JP2003285432A - インクジェット記録方法、インクジェット記録装置および印刷物 - Google Patents

インクジェット記録方法、インクジェット記録装置および印刷物

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JP2003285432A
JP2003285432A JP2002089592A JP2002089592A JP2003285432A JP 2003285432 A JP2003285432 A JP 2003285432A JP 2002089592 A JP2002089592 A JP 2002089592A JP 2002089592 A JP2002089592 A JP 2002089592A JP 2003285432 A JP2003285432 A JP 2003285432A
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Yoshifumi Hagino
祥史 杷野
Chiyoshige Nakazawa
千代茂 中澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明インクにより記録された埋め込み情報の
有無を、可視光下で目視認識ができるように印刷が行え
るインクジェット記録方法、インクジェット記録装置お
よび印刷物を提供すること。 【解決手段】 本発明のインクジェット記録方法は、イ
ンクジェット方式によりノズル孔からインク液滴30
A、30Bを吐出して、被記録媒体40上に付着させる
ことにより情報を記録する方法であり、着色剤を含む着
色インクと、紫外線照射により蛍光発光する蛍光性化合
物および近赤外線吸収化合物の少なくとも一方を含む透
明インクとを用いて情報を記録するのに、被記録媒体4
0上の着色インクにより情報を記録する領域41内に、
着色インクにより所望の情報を記録して着色記録部42
を形成し、領域41内に、透明インクにより埋め込み情
報43を記録して、埋め込み情報43の存在の有無を、
可視光下で目視認識ができるようにするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方法、インクジェット記録装置および印刷物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、真正品と偽造品とを判別する
手法として、様々な方法が知られており、例えば真正品
の商品マークにホログラムを使用したもの、熱により色
が変化するサーモクロミックインクを使用したもの等が
ある。
【0003】また、物品に特殊インクで判別情報を印刷
し、この判別情報を読みとる方法もある。この特殊イン
クには、可視光下と判別時の条件下とで異なる視認性を
有するものが用いられる。
【0004】この判別情報を形成することのできる特殊
インクとしては、所定の分光エネルギー分布を有する光
源下で蛍光発光する蛍光性化合物を含有するインク組成
物が知られている。
【0005】この蛍光性化合物は、太陽光、蛍光灯、白
熱電灯などの通常の可視光下と、所定の分光エネルギー
分布を有する光源下で、異なる色相、明度、彩度で目視
認識される。
【0006】この蛍光性化合物からなるインク組成物の
具体例としては、特開昭58−49765号公報、特開
平8−199101号公報、特開平9−78012号公
報、特開平9−302293号公報、特開平11−15
2436号公報等に記載されているものがある。
【0007】これら公報においては、可視光領域では光
吸収せず、紫外線照射により蛍光発光して印刷物に色を
与える、一般に蛍光増白剤と称される蛍光性化合物や、
可視光領域に光吸収があり、紫外線照射により吸収波長
より長波長側に蛍光発光して印刷物に色を与える、一般
に蛍光染料、蛍光顔料と称される蛍光性化合物が使用さ
れている。
【0008】また、蛍光性化合物からなるインク組成物
と同様に判別情報を形成することのできるインクとし
て、近赤外線吸収物質からなるインク組成物があり、特
開平9−249835号公報等に記載されている。
【0009】ここで、前記インク組成物を用いて真正品
と偽造品の判別を行う場合、作成された印刷物が可視光
下で示す状態と、判別時に示す状態とで明瞭な差を持つ
ことが必須である。
【0010】そのため、通常、紫外線照射により蛍光発
光する蛍光性化合物または近赤外線吸収化合物からなる
インク組成物を用いて情報を印刷した場合に、可視光下
では印刷情報が目視認識できない程度の量に、これら蛍
光性化合物や近赤外線吸収化合物の添加量を決定してい
る。
【0011】このような添加量とすることで、作成され
た印刷物が可視光下で示す状態と、判別時に示す状態と
で明瞭な差を持つことになる。
【0012】しかしながら、特開昭58−49765号
公報、特開平8−199101号公報、特開平11−1
52436号公報等に記載の技術においては、印刷され
た情報を可視光下で目視認識できないため、印刷物を見
ただけでは印刷情報の有無がわからず、印刷情報の有無
を確認するには、紫外線照射装置が必要となる。
【0013】また、特開平9−249835号公報等に
記載の技術においても、やはり印刷された情報を可視光
下で目視認識できないため、印刷情報の有無を確認する
には、赤外線照射装置が必要となる。
【0014】一方、特開平9−78012号公報、特開
平9−302293号公報等に記載の技術においては、
印刷された情報が可視光下で目視認識できるため、この
場合は、可視光下で目視認識されたくない印刷情報を作
成できないという問題がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、透明
インクにより記録された埋め込み情報を、必要な場合に
は可視光下で目視認識ができるように印刷が行えるイン
クジェット記録方法、インクジェット記録装置および印
刷物を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(23)の本発明により達成される。
【0017】(1) インクジェット方式によりノズル
孔からインク液滴を吐出して、被記録媒体上に付着させ
ることにより情報を記録するインクジェット記録方法で
あって、着色剤を含む着色インクと、紫外線照射により
蛍光発光する蛍光性化合物および近赤外線吸収化合物の
少なくとも一方を含む透明インクとを用いて情報を記録
するに際して、前記被記録媒体上の前記着色インクによ
り情報を記録する領域内に、前記着色インクにより所望
の情報を記録して着色記録部を形成し、次いで、前記領
域内に、前記透明インクにより埋め込み情報を記録する
ことを特徴とするインクジェット記録方法。
【0018】(2) 前記着色記録部の存在により、前
記埋め込み情報が可視光下で目視認識が可能とされる上
記(1)に記載のインクジェット記録方法。
【0019】(3) 前記着色記録部の前記着色剤の一
部が、前記埋め込み情報のパターンに移行することによ
り、前記埋め込み情報が可視光下で目視認識が可能とさ
れる上記(2)に記載のインクジェット記録方法。
【0020】(4) 前記領域内において、前記着色イ
