JP2003284262A - 配電線監視制御装置 - Google Patents

配電線監視制御装置

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JP2003284262A
JP2003284262A JP2002084689A JP2002084689A JP2003284262A JP 2003284262 A JP2003284262 A JP 2003284262A JP 2002084689 A JP2002084689 A JP 2002084689A JP 2002084689 A JP2002084689 A JP 2002084689A JP 2003284262 A JP2003284262 A JP 2003284262A
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JP2002084689A
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Naotaka Hotta
直孝 堀田
Hiroaki Tsukagoshi
浩章 塚腰
Kibo Kato
希望 加藤
Toshiaki Takagi
俊明 高木
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Chubu Electric Power Co Inc
Aichi Electric Co Ltd
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Chubu Electric Power Co Inc
Aichi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他営業所管轄系統の監視制御を自営業所で代
行して行うことのできる配電線監視制御装置を提供す
る。 【解決手段】 配電系統を複数に区分してそれぞれの区
域を管轄する営業所毎にに配電線監視制御装置23を備
え、前記配電線監視制御装置23には各管轄系統の監視
対象機器を監視制御する計算機27と、各管轄系統の設
備データ27dを具備し、他営業所の管轄系統を代行運
用する場合は、他営業所の配電線監視制御装置23に備
えた計算機27の処理機能と設備データ27dを利用し
て、他営業所管轄系統を代行して監視制御するように構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配電系統の自動化
に係り、その目的とするところは、自営業所管轄区域外
の配電系統を代行して監視制御することのできる配電線
監視制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】配電系統は年々複雑化・大規模化する傾
向にあり、前記配電系統に施設する配電設備もその数が
非常に多くなっている。これら配電設備は電力の安定的
な供給に大いに貢献するものであるが、前記配電設備の
管理・運用・維持には多大な労力が必要である。そのた
め今日では、前記配電設備の運用を自動化,省力化して
管理,運営する配電線自動化システムが広く普及してい
る。
【0003】図4は従来の配電線自動化システムXの構
成を示す一例であり、図4において、1,2は配電用変
電所であり、3,4は前記配電用変電所1,2からフィ
ーダ用遮断器5,6によって引出された配電線である。
【0004】S1 ,S2 ,S3 は、前記配電用変電所1
から引き出された配電線3を複数の区間(A1 ,A2
3 ,A4 )に分割する区分開閉器であり、S4 ,S
5 ,S 6 は、前記配電用変電所2から引き出された配電
線4を複数の区間(B1 ,B2,B3 ,B4 )に分割す
る区分開閉器である。
【0005】L1 は前記配電線3と配電線4間に設置さ
れ、両配電線3,4を連係する連係点開閉器を示してお
り、L2 ,L3 は、他の営業所が管轄する区域にある配
電用変電所(図示せず)から引き出された配電線7,8
と、前記配電線3,4とをそれぞれ連係する連係点開閉
器を示している。
【0006】R1 〜R9 は後述する配電線監視制御装置
との間で配電系統の状態情報の授受を行い、配電系統の
監視対象機器(本実施例では、区分開閉器S1 〜S6
連係点開閉器L1 〜L3 である)を開閉制御する遠方監
視制御用の子局(以下、子局装置という)であり、9,
