JP2003283761A - 画像読取装置および画像読取装置のピント調整方法 - Google Patents

画像読取装置および画像読取装置のピント調整方法

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JP2003283761A
JP2003283761A JP2002078041A JP2002078041A JP2003283761A JP 2003283761 A JP2003283761 A JP 2003283761A JP 2002078041 A JP2002078041 A JP 2002078041A JP 2002078041 A JP2002078041 A JP 2002078041A JP 2003283761 A JP2003283761 A JP 2003283761A
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Shinji Asai
伸司 浅井
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読取装置に設ける光学系装置において、
結像レンズを光軸を中心にして回転させる手段を用い
て、原稿の副走査方向の出力信号を容易にできる装置を
提供する。 【解決手段】 画像読取装置の光学系走査装置におい
て、ホルダー35に対して固定位置に設けたCCD27
と、レンズアッセイ31とを組み合わせた光学組立体3
0として配置し、走査装置のミラーを介して反射される
原稿の走査光を、CCD27に結像させる。前記レンズ
アッセイ31は、ホルダー35のガイドリング36、3
7に支持されて、光軸を中心に回転可能に設けているの
で、前記レンズアッセイ31を回転させることにより、
CCDに結像させる副走査方向の光の線の各部分での解
像度が一定する位置を検知できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャナ、複写
機、ファクシミリ等に備えられる画像読取装置におい
て、結像レンズを用いてイメージセンサ(CCD)に結
像させる走査光のピント調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真複写機やファクシミ
リ装置等のような画像形成装置において、原稿の画像の
読み取りを行うために、原稿をセットするプラテンの下
面に沿って往復移動可能な走査装置を配置している。そ
して、プラテンガラス上にセットした原稿に、ハロゲン
ランプ等の光源からの光を照射し、その反射光をレンズ
によりイメージセンサのような光電変換素子に結像さ
せ、電気信号として出力させている。前記従来の画像読
取装置では、CCDの長手方向に直交する白黒ラインで
構成される調整パターンを印字した紙をプラテン上にセ
ットして、結像レンズとCCDとの距離を変化させ、前
記CCDの主走査方向の出力を調整する等の手段が用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、ステ
ッピングモータのステップ角度を細かく制御したり、ミ
ラーキャリッジの振動を押さえたりして、読み取りの精
度を向上させるような手段が用いられている。しかし、
前述したような制御や振動を抑制する手段を講じたとし
ても、読み取り精度が向上しないことがあり、その原因
としては、CCDの主走査方向(メリジオナル方向)の
出力調整は行われているものの、副走査方向(サジタル
方向)の出力調整が行われていないという理由によるこ
とが判明した。特に、副走査方向のピントのズレが調整
されていない場合には、カラー画像の読み取りにおい
て、副走査方向の色再現性や色にじみ等として発生する
という、重要な問題となって現れてきている。
【0004】そこで、前述したような問題に対処するた
めに、特開平11−205531号公報に示されるよう
に、あらかじめレンズの特性を調べておき、副走査方向
の解像力特性曲線を見て、ピント調整を行うことが提案
されている。しかしながら、あらかじめレンズの特性が
分かっていても、部品交差等によって、個々のレンズに
よって解像力特性曲線が異なるため、使用するレンズの
各々について、レンズの特性を知っておく必要があり、
高級機、中級機、汎用機等の機種によってレンズの仕様
が異なる場合に、その種類毎に確認する必要があるため
に、より汎用的な技術の開発が望まれている。