ンクのインク液滴の着弾位置の近傍に、前記透明インク
のインク液滴を着弾させる上記(1)ないし(3)のい
ずれかに記載のインクジェット記録方法。
【0021】(5) 前記領域内での前記着色インクの
インク液滴の着弾の中心位置と前記透明インクのインク
液滴の着弾の中心位置とが一致しない上記(1)ないし
(4)のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
【0022】(6) 前記着色記録部の前記領域内での
占有面積は、10〜70%である上記(1)ないし
(5)のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
【0023】(7) 前記着色剤は、染料である上記
(1)ないし(6)のいずれかに記載のインクジェット
記録方法。
【0024】(8) インクジェット方式によりノズル
孔からインク液滴を吐出して、被記録媒体上に付着させ
ることにより情報を記録するインクジェット記録装置で
あって、着色剤を含む着色インクを吐出する第1のノズ
ル孔群と、紫外線照射により蛍光発光する蛍光性化合物
および近赤外線吸収化合物の少なくとも一方を含む透明
インクを吐出する第2のノズル孔群とを備え、前記被記
録媒体上の前記着色インクにより情報を記録する領域内
に、前記第1のノズル孔群から前記着色インクを吐出
し、前記第2のノズル孔群から前記透明インクを吐出す
るよう構成されていることを特徴とするインクジェット
記録装置。
【0025】(9) 前記第1のノズル孔群から前記着
色インクを吐出して、所望の情報を記録して着色記録部
を形成し、次いで、前記第2のノズル孔群から前記透明
インクを吐出して、前記領域内に、前記透明インクによ
り埋め込み情報を記録するよう構成されている上記
(8)に記載のインクジェット記録装置。
【0026】(10) 前記着色記録部の存在により、
前記埋め込み情報が可視光下で目視認識が可能とされる
上記(8)または(9)に記載のインクジェット記録装
置。
【0027】(11) 前記着色記録部の前記着色剤の
一部が、前記埋め込み情報のパターンに移行することに
より、前記埋め込み情報が可視光下で目視認識が可能と
される上記(10)に記載のインクジェット記録装置。
【0028】(12) 各前記ノズル孔群において、各
前記ノズル孔は、等間隔で設けられている上記(8)な
いし(11)のいずれかに記載のインクジェット記録装
置。
【0029】(13) 前記第1のノズル孔群の各前記
ノズル孔と、前記第2のノズル孔群の各前記ノズル孔と
は、互いにそれらの配列方向にズレるよう設けられてい
る上記(8)ないし(12)のいずれかに記載のインク
ジェット記録装置。
【0030】(14) 前記着色記録部の前記領域内で
の占有面積は、10〜70%である上記(8)ないし
(13)のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
【0031】(15) 前記着色剤は、染料である上記
(8)ないし(14)のいずれかに記載のインクジェッ
ト記録装置。
【0032】(16) インクジェット方式によりノズ
ル孔からインク液滴を吐出して、被記録媒体上に付着さ
せることにより情報が記録された印刷物であって、前記
被記録媒体上の着色剤を含む着色インクにより情報を記
録する領域内に、前記着色インクによる所望の情報から
なる着色記録部と、紫外線照射により蛍光発光する蛍光
性化合物および近赤外線吸収化合物の少なくとも一方を
含む透明インクによる埋め込み情報とが記録されている
ことを特徴とする印刷物。
【0033】(17) 前記着色記録部の存在により、
前記埋め込み情報が可視光下で目視認識が可能とされて
いる上記(16)に記載の印刷物。
【0034】(18) 前記着色記録部の前記着色剤の
一部が、前記埋め込み情報のパターンに移行することに
より、前記埋め込み情報が可視光下で目視認識が可能と
されている上記(17)に記載の印刷物。
【0035】(19) 前記領域内において、前記着色
インクのインク液滴の着弾位置の近傍に、前記透明イン
クのインク液滴が着弾している上記(16)ないし(1
8)のいずれかに記載の印刷物。
【0036】(20) 前記領域内での前記着色インク
のインク液滴の着弾の中心位置と前記透明インクのイン
ク液滴の着弾の中心位置とが一致していない上記(1
6)ないし(19)のいずれかに記載の印刷物。
【0037】(21) 前記着色記録部の前記領域内で
の占有面積は、10〜70%である上記(16)ないし
(20)のいずれかに記載の印刷物。
【0038】(22) 前記着色剤は、染料である上記
(16)ないし(21)のいずれかに記載の印刷物。
【0039】(23) 前記領域外に、前記埋め込み情
報以外の情報が透明インクにより記録されている上記
(16)ないし(22)のいずれかに記載の印刷物。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェット記
録方法、インクジェット記録装置および印刷物を添付図
面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0041】まず、本発明のインクジェット記録方法、
インクジェット記録装置および印刷物で用いられるイン
クについて説明する。
【0042】本発明では、インクとして、着色剤を含む
着色インクと、紫外線照射により可視光を蛍光発光する
蛍光性化合物および近赤外線吸収化合物の少なくとも一
方を含む透明インクとが使用される。
【0043】着色インクとしては、通常のインクジェッ
ト記録装置で用いられる着色インクをそのまま使用する
ことができる。
【0044】すなわち、着色インクとしては、染料、顔
料、または、これらを含む混合物を着色剤として含むも
のを用いることができるが、このうち、染料を含むもの
を用いるのが好ましい。通常、これらのインク(インク
組成物)の溶媒としては、水系溶媒が使用されるので、
着色剤として染料を用いることにより、溶媒への溶解性
を高いものとすることができる。このため、着色剤の透
明インクの溶媒での溶解性が高まり、その結果、着色剤
の透明インクによる埋め込み情報のパターンへの滲み出
し(浸潤)が容易となる(後に詳述する)。
【0045】なお、着色インクは、1色に限定されず、
任意の2以上の複数色を組み合わせて用いることができ
ることは、言うまでもない。
【0046】本発明で用いられる透明インクは、印刷し
た場合に可視光下で印刷情報が目視認識できない状態を
達成できるインクである。
【0047】したがって、一般的には、可視光を透過す
る特性を示すインクのことを指すが、被記録媒体自体の
色と、透明インクの色がほぼ同一であるため、可視光下
で印刷情報を目視認識することが実質的に困難である場
合を含む。すなわち、本発明で用いられる透明インクと
は、無色透明(半透明)および着色透明のいずれのイン
クをも含むものである。これらは、被記録媒体の色に応
じて使い分けするようにすればよい。
【0048】本発明では、このような透明インクとし
て、蛍光性化合物および近赤外線吸収化合物の少なくと
も一方を含むものを使用する。
