JP2003286598A - 液処理装置及び液処理方法 - Google Patents

液処理装置及び液処理方法

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JP2003286598A
JP2003286598A JP2002092069A JP2002092069A JP2003286598A JP 2003286598 A JP2003286598 A JP 2003286598A JP 2002092069 A JP2002092069 A JP 2002092069A JP 2002092069 A JP2002092069 A JP 2002092069A JP 2003286598 A JP2003286598 A JP 2003286598A
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liquid
substrate
wafer
processing
plating solution
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JP2002092069A
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Hiroshi Sato
浩 佐藤
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Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スループットを向上させることができる液処
理装置及び液処理方法を提供する。 【解決手段】 電解メッキ装置10は、電解メッキ液槽
15と、ウェハW〜W を保持するホルダ23a〜2
3eと、ホルダ23a〜23eに被せられる電極部材2
4a〜24eとを備えている。電極部材24a〜24e
は、カソード電極44a〜44eとアノード電極50a
〜50dとを備えている。内槽15b内には、一枚のア
ノード電極19が配設されている。ウェハW〜W
ホルダに保持させた後、電極部材24a〜24eを被せ
る。その後、ホルダ23a〜23eを電解メッキ液に浸
漬させて、ウェハW〜W と接触しているカソード電
極44a〜44eとウェハW〜Wに対向しているア
ノード電極19、50a〜50dとの間に電圧を印加す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハ等の
基板に液処理を施す液処理装置及び液処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの集積度向上によ
り、半導体デバイスを構成する配線の微細化が進んでい
る。それに伴い、微細配線の加工技術、及び信頼性確保
が重要な課題になっている。この課題を解決する手段の
一つとして、半導体ウェハ(以下、単に「ウェハ」とい
う。)に形成された配線溝又は接続孔に金属を埋め込ん
で配線を形成する埋め込み配線方法が注目されている。
【0003】このような埋め込み配線方法を実行し得る
装置としては、電解メッキによってウェハに形成された
配線溝或いは接続孔に金属を埋め込む電解メッキ装置が
知られている。この電解メッキ装置では、電解メッキ液
槽内のメッキ液にウェハを浸漬し、かつアノード電極と
ウェハの縁部に接触しているカソード電極との間に電圧
を印可して、ウェハの配線溝或いは接続孔に金属を埋め
込んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在の
電解メッキ装置は、枚葉式の電解メッキ装置であり、ス
ループットが低いという問題がある。
【0005】本発明は上記従来の問題を解決するために
なされたものである。即ち、スループットを向上させる
ことができる液処理装置及び液処理方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決しようとする手段】本発明の液処理装置
は、処理液を貯留する処理液槽と、処理液槽に貯留され
た処理液の液面に対して、基板の被処理面が傾くように
基板をそれぞれ保持する複数のホルダと、ホルダに保持
された基板をそれぞれ処理液に浸漬させる基板浸漬機構
と、処理液に基板をそれぞれ浸漬させたときに基板の被
処理面とそれぞれ対向するように配設された複数の第1
の電極と、基板にそれぞれ接触し、かつ基板の被処理面
に対向した第1の電極との間に電圧がそれぞれ印加され
る複数の第2の電極と、を具備することを特徴としてい
る。
【0007】本発明の液処理装置によれば、一度に複数
枚の基板に液処理を施すことができるので、スループッ
トを向上させることができる。また、基板の被処理面に
付着する気泡が離れ易いので、基板の被処理面に施され
る液処理の面内均一性を向上させることができる。
【0008】上記ホルダは、基板が列をなすように基板
をそれぞれ保持することが好ましい。この構成によれ
ば、基板の被処理面における電流密度の均一性を向上さ
せることができる。
【0009】上記第1の電極は、基板をそれぞれ処理液
に浸漬させたときに、対向した被処理面との間が略等間
隔になるようにそれぞれ配設されていることが好まし
い。この構成によれば、基板間における液処理のばらつ
きを抑制することができる。
【0010】上記第1の電極の少なくとも一つは、ホル
ダに配設されていることが好ましい。この構成によれ
ば、基板の被処理面と被処理面に対向した第1の電極と
の間の距離を調節する場合に、正確かつ容易に距離を調
節することができる。
【0011】上記第1の電極の少なくとも一つは、例え
ば、処理液槽内に取り付けられている。この構成によれ
ば、基板浸漬機構への負担を軽減させることができる。
【0012】上記第1の電極は、基板をそれぞれ処理液
に浸漬させたときに列をなすようにそれぞれ配設されて
おり、端に位置する第1の電極のいずれか一方は、処理
液槽内に取り付けられていてもよい。この構成によれ
ば、端に位置する基板にも液処理を施すことができる。
【0013】上記第1の電極は、基板浸漬機構により処
理液に浸漬するダミーホルダをさらに備え、かつ第1の
電極は、基板をそれぞれ処理液に浸漬させたときに列を
なすようにそれぞれ配設されており、端に位置する第1
の電極のいずれか一方は、ダミーホルダに取り付けられ
ていてもよい。この構成によれば、端に位置する基板に
も液処理を施すことができる。
【0014】上記ホルダの少なくとも一つは、基板の裏
面が覆われるように基板を保持することが好ましい。こ
の構成によれば、基板の裏面汚染を低減させることがで
きる。
【0015】上記第1の電極の少なくとも一つは、処理
液に基板を浸漬させたときに、対向する被処理面との距
離が1〜2cmになるように配設されていることが好ま
しい。この構成によれば、基板の被処理面における電流
密度の均一性を向上させることができる。
【0016】上記第1の電極の少なくとも一つは、電解
質膜で覆われていることが好ましい。この構成によれ
ば、処理液に含まれている成分の分解を抑制することが
できる。
【0017】上記処理液として、例えば、電解メッキ液
を使用することが可能である。処理液として電解メッキ
液を使用することにより、基板の被処理面に電解メッキ
を施すことができる。
【0018】上記液処理装置は、無電解メッキ液を貯留
する無電解メッキ液槽と、無電解メッキ槽と処理液槽と
の間で基板をそれぞれ搬送する基板搬送機構をさらに備
えることが好ましい。この構成によれば、同一基板に無
電解メッキと電解メッキとを施すことができる。
【0019】上記液処理装置は、処理液槽内に電解メッ
キ液を供給する電解メッキ液供給系と、処理液槽内に無
電解メッキ液を供給する無電解メッキ液供給系と、処理
液槽から無電解メッキ液を排出する無電解メッキ液排出
系とをさらに備えることが可能である。この構成によれ
ば、同一基板に無電解メッキと電解メッキとを施すこと
