JP2003285451A - インクジェット式プリンタ - Google Patents

インクジェット式プリンタ

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JP2003285451A
JP2003285451A JP2002093387A JP2002093387A JP2003285451A JP 2003285451 A JP2003285451 A JP 2003285451A JP 2002093387 A JP2002093387 A JP 2002093387A JP 2002093387 A JP2002093387 A JP 2002093387A JP 2003285451 A JP2003285451 A JP 2003285451A
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Japan
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ink
head
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temperature
circuit
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JP2002093387A
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Hideyuki Isamoto
英之 諫本
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Seiko Epson Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単な構成により、正確にインク
残量の検出を行なうことができるようにした、インクジ
ェット式プリンタを提供することを目的とする。 【解決手段】 印字ヘッド20の複数のノズルに対応し
てそれぞれ設けられたインクに圧力を加える圧電素子2
8を、プリンタ本体11の制御部17からの制御信号に
基づいて、所定の印字タイミングで選択的にヘッド駆動
回路26,27からの駆動信号により駆動し、対応する
ノズルからインク滴を吐出させて記録を行なう、インク
ジェット式プリンタ10であって、印字ヘッド周辺の温
度を測定するヘッド周囲温度測定回路31と、インクタ
ンクからノズルまでのインク通路中のインク温度を測定
するインク温度測定回路32と、を印字ヘッドに備えて
おり、プリンタ本体の制御部が、インク温度測定回路に
より測定されたインク温度Tiの変化に基づいて、イン
ク通路中のインクの有無を検出するように、インクジェ
ット式プリンタ10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッドにてイ
ンク滴を吐出することにより印刷を行なうインクジェッ
ト式プリンタのインク残量検出の技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータの出力装置とし
て、数色のインクを記録ヘッドから吐出するタイプのイ
ンクジェット式カラープリンタが普及してきており、コ
ンピュータ等が処理した画像を多色多階調で印刷するた
めに広く用いられている。
【0003】例えば、インク吐出のための駆動素子とし
て圧電素子を用いたインクジェット式プリンタでは、印
刷ヘッドの複数のノズルに対応してそれぞれ設けられた
複数個の圧電素子を選択的に駆動することにより、各圧
電素子の動圧に基づいてノズルからインク滴を吐出さ
せ、印刷用紙にインク滴を付着させることにより、印刷
用紙にドットを形成して、印刷を行なうようにしてい
る。
【0004】ここで、各圧電素子は、インク滴を吐出す
るためのノズルに対応して設けられており、印刷ヘッド
内に実装されたドライバIC(ヘッド駆動回路)から供
給される駆動信号により駆動され、インク滴を吐出させ
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成のインクジェット式プリンタにおいては、各色のイ
ンクを貯蔵するインクタンク内のインク残量を把握する
ことが重要である。
【0006】このために、インクタンク内に電極を挿入
して、電極間の導通状態を検出することにより、インク
