポリウレタンを25%含む水分
散液に感熱ゲル化温度が60℃になるように会合型感熱
ゲル化剤を添加した液を含浸し、マングルで絞ってポリ
ウレタン固形分の付き量が繊維に対して20%になるよ
うに調節した。しかる後、100℃のスチームをシート
の両面に吹き付けた後、熱風乾燥機にて100℃で水分
を蒸発・除去した。
【0048】得られた基材の断面を拡大して観察したと
ころ、シートの内層にも比較的均一にポリウレタンが存
在していることを確認した。さらに90℃の0.1%水
酸化ナトリウム水溶液にて海成分を抽出し、0.05d
texの極細繊維とポリウレタンからなる基材を得た。
該基材を乾熱ゲル化温度が80℃のポリエステル系ポリ
ウレタンを10%含む水分散液を含浸し、マングルで絞
ってポリウレタン固形分の付き量が繊維に対して20%
になるように調節した。
ころ、シートの内層にも比較的均一にポリウレタンが存
在していることを確認した。さらに90℃の0.1%水
酸化ナトリウム水溶液にて海成分を抽出し、0.05d
texの極細繊維とポリウレタンからなる基材を得た。
該基材を乾熱ゲル化温度が80℃のポリエステル系ポリ
ウレタンを10%含む水分散液を含浸し、マングルで絞
ってポリウレタン固形分の付き量が繊維に対して20%
になるように調節した。
【0049】しかる後、熱風乾燥機を用いて110℃で
水分を蒸発・除去した。この基材の断面を拡大して観察
したところ、表裏の両表層付近に後で付与したポリエス
テル系ポリウレタンが偏在していた。次にこれを厚み方
向に半裁し、シートの両面をバフィングして立毛を形成
し、その後、常法にて分散染料で染色し、立毛調皮革様
シート状物を得た。この立毛調皮革様シート状物は立毛
面は実質的にポリカーボネート系ポリウレタンと繊維か
らなり、ポリエステル系ポリウレタンが立毛面の反対側
に偏在するものであった。
水分を蒸発・除去した。この基材の断面を拡大して観察
したところ、表裏の両表層付近に後で付与したポリエス
テル系ポリウレタンが偏在していた。次にこれを厚み方
向に半裁し、シートの両面をバフィングして立毛を形成
し、その後、常法にて分散染料で染色し、立毛調皮革様
シート状物を得た。この立毛調皮革様シート状物は立毛
面は実質的にポリカーボネート系ポリウレタンと繊維か
らなり、ポリエステル系ポリウレタンが立毛面の反対側
に偏在するものであった。
【0050】得られた立毛調皮革様シート状物の品位、
風合い、破断強度、引き裂き強力、耐摩耗性を表1に示
す。 比較例3 実施例2で用いたのと同じ不織布に、ポリカーボネート
系ポリウレタンの分散液に会合型感熱ゲル化剤を添加し
ない以外は実施例2と同じ方法でポリカーボネート系ポ
リウレタンを付与し、基材を得た。得られた基材の断面
を拡大して観察したところ、シートの内層にも比較的均
一にポリウレタンが存在していることを確認した。その
後は実施例2と同様の方法で立毛調皮革様シート状物を
得た。ポリウレタンを付与した後の断面の観察から、こ
の立毛調皮革様シート状物はポリカーボネート系ポリウ
レタンとポリエステル系ポリウレタンともに立毛面と反
対側に偏在するものであった。
風合い、破断強度、引き裂き強力、耐摩耗性を表1に示
す。 比較例3 実施例2で用いたのと同じ不織布に、ポリカーボネート
系ポリウレタンの分散液に会合型感熱ゲル化剤を添加し
ない以外は実施例2と同じ方法でポリカーボネート系ポ
リウレタンを付与し、基材を得た。得られた基材の断面
を拡大して観察したところ、シートの内層にも比較的均
一にポリウレタンが存在していることを確認した。その
後は実施例2と同様の方法で立毛調皮革様シート状物を
得た。ポリウレタンを付与した後の断面の観察から、こ
の立毛調皮革様シート状物はポリカーボネート系ポリウ
レタンとポリエステル系ポリウレタンともに立毛面と反
対側に偏在するものであった。
【0051】得られた立毛調皮革様シート状物の品位、
風合い、破断強度、引き裂き強力、耐摩耗性を表1に示
す。
風合い、破断強度、引き裂き強力、耐摩耗性を表1に示
す。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、有機溶剤を含有しない
ポリウレタン水分散液を用いて、外観、風合い、物性に
優れた立毛調皮革様シート状物を得ることができる。
ポリウレタン水分散液を用いて、外観、風合い、物性に
優れた立毛調皮革様シート状物を得ることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4F055 AA02 BA13 DA07 EA04 EA05
EA12 EA24 EA34 FA18 FA20
GA03 HA04 HA11 HA22
Claims (5)
- 【請求項1】主として単繊維繊度が0.5dtex以下
の極細繊維とバインダーからなる立毛調皮革様シート状
物であって、バインダーが少なくとも2種類のバインダ
ーA、Bを含んでなり、AとBのシートの厚さ方向の分
布が異なることを特徴とする立毛調皮革様シート状物。 - 【請求項2】バインダーとしてポリエーテル系ポリウレ