10は前記子局装置R1 〜R4 ,R5 〜R9 と通信線1
1,12によって接続され、前記連係点開閉器L1 によ
り2つに区分される区域A,Bを各々が分割して管轄す
る営業所を示している。
【0007】13は前記各営業所9,10と、営業所
9,10と同構成の図示しないその他の営業所(c,d
とする)間を通信線14a〜14dによって通信可能に
接続した集中制御装置である。
【0008】前記営業所9,10は、図5に示すよう
に、前記通信線11,12に接続されて、各々が管轄す
る区域A,Bに施設した前記子局装置R1 〜R4 ,R5
〜R9を介して、自管轄区域A,B内にある監視対象機
器を操作(開閉)する端末15と、前記集中制御装置1
3と子局装置R1 〜R9 との間で各種信号の伝送を行う
信号伝送装置(TCM)16を備えて構成されている。
【0009】前記集中制御装置13は、配電系統全域に
関する設備データを格納するデータベース17と、前記
子局装置R1 〜R9 との間で配電系統に関する状態情報
の授受を行い、前記配電系統全域を監視制御する処理手
段としての計算機18を備えて構成されている。
【0010】そして、前記各営業所9,10,c,dの
端末15,信号伝送装置16と、集中制御装置13のデ
ータベース17,計算機18によって前述した配電線監
視制御装置19を構成している。
【0011】このように構成した配電線自動化システム
Xにおいては、前記配電線監視制御装置19は、前記子
局装置R1 〜R9 との間で、区分開閉器S1 〜S6 や連
係点開閉器L1 〜L3 の開閉状態,子局装置R1 〜R9
の検圧情報(区分開閉器S1〜S6 と連係点開閉器L1
〜L3 の両側区間の電圧の有無情報)等、種々の配電系
統に関する状態情報の授受を行い、データベース17に
格納した配電系統全域の配電設備データと併せて、前記
計算機18によって配電系統の各区間(A1 〜A4 ,B
1 〜B4 )における充停電状態の判定や、前記監視対象
機器を操作する手順(各営業所管轄区域毎の操作手順)
等、配電系統の管理・運用・維持に必要な情報(以下、
配電系統の運用情報という)の算出処理を行う。
【0012】前記集中制御装置13と通信線14a〜1
4dによって接続された各営業所9,10,c,dは、
前記計算機18が算出した配電系統の運用情報のうち、
自営業所が管轄する区域に関する情報のみを各々の端末
15に受信することによって前記各営業所9,10,
c,dの運転員は、前記集中制御装置13から受信した
配電系統の運用情報に基づいて、自管轄区域内の監視対
象機器を子局装置R1 〜R9 を介して操作して、配電系
統全域を複数の営業所で分割して管理・運営・維持して
いた。
【0013】また、近年、前記配電系統の運用をより一
層省人化・省力化する目的で、夜間や休日には、他の営
業所に自営業所管轄系統の運用を委託して、自営業所は
無人化する営業所が増加する傾向にある。このように、
他の営業所が無人化した営業所の管轄する配電系統の運
用を当該営業所に代わって行うことを代行運転と呼ぶ。
【0014】図4,5に示す営業所9において営業所1
0を代行運転する場合、営業所9の運転員は、配電系統
全域の設備データを格納するデータベース17を備えた
集中制御装置13から営業所9の端末15に、営業所1
0が管轄する配電系統の運用情報を受信する。
【0015】これにより、営業所9の運転員は営業所1
0の管轄区域Bの充停電状態等を確実に把握することが
でき、運転員はこの情報を基に、営業所9の端末15を
操作して、管轄区域Bの監視対象機器の操作指示を前記
集中制御装置13に出力する。
【0016】この操作指示を受信した前記集中制御装置
13の計算機18は、この指示要求を営業所10に設置
した信号伝送装置16を介して管轄区域Bの前記子局装
置R 5 〜R9 に送信することにより、管轄区域Bの監視
対象機器を操作・制御する。
【0017】また、前記代行運転中に例えば、図4のB
3 区間に地絡事故が発生した場合、前記集中制御装置1
3の計算機18は、営業所10に設置された信号伝送装
置16を介して送信された管轄区域Bの配電系統の状態
情報より故障区間を特定して、区分開閉器S5 ,S6
開放操作と連係点開閉器L1 の投入操作を含む管轄区域
Bの運用情報(故障復旧手順)の算出を行う。
【0018】営業所9ではこの運用情報を端末15に受
信することにより、運転員は管轄区域Bにおける故障復
旧手順を確実に把握できるので、営業所9の運転員は、