ができる。
【0020】上記基板として、半導体ウェハ或いはガラ
ス基板を使用することも可能である。半導体ウェハ或い
はガラス基板に液処理が施される場合、液処理の面内均
一性が特に重要となる。上記液処理装置によれば、優れ
た液処理の面内均一性が得られるので、半導体ウェハ或
いはガラス基板を使用するができる。
【0021】本発明の液処理方法は、複数のホルダが処
理液槽内の処理液の液面に対して基板の被処理面が傾く
ようにそれぞれ基板を保持した状態で、処理液に基板を
それぞれ浸漬させる基板浸漬工程と、基板浸漬工程後、
基板の被処理面にそれぞれ対向した複数の第1の電極
と、基板にそれぞれ接触した複数の第2の電極との間に
電圧をそれぞれ印加する電圧印加工程と、を具備するこ
とを特徴としている。
【0022】本発明の液処理方法によれば、一度に複数
枚の基板に液処理を施すことができるので、スループッ
トを向上させることができる。また、基板の被処理面に
付着した気泡が離れ易く、基板の被処理面に施される液
処理の面内均一性を向上させることができる。
【0023】上記処理液として、例えば、電解メッキ液
を使用することが可能である。処理液として電解メッキ
液を使用することにより、基板に電解メッキを施すこと
ができる。
【0024】上記液処理方法は、基板浸漬工程前に、基
板上にシード層を形成するシード層形成工程と、シード
層形成工程と基板浸漬工程との間に、基板の少なくとも
一つを無電解メッキ液に浸漬させる無電解メッキ液浸漬
工程と、をさらに備えることが好ましい。この構成によ
れば、無電解メッキによりシード層を補うことができ、
電解メッキで形成されるメッキの面内均一性を向上させ
ることができる。
【0025】上記基板として、半導体ウェハ或いはガラ
ス基板を使用することも可能である。半導体ウェハ或い
はガラス基板に液処理が施される場合、液処理の面内均
一性が特に重要となる。上記液処理方法によれば、優れ
た液処理の面内均一性が得られるので、半導体ウェハ或
いはガラス基板を使用するができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について説明する。図1は本実施の形態に係る電解メッ
キ装置を模式的に示した図であり、図2は本実施の形態
に係る電解メッキ装置の模式的な垂直断面図であり、図
3及び図4は本実施の形態に係るホルダの模式的な平面
図及び垂直断面図である。図5及び図6は本実施の形態
に係る電極部材の模式的な平面図及び垂直断面図であ
り、図7は本実施の形態に係るウェハを模式的に示した
図である。
【0027】図1及び図2に示すように、電解メッキ装
置10は、合成樹脂で形成されたハウジング11と、ハ
ウジング11を載置する載置台12とを備えている。
【0028】ハウジング11には、対向する2箇所に開
口11aが形成されている。開口11aの外側には、ウ
ェハW〜ウェハW(基板)をハウジング11内に搬
入するためのゲートバルブ13及びウェハW〜ウェハ
をハウジング11から搬出するためのゲートバルブ
14が配設されている。
【0029】ハウジング11内には、電解メッキ液を貯
留する電解メッキ液槽15(処理液槽)が配設されてい
る。電解メッキ液槽15は、外槽15aと外槽15aの
内側に配設された内槽15bとから構成されている。
【0030】外槽15aは、内槽15bからオーバーフ
ローした電解メッキ液を受けるためのものである。外槽
15aは、上面が開口し、かつ底面が閉口した略直方体
に形成されている。外槽15aの底部には、外槽15a
から電解メッキ液を排出する排出管16a、16bが接
続されている。排出管16a、16bの他端は、載置台
12内に配設された、内槽15bに供給するための電解
メッキが貯留されたリザーバタンク17に接続されてい
る。排出管16a、16bには、バルブ18a、18b
が介在している。バルブ18a、18bが開かれた状態
で、内槽15bから電解メッキ液がオーバーフローし、
外槽15aに流入すると、電解メッキ液がリザーバタン
ク17に戻される。
【0031】内槽15bは、ウェハW〜ウェハW
浸漬させる電解メッキ液を貯留するものである。内槽1
5bは、外槽15aと同様に、上面が開口し、かつ底面
が閉口した略直方体に形成されている。内槽15bの内
壁面には、後述するカソード電極44aとの間に電圧が
印加される一枚のアノード電極19が配設されている。
内槽15bの内壁面にアノード電極19が配設されるこ
とにより、端に位置するウェハWにも電解メッキが施
される。
【0032】内槽15bの底部からは、一端がリザーバ
タンク17に接続された、リザーバタンク17内の電解
メッキ液を内槽15bに供給する供給管20が突出して
いる。供給管20の先端は、5つに分岐している。分岐
した先端は、ウェハW〜ウェハWを電解メッキ液に
浸漬したときに、ウェハW〜ウェハWとウェハW
〜ウェハWに対向するアノード電極19、及び後述す
るアノード電極50a〜50dとの間に位置するように
それぞれ配設されている。ウェハW〜ウェハWとア
ノード電極19、50a〜50dとの間に供給管20の
先端がそれぞれ配設されることにより、電解メッキ液の
流れが偏らず、メッキの面内均一性が向上する。
【0033】供給管20には、バルブ21及び電解メッ
キの流量を調節可能なポンプ22が介在している。バル
ブ21が開かれた状態で、ポンプ22が作動することに
より、リザーバタンク17内の電解メッキ液が汲み上げ
られて、所定の流量で電解メッキ液が内槽15b内に送
り出される。また、上記したように内槽15bからオー
バーフローした電解メッキ液は、外槽15aに流入した
後リザーバタンク17に戻されるので、ポンプ22が作
動すると、電解メッキ液は内槽15bとリザーバタンク
17との間で循環する。
【0034】内槽15bの上方には、ウェハW〜W
を保持する略板状のホルダ23a〜23eがそれぞれ配
設されている。ホルダ23a〜23eは、フッ素樹脂の
ような電気絶縁性物質から形成されている。フッ素樹脂
としては、例えば、テフロン(登録商標)を使用するこ
とができる。ホルダ23a〜23eには、ホルダ23a
〜23eの表面側及び裏面側からホルダ23a〜23e
を挟み込む着脱可能な電極部材24a〜24eが配設さ
れている。
【0035】また、ホルダ23a〜23eには、ホルダ
23a〜23eを昇降させる昇降機構25(基板浸漬機
構)が取り付けられている。昇降機構25は、上下方向
に伸縮可能なエアシリンダ26を備えている。エアシリ
ンダ26には、ホルダ23a〜23eを保持するホルダ
保持部材27が取り付けられている。ホルダ保持部材2
7にホルダ23a〜23eが取り付けられた状態で、エ
アシリンダ26が作動することにより、ホルダ23a〜
23eが内槽15bに対して昇降する。
【0036】ホルダ保持部材27は、ホルダ23a〜2
3eの間隔を調節できるように構成されている。エアシ
リンダ26には、ホルダ23a〜23eをハウジング1
1に搬入或いはホルダ23a〜23eをハウジング11
から搬出する搬送機構28が取り付けられている。搬送
機構28は、エアシリンダ26に取り付けられたボール
ナット29を備えている。ボールナット29には、ボー
ルナット29に対応するボールネジ30が螺合してい
る。ボールネジ30は、開口11aを介してハウジング
11を貫通している。また、ボールネジ30は、載置台
12に取り付けられた2枚の支持部材31に回動自在に
支持されている。
【0037】支持部材31には、ボールネジ30を回転
させるモータ32が取り付けられている。モータ32が
駆動して、ボールネジ30が回転することにより、ホル
ダ23a〜23eが水平方向に移動し、ウェハW〜W
がハウジング11に搬入或いはハウジング11から搬
出される。
【0038】次に、本実施の形態係るホルダ23a〜2
3e及び電極部材24a〜24eについて詳細に説明す
る。図3及び図4に示すように、ホルダ23aは、ウェ
ハW の被メッキ面を露出させ、かつウェハWの裏面
