JP2003282999A - 磁気センサ - Google Patents

磁気センサ

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JP2003282999A
JP2003282999A JP2002084256A JP2002084256A JP2003282999A JP 2003282999 A JP2003282999 A JP 2003282999A JP 2002084256 A JP2002084256 A JP 2002084256A JP 2002084256 A JP2002084256 A JP 2002084256A JP 2003282999 A JP2003282999 A JP 2003282999A
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ferromagnetic
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magnetic
magnetization
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JP2002084256A
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Masashige Sato
雅重 佐藤
Hideyuki Kikuchi
英幸 菊地
Kazuo Kobayashi
和雄 小林
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小な外部磁界の変化を高精度に検出するこ
とができ、かつ低消費電力の磁気センサを実現する。 【解決手段】 基板101の上に、第1電極113と、
下地層102と、第1反強磁性層103と、第1強磁性
層104と、第1非磁性層105と、強磁性中間層10
6と、第2非磁性層110と、第2強磁性層111と、
第2反強磁性層112および第3電極115がこの順に
積層され、強磁性中間層106に第2電極114が接続
された構造を有し、第1強磁性層104と第2強磁性層
111の磁化が平行で互いに反対向きに固定され、強磁
性中間層106の磁化が外部磁界に応じて自由に回転可
能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部磁界の方向お
よび大きさを検出する磁気センサに係り、特に磁気抵抗
効果接合部を備える磁気センサに関する。
【0002】近年、外部磁界に対して感度の良好な磁気
抵抗効果素子を備えた磁気センサの研究が盛んになされ
ている。磁気抵抗効果には、例えば巨大磁気抵抗効果
(GMR効果)およびトンネル磁気抵抗効果(TMR効
果)があり、特にTMR効果は磁気抵抗効果が大きく、
トンネル磁気抵抗効果素子(TMR素子)は磁気ヘッド
や地磁気探査の磁気センサとしての実用化が検討されて
いる。
【0003】
【従来の技術】GMR効果、TMR効果を示す磁気抵抗
効果接合部は、基本的には、強磁性層/非磁性層/強磁
性層の3層構造からなる。強磁性層には、Fe、Co、
Ni、およびこれらの合金が用いられ、特にパーマロイ
(Ni80Fe20)、Coが用いられている。また、
非磁性層には、GMR効果の場合は、Cu、Alなどの
導電体が用いられ、TMR効果の場合は、AlOx、A
lNなどの絶縁物が用いられている。
【0004】GMR効果やTMR効果は、外部から印加
された磁界の膜面方向の磁界成分に対して、磁気抵抗効
果接合部の電気抵抗が変化する現象である。通常、前記
2つの強磁性層のうちの一方の強磁性層の磁化は膜面内
の一方向に固定され、他方の磁化が外部磁場に応じて回
転する。これらの2つの磁化の相対的な角度により、前
記接合部の電気抵抗が変化する。この角度をθとしたと
き、前記接合部の電気抵抗値Rは以下の式で表されるこ
とが知られている。
【0005】R=Rs+0.5ΔR(1−cosθ) ここでRsは、θ=0のときの電気抵抗値、ΔRは磁気
抵抗効果による電気抵抗の変化量を表し、電気抵抗値の
最大値と最小値の差である。この式が示すように、θ=
0°すなわち2つの磁化が平行で互いに同じ向きのとき
は、抵抗値RはRsとなり最小となる。また、θ=18
0°、すなわち2つの磁化が平行で互いに反対向きのと
きは、抵抗値RはRs+ΔRとなり最大となる。これら
の磁気抵抗効果の発現機構は、磁性体内のスピン分極し
た電子が磁化の相対的な向きに依存した散乱確率あるい
はトンネル確率を有することに起因すると説明されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】磁気抵抗効果素子を磁
気センサに用いる場合にはその電気抵抗値の変化を検出
するが、磁気抵抗効果素子に一定電流を流しておき、そ
の素子の両端の電圧を検出する手法が一般的である。そ
の素子の電気抵抗値が低い場合は、内部抵抗値の高い測
定機器により容易に検知可能である。
【0007】しかしながら、前記接合部の電気抵抗値が
大きな場合は、その素子に微少な電流を安定して流す必
要があるが、電流制御の点で容易ではない。例えば、前
記接合部の抵抗値が1MΩ、磁気抵抗変化率が50%の