【0049】蛍光性化合物は、太陽光、蛍光灯、白熱電
灯などの通常の可視光下と、所定の分光エネルギー分布
を有する光源下とで、異なる色相、明度、彩度で、目視
認識される化合物である。
【0050】この蛍光性化合物としては、例えば、一般
に蛍光増白剤と称され、可視光領域に吸収を持たない化
合物(特開昭58−49765号公報、特開平8−19
9101号公報等に記載)や、ユーロピウムを含む有機
化合物(特開平8−253715号公報、特開平10−
17571号公報等に記載)等を用いることが可能であ
る。
【0051】また、蛍光性化合物としては、一般に蛍光
染料、蛍光顔料と称され、可視光領域に吸収を持つ化合
物(特開昭58−49765号公報、特開平9−780
12号公報、特開平9−302293号公報等に記載)
を用いることも可能である。なお、蛍光性化合物として
蛍光染料や蛍光顔料を用いる場合、印刷したときに、そ
の印刷情報が可視光下で目視認識できない程度に、その
添加量を適宜設定するようにするのが好ましい。
【0052】なお、これらの蛍光性化合物は、各種の前
記化合物のうちの1種または2種以上を組み合わせて用
いることもできる。
【0053】蛍光増白剤としては、例えば、ジアミノス
チルベン系、ジスチリルビフェニル系、イミダゾール
系、ナフタルイミド系、クマリン系の蛍光増白剤等が挙
げられ、この市販品としては、例えば、日本化薬カラー
ズ社製の「KayaphorAP Liquid」、
「Kayaphor PAS Liquid」、「Ka
yaphor GMY Liquid」、「Kayap
hor S Liquid」、チバスペシャリティーケ
ミカルズ社製の「Tinopal UP Liqui
d」、「Tinopal ABP−Z Liqui
d」、「TinopalMSP Liquid」、「U
VITEX NFW Liquid」等に含まれる(溶
解または分散された)ものを用いることができる。
【0054】蛍光染料、蛍光顔料としては、例えば、日
本化薬カラーズ社製の「Kayarus Light
Yellow F8G」、「Kayanol Bril
liant Flavine FL」、「Kayase
t Flavine F2G」、「Kayacryl
Brill.Pink B−ED」、「Kayacry
l Brill.Pink B200」等の粉体、また
は、日本化薬カラーズ社製の「Kayafect Ye
llow G Liquid」、日本螢光化学社製の
「LUMIKOL NKW−3002」、「LUMIK
OL NKW−3003」、「LUMIKOL NKW
−3004」、「LUMIKOL NKW−300
5」、「LUMIKOL NKW−3007」、シンロ
イヒ社製の「SF−5012」、「SF−5013」、
「SF−5014」、「SF−5015」、「SF−5
017」等に含まれる(溶解または分散された)ものを
用いることができる。
【0055】透明インク中の蛍光性化合物の含有率は、
0.01〜10重量%程度であるのが好ましく、0.0
5〜5重量%程度であるのがより好ましい。含有率が少
なすぎると、紫外線領域の光を照射した場合の蛍光発光
強度が小さく、紫外線照射による視認性に劣るおそれが
ある。一方、含有率が多すぎると、蛍光性化合物の種類
等によっては、透明インク自体が着色または着色の程度
が大きくなりすぎる場合があり、その結果、このような
透明インクを用いて印刷を行うと、印刷情報も着色して
しまい、可視光下で目視認識されてしまうおそれがあ
る。
【0056】一方、近赤外線吸収化合物は、700〜1
000nm程度の波長域に吸収ピークを有する化合物で
ある。
【0057】この近赤外線吸収化合物としては、例え
ば、アントラキノン系、シアニン系化合物等が挙げら
れ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて
用いることができる。この市販品としては、例えば、三
井化学社製の「SIR−114」、「SIR−12
8」、日本化薬カラーズ社製の「KAYASORB C
Y−17」、林原生物化学研究所社製の「NK−540
2」、AVECIA社製の「PRO−JET825LD
I」、「DEVELOPMENTAL MATERIA
L S174963」等を用いることができる。
【0058】透明インク中の近赤外線吸収化合物の含有
率は、0.05〜10重量%程度であるのが好ましく、
0.1〜1重量%程度であるのがより好ましい。含有率
が少なすぎると、近赤外線吸収強度が小さく、スキャナ
等で読み取る場合の認識性に劣るおそれがある。一方、
含有率が多すぎると、蛍光性化合物の種類等によって
は、透明インク自体が着色または着色の程度が大きくな
りすぎる場合があり、その結果、このような透明インク
を用いて印刷を行うと、印刷情報も着色してしまい、可
視光下で目視認識されてしまうおそれがある。
【0059】また、これらのインク組成物(着色イン
ク、透明インク)は、多価アルコール類を含むのが好ま
しい。これにより、インク組成物の粘度を適度なものに
調製することができ、インク組成物によるインクジェッ
トヘッドのノズル先端の目詰まりをより確実に防止する
ことができる。
【0060】この多価アルコールとしては、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコー
ル、分子量2000以下のポリエチレングリコール、
1,3−プロピレングリコール、イソプロピレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、グリセリン、チオジグリコールなどが挙げられ、
これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用い
ることができる。これらの中でも、多価アルコールとし
ては、グリセリン、1,5−ペンタンジオール、ジエチ
レングリコール、またはそれらの混合物が好適である。
これらのものを用いることにより、より容易かつ確実に
インク組成物の粘度を適正に制御でき、ノズルの目詰ま
りを有効に防止することができる。
【0061】これらの多価アルコールの添加量は、イン
ク組成物に対して、3〜40重量%程度であるのが好ま
しく、5〜30重量%程度であるのがより好ましい。多
価アルコールの添加量を前記範囲とすることにより、前
記効果がより向上する。
【0062】また、このようなインク組成物の粘度は、
特に限定されないが、通常は、常温での粘度が1.0〜
10mPa・s程度であるのが好ましく、1.5〜8m
Pa・s程度であるのがより好ましい。粘度が前記範囲
であれば、ノズル孔からのインク組成物(着色インク、
透明インク)の吐出を安定的に行うことができる。
【0063】次に、本発明のインクジェット記録方法に
ついて説明する。図1は、本発明のインクジェット記録
方法を説明するための図(拡大平面図)である。
【0064】本発明のインクジェット記録方法は、前述
したような着色インクと透明インクとを用いて、インク
ジェット方式によりノズル孔から、これらのインク液滴
30A、30Bを吐出して、被記録媒体40上に付着さ
せることにより情報を記録するものである。そして、こ
のとき、被記録媒体40上の着色インクにより情報を記