【0005】また、特開2001−14899号公報に
開示されている技術手段は、ピント調整用原稿の原稿面
と結像レンズとを結ぶ光路中に、移動させることにより
原稿面の副走査方向のことなる位置を読み取ることがで
きるように、透光性材料からなる読取部材を挿入し、前
記読取部材により副走査方向のピント調整を行うものが
開示されている。前記技術手段では、あくまで読取部材
を介在させた時に、ピント調整が行われるものである。
したがって、ピント調整を終えた後には、光路中に挿入
された読取部材を取り除いてしまうが、その状態では主
走査、副走査方向のともにCCD上でのピントが調整さ
れているとは限られないし、読取部材の個体差にも影響
されるものである。前述したように、従来公知の画像読
取装置でのピント調整手段においては、主走査方向、副
走査方向ともに容易にピント調整を行うことが解決され
ているものではなく、より簡単な調整手段の開発が望ま
れているのが現状である。
【0006】本発明は、主走査方向、副走査方向ともに
簡単にピント調整ができ、良好な読取画像を得ることの
できる画像読取装置と、そのピント調整方法を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、プラテンにセットした原稿に向けて光を照射し、こ
の原稿からの反射光を結像レンズで収束させ、イメージ
センサに結像させて走査光の光信号を電気信号に変換さ
せる画像読取装置に関し、前記イメージセンサは、前記
結像レンズの中心軸を中心にして回転自在な保持部材に
取り付けられていることを特徴とする。したがって、走
査光の副走査方向のピント調整を行う機構を、前記結像
レンズを回転させることによって行い得るので、ピント
調整を容易に行うことができる。
【0008】請求項2の発明は、プラテンにセットした
ピント調整用原稿に向けて光を照射し、この原稿からの
反射光を結像レンズで収束させ、イメージセンサに結像
させて走査光の光信号を電気信号に変換させる画像読取
装置のピント調整方法であって、前記結像レンズとイメ
ージセンサとの距離を調整して、主走査方向のピントを
調整する第1操作と、前記イメージセンサを前記結像レ
ンズの中心軸を中心に90度回転させて、副走査方向の
ピント調整を行う第2操作とからなることを特徴とす
る。そして、結像レンズのピント調整機構を、主走査方
向、副走査方向ともに簡単にピント調整を行うことがで
き、良好な読取り画像が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】図示される例にしたがって、本発
明の装置の構成を説明する。図1に示す例は、一般的な
画像形成装置として、画像読取装置と記録部とを組み合
わせて構成する装置の概要の構造を示している。前記画
像形成装置は、電子写真複写機やファクシミリ装置また
は、その2つの機能を複合した複合機として構成可能な
もので、装置の上部に配置する画像読取装置10と、読
み取り信号に基づいて記録紙を作成する記録部2とを組
み合わせている。前記記録部2に対して、その下部に図
示を省略する給紙部が配置され、給紙トレイ等の給紙手
段から送られてくる用紙を、用紙搬送路3を通して搬送
し、感光体ドラムに形成したトナー画像を用紙に転写
し、定着処理して記録紙として排出させるようにしてい
る。
【0010】前記記録部2には、一般的な電子写真方式
を用いた画像形成装置と同様に、搬送ローラ装置4によ
り用紙搬送路3内で用紙を搬送する搬送手段を設けてい
る。前記記録部に配置している感光体ドラム5に対して
は、図示を省略するメモリ除去手段と帯電手段、書込手
段、および、現像装置6とを配置しており、感光体ドラ
ム5の表面を帯電手段により一様な電位に帯電させた後
で、書込手段から画像の光を照射して静電潜像を形成
し、その静電潜像に対して現像装置6の現像ローラ6a
からトナーを供給してトナー画像として可視像化する。
そして、前記感光体ドラムに形成したトナー画像を、用
紙の裏面側から転写ローラ7により所定の値の電位を印
加することにより用紙に転写し、定着装置8において熱
と圧力とを加えて定着し、排出ローラ装置9により機外
に排出させる。
【0011】前記記録部2の上部に配置される画像読取
装置10においては、読取部20の上部に原稿取扱い部
11を設けており、シート原稿の取扱いのためにADF
(自動原稿搬送装置)12と、シートまたはブックもの
の原稿をプラテン22にセットして読み取るFBS(フ