場合、100mVの出力変化を得るためには、素子全体
には200mVが現れ、印加する電流は200mV/1
MΩ=0.2μAとなる。かかる微少な電流の制御精度
やノイズを考慮すると、上記手法で、接合部の電気抵抗
を精度良く測定することは困難である。
【0008】さらに、このような高抵抗の前記接合部の
電気抵抗値Rの変化を測定するには、前記接合部に直列
に、前記接合部の電気抵抗とほぼ同じかそれ以上の大き
さの標準抵抗Rsを接続し、この全体に定電圧Eを印加
する回路による手法がある。このとき、前記接合部の両
端に現れる電圧は、E×R/(R+Rs)となる。例え
ば、前記接合部の電気抵抗値Rが外部磁界に応じて増加
すると、この式の分子が増加するとともに、回路の全抵
抗である分母も増加してしまうので、前記接合部に現れ
る電圧の増分は、仮に分母が変化しない場合より、小さ
くなってしまい、前記接合部の電気抵抗値の変化を精度
良く検出できず、したがって、微小な外部磁界の変化を
精度良く検出できないという問題が生ずる。
【0009】したがって、本発明は、上記の問題点を解
決するためになされたもので、その目的とするところ
は、外部磁界に対して逆位相で電気抵抗が変化する2つ
の磁気抵抗効果接合部を接続し、その接続部から信号を
とりだすことにより、2つの磁気抵抗効果接合部の電気
抵抗の合成抵抗値を外部磁界の変化に対して一定に保つ
とともに、かかる接合部の電気抵抗値が高い場合であっ
ても、微小な外部磁界の変化を高精度に検出することが
できると共に低消費電力の磁気センサを実現することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1に
記載の如く、印加される磁界変化に応じて電気抵抗値が
変化する第1の磁気抵抗効果接合部と、前記第1の磁気
抵抗効果接合部に電気的に接続された第2の磁気抵抗効
果接合部とを少なくとも備え、前記第1の磁気抵抗効果
接合部と前記第2の磁気抵抗効果接合部との間から信号
が取出され、前記第1の磁気抵抗効果接合部の電気抵抗
値は、前記第2の磁気抵抗効果接合部の電気抵抗値に対
して、前記磁界変化に応じて逆位相で変化することによ
り達成される。
【0011】請求項1記載の発明によれば、電気的に接
続された2つの磁気抵抗効果接合部の電気抵抗値が、磁
気センサに印加された外部磁界に応じて、それぞれ逆位
相に変化することにより、2つの接合部の電気抵抗値の
合成抵抗値の変化が抑制される。したがって、接続され
た2つ磁気抵抗効果接合部の全体に一定電圧が印加され
ている場合は、前記接合部を流れる電流は、ほぼ一定に
なる。したがって、前記2つの接合部のうちの一方の電
気抵抗値の変化量に比例する電圧変化を検出することが
でき、外部磁界の変化を高精度に検出することができ
る。
【0012】また、請求項2に記載される如く、請求項
1に記載の磁気センサにおいて、前記磁気抵抗効果接合
部は強磁性トンネル接合部である構成とすることができ
る。
【0013】請求項2記載の発明によれば、接合部によ
り大きな磁気抵抗効果を有し、高抵抗である強磁性トン
ネル接合部を用いることによって、外部磁界の変化に応
じてより大きな磁気抵抗変化率が得られ、外部磁界の変
化をより高精度に検出することができるとともに、消費
電力を低減することができる。
【0014】なお、第1の磁気抵抗効果接合部の電気抵
抗値の変化量の絶対値は、前記第2の磁気抵抗効果接合
部の電気抵抗値の変化量の絶対値と等しい構成とする事
ができる。前記2つの接合部の電気抵抗値が逆位相かつ
変化量が等しいことにより、これらの合成抵抗値が一定
となり、これらの接合部を流れる電流は一定になる。し
たがって、前記2つの接合部のうちの一方の電気抵抗値
の変化量に比例する電圧変化を検出することができ、外
部磁界の変化を高精度に検出することができる。
【0015】また、請求項3に記載される如く、基板上
に形成された第1強磁性層と、該第1強磁性層上に形成
された第1非磁性層と、該第1非磁性層上に形成された
強磁性中間層と、該強磁性中間層に接続された第2電極
と、該強磁性中間層上に形成された第2非磁性層と、該
第2非磁性層上に形成された第2強磁性層と、該第2強
磁性層上に形成された第3電極と、該基板に形成された
第1電極とを少なくとも備え、該第1電極と第2電極間
の電圧または第2電極と第3電極間の電圧を検出するこ
とにより達成できる。
【0016】請求項3記載の発明によれば、積層された
第1強磁性層/第1非磁性層/強磁性中間層により第1
の磁気抵抗効果接合部が構成され、強磁性中間層/第2
非磁性層/第2強磁性層により第2の磁気抵抗効果接合
部が構成され、これらが直列に接続される。外部磁界の
変化に応じて、強磁性中間層の磁化の方向が変化し、こ
の磁化と第1強磁性層および第2強磁性層のそれぞれの
磁化との相対角度に応じて、それぞれの前記接合部の電
気抵抗が変化する。そして、強磁性中間層に接続された
第2電極から信号を取り出すことによって、外部磁界の
変化に応じて変化する2つの磁気抵抗効果接合部のうち
の一方の抵抗変化に対する電圧変化を検出することによ
り、外部磁界の変化を高精度に検出することができる。
【0017】また、請求項4に記載される如く、請求項
3に記載の磁気センサにおいて、前記第1磁性層の磁化