残量を検出する方法があるが、この場合には、電極の挿
入により電気分解が発生してしまうことから、あまり利
用されていない。
【0007】これに対して、インクタンクからノズルへ
のインク通路中に温度測定素子を設けて、インク通路中
の温度を検出し、インク通路中にインクが在るときと無
いときの温度上昇の差によりインクの有無を判定する方
法や、インク非吐出時に気泡を発生させて、インク通路
中にインクの無い状態を作り出して、このときの温度を
参考にして、インク通路中の温度変化によりインクの有
無を判定する方法が知られている。
【0008】しかしながら、前者の方法では、インク吐
出時の温度上昇は、印字動作に伴って周囲温度が上昇し
てくると、温度差が少なくなるため変化が小さくなる。
従って、インクが無い状態でも、インク有りと誤判定す
ることがあった。
【0009】また、後者の方法では、インク非吐出時に
気泡を発生させることにより、強制的にインク無しの状
態を作り出すので、クリーニング作業が必要となり、そ
の際に排出するインクが無駄になってしまう。
【0010】そこで、本発明の課題は、簡単な構成によ
り、正確にインク残量の検出を行なうことができるよう
にした、インクジェット式プリンタを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、インクタンクからノズルまでのインク
通路中のインク温度とヘッド周囲温度を検出して、イン
ク温度の変化に基づいて、インク残量を検出するように
した。
【0012】即ち、請求項1記載のインクジェット式プ
リンタでは、印字ヘッドの複数のノズルに対応してそれ
ぞれ設けられたインクに圧力を加える圧電素子を、プリ
ンタ本体の制御部からの制御信号に基づいて、所定の印
字タイミングで選択的にヘッド駆動回路からの駆動信号
により駆動し、対応するノズルからインク滴を吐出させ
て記録を行なう、インクジェット式プリンタであって、
印字ヘッド周辺の温度を測定するヘッド周囲温度測定回
路と、インクタンクからノズルまでのインク通路中のイ
ンク温度を測定するインク温度測定回路と、を印字ヘッ
ドに備えており、プリンタ本体の制御部が、ヘッド周囲
温度を参照しながら、インク温度の変化に基づいて、イ
ンク通路中のインクの有無を検出することを特徴とす
る。
【0013】この構成によれば、印字ヘッドの温度がヘ
ッド周囲温度測定回路により検出され、またインク通路
中のインク温度がインク温度測定回路により検出され、
プリンタ本体の制御部に送出される。これにより、制御
部は、ヘッド周囲温度を参照しながら、インク温度に基
づいて、インク通路内の温度を検出する。
【0014】そして、制御部は、インク通路内の温度変
化により、インク通路内にインクが在るか否かを判定す
る。即ち、インク温度の変化が少ない場合には、インク
通路内にインクが在ると判定し、またインク温度の変化
が大きく、ヘッド周囲温度の変動と同期している場合に
は、インク通路内にインクが無いと判定する。このと
き、制御部は、ヘッド周囲温度を参照していることによ
り、インク通路内のインクの有無を正確に判定すること
ができる。
【0015】請求項2記載のインクジェット式プリンタ
においては、上記ヘッド駆動回路がプリンタ本体側に設
けられていることを特徴とする。
【0016】この構成によれば、ヘッド駆動回路がプリ
ンタ本体側に設けられているタイプのインクジェット式
プリンタにおいて、インク通路内のインクの有無を正確
に判定することができる。
【0017】請求項3記載のインクジェット式プリンタ
においては、上記ヘッド駆動回路が印字ヘッドに設けら
れており、上記ヘッド駆動回路及び圧電素子の発熱を放
熱する放熱手段を備えていることを特徴とする。
【0018】この構成によれば、ヘッド駆動回路が印字
ヘッドに設けられている所謂ドライバ・オン・キャリッ
ジタイプのインクジェット式プリンタにおいて、インク
通路内のインクの有無を正確に判定することができる。
この場合、インク通路内にインクが無いと、印字ヘッド
に設けられたヘッド駆動回路からの発熱の影響を受け
て、インク通路内の温度変化が大きいことから、より一
層容易にインクの有無を判定することができる。
【0019】請求項4記載のインクジェット式プリンタ
においては、インクタンクが、印字ヘッドに対して着脱
式のインクカートリッジであって、インクカートリッジ
のインク通路中に、温度測定素子が備えられていること
を特徴とする。