を覆うように構成されている。具体的には、ホルダ23
aの表面には、ウェハWとほぼ同径の孔41aが形成
されている。また、ホルダ23aは2つに分かれてお
り、ホルダ片42aにはホルダ片42aをスライドさせ
るスライド機構43aが取り付けられている。
【0039】ホルダ23aで、ウェハWの被メッキ面
を露出させ、かつウェハWの裏面を覆うようにウェハ
を保持するには、まず、ホルダ片42a間に、ウェ
ハW の被メッキ面がホルダ23aの表面側に位置する
ようにウェハWを配置する。次いで、ホルダ片42a
をスライドさせて、ホルダ片42aを結合させる。この
結果、ウェハWがホルダ片42aで挟み込まれて、ウ
ェハWの被メッキ面が露出し、かつウェハWの裏面
が覆われるようにウェハWが保持される。ホルダ23
aでウェハWの裏面を覆うことにより、ウェハW
びその他のウェハの汚染を低減させることができる。な
お、ホルダ23b〜23eも、ホルダ23aと同様な構
造である。
【0040】ホルダ23a〜23eは、ウェハW〜W
の被メッキ面が内槽15bに貯留された電解メッキ液
の液面に対して約75〜105°になるように、好まし
くは略垂直になるようにホルダ保持部材27に取り付け
られる。また、ホルダ23a〜23eは、ウェハW
が一列に並ぶようにホルダ保持部材27に取り付け
られる。
【0041】電極部材24aは、図5及び図6に示すよ
うに、ホルダ23aの表面側からホルダ23aに接触す
るリング状のカソード電極44a(第2の電極)を備え
ている。カソード電極44aは、図示しない外部電源に
電気的に接続されている。カソード電極44aは、ホル
ダ23aに接触すると、ウェハWの被メッキ面外周に
接触するように構成されている。
【0042】ここで、カソード電極44aに接触するウ
ェハWについて説明する。ウェハWは、図7に示す
ように、接続孔或いは配線溝のような開口45aが形成
された層間絶縁膜45を備えている。層間絶縁膜45上
には、金属の薄膜、いわゆるシード層46が形成されて
いる。シード層46は、開口45a内にも形成されてい
る。シード層46を形成することにより、カソード電極
44aとウェハWとがほぼ同電位になるので、カソー
ド電極44aとアノード電極19との間に電圧を印加す
ると、ウェハWとアノード電極19との間にも電圧が
印加される。なお、シード層46は、例えばPVD装置
のような成膜装置により形成される。
【0043】また、ウェハWとシード層46との間に
は、タンタルナイトライド(TaN)のような拡散係数
の小さい物質の薄膜、いわゆるバリア層47が形成され
ている。バリア層47は、開口45a内にも形成されて
いる。バリア層47が形成されることにより、メッキの
層間絶縁膜45への拡散が抑制される。
【0044】カソード電極44aは、リング状のカバー
48aで覆われている。カソード電極44aがカバー4
8aで覆われることにより、カソード電極44aと電解
メッキ液との接触が抑制され、カソード電極44aの腐
食が抑制される。
【0045】カバー48aの内側縁部には、カバー48
a内側への電解メッキ液の侵入を抑制するシール部材4
9aが配設されている。シール部材49は、電極部材2
4aがホルダ23aを挟み込むことにより、押圧され
る。その結果、シール部材49aが弾性変形し、カバー
48a内側への電解メッキ液の侵入が抑制される。
【0046】また、シール部材49aは、ウェハW
端から約3mmの部分に接触するように配設されてい
る。ウェハWの端から約3mmの部分に接触するよう
にシール部材49aを配設したのは、ウェハWに約3
mmのエッジイクスクルージョンを作り出し、ウェハW
或いはその他のウェハWの汚染を低減させるためであ
る。即ち、ウェハWの端から約3mmのエッジイクス
クルージョンを作り出さないと、図示しないキャリアカ
セットにウェハWを収容した際に、ウェハW端部の
メッキがキャリアカセットで削れてしまう。この削れた
メッキは、ウェハW或いはその他のウェハを汚染する
要因となる。本実施の形態では、シール部材49aでウ
ェハWに約3mmのエッジイクスクルージョンを作り
出すので、ウェハW或いはその他のウェハの汚染を低
減させることができる。
【0047】カソード電極44aと対向する側には、ホ
ルダ23aの裏面側からホルダ23aに接触する板状の
アノード電極50a(第1の電極)が配設されている。
アノード電極50aは、図示しない外部電源に電気的に
接続されている。
【0048】アノード電極50aは、例えばリン含有銅
から形成された電解質膜51aで覆われている。アノー
ド電極50aが電解質膜51aで覆われることにより、
電解メッキ液中に含まれる促進剤の分解が抑制される。
即ち、電解メッキ液中には、硫黄系成分から構成され
た、電解メッキを促進するための促進剤が含まれてい
る。この促進剤がアノード電極50aに接触すると、分
解してしまい、促進剤としての機能を果たさなくなる。
本実施の形態では、アノード電極50aが電解質膜51
aで覆われているので、アノード電極50aへの促進剤
の接触が抑制され、促進剤の分解が抑制される。
【0049】また、アノード電極50aが電解質膜51
aで覆われることにより、電流密度の均一性が向上す
る。即ち、電解メッキを施すにつれて、アノード電極上
には、酸化銅を主成分とする膜、いわゆるブラックフィ
ルムが形成されていく。このブラックフィルムがアノー
ド電極上に不均一に形成されると、或いはアノード電極
上に形成されたブラックが剥離して不均一な形成状態に
なると、電流密度の均一性が低下する傾向がある。本実
施の形態では、アノード電極50aが電解質膜51aで
覆われているので、アノード電極50a上に形成される
ブラックフィルムの均一性が向上し、またアノード電極
50a上に形成されたブラックフィルムの剥離が抑制さ
れる。その結果、電流密度の均一性が向上する。
【0050】カソード電極44aとアノード電極50a
とは、互いに接触しないようにフッ素樹脂のような電気
絶縁性物質から形成された枠体52aに取り付けられて
いる。枠体52aをホルダ23aの上側から被せること
により、カソード電極44aとアノード電極50aとで
ホルダ23aが挟み込まれる。なお、電極部材24b〜
24dも、電極部材24aと同様な構造である。即ち、
電極部材24b〜24dは、カソード電極44b〜44
d、アノード電極50b〜50d、及びその他の部材を
それぞれ備えている。また、電極部材24eも、電極部
材24aと同様な構造であるが、アノード電極を備えて
いない。
【0051】以下、電解メッキ装置1で行われる処理の
フローについて図8及び図9に沿って説明する。図8は
本実施の形態に係る電解メッキ装置1で行われる処理の
フローを示したフローチャートであり、図9は本実施の
形態に係る電解メッキ装置1で行われる処理を模式的に
示した図である。
【0052】まず、ホルダ23a〜23eがハウジング
11外に位置する状態で、ウェハW 〜Wの被メッキ
面が露出し、かつウェハW〜Wの裏面が覆われるよ
うにホルダ23a〜23eにウェハW〜Wをそれぞ
れ保持させる。次いで、電極部材24a〜24eでホル
ダ23a〜23eの表面側及び裏面側からホルダ23a
〜23eを挟み込む。その後、ウェハW〜Wの被メ
ッキ面が内槽15b内に貯留された電解メッキ液の液面
に対して略垂直になるように、かつウェハW〜W
一列に並ぶようにホルダ23a〜23eをホルダ保持部
材27に取り付ける(ステップ1a)。
【0053】ホルダ23a〜23eがホルダ保持部材2
7に取り付けられた後、ウェハW〜WとウェハW
〜Wの被メッキ面に対向しているアノード電極50a
〜50dとの間の距離が約1〜2cmに、かつウェハW
〜WとウェハW〜Wの被メッキ面に対向してい
るアノード電極50a〜50dとの間がほぼ等間隔にな
るようにホルダ23a〜23eの位置が調節される。な
お、ホルダ23aに関しては、電解メッキ液に浸漬した
とき、ウェハWとアノード電極19との間の距離が約
