JP2003282630A - ベアチップ実装用基板及びベアチップ実装方法、並びにその方法に用いる印刷マスクの清掃方法 - Google Patents

ベアチップ実装用基板及びベアチップ実装方法、並びにその方法に用いる印刷マスクの清掃方法

Info

Publication number
JP2003282630A
JP2003282630A JP2002079807A JP2002079807A JP2003282630A JP 2003282630 A JP2003282630 A JP 2003282630A JP 2002079807 A JP2002079807 A JP 2002079807A JP 2002079807 A JP2002079807 A JP 2002079807A JP 2003282630 A JP2003282630 A JP 2003282630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bare chip
solder
printing
mounting
chip mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002079807A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3872995B2 (ja
Inventor
Tsutomu Yasui
勉 安井
Toshiyuki Nagatsuka
敏行 永塚
Takaaki Domon
孝彰 土門
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2002079807A priority Critical patent/JP3872995B2/ja
Publication of JP2003282630A publication Critical patent/JP2003282630A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3872995B2 publication Critical patent/JP3872995B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面実装部品接合用はんだとバンプ用のはん
だを同時に基板に印刷処理しておくことを可能にし、製
造コストの低減とベアチップが化合物半導体等であって
もストレス抑制を図って、マイクロクラック等の発生防
止を図る。 【解決手段】 配線基板1の一面の表面実装部品搭載領
域へのクリームはんだ12の印刷と、ベアチップ搭載領
域へのクリームはんだ13の印刷とを同時に実行し、そ
の後、基板1の前記表面実装部品搭載領域に表面実装部
品20を載置しリフローすることで表面実装部品20を
基板1に実装するとともに前記ベアチップ搭載領域のク
リームはんだ13のリフローによるはんだバンプ23を
形成し、その後、基板1の前記ベアチップ搭載領域に、
ベアチップ40の電極をはんだバンプ23に対面させて
載置し、リフローによりはんだ接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベアチップを基板
にフリップチップ接合で実装するためのベアチップ実装
用基板及びベアチップ実装方法、並びにその方法に用い
る印刷マスクの清掃方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量、高速データ通信に必要な
実装技術としてフリップチップ接合が挙げられる。従来
は、主にワイヤーボンディング法を用いて、パッケージ
化やフェイスアップでベアチップを直接基板に実装して
いたが、高周波化が進みワイヤーボンディングの配線長
等が特性に与える影響が大きくなることで、配線長を短
くすることができるフリップチップ接合の必要性が増し
ている。また、機器の小型化、薄型化、軽量化等の観点
からも注目されている。フリップチップ接合の方法とし
ては、超音波、荷重、熱を利用したものが挙げられ、そ