【0020】この構成によれば、インク通路中の温度を
より正確に検出することができる。
【0021】請求項5記載のインクジェット式プリンタ
においては、プリンタ本体の制御部が、インク通路内に
インクが無いと判定したとき、印字ヘッドの印字動作を
中断させることを特徴とする。
【0022】この構成によれば、インクタンク内のイン
ク残量が無くなって、インク通路内をインクが流れなく
なると、制御部がこれを検出して、印字ヘッドの印字動
作を中断させることにより、所謂カラ打ちを確実に防止
することができる。
【0023】請求項6記載のインクジェット式プリンタ
においては、プリンタ本体の制御部が、ヘッド周囲温度
測定回路及びインク温度測定回路からのヘッド周囲温度
及びインク温度に基づいて、インク粘度を検出すること
を特徴とする。
【0024】この構成によれば、制御部が、ヘッド周囲
温度及びインク温度に基づいて、インク粘度を検出する
ことにより、インク粘度による印字電圧の制御をより正
確に行なうことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態に係るインクジェット式プリンタについて説明す
る。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体
例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されて
いるが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発
明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限ら
れるものではない。
【0026】図1は、本実施の形態のインクジェット式
プリンタの機能ブロック図である。図1において、本実
施形態のインクジェット式プリンタ10は、プリンタ本
体11,キャリッジ機構12,紙送り機構13及び印字
ヘッド20から構成されている。
【0027】プリンタ本体11は、ホストコンピュータ
(図示せず)等からの多値階層情報を含む印字データ等
の各種データを受信するインターフェース14と、多値
階層情報を含む印字データ等の各種データの記憶を行な
うRAM15と、各種データ処理を行なうためのルーチ
ン等を記憶したROM16と、CPU等から成る制御部
17と、発振回路18と、ドットパターンデータに展開
された印字データSIを印字ヘッド20に送信する等の
機能を担うインターフェース19と、を備えている。
【0028】キャリッジ機構12は、印字ヘッド20を
搭載するキャリッジ(図示せず)と、このキャリッジを
タイミングベルト(図示せず)を介して走行させるキャ
リッジモータ(図示せず)等から構成されており、印字
ヘッド20を主走査させるものである。
【0029】紙送り機構13は、紙送りモータ(図示せ
ず)および紙送りローラ(図示せず)等から構成されて
おり、印刷用紙等の記録媒体(図示せず)を順次送り出
して副走査を行なうものである。
【0030】RAM15は、読み書き可能なメモリであ
って、受信バッファ15A及び出力バッファ15Cと、
各種作業データ等を一時的に記憶するワークメモリ(作
業領域)15Bとを備えている。
【0031】印字ヘッド20は、副走査方向に例えば6
4個等の多数のノズル開口を有し、所定のタイミングで
各ノズル開口からインク滴を吐出させるものである。そ
して、印字ヘッド20は、シフトレジスタ21,ラッチ
回路22,レベルシフタ23及び複数のアナログスイッ
チ24aを含むスイッチ回路24から成る制御回路25
と、駆動波形発生回路26,電流増幅回路27及び圧電
素子28から構成されており、プリンタ本体11に対し
てFFC29を介して回路接続されている。
【0032】スイッチ回路24は、制御回路25から印
字データ信号が入力されることにより、対応する圧電素
子28の駆動タイミングでオンされ、駆動信号COMを
圧電素子28に出力するようになっている。
【0033】このスイッチ回路24は、実際には、各圧
電素子28をそれぞれオンオフするための複数個のアナ
ログスイッチ24aから成る所謂トランスミッションゲ
ートとして構成されている。各アナログスイッチ24a
の入力側には、駆動波形発生回路26により生成され電
流増幅回路27により増幅された駆動信号(COM)が
印加されており、アナログスイッチ24aの出力側は、
