JP2003284461A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール

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JP2003284461A
JP2003284461A JP2002093251A JP2002093251A JP2003284461A JP 2003284461 A JP2003284461 A JP 2003284461A JP 2002093251 A JP2002093251 A JP 2002093251A JP 2002093251 A JP2002093251 A JP 2002093251A JP 2003284461 A JP2003284461 A JP 2003284461A
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fishing line
bail
fishing
tension
tension applying
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JP2002093251A
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Shinji Fujioka
真嗣 藤岡
Kazuyuki Matsuda
和之 松田
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Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】釣糸巻き取り操作時に大きな負荷を与えること
なく釣糸にテンションをかけられる操作性が良好な魚釣
用スピニングリールの提供を目的としている。 【解決手段】本発明の魚釣用スピニングリール1は、ベ
ール6が釣糸巻取位置に位置された状態で少なくとも釣
糸導入部26と所定の間隔をもって離間し且つベール6
に沿って釣糸案内部24へと移行する釣糸Lにテンショ
ンを与える張力付与部40aを有する張力付加部材40
を備え、釣糸巻取位置に位置する釣糸導入部26と張力
付与部40aとの間隔は、釣糸Lの糸フケを解消するよ
うに釣糸Lに一定のテンションが作用すると、釣糸Lを
釣糸案内部24へと解放できるような距離に設定されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンドルに連動回
転するロータに、ベール及び釣糸案内部を有する支持部
材を釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態とに反転自在に支
持した魚釣用スピニングリールに関する。
【0002】
【従来の技術】魚釣用スピニングリールは、ハンドルの
巻き取り回転操作に連動回転するロータと、ハンドルの
巻き取り回転操作によって前後動するスプールとを備え
た構造となっており、前記ロータには、スプールの周り
を回転する一対の支持アームが取り付けられている。こ
れら一対の支持アームの前部には、ベール支持部材が反
転可能に支持されており、一方のベール支持部材には釣
糸案内部(ラインローラ)が装着され、他方のベール支
持部材と釣糸案内部との間にベールが支持されている。
【0003】上記構成において、ハンドルを巻き取り駆
動すると、釣糸は、ロータと共に回転する釣糸案内部を
介して、前後動するスプールに均等に巻回される。そし
て、釣糸放出時には、ベールを釣糸巻き取り位置から釣
糸放出位置に起こし(ベール支持部材を反転させる)、
この状態で釣竿を勢い良く振り下ろすことで、仕掛けの
重さによって、釣糸はスプールから所定量放出される。
仕掛けが着水した後は、ベール支持部材を復帰させるこ
とで(ハンドルの巻き取り方向への回転操作、あるいは
手動による復帰操作)、釣糸をベールに沿って釣糸案内
部に移行させ、次に、状況に応じて釣糸をスプールに巻
回すべくハンドルの巻き取り操作を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
魚釣用スピニングリールにおいて、釣糸には、その放出
直後に、スプールに巻回されている時の糸癖や釣糸に蓄
積された糸撚れにより、紙縒りのような糸撚れや糸ふ
け、あるいは、ループ上の弛みが生じる。この糸ふけや