録する領域41(以下、単に「領域41」と言う。)内
に、着色インクにより所望の情報を記録して着色記録部
42を形成し、次いで、領域(印刷領域)41内に、透
明インクにより埋め込み情報43を記録することに特徴
を有している。
【0065】ここで、埋め込み情報43とは、透明イン
クにより記録されているが、着色記録部42が形成され
た領域41内に記録されることで、その着色記録部42
の存在により可視光下においても目視認識できるように
なされた情報である。
【0066】すなわち、例えば真正品と偽造品とを判別
することを目的として、透明インクにより判別情報を印
刷する場合、透明インクのみで印刷を行うと、紫外線照
射装置や赤外線照射装置等の特殊な装置を用いない限
り、可視光下では、判別情報が記録されているか否かを
目視認識できない。
【0067】これに対して、着色インクによる着色記録
部42が形成された領域41内に、透明インクにより埋
め込み情報43を記録する(図1中X参照)と、領域4
1内に付着した透明インクは、その溶媒が被記録媒体4
0上で放射状に伸展(展開)して、先に記録した着色イ
ンクの着色剤を主としてなる点30A’に接触する。こ
れにより、着色記録部42の着色剤の一部は、この溶媒
に徐々に溶解(分散)し、埋め込み情報43のパターン
通りに滲み出し(移行していき)、埋め込み情報43が
着色剤により着色することとなる(図1中Y参照)。そ
の結果、埋め込み情報43は、可視光下においても目視
認識できるようになる。
【0068】かかる観点からは、特に、領域41内にお
いて、着色インクのインク液滴30Aの着弾位置の近傍
に、透明インクのインク液滴30Bを着弾させるのが好
ましい。これにより、埋め込み情報43をより確実に着
色させることができる。
【0069】また、領域41外には、可視光下で目視認
識されたくない情報、例えば真正品と偽造品とを判別す
るための判別情報が透明インクにより記録されていても
よい。
【0070】したがって、利用者に認識されてもよい、
例えば「使用済み」という文字からなる判別情報を、領
域41内に透明インクにより埋め込み情報43として記
録し、それ以外の領域には、使用履歴を透明インクで記
録すれば、使用履歴については可視光下で目視認識され
ないが、「使用済み」という文字は可視光下で目視認識
できるので、この文字を見ただけで、印刷物(被記録媒
体40上)に使用履歴が記録されていることが間接的に
わかる。
【0071】また、着色インクにより記録される情報
(着色記録部42)の領域41内での占有面積は、10
〜70%程度であるのが好ましく、20〜60%程度で
あるのがより好ましい。着色記録部42の領域41内で
の占有面積を前記範囲とすることにより、埋め込み情報
43の可視光下での目視認識性がより向上する。
【0072】なお、占有面積が小さすぎると、すなわ
ち、領域41内における着色インクのインク液滴30A
の着弾数が少ないと、領域41内へ付着した透明インク
のインク液滴30Bの溶媒が、着色剤を主としてなる点
30A’へ接触する程度が減少するので、埋め込み情報
43のパターンへの着色剤の滲み出し量(移行量)が少
なくなり、結果的に、背景(被記録媒体40自体の色)
とのコントラストが少くなり、可視光下での埋め込み情
報43の目視認識性が十分に得られないおそれがある。
一方、占有面積が大きすぎると、前述したのとは逆に、
埋め込み情報43のパターンへの着色剤の滲み出し量が
多くなりすぎ、着色記録部42とのコントラストが十分
でなくなり、やはり可視光下での埋め込み情報43の目
視認識性が十分に得られないおそれがある。
【0073】また、このとき、領域41内での着色イン
クのインク液滴30Aの着弾の中心位置(着弾点)A
と、透明インクのインク液滴30Bの着弾の中心位置
(着弾点)Bとが、一致しないようにするのが好まし
い。これにより、同一位置でのインクの量が不要に増大
することを防止して、印字品質や、印刷物の速乾性を損
なわずに、印刷物の埋め込み情報43が目視認識できる
ようになる。
【0074】このようなことから、被記録媒体40上で
の着色インクのインク液滴30Aの着弾の中心位置Aと
透明インクのインク液滴30Bの着弾の中心位置Bと
は、所定距離離れているのが好ましく、その距離(間
隔)Lは、インク組成物の粘度、インク液滴の1滴のサ
イズ(液量)等により適宜設定され、特に限定されない
が、50〜150μm程度であるのが好ましく、80〜
120μm程度であるのがより好ましい。これにより、
前述したような効果がより顕著となる。
【0075】次に、本発明のインクジェット記録装置に
ついて説明する。図2は、本発明のインクジェット記録
装置の実施形態を示す斜視図、図3は、図2に示すイン
クジェット記録装置に搭載されたインクジェットヘッド
の外観斜視図、図4は、図3に示すインクジェットヘッ
ドを図3中の矢印方向から見た断面図、図5は、図3に
示すインクジェットヘッドに設けられたノズル孔の配置
例を示す模式図である。なお、図3および図4は、通常
使用される状態とは、上下逆に示されている。また、以
下の説明では、図4中左側を「前」、右側を「後」と言
う。
【0076】図2に示すインクジェット記録装置1にお
いて、インクジェットヘッド2は、キャリッジ3に搭載
され、ガイド軸4によりガイドされてキャリッジモータ
5によりベルト6を介して矢印Bおよび矢印C方向に移
動する。
【0077】また、キャップ7は、インクジェットヘッ
ド2のノズル孔213を有する面のキャッピングを行
う。
【0078】このインクジェット記録装置1では、印字
紙8(被記録媒体40)は、紙送りローラ9と紙押えロ
ーラ10とにより搬送され、インクジェットヘッド2の
下を通過する。この際に、印字紙8には、インクジェッ
トヘッド2のノズル孔213から吐出されるインクによ
って印刷が行われ、排出ローラ11によってインクジェ
ット記録装置1から排出される。
【0079】インクジェットヘッド2は、図3に示すよ
うに、ノズル板21、キャビティ板22および配線板2
3とを有しており、キャビティ板22を挟むようにして
ノズル板21と配線板23が配置されている。
【0080】ノズル板21は、例えばホウ珪酸系ガラス
等で構成されている。このノズル板21は、薄肉部21
1と、その両側に形成された厚肉部212とを有し、薄
肉部211には、複数のノズル孔213が形成されてい
る。
【0081】このノズル孔213の形状は、例えば円形
であり、その直径は、例えば20〜40μm程度であ
る。
【0082】キャビティ板22は、例えばシリコン基板
にエッチングを施すことにより形成されたものである。
このキャビティ板22は、ノズル板21との対向面に複
数の段差が設けられ、ノズル板21との間に空隙が画成
(形成)されている。
【0083】この空隙は、各々区切られた複数の圧力室
24と、圧力室24の後部に設けられたオリフィス25
と、圧力室24にインクを供給する共通インク室26と
を有しており、共通インク室26の後部には、インク取
込口(図示せず)が設けられている。
【0084】また、キャビティ板22の圧力室24の底
部に対応する部分は、薄肉とされており、圧力室24の
圧力を変動させる振動板27として機能する。