ラットベッドスキャナ)とを用いている。前記ADF1
2を用いてシート原稿の読み取りを行う場合には、AD
F12内で原稿を搬送する原稿搬送路15に対して、原
稿トレイ13にセットした原稿を、入り口部に配置する
給紙ローラ16、原稿をさばいて給紙する用紙さばき装
置17と搬送ローラ装置18を設けている。そして、原
稿を定速で搬送する搬送ローラ装置18により、原稿搬
送路15の下部に配置する小プラテン21の部分で読み
取りに対処させ、読み取りの終了した原稿は、排出ロー
ラ装置19により排出トレイ14に排出させる。
【0012】また、FBS機能を用いて読み取りを行う
際には、大プラテン22に原稿の画像面を位置させ、前
記ADF12の排出トレイ14を一体に設けたプラテン
カバーを押圧して、読み取りの動作を行うようにする。
前記2つの大小のプラテン21、22を設けている読取
部20では、前記プラテンの下面に沿って移動可能な走
査装置を設けている。前記走査装置としては、ランプ2
4と1つのミラーm1を設けたフルレートキャリッジ2
3と、2つのミラーm2、m3を設けたハーフレートキ
ャリッジ25とを用い、原稿の画像面にランプ24の光
を照射して、その反射光を3つのミラーm1〜m3によ
り反射し、結像レンズ26によりイメージセンサ27に
結像させ、前記イメージセンサ27で光信号をデジタル
信号に変換して、画像情報処理部に向けて伝達する。
【0013】前記2つのキャリッジは、ワイヤまたはベ
ルトのような駆動伝達部材29、29aにそれぞれ接続
され、駆動プーリ28、28aにより同期駆動される。
そして、フルレートキャリッジ23は、大プラテン22
の上にセットした原稿の長さ方向に一定の速度で移動さ
れるが、ハーフレートキャリッジ25はその半分の速度
で移動されて、ミラーにより光を反射させ、レンズに入
射させてイメージセンサ27に結像させる。前記原稿を
読み取った画像信号は、記録部2で感光体ドラム5に書
き込む信号として用いる他に、ファクシミリ装置の機能
を用いて他のファクシミリ装置に向けて送信することが
できる。また、ADF12に対応させる小プラテン21
を用いて、シート原稿の読み取りを行う場合には、図の
仮想線で示しているように、2つのキャリッジ23、2
5を小プラテン21の位置に停止させておき、ADF1
2の原稿搬送路15内を定速で搬送される原稿の読み取
りを行う。
【0014】前記画像読取装置10において、走査装置
に設けているレンズ26(図1に示す)とイメージセン
サ(CCD)27は、図2、3に示す光学組立体30と
して構成されているもので、円筒状のレンズアッセイ3
1は、装置フレームに保持されるホルダー35に支持さ
れている。前記ホルダー35のレンズ保持部から所定の
間隔を介して、CCD27を支持する垂下部材38を設
け、レンズアッセイ31の焦点位置に対応させてCCD
27を位置決めしている。前記ホルダー35において
は、レンズアッセイ31の長さ方向の2か所に対応させ
て2つのガイドリング36、37を配置し、前記ガイド
リングに貫通させるように設けた孔に、レンズアッセイ
31を回転可能に支持している。また、前記2つのガイ
ドリング36、37の間には、レンズアッセイ31に突
出させて設けた大径リング32を位置させて、前記大径
リング32に手をかけて回転させることで、レンズの光
軸を中心にして回転させ得るように構成している。
【0015】また、前記レンズアッセイ31を光軸を中
心にして回転させる際の目印として、図4に示すよう
に、レンズアッセイ31の先端部に設けた前リング33
に識別マーク34を設けておき、ガイドリング36には
目盛り36aを設けている。そして、前記ホルダー35
に対してレンズアッセイ31を回転させた時に、前記マ
ーク34の目盛り36aに対する位置を読み取ること
で、レンズアッセイ31の回転角度を知ることができ
る。前記ホルダー35はガイドリング36、37と垂下
部材38とともに、樹脂材料を用いて一体のものとして
形成することができる。そこで、前記レンズアッセイ3
1に設ける大径リング32がレンズアッセイのホルダー
に対する装着の障害となる場合には、レンズアッセイ3
1をホルダー35に装着した後で、大径リング32を後
付けで組み合わせても良い。なお、前記ホルダー35に
対してレンズアッセイ31を組み合わせて一体化すると
ともに、ホルダー35のホルダー部にレンズアッセイ3
1を回転可能に保持させる手段では、前記レンズアッセ