この故障復旧手順に従って端末15を操作することによ
り、前記区分開閉器S5 ,S 6 の開放操作と、連係点開
閉器L1 の投入操作を集中制御装置13の計算機18に
指示する。
【0019】この操作指示を受信した前記計算機18
は、営業所10に設置した信号伝送装置16を介して前
記操作指示を子局装置R6 ,R7 ,R8 に送信すること
により、区分開閉器S5 ,S6 を開放して故障区間(B
3 区間)を健全な区間から切り離した後、連係点開閉器
1 を投入して健全な停電区間であるB4 区間に管轄区
域Aの配電線3から電力を融通することができる。な
お、前記集中制御装置13は、前述した処理動作中であ
っても、他の営業所からの指示に応じて必要な処理を行
っている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前述した配電
線監視制御装置19は、集中制御装置13に配電系統全
域を監視制御処理する計算機18と、配電系統全域の設
備データを格納するデータベース17を備えているの
で、当然、前記集中制御装置13において配電系統全域
を管理・運用・維持する必要がある。
【0021】つまり、前記集中制御装置13に設置した
計算機18は、子局装置R1 〜R9から各営業所を介し
て送られる配電系統の状態情報を一括して受信し、現在
の配電系統の状態を算出するとともに、各営業所が管轄
する区域毎に監視対象機器の操作手順等、配電系統の運
用情報を算出して、各営業所の要求に対応しなければな
らず、その負担は非常に重かった。
【0022】これは、例えば、複数の営業所が前記集中
制御装置13を同時に利用する場合など、前記計算機1
8が処理するデータ量が前記計算機18の処理能力と比
較して過大となると、前記計算機18は配電系統の運用
情報の算出等、必要な処理を迅速に行うことができず、
前述したように配電系統に事故が発生した場合には、停
電状態からの復旧作業を遅らせる原因となっていた。
【0023】また、集中制御装置13が備えるデータベ
ース17は、営業所9の管轄区域Aと営業所10の管轄
区域B以外にも図示しない営業所c,dの管轄区域(図
示せず)の設備データも格納しなければならないので、
データ量が非常に多くなるといった問題があった。
【0024】さらに、将来的な代行範囲の拡大を考えた
場合、前記集中制御装置13に接続される営業所の数は
必然的に増加するので、前記集中制御装置13の計算機
18の負担はさらに大きくなるとともに、データベース
17に保有するデータ量が増加して膨大になることを考
慮すると最善の運用方法とは言い難かった。
【0025】そのうえ、前記集中制御装置13が何らか
の原因によって故障等の不具合を生じた場合は、配電系
統全域でその管理・運用・維持ができなくなるので、そ
の被害は甚大であり、非常に不便であった。
【0026】そこで、前述した問題を解消するために、
単一の集中制御装置13によって配電系統全域を監視制
御する方法に代えて、各営業所9,10,c,d毎に前
記配電線監視制御装置19を備える構成も考えられる。
この場合、前記配電線監視制御装置19は各営業所9,
10,c,dに設置した端末15からの要求にのみ対応
すればよいので処理動作の遅れは確実に解消されるが、
結局、各営業所9,10,c,d毎に、配電系統全域に
関する設備データを格納した大容量のデータベースを備
えなければならず、また、営業所毎に備えるデータベー
ス間のデータ整合性がとれないなどの問題もあり、好ま
しくなかった。
【0027】そこで、本発明は上記事情に鑑み、各営業
所には自営業所が管轄する配電系統を監視制御する配電
線監視制御装置と自営業所管轄内の配電系統に関する設
備データを備え、他営業所管轄内の配電系統の監視制御
に関しては、自営業所の配電線監視制御装置から他営業
所の配電線監視制御装置の処理機能と設備データを利用
して他営業所の管轄系統を運用するように構成した配電
線監視制御装置を提供する。
【0028】
【問題を解決するための手段】請求項1記載の配電線監
視制御装置は、各営業所毎に設置された配電線監視制御
装置のうち、特定の配電線監視制御装置においては、他
営業所の配電線監視制御装置との間で通信を可能とする
ネットワークを備え、前記ネットワークを介して他営業
所管轄内の配電系統に関する運用情報の入手と、前記入
手した運用情報を基に他営業所管轄内の監視対象機器の
監視制御をするように構成した。
【0029】請求項2記載の配電線監視制御装置は、請