と前記第2磁性層の磁化は平行で互いに反対向きである
ことにより達成できる。
【0018】請求項4記載の発明によれば、強磁性中間
層の上下にある第1磁性層の磁化と第2磁性層の磁化を
平行で互いに反対向きに固定することにより、外部磁界
に応じて、それぞれの磁化と強磁性中間層の磁化のなす
相対角度は一方がθ、他方が180−θとなる。これら
の相対角度に対応して、第1強磁性層/第1非磁性層/
強磁性中間層よりなる第1の磁気抵抗効果接合部の電気
抵抗値は、強磁性中間層/第2非磁性層/第2強磁性層
よりなる第2の磁気抵抗効果接合部の電気抵抗値に対し
て、逆位相で変化する。すなわち2つのうちの一方の前
記接合部の電気抵抗値が増加すると、他方の前記接合部
の電気抵抗値は減少する。したがって、直列に接続され
た2つの電気抵抗の合成抵抗の変化が抑制される。よっ
て、前記2つの接合部のうちの一方の電気抵抗変化を電
圧変化として高精度に検出することができ、外部磁界の
変化を高精度に検出することができる。
【0019】また、請求項5に記載される如く前記強磁
性中間層は、第3強磁性層、第3非磁性層、第4強磁性
層をこの順に積層したものであり、前記第1磁性層の磁
化と前記第2磁性層の磁化は平行で互いに同じ向きであ
ることにより達成できる。
【0020】請求項5記載の発明によれば、強磁性中間
層は、第3非磁性層を挟んで反強磁性結合された第3強
磁性層と第4強磁性層を含む構成とされている。第3強
磁性層の磁化と第4強磁性層の磁化は反強磁性的に結合
して、この2つの正味の磁化が外部磁界に応じて回転す
る。また、強磁性中間層の上下にある第1磁性層の磁化
と第2磁性層の磁化を平行で互いに同じ向きに固定する
ことにより、第1強磁性層/第1非磁性層/第3強磁性
層よりなる第1の磁気抵抗効果接合部の電気抵抗値は、
第4強磁性層/第2非磁性層/第2強磁性層よりなる第
2の磁気抵抗効果接合部の電気抵抗値に対して、逆位相
で変化する。すなわち2つのうちの一方の前記接合部の
電気抵抗値が増加すると、他方の前記接合部の電気抵抗
値は減少する。したがって、直列に接続された2つの電
気抵抗の合成抵抗値の変化が抑制される。よって、前記
2つの接合部のうちの一方の電気抵抗値の変化量に比例
する電圧変化を検出することができ、外部磁界の変化を
高精度に検出することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の磁
気センサの実施例を説明する。
【0022】本発明の磁気センサの第1実施例について
説明する。第1実施例は、第1強磁性層と第2強磁性層
の磁化が平行で互いに反対向きに固定されている場合で
ある。 (第1実施例)図1は、本発明の磁気センサに係る第1
実施例の構成を示す断面図である。
【0023】図1を参照するに、本実施例の磁気センサ
100は、例えば、基板101の上に、第1電極113
と、下地層102と、第1反強磁性層103と、第1強
磁性層104と、第1非磁性層105と、強磁性中間層
106と、第2非磁性層110と、第2強磁性層111
と、第2反強磁性層112および第3電極115がこの
順に積層され、前記強磁性中間層106に第2電極11
4が接続された構造を有している。
【0024】基板101は、例えば、Al・Ti
C、SiOなどの絶縁体、Siウェハなどの半導体な
どを用いることができ、特に基板101の材質は限定さ
れない。ただし、後述する強磁性トンネル接合部の膜面
内の特性のばらつきを抑制する観点から、基板101の
平坦度は良好であることが好ましい。本実施例では、基
板101は、Siウェハで構成されている。
【0025】下地層102は、例えば、厚さが5nm〜
40nmであり、Taにより構成される。下地層102
は、この層の上に形成される第1反強磁性層103の結
晶性を向上させるものである。本実施例では、下地層1
02は、厚さ40nmのTaにより構成されている。
【0026】第1電極113と、第2電極114および
第3電極115は、例えば、厚さが5nm〜40nmで
あり、Cu、Alなどにより構成される。本実施例で
は、第1電極113と第3電極115は、厚さ20nm
のCuにより構成されている。
【0027】第1反強磁性層103は、その上に形成さ
れる第1強磁性層104との界面での一方向性異方性を
利用して、交換相互作用により、第1強磁性層104の
磁化方向を固定させるものである。第1反強磁性層10
3は、例えば、厚さが5nm〜30nmであり、Re、
Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cr、Fe、Ni、C
u、AgおよびAuからなる群のうちの少なくとも1種
の元素XとMnとを含む反強磁性材料により構成され
る。このうちMnの含有量は45原子%以上95原子%
以下、残りの元素Xは5原子%以上55原子%であるこ
とが好ましい。この第1反強磁性層103は、磁界中で
熱処理することにより、反強磁性を示す反強磁性材料に
より構成される。本実施例では、第1反強磁性層103
は、厚さ15nmのPt50Mn50により構成されて
いる。
【0028】第1強磁性層104と第1非磁性層105
と強磁性中間層106は、第1強磁性層104/第1非
磁性層105/強磁性中間層106の順に積層した、T