弛みは、釣糸に張力を掛けずに巻き取ると、そのままス
プールに巻き込まれ、次回の放出時の放出抵抗となる不
具合を生じ、 最悪の場合、糸ふけや弛みを放出時の釣
糸が強制的に引き出してしまうバックラッシュ現象を発
生させてしまう。
【0005】従来は、この釣糸巻き取り初期の糸ふけを
解消するべく、巻き取り前に釣り人が釣糸を摘み、釣糸
に一定の張力を付加しながらロータを回転させて釣糸を
スプールに巻き込む操作を行なっていた。しかし、この
ような操作は非常に煩わしいものであるとともに、この
操作を僅かでも怠ると、すぐに糸トラブルが発生するた
め、改善が望まれていた。
【0006】以上のような不具合を解消するべく、実開
昭58−73474号公報には、釣糸案内部側のベール
支持部材の先端側に摩擦面をもった抵抗体を支持し、こ
の抵抗体の摩擦面に釣糸案内部を介して巻き取られる釣
糸を接触させることにより、釣糸にテンションをかける
ようにした構成が、また、実開平7−30058号公報
には、ロータの支持アームにベールを補助する補助具を
取り付けて釣糸のループ状の糸撚れを解消する構成が、
それぞれ開示されている。
【0007】しかし、前記実開昭58−73474号公
報に開示された構成では、ベールを釣糸巻き取り位置に
反転させる度に、釣り人が毎回釣糸を抵抗体に挟着させ
る動作を行なう必要があり、煩わしさは何ら改善されな
い上、通常の巻き取り時において張力を常時付加する構
成であるため、巻き取り操作が非常に重く、長時間の使
用で疲れる不具合があった。
【0008】また、実開平7−30058号公報に開示
された構成では、ベールと補助部材とが所定の間隔をも
って配置されているため、釣糸に張力を付加することが
不可能であり、大きなループ状の糸撚れは解消できる
が、紙縒り状の糸撚れおよび糸ふけは解消できない。
【0009】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、釣糸巻き取り操作時
に大きな負荷を与えることなく釣糸にテンションをかけ
られる操作性が良好な魚釣用スピニングリールを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、リール本体に支持され且つ釣糸が巻回さ
れるスプールと、リール本体に回転自在に支持されたロ
ータと、このロータから延びる一対の腕部に反転回動可
能に取り付けられた一対のベール支持部材と、これら一
対のベール支持部材に支持されたベールとを備え、前記
ベールは、前記一対の腕部の回動によって釣糸放出位置
と釣糸巻取位置との間で反転回動され、一方側のベール
支持部材には、前記スプールに釣糸を案内する釣糸案内
部と、前記ベールから前記釣糸案内部へと釣糸を導くた
めの釣糸導入部とが設けられて成る魚釣用スピニングリ
ールにおいて、前記ベールが釣糸巻取位置に位置された
状態で前記釣糸導入部および前記ベールの少なくとも一
方と所定の間隔をもって離間し、前記ベールに沿って前
記釣糸案内部へと移行する釣糸にテンションを与える張
力付与部を有する張力付加部材を備え、釣糸巻取位置に
位置する前記釣糸導入部または前記ベールと前記張力付
与部との間隔は、釣糸の糸フケを解消するように釣糸に
一定のテンションが作用すると、釣糸を前記釣糸案内部
へと解放できるような距離に設定されていることを特徴
とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態について説明する。
【0012】図1〜図3は本発明の第1の実施形態を示
している。図1に示されるように、本実施形態に係る魚
釣用スピニングリール1は、リール本体1aと、リール
本体1aから延出する脚部1bと、脚部1bの端部に形
成され且つ釣竿のリール取付部に取り付けられる竿取付
部1cとを有している。リール本体1aには、公知の機
構によってハンドル5の巻き取り回転操作に連動回転す
るロータ8と、ハンドル5の巻き取り回転操作によって
前後動して釣糸が巻回されるスプール10とが支持され
ている。また、ロータ8には、後述する釣糸案内部(以
下、ラインローラという)24を有するベール支持部材
を介して、ベール6が釣糸放出(繰出)位置と釣糸巻取
位置とに反転回動自在に支持されている。
【0013】このような構成では、ベール6を釣糸放出
位置に反転操作して、釣糸をラインローラ24から外し
た状態で、釣竿Aを振り下ろす(キャスティングする)
と、スプール10に巻回された釣糸が放出(仕掛けが投