求項1記載の配電線監視制御装置において、前記配電線
監視制御装置は、各管轄系統の監視対象機器を監視制御
する処理機能を備えた計算機と各管轄系統の設備データ
を具備し、特定の配電線監視制御装置は、他営業所の配
電線監視制御装置が備える前記計算機の処理機能と設備
データを利用して、他営業所の管轄系統を代行して監視
制御するように構成した。
【0030】請求項3記載の配電線監視制御装置は、請
求項1,2記載の配電線監視制御装置において、前記特
定の配電線監視制御装置は、自営業所管轄系統を監視制
御する機能と他営業所管轄系統を監視制御する機能を同
時に独立して利用可能に構成した。
【0031】本発明の配電線監視制御装置においては、
配電線監視制御装置に他の配電線監視制御装置との間で
通信を可能とするネットワークと、前記ネットワークを
介して他営業所管轄内の配電系統に関する運用情報を入
手する手段と、他営業所の配電線監視制御装置に対して
当該営業所管轄内の監視対象機器を制御指示する手段を
具備して構成したので、他営業所に運転員が確保されな
い場合であっても、自営業所の配電線監視制御装置によ
って簡単に他営業所管轄内の配電系統に関する運用情報
を入手することができる。これにより、自営業所の運転
員は、他営業所管轄系統の現在状況を的確に把握するこ
とができるので、他営業所管轄内の監視対象機器を適切
に操作するための指示信号を前記他営業所の配電線監視
制御装置に対して出力することができる。
【0032】また、本発明の配電線監視制御装置におい
ては、各営業所毎に自営業所管轄系統の設備データと、
配電線監視制御装置を備えて構成したので、各営業所に
設置する配電線監視制御装置は、他営業所管轄系統の運
用情報を他営業所の配電線監視制御装置の処理機能と設
備データを利用して算出し、この運用情報を基に他営業
所管轄系統を代行して管理・運用・維持することができ
るので、各営業所毎に配電系統全域の配電設備データを
格納する大容量のデータベースを設置する必要がなく、
装置コストを確実に抑制することができる。
【0033】また、本発明の配電線監視制御装置は、自
営業所管轄系統を監視制御する機能と、他営業所管轄系
統を監視制御する機能を独立して利用可能に構成したの
で、他営業所管轄系統を代行して監視制御している場合
であっても、自営業所管轄系統の監視制御を同時に実施
することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図
1,2により説明する。図1は本発明の配電線監視制御
装置を使用した配電線自動化システムYの構成図であ
り、図4に示す配電線自動化システムXと同一部分には
同一符号を附して説明を省略する。
【0035】すなわち、図1に示す配電系統の構成は図
4に示す配電系統の構成と同一であり、相違するところ
は、各区域A,Bを管轄する営業所21,22と、その
他の区域(図示せず)を監視制御する図示しない営業所
(C,Dとする)の各々が通信線20によって接続され
ている点である。そして、前記各営業所21,22,
C,Dにはそれぞれ自営業所管轄系統を監視制御するた
めの配電線監視制御装置23(図2参照)が備えられて
いる。
【0036】次に、前記配電線監視制御装置23の構成
について説明する。図2に示すように、前記配電線監視
制御装置23は、自営業所の管轄系統を監視制御する制
御卓24と、前記制御卓22に故障等の不具合が生じた
ときに前記制御卓24を代替するバックアップ卓25か
ら構成されている。
【0037】前記制御卓24は、営業所の運転員が配電
系統を監視したり、自営業所管轄系統の監視対象機器を
操作するためのマンマシンインターフェース装置(以
下、マンマシン装置という)26と、自営業所管轄系統
の監視制御処理を行う計算機27によって概略構成され
ている。
【0038】前記マンマシン装置26は、前記計算機2
7の処理結果や内部情報を表示するディスプレイ等の表
示装置26aと、運転員が監視対象機器の操作指示を行
うオペレータコンソール26b、その他、図示しないマ
ウス,プリンタ等によって構成されている。
【0039】前記計算機27は、オペレータコンソール
26b等によって入力された情報を計算機27内に取り
込んだり、前記計算機27による処理結果や内部情報を
前記マンマシン装置26に出力するための入出力手段2
7aと、信号伝送装置(TCM)28によって受信した
配電系統の状態情報を計算機27内に入力し、また、前