れぞれ、接合材等によって使い分けられている。接合材
としてはんだを用いた主なフリップチップ接合の方法を
下記に示す。
【0003】回路が形成されたウエハー上でめっき法
や印刷法(特開平11−274209号公報、特開平1
1−340270号公報)によってバンプを形成し、個
片に切断することによりベアチップ作る。バンプつきの
ベアチップを配線基板に接合するときは、基板電極又は
バンプにフラックス塗布を行い、ベアチップ搭載、リフ
ローの順で行う。
【0004】回路が形成されたウエハーを個片に切断
することによりベアチップを製作する。このときはベア
チップにはバンプ加工が行われていない。ベアチップを
配線基板に接続するときは、あらかじめ、配線基板にフ
ラックスとはんだボールを供給(特開平11−2978
86号公報の方法やはんだボール搭載機等)しておき、
その上にベアチップを載せリフローすることにより接続
を行う。
【0005】特開平11−103155号公報のよう
に基板上のレジスト内にクリームはんだを塗布、溶融、
硬化しレジストを除去することにより、はんだバンプを
形成する。
【0006】特開平11−67823号公報のように
配線基板上にめっき及びエッチングでバンプを形成す
る。
【0007】特開平10−4127号公報のようには
んだペーストを充填した凹板を基板に重ね、その状態で
加熱、冷却することにより、基板にはんだバンプを形成
する。
【0008】特開平8−204322号公報のように
印刷法にて基板にバンプを形成する。
【0009】特開2001−308268号公報のよ
うに基板側に印刷法にてクリームはんだを印刷し、バン
プ付きチップを搭載した後、リフローすることにより接
合を行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の場合、回路を
形成した後ウエハーにバンプを形成するため、パワーア
ンプモジュール等に使用されるGaAs等の脆い化合物
半導体のウエハーでは、ウエハーに負荷が掛かることで
マイクロクラック等の発生要因になる可能性が考えられ
る。特に印刷法の場合、スキージによってウエハーに直
接、圧力が掛かるためマイクロクラックの発生要因にな
る可能性が非常に高い。また、バンプを形成しないとき
に比べ製造コストの上昇につながる。
【0011】上記の場合、ウエハーにバンプを形成し
ないため、脆い化合物半導体等には有利である。またバ
ンプ加工の工程が入らないため、ベアチップのコストを
抑えられる。しかし、バンプ形成するためには、専用の
はんだボール搭載機等が必要となり、工程数増加に伴い
製造コストの上昇につながる。一般に市販されているは
んだボール搭載機の場合、製品の品種別に高価な専用治
具(2〜3百万円/1治具)が必要となるため、製造コ
スト低下は望めない。
【0012】上記の場合、配線基板製作時のコスト上
昇につながり、基板購入コストの上昇につながる。
【0013】上記の場合、従来から使用していたプリ
ント配線基板と異なるため、配線基板のコスト上昇につ
ながる。また、電極やパターンを印刷で形成するセラミ
ック基板等にバンプ接続を行うことができない。
【0014】上記の場合、はんだペーストを充填する
専用の凹版が必要となることや、凹版も一緒に加熱する
ため、凹版の熱容量分、加熱温度を上昇させることにな
り基板等に熱的ダメージを与えることになる。
【0015】上記の場合、配線基板にベアチップと表
面実装部品(SMD)の両者を搭載する場合、ベアチッ
プ用のバンプ印刷を行った後に、再度、表面実装部品用
の印刷を行う必要があり、印刷工程が2回必要となるた
め、工程数が増え製造コストを抑えることが難しくなる
と考えられる。
【0016】上記の場合、バンプ付きベアチップを使
用するため、ベアチップがGaAs等の脆い化合物半導
体であっても、それにバンプ形成する必要があり、マイ
クロクラック等が発生する可能性がある。また、ベアチ
ップを搭載するときは、はんだが未溶融状態であるた
め、クリームはんだの溶剤分がリフロー時に基板とベア
チップの隙間で毛細管現象が起こし、ブリッジやキャピ
ラリーボール(はんだボール)を発生させる可能性が考