イ31をホルダー35に組み合わせる保持手段として
は、任意の組み合わせ機構を用いることが可能である。
【0016】前述したように、光学組立体30におい
て、レンズアッセイ31をホルダー35に対して光軸を
中心にして回転可能に設けた場合に、原稿画像の副走査
方向での歪みを調整可能にするもので、レンズの製造誤
差やその他の条件により生じる問題を解消することがで
きる。そして、レンズアッセイ31を光軸を中心にして
回転させることで、レンズアッセイ31によりラインセ
ンサとしてのCCD27に結像され、原稿の副走査方向
の画像の線で、各部分の不鮮明な部分を解消させ得るレ
ンズアッセイの固定角度を、前記レンズアッセイ31に
対して設定できるようにする。
【0017】一般に、前記読取部での画像の鮮明度は、
図5のグラフに示すように、主走査方向Mと副走査方向
Sの各々における解像力(画像の鮮明度)、すなわちM
TF(原稿の画素のコントラスト再現の割合)が、異な
る曲線を描いているものでものである。そして、従来の
装置においては、主走査方向解像力(実線で示す)の曲
線Mにおいて、レンズの中央部におけるMTFが20%
以上であれば、画像の鮮明度が十分なものとして得られ
るとされることから、その条件を満足できる位置にピン
ト調整が行われている。ところが、前述したような位置
にレンズ26を固定してCCD27に結像させ、図6に
示すような原稿Dの画像の副走査方向の線DaをCCD
27に結像させて、その線Daの長さ方向の各点で、画
像の鮮明度を解析した時に、全体が同じような鮮明度の
ものとして再現されていないことが多くある。例えば、
前記主走査方向のみの解像力に基づいて調整する場合
に、主走査方向でのMTFが20%以上のdef+0.
06mmの条件では、副走査方向のMTFが20%以下
となっていることから、再現した画像の鮮明度が十分で
はないと考えられる。そこで、本発明においては、主走
査方向Mと副走査方向SでのMTFの双方が20%以上
の条件を満足させるような範囲Rで、レンズ26からの
光をCCDに結像させるような調整を行うものである。
前述したような条件を設定するために、前記レンズを回
転させる手段を用いて、CCD27に焦点を合わせるレ
ンズ26を回転させ、前記レンズ26を固定する角度を
調整すること、または、後述するように、CCD27と
レンズの一方・双方の角度と、間隔を調整する等の手段
を用いて、前記主・副走査方向(M、S)でのMTFを
満足できる条件を見出すことができるようにしている。
【0018】そこで、前述したような副走査方向での画
像の鮮明さを求めるために、本実施例に説明しているよ
うに、レンズアッセイ31をホルダー35に対して光軸
を中心として回転させて、ピント調整を行い得るように
することで対処させている。そして、CCD27に結像
される副走査方向の走査線に対して、前記レンズを回転
させることにより、レンズ光軸を中心にした直径方向の
異なる位置を通して、画像の反射光を結像させるように
してテストを行うようにする。したがって、前述したよ
うなレンズアッセイをホルダーに対して回転させること
により、前記結像される線Daの全体に亘って画像が鮮
明に結像されるレンズの角度を読み取ることが可能であ
り、その光学系装置におけるレンズの特性を知ることが
できる。
【0019】前記本実施例において、ホルダー35に対
してレンズアッセイを回転させ、最適なレンズアッセイ
31の固定位置を見出すことにより、その情報に基づい
て他の光学組立体に対しても同様な調整の動作を行っ
て、画像読取装置を出荷することができる。例えば、同
一の仕様に基づいて製造される光学組立体は、ほぼ同様
な副走査方向に対する画像の鮮明さを持つものであり、
1つの光学組立体に対して正確な調整の条件が見出され
ることで、同一仕様に基づいて製造された他の装置に対
しても同様な調整の対応策を用いることができ、画像の
鮮明さに欠陥の少ない光学系装置として、調整を行うこ
とが可能になる。また、前述したようにして、1つまた
は複数個の光学組立体を用いて、前記調整作業を行った
データを得ることで、その後に製造するレンズアッセイ
と光学系装置全体に対して、設計の変更や改良を行う際
のデータとして用いることが可能となる。
【0020】前述したような構成を有する光学系装置に
おいて、CCD27に集光する光のピント調整を行う場
合に、結像レンズ26とCCD27との間での距離を調