圧力発生素子としての圧電素子28が接続されている。
【0034】そして、制御回路25は、プリンタ本体1
1側からの指令信号に基づいて、スイッチ回路24に印
字データ信号を出力することにより、各圧電素子28へ
の駆動信号COMをオンオフして、駆動制御を行なうよ
うになっている。
【0035】駆動波形発生回路26は、ホストコンピュ
ータ等からの印字データに基づいて、インクジェット式
プリンタ10の印字ヘッド20への駆動信号COMを発
生させる。
【0036】電流増幅回路27は、駆動波形発生回路2
6からの駆動信号COMを電流増幅し、定電圧を圧電素
子28に供給し、あるいは圧電素子28を放電させるよ
うになっている。
【0037】圧電素子28は、例えばピエゾ素子であっ
て、双方の電極28a,28b間に印加される電圧によ
り変位するように構成されている。そして、圧電素子2
8は、駆動波形発生回路26からの駆動信号COMに基
づいて放電する際に対応するノズル内のインクに圧力を
加えることにより、このノズルからインク滴を吐出させ
るように構成されている。
【0038】また、本実施形態では、図1に示すよう
に、駆動波形発生回路26及び電流増幅回路27の双方
とも、印字ヘッド20の側に設けられている。従って、
駆動波形発生回路26から出力された電流増幅前の駆動
信号COM及び電流増幅回路27から出力された電流増
幅後の駆動信号COMのいずれについても、印字ヘッド
20上において制御回路25に出力される。これによ
り、電流増幅前および電流増幅後の駆動信号COMは、
プリンタ本体11と印字ヘッド20とを接続するインタ
ーフェース19および長いFFC29を介しては出力さ
れない。
【0039】さらに、本実施形態のインクジェット式プ
リンタ10においては、各圧電素子28に対応するノズ
ルは、それぞれインクタンク30に連通しており、イン
クタンク30内に収容されたインクがノズルに供給され
るようになっている。そして、このインクタンク30内
のインク残量を検出するために、印字ヘッド20の周囲
温度を検出するヘッド周囲温度測定回路31と、インク
温度測定回路32が備えられている。
【0040】ヘッド周囲温度測定回路31は、例えば印
字ヘッド20の圧電素子28に隣接して設けられてお
り、圧電素子28の放熱による周囲温度を測定するよう
になっている。
【0041】インク温度測定回路32は、インクタンク
30からノズルまでのインク通路中に設けられた温度測
定素子33の検出信号が入力されることにより、インク
通路内の温度を検出するようになっている。
【0042】ここで、上記温度測定素子33は、例えば
サーミスタや熱電対等から構成されており、図2に示す
ように、インクタンク30内の底部付近に備えられた出
口開口30a付近に配置されており、インクタンク30
内から出口開口30aを通ってノズルに供給されるイン
クの温度を検出するようになっている。
【0043】本発明実施形態によるインクジェット式プ
リンタ10は、以上のように構成されており、以下のよ
うに動作する。
【0044】ホストコンピュータ等から送られてきた多
値階層情報を含む印字データは、インターフェース19
を介してプリンタ内部の受信バッファ15Aに保持され
る。制御部17は、受信バッファ15Aに保持された記
録データについて、コマンド解析を行ない、各文字の印
字位置,修飾の種類,大きさ,フォントのアドレス等を
付加する処理を実行する。次に、制御部17は、解析し
たデータを印刷用イメージデータとして出力バッファ1
5Cに展開し、記憶させる。
【0045】印字ヘッド20の1スキャン分に相当する
印刷用イメージデータが得られると、この印刷用イメー
ジデータは、インターフェース19を介して印字ヘッド
20にシリアル転送される。その際、プリンタ本体11
の側で印刷用イメージデータに展開された印字データ
は、発振回路18からのクロック信号(CLK)に同期
して、インターフェース19から印字ヘッド20側のシ
フトレジスタ21にシリアル転送される。
【0046】このシリアル転送された印字データ(SI
/印字データ)は、一旦ラッチ回路22によってラッチ
される。ラッチされた印字データSIは、電圧増幅器で
あるレベルシフタ23によって、各アナログスイッチ2
4aを駆動できる電圧,例えば数十ボルト程度の所定電
圧にまで昇圧される。所定の電圧まで昇圧された印字デ
ータSIは、アナログスイッチ24aに与えられる。
【0047】印字データSIは、アナログスイッチ24