えられる。
【0017】近年、回路の高周波化が進みつつあり、ベ
アチップを作製する半導体ウエハーの材質としてGaA
s等の非常に脆い化合物半導体が使用されるようになっ
てきた。また、高周波化が進むと従来は問題にならなか
った配線長さにおいても極力短くする必要があり、フリ
ップチップ接合の必要性が高まってきている。フリップ
チップ接合に使用される化合物半導体ウエハー等の場
合、バンプ加工時等に負荷が掛かるとマイクロクラック
等が発生する可能性があり、出来るだけウエハーに負荷
が掛からないようにすることが重要である。
【0018】そこで、本発明の第1の目的は、上記の点
に鑑み、基板にチップ部品等の表面実装部品とベアチッ
プの両方を搭載する場合に、表面実装部品のはんだリフ
ローによる実装の際にベアチップ接合のためのはんだバ
ンプを基板側に形成することで、表面実装部品接合用は
んだとバンプ用のはんだを同時に基板に印刷処理してお
くことを可能にし、製造コストの低減とベアチップが化
合物半導体等であってもストレス抑制を図って、マイク
ロクラック等の発生防止を図ったベアチップ実装用基板
を提供することにある。
【0019】本発明の第2の目的は、ベアチップ側には
バンプを形成せずに基板側にバンプを形成するように
し、しかもチップ部品等の表面実装部品接合用はんだと
バンプ用のはんだを同時に印刷しておき、表面実装部品
のはんだリフローの際にはんだバンプが基板面に形成さ
れるようにして、製造コストの低減と化合物半導体等の
ベアチップへのストレス抑制を図り、ひいてはマイクロ
クラック等の発生防止を図ったベアチップ実装方法を提
供することにある。
【0020】本発明の第3の目的は、上記ベアチップ実
装方法において基板にクリームはんだを印刷する印刷マ
スクを効果的に清掃可能な印刷マスクの清掃方法を提供
することにある。
【0021】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明に係るベアチップ実装用基板
は、基板の一面における表面実装部品搭載領域に表面実
装部品をはんだリフローではんだ接合するとともに、前
記基板の一面におけるベアチップ搭載領域にはんだリフ
ローによりはんだバンプを形成したことを特徴としてい
る。
【0023】本願請求項2の発明に係るベアチップ実装
方法は、基板の一面の表面実装部品搭載領域へのクリー
ムはんだ印刷と、ベアチップ搭載領域へのクリームはん
だ印刷とを同時に実行する印刷工程と、前記印刷工程の
終了した前記基板の前記表面実装部品搭載領域に表面実
装部品を載置しリフローすることで前記表面実装部品を
前記基板に実装するとともに前記ベアチップ搭載領域の
クリームはんだの前記リフローによるはんだバンプを形
成するバンプ形成工程と、前記バンプ形成工程の終了し
た前記基板の前記ベアチップ搭載領域に、ベアチップの
電極を前記はんだバンプに対面させて載置し、リフロー
によりはんだ接合するベアチップ実装工程とを備えるこ
とを特徴としている。
【0024】本願請求項3の発明に係るベアチップ実装
方法は、請求項2において、前記クリームはんだが無鉛
クリームはんだであることを特徴としている。
【0025】本願請求項4の発明に係るベアチップ実装
方法は、請求項2又は3において、表面実装部品搭載領
域へのクリームはんだ印刷と、ベアチップ搭載領域への
クリームはんだ印刷とを、表面実装接合用開口とバンプ
接合用開口の両者を有する印刷マスクを用いて行うこと
を特徴としている。
【0026】本願請求項5の発明に係るベアチップ実装
方法は、請求項4において、前記バンプ接合用開口寸法
を前記基板のベアチップ搭載領域の電極パッド寸法の
1.6倍以下としたことを特徴としている。
【0027】本願請求項6の発明に係るベアチップ実装
方法は、請求項4又は5において、前記印刷マスクの開
口壁面粗さを Ra<0.84、かつRy<6.54 としたことを特徴としている
【0028】本願請求項7の発明に係るベアチップ実装
方法は、請求項4,5又は6において、前記印刷マスク
の各開口は角部の無い形状であることを特徴としてい
る。
【0029】本願請求項8の発明に係るベアチップ実装