擲)される。次に、この状態から、ハンドル5を回転操
作すると、ベール6が釣糸巻取位置に反転復帰するとと
もに、スプール10が前後に往復動しながら、ロータ8
が回転駆動する。したがって、スプール10には、ライ
ンローラ24を介して、釣糸が均等に巻回される。
【0014】次に、ベール6を支持するベール支持部材
について図2および図3を参照しながら詳細に説明す
る。なお、図2は、ベール6が釣糸巻取位置にある状態
を示しており、図3は、ベール6が釣糸放出位置にある
状態を示している。
【0015】ロータ8には、一対のベール取付アーム
(腕部)20(図2および図3には、一方側のベール取
付アーム20のみが示されている)が設けられている。
また、これら一対のベール取付アーム20には、一対の
ベール支持部材を介してベール6が釣糸放出(繰出)位
置と釣糸巻取位置とに反転回動自在に取り付けられてい
る。
【0016】図2および図3に示される一方側の第1の
ベール支持部材は、一方側のベール取付アーム20に反
転回動自在に取り付けられた揺動アーム22と、ベール
6の一端部が取り付けられる釣糸導入部26と、揺動ア
ーム22と釣糸導入部26との間に回転可能に支持され
たラインローラ24とを有している。この場合、揺動ア
ーム22と釣糸導入部26はボルトによって互いに連結
されており、また、ラインローラ24は、揺動アーム2
2と釣糸導入部26との間で前記ボルトにより支持され
た軸受によって回転可能に支持されている。
【0017】なお、図示しない他方側の第2のベール支
持部材(ロータ8に対して第1の支持部材と反対側に位
置している…したがって、図2および図3には示されて
いない。)は、他方側のベール取付アーム20に反転回
動自在に取り付けられ且つベール6の他端部が取り付け
られる揺動アーム22から成る。
【0018】また、一方側のベール取付アーム20(ロ
ータ8側)には、巻き取り操作時の釣糸にテンションを
与える例えば屈曲アーム状の張力付加部材40が取り付
けられている。張力付加部材40は、ネジ42によって
ベール取付アーム20に固定されるとともに、ベール6
が釣糸巻取位置に位置された状態(図2の状態)で釣糸
導入部26と所定の間隔をもって略平行に離間する張力
付与部40aを有している。この場合、張力付与部40
aは、ベール6が釣糸巻取位置に反転された際にベール
6に沿ってラインローラ24へと移行する釣糸を、釣糸
導入部26との間で挟み込むことによって、釣糸にテン
ションを付与するが、釣糸に一定のテンションがかかる
と、釣糸をラインローラ24へと逃がす。すなわち、張
力付与部40aは、釣糸導入部26と協働して釣糸にテ
ンションをかけて釣糸の糸フケを解消できるように、釣
糸巻取位置に位置する釣糸導入部26との間隔が設定さ
れている。言い換えると、釣糸巻取位置に位置する釣糸
導入部26と張力付与部40aとの間は、釣糸の糸フケ
を解消するように釣糸にテンションをかけることができ
るが、一定のテンションが釣糸に作用して糸フケが解消
されると、釣糸をラインローラ24へと解放することが
できるような距離に設定されている。
【0019】なお、本実施形態において、張力付加部材
40は、釣糸導入部26との間で釣糸に所望のテンショ
ンをかけることができる材料、例えば 弾性変形可能な
板状の合成樹脂や金属材によって形成される。
【0020】以上のような構成において、スプール10
に巻回された釣糸を放出する場合には、ベール6を釣糸
巻取位置から釣糸放出位置(図3の位置)に起こし(ベ
ール支持部材を反転させる・・・この時、釣糸導入部2
6は張力付加部材40から大きく離間する)、この状態
で釣竿を勢い良く振り下ろす。これにより、仕掛けの重
さによって、釣糸がスプール10から所定量放出され
る。そして、仕掛けが着水した後、ベール6を釣糸放出
位置から釣糸巻取位置に復帰させる(ハンドル5の巻き
取り方向への回転操作、あるいは手動による復帰操
作)。この時、釣糸導入部26が張力付加部材40の張
力付与部40aと略平行に対向する(図2の状態)。し
たがって、この状態で、釣糸をスプール10に巻回すべ
くハンドル5の巻き取り操作を行なうと、釣糸Lは、ベ
ール6に沿ってラインローラ24へと移行する(そのよ
うな移行途中の1つの位置が図2に(A)で示されてい
る)とともに、釣糸導入部26と張力付与部40aとの
間に挟み込まれ(釣糸導入部26と張力付与部40aと