【0085】配線板23は、例えばホウ珪酸系ガラスで
構成されている。この配線板23は、振動板27と対向
する部分が凹部とされており、振動板27との間に振動
室28が形成されている。この振動室28の底面には、
振動板27に対向する各々の位置にITO導電膜が、例
えばスパッタ等により個別電極29として形成されてい
る。なお、個別電極29は、それぞれ、リード部および
端子部(図示せず)に接続されている。
【0086】この振動板27、振動室28および個別電
極29によって、静電アクチュエータが構成されてい
る。
【0087】また、このインクジェットヘッド2には、
振動板27、振動室28および個別電極29で構成され
る静電アクチュエータに、信号を送出するためのヘッド
FPC(フレキシブル・プリント・サーキット)の端子
部が列状に配置されている。
【0088】また、ヘッドFPCは、インクジェット記
録装置1の本体側に設けられた駆動回路に電気的に接続
されており、ヘッドFPCを前記端子部に接続すること
によって、共通電極(図示せず)と個別電極29とが前
記駆動回路に接続されている。
【0089】このようなインクジェットヘッド2では、
駆動回路により静電アクチュエータに充電が行われ、こ
こに発生する静電気力によって、振動板27が個別電極
29側に撓む。これにより、圧力室24内の圧力が低下
し、共通インク室26から圧力室24内にインクが引き
込まれる。その後、充電を停止し、静電アクチュエータ
に蓄えられた電荷を急激に放電すると、振動板27自体
の弾性力で振動板27は、ほぼ元の形状に復元する。こ
の時、圧力室24内の圧力が急激に上昇し、ノズル孔2
13よりインク液滴30が吐出され、印字紙8上に付着
することにより所望の画像、図形、文字等の各種情報が
印刷される。
【0090】以上がインクジェットヘッド2の基本的な
構成であるが、本実施形態のインクジェットヘッド2で
は、ノズル板21の各ノズル孔213が、図5に示すよ
うに、着色インクを吐出する第1のノズル孔群214と
透明インクを吐出する第2のノズル孔群215として形
成されている。
【0091】そして、第1のノズル孔群214および第
2のノズル孔群215において、各ノズル孔213は、
等間隔で設けられている。
【0092】このようなインクジェット記録装置1で
は、印字紙8(被記録媒体40)上の着色インクにより
情報を記録する領域41内に、第1のノズル孔群214
から着色インクを吐出して、所望の情報を記録して着色
記録部42を形成し、次いで、第2のノズル孔群215
から透明インクを吐出して、領域41内に、透明インク
により埋め込み情報43を記録するよう構成されてい
る。
【0093】着色インクによる着色記録部42が形成さ
れた領域41内に、透明インクにより埋め込み情報43
を記録すると、前述したようなことから(図1参照)、
着色記録部42の存在により、すなわち、着色記録部4
2の着色剤の一部が埋め込み情報43のパターン通りに
滲み出す(移行する)ことにより、埋め込み情報43が
着色剤により着色して、可視光下においても目視認識で
きるようになる。
【0094】また、本実施形態のインクジェット記録装
置1では、領域41内において、着色インクのインク液
滴30Aの着弾位置の近傍に、透明インクのインク液滴
30Bを着弾させることができるので、埋め込み情報4
3をより確実に着色させることができる。
【0095】また、領域41外には、可視光下で目視認
識されたくない情報、例えば真正品と偽造品とを判別す
るための判別情報が透明インクにより記録されていても
よい。
【0096】したがって、例えば利用者に認識されても
よい判別情報を埋め込み情報43として領域41内に記
録し、それ以外の領域に利用者に認識されたくない判別
情報を記録すれば、この判別情報については可視光下で
目視認識されないが、領域41内に記録された埋め込み
情報43は、可視光下で目視認識できるので、埋め込み
情報43を見ただけで、印刷物(被記録媒体40上)に
判別情報が記録されていることが間接的にわかる。
【0097】なお、着色インクにより記録される情報
(着色記録部42)の領域41内での占有面積は、前記
インクジェット記録方法において説明したのと同じ理由
から、10〜70%程度であるのが好ましく、20〜6
0%程度であるのがより好ましい。占有面積を前記範囲
とすることで、目視認識性のよい埋め込み情報43が得
られる。
【0098】また、前述したように、領域41内での着
色インクのインク液滴30Aの着弾の中心位置Aと、透
明インクのインク液滴30Bの着弾の中心位置Bとが、
一致しないようにするのが好ましいが、このような各イ
ンク液滴30A、30Bの領域41内での着弾の中心位
置は、インクジェットヘッド2の駆動制御の方法や各ノ
ズル孔213の配置等を適宜設定することにより、容易
に制御することができる。
【0099】例えば、各ノズル孔213の配置について
は、図5に示すように、着色インクを吐出する第1のノ
ズル孔群214の各ノズル孔213と、透明インクを吐
出する第2のノズル孔群215の各ノズル孔213と
が、互いに千鳥状となるように配列されていること、す
なわち、互いにそれらの配列方向にズレるようにして設
けられているのが好ましい。これにより、印刷速度を損
なわずに、領域41内での着色インクのインク液滴30
Aの着弾の中心位置Aと透明インクのインク液滴30B
の着弾の中心位置Bとが、一致することをより確実に防
止すること、すなわち、同一位置でのインクの量が不要
に増大することを防止することができるので、印字品質
や印刷物の速乾性を損なうことなく、可視光下で目視認
識できる埋め込み情報43を記録することができる。
【0100】なお、第1のノズル孔群214と第2のノ
ズル孔群215との列同士の間隔、および、第1のノズ
ル孔群214の各ノズル孔213と、第2のノズル孔群
215の各ノズル孔213とのズレ量は、各インク液滴
30A、30Bの領域41内での着弾の中心位置(着弾
点)A、Bの間隔が前述したような範囲になるように、
適宜設定するようにすればよい。
【0101】また、本実施形態では、1つのインクジェ
ットヘッド2に第1のノズル孔群214と第2のノズル
孔群215との双方が設けられているが、本発明のイン
クジェット記録装置1は、例えば、着色インクを吐出す
る第1のノズル孔群214を備えたインクジェットヘッ
ドと、透明インクを吐出する第2のノズル孔群215を
備えたインクジェットヘッドとを、それぞれ別々に備え
るような構成のものであってもよい。
【0102】なお、装置の簡易化の観点からは、1つの
インクジェットヘッド2に第1のノズル孔群214と第
2のノズル孔群215との双方を設ける構成とするのが
好ましい。
【0103】次に、本発明の印刷物について説明する。
図6は、本発明の印刷物の実施形態を示す図である。
【0104】図6に示す印刷物80は、例えば前述した
ようなインクジェット記録装置1により印字紙8(図1
における被記録媒体40)上に印刷が施されたもの、す
なわち、インクジェット方式によりノズル孔からインク
液滴を吐出して、印字紙8上に前述したような着色イン
クのインク液滴と透明インクのインク液滴とを付着させ