方法は、請求項4,5,6又は7において、前記表面実
装接合用開口のマスク厚みよりも前記バンプ接合用開口
のマスク厚みを薄くして、前記表面実装部品搭載領域へ
のクリームはんだ印刷厚みよりも前記ベアチップ搭載領
域へのクリームはんだ印刷厚みを薄く設定したことを特
徴としている。
【0030】本願請求項9の発明に係る印刷マスクの清
掃方法は、基板の一面における表面実装部品搭載領域及
びベアチップ搭載領域にクリームはんだを印刷する印刷
マスクの清掃方法であって、前記印刷マスクの上面に洗
浄用布を敷いた状態で溶剤を上方から滴下乃至吹き付け
る溶剤処理工程と、前記溶剤処理工程の後で、前記印刷
マスクの下面を乾式ペーパーで拭きながら該乾式ペーパ
ーの下方に配置された吸引手段で前記洗浄用布にしみ込
ませた溶剤を吸引して前記印刷マスクの開口及びその周
辺部の付着物を除去する吸引清掃工程とを備えることを
特徴としている。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るベアチップ実
装用基板及びベアチップ実装方法、並びにその方法に用
いる印刷マスクの清掃方法の実施の形態を図面に従って
説明する。
【0032】図1乃至図7を用いて本発明のベアチップ
実装用基板及びベアチップ実装方法、並びにその方法に
用いる印刷マスクの清掃方法の実施の形態について説明
する。
【0033】図1はチップ部品等の表面実装部品(SM
D)及び化合物半導体等のベアチップの配線基板への搭
載手順を示し、図2は従来の技術の項目で説明した従来
工法及び従来工法の場合と、本発明の場合の表面実
装部品とベアチップの実装工程フローを対比した工程フ
ローを示し、図3乃至図5は印刷マスクを示し、図6は
配線基板の支持構造を示し、図7はクリームはんだ印刷
のための印刷マスクの清掃方法を示す。
【0034】図2の印刷工程#1において、配線基板の
一面の表面実装部品搭載領域へのクリームはんだ印刷
と、ベアチップ搭載領域へのクリームはんだ印刷とを1
つの印刷マスクを用いて同時に実行する(クリームはん
だのスクリーン印刷で行う)。この結果、図1(A)の
ように樹脂基板やセラミック基板等の配線基板1の上面
の電極パッド2,3上に表面実装部品(SMD)20を
搭載するための表面実装部品用クリームはんだ印刷層1
2が表面実装部品搭載領域に、ベアチップ用はんだバン
プ形成のためのバンプ用クリームはんだ印刷層13がベ
アチップ搭載領域にそれぞれ形成される。
【0035】図3のように、前記印刷工程#1に用いる
印刷マスク30は表面実装接合用開口32とバンプ接合
用開口33の両者を有するが、表面実装部品用のクリー
ムはんだ量と比較してバンプ用は非常に少ないため、印
刷マスク30においてバンプ接合用開口33のマスク厚
みと、開口形状及び寸法を工夫して、はんだ量のコント
ロールを行う。バンプ接合用開口33周辺部のマスク厚
を変える方法としてハーフエッチング処理等を行い、同
一マスクで2種類の厚みがあるマスク構造とする。つま
り、表面実装接合用開口32のマスク厚みよりも前記バ
ンプ接合用開口33のマスク厚みを薄くして、図1
(A)の配線基板面における表面実装部品搭載領域への
クリームはんだ印刷層12の厚みよりもベアチップ搭載
領域へのクリームはんだ印刷層13の厚みを薄く設定す
る。
【0036】前記印刷マスク30の開口形状について
は、図4(A)のように開口32,33の角部(コーナ
ー)があると角部にクリームはんだの粒子が残り、印刷
したクリームはんだ量のばらつきにつながるため、図4
(B)のように角部がない長円形状(半円同士を平行な
直線で接続した形状)を採用し、クリームはんだの版抜
け性を向上させ、開口部にクリームはんだ粒子が残りに
くいようにする。但し、開口ピッチに余裕がある場合に
は円形の開口でもよい。
【0037】前記印刷マスク30の開口32,33の開
口寸法については、図5(A)の円形パッドの場合、同
図(B)の方形パッドの場合で示すように、はんだ溶融
時の凝集力よって、電極パッド2,3上に印刷したはん
だが確実に戻る寸法(パッド寸法(直径又は辺)の1.