MR効果を有する第1強磁性トンネル接合部121を構
成している。この接合部121のTMR効果は、第1強
磁性層104と第1非磁性層105との界面、第1非磁
性層105と強磁性中間層106との界面、第1非磁性
層105の厚さなどにより、この接合部121のポテン
シャル障壁高さや障壁幅が決まり、磁気抵抗変化率など
の特性が決まる。
【0029】第1強磁性層104においては、直下の第
1反強磁性層103との交換相互作用により、磁化の方
向が固定されている。一方、強磁性中間層106におい
ては、外部からの磁界に応じて磁化が回転するようにな
っている。第1強磁性層104の磁化と強磁性中間層1
06の磁化との相対的な角度θに対応して、この接合部
121の電気抵抗値が決まるので、この電気抵抗値の変
化により外部磁界の変化を検知することができる。
【0030】第1強磁性層104は、例えば、厚さが1
nm〜10nmであり、Co、Fe、Niおよびこれら
の合金を含む軟磁性強磁性材料、例えばNi80Fe
20、Co75Fe25により構成される。なお、第1
強磁性層104の材料は、強磁性中間層106の材料と
同一であっても、異なっていてもよい。本実施例では、
第1強磁性層104は、厚さ5nmのCo75Fe25
により構成されている。
【0031】第1非磁性層105は、例えば、厚さが
0.5nm〜4.0nmであり、NiO、Al
AlN、MgOまたはHfOなどの絶縁物により構成
される。このような絶縁物を形成するには、スパッタ法
などでこれらの絶縁物を形成する方法の他に、Ni、A
l等の金属を形成した後、その金属をプラズマ酸化、ラ
ジカル酸化または自然酸化によって酸化させて絶縁物を
形成する方法があり、いずれの方法をとってもよい。本
実施例では、第1非磁性層105は、スパッタ法により
厚さ0.8nmのAlを成膜し、その後スパッタチャン
バー内に酸素を導入し、Al膜の表面を酸化させたもの
であり、酸化アルミニウムにより構成されている。
【0032】強磁性中間層106は、例えば、厚さが5
〜50nmであり、Co、Fe、Niおよびこれらの合
金を含む軟磁性強磁性材料、例えばNi80Fe20
Co 75Fe25により構成されている。本実施例で
は、強磁性中間層106は、厚さ15nmのNi80
20により構成されている。
【0033】この強磁性中間層106と第2非磁性層1
10と第2強磁性層111は、強磁性中間層106/第
2非磁性層110/第2強磁性層111の順に積層した
TMR効果を有する第2強磁性トンネル接合部122を
構成している。この接合部の磁気抵抗変化率は、前記第
1強磁性トンネル接合部121と同様に決まる。また、
第2強磁性層111は、その直上の第2反強磁性層11
2により磁化の方向が固定されている。一方、強磁性中
間層106は、外部からの磁界に応じて磁化が回転する
ようになっているので、前記第1強磁性トンネル接合部
121と同様にこの接合部の電気抵抗の変化により外部
磁界の変化を検知することができる。
【0034】第2非磁性層110は、前記第1非磁性層
105と同様の構成、すなわち同様の膜厚、材料を用い
ることができる。第2強磁性層111は、前記第1強磁
性層104と同様の構成、すなわち同様の膜厚、材料を
用いることができる。
【0035】さらに、前記第1非磁性層105と第2非
磁性層110並びに前記第1強磁性層104と第2強磁
性層111は、それぞれ同じ膜厚、材料、成膜条件など
を用いることが好ましい。第1強磁性トンネル接合部1
21と第2強磁性トンネル接合部122の磁気抵抗効果
の特性を同一にすることができる。本実施例では、第2
非磁性層110は、第1非磁性層105と同様に形成
し、厚さ0.8nmの酸化アルミニムにより構成されて
いる。また、第2強磁性層111は、厚さ5nmのCo
75Fe25により構成されている。
【0036】第2反強磁性層112は、前記第1反強磁
性層103と同じ構成、すなわち同様の組成、膜厚、材
料を用いることができる。特に、この第2反強磁性層1
12は、前記第1反強磁性層103と同様に、磁界中で
熱処理することにより、反強磁性を示す反強磁性材料に
より構成される。ただし、第1強磁性層104の磁化と
第2強磁性層111の磁化を互いに反対向きになるよう
に固定する場合は、例えば、それぞれの磁化に交換相互
作用を及ぼす第1反強磁性層103と第2反強磁性層1
12とは異なる反強磁性材料により構成され、異なる温
度で磁界中熱処理が行われる。本実施例では、第2反強
磁性層112は、厚さ15nmのIr Mn75によ
り構成されている。また第1および第2強磁性層10
4、111の磁化を互いに反対向きに固定するために、
本実施例の磁気センサを構成するすべての膜を積層後、
まず図1に示す方向Xに対して逆方向に磁界を印加しな
がら、280℃5時間熱処理を行って、第1反強磁性層
103のPt50Mn50の反強磁性を出現させると共
に、第1強磁性層104であるCo75Fe25の磁化
を方向Xに対して逆方向に固定した。その後、磁界を方
向Xに印加しながら、220℃3時間熱処理を行って、
第2反強磁性層112であるIr25Mn75の反強磁
性を出現させると共に、第2強磁性層111であるCo
75Fe25の磁化を方向Xに固定した。