1〜2cmに、かつウェハWとアノード電極19との
間が上記間隔とほぼ等しくなるように位置が調節される
(ステップ2a)。本実施の形態では、電極部材24a
〜24dがアノード電極50a〜50dを備えているの
で、電解メッキ液にウェハW〜Wが浸漬される前に
ホルダ23a〜23eの位置調節を行うことができる。
このため、ホルダ23a〜23eの位置調節を容易かつ
正確に行うことができる。
【0054】ホルダ23a〜23eの位置が調節された
後、ゲートバルブ13が開かれるとともに、モータ32
の駆動によりボールネジ30が回転して、ホルダ23a
〜23eに保持されたウェハW〜Wがハウジング1
1内に搬入される。搬入されたウェハW〜Wは、内
槽15b上で停止される(ステップ3a)。
【0055】その後、エアシリンダ26の作動により、
ホルダ23a〜23eが下降して、ウェハW〜W
被メッキ面が電解メッキ液の液面に対して略垂直の状態
のまま、ウェハW〜Wが電解メッキ液に浸漬される
(ステップ4a)。
【0056】ウェハW〜Wが浸漬された後、図9に
示すように、ポンプ22の作動により電解メッキ液が約
5L/min以下の流量で供給されるとともに、ウェハ
〜Wと接触しているカソード電極44a〜44e
とウェハW〜Wの被メッキ面に対向しているアノー
ド電極19、50a〜50dとの間に電圧が印加され
る。具体的には、ウェハWに関してはカソード電極4
4aとアノード電極19との間に電圧が印加され、ウェ
ハWに関してはカソード電極44bとアノード電極5
0aとの間に電圧が印加される。ウェハW〜ウェハW
に関しても同様である(ステップ5a)。
【0057】本実施の形態では、ウェハW〜Wと接
触しているカソード電極44a〜44eとウェハW
の被メッキ面に対向しているアノード電極50a〜
50dとの間に電圧が印加されるので、スループットが
向上する。即ち、ウェハW〜Wと接触しているカソ
ード電極44a〜44eとウェハW〜Wの被メッキ
面に対向しているアノード電極19、50a〜50dと
の間に電圧が印加されると、アノード電極19、50a
〜50dからウェハW〜Wの被メッキ面に向けて電
流がそれぞれ流れ、ウェハW〜ウェハWの被メッキ
面にそれぞれ電解メッキが施される。その結果、一度に
ウェハW〜Wに電解メッキが施されるので、スルー
プットが向上する。
【0058】ウェハW〜Wの被メッキ面が電解メッ
キ液の液面に対して略垂直の状態でウェハW〜W
浸漬させた後、電解メッキを施すので、メッキの面内均
一性が向上する。即ち、ウェハを電解メッキ液に浸漬さ
せる際に、ウェハの被メッキ面に空気が気泡として付着
する。ここで、気泡が付着している部分には、電解メッ
キ液が接触しないので、電解メッキが施されない。従っ
て、ウェハに付着している気泡が多いほど、メッキの面
内均一性が低下する。本実施の形態では、ウェハW
の被メッキ面が電解メッキ液の液面に対して略垂直
の状態でウェハW〜Wを浸漬させるので、電解メッ
キ液の接触時にウェハW〜Wに気泡が付着しても、
浸漬させるにつれて浮力で気泡が除去される。その結
果、気泡を低減させた状態で電解メッキを施すことがで
きるので、メッキの面内均一性が向上する。
【0059】ウェハW〜Wが一列に並んでいる状態
で電解メッキを施すので、メッキの面内均一性が向上す
る。即ち、複数枚のアノード電極を使用した場合には、
ウェハの被メッキ面は対向位置にないアノード電極から
も影響を受ける。そして、この影響が大きいほど、メッ
キの面内均一性が低下する。本実施の形態では、ウェハ
〜Wが一列に並んでいる状態で電解メッキを施す
ので、ウェハW〜W の裏面及びホルダ23a〜23
eが遮蔽効果を有し、対向位置にないアノード電極1
9、50a〜50dからの影響を低減させる。その結
果、メッキの面内均一性が向上する。
【0060】ウェハW〜WとウェハW〜Wの被
メッキ面に対向しているアノード電極19、50a〜5
0dとの間がほぼ等間隔の状態で電解メッキを施すの
で、ウェハW〜W間におけるメッキ厚のばらつきが
抑制される。即ち、ウェハとウェハに対向しているアノ
ード電極との間隔によりメッキの厚さが変化する。具体
的には、ウェハとウェハに対向しているアノード電極と
の間が離れているほど、電流密度が小さくなり、メッキ
厚が薄くなり易い。本実施の形態では、ウェハW 〜W
とウェハW〜Wの被メッキ面に対向しているアノ
ード電極19、50a〜50dとの間がほぼ等間隔の状
態で電解メッキを施すので、ウェハW〜ウェハW
被メッキ面における電流密度がほぼ等しくなり、ウェハ
〜ウェハW間におけるメッキ厚のばらつきが抑制
される。
【0061】電解メッキ液を約5L/min以下の流量
で供給しながら電解メッキを施すので、電解メッキ液中
に取り込まれる空気が低減し、メッキの面内均一性が向
上する。即ち、電解メッキ液の液面が空気に接触した状
態で、電解メッキ液は内槽からオーバーフローするの
で、外槽に流入する際に空気が電解メッキ液中に気泡と
して取り込まれ易い。この取り込まれる空気は、オーバ
ーフローする速度が速いほど、多くなる。更に、空気を
取り込んだ電解メッキ液は、再び内槽に供給されるの
で、空気が気泡としてウェハに接触してしまう。その結
果、電解メッキ液が接触しない部分が存在してしまうの
で、メッキの面内均一性が低下してしまう。本実施の形
態では、電解メッキ液を約5L/min以下の流量で供
給しながら電解メッキを施すので、電解メッキ液に取り
込まれる空気が少ない。その結果、メッキの面内均一性
が向上する。
【0062】電解メッキ液を約5L/min以下の流量
で供給しながら電解メッキを施すので、金属イオンがウ
ェハに到達し易くなり、メッキの成膜速度が速められ
る。即ち、電解メッキ液の流量が約5L/minを上回
ると、内槽の底部から上部に向けての電解メッキ液の流
れが速過ぎるため、金属イオンがウェハに到達し難く、
メッキの成膜速度が遅い。本実施の形態では、電解メッ
キ液を約5L/min以下の流量で供給しながら電解メ
ッキを施すので、金属イオンがウェハW〜Wに到達
し易く、メッキの成膜速度が速められる。
【0063】ウェハW〜WとウェハW〜Wの被
メッキ面に対向しているアノード電極19、50a〜5
0dとの間の距離が約1〜2cmに設定された状態で、
電解メッキを施すので、電流密度の調節が行われなくて
も、メッキの面内均一性が向上する。即ち、現在の枚葉
式の電解メッキ装置では、ウェハとアノード電極との間
の距離は、約15cmに設定されている。そして、電流
密度の均一性を向上させるために、セパレータや遮蔽シ
ールドを使用して、電流密度を調節している。ここで、
電流密度の均一性は、ウェハとアノード電極との間の間
隔に依存する傾向がある。具体的には、ウェハとアノー
ド電極との間の距離が大きいほど、電流密度の均一性が
低下し易い。本実施の形態では、ウェハW〜Wとウ
ェハW〜Wの被メッキ面に対向しているアノード電
極19、50a〜50dとの間の距離が約1〜2cmに
設定された状態で、電解メッキを施すので、電流密度の
均一性が向上する。その結果、セパレータや遮蔽シール
ドで電流密度を調節しなくとも、メッキの面内均一性が
向上する。
【0064】なお、本実施の形態でウェハW〜W
被メッキ面に形成されるメッキとしては、例えば、銅、
銀、金、白金、或いはこれらの合金が挙げられる。
【0065】所定時間経過した後、電圧の印加が停止さ
れて、ウェハW〜ウェハWへの電解メッキの施しが
停止される(ステップ6a)。その後、エアシリンダ2
6の作動により、ホルダ23a〜23eが上昇して、ウ
ェハW〜Wが電解メッキ液から引き上げられる(ス
テップ7a)。最後に、ゲートバルブ14が開かれると
ともに、モータ32の駆動によりボールネジ30が回転
して、ウェハW〜W がハウジング11外に搬出され
る(ステップ8a)。
【0066】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施の形態について説明する。なお、以下本実施の形