6倍以下)とした。
【0038】さらに、前記印刷マスク30の製作方法に
おいても、開口内壁面の粗さが少ないもの(算術平均粗
さ:Ra≦0.3μm程度)を製作し版抜け性を向上さ
せた。本実施の形態で採用したマスク開口の壁面粗さ
と、一般に使用されているSMT用のアディティブマス
ク、レーザーマスクの壁面粗さの値を以下の表1に示
す。但し、表1中、Ry:最大粗さ(測定範囲における
高低差の最大値)である。
【0039】
【表1】
【0040】本実施の形態で使用する印刷マスクの開口
壁面粗さは、アディティブマスクよりも滑らかな開口壁
面、具体的には、Ra<0.84、かつRy<6.54
であることが必要であり、好ましくは、表1の「採用し
たマスク」で示されるように、横方向及び縦方向共にR
a≦0.3μmを満足するように設定するのがよい。
【0041】クリームはんだについては、微小印刷用の
粒径が5〜15μmの真球粉で、印刷時のローリング
性、版抜け時の形状、版抜け後の形状保持性等の実験結
果より、粘度260±30Pa・sと通常使用されてい
る粘度(200Pa・s前後)よりも硬いものを使用す
ることが好ましい。スクリーン印刷装置側においても、
前記配線基板、前記印刷マスク、スキージ走りの平行精
度をR20μm以内(真の平行からのずれが20μm以
内)とすることが好ましい。
【0042】なお、配線基板の支持固定構造としては、
図6(A)の基板固定テーブル5の平坦面上に配線基板
1を載置、固定する全面受け構造や、同図(B)の固定
テーブル5より支持手段6を立設し、支持手段6で配線
基板1を支えるポイント受け構造が一般的であるが、本
実施の形態では、印刷後の印刷マスク清掃の工夫によ
り、版抜け(クリームはんだが開口を通過すること)が
常に安定して行われるようにするため、同図(C)の掘
り込み基板固定テーブルのように、基板固定テーブル5
に配線基板1の厚さに一致する深さに掘り込んだ基板支
持面7を形成し、基板1上面と基板固定テーブル5上面
の高さを同一にし、且つ印刷マスク上を移動してクリー
ムはんだを塗布するためのスキージのサイズを被印刷物
となる配線基板幅よりも大きくすることによって、印刷
マスク上のクリームはんだをスキージによって配線基板
サイズより広い範囲で完全にかきとる方法を採用してい
る。その結果、印刷マスク上面からの清掃を可能にして
いる。
【0043】印刷マスクの清掃方法は、図7に示すよう
に、配線基板に接触する印刷マスク30上に洗浄用布5
0をしき、マスク30の開口形成領域全体を覆う。その
布50上にノズル51から均一に溶剤52を定量滴下
(又は吹き付け)する溶剤処理工程を実行後、マスク3
0下側より吸引ユニット55と乾式ペーパー56の繰り
出し、巻き取り手段57を備えた下部ユニット58をマ
スク下面に沿って移動させ、布50にしみこませた溶剤
52を吸引ユニット55で吸引しながら、開口及びその
周辺部等に付着したはんだ粒子やフラックスを乾式ペー
パー56で拭いて除去する(吸引除去工程)。その後、
マスク30上部の洗浄用布50を待避させ、自然放置又
はエアー、窒素ガス等にて乾燥を行い清掃を終了する。
【0044】図2の印刷工程#1によるクリームはんだ
のスクリーン印刷によって、表面実装部品接合用とバン
プ接合用クリームはんだを同時に印刷した後、図1
(A)の配線基板1上に表面実装部品20を搭載し、リ
フロー炉に通炉してはんだリフローを実行することによ
り、図1(B)のように表面実装部品20の配線基板1
へのはんだ接合と、はんだバンプ23を同時に形成す
る。つまり、はんだバンプ23を有するベアチップ実装
用基板が得られる。
【0045】上記図3乃至図6、表1で説明した印刷マ
スクの工夫や使用するクリームはんだの工夫等、さらに
図7の印刷マスクの清掃方法の採用等による版抜けの改
善効果により、クリームはんだ印刷時における不具合
(ブリッジ等)やはんだ量のばらつきが抑えられ、バン
プ径100μm、ピッチ200μm、バンプ高さばらつ
き10μm以下というバンプ形成をクリームはんだ印刷
法で可能にした。これにより、表面実装部品用とバンプ
用はんだを同時に印刷する工法を実現できた。
【0046】また、近年、環境対策として使用されるよ
うになったPbフリーはんだ(無鉛はんだ)を用いて、
上記工法で径100μm、ピッチ200μmのバンプ形
成を行い、上記同様に高さばらつきが小さいバンプ形成
が可能であることを確認した。
【0047】図1(B)のように表面実装部品20の配
線基板1へのはんだ接合と、はんだバンプ23の形成を
同時に行った後、図2のように外観検査し、検査結果が
良好なものに対してベアチップ搭載用フラックス塗布し
た後、ベアチップ搭載工程#2を実行し、バンプの無い
ベアチップ40の電極パッド41を下向きにしてはんだ
バンプ23上に載せる(電極パッド41をバンプ23に
対面させる)。その状態で、リフロー炉に通炉してはん
だリフローを実行することにより、図1(C)のように
配線基板1上にベアチップ40をフリップチップ接合
(フェースダウンはんだ接合)する。
【0048】その後は、必要ならば洗浄、アンダーフィ
ル(ベアチップと配線基板間の隙間に充填する接着材
等)塗布、アンダーフィル硬化、検査の各工程を経て配
線基板上に表面実装部品とベアチップの両者を搭載した
部品が得られる。
【0049】本実施の形態によれば、従来から使用され