に接触し・・・図2に(B)で示される状態)ながらテ
ンションが付与されて、糸フケが解消される。そして、
釣糸Lは、張力付与部40aの作用によって一定のテン
ションが付与されると、ラインローラ24へと解放され
(図2に(C)で示される状態)、その後は、負荷を受
けることなくラインローラ24の案内によってスムーズ
に(フケることなく)スプール10に巻回される。
【0021】以上説明したように、本実施形態の魚釣用
スピニングリール1は、ベール6が釣糸巻取位置に位置
された状態で釣糸導入部26と所定の間隔をもって離間
し且つベール6に沿ってラインローラ(釣糸案内部)2
4へと移行する釣糸にテンションを与える張力付与部4
0aを有する張力付加部材40を備えている。したがっ
て、釣糸には、ラインローラ24へ導かれる前の段階で
張力が付与されるため、釣糸が弛んで発生するループが
そのままスプール10へ巻き込まれることを防止でき、
バックラッシュを効果的に防ぐことができる。
【0022】また、本実施形態において、釣糸巻取位置
に位置する釣糸導入部26と張力付与部40aとの間隔
は、釣糸の糸フケを解消するように釣糸に一定のテンシ
ョンが作用すると、釣糸をラインローラ24へと解放で
きるような距離に設定されている。すなわち、スプール
10へ巻回される釣糸Lに一定の張力がかかると、釣糸
Lは、自動的に張力付加部材40から外れ、ラインロー
ラ24に導かれる。そのため、通常の巻き取り操作時の
回転操作力量が重くならない。
【0023】また、本実施形態において、張力付加部材
40は、ベール支持部材の回動に伴って回動しないロー
タ8側に支持されている。言い換えると、釣糸放出後の
ベール6の反転によって自動的に釣糸に張力を付加でき
るようになっている。したがって、前述した実開昭58
−73474号公報に開示された構成のように、ベール
6を釣糸巻取位置に反転させる度に、釣り人が毎回釣糸
を張力付加部材(抵抗体)に挟着させる動作を行なう必
要がなく、したがって、操作性が非常に良好である。
【0024】なお、本実施形態において、張力付与部4
0aは、釣糸導入部26を超えてベール6と略平行に対
向するように延びていても良い。この場合、張力付与部
40aは、ベール6および釣糸導入部26と協働して、
これらの間に位置される釣糸にテンションを付与する。
また、張力付加部材40は、ロータ8に直接に取り付け
られても良い。要は、反転回動するベール支持部材側に
設けられていなければ、どのように位置に取り付けられ
ても良い。
【0025】図4および図5は、本発明の第2の実施形
態を示している。なお、本実施形態において、第1の実
施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号
を付してその説明を省略する。
【0026】図示のように、本実施形態において、一対
のベール取付アーム20,20a間には、巻き取り操作
時の釣糸にテンションを与えるベール状の張力付加部材
50が架設されている。この張力付加部材50は、例え
ばネジによってベール取付アーム20に固定されるとと
もに、ベール6が釣糸巻取位置に位置された状態(図4
および図5の状態)でベール6と所定の間隔をもって略
平行に離間する張力付与部50aを有している。この場
合、張力付与部50aは、ベール6が釣糸巻取位置に位
置した状態で、ロータ8(スプール10)に対する軸方
向位置がベール6のそれと異なるように、具体的には、
ベール6よりもベール取付アーム20側に位置するよう
に配設されている。また、張力付与部50aは、ベール
6が釣糸巻取位置に反転された際にベール6に沿ってラ
インローラ24へと移行する釣糸を、ベール6との間で
挟み込むことによって、釣糸にテンションを付与する
が、釣糸に一定のテンションがかかると、釣糸をライン
ローラ24へと逃がす。すなわち、張力付与部50a
は、ベール6と協働して釣糸にテンションをかけて釣糸
の糸フケを解消できるように、 釣糸巻取位置に位置す
るベール6との間隔が設定されている。
【0027】以上のような構成において、ベール6を釣
糸放出位置から釣糸巻取位置に復帰させると、ベール6
が張力付加部材50の張力付与部50aと略平行に対向
する(図4および図5の状態)。したがって、この状態
で、釣糸をスプール10に巻回すべくハンドル5の巻き
取り操作を行なうと、釣糸Lは、ベール6と張力付与部
50aとの間で挟まれながらベール6に沿ってラインロ