タンを含んでなり、該ポリエーテル系ポリウレタンがシ
ートの片方の側に偏在していることを特徴とする請求項
1に記載の立毛調皮革様シート状物。 - 【請求項3】バインダーとしてポリカーボネート系ポリ
ウレタンを含んでなり、シート状物の少なくとも片側の
表面には実質的に該ポリカーボネート系ポリウレタンの
みがバインダーとして存在することを特徴とする請求項
1または2のいずれかに記載の立毛調皮革様シート状
物。 - 【請求項4】下記(1)〜(4)の工程を含むことを特
徴とする立毛調皮革様シート状物の製造方法。 (1)アルカリ水溶液で処理することにより0.5dt
ex以下の極細繊維を発生しうる極細繊維発生型繊維を
用いて基材を形成する工程、(2)基材にバインダーA
の水分散液を付与した後、熱風にて乾燥する工程、
(3)基材をアルカリ水溶液で処理して極細繊維を発生
せしめる工程、(4)基材に感熱ゲル化温度が80℃以
下であるバインダーBの水分散液を付与した後、スチー
ムおよび/またはマイクロ波により該感熱ゲル化温度以
上に加熱する工程。 - 【請求項5】バインダーAの分散液が実質的に感熱ゲル
化性を有さないか、有したとしても該感熱ゲル化温度が
バインダーBの水分散液の感熱ゲル化温度よりも10℃
以上高いことを特徴とする請求項4に記載の立毛調皮革
様シート状物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002085902A JP2003286666A (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | 立毛調皮革様シート状物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002085902A JP2003286666A (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | 立毛調皮革様シート状物およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003286666A true JP2003286666A (ja) | 2003-10-10 |
Family
ID=29232691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002085902A Withdrawn JP2003286666A (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | 立毛調皮革様シート状物およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003286666A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005226213A (ja) * | 2004-01-14 | 2005-08-25 | Toray Ind Inc | 皮革様シート状物の製造方法 |
JP2008285807A (ja) * | 2006-01-26 | 2008-11-27 | Toray Ind Inc | 皮革様シート状物の製造方法 |
JP2015055023A (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-23 | 東レ株式会社 | シート状物およびその製造方法 |
JP2021155885A (ja) * | 2020-03-27 | 2021-10-07 | 東レ株式会社 | 人工皮革およびその製造方法 |
-
2002
- 2002-03-26 JP JP2002085902A patent/JP2003286666A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005226213A (ja) * | 2004-01-14 | 2005-08-25 | Toray Ind Inc | 皮革様シート状物の製造方法 |
JP4506471B2 (ja) * | 2004-01-14 | 2010-07-21 | 東レ株式会社 | 皮革様シート状物の製造方法 |
JP2008285807A (ja) * | 2006-01-26 | 2008-11-27 | Toray Ind Inc | 皮革様シート状物の製造方法 |
JP2015055023A (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-23 | 東レ株式会社 | シート状物およびその製造方法 |
JP2021155885A (ja) * | 2020-03-27 | 2021-10-07 | 東レ株式会社 | 人工皮革およびその製造方法 |
JP7404970B2 (ja) | 2020-03-27 | 2023-12-26 | 東レ株式会社 | 人工皮革およびその製造方法 |
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