記計算機27の処理結果を前記信号伝送装置28を介し
て出力する外部処理手段27bと、前記入出力手段27
aと外部処理手段27bから入力された情報を演算処理
する内部処理手段27c、および、自営業所管轄系統の
設備データを格納したデータベース27dを備えて構成
されている。なお、前記バックアップ卓25の構成は前
記制御卓24と同一であるので説明は割愛する。
【0040】つづいて、図1に示す配電線自動化システ
ムYにおいて、自営業所管轄内の配電系統を監視制御す
る場合について、営業所22を例にとり説明する。前記
営業所22にて管轄区域Bの配電系統を監視制御する場
合、前記営業所22の配電線監視制御装置23は、図2
に示す制御卓24において、管轄区域Bの監視対象機器
(本実施例では、区分開閉器S4 〜S6 ,連係点開閉器
1 ,L3 )を操作制御する子局装置R5 〜R9 との間
で配電系統の状態情報の授受を行う。
【0041】前記配電線監視制御装置23は、図2に示
す信号伝送装置28によって受信した前記管轄区域Bの
配電系統の状態情報を外部処理手段27bから内部処理
手段27cに入力し、前記内部処理手段27cは、必要
に応じてデータベース27dに格納された自営業所管轄
系統の設備データにアクセスして、管轄区域Bの配電系
統の現在状態(充停電区間の判定等)や前記監視対象機
器の操作手順等、管轄区域Bにおける配電系統の運用情
報の算出を行う。
【0042】前記内部処理手段27cによって算出され
た運用情報は、入出力手段27aからマンマシン装置2
6に出力されて、ディスプレイ等の表示装置26aに表
示することにより、営業所22の運転員は、前記表示装
置26aに表示された運用情報に基づいて、前記オペレ
ータコンソール26b等を操作して、前記監視対象機器
のうち必要な機器の操作指令の入力を行なう。
【0043】前記オペレータコンソール26b等によっ
て入力された監視対象機器の操作指令は、計算機27の
入出力手段27aにより内部処理手段27cを介して外
部処理手段27bに送られ、前記信号伝送装置28によ
って操作対象となる監視対象機器を操作制御する子局装
置に対して出力される。
【0044】これにより、前記操作指令を受信した子局
装置は、対応する監視対象機器を操作(開閉)して、管
轄区域Bの配電系統を適切に充停電制御することができ
る。このように、各営業所21,22,C,Dは、各営
業所毎に備えた配電線監視制御装置23の制御卓24を
利用して、自営業所管轄系統の管理・運営・維持を良好
に行なうことができる。
【0045】次に、本発明の趣旨である他営業所の管轄
系統を代行して監視制御する場合について説明する。図
3は、例えば、営業所21に備えた配電線監視制御装置
23のバックアップ卓25を他営業所管轄系統を代行し
て運用操作できるように設定した代行卓25と、前記営
業所21によって代行運転される営業所22に備えた配
電線監視制御装置23の制御卓24との間の連係動作を
説明するための構成図である。
【0046】なお、図3は、以下に説明する代行運転に
直接関係しない構成要素の記載は省略して簡略的に示し
ており、その機能についても前記代行運転に直接関係し
ないものについてはその説明を割愛する。さらに、本実
施例では、営業所21を代行営業所とし、他の営業所2
2,C,Dを被代行営業所に設定した場合について説明
するが、他の営業所22,C,Dの何れかを代行営業所
に設定し、それ以外の営業所を被代行営業所に設定して
もよい。
【0047】前記営業所22に運転員が確保できなくな
る等の理由により、営業所21で前記営業所22が管轄
する配電系統を代行して監視制御する必要がある場合、
予め両営業所21,22の運転員の操作によって、両営
業所21,22間の代行運転が開始される。
【0048】これにより、図3に示す制御卓24は、信
号伝送装置28によって、営業所22が管轄する配電系
統の状態情報を取得する。前記取得した営業所22管轄
系統の状態情報は、計算機27の外部処理手段27bか
ら内部処理手段27cに入力される。
【0049】前記内部処理手段27bは、入力した自営
業所管轄系統の状態情報と、データベース27dに保有
している自営業所管轄系統の設備データに基づいて、自
管轄系統の運用情報の算出処理を行う。
【0050】前記内部処理手段27cで算出された運用
情報は、通信線20を介して代行卓25の入出力手段2
7aに送信され、前記入出力手段27aはこの情報を代
行卓25のマンマシン装置26に出力してディスプレイ