態以降の実施の形態のうち先行する実施の形態と重複す
る内容については説明を省略することもある。本実施の
形態では、端に位置するアノード電極をダミーホルダに
取り付けた例について説明する。
【0067】図10は本実施の形態に係る電解メッキ装
置の模式的な垂直断面図である。図10に示すように、
ホルダ保持部材27には、ウェハW〜Wを保持する
ホルダ23a〜23eと、ウェハを保持しないダミーホ
ルダ61とが着脱可能に取り付けられている。ダミーホ
ルダ61は、ウェハWの被メッキ面側に配設されてい
る。ダミーホルダには、ウェハWの被メッキ面と対向
するようにアノード電極19が取り付けられている。
【0068】以下、電解メッキ装置1で行われる処理の
フローについて図11に沿って説明する。図11は本実
施の形態に係る電解メッキ装置1で行われる処理のフロ
ーを示したフローチャートである。
【0069】まず、ホルダ23a〜23eがハウジング
11外に位置する状態で、ホルダ23a〜23eにウェ
ハW〜Wをそれぞれ保持させる。次いで、電極部材
24a〜24eでホルダ23a〜23eを挟み込む。そ
の後、ホルダ23a〜23e及びダミーホルダ61をホ
ルダ保持部材27に取り付ける(ステップ1b)。
【0070】ホルダ23a〜23e及びダミーホルダ6
1がホルダ保持部材27に取り付けられた後、ホルダ2
3a〜23e及びダミーホルダ61の位置が調節される
(ステップ2b)。本実施の形態では、アノード電極1
9がダミーホルダ61に取り付けられているので、ウェ
ハWとウェハWに対向しているアノード電極19と
の距離を容易かつ正確に調節することができる。ホルダ
23a〜23e及びダミーホルダ61の位置が調節され
た後、ウェハW〜W及びアノード電極19がハウジ
ング11内に搬入される(ステップ3b)。その後、ウ
ェハW〜W及びアノード電極19が電解メッキ液に
浸漬される(ステップ4b)。
【0071】ウェハW〜W及びアノード電極19が
電解メッキ液に浸漬された後、ウェハW〜Wと接触
しているカソード電極44a〜44eとウェハW〜W
の被メッキ面に対向しているアノード電極19、50
a〜50dとの間に電圧が印加されて、ウェハW〜W
に電解メッキが施される(ステップ5b)。本実施の
形態では、ダミーホルダ61にアノード電極50が取り
付けられているので、第1の実施の形態とほぼ同様の効
果が得られる。
【0072】所定時間経過した後、電圧の印加が停止さ
れる(ステップ6b)。その後、ウェハW〜W及び
アノード電極19が電解メッキ液から引き上げられる
(ステップ7b)。最後に、ウェハW〜W及びアノ
ード電極19がハウジング11外に搬出される(ステッ
プ8b)。
【0073】(第3の実施の形態)以下、本発明の第3
の実施の形態について説明する。本実施の形態では、ア
ノード電極を全て内槽内に配設した例について説明す
る。
【0074】図12は本実施の形態に係る電解メッキ装
置の模式的な垂直断面図である。図12に示すように、
内槽15b内には、所定の間隔をおいてアノード電極1
9、71a〜71dが配設されている。なお、電極部材
24a〜24dは、アノード電極を備えていない。
【0075】以下、電解メッキ装置1で行われる処理の
フローについて図13に沿って説明する。図13は本実
施の形態に係る電解メッキ装置1で行われる処理のフロ
ーを示したフローチャートである。
【0076】まず、ホルダ23a〜23eがハウジング
11外に位置する状態で、ホルダ23a〜23eにウェ
ハW〜Wをそれぞれ保持させる。次いで、電極部材
24a〜24eをホルダ23a〜23eに被せて、ウェ
ハW〜ウェハWにカソード電極44a〜44eをそ
れぞれ接触させる。その後、ホルダ23a〜23eをホ
ルダ保持部材27に取り付ける(ステップ1c)。
【0077】ホルダ23a〜23eがホルダ保持部材2
7に取り付けられた後、ウェハW〜Wがハウジング
11内に搬入される(ステップ2c)。その後、ウェハ
〜Wが電解メッキ液に浸漬される(ステップ3
c)。ウェハW〜Wが電解メッキ液に浸漬された
後、ホルダ23a〜23eの位置が調節される(ステッ
プ4c)。
【0078】ホルダ23a〜23eの位置が調節された
後、ウェハW〜Wと接触しているカソード電極44
a〜44eとウェハW〜Wの被メッキ面に対向して
いるアノード電極19、71a〜71dとの間に電圧が
印加されて、ウェハW〜W に電解メッキが施される
(ステップ5c)。本実施の形態では、内槽15b内に
アノード電極19、71a〜71dが配設されているの
で、第1の実施の形態とほぼ同様の効果が得られる。
【0079】所定時間経過した後、電圧の印加が停止さ
れる(ステップ6c)。その後、ウェハW〜Wが電
解メッキ液から引き上げられる(ステップ7c)。最後
に、ウェハW〜Wがハウジング11外に搬出される
(ステップ8c)。
【0080】(第4の実施の形態)以下、本発明の第4
の実施の形態について説明する。本実施の形態では、電
解メッキ装置を電解メッキシステムに組み込んだ例につ
いて説明する。
【0081】図14は本実施の形態に係る電解メッキシ
ステムを模式的に示した図であり、図15は本実施の形
態に係る無電解メッキ装置の模式的な垂直断面図であ
る。図16は本実施の形態に係る純水洗浄装置の模式的
な垂直断面図であり、図17は本実施の形態に係る超音
波洗浄装置の模式的な垂直断面図であり、図18は本実
施の形態に係るIPA乾燥装置の模式的な垂直断面図で
ある。
【0082】図14に示すように、電解メッキシステム
80は、主に、無電解メッキ装置90と、第1の実施の
形態で説明した電解メッキ装置10と、純水洗浄装置1
10と、超音波洗浄装置120と、IPA(イソプロピ
ルアルコール)乾燥装置130とから構成されている。
【0083】無電解メッキ装置90は、図15に示すよ
うに、合成樹脂で形成されたハウジング91を備えてい
る。ハウジング91には、対向する2箇所に開口91a
が形成されている。開口91aの外側には、ウェハW
〜ウェハWをハウジング91a内に搬入するためのゲ
ートバルブ92及びウェハW〜ウェハWをハウジン
グ91から搬出するためのゲートバルブ93が配設され
ている。
【0084】ハウジング91内には、無電解メッキ液を
貯留する無電解メッキ液槽94が配設されている。無電
解メッキ液槽94は、外槽94aと外槽94aの内側に
配設された内槽94bとから構成されている。
【0085】外槽94aは、内槽94bからオーバーフ
ローした無電解メッキ液を受けるためのものである。外
槽94aの底部には、外槽94aから無電解メッキ液を
排出する排出管95a、95bが接続されている。排出
管95a、95bの他端は、載置台12内に配設され
た、内槽94bに供給するための無電解メッキが貯留さ
れたリザーバタンク96に接続されている。排出管95
a、95bには、バルブ97a、97bが介在してい
る。バルブ97a、97bが開かれた状態で、内槽94
bから電解メッキ液がオーバーフローし、外槽94aに
流入すると、無電解メッキ液がリザーバタンク96に戻
される。なお、リザーバタンク96の周囲には、リザー
バタンク96内の無電解メッキ液を加温するヒータ98
が配設されている。
【0086】内槽15bは、ウェハW〜ウェハW
浸漬させる無電解メッキ液を貯留するものである。内槽
94bの底部からは、一端がリザーバタンク96に接続
された、リザーバタンク96内の無電解メッキ液を内槽
94bに供給する供給管99が突出している。供給管9
9の先端は、5つに分岐している。分岐した先端は、ウ
ェハW〜ウェハWを無電解メッキ液に浸漬したとき
に、ウェハW〜ウェハWとウェハW〜ウェハW
の被メッキ面に対向したアノード電極19、50a〜5
0dとの間に位置するようにそれぞれ配設されている。
ウェハW〜ウェハWとウェハW〜ウェハWに対
向したアノード電極19、50a〜50dとの間に供給
管99の先端をそれぞれ配設することにより、無電解メ
ッキ液の流れが偏らず、メッキの面内均一性を向上させ