ているスクリーン印刷装置とマスク開口の内壁面粗さを
滑らかにして(好ましくはRa≦0.3μm)、はんだ
量のばらつきを抑えた印刷マスクを使用し、バンプ形成
用と表面実装部品接合用のクリームはんだを同時に印刷
し、その後の工程で表面実装部品の搭載、リフローを行
うことで、基板上に表面実装部品のはんだ付けが終了
し、かつフリップチップ接合用の極小のはんだバンプが
形成された状態にすることが可能である。この工法は、
SMTの印刷工程で基板側にフリップチップ接合用はん
だを供給、リフローでバンプ形成するため、パワーアン
プモジュール等に使用されるGaAs等の非常に脆い化
合物半導体のベアチップであってもベアチップ側にバン
プ加工を行わなくともフリップチップ実装が可能とな
る。従ってウエハー側への負荷が軽減でき、且つ高価な
専用設備と治具を必要としないので、製造コストも低減
させることができる。
【0050】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果を奏することができる。
【0052】(1) チップ部品等の表面実装部品の接合
用はんだ印刷と同時に、同一基板上にベアチップのフリ
ップチップ接合用はんだの印刷が可能である。その際、
従来から使用されているクリームはんだ用のスクリーン
印刷機を利用して、はんだバンプ形成のための微小なは
んだ量を基板面に印刷することができ、バンプ形成用の
はんだボール搭載機及び専用の治具を必要としないた
め、製造コスト面においても非常に有利である。
【0053】(2) チップ部品等の表面実装部品の搭載
後、リフローにて表面実装部品を接合するのと同時に、
同一基板上にベアチップのフリップチップ接合用はんだ
バンプの形成が可能である。
【0054】(3) 環境対策に対応したPbフリーはん
だであっても、微小バンプ形成をクリームはんだ印刷法
で実現可能である。
【0055】(4) ベアチップがパワーアンプモジュー
ル等に使用される非常に脆い化合物半導体デバイスであ
っても、デバイス側に直接バンプを形成する必要がなく
なり、デバイス自体へのマイクロクラック等の発生要因
を低減可能である。また、ベアチップを作製するウエハ
ー側にバンプ加工処理を必要としないため、ウエハーの
コストを低減することが可能である。
【0056】(5) ベアチップのフリップチップ接合の
際に、超音波等を使用しないため、フリップチップ接合
時に化合物半導体デバイス等のベアチップへの負荷を低
減することが可能である。
【0057】(6) フリップチップ実装により、基板と
半導体デバイス等のベアチップ間の配線長を極端に短く
することができ高周波化を促進できる。
【0058】(7) 湿式洗浄用布と乾式ペーパーと吸引
方式による印刷マスク清掃によって、微小印刷用のマス
ク清掃が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であって、表面実装部品及
びベアチップの搭載手順を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態における表面実装部品とベ
アチップの実装工程フロー図である。
【図3】本発明の実施の形態で使用する印刷マスクの断
面図である。
【図4】印刷マスクの開口形状であって、(A)は従来
形状、(B)は本実施の形態の開口形状を示す平面図で
ある。
【図5】本実施の形態で用いる印刷マスクの開口寸法で
あって、(A)は電極パッドが円形、(B)は電極パッ
ドが方形の場合に対応した開口寸法の例を示す平面図で
ある。
【図6】配線基板の固定方法であって、(A)は全面受
け構造の基板固定テーブルの側面図、(B)はポイント
受け構造の基板固定テーブルの側面図、(C)は本実施
の形態で採用する掘り込み基板固定テーブルの側断面図
である。
【図7】本発明の実施の形態における印刷マスク清掃方
法を示す構成図である。
【符号の説明】
1 配線基板 2,3,41 電極パッド 5 基板固定テーブル 6 支持手段 12 表面実装部品用クリームはんだ印刷層 13 バンプ用クリームはんだ印刷層 20 表面実装部品 23 はんだバンプ 30 印刷マスク 32 表面実装接合用開口 33 バンプ接合用開口 40 ベアチップ 50 洗浄用布 51 ノズル 52 溶剤 55 吸引ユニット 56 乾式ペーパー 58 下部ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土門 孝彰 東京都中央区日本橋一丁目13番1号ティー ディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 2H114 AB15 AB17 5E319 AA03 AC01 BB01 BB05 CC36 CD04 CD29 GG11 GG15 5F044 KK18 KK19 LL04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の一面における表面実装部品搭載領
    域に表面実装部品をはんだリフローではんだ接合すると
    ともに、前記基板の一面におけるベアチップ搭載領域に
    はんだリフローによりはんだバンプを形成したことを特
    徴とするベアチップ実装用基板。
  2. 【請求項2】 基板の一面の表面実装部品搭載領域への