等の表示装置26aに表示する。
【0051】営業所21の運転員は前記表示装置26a
に表示された管轄区域Bの運用情報に基づいて、必要が
あれば代行卓25のオペレータコンソール26b等を操
作して、管轄区域Bにある監視対象機器の操作指令を、
代行卓25の計算機27の入出力手段27aに入力す
る。
【0052】前記代行卓25の入出力手段27aに入力
された前記操作指令は、通信線20を介して、制御卓2
4の計算機27を構成する内部処理手段27cに直接入
力される。前記制御卓24の内部処理手段27cに入力
された前記操作指令は、外部処理手段27bを介して信
号伝送装置28によって、制御対象である監視対象機器
を制御する子局装置に出力される。これにより、前記制
御指令を受信した子局装置は、対応する監視対象機器を
操作(開閉)して管轄区域Bの配電系統を適切に運用す
ることができる。
【0053】なお、前記営業所21は、前記代行卓25
によって他営業所管轄系統を代行して監視制御している
場合でも、自営業所管轄系統の監視制御を同時に行うこ
とができる。これは、自営業所管轄系統を監視制御する
機能を備えた制御卓24と他営業所管轄系統を監視制御
できるように設定した代行卓(バックアップ卓)25と
個別に設置されており、前記両卓24,25が各々が独
立して操作するとができるためである。
【0054】この結果、営業所21では、他営業所管轄
系統の監視制御と同時に自営業所管轄系統の監視制御を
行うことができ、事故状態からの復旧作業等、配電系統
の運用に必要な処理を迅速・確実に実行することができ
る。つまり、本発明の配電線監視制御装置においては、
より利便性の高い系統の管理・運用・維持が可能とな
り、電力の安定的な供給により一層貢献することができ
る。
【0055】このように、代行営業所21の代行卓25
によって他の営業所22,C,Dの管轄系統を監視制御
できるので、例えば、図1に示す管轄区域BのB3 区間
に地絡事故等が発生した場合、営業所21の運転員は、
営業所22の制御卓24が備える計算機27の処理機能
とデータベース27dに保有される管轄区域Bの設備デ
ータを利用して算出した管轄区域Bの配電系統の運用情
報を通信線20を介して営業所21の代行卓25に取得
する。
【0056】前記代行卓25に取得した前記運用情報
は、代行卓25のディスプレイ等の表示装置26aに表
示される。営業所21の運転員はこの運用情報を基にマ
ンマシン装置26を操作して、区分開閉器S5 ,S6
開放する操作指令と、連係点開閉器L1 を投入する操作
指令を営業所22の制御卓24に通信線20を介して送
信する。
【0057】前記営業所22の制御卓24は、この操作
指令を信号伝送装置28を介して子局装置R6 ,R7
8 に出力することにより、前記区分開閉器S5 ,S6
を開放して事故区間(B3 区間)を健全な区間から切り
離した後、連係点開閉器L1を投入操作する。この結
果、管轄区域BのB4 区間には配電線3から電力が融通
されるので、健全な停電区間であったB4 区間を良好に
充電状態に復帰させることができる。
【0058】以上説明したように、本発明においては、
代行営業所によって被代行営業所を代行運転する場合、
被代行営業所の管轄系統の運用情報の算出その他の制御
処理は、被代行営業所の制御卓の計算機の処理機能とデ
ータベースに格納した配電系統の設備データを利用して
行なうことができるので、代行営業所では、代行卓によ
って前記被代行営業所の制御卓にて算出した運用情報を
取得し、被代行営業所管轄系統にある監視対象機器の操
作指令を被代行営業所の制御卓に送信するだけで、被代
行営業所が管轄する配電系統の管理・運用・維持を簡単
・確実に行うことができる。
【0059】これにより、各営業所毎に全配電系統の設
備データを格納する大容量のデータベースを設置する必
要は一切なくなる。
【0060】また、代行営業所においては、被代行営業
所が管轄する配電系統の監視制御と自営業所が管轄する
配電系統の監視制御を同時に独立して行えるので、他営
業所の代行運転が自営業所の運用に支障をきたすことを
確実に防止することができる。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、他営業所
管轄系統の運用情報を自営業所に備えた配電線監視制御
装置に入手し、この情報を基にして他営業所の配電線監
視制御装置に対して他営業所管轄系統の監視対象機器を