ることができる。
【0087】供給管99には、バルブ100及び無電解
メッキの流量を調節可能なポンプ101が介在してい
る。バルブ100が開かれた状態で、ポンプ101が作
動することにより、リザーバタンク96内の無電解メッ
キ液が汲み上げられて、所定の流量で無電解メッキ液が
内槽94b内に送り出される。また、上記したように内
槽94bからオーバーフローした無電解メッキ液は、外
槽94aに流入した後がリザーバタンク96に戻される
ので、ポンプ101が作動すると、無電解メッキ液は内
槽94bとリザーバタンク96との間で循環する。
【0088】純水洗浄装置110は、図16に示すよう
に、合成樹脂で形成されたハウジング111を備えてい
る。ハウジング111には、対向する2箇所に開口10
1aが形成されている。開口111aの外側には、ウェ
ハW〜ウェハWをハウジング111内に搬入するた
めのゲートバルブ112及びウェハW〜ウェハW
ハウジング111から搬出するためのゲートバルブ11
3が配設されている。ハウジング111内には、純水を
貯留する純水槽114が配設されている。
【0089】超音波洗浄装置120は、図17に示すよ
うに、合成樹脂で形成されたハウジング121を備えて
いる。ハウジング121には、対向する2箇所に開口1
21aが形成されている。開口121aの外側には、ウ
ェハW〜ウェハWをハウジング121内に搬入する
ためのゲートバルブ122及びウェハW〜ウェハW
をハウジング121から搬出するためのゲートバルブ1
23が配設されている。
【0090】ハウジング121内には、純水を貯留する
純水槽124が配設されている。純水槽124の底部に
は、超音波振動を発生させる振動子125が取り付けら
れている。振動子125には、超音波電力を発生させる
発振器126が電気的に接続されている。発振器126
で超音波電力を発生させて、電気信号として振動子12
5に供給することにより、振動子125から超音波振動
が発生し、洗浄槽124内の純水が超音波振動する。
【0091】IPA乾燥装置130は、図18に示すよ
うに、合成樹脂で形成されたハウジング131を備えて
いる。ハウジング131には、対向する2箇所に開口1
31aが形成されている。開口131aの外側には、ウ
ェハW〜ウェハWをハウジング131内に搬入する
ためのゲートバルブ132及びウェハW〜ウェハW
をハウジング131から搬出するためのゲートバルブ1
33が配設されている。
【0092】ハウジング131内には、底部にIPAを
貯留するIPA槽134が配設されている。IPA槽1
34の底部には、ヒータ135が配設されている。ヒー
タ135でIPAを加温することにより、IPA蒸気が
発生する。
【0093】IPA槽134内には、廃液を溜める受け
皿136が配設されている。また、IPA槽134の上
部内壁には、内部に冷却媒体が流される蛇管137が取
り付けられている。蛇管137内に冷却媒体を流すこと
により、IPA槽134からのIPA蒸気の放出が抑制
される。
【0094】以下、電解メッキシステム80で行われる
処理のフローについて図19及び図20に沿って説明す
る。図19及び図20は本実施の形態に係る電解メッキ
システムで行われる処理のフローを示したフローチャー
トである。
【0095】まず、ホルダ23a〜23eがハウジング
91外に位置する状態で、ホルダ23a〜23eにウェ
ハW〜Wをそれぞれ保持させる。次いで、電極部材
24a〜24eでホルダ23a〜23eを挟み込む。そ
の後、ホルダ23a〜23eをホルダ保持部材27に取
り付ける(ステップ1d)。ホルダ23a〜23eがホ
ルダ保持部材27に取り付けられた後、ホルダ23a〜
23eの位置が調節される(ステップ2d)。
【0096】ホルダ23a〜23eの位置が調節された
後、ウェハW〜Wがハウジング91内に搬入される
(ステップ3d)。その後、ウェハW〜Wが無電解
メッキ液に浸漬される(ステップ4d)。ウェハW
が無電解メッキ液に浸漬されることにより、ウェハ
〜Wに無電解メッキが施される。なお、無電解メ
ッキ液は、ヒータ98の加温により約50〜70℃に維
持されている。
【0097】所定時間経過した後、ウェハW〜W
無電解メッキ液から引き上げられる(ステップ5d)。
ウェハW〜Wが無電解メッキ液から引き上げられる
ことにより、ウェハW〜ウェハWへの無電解メッキ
の施しが停止される。その後、ウェハW〜Wがハウ
ジング91外に搬出される(ステップ6d)。
【0098】ウェハW〜Wがハウジング91外に搬
出された後、ウェハW〜Wがハウジング11内に搬
入される(ステップ7d)。その後、第1の実施形態と
同様な操作が行われて、ウェハW〜Wに電解メッキ
が施される(ステップ8d、ステップ9d)。
【0099】本実施の形態では、ウェハW〜Wに無
電解メッキを施した後、電解メッキを施すので、メッキ
の面内均一性が向上する。即ち、ウェハには、シード層
が形成されているが、シード層が確実に形成されておら
ず、シード層が島状になっている場合がある。シード層
が島状になる現象は、開口が微細なほど起こり易い。そ
して、シード層が島状のまま電解メッキを施すと、島状
の部分には電流が流れ難いので、メッキの面内均一性が
低下してしまう。本実施の形態では、ウェハW 〜W
に無電解メッキを施した後、電解メッキを施しているの
で、シード層46が島状であっても、無電解メッキで島
状の部分と島状の部分とを繋げることができる。従っ
て、その後、電解メッキを施すと、メッキの面内均一性
が向上する。
【0100】所定時間経過した後、電圧の印加が停止さ
れる(ステップ10)。その後、ウェハW〜Wが電
解メッキ液から引き上げられる(ステップ11d)。ウ
ェハW〜Wが電解メッキ液から引き上げられた後、
ウェハW〜Wがハウジング11外に搬出される(ス
テップ12d)。
【0101】ウェハW〜Wがハウジング11外に搬
出された後、ウェハW〜Wがハウジング111内に
搬入される(ステップ13d)。その後、ウェハW
が純水に浸漬される(ステップ14d)。ウェハW
〜Wが純水に浸漬されることにより、ウェハW
が洗浄される。
【0102】所定時間経過した後、ウェハW〜W
純水から引き上げられる(ステップ15d)。ウェハW
〜Wが純水から引き上げられた後、ウェハW〜W
がハウジング111外に搬出される(ステップ16
d)。
【0103】ウェハW〜Wがハウジング111外に
搬出された後、ウェハW〜Wがハウジング121内
に搬入される(ステップ17d)。その後、ウェハW
〜W が超音波振動している純水に浸漬される(ステッ
プ18d)。ウェハW〜W が超音波振動している純
水に浸漬されることにより、ウェハW〜Wが洗浄さ
れる。
【0104】所定時間経過した後、ウェハW〜W
純水から引き上げられる(ステップ19d)。ウェハW
〜Wが純水から引き上げられた後、ウェハW〜W
がハウジング121外に搬出される(ステップ20
d)。
【0105】ウェハW〜Wがハウジング121外に
搬出された後、ウェハW〜Wがハウジング131内
に搬入される(ステップ21d)。その後、ウェハW
〜W をIPA槽134内の下部に位置させる(ステッ
プ22d)。このとき、IPA槽134の下部には、ヒ
ータ135の加温によりIPA蒸気が充満している。ウ
ェハW〜WをIPA槽134の下部に位置させるこ
とにより、IPA蒸気がウェハW〜Wに付着してい
る水と置換される。
【0106】所定時間経過した後、ウェハW〜W
IPA槽134内の上部に位置させる(ステップ23
d)。ウェハW〜WをIPA槽134内の上部に位
置させることにより、ウェハW〜Wが自然乾燥され
る。
【0107】所定時間経過した後、ウェハW〜W
IPA槽134から引き上げられる(ステップ24
d)。その後、ウェハW〜Wがハウジング131外
に搬出される(ステップ25d)。
【0108】本実施の形態では、ウェハW〜Wに対
し、無電解メッキ、電解メッキ、純水洗浄、超音波洗
浄、及びIPA乾燥を連続的に行うことができ、プロセ