aの動作を制御する。例えばアナログスイッチ24aに
加えられる印字データが「1」である期間中は、駆動信
号COMが圧電素子28に印加され、この信号に応じて
圧電素子28は伸縮を行なう。その結果、圧力発生室の
インクが加圧されてノズル開口から吐出される。
【0048】一方、アナログスイッチ24aに加えられ
る印字データが「0」である期間中は、圧電素子28へ
の駆動信号COMの供給が遮断されるので、インク滴の
吐出が行なわれない。このようにして、ホストコンピュ
ータ等から送られてきた多値階層情報を含む印字データ
に基づいて、印字ヘッド20にて各圧電素子28が駆動
制御されて、キャリッジ機構12,紙送り機構13と連
動して、記録媒体に対して印字が行なわれる。
【0049】ところで、ヘッド周囲温度測定回路31及
びインク温度測定回路32で検出された温度は、信号と
してFFC29からプリンタ本体11側に送出され、イ
ンタフェース19を介して制御部17に入力される。こ
れにより、制御部17は、ヘッド周囲温度測定回路31
及びインク温度測定回路32で検出されたインク温度に
基づいて、インク通路内の温度を検出し、インク通路内
にインクが流れているか否かを判定するようになってい
る。
【0050】ここで、ヘッド周囲温度とインク温度との
関係は、例えば図3に示すように、ヘッド周囲温度T0
は、比較的高い温度にてほぼ一定である。また、インク
温度Tiは、インクタンク30内にインクが残っている
状態では、符号Ti1で示すように、比較的低い温度に
てほぼ一定であるのに対して、インクタンク30内にイ
ンクが残っていない状態では、符号Ti2で示すよう
に、印字開始と共に電流増幅回路27,圧電素子28等
の発熱によって温度上昇し、印字終了後に再び温度が低
下するように変動する。
【0051】従って、制御部17は、インク温度測定回
路32で検出されたインク温度Tiに基づいて、ヘッド
周囲温度測定回路31で検出されたヘッド周囲温度を参
照しながら、インク温度Tiの変動によりインクタンク
30内にインクがまだ残っているか否かを判定すること
ができる。これにより、制御部17は、インク残量がな
いと判定したときには、印字ヘッド20の動作を中断し
て、記録媒体に対する印字を中止することにより、所謂
カラ打ちを防止することができる。
【0052】このようにして、インクの有無の判定の際
に、ヘッド周囲温度を参照しながら、インク温度の変動
によりインクの有無を行なうので、印字動作に伴ってヘ
ッド周囲温度が上昇したとしても、正確にインクの有無
を判定することができる。
【0053】尚、制御部17は、ヘッド周囲温度測定回
路31で検出されたヘッド周囲温度T0及びインク温度
測定回路32で検出されたインク温度Tiに基づいて、
インク粘度を検出することも可能である。これにより、
制御部17は、インク粘度による印字電圧の制御の際
に、より正確にインク粘度を検出することができるの
で、印字電圧の制御もより正確に行なうことができる。
従って、印字ドットを構成するインク滴の吐出量がより
適正化され、印字品質が向上することになる。
【0054】上述した実施形態においては、ヘッド駆動
回路、即ち駆動波形発生回路26及び電流増幅回路27
が印字ヘッド20に搭載されており、電流増幅回路27
がフレキシブルフラットケーブルを介さずに直接にスイ
ッチ回路24に接続されることにより、所謂ドライバー
・オン・キャリッジの型式のインクジェット式プリンタ
10の場合について説明したが、これに限らず、駆動波
形発生回路26及び電流増幅回路27がプリンタ本体1
1側にて、制御部17とインターフェース19の間に設
けられており、電流増幅回路27がインターフェース1
9からFFC29を介してスイッチ回路24に接続され
ている構成のインクジェット式プリンタに対して本発明
を適用することも可能である。
【0055】また、上述した実施形態においては、圧電
素子17として、ピエゾ素子が使用されているが、これ
に限らず、他の種類の圧電素子を使用することもできる
ことは明らかである。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、印
字ヘッドの温度がヘッド周囲温度測定回路により検出さ
れ、またインク通路中のインク温度がインク温度測定回
路により検出され、プリンタ本体の制御部に送出され
る。これにより、制御部は、ヘッド周囲温度を参照しな