操作する指令信号を出力するように構成したので、他営
業所管轄系統の状態を自営業所で確実に把握でき、他営
業所管轄系統の監視対象機器を適切に操作することがで
きるので、非常に便利である。
【0062】請求項2記載の発明によれば、代行営業所
は被代行営業所に備えた計算機の処理機能と設備データ
を利用して運用情報の算出および監視対象機器の操作そ
の他の制御処理を実行することができるので、各営業所
は自営業所管轄系統の設備データのみを保有していれば
よく、各営業所毎に配電系統全域の設備データを保有す
る大容量のデータベースを設置する必要性を確実に解消
することができ、利便である。
【0063】請求項3記載の発明によれば、特定の配電
線監視制御装置は、自営業所管轄系統を監視制御する制
御卓と他営業所管轄系統を監視制御する代行卓を個別に
備えて構成したので、他営業所管轄系統の運用を代行し
ている状態にあっても、自営業所管轄系統の監視制御を
同時に行なうことができ、非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配電線監視制御装置を使用した配電線
自動化システムの一形態を示す構成図である。
【図2】本発明の配電線監視制御装置の構成図である。
【図3】代行営業所と被代行営業所間で代行運転を行う
場合の動作説明図である。
【図4】従来の配電線監視制御装置の一形態を示す構成
図である。
【図5】従来の配電線監視制御装置の構成図である。
【符号の説明】
1,2 配電用変電所 3,4,7,8 配電線 5,6 フィーダ遮断器 9,10,21,22 営業所 11,12,14a〜14d,20 通信線 13 集中制御装置 15 端末 16,28 信号伝送装置 17,27d データベース 18,27 計算機 19,23 配電線監視制御装置 24 制御卓 25 代行卓 26 マンマシンインターフェース装置 26a 表示装置 26b オペレータコンソール 27a 入出力手段 27b 外部処理手段 27c 内部処理手段 S1 〜S6 区分開閉器 L1 〜L3 連係点開閉器 R1 〜R9 子局装置 X,Y 配電線自動化システム
フロントページの続き (72)発明者 加藤 希望 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 (72)発明者 高木 俊明 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 Fターム(参考) 5G064 AC06 AC10 CA09 CB07 CB11 DA03 5G066 AA09 AE03 AE07 AE09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数に区分した配電系統の各区域を管轄
    する各営業所毎に備えられ、前記配電系統に設置した子
    局装置との間で配電系統の状態情報の授受を行い、各区
    域の監視対象機器を監視制御する配電線監視制御装置で
    あって、前記配電線監視制御装置のうち特定のものは、
    他営業所の配電線監視制御装置との間で通信を可能とす
    るネットワークと、前記ネットワークを介して他営業所
    管轄内の配電系統に関する運用情報を入手する手段、お
    よび、前記入手した運用情報を基に他営業所の配電線監
    視制御装置に対して該営業所管轄内の監視対象機器の操
    作を指示する手段を具備して構成したことを特徴とする
    配電線監視制御装置。
  2. 【請求項2】 前記配電線監視制御装置は、各管轄系統
    の監視対象機器を監視制御する処理機能を備えた計算機
    と各管轄系統の設備データを具備し、前記特定の配電線
    監視制御装置は、他営業所の配電線監視制御装置が備え
    る前記計算機の処理機能と設備データを利用して、他営
    業所の管轄系統を代行して監視制御するように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の配電線監視制御装置。
  3. 【請求項3】 前記特定の配電線監視制御装置は、自営
    業所管轄系統を監視制御する機能と他営業所管轄系統を
    監視制御する機能を同時に独立して利用可能に構成した
    ことを特徴とする請求項1,2記載の配電線監視制御装
    置。
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