ーラ24へと移行する(そのような移行途中の位置が図
5に(A)(B)(C)で示されている)。すなわち、
釣糸Lは、ベール6と張力付与部50aとの間で挟まれ
ながらテンションが付与されて、糸フケが解消される。
そして、釣糸Lは、張力付与部50aの作用によって一
定のテンションが付与されると、ラインローラ24へと
解放され(図5に(D)で示される状態)、その後は、
負荷を受けることなくラインローラ24の案内によっ
てスムーズに(フケることなく)スプール10に巻回さ
れる。
【0028】以上のように、本実施形態において、張力
付加部材50は、ベール6が釣糸巻取位置に位置された
状態で、その張力付与部50aがベール6と所定の間隔
をもって略平行に位置し、張力付与部50aとベール6
との間で釣糸を挟み込んで釣糸に張力を付与する。した
がって、第1の実施形態と同様の作用効果を奏すること
がでできる。
【0029】図6および図7は、本発明の第3の実施形
態を示している。なお、本実施形態において、第1およ
び第2の実施形態と共通する構成部分については、以
下、同一符号を付してその説明を省略する。
【0030】図示のように、本実施形態において、一対
のベール取付アーム20,20a間には、巻き取り操作
時の釣糸にテンションを与えるベール状の張力付加部材
60が架設されている。この張力付加部材60は、例え
ばネジによってベール取付アーム20に固定されるとと
もに、ベール6が釣糸巻取位置に位置された状態(図4
および図5の状態)でベール6と所定の間隔をもって略
平行に一部重合するように離間する張力付与部60aを
有している。この場合、張力付与部60aは、ベール6
が釣糸巻取位置に位置した状態で、ロータ8(スプール
10)に対する軸方向位置がベール6のそれと略一致す
るように、具体的には、ベール6と軸方向で一部重なり
合うようにベール6よりもベール取付アーム20側に若
干変位して配設されている。また、張力付与部60a
は、ロータ8(スプール10)の軸心に対するその径方
向寸法がベール6のそれと異なっている。具体的には、
張力付与部60aは、その径方向寸法がベール6のそれ
よりも小さく、したがって、ベール6が釣糸巻取位置に
位置された状態で、ベール8よりも径方向内側に位置す
るようになっている。
【0031】また、張力付与部60aは、ベール6が釣
糸巻取位置に反転された際にベール6に沿ってラインロ
ーラ24へと移行する釣糸を、ベール6との間で挟み込
むことによって、釣糸にテンションを付与するが、釣糸
に一定のテンションがかかると、釣糸をラインローラ2
4へと逃がす。すなわち、張力付与部60aは、ベール
6と協働して釣糸にテンションをかけて釣糸の糸フケを
解消できるように、釣糸巻取位置に位置するベール6と
の間隔が設定されている。
【0032】以上のような構成において、ベール6を釣
糸放出位置から釣糸巻取位置に復帰させると、ベール6
が張力付加部材60の張力付与部50aと略平行に対向
する(図6および図7の状態)。したがって、この状態
で、釣糸をスプール10に巻回すべくハンドル5の巻き
取り操作を行なうと、張力付与部60aがベール8より
も径方向内側に位置していることから、釣糸Lは、ベー
ル6と張力付与部60aとの間で屈曲された状態(屈曲
部が図7にPで示されている)で挟まれながらベール6
に沿ってラインローラ24へと移行する(そのような移
行途中の位置が図7に(A)(B)(C)で示されてい
る)。すなわち、釣糸Lは、ベール6と張力付与部60
aとの間で屈曲された状態で挟まれながらテンションが
付与されて、糸フケが解消される。そして、釣糸Lは、
張力付与部60aの作用によって一定のテンションが付
与されると、ラインローラ24へと解放され(図7に
(D)で示される状態)、その後は、 負荷を受けるこ
となくラインローラ24の案内によってスムーズに(フ
ケることなく)スプール10に巻回される。
【0033】以上のように、本実施形態において、張力
付与部60aは、スプール10の軸心に対するその径方
向寸法がベール6のそれと異なるとともに、ベール6が
釣糸巻取位置に位置された状態で少なくとも一部がベー
ル6と軸方向で重なり合うように位置し、ベール6との
間で釣糸を屈曲状態で挟み込んで釣糸に張力を付与す
る。したがって、第1および第2の実施形態と同様の作
用効果を奏することがでできる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