【0037】したがって、外部磁界が図1に示す方向X
に印加されているとすると、強磁性中間層106の磁化
は方向Xを向き、また、第1強磁性層104の磁化は方
向X、第2強磁性層111の磁化は方向Xと反対方向に
固定されているので、第1強磁性トンネル接合121の
2つの磁化は互いに反対向きとなり、第2強磁性トンネ
ル接合122の2つの磁化は互いに同じ向きとなる。
【0038】図2は、磁気センサ100の出力信号を検
出するための構成を示す図である。図2を参照するに、
磁気センサ100の第1電極と第3電極とには電圧Eの
定電圧電源131が接続されている。また第1電極と第
2電極との間には、高インピーダンスの電圧検出器13
2が接続されている。さらに、全体に流れる電流を調べ
るために電流計133が接続されている。
【0039】図3は、図2の回路構成の等価回路を示す
図である。図3を参照するに、第1および第2強磁性ト
ンネル接合部121、122の電気抵抗値をそれぞれR
、Rとする。またそれぞれの接合部121、122
のそれぞれの両端の電圧をそれぞれV、Vとする。
【0040】図2を参照するに、まず始めに、強磁性中
間層106の磁化は、第1強磁性層104の磁化と互い
に反対向きであって、第2強磁性層111の磁化と互い
に同じ向きであるとき、外部からの磁界を強磁性中間層
106の磁化に対して平行で反対向きに、すなわち矢印
で示す方向Xに、磁界の大きさを0から次第に増加さ
せ、その際の電圧Vおよび電流Iをそれぞれ電圧検出
器132、電流計133により検出した。
【0041】図4は、外部磁界に応じて変化する接合部
の電圧V、電流等を示す図である。図4(A)は磁界
の大きさ、(B)は電圧V、(C)は電流Iを時間T
に対して示したものである。また、図4(D)は、電圧
および電流Iから求めたRおよびRを時間Tに
対して示したものである。
【0042】図4(A)を参照するに、磁気センサ10
0に印加される外部磁界の大きさを時間Tに対して単調
に増加させる。これに対して、図4(B)を参照する
に、第1強磁性トンネル接合部121の両端の電圧V
は、磁界0のときの値Vから減少し、時間Tで最小
値Vをとり、その後、最小値Vで一定となった。こ
れは時間Tにおいて、強磁性中間層106の磁化が時
間0の状態から180°回転して、第1強磁性層104
の磁化と同じ向きになった状態である。図4(C)を参
照するに、電流Iは、外部磁界の変化に対して、一定で
あった。図4(D)を参照するに、RとRは逆位相
で変化し、その変化量は同一であった。また、R+R
は、時間Tに対して一定であった。
【0043】本発明によらない比較例として、1つの強
磁性トンネル接合部を有する磁気センサ300および検
出回路を作製し、上記と同様の測定を行った。図5は、
本発明によらない比較例の磁気センサ300および検出
回路を示す図である。
【0044】図5を参照するに、比較例の磁気センサ3
00は、例えば、基板301の上に、第1電極313
と、下地層302と、第1反強磁性層303と、第1強
磁性層304と、第1非磁性層305と、強磁性中間層
306および第3電極315がこの順に積層され、前記
強磁性中間層306に第2電極314が接続された構造
を有している。第1強磁性層304と、第1非磁性層3
05と、強磁性中間層306とは、第1強磁性層304
/第1非磁性層305/強磁性中間層306の順に積層
した強磁性トンネル接合部321を構成している。各層
の構成等は第1実施例の対応する層と同様とした。第1
強磁性層304の磁化は方向Xに固定されている。ま
た、第3電極315と電圧Eの定電圧電源131との間
には抵抗値が一定の電気抵抗Rxが接続され、第1電極
と第2電極との間には、高インピーダンスの電圧検出器
132が接続されている。
【0045】上記第1実施例と同様に外部磁界を印加し
て、その際の強磁性トンネル接合部321の電圧V
および電流Iをそれぞれ電圧検出器132、電流計13
3により検出した。その結果を図4に示す。図4(B)
を参照するに、強磁性トンネル接合部321の両端の電
圧V’は、磁界0のときの値Vから減少し、時間T
で最小値Vをとり、その後、最小値Vで一定とな
った。Vは第1実施例のVより大きく、すなわち、
−VはV−Vより小さい。したがって、第1
実施例の方が信号振幅が大きくなり、雑音などの外乱に
対して強く、良質の信号を得ることができる。さらに、
図4(C)を参照するに、比較例の電流Iは、外部磁界
の変化に対して、増加している。これは、電圧V’が
強磁性トンネル接合部321の電気抵抗に比例して変化
していない事を示しているので、外部磁界の変化を正確
に検出するためには、定電流とするためのフィードバッ
ク回路等が必要になってしまう。これに対して、上述し
たように実施例1では電流を一定に保つ事ができるの
で、フィードバック回路などは必要とせず、簡便な回路
により外部磁界に対応した信号を検出することができ
る。
【0046】さらに具体的に図4について説明すると、
第1実施例は、外部磁界の増加に対して、強磁性中間層
106の磁化が回転し、強磁性中間層106の磁化と第
1強磁性層104の磁化のなす角θは、180°から0
°に減少するから、R=Rs+0.5ΔR(1−cos
θ)の関係により第1強磁性トンネル接合部121の電
