JP2003285693A - 車両用物品キャリヤのクロスバーのための固定機構 - Google Patents

車両用物品キャリヤのクロスバーのための固定機構

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 端部支持体を各端部で持っているクロスバー
を含んでいて、各々の端部支持体がばねで付勢された固
定機構を含んでいる、車両用物品キャリヤを提供するこ
と。 【解決手段】 端部支持体の各々は作動部材を含んでお
り、この作動部材はそれが結合される端部支持体のハウ
ジングに回動可能に取り付けられる。逆V字形の付勢部
材がハウジングの中に配設され、その最外端部がハウジ
ングの第一凹部と、作動部材の内壁に形作られた第二凹
部とに捕捉されている。オーバセンタ作用が、作動部材
をその固定解除位置及び固定位置の中に付勢することを
補助するために採用されている。作動部材は、それが結
合されるサイドレールの全長に沿って形作られている複
数の開口のうちの一つと係合するために固定ポスト部を
含んでいる。端部支持体は削減された数の独立構成部品
で構成されることによりその構造を簡素化しその全体コ
ストを低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は車両用物品キャリヤ
に関するものであり、更に詳しくは、端部支持体を各端
部で持っているクロスバーを含んでいて、各々の端部支
持体がばねで付勢された固定機構を含んでいるところ
の、車両用物品キャリヤに関するものである。 【0002】 【従来の技術】車両用物品キャリヤは、車両のボディ外
面の上方で物品を支持するために広く多様な用途で使用
されている。一般的に、そのような車両用物品キャリヤ
は、一組の、スラット又は高架状のサイドレール(支持
レール)を含んでおり、前記サイドレールは、車両の主
縦方向全長に沿ってほぼ平行に延在するように互いに離
間した関係で車両のボディ外面にしっかり各々取り付け
られている。少なくとも一本のクロスバー、より一般的
には一組のクロスバーが、スラット若しくはサイドレー
ルの間に取り付けられる。クロスバーはその上で物品を
支持するために使われる。通常、クロスバーのうちの少
なくとも一本は、様々な大きさの物品をよりよく支持す
る必要性から、スラット若しくはサイドレールに沿って
位置を変えることができるように、調節可能なものであ
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】取り付けと取り外しが
使用者にとって簡単な固定機構を各端部にもつクロスバ
ーを提供することが極めて望ましいことである。言い換
えると、クロスバーの各端部をそれが結合されるスラッ
ト若しくはサイドレールに迅速且つ容易に固定解除と固
定されることが外部工具についての必要性なしに使用者
によって可能となる固定機構を提供することが望まし
い。 【0004】それゆえ、車両用物品キャリヤのクロスバ
ーの各端部での使用に適した固定組立体を提供すること
が、本発明の主目的であり、そこにおいて固定組立体
は、外部工具についての必要性がない、使用者による簡
単な取り付けと取り外しを可能とする機構をもってお
り、さらに前記機構は自然力からの干渉に非常によく耐
える。比較的安価に作ることができ、且つクロスバーの
端部支持体において必要とされる体積を増大させないそ
のような固定機構を提供することが本発明の更なる目的
である。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の及び他の目的は、
本発明の好適な実施例による車両用物品キャリヤ装置に
よって与えられる。車両用物品キャリヤ装置は、車両の
ボディ外面に固定されるようにされた一組の支持レール
を含んでいる。少なくとも一本のクロスバーが含まれて
おり、前記クロスバーはそれの対向する外端部で支持レ
ールの各々に固定可能である。クロスバーはその各々の
最外端部に端部支持体を含んでおり、次に前記端部支持
体は、それが結合される支持レールに端部支持体を容易
に固定及び固定解除することができるようにするための
固定機構を含んでいる。 【0006】好適な実施例では、固定機構は、端部支持
体のハウジングの中に回動可能に取り付けられた作動部
材を具備している。作動部材は、その壁に形作られた凹