    クリームはんだ印刷と、ベアチップ搭載領域へのクリー
    ムはんだ印刷とを同時に実行する印刷工程と、 前記印刷工程の終了した前記基板の前記表面実装部品搭
    載領域に表面実装部品を載置しリフローすることで前記
    表面実装部品を前記基板に実装するとともに前記ベアチ
    ップ搭載領域のクリームはんだの前記リフローによるは
    んだバンプを形成するバンプ形成工程と、 前記バンプ形成工程の終了した前記基板の前記ベアチッ
    プ搭載領域に、ベアチップの電極を前記はんだバンプに
    対面させて載置し、リフローによりはんだ接合するベア
    チップ実装工程とを備えることを特徴とするベアチップ
    実装方法。
  3. 【請求項3】 前記クリームはんだが無鉛クリームはん
    だである請求項2記載のベアチップ実装方法。
  4. 【請求項4】 表面実装部品搭載領域へのクリームはん
    だ印刷と、ベアチップ搭載領域へのクリームはんだ印刷
    とを、表面実装接合用開口とバンプ接合用開口の両者を
    有する印刷マスクを用いて行う請求項2又は3記載のベ
    アチップ実装方法。
  5. 【請求項5】 前記バンプ接合用開口寸法を前記基板の
    ベアチップ搭載領域の電極パッド寸法の1.6倍以下と
    した請求項4記載のベアチップ実装方法。
  6. 【請求項6】 前記印刷マスクの開口壁面粗さを Ra<0.84、かつRy<6.54 とした請求項4又は5記載のベアチップ実装方法。
  7. 【請求項7】 前記印刷マスクの各開口は角部の無い形
    状である請求項4,5又は6記載のベアチップ実装方
    法。
  8. 【請求項8】 前記表面実装接合用開口のマスク厚みよ
    りも前記バンプ接合用開口のマスク厚みを薄くして、前
    記表面実装部品搭載領域へのクリームはんだ印刷厚みよ
    りも前記ベアチップ搭載領域へのクリームはんだ印刷厚
    みを薄く設定した請求項4,5,6又は7記載のベアチ
    ップ実装方法。
  9. 【請求項9】 基板の一面における表面実装部品搭載領
    域及びベアチップ搭載領域にクリームはんだを印刷する
    印刷マスクの清掃方法であって、 前記印刷マスクの上面に洗浄用布を敷いた状態で溶剤を
    上方から滴下乃至吹き付ける溶剤処理工程と、 前記溶剤処理工程の後で、前記印刷マスクの下面を乾式
    ペーパーで拭きながら該乾式ペーパーの下方に配置され
    た吸引手段で前記洗浄用布にしみ込ませた溶剤を吸引し
    て前記印刷マスクの開口及びその周辺部の付着物を除去
    する吸引清掃工程とを備えることを特徴とする印刷マス
    クの清掃方法。
JP2002079807A 2002-03-20 2002-03-20 ベアチップ実装方法 Expired - Lifetime JP3872995B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002079807A JP3872995B2 (ja) 2002-03-20 2002-03-20 ベアチップ実装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002079807A JP3872995B2 (ja) 2002-03-20 2002-03-20 ベアチップ実装方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006168521A Division JP4189931B2 (ja) 2006-06-19 2006-06-19 印刷マスクの清掃方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003282630A true JP2003282630A (ja) 2003-10-03
JP3872995B2 JP3872995B2 (ja) 2007-01-24

Family

ID=29229096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002079807A Expired - Lifetime JP3872995B2 (ja) 2002-03-20 2002-03-20 ベアチップ実装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3872995B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006016650A1 (ja) 2004-08-12 2006-02-16 Ricoh Company, Ltd. 電極基板
KR100949551B1 (ko) 2009-04-10 2010-03-25 (주)비엠케이테크놀로지 하이브리드 메모리 모듈 및 이를 제조하는 방법
KR101005505B1 (ko) 2002-10-29 2011-01-04 신꼬오덴기 고교 가부시키가이샤 배선 기판으로의 전자 부품 탑재 방법
KR101148028B1 (ko) 2010-12-10 2012-05-25 내셔날 쳉쿵 유니버시티 반도체 장치의 방열 벌크 제조 방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101005505B1 (ko) 2002-10-29 2011-01-04 신꼬오덴기 고교 가부시키가이샤 배선 기판으로의 전자 부품 탑재 방법