がら、インク温度に基づいて、インク通路内の温度を検
出する。
【0057】そして、制御部は、インク通路内の温度変
化により、インク通路内にインクが在るか否かを判定す
る。即ち、インク温度の変化が少ない場合には、インク
通路内にインクが在ると判定し、またインク温度の変化
が大きく、ヘッド周囲温度の変動と同期している場合に
は、インク通路内にインクが無いと判定する。このと
き、制御部は、ヘッド周囲温度を参照していることによ
り、インク通路内のインクの有無を正確に判定すること
ができる。
【0058】このようにして、本発明によれば、簡単な
構成により、正確にインク残量の検出を行なうことがで
きるようにした、極めて優れたインクジェット式プリン
タが提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェット式プリンタの一実
施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のインクジェット式プリンタのインクタン
クを示す概略断面図である。
【図3】図1のインクジェット式プリンタにおけるヘッ
ド周囲温度T0及びインク温度Tiの変化を示すグラフ
である。
【符号の説明】
10 インクジェット式プリンタ 11 プリンタ本体 12 キャリッジ機構 13 紙送り機構 17 制御部 20 印字ヘッド 24 スイッチ回路 25 制御回路 26 駆動波形発生回路 27 電流増幅回路 28 圧電素子 29 FCC 30 インクタンク 31 ヘッド周囲温度測定回路 32 インク温度測定回路 33 温度測定素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドの複数のノズルに対応してそ
    れぞれ設けられたインクに圧力を加える圧電素子を、プ
    リンタ本体の制御部からの制御信号に基づいて、所定の
    印字タイミングで選択的にヘッド駆動回路からの駆動信
    号により駆動し、対応するノズルからインク滴を吐出さ
    せて記録を行なう、インクジェット式プリンタであっ
    て、 印字ヘッド周辺の温度を測定するヘッド周囲温度測定回
    路と、インクタンクからノズルまでのインク通路中のイ
    ンク温度を測定するインク温度測定回路と、を印字ヘッ
    ドに備えており、 プリンタ本体の制御部が、ヘッド周囲温度を参照しなが
    ら、インク温度の変化に基づいて、インク通路中のイン
    クの有無を検出することを特徴とする、インクジェット
    式プリンタ。
  2. 【請求項2】 上記ヘッド駆動回路がプリンタ本体側に
    設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のイ
    ンクジェット式プリンタ。
  3. 【請求項3】 上記ヘッド駆動回路が印字ヘッドに設け
    られており、 上記ヘッド駆動回路及び圧電素子の発熱を放熱する放熱
    手段を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の
    インクジェット式プリンタ。
  4. 【請求項4】 インクタンクが、印字ヘッドに対して着
    脱式のインクカートリッジであって、 インクカートリッジのインク通路中に、温度測定素子が
    備えられていることを特徴とする、請求項1〜3のいず
    れかに記載のインクジェット式プリンタ。
  5. 【請求項5】 プリンタ本体の制御部が、インク通路内
    にインクが無いと判定したとき、印字ヘッドの印字動作
    を中断させることを特徴とする、請求項1〜4の何れか
    に記載のインクジェット式プリンタ。
  6. 【請求項6】 プリンタ本体の制御部が、ヘッド周囲温
    度測定回路及びインク温度測定回路からのヘッド周囲温
    度及びインク温度に基づいて、インク粘度を検出するこ
    とを特徴とする、請求項1〜5の何れかに記載のインク
    ジェット式プリンタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006321160A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Alps Electric Co Ltd プリンタ
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