部若しくはポケットを含んでいる。ハウジングの内面は
第二のポケット若しくは凹部を形作っている。逆V字形
の付勢部材が、作動レバーの凹部に位置決めされたその
最外端部とハウジングの中の凹部に位置決めされたその
最外端部とをもっており、そして逆V字形の付勢部材は
圧縮されて取り付けられている。作動部材の中の凹部
は、作動部材が推し進められてその回転行程における所
定の中間点を通過するときオーバセンタ付勢作用が生じ
るように、作動部材の回動点の僅か横に更にまた位置決
めされる。したがって、作動レバーが固定解除位置から
固定位置へ移動させられるとき、作動部材の行程が所定
の中間点を通り過ぎるやいなや、付勢部材は作動部材を
それが結合される支持レールに強制的に固定連結させ
る。その後、付勢部材によって与えられた付勢力が、作
動部材をその固定位置で保持する。 【0007】作動部材が完全固定位置から固定解除位置
の方へ移動させられるとき、作動部材の回転運動が所定
の中間点を通り過ぎるやいなや、付勢部材は作動部材を
その完全固定解除位置の中に推し進める。 【0008】作動部材は、固定ポスト部を含んでおり、
前記固定ポストは、支持レールに間隔を空けて形作られ
た複数の開口の一つと係合するようになっている。この
やり方で、作動部材がその固定位置にあるとき、固定機
構に結合された端部支持体は、支持レールに沿った所定
の縦方向位置でしっかり固定されることが可能である。 【0009】固定機構は、削減された構成部品数をもっ
ており、そのことが、信頼性を向上させ、並びにより複
雑な固定装置の作動におそらく影響を与えるであろう
泥、氷、及び他の自然力からの干渉に対する耐性を高め
るのに役立つ。重要なことは、固定機構の削減された構
成部品数が、車両用物品キャリヤ全体のコストを低減さ
せることである。 【0010】本発明の更なる適用領域は、以下に与えら
れる詳細な説明から明らかになるであろう。詳細な説明
及び特定な事例が、一方で本発明の好適な実施例を示し
ているものの、単に実例の目的を意図したものであっ
て、本発明の範囲を限定することを意図したものではな
いことが理解されるべきである。 【0011】本発明は、詳細な説明と添付図とからより
完全に理解されるであろう。 【0012】 【発明の実施の形態】好適な実施例の以下の説明は、本
質的に単に例示的であって、決して、発明若しくは発明
の用途若しくは発明の利用法を限定することを意図して
はいない。 【0013】図1を参照すると、本発明の好適な実施例
による車両用物品キャリヤ10が示されている。車両用
物品キャリヤ10はサイドレール12及び14として表
された一組の支持レールを含んでおり、前記支持レール
は自動車18のボディ外面16にしっかり固定されてい
る。サイドレール12及び14は、更に互いにほぼ平行
に配列されそして車両18の縦の主軸線に沿って延在し
ている。 【0014】サイドレール12はボディ外面16の上で
一組の支持材20及び22によって支持されている。サ
イドレール14も同様にボディ外面16の上で支持材2
4及び26によって支持されている。一組のクロスバー
28及び30が、サイドレール12と14との間の間隔
を架橋している。通常は、クロスバー28、30の中の
一方がサイドレール12及び14に対して固定されてい
て、これに対して他方のクロスバーがサイドレール12
及び14の中にそれぞれ形作られた溝32及び34に沿
って移動可能である。図1では、しかしながら、これら
のクロスバー28及び30の両方が調節可能なものとし
て示されているが、このことは全く説明の目的のためで
ある。クロスバー28及び30は更に、構造が全く同一
のものとして図解されており、従って前方のクロスバー
28だけの構造と働きとが説明される。 【0015】図1を更に参照すると、前方のクロスバー
28が、対向する端部38及び40を有する管状クロス
バー構成部品36を具備している。端部支持体42及び
44が、クロスバー28をサイドレール12及び14か
ら支持するために、最外端部38及び40にそれぞれ固
定されている。クロスバー構成部品36の最外端部38
及び40は、端部支持体42及び44に、在来のねじフ
ァスナまたは他の適切な手段を使った在来の方法で固定
されている。端部支持体42及び44は構造が全く同一
である。 【0016】図2を参照して、端部支持体44を説明す