WO2006016650A1 (ja) 2004-08-12 2006-02-16 Ricoh Company, Ltd. 電極基板
US7732935B2 (en) 2004-08-12 2010-06-08 Ricoh Company, Ltd. Wiring board, electronic circuit board, electronic apparatus and manufacturing method of electronic circuit board
KR100949551B1 (ko) 2009-04-10 2010-03-25 (주)비엠케이테크놀로지 하이브리드 메모리 모듈 및 이를 제조하는 방법
KR101148028B1 (ko) 2010-12-10 2012-05-25 내셔날 쳉쿵 유니버시티 반도체 장치의 방열 벌크 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3872995B2 (ja) 2007-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10037966B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method therefor
KR101053091B1 (ko) 실장기판의 제조방법
CN113613408A (zh) 一种应用于bga封装器件的工艺方法
US8154123B2 (en) Solder bump, semiconductor chip, method of manufacturing the semiconductor chip, conductive connection structure, and method of manufacturing the conductive connection structure
JP2003258016A (ja) バンプ形成装置
US7732935B2 (en) Wiring board, electronic circuit board, electronic apparatus and manufacturing method of electronic circuit board
JP3872995B2 (ja) ベアチップ実装方法
JP2004288820A (ja) 電子回路モジュールおよびその製造方法
JP4189931B2 (ja) 印刷マスクの清掃方法
CN112366181B (zh) 一种若干个多芯片/硅转接板组件的倒装焊叠层组装方法
JPH08111578A (ja) ボールグリッドアレイパッケージ実装用基板の製造方法
KR100746365B1 (ko) 플립칩 실장용 기판의 제조방법
JP2019029647A (ja) 柱状部材搭載装置及び柱状部材搭載方法
TWI418276B (zh) 導電凸塊無翼部的封裝基板之製法
TWI248147B (en) Method for cleaning residual flux on surface of element and bumping process using the same
JP2001085558A (ja) 半導体装置およびその実装方法
TW434757B (en) Method for forming a ball grid array connection
KR100966337B1 (ko) 패키지 기판용 리드핀을 패키지 기판에 접합하는 방법
KR100378092B1 (ko) 플립 칩 본딩 방법
JP3489489B2 (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
US7235429B2 (en) Conductive block mounting process for electrical connection
JP2006093178A (ja) 電子機器の製造方法
JPH06209159A (ja) 半導体素子実装用ハンダ形成方法
JP2009111263A (ja) 電子部品のリワーク方法
JPH02172296A (ja) フリップチップ実装方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060928

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061023

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3872995

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091027

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111027

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131027

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term