釣糸巻き取り操作時に大きな負荷を与えることなく釣糸
にテンションをかけられる操作性が良好な魚釣用スピニ
ングリールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る魚釣用スピニン
グリールの側面図である。
【図2】ベールが釣糸巻取位置に位置する図1の魚釣用
スピニングリールのロータの側面図である。
【図3】ベールが釣糸放出位置に位置する図1の魚釣用
スピニングリールのロータの側面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る魚釣用スピニン
グリールのロータの平面図である。
【図5】図4の魚釣用スピニングリールのロータの側面
図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る魚釣用スピニン
グリールのロータの平面図である。
【図7】図6の魚釣用スピニングリールのロータの側面
図である。
【符号の説明】 6…ベール 8…ロータ 20…ベール取付アーム 22…揺動アーム 24…ラインローラ(釣糸案内部) 26…釣糸導入部 40,50,60…張力付加部材 40a,50a,60a…張力付与部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に支持され且つ釣糸が巻回さ
    れるスプールと、リール本体に回転自在に支持されたロ
    ータと、このロータから延びる一対の腕部に反転回動可
    能に取り付けられた一対のベール支持部材と、これら一
    対のベール支持部材に支持されたベールとを備え、前記
    ベールは、前記一対の腕部の回動によって釣糸放出位置
    と釣糸巻取位置との間で反転回動され、一方側のベール
    支持部材には、前記スプールに釣糸を案内する釣糸案内
    部と、前記ベールから前記釣糸案内部へと釣糸を導くた
    めの釣糸導入部とが設けられて成る魚釣用スピニングリ
    ールにおいて、 前記ベールが釣糸巻取位置に位置された状態で前記釣糸
    導入部および前記ベールの少なくとも一方と所定の間隔
    をもって離間し、前記ベールに沿って前記釣糸案内部へ
    と移行する釣糸にテンションを与える張力付与部を有す
    る張力付加部材を備え、 釣糸巻取位置に位置する前記釣糸導入部または前記ベー
    ルと前記張力付与部との間隔は、釣糸の糸フケを解消す
    るように釣糸に一定のテンションが作用すると、釣糸を
    前記釣糸案内部へと解放できるような距離に設定されて
    いることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 【請求項2】 前記張力付加部材が前記ロータに支持さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピ
    ニングリール。
  3. 【請求項3】 前記張力付加部材は、前記釣糸案内部を
    有する前記一方側の支持部材を支持する前記腕部にのみ
    支持され、前記張力付与部と前記釣糸導入部との間で釣
    糸を挟み込んで釣糸に張力を付与することを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の魚釣用スピニングリー
    ル。
  4. 【請求項4】 前記張力付与部は、前記ベールが釣糸巻
    取位置に位置された状態で、前記ベールと所定の間隔を
    もって略平行に位置し、前記ベールとの間で釣糸を挟み
    込んで釣糸に張力を付与することを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
  5. 【請求項5】 前記張力付与部は、前記スプールの軸心
    に対するその径方向寸法が前記ベールのそれと異なると
    ともに、前記ベールが釣糸巻取位置に位置された状態で
    少なくとも一部が前記ベールと軸方向で重なり合うよう
    に位置し、前記ベールとの間で釣糸を屈曲状態で挟み込
    んで釣糸に張力を付与することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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