る。端部支持体44は、孔48と開口50とを有してい
るハウジング46を含んでいる。クロスバー構成部品3
6の最外端部40は、孔48の中に挿入されそして適切
なねじファスナまたは他の手段(図示されない)によっ
て固定されている。逆V字形を有する付勢部材52が開
口50の中に取り付けられている。作動部材54も開口
50の中に取り付けられている。作動部材54は回動ピ
ン56によってハウジング46に回動可能に取り付けら
れており、前記回動ピン56は、穴58とハウジング4
6の一部59とを貫通して延びており、図4に示される
ように、前記ハウジング46の一部59は各々が孔59
aを含んでいる。図5は、回動ピン56の挿入を可能と
するための扇形領域59bを示している。 【0017】作動部材54は、円状切込62を有する把
握可能部60を含んでおり、前記円状切込62は、作動
部材54が図2で示されるその固定位置にあるとき、使
用者の少なくとも一本の指により容易に捕らえられるこ
とが可能なものである。作動部材54は、固定ポスト部
64及びT字形ラグ66を更に含んでおり、前記固定ポ
スト部64及びT字形ラグ66は、端部支持体44をそ
れが結合されるサイドレール14に固定して支持するた
めに使われる。T字形ラグは凹部68をもっており、作
動部材54がその固定位置にあるとき、固定ポスト部6
4が前記凹部68の中に収まる。 【0018】上述の固定を容易にするため、サイドレー
ル14は少なくとも一つの、但しより好ましくは複数の
離間した開口70を含んでおり、前記開口70は固定ポ
スト部64と係合することが可能である。このやり方に
おいて、クロスバー28は、様々な大きさの物品をその
上でより良く支持するために、サイドレール14の縦方
向の全長に沿って様々な位置に位置を変えることができ
る。T字形ラグ66は、クロスバー28の重量をサイド
レール14の下部縁72で支えることに役立っている。
T字形ラグ66の形状は、クロスバー28が不注意でサ
イドレール14から外れることを防止している。 【0019】図2を更に参照すると、作動部材54の後
部の面74が凹部76を含んでいる。これは図4にも示
されている。同様に、凹部若しくはノッチ78がハウジ
ング46の内壁80に、凹部76から縦方向に離間して
いる位置で形作られている。付勢部材52の第一端52
aが凹部78に収められ、一方第二端52bが凹部76
に収められている。付勢部材52はその第一端52a及
び第二端52bを使って装着され、作動部材54が図2
に示されるその固定位置にあるとき第一端52a及び第
二端52bがなお互いの方に僅かに圧縮されるように、
前記第一端52a及び第二端52bは、それぞれ互いの
方に僅かに圧縮される。この方法では、付勢部材52も
また、固定ポスト部64が凹部68の中に係合するとき
作動部材をその固定位置に保持するのに役立つように、
作動部材54に付勢力を作用させている。 【0020】図2を更に参照すると、更に凹部78及び
76が、付勢部材52の形状と共にオーバセンタ付勢作
用を提供するように、配置されている。仮想のオーバセ
ンタ線が、図2で参照符号82によって示されている。 【0021】図3を参照すると、作動部材54がその完
全固定解除位置で示されている。図で見られるように付
勢部材52の端52bが、仮想オーバセンタ線82を通
り過ぎ(即ち、仮想オーバセンタ線82より上にあ
り)、その結果、作動部材を図3の開位置に維持するの
に役立つ付勢力を作動部材54に加えている。 【0022】作動部材が、その完全閉位置からその開位
置の方へ移動させられるときに仮想センタ線82が通過
されるやいなや、オーバセンタ固定作用が作動部材54
を“すばやく”開ける。同様に、オーバセンタ作用は、
作動部材がその完全開位置から図2のその固定位置の方
へ移動させられるとき、作動部材54をその固定位置の
中へすばやく閉める。 【0023】ハウジング46及び作動部材54は両方と
も適切な高強度プラスチックから作られることが好まし
い。付勢部材52はばね鋼から形作られることが好まし
い。固定ポスト部64は、補強が必要な場合には、金属
インサートまたは他の物で補強してもよい。T字形ラグ
66とその凹部68との配置は、固定ポスト部64を固
定するための優れた手段を提供し、車両18が、凹凸の
ある面を走行するか高速で走行するとき、クロスバー2