気抵抗値Rは減少する。一方、強磁性中間層106の
磁化と第2強磁性層111の磁化のなす角θは、0°か
ら180°に増加するから、同様の関係により第2強磁
性トンネル接合部122の電気抵抗値Rは増加し、R
とRは逆位相で変化する。さらにその合成値はR
+Rは一定となる。したがって、図4(C)に示すよ
うに、電流Iは一定となる。
【0047】したがって、本実施例によれば、接続され
た2つの強磁性トンネル接合部の電気抵抗値R、R
が、磁気センサ100に印加された外部磁界に応じて、
それぞれ逆位相に変化することにより、2つの接合部1
21、122の合成抵抗値が一定に保たれる。したがっ
て、2つの接合部121、122の全体には、一定電圧
が印加されているので、これらの接合部121、122
を流れる電流は一定になる。よって、そのうちの一方の
電気抵抗変化を、その電気抵抗変化と比例する電圧変化
として検出することができ、外部磁界の変化を高精度に
検出することができる。
【0048】なお、本実施例では第1電極113として
Cu、Al、Auなどから構成される金属膜を設けた
が、下地層102を第1電極113として代替できるの
で、特に第1電極113としての金属膜を設けなくても
よい。
【0049】また、上記の実施例の磁気センサを構成す
る層は、上記で特に説明した場合を除いて、例えば、真
空蒸着法、スパッタ法、CVD法、電子ビーム蒸着法な
どにより成膜される。
【0050】以下に、本実施例の第1および第2変形例
について説明する。
【0051】第1実施例の第1変形例の磁気センサは、
外部磁界に応じて回転する磁化を有する強磁性中間層1
06が2層あり、それらが離れて設けられている例であ
る。
【0052】本変形例の磁気センサは、例えば、基板1
01の上に、下地層102と、強磁性中間層106と、
第1非磁性層105と、第1強磁性層104と、第1反
強磁性層103と、第2反強磁性層112と、第2強磁
性層111と、第2非磁性層110と、強磁性中間層1
06とおよび第3電極115がこの順に積層され、例え
ば、第1反強磁性層103に第2電極114が接続され
た構造を有している。各層は第1実施例と同様の材料、
膜厚などで構成され、第1強磁性層104と第2強磁性
層111の磁化は平行で互い反対向きに固定されてい
る。
【0053】第1実施例と同様に、外部からの磁界を印
加したところ、第1実施例の結果と同様の結果が得られ
た。したがって、かかる変形例によっても第1実施例と
同様の効果が得られた。
【0054】また、第1実施例の第2変形例の磁気セン
サは、2つの強磁性トンネル接合部を構成する第1非磁
性層105および第2非磁性層110にCuなどの導電
体により構成されている例である。かかる例では、これ
らの接合部はGMR効果を示し、外部磁界に応じて磁気
抵抗が変化する。
【0055】本変形例は、第1実施例と同様の順序で各
層が積層される。第1非磁性層105および第2非磁性
層110は、例えば、厚さが0.5nm〜4.0nmで
あり、Cu、Al、Au、Pt、Agなどの導電体によ
り構成される。本変形例では、第1非磁性層105およ
び第2非磁性層110は、厚さが0.8nmであり、C
uにより構成されている。その他の各層は第1実施例と
同様の材料、膜厚などで構成され、第1強磁性層104
と第2強磁性層111の磁化は平行で互いに反対向きに
固定されている。
【0056】第1実施例と同様に、外部からの磁界を印
加したところ、図4に示す結果と同様の結果が得られ
た。したがって、かかる変形例によっても第1実施例と
同様の効果が得られた。 (第2実施例)本発明の磁気センサの第2実施例につい
て説明する。第2実施例は、強磁性中間層が強磁性層/
非磁性層/強磁性層の3層よりなり、2つの強磁性層が
反強磁性結合している場合である。
【0057】図6は本実施例による磁気センサ200の
構成を示す断面図である。図中、先に説明した部分に対
応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略す
る。
【0058】図6を参照するに、本実施例の磁気センサ
200は、例えば、基板101の上に、第1電極113
と、下地層102と、第1反強磁性層103と、第1強
磁性層104と、第1非磁性層105と、強磁性中間層
206を構成する第3強磁性層207、第3非磁性層2
08および第4強磁性層209と、第2非磁性層110
と、第2強磁性層111と、第2反強磁性層112およ
び第3電極115がこの順に積層され、前記基中間層2
06の第3強磁性層207に第2電極114が接続され
た構造を有している。
【0059】本実施例では、第1反強磁性層103と第
2反強磁性層112は、厚さ15nmのPtMnにより
構成されている。図6に示す方向Xと反対方向に磁界を
印加しながら、280℃5時間熱処理を行って、第1反
強磁性層103と第2反強磁性層112のPtMnの反
強磁性を出現させると共に、図6に示すように、第1強
磁性層104と第2強磁性層111のCo75Fe25
の磁化を方向Xに固定した。
【0060】本実施例では、強磁性中間層206を構成
する第3強磁性層207と第3非磁性層208と第4強
磁性層209は、第3強磁性層207/第3非磁性層2
08/第4強磁性層209の順に積層した、第3強磁性