ることにより情報が記録されたものである。そして、本
実施形態の印刷物80は、印字紙8上の着色インクによ
り情報を記録する領域81(図1における領域41)内
に、着色インクによる所望の情報からなる着色記録部8
2(図1における着色記録部42)と、透明インクによ
る埋め込み情報83(図1における埋め込み情報43)
としてバーコードパターンが記録されている。
【0105】なお、本実施形態では、着色記録部82
は、領域81内を埋めるようにして散在する着色インク
の着色剤を主としてなる点で構成されている。
【0106】また、着色記録部82は、単色(1色)の
着色インクで構成されたもの、複数色の着色インクで構
成されたもののいずれであってもよい。
【0107】このような印刷物80は、前述したような
ことから、着色記録部82の存在により、すなわち、着
色記録部82の着色剤の一部が、埋め込み情報83のパ
ターン通りに滲み出す(移行する)ことにより、埋め込
み情報83が着色剤により着色しており、可視光下にお
いても、目視認識できるようになっている。
【0108】また、前述したように、領域81内におい
て、着色インクのインク液滴の着弾位置の近傍に、透明
インクのインク液滴を着弾させるのが好ましい。これに
より、埋め込み情報83をより確実に着色させることが
できる。
【0109】また、領域81外には、可視光下で目視認
識されたくない情報、例えば真正品と偽造品とを判別す
るための判別情報(図示せず)が透明インクにより記録
されていてもよい。
【0110】したがって、バーコードパターンに代わ
り、例えば利用者に認識されてもよい判別情報を埋め込
み情報83として領域81内に記録し、それ以外の領域
に利用者に認識されたくない判別情報を記録すれば、こ
の判別情報については可視光下で目視認識されないが、
領域81内に記録された埋め込み情報83は、可視光下
で目視認識できるので、埋め込み情報83を見ただけ
で、印刷物80に判別情報が記録されていることが間接
的にわかる。
【0111】なお、着色インクにより記録される情報
(着色記録部)82の領域81内での占有面積は、前記
インクジェット記録方法において説明したのと同じ理由
から、10〜70%程度であるのが好ましく、20〜6
0%程度であるのがより好ましい。占有面積を前記範囲
とすることで、目視認識性のよい埋め込み情報83が得
られる。
【0112】また、前述したように、領域81内での着
色インクのインク液滴の着弾の中心位置と、透明インク
のインク液滴の着弾の中心位置とが、一致しないように
するのが好ましい。これにより、同一位置でのインクの
量が不要に増大することを防止して、印字品質や、印刷
物80の速乾性を損なわずに、印刷物80の埋め込み情
報83が目視認識できるようになる。
【0113】なお、着色記録部82とされる着色インク
による情報、透明インクによる埋め込み情報83は、い
ずれも、いかなるものであってもよく、特に限定されな
い。
【0114】以上、本発明のインクジェット記録方法、
インクジェット記録装置および印刷物について、図示の
実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これらに限
定されるものではない。
【0115】例えば、着色インクと透明インクとは、そ
れぞれ、溶質の種類、組成等が異なる複数種類を用意し
て用いるようにしてもよい。この場合、複数種類の着色
インク同士、複数種類の透明インク同士は、互いに単独
で使用してもよく、混合して使用するようにしてもよ
い。
【0116】
【実施例】次に、本発明の具体的実施例について説明す
る。
【0117】(実施例1)まず、蛍光性化合物Aを含む
分散液としてKayaphor S Liquid(日
本化薬カラーズ社製)を、また、グリセリン、n−メチ
ル−2−ピロリドン、および、界面活性剤としてサーフ
ィノール465(Air Products and
Chemicals.Inc.社製)を、それぞれ用意
した。
【0118】次に、これらの各成分と超純水とを、Ka
yaphor S Liquid:5.0重量%、グリ
セリン:20.0重量%、n−メチル−2−ピロリド
ン:8.0重量%、サーフィノール465:0.5重量
%となるように混合して、透明インクを調製した。
【0119】印刷には、インクジェットプリンタ(セイ
コーエプソン社製 TM−J2100)を用いた。
【0120】このインクジェットプリンタのインクジェ
ットヘッドは、黒色インク(着色インク)と透明インク
とを吐出可能なように、180dpi間隔でノズル孔が
形成されたノズル群を1種類につき1列、計2列(黒色
インク用の第1のノズル孔群、透明インク用の第2のノ
ズル孔群)を備え、これらの2つのノズル孔群は、各ノ
ズル孔群のノズル孔配列方向に360dpiズレてお
り、各ノズル孔が千鳥状に配置されているものを用い
た。
【0121】したがって、2種類のインクのインク液滴
は、被記録媒体上で互いに千鳥配置で(互いに、それら
の近傍に)着弾することになる。
【0122】このインクジェットプリンタに使用するイ
ンクカートリッジに収納されるカラーインクの代わり
に、前述のようにして調製した透明インクを使用し、被
記録媒体としてレジスター用紙(王子製紙社製)上に印
刷を行った。
【0123】これにより、図6に示すように、印刷領域
内に、黒色インクによって印刷されたハーフトーンパタ
ーン(着色記録部)と、透明インクによってバーコード
パターン(埋め込み情報)とが印刷された印刷物を得
た。なお、ハーフトーンパターンの印刷領域内での占有
面積を30%とした。
【0124】(実施例2)まず、蛍光性化合物Bとして
Kayarus Light Yellow F8G
(日本化薬カラーズ社製)を、また、グリセリン、n−
メチル−2−ピロリドン、および、界面活性剤としてサ
ーフィノール465(Air Products an
d Chemicals.Inc.社製)を、それぞれ
用意した。
【0125】次に、これらの各成分と超純水とを、蛍光
性化合物B(染料):0.2重量%、グリセリン:2
2.0重量%、n−メチル−2−ピロリドン:8.0重
量%、サーフィノール465:0.4重量%となるよう
に混合して、透明インクを調製した。
【0126】この透明インクと黒色インクとを用いて、
前記実施例1と同様にして、図6に示すような印刷パタ
ーンを印刷して印刷物を得た。なお、ハーフトーンパタ
ーンの印刷領域内での占有面積を30%とした。
【0127】(実施例3〜実施例7)ハーフトーンパタ
ーンの印刷領域内での占有面積を表1に示すように変え
た以外は、前記実施例1と同様にして調製した透明イン
クを用いて、前記実施例1と同様にして、図6に示すよ
うな印刷パターンを印刷して印刷物を得た。
【0128】(実施例8)まず、近赤外線吸収化合物と
してシアニン色素(林原生物化学研究所社製 NK−5
402)を、また、グリセリン、n−メチル−2−ピロ
リドン、および、界面活性剤としてサーフィノール46
5(Air Products andChemica
ls.Inc.社製)を、それぞれ用意した。
【0129】次に、これらの各成分と超純水とを、シア
ニン色素(染料):0.2重量%、グリセリン:18.