ス時間の短縮化を図ることができる。
【0109】(第5の実施の形態)以下、本発明の第5
の実施の形態について説明する。本実施の形態では、電
解メッキ装置で電解メッキと無電解メッキとを行う例に
ついて説明する。
【0110】図21は本実施の形態に係る電解メッキ装
置の模式的な垂直断面図である。図21に示すように、
電解メッキ装置10の供給管20には、無電解メッキ液
を内槽15bに供給する供給管141が接続されてい
る。供給管141には、内槽15bに供給するための無
電解メッキが貯留されたリザーバタンク142が接続さ
れている。
【0111】供給管141には、バルブ143及び無電
解メッキの流量を調節可能なポンプ144が介在してい
る。バルブ21が閉じ、かつバルブ143が開いた状態
で、ポンプ144が作動することにより、リザーバタン
ク142内の無電解メッキ液が汲み上げられて、所定の
流量で無電解メッキ液が内槽15b内に送り出される。
【0112】排出管16bは、リザーバタンク142に
接続されている。バルブ18aが閉じ、かつバルブ18
bが開いた状態で、内槽15bから無電解メッキ液がオ
ーバーフローし、外槽15aに流入すると、無電解メッ
キ液は、リザーバタンク142に戻される。
【0113】内槽15bの底部には、内槽15bに残留
する無電解メッキ液をリザーバタンク142に戻すため
の排出管145が接続されている。排出管145には、
バルブ146が介在している。内槽15bに無電解メッ
キ液が残留している状態でバルブ146が開かれること
により、内槽15bに残留している無電解メッキ液がリ
ザーバタンク142に戻される。
【0114】以下、電解メッキシステム80で行われる
処理のフローについて図22及び図23に沿って説明す
る。図22及び図23は本実施の形態に係る電解メッキ
システム80で行われる処理のフローを示したフローチ
ャートである。
【0115】まず、ホルダ23a〜23eがハウジング
11外に位置する状態で、ホルダ23a〜23eにウェ
ハW〜Wをそれぞれ保持させる。次いで、電極部材
24a〜24eでホルダ23a〜23eを挟み込む。そ
の後、ホルダ23a〜23eをホルダ保持部材27に取
り付ける(ステップ1e)。ホルダ23a〜23eがホ
ルダ保持部材27に取り付けられた後、ホルダ23a〜
23eの位置が調節される(ステップ2e)。
【0116】ホルダ23a〜23eの位置が調節された
後、ウェハW〜Wがハウジング11内に搬入される
(ステップ3e)。その後、ウェハW〜Wが無電解
メッキ液に浸漬されて、ウェハW〜Wに無電解メッ
キが施される(ステップ4e)。
【0117】所定時間経過した後、ポンプ144の作動
が停止されるとともにバルブ146が開かれて、内槽1
5bに残留している無電解メッキ液がリザーバタンク1
42に戻される(ステップ5e)。無電解メッキ液がリ
ザーバタンク142に戻された後、バルブ21が開かれ
るとともにポンプ22が作動して、内槽15bに電解メ
ッキ液が供給される(ステップ6e)。
【0118】内槽15bに電解メッキ液が満たされた
後、ウェハW〜Wと接触しているカソード電極44
a〜44eとウェハW〜Wの被メッキ面に対向して
いるアノード電極19、50a〜50dとの間に電圧が
印加されて、ウェハW〜Wに電解メッキが施される
(ステップ7e)。
【0119】所定時間経過した後、電圧の印加が停止さ
れる(ステップ8e)。その後、ウェハW〜Wが電
解メッキ液から引き上げられる(ステップ9e)。ウェ
ハW 〜Wが電解メッキ液から引き上げられた後、ウ
ェハW〜Wがハウジング11外に搬出される(ステ
ップ10e)。
【0120】ウェハW〜Wがハウジング11外に搬
出された後、ウェハW〜Wがハウジング111内に
搬入される(ステップ11e)。その後、ウェハW
が純水に浸漬されて、ウェハW〜Wが洗浄され
る(ステップ12e)。
【0121】所定時間経過した後、ウェハW〜W
純水から引き上げられる(ステップ13e)。ウェハW
〜Wが純水から引き上げられた後、ウェハW〜W
がハウジング111外に搬出される(ステップ14
e)。
【0122】ウェハW〜Wがハウジング111外に
搬出された後、ウェハW〜Wがハウジング121内
に搬入される(ステップ15e)。その後、ウェハW
〜W が超音波振動している純水に浸漬され、ウェハW
〜Wが洗浄される(ステップ16e)。
【0123】所定時間経過した後、ウェハW〜W
純水から引き上げられる(ステップ17e)。ウェハW
〜Wが純水から引き上げられた後、ウェハW〜W
がハウジング121外に搬出される(ステップ18
e)。
【0124】ウェハW〜Wがハウジング121外に
搬出された後、ウェハW〜Wがハウジング131内
に搬入される(ステップ19e)。その後、ウェハW
〜W をIPA槽134内の下部に位置させて、ウェハ
〜Wに付着している水をIPA蒸気で置換する
(ステップ20e)。
【0125】所定時間経過した後、ウェハW〜W
IPA槽134内の上部に位置させて、ウェハW〜W
を自然乾燥させる(ステップ21e)。
【0126】所定時間経過した後、ウェハW〜W
IPA槽134から引き上げられる(ステップ22
e)。その後、ウェハW〜Wがハウジング外131
に搬出される(ステップ23e)。
【0127】なお、本発明は、上記実施の形態の記載内
容に限定されるものではなく、構造や材質、各部材の配
置等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能
である。例えば、上記第1〜第5の実施の形態では、ウ
ェハを使用しているが、ガラス基板であってもよい。ま
た、上記第1の実施の形態では、5枚のウェハW〜ウ
ェハWに電解メッキを施しているが、複数枚であれ
ば、何枚であってもよい。さらに、上記第4及び第5の
実施の形態では、電解メッキ液と無電解メッキ液とを分
けているが、電解・無電解兼用メッキ液を使用してもよ
い。
【0128】
【発明の効果】以上詳説したように、本発明の液処理装
置及び液処理方法によれば、スループットを向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は第1実施の形態に係る電解メッキ装置
を模式的に示した図である。
【図2】 図2は第1実施の形態に係る電解メッキ装置
の模式的な垂直断面図である。
【図3】 図3は第1の実施の形態に係るホルダの模式
的な平面図である。
【図4】 図4は第1の実施の形態に係るホルダの模式
的な垂直断面図である。
【図5】 図5は第1の実施の形態に係る電極部材の模
式的な平面図である。
【図6】 図6は第1の実施の形態に係る電極部材の模
式的な垂直断面図である。
【図7】 図7は第1の実施の形態に係るウェハを模式
的に示した図である。
【図8】 図8は第1の実施の形態に係る電解メッキ装
置で行われる処理のフローを示したフローチャートであ
り、
【図9】 図9は第1の実施の形態に係る電解メッキ装
置で行われる電解メッキを模式的に示した図である。
【図10】 図10は第2の実施の形態に係る電解メッ
キ装置の模式的な垂直断面図である。
【図11】 図11は第2の実施の形態に係る電解メッ
キ装置で行われる処理のフローを示したフローチャート
である。
【図12】 図12は第3の実施の形態に係る電解メッ
キ装置の模式的な垂直断面図である。
【図13】 図13は第3の実施の形態に係る電解メッ
キ装置で行われる処理のフローを示したフローチャート
である。
【図14】 図14は第4の実施の形態に係る電解メッ
キシステムを模式的に示した図である。
【図15】 図15は第4の実施の形態に係る無電解メ
ッキ装置の模式的な垂直断面図である。
【図16】 図16は第4の実施の形態に係る純水洗浄
装置の模式的な垂直断面図である。
【図17】 図17は第4の実施の形態に係る超音波洗
浄装置の模式的な垂直断面図である。
【図18】 図18は第4の実施の形態に係るIPA乾
燥装置の模式的な垂直断面図である。