整することが必要となる。そこで、前記図2、3に示す
ような光学組立体30を光路方向に移動可能に配置する
こと、および、前記光学組立体30のレンズアッセイ3
1と、CCD27との間隔を変更可能に構成することで
対応させて、図7、8に示すような調整の操作を行うよ
うにする。前記図7、8に示すピント調整の例におい
て、前記光学組立体30の移動を許容するためには、読
取部20のフレームに対して、前記光学組立体30を移
動可能にする案内手段(図示を省略)を設けることがで
きる。
【0021】前記レンズアッセイ31とCCD27との
間隔を調整するためには、ホルダー35に設けるガイド
リング36、37に対して、レンズアッセイ31を光軸
A方向に移動させる手段を設ける。そして、前記レンズ
アッセイ31を移動させることにより、CCD27に対
するレンズの位置を設定し、結像レンズにより結像され
る走査光が、CCD27に対して正確に焦点を合わせる
ように調整する。また、CCD27のレンズに対する位
置(間隔)の調整を行うに際しては、ホルダー35の垂
下部38に支持させるCCD27を、前記垂下部38に
対して光軸A方向に進退可能に支持させるように設け、
例えば微小な移動を行わせるネジ部材等を用いて、レン
ズの焦点位置に位置決めさせるように、調整の動作を行
うことが可能である。
【0022】前記構成に加えて、CCD27を光軸Aを
中心にして回転可能に設けて、レンズアッセイ31を固
定した状態で、CCD27を回転させることにより、ピ
ントの調整を行うことができるようにする。そのために
は、前記図2、3に示した光学組立体30に対して、レ
ンズアッセイ31に対して読取部20のフレームに固定
する手段を設けておき、ホルダー35のガイドリング3
6、37を介して垂下部38を回転させるようにし、C
CD27をホルダー35とともに光軸Aを中心にして回
転させる。また、垂下部38に対して光軸Aを中心にし
て、前記CCD27のみを回転可能に支持させることも
可能であるが、その場合には、垂下部38に対して光軸
方向の進退と、回転の2種類の動作を許容する状態とさ
れることから、CCDの支持手段の構造が複雑化される
という問題が生じる。
【0023】前述したように構成してなる光学組立体3
0において、主走査方向のピントを調節する場合には、
図7に示すように、レンズアッセイ31とCCD27と
の距離を調整して、主走査方向のピントを調整する。こ
の操作を第1操作として説明しているもので、前記第1
操作においては、レンズアッセイ31とCCD27の双
方を同時に移動させるか、または一方を固定して、他方
を移動させることでピントの調整を行うことができる。
また、副走査方向のピント調整を行う第2操作を行う場
合には、図8に説明しているように、CCD27を保持
する保持部材(垂下部38)を、前記結像レンズの中心
軸(光軸A)を中心に90°回転させて、副走査方向の
ピント調整を行うもので、前記第2操作によって、図6
に基づいて説明したような、副走査方向のピント調整を
行うことができるものとされる。なお、前記ピント調整
の第1操作と、第2操作の2種類の調整作業は、そのい
ずれかが満足される状態では、調整を要する1つの操作
のみを行えば良く、必ずしも、2種類の調整作業を行う
ことを必要とするものではない。
【0024】前記実施例に説明した光学系装置のピント
調整手段において、ホルダーに設けるレンズアッセイ回
転可能に保持するためのガイドリングや、レンズアッセ
イの回転角度を知るための手段は、図示したものの他
に、任意の構造のものを使用することができる。また、
前記ホルダーに保持されるレンズアッセイとしても、前
記ホルダーに対して任意に回転可能とするものであれ
ば、前記レンズと大径リングの構造も、特に限定される
ものではない。そして、前記光学組立体は、画像形成装
置の画像読取装置として使用している途中で、記録紙と
して排出されたものに画像の欠陥が発見された時にも、
随時ピント調整の作業を行うことが可能である。その際
には、メンテナンス作業員がレンズアッセイを回転させ
る調整を行って、最良なレンズアッセイの回転位置を検
知して、その位置でレンズアッセイをホルダーに対して
固定し、ユーザーの使用に供することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の装置は、前述したように構成し
ているものであるから、走査光の副走査方向のピント調
整を行う機構を、前記結像レンズを回転させるのみで行