8が“ガタガタする”ことを防ぐのに役立っている。T
字形ラグも図2に示される。 【0024】端部支持体42及び44はこのように、そ
れらが結合されるクロスバー28をサイドレール12及
び14にしっかり且つ使い勝手良く付加するための手段
を形作る。端部支持体42及び44は、非常に少ない数
の独立構成部品から利点多く作られており、前記非常に
少ない数の独立構成部品は、端部支持体42及び44を
組み込んでいる車両用物品キャリヤ装置の製造コストを
低減させる。 【0025】本技術分野に知識を有するものには、本発
明の幅広い教示が様々な形式で実施されることを前述の
説明からここで理解することが可能である。従って、本
発明がその特有な例と共に説明されてきたとはいえ、添
付図面、本明細書、及び前述の特許請求の範囲の検討に
よって他の修正が熟練した実行者には明らかになること
から、本発明の現状の範囲は限定されるべきではない。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は、車両のボディ外面にしっかり固定され
た本発明の好適な実施例による車両用物品キャリヤの斜
視図であり、この図において車両は仮想線で示されてい
る。 【図2】図2は、本発明の一つの端部支持体の、図1の
切断線2-2により得られた横断面図であり、前記端部
支持体は、それが結合されるサイドレールに取り付けら
れており、またそれの作動部材を固定位置で示してい
る。 【図3】図3は、作動部材を固定解除位置で示してい
る、図2の端部支持体の図である。 【図4】図4は、図2の端部支持体の主要部品の分解斜
視図である。 【図5】図5は、端部支持体ハウジングだけの平面図で
ある。 【符号の説明】 14…支持レール 28…クロスバー 44…端部支持体 46…ハウジング 52…付勢部材 54…作動部材 60…把握可能部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゴードン イー.ミッチー カナダ国,オンタリオ エヌ9ジェイ 3 エヌ3,ウィンザー,ノーマンディー ス トリート 1380 Fターム(参考) 3D020 AA01 AB01 AC07 AD03 AD16

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両ボディ外面の上方で物品を支持する
    ための車両用物品キャリヤであって、一組の支持レール
    と、少なくとも一本のクロスバーとを具備する前記車両
    用物品キャリヤにおいて:前記一組の支持レールが、前
    記ボディ外面上の離間された位置で前記ボディ外面に固
    定されるようになっていて;前記少なくとも一本のクロ
    スバーが、前記支持レールに係合しそして前記支持レー
    ルの間の間隔に架橋するために、前記クロスバーの各々
    の末端部に端部支持体をもっており、及び前記クロスバ
    ーが、前記物品を前記クロスバーの上で支持するように
    なっており;各々の前記端部支持体が、ハウジングと、
    作動部材と、付勢部材と、を包含しており:前記作動部
    材が、固定解除位置と固定位置との間での移動のため
    に、前記ハウジングの中に取り付けられていて;前記作
    動部材が、使用者が前記作動部材を前記固定位置と前記
    固定解除位置との間で移動させることを可能にするため
    の使用者把握可能部を包含していて;前記作動部材を前
    記固定位置の方に移動させる間に、前記作動部材が推し
    進められて前記固定位置と前記固定解除位置との間の中
    にある所定の点を通り過ぎたとき、前記付勢部材が、前
    記作動部材を前記固定位置の方へ付勢するために、前記
    ハウジングの中に配設され、そして前記ハウジングの壁
    部分と前記作動部材の面とに係合していて;前記作動部
    材を前記固定位置から前記固定解除位置の方へ移動させ
    る間に、前記作動部材が移動させられて前記所定の点を
    通り過ぎたとき、前記付勢部材が、前記作動部材を前記
    固定解除位置の中に推し進めるように作動し、そして前
    記作動部材を前記固定解除位置で保持する、車両用物品
    キャリヤ。
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