【図19】 図19は第4の実施の形態に係る電解メッ
キシステムで行われる処理のフローを示したフローチャ
ートである。
【図20】 図19は第4の実施の形態に係る電解メッ
キシステムで行われる処理のフローを示したフローチャ
ートである。
【図21】 図21は第5の実施の形態に係る電解メッ
キ装置の模式的な垂直断面図である。
【図22】 図22は第5の実施の形態に係る電解メッ
キシステムで行われる処理のフローを示したフローチャ
ートである。
【図23】 図21は第5の実施の形態に係る電解メッ
キシステムで行われる処理のフローを示したフローチャ
ートである。
【符号の説明】
〜W…ウェハ 10…電解メッキ装置 15…電解メッキ液槽 19、50a〜50d…アノード電極 23a〜23e…ホルダ 25…昇降機構 44a〜44e…カソード電極

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液を貯留する処理液槽と、 前記処理液槽に貯留された処理液の液面に対して、基板
    の被処理面が傾くように基板をそれぞれ保持する複数の
    ホルダと、 前記ホルダに保持された基板をそれぞれ前記処理液に浸
    漬させる基板浸漬機構と、 前記処理液に前記基板をそれぞれ浸漬させたときに前記
    基板の被処理面とそれぞれ対向するように配設された複
    数の第1の電極と、 前記基板にそれぞれ接触し、かつ前記基板の被処理面に
    対向した第1の電極との間に電圧がそれぞれ印加される
    複数の第2の電極と、 を具備することを特徴とする液処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液処理装置であって、前
    記ホルダは、前記基板が列をなすように前記基板をそれ
    ぞれ保持することを特徴とする液処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の液処理装置であっ
    て、前記第1の電極は、前記基板をそれぞれ前記処理液
    に浸漬させたときに、対向した前記被処理面との間が略
    等間隔になるようにそれぞれ配設されていることを特徴
    とする液処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    液処理装置であって、前記第1の電極の少なくとも一つ
    は、前記ホルダに配設されていることを特徴とする液処
    理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    液処理装置であって、前記第1の電極の少なくとも一つ
    は、前記処理液槽内に取り付けられていることを特徴と
    する液処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    液処理装置であって、前記第1の電極は、前記基板をそ
    れぞれ前記処理液に浸漬させたときに列をなすようにそ
    れぞれ配設されており、端に位置する前記第1の電極の
    いずれか一方は、前記処理液槽内に取り付けられている
    ことを特徴とする液処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    液処理装置であって、前記基板浸漬機構により前記処理
    液に浸漬するダミーホルダをさらに備え、かつ前記第1
    の電極は、前記基板をそれぞれ前記処理液に浸漬させた
    ときに列をなすようにそれぞれ配設されており、端に位
    置する前記第1の電極のいずれか一方は、前記ダミーホ
    ルダに取り付けられていることを特徴とする液処理装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
    液処理装置であって、前記ホルダの少なくとも一つは、
    前記基板の裏面が覆われるように前記基板を保持するこ
    とを特徴とする液処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の
    液処理装置であって、前記第1の電極の少なくとも一つ
    は、前記処理液に前記基板を浸漬させたときに、対向す
    る前記被処理面との距離が1〜2cmになるように配設
    されていることを特徴とする液処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項に記載
    の液処理装置であって、前記第1の電極の少なくとも一
    つは、電解質膜で覆われていることを特徴とする液処理
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか1項に記
    載の液処理装置であって、前記処理液は、電解メッキ液
    であることを特徴とする液処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の液処理装置であっ
    て、無電解メッキ液を貯留する無電解メッキ液槽と、前
    記無電解メッキ槽と前記処理液槽との間で前記基板をそ
    れぞれ搬送する基板搬送機構をさらに備えることを特徴
    とする液処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の液処理装置であっ
    て、前記処理液槽内に電解メッキ液を供給する電解メッ
    キ液供給系と、前記処理液槽内に無電解メッキ液を供給
    する無電解メッキ液供給系と、前記処理液槽から前記無
    電解メッキ液を排出する無電解メッキ液排出系とをさら
    に備えることを特徴とする液処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13のいずれか1項に記
    載の液処理装置であって、前記基板は、半導体ウェハ或
    いはガラス基板であることを特徴とする液処理装置。
  15. 【請求項15】 複数のホルダが処理液槽内の処理液の
    液面に対して基板の被処理面が傾くようにそれぞれ基板
    を保持した状態で、前記処理液に前記基板をそれぞれ浸
    漬させる基板浸漬工程と、 前記基板浸漬工程後、前記基板の被処理面にそれぞれ対
    向した複数の第1の電極と、前記基板にそれぞれ接触し
    た複数の第2の電極との間に電圧をそれぞれ印加する電
    圧印加工程と、 を具備することを特徴とする液処理方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の液処理方法であっ
    て、前記処理液は、電解メッキ液であることを特徴とす
    る液処理方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の液処理方法であっ
    て、前記基板浸漬工程前に、前記基板上にシード層を形
    成するシード層形成工程と、 前記シード層形成工程と前記基板浸漬工程との間に、前
    記基板の少なくとも一つを無電解メッキ液に浸漬させる
    無電解メッキ液浸漬工程と、 をさらに備えることを特徴とする液処理方法。
  18. 【請求項18】 請求項15乃至17のいずれか1項に
    記載の液処理方法であって、前記基板は、半導体ウェハ
    或いはガラス基板であることを特徴とする液処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103981563A (zh) * 2014-05-16 2014-08-13 昆山东威电镀设备技术有限公司 一种夹具控制装置
WO2020067622A1 (ko) * 2018-09-27 2020-04-02 한국전력공사 클로알칼리 공정용 산화전극 및 그 제조 방법

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