い得るので、ピント調整を容易に行うことができる。ま
た、イメージセンサを保持する保持部材に対して、結像
レンズを走査光の中心軸を中心にして回転可能に設けて
いるので、結像レンズのピント調整機構を、簡単な構成
の部材を用いて容易に行うことができる。そして、主走
査方向のピントを調整する第1操作と、副走査方向のピ
ント調整を行う第2操作とからなる調整手段を用いるこ
とにより、簡単にピント調整を行うことができ、良好な
読み取り画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一般的な画像形成装置の構成を示す説明図で
ある。
【図2】 光学組立体の構成を示す側面図である。
【図3】 光学組立体の斜視図である。
【図4】 光学組立体の正面図である。
【図5】 ピント調整に対応するレンズの特性の説明図
である。
【図6】 原稿の画像の結像状態の説明図である。
【図7】 レンズとCCDの間隔を微調整する動作の説
明図である。
【図8】 CCDを光軸を中心に回転させる動作の説明
図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置、 2 記録部、 3 用紙搬
送路、4 搬送ローラ装置、 5 感光体ドラム、
6 現像装置、7 転写ローラ、 8 定着装
置、 9 排出ローラ装置、10 画像読取装置、
11 原稿取扱い部、 12 ADF、13
原稿トレイ、 14 原稿排出トレイ、 15 原
稿搬送路、16 給紙ローラ、 17 用紙さばき
装置、18 搬送ローラ装置、 19 排出ローラ
装置、 20 読取部、21・22 プラテン、
23 フルレートキャリッジ、24 ランプ、 2
5 ハーフレートキャリッジ、 26 レンズ、2
7 CCD、 28 プーリ、 29 ワイヤ、
30 光学組立体、 31 レンズアッセイ、 3
2 大径リング、33 前リング、 34 マー
ク、 35 ホルダー、36・37 ガイドリン
グ、 38 垂下部材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンにセットした原稿に向けて光を
    照射し、この原稿からの反射光を結像レンズで収束さ
    せ、イメージセンサに結像させて走査光の光信号を電気
    信号に変換させる画像読取装置において、 前記イメージセンサは、前記結像レンズの中心軸を中心
    にして回転自在な保持部材に取り付けられていることを
    特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 プラテンにセットしたピント調整用原稿
    に向けて光を照射し、原稿からの反射光を結像レンズで
    収束させ、イメージセンサに結像させて走査光の光信号
    を電気信号に変換させる画像読取装置のピント調整方法
    であって、 前記結像レンズとイメージセンサとの距離を調整して、
    主走査方向のピントを調整する第1操作と、 前記イメージセンサを前記結像レンズの中心軸を中心に
    90度回転させて、副走査方向のピント調整を行う第2
    操作とからなる画像読取装置のピント調整方法。
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JP2002078041A Pending JP2003283761A (ja) 2002-03-20 2002-03-20 画像読取装置および画像読取装置のピント調整方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006119481A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Ricoh Co Ltd 画像読取ユニット、該画像読取ユニットを備える画像形成装置、及び画像読取ユニットの組立方法

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JP2006119481A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Ricoh Co Ltd 画像読取ユニット、該画像読取ユニットを備える画像形成装置、及び画像読取ユニットの組立方法

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