層207の磁化と第4強磁性層209の磁化が反強磁性
結合をなす構造を有している。すなわちこの2つの磁化
は平行で互いに反対向きになっている。外部磁界に応じ
て、この2つの磁化のうち、大きな方が磁界の方向を向
き、他方の磁化は、大きな方の磁化との反強磁性結合に
より反対方向を向く。なお、それぞれの強磁性層20
7、209の磁化の大きさは、膜厚tと残留磁束密度B
rの積であるt×Brで表される。
【0061】第3強磁性層207と第4強磁性層209
は、例えば、厚さが5〜50nmであり、Co、Fe、
Niおよびこれらの合金を含む軟磁性強磁性材料、例え
ばNi80Fe20、Co75Fe25により構成され
ている。本実施例では、第3強磁性層207と第4強磁
性層209は、それぞれ厚さ30nm、15nmのNi
80Fe20により構成され、第3強磁性層207の磁
化は、第4強磁性層209の磁化より大きい。
【0062】第3非磁性層208は、例えば、厚さが
0.4〜2nmであり、好ましくは0.4nmであり、
Ru、Cr、Ru合金、Cr合金などにより構成されて
いる。膜厚をこのような範囲に選択することにより、第
3強磁性層207と第4強磁性層209の磁化を反強磁
性的に結合することができる。本実施例では、厚さ0.
8nmのRuにより構成されている。
【0063】第3強磁性層207は、第1非磁性層10
5と第1強磁性層104と共に、第1強磁性層104/
第1非磁性層105/第3強磁性層207の順に積層し
た第1強磁性トンネル接合221を構成している。ま
た、第4強磁性層209は、第2非磁性層110と第2
強磁性層111と共に、第4強磁性層209/第2非磁
性層110/第2強磁性層111の順に積層した第2強
磁性トンネル接合222を構成している。
【0064】外部磁界が図6に示す方向Xに印加されて
いるとすると、第3強磁性層207の磁化は方向Xを向
き、これに反強磁性結合する第4強磁性層209の磁化
は方向Xと反対方向を向く。また、第1強磁性層104
および第2強磁性層111の磁化は、方向Xと反対方向
に固定されているので、第1強磁性トンネル接合221
の2つの磁化は平行で互いに反対向きとなり、第2強磁
性トンネル接合222の2つの磁化は平行で互いに同じ
向きとなる。外部磁界を第1実施例と同様に、方向X
に、磁界の大きさを0から次第に増加させると、その外
部磁界に応じて第3強磁性層207の磁化が回転し、第
4強磁性層209の磁化はその回転と同じ方向に、常に
第3強磁性層207の磁化と互いに反対向きの状態をを
保ちながら回転する。
【0065】第3強磁性層207の磁化外部磁界を第1
実施例と同様に、方向Xに、磁界の大きさを0から次第
に増加させ、その際の電圧Vを電圧検出器132によ
り検出したところ、第1実施例の図4に示す結果と同様
の結果が得られた。
【0066】したがって、本実施例によれば、接続され
た2つの強磁性トンネル接合部の電気抵抗値が、磁気セ
ンサ200に印加された外部磁界に応じて、それぞれ逆
位相に変化することにより、2つの接合部221、22
2の合成抵抗値が一定に保たれる。したがって、2つの
接合部221、222の全体には、一定電圧が印加され
ているので、これらの接合部221、222を流れる電
流は一定になる。よって、そのうちの一方の電気抵抗変
化を、その電気抵抗変化と比例する電圧変化として検出
することができ、外部磁界の変化を高精度に検出するこ
とができる。
【0067】以上本発明の好ましい実施例について詳述
したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の
範囲内において、種々の変形・変更が可能である。な
お、本発明の磁気センサは、固体磁気メモリ、ハードデ
ィスク装置の薄膜磁気ヘッドの再生用磁気変換素子とし
て使用できる。
【0068】なお、以上の説明に関して更に以下の付記
を開示する。 (付記1) 印加される磁界変化に応じて電気抵抗値が
変化する第1の磁気抵抗効果接合部と、前記第1の磁気
抵抗効果接合部に電気的に接続された第2の磁気抵抗効
果接合部とを少なくとも備え、前記第1の磁気抵抗効果
接合部と前記第2の磁気抵抗効果接合部との間から信号
が取出され、前記第1の磁気抵抗効果接合部の電気抵抗
値は、前記第2の磁気抵抗効果接合部の電気抵抗値に対
して、前記磁界変化に応じて逆位相で変化することを特
徴とする磁気センサ。 (付記2) 付記1に記載の磁気センサにおいて、前記
磁気抵抗効果接合部は強磁性トンネル接合部であること
を特徴とする磁気センサ。 (付記3) 付記1または2に記載の磁気センサにおい
て、前記第1の磁気抵抗効果接合部の電気抵抗値の変化
量の絶対値は、前記第2の磁気抵抗効果接合部の電気抵
抗値の変化量の絶対値と等しいことを特徴とする磁気セ
ンサ。 (付記4) 基板上に形成された第1強磁性層と、該第
1強磁性層上に形成された第1非磁性層と、該第1非磁
性層上に形成された強磁性中間層と、該強磁性中間層に
接続された第2電極と、該強磁性中間層上に形成された
第2非磁性層と、該第2非磁性層上に形成された第2強
磁性層と、該第2強磁性層上に形成された第3電極と、
該基板に形成された第1電極とを少なくとも備え、該第
1電極と第2電極間の電圧または第2電極と第3電極間