0重量%、n−メチル−2−ピロリドン:7.5重量
%、サーフィノール465:0.4重量%となるように
混合して、透明インクを調製した。
【0130】この透明インクと黒色インクとを用いて、
前記実施例1と同様にして、図6に示すような印刷パタ
ーンを印刷して印刷物を得た。なお、ハーフトーンパタ
ーンの印刷領域内での占有面積を30%とした。
【0131】(実施例9)前記実施例1および前記実施
例8と同様にして、それぞれ調製した透明インクを、容
量比が1:1となるようにして混合して、蛍光性化合物
および近赤外線吸収化合物を含む透明インクを調製し
た。
【0132】この透明インクと黒色インクとを用いて、
前記実施例1と同様にして、図6に示すような印刷パタ
ーンを印刷して印刷物を得た。なお、ハーフトーンパタ
ーンの印刷領域内での占有面積を30%とした。
【0133】(比較例1)黒色インクによるハーフトー
ンパターンの印刷を省略した以外は、前記実施例1と同
様にして調製した透明インクを用いて、前記実施例1と
同様にして、図6に示すような印刷パターンを印刷して
印刷物を得た。
【0134】(比較例2)黒色インクによるハーフトー
ンパターンの印刷を省略した以外は、前記実施例3と同
様にして調製した透明インクを用いて、前記実施例8と
同様にして、図6に示すような印刷パターンを印刷して
印刷物を得た。
【0135】(評価)まず、各実施例1〜9および各比
較例1、2で得られた印刷物について、それぞれ、透明
インクによるバーコードパターンが可視光下で目視認識
できるか否かを調べた。
【0136】次に、実施例1〜7、9および比較例1で
得られた印刷物について、それぞれ、ハンディーUVラ
ンプ(井内盛栄堂社製 SLUV−4)を用い、印刷面
に波長365nmの紫外線を15cm上方から照射し、
バーコードパターンが目視確認できるか否かを調べた。
【0137】また、実施例8、9および比較例2で得ら
れた印刷物について、それぞれ、波長785nmにピー
クを有する赤外LEDを光源に備えたスキャナを用い、
バーコードパターンが読み取れるか否かを調べた。これ
らの調査結果を、以下に示す4段階の基準に従って評価
した。
【0138】◎:可視光下でのバーコードパターンの目
視認識が十分に可能であり、さらに、特殊な装置を用い
た場合、鮮明なバーコードパターンが確認できた。 ○:可視光下でのバーコードパターンの目視認識が可能
であり、特殊な装置を用いた場合、鮮明なバーコードパ
ターンが確認できた。 △:可視光下でのバーコードパターンの目視認識がやや
困難であったが、特殊な装置を用いた場合、鮮明なバー
コードパターンが確認できた。 ×:可視光下でのバーコードパターンの目視認識が全く
困難であり、特殊な装置を用いない限り、バーコードパ
ターンの確認が不可能であった。 この評価結果を、表1に示す。
【0139】
【表1】
【0140】表1からも明らかなように、各実施例1〜
9で得られた印刷物は、いずれも、可視光下でのバーコ
ードパターンの目視認識が可能であった。また、UVラ
ンプを用いた場合には、実施例1、3〜7、9で得られ
た印刷物では、いずれも、青色の蛍光発光が、実施例2
で得られた印刷物では、黄色の蛍光発光が見られ、鮮明
なバーコードパターンが確認できた。また、実施例8お
よび9で得られた印刷物は、スキャナを用いて読み取り
可能であった。
【0141】また、ハーフトーンパターンの印刷領域内
での占有面積を20〜60%とした各実施例では、特
に、可視光下での視認性に優れるものであった。
【0142】これに対し、各比較例1、2で得られた印
刷物は、いずれも、可視光下でのバーコードパターンの
目視認識が全く困難であり、UVランプやスキャナを用
いない限り、バーコードパターンの確認が不可能であっ
た。
【0143】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、蛍
光性化合物および近赤外線吸収化合物の少なくとも一方
を含む透明インクを使用しているので、可視光下で目視
認識されないセキュリティ性の高い判別情報を記録でき
る。
【0144】また、被記録媒体上の着色インクにより情
報を記録する領域内に、着色インクによる着色記録部
と、透明インクによる埋め込み情報とが記録されること
により、埋め込み情報が可視光下においても目視認識で
きるようになっているので、特殊な装置によらなくて
も、可視光下で埋め込み情報の存在の有無を判断するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェット記録方法を説明する
ための図(拡大平面図)である。
【図2】 本発明のインクジェット記録装置の実施形態
を示す斜視図である。
【図3】 図2に示すインクジェット記録装置に搭載さ
れたインクジェットヘッドの外観斜視図である。
【図4】 図3に示すインクジェットヘッドを図3中の
矢印方向から見た断面図である。
【図5】 図3に示すインクジェットヘッドに設けられ
たノズル孔の配置例を示す模式図である。
【図6】 本発明の印刷物の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1……インクジェット記録装置 2……インクジェット
ヘッド 3……キャリッジ 4……ガイド軸 5……キ
ャリッジモータ 6……ベルト 7……キャップ 8…
…印字紙 9……紙送りローラ 10……紙押えローラ
11……排出ローラ 21……ノズル板 22……キ
ャビティ板 23……配線板 24……圧力室 25…
…オリフィス 26……共通インク室 27……振動板
28……振動室 29……個別電極 30……インク
液滴 211……薄肉部 212……厚肉部 213…
…ノズル孔 214……第1のノズル孔群 215……
第2のノズル孔群 40 ……被記録媒体 41……領
域 42……着色記録部43……埋め込み情報 30A
……着色インクのインク液滴 30A’……着色インク
の着色剤を主としてなる点 30B……透明インクのイ
ンク液滴 A……着色インクのインク液滴の着弾の中心
位置 B……透明インクのインク液滴の着弾の中心位置
80……印刷物 81……領域 82……着色記録部
83……埋め込み情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EC80 FA02 FA10 FD07 HA22 HA60 2H086 BA02 BA56 BA59

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット方式によりノズル孔から
    インク液滴を吐出して、被記録媒体上に付着させること
    により情報を記録するインクジェット記録方法であっ
    て、 着色剤を含む着色インクと、紫外線照射により蛍光発光
    する蛍光性化合物および近赤外線吸収化合物の少なくと
    も一方を含む透明インクとを用いて情報を記録するに際