の電圧を検出することを特徴とする磁気センサ。 (付記5) 付記4に記載の磁気センサにおいて、前記
第1磁性層の磁化と前記第2磁性層の磁化は平行で互い
に反対向きであることを特徴とする磁気センサ。 (付記6) 付記4に記載の磁気センサにおいて、前記
強磁性中間層は、第3強磁性層、第3非磁性層、第4強
磁性層をこの順に積層したものであり、前記第1磁性層
の磁化と前記第2磁性層の磁化は平行で互いに同じ向き
であることを特徴とする磁気センサ。 (付記7) 付記4から6のいずれか1項に記載の磁気
センサにおいて、前記第1非磁性層と第2非磁性層は絶
縁物であることを特徴とする磁気センサ。 (付記8) 付記4から7のいずれか1項に記載の磁気
センサにおいて、前記第1非磁性層と第2非磁性層は同
一特性を有することを特徴とする磁気センサ。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなよう
に、外部磁界に対して逆位相で電気抵抗が変化する2つ
の磁気抵抗効果接合部を接続し、その接続部から信号を
とりだすことにより、これらの磁気抵抗効果接合部の電
気抵抗の合成抵抗値を外部磁界の変化に対して一定に保
つことができ、すなわちこれらの磁気抵抗効果接合部を
流れる電流を一定に保つことができるので、これらの磁
気抵抗効果接合部の電気抵抗値が高い場合であっても、
磁気抵抗効果による電気抵抗値の変化を損なうことな
く、その電気抵抗値の変化に比例した電圧を検出するこ
とができる。したがって、微小な外部磁界の変化を高精
度に検出することができると共に、低消費電力の磁気セ
ンサを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気センサに係る第1実施例の構成を
示す断面図である。
【図2】磁気センサ100の出力信号を検出するための
回路構成を示す図である。
【図3】図2の回路構成の等価回路を示す図である。
【図4】第1実施例の信号波形を示す図である。
【図5】本発明によらない比較例の磁気センサ300の
構成を示す断面図である
【図6】本発明の磁気センサに係る第2実施例の構成を
示す断面図である
【符号の説明】
100、200 磁気センサ 101 基板 103 第1反強磁性層 104 第1強磁性層 105 第1非磁性層 106、206 強磁性中間層 110 第2非磁性層 111 第2強磁性層 112 第2反強磁性層 113 第1電極 114 第2電極 115 第3電極 121、221 第1強磁性トンネル接合 122、222 第2強磁性トンネル接合 207 第3強磁性層 208 第3非磁性層 209 第4強磁性層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 和雄 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2G017 AA01 AB01 AD55 AD63 BA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印加される磁界変化に応じて電気抵抗値
    が変化する第1の磁気抵抗効果接合部と、前記第1の磁
    気抵抗効果接合部に電気的に接続された第2の磁気抵抗
    効果接合部とを少なくとも備え、 前記第1の磁気抵抗効果接合部と前記第2の磁気抵抗効
    果接合部との間から信号が取出され、 前記第1の磁気抵抗効果接合部の電気抵抗値は、前記第
    2の磁気抵抗効果接合部の電気抵抗値に対して、前記磁
    界変化に応じて逆位相で変化することを特徴とする磁気
    センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気センサにおいて、 前記磁気抵抗効果接合部は強磁性トンネル接合部である
    ことを特徴とする磁気センサ。
  3. 【請求項3】 基板上に形成された第1強磁性層と、該
    第1強磁性層上に形成された第1非磁性層と、該第1非
    磁性層上に形成された強磁性中間層と、該強磁性中間層
    に接続された第2電極と、該強磁性中間層上に形成され
    た第2非磁性層と、該第2非磁性層上に形成された第2
    強磁性層と、該第2強磁性層上に形成された第3電極
    と、該基板に形成された第1電極とを少なくとも備え、 該第1電極と第2電極間の電圧または第2電極と第3電
    極間の電圧を検出することを特徴とする磁気センサ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の磁気センサにおいて、 前記第1磁性層の磁化と前記第2磁性層の磁化は平行で
    互いに反対向きであることを特徴とする磁気センサ。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の磁気センサにおいて、 前記強磁性中間層は、第3強磁性層、第3非磁性層、第
    4強磁性層をこの順に積層したものであり、前記第1磁
    性層の磁化と前記第2磁性層の磁化は平行で互いに同じ
    向きであることを特徴とする磁気センサ。
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