    して、 前記被記録媒体上の前記着色インクにより情報を記録す
    る領域内に、前記着色インクにより所望の情報を記録し
    て着色記録部を形成し、次いで、前記領域内に、前記透
    明インクにより埋め込み情報を記録することを特徴とす
    るインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 前記着色記録部の存在により、前記埋め
    込み情報が可視光下で目視認識が可能とされる請求項1
    に記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記着色記録部の前記着色剤の一部が、
    前記埋め込み情報のパターンに移行することにより、前
    記埋め込み情報が可視光下で目視認識が可能とされる請
    求項2に記載のインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 前記領域内において、前記着色インクの
    インク液滴の着弾位置の近傍に、前記透明インクのイン
    ク液滴を着弾させる請求項1ないし3のいずれかに記載
    のインクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 前記領域内での前記着色インクのインク
    液滴の着弾の中心位置と前記透明インクのインク液滴の
    着弾の中心位置とが一致しない請求項1ないし4のいず
    れかに記載のインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】 前記着色記録部の前記領域内での占有面
    積は、10〜70%である請求項1ないし5のいずれか
    に記載のインクジェット記録方法。
  7. 【請求項7】 前記着色剤は、染料である請求項1ない
    し6のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
  8. 【請求項8】 インクジェット方式によりノズル孔から
    インク液滴を吐出して、被記録媒体上に付着させること
    により情報を記録するインクジェット記録装置であっ
    て、 着色剤を含む着色インクを吐出する第1のノズル孔群
    と、紫外線照射により蛍光発光する蛍光性化合物および
    近赤外線吸収化合物の少なくとも一方を含む透明インク
    を吐出する第2のノズル孔群とを備え、 前記被記録媒体上の前記着色インクにより情報を記録す
    る領域内に、前記第1のノズル孔群から前記着色インク
    を吐出し、前記第2のノズル孔群から前記透明インクを
    吐出するよう構成されていることを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記第1のノズル孔群から前記着色イン
    クを吐出して、所望の情報を記録して着色記録部を形成
    し、次いで、前記第2のノズル孔群から前記透明インク
    を吐出して、前記領域内に、前記透明インクにより埋め
    込み情報を記録するよう構成されている請求項8に記載
    のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記着色記録部の存在により、前記埋
    め込み情報が可視光下で目視認識が可能とされる請求項
    8または9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記着色記録部の前記着色剤の一部
    が、前記埋め込み情報のパターンに移行することによ
    り、前記埋め込み情報が可視光下で目視認識が可能とさ
    れる請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 各前記ノズル孔群において、各前記ノ
    ズル孔は、等間隔で設けられている請求項8ないし11
    のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記第1のノズル孔群の各前記ノズル
    孔と、前記第2のノズル孔群の各前記ノズル孔とは、互
    いにそれらの配列方向にズレるよう設けられている請求
    項8ないし12のいずれかに記載のインクジェット記録
    装置。
  14. 【請求項14】 前記着色記録部の前記領域内での占有
    面積は、10〜70%である請求項8ないし13のいず
    れかに記載のインクジェット記録装置。
  15. 【請求項15】 前記着色剤は、染料である請求項8な
    いし14のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  16. 【請求項16】 インクジェット方式によりノズル孔か
    らインク液滴を吐出して、被記録媒体上に付着させるこ
    とにより情報が記録された印刷物であって、 前記被記録媒体上の着色剤を含む着色インクにより情報
    を記録する領域内に、前記着色インクによる所望の情報
    からなる着色記録部と、紫外線照射により蛍光発光する
    蛍光性化合物および近赤外線吸収化合物の少なくとも一
    方を含む透明インクによる埋め込み情報とが記録されて
    いることを特徴とする印刷物。
  17. 【請求項17】 前記着色記録部の存在により、前記埋
    め込み情報が可視光下で目視認識が可能とされている請
    求項16に記載の印刷物。
  18. 【請求項18】 前記着色記録部の前記着色剤の一部
    が、前記埋め込み情報のパターンに移行することによ
    り、前記埋め込み情報が可視光下で目視認識が可能とさ
    れている請求項17に記載の印刷物。
  19. 【請求項19】 前記領域内において、前記着色インク
    のインク液滴の着弾位置の近傍に、前記透明インクのイ
    ンク液滴が着弾している請求項16ないし18のいずれ
    かに記載の印刷物。
  20. 【請求項20】 前記領域内での前記着色インクのイン
    ク液滴の着弾の中心位置と前記透明インクのインク液滴
    の着弾の中心位置とが一致していない請求項16ないし
    19のいずれかに記載の印刷物。
  21. 【請求項21】 前記着色記録部の前記領域内での占有
    面積は、10〜70%である請求項16ないし20のい
    ずれかに記載の印刷物。
  22. 【請求項22】 前記着色剤は、染料である請求項16
    ないし21のいずれかに記載の印刷物。
  23. 【請求項23】 前記領域外に、前記埋め込み情報以外
    の情報が透明インクにより記録されている請求項16な
    いし22のいずれかに記載の印刷物。
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